麻雀マスターズ レポート/第23期マスターズ トーナメントレポート

第23期麻雀マスターズの本戦が行われた翌日、ベスト28の対局が行われた。
昨年度までは、ここでベスト8までの対局が行われていたが、今年度からは日本プロ麻雀連盟チャンネルの開設に伴い、ベスト8からは夏目坂スタジオで生放送される事が決定したため、この日はベスト16までの対局となる。
システムは通過順位によって決定した4名で半荘3回を戦い、トータルポイント上位2名が勝ち上がるトーナメント方式。ベスト28を通過した14名に加え、昨年度優勝者である小車祥と、前日の本戦を1位通過した紺野真太郎の2名を加え、ベスト16の対局が行われる。
なお、ルールは日本プロ麻雀連盟Bルール(一発、裏ドラあり)を採用しており、順位ウマはトップが+15P、2着が+5P、3着が▲5P、4着が▲15Pと、各順位に1万点の差がつくようになっている。
 
 

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左から、荒木栄二(協会)、四柳弘樹(連盟)、小西隆之(一般)、蛯原朗(連盟)

 
プロ連盟Aリーガーである四柳と2013年度の麻雀最強戦ファイナルに勝ち進んだ荒木のいるこの1卓。東三局に嵐が吹き荒れる。
親番の荒木。持ち味である仕掛けを多用し連荘に連荘を重ねる。何度も蛯原と小西さんが仕掛けで応戦し、果敢に立ち向かうものの、和了に結びつかず、10本場にも及ぶ大連荘を許す。
荒木は1回戦を+70.3Pで終え、大きなアドバンテージを獲得。
続く2回戦は四柳がトップをとり、荒木は4着。安全圏とは言えないかもしれないが、まだ優位である事には違いない。
 

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四柳弘樹

 
2回戦終了時成績
荒木+38.2P 四柳▲9.5P 小西▲13.6P 蛯原▲15.1P
 
最終3回戦、起家は小西さん。6000オールを決め、大きく前進。
そして東三局には蛯原が連荘。4者の持ち点は以下。
小西40700 荒木 12700 蛯原51900 四柳14700
終止苦しい四柳であるが、時間打ち切りがない限りまだ親番は2回ある。
しかし、東場で抜け出した小西さんは守りきり、蛯原はさらに加点しフィニッシュ。
波乱の1卓であった。
 

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蛯原朗

 
3回戦終了時最終成績
蛯原+40.5P 小西+2.6P 四柳▲16.8P 荒木▲26.3P
 
勝ち上がり:蛯原朗(連盟)、小西隆之(一般)
 
 

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左から、魚谷侑未(連盟)、水沼利晃(一般)、渋川難波(協会)、浅井裕介(最高位戦)

 
1回戦起家は魚谷。リーチをかけるがここは流局。しかし1本場は2000オール、2本場は4000オールと攻撃の手を緩めない。
 

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魚谷侑未

 
1回戦終了時成績
魚谷+31.9P 水沼+14.9P 浅井▲6.6P 渋川▲40.2P
 
続く2回戦。1回戦4着だった渋川が大連荘しトータルポイントを2着につける。
 

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渋川難波

 
2回戦終了時成績
魚谷+37.9P 渋川+11.2P 浅井▲11.2P 水沼▲37.9P
 
最終3回戦、浅井と、元最強位の水沼さんが首位に肉薄するが、あと一歩届かずここで敗退となってしまう。
 
3回戦終了時最終成績
渋川+9.6P 魚谷+6.4P 浅井▲1.2P 水沼▲14.8P
 
勝ち上がり:魚谷侑未(連盟)、渋川難波(協会)
 
 

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左から、仲田加南(連盟)、和久津晶(連盟)、鳥居裕一(最高位戦)、芝美穂子(一般)

 
第11期プロクイーン決定戦、第8期女流桜花決定戦での準優勝が記憶に新しい和久津晶。
4大タイトル戦であるこのマスターズでもここまで勝ち進むことは、その強さをより一層証明している。
 

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和久津晶

 
1回戦東四局の親番で4,000オールを和了り初戦トップの和久津。
2回戦は仲田がトップ、和久津が2着でトータルポイントは以下。
 
2回戦終了時成績
和久津+32.9P 仲田+27.3P 芝+0.2P 鳥居▲60.4P
 
最終戦、芝さんが南二局の親番で抜け出し4者の持ち点は以下。
和久津 32700 芝 51300 鳥居 16800 仲田 19200
仲田以下の形でリーチ
五万五万六万七万八万四索五索六索七筒八筒九筒発発 リーチ ドラ八万
打点が欲しい仲田、リーチ宣言牌は六万 左向き
しかし、鳥居に
一万二万三万三万四万四索五索五索六索六索七索五筒五筒 リーチ
この形で追っかけられ、二万をつかみ2000点の放縦。
ちなみに四万七万での和了り逃しもなかった。
鳥居、仲田共にラス親にかけたい所だが、敢え無くここまで。
 

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仲田加南

 
3回戦終了時最終成績
和久津+43.2P 芝+34.2P 仲田▲3.4P 鳥居▲74.0P
 
勝ち上がり:和久津晶(連盟)、芝美穂子(一般)
 
 

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左から、坂本大志(最高位戦)、丸江茂(一般)、西野圭介(一般)、滝沢和典(連盟)

 
1回戦オーラス。
西野 17500 丸江 27600 坂本 44600 滝沢 29300
流れ4本場、供託1000点で迎えた滝沢の親番5巡目。
四万九万九万二索二索二索三索四索六索七索二筒三筒五筒 ツモ四筒 ドラ四索
三色の目が消えてしまうが、伸びをマンズかピンズに絞ってイーシャンテンキープする打ち手も多いと思うが、滝沢の選択は打九万
この切迫した状況で滝沢らしい一打。
坂本から三筒六筒待ちの先制リーチが入るが、14巡目に、滝沢にもテンパイが入る。
四万二索二索二索三索四索五索六索七索二筒三筒四筒五筒 ツモ三筒 打四万 左向き ドラ四索
2巡後四筒をツモリ4000オール。
 

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滝沢和典

 
1回戦終了時成績
滝沢+23.6P 坂本+12.7P 丸江▲1.3P 西野▲35.0P
 
2回戦オーラス3本場、親番は滝沢。
西野 26000 丸江 36400 坂本 34500 滝沢 23100
西野さんが、
五万六万七万八万八万九万七索七索三筒四筒四筒五筒六筒 ツモ二筒 打九万
の形に受け、すぐに八万が出るがこれを見逃し。1回戦を4着で終え、この局面で3着から着順の変わらない和了りをしても、最終戦が苦しいと考えたためであろう。ここはタンピン三色の最終形を目指す。
しかし流局。親の滝沢もテンパイで続く4本場、滝沢5巡目。
二万四万六索六索七索七索七索二筒二筒四筒五筒六筒八筒 ドラ六筒 ツモ四万 打八筒 上向き
同巡丸江さんがリーチ。
一万二万三万六万六万六万一筒一筒六筒七筒北北北 リーチ
自然に打ち出された八筒であるが間に合っている滝沢。8順目に追いつきリーチ。
二万三万四万六索六索七索七索七索二筒二筒四筒五筒六筒 リーチ
丸江さんの北と滝沢の七索に暗カンが入り、三色の手変わりを待っていた西野さんもツモ切りリーチ。
三万五万九万九万四索五索六索三筒四筒五筒九筒九筒九筒 リーチ ドラ六筒西四万
丸江さんが六索をつかみ、滝沢に12000の放縦で決着。裏四筒七筒四索
そして5本場。8巡目、滝沢にテンパイが入るがここはダマテン。
七万八万九万五索六索七索四筒四筒七筒八筒八筒九筒九筒 ドラ九索
11巡目に丸江さんからリーチが入り、同巡ションパイの発を持ってきてヤメ。
丸江さんの手牌
五万五万五万三索四索五索九索九索七筒七筒七筒発発 リーチ
 
2回戦終了時成績
滝沢+47.4P 坂本+19.7P 丸江▲23.6P 西野▲44.5P
 
最終戦、西野さんが2着に差し迫るもここで敗退となってしまう。
 
3回戦終了時最終成績
滝沢+49.5P 坂本▲6.0P 西野▲8.9P 丸江▲35.6P
 
勝ち上がり:滝沢和典(連盟)、坂本大志(最高位戦)
 
 

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左から、杉浦勘介(連盟)、寺戸孝志(連盟)、市橋篤文(一般)、勝又健志(連盟)

 
1回戦終了時成績
杉浦+40.0P 寺戸+9.4P 市橋▲12.1P 勝又▲37.3P
 

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杉浦勘介

 
南二局の親番で7本場まで積み、初戦をトップで飾る杉浦。
一方、トーナメント巧者で有名な勝又は4着スタート。残す2戦の戦いぶりに注目だが、さっそく転機が訪れた。
2回戦、東一局の親番で、跳満を出和了り、最終戦を着順勝負にまで持ち込む。
 

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勝又健志

 
2回戦終了時成績
杉浦+25.6P 市橋+3.6P 勝又▲5.3P 寺戸▲23.9P
 
3回戦、南二局1本場、親番は市橋さんで4者の持ち点は以下。
杉浦35400 市橋 19400 寺戸33600 勝又30600 供1.0
7巡目に勝又先制リーチ。
一万一万一万二索三索四索六索六索七筒八筒九筒北北 リーチ ドラ六索
11巡目に寺戸も追いつき手がぶつかる。
四万四万四万五索七索七索八索九索二筒三筒四筒発発 リーチ
両者にとって勝負所。模打に力が入り、場面に言いようの無い重い空気が流れる。
勝又のシャンポンの片割れ、北は場に1枚、杉浦の手に一枚で、両者の待ちであるドラの六索は残り1枚。そこに・・・
 
『リーチ!』
親番の市橋さんである。
15巡目に追いつき、そして次巡手が開かれた。
三万四万三索四索五索六索七索八索三筒四筒五筒九筒九筒 リーチ 一発ツモ五万 ドラ六索 裏四万
強烈な8000オールでベスト16に駒を進める。

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市橋さん

 
3回戦終了時最終成績
杉浦+33.0P 市橋+25.0P 勝又▲9.0P 寺戸▲49.0P
 
勝ち上がり:杉浦勘介(連盟)、市橋篤文(一般)
 
 

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左から、西島一彦(連盟)、櫻井秀樹(連盟)、中西正行(一般)、小池美穂(最高位戦)

 
1回戦、東四局、6巡目に親の西島が先制リーチ。
五万六万七万二索三索四索八索八索八索五筒五筒七筒九筒
10巡目、小池に四暗刻のテンパイが入るがここは流局。
四万四万五索五索五索六索六索九索九索九索二筒二筒二筒
南一局、親は小池に変わり、先制リーチ。押し返していた中西さんからロンの声がかかる。
開かれた手は国士無双。痛恨の放縦となってしまうが、まだ1回戦。諦めるわけにはいかない。
2回戦は見事トップをとり、2着争いに食い込む。
 

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櫻井秀樹

 
2回戦終了時成績
中西+70.7P 櫻井▲11.6P 西島▲25.0P 小池▲34.1P
 
3回戦、2着を狙う3者の激しいデッドヒート。成績を見ても分かるように、僅差で勝負が決まった。
 
3回戦成績
西島+25.6P 櫻井+6.4P 小池▲10.3P 中西▲22.7P
 
3回戦終了時最終成績
中西+48.0P 西島+0.6P 櫻井▲5.2P 小池▲44.4P
Aリーガーの櫻井と女流最高位の小池が敢え無く敗退。
 

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小池美穂

 
勝ち上がり:中西正行(一般)、西島一彦(連盟)
 
 

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左から、木原浩一(協会)、宮崎皓之介(連盟)、山田浩之(連盟)、猿川真寿(連盟)

 
1回戦終了時成績
宮崎+33.9P 木原+8.3P 猿川▲11.8P 山田▲30.4P
 
2回戦、東二局1本場、連荘中の山田。3巡目に木原の先制リーチが入る。
受けつつも終盤にこのテンパイを入れ、反撃成功。
一万一万一万二索三索三索三索四索六索六索七索七索八索 リーチ ロン八索 裏一万
持ち点を6万点オーバーとし、1回戦の成績をひっくり返す。
 

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山田浩之

 
2回戦終了時成績
宮崎+46.6P 山田+19.9P 猿川▲32.2P 木原▲34.3P
 
最終戦オーラス今度は木原がトップ目に。
山田 18100 宮崎 21300 猿川 24300 木原 56300
山田は2着条件、猿川はツモなら三倍満であったが、木原の4000オールで終了。
山田、猿川の両名はここで敗退。
 

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猿川真寿

 
勝ち上がり:宮崎皓之介(連盟)、木原浩一(協会)
 
 

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左から、木原浩一(協会)、杉浦勘介(連盟)、紺野真太郎(連盟)、魚谷侑未(連盟)

 
昨日の本戦を堂々の4連勝で飾りベスト16の切符を手に入れた紺野真太郎。満を持しての登場である。
しかし、相手は先刻ベスト28を勝ち抜いてきた選手達。立ち上がりは苦しい展開となる。
 
1回戦終了時成績
木原+49.2P 魚谷▲5.4P 紺野▲16.0P 杉浦▲27.8P
 
2回戦、初戦を一人浮きで終えた木原が、東一局、東二局と連続で満貫をツモ和了り、首位の座をより強固なものとする。
それにより、他の3者は残り1席をかけた戦いを強いられる事となった。
南一局、場面が動く。
親番は魚谷。木原が先制リーチをかけると、魚谷が追いつき三万六万で追いかけリーチ。
三筒をポンしていた紺野がツモってきた牌は六万
六万は暗刻でかかえていて、カンをした後リンシャンからツモ三万。それが跳満の和了り牌であった。
三万三万六索六索発発発 暗カン牌の背六万 上向き六万 上向き牌の背 ポン三筒 上向き三筒 上向き三筒 上向き ツモ三万
 
2回戦終了時成績
木原+65.7P 紺野+15.2P 魚谷▲35.8P 杉浦▲45.1P
 
最終戦、魚谷が3000,6000そして4000オールと和了り、南三局でツモれば逆転という所まで肉薄するが、紺野自ら決着をつけベスト8進出。
 

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紺野真太郎

 
紺野『1回戦苦しかったけどラス抜けできた事が大きかったです。ターニングポイントはリンシャンから跳満をひけた局。木原さんが抜けた分、お互いにテーマが一致したところがあるので、その後は優位に進める事ができたと思います。
しかし魚谷の追い上げは凄かった、さすがです!』
 
3回戦終了時最終成績
木原+54.1P 紺野+24.6P 魚谷▲0.9P 杉浦▲77.8P
 
勝ち上がり:木原浩一(協会)、紺野真太郎(連盟)
 
 

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左から、宮崎皓之介(連盟)、小車祥(連盟)、小西隆之(一般)、中西正行(一般)

 
そしてこちら、昨年度のマスターズ覇者で紺野と同じくベスト16シードの小車祥。小車にとって今期のマスターズ初戦となるため、いかに勝ち上がってきた選手の温度に順応できるかが鍵となる事は間違いないであろう。
 

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小車祥

 
1回戦、(起家から中西、小西、小車、宮崎)東一局、小車からリーチの声。流局かと思われた矢先、タンヤオのみで宮崎がチーテンをとり、本来回ってこない小車にハイテイを回す。
『3000,6000!』
私はこの和了りを見て、他の卓の観戦に足を向けたのであるが、終局時のポイントは逆転していた。
 
1回戦終了時成績
小西+24.5P 宮崎+7.2P 小車▲5.3P 中西▲26.4P
 
2回戦、ベスト28で国士を和了った中西さんがトップでトータル2着に浮上。宮崎は連続2着でポイントを伸ばし、トータル首位で最終戦を迎える。
 

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宮崎皓之介

 
2回戦終了時成績
宮崎+26.1P 中西+8.8P 小車▲15.9P 小西▲19.0P
 
最終戦オーラス、小車はマンツモ条件で、10巡目にタンヤオドラ2のイーシャンテンまでいくがテンパイ叶わず、小西さんは倍ツモ条件で、条件を満たすメンチンリーチまでこぎつけるが敢え無く流局。
 
3回戦終了時最終成績
 
宮崎+16.7P 中西+16.5P 小車+5.7P 小西▲39.9P
 
勝ち上がり:宮崎皓之介(連盟)、中西正行(一般)
 
 

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左から、西島一彦(連盟)、蛯原朗(連盟)、滝沢和典(連盟)、芝美穂子(一般)

 
1回戦東一局、蛯原の親番を西島が捌くと、迎えた親番。
六万七万八万九万九万四索五索六索六索七索六筒七筒八筒 リーチ ツモ八索
高めツモで4000オールと好スタート。さらに2回戦東一局、親番は西島。
三万四万五万五万六万七万六索七索二筒二筒五筒六筒七筒 リーチ
こちらもあっさり高め五索をツモ和了り6000オール。
 

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西島一彦

 
南一局、好調の西島が親番であるが滝沢がこの手で先手を取る。
一索二索三索三索四索六索六索八索八索八索北北北??リーチ
しかし芝さんが置いた東にロンの声。
九万九万九索九索二筒二筒東白白発発中中
9600をヤミで和了り追撃を許さない。
滝沢は東場の親では芝さんのハネツモを親っかぶり、南場の親でも芝さんのマンツモを親っかぶりと進退両難。
 
