第12期北陸リーグ 第3節レポート

薫風、というにはその日差しは強く、一足早い夏の暑さを肌に貼り付かせてくるような5月の17日。
高い気温に負けぬ熱さを持って北陸リーグの第3節は行われた。

今節は多くの者が勝負所と認識したようで、最終節を前に僅かでも好位置につけたい思いがぶつかり合った故か、明暗が大きく別れる結果となった。

今節最もポイントを叩いたのが前期優勝者の平澤さん。
同卓した濱平をして「今日の平澤さんには何をしても勝てなかった」と言わしめる圧巻の仕上がり。
1、1、2、1で他者を圧倒し、12人を抜き去って一気に順位をボーダーラインまで持ってきた。
今期北陸リーグ参加者で唯一、平澤さんだけが所持している「連覇する権利」。まだ簡単に手放す気はないようである。

オールプラスで60P超を稼いで中団から抜け出してきた北川さん、粘り強く失点を抑えて確実にポイントを伸ばした本田、安城などが今節でボーダーを大きく引き上げる要因となった。
20Pに満たなかった準決勝ボーダーが1節で30P以上も跳ね上がるのは北陸リーグでも非常に珍しい事である。

苦しみながらもスコアを上手く整えてきている木戸、久保さん、光岡さん、小泉さんあたりは最後の直線に賭けるポジション。
次節、本来の雀風とは異なる攻めっ気の強さをどこまで発揮できるかが上位陣を脅かす鍵となるだろう

昨年のマスターズ決勝進出に続き、今年もベスト8と存在感を大いにアピールしている中西さんもじわりと詰め寄っているが、初節のハンデが大きいか。

私の卓は後藤、木下さんと共に打撃戦を公言してのガチンコ勝負。攻撃力の強い両名を向こうに回して、要所の高打点をモノにすることが出来、卓内トップを取る事ができた。
スコアとしては概ね満足しているが、殴りあう3名とぶつかることをせず、飄々とした捌き麻雀で点数をまとめた山川さんの打ち筋が光った卓でもあったように感じている。

これで私は順位を伸ばしたおかげで、次節守りの麻雀で、スコアを無難に整えれば安定であろう、などという行儀の良い真似ができればいいのだが、愚直と笑われようと打撃の雀風を最後まで貫いて、己に、周囲に恥じぬよう攻めて攻めて、準決勝に残るつもりである。

大きくポイントを伸ばした者がいれば、また失った者も多く存在する。
こういった状況での最終節は、下位の者にとっては往々にして麻雀がぼやけてしまいがちだが、目の無い時程真摯に、全力で打つ事が次への糧に繋がることを私も競技人生で嫌というほど学んできた。
どうか最後まで諦めず、そして楽しむ気持ちを持って北陸リーグの最終節を打ち切って欲しいと願う。

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 合計
1 栗野 健翔 一般 84.0 26.6 ▲ 8.0  

