第23期マスターズ 決勝観戦記後編~前原 雄大~

gpmax2012
紺野 真太郎

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中西 正行さん

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西島 一彦

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和久津 晶

4回戦

東1局、和久津より12巡目にリーチが入る。
受け気味に構えながらも、もう後がない親番の紺野

四万五万六万二索三索三索四索六索七索八索四筒五筒七筒  ツモ三筒  ドラ五索

ここからの、打三索の放銃は責められないところだろう。
裏ドラが五索で、2枚乗せるところに和久津の好調さが覗える。

東3局3本場、7巡目に親番の中西さんにテンパイが入るもヤミテン。

八万八万八万七索八索九索一筒一筒一筒二筒三筒四筒六筒  ドラ南

トータルトップから来るプレッシャーだろうか。
このヤミテンは、すでに中西さん自身がドラである南を打っている以上、リーチを打って逆に相手にプレッシャーをかけて欲しかった。
ヤミテンに構えること4巡後に、ツモ六万でリーチを打つも、同巡、和久津にもテンパイが入り、押し返され、和久津にツモアガリを許してしまった。

四万四万四索五索六索三筒四筒五筒五筒五筒六筒七筒八筒  ツモ四万

和久津もリーチを打たず、ヤミテンに構え押し通したのは、ここは打点ではなくアガリを求めた局面と捉えたものだろう。

 

南2局1本場、親番である西島の、全くテンパイ気配を出さない処は評価に値する。
西島の「ロン」の声に「あっ」小さな声を上げる和久津。
これでまた展開が分からなくなってきた。

続く2本場、親の西島より7巡目にリーチが入り軽々とツモりアガる。

三万四万五万七万八万九万三索四索五索五筒六筒八筒八筒  リーチ  ツモ七筒  ドラ五筒  裏西

「怒涛の勢いを感じる」と私のノートに記されている。

南2局3本場、フリテンながらも粘り込み連荘はさらに続く。

 

南2局4本場、和久津のリーチを受け追いリーチを打つ西島。

和久津
一万二万三万七万八万三索三索二筒三筒四筒五筒六筒七筒  リーチ

西島
四万五万六万七万七索七索七索二筒三筒三筒四筒四筒五筒  リーチ

西島は8枚目の七万を、七索の暗槓後、嶺上から引きアガる。
これだから勢いはこわい。

この長い西島の親番を、紺野がメンゼンツモのみの300・500は800・1,000で落とす。

南3局、中西さんが4巡目にリーチを打つも、その捨牌が凝っている。
これも中西さんのバランスの引き出しのひとつということなのだろう。

 

放銃して、頭を抱え込む様子を見せた西島の姿は珍しい。

続く1本場は、その西島がドラであるカン六筒待ちのリーチを打つも、和久津に追いかけられ1,300の放銃。
これは西島が痛いというよりも、連荘を狙う中西さんにとって痛い一打なった。

中西さんの親も落ち、そして迎えたオーラス。

 

紺野から明らかな一色手のリーチが入る。
そこに向かい、親の和久津はドラの一索を打ち九筒をも打ち抜き、ラス牌の三筒でアガリ切る。
毎度思うことだが、勝負強いの一言につきる。

南4局1本場、チーテンを取る和久津。

二万二万五万六万二索三索四索二筒三筒四筒  チー五筒 左向き四筒 上向き六筒 上向き  ドラ二万

そして、ドラの二万をツモり少考の末打六万
これには少し驚かされた。

 

放銃したのは中西さんだが、唖然とした表情で最終形を眺める西島。
何を思っていたのだろうか?
対照的に「はい」と言って点棒を支払う中西さんが清々しく映った。

南4局2本場、和久津が最後のツモで、西島へのロン牌が炙り出されないツモ二索でテンパイを維持する。

西島
三万四万四索五索六索六索六索三筒四筒四筒五筒五筒六筒

和久津
二万二万三万七万七万七万二索二索四索六索  ポン八万 上向き八万 上向き八万 上向き  ツモ二索  ドラ七万

南4局3本場を、和久津は9種9牌で流す。

南4局4本場、和久津はリーチツモの1,000は1,400オールのツモアガリ。
これで西島との点差はわずか200点である。
西島にヤミテンの7,700を放銃したときには、とても予想しえなかった肉薄ぶりである。

5本場を、中西さんがリーチツモドラ1の1,300・2,600は1,800・3,100のツモアガリで終わらせるとともに、これで最終戦3者がトップを取ったものが優勝という形で第4戦を終えた。

4回戦成績
西島一彦+34.3P  和久津晶+22.8P  中西正行▲13.8P  紺野真太郎▲43.3P

4回戦終了時
和久津晶+45.2P  西島一彦+42.7P  中西正行+26.9P  紺野真太郎▲117.8P(供託+3.0P)

 

 

最終戦5回戦

東1局、12巡目に親の西島にテンパイが入る。

 

四万四万五万五万六万六万七万四索四索七索七索九索九索  ドラ四索

同巡に、中西さんもテンパイが入り即リーチが入る。

二万二万四万五万六万一索二索三索五索六索白白白  リーチ

最初の勝負を制したのは、親の西島。
ラス牌の七万を引き、4,000オールのツモアガリである。

東1局1本場、西島11巡目にテンパイが入る。

一索三索五索六索七索九索九索一筒二筒三筒九筒九筒九筒  ドラ四万

ここを西島がヤミテンに構えたのだが、私には意外に映った。
結果論と言われればそれまでであるが、今までの西島の戦いぶりからすればリーチが自然に思えた。
いずれにしても、一発ツモのアガリであったことは紛れもない事実ではある。

南2局、親番の中西さんに、9巡目にドラ入り七対子のテンパイが入る。

三万三万五万五万九万九万三索三索九索九索三筒四筒四筒  ドラ九万

このリーチは山読みにかけた中西さんの渾身のリーチである。
確かに中西さんの読み通り、三筒は山に2枚生きていた。
しかし結果は流局であった。

南2局1本場、和久津がドラ表示牌の白を2巡目に仕掛け、5巡目にテンパイとする。

六万六万六万七万四索五索六索発  チー二筒 左向き三筒 上向き四筒 上向き  ポン白白白  ドラ発

和久津は打発(ドラ)を選択した。
ドラ単騎に受ける手もあったかもしれないが、中西さんとの点差11,000点を捲り切るには、いずれにしても和久津自身の親番勝負と考えたのだろう。
結果は、西島の放銃で終局し、これにより中西さんの親番が落ち、実質、西島、和久津の一騎打ちの構図となった。

南3局も、追いかける和久津が12巡目にリーチを打ち、安目の七筒をツモアガる。

四万四万一筒二筒三筒五筒六筒七筒八筒九筒東東東  リーチ  ツモ七筒  ドラ三索七索  裏三万白

迎えたオーラス、祈るように配牌を取る親番の和久津の表情が印象的だった。
微妙だったのが、9巡目のツモ一索での打八索

 

ここは打四万の選択肢もあったかと思う。
確かに場況はソーズが高い。しかし、ここに至っては、場況はほとんど意味をなさない。
和久津が八索に手がかかった理由は、これも推察に過ぎないが、東のポンテンも視野に入れたものも思われる。
11巡目に訪れた七索を、そっとツモ切ると西島がチーテンを入れた。

七万八万九万三索四索一筒一筒七筒八筒九筒  チー七索 左向き八索 上向き九索 上向き

このチーで、本来の和久津の要めの牌である一索が、西島よりツモ切られる。
和久津は、この一索をいかなる思いで見つめていたのであろうか。

同巡、紺野が一索を合わせ打つ。14巡目、和久津待望のツモ一索
「リーチ」と張りのある声でテンパイ宣言をする和久津。
宣言牌は打四万
一瞬抜き間違いかと正直思った。
六万は4枚飛び、三万は1枚場面に飛んでいる。
ここは枚数ということではなく、和久津の感性が選ばせた待ち取りだろう。
そして三万のツモアガリ。

四万五万一索一索二索二索三索三索五索六索七索東東  リーチ  ツモ三万  ドラ南  裏三索

「ツモ4,000オール」
なんと裏ドラが2枚乗った。否、和久津が乗せた。

南4局1本場、これで立場が逆転した。
しかも、西島からすれば満貫ツモ、跳満出アガリ条件となってしまった。
西島は、配牌8枚のソーズを抱え真っ直ぐに染め上げる。

異変が起きたのは6巡目のツモ三索
この三索を和久津はノータイムでツモ切った。

 

ここはマンズに手をかけて欲しかった。
西島がこの三索を仕掛け、一気呵成のテンパイから、ツモアガリまでわずか5巡の仕上がりで、西島がマスターズの幕を下ろした。

 

最終戦成績
西島一彦+28.0P  和久津晶+17.2P  紺野真太郎▲16.0P  中西正行▲29.2P

優勝 西島一彦+70.7P
第2位 和久津晶+62.4P
第3位 中西正行▲2.3P
第4位 紺野真太郎▲133.8P

西島一彦さん本当におめでとうございます。
マスターズを「夢の舞台」と記し、その「夢」を叶えたのは西島さんの日々の鍛え方にあると私は思う。
御年67歳の西島さんにとって、長時間に渡るしかも初めての映像媒体での戦いに耐え抜いたのは、強靭なまでの精神力にあると思う。

和久津晶さんは、攻めの力は本当に素晴らしく勝負強かった。
中西正行さんは、全対局終了後の初めての言葉が、日本プロ麻雀連盟会長である森山茂和に近寄り、
「来年はシードを頂けるのでしょうか?」
「ありますよ」
「本当ですか?」と目を輝かせていた。
こういう方を「麻雀愛好家」と呼ぶのだろう。

紺野真太郎さんに関しては、舞台を観る側と実際に上る側とでは、まるで違うということが分かったと思う。
まだ40歳である。これから幾度も舞台に上ることもあるだろう事を考えれば、良い経験になったと思う。

最後に、今回私は観戦記を記すにあたり、現場の打ち手の呼吸、息遣い、表情などを見るため、対局室で記した観戦ノートと牌譜データサービスのみで書いた。

ひとつには、私は自分自身で見たもの、触れたものしか信じないところがある。
それが良いかどうかは別にして、今までそうやって生きてきた。
また、映像をご覧になっている方に、打ち手の映像には映らない部分を知ってもらいたいという気持ちもある。
配信された映像は、一切、今日、今に至るまで観ていない。

観戦記とは、観戦記者の主観、想いをを綴る場と私は考えている。
コアな連盟チャンネルファンである私が、映像を見なかったのは、解説者の言葉に自分自身が揺さぶられる、影響されることを畏れたためである。

そのために見当違いな部分、書きすぎた部分もあったかと思う。
その部分に関しては、対局者の方々、そしてこの文を読んで下さる方には改めて深くお詫び申し上げる。

麻雀マスターズ 決勝観戦記/第23期マスターズ 決勝観戦記後編~前原 雄大~

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紺野 真太郎

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中西 正行さん

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西島 一彦

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和久津 晶

4回戦
東1局、和久津より12巡目にリーチが入る。
受け気味に構えながらも、もう後がない親番の紺野
四万五万六万二索三索三索四索六索七索八索四筒五筒七筒  ツモ三筒  ドラ五索
ここからの、打三索の放銃は責められないところだろう。
裏ドラが五索で、2枚乗せるところに和久津の好調さが覗える。
東3局3本場、7巡目に親番の中西さんにテンパイが入るもヤミテン。
八万八万八万七索八索九索一筒一筒一筒二筒三筒四筒六筒  ドラ南
トータルトップから来るプレッシャーだろうか。
このヤミテンは、すでに中西さん自身がドラである南を打っている以上、リーチを打って逆に相手にプレッシャーをかけて欲しかった。
ヤミテンに構えること4巡後に、ツモ六万でリーチを打つも、同巡、和久津にもテンパイが入り、押し返され、和久津にツモアガリを許してしまった。
四万四万四索五索六索三筒四筒五筒五筒五筒六筒七筒八筒  ツモ四万
和久津もリーチを打たず、ヤミテンに構え押し通したのは、ここは打点ではなくアガリを求めた局面と捉えたものだろう。

 
南2局1本場、親番である西島の、全くテンパイ気配を出さない処は評価に値する。
西島の「ロン」の声に「あっ」小さな声を上げる和久津。
これでまた展開が分からなくなってきた。
続く2本場、親の西島より7巡目にリーチが入り軽々とツモりアガる。
三万四万五万七万八万九万三索四索五索五筒六筒八筒八筒  リーチ  ツモ七筒  ドラ五筒  裏西
「怒涛の勢いを感じる」と私のノートに記されている。
南2局3本場、フリテンながらも粘り込み連荘はさらに続く。

 
南2局4本場、和久津のリーチを受け追いリーチを打つ西島。
和久津
一万二万三万七万八万三索三索二筒三筒四筒五筒六筒七筒  リーチ
西島
四万五万六万七万七索七索七索二筒三筒三筒四筒四筒五筒  リーチ
西島は8枚目の七万を、七索の暗槓後、嶺上から引きアガる。
これだから勢いはこわい。
この長い西島の親番を、紺野がメンゼンツモのみの300・500は800・1,000で落とす。
南3局、中西さんが4巡目にリーチを打つも、その捨牌が凝っている。
これも中西さんのバランスの引き出しのひとつということなのだろう。

 
放銃して、頭を抱え込む様子を見せた西島の姿は珍しい。
続く1本場は、その西島がドラであるカン六筒待ちのリーチを打つも、和久津に追いかけられ1,300の放銃。
これは西島が痛いというよりも、連荘を狙う中西さんにとって痛い一打なった。
中西さんの親も落ち、そして迎えたオーラス。

 
紺野から明らかな一色手のリーチが入る。
そこに向かい、親の和久津はドラの一索を打ち九筒をも打ち抜き、ラス牌の三筒でアガリ切る。
毎度思うことだが、勝負強いの一言につきる。
南4局1本場、チーテンを取る和久津。
二万二万五万六万二索三索四索二筒三筒四筒  チー五筒 左向き四筒 上向き六筒 上向き  ドラ二万
そして、ドラの二万をツモり少考の末打六万
これには少し驚かされた。

 
放銃したのは中西さんだが、唖然とした表情で最終形を眺める西島。
何を思っていたのだろうか?
対照的に「はい」と言って点棒を支払う中西さんが清々しく映った。
南4局2本場、和久津が最後のツモで、西島へのロン牌が炙り出されないツモ二索でテンパイを維持する。
西島
三万四万四索五索六索六索六索三筒四筒四筒五筒五筒六筒
和久津
二万二万三万七万七万七万二索二索四索六索  ポン八万 上向き八万 上向き八万 上向き  ツモ二索  ドラ七万
南4局3本場を、和久津は9種9牌で流す。
南4局4本場、和久津はリーチツモの1,000は1,400オールのツモアガリ。
これで西島との点差はわずか200点である。
西島にヤミテンの7,700を放銃したときには、とても予想しえなかった肉薄ぶりである。
5本場を、中西さんがリーチツモドラ1の1,300・2,600は1,800・3,100のツモアガリで終わらせるとともに、これで最終戦3者がトップを取ったものが優勝という形で第4戦を終えた。
4回戦成績
西島一彦+34.3P  和久津晶+22.8P  中西正行▲13.8P  紺野真太郎▲43.3P
4回戦終了時
和久津晶+45.2P  西島一彦+42.7P  中西正行+26.9P  紺野真太郎▲117.8P(供託+3.0P)
 