2回戦終了時成績
西島+77.7P 蛯原▲1.1P 芝▲12.1P 滝沢▲64.5P
 
最終戦オーラス持ち点は以下
西島 29000 蛯原 39000 滝沢 11400 芝 40600
蛯原と芝さんの息を呑むような戦いとなったが、芝さんがこれを制した。
 

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芝さん

 
勝ち上がり:西島一彦(連盟)、芝美穂子(一般)
 
 

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左から、市橋篤文(一般)、坂本大志(最高位戦)、渋川難波(協会)、和久津晶(連盟)

 
1回戦終了時成績
市橋+43.5P 坂本▲1.7P 和久津▲14.0P 渋川▲27.8P
 

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坂本大志

 
2回戦、南一局親番は渋川。
和久津と渋川の手がぶつかる。
和久津先制
四万五万七万八万九万二索三索四索五索六索七索九筒九筒??リーチ??ロン六万??ドラ八筒??裏九筒
渋川
一万二万三万七万八万九万七索八索九索七筒八筒中中??リーチ
渋川が六万をつかみ和久津へ8000の放銃となった。
南二局1本場、和久津が満貫をツモり3者のポイントが横一線となる。
二索三索八索八索??ポン発発発??ポン白白白??ポン北北北??ツモ四索
 
2回戦終了時成績
市橋+29.8P 坂本+20.0P 和久津+19.9P 渋川▲69.7P
 
最終戦、東一局、和久津が渋川から決定打となる18000を和了り、ベスト8進出。
 

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和久津晶

 
勝ち上がり:和久津晶(連盟)、市橋篤文(一般)
 
ベスト8A卓:市橋篤文(一般)vs紺野真太郎(連盟)vs西島一彦(連盟)vs宮崎皓之介(連盟)
ベスト8B卓;木原浩一(協会)vs芝美穂子(一般)vs中西正行(一般)vs和久津晶(連盟)

第22期東北プロリーグ前期第1節レポート

Aリーグレポート:佐藤晃大

2014年、今年も東北に春が訪れた。
震災から3年、各地にはまだその時の爪痕が今も尚残ってる。

まだまだ人々の心に残った傷は癒えない。
だが、それに負けずに今年も東北の雀士達が強い心と、熱い眼差しを持って立ち上がる。
東北本部プロリーグの開幕だ。

今年から東北本部は前期、後期となった。
1年10節だったのが、半年5節になる。
今までとは戦い方が変わってくるが、それにしっかり対応していく事がポイントだ。

今日は、今季からAリーグに昇格した、三井、大里が同卓だったのでそこに注目してみた。
対戦者は渡部、粕谷、吉田、大里、三井。

三井が抜け番の1回戦、序盤から大きく動く。
東2局、親は渡部、渡部の捨て牌にピンズが高い。
12巡目、そこに大里が1枚切れの南を打つとロンの声。
親の渡部にメンホン七対子、12,000の放銃。

この打ち込みが響いた大里は1回戦、1人沈みのラスになる。
これも先輩プロ達からの洗礼か…
しかし、この後の戦いを、全て浮きの2着で終えるとトータルを+9.5Pとした。
大里持ち味の手堅い打ち筋が光った。

続く三井のAリーグデビュー1回戦、こちらも緊張からなのか、
先輩達からの重圧なのか、いきなりラスを引かされる辛い展開になる。
が、ここから大里同様、三井も若さからくる勢いなのか、2連続トップと波にのる。

そして最終半荘の南1局、三井14,000持ちのラス目。ここで大物手が入る。

9巡目

一筒二筒三筒四筒四筒五筒六筒六筒七筒七筒八筒九筒九筒  ドラ六筒

このテンパイが入る。その直後、渡部がピンフドラでかわす。
リーグが上がればレベルも上がる。そう簡単にはアガらせてもらえない。
それでも残りの局でアガリを拾い、27,400の3着でこの半荘を終える。

三井はトータル+21.6P。大里、三井共にプラスで第1節を終えた。
次節もこの2人が先輩プロを相手にどう戦うか注目だ。

 

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 高橋清隆 83.8 83.8
2 渡部稔 64.7 64.7
3 工藤宏紀 38.8 38.8
4 佐藤大介 25.4 25.4
5 三井光一 21.6 21.6
6 皆川直毅 9.8 9.8
7 大里奈美 9.5 9.5
8 今貴聡 ▲ 8.0 ▲ 8.0
9 泉亮多 ▲ 16.6 ▲ 16.6
10 粕谷勇吉 ▲ 26.7 ▲ 26.7
11 青木武 ▲ 32.0 ▲ 32.0
12 杜麻沙也 ▲ 49.0 ▲ 49.0
13 遠藤昭太 ▲ 53.2 ▲ 53.2
14 吉田勝弥 ▲ 69.1 ▲ 69.1

 

 

Bリーグレポート:遠藤昭太

新たな年度になり、東北プロリーグに女流2人を含む6人の新人が加わった。
今年度は前後期制となり、昨年度に比べればAリーグに昇格しやすくなっている。各人張り切ってもらいたい。

今回は新たに加入した女流の1人、早川林香と、新人加藤圭太の入った卓に集中して観戦した。
共に卓を囲むのは、藤本、安ヶ平、佐々木で5人打ちとなっている。

1回戦目(加藤、藤本、佐々木、早川)
東1局1本場、早川が2,000・3,900ツモで、なかなかの好発進をみせる。
東3局に佐々木が親満ツモ、東4局には、加藤の2,000・3,900と互いにツモりツモられの展開になったが、細かいアガリやテンパイ料が効いて佐々木が1人浮きのトップ。

2回戦目(佐々木、藤本、安ヶ平、早川)
南1局1本場、早川に大物手が入る。

二万二万七万七万七万東東東白白白中中  ドラ白

しかし、二万は場に2枚枯れており、これはアガれずに終わった。
続く2本場に、今まで場をリードしていたベテラン藤本が、5,200は5,800でトップ目になり、
このまま進むのかと思っていたが、
安ヶ平が親番で連荘し、ラス目から一気にトップへ捲り返すと、オーラスの佐々木の逆転の手を1,000点できっちりかわして見せた。

3回戦目(藤本、安ヶ平、加藤、佐々木)
東3局、親の加藤が3,900オールツモから細かくアガリを重ねて連荘、トップで南場へ折り返す。

南2局で、藤本が加藤から8,000直撃で詰め寄り2人の戦いになるが、オーラスに佐々木が親で粘り3本、4本と積んでいく。
5本場目の終局直前に、加藤が四暗刻単騎まで手を進めたが、この局も佐々木がアガリ、結果6本場まで積んでトップとなった。

4回戦目(安ヶ平、早川、佐々木、加藤)
ここでは、3回戦で大きく沈んでしまった安ヶ平が続いて苦しい展開、南場の親で連荘してマイナスを削るものの、ラスで終わった。

5回戦目(早川、藤本、加藤、安ヶ平)
我慢の展開だった安ヶ平が、ラス前に7,700をアガってラス親を迎えると、早川から11,600を出アガって連荘し、これまでのマイナスを帳消しにする+27.7Pでトップとした。

全体的に連荘が多く、後半に逆転といった展開になり、緒戦から長い戦いとなった。
卓内トップは+50.9Pで佐々木。
昨年度のリーグ戦ではほとんどいいところが見せられなかっただけに嬉しい成績になった。

他の卓では、それぞれ新人の千田諒が+60.3P、2年目の佐藤晃大が+51.3Pと大き目のプラスでスタートを切った。

 

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 千田諒 60.3 60.3
2 佐藤晃大 51.3 51.3
3 佐々木啓文 50.9 50.9
4 早坂和人 18.0 18.0
5 斎藤智大 17.5 17.5
6 井上美里 13.1 13.1
7 安ヶ平浩希 3.3 3.3
8 加藤圭太 ▲ 4.5 ▲ 4.5
9 藤本修二 ▲ 15.5 ▲ 15.5
10 金谷潤 ▲ 22.0 ▲ 22.0
11 早川林香 ▲ 35.2 ▲ 35.2
12 新田大輔 ▲ 56.3 ▲ 56.3
13 山下敬介 ▲ 82.9 ▲ 82.9

東北プロリーグ レポート/第22期東北プロリーグ前期第1節レポート

Aリーグレポート:佐藤晃大
2014年、今年も東北に春が訪れた。
震災から3年、各地にはまだその時の爪痕が今も尚残ってる。
まだまだ人々の心に残った傷は癒えない。
だが、それに負けずに今年も東北の雀士達が強い心と、熱い眼差しを持って立ち上がる。
東北本部プロリーグの開幕だ。
今年から東北本部は前期、後期となった。
1年10節だったのが、半年5節になる。
今までとは戦い方が変わってくるが、それにしっかり対応していく事がポイントだ。
今日は、今季からAリーグに昇格した、三井、大里が同卓だったのでそこに注目してみた。
対戦者は渡部、粕谷、吉田、大里、三井。
三井が抜け番の1回戦、序盤から大きく動く。
東2局、親は渡部、渡部の捨て牌にピンズが高い。
12巡目、そこに大里が1枚切れの南を打つとロンの声。
親の渡部にメンホン七対子、12,000の放銃。
この打ち込みが響いた大里は1回戦、1人沈みのラスになる。
これも先輩プロ達からの洗礼か…
しかし、この後の戦いを、全て浮きの2着で終えるとトータルを+9.5Pとした。
大里持ち味の手堅い打ち筋が光った。
続く三井のAリーグデビュー1回戦、こちらも緊張からなのか、
先輩達からの重圧なのか、いきなりラスを引かされる辛い展開になる。
が、ここから大里同様、三井も若さからくる勢いなのか、2連続トップと波にのる。
そして最終半荘の南1局、三井14,000持ちのラス目。ここで大物手が入る。
9巡目
一筒二筒三筒四筒四筒五筒六筒六筒七筒七筒八筒九筒九筒  ドラ六筒
このテンパイが入る。その直後、渡部がピンフドラでかわす。
リーグが上がればレベルも上がる。そう簡単にはアガらせてもらえない。
それでも残りの局でアガリを拾い、27,400の3着でこの半荘を終える。
三井はトータル+21.6P。大里、三井共にプラスで第1節を終えた。
次節もこの2人が先輩プロを相手にどう戦うか注目だ。
 
Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 高橋清隆 83.8 83.8
2 渡部稔 64.7 64.7
3 工藤宏紀 38.8 38.8
4 佐藤大介 25.4 25.4
5 三井光一 21.6 21.6
6 皆川直毅 9.8 9.8
7 大里奈美 9.5 9.5
8 今貴聡 ▲ 8.0 ▲ 8.0
9 泉亮多 ▲ 16.6 ▲ 16.6
10 粕谷勇吉 ▲ 26.7 ▲ 26.7
11 青木武 ▲ 32.0 ▲ 32.0
12 杜麻沙也 ▲ 49.0 ▲ 49.0
13 遠藤昭太 ▲ 53.2 ▲ 53.2
14 吉田勝弥 ▲ 69.1 ▲ 69.1

 
 
Bリーグレポート:遠藤昭太
新たな年度になり、東北プロリーグに女流2人を含む6人の新人が加わった。
今年度は前後期制となり、昨年度に比べればAリーグに昇格しやすくなっている。各人張り切ってもらいたい。
今回は新たに加入した女流の1人、早川林香と、新人加藤圭太の入った卓に集中して観戦した。
共に卓を囲むのは、藤本、安ヶ平、佐々木で5人打ちとなっている。
1回戦目(加藤、藤本、佐々木、早川)
東1局1本場、早川が2,000・3,900ツモで、なかなかの好発進をみせる。
東3局に佐々木が親満ツモ、東4局には、加藤の2,000・3,900と互いにツモりツモられの展開になったが、細かいアガリやテンパイ料が効いて佐々木が1人浮きのトップ。
2回戦目(佐々木、藤本、安ヶ平、早川)
南1局1本場、早川に大物手が入る。
二万二万七万七万七万東東東白白白中中  ドラ白
しかし、二万は場に2枚枯れており、これはアガれずに終わった。
続く2本場に、今まで場をリードしていたベテラン藤本が、5,200は5,800でトップ目になり、
このまま進むのかと思っていたが、
安ヶ平が親番で連荘し、ラス目から一気にトップへ捲り返すと、オーラスの佐々木の逆転の手を1,000点できっちりかわして見せた。
3回戦目(藤本、安ヶ平、加藤、佐々木)
東3局、親の加藤が3,900オールツモから細かくアガリを重ねて連荘、トップで南場へ折り返す。
南2局で、藤本が加藤から8,000直撃で詰め寄り2人の戦いになるが、オーラスに佐々木が親で粘り3本、4本と積んでいく。
5本場目の終局直前に、加藤が四暗刻単騎まで手を進めたが、この局も佐々木がアガリ、結果6本場まで積んでトップとなった。
4回戦目(安ヶ平、早川、佐々木、加藤)
ここでは、3回戦で大きく沈んでしまった安ヶ平が続いて苦しい展開、南場の親で連荘してマイナスを削るものの、ラスで終わった。
5回戦目(早川、藤本、加藤、安ヶ平)
我慢の展開だった安ヶ平が、ラス前に7,700をアガってラス親を迎えると、早川から11,600を出アガって連荘し、これまでのマイナスを帳消しにする+27.7Pでトップとした。
全体的に連荘が多く、後半に逆転といった展開になり、緒戦から長い戦いとなった。
卓内トップは+50.9Pで佐々木。
昨年度のリーグ戦ではほとんどいいところが見せられなかっただけに嬉しい成績になった。
他の卓では、それぞれ新人の千田諒が+60.3P、2年目の佐藤晃大が+51.3Pと大き目のプラスでスタートを切った。
 
Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 千田諒 60.3 60.3
2 佐藤晃大 51.3 51.3
3 佐々木啓文 50.9 50.9
4 早坂和人 18.0 18.0
5 斎藤智大 17.5 17.5
6 井上美里 13.1 13.1
7 安ヶ平浩希 3.3 3.3
8 加藤圭太 ▲ 4.5 ▲ 4.5
9 藤本修二 ▲ 15.5 ▲ 15.5
10 金谷潤 ▲ 22.0 ▲ 22.0
11 早川林香 ▲ 35.2 ▲ 35.2
12 新田大輔 ▲ 56.3 ▲ 56.3
13 山下敬介 ▲ 82.9 ▲ 82.9

第106回:佐々木 寿人

gpmax2012

『プロ雀士インタビュー』基本的にはタイトル戦で優勝した人がインタビューされるコンテンツである。
連盟ホームページの中でも本コンテンツを楽しみにしている人は多いのではないでしょうか?

それ故に、滅多にインタビューされる機会はないはずなのだが、、、
なんと6回目の登場の佐々木寿人プロです。

(過去のインタビューはこちら)
1回目、岡田茂プロ
2回目、猿川プロ
3回目、杉浦プロ
4回目、蒼井プロ
5回目、滝沢プロ

過去のインタビューとかぶっても仕方がないので、事前に予習。

・・・

『常に勝ちにこだわって臨んでるよ』
『攻めの姿勢を一番大事にしていた』
『押せるだろうっていう感覚があれば後は手に忠実に打つだけ』
『強い意志を持ち強い気持ちで何事もやった方がいい』
『気持ちを強く持つのが自分流だから』

さて、別の一面を垣間見ることができるでしょうか?(汗)
はじまり、はじまり~

 

【ホンイツ評論家のホンイツ】

福光 「『百年に一人の手役派』改め『ホンイツ評論家』のヒサトプロ、まずは勝負を分けたこのアガリから。対局後のプレイバックでも取り上げられましたが、意外な一打でした。」

gpmax2012

 

佐々木「滝沢はまだテンパっていないと思っていたけど、ここでマンズを切ると、テンパイしたときにもう1枚切ることになる。その時に余ったマンズで放銃になる危険性があるからね。ここで発を切っても、ツモ次第ではまだ戦える形になるでしょ?小島先生を追う2番手だから、親には放銃できない局面と考えてるよ。」

福光 「滝沢さんがテンパイで打四万。それをポンしてカン六万のテンパイになりました。」

佐々木「こうなったら滝沢もテンパイしてるけど全部勝負だよ。」

福光 「先ほどの局面、七万切りはどうですか?」

佐々木「七万を切ると非常にアガリづらくなる(ドラや発は鳴きづらい局面)。ここは打点よりアガリがほしいところ。」

福光 「小島先生から六万を出アガリ、追撃の一手となりました。」

 

gpmax2012

 

【ホンイツはステーキ??】

福光 「ホンイツ評論家として、バリエーションありますよね?オシャレなやつとか?」

佐々木「オシャレwwwそうだな、翻牌を2つ鳴きたいときはギリギリまで(ホンイチを目指していることを)見せない。逆に翻牌の1つが暗刻のときは、1種類は鳴かせてもらえるから、捨て牌が派手に見えても安牌を重視するね。」

この他にもホンイツの手筋は教わったのだが、、、

佐々木「リーチと翻牌はご飯と味噌汁みたいなものだよね。そして、ホンイチはステーキ。今日のメインディッシュは何かなと思って配牌開くもん。」

福光 「・・・(唖然)」

佐々木「ホンイチは劣勢を跳ね返すよ。自分が劣勢の時に三色や一通とかの手役は成就しないよ。」

ヒサトプロは配牌を見て、どの色のホンイツが一番出来易いか考えるらしい。
さすが評論家の仰ることは違う(汗)

