リレーエッセィ/第72回:童瞳

2012年の夏、童瞳(トントン)は麻雀プロになって以来、最も恥ずかしい経験をした。
それは、試合放棄です。プロとしてあり得ない!一体どういうことだ!と怒らないで、
母国の中国のような発展途上の私の物語を少し聞いてください。
序章は、2012年7月30日、第11回野口恭一郎の決勝。
女性騎士部門の決勝卓に私がいた。1回戦、リードしていたにも関わらず、終わってみればラス。
2回戦のオーラスに入る前、選手4名で条件確認をしていた。
私は2,000点をツモアガれば優勝のところまで追い上げたようだ・・・しかし、この何とも言えない宙に浮いた感じはなんだ・・・気持ちが悪い・・・と、ここで一旦トイレ休憩に入った。
トイレの鏡の前で、ひたすら自分の顔を見つめ、言い聞かせていた・・
「落ち着け、失うものは何もない、普通にやれ、目の前の戦いをやりきれ」
卓に戻り対局に取り掛かる、結果、オーラスで親満に振り込み、そのまま何もできずに終了。
1回戦東場、助走状態中の親番で、対戦相手のリーチを受け、オリてしまったのをきっかけに、自分のリズムに入り切れなかったのが最大の敗因と考えている。
まだまだプロとしては未熟で、牌効率、攻め受けのバランス、場況読み、どれも不細工な出来具合。
不完全ながら、その中で、唯一武器になりえたのは「ホップ、ステップ、ジャンプ」で、つまり、自分の状態を整えて戦う事でした。なのに、ホップ=助走段階で守りに入ったから・・・自ら試合放棄をしていたのだ。
悶々としながら、8月26日の朝を迎えた。最後の新人王戦だ。
ジャケットに腕を通し、ふっと、「そうだ、長く打つから、打ちやすい格好で行こう」と思いつき、普段着に着替えた。その時、この思いつきは何かを予言していたとも気づかずに。
単親家庭だったので家事は一通り出来る。高校から来日し、大学、就職と、寮生活に1人暮らし、ほとんど1人だから、小さい頃の経験を活かして、体調管理だけは厳しくやってきた。栄養バランスに加え、ジム通いや定期健診、セルフチェック。営業という職種を利用して1日一万歩は必ず歩いているし、体を冷やさないように毎日起きて一口目は必ず常温以上の飲み物を口にするし、温かい食事を取る。
体力にだけは自信があったが、麻雀となると話は全く別。特に長期戦は経験の浅い私には難しい!
マックスに集中して麻雀を打つのに、有酸素運動の倍以上の体力を有するし、新人王戦の場合、決勝にたどり着くまで、計7戦、決勝が2回。過去2年の経験からして、体力の分配がかなり重要という事だけは理解していた。決勝まで行きたければ、7回戦が終わるまで、ずっとジェットエンジン噴射並みのパワーが必要、となれば、決勝で燃料切れの可能性が非常に高い。でも省エネモードでは絶対に7回も勝ちきれない。
悩んでも仕方がない、どうなるか牌を握ってみないとわからないし、後悔しないためにも完全燃焼するのみ!
そう決めて、足早に新雀荘に向かった。本編の始まりです。
5回戦、6回戦、全く手も足もでない状況が続いた、涙を飲んで我慢した。
「ここでは終われない」、気が付けば、じゃん亭NOBUで7回戦を戦っていた。
相手は塚越プロ、岡本プロ、前田プロ。
その時の点数状況は、1位+140Pで東谷プロ。2位+136Pで微差の嶋村プロ。
3位は少し飛んで塚越プロで+82P。4位が重原プロで+67P。私はかなり離れての+47P。
最低+90P(約7万点のトップ)は必要と睨み、3位の塚越プロとの直接対決にかける。
最初の決め手、東2局親番で、リーチ、ツモ、タンヤオ、ドラ1で3,900オールをアガった。
3位の塚越プロとはほぼ並び、腹はくくった!
他の卓の進行状況が分からないまま局が進む。4万点台、5万点台、がむしゃらにアガリ続けた。
結局、狙っていた7万点に届かない5万点台のトップを取り、合計+76Pで対局は終了。
またもやトイレに入り、長~く息を吐いた、「終わった・・・疲れた、動きたくない」そう思った。
この思いが地獄のような時間を呼び寄せたのだった・・・
会場に戻ったら、決勝卓の選手発表が行われていた、「1位通過・・・」大先輩の藤原プロが名前を順番に読んだ・・・
「聞こう、負けを認めろ」
そう思った矢先、
「4位通過・童瞳」
「?!」「えーーーー?!!!」
あまりの驚きに吐き気がした・・・「は、はい!」戸惑いながらも、絞り出すような声で返事をした。
決勝卓の準備の間、奥にあるスペースに籠った。そこに居たベテランの伊藤プロが優しく応援の言葉をかけて下さった、それに対して「ここまで来たらもうじたばたしないで腹くくります♪」自分が笑って言っているのが分かる、けど、{お前にそんな余裕はあるのか?うそじゃないかよ?笑わせんな}心の中では自分を嘲笑した。不安が押し寄せる。
卓につき、麻雀牌が蛍光灯の色を白く反射していた、眩しい・・・調子の悪い時は決まってそう見える・・・
「もう後はない」と深呼吸をした。
第26期新人王戦決勝1回戦。
東2局、西家・持ち点26,900。
配牌 
九万三索四索五索八索五筒東西西北中中中  ドラ八筒
親の菅原プロは、10巡目に一索をチーして123でさらしている。
九筒と字牌切りが早い事や、河に中張牌が多い事、ソーズが1枚しかない事から、ドラ雀頭の下の(123)三色、もしくは純チャン或いは一色手と考えた。どれも高い・・・が、それに対し、かなり強気な三を私は次巡に押した。
そこまで目立っていないホンイツが着々と出来ていたからだ。
私の10巡目の手牌。
三索三索四索五索八索八索九索東西西中中中
12巡目の手牌はこうだ。
三索三索四索五索七索八索八索九索西西中中中
終盤とはいえ、跳満の可能性もある。
「チャンスを掴め」
13巡目、上家の東谷プロの打八索に対し「チー!」
「しまった・・・」やはり魔物がもうすでに私を虜にしていた。
手牌
三索四索五索八索八索西西中中中  チー八索七索九索
3枚使いの八索と自風の西、具合悪いテンパイだ。
無情にも、下家の嶋村プロに四索が流れツモ切られた。
三索三索四索四索五索七索八索九索西西中中中
このテンパイ、門前ホンイツをアガるチャンスを逃したのだった。
「普段は絶対に声が出ないのに、なぜ・・・」
戦闘モードに入ってない=集中しきれてない事にその時やっと気づいた。
私は優雅に対戦相手の顔を見ていた。手出しやしぐさの観察ではなく、「必死に打っているな」という、まるで観戦者のような視点だった。「まだ間に合う」そう思って呼吸を整いながら必死に集中した。
南2局、東家・持ち点23,900。
配牌 
六万八万二索七索七索八索一筒三筒九筒九筒西白中  ドラ白 
9巡目、カン七万を引き入れ先制リーチ。
手牌 
六万七万八万七索七索七索三筒四筒五筒九筒九筒白白  リーチ
「ツモってやる!」
だが、闘志に欠けた戦士に戦場は甘くなかった・・・
14巡目に、東谷プロのダブ南ホンイツに放銃。
「ミシミシ」って音がした
ついてないから?
いいえ、最初からきちんと戦わないから見離されたのです。
1回戦成績 
菅原+21.2P  東谷+13.2P  嶋村▲6.4P  童瞳▲28.0P
そういえば、野口賞の時も似たような感じで負けた・・・
そう思い出しながら条件確認を済ませ、2回戦に参加しようとしていた。
条件は厳しかったけどちゃんとあった、条件をわからなかったわけでもなかった。その場にいた方には童瞳は必死に戦っていたように見えたのでしょう。でも、実はその時、私は闘志を無くしていた、心=意志が粉々だった。
それを証明する局はこれ。
第26期新人王戦決勝2回戦。
東3局、東家・持ち点31,700。
配牌 
四万四万八万一索三索四索五索八索八索四筒五筒東北北  ドラ白 
2巡目ドラをツモ切り、6巡目、9巡目とドラ切りが続く。
最終手牌 
三索四索五索五索五索八索八索四筒五筒六筒  ポン四万四万四万
河と全く噛みあわない、恥ずかしい。
後日、瀬戸熊プロに「トンちゃん、白がドラだって確認しなかったの?」と聞かれ、
「いえ・・・」言葉が詰まる。
{また1回戦南2局のように、このドラは貴女を傷つける刃物となる、貴女には使いこなせない、早く離せ}
こう弱い心が呟いたからとは言えない。
独りよがりの愚考だってわかるから言えない。
情けないから言えない。
跳満まで可能性のある手を何もしないで受け流した、最低で最高に恥ずかしい。
地獄を徘徊するような長い暗黒の時間が過ぎ、私の最後の新人王戦が終わった。
2回戦終了時トータル
嶋村+22.3P 菅原+21.9P  東谷+1.8P 童瞳▲46.0P
優勝:嶋村プロ☆⇒オメデトウゴザイマス。
その日、帰宅までの記憶は皆無。
かなり疲れていたにも関わらず、朝まで眠りにつけなかった。涙も流さない。
悔しくないわけではない、ただ、自分の情けなさに呆れた気持ちのほうが大きすぎて、茫然としていのだった。野口賞では守りに入り戦わなかった、1ヶ月後の新人王戦では、結果を確認もせず、戦場(決勝)に上がれないと決めつけ、戦う前に勝手に戦闘スイッチをオフにした。一旦気を抜くと回復できない力の無さ。
試合放棄となんの変りもない、プロとして、点数申告をきちんとできない、マナーを知らないよりも恥ずかしい行為で、許せなかった。その後モチベーションは大幅に下がり、時間だけが流れていく。
銀杏が綺麗な季節になり、ある日、画面越しに十段戦の録画=大先輩たちの懸命な戦いをみていた。
ふっと母校青森山田の校訓を思い出す「気力、全力、迫力」
躓いたってまた立ち上がればいい、気力がなければ自分に鞭を打てばいい、いざっとなった時に全力を出せなければ常にエンジン全開で練習をすればいい、迫力は気迫とも言う、ならば気力を先に強く持つ事だ。
そう思って、童瞳は地獄の闇からようやく抜け出せたのであった。
「決勝に座るという事は恥を曝す覚悟がないとダメ、恥を曝してきちんとその経験を活かせば、必ず成長する、これは童瞳にとっていい勉強だと思う」そう語ってくれたのは大先輩の藤原プロ、やっとその意味がわかったような気がする。
その他にも、本当に沢山の先輩方から激励の言葉やアドバイスを頂き、ファンの方からはお祝いの言葉まで頂きました。おかげさまで童瞳は今元気に頑張っています☆かなり遅れたけど、この場を借りてお礼を言わせて下さい。応援ありがとうございました。
これから先も想像絶する苦しい未来が待ち構えているでしょう、逆境に会えば会うほどきっと童瞳の麻雀も強くなっていく、覚悟はできた!
目標は「何よりまずは強い精神力」
信条は2つ「麻雀を好きでいる」「勝って泣こう」
今度はきっと、強くなった童瞳の物語をお聞かせします。
ごきげんよう(^0_0^)v
次回は、麻雀界のサラブレッド、小島優プロお願いします!!

