荒 正義原作の『鉄火場のシン』がDVD化!セル&レンタル決定!

原作は『近代麻雀』で人気連載中の「鉄火場のシン」!
荒正義の原作をもとに描く本格麻雀漫画。
漫画の作風そのままに、トリッキーな手や奇抜な設定を使わず、打ち手の心理と駆け引きを丁寧に描いた本格麻雀ドラマをリリース!

主演は若手俳優として注目の滝口幸広!
闘牌指導に猿川真寿を迎え、宮内こずえも出演!

第1弾タイトル「灼熱の闘牌録!鉄火場のシン 生き残るモノの覚悟」 8月6日セル&レンタル開始

第2弾タイトル「灼熱の闘牌録!鉄火場のシン 卓上に賭けた絆」 9月3日セル&レンタル開始

2013_fes

メディア情報/荒 正義原作の『鉄火場のシン』がDVD化!セル&レンタル決定!

原作は『近代麻雀』で人気連載中の「鉄火場のシン」!
荒正義の原作をもとに描く本格麻雀漫画。
漫画の作風そのままに、トリッキーな手や奇抜な設定を使わず、打ち手の心理と駆け引きを丁寧に描いた本格麻雀ドラマをリリース!
主演は若手俳優として注目の滝口幸広!
闘牌指導に猿川真寿を迎え、宮内こずえも出演!
第1弾タイトル「灼熱の闘牌録!鉄火場のシン 生き残るモノの覚悟」 8月6日セル&レンタル開始
第2弾タイトル「灼熱の闘牌録!鉄火場のシン 卓上に賭けた絆」 9月3日セル&レンタル開始
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第10期北陸リーグ レポート

7月13日、第10期北陸リーグの頂点を決めるべく、リーグ戦の通過者8名による準決勝~決勝戦が開催された。

準決勝は予選ポイントをフラットにして3回戦、上位4名がそのポイントを持ち越して2回戦が実施される。

4位以内は勿論だが、決勝でのアドバンテージ確保の為に少しでもポイントを稼いでおきたい各人の思惑の中、準決勝は張り詰めた空気のもとで行われた。

決勝進出者は以下の4名。
窪田さん(57.2P)、光岡さん(44.5P)、森田(有)さん(40.6P)、小泉さん(17.9P)
窪田さんが頭一つ抜けているとはいえ、1つのトップで捲れる差。小泉さんは連勝が必要か。

全員がアマの方ながら、決勝の常連者や優勝経験者で固められており、実績十分・レベルの高い対局が期待できる顔ぶれとなった。
ただ、準決勝に3名残っていたプロがいずれも決勝に進めなかった事は、当事者の私を含めて猛省すべき点であろう。

1回戦 起家、光岡さん-森田さん-小泉さん-窪田さん

先制したのは起家の光岡さん。

東1局

三万三万六万七万六索七索八索  チー六筒 左向き七筒 上向き八筒 上向き  チー五万 左向き六万 上向き七万 上向き  ツモ八万  ドラ七筒

六筒七筒八筒のチーは七筒八筒九筒の喰い替えであり、そこから朧げに見えていた三色を加える形で、しっかりと2,000オールをアガリ切っている。

リーグ戦レポートでもご紹介したとおり、光岡さんは粘り強い受け麻雀を自身の代名詞とする強者であるが、このAルールを熟知した打ち回し役作り、そして正確なアガリ筋に今日へかける強い意気込みが感じられた。

これを皮切りに、東1局1本場

六万六万七索九索七筒八筒九筒  ポン白白白  チー二筒 左向き三筒 上向き四筒 上向き  ロン八索  ドラ六万

当面の敵である窪田さんから直取り。
東2局

四万五万五万六万七万二筒三筒四筒五筒五筒五筒六筒七筒  ロン六万  ドラ三万

立て続けに加点し、暫定ではあるが一気にトップへ躍り出る。
しかしこのままで終わらせないのが経験豊富な決勝進出者の面々。
窪田さんと小泉さんが本手を横に曲げてぶつけ合う

東3局、窪田さん 

六万六万三索四索五索七索八索九索九索九索発発発  リーチ  ドラ六万

小泉さん 
五万六万七万七万七万二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒  リーチ

ここを制したのは窪田さん。
準決勝3連勝の意地を見せて2,000・4,000を引きアガる。

しかしリードで守られた光岡さんを崩すのは容易ではなく、決して無理をせず、ヤミで静かに局を進めて他者のチャンスを確実に奪っていく隙のない立ち回り。

南4局

三万四万五万三索四索五索二筒二筒六筒七筒七筒八筒八筒  ドラ五索

この小泉さんの起死回生のリーチも、攻める理由のない光岡さん、ラス親だが原点を切られかねない窪田さん。共に無理をせず、静かに牌は伏せられて1回戦は決着した。

1回戦成績
光岡さん(+20.4P)、窪田さん(+5.5P)、小泉さん(▲9.3P)、森田さん(▲17.6P)

総合成績
光岡さん(+64.9P)、窪田さん(+62.9P)、森田さん(+23.0P)、小泉さん(+8.6P)

光岡さんが僅かの差ながらトップ。最終戦は窪田さんとの着順勝負に。
森田さん、小泉さんは上位2名を沈めての大トップ条件だが、相当厳しい点差である。
半年間の集大成。決勝最終戦は2人の決戦という形でスタートした。

2回戦 起家、窪田さん-森田さん-小泉さん-光岡さん

東1局、立ち上がりは受け気味の光岡さんに対し3人が攻め気配。
打牌に窮した光岡さんが、当面の敵であり親の窪田さんを避ける形で森田さんのリーチに振り込んでしまう。

三万四万五万九万九万一筒二筒三筒四筒六筒七筒八筒九筒  リーチ  ロン五筒  ドラ一筒

これが本手の8,000。大逆転に望みを繋いだ森田さんは勿論だが、窪田さんは親番を失うが点数以上のリードを得た形となる。

逆に苦しくなった光岡さんは次局、丁寧な打ち回しから本手を仕上げてリーチに出る。
東2局

六万七万八万三索四索五索七索八索二筒二筒三筒四筒五筒  リーチ  ドラ三索

ピンズのターツを払ってドラメンツを作ってリーチ。
淀みなく六索を引きアガるかに思えたが、残ったアガリ牌は全て他の3者の手に吸収され、成就することなく流局。しかも窪田さん、森田さん共にテンパイ。光岡さんの逆転の可能性は潰えたかに見えた。

しかし、麻雀は真摯に取り組む者を見捨てはしないのだろうか、衰えない牌勢で1局でこの半荘をフラットに戻してしまう。

東3局

二万三万四万六万六万三索四索六索七索八索三筒四筒五筒  リーチ  ツモ五索  ドラ三索

決めれば決着も見えるドラ対子で攻めていた窪田さんをあっさり抜き去る2,000・4,000。
受けが崩されてもそのメンタルは決して崩れず、光岡さんが再度トータルトップに立つ。

だがここで終わらないのも決勝に残った者達の矜持であろう。

続く東4局は、リードを広げたい光岡さんに窪田さんが待ったをかける。

東4局

三万四万五万九索九索三筒四筒東東東北北北  リーチ  ロン二筒  ドラ八万

456の三色で来ていた光岡さんの余剰牌を捉えて3,200。今度は窪田さんがトップを再奪取。
そしてここまで見せ場の乏しかった小泉さんも意地を見せる。

南2局1本場

一索二索三索四索四索四索六索  ポン南南南  チー七索 左向き八索 上向き九索 上向き  ロン五索  ドラ三索

高めの12,000は12,300を森田さんから。
これで森田さんは終戦。小泉さんは最後の親番に全てを賭ける。

そしてこの局が事実上の決着となる。結果として2フーロながら、電光石火の、そして必然とも言える、あまりに鮮やかな光岡さんの満貫が炸裂する。

南3局
    
二筒三筒四筒五筒白白白  チー六筒 左向き七筒 上向き八筒 上向き  ポン発発発  ツモ二筒  ドラ四万

オーラス、窪田さんは満貫ツモで逆転なので可能性は十分にあったと思う。
しかし、ホンイツ系の手牌に加え、上家の光岡さんが必要牌を河に並べる事はなく、静かに牌は伏せられて、今期の北陸リーグの幕は閉じた。

2回戦成績 
窪田さん(▲1.2P)、森田さん(▲13.9P)、小泉さん(▲6.1P)、光岡さん(+21.2P)

総合成績
光岡さん(+86.1P)、窪田さん(+61.7P)、森田さん(+9.1P)、小泉さん(+2.5P)

光岡さんは不用意な攻めは決して行わず、本手を確実にものにする試合巧者の麻雀で、北陸リーグ連覇という快挙を達成。本当におめでとうございます。

一般の方の中でも抜きん出た実績を残しており、次回以降、他者のマークも厳しくなるのではないでしょうか。
他のお三方も、北陸で安定した成績を収めているだけに、来期こそはという思いも一層だと思います。是非頑張って下さい。