 

【ヒサトプロでも反省を・・・?】

福光 「そういえば番組の優勝インタビューで、負けた反省を活かして・・・とありましたが、具体的には何だったんですか?」

佐々木「天空麻雀13の決勝1回戦目で、6万点のトップから七対子でいい待ちのリーチをするんだけど、森山会長に追っかけられて倍満を放銃した局面があってね。オーラスにも満貫を放銃して結果は3着落ち。山にも生きている待ちで絶好ではあるけど、追っかけられると七対子は弱いよね。」

 

gpmax2012

 

福光 「って、これは滝沢さんの牌譜じゃないですかw」

佐々木「自分の汚点は見せたくないしな。自他問わず、勝った場面、負けた場面の両方見て分析してるよ。」

福光 「それが2回戦のリーチしない判断につながっているんですね。」

 

gpmax2012

 

【おじいちゃんから電話事件】

福光 「話は変わりますが、お子さんはいくつになりました?」

佐々木「4歳になったよ。生活はどうしても娘中心になるよね。」

福光 「やっぱり娘さんのエピソードといったらこれですよねw」

(ヒサトプロのツイッターより)
『風呂から上がったら娘が電話を持ってきた。「おじいちゃんからだよ、早く話して。」とか言ってるが、こっちはまだびしょぬれでそれどころじゃない。「少し話してなさい。」と言っても娘は聞かず。「しょーがねーなー、はい」とおざなりな感じで電話に出たら相手は荒さんだった。しびれた…』

佐々木「携帯電話が好きで出ちゃうんだよ・・・」

と困った顔をしていましたが、なんだか嬉しそうな印象も受けました。

 

【私、天空麻雀に初参戦なのですが・・・】

 

佐々木「今日話したことを実践してくれればよろし。対戦する前の事前情報としては最高でしょ?」

天空麻雀15では予選でヒサトプロと私が対戦する組み合わせです。

 

【〆は攻めのヒサトで】


福光 「過去のインタビューを全部見てきたのですが、どれも『攻める姿勢』でブレてなくて笑っちゃいました。」

佐々木「そうだね。戦う姿勢とかメンタルを強くとかは昔から変わらない。若手勉強会を見ていても、序盤で戦える形にしていないのが一番気になるね。みんないいもの(センス)を持っているんだから、自分は戦う姿勢を伝えていきたいよ。」

福光 「耳が痛いです。。」

佐々木「元々がポジティブではあるけど、戦う姿勢を保てるよう鍛えているよ。前原さんからは若いうちに沢山真剣勝負をすべしと言われるけど、まさにその通りだね。」

 

勝負の世界である。対戦する相手に情報を与えない方が得である。
どのくらい聞き出せるかなと緊張していたのだが、そんな心配は全く無用だった。
ここには書ききれなかったのだが、ホンイツをはじめ、勝負を分けた局面や心構えなど、
インタビューのはずがとても贅沢なマンツーマンレッスンになっていた。

佐々木「若手がベテランに勝って活躍しないと、団体が活性化しないしね」

勝ちにはこだわるが、目先の損得ではない、それを体現するような一時であった。
ヒサトプロへの感謝と、期待と、少しばかりのプレッシャーを込めて次の言葉で終わりとしたい。

佐々木「リーグ戦では情けない結果は見せられないね」

A1、A2リーグは全節連盟チャンネルで放送予定です。
ヒサトプロの活躍が見られるはずですよ!

プロ雀士インタビュー/第106回:佐々木 寿人

gpmax2012
『プロ雀士インタビュー』基本的にはタイトル戦で優勝した人がインタビューされるコンテンツである。
連盟ホームページの中でも本コンテンツを楽しみにしている人は多いのではないでしょうか?
それ故に、滅多にインタビューされる機会はないはずなのだが、、、
なんと6回目の登場の佐々木寿人プロです。
(過去のインタビューはこちら)
1回目、岡田茂プロ
2回目、猿川プロ
3回目、杉浦プロ
4回目、蒼井プロ
5回目、滝沢プロ
過去のインタビューとかぶっても仕方がないので、事前に予習。
・・・
『常に勝ちにこだわって臨んでるよ』
『攻めの姿勢を一番大事にしていた』
『押せるだろうっていう感覚があれば後は手に忠実に打つだけ』
『強い意志を持ち強い気持ちで何事もやった方がいい』
『気持ちを強く持つのが自分流だから』
さて、別の一面を垣間見ることができるでしょうか?(汗)
はじまり、はじまり~
 
【ホンイツ評論家のホンイツ】
福光 「『百年に一人の手役派』改め『ホンイツ評論家』のヒサトプロ、まずは勝負を分けたこのアガリから。対局後のプレイバックでも取り上げられましたが、意外な一打でした。」
gpmax2012
 
佐々木「滝沢はまだテンパっていないと思っていたけど、ここでマンズを切ると、テンパイしたときにもう1枚切ることになる。その時に余ったマンズで放銃になる危険性があるからね。ここで発を切っても、ツモ次第ではまだ戦える形になるでしょ?小島先生を追う2番手だから、親には放銃できない局面と考えてるよ。」
福光 「滝沢さんがテンパイで打四万。それをポンしてカン六万のテンパイになりました。」
佐々木「こうなったら滝沢もテンパイしてるけど全部勝負だよ。」
福光 「先ほどの局面、七万切りはどうですか?」
佐々木「七万を切ると非常にアガリづらくなる(ドラや発は鳴きづらい局面)。ここは打点よりアガリがほしいところ。」
福光 「小島先生から六万を出アガリ、追撃の一手となりました。」
 
gpmax2012
 
【ホンイツはステーキ??】
福光 「ホンイツ評論家として、バリエーションありますよね?オシャレなやつとか?」
佐々木「オシャレwwwそうだな、翻牌を2つ鳴きたいときはギリギリまで(ホンイチを目指していることを)見せない。逆に翻牌の1つが暗刻のときは、1種類は鳴かせてもらえるから、捨て牌が派手に見えても安牌を重視するね。」
この他にもホンイツの手筋は教わったのだが、、、
佐々木「リーチと翻牌はご飯と味噌汁みたいなものだよね。そして、ホンイチはステーキ。今日のメインディッシュは何かなと思って配牌開くもん。」
福光 「・・・(唖然)」
佐々木「ホンイチは劣勢を跳ね返すよ。自分が劣勢の時に三色や一通とかの手役は成就しないよ。」
ヒサトプロは配牌を見て、どの色のホンイツが一番出来易いか考えるらしい。
さすが評論家の仰ることは違う(汗)
 
【ヒサトプロでも反省を・・・?】
福光 「そういえば番組の優勝インタビューで、負けた反省を活かして・・・とありましたが、具体的には何だったんですか?」
佐々木「天空麻雀13の決勝1回戦目で、6万点のトップから七対子でいい待ちのリーチをするんだけど、森山会長に追っかけられて倍満を放銃した局面があってね。オーラスにも満貫を放銃して結果は3着落ち。山にも生きている待ちで絶好ではあるけど、追っかけられると七対子は弱いよね。」
 
gpmax2012
 
福光 「って、これは滝沢さんの牌譜じゃないですかw」
佐々木「自分の汚点は見せたくないしな。自他問わず、勝った場面、負けた場面の両方見て分析してるよ。」
福光 「それが2回戦のリーチしない判断につながっているんですね。」
 
gpmax2012
 
【おじいちゃんから電話事件】
福光 「話は変わりますが、お子さんはいくつになりました?」
佐々木「4歳になったよ。生活はどうしても娘中心になるよね。」
福光 「やっぱり娘さんのエピソードといったらこれですよねw」
(ヒサトプロのツイッターより)
『風呂から上がったら娘が電話を持ってきた。「おじいちゃんからだよ、早く話して。」とか言ってるが、こっちはまだびしょぬれでそれどころじゃない。「少し話してなさい。」と言っても娘は聞かず。「しょーがねーなー、はい」とおざなりな感じで電話に出たら相手は荒さんだった。しびれた…』
佐々木「携帯電話が好きで出ちゃうんだよ・・・」
と困った顔をしていましたが、なんだか嬉しそうな印象も受けました。
 
【私、天空麻雀に初参戦なのですが・・・】
 
佐々木「今日話したことを実践してくれればよろし。対戦する前の事前情報としては最高でしょ?」
天空麻雀15では予選でヒサトプロと私が対戦する組み合わせです。
 
【〆は攻めのヒサトで】

福光 「過去のインタビューを全部見てきたのですが、どれも『攻める姿勢』でブレてなくて笑っちゃいました。」
佐々木「そうだね。戦う姿勢とかメンタルを強くとかは昔から変わらない。若手勉強会を見ていても、序盤で戦える形にしていないのが一番気になるね。みんないいもの(センス)を持っているんだから、自分は戦う姿勢を伝えていきたいよ。」
福光 「耳が痛いです。。」
佐々木「元々がポジティブではあるけど、戦う姿勢を保てるよう鍛えているよ。前原さんからは若いうちに沢山真剣勝負をすべしと言われるけど、まさにその通りだね。」
 
勝負の世界である。対戦する相手に情報を与えない方が得である。
どのくらい聞き出せるかなと緊張していたのだが、そんな心配は全く無用だった。
ここには書ききれなかったのだが、ホンイツをはじめ、勝負を分けた局面や心構えなど、
インタビューのはずがとても贅沢なマンツーマンレッスンになっていた。
佐々木「若手がベテランに勝って活躍しないと、団体が活性化しないしね」
勝ちにはこだわるが、目先の損得ではない、それを体現するような一時であった。
ヒサトプロへの感謝と、期待と、少しばかりのプレッシャーを込めて次の言葉で終わりとしたい。
佐々木「リーグ戦では情けない結果は見せられないね」
A1、A2リーグは全節連盟チャンネルで放送予定です。
ヒサトプロの活躍が見られるはずですよ!

第31期A2リーグ第2節レポート 内川 幸太郎

「あの三筒良かったよ」
僕の親番で、前原からリーチを受けての打牌のことである。

今回のA2の対局は、僕にとって凄く重要な対局であった。
もちろん大切でない対局なんて一つもないのだが、今回は特別であったのだ。

その理由は、おそらくこれから幾度もやっていくであろう、配信の中での初のリーグ戦であった事と、前原雄大という大先輩との公式戦初の対局であったことだ。

思えば、初めて話をしたのがプロテスト受験の時の面接だ。
強面の試験官に、面接という場面もあってか、とてもビビったのを思い出す(もう1人は現会長という事もあっただろうか)

幾度も鳳凰戦や十段戦の決勝を観戦し、そのスーパープレイに魅了させられた。
メンチンをリーチに行ったり、確定親倍満をリーチで三倍満にしツモリアガる。
同じような捨て牌でリーチとでると、今度はカンチャン1,300である。

自身の手牌は関係ないのだろうか?と、何度考えさせられたであろう。
考えに考え僕なりに答えをだした。
この人は人と戦っている。

間違いなく、今節一番マークを置いた。
これは、僕だけでなく、ダンプ、刀川も同じであった。
いや、今期のA2ではいつでもそうであろう。

それだけ大きな存在の人と共に対局できるのだから、特別な気持ちになったのだ。

対局の結果は、真正面からぶつかろうという気持ちと、自身の牌勢が味方してくれてよい結果になった。

特に、冒頭の打牌と前原の親の仕掛けに、ドラの二万をぶつけられたのが分かれ目だったように思う。
僕の思考では、放送で述べたように読みを入れて押したのだが、どうやらそれは些細な事だったようだ。

会長から後日、二万が切れたことにより最後プラスに持って行けた。
それは読みがとかでなく、戦う姿勢がそうさせた。
というような話をしていただいた。

甘い牌も沢山あった。

道中、二万の放銃や三筒の放銃、とても淡白で致命傷にならなかったのはラッキーだ。
五万を打って鳴かれたのは一番甘い牌であった。
自分の手牌に見合わなすぎた。
なんとか親を落とそうと前に出たのだが、こちらは安全牌に近い牌を抱えながらの逃げ腰で勝負に行ってるのだからぎりぎりの勝負に持ち込んでいない、戦い方を間違えたと思う。
次局ツモ6,000オールのリーチが来るのだから、本当に危ない。
麻雀は正直である。

麻雀は戦いだ、しかしその方法は人それぞれ。
見ている皆さんが、一つでも共感でき、感心できるアガリや打牌を繰り広げれつつ、結果を出せれるよう邁進して行きたいと思う。

プロリーグの対戦をご覧になりたい方はこちら!

プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第31期A2リーグ第2節レポート 内川 幸太郎

「あの三筒良かったよ」
僕の親番で、前原からリーチを受けての打牌のことである。
今回のA2の対局は、僕にとって凄く重要な対局であった。
もちろん大切でない対局なんて一つもないのだが、今回は特別であったのだ。
その理由は、おそらくこれから幾度もやっていくであろう、配信の中での初のリーグ戦であった事と、前原雄大という大先輩との公式戦初の対局であったことだ。
思えば、初めて話をしたのがプロテスト受験の時の面接だ。
強面の試験官に、面接という場面もあってか、とてもビビったのを思い出す(もう1人は現会長という事もあっただろうか)
幾度も鳳凰戦や十段戦の決勝を観戦し、そのスーパープレイに魅了させられた。
メンチンをリーチに行ったり、確定親倍満をリーチで三倍満にしツモリアガる。
同じような捨て牌でリーチとでると、今度はカンチャン1,300である。
自身の手牌は関係ないのだろうか?と、何度考えさせられたであろう。
考えに考え僕なりに答えをだした。
この人は人と戦っている。
間違いなく、今節一番マークを置いた。
これは、僕だけでなく、ダンプ、刀川も同じであった。
いや、今期のA2ではいつでもそうであろう。
それだけ大きな存在の人と共に対局できるのだから、特別な気持ちになったのだ。
対局の結果は、真正面からぶつかろうという気持ちと、自身の牌勢が味方してくれてよい結果になった。
特に、冒頭の打牌と前原の親の仕掛けに、ドラの二万をぶつけられたのが分かれ目だったように思う。
僕の思考では、放送で述べたように読みを入れて押したのだが、どうやらそれは些細な事だったようだ。
会長から後日、二万が切れたことにより最後プラスに持って行けた。
それは読みがとかでなく、戦う姿勢がそうさせた。
というような話をしていただいた。
甘い牌も沢山あった。
道中、二万の放銃や三筒の放銃、とても淡白で致命傷にならなかったのはラッキーだ。
五万を打って鳴かれたのは一番甘い牌であった。
自分の手牌に見合わなすぎた。
なんとか親を落とそうと前に出たのだが、こちらは安全牌に近い牌を抱えながらの逃げ腰で勝負に行ってるのだからぎりぎりの勝負に持ち込んでいない、戦い方を間違えたと思う。
次局ツモ6,000オールのリーチが来るのだから、本当に危ない。
麻雀は正直である。
麻雀は戦いだ、しかしその方法は人それぞれ。
見ている皆さんが、一つでも共感でき、感心できるアガリや打牌を繰り広げれつつ、結果を出せれるよう邁進して行きたいと思う。
プロリーグの対戦をご覧になりたい方はこちら!