何を切る?2013年1月

Aリーグと各リーグのプロに出題して、解答を比較し、
各リーグのプロがその一打を深く解説し、掘り下げていくコーナーである。

問題作成者:山田 浩之(六段)
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連盟Aルール(一発、裏ドラ、カンドラ無し、赤無し)
東1局、東家ドラ八万 色の濃くなった牌はツモ切りです。

Aリーグ
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Dリーグ
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Aリーググラフ
九万切り 7人、五索切り 6人、七筒切り 5人、六万切り 5人、一万切り4人、三筒切り 1人

Dリーググラフ
六万切り 28人、九万切り 14人、七筒切り 13人、一万切り 11人、五索切り 3人、

Aリーグ回答

九万切り
荒正義 石渡正志 遠藤啓太 白鳥翔 瀬戸熊直樹
古川孝次 山田浩之

・白鳥翔(AⅡ)
連盟Aルール(一発・裏なし)なので、この位の手牌を貰えばある程度の打点は狙いたいですね。
一気通貫を見て打六万というのもあるかと思いますが、打九万としてタンヤオを見て柔らかく構えたいと思います。
ツモ次第で、345、567の三色にもなります。次の有効牌がダイレクトに二万と来た場合だけ少し痛いですが、それ以外のピンズやソーズの有効牌を引いた時、打一万として自然に手広い形でタンヤオに持っていくことができます。すぐにツモ四万やツモ七万と来ても、1シャンテンには取らず、打一万として最低でもタンヤオには持っていきます。

五索切り

伊藤優孝 沢崎誠 柴田弘幸 二階堂亜樹 仁平宣明
右田勇一郎

・二階堂亜樹(AⅡ)
打牌候補はいろいろありますが、どの打牌にもそれなりのロスや遊び牌が出てきます。
それなら一番遊び牌が少ないと思う打五索とします。
345、567などの三色目は当然消えますが、親でドラがあり、一応ピンフ一通の最高目もあるので三色は見切ります。
自分の見た目から対面が早そう(もしかしたら下家も)なので直線的に打ちます。

七筒切り

板川和俊 老月貴紀 近藤久春 朝武雅晴 前原雄大

六万切り

猿川真寿 中村毅 藤崎智 吉田直 四柳弘樹

一万切り

金子貴行 黒沢咲 望月雅継 山井弘

三筒切り

勝又健志

 

Dリーグ回答

六万切り
會津卓哉 安達紘文 石田純平 泉亮多 井田憲孝
伊藤賛太 犬見武史 岩楯健寛 大庭三四郎 清原継光
齋藤麻衣子 嶋村泰之 白銀紗希 高沢雅 立花つくし
谷岡育夫 戸島祥大 戸田誠輝 富村つぐみ 中村慎吾
西嶋ゆかり 西山あみ 野村麻衣子 藤原正允 松岡千晶
山口大和 弓削雅人 渡辺洋巳

・大庭三四郎(DⅡ)
25期新人王の大庭三四郎です。六万を切ります。
マンズの一通、345、567の三色全ての可能性を残す一打です。
これだけ手役を追うことが出来て、手のスピードが落ちないのも魅力的です。
それでも両面に振り変わる二筒八筒を引いたら、ドラが1枚あるので無理に手役を追わずに
カンチャンを払ってピンフ優先の手作りをしていきます。

九万切り

石原康申 小川淳 小川拓麻 梶谷誠次 小林康平
小針貴司 小町拓也 齋藤豪 ジェン 鳥越真仁
久山浩司 前田洋祐 三浦智博 吉野敦志

七筒切り

飯島翔 内山えみ 小笠原奈央 北野由実 五反地清一郎
重原聡 鈴木翔梧 塚越祐次郎 冨田久志 中山奈々美
本間道成 矢口加奈子 矢野和憲

一万切り

蒼山秀佑 華川かな 京平遥 佐倉麻由 高木翔太
高田麻衣子 手塚紗掬 童瞳 中土恵介 長山雅幸
平岡理恵

・手塚紗掬(DⅢ)
一通も見えるのですが、345,567の三色を見て一万を切ります。
ドラが重なったとき出来れば使い切りたいのとタンヤオへの変化も見て。
親で最悪テンパイまではしたいので、一通よりタンヤオのほうが柔軟に仕掛けていくこともできると思います。