102.6
2 荒谷 誠 プロ 56.0 ▲ 10.3 45.9  

91.6
3 西田 有佑 一般 ▲ 1.6 57.5 32.8  

88.7
4 本田 朋広 プロ 36.2 ▲ 4.6 54.4  

86.0
5 北川 光 一般 ▲ 2.6 12.3 62.3  

72.0
6 安城 るい プロ 40.8 ▲ 21.2 43.8  

63.4
7 濱平 光朗 プロ 54.2 23.6 ▲ 17.7  

60.1
8 久々湊 康雄 一般 61.0 47.1 ▲ 57.2  

50.9
9 平澤 憲一 一般 4.8 ▲ 47.5 86.7  

44.0
10 高出 智宏 一般 3.5 47.5 ▲ 8.7  

42.3
11 山川 眞一郎 一般 ▲ 15.6 21.7 13.5  

19.6
12 久保 智央 一般 ▲ 10.8 23.0 0.0  

12.2
13 光岡 大幸 一般 10.6 ▲ 18.8 10.1  

1.9
14 木戸 僚之 プロ ▲ 2.6 6.5 ▲ 8.1  

▲ 4.2
15 小泉 陽平 一般 ▲ 13.3 ▲ 10.5 18.7  

▲ 5.1
16 中西 正行 一般 ▲ 82.9 42.0 22.1  

▲ 18.8
17 押川 憲一 一般 15.9 ▲ 8.1 ▲ 27.4  

▲ 19.6
18 森田 有一 一般 ▲ 34.1 ▲ 11.1 ▲ 1.4  

▲ 46.6
19 木下 玄基 一般 ▲ 52.4 1.8 ▲ 6.8  

▲ 57.4
20 飯田 輝雄 一般 2.6 ▲ 19.6 ▲ 47.5  

▲ 64.5
21 窪田 一彦 一般 ▲ 12.0 ▲ 25.2 ▲ 39.4  

▲ 76.6
22 後藤 正博 プロ ▲ 20.4 ▲ 5.7 ▲ 52.6  

▲ 78.7
23 中島 亮 一般 ▲ 26.2 ▲ 17.6 ▲ 50.0  

▲ 93.8
24 志多木 健 一般 ▲ 10.4 ▲ 7.1 ▲ 88.0  

▲ 105.5
25 浦野 裕稀 一般 ▲ 22.0 ▲ 79.2 ▲ 7.0  

▲ 108.2
26 恵比須 均 一般 ▲ 118.1 6.6 ▲ 21.5  

▲ 133.0
27 村上 拓也 プロ ▲ 62.8 ▲ 81.7 ▲ 100.0  

▲ 244.5

北陸リーグ レポート/第12期北陸リーグ 第3節レポート

薫風、というにはその日差しは強く、一足早い夏の暑さを肌に貼り付かせてくるような5月の17日。
高い気温に負けぬ熱さを持って北陸リーグの第3節は行われた。
今節は多くの者が勝負所と認識したようで、最終節を前に僅かでも好位置につけたい思いがぶつかり合った故か、明暗が大きく別れる結果となった。
今節最もポイントを叩いたのが前期優勝者の平澤さん。
同卓した濱平をして「今日の平澤さんには何をしても勝てなかった」と言わしめる圧巻の仕上がり。
1、1、2、1で他者を圧倒し、12人を抜き去って一気に順位をボーダーラインまで持ってきた。
今期北陸リーグ参加者で唯一、平澤さんだけが所持している「連覇する権利」。まだ簡単に手放す気はないようである。
オールプラスで60P超を稼いで中団から抜け出してきた北川さん、粘り強く失点を抑えて確実にポイントを伸ばした本田、安城などが今節でボーダーを大きく引き上げる要因となった。
20Pに満たなかった準決勝ボーダーが1節で30P以上も跳ね上がるのは北陸リーグでも非常に珍しい事である。
苦しみながらもスコアを上手く整えてきている木戸、久保さん、光岡さん、小泉さんあたりは最後の直線に賭けるポジション。
次節、本来の雀風とは異なる攻めっ気の強さをどこまで発揮できるかが上位陣を脅かす鍵となるだろう
昨年のマスターズ決勝進出に続き、今年もベスト8と存在感を大いにアピールしている中西さんもじわりと詰め寄っているが、初節のハンデが大きいか。
私の卓は後藤、木下さんと共に打撃戦を公言してのガチンコ勝負。攻撃力の強い両名を向こうに回して、要所の高打点をモノにすることが出来、卓内トップを取る事ができた。
スコアとしては概ね満足しているが、殴りあう3名とぶつかることをせず、飄々とした捌き麻雀で点数をまとめた山川さんの打ち筋が光った卓でもあったように感じている。
これで私は順位を伸ばしたおかげで、次節守りの麻雀で、スコアを無難に整えれば安定であろう、などという行儀の良い真似ができればいいのだが、愚直と笑われようと打撃の雀風を最後まで貫いて、己に、周囲に恥じぬよう攻めて攻めて、準決勝に残るつもりである。
大きくポイントを伸ばした者がいれば、また失った者も多く存在する。
こういった状況での最終節は、下位の者にとっては往々にして麻雀がぼやけてしまいがちだが、目の無い時程真摯に、全力で打つ事が次への糧に繋がることを私も競技人生で嫌というほど学んできた。
どうか最後まで諦めず、そして楽しむ気持ちを持って北陸リーグの最終節を打ち切って欲しいと願う。

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 合計
1 栗野 健翔 一般 84.0 26.6 ▲ 8.0   102.6
2 荒谷 誠 プロ 56.0 ▲ 10.3 45.9   91.6
3 西田 有佑 一般 ▲ 1.6 57.5 32.8   88.7
4 本田 朋広 プロ 36.2 ▲ 4.6 54.4   86.0
5 北川 光 一般 ▲ 2.6 12.3 62.3   72.0
6 安城 るい プロ 40.8 ▲ 21.2 43.8   63.4
7 濱平 光朗 プロ 54.2 23.6 ▲ 17.7   60.1
8 久々湊 康雄 一般 61.0 47.1 ▲ 57.2   50.9
9 平澤 憲一 一般 4.8 ▲ 47.5 86.7   44.0
10 高出 智宏 一般 3.5 47.5 ▲ 8.7   42.3
11 山川 眞一郎 一般 ▲ 15.6 21.7 13.5   19.6
12 久保 智央 一般 ▲ 10.8 23.0 0.0   12.2
13 光岡 大幸 一般 10.6 ▲ 18.8 10.1   1.9
14 木戸 僚之 プロ ▲ 2.6 6.5 ▲ 8.1   ▲ 4.2
15 小泉 陽平 一般 ▲ 13.3 ▲ 10.5 18.7   ▲ 5.1
16 中西 正行 一般 ▲ 82.9 42.0 22.1   ▲ 18.8
17 押川 憲一 一般 15.9 ▲ 8.1 ▲ 27.4   ▲ 19.6
18 森田 有一 一般 ▲ 34.1 ▲ 11.1 ▲ 1.4   ▲ 46.6
19 木下 玄基 一般 ▲ 52.4 1.8 ▲ 6.8   ▲ 57.4
20 飯田 輝雄 一般 2.6 ▲ 19.6 ▲ 47.5   ▲ 64.5
21 窪田 一彦 一般 ▲ 12.0 ▲ 25.2 ▲ 39.4   ▲ 76.6
22 後藤 正博 プロ ▲ 20.4 ▲ 5.7 ▲ 52.6   ▲ 78.7
23 中島 亮 一般 ▲ 26.2 ▲ 17.6 ▲ 50.0   ▲ 93.8
24 志多木 健 一般 ▲ 10.4 ▲ 7.1 ▲ 88.0   ▲ 105.5
25 浦野 裕稀 一般 ▲ 22.0 ▲ 79.2 ▲ 7.0   ▲ 108.2
26 恵比須 均 一般 ▲ 118.1 6.6 ▲ 21.5   ▲ 133.0
27 村上 拓也 プロ ▲ 62.8 ▲ 81.7 ▲ 100.0   ▲ 244.5

第24期マスターズ ベスト8トーナメントレポート 西岡 慎泰

5月2日(土)、第24期麻雀マスターズの準決勝が夏目坂スタジオで行われた。

ベスト56よりトーナメント方式となっており、この準決勝もそうである。
準決勝のルール・システムを、簡単に下記に示す。

・日本プロ麻雀連盟Bルール(一発・裏ドラ・カンドラ・カンウラあり)
・30,000点持ちの30,000点返し、順位点は5-15
・同一メンバーで半荘3回戦を行い、トータルポイント上位2名が決勝進出

特徴としてはやはり、一発・裏ドラがあること。
リーチに対しては打点が読みづらく、一気に高打点となるケースも多い。

もう1つはトーナメント方式かつ順位点があること。
上位2名に入ればよいためトータルポイントがマイナスでも問題なく、また展開により押し引きや手組みに大きく影響する事もある。
(自身の着順はもちろんだが、他家の着順も勝ち残りに大きく影響するため)

それではまず、準決勝2卓のうち最初に行われたA卓の戦いを振り返ってみたい。

 

100

A卓
白鳥翔(連盟) vs小川尚哉(連盟)vs平賀聡彦(最高位戦)vs中西正行さん(一般)

昨年の決勝メンバーで唯一勝ち残っている中西さん、プロ連盟A2リーグの白鳥、B1リーグの小川、最高位戦Aリーグに9年君臨している平賀。
ご存知の方も多いメンバーではないだろうか。

1回戦(起家から、中西さん・小川・白鳥・平賀)

1回戦、東1局から全員のパワーが伝わってくる。

最初のテンパイは親の中西さん。

二万二万七万七万八万八索八索六筒六筒七筒七筒発発  ドラ九筒

しかし何とその巡に全員テンパイ。(小川リーチ・白鳥ホンイツ仕掛け・平賀リーチ)
2件リーチとなる一発目、中西さんのツモは自身のフリテンとなりリーチに危険牌とも言える四索
手の内には安全牌の発(場に2枚切れ)があるものの、四索ツモ切りとし勝負。
結果は白鳥が下記手牌でアガリとなった。