第89回『自然論』

一言で自然といっても考え方は人それぞれだ。
私は以下の4つのことを考慮している。

①麻雀の本質的な自然
②効率的な自然
③場に合わせた自然
④態勢的な自然

①は、麻雀が1局勝負だとしたら、アガることが勝つことだと言える。
この考え方には、守備や打点というものは関係ない。
あくまで、手牌13枚の中で1番アガリに近そうな打牌選択をいていくこととなる。

私がこの考え方を取り入れたのは、連盟に所属し始めた十数年前のことだった。
当時、連盟新聞というものがあり、その中にあった何切る問題。
牌姿はしっかりと覚えていないが、こんな感じだったと思う。

一万二万三万五万六万一索三索三索四索五索五索五筒六筒七筒  ドラ一索

私は五索切りかなぁと思った記憶があった。
しかし、1人だけドラ切りを選択していた人がいた。
北海の荒法師、荒正義である。

当時は牌譜ぐらいしか見たことはなかったが、現役最強の呼び声も高かった荒のその戦術はとても興味を引いた。
この時から、私の中でドラに対しての扱いは変わっていったと記憶している。
私は現在、Aリーガーの中で、一番ドラをリリースするタイミングが早いと自負する。
態勢が良くなってきた時は、この本質的な自然を最重視している。

gpmax2012

 

これは昇龍伝の決勝1回戦の牌譜であるが、Aルールで考えてみたい(昇龍伝はBルール)。
この日は特別、手が良いわけではなかったが、展開にかなり恵まれている日。
決勝も充分に戦えるなと予選では感じていた。

この牌姿で態勢が良いかフラットな状況ならば、ドラの白切り、悪ければ五索切りになると私は考える。
五索切りの理由は、3者の捨て牌が変則的でなく、ソ―ズが1牌も切られていないから。
仮に五索にくっついて両面タ―ツができたとしても、将来色が高くなって弱い待ちになる可能性が高いので心細く思ってしまう。

麻雀は序盤が1番大切だと私は思っている。押し引きのタイミング、手牌構成など、その局の命運を分ける事が多々ある。

たかが4巡、されど4巡。

滝沢和典なら、今はドラを切りそうだが、以前のスタイルなら八万を切るのではないかと思う。
三色とドラを使いきっての七対子狙い。手がまとまって勝負してもいい牌姿になったらドラを勝負ということになりそうだ。

これは②の自然論。
このように自然論同士でも個々によって打牌は変わっていく。

また、同じAルールでもトーナメント方式とリーグ戦でも打牌は変わる。
前者を例に挙げると、十段戦やグランプリの1、2着残りルール。
正攻法ではないが、ドラをリリースすることが多少早くなる場合がある。

鳴かれた場合、痛手を負ってしまう事もあるが、基本的には場を軽くしたいという気持ちでリリースする。
それに加えて、ドラの在り処を特定することができる。
そしてこの局、踏み込むか退くかの選択を、できる限り打点との兼ね合いで決めたいから。
トーナメントの特徴は、とにかく2番手までにギリギリでもいいから滑り込めばいいのである。
トップ走者がどれだけ叩こうが関係ない。

一番大事なことは、態勢が良い者とは戦わない事。
『態勢が良い人』の情報をいち早く察知することが攻略のカギとなる。

リーグ戦でもこの察知は非常に大事なことではあるが、好きにアガらせていてはポイントはどんどん減っていくばかり。
戦い方としては、ヒットアンドアウェイになることが多い。
これを繰り返していくことにより、態勢の差を詰めてからインファイトに持ち込む。

リーグ戦であれば態勢が良くても八万切りで力を溜めたい。
打点がそこまで見込めないであろう事に加え、前章で書いた「エネルギー論」との兼ね合いに関係している。
但し、自分の態勢が2番手につけているとしたら、白切りになるかもしれない。
3番手、4番手を抑え込みつつ、インファイトの体勢に持っていくのである。

巡目が深まれば深まるほど、ドラの切り時は難しくなるが、どちらにせよ、この巡目は分岐点になりそうだと感じるであろう。

また、態勢が悪かったら34を落としていきたい。
将来高くなりそうな色を払って、七対子を本線に手を進めていこうと考える。

このように、同じAルールでも決勝、トーナメント、リーグ戦でも打ち筋は変わってくる。
②は少し触れたが、速度と打点のバランスが肝心。

先程の手牌の巡目が進んでこの牌姿。

gpmax2012

 

私の選択は打二索のテンパイ取らず。
ソ―ズのイーペーコ―に加えて、マンズのイーペーコ―も狙っていこうと考えたからだ。
一索を切ってなくても、Aルールならば私ならば二索を切ることの方が多い。
この打牌はAルールの手順としての特徴だと言える。
ドラを自分しか切っていない場況であれば、さすがに打七万とするのが自然かもしれない。

次章は③と④の自然論について書きたいと思います。

上級/第89回『自然論』

一言で自然といっても考え方は人それぞれだ。
私は以下の4つのことを考慮している。
①麻雀の本質的な自然
②効率的な自然
③場に合わせた自然
④態勢的な自然
①は、麻雀が1局勝負だとしたら、アガることが勝つことだと言える。
この考え方には、守備や打点というものは関係ない。
あくまで、手牌13枚の中で1番アガリに近そうな打牌選択をいていくこととなる。
私がこの考え方を取り入れたのは、連盟に所属し始めた十数年前のことだった。
当時、連盟新聞というものがあり、その中にあった何切る問題。
牌姿はしっかりと覚えていないが、こんな感じだったと思う。
一万二万三万五万六万一索三索三索四索五索五索五筒六筒七筒  ドラ一索
私は五索切りかなぁと思った記憶があった。
しかし、1人だけドラ切りを選択していた人がいた。
北海の荒法師、荒正義である。
当時は牌譜ぐらいしか見たことはなかったが、現役最強の呼び声も高かった荒のその戦術はとても興味を引いた。
この時から、私の中でドラに対しての扱いは変わっていったと記憶している。
私は現在、Aリーガーの中で、一番ドラをリリースするタイミングが早いと自負する。
態勢が良くなってきた時は、この本質的な自然を最重視している。
gpmax2012
 
これは昇龍伝の決勝1回戦の牌譜であるが、Aルールで考えてみたい(昇龍伝はBルール)。
この日は特別、手が良いわけではなかったが、展開にかなり恵まれている日。
決勝も充分に戦えるなと予選では感じていた。
この牌姿で態勢が良いかフラットな状況ならば、ドラの白切り、悪ければ五索切りになると私は考える。
五索切りの理由は、3者の捨て牌が変則的でなく、ソ―ズが1牌も切られていないから。
仮に五索にくっついて両面タ―ツができたとしても、将来色が高くなって弱い待ちになる可能性が高いので心細く思ってしまう。
麻雀は序盤が1番大切だと私は思っている。押し引きのタイミング、手牌構成など、その局の命運を分ける事が多々ある。
たかが4巡、されど4巡。
滝沢和典なら、今はドラを切りそうだが、以前のスタイルなら八万を切るのではないかと思う。
三色とドラを使いきっての七対子狙い。手がまとまって勝負してもいい牌姿になったらドラを勝負ということになりそうだ。
これは②の自然論。
このように自然論同士でも個々によって打牌は変わっていく。
また、同じAルールでもトーナメント方式とリーグ戦でも打牌は変わる。
前者を例に挙げると、十段戦やグランプリの1、2着残りルール。
正攻法ではないが、ドラをリリースすることが多少早くなる場合がある。
鳴かれた場合、痛手を負ってしまう事もあるが、基本的には場を軽くしたいという気持ちでリリースする。
それに加えて、ドラの在り処を特定することができる。
そしてこの局、踏み込むか退くかの選択を、できる限り打点との兼ね合いで決めたいから。
トーナメントの特徴は、とにかく2番手までにギリギリでもいいから滑り込めばいいのである。
トップ走者がどれだけ叩こうが関係ない。
一番大事なことは、態勢が良い者とは戦わない事。
『態勢が良い人』の情報をいち早く察知することが攻略のカギとなる。
リーグ戦でもこの察知は非常に大事なことではあるが、好きにアガらせていてはポイントはどんどん減っていくばかり。
戦い方としては、ヒットアンドアウェイになることが多い。
これを繰り返していくことにより、態勢の差を詰めてからインファイトに持ち込む。
リーグ戦であれば態勢が良くても八万切りで力を溜めたい。
打点がそこまで見込めないであろう事に加え、前章で書いた「エネルギー論」との兼ね合いに関係している。
但し、自分の態勢が2番手につけているとしたら、白切りになるかもしれない。
3番手、4番手を抑え込みつつ、インファイトの体勢に持っていくのである。
巡目が深まれば深まるほど、ドラの切り時は難しくなるが、どちらにせよ、この巡目は分岐点になりそうだと感じるであろう。
また、態勢が悪かったら34を落としていきたい。
将来高くなりそうな色を払って、七対子を本線に手を進めていこうと考える。
このように、同じAルールでも決勝、トーナメント、リーグ戦でも打ち筋は変わってくる。
②は少し触れたが、速度と打点のバランスが肝心。
先程の手牌の巡目が進んでこの牌姿。
gpmax2012
 
私の選択は打二索のテンパイ取らず。
ソ―ズのイーペーコ―に加えて、マンズのイーペーコ―も狙っていこうと考えたからだ。
一索を切ってなくても、Aルールならば私ならば二索を切ることの方が多い。
この打牌はAルールの手順としての特徴だと言える。
ドラを自分しか切っていない場況であれば、さすがに打七万とするのが自然かもしれない。
次章は③と④の自然論について書きたいと思います。

第23期マスターズ 本戦レポート

4月26日(土)新橋 AM11:00

「このマスターズも今年で23期目を迎えます。マスターズが初めて開催されたとき、僕はまだ30代でした。時代は過ぎ、今年からベスト8(準決勝)、決勝と日本プロ麻雀連盟チャンネルで生放送されます。プロはそのチャンスを未来に繋げ、アマチュアの方はこの大会を大いに楽しんでください。」

 

「昨年マスターズを優勝することが出来て、たくさんのチャンスを頂きました。今年も、チャレンジャーの気持ちで臨みます。」

 

日本プロ麻雀連盟森山茂和会長と現・マスターズ小車祥の挨拶ののち、第23期マスターズ本戦が幕を開けた。

全国の一般予選、プロ予選を勝ち上がりこの本戦に進んだ選手は216名。
本戦のシステムは日本プロ麻雀連盟Bルール(一発裏ドラあり)をまず4回戦(50分打切)
戦い、そこで成績プラス者がたすき掛けで(各卓の順位の和が一緒)5回戦目を行う。

本戦出場選手の内訳は以下のようになった。
日本プロ麻雀連盟151名
最高位戦日本プロ麻雀協会15名
日本プロ麻雀協会16名
一般34名

そして5回戦に進んだ内訳を比べてみると、、、、、、、、、、、
通過率は5回戦に進んだ人数÷本戦出場×100%(各団体、一般ごと)
連盟79名(通過率52%)
最高位戦9名(通過率60%)
協会12名(通過率75%)
一般12名(通過率35%)

プロの通過率では一発裏ドラありのBルールでは連盟よりも、最高位戦、協会のプロが勝り、一般の方は普段打ちなれている馴染みのルールとはいえ、プロの前に後れを取った。

ここで、4回戦で惜しくも敗退した面々の紹介

 

【連盟】

100

小島 武夫

100

沢崎 誠(A1、現最強位)

100

ともたけ 雅晴(A1)

100

望月 雅継(A1)

100

前田 直哉(A1、現グランプリMAX)

100

二階堂 亜樹(A2)

100

佐々木 寿人(A2)

100

仁平 宣明(A2)

100

黒沢 咲(A2)

100

中村 毅(昨年十段戦3位)

100

安村 浩司(グランプリ準優勝)

100

羽山 真生(元王位)

100

ガース・ネルソン

100

中川 由佳梨

100

優木 美智

100

松岡 千晶

100

立花 つくし

100

大久保 朋美

100

斉藤 麻衣子

100

ケネス・徳田

 

 

【最高位戦】

100

近藤誠一(前最高位)

100

水巻渉(元マスターズ)

100

石井一馬(元マスターズ)

100

佐藤聖誠(元發王)

 

 

【協会】

100

矢島亨(協会)

 

 

【一般】

100

牧野卓人さん(元マスターズ)

100

伊藤康宏さん(王位戦3位、インターネット選手権優勝)

 

 

5回戦目終了時ベスト56トーナメントが行われる。
ここにシード選手が加わる為112名中成績上位52名が通過。
ここで1位になるとベスト16へのジャンプアップとなる。
5回戦開始前、藤原審判長からボーダーが40ポイント以上の予想になると発表された。
そしてここでもう1つ。
今年から、予選、本戦含め最終戦は現在の自分のポイントの持ち点を卓内で開示することが義務づけられた。
これはどういうことかと言えば、まずそれぞれの目標設定が分かることでどのような戦い方をするか明確になる。
例えば、トップ条件なのか、浮き条件なのか、特例で言えば1位通過を狙っているなど。局面に於いての相手の狙いが分かる。そして敵は卓内ではなくボーダーが軸になる。
条件が残っている間は自分が勝ち上がるための最善を尽くし、諦めずに戦う事はプロとして当たり前の事である。
この開示を行ったものの、プロとして全く理解していない者も予選、本戦通じて少なからず見受けられた。トリプル役満(今年から複合役満が導入)という条件はある意味条件ではない。幕の引き際は己に任せられているはいるものの、いずれにせよプロらしく美学をもって戦って欲しいものだ。

さてベスト56への最終5回戦で惜しくも敗れた面々の紹介

 

【連盟】

100

森山茂和(会長)

100

灘麻太郎(名誉会長)

100

荒正義(A1)

100

藤原隆弘(競技委員長)

100

山井弘(A2)

100

ダンプ大橋(A2)

100

白鳥翔(A2)

100

内川幸太郎(A2)

100

刀川昌浩(A2)

100

河井保国(A2)

100

吾妻さおり(現女流桜花)

100

手塚紗掬(プロクイーン5位・王位戦5位)

 

 

【最高位戦】

100

村上淳(最高位戦、元最高位)

100

新井啓文(最高位戦、現最高位)

 

 

【協会】

100

五十嵐毅(協会、代表)

100

二見大輔(協会、前王位)

 

本戦1位通過の紺野真太郎(+157.9)はベスト16へジャンプアップ。怒涛の5連勝だった。

100

紺野 真太郎

 

そして40ポイント前後と予想されたベスト52のボーダーは大木亮典の48.7ポイント。
約10ポイント以上ボーダーが上がったことになる。

ベスト56本戦トーナメント
「相手の体が温まってる分ここから出るのはやや不利なんだよ。」
これは何年か前の瀬戸熊の言葉ではあるがタイトルホルダー。これも宿命。
ここからの登場は5名。

100

鳳凰位・藤崎智

100

現十段位・瀬戸熊直樹

100

昨年2位・四柳弘樹

100

昨年3位・西岡慎泰

100

昨年4位・勝又健志

ここからは同メンバーで半荘2回戦を行いトータルポイント上位2名が明日のベスト28トーナメントへ駒を進める。つまり、ここから敵は卓内にいることになる。
戦い方は今までと大きく異なる。(今までのポイントは持ち越さないため、2位通過も52位通過も同じ。ただし卓組は順位によるたすき掛け)

 

 

ベスト56トーナメントダイジェスト
1卓(四柳VS大木VS猿川VS穴澤)

2回戦共に四柳は連帯。シード組の実力を見せる。
猿川は2回戦目、南場の親で大フィーバー。初戦ラス、この親を迎えた時もラス目と厳しかったがA1リーガーの実力か、ワンチャンスをものにした。
大木、穴澤さんも勝ち上がるチャンスがそれぞれあっただけに悔やまれるだろう。

100

猿川 真寿

100

大木 亮典

100

穴澤 義則さん(昨年王位戦4位)

 

1位通過 四柳弘樹 2位通過 猿川真寿

 

卓(西岡VS魚谷VS小池VS須藤)

こちらは、前・女流桜花・魚谷と現・女流最高位小池の興味深い卓組。
男性陣は、女流2人が2回戦共に連帯するのを阻むことが出来なかった。

100

魚谷 侑未

100

小池 美穂

 

1位通過 魚谷侑未 2位通過 小池美穂

 

卓(勝又VS鳥居VS斉藤VS安田)

トーナメントマスターでもある勝又は、調子が良くないなりにも番手通過。
安田はわずか6ポイント差で敗退。

100

安田 麻里菜

100

鳥居 裕一

 

1位通過 鳥居裕一 2位通過 勝又健志

 

4卓(藤崎VS滝沢VS丸江VS本多)

鳳凰位の登場、しかしまさかの連続ラス。
滝沢が裏ドラ条件を見事クリアーした。

100

滝沢 和典

100

丸江 茂さん

 

1位通過 丸江茂さん 2位通過 滝沢和典

 

5卓(瀬戸熊VS近藤VS仲田VS市橋)

十段位瀬戸熊と現在A1リーグで1位の近藤の一騎打ちと思われたが揃って敗退。

100

近藤 久春

100

仲田 加南

 

1位通過 市橋篤文さん 2位通過 仲田加南

 

6卓(渋川VS太田VS西島VS岡本)

このルールでは渋川、新人王・岡本、予選2位の太田、準決勝常連西島の戦いは最終戦オーラス珍しい出来事が。
親番の西島は、通過確定で他の3者はなんと全員が27,300点の同点。
満貫をツモれば全員通過。
2位から4位の順位点は上下20ポイント(順位点は5P-15P)
流局なら渋川。
太田が跳満リーチをかけるも流局。

100

太田 優介

100

渋川 難波

 

1位通過 西島一彦 2位通過 渋川難波

 

7卓(金VS荒木VS木原VS甲州)

ここは協会3名相手に、本戦常連の甲州さん成す術なし。

100

金 太賢

100

荒木 栄二

100

甲州 龍太さん

 

1位通過 木原浩一 2位通過 荒木栄二

 

8卓(山田VS中村VS柴田VS小西さん)

初戦ラスの山田が75,000点の大トップ。連続2着の小西さんが番手につけた。

100

柴田 弘幸

100

山田 浩之

100

小西 隆之さん

 

1位通過 山田浩之 2位通過 小西隆之さん

 

9卓(宮崎VS小南VS山本VS中西)

条件確認に大変時間のかかる大接戦。
一般2名VS地方プロ2名の対決は1名ずつの勝ち上がり。

 

1位通過 中西正行さん 2位通過 宮崎皓之介

 

10卓(櫻井VS葛山VS伊藤VS杉浦)

こちらは充実著しい若手コンビが圧勝

100

伊藤 優孝

100

櫻井 秀樹

100

杉浦 勘介

100

葛山 英樹

 

1位通過 杉浦勘介 2位通過 櫻井秀樹

 

11卓(寺戸VS西野VS平山VS船木)

一般2人VSプロ2人対決はまたもや1名ずつの両成敗。

100

寺戸 孝志

100

船木 伸一

 

1位通過 西野圭介さん 2位通過 寺戸孝志

 

12卓(芝VS坂本VS鈴木VS前原)

こちらは一般参加の芝さんが強い。前原、鈴木の連盟両名揃って敗退。

100

前原 雄大

100

坂本 大志

 