また、私を含めて決勝に残れなかったプロの面々は来期に向けて稽古を積み、決勝進出を目標ではなくノルマとする心構えで次に臨んでほしいと思います。

最後になりますが、半年間ではありますが、拙いレポートにお付き合い戴き有難うございました。またいつかお目にかかる事があらば、宜しくお願い致します。

北陸リーグ レポート/第10期北陸リーグ レポート

7月13日、第10期北陸リーグの頂点を決めるべく、リーグ戦の通過者8名による準決勝~決勝戦が開催された。
準決勝は予選ポイントをフラットにして3回戦、上位4名がそのポイントを持ち越して2回戦が実施される。
4位以内は勿論だが、決勝でのアドバンテージ確保の為に少しでもポイントを稼いでおきたい各人の思惑の中、準決勝は張り詰めた空気のもとで行われた。
決勝進出者は以下の4名。
窪田さん(57.2P)、光岡さん(44.5P)、森田(有)さん(40.6P)、小泉さん(17.9P)
窪田さんが頭一つ抜けているとはいえ、1つのトップで捲れる差。小泉さんは連勝が必要か。
全員がアマの方ながら、決勝の常連者や優勝経験者で固められており、実績十分・レベルの高い対局が期待できる顔ぶれとなった。
ただ、準決勝に3名残っていたプロがいずれも決勝に進めなかった事は、当事者の私を含めて猛省すべき点であろう。
1回戦 起家、光岡さん-森田さん-小泉さん-窪田さん
先制したのは起家の光岡さん。
東1局
三万三万六万七万六索七索八索  チー六筒 左向き七筒 上向き八筒 上向き  チー五万 左向き六万 上向き七万 上向き  ツモ八万  ドラ七筒
六筒七筒八筒のチーは七筒八筒九筒の喰い替えであり、そこから朧げに見えていた三色を加える形で、しっかりと2,000オールをアガリ切っている。
リーグ戦レポートでもご紹介したとおり、光岡さんは粘り強い受け麻雀を自身の代名詞とする強者であるが、このAルールを熟知した打ち回し役作り、そして正確なアガリ筋に今日へかける強い意気込みが感じられた。
これを皮切りに、東1局1本場
六万六万七索九索七筒八筒九筒  ポン白白白  チー二筒 左向き三筒 上向き四筒 上向き  ロン八索  ドラ六万
当面の敵である窪田さんから直取り。
東2局
四万五万五万六万七万二筒三筒四筒五筒五筒五筒六筒七筒  ロン六万  ドラ三万
立て続けに加点し、暫定ではあるが一気にトップへ躍り出る。
しかしこのままで終わらせないのが経験豊富な決勝進出者の面々。
窪田さんと小泉さんが本手を横に曲げてぶつけ合う
東3局、窪田さん 
六万六万三索四索五索七索八索九索九索九索発発発  リーチ  ドラ六万
小泉さん 
五万六万七万七万七万二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒  リーチ
ここを制したのは窪田さん。
準決勝3連勝の意地を見せて2,000・4,000を引きアガる。
しかしリードで守られた光岡さんを崩すのは容易ではなく、決して無理をせず、ヤミで静かに局を進めて他者のチャンスを確実に奪っていく隙のない立ち回り。
南4局
三万四万五万三索四索五索二筒二筒六筒七筒七筒八筒八筒  ドラ五索
この小泉さんの起死回生のリーチも、攻める理由のない光岡さん、ラス親だが原点を切られかねない窪田さん。共に無理をせず、静かに牌は伏せられて1回戦は決着した。
1回戦成績
光岡さん(+20.4P)、窪田さん(+5.5P)、小泉さん(▲9.3P)、森田さん(▲17.6P)
総合成績
光岡さん(+64.9P)、窪田さん(+62.9P)、森田さん(+23.0P)、小泉さん(+8.6P)
光岡さんが僅かの差ながらトップ。最終戦は窪田さんとの着順勝負に。
森田さん、小泉さんは上位2名を沈めての大トップ条件だが、相当厳しい点差である。
半年間の集大成。決勝最終戦は2人の決戦という形でスタートした。
2回戦 起家、窪田さん-森田さん-小泉さん-光岡さん
東1局、立ち上がりは受け気味の光岡さんに対し3人が攻め気配。
打牌に窮した光岡さんが、当面の敵であり親の窪田さんを避ける形で森田さんのリーチに振り込んでしまう。
三万四万五万九万九万一筒二筒三筒四筒六筒七筒八筒九筒  リーチ  ロン五筒  ドラ一筒
これが本手の8,000。大逆転に望みを繋いだ森田さんは勿論だが、窪田さんは親番を失うが点数以上のリードを得た形となる。
逆に苦しくなった光岡さんは次局、丁寧な打ち回しから本手を仕上げてリーチに出る。
東2局
六万七万八万三索四索五索七索八索二筒二筒三筒四筒五筒  リーチ  ドラ三索
ピンズのターツを払ってドラメンツを作ってリーチ。
淀みなく六索を引きアガるかに思えたが、残ったアガリ牌は全て他の3者の手に吸収され、成就することなく流局。しかも窪田さん、森田さん共にテンパイ。光岡さんの逆転の可能性は潰えたかに見えた。
しかし、麻雀は真摯に取り組む者を見捨てはしないのだろうか、衰えない牌勢で1局でこの半荘をフラットに戻してしまう。
東3局
二万三万四万六万六万三索四索六索七索八索三筒四筒五筒  リーチ  ツモ五索  ドラ三索
決めれば決着も見えるドラ対子で攻めていた窪田さんをあっさり抜き去る2,000・4,000。
受けが崩されてもそのメンタルは決して崩れず、光岡さんが再度トータルトップに立つ。
だがここで終わらないのも決勝に残った者達の矜持であろう。
続く東4局は、リードを広げたい光岡さんに窪田さんが待ったをかける。
東4局
三万四万五万九索九索三筒四筒東東東北北北  リーチ  ロン二筒  ドラ八万
456の三色で来ていた光岡さんの余剰牌を捉えて3,200。今度は窪田さんがトップを再奪取。
そしてここまで見せ場の乏しかった小泉さんも意地を見せる。
南2局1本場
一索二索三索四索四索四索六索  ポン南南南  チー七索 左向き八索 上向き九索 上向き  ロン五索  ドラ三索
高めの12,000は12,300を森田さんから。
これで森田さんは終戦。小泉さんは最後の親番に全てを賭ける。
そしてこの局が事実上の決着となる。結果として2フーロながら、電光石火の、そして必然とも言える、あまりに鮮やかな光岡さんの満貫が炸裂する。
南3局
    
二筒三筒四筒五筒白白白  チー六筒 左向き七筒 上向き八筒 上向き  ポン発発発  ツモ二筒  ドラ四万
オーラス、窪田さんは満貫ツモで逆転なので可能性は十分にあったと思う。
しかし、ホンイツ系の手牌に加え、上家の光岡さんが必要牌を河に並べる事はなく、静かに牌は伏せられて、今期の北陸リーグの幕は閉じた。
2回戦成績 
窪田さん(▲1.2P)、森田さん(▲13.9P)、小泉さん(▲6.1P)、光岡さん(+21.2P)
総合成績
光岡さん(+86.1P)、窪田さん(+61.7P)、森田さん(+9.1P)、小泉さん(+2.5P)
光岡さんは不用意な攻めは決して行わず、本手を確実にものにする試合巧者の麻雀で、北陸リーグ連覇という快挙を達成。本当におめでとうございます。
一般の方の中でも抜きん出た実績を残しており、次回以降、他者のマークも厳しくなるのではないでしょうか。
他のお三方も、北陸で安定した成績を収めているだけに、来期こそはという思いも一層だと思います。是非頑張って下さい。
また、私を含めて決勝に残れなかったプロの面々は来期に向けて稽古を積み、決勝進出を目標ではなくノルマとする心構えで次に臨んでほしいと思います。
最後になりますが、半年間ではありますが、拙いレポートにお付き合い戴き有難うございました。またいつかお目にかかる事があらば、宜しくお願い致します。

第91回『勝てる!リーチ麻雀講座①』 魚谷 侑未

皆さんこんにちは、魚谷侑未です。
今回から、中級講座を数回に渡って担当させて頂く事になりました。
まずは、どのレベルに合わせて戦術を書いて行くか考えましたが、中級者~上級者手前くらいの方にスキルアップして頂けるような記事を書いて行けたら…と思い筆を取らせて頂きます。

ここでの戦術はあくまで「フリー麻雀やネット麻雀での勝ち組になるために」ということをメインに語らせて頂きます。プロ同士の対局や麻雀大会やタイトル戦の特殊状況ではなく、日々の麻雀の成績上昇のお手伝いが少しでも出来れば…と思います。

拙い文章力でありますが、しばしのお付き合いをお願いします。

なお、ここに記す事は、負け組から勝ち組に転身するために必要な、始めの一歩のお話です。
日頃から勝っている人には、全く意味のない戦術かもしれません。
ここに記していることは、応用編ではなく基礎編となります。
麻雀で勝てない!という人は、騙されたと思って実践してみてください。
麻雀で勝っている人は、半分流しながら見てくださいね(笑)

○麻雀で勝ち組になるために
皆さんは、麻雀で勝ち越していますか?それとも負け越していますか?
負けてるなーと感じている方は、勝てるようになりたいと思いませんか?
麻雀の基礎は分かっているけど、麻雀で負けてしまう…。
そんな人を、この講座では中級者と定義していこうと思います。
中級者から上級者にかけてという期間は、一番壁にぶつかりやすい時期だと思います。

「強くなりたいけど、何を勉強していいか分からない」

そんな方に身につけて欲しい様々な知識や習慣。
第1回の今回は、戦術の前に麻雀と向き合っていく上で、大切な事の話から入りましょう。

 

Step.1

【自分を知ろう】

はい!最初にして一番実践して欲しい大切な事です。
強い人は絶対にやってます。(今はやってなくても昔はきっとやってたはず…きっと…)

「麻雀の成績をつけましょう」

理由は簡単です。
きちんとつけた成績は、嘘を吐かないからです。
そして、成績をつけることで、結果が自分の目に入り、より負けたくないという思いも強まると思います。この負けたくないという気持ちは、麻雀が強くなるために大切な気持ちだと思うんですよね。

人間の記憶というのは曖昧なもので、時間が経つに連れて、良くも悪くも変換されていきます。
しかし、それでは全く意味がないのです。

自分の成績をきちんと知ることは、自分自身の麻雀を知ることに繋がります。
まずは、目を背けずに現実を見ましょう。

出来れば1000対戦以上の平均順位を出してみましょう。
それだけのゲーム数をこなす事が難しい人は、100戦単位で平均順位を振り返ってみましょう。
100戦単位だと成績はかなりブレがあります。
それでも成績をつけないよりは、よほど指針になります。

平均順位が2.3前半~2.4前半であれば勝ち組と言えると思います。
2.4後半からそれよりも下になってしまう人は、ズバリ麻雀では「負け組」となってしまいます。
自分の麻雀のどこかに必ず間違いがあると思います。

自分を知ることは始まりの一歩でしかありませんが、何も知らなかった頃よりは、確実に前進しているはずです。

何もせずに簡単に数日後に麻雀が強くなる、なんて事はあり得ません。
ほんの少しの努力から始めてみませんか?

ちなみに私は、ここ1年は成績をつけてないのですが(成績がほぼブレなくなってしまったので…)その前の2年間成績をつけたところ平均順位は2.3前半でした。
自慢したいわけではなく、この記事を書いている私が麻雀で負けていたら記事に信憑性も薄くなると思ったので公表させて頂きます。

 

Step.2

【心の持ち方を大切に】

麻雀で負けた時に人のせいにする事はありませんか?

「○○さんがこの局面でこう打つから…」
これは、私も日常的に耳にする言葉です。

例えば、自分が2着目と10,000点差のトップ目で迎えたオーラス。
親である2着目からリーチが入ります。
そのリーチに1,700点持ちのラス目が一発で放銃して12,000。
トップは捲られてゲーム終了です。

「何やってんのー!?」
なんて、内心イライラしてしまう事はありませんか?