 
最終戦5回戦
東1局、12巡目に親の西島にテンパイが入る。

 
四万四万五万五万六万六万七万四索四索七索七索九索九索  ドラ四索
同巡に、中西さんもテンパイが入り即リーチが入る。
二万二万四万五万六万一索二索三索五索六索白白白  リーチ
最初の勝負を制したのは、親の西島。
ラス牌の七万を引き、4,000オールのツモアガリである。
東1局1本場、西島11巡目にテンパイが入る。
一索三索五索六索七索九索九索一筒二筒三筒九筒九筒九筒  ドラ四万
ここを西島がヤミテンに構えたのだが、私には意外に映った。
結果論と言われればそれまでであるが、今までの西島の戦いぶりからすればリーチが自然に思えた。
いずれにしても、一発ツモのアガリであったことは紛れもない事実ではある。
南2局、親番の中西さんに、9巡目にドラ入り七対子のテンパイが入る。
三万三万五万五万九万九万三索三索九索九索三筒四筒四筒  ドラ九万
このリーチは山読みにかけた中西さんの渾身のリーチである。
確かに中西さんの読み通り、三筒は山に2枚生きていた。
しかし結果は流局であった。
南2局1本場、和久津がドラ表示牌の白を2巡目に仕掛け、5巡目にテンパイとする。
六万六万六万七万四索五索六索発  チー二筒 左向き三筒 上向き四筒 上向き  ポン白白白  ドラ発
和久津は打発(ドラ)を選択した。
ドラ単騎に受ける手もあったかもしれないが、中西さんとの点差11,000点を捲り切るには、いずれにしても和久津自身の親番勝負と考えたのだろう。
結果は、西島の放銃で終局し、これにより中西さんの親番が落ち、実質、西島、和久津の一騎打ちの構図となった。
南3局も、追いかける和久津が12巡目にリーチを打ち、安目の七筒をツモアガる。
四万四万一筒二筒三筒五筒六筒七筒八筒九筒東東東  リーチ  ツモ七筒  ドラ三索七索  裏三万白
迎えたオーラス、祈るように配牌を取る親番の和久津の表情が印象的だった。
微妙だったのが、9巡目のツモ一索での打八索

 
ここは打四万の選択肢もあったかと思う。
確かに場況はソーズが高い。しかし、ここに至っては、場況はほとんど意味をなさない。
和久津が八索に手がかかった理由は、これも推察に過ぎないが、東のポンテンも視野に入れたものも思われる。
11巡目に訪れた七索を、そっとツモ切ると西島がチーテンを入れた。
七万八万九万三索四索一筒一筒七筒八筒九筒  チー七索 左向き八索 上向き九索 上向き
このチーで、本来の和久津の要めの牌である一索が、西島よりツモ切られる。
和久津は、この一索をいかなる思いで見つめていたのであろうか。
同巡、紺野が一索を合わせ打つ。14巡目、和久津待望のツモ一索
「リーチ」と張りのある声でテンパイ宣言をする和久津。
宣言牌は打四万
一瞬抜き間違いかと正直思った。
六万は4枚飛び、三万は1枚場面に飛んでいる。
ここは枚数ということではなく、和久津の感性が選ばせた待ち取りだろう。
そして三万のツモアガリ。
四万五万一索一索二索二索三索三索五索六索七索東東  リーチ  ツモ三万  ドラ南  裏三索
「ツモ4,000オール」
なんと裏ドラが2枚乗った。否、和久津が乗せた。
南4局1本場、これで立場が逆転した。
しかも、西島からすれば満貫ツモ、跳満出アガリ条件となってしまった。
西島は、配牌8枚のソーズを抱え真っ直ぐに染め上げる。
異変が起きたのは6巡目のツモ三索
この三索を和久津はノータイムでツモ切った。

 
ここはマンズに手をかけて欲しかった。
西島がこの三索を仕掛け、一気呵成のテンパイから、ツモアガリまでわずか5巡の仕上がりで、西島がマスターズの幕を下ろした。

 
最終戦成績
西島一彦+28.0P  和久津晶+17.2P  紺野真太郎▲16.0P  中西正行▲29.2P
優勝 西島一彦+70.7P
第2位 和久津晶+62.4P
第3位 中西正行▲2.3P
第4位 紺野真太郎▲133.8P
西島一彦さん本当におめでとうございます。
マスターズを「夢の舞台」と記し、その「夢」を叶えたのは西島さんの日々の鍛え方にあると私は思う。
御年67歳の西島さんにとって、長時間に渡るしかも初めての映像媒体での戦いに耐え抜いたのは、強靭なまでの精神力にあると思う。
和久津晶さんは、攻めの力は本当に素晴らしく勝負強かった。
中西正行さんは、全対局終了後の初めての言葉が、日本プロ麻雀連盟会長である森山茂和に近寄り、
「来年はシードを頂けるのでしょうか?」
「ありますよ」
「本当ですか?」と目を輝かせていた。
こういう方を「麻雀愛好家」と呼ぶのだろう。
紺野真太郎さんに関しては、舞台を観る側と実際に上る側とでは、まるで違うということが分かったと思う。
まだ40歳である。これから幾度も舞台に上ることもあるだろう事を考えれば、良い経験になったと思う。
最後に、今回私は観戦記を記すにあたり、現場の打ち手の呼吸、息遣い、表情などを見るため、対局室で記した観戦ノートと牌譜データサービスのみで書いた。
ひとつには、私は自分自身で見たもの、触れたものしか信じないところがある。
それが良いかどうかは別にして、今までそうやって生きてきた。
また、映像をご覧になっている方に、打ち手の映像には映らない部分を知ってもらいたいという気持ちもある。
配信された映像は、一切、今日、今に至るまで観ていない。
観戦記とは、観戦記者の主観、想いをを綴る場と私は考えている。
コアな連盟チャンネルファンである私が、映像を見なかったのは、解説者の言葉に自分自身が揺さぶられる、影響されることを畏れたためである。
そのために見当違いな部分、書きすぎた部分もあったかと思う。
その部分に関しては、対局者の方々、そしてこの文を読んで下さる方には改めて深くお詫び申し上げる。

第31期A1リーグ第2節レポート 前田 直哉

AⅠリーグ第2節。
今回の対局は、伊藤プロ、ともたけプロ、勝又プロそして私である。

第1節を終えて、プラスなのは伊藤プロだけで、他の3名は、今日大きく浮いてプラスにまわりたいところであろう。
今夜は天気が荒れると予報では言っていた。対局もそんな風に、荒れる予感がしてならない。
出来れば巻き込まれる方ではなく、巻き起こすほうでありたい…
そんな気持ちを秘め対局に入る。

東1局 

一筒二筒五筒五筒西西白  ポン九筒 上向き九筒 上向き九筒 上向き  ポン東東東  ドラ六万

親である私は、ダブ東九筒を鳴いてこの形。
私の捨て牌が露骨なホンイツ模様のため、他3者はがっちりとガードを固めてきたので、ここにドラである六万を引いて一旦打白とする。
すると次巡、七万を引いてきたので、八万はすでに序盤に切ってありフリテンではあるが、上家のともたけプロが受け気味に見え、前巡、私の現物である八万を切ってきたので、それがトイツ落としではと思い、ピンズのホンイツから切り替える。

しかし、受け変えたはいいが、上家のともたけプロから八万が出てこない。
後で映像を確認したら、やはりトイツであったが甘くはないといったところか…
結局、全員ノーテンのまま流局。

そして南1局、親の私にチャンス手が入る。
結果だけ言うと、メンホン白をツモリ4,000オール。
誰でもアガれる4,000オールである。

確かに一手変わりで四暗刻だが、アガリがあるなら二万五万でのアガリだけと感じていた。
結果、五万でアガるのだが、勝又プロからリーチが入っていて、何故自分もリーチにいけなかったのかと反省している。
自分の感覚を信じきれていない証拠である。

結果1戦目は、
伊藤▲7.4P  ともたけ▲21.3P  勝又+20.2P  前田+8.3P
消化不良である…。

2戦目は良いところなく1人沈みのラス。
3戦目は、東1局に7,700をアガリ好スタート。
そして点数を削られつつ迎えた南2局12巡目。 

一索一索二索二索三索三索六索七索九索白白発発  ドラ白

1シャンテンが数巡続き、ここに全員に比較的安全そうな九万を持ってきて打九索とする。
14巡目に八索をツモリやっとのテンパイ。
数巡後、白をツモリ4,000・8,000のアガリとなる。

12巡目の九索を切ってなければ三倍満となるが、すでに終盤に差し掛かり、このチャンス手を切り遅れによって逃したくなかったので悔いは無い。

それよりも問題はその後である。
一気に畳み掛けたいところだがそうはならない…
4戦目もいきなり3,900オールをアガるがその後が続かない。

結局4戦終わって
伊藤▲8.6P  ともたけ10.1P  勝又▲13.3P  前田+11.8P   

なんとかプラスではあったが全然ダメである。
アガった後、二の矢三の矢を放てないと、このA1では勝っていけないだろう。
まだ8節ある。戦いはこれからだ。

プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第31期A1リーグ第2節レポート 前田 直哉

AⅠリーグ第2節。
今回の対局は、伊藤プロ、ともたけプロ、勝又プロそして私である。
第1節を終えて、プラスなのは伊藤プロだけで、他の3名は、今日大きく浮いてプラスにまわりたいところであろう。
今夜は天気が荒れると予報では言っていた。対局もそんな風に、荒れる予感がしてならない。
出来れば巻き込まれる方ではなく、巻き起こすほうでありたい…
そんな気持ちを秘め対局に入る。
東1局 
一筒二筒五筒五筒西西白  ポン九筒 上向き九筒 上向き九筒 上向き  ポン東東東  ドラ六万
親である私は、ダブ東九筒を鳴いてこの形。
私の捨て牌が露骨なホンイツ模様のため、他3者はがっちりとガードを固めてきたので、ここにドラである六万を引いて一旦打白とする。
すると次巡、七万を引いてきたので、八万はすでに序盤に切ってありフリテンではあるが、上家のともたけプロが受け気味に見え、前巡、私の現物である八万を切ってきたので、それがトイツ落としではと思い、ピンズのホンイツから切り替える。
しかし、受け変えたはいいが、上家のともたけプロから八万が出てこない。
後で映像を確認したら、やはりトイツであったが甘くはないといったところか…
結局、全員ノーテンのまま流局。
そして南1局、親の私にチャンス手が入る。
結果だけ言うと、メンホン白をツモリ4,000オール。
誰でもアガれる4,000オールである。
確かに一手変わりで四暗刻だが、アガリがあるなら二万五万でのアガリだけと感じていた。
結果、五万でアガるのだが、勝又プロからリーチが入っていて、何故自分もリーチにいけなかったのかと反省している。
自分の感覚を信じきれていない証拠である。
結果1戦目は、
伊藤▲7.4P  ともたけ▲21.3P  勝又+20.2P  前田+8.3P
消化不良である…。
2戦目は良いところなく1人沈みのラス。
3戦目は、東1局に7,700をアガリ好スタート。
そして点数を削られつつ迎えた南2局12巡目。 
一索一索二索二索三索三索六索七索九索白白発発  ドラ白
1シャンテンが数巡続き、ここに全員に比較的安全そうな九万を持ってきて打九索とする。
14巡目に八索をツモリやっとのテンパイ。
数巡後、白をツモリ4,000・8,000のアガリとなる。
12巡目の九索を切ってなければ三倍満となるが、すでに終盤に差し掛かり、このチャンス手を切り遅れによって逃したくなかったので悔いは無い。
それよりも問題はその後である。
一気に畳み掛けたいところだがそうはならない…
4戦目もいきなり3,900オールをアガるがその後が続かない。
結局4戦終わって
伊藤▲8.6P  ともたけ10.1P  勝又▲13.3P  前田+11.8P   
なんとかプラスではあったが全然ダメである。
アガった後、二の矢三の矢を放てないと、このA1では勝っていけないだろう。
まだ8節ある。戦いはこれからだ。

第31期十段戦 初~二段戦レポート

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昨年、瀬戸熊直樹が3連覇の偉業を成し遂げた十段戦。
つい先日行われたように感じるほど記憶に新しいが、早くも第31期十段戦が幕を開けた。

同卓の1位2位の者が勝者として勝ち上がるトーナメントシステムだが、年々参加者が増加してきた為、初段戦と二段戦はトーナメントではなくなり参加人数の約4割が通過というシステムになる。

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【初段戦通過者】

鳥越真仁 柴田吉和 平田隆史 居藤洸
山田学武 小針貴司 阿部謙一 今泉誠一
原佑典 下田孔明 金子正明 川原舞子
月江いくこ 土田小緒里 小谷美和子 中津真吾
清水哲也 本田朋広 宮崎皓之介 菊池豪
坪井哲也 岡部光輝 斉藤健人 平野敬悟
上村政雄 香林明子 櫛田利太 太田峻也

68名の参加となり、通過者は以上の28名。
続いて二段戦。

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【二段戦通過者】

安達紘文 清水哲也 菊池豪 高沢雅
上村政雄 古谷知美 阿部謙一 長山雅幸
坪井哲也 服部学 石田雅人 冨田久志
吉野敦志 原佑典 大和田篤史 山田学武
月江いくこ 沖田賢一 戸田誠輝 居藤洸
鷲見隼人 柴田吉和 東谷達矢 蒼山秀佑
山口大和 小島優 香林明子 小川拓麻
金子正明 毛受俊 内山えみ 西川舞
小笠原奈央 中岫宏文 櫛田利太

以上35名が三段戦へと駒を進めた。
まだ戦いの火蓋は落とされたばかり。勝ち進むにつれて厳しい戦いになるが、この中から新十段位が誕生するのであろうか?

十段戦 レポート/第31期十段戦 初~二段戦レポート

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昨年、瀬戸熊直樹が3連覇の偉業を成し遂げた十段戦。
つい先日行われたように感じるほど記憶に新しいが、早くも第31期十段戦が幕を開けた。
同卓の1位2位の者が勝者として勝ち上がるトーナメントシステムだが、年々参加者が増加してきた為、初段戦と二段戦はトーナメントではなくなり参加人数の約4割が通過というシステムになる。

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【初段戦通過者】

鳥越真仁 柴田吉和 平田隆史 居藤洸
山田学武 小針貴司 阿部謙一 今泉誠一
原佑典 下田孔明 金子正明 川原舞子
月江いくこ 土田小緒里 小谷美和子 中津真吾
清水哲也 本田朋広 宮崎皓之介 菊池豪
坪井哲也 岡部光輝 斉藤健人 平野敬悟
上村政雄 香林明子 櫛田利太 太田峻也

68名の参加となり、通過者は以上の28名。
続いて二段戦。

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【二段戦通過者】

安達紘文 清水哲也 菊池豪 高沢雅
上村政雄 古谷知美 阿部謙一 長山雅幸
坪井哲也 服部学 石田雅人 冨田久志
吉野敦志 原佑典 大和田篤史 山田学武
月江いくこ 沖田賢一 戸田誠輝 居藤洸
鷲見隼人 柴田吉和 東谷達矢 蒼山秀佑
山口大和 小島優 香林明子 小川拓麻
金子正明 毛受俊 内山えみ 西川舞
小笠原奈央 中岫宏文 櫛田利太

以上35名が三段戦へと駒を進めた。
まだ戦いの火蓋は落とされたばかり。勝ち進むにつれて厳しい戦いになるが、この中から新十段位が誕生するのであろうか?