1位通過 芝美穂子 2位通過 坂本大志

 

13卓(和久津VS水沼VS谷口VS萩原)

元最強位でもある水沼さんが初戦で突破を決める。
番手にはアマゾネス和久津。

100

和久津 晶

100

水沼 利晃さん

 

1位通過 水沼利晃さん 2位通過 和久津晶

 

14卓(森下VS奈良VS蛯原VS浅井)

元マスターズ奈良、現王位・森下、元新人王・蛯原、そして連盟のタイトル戦に滅法強い浅井の若手4人の対決は、蛯原、浅井の2名が勝ち上がり。

100

森下 剛任

100

奈良 圭純

100

蛯原 朗

100

浅井 裕介

 

1位通過 蛯原朗 2位通過 浅井裕介

以上が明日のベスト28トーナメントに駒を進めた。
後2つ勝てばいよいよテレビ対局へと移る。

麻雀マスターズ レポート/第23期マスターズ 本戦レポート

4月26日(土)新橋 AM11:00
「このマスターズも今年で23期目を迎えます。マスターズが初めて開催されたとき、僕はまだ30代でした。時代は過ぎ、今年からベスト8(準決勝)、決勝と日本プロ麻雀連盟チャンネルで生放送されます。プロはそのチャンスを未来に繋げ、アマチュアの方はこの大会を大いに楽しんでください。」
 
「昨年マスターズを優勝することが出来て、たくさんのチャンスを頂きました。今年も、チャレンジャーの気持ちで臨みます。」
 
日本プロ麻雀連盟森山茂和会長と現・マスターズ小車祥の挨拶ののち、第23期マスターズ本戦が幕を開けた。
全国の一般予選、プロ予選を勝ち上がりこの本戦に進んだ選手は216名。
本戦のシステムは日本プロ麻雀連盟Bルール(一発裏ドラあり)をまず4回戦(50分打切)
戦い、そこで成績プラス者がたすき掛けで(各卓の順位の和が一緒)5回戦目を行う。
本戦出場選手の内訳は以下のようになった。
日本プロ麻雀連盟151名
最高位戦日本プロ麻雀協会15名
日本プロ麻雀協会16名
一般34名
そして5回戦に進んだ内訳を比べてみると、、、、、、、、、、、
通過率は5回戦に進んだ人数÷本戦出場×100%(各団体、一般ごと)
連盟79名(通過率52%)
最高位戦9名(通過率60%)
協会12名(通過率75%)
一般12名(通過率35%)
プロの通過率では一発裏ドラありのBルールでは連盟よりも、最高位戦、協会のプロが勝り、一般の方は普段打ちなれている馴染みのルールとはいえ、プロの前に後れを取った。
ここで、4回戦で惜しくも敗退した面々の紹介
 
【連盟】

100

小島 武夫

100

沢崎 誠(A1、現最強位)

100

ともたけ 雅晴(A1)

100

望月 雅継(A1)

100

前田 直哉(A1、現グランプリMAX)

100

二階堂 亜樹(A2)

100

佐々木 寿人(A2)

100

仁平 宣明(A2)

100

黒沢 咲(A2)

100

中村 毅(昨年十段戦3位)

100

安村 浩司(グランプリ準優勝)

100

羽山 真生(元王位)

100

ガース・ネルソン

100

中川 由佳梨

100

優木 美智

100

松岡 千晶

100

立花 つくし

100

大久保 朋美

100

斉藤 麻衣子

100

ケネス・徳田

 
 
【最高位戦】

100

近藤誠一(前最高位)

100

水巻渉(元マスターズ)

100

石井一馬(元マスターズ)

100

佐藤聖誠(元發王)

 
 
【協会】

100

矢島亨(協会)

 
 
【一般】

100

牧野卓人さん(元マスターズ)

100

伊藤康宏さん(王位戦3位、インターネット選手権優勝)

 
 
5回戦目終了時ベスト56トーナメントが行われる。
ここにシード選手が加わる為112名中成績上位52名が通過。
ここで1位になるとベスト16へのジャンプアップとなる。
5回戦開始前、藤原審判長からボーダーが40ポイント以上の予想になると発表された。
そしてここでもう1つ。
今年から、予選、本戦含め最終戦は現在の自分のポイントの持ち点を卓内で開示することが義務づけられた。
これはどういうことかと言えば、まずそれぞれの目標設定が分かることでどのような戦い方をするか明確になる。
例えば、トップ条件なのか、浮き条件なのか、特例で言えば1位通過を狙っているなど。局面に於いての相手の狙いが分かる。そして敵は卓内ではなくボーダーが軸になる。
条件が残っている間は自分が勝ち上がるための最善を尽くし、諦めずに戦う事はプロとして当たり前の事である。
この開示を行ったものの、プロとして全く理解していない者も予選、本戦通じて少なからず見受けられた。トリプル役満(今年から複合役満が導入)という条件はある意味条件ではない。幕の引き際は己に任せられているはいるものの、いずれにせよプロらしく美学をもって戦って欲しいものだ。
さてベスト56への最終5回戦で惜しくも敗れた面々の紹介
 
【連盟】

100

森山茂和(会長)

100

灘麻太郎(名誉会長)

100

荒正義(A1)

100

藤原隆弘(競技委員長)

100

山井弘(A2)

100

ダンプ大橋(A2)

100

白鳥翔(A2)

100

内川幸太郎(A2)

100

刀川昌浩(A2)

100

河井保国(A2)

100

吾妻さおり(現女流桜花)

100

手塚紗掬(プロクイーン5位・王位戦5位)

 
 
【最高位戦】

100

村上淳(最高位戦、元最高位)

100

新井啓文(最高位戦、現最高位)

 
 
【協会】

100

五十嵐毅(協会、代表)

100

二見大輔(協会、前王位)

 
本戦1位通過の紺野真太郎(+157.9)はベスト16へジャンプアップ。怒涛の5連勝だった。

100

紺野 真太郎

 
そして40ポイント前後と予想されたベスト52のボーダーは大木亮典の48.7ポイント。
約10ポイント以上ボーダーが上がったことになる。
ベスト56本戦トーナメント
「相手の体が温まってる分ここから出るのはやや不利なんだよ。」
これは何年か前の瀬戸熊の言葉ではあるがタイトルホルダー。これも宿命。
ここからの登場は5名。

100

鳳凰位・藤崎智

100

現十段位・瀬戸熊直樹

100

昨年2位・四柳弘樹

100

昨年3位・西岡慎泰

100

昨年4位・勝又健志

ここからは同メンバーで半荘2回戦を行いトータルポイント上位2名が明日のベスト28トーナメントへ駒を進める。つまり、ここから敵は卓内にいることになる。
戦い方は今までと大きく異なる。(今までのポイントは持ち越さないため、2位通過も52位通過も同じ。ただし卓組は順位によるたすき掛け)
 
 
ベスト56トーナメントダイジェスト
1卓(四柳VS大木VS猿川VS穴澤)
2回戦共に四柳は連帯。シード組の実力を見せる。
猿川は2回戦目、南場の親で大フィーバー。初戦ラス、この親を迎えた時もラス目と厳しかったがA1リーガーの実力か、ワンチャンスをものにした。
大木、穴澤さんも勝ち上がるチャンスがそれぞれあっただけに悔やまれるだろう。

100

猿川 真寿

100

大木 亮典

100

穴澤 義則さん(昨年王位戦4位)

 
1位通過 四柳弘樹 2位通過 猿川真寿
 
卓(西岡VS魚谷VS小池VS須藤)
こちらは、前・女流桜花・魚谷と現・女流最高位小池の興味深い卓組。
男性陣は、女流2人が2回戦共に連帯するのを阻むことが出来なかった。

100

魚谷 侑未

100

小池 美穂

 
1位通過 魚谷侑未 2位通過 小池美穂
 
卓(勝又VS鳥居VS斉藤VS安田)
トーナメントマスターでもある勝又は、調子が良くないなりにも番手通過。
安田はわずか6ポイント差で敗退。

100

安田 麻里菜

100

鳥居 裕一

 
1位通過 鳥居裕一 2位通過 勝又健志
 
4卓(藤崎VS滝沢VS丸江VS本多)
鳳凰位の登場、しかしまさかの連続ラス。
滝沢が裏ドラ条件を見事クリアーした。

100

滝沢 和典

100

丸江 茂さん

 
1位通過 丸江茂さん 2位通過 滝沢和典
 
5卓(瀬戸熊VS近藤VS仲田VS市橋)
十段位瀬戸熊と現在A1リーグで1位の近藤の一騎打ちと思われたが揃って敗退。

100

近藤 久春

100

仲田 加南

 
1位通過 市橋篤文さん 2位通過 仲田加南
 
6卓(渋川VS太田VS西島VS岡本)
このルールでは渋川、新人王・岡本、予選2位の太田、準決勝常連西島の戦いは最終戦オーラス珍しい出来事が。
親番の西島は、通過確定で他の3者はなんと全員が27,300点の同点。
満貫をツモれば全員通過。
2位から4位の順位点は上下20ポイント(順位点は5P-15P)
流局なら渋川。
太田が跳満リーチをかけるも流局。

100

太田 優介

100

渋川 難波

 
1位通過 西島一彦 2位通過 渋川難波
 
7卓(金VS荒木VS木原VS甲州)
ここは協会3名相手に、本戦常連の甲州さん成す術なし。

100

金 太賢

100

荒木 栄二

100

甲州 龍太さん

 
1位通過 木原浩一 2位通過 荒木栄二
 
8卓(山田VS中村VS柴田VS小西さん)
初戦ラスの山田が75,000点の大トップ。連続2着の小西さんが番手につけた。

100

柴田 弘幸

100

山田 浩之

100

小西 隆之さん

 
1位通過 山田浩之 2位通過 小西隆之さん
 
9卓(宮崎VS小南VS山本VS中西)
条件確認に大変時間のかかる大接戦。
一般2名VS地方プロ2名の対決は1名ずつの勝ち上がり。
 
1位通過 中西正行さん 2位通過 宮崎皓之介
 
10卓(櫻井VS葛山VS伊藤VS杉浦)
こちらは充実著しい若手コンビが圧勝

100

伊藤 優孝

100

櫻井 秀樹

100

杉浦 勘介

100

葛山 英樹

 
1位通過 杉浦勘介 2位通過 櫻井秀樹
 
11卓(寺戸VS西野VS平山VS船木)
一般2人VSプロ2人対決はまたもや1名ずつの両成敗。

100

寺戸 孝志

100

船木 伸一

 
1位通過 西野圭介さん 2位通過 寺戸孝志
 
12卓(芝VS坂本VS鈴木VS前原)
こちらは一般参加の芝さんが強い。前原、鈴木の連盟両名揃って敗退。

100

前原 雄大

100

坂本 大志

 
1位通過 芝美穂子 2位通過 坂本大志
 
13卓(和久津VS水沼VS谷口VS萩原)
元最強位でもある水沼さんが初戦で突破を決める。
番手にはアマゾネス和久津。

100

和久津 晶

100

水沼 利晃さん

 
1位通過 水沼利晃さん 2位通過 和久津晶
 
14卓(森下VS奈良VS蛯原VS浅井)
元マスターズ奈良、現王位・森下、元新人王・蛯原、そして連盟のタイトル戦に滅法強い浅井の若手4人の対決は、蛯原、浅井の2名が勝ち上がり。

100

森下 剛任

100

奈良 圭純

100

蛯原 朗

100

浅井 裕介

 
1位通過 蛯原朗 2位通過 浅井裕介
以上が明日のベスト28トーナメントに駒を進めた。
後2つ勝てばいよいよテレビ対局へと移る。

第9期女流桜花第1節レポート 黒沢 咲

第9期女流桜花第1節レポート:黒沢咲

戦いに向けて一番大切なことは何かと聞かれれば、私はコンディションの管理だとこたえる。
体調管理は大前提だが、精神的なコンディションを整えることが非常に重要だ。
リラックスしつつ、適度な緊張感を持ち安定した状態。集中して、余計なことは考えない。

そこにモチベーションが加われば、結果はともかく、自分の力を出し切るようないい戦いができると思っている。

リーグ戦の開幕戦で、私はそのコンディション管理に失敗した。
頭はボーッとしているし、途中から自分が何をやっているのかわからなくなってしまった。
同じ失敗を繰り返してはいけない。そう誓って臨んだ女流桜花開幕戦。

私の卓は、二階堂瑠美プロ、南里はるみプロ、山下忍プロの3名だった。
二階堂瑠美プロは、ここ最近安定して調子が良いと感じているし、劣勢でも「コツ、コツ、ガツン」というリズムで巻き返してくるイメージが強い。

この日も1回戦がはじまり、瑠美プロの調子の良さを感じていた。
対する私は、今日も厳しいスタート。

なかなか手が入らないし、打点が見込める材料があっても、遠すぎて全く追いつかない。
2回戦の東2局、親番の私は好調だった瑠美プロからドラ暗刻のヤミテン満貫をアガリリードした。
しかし、そのあとが簡単にはいかなかった。

東4局、12,000点持ちの瑠美プロが、思い切りの良さと勝負勘、そして丁寧さを見せつける。
まず7巡目に、南里プロから本手のリーチがかかる。

二万三万四万二索三索四索四索五索六索三筒四筒六筒六筒  リーチ  ドラ一筒

これを受けた時の瑠美プロの手は、

一万一万八万九万四索五索八索九索四筒五筒六筒七筒八筒

一発目にツモってきた無筋の三万を押し、五索をツモって雀頭チェンジで打一万
そして3段目に差し掛かったところで、九筒をチー。

八万九万四索五索五索八索九索四筒五筒六筒  チー九筒 左向き七筒 上向き八筒 上向き

私だったら、巡目的にも、手格好的にも、自分の状態を考えても、もう降参する。
しかし、瑠美プロは諦めない。七をチーしてテンパイ。

五索五索八索九索四筒五筒六筒  チー七万 左向き八万 上向き九万 上向き  チー九筒 左向き七筒 上向き八筒 上向き

ここからが、ただのイケイケではない瑠美プロのすごいところ。
南里プロの当たり牌である五筒を食い取り、冷静に打八索三筒チーでテンパイ復活、親番を維持したのだ。
この打ち筋の良し悪しは判断できないが、私には絶対にできないし、思い切りの良さと丁寧さのバランスがすごいなと思った。

終わってみれば、私は前半のアドバンテージを吐き出して沈みの2着。
リーグ戦の記憶がよみがえりかけた。

しかしまだ予選2/24だと言い聞かせた。今は集中して麻雀を打つ以外やることはない!!
少し気持ちが落ち着いた。

そして3回戦、前半は我慢が続いたが、ついに私の時間がやってきた。
東4局、南家、

三万三万四万四万五万六万六万五索六索七索五筒六筒七筒  リーチ  ツモ二万  ドラ二万

この2,000・4,000を皮切りに、南2局、北家、

七索七索八索八索一筒一筒四筒四筒五筒五筒西白白  リーチ  ツモ西  ドラ一万

この1,600・3,200。
南3局、西家、

二万二万四万五万三索四索五索七索七索七索三筒四筒五筒  リーチ  ロン三万  ドラ一万

この8,000。更にオーラス、南家で5巡目に、

一万二万三万三索四索五索一筒一筒四筒四筒  ポン南南南  ロン一筒  ドラ四筒

この7,700をアガってフィニッシュ。
55,000点オーバーで、久しぶりに気持ちの良いトップがとれた。

私は、自分の調子が悪いとき、基準を2万点に置いて戦うようにしている。
誰でもラスをひくことはあるが、トッププロたちはラスをひくときもマイナスを最小限(2万点前後)におさえていることが多く、元々「どうせ負けてるからいくら負けても同じだー!」と突っ込む自分の悪いクセを修正するために、「マイナス時2万点基準」を決めたのだ。

この日は4着、2着、トップ、3着という苦しい成績でも、微差ながら卓内トップだった。
反省点はたくさんあるが、(特に2回戦)、ダメな時にマイナスをおさえられたことはよかった点だと思う。
いい状態のときもあれば、苦しいときもあるということを忘れてはいけない。
まだまだ先が長いが、久しぶりの決勝卓を目指して精一杯戦います。