一筒一筒一筒三筒三筒三筒五筒五筒八筒九筒  ポン白白白  ツモ七筒

いきなりの山場を制し2,000・4,000と白鳥は会心のスタートになったが、全員に失点を恐れる気持ちはなさそうだ。

白鳥はこのアガリで勢いをつけ、東3局の親番で4,000オールを一発でツモアガると大きく2着目を引き離す。

100

そして2着から4着までが接戦で迎えた東4局平賀の親番、現状2着目の小川が2巡目に下記手牌で二索ポンとする。

三万三万四万八万八万九万二索二索七索九索五筒八筒八筒  ドラ南

いわゆる「遠く安い鳴き」だ。
満貫以上のアガリはほとんど見込めない上、当然守備力も落ちる。
恐らくはトーナメントである事と点数状況等を踏まえての作戦であろうが、私の知っている小川とは異質に感じた。

100

最終的には中西さんが白鳥から6,400のアガリとなったが、2フーロして自分にテンパイが入らなかった事、親の平賀にリーチが入った事、中西さんに四暗刻ツモアガリの可能性があった事を考えると好手とは思えず、小川はすでにバランスを崩してしまっていたのではないだろうか。

そのまま白鳥トップ目で迎えたオーラス、状況が大きく変わる。

最初のテンパイは白鳥。

七万八万九万九万一索二索三索二筒三筒四筒七筒八筒九筒  ドラ七索

4着から浮上するには満貫以上を狙いたい小川が下記手牌でヤミテン。

八万九万七索八索九索五筒五筒五筒六筒六筒六筒七筒八筒

3着目の中西さん、2着目の平賀とは1,100点差で白のポンテン。

二万三万四万五万六万八万八万四索五索六索  ポン白白白

中西さんは、ツモもしくは平賀からの出アガリであれば2着浮上となる。(リーチ棒が出た場合は誰からアガっても2着)
2着と3着では順位点が10,000点違うため、3面張である事も踏まえると、白鳥と小川からの出アガリは見逃しをかける手もありそうだ。

そして最後に親の平賀もテンパイとなる。

四万七万七万三索三索六索六索七索七索三筒三筒七筒七筒

小川は手替わりしないまま一万をツモ切りリーチとし、最後の1巡(一発)に望みをかける。
そして中西さんは小川の切った一万を見逃しとする。
しかし、直後にツモった平賀の手には何とラス牌の四万
6,000オールで一気に平賀がトップ目に躍り出た。

100

続く1本場は小川が白鳥から満貫をアガるも、着順は変わらず1回戦終了。

1回戦終了時
平賀+32.0P  白鳥+9.3P  中西さん▲14.1P  小川▲27.2P

 

2回戦(起家から、白鳥・平賀・小川・中西さん)

平賀が3局連続でアガリを決め、さらに親番で純チャン三色のリーチを打つと、白鳥が1,300・2,600で待ったをかけるという展開。

その後も白鳥・平賀は仕掛けを駆使し局を進め、小川・中西さんは一度もアガリが生まれない。
先行した2名のゲーム運びは本当に上手く、仕掛ければ相手より一手早くかつ確実にアガリに結び付ける。

小川・中西さんにアガリがないまま迎えた南3局、4着目小川の親番で7巡目に下記テンパイが入る。

三万四万五万五万六万七万四索五索六索三筒四筒五筒六筒  ドラ二索

恐らくは三色等の手牌変化も考え一度はヤミテンに構えるものの、早々にドラを切り2フーロとなった平賀を抑え込もうと、ツモ切りリーチを敢行。
結果、直後に二万を2連続ツモとなり、見た目では一発ツモの親満を逃してしまう形。
そしてオリに回らず勝負に来た平賀にアガリを許してしまった。

小川の選択が成功となるケースももちろんあるが、この半荘の数少ないチャンスだっただけに、小川にとっては悔やまれる局になっただろう。

オーラスの親は中西さん。
この半荘一度もアガリに結びついてないものの失点は少なく、トップまでは10,200点差。
しかしながら6巡目には白鳥がテンパイ、7巡目には平賀もテンパイ即リーチとなり、さらには平賀が一発で2,000・4,000をツモ。1回戦と同じ着順になった。

2回戦の成績
平賀+28.6P  白鳥+10.3P  中西さん▲11.9P  小川▲27.0P

2回戦終了時
平賀+60.6P  白鳥+19.6P  中西さん▲26.0P  小川▲54.2P

 

3回戦(起家から、中西さん・平賀・小川・白鳥)

東1局、親の中西さんがリーチを打つも先にテンパイを入れていた平賀、一発で中西さんの入り目である七万を勝負してアガり、反撃を許さない構え。

東2局は白鳥がアガり、2回戦同様に小川・中西さんはアガリに結びつかないパターンで進む。

しかし東3局、平賀が遠い仕掛けを入れると中西さんに下記のチャンス手が入る。

二筒三筒五筒五筒六筒七筒八筒南南南中中中  ドラ七万

一筒は場に4枚切れとなっており、四筒のアガリも期待は薄そうだが中西さんはリーチを選択。
後に五筒をツモっていたため高目三暗刻の三筒一筒待ちへ変化し、12,000出アガリの可能性もあったが、結局は流局となってしまった。
この1局は終了後に中西さんがリーチを悔やんでいた局である。

だがその後、中西さんに大きなアガリが出る。

南家の中西さん

八万八万九万九万五索五索六索六索九索九索一筒西西  ドラ九万

好形1シャンテンを維持した小川から一発で出アガり、12,000。

100

南1局は平賀がアガリ、中西さんは最後の親番が流れてしまうも、南2局

三万四万五万五万六万六万七万八万北北  ポン二万 上向き二万 上向き二万 上向き  ドラ北

この満貫を平賀からアガリ、持ち点が50,000点を超える。

しかし、南3局で小川が連荘の後、白鳥が500・1,000は800・1,300をツモアガると、オーラスで中西さんの現実的な条件は、跳満ツモもしくは白鳥からの満貫直撃。
結局全員ノーテンで流局となった。

最終戦の成績
中西さん+33.7P  白鳥+5.3P  平賀▲12.7P  小川▲26.3P

最終戦終了時
平賀+47.9P  白鳥+24.9P  中西さん+7.7P  小川▲80.5P

決勝戦進出者
平賀聡彦  白鳥翔

 

そして次に準決勝のもう1卓、B卓の戦いが始まった。

100

B卓
瀬戸熊直樹(連盟) vs藤本哲也(連盟)vs木原浩一(協会)vs石川優さん(一般)