はい、今日からその心持ちを変えましょう。

〈麻雀とはそういうゲームです〉

東1局、北家がドラを早々に切り、親にポンされました。
その後、北家はそれを見てベタオリ。
あなたはピンフテンパイだったので、真っ直ぐ行きましたが、親に12,000を放銃。

北家に「鳴かせたなら責任取れよー!」と、腹を立てたりしていませんか?
はい、これも今日で終わりにしましょう。

〈麻雀とはそういうゲームです〉

これは、とっても大切な事なので2回言いました。

麻雀は4人で行うゲームです。
人それぞれ、色んな考えがあって麻雀を打っています。そして楽しんでいます。
だから、負けを人のせいにするのはやめましょう。

今回は自分に悪いように作用した出来事ですが、次回は良いように作用するかもしれません。
その時もまた、同じように腹を立てるのですか?そんな事はないですよね。

この考えを捨てた方が、自分にとってプラスになります。
麻雀はメンタルを一定に保っていないと、判断ミスが増えてしまいます。
イライラしても麻雀にとってプラスになることは何1つありません。

どんな理不尽な結果になったとしても「麻雀はそういうゲーム」であると割り切って打てば、相手が何をやっても気にならなくなるものです。

上の例なら「先にアガれなかった自分が悪い」
下の例なら「放銃になる牌を打ってしまった自分が悪い」
ほら、負けって全部自分のせいに切り替えられますよね?

また、全ての理不尽を受け入れましょう。

147待ちが、カンチャンに負けた。
四暗刻テンパイが1,000点で流された。
ダブルリーチを打ったら親満に放銃した。

どれも日常的にあり得る事ですね。
理不尽がたくさんあるゲームだということを受け入れて打てば、メンタルがブレる事も減ります。
メンタルがブレない事で、また一歩勝ち組に近づくのです。

 

Step.3

【麻雀を好きでいて下さい】

麻雀は楽しいですか?
麻雀は好きですか?

麻雀と関わっている時間が長い人の方が、麻雀を苦痛に思ってしまう時があるんじゃないでしょうか?

麻雀って苦しい時も辛い時もありますよね。
4人で遊ぶゲームですから、相手に対して嫌な気持ちを抱いてしまう事もあるかもしれません。
でも、その時の気持ちは全て麻雀が強くなるために必要な感情であると思って下さい。

苦しい時にどうやってメンタルを切らさずに同じ選択をし続けるか。
辛い時にどうやって道を切り開いていくのか。
嫌な感情を持たないためには、どう立ち回ったらいいのか。

私は全部が全部勉強だと思い、麻雀と毎日向き合っています。
皆さんも、そんな嫌な感情ですら愛してあげて欲しいです。
普段味わえないような感情を楽しんでみてください。

とにかく言いたい事は、

「好きこそ物の上手なれ」

好きであることが、一番の上達への近道です。

はい、ということで、第1回の中級講座は終わります。
え?戦術が一切出てこなかったんだけど?
ほら、始める前の準備運動は凄く大切な事ですから!

次回からは実践的なお話をしていきます!
第2回は「勝てるリーチ戦術」をお届けします。
また、次回の中級講座でお会いしましょう。

中級/第91回『勝てる!リーチ麻雀講座①』 魚谷 侑未

皆さんこんにちは、魚谷侑未です。
今回から、中級講座を数回に渡って担当させて頂く事になりました。
まずは、どのレベルに合わせて戦術を書いて行くか考えましたが、中級者~上級者手前くらいの方にスキルアップして頂けるような記事を書いて行けたら…と思い筆を取らせて頂きます。
ここでの戦術はあくまで「フリー麻雀やネット麻雀での勝ち組になるために」ということをメインに語らせて頂きます。プロ同士の対局や麻雀大会やタイトル戦の特殊状況ではなく、日々の麻雀の成績上昇のお手伝いが少しでも出来れば…と思います。
拙い文章力でありますが、しばしのお付き合いをお願いします。
なお、ここに記す事は、負け組から勝ち組に転身するために必要な、始めの一歩のお話です。
日頃から勝っている人には、全く意味のない戦術かもしれません。
ここに記していることは、応用編ではなく基礎編となります。
麻雀で勝てない!という人は、騙されたと思って実践してみてください。
麻雀で勝っている人は、半分流しながら見てくださいね(笑)
○麻雀で勝ち組になるために
皆さんは、麻雀で勝ち越していますか?それとも負け越していますか?
負けてるなーと感じている方は、勝てるようになりたいと思いませんか?
麻雀の基礎は分かっているけど、麻雀で負けてしまう…。
そんな人を、この講座では中級者と定義していこうと思います。
中級者から上級者にかけてという期間は、一番壁にぶつかりやすい時期だと思います。
「強くなりたいけど、何を勉強していいか分からない」
そんな方に身につけて欲しい様々な知識や習慣。
第1回の今回は、戦術の前に麻雀と向き合っていく上で、大切な事の話から入りましょう。
 
Step.1
【自分を知ろう】
はい!最初にして一番実践して欲しい大切な事です。
強い人は絶対にやってます。(今はやってなくても昔はきっとやってたはず…きっと…)
「麻雀の成績をつけましょう」
理由は簡単です。
きちんとつけた成績は、嘘を吐かないからです。
そして、成績をつけることで、結果が自分の目に入り、より負けたくないという思いも強まると思います。この負けたくないという気持ちは、麻雀が強くなるために大切な気持ちだと思うんですよね。
人間の記憶というのは曖昧なもので、時間が経つに連れて、良くも悪くも変換されていきます。
しかし、それでは全く意味がないのです。
自分の成績をきちんと知ることは、自分自身の麻雀を知ることに繋がります。
まずは、目を背けずに現実を見ましょう。
出来れば1000対戦以上の平均順位を出してみましょう。
それだけのゲーム数をこなす事が難しい人は、100戦単位で平均順位を振り返ってみましょう。
100戦単位だと成績はかなりブレがあります。
それでも成績をつけないよりは、よほど指針になります。
平均順位が2.3前半~2.4前半であれば勝ち組と言えると思います。
2.4後半からそれよりも下になってしまう人は、ズバリ麻雀では「負け組」となってしまいます。
自分の麻雀のどこかに必ず間違いがあると思います。
自分を知ることは始まりの一歩でしかありませんが、何も知らなかった頃よりは、確実に前進しているはずです。
何もせずに簡単に数日後に麻雀が強くなる、なんて事はあり得ません。
ほんの少しの努力から始めてみませんか?
ちなみに私は、ここ1年は成績をつけてないのですが(成績がほぼブレなくなってしまったので…)その前の2年間成績をつけたところ平均順位は2.3前半でした。
自慢したいわけではなく、この記事を書いている私が麻雀で負けていたら記事に信憑性も薄くなると思ったので公表させて頂きます。
 
Step.2
【心の持ち方を大切に】
麻雀で負けた時に人のせいにする事はありませんか?
「○○さんがこの局面でこう打つから…」
これは、私も日常的に耳にする言葉です。
例えば、自分が2着目と10,000点差のトップ目で迎えたオーラス。
親である2着目からリーチが入ります。
そのリーチに1,700点持ちのラス目が一発で放銃して12,000。
トップは捲られてゲーム終了です。
「何やってんのー!?」
なんて、内心イライラしてしまう事はありませんか?
はい、今日からその心持ちを変えましょう。
〈麻雀とはそういうゲームです〉
東1局、北家がドラを早々に切り、親にポンされました。
その後、北家はそれを見てベタオリ。
あなたはピンフテンパイだったので、真っ直ぐ行きましたが、親に12,000を放銃。
北家に「鳴かせたなら責任取れよー!」と、腹を立てたりしていませんか?
はい、これも今日で終わりにしましょう。
〈麻雀とはそういうゲームです〉
これは、とっても大切な事なので2回言いました。
麻雀は4人で行うゲームです。
人それぞれ、色んな考えがあって麻雀を打っています。そして楽しんでいます。
だから、負けを人のせいにするのはやめましょう。
今回は自分に悪いように作用した出来事ですが、次回は良いように作用するかもしれません。
その時もまた、同じように腹を立てるのですか?そんな事はないですよね。
この考えを捨てた方が、自分にとってプラスになります。
麻雀はメンタルを一定に保っていないと、判断ミスが増えてしまいます。
イライラしても麻雀にとってプラスになることは何1つありません。
どんな理不尽な結果になったとしても「麻雀はそういうゲーム」であると割り切って打てば、相手が何をやっても気にならなくなるものです。
上の例なら「先にアガれなかった自分が悪い」
下の例なら「放銃になる牌を打ってしまった自分が悪い」
ほら、負けって全部自分のせいに切り替えられますよね?
また、全ての理不尽を受け入れましょう。
147待ちが、カンチャンに負けた。
四暗刻テンパイが1,000点で流された。
ダブルリーチを打ったら親満に放銃した。
どれも日常的にあり得る事ですね。
理不尽がたくさんあるゲームだということを受け入れて打てば、メンタルがブレる事も減ります。
メンタルがブレない事で、また一歩勝ち組に近づくのです。
 
Step.3
【麻雀を好きでいて下さい】
麻雀は楽しいですか?
麻雀は好きですか?
麻雀と関わっている時間が長い人の方が、麻雀を苦痛に思ってしまう時があるんじゃないでしょうか?
麻雀って苦しい時も辛い時もありますよね。
4人で遊ぶゲームですから、相手に対して嫌な気持ちを抱いてしまう事もあるかもしれません。
でも、その時の気持ちは全て麻雀が強くなるために必要な感情であると思って下さい。
苦しい時にどうやってメンタルを切らさずに同じ選択をし続けるか。
辛い時にどうやって道を切り開いていくのか。
嫌な感情を持たないためには、どう立ち回ったらいいのか。
私は全部が全部勉強だと思い、麻雀と毎日向き合っています。
皆さんも、そんな嫌な感情ですら愛してあげて欲しいです。
普段味わえないような感情を楽しんでみてください。
とにかく言いたい事は、
「好きこそ物の上手なれ」
好きであることが、一番の上達への近道です。
はい、ということで、第1回の中級講座は終わります。
え?戦術が一切出てこなかったんだけど?
ほら、始める前の準備運動は凄く大切な事ですから!
次回からは実践的なお話をしていきます!
第2回は「勝てるリーチ戦術」をお届けします。
また、次回の中級講座でお会いしましょう。

第9期女流桜花第4節レポート 和久津 晶

こんにちは!和久津です。
喋るほどレポートは得意ではありませんが、チョット我慢してお付き合いしてもらえると嬉しいです。

まず、今回の「女流桜花」ですが、とりあえず「桜花」についてググってみました。
桜の花という意味だけじゃなくて、旧日本軍の特攻用戦闘機の名前でもあったんです!

うーん。私はどっちの「桜花」でしょうか。

さて。レポートなので敬称略ということで。
まず、今回の目標?テーマ?