何を切る?fromロン2 2014年06月

このコーナーでは、オンライン麻雀「ロン2」の協力のもと、プロ雀士とロン2ユーザーの解答をグラフを使って比較していきたいと思います。
多くのプロより、丁寧な解説をいただきましたので、みなさんの雀力アップの参考にしていただければと思います。

問題提供:「ロン2」  作成:杉浦勘介

ロン2道場ルール (一発、裏ドラ、カンドラあり、赤なし)
南1局南家 (色の濃くなっている牌はツモ切りです)

 

プロ

二万切り・・・25人
四索切り・・・16人
五万切り・・・13人
七筒切り・・・5人
三万切り・・・2人
三索切り・・・1人

 

ロン2ユーザー

七筒切り・・・27.7%
二万切り・・・26.4%
四索切り・・・20.5%
五万切り・・・11.1%
三万切り・・・9.1%
四筒切り・・・3.6%
三索切り・・・1.6%

 

 

プロ解答(50音順)

 

二万切り

荒正義

「安目一万を否定しつつ形で打つ。できれば345の三色。」

石渡正志
「さらなる加点を目指し、よりタンヤオ色を強めるための打二万としたい。ピンフ、三色、イーペーコー、七対子など、色々な狙い目が残る。」

岩井健太
「最高形はタンピン三色。一万を引いても面白くないので。」

小車祥
「ツモ一万が全くうれしくない。メンタンピン、あわよくば三色を目指します。あくまでメンツ手で進めますが、うっかり七対子をテンパイした場合のテンパイは取ります。」

加藤博己
「ツモ一万が打点的に面白くないので打二万とし、345の三色とタンヤオ七対子、タンピンイーペーコーなどを見る。」

小島武夫
「七対子かピンズイーペーコー。四万をツモれば345の三色も狙う。」

佐々木寿人
「タンピンを見て、一万を拒否する。」

猿川真寿
「安目を拒否してメンタンピンは確定させたい。三色やイーペーコーになったらうれしい。」

柴田弘幸
「手材料があるので、手牌を伸ばしてあげる。」

白鳥翔
「この巡目ならタンピン系で大きく狙う。打点的に不満が残る一万の受け入れはいらない。」

滝沢和典
「安目拒否で打点力重視。」

手塚紗掬
「タンピン狙い。最低でもタンヤオに。」

ともたけ雅晴
一万が来てもうれしくないし、まずはタンヤオを確定させて、あわよくば三色!」

中山奈々美
「タンピン三色を目指しての二万切り。一万を持ってきても打点が下がりまくるのでいらないやい!高打点狙いで頑張る。」

仁平宣明
「ピンズが伸びたらタンピンイーペーコーが本線となるが、先に四万を引くようなら打三万として345も見る。七対子のテンパイが入った場合は素直に取る。」

浜上文吾
一万ツモは安くなるので、345の三色、ピンズの伸びを見て打二万。リーチをして高打点を狙いたい。」

福光聖雄
一万四万の二度受けの1シャンテンは四万を引かないと意味がないので取らない。一万の受け入れよりは六七の受け入れを残したい。」

前田直哉
一万は要らない。345を見つつ、メンタンピン。」

前原雄大
「ツモ一万がうれしくないから。」

三浦智博
一万四万の二度受けの1シャンテンとは考えず、タンピンの2シャンテンと考える。」

三戸亮祐
「タンピンや七対子を目指して打つ。一万の受け入れを残しても面白くないので二万から打つ。」

山井弘
「狙いはタンピン系で、三色やイーペーコーなどになればと思い手を進める。一万はロスになるが、うれしいツモではないので、逆に受け入れを拒否する。」

四柳弘樹
「345の三色とピンズのイーペーコーを本線に進める。一万引きはうれしくないので。」

和久津晶
一万はいらない。どうせツモ切るので。」

 

 

四索切り

井出康平
「ソーズは固定して、マンズとピンズの動き次第!」

太田昌樹
「234か345を見るにしてもソーズの1メンツは必要なので。二索五索も良い待ちになりそう。」

大庭三四郎
「雀頭はまた別の所で作る。三色を積極的に狙っていく。」

近藤久春
「234、345の三色狙い。まだ決められないので、取りこぼさないように広く受ける。」

櫻井秀樹
「シャンテン数は落ちるが、タンピンに絞って一番ロスのない形に受ける。」

沢崎誠
一万引きは好みではない。ソーズ1メンツ、ピンズ2or3メンツ、もしくは五万のくっつき1メンツで、345も見ながら二万より先に危険度の高い四索を打牌する。」

立花つくし
「受け入れが広くロスも少ない。345も捨てずにタンピン系に持っていける。」

南里はるみ
「赤なしルールだと五万切るのはもったいないのかなぁ・・・。」

古川孝次
「345の三色を見て四索切り。一万をツモってもツモ切りして五万のくっつきを狙う。」

増田隆一
「巡目も早いので、好形が残るようにリャンメンを固定する。」

森下剛任
「345とピンズイーペーコーを本線とし、234も見る。」

森山茂和
「トップ目でもあり、好調なのだろうと考えました。345や234の三色を見ながら、手広く構えてミスをしないように打ちます。」

山田浩之
「七対子は見切ってタンピン三色orイーペーコーを狙う。一万はツモ切ります。」

吉井健人
「234、345の三色を見ながらタンピン系で。」

 

 

五万切り

和泉由希子
「トップ目なので、シンプルに。」

伊藤優孝
「三色はキツい。素直に打五万。」

内川幸太郎
「南1局、2着目が親ということもあり、打点はあまり考えません。シャンテン数は下がりますが、役有りテンパイになる可能性が高く、良形が残りやすい五万切りとします。」

勝又健志
「強引に手役を狙ったり、シャンテン数にこだわったりせずに、好形でのリーチを目指す。」

ジェン
「トップ目だから手の高さよりも2着目の親を蹴ることができる速い手を目指す。」

鈴木雄介
「345の三色は不安定なので素直に五万切り。南家なので、ここは素早く親を落として、自分の親番で点棒を積み重ねたい。」

ダンプ大橋
「一発、裏ドラがあるなら無理に三色を狙う必要はないかと。手なりでも234になるかもしれないですし、ピンフを本線にタンヤオやイーペーコーが付いてくれたらいいなって感じで。」

二階堂亜樹
「2着目の親で自分がトップ目なので、無理に高くせず手なりで。三色になれば234。」

羽山真生
「打点が必要ならば三色などを見ての打二万がいいと思うが、トップ目でもあり、自然に打五万。」

日吉辰哉
「現状トップ目であり、素直に手を進める。三色は234に決め、崩れてもOK。」

宮内こずえ
「下家のドラ切りを見て、一応スピードとホンイツを警戒しますが、トップ目なので、とりあえずアガリに向かいます。」

望月雅継
「345も見えるが、ここはトップ目なので自然に。形も作りたくなる手なのだが、ツモにまかせて進めたい。タンピンイーペーコーor234の三色で。」

安村浩司
「345の三色に必要な四万を引いた場合でも、メンタンピンイーペーコーまで狙えるため、リャンメンを作りやすい形を重視する。」

 

 

七筒切り

魚谷侑未
「トップ目なので、一度1シャンテンに受けます。マンズやソーズで2メンツ作ることを考え、ピンズ受けはなくします。」

紺野真太郎
「三色の可能性が出てきたが、シャンテン数は落としたくないので打七筒とする。ツモ次第で三色も。ツモ四万は即リーチ。」

白河雪菜
「トップ目なので素直に1シャンテンに受けて、マンズが上に伸びたらタンピン、ソーズリャンメンが埋まったら三色変化を見る。」

刀川昌浩
「トップ目なので牌効率重視に。」

童瞳
「タンピン三色を見つつ、七対子の可能性も残す。下家ケアでマンズはまだ下ろさない。」

 

 

三万切り

京平遥
「最高形はタンピン三色、最低でもタンピンを目指してマンズをほぐします。234も若干見えるので、二万は取っておきます。」

中村毅
「トップ目なのでピンフ系に持って行き、345の三色や、ピンズの好形を活かす。」

 

 

三索切り

ガース
「点数を持っているし無理に三色を狙う必要はない。ピンズのくっつきやすい形を残して、ピンフ+タンヤオかイーペーコーを目指す。一万を引いてテンパイしたらテンパイ取らず、まだピンズの良い形を待つ。」

何を切る?/何を切る?fromロン2 2014年06月

このコーナーでは、オンライン麻雀「ロン2」の協力のもと、プロ雀士とロン2ユーザーの解答をグラフを使って比較していきたいと思います。
多くのプロより、丁寧な解説をいただきましたので、みなさんの雀力アップの参考にしていただければと思います。
問題提供:「ロン2」  作成:杉浦勘介

ロン2道場ルール (一発、裏ドラ、カンドラあり、赤なし)
南1局南家 (色の濃くなっている牌はツモ切りです)
 
プロ

二万切り・・・25人
四索切り・・・16人
五万切り・・・13人
七筒切り・・・5人
三万切り・・・2人
三索切り・・・1人
 
ロン2ユーザー

七筒切り・・・27.7%
二万切り・・・26.4%
四索切り・・・20.5%
五万切り・・・11.1%
三万切り・・・9.1%
四筒切り・・・3.6%
三索切り・・・1.6%
 
 
プロ解答(50音順)
 
二万切り
荒正義
「安目一万を否定しつつ形で打つ。できれば345の三色。」
石渡正志
「さらなる加点を目指し、よりタンヤオ色を強めるための打二万としたい。ピンフ、三色、イーペーコー、七対子など、色々な狙い目が残る。」
岩井健太
「最高形はタンピン三色。一万を引いても面白くないので。」
小車祥
「ツモ一万が全くうれしくない。メンタンピン、あわよくば三色を目指します。あくまでメンツ手で進めますが、うっかり七対子をテンパイした場合のテンパイは取ります。」
加藤博己
「ツモ一万が打点的に面白くないので打二万とし、345の三色とタンヤオ七対子、タンピンイーペーコーなどを見る。」
小島武夫
「七対子かピンズイーペーコー。四万をツモれば345の三色も狙う。」
佐々木寿人
「タンピンを見て、一万を拒否する。」
猿川真寿
「安目を拒否してメンタンピンは確定させたい。三色やイーペーコーになったらうれしい。」
柴田弘幸
「手材料があるので、手牌を伸ばしてあげる。」
白鳥翔
「この巡目ならタンピン系で大きく狙う。打点的に不満が残る一万の受け入れはいらない。」
滝沢和典
「安目拒否で打点力重視。」
手塚紗掬
「タンピン狙い。最低でもタンヤオに。」
ともたけ雅晴
一万が来てもうれしくないし、まずはタンヤオを確定させて、あわよくば三色!」
中山奈々美
「タンピン三色を目指しての二万切り。一万を持ってきても打点が下がりまくるのでいらないやい!高打点狙いで頑張る。」
仁平宣明
「ピンズが伸びたらタンピンイーペーコーが本線となるが、先に四万を引くようなら打三万として345も見る。七対子のテンパイが入った場合は素直に取る。」
浜上文吾
一万ツモは安くなるので、345の三色、ピンズの伸びを見て打二万。リーチをして高打点を狙いたい。」
福光聖雄
一万四万の二度受けの1シャンテンは四万を引かないと意味がないので取らない。一万の受け入れよりは六七の受け入れを残したい。」
前田直哉
一万は要らない。345を見つつ、メンタンピン。」
前原雄大
「ツモ一万がうれしくないから。」
三浦智博
一万四万の二度受けの1シャンテンとは考えず、タンピンの2シャンテンと考える。」
三戸亮祐
「タンピンや七対子を目指して打つ。一万の受け入れを残しても面白くないので二万から打つ。」
山井弘
「狙いはタンピン系で、三色やイーペーコーなどになればと思い手を進める。一万はロスになるが、うれしいツモではないので、逆に受け入れを拒否する。」
四柳弘樹
「345の三色とピンズのイーペーコーを本線に進める。一万引きはうれしくないので。」
和久津晶
一万はいらない。どうせツモ切るので。」
 
 
四索切り
井出康平
「ソーズは固定して、マンズとピンズの動き次第!」
太田昌樹
「234か345を見るにしてもソーズの1メンツは必要なので。二索五索も良い待ちになりそう。」
大庭三四郎
「雀頭はまた別の所で作る。三色を積極的に狙っていく。」
近藤久春
「234、345の三色狙い。まだ決められないので、取りこぼさないように広く受ける。」
櫻井秀樹
「シャンテン数は落ちるが、タンピンに絞って一番ロスのない形に受ける。」
沢崎誠
一万引きは好みではない。ソーズ1メンツ、ピンズ2or3メンツ、もしくは五万のくっつき1メンツで、345も見ながら二万より先に危険度の高い四索を打牌する。」
立花つくし
「受け入れが広くロスも少ない。345も捨てずにタンピン系に持っていける。」
南里はるみ
「赤なしルールだと五万切るのはもったいないのかなぁ・・・。」
古川孝次
「345の三色を見て四索切り。一万をツモってもツモ切りして五万のくっつきを狙う。」
増田隆一
「巡目も早いので、好形が残るようにリャンメンを固定する。」
森下剛任
「345とピンズイーペーコーを本線とし、234も見る。」
森山茂和
「トップ目でもあり、好調なのだろうと考えました。345や234の三色を見ながら、手広く構えてミスをしないように打ちます。」
山田浩之
「七対子は見切ってタンピン三色orイーペーコーを狙う。一万はツモ切ります。」
吉井健人
「234、345の三色を見ながらタンピン系で。」
 
 
五万切り
和泉由希子
「トップ目なので、シンプルに。」
伊藤優孝
「三色はキツい。素直に打五万。」
内川幸太郎
「南1局、2着目が親ということもあり、打点はあまり考えません。シャンテン数は下がりますが、役有りテンパイになる可能性が高く、良形が残りやすい五万切りとします。」
勝又健志
「強引に手役を狙ったり、シャンテン数にこだわったりせずに、好形でのリーチを目指す。」
ジェン
「トップ目だから手の高さよりも2着目の親を蹴ることができる速い手を目指す。」
鈴木雄介
「345の三色は不安定なので素直に五万切り。南家なので、ここは素早く親を落として、自分の親番で点棒を積み重ねたい。」
ダンプ大橋
「一発、裏ドラがあるなら無理に三色を狙う必要はないかと。手なりでも234になるかもしれないですし、ピンフを本線にタンヤオやイーペーコーが付いてくれたらいいなって感じで。」
二階堂亜樹
「2着目の親で自分がトップ目なので、無理に高くせず手なりで。三色になれば234。」
羽山真生
「打点が必要ならば三色などを見ての打二万がいいと思うが、トップ目でもあり、自然に打五万。」
日吉辰哉
「現状トップ目であり、素直に手を進める。三色は234に決め、崩れてもOK。」
宮内こずえ
「下家のドラ切りを見て、一応スピードとホンイツを警戒しますが、トップ目なので、とりあえずアガリに向かいます。」
望月雅継
「345も見えるが、ここはトップ目なので自然に。形も作りたくなる手なのだが、ツモにまかせて進めたい。タンピンイーペーコーor234の三色で。」
安村浩司
「345の三色に必要な四万を引いた場合でも、メンタンピンイーペーコーまで狙えるため、リャンメンを作りやすい形を重視する。」
 