プロ連盟のAリーグ・Bリーグ1名ずつ、他団体プロ1名、一般から1名の組み合わせであり、偶然にもA卓と同じような構図となった。

1回戦(起家から、木原・石川さん・瀬戸熊・藤本)

東1局、親の木原が瀬戸熊の先制リーチをかわして3,900。
続く1本場では四筒を暗カンし早い段階で1シャンテンとなり、このまま流れに乗るかと思われたが、新ドラの中をポンした藤本が2,000・4,000をアガる。

次の東2局、親の石川さんが下記手牌

三万四万七万八万五索六索七索三筒四筒五筒五筒七筒八筒白  ドラ二万

白は場に2枚切れであり、誰にも動きのない状況であるため白切りかと思えたが、雀頭とリャンメンを固定する四筒切りとしスマートに構える。
そして瀬戸熊の先制リーチが入るも、危険牌は1枚のみで勝負しやすい手組み。
結果は、石川さんが瀬戸熊から2,900のアガリとなった。

石川さんはこの勢いのまま9,600、そして4,000オールとアガり早くも50,000点を超える。

瀬戸熊は先制リーチがすでに2回空振り。ここからの戦い方を考えているところだろう。

東3局、親の瀬戸熊に初アガリが出る。

100

三万四万五万三索四索四索五索五索六索二筒三筒北北  ロン一筒  ドラ七筒

追いかけリーチをかけた木原から2,900の出アガリ。
Bルールである事、そしてトーナメントである事からか、これまでの瀬戸熊は役アリでも徹底してテンパイ即リーチ。
そしてやっとアガったといった感じで、本調子には遠そうだ。

続く1本場、早々に瀬戸熊がダブ東をポン。
数巡後にツモった東を加カンして攻撃態勢とするが、石川さんにリーチが入り藤本も押している。
終盤に危険牌を掴み、オリる選択肢もありそうだが瀬戸熊らしく勝負。藤本に満貫の放銃となってしまった。

東4局、南家に木原が下記手牌で4巡目にリーチ。

三万四万五万五万六万七万七索七索八索八索九索九索白  ドラ六索

ドラ引きやピンフ、3面張等の変化があるだけにヤミテンが普通と考えられるが、ルール・システムを踏まえての選択なのだろう。
親の藤本と石川さんがオリに向かうも、瀬戸熊だけはドラなし,役なしの白単騎で粘りを見せ2人テンパイで流局となる。
早目にオリる選択肢もあったが、「ノーテン罰符の点差だけじゃなく、ギリギリまで攻められたかどうかが全然違う」と瀬戸熊の声が聞こえてくる気がする。

南1局、親の木原が7,700を石川さんからアガり、1人テンパイも加えトップ目に立った後の5本場、大きく点数が動く。

まずは瀬戸熊が先制リーチ

四万五万六索七索八索二筒三筒四筒六筒七筒八筒東東  リーチ  ドラ東

すぐに石川さんが追いかけリーチ

一万一万七万八万九万七索八索七筒八筒九筒中中中  リーチ

山に残っている枚数は、三万六万が3枚、六索九索は高目の九索が1枚のみと瀬戸熊が圧倒的有利のように見えた。
しかし、石川さんの一発ツモは何と九索
4,000・8,000の大きなアガリとなり、石川さんが再びトップ目に立つ。
好調者・不調者がこうもハッキリ結果になるのかと見ていて驚く。

100

南3局でも、親番で瀬戸熊が先制リーチ。もう何度目のリーチか数えないと分からないくらいだ。
これも実ることはなく、木原に2,000の放銃となる。

オーラスは木原と藤本の熾烈な2着争い。
藤本が2,000オールで2着浮上となるも、1本場は木原が400・700で2着を奪い返し1回戦が終了した。

1回戦終了時
石川さん+35.7P  木原+9.7P  藤本▲2.4P  瀬戸熊▲43.0P

 

2回戦(起家から、木原・藤本・石川さん・瀬戸熊)

東1局から親の木原が2,000オール、4,000は4,100オールとアガリ、藤本・瀬戸熊を大きく引き離す。

100

これ以上離されてしまうと厳しいかと思ったところで、藤本が一発ツモで満貫を引きアガると、東2局の親番で下記手牌。

一万二万三万一索二索三索五索五索六索六索七索八索九索  ドラ二万

ここに二万をツモり三万切りでテンパイ外しとすると、次のツモは七索と見事に狙い通り。
瀬戸熊から12,000をアガる。
そして次局1本場が1人テンパイとなると、トータルでトップ目まで一気に躍り出た。

しかし、また点数が大きく動く。

東3局、西家の木原

二万四万五万五万六索七索八索三筒四筒五筒六筒七筒八筒  ドラ五万

北家の藤本が下記テンパイでドラの五万を切り出す
一万一万一万四筒五筒五筒六筒六筒南南発発発

これを木原がポンとすると、藤本がすぐに二万を掴んで放銃となる。
木原が待ちを変える可能性も高かっただけに、藤本にとっては厳しい結果となった。

100

東4局は、親の瀬戸熊が先制リーチも石川さんが2回戦の初アガリで700・1,300。

南1局でも、瀬戸熊がリーチで断固攻める。
しかし、親の木原が一発消しおよびタンヤオ移行とも言える向聴数の上がらない仕掛けをすると、役なしカンチャンテンパイであった石川さんがツモ切りリーチを敢行。
石川さんの待ちは山に1枚であったが、何と瀬戸熊が一発で放銃。
とことん厳しい展開が待っている。

この後、瀬戸熊が2,600そして2.000・4,000とアガり、オーラスの親番でも一気に浮上を狙う。
オーラスは2着を狙う石川さんの先制リーチ、親の瀬戸熊が追いかけリーチとなり、勝ち残りをかけた大きな分かれ目であったが、結果は石川さんが満貫ツモアガリ。
1回戦目の1着・2着だけ裏返しとなる順位で終了し、藤本・瀬戸熊は非常に厳しいポイント差で最終戦を迎える事となる。

2回戦の成績
木原+31.8P  石川さん+10.0P  藤本▲5.7P  瀬戸熊▲36.1P

2回戦終了時
石川さん+45.7P  木原+41.5P  藤本▲8.1P  瀬戸熊▲79.1P

 

3回戦(起家から、藤本・瀬戸熊・石川さん・木原)

1半荘で120ポイント以上という、私は見たことがないような条件だが瀬戸熊に諦めの表情はない。
2,000・4,000と始まり、2,000オール、そして1,500は1,800と3局連続アガリを決めるが、石川さんのアガリで東場の親が落ちる。