「きちんと・しっかりと」
それぞれの局面において自分にできることを「きちんと・しっかりと」しようと対局に臨みました。

第9期女流 桜花第4節【清水・美波・山下・和久津】

まずは、きちんと流局まで。
2回戦東4局1本場 親:美波 
5巡目の親リーチに対して、

六万四索四索五索六索二筒三筒三筒五筒北北発発  ドラ二索

ここから流局、2人テンパイまで持ち込みます。

3回戦東2局、親:山下 西家での配牌

七万八万九万一索三索六索六索一筒七筒九筒西北発発  ドラ二筒

ここから発を2巡目に一鳴き。
捨牌に一筒 上向き三筒 上向き五筒 上向き五索 上向き七索 上向きと並べて、

七万八万九万六索六索七筒九筒  チー一索 左向き二索 上向き三索 上向き  ポン発発発  ロン八筒

前節まで封印していた、鳴きを多用しての局進めです。
そして、この日は私だけではありませんでした。

3回戦南1局、親:美波 
親の捨牌が二万 上向き南四索 上向きと少々不穏な空気。
私が重なったばかりの中を鳴いた同巡、ドラ四筒の手出し。
この時の親の手牌は

五万五万八万九万七索八索九索七筒八筒九筒発発発  ドラ四筒

このヤミテン。

清水の7巡目の手牌は

二万三万六万七万七万五索五索六索一筒二筒三筒六筒七筒八筒

ここから六万を切り、場に安いソウズでピンフのヤミテン。
親以外の全員を助けるアガリです。

私がタイムシフトで確認して驚いたのは、山下の守備力!
打っている最中から、違和感のない打ち手だとは思いましたが。

3回戦南3局、親:清水 ドラ四索

親の北ポンに対して、1シャンテンから白をつかんでしっかりまわっています。
結果、テンパイさえはいらず!
終わってみれば、私が+102.3Pという結果でしたが、それぞれが役割を果たし、持ち味を出せた良い作品だったのではないかと思います。

残り2節。2年越しの雪辱をはらすべく。全力で前進するのみです!!!
それではまた、決勝戦でお会いしましょう。

和久津でした。

女流プロリーグ(女流桜花) レポート/第9期女流桜花第4節レポート 和久津 晶

こんにちは!和久津です。
喋るほどレポートは得意ではありませんが、チョット我慢してお付き合いしてもらえると嬉しいです。
まず、今回の「女流桜花」ですが、とりあえず「桜花」についてググってみました。
桜の花という意味だけじゃなくて、旧日本軍の特攻用戦闘機の名前でもあったんです!
うーん。私はどっちの「桜花」でしょうか。
さて。レポートなので敬称略ということで。
まず、今回の目標?テーマ?
「きちんと・しっかりと」
それぞれの局面において自分にできることを「きちんと・しっかりと」しようと対局に臨みました。
第9期女流 桜花第4節【清水・美波・山下・和久津】
まずは、きちんと流局まで。
2回戦東4局1本場 親:美波 
5巡目の親リーチに対して、
六万四索四索五索六索二筒三筒三筒五筒北北発発  ドラ二索
ここから流局、2人テンパイまで持ち込みます。
3回戦東2局、親:山下 西家での配牌
七万八万九万一索三索六索六索一筒七筒九筒西北発発  ドラ二筒
ここから発を2巡目に一鳴き。
捨牌に一筒 上向き三筒 上向き五筒 上向き五索 上向き七索 上向きと並べて、
七万八万九万六索六索七筒九筒  チー一索 左向き二索 上向き三索 上向き  ポン発発発  ロン八筒
前節まで封印していた、鳴きを多用しての局進めです。
そして、この日は私だけではありませんでした。
3回戦南1局、親:美波 
親の捨牌が二万 上向き南四索 上向きと少々不穏な空気。
私が重なったばかりの中を鳴いた同巡、ドラ四筒の手出し。
この時の親の手牌は
五万五万八万九万七索八索九索七筒八筒九筒発発発  ドラ四筒
このヤミテン。
清水の7巡目の手牌は
二万三万六万七万七万五索五索六索一筒二筒三筒六筒七筒八筒
ここから六万を切り、場に安いソウズでピンフのヤミテン。
親以外の全員を助けるアガリです。
私がタイムシフトで確認して驚いたのは、山下の守備力!
打っている最中から、違和感のない打ち手だとは思いましたが。
3回戦南3局、親:清水 ドラ四索
親の北ポンに対して、1シャンテンから白をつかんでしっかりまわっています。
結果、テンパイさえはいらず!
終わってみれば、私が+102.3Pという結果でしたが、それぞれが役割を果たし、持ち味を出せた良い作品だったのではないかと思います。
残り2節。2年越しの雪辱をはらすべく。全力で前進するのみです!!!
それではまた、決勝戦でお会いしましょう。
和久津でした。

第三期さかえ杯 グランドチャンピオン大会

1/4(日) 13:00~

日本プロ麻雀連盟から
二階堂亜樹,二階堂瑠美,宮内こずえ,和泉由希子,東城りお,優月みか6名が参戦!

そして解説はこの3名!

小島武夫 望月雅継 佐々木寿人

 

放送ページはこちら

連盟インフォメーション/第三期さかえ杯 グランドチャンピオン大会

1/4(日) 13:00~
日本プロ麻雀連盟から
二階堂亜樹,二階堂瑠美,宮内こずえ,和泉由希子,東城りお,優月みか6名が参戦!

そして解説はこの3名!

小島武夫 望月雅継 佐々木寿人

 
放送ページはこちら

~決戦の地~ 藤崎 智

2年連続2度目の鳳凰位決定戦進出。プロになって17年。
参考までに、ここまでのプロ連盟四大タイトルとグランプリの決勝の戦績を書いておく。

鳳凰戦1回、優勝0
十段戦5回、優勝1
王位戦3回、優勝0
マスターズ2回、優勝0
グランプリ3回、優勝1(グランプリMAXを含む)

トータル14戦2勝。ちなみに準優勝0回。我ながらよく負けたものである。
この実績にもかかわらず、昨年の鳳凰位決定戦の前には親しい人達には「絶対に勝つ」と豪語していた。どの口が言ってんだ!と突っ込まれそうである。

さて、今期の鳳凰位決定戦。対戦相手は瀬戸熊現鳳凰位、沢崎プロ、伊藤プロ。
今期のリーグ戦においては、沢崎プロ、伊藤プロには一度も勝っていない。

伊藤プロには十段戦でも競り負けている。
そして、絶対王者とし君臨する瀬戸熊プロに関しては、対戦すらさせてもらっていない。
とまあこんな感じ。

これではさすがに能天気な私でも勝つイメージがわかない。
しかし、ひとつだけ絶対の自信がある事があった。

「勢い」

異常な勝ちあがり方をしてきたために、この勢いという面だけは絶対の自信があった。
沢崎プロと伊藤プロもこの「勢い」というところには、かなり警戒していたようだった。
したがって、今回の決定戦の作戦は、本能の赴くままに体の自然な反応に任せて細かいことは気にしないことと決めていた。

というわけで、決定戦進出決定から決定戦開始まで1カ月以上空いたが、昨年とは違い細かいシミュレーションやイメージトレーニングはいっさいしなかった。

ただ、気持ちをちゃんと戦闘モードに持っていけるかどうかだけを考えていたのだが、そこは何も心配はいらなかったようだ。
鳳凰位決定戦の前に行われた女流桜花決定戦がかなり熱い戦いになったおかげで、自分も自然と戦闘モードに入れたような気がする。
あの吾妻プロのタンピンリャンペーコーから、数十時間後には自分の戦いが始まるのだから。

当日の朝。対局前は早目に起きるため少し時間を持て余す。
昨年はいろいろシミュレーションしていたので、作戦の最終確認をしていたように思う。
今年は細かい作戦がないので確認のしようがない。

したがって、持て余した時間で17年前の新人の時の十段戦の決勝戦を思い出す。
藤崎のプロとしての原点の戦いだった。

当時は東北本部に所属し、十段戦だけで何回仙台と東京を往復しただろう。
運よく決勝まで進んだが、その時の決勝の相手が、去年対戦した前原プロと今年の対戦相手の沢崎プロと伊藤プロであった。

道中、荒プロやともたけプロとも対戦している。
当時は、みんな若かったんですよ、みなさん。
そんな自分も最近、階段やちょっとした坂道がきつい・・・。

もしあの時の十段戦で決勝まできていなければ、沢崎プロに「東京本部に来い」と言ってもらうことはなかっただろうし、その時はまだ麻雀プロがほとんど食っていけない時代で、もし決勝も勝って優勝していたなら、もう麻雀の世界には満足してプロは辞めていたように思う。

余談ではあるが、今でも東京より地元仙台や東北の方が好きである。
いずれは、東北で競技麻雀の普及に役立ちたいと思っている。

そんな昔懐かしい話を思い出しながら決戦の地へ向かう。
生配信になって対局開始までの間、少し番組としての演出がある。
この時間が対局者として、大勢の麻雀ファンに対局を見てもらえる喜びをかみしめる時間となれば本物のプロなのかもしれないが、さすがにまだそこまでの余裕はない。

しかし頭の中は真っ白であるが、集中はできている。腹の中は真っ黒ですけどね。・・・。
さて開局。いきなり選択のある配牌がくる。ちょっと神様いじわる。

東1局、西家。

四万五万八索一筒二筒七筒八筒九筒西西発中中  ドラ五筒

打牌選択は難しくない。1枚目から鳴くか否かの選択である。
普段の開局であれば1枚目からは鳴かないであろう。
結果を恐れるなら1枚目は鳴かない方がいいだろう。
鳴いて誰かに大物手をツモられれば戦犯となるからである。

しかし、鳴かないでそのまま何も引けずで終わるのも開局からいやなムードが流れる。
とりあえず勝負手であることだけは間違いない。

そこで、上家が瀬戸熊プロであることにかけてみた。
前述の通り、沢崎プロと伊藤プロは藤崎の勢いを警戒しているのはわかっていたので、ホンイツ仕掛けには1枚も鳴かせてもらえないだろう。
もし瀬戸熊プロに絞られても、これから先の戦いへのデータとしては十分であろう。
4巡目、対面の沢崎プロの西を1枚目から仕掛ける。

二万八索一筒二筒七筒八筒九筒西西白発中中  ドラ五筒

ここから自分の手は動かず12巡目に沢崎プロよりリーチが入る。
自分の手が動かなかったのですぐにオリを選択。
沢崎プロの1人テンパイで流局。ちなみに沢崎プロの手は

三筒三筒四筒四筒六筒六筒七筒七筒八筒八筒発発中  ドラ五筒

鳴かなければ、本来の私のツモはピンズで溢れていたようだ。
しかし沢崎プロにもツモられたわけでもなければ、もしかしたら瀬戸熊プロか伊藤プロの大物手を潰した可能性もあるので、この局は可もなければ不可もなし。