 
七筒切り
魚谷侑未
「トップ目なので、一度1シャンテンに受けます。マンズやソーズで2メンツ作ることを考え、ピンズ受けはなくします。」
紺野真太郎
「三色の可能性が出てきたが、シャンテン数は落としたくないので打七筒とする。ツモ次第で三色も。ツモ四万は即リーチ。」
白河雪菜
「トップ目なので素直に1シャンテンに受けて、マンズが上に伸びたらタンピン、ソーズリャンメンが埋まったら三色変化を見る。」
刀川昌浩
「トップ目なので牌効率重視に。」
童瞳
「タンピン三色を見つつ、七対子の可能性も残す。下家ケアでマンズはまだ下ろさない。」
 
 
三万切り
京平遥
「最高形はタンピン三色、最低でもタンピンを目指してマンズをほぐします。234も若干見えるので、二万は取っておきます。」
中村毅
「トップ目なのでピンフ系に持って行き、345の三色や、ピンズの好形を活かす。」
 
 
三索切り
ガース
「点数を持っているし無理に三色を狙う必要はない。ピンズのくっつきやすい形を残して、ピンフ+タンヤオかイーペーコーを目指す。一万を引いてテンパイしたらテンパイ取らず、まだピンズの良い形を待つ。」

第五回麻雀トライアスロン雀豪決定戦 1次予選レポート 白鳥翔

2014年3月20日、今年で第5回となる『麻雀トライアスロン』が都内の会場で行われました。
今年も前回までと同じ様に、各界を代表する雀豪の方々16名にお集まりいただき、
非常に豪華な顔ぶれで開催されることとなりました。
日本プロ麻雀連盟からもスター選手がずらりと16名出場。
合計32名で優勝者を決めます。

 

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選手紹介の前に、簡単にルールを説明しましょう。
麻雀『トライアスロン』の名の通り闘う種目は3つ。
東風戦→半荘戦→三人麻雀。
この3つの競技を1クールとして1次予選・2次予選・決勝と駒を進めていきます。
1次予選終了時にゲスト雀豪の下位4名、プロの下位4名が敗退。
1次予選で通過した24名は、それまでのポイントを半分にして2次予選を戦いますが、ここからはサバイバル方式となり、東風戦を終えた時点でゲスト雀豪下位2名、プロ2名が敗退。次の半荘戦終了時にも、下位2名づつが敗退となり、2次予選最後の三人麻雀を終えた時点でのゲスト雀豪上位2名、プロ2名が決勝進出となります。
決勝はポイントがリセットされ、東風戦、半荘戦、三人麻雀と順番に闘い優勝者を決定します!
三人麻雀では高打点のアガリが飛び交うゲームなだけに、ここでの一発逆転も可能となっており、手に汗握る展開が予想されます!

選手紹介ページ

さて、毎年この麻雀トライアスロンは、エンタメ~テレで放映されているのですが、今年の第5回大会はその放送とは別に、ニコニコ生放送の『日本プロ麻雀連盟チャンネル』で潜入撮影(?)の様な感じで生放送しました!
スタジオではなく、外から生放送するというのは、日本プロ麻雀連盟チャンネルにとっても初の試みで、放送に携わった人達は、選手と同じくらいに緊張していたと思います(笑)

そんな中、レポーターを務めたのは、麻雀格闘倶楽部にも出演中の小笠原奈央プロと、私、白鳥翔でした!
外からの生放送という初の試みで、しかもそれが麻雀トライアスロンという大きな舞台のレポーター。
2人ともハンパではない緊張だったと記憶しています。

 

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開会式の前から生放送が始まり、ガッツ石松さんや、蛭子能収さん、佐々木信也さん、コージー冨田さんなどその他大勢の方にインタビューさせて頂くことができ、生放送を見て頂いた方も楽しんでいただけたのではないかと思います。この開会式の動画などは日本プロ麻雀連盟チャンネルの方で無料で観ることができるので、よかったら観て下さいね!僕は横からサポートするのが精一杯で、主に小笠原さんが頑張っていました!

さぁ開会式が終わって、まずは1次予選1回戦の東風戦!開始です!

 

生放送された1卓では、ガッツ石松さん、コージー冨田さん、荒正義プロ、佐々木寿人プロという卓だったのですが、開局からいきなり荒プロの6,000オールが炸裂!東風戦での親の跳満は決定打にちかいものがあります。ここは荒プロがこのリードを守りきりトップを奪います。

 

 

2卓は、雀豪で知られる白川道さんが、二階堂瑠美プロ、沢崎誠プロ相手に堂々とトップ。第4回大会では惜しくも決勝進出を逃してしまった囲碁界のスーパースター、武宮正樹さんも2着につけプロ2人を圧倒しました。

 

 

3卓、伊藤優孝プロが「チーム・バチスタ」があまりにも有名なベストセラーの著書、海堂尊さんと、この麻雀トライアスロンの常連でもあり、第3回大会の優勝者でもある佐々木信也さんを相手にしてのトップ。
ラスは現鳳凰位の藤崎智プロ。しかしまだ始まったばかりなので、ここからの巻き返しに期待したいところです。

 

 

4卓、こちらも2人のプロ同士がトップとラス。トップは前原雄大プロでさすがの一言。ラスは初出場の白河雪菜プロ。2着にはインタビューで「麻雀が大好きです」とおっしゃっていた蛭子能収さんでした。

 

 

5卓、「根こそぎフランケン」や、現在、近代麻雀で連載中の「麻雀小僧」などが有名な漫画家、押川さんが惜しくも2位。そして、今回初出場で数々の名曲を生み出したミュージシャン、織田哲郎さんも奮闘しますが、トップは貫録の森山茂和プロ。ちなみに、織田さんと井出康平プロは井手プロが小さい時からのお知り合いなんだそうです。

 

 

6卓、こちらは前回大会での優勝が記憶に新しい先崎学さんがトップで好発進。雀豪で知られる綾辻行人さんも2着につけ、ゲスト雀豪側のワンツーフィニッシュとなりました。

 

 

7卓、こちらはゲスト雀豪の加藤哲郎さんと、広瀬章人さんが同卓となりましたが、お二方ともこの麻雀トライアスロンは初出場でしたが、初戦は加藤さんがトップ、広瀬さんがラスと明暗分かれる形となりました。
広瀬さんは、猿川真寿プロと交流があるそうで会場には猿川プロも応援に駆け付けていました!

 

 

8卓、こちらは現十段位の瀬戸熊直樹プロが和泉由希子プロを振り切ってトップ。同卓には昨年の大会で2次予選の3人麻雀で国士無双をテンパイするもアガれず惜しくも決勝進出とならなかった武藤敬司さんと、この大会の常連でもある畑正憲さんがいました。

 

次は半荘戦。東風戦ラスだった選手はここからの巻き返しに期待したいところです。
三人麻雀が鍵になるのは間違いないですが、この半荘戦も東風戦に比べて順位点が2倍になるので割と重要です。
1次予選は調子が悪くても通過さえすれば、2次予選には半分の得点を持越しですからね!
チャンスありです!

半荘戦、ゲスト雀豪では加藤さんがトップを取って2連勝を飾りますが、白川さんが更に大きいトップでこちらも2連勝とこのお二方が一歩リード。

 

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プロ側ではなんと、伊藤プロ、森山プロ、瀬戸熊プロ、前原プロ4名が2連勝とプロの意地を見せつけます。

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ここまでは調子の良い方と悪い方の差がはっきり出ているような形になりましたが、最終戦は三人麻雀なのでまだまだ分かりません。

1次予選最後は三人麻雀!!
終わって下位4名づつ敗退なのですが、ポイントがかなり僅差の様子です・・・。
気になる結果は・・・といきたいところですが、結果発表の前に、別室にて用意されたレセプション会場でランチタイムとなりました。

ランチタイムの最中も小笠原プロと一緒にインタビューさせていただいて、その模様を生放送でお送りすることができましたが、皆さん気さくな方ばかりで快くインタビューに応じてくださいました。

プロの方と著名人の方、皆さん楽しそうに談笑していて各界との交流もこの様な大会をきっかけに、どんどん深まっていくのでしょう。こんな所もこの『麻雀トライアスロン』の魅力、楽しさの1つだと思います。

 

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さぁ、ランチタイムの後は1次予選の結果発表です。

 

総合トップは白川さん、次いで前原プロ!

 

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この2名は共に1次予選3連勝で余裕の通過。上位には蛭子さんや綾辻さん、麻雀トライアスロンとはあまり相性の良くない和泉プロなどがいますが、気になる途中敗退の方は・・・。

まずプロ雀士では、藤崎プロと二階堂亜樹プロが敗退。この2名はなんと昨年の第4回大会でも1次予選で敗退しており、相性はあまりよろしくないのでしょうか。更に、現最強位の沢崎プロも敗退。そして最後は、初出場の白河プロが敗退。ボーダーの荒プロまでたったの2.7P差でしたが、ここで無念の敗退となってしまいました。

次にゲスト雀豪の方々。生放送ではラスを引いてしまったものの、丁寧な打ち回しを見せてくれた広瀬さん、レセプション会場のインタビューでは、「手は凄く入るけどアガれませんでした」と話してくれた織田さん、第1回大会にも出場してくださった、こしばさんが無念の敗退、そしてガッツ石松さん。この4名が敗退となりました。

1次予選は終わりましたがまだまだ続きます!
次回は2次予選の模様をお届けしていきたいと思います!
果たして誰が決勝に駒を進めることができるのでしょうか!

「エンタメ~テレ」トライアスロン紹介ページはこちら(放送日程などもご覧になれます)

プロ雀士コラム/第五回麻雀トライアスロン雀豪決定戦 1次予選レポート 白鳥翔

2014年3月20日、今年で第5回となる『麻雀トライアスロン』が都内の会場で行われました。
今年も前回までと同じ様に、各界を代表する雀豪の方々16名にお集まりいただき、
非常に豪華な顔ぶれで開催されることとなりました。
日本プロ麻雀連盟からもスター選手がずらりと16名出場。
合計32名で優勝者を決めます。
 

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選手紹介の前に、簡単にルールを説明しましょう。
麻雀『トライアスロン』の名の通り闘う種目は3つ。
東風戦→半荘戦→三人麻雀。
この3つの競技を1クールとして1次予選・2次予選・決勝と駒を進めていきます。
1次予選終了時にゲスト雀豪の下位4名、プロの下位4名が敗退。
1次予選で通過した24名は、それまでのポイントを半分にして2次予選を戦いますが、ここからはサバイバル方式となり、東風戦を終えた時点でゲスト雀豪下位2名、プロ2名が敗退。次の半荘戦終了時にも、下位2名づつが敗退となり、2次予選最後の三人麻雀を終えた時点でのゲスト雀豪上位2名、プロ2名が決勝進出となります。
決勝はポイントがリセットされ、東風戦、半荘戦、三人麻雀と順番に闘い優勝者を決定します!
三人麻雀では高打点のアガリが飛び交うゲームなだけに、ここでの一発逆転も可能となっており、手に汗握る展開が予想されます!
選手紹介ページ
さて、毎年この麻雀トライアスロンは、エンタメ~テレで放映されているのですが、今年の第5回大会はその放送とは別に、ニコニコ生放送の『日本プロ麻雀連盟チャンネル』で潜入撮影(?)の様な感じで生放送しました!
スタジオではなく、外から生放送するというのは、日本プロ麻雀連盟チャンネルにとっても初の試みで、放送に携わった人達は、選手と同じくらいに緊張していたと思います(笑)
そんな中、レポーターを務めたのは、麻雀格闘倶楽部にも出演中の小笠原奈央プロと、私、白鳥翔でした!
外からの生放送という初の試みで、しかもそれが麻雀トライアスロンという大きな舞台のレポーター。
2人ともハンパではない緊張だったと記憶しています。
 

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開会式の前から生放送が始まり、ガッツ石松さんや、蛭子能収さん、佐々木信也さん、コージー冨田さんなどその他大勢の方にインタビューさせて頂くことができ、生放送を見て頂いた方も楽しんでいただけたのではないかと思います。この開会式の動画などは日本プロ麻雀連盟チャンネルの方で無料で観ることができるので、よかったら観て下さいね!僕は横からサポートするのが精一杯で、主に小笠原さんが頑張っていました!
さぁ開会式が終わって、まずは1次予選1回戦の東風戦!開始です!
 

生放送された1卓では、ガッツ石松さん、コージー冨田さん、荒正義プロ、佐々木寿人プロという卓だったのですが、開局からいきなり荒プロの6,000オールが炸裂!東風戦での親の跳満は決定打にちかいものがあります。ここは荒プロがこのリードを守りきりトップを奪います。
 
 

2卓は、雀豪で知られる白川道さんが、二階堂瑠美プロ、沢崎誠プロ相手に堂々とトップ。第4回大会では惜しくも決勝進出を逃してしまった囲碁界のスーパースター、武宮正樹さんも2着につけプロ2人を圧倒しました。
 
 

3卓、伊藤優孝プロが「チーム・バチスタ」があまりにも有名なベストセラーの著書、海堂尊さんと、この麻雀トライアスロンの常連でもあり、第3回大会の優勝者でもある佐々木信也さんを相手にしてのトップ。
ラスは現鳳凰位の藤崎智プロ。しかしまだ始まったばかりなので、ここからの巻き返しに期待したいところです。
 
 

4卓、こちらも2人のプロ同士がトップとラス。トップは前原雄大プロでさすがの一言。ラスは初出場の白河雪菜プロ。2着にはインタビューで「麻雀が大好きです」とおっしゃっていた蛭子能収さんでした。
 
 

5卓、「根こそぎフランケン」や、現在、近代麻雀で連載中の「麻雀小僧」などが有名な漫画家、押川さんが惜しくも2位。そして、今回初出場で数々の名曲を生み出したミュージシャン、織田哲郎さんも奮闘しますが、トップは貫録の森山茂和プロ。ちなみに、織田さんと井出康平プロは井手プロが小さい時からのお知り合いなんだそうです。
 
 

6卓、こちらは前回大会での優勝が記憶に新しい先崎学さんがトップで好発進。雀豪で知られる綾辻行人さんも2着につけ、ゲスト雀豪側のワンツーフィニッシュとなりました。
 
 

7卓、こちらはゲスト雀豪の加藤哲郎さんと、広瀬章人さんが同卓となりましたが、お二方ともこの麻雀トライアスロンは初出場でしたが、初戦は加藤さんがトップ、広瀬さんがラスと明暗分かれる形となりました。
広瀬さんは、猿川真寿プロと交流があるそうで会場には猿川プロも応援に駆け付けていました!
 