五索切り

ガース 加藤誠 白河雪菜

何を切る?/何を切る?2013年1月

Aリーグと各リーグのプロに出題して、解答を比較し、
各リーグのプロがその一打を深く解説し、掘り下げていくコーナーである。

問題作成者:山田 浩之(六段)
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連盟Aルール(一発、裏ドラ、カンドラ無し、赤無し)
東1局、東家ドラ八万 色の濃くなった牌はツモ切りです。
Aリーグ
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Dリーグ
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Aリーググラフ
九万切り 7人、五索切り 6人、七筒切り 5人、六万切り 5人、一万切り4人、三筒切り 1人
Dリーググラフ
六万切り 28人、九万切り 14人、七筒切り 13人、一万切り 11人、五索切り 3人、

Aリーグ回答

九万切り
荒正義 石渡正志 遠藤啓太 白鳥翔 瀬戸熊直樹
古川孝次 山田浩之
・白鳥翔(AⅡ)
連盟Aルール(一発・裏なし)なので、この位の手牌を貰えばある程度の打点は狙いたいですね。
一気通貫を見て打六万というのもあるかと思いますが、打九万としてタンヤオを見て柔らかく構えたいと思います。
ツモ次第で、345、567の三色にもなります。次の有効牌がダイレクトに二万と来た場合だけ少し痛いですが、それ以外のピンズやソーズの有効牌を引いた時、打一万として自然に手広い形でタンヤオに持っていくことができます。すぐにツモ四万やツモ七万と来ても、1シャンテンには取らず、打一万として最低でもタンヤオには持っていきます。

五索切り

伊藤優孝 沢崎誠 柴田弘幸 二階堂亜樹 仁平宣明
右田勇一郎
・二階堂亜樹(AⅡ)
打牌候補はいろいろありますが、どの打牌にもそれなりのロスや遊び牌が出てきます。
それなら一番遊び牌が少ないと思う打五索とします。
345、567などの三色目は当然消えますが、親でドラがあり、一応ピンフ一通の最高目もあるので三色は見切ります。
自分の見た目から対面が早そう(もしかしたら下家も)なので直線的に打ちます。

七筒切り

板川和俊 老月貴紀 近藤久春 朝武雅晴 前原雄大

六万切り

猿川真寿 中村毅 藤崎智 吉田直 四柳弘樹

一万切り

金子貴行 黒沢咲 望月雅継 山井弘

三筒切り

勝又健志
 

Dリーグ回答

六万切り
會津卓哉 安達紘文 石田純平 泉亮多 井田憲孝
伊藤賛太 犬見武史 岩楯健寛 大庭三四郎 清原継光
齋藤麻衣子 嶋村泰之 白銀紗希 高沢雅 立花つくし
谷岡育夫 戸島祥大 戸田誠輝 富村つぐみ 中村慎吾
西嶋ゆかり 西山あみ 野村麻衣子 藤原正允 松岡千晶
山口大和 弓削雅人 渡辺洋巳
・大庭三四郎(DⅡ)
25期新人王の大庭三四郎です。六万を切ります。
マンズの一通、345、567の三色全ての可能性を残す一打です。
これだけ手役を追うことが出来て、手のスピードが落ちないのも魅力的です。
それでも両面に振り変わる二筒八筒を引いたら、ドラが1枚あるので無理に手役を追わずに
カンチャンを払ってピンフ優先の手作りをしていきます。

九万切り

石原康申 小川淳 小川拓麻 梶谷誠次 小林康平
小針貴司 小町拓也 齋藤豪 ジェン 鳥越真仁
久山浩司 前田洋祐 三浦智博 吉野敦志

七筒切り

飯島翔 内山えみ 小笠原奈央 北野由実 五反地清一郎
重原聡 鈴木翔梧 塚越祐次郎 冨田久志 中山奈々美
本間道成 矢口加奈子 矢野和憲

一万切り

蒼山秀佑 華川かな 京平遥 佐倉麻由 高木翔太
高田麻衣子 手塚紗掬 童瞳 中土恵介 長山雅幸
平岡理恵
・手塚紗掬(DⅢ)
一通も見えるのですが、345,567の三色を見て一万を切ります。
ドラが重なったとき出来れば使い切りたいのとタンヤオへの変化も見て。
親で最悪テンパイまではしたいので、一通よりタンヤオのほうが柔軟に仕掛けていくこともできると思います。

五索切り

ガース 加藤誠 白河雪菜

第11期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第9節レポート

Aリーグレポート : 岡崎有

12月を迎え、さらに厳しい寒さとなりリーグ戦も佳境に入ってきた。
残りあと2節、ここの内容次第ではほぼ勝負が決まると言っても過言ではない。
皆が自分の現在のポイントと相手とのポイント差をより意識しながらの対局となったに違いない。

1卓(花岡、中田、玉木、藤川、佐々木、上村)
最終の2半荘は、上村の独壇場となった。特に圧巻は下記の手。

一筒二筒三筒三筒四筒五筒五筒七筒七筒八筒八筒九筒九筒

序盤に切ったドラの四万を中田がチーすれば、有効牌を立て続けに引き入れる。
最終入目が九筒で、ピンズを余らすことなく確定倍満テンパイ。それは、わずか5巡目のことであった。
すぐに佐々木からロンで16,000。こうなればもう上村中心の展開である。
約60,000点のトップを2回連続でものにして、最終節の争いが混戦になり、面白い展開になってきた。
また、花岡も+47.7Pで大きいプラスにまとめ、中位の混戦から上位へ抜け出した。

2卓(中川、横山、貫上、仁科、岡崎)
1回戦、中川にドラが集まる。

二万二万六万七万八万二索三索四索五索六索五筒六筒七筒 ドラ二万

東4局、上記の手をリーチツモで3,000、6,000。
さらに、大物手をアガった後の南1局では、

一万二万三万五万五万七万八万九万一索一索七索二筒三筒四筒 ドラ一索

上記の手から打五万。テンパイ取らずでマンズとソーズのくっつきに持っていったが、数巡後にツモ一索
ここから良形のテンパイに持っていけず、アガリを逃す形になる。
ここで加点しておければダントツとなり、違う展開になったかもしれない。
結局、この半荘は貫上が南場で逆転しトップとなった。