次局も3巡目に1枚目の発から仕掛けたのだが、これもテンパイせずに終局。
どちらもひどいことには繋がっていないのだが、積極的に仕掛けてもテンパイもしなかったので少し鳴きは控えて様子をみることにする。

鳳凰の部屋/~決戦の地~ 藤崎 智

2年連続2度目の鳳凰位決定戦進出。プロになって17年。
参考までに、ここまでのプロ連盟四大タイトルとグランプリの決勝の戦績を書いておく。
鳳凰戦1回、優勝0
十段戦5回、優勝1
王位戦3回、優勝0
マスターズ2回、優勝0
グランプリ3回、優勝1(グランプリMAXを含む)
トータル14戦2勝。ちなみに準優勝0回。我ながらよく負けたものである。
この実績にもかかわらず、昨年の鳳凰位決定戦の前には親しい人達には「絶対に勝つ」と豪語していた。どの口が言ってんだ!と突っ込まれそうである。
さて、今期の鳳凰位決定戦。対戦相手は瀬戸熊現鳳凰位、沢崎プロ、伊藤プロ。
今期のリーグ戦においては、沢崎プロ、伊藤プロには一度も勝っていない。
伊藤プロには十段戦でも競り負けている。
そして、絶対王者とし君臨する瀬戸熊プロに関しては、対戦すらさせてもらっていない。
とまあこんな感じ。
これではさすがに能天気な私でも勝つイメージがわかない。
しかし、ひとつだけ絶対の自信がある事があった。
「勢い」
異常な勝ちあがり方をしてきたために、この勢いという面だけは絶対の自信があった。
沢崎プロと伊藤プロもこの「勢い」というところには、かなり警戒していたようだった。
したがって、今回の決定戦の作戦は、本能の赴くままに体の自然な反応に任せて細かいことは気にしないことと決めていた。
というわけで、決定戦進出決定から決定戦開始まで1カ月以上空いたが、昨年とは違い細かいシミュレーションやイメージトレーニングはいっさいしなかった。
ただ、気持ちをちゃんと戦闘モードに持っていけるかどうかだけを考えていたのだが、そこは何も心配はいらなかったようだ。
鳳凰位決定戦の前に行われた女流桜花決定戦がかなり熱い戦いになったおかげで、自分も自然と戦闘モードに入れたような気がする。
あの吾妻プロのタンピンリャンペーコーから、数十時間後には自分の戦いが始まるのだから。
当日の朝。対局前は早目に起きるため少し時間を持て余す。
昨年はいろいろシミュレーションしていたので、作戦の最終確認をしていたように思う。
今年は細かい作戦がないので確認のしようがない。
したがって、持て余した時間で17年前の新人の時の十段戦の決勝戦を思い出す。
藤崎のプロとしての原点の戦いだった。
当時は東北本部に所属し、十段戦だけで何回仙台と東京を往復しただろう。
運よく決勝まで進んだが、その時の決勝の相手が、去年対戦した前原プロと今年の対戦相手の沢崎プロと伊藤プロであった。
道中、荒プロやともたけプロとも対戦している。
当時は、みんな若かったんですよ、みなさん。
そんな自分も最近、階段やちょっとした坂道がきつい・・・。
もしあの時の十段戦で決勝まできていなければ、沢崎プロに「東京本部に来い」と言ってもらうことはなかっただろうし、その時はまだ麻雀プロがほとんど食っていけない時代で、もし決勝も勝って優勝していたなら、もう麻雀の世界には満足してプロは辞めていたように思う。
余談ではあるが、今でも東京より地元仙台や東北の方が好きである。
いずれは、東北で競技麻雀の普及に役立ちたいと思っている。
そんな昔懐かしい話を思い出しながら決戦の地へ向かう。
生配信になって対局開始までの間、少し番組としての演出がある。
この時間が対局者として、大勢の麻雀ファンに対局を見てもらえる喜びをかみしめる時間となれば本物のプロなのかもしれないが、さすがにまだそこまでの余裕はない。
しかし頭の中は真っ白であるが、集中はできている。腹の中は真っ黒ですけどね。・・・。
さて開局。いきなり選択のある配牌がくる。ちょっと神様いじわる。
東1局、西家。
四万五万八索一筒二筒七筒八筒九筒西西発中中  ドラ五筒
打牌選択は難しくない。1枚目から鳴くか否かの選択である。
普段の開局であれば1枚目からは鳴かないであろう。
結果を恐れるなら1枚目は鳴かない方がいいだろう。
鳴いて誰かに大物手をツモられれば戦犯となるからである。
しかし、鳴かないでそのまま何も引けずで終わるのも開局からいやなムードが流れる。
とりあえず勝負手であることだけは間違いない。
そこで、上家が瀬戸熊プロであることにかけてみた。
前述の通り、沢崎プロと伊藤プロは藤崎の勢いを警戒しているのはわかっていたので、ホンイツ仕掛けには1枚も鳴かせてもらえないだろう。
もし瀬戸熊プロに絞られても、これから先の戦いへのデータとしては十分であろう。
4巡目、対面の沢崎プロの西を1枚目から仕掛ける。
二万八索一筒二筒七筒八筒九筒西西白発中中  ドラ五筒
ここから自分の手は動かず12巡目に沢崎プロよりリーチが入る。
自分の手が動かなかったのですぐにオリを選択。
沢崎プロの1人テンパイで流局。ちなみに沢崎プロの手は
三筒三筒四筒四筒六筒六筒七筒七筒八筒八筒発発中  ドラ五筒
鳴かなければ、本来の私のツモはピンズで溢れていたようだ。
しかし沢崎プロにもツモられたわけでもなければ、もしかしたら瀬戸熊プロか伊藤プロの大物手を潰した可能性もあるので、この局は可もなければ不可もなし。
次局も3巡目に1枚目の発から仕掛けたのだが、これもテンパイせずに終局。
どちらもひどいことには繋がっていないのだが、積極的に仕掛けてもテンパイもしなかったので少し鳴きは控えて様子をみることにする。

第3回北海道麻雀サマーカップ 成績表

総合成績

順位 名前 成績
優 勝 浦山 祐輔 145.1
準優勝 真光 祐尚 116.3
3 野々川 博之 106.5
4 中村 瞬 92.7
5 中村 龍太 75.2
6 平島 誉久 73.9
7 石田 雅人 55.3
8 村上 良 44.0
9 加藤 晋平 8.6
10 竹内 洋規 ▲ 16.0
11 西野 拓也 ▲ 81.8
12 続木 舜英 ▲ 118.6
13 野坂 健一 ▲ 131.7
14 小堀 智祐 ▲ 149.5
15 砂原 裕美子 ▲ 180.9

 

第1ステージ(東風戦)(1回戦~5回戦)

順位 名前 成績
優 勝 加藤 晋平 62.1
準優勝 真光 祐尚 37.2
3 野々川 博之 35.9
4 平島 誉久 32.2
5 中村 龍太 29.4
6 西野 拓也 22.4
7 中村 瞬 5.1
8 浦山 祐輔 4.7
9 石田 雅人 3.1
10 小川 和香奈 ▲ 12.9
11 続木 舜英 ▲ 13.8
12 村上 良 ▲ 19.3
13 小堀 智祐 ▲ 30.3
14 竹内 洋規 ▲ 30.8
15 野坂 健一 ▲ 55.2
16 砂原 裕美子 ▲ 70.8

 

第2ステージ(Bルール)(6回戦~10回戦)

順位 名前 成績
優 勝 浦山 祐輔 113.1
準優勝 真光 祐尚 62.8
3 石田 雅人 46.4
4 平島 誉久 43.5
5 中村 龍太 42.1
6 村上 良 39.3
7 竹内 洋規 30.7
8 中村 瞬 16.1
9 前田 富志男 5.1
10 野坂 健一 ▲ 22.0
11 野々川 博之 ▲ 23.3
12 加藤 晋平 ▲ 32.7
13 西野 拓也 ▲ 38.0
14 砂原 裕美子 ▲ 68.4
15 小堀 智祐 ▲ 97.9
16 続木 舜英 ▲ 120.8

 

第3ステージ(Aルール)(11回戦~15回戦)

順位 名前 成績
優 勝 野々川 博之 93.9
準優勝 中村 瞬 71.5
3 浦山 祐輔 27.3
4 村上 良 24.0
5 真光 祐尚 16.3
6 続木 舜英 16.0
7 石田 雅人 5.8
8 中村 龍太 3.7
9 平島 誉久 ▲ 1.8
10 竹内 洋規 ▲ 15.9
11 加藤 晋平 ▲ 20.8
12 小堀 智祐 ▲ 21.3
13 前田 富志男 ▲ 38.3
14 砂原 裕美子 ▲ 41.7
15 野坂 健一 ▲ 54.5
16 西野 拓也 ▲ 66.2

北海道プロリーグ 成績表/第3回北海道麻雀サマーカップ 成績表

総合成績

順位 名前 成績
優 勝 浦山 祐輔 145.1
準優勝 真光 祐尚 116.3
3 野々川 博之 106.5
4 中村 瞬 92.7
5 中村 龍太 75.2
6 平島 誉久 73.9
7 石田 雅人 55.3
8 村上 良 44.0
9 加藤 晋平 8.6
10 竹内 洋規 ▲ 16.0
11 西野 拓也 ▲ 81.8
12 続木 舜英 ▲ 118.6
13 野坂 健一 ▲ 131.7
14 小堀 智祐 ▲ 149.5
15 砂原 裕美子 ▲ 180.9

 
第1ステージ(東風戦)(1回戦~5回戦)

順位 名前 成績
優 勝 加藤 晋平 62.1
準優勝 真光 祐尚 37.2
3 野々川 博之 35.9
4 平島 誉久 32.2
5 中村 龍太 29.4
6 西野 拓也 22.4
7 中村 瞬 5.1
8 浦山 祐輔 4.7
9 石田 雅人 3.1
10 小川 和香奈 ▲ 12.9
11 続木 舜英 ▲ 13.8
12 村上 良 ▲ 19.3
13 小堀 智祐 ▲ 30.3
14 竹内 洋規 ▲ 30.8
15 野坂 健一 ▲ 55.2
16 砂原 裕美子 ▲ 70.8

 
第2ステージ(Bルール)(6回戦~10回戦)

順位 名前 成績
優 勝 浦山 祐輔 113.1
準優勝 真光 祐尚 62.8
3 石田 雅人 46.4
4 平島 誉久 43.5
5 中村 龍太 42.1
6 村上 良 39.3
7 竹内 洋規 30.7
8 中村 瞬 16.1
9 前田 富志男 5.1
10 野坂 健一 ▲ 22.0
11 野々川 博之 ▲ 23.3
12 加藤 晋平 ▲ 32.7
13 西野 拓也 ▲ 38.0
14 砂原 裕美子 ▲ 68.4
15 小堀 智祐 ▲ 97.9
16 続木 舜英 ▲ 120.8

 
第3ステージ(Aルール)(11回戦~15回戦)

順位 名前 成績
優 勝 野々川 博之 93.9
準優勝 中村 瞬 71.5
3 浦山 祐輔 27.3
4 村上 良 24.0
5 真光 祐尚 16.3
6 続木 舜英 16.0
7 石田 雅人 5.8
8 中村 龍太 3.7
9 平島 誉久 ▲ 1.8
10 竹内 洋規 ▲ 15.9
11 加藤 晋平 ▲ 20.8
12 小堀 智祐 ▲ 21.3
13 前田 富志男 ▲ 38.3
14 砂原 裕美子 ▲ 41.7
15 野坂 健一 ▲ 54.5
16 西野 拓也 ▲ 66.2

第10期 北陸リーグ 決勝戦成績表

優勝は光岡さんの2連覇!!