 

8卓、こちらは現十段位の瀬戸熊直樹プロが和泉由希子プロを振り切ってトップ。同卓には昨年の大会で2次予選の3人麻雀で国士無双をテンパイするもアガれず惜しくも決勝進出とならなかった武藤敬司さんと、この大会の常連でもある畑正憲さんがいました。
 
次は半荘戦。東風戦ラスだった選手はここからの巻き返しに期待したいところです。
三人麻雀が鍵になるのは間違いないですが、この半荘戦も東風戦に比べて順位点が2倍になるので割と重要です。
1次予選は調子が悪くても通過さえすれば、2次予選には半分の得点を持越しですからね!
チャンスありです!
半荘戦、ゲスト雀豪では加藤さんがトップを取って2連勝を飾りますが、白川さんが更に大きいトップでこちらも2連勝とこのお二方が一歩リード。
 

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プロ側ではなんと、伊藤プロ、森山プロ、瀬戸熊プロ、前原プロ4名が2連勝とプロの意地を見せつけます。

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ここまでは調子の良い方と悪い方の差がはっきり出ているような形になりましたが、最終戦は三人麻雀なのでまだまだ分かりません。
1次予選最後は三人麻雀!!
終わって下位4名づつ敗退なのですが、ポイントがかなり僅差の様子です・・・。
気になる結果は・・・といきたいところですが、結果発表の前に、別室にて用意されたレセプション会場でランチタイムとなりました。
ランチタイムの最中も小笠原プロと一緒にインタビューさせていただいて、その模様を生放送でお送りすることができましたが、皆さん気さくな方ばかりで快くインタビューに応じてくださいました。
プロの方と著名人の方、皆さん楽しそうに談笑していて各界との交流もこの様な大会をきっかけに、どんどん深まっていくのでしょう。こんな所もこの『麻雀トライアスロン』の魅力、楽しさの1つだと思います。
 

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さぁ、ランチタイムの後は1次予選の結果発表です。
 
総合トップは白川さん、次いで前原プロ!
 

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この2名は共に1次予選3連勝で余裕の通過。上位には蛭子さんや綾辻さん、麻雀トライアスロンとはあまり相性の良くない和泉プロなどがいますが、気になる途中敗退の方は・・・。
まずプロ雀士では、藤崎プロと二階堂亜樹プロが敗退。この2名はなんと昨年の第4回大会でも1次予選で敗退しており、相性はあまりよろしくないのでしょうか。更に、現最強位の沢崎プロも敗退。そして最後は、初出場の白河プロが敗退。ボーダーの荒プロまでたったの2.7P差でしたが、ここで無念の敗退となってしまいました。
次にゲスト雀豪の方々。生放送ではラスを引いてしまったものの、丁寧な打ち回しを見せてくれた広瀬さん、レセプション会場のインタビューでは、「手は凄く入るけどアガれませんでした」と話してくれた織田さん、第1回大会にも出場してくださった、こしばさんが無念の敗退、そしてガッツ石松さん。この4名が敗退となりました。
1次予選は終わりましたがまだまだ続きます!
次回は2次予選の模様をお届けしていきたいと思います!
果たして誰が決勝に駒を進めることができるのでしょうか!
「エンタメ~テレ」トライアスロン紹介ページはこちら(放送日程などもご覧になれます)

第9期女流桜花第2節レポート 中山 千鶴

「女流桜花第2節A卓 二階堂瑠美・二階堂亜樹・和久津晶・中山千鶴」

プロ1年目から女流桜花リーグへ参加し、今年で4年目。
リーグ戦で戦う者に、昇級を目指さない者はいない。
未熟ながらに当時の私も、そう燃えていました。

去年までは神戸から、今年からは名古屋から東京へ、リーグ戦の度に上京しながら、少しでも経験を積もうと必死で過ごしてきました。
女流桜花のタイトルを獲るためには、まずAリーグへあがらなければならない。
幸運なことに前期でそれが叶い昇級し、冒頭の連絡を受けました。

暫く時が止まった。
私がプロになる以前から知っているトッププロの名と共に、中山千鶴の名が・・・。
実力、経験、全てにおいて格上であることは間違いない3名との対局に、正直不安しかありませんでした。

ただ、こんな気持ちでいたら打つ前から負けているし、私からしたらこんな好機を自分の経験に生かせずに終わったら一生後悔するだろう。
約3ヶ月かけて気持ちを落ち着け、当日はあれこれ考えずに全てをぶつけるつもりで対局に臨みました。

1回戦(亜樹・瑠美・中山・和久津)

二万四万六万二索三索三索四索四索二筒三筒四筒五筒六筒  ツモ七万  ドラ一万

タンヤオ三色イーペーコー、親で跳満まで見える手牌。
三色目を残すかリャンメンにとるか選択の場面です。

ドラが一万で、三万が直前に亜樹さんから切られたところ。
和久津さんに四万が早く変則な捨て牌のため、三万は使っていても1枚だろうか。
八万は場には出ていないが、八万が良いという情報も拾えず、見えている枚数だけで、三色を見切る理由にはならなかったのでツモ切りを選択しました。

1巡前に、一索二索三索三索四索四索を引き入れたことからも、ここはMAXを狙って何が入ってもリーチと考えていました。
すると直後に、和久津さんから先制リーチ。

一万一万七万八万九万七索八索一筒二筒三筒七筒八筒九筒  リーチ

程なくして私は五万 を引き入れ、二索が高目のメンタンピンで追っかけリーチ。
結果は流局。私は普段から「純チャン三色には放銃しても良いと思うくらい大好きな役」と言っているのですが、放銃しなくて良かったとさすがにこの時は思いました。
私も一切引くつもりはなかったので、和久津さんとのめくり合いを純粋に楽しんでいました。

その後はミスはあるもののアガリに繋がり、南3局の親番を迎えた時には56,700点持ち。
しかし、このまま終わらせてくれないのがAリーグ。

三索四索五索七索三筒三筒四筒五筒六筒北白白中  ツモ中  ドラ八万

1巡目で中を重ね打七索。3巡目に3,000点持ちの亜樹さんが、この手で白を一鳴き。
この仕掛けに私は恐怖を感じました。
ソーズのメンツを全て払い、ホンイツ小三元へ。
その後、発を暗刻にし、最後の1巡で中をツモり、大三元8,000・16,000をアガリきり、1局で原点復帰。

役満を親被りしつつも、なんとかトップで終えられたが、残りの3半荘に正直不安を感じていました。
3回戦南4局、25,900持ち4着目の親番瑠美さんの10巡目。

五万六万七万一索二索二索三索三索四索六索七索五筒五筒  ツモ一索  ドラ七索

五索八索待ちをヤミでテンパイしているところに、イーペーコーになる一索を引くがツモ切り。
この時の和久津さんの手牌が、

四万五万六万三索五索七索七索  チー六筒 左向き七筒 上向き八筒 上向き  ポン三筒 上向き三筒 上向き三筒 上向き

タンヤオドラ2仕掛けで四索待ち。
この仕掛けに、瑠美さんは四索は打ちづらかったと、イーペーコーに取らず。
その後、四索を引き入れタンヤオイーペーコーとなり、八索をツモり4,000オールのアガリでトップ。

最初のテンパイでリーチを打たず、打点より放銃しない選択、視野が広く余裕のある選択がトップの決め手となった素晴らしい一局でした。

4回戦(和久津・亜樹・瑠美・中山)

一万三万八万一索九索一筒二筒五筒東東西西北  ドラ七筒

南3局、和久津さんがこの配牌から

一万三万八万八万北北  ポン東東東  ポン西西西  ツモ南

ここから打八万、ツモ中、打八万と小四喜を見据えた2シャンテン戻し。

一万二万三万南北北中  ポン東東東  ポン西西西  ツモ南

南北のテンパイで打中
その中には声がかからず、直後の亜樹さんの手牌が、

四索四索三筒三筒六筒南北白発発発中中  ツモ白  打六筒

字牌を抱えていた私が中をあわせると、亜樹さんにポンの声。
本日2度目の大三元、1シャンテン。
しかし打北が和久津さんに通らず、小四喜32,000のアガリとなりました。

終わってみると、和久津+40.3P 瑠美▲0.8P 中山▲11.5P 亜樹▲29.0Pと、
役満2回とその他にも濃い内容のイメージでしたが、このような結果となりました。

内容は反省点もありますが、テーマであった全力でぶつかることが途中から出来なくなっていたので、次節へ向けて気持ちを入れ替えて挑みたいと思います。
現在最下位ですが、残り4節で上を目指して精一杯頑張ります。

女流プロリーグ(女流桜花) レポート/第9期女流桜花第2節レポート 中山 千鶴

「女流桜花第2節A卓 二階堂瑠美・二階堂亜樹・和久津晶・中山千鶴」
プロ1年目から女流桜花リーグへ参加し、今年で4年目。
リーグ戦で戦う者に、昇級を目指さない者はいない。
未熟ながらに当時の私も、そう燃えていました。
去年までは神戸から、今年からは名古屋から東京へ、リーグ戦の度に上京しながら、少しでも経験を積もうと必死で過ごしてきました。
女流桜花のタイトルを獲るためには、まずAリーグへあがらなければならない。
幸運なことに前期でそれが叶い昇級し、冒頭の連絡を受けました。
暫く時が止まった。
私がプロになる以前から知っているトッププロの名と共に、中山千鶴の名が・・・。
実力、経験、全てにおいて格上であることは間違いない3名との対局に、正直不安しかありませんでした。
ただ、こんな気持ちでいたら打つ前から負けているし、私からしたらこんな好機を自分の経験に生かせずに終わったら一生後悔するだろう。
約3ヶ月かけて気持ちを落ち着け、当日はあれこれ考えずに全てをぶつけるつもりで対局に臨みました。
1回戦(亜樹・瑠美・中山・和久津)
二万四万六万二索三索三索四索四索二筒三筒四筒五筒六筒  ツモ七万  ドラ一万
タンヤオ三色イーペーコー、親で跳満まで見える手牌。
三色目を残すかリャンメンにとるか選択の場面です。
ドラが一万で、三万が直前に亜樹さんから切られたところ。
和久津さんに四万が早く変則な捨て牌のため、三万は使っていても1枚だろうか。
八万は場には出ていないが、八万が良いという情報も拾えず、見えている枚数だけで、三色を見切る理由にはならなかったのでツモ切りを選択しました。
1巡前に、一索二索三索三索四索四索を引き入れたことからも、ここはMAXを狙って何が入ってもリーチと考えていました。
すると直後に、和久津さんから先制リーチ。
一万一万七万八万九万七索八索一筒二筒三筒七筒八筒九筒  リーチ
程なくして私は五万 を引き入れ、二索が高目のメンタンピンで追っかけリーチ。
結果は流局。私は普段から「純チャン三色には放銃しても良いと思うくらい大好きな役」と言っているのですが、放銃しなくて良かったとさすがにこの時は思いました。
私も一切引くつもりはなかったので、和久津さんとのめくり合いを純粋に楽しんでいました。
その後はミスはあるもののアガリに繋がり、南3局の親番を迎えた時には56,700点持ち。
しかし、このまま終わらせてくれないのがAリーグ。
三索四索五索七索三筒三筒四筒五筒六筒北白白中  ツモ中  ドラ八万
1巡目で中を重ね打七索。3巡目に3,000点持ちの亜樹さんが、この手で白を一鳴き。
この仕掛けに私は恐怖を感じました。
ソーズのメンツを全て払い、ホンイツ小三元へ。
その後、発を暗刻にし、最後の1巡で中をツモり、大三元8,000・16,000をアガリきり、1局で原点復帰。
役満を親被りしつつも、なんとかトップで終えられたが、残りの3半荘に正直不安を感じていました。
3回戦南4局、25,900持ち4着目の親番瑠美さんの10巡目。
五万六万七万一索二索二索三索三索四索六索七索五筒五筒  ツモ一索  ドラ七索
五索八索待ちをヤミでテンパイしているところに、イーペーコーになる一索を引くがツモ切り。
この時の和久津さんの手牌が、
四万五万六万三索五索七索七索  チー六筒 左向き七筒 上向き八筒 上向き  ポン三筒 上向き三筒 上向き三筒 上向き
タンヤオドラ2仕掛けで四索待ち。
この仕掛けに、瑠美さんは四索は打ちづらかったと、イーペーコーに取らず。
その後、四索を引き入れタンヤオイーペーコーとなり、八索をツモり4,000オールのアガリでトップ。
最初のテンパイでリーチを打たず、打点より放銃しない選択、視野が広く余裕のある選択がトップの決め手となった素晴らしい一局でした。
4回戦(和久津・亜樹・瑠美・中山)
一万三万八万一索九索一筒二筒五筒東東西西北  ドラ七筒
南3局、和久津さんがこの配牌から
一万三万八万八万北北  ポン東東東  ポン西西西  ツモ南
ここから打八万、ツモ中、打八万と小四喜を見据えた2シャンテン戻し。
一万二万三万南北北中  ポン東東東  ポン西西西  ツモ南
南北のテンパイで打中
その中には声がかからず、直後の亜樹さんの手牌が、
四索四索三筒三筒六筒南北白発発発中中  ツモ白  打六筒
字牌を抱えていた私が中をあわせると、亜樹さんにポンの声。
本日2度目の大三元、1シャンテン。
しかし打北が和久津さんに通らず、小四喜32,000のアガリとなりました。
終わってみると、和久津+40.3P 瑠美▲0.8P 中山▲11.5P 亜樹▲29.0Pと、
役満2回とその他にも濃い内容のイメージでしたが、このような結果となりました。
内容は反省点もありますが、テーマであった全力でぶつかることが途中から出来なくなっていたので、次節へ向けて気持ちを入れ替えて挑みたいと思います。
現在最下位ですが、残り4節で上を目指して精一杯頑張ります。

第31期A1リーグ第2節レポート 猿川 真寿

第31期鳳凰位決定戦、第1節▲94.9Pという大敗で当然の最下位スタートだった。
残りの節数(対局数)を考えると、私自身はそれほどの焦りはなかった。
過去、2節を終え休場し降級したことはあるが、それ以外は降級したことがないことからの自信のあらわれなのか、もしくは、自身へ自己暗示をかけていただけかも知れない。

ただ、この1ヵ月は落ち着かない日々を過ごしていたことも事実。
今、この連盟ホームページで書かせてもらっている、上級講座もまだ手つかずのままになっている。

対局直前に牌確認を選手でやることが決まっている。
その時、私はソウズの担当をしていたのだが、(あれっ3枚しかない)と思い周りを見渡すが見つからず、再度手元を確認すると、(あれ!4枚あるわ)というようなことが2度ほどあった。

このように、自分ではさほど意識していなかったのだが、思っていた以上に緊張とプレッシャーを感じているのだなと思った。

今節の私の目標は、「忍耐」だった。
勝負を焦らず、しっかり受けの麻雀を打ちたいと思っていた。
それには当然、正確な読みが必要になり、集中力の持続が大事になる。
そして、相手との間合いを測ることに徹することにした。

普段は攻める局を増やし、態勢の差を考える麻雀を打つことが多いのだが、この場合は相手の手牌から待ち牌の残り枚数を考えることに比重を置くことになるので、慣れもあるかも知れないが、前者よりもはるかに簡単に思う。

1回戦東1局、南家の沢崎から4巡目にリーチがかかる。

北八索 上向き六筒 上向き三索 左向き  ドラ九索

同巡、私の牌姿は

一万三万三万一索七索七索九索三筒四筒四筒東南発  ツモ四万

こうで、とりあえず筋の三筒を切った。次巡のツモは現物の北で助かった。
それは、もし現物がこなかった場合は、三筒六筒が2枚ずつ見えていたことから、私は四筒を選択しようと思っていたからである。