私はと言うと、1荘目と2半荘の途中までアガリがなく厳しい状況であったが、
南場の親で北家、貫上のリーチが入る。その時点で下の形から、

四万五万七万四索五索六索五筒五筒六筒六筒七筒中中 ドラ三万

中のトイツ落としで形を整えて。

三万四万四万五万七万四索五索六索五筒五筒六筒六筒七筒

ここにツモ六万とくれば、ドラ勝負にでるしかありません。そして、高め七筒をツモアガリ。
この初アガリでなんとか軌道に乗ることができ、プラスで終えることができました。
さて、来節が泣いても笑っても最終節。悔いのない対局にしたいと思います。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計 順位
1 貫上 洋志 53.7 ▲ 11.5 1.5 10.5 ▲ 11.6 40.4 62.6 52.7 ▲ 8.7 189.6 1
2 岡崎  有 3.8 80.9 38.0 33.7 ▲ 2.0 15.0 15.9 ▲ 21.7 12.8 176.4 2
3 花岡 章生 31.1 30.4 14.7 ▲ 17.7 ▲ 29.7 6.6 37.9 29.3 47.7 150.3 3
4 中田 一幸 ▲ 52.4 34.0 ▲ 21.7 22.8 41.4 17.3 4.8 58.9 ▲ 32.6 72.5 4
5 玉木 章司 ▲ 31.5 ▲ 90.0 14.7 0.2 4.9 77.0 29.0 ▲ 5.2 12.6 11.7 5
6 中川  保 48.6 ▲ 9.1 ▲ 38.4 1.8 54.2 ▲ 101.4 25.0 8.0 13.0 1.7 6
7 藤川 議次 ▲ 29.2 ▲ 13.4 89.3 50.5 9.8 ▲ 13.6 ▲ 47.1 ▲ 2.1 ▲ 48.6 ▲ 4.4 7
8 仁科健一郎 30.2 ▲ 20.0 ▲ 8.0 ▲ 30.5 3.8 31.4 ▲ 55.6 ▲ 24.3 ▲ 3.2 ▲ 76.2 8
9 上村 宜久 ▲ 45.6 ▲ 7.1 ▲ 8.3 ▲ 38.8 ▲ 37.7 ▲ 19.0 ▲ 21.4 ▲ 36.7 57.8 ▲ 156.8 9
10 佐々木 亮 1.9 21.2 9.0 28.6 ▲ 21.4 ▲ 79.3 ▲ 49.5 ▲ 37.9 ▲ 36.9 ▲ 164.3 10
11 横山  毅 ▲ 54.3 ▲ 21.3 ▲ 59.1 ▲ 49.6 15.4 25.6 ▲ 2.6 ▲ 21.0 ▲ 13.9 ▲ 180.8 11

Bリーグレポート:筒井宏晶

第9節の対局者は以下のとおり。
昇級争いの上位4名・降級争いの下位3名が同卓となり激しい闘牌が繰り広げられた。

1卓:坂本・大森・近野・延原
2卓:冨田・辻本・掛樋・米川・勝間
3卓:原田・堀・西原・筒井

1卓
1回戦東2局、坂本が大森からホウテイで16,000をアガリ主導権を握る。

一万一万二万二万三万三万五万六万七万八万九万西西  ロン四万

南2局、近野も大森からアガリ、得点が欲しい大森にとっては苦しい展開となった。

七万八万九万一筒一筒七筒八筒九筒三索四索五索七索八索  リーチ  ロン九索

しかし、大森が親番で盛り返す。

九万九万九万六索八筒八筒八筒  ポン発発発  ポン五万五万五万  ロン六索  ドラ九万

この18,000を坂本からアガると、さらに七対子ドラ2も坂本から討ち取り、
乱打戦となった1回戦は大森がトップ。坂本がラスとなった。
2回戦は延原がトップ。坂本が1人沈みのラスとなり、坂本に暗雲が立ち込める…

3回戦東1局、1、2回戦をプラスでまとめていた近野が親番で見せる。

一万三万七万八万九万一索二索三索九索九索発発発  ツモ二万  ドラ九索

この6,000オールでこの日の成績をプラスとした。

南3局、ここまで苦しかった坂本にもようやく手が入るようになった。

七万七万六筒六筒七筒七筒七筒  ポン四索四索四索  チー六万五万七万  ロン六筒  ドラ七筒

この手を大森からアガリ3回戦を2着にすると、続く4回戦も南場の南家で、

六索六索六索八索南南南中中中  チー九万七万八万  ツモ八索  ドラ八索

この12,000をアガリトップ。マイナスを最小限に抑えた。

2卓
1回戦、冨田が抜け番となり1位から4位の対局となった。
緊迫した雰囲気の中、辻本が走る。東2局、親番:辻本。

二万三万三万四万四万五万六万七万八万八万九万九万九万  ロン二万

この手につかまったのは勝間。
辻本はさらに加点し、むかえた南4局。以下をテンパイする。

五索五索七索七索七索白白  ポン二筒二筒二筒  暗カン牌の背二索二索牌の背  ドラ白

しかし、ここは勝間がしのぐが大きなマイナスとなった。

二万三万四万四万四万七万八万九万北北北中中  ツモ一万

続く3回戦も失点していた勝間だったが、転機がおとずれる。
東3局、親・冨田。掛樋がドラの西を切り先制リーチを打つ。
西家の勝間がポンしテンパイ。

一万一万二筒三筒五筒六筒七筒五索六索七索  ポン西西西  ドラ西

そして、掛樋に流れてきた牌は四筒。痛い打ち込みとなった。

4回戦、静かにしていた冨田であったが、なんとかして最終節に昇級への望みをつなげたいところ。
南2局、親・米川。

五万五万三索四索五索六索六索七索四筒五筒  ポン三索三索三索  ドラ三索

この1シャンテンから三筒をツモ。ここで三索を加カン。リンシャン牌はなんと五索
3,000・6,000のアガリとなった。
多少の無理も承知で攻める姿に昇級への執念を感じた。

5回戦は、復調した勝間が南4局に以下の手をツモりあげトップ。辻本が1人沈みとなる。

二索三索四索五索六索七索八索九索二筒三筒四筒西西  ドラ三万

トータルトップの米川は今節もうまく立ち回り、しっかりとプラスを重ねた。着実に昇級に近付いている。

3卓
1回戦東3局。

二万三万四万六万六万八万八万八万二索三索四索三筒四筒  ロン二筒  ドラ二索

原田がヤミテンで堀から8,000を討ち取りリードする。

しかし筒井が反撃する。南1局に原田から5,200をアガリ、南3局では

二万三万四万六万七万八万一索一索二索二索三索三索四索  リーチ  ツモ四索  ドラ四索

この3,000・6,000をツモ。
南4局に親番の西原が親番で6,000オールをツモ。浮きに回る。

五万五万六万六万八万八万三索三索六筒六筒七筒七筒八筒  ツモ八筒  ドラ六万

1本場に原田も2,000・4,000をアガリ浮きの2着。

二万三万一筒二筒三筒七筒八筒九筒東東東南南  ツモ一万  ドラ九筒

堀は痛恨の1人沈みとなった。
2回戦 ここから原田が加速し始める。南3局の親番で堀から、

九万九万九索九索一筒二筒三筒七筒八筒九筒  ポン一索一索一索  ロン九索  ドラ九万

11,600をアガリ2回戦をトップとすると、3回戦も浮きの2着。

4回戦 南2局では、

四索四索六索六索六索七索七索七索三筒三筒三筒七筒七筒  ツモ四索  ドラ五筒

圧巻の四暗刻。今節だけで100ポイントのプラスを叩き、昇級に手が届くところまで登ってきた。
残り1節となったが、昇級・降級ともまだ決まった訳ではない。
最後まで気持ちのこもった闘牌を行いたい。