決勝戦(決勝は準決勝上位4名がポイント持越しで2回戦)

順位 名前 プロ/一般 持越点 1回戦 2回戦 合計
1 光岡大幸 一般 44.5 20.4 21.2 86.1
2 窪田一彦 一般 57.4 5.5 ▲ 1.2 61.7
3 森田有一 一般 40.6 ▲ 17.6 ▲ 13.9 9.1
4 小泉陽平 一般 17.9 ▲ 9.3 ▲ 6.1 2.5

 

準決勝

順位 名前 プロ/一般 1回戦 2回戦 3回戦 合計
1 窪田一彦 一般 17.2 22.5 17.7 57.4
2 光岡大幸 一般 31.2 ▲ 5.3 18.6 44.5
3 森田有一 一般 5.1 11.8 23.7 40.6
4 小泉陽平 一般 14.1 ▲ 4.2 8.0 17.9
5 浦田豊人 プロ 2.4 6.3 3.2 11.9
6 後藤正博 プロ ▲ 24.7 11.0 ▲ 14.2 ▲ 27.9
7 恵比須均 一般 ▲ 29.4 ▲ 12.8 ▲ 28.1 ▲ 70.3
8 荒谷誠 プロ ▲ 15.9 ▲ 29.3 ▲ 28.9 ▲ 74.1

(5位の押川さんは都合で欠場のため9位の窪田さんが繰り上げになりました。)

 

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 合計
1 後藤正博 プロ 64.1 37.3 70.3 ▲ 10.5 161.2
2 小泉陽平 一般 ▲ 24.3 28.4 59.0 22.8 85.9
3 荒谷誠 プロ ▲ 26.3 ▲ 4.1 ▲ 6.1 114.7 78.2
4 吉野敦志 プロ ▲ 34.4 102.1 ▲ 23.1 32.7 77.3
5 押川憲一 一般 43.3 ▲ 8.0 ▲ 25.1 56.1 66.3
6 森田有一 一般 51.1 15.8 ▲ 19.0 5.7 53.6
7 光岡大幸 一般 65.8 ▲ 13.2 ▲ 8.2 8.4 52.8
8 恵比須均 一般 ▲ 38.0 35.9 27.4 25.4 50.7
9 窪田一彦 一般 33.9 ▲ 14.5 5.2 4.4 29.0
10 濱平光朗 プロ 26.4 ▲ 8.2 7.9 ▲ 12.2 13.9
11 森田繁基 一般 ▲ 3.3 ▲ 79.6 56.3 17.0 ▲ 9.6
12 小川洋輔 一般 ▲ 20.2 78.4 ▲ 28.7 ▲ 86.1 ▲ 56.6
13 北川光 一般 50.8 ▲ 61.0 ▲ 57.9 7.5 ▲ 60.6
14 安城るい プロ 7.2 ▲ 12.0 ▲ 26.8 ▲ 32.5 ▲ 64.1
15 松原健志 プロ ▲ 47.2 ▲ 45.7 16.7 5.5 ▲ 70.7
16 清水裕 一般 ▲ 87.2 50.9 27.7 ▲ 63.0 ▲ 71.6
17 志多木健 一般 ▲ 36.2 ▲ 15.4 ▲ 27.2 4.2 ▲ 74.6
18 久保智央 一般 ▲ 27.2 10.2 ▲ 6.3 ▲ 55.0 ▲ 78.3
19 高村和人 一般 ▲ 11.8 ▲ 40.1 ▲ 20.5 ▲ 27.8 ▲ 100.2
20 飯田輝雄 一般 10.5 ▲ 81.2 ▲ 23.6 ▲ 18.3 ▲ 112.6

北陸リーグ 成績表/第10期 北陸リーグ 決勝戦成績表

優勝は光岡さんの2連覇!!
決勝戦(決勝は準決勝上位4名がポイント持越しで2回戦)

順位 名前 プロ/一般 持越点 1回戦 2回戦 合計
1 光岡大幸 一般 44.5 20.4 21.2 86.1
2 窪田一彦 一般 57.4 5.5 ▲ 1.2 61.7
3 森田有一 一般 40.6 ▲ 17.6 ▲ 13.9 9.1
4 小泉陽平 一般 17.9 ▲ 9.3 ▲ 6.1 2.5

 
準決勝

順位 名前 プロ/一般 1回戦 2回戦 3回戦 合計
1 窪田一彦 一般 17.2 22.5 17.7 57.4
2 光岡大幸 一般 31.2 ▲ 5.3 18.6 44.5
3 森田有一 一般 5.1 11.8 23.7 40.6
4 小泉陽平 一般 14.1 ▲ 4.2 8.0 17.9
5 浦田豊人 プロ 2.4 6.3 3.2 11.9
6 後藤正博 プロ ▲ 24.7 11.0 ▲ 14.2 ▲ 27.9
7 恵比須均 一般 ▲ 29.4 ▲ 12.8 ▲ 28.1 ▲ 70.3
8 荒谷誠 プロ ▲ 15.9 ▲ 29.3 ▲ 28.9 ▲ 74.1

(5位の押川さんは都合で欠場のため9位の窪田さんが繰り上げになりました。)
 

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 合計
1 後藤正博 プロ 64.1 37.3 70.3 ▲ 10.5 161.2
2 小泉陽平 一般 ▲ 24.3 28.4 59.0 22.8 85.9
3 荒谷誠 プロ ▲ 26.3 ▲ 4.1 ▲ 6.1 114.7 78.2
4 吉野敦志 プロ ▲ 34.4 102.1 ▲ 23.1 32.7 77.3
5 押川憲一 一般 43.3 ▲ 8.0 ▲ 25.1 56.1 66.3
6 森田有一 一般 51.1 15.8 ▲ 19.0 5.7 53.6
7 光岡大幸 一般 65.8 ▲ 13.2 ▲ 8.2 8.4 52.8
8 恵比須均 一般 ▲ 38.0 35.9 27.4 25.4 50.7
9 窪田一彦 一般 33.9 ▲ 14.5 5.2 4.4 29.0
10 濱平光朗 プロ 26.4 ▲ 8.2 7.9 ▲ 12.2 13.9
11 森田繁基 一般 ▲ 3.3 ▲ 79.6 56.3 17.0 ▲ 9.6
12 小川洋輔 一般 ▲ 20.2 78.4 ▲ 28.7 ▲ 86.1 ▲ 56.6
13 北川光 一般 50.8 ▲ 61.0 ▲ 57.9 7.5 ▲ 60.6
14 安城るい プロ 7.2 ▲ 12.0 ▲ 26.8 ▲ 32.5 ▲ 64.1
15 松原健志 プロ ▲ 47.2 ▲ 45.7 16.7 5.5 ▲ 70.7
16 清水裕 一般 ▲ 87.2 50.9 27.7 ▲ 63.0 ▲ 71.6
17 志多木健 一般 ▲ 36.2 ▲ 15.4 ▲ 27.2 4.2 ▲ 74.6
18 久保智央 一般 ▲ 27.2 10.2 ▲ 6.3 ▲ 55.0 ▲ 78.3
19 高村和人 一般 ▲ 11.8 ▲ 40.1 ▲ 20.5 ▲ 27.8 ▲ 100.2
20 飯田輝雄 一般 10.5 ▲ 81.2 ▲ 23.6 ▲ 18.3 ▲ 112.6

第108回:灘 麻太郎

東京で行われた、ロン2リアル麻雀大会のおり、編集局長に呼ばれた。

「灘麻太郎プロのトライアスロン優勝インタビューを引き受けてもらえないかな?」
「わかりました」

わたしは即答した。
その会場にいらっしゃった灘麻太郎プロにその旨を告げに行った。
いつもの物静かなやわらかい表情で場所と時間を指定された。

「何を訊いても構わないから」
微笑みを絶やさずそう応えてくださった。
場所は昨年できたばかりの連盟スタジオを指定された。

わたしが今回インタビューを快諾したのにはいくつかの理由がある。
1つには、恒例の数年間に何度か訪れる麻雀の壁にぶつかっている。
インタビューと恰好つけて、そのあたりを学ばせて頂こうと考えたわけである。

前原「本日はどうぞよろしくお願いいたします」

灘 「こちらこそ」

前原「ご本人を前にして訊くのもどうかと思うのですが・・灘名誉会長でよろしいですか?」

灘 「灘でいいよ{笑}」

2013_fes

灘さんがスタジオに現れたのが、約束の時間の20分ほど前、淡いモスグリーンのスーツにスタンドカラーの白いシャツ。灘さんが遅刻したり、身だしなみが崩れていたりすることを私は見た記憶がない。

灘 「俺が、気忙しいといか、せっかちというだけのことだよ。身だしなみは特に拘っているわけではないけれど、街を歩いていて誰に会うかわからないし、麻雀プロの品位を問われかねないしね。このことに限ったことではないのだけど、私達の世界は誰かに管理されているわけではないから、どこまで自分自身を律せるかという問題でもあると思うよ。若い頃は何を着ていても構わないという気持ちもあるのだけれど、歳を重ねたらやはり、それなりの身なりはしておいたほうが好いよね」

ぐうたらな私としては、多少耳が痛い言葉ではある。

前原「では、早速ですが、優勝されたトライアスロンについて伺いたいのですが。終わった後、他の対局者は冗談半分で、当分、麻雀牌は見たくないというほどお疲れのご様子でした。実際、朝の9時過ぎに集合で全対局が終わったのが午後11時ごろでしたから。そんな中で灘さんだけが、まだ打ち足りない気分だとおっしゃられていたのが印象的でした」

灘 「1日位の対局ならば体力とは言わないよ、気力の方が大事だから」

前原「そういえば、グランプリの準決が終わった時に、もう10年以上腕立て伏せを毎日50回は欠かさずやっているとか」

灘 「俺は飲まないからね。そういうのは苦にはならないよ」

前原「私もそれを聞いて翌日から腹筋を始めたのですが、最初は20回もできませんでした。若い頃は100回も200回も同じだろう位にできたのですが、歳を感じざるを得ませんでした」