沢崎の手牌は

二万三万四万六万七万八万四索五索六索五筒六筒八筒八筒  リーチ

開かれた牌姿をみて私が思ったことは2つあった。
1つは、まっすぐ打つと今日も負けるなということと、展開はいいなということであった。
よって、続く東2局1本場では、

一万三万五万二索五索五索一筒八筒八筒東西北中  ツモ九万  ドラ七筒

ここから打五索 上向きと構えた。国士やチャンタをみたというよりは、捨て局にしたかった。
4巡目に一筒が重なるが、ツモ切りにした。
ここも迷彩ではなく、牌種を多く持ちたかったのが理由。

この局の難しいところは、八筒の切りどきということになる。
ドラそばなので危険牌になるが、薄いという情報は与えたくない。
また、一打目に切ってしまうとドラを持っているようにみえ、警戒させることになってアガリ番を代えてしまうのも、その後の展開が複雑になるので、嬉しくないところではある。

この局、国士で攻めようと思うなら、一打目にとりあえず八筒を切って、2枚目は6巡目ぐらいにして、色々の可能性を想像させることにするだろう。
こうやって、少しずつ態勢を詰めていった気がする。

1回戦終了時にはなんとか戦えそうだなと思っていた。
今回、視聴していただいた方には分かっていただけたと思うが、1回戦と2回戦途中からは打牌のトーンが大分変わっていると思う。

今節は▲6.9Pという結果に終わったが、大満足の結果だった。
30P~40P負けてもおかしくない程、きつかったから凌いだという印象の方が強い。
3節は1週目なので僅かしかないが、丁寧に粘り強く打ちたいと思う。

プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第31期A1リーグ第2節レポート 猿川 真寿

第31期鳳凰位決定戦、第1節▲94.9Pという大敗で当然の最下位スタートだった。
残りの節数(対局数)を考えると、私自身はそれほどの焦りはなかった。
過去、2節を終え休場し降級したことはあるが、それ以外は降級したことがないことからの自信のあらわれなのか、もしくは、自身へ自己暗示をかけていただけかも知れない。
ただ、この1ヵ月は落ち着かない日々を過ごしていたことも事実。
今、この連盟ホームページで書かせてもらっている、上級講座もまだ手つかずのままになっている。
対局直前に牌確認を選手でやることが決まっている。
その時、私はソウズの担当をしていたのだが、(あれっ3枚しかない)と思い周りを見渡すが見つからず、再度手元を確認すると、(あれ!4枚あるわ)というようなことが2度ほどあった。
このように、自分ではさほど意識していなかったのだが、思っていた以上に緊張とプレッシャーを感じているのだなと思った。
今節の私の目標は、「忍耐」だった。
勝負を焦らず、しっかり受けの麻雀を打ちたいと思っていた。
それには当然、正確な読みが必要になり、集中力の持続が大事になる。
そして、相手との間合いを測ることに徹することにした。
普段は攻める局を増やし、態勢の差を考える麻雀を打つことが多いのだが、この場合は相手の手牌から待ち牌の残り枚数を考えることに比重を置くことになるので、慣れもあるかも知れないが、前者よりもはるかに簡単に思う。
1回戦東1局、南家の沢崎から4巡目にリーチがかかる。
北八索 上向き六筒 上向き三索 左向き  ドラ九索
同巡、私の牌姿は
一万三万三万一索七索七索九索三筒四筒四筒東南発  ツモ四万
こうで、とりあえず筋の三筒を切った。次巡のツモは現物の北で助かった。
それは、もし現物がこなかった場合は、三筒六筒が2枚ずつ見えていたことから、私は四筒を選択しようと思っていたからである。
沢崎の手牌は
二万三万四万六万七万八万四索五索六索五筒六筒八筒八筒  リーチ
開かれた牌姿をみて私が思ったことは2つあった。
1つは、まっすぐ打つと今日も負けるなということと、展開はいいなということであった。
よって、続く東2局1本場では、
一万三万五万二索五索五索一筒八筒八筒東西北中  ツモ九万  ドラ七筒
ここから打五索 上向きと構えた。国士やチャンタをみたというよりは、捨て局にしたかった。
4巡目に一筒が重なるが、ツモ切りにした。
ここも迷彩ではなく、牌種を多く持ちたかったのが理由。
この局の難しいところは、八筒の切りどきということになる。
ドラそばなので危険牌になるが、薄いという情報は与えたくない。
また、一打目に切ってしまうとドラを持っているようにみえ、警戒させることになってアガリ番を代えてしまうのも、その後の展開が複雑になるので、嬉しくないところではある。
この局、国士で攻めようと思うなら、一打目にとりあえず八筒を切って、2枚目は6巡目ぐらいにして、色々の可能性を想像させることにするだろう。
こうやって、少しずつ態勢を詰めていった気がする。
1回戦終了時にはなんとか戦えそうだなと思っていた。
今回、視聴していただいた方には分かっていただけたと思うが、1回戦と2回戦途中からは打牌のトーンが大分変わっていると思う。
今節は▲6.9Pという結果に終わったが、大満足の結果だった。
30P~40P負けてもおかしくない程、きつかったから凌いだという印象の方が強い。
3節は1週目なので僅かしかないが、丁寧に粘り強く打ちたいと思う。

第10期北陸リーグ 第3節レポート

麻雀とは、相対性の競技である。
「自分との戦いだ」、「どんな相手でも己の打ち方を変えない」等、勇ましい言葉を上げれば枚挙に暇が無いが、実際の卓上、ことに競技麻雀はそうでない局面が大半を占めている。

他家のリーチや仕掛けに対しては、否が応にも相対的にならざるを得ないし、自分と3者の点差、親番の有無、他卓を含めての総合順位、目的達成への点数条件・・・極論、一摸一打毎に局面は変化し、それに相対的に対応する事が強者の必須条件と言えるのではないだろうか。

無論上記を踏まえての個々の信念であり雀風であるともいえるのだが、いずれにせよ1人きりで行うものでは無い以上、相対的に打つことが義務付けられた競技であると言えよう。

そして今節の北陸リーグ。後藤が他者を圧倒して独走態勢に入っている。
上位8名が準決勝に進出できる今期のルール~しかも得点の持ち越しは無い~で、前節でほぼ安全圏に入っていたのだが、そこから更に加速。70P強を叩き出し首位通過もほぼ手中に収めている。

「一切攻撃の手を緩めることは無かった」と対局後語ったように、今節も彼の攻撃力そのままに、対局者を捻じ伏せる形で強烈に存在をアピールした。

本来であれば後藤の位置ならば無理をする必要は無く、失点を抑えて局を消化させればいいのであり、またその為の技術も充分に備えた打ち手である。
だが、それを良しとせず、ポイント持ち越しが無いのを承知の上で己の麻雀を貫き、マイナスを叩くことを恐れず攻め抜いた姿に、第17期最強位の真髄を垣間見た気がした。
※当時は一般参加の読者代表で出場。ちなみに、この年のプロ代表の優勝は二階堂瑠美プロであった。

前述した内容とは矛盾するが、順位、条件、局面等を理解した上で尚、己のスタイルを曲げずに打ち抜く事が出来るのも、強者の条件であり麻雀の奥深さではないかと思う。
同系の雀風を身上とする私も、遠く及ばぬ身なれどその二律背反を踏まえた上で、己の戦い方を貫いていけたらと思っている。

競技プロを名乗る以上、自身の摸打には、理由や信念が必要であると考えている。
少なくとも、私が中部プロリーグで鎬を削った面々は、誰もが強い信念を持ち己が雀風を磨き上げ、戦いの場に臨んできた。
ここ北陸にも後藤や浦田、松原といった歴戦のプロがおり、また一般の方でも今期のマスターズで堂々3位に入賞した中西さんなど、強者は多い。

そういった面々と切磋琢磨できる事への感謝と、不甲斐無い結果を繰り返している自分自身への喝の意味も込めて、最終節もプロアマ問わず、誰もが信念を持った麻雀を打ち、素晴らしい対局を行って欲しいと願っている。

 

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 後藤正博 プロ 64.1 37.3 70.3  

 

 

 

 

 

 

171.7
2 小泉陽平 一般 ▲ 24.3 28.4 59.0  

 

 

 

 

 

 

63.1
3 森田有一 一般 51.1 15.8 ▲ 19.0  

 

 

 

 

 

 

47.9
4 山井弘 プロ ▲ 34.4 102.1 ▲ 23.1  

 

 

 

 

 

 

44.6
5 光岡大幸 一般 65.8 ▲ 13.2 ▲ 8.2  

 

 

 

 

 

 

44.4
6 小川洋輔 一般 ▲ 20.2 78.4 ▲ 28.7  

 

 

 

 

 

 

29.5
7 濱平光朗 プロ 26.4 ▲ 8.2 7.9  

 

 

 

 

 

 

26.1
8 恵比須均 一般 ▲ 38.0 35.9 27.4  

 

 

 

 

 

 

25.3
9 窪田一彦 一般 33.9 ▲ 14.5 5.2  

 

 

 

 

 

 

24.6
10 押川憲一 一般 43.3 ▲ 8.0 ▲ 25.1  

 

 

 

 

 

 

10.2
11 清水裕 一般 ▲ 87.2 50.9 27.7  

 

 

 

 

 

 

▲ 8.6
12 久保智央 一般 ▲ 27.2 10.2 ▲ 6.3  

 

 

 

 

 

 

▲ 23.3
13 森田繁基 一般 ▲ 3.3 ▲ 79.6 56.3  

 

 

 

 

 

 

▲ 26.6
14 安城るい プロ 7.2 ▲ 12.0 ▲ 26.8  

 

 

 

 

 

 

▲ 31.6
15 荒谷誠 プロ ▲ 26.3 ▲ 4.1 ▲ 6.1  

 

 

 

 

 

 

▲ 36.5
16 北川光 一般 50.8 ▲ 61.0 ▲ 57.9  

 

 

 

 

 

 

▲ 68.1
17 高村和人 一般 ▲ 11.8 ▲ 40.1 ▲ 20.5  

 

 

 

 

 

 

▲ 72.4
18 松原健志 プロ ▲ 47.2 ▲ 45.7 16.7  

 

 

 

 

 

 

▲ 76.2
19 志多木健 一般 ▲ 36.2 ▲ 15.4 ▲ 27.2  

 

 

 

 

 

 

▲ 78.8
20 飯田輝雄 一般 10.5 ▲ 81.2 ▲ 23.6  

 

 

 

 

 

 

▲ 94.3

北陸リーグ レポート/第10期北陸リーグ 第3節レポート

麻雀とは、相対性の競技である。
「自分との戦いだ」、「どんな相手でも己の打ち方を変えない」等、勇ましい言葉を上げれば枚挙に暇が無いが、実際の卓上、ことに競技麻雀はそうでない局面が大半を占めている。
他家のリーチや仕掛けに対しては、否が応にも相対的にならざるを得ないし、自分と3者の点差、親番の有無、他卓を含めての総合順位、目的達成への点数条件・・・極論、一摸一打毎に局面は変化し、それに相対的に対応する事が強者の必須条件と言えるのではないだろうか。
無論上記を踏まえての個々の信念であり雀風であるともいえるのだが、いずれにせよ1人きりで行うものでは無い以上、相対的に打つことが義務付けられた競技であると言えよう。
そして今節の北陸リーグ。後藤が他者を圧倒して独走態勢に入っている。
上位8名が準決勝に進出できる今期のルール~しかも得点の持ち越しは無い~で、前節でほぼ安全圏に入っていたのだが、そこから更に加速。70P強を叩き出し首位通過もほぼ手中に収めている。
「一切攻撃の手を緩めることは無かった」と対局後語ったように、今節も彼の攻撃力そのままに、対局者を捻じ伏せる形で強烈に存在をアピールした。
本来であれば後藤の位置ならば無理をする必要は無く、失点を抑えて局を消化させればいいのであり、またその為の技術も充分に備えた打ち手である。
だが、それを良しとせず、ポイント持ち越しが無いのを承知の上で己の麻雀を貫き、マイナスを叩くことを恐れず攻め抜いた姿に、第17期最強位の真髄を垣間見た気がした。
※当時は一般参加の読者代表で出場。ちなみに、この年のプロ代表の優勝は二階堂瑠美プロであった。
前述した内容とは矛盾するが、順位、条件、局面等を理解した上で尚、己のスタイルを曲げずに打ち抜く事が出来るのも、強者の条件であり麻雀の奥深さではないかと思う。
同系の雀風を身上とする私も、遠く及ばぬ身なれどその二律背反を踏まえた上で、己の戦い方を貫いていけたらと思っている。
競技プロを名乗る以上、自身の摸打には、理由や信念が必要であると考えている。
少なくとも、私が中部プロリーグで鎬を削った面々は、誰もが強い信念を持ち己が雀風を磨き上げ、戦いの場に臨んできた。
ここ北陸にも後藤や浦田、松原といった歴戦のプロがおり、また一般の方でも今期のマスターズで堂々3位に入賞した中西さんなど、強者は多い。
そういった面々と切磋琢磨できる事への感謝と、不甲斐無い結果を繰り返している自分自身への喝の意味も込めて、最終節もプロアマ問わず、誰もが信念を持った麻雀を打ち、素晴らしい対局を行って欲しいと願っている。

 

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 後藤正博 プロ 64.1 37.3 70.3               171.7
2 小泉陽平 一般 ▲ 24.3 28.4 59.0               63.1
3 森田有一 一般 51.1 15.8 ▲ 19.0               47.9
4 山井弘 プロ ▲ 34.4 102.1 ▲ 23.1               44.6
5 光岡大幸 一般 65.8 ▲ 13.2 ▲ 8.2               44.4
6 小川洋輔 一般 ▲ 20.2 78.4 ▲ 28.7               29.5
7 濱平光朗 プロ 26.4 ▲ 8.2 7.9               26.1
8 恵比須均 一般 ▲ 38.0 35.9 27.4               25.3
9 窪田一彦 一般 33.9 ▲ 14.5 5.2               24.6
10 押川憲一 一般 43.3 ▲ 8.0 ▲ 25.1               10.2
11 清水裕 一般 ▲ 87.2 50.9 27.7               ▲ 8.6
12 久保智央 一般 ▲ 27.2 10.2 ▲ 6.3               ▲ 23.3
13 森田繁基 一般 ▲ 3.3 ▲ 79.6 56.3               ▲ 26.6
14 安城るい プロ 7.2 ▲ 12.0 ▲ 26.8               ▲ 31.6
15 荒谷誠 プロ ▲ 26.3 ▲ 4.1 ▲ 6.1               ▲ 36.5
16 北川光 一般 50.8 ▲ 61.0 ▲ 57.9               ▲ 68.1
17 高村和人 一般 ▲ 11.8 ▲ 40.1 ▲ 20.5               ▲ 72.4
18 松原健志 プロ ▲ 47.2 ▲ 45.7 16.7               ▲ 76.2
19 志多木健 一般 ▲ 36.2 ▲ 15.4 ▲ 27.2               ▲ 78.8
20 飯田輝雄 一般 10.5 ▲ 81.2 ▲ 23.6               ▲ 94.3

第13期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第2節レポート

Aリーグレポート:辻本翔哉

 

A1卓:花岡、藤川、貫上、中川
A2卓:米川、仁科、横山、勝間
A3卓:佐々木、辻本、上村、堀

A1卓は、別日対局だったため観戦は出来なかったが、中川が+38.0Pと好調だったようだ。中川は前節▲13.4Pだったので、トータル+24.6Pになった。この卓は前節のように差があまり広がらず締まった状況になった。