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計 順位
1 米川 基紀 ▲ 12.6 8.6 91.3 ▲ 16.3 32.2 71.2 17.8 36.1 20.6 248.9 1
2 辻本 翔哉 10.3 23.4 11.4 ▲ 14.2 24.5 48.5 44.5 ▲ 16.4 17.1 149.1 2
3 勝間 伸生 10.7 64.8 27.1 38.2 92.2 ▲ 23.3 ▲ 29.1 ▲ 26.3 ▲ 29.2 125.1 3
4 掛樋 忠雄 ▲ 23.3 43.1 ▲ 45.5 31.8 6.2 48.7 48.8 30.6 ▲ 39.2 101.2 4
5 原田 保正 ▲ 12.1 ▲ 12.8 ▲ 40.8 29.6 32.9 51.1 ▲ 58.6 10.0 98.3 97.6 5
6 筒井 宏晶 43.4 ▲ 34.0 ▲ 16.2 37.8 15.3 44.8 43.3 ▲ 47.8 ▲ 26.2 60.4 6
7 富田 淳一 31.3 37.2 32.0 ▲ 51.8 ▲ 16.3 ▲ 47.7 ▲ 3.7 26.9 30.7 38.6 7
8 堀  昭義 ▲ 50.1 65.9 40.7 23.1 ▲ 16.5 27.2 22.9 ▲ 59.9 ▲ 33.1 20.2 8
9 坂本 誠裕 ▲ 7.1 56.3 ▲ 27.0 ▲ 4.0 6.7 6.9 ▲ 50.8 11.6 ▲ 15.3 ▲ 22.7 9
10 近野理智男 19.5 ▲ 57.3 ▲ 24.2 ▲ 56.3 4.0 ▲ 8.2 ▲ 37.1 49.2 22.8 ▲ 87.6 10
11 西原 佳隆 ▲ 4.8 ▲ 24.3 ▲ 21.6 8.5 ▲ 19.2 ▲ 18.9 30.7 ▲ 12.7 ▲ 39.0 ▲ 101.3 11
12 大森孝太郎 ▲ 25.4 ▲ 109.2 34.2 ▲ 2.4 ▲ 59.8 ▲ 81.5 24.6 12.2 19.2 ▲ 188.1 12
13 延原 明美 ▲ 6.4 ▲ 36.3 8.2 3.2 ▲ 32.4 ▲ 120.5 ▲ 53.3 ▲ 16.5 ▲ 26.7 ▲ 280.7 13

C1リーグレポート:大橋慶一郎

第4節となった今回の対局者は後藤、山室、山中である。
残りの節のことも考え各自昇級、残留を強く意識しての対局だと思われます。
改めて感じたことは、ドラの扱い一つで局面がおおきく変わると言うことです。
必要ないドラでも相手の手を遅くしたり、降ろさせることができます。
今節では、山中がドラの東を回し上手く使い1人デンパイにするという局面が何回か見られました。
特にベテランのプロは、状況に合わせた打牌、絞りが的確であり、学ばされる事が多々あります。

さて、4卓では山室がポイントを叩くことになった。
親・山室。全体的にピンズがかなり安い場でリーチをかける。
これを山中から出アガリ11,600のアガリとなった。

二万三万四万六万七万八万三索四索五索七索七索六筒七筒  リーチ  ロン八筒  ドラ六筒

状況的に、誰しも使いにくい八筒であり、絶好のリーチとなった。

1卓、原田、近野、三好、中安

原田が今節で昇級ラインに一気に上がるポイントを出した。
4回戦、三好の1,000・2,000で始まり、オーラストップ目で、カン四万を引き入れ、5巡目にテンパイが入りリーチをかけて、きっちり結果をだす。

三万四万五万二索三索四索四筒四筒四筒六筒六筒七筒八筒  ドラ九索  ツモ五筒

三好はしっかり我慢をする局面を判断し、致命的なマイナスを付けず、アガリ番の局面はしっかり打点を叩き安定しているイメージがある。

2卓、高柳、谷上、上村、藤原

全体的に高柳に大物手が入る対局になった。
ヤミ跳満を3回をアガリ、さらに2巡目にこのようなテンパイを入れた。

二万二万二万八万八万三索三索八索八索八索西西西

ヤミに構え、4巡後にツモり大きなトップとなった。

3卓、中野、宮田、丸山、田村

今期安定した成績で上位を走っている中野が、今節も大きなポイントを叩くことになった。
基本的に点棒の放出が無い中野は、他家の扱いが非常に上手く、1人1人の状況を踏まえ勝機がある局面はしっかりアガリきり、1人浮きの+47.1Pと叩き今節の総合首位に立った。

第4節を終え、首位は中野の+125.4Pそれに続き上村が+92.7Pとなっている。
それに続く選手達はだんご状態の者が多く、まだまだ昇級圏内の選手が多くいる。
最終説は残留を狙う者、昇級を狙う者、様々であるが、最後ということもあり激しい闘牌が繰り広げられることであろう。

C1リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 中野 孝治 25.3 ▲ 12.7 65.7 47.1 125.4
2 上村 政雄 33.1 ▲ 14.1 98.7 ▲ 25.0 92.7
3 大橋慶一郎 49.3 ▲ 1.0 2.2 7.3 57.8
4 原田 潤次 19.6 ▲ 24.8 ▲ 5.1 65.4 55.1
5 後藤 俊孝 6.7 53.4 ▲ 30.5 15.4 45.0
6 中安 武尊 11.1 14.6 28.2 ▲ 34.6 19.3
7 三好 直幸 ▲ 9.2 50.1 ▲ 14.0 ▲ 15.5 11.4
8 谷上 脩平 ▲ 49.4 36.4 10.8 8.0 5.8
9 宮田 豊夢 31.6 14.8 ▲ 17.8 ▲ 28.3 0.3
10 丸山  直 42.0 13.0 ▲ 44.8 ▲ 10.3 ▲ 0.1
11 高柳 将史 ▲ 32.1 ▲ 40.9 30.5 36.2 ▲ 6.3
12 山室 太二 ▲ 83.0 ▲ 24.6 1.3 31.1 ▲ 75.2
13 近野 弥生 ▲ 75.4 ▲ 13.5 20.7 ▲ 15.3 ▲ 83.5
14 田村  豊 32.4 ▲ 89.4 ▲ 33.7 ▲ 9.5 ▲ 100.2
15 藤原 仙三 ▲ 82.1 ▲ 9.2 ▲ 30.1 ▲ 19.2 ▲ 140.6
16 山中  翼 ▲ 39.9 7.9 ▲ 82.1 ▲ 55.8 ▲ 169.9

C2リーグレポート: 吉本卓矢

後期プロリーグも残り2節。上位陣は昇級を意識した対局を目指すでしょうが、まだまだ成績が芳しくない人も、今日の結果次第では昇級の可能性はあると思います。

B卓、第1戦(長野、中山、高瀬、西村)
高瀬が東3局の親番このような捨て牌でリーチをかけました。

三筒 上向き四万 上向き二筒 上向き七万 上向き六万 上向き八筒 左向き  リーチ ドラ七索

不気味な捨て牌です。打点力がありそうなリーチ、このような手牌でありました。

七万八万九万二索三索四索五索五索六索七索七索八索九索

これを西村から八索を打ち取り11,600。6巡目にこのような打点力の高い3メンチャンのテンパイが入っていたことに高瀬の好調さを感じました。
その1本場、

一万一万一万二万三万四万四索四索四筒四筒  暗カン牌の背八万八万牌の背  リーチ  ツモ四筒

三暗刻ツモで4,000は4,100オール。
ツモって三暗刻。出アガリだとリーチのみ手になってしまうが、ツモるとその破壊力が増す力強い手役だと思います。見事④を引き寄せこの半チャン大トップを飾りました。高瀬はこの節+57.6Pで終え最終節昇級を狙います。

A卓、第6戦(森元、赤木、木下、永田)

3節までの成績上位3名が同卓。できるだけ2人を沈めて最終節を迎えたいのは当然でありましょう。
第4節、ここまでの3者の成績は、森元▲22.2P赤木+14.7P木下32.5Pです。
森元はなんとかこの半チャンプラスに終え、次節を迎えたいところでしょう。

東場は森元のペースで局が進みます。
しかし南1局、森元の親番で、木下がタンヤオ三暗刻トイトイの2,000・4,000をアガリ、森元に親カブリさせます。そして南2局の赤木の親番。