灘 「苦笑」

前原「最近になって、50回を何セットかできるようになりましたが、いつまで続くことやら」

灘 「まあ、慣れだよね。現会長である森山君も何かやっているようなことを言ってたよ」

前原「何か色々やってるようですが、教えてくれないんですよ」

灘 「俺は今は趣味を兼ねて卓球も月に2回ほどやっているよ」

前原「それはすごいですね、良く足腰がついていきますね」

灘 「足腰は問題ないのだけれど目が衰えてきたことは事実だね」

 

 

100
100

灘 「牌譜の方なんだけど、これは是非載せて欲しいな」

前原「あっ、実はこの譜は是非お聞きしたかった譜なんですよ」

半荘戦東1局2本場
2013_fes

前原「前局、親で満貫をアガっての2本場、まず、お聞きしたいのはここでテンパイ即リーチを打つのもあったのでは?」

灘 「いや、即リーチを打つことは考えていなかったんだ。数巡は様子を見ようと」
そこに7巡目に対面の佐々木信也さんからリーチが入り、1発目のツモが五索

2013_fes

灘 「感覚というか、形勢判断としては{東風戦大トップ、前局親満貫の出アガリ}リーチを打つべき所かもしれないね。ただ、佐々木さんの3巡目の打一索から、読みの部分、理の部分でこの五索が打てなかった。読みと心中したんだよね。今局はほとんどの打ち手が追いかけリーチを打つと思うんだけど__。1つにはせっかく出来た三色を壊すのもどうかなとは思う」

前原「2巡目に灘さんは四索を切っていますが_」

灘 「フリテンになってもヤミテンで押すつもりではいたんだよね」

前原「なるほど、実際、佐々木信也さんは二索五索待ちではなかったけれどカン二索待ちですからね」

灘 「ある意味、感覚と読み、これは麻雀における永遠のテーマではあるよね」

2013_fes

灘 「読みと心中した以上、その五索が重なった以上、リーチを打って行くのも1つの麻雀の形だとは思う」

灘 「結果として、三万でもアガってはいるけどね{笑}」

前原「痛かったのは、完全手詰まりで放銃させられた森山茂和プロの方かもしれませんね」

前原「灘さんのこの親番は、結局、8本場まで行くのですが、今局が勝負のポイントだったように思えるんですよ」

灘 「確かに今局が勝負処であったことは間違いないね」

~今後について~

灘 「プレイヤーとしては気力の充実が今後の課題だね」

前原「具体的にはどのようなことですか?」

灘 「良く言われることなんだけど、歳を重ねるとヒキが弱くなると耳にすることがあるのだけど、俺はそうは思っていないんだよ。要は細かいミスが動態視力から訪れるのは仕方がない、ただ、そこで立て直すだけの精神力や、気力があればいくらでもカバーできるとは思っている。そのあたりのことが今後の課題になっては来るとは思っているよ。結局は、このことも自己管理の問題だとは思うんだけどね」

前原「若手プロに望むことはありますか?」

灘 「人気プロになろうと思ったら、まずは自分で考える、発想することが大事だと思う。ファンがプロに何を望んでいるのか常に意識して、識る必要性はあると思う。それと厳しい物言いになるかもしれないけど、プロの定義として生活を成り立たせられるのがプロの条件だとは思っているよ。今はスタジオもできたことだし、考え方、発想さえしっかりしていれば生活は成り立つと思うし、麻雀というコンテンツは奥が深いからね。俺の周りの極一般的なファンの人の声で聞くのは、リーチが入ったからと言って、いきなり、ベタオリに向かうのはどうかなとは思う。本物のプロは、ギリギリのところで勝負して欲しい、極端に言えば、ロン牌以外は全て切って欲しい、との思いはある。なかなか難しいことなんだけどね{笑}」

~インタビューを終えて~

灘麻太郎さんのインタビューは2時間を超えるものであり、私にとって濃密な時間ではあった。
改めて考えさせられることも数多くあった。
文中には記していないが、改めてボイスレコーダーを聞いていると「品性」「品格」「自己管理」という言葉が多かった。そして驚くほど饒舌でもあった。
このことはインタビュアーである私に対する優しさと受け止めている。

灘麻太郎さんの麻雀に対する情熱、想い、後輩達に対する厳しいまでの優しさ、何処までお伝えできたか考えると不安が残る。

わたしと灘さんの年齢差は丁度20歳ある。
それでも前に向かって行く考え方、姿勢、反省、学ぶことばかりであった。
わたしは善き先輩達に恵まれているな__そう思わせる時間でもあった。
今回のインタビューを無駄にしてはならない__そう考えさせる時間でもあった。

2013_fes

プロ雀士インタビュー/第108回:灘 麻太郎

東京で行われた、ロン2リアル麻雀大会のおり、編集局長に呼ばれた。
「灘麻太郎プロのトライアスロン優勝インタビューを引き受けてもらえないかな?」
「わかりました」
わたしは即答した。
その会場にいらっしゃった灘麻太郎プロにその旨を告げに行った。
いつもの物静かなやわらかい表情で場所と時間を指定された。
「何を訊いても構わないから」
微笑みを絶やさずそう応えてくださった。
場所は昨年できたばかりの連盟スタジオを指定された。
わたしが今回インタビューを快諾したのにはいくつかの理由がある。
1つには、恒例の数年間に何度か訪れる麻雀の壁にぶつかっている。
インタビューと恰好つけて、そのあたりを学ばせて頂こうと考えたわけである。
前原「本日はどうぞよろしくお願いいたします」
灘 「こちらこそ」
前原「ご本人を前にして訊くのもどうかと思うのですが・・灘名誉会長でよろしいですか?」
灘 「灘でいいよ{笑}」
2013_fes
灘さんがスタジオに現れたのが、約束の時間の20分ほど前、淡いモスグリーンのスーツにスタンドカラーの白いシャツ。灘さんが遅刻したり、身だしなみが崩れていたりすることを私は見た記憶がない。
灘 「俺が、気忙しいといか、せっかちというだけのことだよ。身だしなみは特に拘っているわけではないけれど、街を歩いていて誰に会うかわからないし、麻雀プロの品位を問われかねないしね。このことに限ったことではないのだけど、私達の世界は誰かに管理されているわけではないから、どこまで自分自身を律せるかという問題でもあると思うよ。若い頃は何を着ていても構わないという気持ちもあるのだけれど、歳を重ねたらやはり、それなりの身なりはしておいたほうが好いよね」
ぐうたらな私としては、多少耳が痛い言葉ではある。
前原「では、早速ですが、優勝されたトライアスロンについて伺いたいのですが。終わった後、他の対局者は冗談半分で、当分、麻雀牌は見たくないというほどお疲れのご様子でした。実際、朝の9時過ぎに集合で全対局が終わったのが午後11時ごろでしたから。そんな中で灘さんだけが、まだ打ち足りない気分だとおっしゃられていたのが印象的でした」
灘 「1日位の対局ならば体力とは言わないよ、気力の方が大事だから」
前原「そういえば、グランプリの準決が終わった時に、もう10年以上腕立て伏せを毎日50回は欠かさずやっているとか」
灘 「俺は飲まないからね。そういうのは苦にはならないよ」
前原「私もそれを聞いて翌日から腹筋を始めたのですが、最初は20回もできませんでした。若い頃は100回も200回も同じだろう位にできたのですが、歳を感じざるを得ませんでした」
灘 「苦笑」
前原「最近になって、50回を何セットかできるようになりましたが、いつまで続くことやら」
灘 「まあ、慣れだよね。現会長である森山君も何かやっているようなことを言ってたよ」
前原「何か色々やってるようですが、教えてくれないんですよ」
灘 「俺は今は趣味を兼ねて卓球も月に2回ほどやっているよ」
前原「それはすごいですね、良く足腰がついていきますね」
灘 「足腰は問題ないのだけれど目が衰えてきたことは事実だね」
 
 

100
100

灘 「牌譜の方なんだけど、これは是非載せて欲しいな」
前原「あっ、実はこの譜は是非お聞きしたかった譜なんですよ」
半荘戦東1局2本場
2013_fes
前原「前局、親で満貫をアガっての2本場、まず、お聞きしたいのはここでテンパイ即リーチを打つのもあったのでは?」
灘 「いや、即リーチを打つことは考えていなかったんだ。数巡は様子を見ようと」
そこに7巡目に対面の佐々木信也さんからリーチが入り、1発目のツモが五索
2013_fes
灘 「感覚というか、形勢判断としては{東風戦大トップ、前局親満貫の出アガリ}リーチを打つべき所かもしれないね。ただ、佐々木さんの3巡目の打一索から、読みの部分、理の部分でこの五索が打てなかった。読みと心中したんだよね。今局はほとんどの打ち手が追いかけリーチを打つと思うんだけど__。1つにはせっかく出来た三色を壊すのもどうかなとは思う」
前原「2巡目に灘さんは四索を切っていますが_」
灘 「フリテンになってもヤミテンで押すつもりではいたんだよね」
前原「なるほど、実際、佐々木信也さんは二索五索待ちではなかったけれどカン二索待ちですからね」
灘 「ある意味、感覚と読み、これは麻雀における永遠のテーマではあるよね」
2013_fes
灘 「読みと心中した以上、その五索が重なった以上、リーチを打って行くのも1つの麻雀の形だとは思う」
灘 「結果として、三万でもアガってはいるけどね{笑}」
前原「痛かったのは、完全手詰まりで放銃させられた森山茂和プロの方かもしれませんね」
前原「灘さんのこの親番は、結局、8本場まで行くのですが、今局が勝負のポイントだったように思えるんですよ」
灘 「確かに今局が勝負処であったことは間違いないね」
~今後について~
灘 「プレイヤーとしては気力の充実が今後の課題だね」
前原「具体的にはどのようなことですか?」
灘 「良く言われることなんだけど、歳を重ねるとヒキが弱くなると耳にすることがあるのだけど、俺はそうは思っていないんだよ。要は細かいミスが動態視力から訪れるのは仕方がない、ただ、そこで立て直すだけの精神力や、気力があればいくらでもカバーできるとは思っている。そのあたりのことが今後の課題になっては来るとは思っているよ。結局は、このことも自己管理の問題だとは思うんだけどね」
前原「若手プロに望むことはありますか?」
灘 「人気プロになろうと思ったら、まずは自分で考える、発想することが大事だと思う。ファンがプロに何を望んでいるのか常に意識して、識る必要性はあると思う。それと厳しい物言いになるかもしれないけど、プロの定義として生活を成り立たせられるのがプロの条件だとは思っているよ。今はスタジオもできたことだし、考え方、発想さえしっかりしていれば生活は成り立つと思うし、麻雀というコンテンツは奥が深いからね。俺の周りの極一般的なファンの人の声で聞くのは、リーチが入ったからと言って、いきなり、ベタオリに向かうのはどうかなとは思う。本物のプロは、ギリギリのところで勝負して欲しい、極端に言えば、ロン牌以外は全て切って欲しい、との思いはある。なかなか難しいことなんだけどね{笑}」
~インタビューを終えて~
灘麻太郎さんのインタビューは2時間を超えるものであり、私にとって濃密な時間ではあった。
改めて考えさせられることも数多くあった。
文中には記していないが、改めてボイスレコーダーを聞いていると「品性」「品格」「自己管理」という言葉が多かった。そして驚くほど饒舌でもあった。
このことはインタビュアーである私に対する優しさと受け止めている。
灘麻太郎さんの麻雀に対する情熱、想い、後輩達に対する厳しいまでの優しさ、何処までお伝えできたか考えると不安が残る。
わたしと灘さんの年齢差は丁度20歳ある。
それでも前に向かって行く考え方、姿勢、反省、学ぶことばかりであった。
わたしは善き先輩達に恵まれているな__そう思わせる時間でもあった。
今回のインタビューを無駄にしてはならない__そう考えさせる時間でもあった。
2013_fes