A2卓はA1卓とは違い前節プラスの米川と横山が好調を維持した。
米川+26.7P、横山+31.2P、仁科▲1.6P、勝間▲56.3P。
前期もう一歩のところで決定戦を逃した仁科と、第4期太閤位勝間に巻き返しを期待したい。

A3卓、佐々木と堀の2回戦目の動向が気になった。
堀の1回戦は浮きの2着となったが、あまり調子が良くなく、2回戦目は親番の南3局の時点で2万点そこそこのラス。点数が欲しい中10巡目でリーチ。
その時点でトップの佐々木が食らいつき14巡目で追っかけリーチ。
ドラの三万を自分の手の中に収めての追いかけ勝負に感じた。
しかしハイテイの佐々木のツモはドラの三万
点数が欲しかった堀のドラ単騎の手に振り込んでしまった。
佐々木の打ち筋は読みもしっかりしており、守りも硬いイメージだったので以外だった。
後で佐々木に聞くとやはり三万を引いてのリーチ、役は七対子だったらしい。

その半荘は堀がトップを取り、それから調子を取り戻し4半荘トータルもトップだった。
麻雀は少しのきっかけで流れが傾くと思います。
佐々木がリーチしなかったら振り込みは無かったであろう、逆に跳満をアガっていれば、今節は佐々木の独壇場だったと思う。
お互いを牽制し合い、息苦しささえあるリーグ戦をこれからも楽しんでいきたいと思う。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 横山  毅 50.3 31.2 81.5
2 藤川 議次 62.9 4.0 66.9
3 米川 基紀 27.9 26.7 54.6
4 中川 由佳梨 ▲ 13.4 38.0 24.6
5 辻本 翔哉 30.1 ▲ 6.8 23.3
6 上村 宜久 53.1 ▲ 34.5 18.6
7 花岡 章生 43.0 ▲ 26.4 16.6
8 佐々木 亮 ▲ 16.9 1.4 ▲ 15.5
9 堀  昭義 ▲ 75.7 39.9 ▲ 35.8
10 貫上 洋志 ▲ 44.6 ▲ 15.6 ▲ 60.2
11 仁科健一郎 ▲ 79.2 ▲ 1.6 ▲ 80.8
12 勝間 伸生 ▲ 37.5 ▲ 56.3 ▲ 93.8

 

Bリーグレポート:宮田豊夢

オーラスとは実に不思議な空間であるかのようで、それが持つ独特の雰囲気は、私の胸を期待と不安で押し潰すかのようである。
また、その空間に投げ込まれる雀士たちは何を思い、何を感じているのだろうか。
そこにおいて、普段とは異なる顔を見ることができそうである。

B1卓 (坂本・西原・近野・森下)
東3局、森下が絶好の3面待ちリーチで先行するが、中々ツモとはいかない。
流局かと思われた。しかし、

二万三万四万五万六万七万二筒二筒三筒三筒四筒四筒六筒  ドラ六筒

このテンパイを入れていた坂本から八筒がこぼれて、7,700のアガリ。

二万三万四万三索三索五索六索七索三筒四筒五筒六筒七筒  ロン八筒

放銃してしまった坂本も逆襲に燃える。

南2局

一索一索三索三索七索八索九索  ポン東東東  ポン中中中  ツモ三索  ドラ五筒

南3局、西家

二万二万二万八万八万二索三索四索八筒八筒  ポン西西西  ツモ八筒  ドラ西

坂本の連続アガリで、混戦のまま一気にオーラスになだれ込んだ。

南4局ドラ三筒
点数はそれぞれ
坂本(33,700)
西原(32,100)
近野(22,800)
森下(31,400)

坂本が早々に五万 左向き三万 上向き四万 上向きのリャンメンチーを敢行すれば、無論他のトップ争いの2人も黙っていない。
ポン!チー!で急ぐ。
3者のフーロが重なる中、現在ラス目の近野は、一挙逆転のタンヤオ七対子ドラドラを気迫でテンパイさせる。

二万二万六万六万二索二索八索八索三筒三筒六筒六筒七筒

手に汗握るオーラスの攻防戦となった。
「誰が抜け出す!」観客がそう思った瞬間、坂本から「ロン!」の一声。

三索三索三索三筒三筒四筒四筒四筒七筒八筒  チー五万 左向き三万 上向き四万 上向き  ロン六筒

この六筒、実は片アガリのラスハイ。
坂本の正に鬼気迫る3連続アガリとなった。

坂本はいつもニコニコの気さくな麻雀打ち、今日のオーラスはそんな坂本の超勝負師的な一面を垣間見ることができた気がする。
麻雀が終わればいつものニコニコで話しかけてくれる、実に気持ちのいい打ち手である。

B2卓では、1節では苦汁を舐めた中川が+46.0Pの躍進。
前期Aリーガーの実力をいかんなく発揮した。
(中川保+46.0P、原田▲8.7P、延原▲17.5P、吉田+27.7P、山本▲67.5P)

GWも終わり、初夏から真夏に変わるように、益々熱くなりそうな雰囲気を感じます。

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 筒井 宏晶 19.7 55.9 75.6
2 西原 佳隆 83.2 ▲ 15.1 68.1
3 原田 保正 66.3 ▲ 8.7 57.6
4 坂本 誠裕 22.5 18.1 40.6
5 近野理智男 15.4 10.7 26.1
6 玉木 章司 14.5 ▲ 4.0 10.5
7 中川  保 ▲ 43.0 46.0 3.0
8 中野 孝治 1.9 0.0 1.9
9 山中  翼 ▲ 9.4 4.0 ▲ 5.4
10 宮田 豊夢 ▲ 18.4 7.2 ▲ 11.2
11 延原 明美 1.1 ▲ 17.5 ▲ 16.4
12 森下 恭好 0.8 ▲ 24.9 ▲ 24.1
13 掛樋 忠雄 ▲ 4.5 ▲ 32.0 ▲ 36.5
14 山本 善嗣 12.0 ▲ 67.5 ▲ 55.5
15 吉田 哲史 ▲ 98.2 27.7 ▲ 70.5
16 稲森 英子 ▲ 66.9 ▲ 20.9 ▲ 87.8

 

C1リーグレポート:秋山淑子

こんにちわ。ゴールデンウィーク明けで変則開催の第2節ですが、第1節でかなりの点数差がでたので、プラスのものは昇級を、マイナスのものはいやがおうにも降級を意識しまう展開になってしまっています。

3卓(西村、吉本、川崎、森元)
東3局1本場、親が早々に白をポンして仕掛けてきた。
急がねばならなくなった7巡目、配牌からトイツ持ちの東が暗刻になります。

五万六万九万九万二索三索五索七索四筒五筒六筒東東  ツモ東  ドラ五万

ここから打七索で理想的な1シャンテンを手に入れます。

できればドラ面子の順子を確定させてのテンパイをしたいものですが、五索七索を処理した後、8巡目ツモの七筒を鳴かれ、六索七索とソーズのツモ切りが続きます。
そして、四索をツモってテンパイ、即リーチとします。
しかし、ドラ色のマンズは他家から出ることもなく、ツモもマンズは九万のみで流局濃厚と思われた15巡目、やっと七万を引きアガリ親の連荘を阻止しました。

五万六万九万九万二索三索四索四筒五筒六筒東東東  ツモ七万

この手、リーチをかけなくてもアガれるし、親もテンパイ濃厚な状況かつ分の悪い待ちなので、自分などは臆病にヤミテンのままいることも多々あるのですが、リーチを即断した決断力は素晴らしいと思いました。

4卓(木下、上村、中安、田村)
4卓は3回戦終了時点でトータルトップの上村の後ろから観戦していました。
調子のよさそうな人の手は、動きがありそうだと思ったので。

読みどおり?の好配牌
東1局0本場

三万四万五万六万一索六索八索四筒四筒六筒七筒八筒発  ドラ九筒

これを10巡目にテンパイ、11巡目にリーチ、12巡目にツモ。

三万四万五万六万七万六索七索八索四筒四筒六筒七筒八筒  ツモ二万

1,300・2,600のアガリとしました。
高めの八万をテンパイ前に3枚も切った中安は、胸をほっと撫で下ろした。
東2局、そして、その中安の親。北家の田村が4巡目にリーチ。
そのときの、親、中安の手牌。

二万三万八万四索四索六索七索八索八索九索五筒七筒九筒  ドラ七万

北家の捨て牌は、南八索 上向き東五筒 上向き八索を頼りにソーズの上をさばいて追いつきたいところです。
ようやく終盤二万を切って追いつきリーチ。
これに、木下が二万の壁から打一万を放銃。

二万三万六万七万八万四索四索六索七索八索五筒六筒七筒  ロン一万

一万を切るときの木下のリズムが一瞬乱れたのは、いやな感じを少し感じ取っていたのでしょうか?
東2局1本場

三万四万五万三索四索六索六索六索七索八索三筒四筒五筒  ロン二索  ドラ一万

11巡目、続けざまに、中安のロンの声。独走態勢になるかと思われましたが、次局、上村がドラ色のホンイツで攻めて、流局にはなりましたが連荘を阻止。
上り調子の親を蹴った果敢な攻めだったと思いました。

東4局、今まで沈黙していた木下の親番、二索 上向き四万 上向き二万 上向き八筒 上向き九万 上向きと捨てリーチ。
その時の西家中安、

二万三万五万七万五索五索五索六索七索八索八索四筒四筒  ドラ八万

北家・上村の手牌。

四万六万八万九万九万二筒二筒三筒三筒六筒東発発

ここから2人ともツモに恵まれシャンテン数を上げていきます。
中安七索五索六索でテンパイ。五索暗カン八筒ツモ切り。

対して上村、八万三万九筒そして三筒暗刻にして面子手にも対応の形にします。
そこに八索をツモって、切れず打六万とした。
北家・上村の手牌

六万八万八万九万九万二筒二筒三筒三筒三筒六筒発発  ツモ八索  打六万

これが、西家・中安のカンチャに飛び込みとなった。

五万七万六索六索七索七索八索八索四筒四筒  暗カン牌の背五索 上向き五索 上向き牌の背  ロン六万

親がかけたリーチ、それによる危険牌、安牌、五索 上向き暗カン、すべてが1人の「アガリ」に繋がっている象徴のような局でした。

南4局オーラス、ラス目の木下が親番。
この半荘アガリがなかったのですが、テンパイは入っているようで、そろそろ爆発するかも?
と期待を込めて観戦することにしました。

五万五万五万七万九万四索八索九索四筒五筒六筒八筒九筒西  ドラ五万

おおおー!!配牌ドラ暗刻!!アガって欲しい!!テンションあがりました!!
(ごめんなさい、他の方)
この後のほぼムダツモ無しでテンパイして、即リーチ!

五万五万五万七万八万九万七索八索九索四筒五筒六筒六筒  リーチ

しかし、その3巡後、無情にも「ツモ」の声

一筒一筒二筒三筒三筒五筒五筒南南北北中中  ツモ二筒

12,000点の対決は中安に軍配が上がり、1人浮きをもぎ取りました。
木下一矢報えず今節急落した。が、爆発すること多々ありこれからに期待したいと思います。

C1リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 三好 直幸 20.8 81.1 101.9
2 中安 武尊 72.0 29.7 101.7
3 赤木 由実 39.6 41.9 81.5
4 山室 太二 45.8 25.3 71.1
5 上村 政雄 36.0 33.2 69.2
6 川崎 諒介 ▲ 20.4 42.9 22.5
7 西村 友和 36.9 ▲ 20.3 16.6
8 川上 直也 ▲ 2.9 ▲ 0.2 ▲ 3.1
9 吉本 卓矢 ▲ 3.9 ▲ 2.9 ▲ 6.8
10 田村  豊 ▲ 43.1 15.7 ▲ 27.4
11 富田 淳一 9.4 ▲ 38.4 ▲ 29.0
12 森元 直哉 ▲ 42.3 ▲ 20.7 ▲ 63.0
13 秋山 淑子 ▲ 37.4 ▲ 31.4 ▲ 68.8
14 谷上 脩平 ▲ 47.2 ▲ 42.5 ▲ 89.7
15 伊原 達也 ▲ 61.7 ▲ 35.8 ▲ 97.5
16 木下 恭子 ▲ 2.6 ▲ 98.6 ▲ 101.2

 

C2リーグレポート:下山学

1卓(松永・城・下村・高橋)
3回戦を終え、松永・城・下村の3人がプラス得点で迎えた4回戦も、オーラスまで、松永・城・下村の3人が3万オーバーで混戦模様となりトップ取りが激しくなった。

ラス親松永が城から直撃で差を少し広げ、次局は松永・下村がテンパイで流局。
迎えた南4局2本場

一万二万三万五万七万八万九万二索三索九索九索五筒六筒  ドラ九索

この手牌のところへ七筒を引いてきて五万切りリーチ。
すぐ四索をツモり接戦をほぼ手中にした松永。
この半荘を落とした城も3半荘分の貯金でプラス。
後の話では城・下村とも 4回戦目は小さくてもプラス狙いだったそうです。

C2ではまだまだ出来てないことですが(自分を含め)
全員がその局面にあった麻雀を打てなければいけない、そう思います。
上位は団子状態の混戦ですが、次節以降も一打一打意味のある麻雀をしたいですし、見てみたいです。

C2リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 後藤 俊孝 33.8 41.0 74.8
2 下村 学 54.5 8.2 62.7
3 高谷 圭一 50.0 10.4 60.4
4 松永 侑己 4.9 50.9 55.8
5 木下 誠二郎 14.4 39.2 53.6
6 丸山  直 1.9 47.6 49.5
7 吉田 圭吾 95.1 ▲ 48.1 47.0
8 辻井 和也 20.8 25.8 46.6
9 城 裕介 ▲ 4.8 29.5 24.7
10 赤木 里恵 57.4 ▲ 46.0 11.4
11 前川 憲一 ▲ 3.9 10.1 6.2
12 長尾 浩平 ▲ 33.3 26.1 ▲ 7.2
13 稲岡 ミカ ▲ 13.7 5.6 ▲ 8.1
14 鎌田 周平 15.8 ▲ 26.9 ▲ 11.1
15 永田 知也 ▲ 37.1 20.0 ▲ 17.1
16 長野 恵美 13.7 ▲ 37.1 ▲ 23.4
17 山神 剛 ▲ 33.9 9.8 ▲ 24.1
18 辰巳 晴基 1.0 ▲ 32.1 ▲ 31.1
20 疋田 豪 ▲ 39.2 6.6 ▲ 32.6
21 土田 小緒里 ▲ 14.2 ▲ 24.4 ▲ 38.6
22 大久保 朋美 ▲ 37.7 ▲ 8.3 ▲ 46.0
19 大橋 慶一郎 ▲ 15.8 ▲ 37.1 ▲ 52.9
25 只野 真理子 ▲ 82.8 21.6 ▲ 61.2
23 小西 輝彦 ▲ 32.4 ▲ 47.8 ▲ 80.2
24 高橋 正人 ▲ 16.5 ▲ 88.6 ▲ 105.1