四万五万六万七万八万九万発  ポン東東東  ポン南南南  ツモ発

これまた2,000・4,000をアガリトップに躍り出ました。
競技ルールで、同じ者が2局連続で満貫をアガることはなかなかありません。
それほど木下は状態が良いということなのでしょう。

これが決め手で、結局、木下がトップで森元がプラスの2着。
3節トータル首位を走っていた赤木は、ラスでこの半チャンは終了しました。
最終節、どういった展開が繰り広げられるか非常に楽しみであります。

A卓のトータルトップは森下。3節までトータルマイナスでしたが、

二万二万七万八万九万南南  ポン白白白  ポン発発発  ツモ南  ドラ南

第4戦の南場南家でこの手をものにし4,000・8,000。
トータル+59.8Pで第4節を終え最終節に望みをつなぎました。

B卓でも高打点の手がでました。第3節までのトータル4位の山本。

八筒八筒東東東白白白中中  ポン三筒三筒三筒  ロン中  ドラ東

東場でこの手をアガリました。ツモなら無条件で6,000・12,000という素晴らしい手でした。
このアガリでなんとかこの節プラスで終え、最終節を迎えることとなりました。

後期C2リーグ混戦模様ですが泣いても笑っても次節が最後となります。
昇級者は3名。悔いのない対局ができるように日々を過ごして頂きたいと思います。

C2リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 木下 恭子 24.3 ▲ 23.4 67.5 57.9 126.3
2 赤木 由実 ▲ 50.3 63.8 78.8 ▲ 13.7 78.6
3 森元 直哉 35.5 54.3 ▲ 2.8 ▲ 9.1 77.9
4 山本 善嗣 40.4 14.9 7.6 9.7 72.6
5 高瀬 真濃 69.4 ▲ 4.1 ▲ 65.5 57.6 57.4
6 森下 恭好 34.6 ▲ 19.2 ▲ 48.7 59.8 26.5
7 中山 千鶴 ▲ 19.1 37.0 ▲ 3.1 8.4 23.2
8 西村 友和 31.6 ▲ 43.3 ▲ 35.8 ▲ 44.8 ▲ 92.3
9 永田 知也 ▲ 41.1 38.3 ▲ 46.5 ▲ 74.2 ▲ 123.5
10 長野 恵美 ▲ 83.6 ▲ 36.5 22.9 ▲ 30.9 ▲ 128.1
11 吉本 卓矢 ▲ 42.7 ▲ 102.8 25.6 ▲ 21.7 ▲ 141.6

関西プロリーグ レポート/第11期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第9節レポート

Aリーグレポート : 岡崎有

12月を迎え、さらに厳しい寒さとなりリーグ戦も佳境に入ってきた。
残りあと2節、ここの内容次第ではほぼ勝負が決まると言っても過言ではない。
皆が自分の現在のポイントと相手とのポイント差をより意識しながらの対局となったに違いない。
1卓(花岡、中田、玉木、藤川、佐々木、上村)
最終の2半荘は、上村の独壇場となった。特に圧巻は下記の手。
一筒二筒三筒三筒四筒五筒五筒七筒七筒八筒八筒九筒九筒
序盤に切ったドラの四万を中田がチーすれば、有効牌を立て続けに引き入れる。
最終入目が九筒で、ピンズを余らすことなく確定倍満テンパイ。それは、わずか5巡目のことであった。
すぐに佐々木からロンで16,000。こうなればもう上村中心の展開である。
約60,000点のトップを2回連続でものにして、最終節の争いが混戦になり、面白い展開になってきた。
また、花岡も+47.7Pで大きいプラスにまとめ、中位の混戦から上位へ抜け出した。
2卓(中川、横山、貫上、仁科、岡崎)
1回戦、中川にドラが集まる。
二万二万六万七万八万二索三索四索五索六索五筒六筒七筒 ドラ二万
東4局、上記の手をリーチツモで3,000、6,000。
さらに、大物手をアガった後の南1局では、
一万二万三万五万五万七万八万九万一索一索七索二筒三筒四筒 ドラ一索
上記の手から打五万。テンパイ取らずでマンズとソーズのくっつきに持っていったが、数巡後にツモ一索
ここから良形のテンパイに持っていけず、アガリを逃す形になる。
ここで加点しておければダントツとなり、違う展開になったかもしれない。
結局、この半荘は貫上が南場で逆転しトップとなった。
私はと言うと、1荘目と2半荘の途中までアガリがなく厳しい状況であったが、
南場の親で北家、貫上のリーチが入る。その時点で下の形から、
四万五万七万四索五索六索五筒五筒六筒六筒七筒中中 ドラ三万
中のトイツ落としで形を整えて。
三万四万四万五万七万四索五索六索五筒五筒六筒六筒七筒
ここにツモ六万とくれば、ドラ勝負にでるしかありません。そして、高め七筒をツモアガリ。
この初アガリでなんとか軌道に乗ることができ、プラスで終えることができました。
さて、来節が泣いても笑っても最終節。悔いのない対局にしたいと思います。
Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計 順位
1 貫上 洋志 53.7 ▲ 11.5 1.5 10.5 ▲ 11.6 40.4 62.6 52.7 ▲ 8.7 189.6 1
2 岡崎  有 3.8 80.9 38.0 33.7 ▲ 2.0 15.0 15.9 ▲ 21.7 12.8 176.4 2
3 花岡 章生 31.1 30.4 14.7 ▲ 17.7 ▲ 29.7 6.6 37.9 29.3 47.7 150.3 3
4 中田 一幸 ▲ 52.4 34.0 ▲ 21.7 22.8 41.4 17.3 4.8 58.9 ▲ 32.6 72.5 4
5 玉木 章司 ▲ 31.5 ▲ 90.0 14.7 0.2 4.9 77.0 29.0 ▲ 5.2 12.6 11.7 5
6 中川  保 48.6 ▲ 9.1 ▲ 38.4 1.8 54.2 ▲ 101.4 25.0 8.0 13.0 1.7 6
7 藤川 議次 ▲ 29.2 ▲ 13.4 89.3 50.5 9.8 ▲ 13.6 ▲ 47.1 ▲ 2.1 ▲ 48.6 ▲ 4.4 7
8 仁科健一郎 30.2 ▲ 20.0 ▲ 8.0 ▲ 30.5 3.8 31.4 ▲ 55.6 ▲ 24.3 ▲ 3.2 ▲ 76.2 8
9 上村 宜久 ▲ 45.6 ▲ 7.1 ▲ 8.3 ▲ 38.8 ▲ 37.7 ▲ 19.0 ▲ 21.4 ▲ 36.7 57.8 ▲ 156.8 9
10 佐々木 亮 1.9 21.2 9.0 28.6 ▲ 21.4 ▲ 79.3 ▲ 49.5 ▲ 37.9 ▲ 36.9 ▲ 164.3 10
11 横山  毅 ▲ 54.3 ▲ 21.3 ▲ 59.1 ▲ 49.6 15.4 25.6 ▲ 2.6 ▲ 21.0 ▲ 13.9 ▲ 180.8 11