第31期A2リーグ第4節レポート 白鳥 翔

3節を終えて、3位というポジションで迎えた第4節。
A2リーグでの闘いも序盤が終わり、いよいよ中盤戦に差し掛かってきた所ではあったが、ポイントと順位は全くと言っていいほど意識せず、この第4節に臨んだ。

対戦相手は、二階堂プロ、ダンププロ、四柳プロ。
対局前に色々とシミュレートしてみてのだが、二階堂プロ、ダンププロはどちらかというと受けの意識が強いタイプ、四柳プロは2人よりもバランスよりというのが僕の見立てだ。

四柳プロは3節が終わったポイント状況から、多少前のめり気味に打ってくるか、それとも4節連続のマイナスは絶対に避けたいと考え打ってくるか、それは当日の姿勢で判断しようと決めていた。

もし四柳プロが後者の様な姿勢であれば、そこまで大きく手役は狙わず、相手の手牌やおおよそのシャンテン数を見極めた上で愚形でも先手をとってリーチに踏み切る戦略をとろうと思っていた。

1回戦目、東1局の親で6本場まで積み持ち点は50,000点を越えたが、ドラが集まってきている訳でもなく、安手やテンパイ取りでの多少強引な連荘での点棒の積み重ねで決して調子が良いとは思っていなかった。

南1局の親番でも、中を一鳴きしたダンププロが色に寄っている気配はなく、ほぼ形が決まっている早い捌き手か、もしくはドラが2枚以上のチャンス手なのは明白。

6巡目に僕の手牌は、

二万三万五万六万七万九万一索一索二筒三筒四筒発発  ドラ九万

ここに一索をツモって打九万としてリーチすると、ダンププロがこれをポン。
すぐにダンププロが1枚切れの二索白のシャンポン待ちをツモって満貫の親かぶりとなる。

やはり絶好調とはとても言い切れないが、1回戦はなんとか大きめのトップをとることができた。

しかし2回戦、3回戦で失速し4回戦はなんとかプラス。
この日のトータルは+8.7Pと、一応卓内トップで終わったが、内容もポイント的にもかなり不満の残る結果となってしまった。

メンタル的なコンディションをこの日を迎えるにあたって整えられなかった、というのも原因の1つでもあると思う。

麻雀の内容に関しては書きたい局がいくつかあるのだが、それを書き始めると終わらなくなりそうなので今回は避ける。

しかし、映像の世界は難しい。
2節目も僕は配信卓だったのだが、こんな1局があった。
僕は南場で以下の手牌。

四万五万五万八万八万東東東発発  ポン南南南  ドラ九万

下家の親が1フーロ、上家が1フーロで、共にタンヤオ仕掛け。
上家、対面が九万を1枚づつ切っている。発は1枚切れで、八万はドラ表示牌。
ここにツモ三万でテンパイ。ここで僕は長考した。

五万は僕の中で7~8割方当たり牌。
しかし、上家はタンヤオでドラを切っている為1,000点が濃厚という局面である。
僕が考えていたのは、この五万が当たるかどうかということではなかった。

(こちらは高目満貫のテンパイ。この五万で放銃したとしてもおそらく視聴者の方は誰もが納得するだろう。それよりも、この五万が当たり牌でも何でもなくて、すぐに発が出たりツモってきてしまえば、非難の声を浴びせられるのは間違いない。でも、それは僕の今まで培ってきた麻雀じゃない。いやでも100%の確信はない。五万を切ったほうが楽なんじゃないか?)

こんなことを考えていた。
やっと決意して打発。すぐに四万を引き込んで三万六万でテンパイ復活。
5,200点のアガリとなった。

この時はたまたま五万が当たりだったが、読みを大きく誤ってとても酷い形で映像に映ってしまうことがこの先もきっとある。この第4節にもそれがいくつかあった。

麻雀プロって何なんだろう?どんな麻雀を打てばいいのだろう?
ここ1、2年ずっとそんなことばかり考えながら生活している気がする。

僕が好きな漫画の1つに「3月のライオン」という作品がある。
1人のプロ棋士とその周りの人間関係を描いている作品だが、その中のセリフの1つにこんなものがある。

「勝った時は叫びだす程嬉しくて 負ければ内臓を泥靴で踏みにじられるように苦しくて 世界中に『生きる価値無し』と言われたような気持ちにさいなまれる」

正直に書くと、麻雀ファンあっての麻雀プロで、「魅せる」ということが麻雀プロの仕事なら、現段階で自分自身はとても向いているとは言い難い。
しかし、こんな気持ちを持ち続けながら、誇りを持って麻雀プロを続けているのは、ダメなことではないのかなと思う。

いつかこんな気持ちが、映像を通して観ている方に伝わったらいいなと思う毎日を過ごしながら、あと6節、前だけを見てしっかりと闘いたい。

プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第31期A2リーグ第4節レポート 白鳥 翔

3節を終えて、3位というポジションで迎えた第4節。
A2リーグでの闘いも序盤が終わり、いよいよ中盤戦に差し掛かってきた所ではあったが、ポイントと順位は全くと言っていいほど意識せず、この第4節に臨んだ。
対戦相手は、二階堂プロ、ダンププロ、四柳プロ。
対局前に色々とシミュレートしてみてのだが、二階堂プロ、ダンププロはどちらかというと受けの意識が強いタイプ、四柳プロは2人よりもバランスよりというのが僕の見立てだ。
四柳プロは3節が終わったポイント状況から、多少前のめり気味に打ってくるか、それとも4節連続のマイナスは絶対に避けたいと考え打ってくるか、それは当日の姿勢で判断しようと決めていた。
もし四柳プロが後者の様な姿勢であれば、そこまで大きく手役は狙わず、相手の手牌やおおよそのシャンテン数を見極めた上で愚形でも先手をとってリーチに踏み切る戦略をとろうと思っていた。
1回戦目、東1局の親で6本場まで積み持ち点は50,000点を越えたが、ドラが集まってきている訳でもなく、安手やテンパイ取りでの多少強引な連荘での点棒の積み重ねで決して調子が良いとは思っていなかった。
南1局の親番でも、中を一鳴きしたダンププロが色に寄っている気配はなく、ほぼ形が決まっている早い捌き手か、もしくはドラが2枚以上のチャンス手なのは明白。
6巡目に僕の手牌は、
二万三万五万六万七万九万一索一索二筒三筒四筒発発  ドラ九万
ここに一索をツモって打九万としてリーチすると、ダンププロがこれをポン。
すぐにダンププロが1枚切れの二索白のシャンポン待ちをツモって満貫の親かぶりとなる。
やはり絶好調とはとても言い切れないが、1回戦はなんとか大きめのトップをとることができた。
しかし2回戦、3回戦で失速し4回戦はなんとかプラス。
この日のトータルは+8.7Pと、一応卓内トップで終わったが、内容もポイント的にもかなり不満の残る結果となってしまった。
メンタル的なコンディションをこの日を迎えるにあたって整えられなかった、というのも原因の1つでもあると思う。
麻雀の内容に関しては書きたい局がいくつかあるのだが、それを書き始めると終わらなくなりそうなので今回は避ける。
しかし、映像の世界は難しい。
2節目も僕は配信卓だったのだが、こんな1局があった。
僕は南場で以下の手牌。
四万五万五万八万八万東東東発発  ポン南南南  ドラ九万
下家の親が1フーロ、上家が1フーロで、共にタンヤオ仕掛け。
上家、対面が九万を1枚づつ切っている。発は1枚切れで、八万はドラ表示牌。
ここにツモ三万でテンパイ。ここで僕は長考した。
五万は僕の中で7~8割方当たり牌。
しかし、上家はタンヤオでドラを切っている為1,000点が濃厚という局面である。
僕が考えていたのは、この五万が当たるかどうかということではなかった。
(こちらは高目満貫のテンパイ。この五万で放銃したとしてもおそらく視聴者の方は誰もが納得するだろう。それよりも、この五万が当たり牌でも何でもなくて、すぐに発が出たりツモってきてしまえば、非難の声を浴びせられるのは間違いない。でも、それは僕の今まで培ってきた麻雀じゃない。いやでも100%の確信はない。五万を切ったほうが楽なんじゃないか?)
こんなことを考えていた。
やっと決意して打発。すぐに四万を引き込んで三万六万でテンパイ復活。
5,200点のアガリとなった。
この時はたまたま五万が当たりだったが、読みを大きく誤ってとても酷い形で映像に映ってしまうことがこの先もきっとある。この第4節にもそれがいくつかあった。
麻雀プロって何なんだろう?どんな麻雀を打てばいいのだろう?
ここ1、2年ずっとそんなことばかり考えながら生活している気がする。
僕が好きな漫画の1つに「3月のライオン」という作品がある。
1人のプロ棋士とその周りの人間関係を描いている作品だが、その中のセリフの1つにこんなものがある。
「勝った時は叫びだす程嬉しくて 負ければ内臓を泥靴で踏みにじられるように苦しくて 世界中に『生きる価値無し』と言われたような気持ちにさいなまれる」
正直に書くと、麻雀ファンあっての麻雀プロで、「魅せる」ということが麻雀プロの仕事なら、現段階で自分自身はとても向いているとは言い難い。
しかし、こんな気持ちを持ち続けながら、誇りを持って麻雀プロを続けているのは、ダメなことではないのかなと思う。
いつかこんな気持ちが、映像を通して観ている方に伝わったらいいなと思う毎日を過ごしながら、あと6節、前だけを見てしっかりと闘いたい。