女流プロリーグ(女流桜花) レポート/第9期女流桜花第1節レポート 黒沢 咲

第9期女流桜花第1節レポート:黒沢咲
戦いに向けて一番大切なことは何かと聞かれれば、私はコンディションの管理だとこたえる。
体調管理は大前提だが、精神的なコンディションを整えることが非常に重要だ。
リラックスしつつ、適度な緊張感を持ち安定した状態。集中して、余計なことは考えない。
そこにモチベーションが加われば、結果はともかく、自分の力を出し切るようないい戦いができると思っている。
リーグ戦の開幕戦で、私はそのコンディション管理に失敗した。
頭はボーッとしているし、途中から自分が何をやっているのかわからなくなってしまった。
同じ失敗を繰り返してはいけない。そう誓って臨んだ女流桜花開幕戦。
私の卓は、二階堂瑠美プロ、南里はるみプロ、山下忍プロの3名だった。
二階堂瑠美プロは、ここ最近安定して調子が良いと感じているし、劣勢でも「コツ、コツ、ガツン」というリズムで巻き返してくるイメージが強い。
この日も1回戦がはじまり、瑠美プロの調子の良さを感じていた。
対する私は、今日も厳しいスタート。
なかなか手が入らないし、打点が見込める材料があっても、遠すぎて全く追いつかない。
2回戦の東2局、親番の私は好調だった瑠美プロからドラ暗刻のヤミテン満貫をアガリリードした。
しかし、そのあとが簡単にはいかなかった。
東4局、12,000点持ちの瑠美プロが、思い切りの良さと勝負勘、そして丁寧さを見せつける。
まず7巡目に、南里プロから本手のリーチがかかる。
二万三万四万二索三索四索四索五索六索三筒四筒六筒六筒  リーチ  ドラ一筒
これを受けた時の瑠美プロの手は、
一万一万八万九万四索五索八索九索四筒五筒六筒七筒八筒
一発目にツモってきた無筋の三万を押し、五索をツモって雀頭チェンジで打一万
そして3段目に差し掛かったところで、九筒をチー。
八万九万四索五索五索八索九索四筒五筒六筒  チー九筒 左向き七筒 上向き八筒 上向き
私だったら、巡目的にも、手格好的にも、自分の状態を考えても、もう降参する。
しかし、瑠美プロは諦めない。七をチーしてテンパイ。
五索五索八索九索四筒五筒六筒  チー七万 左向き八万 上向き九万 上向き  チー九筒 左向き七筒 上向き八筒 上向き
ここからが、ただのイケイケではない瑠美プロのすごいところ。
南里プロの当たり牌である五筒を食い取り、冷静に打八索三筒チーでテンパイ復活、親番を維持したのだ。
この打ち筋の良し悪しは判断できないが、私には絶対にできないし、思い切りの良さと丁寧さのバランスがすごいなと思った。
終わってみれば、私は前半のアドバンテージを吐き出して沈みの2着。
リーグ戦の記憶がよみがえりかけた。
しかしまだ予選2/24だと言い聞かせた。今は集中して麻雀を打つ以外やることはない!!
少し気持ちが落ち着いた。
そして3回戦、前半は我慢が続いたが、ついに私の時間がやってきた。
東4局、南家、
三万三万四万四万五万六万六万五索六索七索五筒六筒七筒  リーチ  ツモ二万  ドラ二万
この2,000・4,000を皮切りに、南2局、北家、
七索七索八索八索一筒一筒四筒四筒五筒五筒西白白  リーチ  ツモ西  ドラ一万
この1,600・3,200。
南3局、西家、
二万二万四万五万三索四索五索七索七索七索三筒四筒五筒  リーチ  ロン三万  ドラ一万
この8,000。更にオーラス、南家で5巡目に、
一万二万三万三索四索五索一筒一筒四筒四筒  ポン南南南  ロン一筒  ドラ四筒
この7,700をアガってフィニッシュ。
55,000点オーバーで、久しぶりに気持ちの良いトップがとれた。
私は、自分の調子が悪いとき、基準を2万点に置いて戦うようにしている。
誰でもラスをひくことはあるが、トッププロたちはラスをひくときもマイナスを最小限(2万点前後)におさえていることが多く、元々「どうせ負けてるからいくら負けても同じだー!」と突っ込む自分の悪いクセを修正するために、「マイナス時2万点基準」を決めたのだ。
この日は4着、2着、トップ、3着という苦しい成績でも、微差ながら卓内トップだった。
反省点はたくさんあるが、(特に2回戦)、ダメな時にマイナスをおさえられたことはよかった点だと思う。
いい状態のときもあれば、苦しいときもあるということを忘れてはいけない。
まだまだ先が長いが、久しぶりの決勝卓を目指して精一杯戦います。

第88回:前田直哉

今回、森岡プロよりバトンを受け、リレーエッセィを書かせて頂くことになりました前田直哉です。
まずは簡単に自己紹介から。

1971年生まれの43歳17期生になります。
最初はC3からのスタートで、いきなり優勝して昇級した時の喜びは今でも忘れられません。

そして順調に昇級して、C1の時に王位戦の決勝に残ることが出来ました。
緊張は全くしませんでした(笑)と言うか、何も知らないって恐ろしい・・
決勝の相手は、泣く子も黙る荒正義プロ、現鳳凰位の藤崎智プロ等、いずれも実績のあるプロばかり。
7回戦の戦いで、結果は惜しくない準優勝(笑)。荒プロの圧勝でした。

次も決勝に残って戦いたい!そう強く思っていたら、すぐにチャンピオンズリーグの決勝に残ることが出来ました。
結果は惜しくも準優勝・・
オーラスを迎えてトップ目でした。が、まくられましたけど何か?(笑)

そしてリーグ戦でも優勝して念願のBリーグ!
更にB2でも優勝!更にB1でも優勝して3期連続優勝達成!
もうここまでくれば怖いもん無し!誰でもかかってこんかーい!!
ってなると思うでしょ?私の苦難はここからでした。(T_T)

仕事やプライベートでいろいろありすぎて、麻雀スランプどころか、第一打から何していいのかわからない・・
配牌を貰っても、何を狙ったらいいのか想像すら浮かばなくなるほどでした。
今思うと、一緒に戦っている人達に本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
そして麻雀にも申し訳なく思うほどでした。

案の定、リーグ戦は散々な結果に終わり、そのままB1リーグへ。
B1でも立ち直れずB2リーグへ・・
もう1つ落ちたらプロを辞めてしまおうかと、そう思った時期もありました。

そんな時でした。麻雀仲間からこんな言葉を耳にします。
この前あるプロが「前田プロはもう過去の人だね」って言ってたよ。と言われ、
カッッッッッッチーーーーーン!!ですわ(笑)
まあ、以前の勢いを知ってる人から見れば、そう思われても仕方ないとは思いますけど。

きっかけはどうあれ、燻っていた何かに火がついた思いでした。
今思えば逆に、ありがたかったなと思います。

そしてそこからは順調に昇級し、やっと念願のA1入りを果たすことが出来ました。
更に、先日行われたグランプリMAXに出場することとなり優勝することが出来ました。
もちろん優勝出来たことは嬉しかったですが、自分を応援し祝福してくれる人がたくさんいて、そのことのほうが嬉しかったです。
今まではハングリー精神できましたが、これからは応援してくれる人の為にも頑張ろう・・そう思います。

でも、本当の闘いはこれからです。
昨年から、プロリーグを連盟チャンネルで配信するため、平日にスタジオで対局が行われることになりました。
このため、会社勤めの私にとって正直厳しいスケジュールとなりました。
きっと同じような思いの方もいるかと思います。

リーグ戦だけでも年間10日の休みを取らなければなりません。
しかも、家では私が料理担当!意外でしょうけど料理は大好きなんです!(笑)
毎日のご飯はもちろんお弁当まで作ります。

家事と仕事と麻雀。すべてを完璧にやるのはかなり大変でしょう。
でも、すべて精一杯やりきります。
もう過去の人とは言われたくないですし、これが自分の闘い方だと決めたのですから。

では次のバトンは、先日行われました第23期マスターズ優勝の西島一彦プロお願いします。

リレーエッセィ/第88回:前田直哉

今回、森岡プロよりバトンを受け、リレーエッセィを書かせて頂くことになりました前田直哉です。
まずは簡単に自己紹介から。
1971年生まれの43歳17期生になります。
最初はC3からのスタートで、いきなり優勝して昇級した時の喜びは今でも忘れられません。
そして順調に昇級して、C1の時に王位戦の決勝に残ることが出来ました。
緊張は全くしませんでした(笑)と言うか、何も知らないって恐ろしい・・
決勝の相手は、泣く子も黙る荒正義プロ、現鳳凰位の藤崎智プロ等、いずれも実績のあるプロばかり。
7回戦の戦いで、結果は惜しくない準優勝(笑)。荒プロの圧勝でした。
次も決勝に残って戦いたい!そう強く思っていたら、すぐにチャンピオンズリーグの決勝に残ることが出来ました。
結果は惜しくも準優勝・・
オーラスを迎えてトップ目でした。が、まくられましたけど何か?(笑)
そしてリーグ戦でも優勝して念願のBリーグ!
更にB2でも優勝!更にB1でも優勝して3期連続優勝達成!
もうここまでくれば怖いもん無し!誰でもかかってこんかーい!!
ってなると思うでしょ?私の苦難はここからでした。(T_T)
仕事やプライベートでいろいろありすぎて、麻雀スランプどころか、第一打から何していいのかわからない・・
配牌を貰っても、何を狙ったらいいのか想像すら浮かばなくなるほどでした。
今思うと、一緒に戦っている人達に本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
そして麻雀にも申し訳なく思うほどでした。
案の定、リーグ戦は散々な結果に終わり、そのままB1リーグへ。
B1でも立ち直れずB2リーグへ・・
もう1つ落ちたらプロを辞めてしまおうかと、そう思った時期もありました。
そんな時でした。麻雀仲間からこんな言葉を耳にします。
この前あるプロが「前田プロはもう過去の人だね」って言ってたよ。と言われ、
カッッッッッッチーーーーーン!!ですわ(笑)
まあ、以前の勢いを知ってる人から見れば、そう思われても仕方ないとは思いますけど。
きっかけはどうあれ、燻っていた何かに火がついた思いでした。
今思えば逆に、ありがたかったなと思います。
そしてそこからは順調に昇級し、やっと念願のA1入りを果たすことが出来ました。
更に、先日行われたグランプリMAXに出場することとなり優勝することが出来ました。
もちろん優勝出来たことは嬉しかったですが、自分を応援し祝福してくれる人がたくさんいて、そのことのほうが嬉しかったです。
今まではハングリー精神できましたが、これからは応援してくれる人の為にも頑張ろう・・そう思います。
でも、本当の闘いはこれからです。
昨年から、プロリーグを連盟チャンネルで配信するため、平日にスタジオで対局が行われることになりました。
このため、会社勤めの私にとって正直厳しいスケジュールとなりました。
きっと同じような思いの方もいるかと思います。
リーグ戦だけでも年間10日の休みを取らなければなりません。
しかも、家では私が料理担当!意外でしょうけど料理は大好きなんです!(笑)
毎日のご飯はもちろんお弁当まで作ります。
家事と仕事と麻雀。すべてを完璧にやるのはかなり大変でしょう。
でも、すべて精一杯やりきります。
もう過去の人とは言われたくないですし、これが自分の闘い方だと決めたのですから。
では次のバトンは、先日行われました第23期マスターズ優勝の西島一彦プロお願いします。

第13期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第1節レポート

Aリーグレポート第1節:辻本翔哉

 

今期は私、辻本がレポートを担当させていただきます。
1年間宜しくお願いいたします。

A1卓:花岡、仁科、佐々木、上村
A2卓:藤川、横山、勝間、堀
A3卓:米川、貫上、辻本、中川

今期もいよいよ始まりました。約1年間の長いリーグ戦開幕です。
A1卓はあまり観戦出来ず、結果だけの報告となります。

合計ポイントは上村:+53.1P、花岡:+43.0P、佐々木:▲16.9P、仁科:▲79.2P。
1回戦目ですが、かなりポイントが開きました。仁科の今後の追い上げに注目したいと思います。

A2卓もかなりポイント差が開きました。
南2局、親番が横山で、持ち点61,600のトップ目。
なかなかテン パイが入りませんでしたが、15巡目でドラ六万九万の両面のテンパイ。
九万は場に4枚出ており、アガリが薄い中でしたが、迷わすリーチ。
そのまま流局しましたが、今節の状態をものがたっている1局となったように思います。

A3卓の私のトータルは、+30Pポイント程度あり一応卓でトップでしたが、
今節は反省点をピックアップしていきたいと思います。

2回戦目、南2局北家。
点数は、辻本23,300。対面の貫上23,600。ドラは北
配牌は下の三色も狙えるチャンタの配牌。ドラの北も1枚ありました。

8巡目、お互い打点が欲しい中先制は貫上のリーチ。
辻本はチャンタ三色の1シャンテン。北も持ったままでした。
北は打点が欲しい貫上には打ちにくのですが、テンパイすれば切るつもりでした。
しかし、貫上のリーチ後のツモは不要牌で現物ではない二筒
雀頭の字牌を切る。ここでやめれば良かったが、現物を処理して回していくと、

二万二万二万一索二索三索二筒二筒二筒七筒八筒九筒北

こうなり、追っかけリーチと出ました。
結果は、貫上の変則3面待ちの六索九索北六索で5,200の振り込みとなりました。
やはり、リーチ後自分を曲げずにテンパイを入れ、危険牌を切り振り込むと仕方ないと思いますが、自分が意図していない形でテンパイする時は、結果もそぐわない事が多いし、後悔も強い。
そして、ドラの切り時のタイミングを、今後は勉強していきたいと思います。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 藤川 議次 62.9 62.9
2 上村 宜久 53.1 53.1
3 横山  毅 50.3 50.3
4 花岡 章生 43.0 43.0
5 辻本 翔哉 30.1 30.1
6 米川 基紀 27.9 27.9
7 中川 由佳梨 ▲ 13.4 ▲ 13.4
8 佐々木 亮 ▲ 16.9 ▲ 16.9
9 勝間 伸生 ▲ 37.5 ▲ 37.5
10 貫上 洋志 ▲ 44.6 ▲ 44.6
11 堀  昭義 ▲ 75.7 ▲ 75.7
12 仁科健一郎 ▲ 79.2 ▲ 79.2

 

 

Bリーグレポート第1節:宮田豊夢

 

満開の桜を背に、今年も熱いリーグ戦の火ぶたが切って落とされました。
誰もがいいスタートを切って、好敵手からリードを奪いたい第1節。
笑って美味しい花見酒を飲めるのは、いったい誰になるのでしょうか?

4卓 (西原 延原 宮田 稲森)
東1局1本場、親の西原が対面から九万をポン。
捨て牌がマンズのチンイツを予感させており、開始早々はりつめた緊張感が卓に充満する。
誰もマンズは切れない、次々に減っていくツモ山。
そして、親の西原がハイテイ、最後のツモに手を伸ばす。
誰もが指をくわえて見ているしかない、運命のツモは、それは西原が待望した四万でした。

二万二万四万五万五万六万六万六万七万八万  ポン九万 上向き九万 上向き九万 上向き  ツモ四万

好調を予感させる会心の6,100オール。
この後も安定した麻雀を見せた西原が、4戦3勝の+83.2Pという素晴らしいスタートを切ることに成功しました。

3卓 (中川 筒井 坂本 森下)
筒井+19.7P 坂本+22.5Pと安定した立ち上がりを見せます。
不本意な▲43.0Pになってしまった中川だが、経験豊富な前年度Aリーガーの実力で巻き返してくれるに違いないと思います。

2卓 (近野 吉田 原田 玉木)
原田が3連勝、2着1回の素晴らしい成績で+66.3P。
安定したベテランプレイヤーの原田、その爆発力とバイタリティあふれる打ち筋は素晴らしいものがあります。

ざっと出そろったBリーグの雀士たち。
昇級するもの、はたまた涙を流すもの、今期はいったいどのような物語が展開されていくのでしょうか。
今期も息を着かせぬ灼熱のリーグ戦になりそうです。

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 西原 佳隆 83.2 83.2
2 原田 保正 66.3 66.3
3 坂本 誠裕 22.5 22.5
4 筒井 宏晶 19.7 19.7
5 近野理智男 15.4 15.4
6 玉木 章司 14.5 14.5
7 山本 善嗣 12.0 12.0
8 中野 孝治 1.9 1.9
9 延原 明美 1.1 1.1
10 森下 恭好 0.8 0.8
11 掛樋 忠雄 ▲ 4.5 ▲ 4.5
12 山中  翼 ▲ 9.4 ▲ 9.4
13 宮田 豊夢 ▲ 18.4 ▲ 18.4
14 中川  保 ▲ 43.0 ▲ 43.0
15 稲森 英子 ▲ 66.9 ▲ 66.9
16 吉田 哲史 ▲ 98.2 ▲ 98.2

 

 

C1リーグレポート前期第1節:秋山淑子

 

初めまして、C1リーグをレポートさしていただきます秋山です。
昨年、東京本部から移籍しまして、こちらのプロリーグ参加はまだ2年の新人?です。
拙い文章になるとは思いますが、温かい目で見守ってやって下さい。

2卓(川崎、三好、秋山)
2回戦のオーラス、トップと約8,000点差の三好が見事な跳満をツモり上げ逆転しました。

一万一万一万二万三万七万八万九万一索三索一筒二筒三筒  ツモ二索  ドラ七索

跳満条件をクリアするには、ドラがらみが一番近道だと思うのですが、この局はオーラスにトップ目の親が1巡目から九索七索を切り落とし、トイツ手に向かっていました。
28,000持ち3着目の南家の手は、

二万二万四万六万八万八索九索九索一筒八筒九筒北中

この配牌から五万七万九万七索ともってきて

二万二万四万五万六万七万八万九万七索八索九索八筒九筒

この形でテンパイ。それに対して西家・三好の捨牌には、序盤に三万 上向き四筒 上向き五筒 上向きと置かれ、中巡に五索 上向き九万 上向き、終わりに三索 上向きが2枚でてきていたので、とてもこのアガリ形は想像できませんでした。
ドラは無いのにドラマチックなアガリとなりました!