Bリーグレポート:筒井宏晶

第9節の対局者は以下のとおり。
昇級争いの上位4名・降級争いの下位3名が同卓となり激しい闘牌が繰り広げられた。
1卓:坂本・大森・近野・延原
2卓:冨田・辻本・掛樋・米川・勝間
3卓:原田・堀・西原・筒井
1卓
1回戦東2局、坂本が大森からホウテイで16,000をアガリ主導権を握る。
一万一万二万二万三万三万五万六万七万八万九万西西  ロン四万
南2局、近野も大森からアガリ、得点が欲しい大森にとっては苦しい展開となった。
七万八万九万一筒一筒七筒八筒九筒三索四索五索七索八索  リーチ  ロン九索
しかし、大森が親番で盛り返す。
九万九万九万六索八筒八筒八筒  ポン発発発  ポン五万五万五万  ロン六索  ドラ九万
この18,000を坂本からアガると、さらに七対子ドラ2も坂本から討ち取り、
乱打戦となった1回戦は大森がトップ。坂本がラスとなった。
2回戦は延原がトップ。坂本が1人沈みのラスとなり、坂本に暗雲が立ち込める…
3回戦東1局、1、2回戦をプラスでまとめていた近野が親番で見せる。
一万三万七万八万九万一索二索三索九索九索発発発  ツモ二万  ドラ九索
この6,000オールでこの日の成績をプラスとした。
南3局、ここまで苦しかった坂本にもようやく手が入るようになった。
七万七万六筒六筒七筒七筒七筒  ポン四索四索四索  チー六万五万七万  ロン六筒  ドラ七筒
この手を大森からアガリ3回戦を2着にすると、続く4回戦も南場の南家で、
六索六索六索八索南南南中中中  チー九万七万八万  ツモ八索  ドラ八索
この12,000をアガリトップ。マイナスを最小限に抑えた。
2卓
1回戦、冨田が抜け番となり1位から4位の対局となった。
緊迫した雰囲気の中、辻本が走る。東2局、親番:辻本。
二万三万三万四万四万五万六万七万八万八万九万九万九万  ロン二万
この手につかまったのは勝間。
辻本はさらに加点し、むかえた南4局。以下をテンパイする。
五索五索七索七索七索白白  ポン二筒二筒二筒  暗カン牌の背二索二索牌の背  ドラ白
しかし、ここは勝間がしのぐが大きなマイナスとなった。
二万三万四万四万四万七万八万九万北北北中中  ツモ一万
続く3回戦も失点していた勝間だったが、転機がおとずれる。
東3局、親・冨田。掛樋がドラの西を切り先制リーチを打つ。
西家の勝間がポンしテンパイ。
一万一万二筒三筒五筒六筒七筒五索六索七索  ポン西西西  ドラ西
そして、掛樋に流れてきた牌は四筒。痛い打ち込みとなった。
4回戦、静かにしていた冨田であったが、なんとかして最終節に昇級への望みをつなげたいところ。
南2局、親・米川。
五万五万三索四索五索六索六索七索四筒五筒  ポン三索三索三索  ドラ三索
この1シャンテンから三筒をツモ。ここで三索を加カン。リンシャン牌はなんと五索
3,000・6,000のアガリとなった。
多少の無理も承知で攻める姿に昇級への執念を感じた。
5回戦は、復調した勝間が南4局に以下の手をツモりあげトップ。辻本が1人沈みとなる。
二索三索四索五索六索七索八索九索二筒三筒四筒西西  ドラ三万
トータルトップの米川は今節もうまく立ち回り、しっかりとプラスを重ねた。着実に昇級に近付いている。
3卓
1回戦東3局。
二万三万四万六万六万八万八万八万二索三索四索三筒四筒  ロン二筒  ドラ二索
原田がヤミテンで堀から8,000を討ち取りリードする。
しかし筒井が反撃する。南1局に原田から5,200をアガリ、南3局では
二万三万四万六万七万八万一索一索二索二索三索三索四索  リーチ  ツモ四索  ドラ四索
この3,000・6,000をツモ。
南4局に親番の西原が親番で6,000オールをツモ。浮きに回る。
五万五万六万六万八万八万三索三索六筒六筒七筒七筒八筒  ツモ八筒  ドラ六万
1本場に原田も2,000・4,000をアガリ浮きの2着。
二万三万一筒二筒三筒七筒八筒九筒東東東南南  ツモ一万  ドラ九筒
堀は痛恨の1人沈みとなった。
2回戦 ここから原田が加速し始める。南3局の親番で堀から、
九万九万九索九索一筒二筒三筒七筒八筒九筒  ポン一索一索一索  ロン九索  ドラ九万
11,600をアガリ2回戦をトップとすると、3回戦も浮きの2着。
4回戦 南2局では、
四索四索六索六索六索七索七索七索三筒三筒三筒七筒七筒  ツモ四索  ドラ五筒
圧巻の四暗刻。今節だけで100ポイントのプラスを叩き、昇級に手が届くところまで登ってきた。
残り1節となったが、昇級・降級ともまだ決まった訳ではない。
最後まで気持ちのこもった闘牌を行いたい。
Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計 順位
1 米川 基紀 ▲ 12.6 8.6 91.3 ▲ 16.3 32.2 71.2 17.8 36.1 20.6 248.9 1
2 辻本 翔哉 10.3 23.4 11.4 ▲ 14.2 24.5 48.5 44.5 ▲ 16.4 17.1 149.1 2
3 勝間 伸生 10.7 64.8 27.1 38.2 92.2 ▲ 23.3 ▲ 29.1 ▲ 26.3 ▲ 29.2 125.1 3
4 掛樋 忠雄 ▲ 23.3 43.1 ▲ 45.5 31.8 6.2 48.7 48.8 30.6 ▲ 39.2 101.2 4
5 原田 保正 ▲ 12.1 ▲ 12.8 ▲ 40.8 29.6 32.9 51.1 ▲ 58.6 10.0 98.3 97.6 5
6 筒井 宏晶 43.4 ▲ 34.0 ▲ 16.2 37.8 15.3 44.8 43.3 ▲ 47.8 ▲ 26.2 60.4 6
7 富田 淳一 31.3 37.2 32.0 ▲ 51.8 ▲ 16.3 ▲ 47.7 ▲ 3.7 26.9 30.7 38.6 7
8 堀  昭義 ▲ 50.1 65.9 40.7 23.1 ▲ 16.5 27.2 22.9 ▲ 59.9 ▲ 33.1 20.2 8
9 坂本 誠裕 ▲ 7.1 56.3 ▲ 27.0 ▲ 4.0 6.7 6.9 ▲ 50.8 11.6 ▲ 15.3 ▲ 22.7 9
10 近野理智男 19.5 ▲ 57.3 ▲ 24.2 ▲ 56.3 4.0 ▲ 8.2 ▲ 37.1 49.2 22.8 ▲ 87.6 10
11 西原 佳隆 ▲ 4.8 ▲ 24.3 ▲ 21.6 8.5 ▲ 19.2 ▲ 18.9 30.7 ▲ 12.7 ▲ 39.0 ▲ 101.3 11
12 大森孝太郎 ▲ 25.4 ▲ 109.2 34.2 ▲ 2.4 ▲ 59.8 ▲ 81.5 24.6 12.2 19.2 ▲ 188.1 12
13 延原 明美 ▲ 6.4 ▲ 36.3 8.2 3.2 ▲ 32.4 ▲ 120.5 ▲ 53.3 ▲ 16.5 ▲ 26.7 ▲ 280.7 13