A卓でもそうであったが上位2名と下位2名が離れてしまうと、上位2名は仕掛けも多用し一手早く局を進めようとする。

東4局、石川さんも仕掛けて局を進めようとするが、瀬戸熊のリーチに安全牌がなくなり満貫の放銃。反撃のチャンスを与えてしまう。

南場に入り、着順の並びは思惑通りとも言える藤本だが、最後の親番がわずか7巡目で木原に放銃。
次は瀬戸熊最後の親番、1局はテンパイ連荘するも、次の1本場は6巡目で石川さんのアガリとなった。

こうなると藤本・瀬戸熊には役満クラスのアガリが必要。
南3局・オーラスは全員ノーテンで終了し、木原・石川さんが勝ち上がり。
ついに決勝メンバーが決まった。

決勝戦進出者
木原浩一  石川優さん

私が一日麻雀を見て、決勝メンバーの印象を勝手につけるとすると
・ゲーム運びの白鳥
・執念の平賀
・変幻自在の木原
・山1十分の石川さん

展開が全く予想できないが、誰が勝っても不思議ではない実力者だ。
きっとドキドキする戦いを見せてくれるだろう。

このレポートがアップされている頃には優勝者も決定しているだろうが、決勝観戦記は猿川真寿が担当予定です。
そちらもお楽しみに!!

麻雀マスターズ レポート/第24期マスターズ ベスト8トーナメントレポート 西岡 慎泰

5月2日(土)、第24期麻雀マスターズの準決勝が夏目坂スタジオで行われた。
ベスト56よりトーナメント方式となっており、この準決勝もそうである。
準決勝のルール・システムを、簡単に下記に示す。
・日本プロ麻雀連盟Bルール(一発・裏ドラ・カンドラ・カンウラあり)
・30,000点持ちの30,000点返し、順位点は5-15
・同一メンバーで半荘3回戦を行い、トータルポイント上位2名が決勝進出
特徴としてはやはり、一発・裏ドラがあること。
リーチに対しては打点が読みづらく、一気に高打点となるケースも多い。
もう1つはトーナメント方式かつ順位点があること。
上位2名に入ればよいためトータルポイントがマイナスでも問題なく、また展開により押し引きや手組みに大きく影響する事もある。
(自身の着順はもちろんだが、他家の着順も勝ち残りに大きく影響するため)
それではまず、準決勝2卓のうち最初に行われたA卓の戦いを振り返ってみたい。
 

100

A卓
白鳥翔(連盟) vs小川尚哉(連盟)vs平賀聡彦(最高位戦)vs中西正行さん(一般)
昨年の決勝メンバーで唯一勝ち残っている中西さん、プロ連盟A2リーグの白鳥、B1リーグの小川、最高位戦Aリーグに9年君臨している平賀。
ご存知の方も多いメンバーではないだろうか。
1回戦(起家から、中西さん・小川・白鳥・平賀)
1回戦、東1局から全員のパワーが伝わってくる。
最初のテンパイは親の中西さん。
二万二万七万七万八万八索八索六筒六筒七筒七筒発発  ドラ九筒
しかし何とその巡に全員テンパイ。(小川リーチ・白鳥ホンイツ仕掛け・平賀リーチ)
2件リーチとなる一発目、中西さんのツモは自身のフリテンとなりリーチに危険牌とも言える四索
手の内には安全牌の発(場に2枚切れ)があるものの、四索ツモ切りとし勝負。
結果は白鳥が下記手牌でアガリとなった。
一筒一筒一筒三筒三筒三筒五筒五筒八筒九筒  ポン白白白  ツモ七筒
いきなりの山場を制し2,000・4,000と白鳥は会心のスタートになったが、全員に失点を恐れる気持ちはなさそうだ。
白鳥はこのアガリで勢いをつけ、東3局の親番で4,000オールを一発でツモアガると大きく2着目を引き離す。
100
そして2着から4着までが接戦で迎えた東4局平賀の親番、現状2着目の小川が2巡目に下記手牌で二索ポンとする。
三万三万四万八万八万九万二索二索七索九索五筒八筒八筒  ドラ南
いわゆる「遠く安い鳴き」だ。
満貫以上のアガリはほとんど見込めない上、当然守備力も落ちる。
恐らくはトーナメントである事と点数状況等を踏まえての作戦であろうが、私の知っている小川とは異質に感じた。
100
最終的には中西さんが白鳥から6,400のアガリとなったが、2フーロして自分にテンパイが入らなかった事、親の平賀にリーチが入った事、中西さんに四暗刻ツモアガリの可能性があった事を考えると好手とは思えず、小川はすでにバランスを崩してしまっていたのではないだろうか。
そのまま白鳥トップ目で迎えたオーラス、状況が大きく変わる。
最初のテンパイは白鳥。
七万八万九万九万一索二索三索二筒三筒四筒七筒八筒九筒  ドラ七索
4着から浮上するには満貫以上を狙いたい小川が下記手牌でヤミテン。
八万九万七索八索九索五筒五筒五筒六筒六筒六筒七筒八筒
3着目の中西さん、2着目の平賀とは1,100点差で白のポンテン。
二万三万四万五万六万八万八万四索五索六索  ポン白白白
中西さんは、ツモもしくは平賀からの出アガリであれば2着浮上となる。(リーチ棒が出た場合は誰からアガっても2着)
2着と3着では順位点が10,000点違うため、3面張である事も踏まえると、白鳥と小川からの出アガリは見逃しをかける手もありそうだ。
そして最後に親の平賀もテンパイとなる。
四万七万七万三索三索六索六索七索七索三筒三筒七筒七筒
小川は手替わりしないまま一万をツモ切りリーチとし、最後の1巡(一発)に望みをかける。
そして中西さんは小川の切った一万を見逃しとする。
しかし、直後にツモった平賀の手には何とラス牌の四万
6,000オールで一気に平賀がトップ目に躍り出た。
100
続く1本場は小川が白鳥から満貫をアガるも、着順は変わらず1回戦終了。
1回戦終了時
平賀+32.0P  白鳥+9.3P  中西さん▲14.1P  小川▲27.2P
 