3卓(中安、谷上、伊原、西村)
4回戦のオーラス、3着目だった伊原が跳満をアガリました。

三万四万五万六万六万二索二索四索四索四索五筒五筒五筒  ツモ二索  ドラ六万

このアガリに辿り着くまで、伊原には大変な苦労と苦難がありました。
まず南家で迎えた南2局 6巡目でツモは五索

四万四索四索四索六索八索九索九索三筒五筒六筒八筒九筒  ドラ九索

大変楽しみな形になったのですが、ここからこれが伸びずノーテンで流局。
そして、絶対に連荘したい親番を迎えます。

四万六万八万三索五索八索四筒四筒五筒七筒九筒西北白  ドラ四索

この平凡な配牌が、ツモよくぐんぐん伸びていきます。二索七索とツモり5巡目には

四万六万八万二索三索五索七索八索四筒四筒五筒七筒九筒  ドラ四索  ツモ四索

ドラを引き入れ、食い仕掛けも視野に入れた形にしていきます。
しかし、このあとなかなかシャンテン数の上がるツモに恵まれず、13巡目でやっと1シャンテンに、14巡目で八万を引いて

六万七万八万八万二索三索四索四索五索三筒四筒四筒五筒南

そして運命の15巡目に、分岐点に立つことになります。

六万七万八万八万二索三索四索四索五索三筒四筒四筒五筒  ツモ三筒

この時、他家の捨て牌には二筒が2枚、五万八万が1枚ずつ切れていました。
かつ、捨牌もマンズのほうがピンズより多く出ている状況もあり、あまり迷わず打七万とします。
そして16巡目。

六万八万八万二索三索四索四索五索三筒三筒四筒四筒五筒  ツモ五万

ミスったか?結果、流局となってしまいました。

オーラス3本場、トップは東家の中安で44,800、2着西村35,300、3着伊原22,800、トップと2着目の差は9,500点。
直撃なら積み場があるので3,900で逆転ですが、ツモなら1,600・3,200以上が必要になります。

一万一万二万二万一索五索六索七索一筒二筒六筒九筒中  ドラ六万  ツモ二筒

手役を下の三色に決めて進めるのですが、ドラ周辺も辺三筒三索もなかなかツモれません。
そうこうしている間に14巡目、キー牌の三索が親から出てきます。
それに北家・伊原も合わせ打ち。結果三索は残り1枚に。
そして17巡目にやっと三万を引き入れ、1回のツモに賭けたリーチにこぎつけました。
正にワンチャンス!

一万二万三万一索二索四索四索五索六索七索一筒二筒三筒

しかし、それをツモることなく最後の最後に照準のあった伊原が跳満をツモり上げて終局となりました。
終局後、伊原にいつテンパイしたのか聞いてみたところ、打三索後の15巡目時点だそうです。

四万五万六万六万二索二索四索四索四索五筒五筒五筒発  ドラ六万  ツモ三万

アガれる時というのは、「アガリ」に向かって1本の線で繋がっているのでしょうか。
その辺も勉強していきたいと思います。

C1リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 中安 武尊 72.0 72.0
2 山室 太二 45.8 45.8
3 赤木 由実 39.6 39.6
4 西村 友和 36.9 36.9
5 上村 政雄 36.0 36.0
6 三好 直幸 20.8 20.8
7 富田 淳一 9.4 9.4
8 木下 恭子 ▲ 2.6 ▲ 2.6
9 川上 直也 ▲ 2.9 ▲ 2.9
10 吉本 卓矢 ▲ 3.9 ▲ 3.9
11 川崎 諒介 ▲ 20.4 ▲ 20.4
12 秋山 淑子 ▲ 37.4 ▲ 37.4
13 森元 直哉 ▲ 42.3 ▲ 42.3
14 田村  豊 ▲ 43.1 ▲ 43.1
15 谷上 脩平 ▲ 47.2 ▲ 47.2
16 伊原 達也 ▲ 61.7 ▲ 61.7

 

 

C2リーグレポート前期第1節:下山学

 

今期レポートをすることになりました、下村です。
まだまだ未熟者ですが僕なりの観点で少しでも良いレポートを出来たらと思います。
宜しくお願いします。

新しいリーグ戦のスタートです。C2は半年しかないですが、プロらしく各々が何か目標を持って麻雀に挑めれば、とても素晴らしいことと思います。

スタートから城が加点の連続で余裕のトップに思えましたが、
東3局2本場、南家・後藤に、

三万四万五万三索四索五索二筒三筒四筒五筒白白白  ドラ三筒

このテンパイが入り、数巡後、後藤は東をつもり打二筒としました。
東は2枚河にでており、東単騎で満貫確定に受けました。
これに城が止まらず放銃。これが勝負を左右して、後藤が6万オーバーのトップ取りました。
その後も安定した後藤が卓内トップとなり、初日を終えました。
このまま突っ走ることが出来るか、今後に注目したいと思います。
次節はもっと多くの情報をレポート出来たらと思います。

C2リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 吉田 圭吾 95.1 95.1
2 赤木 里恵 57.4 57.4
3 下村 学 54.5 54.5
4 高谷 圭一 50.0 50.0
5 後藤 俊孝 33.8 33.8
6 辻井 和也 20.8 20.8
7 鎌田 周平 15.8 15.8
8 木下 誠二郎 14.4 14.4
9 長野 恵美 13.7 13.7
10 松永 侑己 4.9 4.9
11 丸山  直 1.9 1.9
12 辰巳 晴基 1.0 1.0
13 前川 憲一 ▲ 3.9 ▲ 3.9
14 城 裕介 ▲ 4.8 ▲ 4.8
15 稲岡 ミカ ▲ 13.7 ▲ 13.7
16 土田 小緒里 ▲ 14.2 ▲ 14.2
17 大橋 慶一郎 ▲ 15.8 ▲ 15.8
18 高橋 正人 ▲ 16.5 ▲ 16.5
19 小西 輝彦 ▲ 32.4 ▲ 32.4
20 長尾 浩平 ▲ 33.3 ▲ 33.3
21 山神 剛 ▲ 33.9 ▲ 33.9
22 永田 知也 ▲ 37.1 ▲ 37.1
23 大久保 朋美 ▲ 37.7 ▲ 37.7
24 疋田 豪 ▲ 39.2 ▲ 39.2
25 只野 真理子 ▲ 82.8 ▲ 82.8

関西プロリーグ レポート/第13期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第1節レポート

Aリーグレポート第1節:辻本翔哉
 
今期は私、辻本がレポートを担当させていただきます。
1年間宜しくお願いいたします。
A1卓:花岡、仁科、佐々木、上村
A2卓:藤川、横山、勝間、堀
A3卓:米川、貫上、辻本、中川
今期もいよいよ始まりました。約1年間の長いリーグ戦開幕です。
A1卓はあまり観戦出来ず、結果だけの報告となります。
合計ポイントは上村:+53.1P、花岡:+43.0P、佐々木:▲16.9P、仁科:▲79.2P。
1回戦目ですが、かなりポイントが開きました。仁科の今後の追い上げに注目したいと思います。
A2卓もかなりポイント差が開きました。
南2局、親番が横山で、持ち点61,600のトップ目。
なかなかテン パイが入りませんでしたが、15巡目でドラ六万九万の両面のテンパイ。
九万は場に4枚出ており、アガリが薄い中でしたが、迷わすリーチ。
そのまま流局しましたが、今節の状態をものがたっている1局となったように思います。
A3卓の私のトータルは、+30Pポイント程度あり一応卓でトップでしたが、
今節は反省点をピックアップしていきたいと思います。
2回戦目、南2局北家。
点数は、辻本23,300。対面の貫上23,600。ドラは北
配牌は下の三色も狙えるチャンタの配牌。ドラの北も1枚ありました。
8巡目、お互い打点が欲しい中先制は貫上のリーチ。
辻本はチャンタ三色の1シャンテン。北も持ったままでした。
北は打点が欲しい貫上には打ちにくのですが、テンパイすれば切るつもりでした。
しかし、貫上のリーチ後のツモは不要牌で現物ではない二筒
雀頭の字牌を切る。ここでやめれば良かったが、現物を処理して回していくと、
二万二万二万一索二索三索二筒二筒二筒七筒八筒九筒北
こうなり、追っかけリーチと出ました。
結果は、貫上の変則3面待ちの六索九索北六索で5,200の振り込みとなりました。
やはり、リーチ後自分を曲げずにテンパイを入れ、危険牌を切り振り込むと仕方ないと思いますが、自分が意図していない形でテンパイする時は、結果もそぐわない事が多いし、後悔も強い。
そして、ドラの切り時のタイミングを、今後は勉強していきたいと思います。
Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 藤川 議次 62.9 62.9
2 上村 宜久 53.1 53.1
3 横山  毅 50.3 50.3
4 花岡 章生 43.0 43.0
5 辻本 翔哉 30.1 30.1
6 米川 基紀 27.9 27.9
7 中川 由佳梨 ▲ 13.4 ▲ 13.4
8 佐々木 亮 ▲ 16.9 ▲ 16.9
9 勝間 伸生 ▲ 37.5 ▲ 37.5
10 貫上 洋志 ▲ 44.6 ▲ 44.6
11 堀  昭義 ▲ 75.7 ▲ 75.7
12 仁科健一郎 ▲ 79.2 ▲ 79.2

 
 
Bリーグレポート第1節:宮田豊夢
 
満開の桜を背に、今年も熱いリーグ戦の火ぶたが切って落とされました。
誰もがいいスタートを切って、好敵手からリードを奪いたい第1節。
笑って美味しい花見酒を飲めるのは、いったい誰になるのでしょうか?
4卓 (西原 延原 宮田 稲森)
東1局1本場、親の西原が対面から九万をポン。
捨て牌がマンズのチンイツを予感させており、開始早々はりつめた緊張感が卓に充満する。
誰もマンズは切れない、次々に減っていくツモ山。
そして、親の西原がハイテイ、最後のツモに手を伸ばす。
誰もが指をくわえて見ているしかない、運命のツモは、それは西原が待望した四万でした。
二万二万四万五万五万六万六万六万七万八万  ポン九万 上向き九万 上向き九万 上向き  ツモ四万
好調を予感させる会心の6,100オール。
この後も安定した麻雀を見せた西原が、4戦3勝の+83.2Pという素晴らしいスタートを切ることに成功しました。
3卓 (中川 筒井 坂本 森下)
筒井+19.7P 坂本+22.5Pと安定した立ち上がりを見せます。
不本意な▲43.0Pになってしまった中川だが、経験豊富な前年度Aリーガーの実力で巻き返してくれるに違いないと思います。
2卓 (近野 吉田 原田 玉木)
原田が3連勝、2着1回の素晴らしい成績で+66.3P。
安定したベテランプレイヤーの原田、その爆発力とバイタリティあふれる打ち筋は素晴らしいものがあります。
ざっと出そろったBリーグの雀士たち。
昇級するもの、はたまた涙を流すもの、今期はいったいどのような物語が展開されていくのでしょうか。
今期も息を着かせぬ灼熱のリーグ戦になりそうです。
Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 西原 佳隆 83.2 83.2
2 原田 保正 66.3 66.3
3 坂本 誠裕 22.5 22.5
4 筒井 宏晶 19.7 19.7
5 近野理智男 15.4 15.4
6 玉木 章司 14.5 14.5
7 山本 善嗣 12.0 12.0
8 中野 孝治 1.9 1.9
9 延原 明美 1.1 1.1
10 森下 恭好 0.8 0.8
11 掛樋 忠雄 ▲ 4.5 ▲ 4.5
12 山中  翼 ▲ 9.4 ▲ 9.4
13 宮田 豊夢 ▲ 18.4 ▲ 18.4
14 中川  保 ▲ 43.0 ▲ 43.0
15 稲森 英子 ▲ 66.9 ▲ 66.9
16 吉田 哲史 ▲ 98.2 ▲ 98.2

 
 
C1リーグレポート前期第1節:秋山淑子
 
初めまして、C1リーグをレポートさしていただきます秋山です。
昨年、東京本部から移籍しまして、こちらのプロリーグ参加はまだ2年の新人?です。
拙い文章になるとは思いますが、温かい目で見守ってやって下さい。
2卓(川崎、三好、秋山)
2回戦のオーラス、トップと約8,000点差の三好が見事な跳満をツモり上げ逆転しました。
一万一万一万二万三万七万八万九万一索三索一筒二筒三筒  ツモ二索  ドラ七索
跳満条件をクリアするには、ドラがらみが一番近道だと思うのですが、この局はオーラスにトップ目の親が1巡目から九索七索を切り落とし、トイツ手に向かっていました。
28,000持ち3着目の南家の手は、
二万二万四万六万八万八索九索九索一筒八筒九筒北中
この配牌から五万七万九万七索ともってきて
二万二万四万五万六万七万八万九万七索八索九索八筒九筒
この形でテンパイ。それに対して西家・三好の捨牌には、序盤に三万 上向き四筒 上向き五筒 上向きと置かれ、中巡に五索 上向き九万 上向き、終わりに三索 上向きが2枚でてきていたので、とてもこのアガリ形は想像できませんでした。
ドラは無いのにドラマチックなアガリとなりました!
3卓(中安、谷上、伊原、西村)
4回戦のオーラス、3着目だった伊原が跳満をアガリました。
三万四万五万六万六万二索二索四索四索四索五筒五筒五筒  ツモ二索  ドラ六万
このアガリに辿り着くまで、伊原には大変な苦労と苦難がありました。
まず南家で迎えた南2局 6巡目でツモは五索
四万四索四索四索六索八索九索九索三筒五筒六筒八筒九筒  ドラ九索
大変楽しみな形になったのですが、ここからこれが伸びずノーテンで流局。
そして、絶対に連荘したい親番を迎えます。
四万六万八万三索五索八索四筒四筒五筒七筒九筒西北白  ドラ四索
この平凡な配牌が、ツモよくぐんぐん伸びていきます。二索七索とツモり5巡目には
四万六万八万二索三索五索七索八索四筒四筒五筒七筒九筒  ドラ四索  ツモ四索
ドラを引き入れ、食い仕掛けも視野に入れた形にしていきます。
しかし、このあとなかなかシャンテン数の上がるツモに恵まれず、13巡目でやっと1シャンテンに、14巡目で八万を引いて
六万七万八万八万二索三索四索四索五索三筒四筒四筒五筒南
そして運命の15巡目に、分岐点に立つことになります。
六万七万八万八万二索三索四索四索五索三筒四筒四筒五筒  ツモ三筒
この時、他家の捨て牌には二筒が2枚、五万八万が1枚ずつ切れていました。
かつ、捨牌もマンズのほうがピンズより多く出ている状況もあり、あまり迷わず打七万とします。
そして16巡目。
六万八万八万二索三索四索四索五索三筒三筒四筒四筒五筒  ツモ五万
ミスったか?結果、流局となってしまいました。
オーラス3本場、トップは東家の中安で44,800、2着西村35,300、3着伊原22,800、トップと2着目の差は9,500点。
直撃なら積み場があるので3,900で逆転ですが、ツモなら1,600・3,200以上が必要になります。
一万一万二万二万一索五索六索七索一筒二筒六筒九筒中  ドラ六万  ツモ二筒
手役を下の三色に決めて進めるのですが、ドラ周辺も辺三筒三索もなかなかツモれません。
そうこうしている間に14巡目、キー牌の三索が親から出てきます。
それに北家・伊原も合わせ打ち。結果三索は残り1枚に。
そして17巡目にやっと三万を引き入れ、1回のツモに賭けたリーチにこぎつけました。
正にワンチャンス!
一万二万三万一索二索四索四索五索六索七索一筒二筒三筒
しかし、それをツモることなく最後の最後に照準のあった伊原が跳満をツモり上げて終局となりました。
終局後、伊原にいつテンパイしたのか聞いてみたところ、打三索後の15巡目時点だそうです。
四万五万六万六万二索二索四索四索四索五筒五筒五筒発  ドラ六万  ツモ三万
アガれる時というのは、「アガリ」に向かって1本の線で繋がっているのでしょうか。
その辺も勉強していきたいと思います。
C1リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 中安 武尊 72.0 72.0
2 山室 太二 45.8 45.8
3 赤木 由実 39.6 39.6
4 西村 友和 36.9 36.9
5 上村 政雄 36.0 36.0
6 三好 直幸 20.8 20.8
7 富田 淳一 9.4 9.4
8 木下 恭子 ▲ 2.6 ▲ 2.6
9 川上 直也 ▲ 2.9 ▲ 2.9
10 吉本 卓矢 ▲ 3.9 ▲ 3.9
11 川崎 諒介 ▲ 20.4 ▲ 20.4
12 秋山 淑子 ▲ 37.4 ▲ 37.4
13 森元 直哉 ▲ 42.3 ▲ 42.3
14 田村  豊 ▲ 43.1 ▲ 43.1
15 谷上 脩平 ▲ 47.2 ▲ 47.2
16 伊原 達也 ▲ 61.7 ▲ 61.7

 
 