C1リーグレポート:大橋慶一郎

第4節となった今回の対局者は後藤、山室、山中である。
残りの節のことも考え各自昇級、残留を強く意識しての対局だと思われます。
改めて感じたことは、ドラの扱い一つで局面がおおきく変わると言うことです。
必要ないドラでも相手の手を遅くしたり、降ろさせることができます。
今節では、山中がドラの東を回し上手く使い1人デンパイにするという局面が何回か見られました。
特にベテランのプロは、状況に合わせた打牌、絞りが的確であり、学ばされる事が多々あります。
さて、4卓では山室がポイントを叩くことになった。
親・山室。全体的にピンズがかなり安い場でリーチをかける。
これを山中から出アガリ11,600のアガリとなった。
二万三万四万六万七万八万三索四索五索七索七索六筒七筒  リーチ  ロン八筒  ドラ六筒
状況的に、誰しも使いにくい八筒であり、絶好のリーチとなった。
1卓、原田、近野、三好、中安
原田が今節で昇級ラインに一気に上がるポイントを出した。
4回戦、三好の1,000・2,000で始まり、オーラストップ目で、カン四万を引き入れ、5巡目にテンパイが入りリーチをかけて、きっちり結果をだす。
三万四万五万二索三索四索四筒四筒四筒六筒六筒七筒八筒  ドラ九索  ツモ五筒
三好はしっかり我慢をする局面を判断し、致命的なマイナスを付けず、アガリ番の局面はしっかり打点を叩き安定しているイメージがある。
2卓、高柳、谷上、上村、藤原
全体的に高柳に大物手が入る対局になった。
ヤミ跳満を3回をアガリ、さらに2巡目にこのようなテンパイを入れた。
二万二万二万八万八万三索三索八索八索八索西西西
ヤミに構え、4巡後にツモり大きなトップとなった。
3卓、中野、宮田、丸山、田村
今期安定した成績で上位を走っている中野が、今節も大きなポイントを叩くことになった。
基本的に点棒の放出が無い中野は、他家の扱いが非常に上手く、1人1人の状況を踏まえ勝機がある局面はしっかりアガリきり、1人浮きの+47.1Pと叩き今節の総合首位に立った。
第4節を終え、首位は中野の+125.4Pそれに続き上村が+92.7Pとなっている。
それに続く選手達はだんご状態の者が多く、まだまだ昇級圏内の選手が多くいる。
最終説は残留を狙う者、昇級を狙う者、様々であるが、最後ということもあり激しい闘牌が繰り広げられることであろう。
C1リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 中野 孝治 25.3 ▲ 12.7 65.7 47.1 125.4
2 上村 政雄 33.1 ▲ 14.1 98.7 ▲ 25.0 92.7
3 大橋慶一郎 49.3 ▲ 1.0 2.2 7.3 57.8
4 原田 潤次 19.6 ▲ 24.8 ▲ 5.1 65.4 55.1
5 後藤 俊孝 6.7 53.4 ▲ 30.5 15.4 45.0
6 中安 武尊 11.1 14.6 28.2 ▲ 34.6 19.3
7 三好 直幸 ▲ 9.2 50.1 ▲ 14.0 ▲ 15.5 11.4
8 谷上 脩平 ▲ 49.4 36.4 10.8 8.0 5.8
9 宮田 豊夢 31.6 14.8 ▲ 17.8 ▲ 28.3 0.3
10 丸山  直 42.0 13.0 ▲ 44.8 ▲ 10.3 ▲ 0.1
11 高柳 将史 ▲ 32.1 ▲ 40.9 30.5 36.2 ▲ 6.3
12 山室 太二 ▲ 83.0 ▲ 24.6 1.3 31.1 ▲ 75.2
13 近野 弥生 ▲ 75.4 ▲ 13.5 20.7 ▲ 15.3 ▲ 83.5
14 田村  豊 32.4 ▲ 89.4 ▲ 33.7 ▲ 9.5 ▲ 100.2
15 藤原 仙三 ▲ 82.1 ▲ 9.2 ▲ 30.1 ▲ 19.2 ▲ 140.6
16 山中  翼 ▲ 39.9 7.9 ▲ 82.1 ▲ 55.8 ▲ 169.9

C2リーグレポート: 吉本卓矢

後期プロリーグも残り2節。上位陣は昇級を意識した対局を目指すでしょうが、まだまだ成績が芳しくない人も、今日の結果次第では昇級の可能性はあると思います。
B卓、第1戦(長野、中山、高瀬、西村)
高瀬が東3局の親番このような捨て牌でリーチをかけました。
三筒 上向き四万 上向き二筒 上向き七万 上向き六万 上向き八筒 左向き  リーチ ドラ七索
不気味な捨て牌です。打点力がありそうなリーチ、このような手牌でありました。
七万八万九万二索三索四索五索五索六索七索七索八索九索
これを西村から八索を打ち取り11,600。6巡目にこのような打点力の高い3メンチャンのテンパイが入っていたことに高瀬の好調さを感じました。
その1本場、
一万一万一万二万三万四万四索四索四筒四筒  暗カン牌の背八万八万牌の背  リーチ  ツモ四筒
三暗刻ツモで4,000は4,100オール。
ツモって三暗刻。出アガリだとリーチのみ手になってしまうが、ツモるとその破壊力が増す力強い手役だと思います。見事④を引き寄せこの半チャン大トップを飾りました。高瀬はこの節+57.6Pで終え最終節昇級を狙います。
A卓、第6戦(森元、赤木、木下、永田)
3節までの成績上位3名が同卓。できるだけ2人を沈めて最終節を迎えたいのは当然でありましょう。
第4節、ここまでの3者の成績は、森元▲22.2P赤木+14.7P木下32.5Pです。
森元はなんとかこの半チャンプラスに終え、次節を迎えたいところでしょう。
東場は森元のペースで局が進みます。
しかし南1局、森元の親番で、木下がタンヤオ三暗刻トイトイの2,000・4,000をアガリ、森元に親カブリさせます。そして南2局の赤木の親番。
四万五万六万七万八万九万発  ポン東東東  ポン南南南  ツモ発
これまた2,000・4,000をアガリトップに躍り出ました。
競技ルールで、同じ者が2局連続で満貫をアガることはなかなかありません。
それほど木下は状態が良いということなのでしょう。
これが決め手で、結局、木下がトップで森元がプラスの2着。
3節トータル首位を走っていた赤木は、ラスでこの半チャンは終了しました。
最終節、どういった展開が繰り広げられるか非常に楽しみであります。
A卓のトータルトップは森下。3節までトータルマイナスでしたが、
二万二万七万八万九万南南  ポン白白白  ポン発発発  ツモ南  ドラ南
第4戦の南場南家でこの手をものにし4,000・8,000。
トータル+59.8Pで第4節を終え最終節に望みをつなぎました。
B卓でも高打点の手がでました。第3節までのトータル4位の山本。
八筒八筒東東東白白白中中  ポン三筒三筒三筒  ロン中  ドラ東
東場でこの手をアガリました。ツモなら無条件で6,000・12,000という素晴らしい手でした。
このアガリでなんとかこの節プラスで終え、最終節を迎えることとなりました。
後期C2リーグ混戦模様ですが泣いても笑っても次節が最後となります。
昇級者は3名。悔いのない対局ができるように日々を過ごして頂きたいと思います。
C2リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 木下 恭子 24.3 ▲ 23.4 67.5 57.9 126.3
2 赤木 由実 ▲ 50.3 63.8 78.8 ▲ 13.7 78.6
3 森元 直哉 35.5 54.3 ▲ 2.8 ▲ 9.1 77.9
4 山本 善嗣 40.4 14.9 7.6 9.7 72.6
5 高瀬 真濃 69.4 ▲ 4.1 ▲ 65.5 57.6 57.4
6 森下 恭好 34.6 ▲ 19.2 ▲ 48.7 59.8 26.5
7 中山 千鶴 ▲ 19.1 37.0 ▲ 3.1 8.4 23.2
8 西村 友和 31.6 ▲ 43.3 ▲ 35.8 ▲ 44.8 ▲ 92.3
9 永田 知也 ▲ 41.1 38.3 ▲ 46.5 ▲ 74.2 ▲ 123.5
10 長野 恵美 ▲ 83.6 ▲ 36.5 22.9 ▲ 30.9 ▲ 128.1
11 吉本 卓矢 ▲ 42.7 ▲ 102.8 25.6 ▲ 21.7 ▲ 141.6

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