2回戦(起家から、白鳥・平賀・小川・中西さん)
平賀が3局連続でアガリを決め、さらに親番で純チャン三色のリーチを打つと、白鳥が1,300・2,600で待ったをかけるという展開。
その後も白鳥・平賀は仕掛けを駆使し局を進め、小川・中西さんは一度もアガリが生まれない。
先行した2名のゲーム運びは本当に上手く、仕掛ければ相手より一手早くかつ確実にアガリに結び付ける。
小川・中西さんにアガリがないまま迎えた南3局、4着目小川の親番で7巡目に下記テンパイが入る。
三万四万五万五万六万七万四索五索六索三筒四筒五筒六筒  ドラ二索
恐らくは三色等の手牌変化も考え一度はヤミテンに構えるものの、早々にドラを切り2フーロとなった平賀を抑え込もうと、ツモ切りリーチを敢行。
結果、直後に二万を2連続ツモとなり、見た目では一発ツモの親満を逃してしまう形。
そしてオリに回らず勝負に来た平賀にアガリを許してしまった。
小川の選択が成功となるケースももちろんあるが、この半荘の数少ないチャンスだっただけに、小川にとっては悔やまれる局になっただろう。
オーラスの親は中西さん。
この半荘一度もアガリに結びついてないものの失点は少なく、トップまでは10,200点差。
しかしながら6巡目には白鳥がテンパイ、7巡目には平賀もテンパイ即リーチとなり、さらには平賀が一発で2,000・4,000をツモ。1回戦と同じ着順になった。
2回戦の成績
平賀+28.6P  白鳥+10.3P  中西さん▲11.9P  小川▲27.0P
2回戦終了時
平賀+60.6P  白鳥+19.6P  中西さん▲26.0P  小川▲54.2P
 
3回戦(起家から、中西さん・平賀・小川・白鳥)
東1局、親の中西さんがリーチを打つも先にテンパイを入れていた平賀、一発で中西さんの入り目である七万を勝負してアガり、反撃を許さない構え。
東2局は白鳥がアガり、2回戦同様に小川・中西さんはアガリに結びつかないパターンで進む。
しかし東3局、平賀が遠い仕掛けを入れると中西さんに下記のチャンス手が入る。
二筒三筒五筒五筒六筒七筒八筒南南南中中中  ドラ七万
一筒は場に4枚切れとなっており、四筒のアガリも期待は薄そうだが中西さんはリーチを選択。
後に五筒をツモっていたため高目三暗刻の三筒一筒待ちへ変化し、12,000出アガリの可能性もあったが、結局は流局となってしまった。
この1局は終了後に中西さんがリーチを悔やんでいた局である。
だがその後、中西さんに大きなアガリが出る。
南家の中西さん
八万八万九万九万五索五索六索六索九索九索一筒西西  ドラ九万
好形1シャンテンを維持した小川から一発で出アガり、12,000。
100
南1局は平賀がアガリ、中西さんは最後の親番が流れてしまうも、南2局
三万四万五万五万六万六万七万八万北北  ポン二万 上向き二万 上向き二万 上向き  ドラ北
この満貫を平賀からアガリ、持ち点が50,000点を超える。
しかし、南3局で小川が連荘の後、白鳥が500・1,000は800・1,300をツモアガると、オーラスで中西さんの現実的な条件は、跳満ツモもしくは白鳥からの満貫直撃。
結局全員ノーテンで流局となった。
最終戦の成績
中西さん+33.7P  白鳥+5.3P  平賀▲12.7P  小川▲26.3P
最終戦終了時
平賀+47.9P  白鳥+24.9P  中西さん+7.7P  小川▲80.5P
決勝戦進出者
平賀聡彦  白鳥翔
 
そして次に準決勝のもう1卓、B卓の戦いが始まった。

100

B卓
瀬戸熊直樹(連盟) vs藤本哲也(連盟)vs木原浩一(協会)vs石川優さん(一般)
プロ連盟のAリーグ・Bリーグ1名ずつ、他団体プロ1名、一般から1名の組み合わせであり、偶然にもA卓と同じような構図となった。
1回戦(起家から、木原・石川さん・瀬戸熊・藤本)
東1局、親の木原が瀬戸熊の先制リーチをかわして3,900。
続く1本場では四筒を暗カンし早い段階で1シャンテンとなり、このまま流れに乗るかと思われたが、新ドラの中をポンした藤本が2,000・4,000をアガる。
次の東2局、親の石川さんが下記手牌
三万四万七万八万五索六索七索三筒四筒五筒五筒七筒八筒白  ドラ二万
白は場に2枚切れであり、誰にも動きのない状況であるため白切りかと思えたが、雀頭とリャンメンを固定する四筒切りとしスマートに構える。
そして瀬戸熊の先制リーチが入るも、危険牌は1枚のみで勝負しやすい手組み。
結果は、石川さんが瀬戸熊から2,900のアガリとなった。
石川さんはこの勢いのまま9,600、そして4,000オールとアガり早くも50,000点を超える。
瀬戸熊は先制リーチがすでに2回空振り。ここからの戦い方を考えているところだろう。
東3局、親の瀬戸熊に初アガリが出る。
100
三万四万五万三索四索四索五索五索六索二筒三筒北北  ロン一筒  ドラ七筒
追いかけリーチをかけた木原から2,900の出アガリ。
Bルールである事、そしてトーナメントである事からか、これまでの瀬戸熊は役アリでも徹底してテンパイ即リーチ。
そしてやっとアガったといった感じで、本調子には遠そうだ。
続く1本場、早々に瀬戸熊がダブ東をポン。
数巡後にツモった東を加カンして攻撃態勢とするが、石川さんにリーチが入り藤本も押している。
終盤に危険牌を掴み、オリる選択肢もありそうだが瀬戸熊らしく勝負。藤本に満貫の放銃となってしまった。
東4局、南家に木原が下記手牌で4巡目にリーチ。
三万四万五万五万六万七万七索七索八索八索九索九索白  ドラ六索
ドラ引きやピンフ、3面張等の変化があるだけにヤミテンが普通と考えられるが、ルール・システムを踏まえての選択なのだろう。
親の藤本と石川さんがオリに向かうも、瀬戸熊だけはドラなし,役なしの白単騎で粘りを見せ2人テンパイで流局となる。
早目にオリる選択肢もあったが、「ノーテン罰符の点差だけじゃなく、ギリギリまで攻められたかどうかが全然違う」と瀬戸熊の声が聞こえてくる気がする。
南1局、親の木原が7,700を石川さんからアガり、1人テンパイも加えトップ目に立った後の5本場、大きく点数が動く。
まずは瀬戸熊が先制リーチ
四万五万六索七索八索二筒三筒四筒六筒七筒八筒東東  リーチ  ドラ東
すぐに石川さんが追いかけリーチ
一万一万七万八万九万七索八索七筒八筒九筒中中中  リーチ
山に残っている枚数は、三万六万が3枚、六索九索は高目の九索が1枚のみと瀬戸熊が圧倒的有利のように見えた。
しかし、石川さんの一発ツモは何と九索
4,000・8,000の大きなアガリとなり、石川さんが再びトップ目に立つ。
好調者・不調者がこうもハッキリ結果になるのかと見ていて驚く。
100
南3局でも、親番で瀬戸熊が先制リーチ。もう何度目のリーチか数えないと分からないくらいだ。
これも実ることはなく、木原に2,000の放銃となる。
オーラスは木原と藤本の熾烈な2着争い。
藤本が2,000オールで2着浮上となるも、1本場は木原が400・700で2着を奪い返し1回戦が終了した。
1回戦終了時
石川さん+35.7P  木原+9.7P  藤本▲2.4P  瀬戸熊▲43.0P
 