C2リーグレポート前期第1節:下山学
 
今期レポートをすることになりました、下村です。
まだまだ未熟者ですが僕なりの観点で少しでも良いレポートを出来たらと思います。
宜しくお願いします。
新しいリーグ戦のスタートです。C2は半年しかないですが、プロらしく各々が何か目標を持って麻雀に挑めれば、とても素晴らしいことと思います。
スタートから城が加点の連続で余裕のトップに思えましたが、
東3局2本場、南家・後藤に、
三万四万五万三索四索五索二筒三筒四筒五筒白白白  ドラ三筒
このテンパイが入り、数巡後、後藤は東をつもり打二筒としました。
東は2枚河にでており、東単騎で満貫確定に受けました。
これに城が止まらず放銃。これが勝負を左右して、後藤が6万オーバーのトップ取りました。
その後も安定した後藤が卓内トップとなり、初日を終えました。
このまま突っ走ることが出来るか、今後に注目したいと思います。
次節はもっと多くの情報をレポート出来たらと思います。
C2リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 吉田 圭吾 95.1 95.1
2 赤木 里恵 57.4 57.4
3 下村 学 54.5 54.5
4 高谷 圭一 50.0 50.0
5 後藤 俊孝 33.8 33.8
6 辻井 和也 20.8 20.8
7 鎌田 周平 15.8 15.8
8 木下 誠二郎 14.4 14.4
9 長野 恵美 13.7 13.7
10 松永 侑己 4.9 4.9
11 丸山  直 1.9 1.9
12 辰巳 晴基 1.0 1.0
13 前川 憲一 ▲ 3.9 ▲ 3.9
14 城 裕介 ▲ 4.8 ▲ 4.8
15 稲岡 ミカ ▲ 13.7 ▲ 13.7
16 土田 小緒里 ▲ 14.2 ▲ 14.2
17 大橋 慶一郎 ▲ 15.8 ▲ 15.8
18 高橋 正人 ▲ 16.5 ▲ 16.5
19 小西 輝彦 ▲ 32.4 ▲ 32.4
20 長尾 浩平 ▲ 33.3 ▲ 33.3
21 山神 剛 ▲ 33.9 ▲ 33.9
22 永田 知也 ▲ 37.1 ▲ 37.1
23 大久保 朋美 ▲ 37.7 ▲ 37.7
24 疋田 豪 ▲ 39.2 ▲ 39.2
25 只野 真理子 ▲ 82.8 ▲ 82.8

第89回『質』

まさかの連載8回目。
回を重ねる事に題材が減っていき、締切が守れなくなっていくという悪循環。
今回は何を書こうと、以前の書き物を読み直しては考えての繰り返しです。

さて、これが掲載される頃には我が日本プロ麻雀連盟のリーグ戦も第2節が終了しているでしょうが、
第1節、降級してA2からの再スタートとなった自分は、5年ぶりに第1節をプラスして終えることができました。

今回はそんなリーグ戦からお話を始めていこうかと思います。

その前にA1という、リーグの非常に異質な部分から説明を。
鳳凰位戦は現在A1からEまでを合わせ11のリーグから成り立っておりまして、計300人という大所帯となります。

その中でも、A1は12人しか在籍が許されず、さらに、唯一鳳凰位になれる可能性があるリーグです。
鳳凰位決定戦に進めるのは3名。A2に降級するのは2名。
もちろん鳳凰位にはなりたいけど、A2に落ちるのは嫌。そんな思惑が常に渦巻いているからか、リーグ戦の最終節は決定戦を決める卓よりも、降級者を決める卓の方が面白いと誰かが言っている様な気がします。

地獄の釜に落ちた4人が、2本の蜘蛛の糸を掴む為に他人を蹴落とす戦いですからね。
そりゃ見ている方は面白いでしょう。毎年そこにいた自分にとっちゃたまったもんじゃありませんでしたが。

そういう争いの時に必要な物って、麻雀が上手いとか下手とかいった言葉で表現できない部分が多いんですよね。渋とさであったり、ズブとさであったり泥臭さであったり。

先日連盟チャンネルで「三麻エンペラー」という放送がありましたが、
自分が出た回の最終戦なんて正にそんな感じだったと思います。
自分は早々に脱落してしまったのですが、滝沢プロと瀬戸熊プロの争いは最後の最後まで続き、
麻雀が上手い下手とかそういった部分では語れない様な手の入れ方を見せておりました。
なんていうか、そういうものを見せられると、自分はまだまだだなぁと思ってしまう今日この頃。

しかし、そんな自分ですが、リーグ戦は40ポイントのプラスで終わる事ができました。
4年ぶりのA2で対局し、まず思った事はやりやすいという事でした。

A1では自分が一番後輩であり年齢も若かったのですが、A2になると自分より若い人も後輩も増えてきました。卓上に纏われる空気っていえばいいんですかね。雰囲気がA1に比べてA2の方が柔らかいんです。

例えるなら、昔っから開いている年季の入った常連だらけの雀荘と、学生や若い人がメインのギャル雀みたいな感じでしょうか。

A1はとにかく雰囲気が重いです。しかも、その空気が自分にのしかかってくるような感じがします。
こればかりは、実際に体験してみないとわからない感覚なので、気になる方は頑張ってA1まで上がって下さい。
プロテストは年2回開催していますよ!

さらに、対戦者の質も大きく違います。レベルとか技術ってわけじゃありません。あくまで質です。
前回の対戦で当たった紺野プロ、黒沢プロ、河井プロですが、紺野プロは受けタイプなので外しますが、
黒沢プロ、河井プロの両名は打撃系の打ち手でしょう。
そして、A1で打撃系といえば、沢崎プロや瀬戸熊プロが挙げられるかと思います。

ここからはあくまで自分の主観となりますが、まずこの4名で大きな違いは渋とさだと思います。
放銃に対する感覚の違いっていうんでしょうか。
沢崎プロ、瀬戸熊プロはここぞという勝負局でなければ、メンピンドラ2とかメンタンピンドラといった相手に放銃しません。
逆に、黒沢プロ、河井プロは手牌と相談しつつも、結構淡白な放銃が多く見受けられます。

これだけ書くと、黒沢プロと河井プロはダメじゃないかってなっちゃうんですが、それは間違ってまして、
乱打戦上等、殴り合い上等って意識が強いんだと思います。プラス、取り返す自信ですね。

いうなれば、真剣で切り合うか木刀で殴り合うかの差でしょうか。
どちらにもメリットがありデメリットがあるわけですから、前述した様に質が違うと書いたわけです。
ただ、自分がどちらとやりやすいかとなると、前者よりは後者になるだけの話です。

A1で1人ベタオリさせられて、延々とノーテン罰符の3,000点を払い続ける作業はもう嫌なんです。
放銃しあって局が終われば自分の点数は減りませんからね。相性みたいなもんでしょうか。

とまぁ、最近の対戦から例を出してみましたが、タイプっておおまかに分ければ攻めか受けかバランスですけど、攻めの中、受けの中にでも沢山のカテゴリーがあるわけです。

同じタイプだからといって、全てを一緒くたに考えてしまうと、実は中身が全く違っていたなんて事もよくあると思います。
特に仲間内で何回も対戦する相手なら、最低でも相手がどんなタイプかを、攻め、受け、バランスの3系統をさらに3つに分類するぐらいの努力はすべきでしょう。

特に自分が受ける事が多いと思っている受け、バランスタイプな方はこういった努力が自分の雀力の生命線になると思って下さい。
それが出来ないのなら、常に攻め続ける様にシフトチェンジをお勧めいたします。

何事も、得手不得手という言葉があるように、上達する為に必要な努力を込みで自分の性格にあった麻雀をまず身に付けて、それから新しい事を覚えていく方が中級者から上級者へのステップアップとして一番の近道なのではないかと思います。

それではまた次回?(あるの?)

編集部:あります!

中級/第89回『質』

まさかの連載8回目。
回を重ねる事に題材が減っていき、締切が守れなくなっていくという悪循環。
今回は何を書こうと、以前の書き物を読み直しては考えての繰り返しです。
さて、これが掲載される頃には我が日本プロ麻雀連盟のリーグ戦も第2節が終了しているでしょうが、
第1節、降級してA2からの再スタートとなった自分は、5年ぶりに第1節をプラスして終えることができました。
今回はそんなリーグ戦からお話を始めていこうかと思います。
その前にA1という、リーグの非常に異質な部分から説明を。
鳳凰位戦は現在A1からEまでを合わせ11のリーグから成り立っておりまして、計300人という大所帯となります。
その中でも、A1は12人しか在籍が許されず、さらに、唯一鳳凰位になれる可能性があるリーグです。
鳳凰位決定戦に進めるのは3名。A2に降級するのは2名。
もちろん鳳凰位にはなりたいけど、A2に落ちるのは嫌。そんな思惑が常に渦巻いているからか、リーグ戦の最終節は決定戦を決める卓よりも、降級者を決める卓の方が面白いと誰かが言っている様な気がします。
地獄の釜に落ちた4人が、2本の蜘蛛の糸を掴む為に他人を蹴落とす戦いですからね。
そりゃ見ている方は面白いでしょう。毎年そこにいた自分にとっちゃたまったもんじゃありませんでしたが。
そういう争いの時に必要な物って、麻雀が上手いとか下手とかいった言葉で表現できない部分が多いんですよね。渋とさであったり、ズブとさであったり泥臭さであったり。
先日連盟チャンネルで「三麻エンペラー」という放送がありましたが、
自分が出た回の最終戦なんて正にそんな感じだったと思います。
自分は早々に脱落してしまったのですが、滝沢プロと瀬戸熊プロの争いは最後の最後まで続き、
麻雀が上手い下手とかそういった部分では語れない様な手の入れ方を見せておりました。
なんていうか、そういうものを見せられると、自分はまだまだだなぁと思ってしまう今日この頃。
しかし、そんな自分ですが、リーグ戦は40ポイントのプラスで終わる事ができました。
4年ぶりのA2で対局し、まず思った事はやりやすいという事でした。
A1では自分が一番後輩であり年齢も若かったのですが、A2になると自分より若い人も後輩も増えてきました。卓上に纏われる空気っていえばいいんですかね。雰囲気がA1に比べてA2の方が柔らかいんです。
例えるなら、昔っから開いている年季の入った常連だらけの雀荘と、学生や若い人がメインのギャル雀みたいな感じでしょうか。
A1はとにかく雰囲気が重いです。しかも、その空気が自分にのしかかってくるような感じがします。
こればかりは、実際に体験してみないとわからない感覚なので、気になる方は頑張ってA1まで上がって下さい。
プロテストは年2回開催していますよ!
さらに、対戦者の質も大きく違います。レベルとか技術ってわけじゃありません。あくまで質です。
前回の対戦で当たった紺野プロ、黒沢プロ、河井プロですが、紺野プロは受けタイプなので外しますが、
黒沢プロ、河井プロの両名は打撃系の打ち手でしょう。
そして、A1で打撃系といえば、沢崎プロや瀬戸熊プロが挙げられるかと思います。
ここからはあくまで自分の主観となりますが、まずこの4名で大きな違いは渋とさだと思います。
放銃に対する感覚の違いっていうんでしょうか。
沢崎プロ、瀬戸熊プロはここぞという勝負局でなければ、メンピンドラ2とかメンタンピンドラといった相手に放銃しません。
逆に、黒沢プロ、河井プロは手牌と相談しつつも、結構淡白な放銃が多く見受けられます。
これだけ書くと、黒沢プロと河井プロはダメじゃないかってなっちゃうんですが、それは間違ってまして、
乱打戦上等、殴り合い上等って意識が強いんだと思います。プラス、取り返す自信ですね。
いうなれば、真剣で切り合うか木刀で殴り合うかの差でしょうか。
どちらにもメリットがありデメリットがあるわけですから、前述した様に質が違うと書いたわけです。
ただ、自分がどちらとやりやすいかとなると、前者よりは後者になるだけの話です。
A1で1人ベタオリさせられて、延々とノーテン罰符の3,000点を払い続ける作業はもう嫌なんです。
放銃しあって局が終われば自分の点数は減りませんからね。相性みたいなもんでしょうか。
とまぁ、最近の対戦から例を出してみましたが、タイプっておおまかに分ければ攻めか受けかバランスですけど、攻めの中、受けの中にでも沢山のカテゴリーがあるわけです。
同じタイプだからといって、全てを一緒くたに考えてしまうと、実は中身が全く違っていたなんて事もよくあると思います。
特に仲間内で何回も対戦する相手なら、最低でも相手がどんなタイプかを、攻め、受け、バランスの3系統をさらに3つに分類するぐらいの努力はすべきでしょう。
特に自分が受ける事が多いと思っている受け、バランスタイプな方はこういった努力が自分の雀力の生命線になると思って下さい。
それが出来ないのなら、常に攻め続ける様にシフトチェンジをお勧めいたします。
何事も、得手不得手という言葉があるように、上達する為に必要な努力を込みで自分の性格にあった麻雀をまず身に付けて、それから新しい事を覚えていく方が中級者から上級者へのステップアップとして一番の近道なのではないかと思います。
それではまた次回?(あるの?)
編集部:あります!

第23回静岡リーグ(プロアマ混合)第1節レポート

皆さんはじめまして。
第23回静岡リーグのレポートを担当させて頂くことになりました30期生の平野敬悟です。
拙い文章で読みにくい点があるかと思いますが、半年間のお付き合いをどうぞよろしくお願い致します。

今期の静岡リーグは半荘1回ごとに対戦相手の組み合わせを変更するという、静岡リーグとしては初めての試みで行われた。
参加人数はプロ16名、一般30名の計46名である。
半年で5節、計20半荘行い、上位5名が決勝に進出できるシステムである。

恒例となった開会式を終え、いざ卓に着くと、会場は適度な緊張と高揚の入り混じった空気に包まれた。
1節目ということもあるのか、別卓からもただならぬ気合が伝わってくるようだ。

その中で、頭一つ抜け出したのは一般参加の竹内さん。

2位以下は佐藤プロ、私、徳永プロ、鈴木郁孝プロと続く。
佐藤プロは前回の静岡リーグを首位通過で決勝進出を果たしたものの、決勝では惜しくも微差で敗退している。
それだけに今期に懸ける思いは強いだろう。

私は僥倖の国士無双や、親番での18,000など一撃に助けられ3位につけたが、上位は混戦であるだけに油断などしていられない。
すぐ背後に経験豊富な先輩方が控え、3度目の正直とばかりにトップ5入りを狙ってくるだろう。
というのも、過去2回のリーグ戦を見ても我々静岡支部員のプロは誰ひとり決勝にすら進んでいないのだ。

一般の方が麻雀に興味を持ち、力をつけていることは大変喜ばしいことである。
しかしプロである以上、常に目標とされるような存在であり続けなければならないと私は考えている。
もちろんそれは結果だけではないのだが、指標の1つではあるだろう。
私はこの現状を正面から受け止め、自分が打破していくくらいの高い意識をもって今後を戦っていきたい。

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 竹内 仁 一般 86.9         86.9
2 佐藤 あいり プロ 69.1         69.1
3 平野 敬悟 プロ 49.0         49.0
4 徳永 翔 プロ 44.2         44.2
5 鈴木 郁孝 プロ 34.7         34.7
6 田中 良典 一般 31.2         31.2
7 浜田 修 一般 25.5         25.5
8 友部 雅之 一般 21.2         21.2
9 石原 将樹 プロ 20.3         20.3
10 北島 武浩 一般 20.3         20.3
11 望月 雅継 プロ 19.1         19.1
12 伊藤 真 一般 14.3         14.3
13 源馬 健太 一般 9.9         9.9
14 相山 滉太 一般 9.8         9.8
15 岡本 和也 プロ 7.7         7.7
16 冨永 直弘  一般 2.7         2.7
17 鈴木 雅人 プロ 1.9         1.9
18 太田 昌樹 プロ 1.1         1.1
19 井上 快勝 一般 0.0         0.0
20 大須賀隆秀 一般 0.0         0.0
21 坂本 彰光 一般 0.0         0.0
22 中 寿文 一般 0.0         0.0
23 平田 拓也 一般 0.0         0.0
24 舟橋 晃 一般 0.0         0.0
25 堀 孔明 一般 0.0         0.0
26 松本 千昭 一般 0.0         0.0
27 渡辺 洋巳 プロ 0.0         0.0
28 本田 真之 一般 ▲ 5.1         ▲ 5.1
29 土本 伸之 一般 ▲ 6.2         ▲ 6.2
30 小塚 旭 一般 ▲ 8.2         ▲ 8.2
31 村瀬 光佳 一般 ▲ 11.2         ▲ 11.2
32 春田 篤志 一般 ▲ 12.3         ▲ 12.3
33 坪井 哲也 プロ ▲ 12.6         ▲ 12.6
34 白井 健夫 一般 ▲ 13.3         ▲ 13.3
35 鷲見 隼人 プロ ▲ 16.1         ▲ 16.1
36 大橋 義一 一般 ▲ 17.3         ▲ 17.3
37 鈴木 秀幸 プロ ▲ 18.9         ▲ 18.9
38 京平 遥 プロ ▲ 27.6         ▲ 27.6
39 石原 元気 一般 ▲ 30.7         ▲ 30.7
40 松井 和志 一般 ▲ 36.0         ▲ 36.0
41 杉村 泰治 プロ ▲ 36.8         ▲ 36.8
42 秋田 峻佑 一般 ▲ 36.9         ▲ 36.9
43 川口 峻太 一般 ▲ 38.4         ▲ 38.4
44 土屋 幸弘 プロ ▲ 38.4         ▲ 38.4
45 福井 弘人 一般 ▲ 53.4         ▲ 53.4
46 釣谷 慶次 一般 ▲ 59.4         ▲ 59.4
47 沼田 裕貴 一般 ▲ 69.8         ▲ 69.8