関西プロリーグ レポート/第13期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第2節レポート

Aリーグレポート:辻本翔哉
 
A1卓:花岡、藤川、貫上、中川
A2卓:米川、仁科、横山、勝間
A3卓:佐々木、辻本、上村、堀
A1卓は、別日対局だったため観戦は出来なかったが、中川が+38.0Pと好調だったようだ。中川は前節▲13.4Pだったので、トータル+24.6Pになった。この卓は前節のように差があまり広がらず締まった状況になった。
A2卓はA1卓とは違い前節プラスの米川と横山が好調を維持した。
米川+26.7P、横山+31.2P、仁科▲1.6P、勝間▲56.3P。
前期もう一歩のところで決定戦を逃した仁科と、第4期太閤位勝間に巻き返しを期待したい。
A3卓、佐々木と堀の2回戦目の動向が気になった。
堀の1回戦は浮きの2着となったが、あまり調子が良くなく、2回戦目は親番の南3局の時点で2万点そこそこのラス。点数が欲しい中10巡目でリーチ。
その時点でトップの佐々木が食らいつき14巡目で追っかけリーチ。
ドラの三万を自分の手の中に収めての追いかけ勝負に感じた。
しかしハイテイの佐々木のツモはドラの三万
点数が欲しかった堀のドラ単騎の手に振り込んでしまった。
佐々木の打ち筋は読みもしっかりしており、守りも硬いイメージだったので以外だった。
後で佐々木に聞くとやはり三万を引いてのリーチ、役は七対子だったらしい。
その半荘は堀がトップを取り、それから調子を取り戻し4半荘トータルもトップだった。
麻雀は少しのきっかけで流れが傾くと思います。
佐々木がリーチしなかったら振り込みは無かったであろう、逆に跳満をアガっていれば、今節は佐々木の独壇場だったと思う。
お互いを牽制し合い、息苦しささえあるリーグ戦をこれからも楽しんでいきたいと思う。
Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 横山  毅 50.3 31.2 81.5
2 藤川 議次 62.9 4.0 66.9
3 米川 基紀 27.9 26.7 54.6
4 中川 由佳梨 ▲ 13.4 38.0 24.6
5 辻本 翔哉 30.1 ▲ 6.8 23.3
6 上村 宜久 53.1 ▲ 34.5 18.6
7 花岡 章生 43.0 ▲ 26.4 16.6
8 佐々木 亮 ▲ 16.9 1.4 ▲ 15.5
9 堀  昭義 ▲ 75.7 39.9 ▲ 35.8
10 貫上 洋志 ▲ 44.6 ▲ 15.6 ▲ 60.2
11 仁科健一郎 ▲ 79.2 ▲ 1.6 ▲ 80.8
12 勝間 伸生 ▲ 37.5 ▲ 56.3 ▲ 93.8

 
Bリーグレポート:宮田豊夢
オーラスとは実に不思議な空間であるかのようで、それが持つ独特の雰囲気は、私の胸を期待と不安で押し潰すかのようである。
また、その空間に投げ込まれる雀士たちは何を思い、何を感じているのだろうか。
そこにおいて、普段とは異なる顔を見ることができそうである。
B1卓 (坂本・西原・近野・森下)
東3局、森下が絶好の3面待ちリーチで先行するが、中々ツモとはいかない。
流局かと思われた。しかし、
二万三万四万五万六万七万二筒二筒三筒三筒四筒四筒六筒  ドラ六筒
このテンパイを入れていた坂本から八筒がこぼれて、7,700のアガリ。
二万三万四万三索三索五索六索七索三筒四筒五筒六筒七筒  ロン八筒
放銃してしまった坂本も逆襲に燃える。
南2局
一索一索三索三索七索八索九索  ポン東東東  ポン中中中  ツモ三索  ドラ五筒
南3局、西家
二万二万二万八万八万二索三索四索八筒八筒  ポン西西西  ツモ八筒  ドラ西
坂本の連続アガリで、混戦のまま一気にオーラスになだれ込んだ。
南4局ドラ三筒
点数はそれぞれ
坂本(33,700)
西原(32,100)
近野(22,800)
森下(31,400)
坂本が早々に五万 左向き三万 上向き四万 上向きのリャンメンチーを敢行すれば、無論他のトップ争いの2人も黙っていない。
ポン!チー!で急ぐ。
3者のフーロが重なる中、現在ラス目の近野は、一挙逆転のタンヤオ七対子ドラドラを気迫でテンパイさせる。
二万二万六万六万二索二索八索八索三筒三筒六筒六筒七筒
手に汗握るオーラスの攻防戦となった。
「誰が抜け出す!」観客がそう思った瞬間、坂本から「ロン!」の一声。
三索三索三索三筒三筒四筒四筒四筒七筒八筒  チー五万 左向き三万 上向き四万 上向き  ロン六筒
この六筒、実は片アガリのラスハイ。
坂本の正に鬼気迫る3連続アガリとなった。
坂本はいつもニコニコの気さくな麻雀打ち、今日のオーラスはそんな坂本の超勝負師的な一面を垣間見ることができた気がする。
麻雀が終わればいつものニコニコで話しかけてくれる、実に気持ちのいい打ち手である。
B2卓では、1節では苦汁を舐めた中川が+46.0Pの躍進。
前期Aリーガーの実力をいかんなく発揮した。
(中川保+46.0P、原田▲8.7P、延原▲17.5P、吉田+27.7P、山本▲67.5P)
GWも終わり、初夏から真夏に変わるように、益々熱くなりそうな雰囲気を感じます。
Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 筒井 宏晶 19.7 55.9 75.6
2 西原 佳隆 83.2 ▲ 15.1 68.1
3 原田 保正 66.3 ▲ 8.7 57.6
4 坂本 誠裕 22.5 18.1 40.6
5 近野理智男 15.4 10.7 26.1
6 玉木 章司 14.5 ▲ 4.0 10.5
7 中川  保 ▲ 43.0 46.0 3.0
8 中野 孝治 1.9 0.0 1.9
9 山中  翼 ▲ 9.4 4.0 ▲ 5.4
10 宮田 豊夢 ▲ 18.4 7.2 ▲ 11.2
11 延原 明美 1.1 ▲ 17.5 ▲ 16.4
12 森下 恭好 0.8 ▲ 24.9 ▲ 24.1
13 掛樋 忠雄 ▲ 4.5 ▲ 32.0 ▲ 36.5
14 山本 善嗣 12.0 ▲ 67.5 ▲ 55.5
15 吉田 哲史 ▲ 98.2 27.7 ▲ 70.5
16 稲森 英子 ▲ 66.9 ▲ 20.9 ▲ 87.8

 
C1リーグレポート:秋山淑子
こんにちわ。ゴールデンウィーク明けで変則開催の第2節ですが、第1節でかなりの点数差がでたので、プラスのものは昇級を、マイナスのものはいやがおうにも降級を意識しまう展開になってしまっています。
3卓(西村、吉本、川崎、森元)
東3局1本場、親が早々に白をポンして仕掛けてきた。
急がねばならなくなった7巡目、配牌からトイツ持ちの東が暗刻になります。
五万六万九万九万二索三索五索七索四筒五筒六筒東東  ツモ東  ドラ五万
ここから打七索で理想的な1シャンテンを手に入れます。
できればドラ面子の順子を確定させてのテンパイをしたいものですが、五索七索を処理した後、8巡目ツモの七筒を鳴かれ、六索七索とソーズのツモ切りが続きます。
そして、四索をツモってテンパイ、即リーチとします。
しかし、ドラ色のマンズは他家から出ることもなく、ツモもマンズは九万のみで流局濃厚と思われた15巡目、やっと七万を引きアガリ親の連荘を阻止しました。
五万六万九万九万二索三索四索四筒五筒六筒東東東  ツモ七万
この手、リーチをかけなくてもアガれるし、親もテンパイ濃厚な状況かつ分の悪い待ちなので、自分などは臆病にヤミテンのままいることも多々あるのですが、リーチを即断した決断力は素晴らしいと思いました。
4卓(木下、上村、中安、田村)
4卓は3回戦終了時点でトータルトップの上村の後ろから観戦していました。
調子のよさそうな人の手は、動きがありそうだと思ったので。
読みどおり?の好配牌
東1局0本場
三万四万五万六万一索六索八索四筒四筒六筒七筒八筒発  ドラ九筒
これを10巡目にテンパイ、11巡目にリーチ、12巡目にツモ。
三万四万五万六万七万六索七索八索四筒四筒六筒七筒八筒  ツモ二万
1,300・2,600のアガリとしました。
高めの八万をテンパイ前に3枚も切った中安は、胸をほっと撫で下ろした。
東2局、そして、その中安の親。北家の田村が4巡目にリーチ。
そのときの、親、中安の手牌。
二万三万八万四索四索六索七索八索八索九索五筒七筒九筒  ドラ七万
北家の捨て牌は、南八索 上向き東五筒 上向き八索を頼りにソーズの上をさばいて追いつきたいところです。
ようやく終盤二万を切って追いつきリーチ。
これに、木下が二万の壁から打一万を放銃。
二万三万六万七万八万四索四索六索七索八索五筒六筒七筒  ロン一万
一万を切るときの木下のリズムが一瞬乱れたのは、いやな感じを少し感じ取っていたのでしょうか?
東2局1本場
三万四万五万三索四索六索六索六索七索八索三筒四筒五筒  ロン二索  ドラ一万
11巡目、続けざまに、中安のロンの声。独走態勢になるかと思われましたが、次局、上村がドラ色のホンイツで攻めて、流局にはなりましたが連荘を阻止。
上り調子の親を蹴った果敢な攻めだったと思いました。
東4局、今まで沈黙していた木下の親番、二索 上向き四万 上向き二万 上向き八筒 上向き九万 上向きと捨てリーチ。
その時の西家中安、
二万三万五万七万五索五索五索六索七索八索八索四筒四筒  ドラ八万
北家・上村の手牌。
四万六万八万九万九万二筒二筒三筒三筒六筒東発発
ここから2人ともツモに恵まれシャンテン数を上げていきます。
中安七索五索六索でテンパイ。五索暗カン八筒ツモ切り。
対して上村、八万三万九筒そして三筒暗刻にして面子手にも対応の形にします。
そこに八索をツモって、切れず打六万とした。
北家・上村の手牌
六万八万八万九万九万二筒二筒三筒三筒三筒六筒発発  ツモ八索  打六万
これが、西家・中安のカンチャに飛び込みとなった。
五万七万六索六索七索七索八索八索四筒四筒  暗カン牌の背五索 上向き五索 上向き牌の背  ロン六万
親がかけたリーチ、それによる危険牌、安牌、五索 上向き暗カン、すべてが1人の「アガリ」に繋がっている象徴のような局でした。
南4局オーラス、ラス目の木下が親番。
この半荘アガリがなかったのですが、テンパイは入っているようで、そろそろ爆発するかも?
と期待を込めて観戦することにしました。
五万五万五万七万九万四索八索九索四筒五筒六筒八筒九筒西  ドラ五万
おおおー!!配牌ドラ暗刻!!アガって欲しい!!テンションあがりました!!
(ごめんなさい、他の方)
この後のほぼムダツモ無しでテンパイして、即リーチ!
五万五万五万七万八万九万七索八索九索四筒五筒六筒六筒  リーチ
しかし、その3巡後、無情にも「ツモ」の声
一筒一筒二筒三筒三筒五筒五筒南南北北中中  ツモ二筒
12,000点の対決は中安に軍配が上がり、1人浮きをもぎ取りました。
木下一矢報えず今節急落した。が、爆発すること多々ありこれからに期待したいと思います。
C1リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 三好 直幸 20.8 81.1 101.9
2 中安 武尊 72.0 29.7 101.7
3 赤木 由実 39.6 41.9 81.5
4 山室 太二 45.8 25.3 71.1
5 上村 政雄 36.0 33.2 69.2
6 川崎 諒介 ▲ 20.4 42.9 22.5
7 西村 友和 36.9 ▲ 20.3 16.6
8 川上 直也 ▲ 2.9 ▲ 0.2 ▲ 3.1
9 吉本 卓矢 ▲ 3.9 ▲ 2.9 ▲ 6.8
10 田村  豊 ▲ 43.1 15.7 ▲ 27.4
11 富田 淳一 9.4 ▲ 38.4 ▲ 29.0
12 森元 直哉 ▲ 42.3 ▲ 20.7 ▲ 63.0
13 秋山 淑子 ▲ 37.4 ▲ 31.4 ▲ 68.8
14 谷上 脩平 ▲ 47.2 ▲ 42.5 ▲ 89.7
15 伊原 達也 ▲ 61.7 ▲ 35.8 ▲ 97.5
16 木下 恭子 ▲ 2.6 ▲ 98.6 ▲ 101.2

 
C2リーグレポート:下山学
1卓(松永・城・下村・高橋)
3回戦を終え、松永・城・下村の3人がプラス得点で迎えた4回戦も、オーラスまで、松永・城・下村の3人が3万オーバーで混戦模様となりトップ取りが激しくなった。
ラス親松永が城から直撃で差を少し広げ、次局は松永・下村がテンパイで流局。
迎えた南4局2本場
一万二万三万五万七万八万九万二索三索九索九索五筒六筒  ドラ九索
この手牌のところへ七筒を引いてきて五万切りリーチ。
すぐ四索をツモり接戦をほぼ手中にした松永。
この半荘を落とした城も3半荘分の貯金でプラス。
後の話では城・下村とも 4回戦目は小さくてもプラス狙いだったそうです。
C2ではまだまだ出来てないことですが(自分を含め)
全員がその局面にあった麻雀を打てなければいけない、そう思います。
上位は団子状態の混戦ですが、次節以降も一打一打意味のある麻雀をしたいですし、見てみたいです。
C2リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 後藤 俊孝 33.8 41.0 74.8
2 下村 学 54.5 8.2 62.7
3 高谷 圭一 50.0 10.4 60.4
4 松永 侑己 4.9 50.9 55.8
5 木下 誠二郎 14.4 39.2 53.6
6 丸山  直 1.9 47.6 49.5
7 吉田 圭吾 95.1 ▲ 48.1 47.0
8 辻井 和也 20.8 25.8 46.6
9 城 裕介 ▲ 4.8 29.5 24.7
10 赤木 里恵 57.4 ▲ 46.0 11.4
11 前川 憲一 ▲ 3.9 10.1 6.2
12 長尾 浩平 ▲ 33.3 26.1 ▲ 7.2
13 稲岡 ミカ ▲ 13.7 5.6 ▲ 8.1
14 鎌田 周平 15.8 ▲ 26.9 ▲ 11.1
15 永田 知也 ▲ 37.1 20.0 ▲ 17.1
16 長野 恵美 13.7 ▲ 37.1 ▲ 23.4
17 山神 剛 ▲ 33.9 9.8 ▲ 24.1
18 辰巳 晴基 1.0 ▲ 32.1 ▲ 31.1
20 疋田 豪 ▲ 39.2 6.6 ▲ 32.6
21 土田 小緒里 ▲ 14.2 ▲ 24.4 ▲ 38.6
22 大久保 朋美 ▲ 37.7 ▲ 8.3 ▲ 46.0
19 大橋 慶一郎 ▲ 15.8 ▲ 37.1 ▲ 52.9
25 只野 真理子 ▲ 82.8 21.6 ▲ 61.2
23 小西 輝彦 ▲ 32.4 ▲ 47.8 ▲ 80.2
24 高橋 正人 ▲ 16.5 ▲ 88.6 ▲ 105.1