2回戦(起家から、木原・藤本・石川さん・瀬戸熊)
東1局から親の木原が2,000オール、4,000は4,100オールとアガリ、藤本・瀬戸熊を大きく引き離す。
100
これ以上離されてしまうと厳しいかと思ったところで、藤本が一発ツモで満貫を引きアガると、東2局の親番で下記手牌。
一万二万三万一索二索三索五索五索六索六索七索八索九索  ドラ二万
ここに二万をツモり三万切りでテンパイ外しとすると、次のツモは七索と見事に狙い通り。
瀬戸熊から12,000をアガる。
そして次局1本場が1人テンパイとなると、トータルでトップ目まで一気に躍り出た。
しかし、また点数が大きく動く。
東3局、西家の木原
二万四万五万五万六索七索八索三筒四筒五筒六筒七筒八筒  ドラ五万
北家の藤本が下記テンパイでドラの五万を切り出す
一万一万一万四筒五筒五筒六筒六筒南南発発発
これを木原がポンとすると、藤本がすぐに二万を掴んで放銃となる。
木原が待ちを変える可能性も高かっただけに、藤本にとっては厳しい結果となった。
100
東4局は、親の瀬戸熊が先制リーチも石川さんが2回戦の初アガリで700・1,300。
南1局でも、瀬戸熊がリーチで断固攻める。
しかし、親の木原が一発消しおよびタンヤオ移行とも言える向聴数の上がらない仕掛けをすると、役なしカンチャンテンパイであった石川さんがツモ切りリーチを敢行。
石川さんの待ちは山に1枚であったが、何と瀬戸熊が一発で放銃。
とことん厳しい展開が待っている。
この後、瀬戸熊が2,600そして2.000・4,000とアガり、オーラスの親番でも一気に浮上を狙う。
オーラスは2着を狙う石川さんの先制リーチ、親の瀬戸熊が追いかけリーチとなり、勝ち残りをかけた大きな分かれ目であったが、結果は石川さんが満貫ツモアガリ。
1回戦目の1着・2着だけ裏返しとなる順位で終了し、藤本・瀬戸熊は非常に厳しいポイント差で最終戦を迎える事となる。
2回戦の成績
木原+31.8P  石川さん+10.0P  藤本▲5.7P  瀬戸熊▲36.1P
2回戦終了時
石川さん+45.7P  木原+41.5P  藤本▲8.1P  瀬戸熊▲79.1P
 
3回戦(起家から、藤本・瀬戸熊・石川さん・木原)
1半荘で120ポイント以上という、私は見たことがないような条件だが瀬戸熊に諦めの表情はない。
2,000・4,000と始まり、2,000オール、そして1,500は1,800と3局連続アガリを決めるが、石川さんのアガリで東場の親が落ちる。
A卓でもそうであったが上位2名と下位2名が離れてしまうと、上位2名は仕掛けも多用し一手早く局を進めようとする。
東4局、石川さんも仕掛けて局を進めようとするが、瀬戸熊のリーチに安全牌がなくなり満貫の放銃。反撃のチャンスを与えてしまう。
南場に入り、着順の並びは思惑通りとも言える藤本だが、最後の親番がわずか7巡目で木原に放銃。
次は瀬戸熊最後の親番、1局はテンパイ連荘するも、次の1本場は6巡目で石川さんのアガリとなった。
こうなると藤本・瀬戸熊には役満クラスのアガリが必要。
南3局・オーラスは全員ノーテンで終了し、木原・石川さんが勝ち上がり。
ついに決勝メンバーが決まった。
決勝戦進出者
木原浩一  石川優さん
私が一日麻雀を見て、決勝メンバーの印象を勝手につけるとすると
・ゲーム運びの白鳥
・執念の平賀
・変幻自在の木原
・山1十分の石川さん
展開が全く予想できないが、誰が勝っても不思議ではない実力者だ。
きっとドキドキする戦いを見せてくれるだろう。
このレポートがアップされている頃には優勝者も決定しているだろうが、決勝観戦記は猿川真寿が担当予定です。
そちらもお楽しみに!!

第125回:プロ雀士インタビュー 池沢 麻奈美 インタビュアー:石田 亜沙己

野口賞の決勝戦の日、私は名古屋の自分の勤務するお店のモニターの前でスタンバイ。
「そろそろまなみんが出るよー!!みんな麻雀ストップ!!(笑)」

順調に進み、気が付いたら最終戦。
すでに安心しきって見ている私がそこにはいました。
一瞬席を外した瞬間、店内から「あぁーっ…!!」というたくさんの人の声が…
最終戦のオーラス、親の日向プロに18,000点を放銃してしまったのです。

「大丈夫、まなみんなら大丈夫。きっと平然としてるはず!!」

その数十分後、「まなみん、ついにやったぁーーー!!!」
みんなの大きな拍手が店内を賑わせました。

2015年3月24日  
池沢麻奈美 第13回野口恭一郎賞女性棋士部門 受賞

(私たちの勤め先にて普段となんにも変らない光景でインタビューが始まった) 

100

池沢「どうする?」

石田「まだ今のままじゃダメだと思うから、1年きちんと勉強するよ。だから私が残るね。」

池沢「じゃあ来年はあさみんが出て受賞できるように、今回は絶対に獲ってくるわ!!任せて。」

私は彼女の強さを誰よりも一番よく知っている。
だからこの言葉は100%現実になると思ったのです。

ここで先に私たちの馴れ初めを…。(笑)
ご存じの方もいると思いますが、4年前私たちは名古屋の麻雀荘で働く、ごく普通の女の子でした。
4年前、夕刊フジ杯争奪麻雀女王決定戦の名古屋リーグが行われました。

私たちが働いていた麻雀荘は、その時まだプロになっていない、池沢麻奈美、石田亜沙己、高橋侑希の3人でチームを組み、出場することとなったのです。

結果、西日本1位で通過し決勝へ。
残念ながらチーム戦の決勝では悔しい結果となってしましましたが、しかしその時の個人戦で池沢は見事、第6期麻雀女王となったのです。

その後、日本プロ麻雀連盟のプロテストを受験。
3人で新たなスタートを切ったのです。

石田「とりあえず…おめでとう!!(笑)」

池沢「ありがとー!!いやぁ、よかった。(笑)」

石田「最後の最後までまなみんらしかったけどね。凄いまなみんらしい局あったんだけど、それは色んなインタビューでも聞かれてるみたいだし違うところにしようかな。」

池沢「やっぱりそうなるとオーラスかな?」

石田「そうだね、親の日向さんが連荘してもまだポイント差はかなりあったもんね。それが…」

南4局 2本場 9巡目

日向プロ手牌

一万三万四万五万六万七索七索八索八索九索四筒五筒六筒  ツモ二万  ドラ七索

石田「親の日向プロ、九索切りリーチといくんだよね。」

池沢「そうなんだよね。最後の最後で安牌がなくなったんだよ…。色々考えた。すごい長考したもんね。」

石田「間違いない!!まなみんにしてはかなり長考したよね。」

池沢「色んな可能性を考えたんだよね~。まず最初に考えたのは六索七索九索と持っていたらもっと早い段階で九索切ってるよな、だから六索持ってなさそうだし、九索が4枚飛びだから四索五索六索七索九索九索からの九索切りはないし…。」

石田「六索のワンチャンスではあるもんね。後は七索七索八索八索の並びシャンポンの形だよね。」

池沢「正直並びシャンポンの可能性までを見れていなかった。心のどこかで可能性はあるとは思っていたんだけど…」

石田「結果、打八索といくんだよね。」

池沢「そう、それが18,000点の放銃になった。」

石田「裏ドラ見た瞬間、こっちがオーマイガー…ってなった。笑」

池沢「リーチ、ドラ5だもんね…。」

石田「この放銃でトータルポイントが一気に縮まって、どんな気持ちだったの?まなみんのことだから多分平然なんだろうなって思ったけど…(笑)」

池沢「そうだね、その次の局も日向さんの1人テンパイで流局して、結果1.2P差まで追いつめられたからね。でも、現状まだトータルポイントが自分のほうが上ってわかってたから冷静だったな。」

石田「完全に私なら焦ってるだろうな…(笑)」

池沢「アガリやめがないから、日向さんがたとえアガったとしてももう1局あるしね~。」

石田「でた!!まなみんのポジティブ思考!!」

池沢「基本的にポジティブに発想するからね。(笑)」

石田「でもその時一緒に観てたみんなの悲鳴はすごかったよ。(笑)」

池沢「そうだろうなって思ってたよ。(笑)」

石田「それでこれが最後の局だね。」

南4局 4本場 

池沢の配牌

一索二索八索九索九索一筒三筒三筒六筒北北白中  ツモ六索  ドラ七万

池沢「配牌苦しくて、内心ここで初めてやばいと思った!七対子にかける自信はなかったし…考えたのは渋々チャンタかなぁみたいな…(笑)」

石田「それで打三筒だよね。ちょっと待って…!!(笑)」

(打三筒後に卓の上に落ちている髪を拾う池沢)

池沢「髪の毛拾ってる場合じゃないわぁ~!!(笑)こんな局面でそんなこと気にしてたんだね。」

石田「それぐらい平常心かつ、品格があったんだよ。(笑)」

池沢「でも後から観るともはやこんだけ差つまってるのにギャグやん(笑)」

石田「これ笑い止まらないから、それはさて置きその後、五万ツモってきてすごい長考だね。」

池沢「長考ながい…(笑)」

石田「珍しく長いね。でもここがまなみんらしい一打だったと思うし、勝つなって思ったんだよなぁ~。」

池沢「やっぱチャンタ無理って思って、打一索。方向転換して受け入れをひろくって意識したんだよね。」

石田「9巡目にカン七筒をすぐにチーしたのもまなみんらしい判断だよね。」

南4局 4本場 9巡目 

池沢の手牌

三万五万二索二索六索八索三筒四筒六筒八筒白中中  チー七筒  打白

池沢「次巡、二筒チーして中のトイツ落としするんだけど、やっぱり上家が国士やってるから、中張牌が出やすいってのも考えてタンヤオに切り替えた。」

石田「冷静だね~。」

池沢「その後、カン七索が入って手が震えたんだよね。これ見て!手震えてるでしょ!?」

石田「ホントだぁーっ!!(笑)」

池沢「やばっ!!こんなとこひけるかって正直思ったもんね。」

石田「そうかぁ、これでカン四万のテンパイか。15巡目、日向さんが四万持ってきて長考するんだよね。」

南4局 4本場 15巡目 

日向プロの手牌

二万二万四万五万六万六万七万八万六索七索七索二筒四筒  ツモ四万

池沢「正直出るかもって思った。」

石田「まなみんが勝ちましたーーーーーーっ!!!!!」

池沢「ふー。なんとかやったぜ!!(笑)」

石田「これからさ、どういう麻雀プロを目指したい?」

池沢「あさみんと私は全然タイプ違うもんね~。(笑)あさみんは可愛くて人気あるからなぁ~。」

石田「待ちなさい!よく知っているでしょうが!!(笑)この笑いのキャラってことを!!」

池沢「確かに…。(笑)まぁ私はタイトル重視で。だから強く、常に誰よりも麻雀のスキルを磨いていたいな。」

石田「でも根本的には似ているところもあるよね。応援してくれている人のためにも、今の自分の精一杯の力を出し切りたいって気持ちで戦ってるもんね。」

池沢「そうだね。だから次の夕刊フジ杯の団体戦は絶対に勝とうよ。」

石田「それまでに自分にできる最大限をするね!!最後に今後の意気込み言っとく?(笑)」

池沢「女流モンド杯とか最強戦とか大きな舞台がひかえていて、私にとってはビックチャンスなので、まずは目の前の一打一打に集中して、普段通り打てるように精進します。応援してくれている人たちのためにも私らしい麻雀をします。」

石田「お互いこれからも頑張らなくちゃね!!」

池沢「こんな感じでいいのかな?(笑)」

石田「OKOK!!途中のギャグは削除しとく。(笑)」

100

池沢「さぁ今日も笑うかぁ~!!」

私は常に思う。彼女が近くにいて良かったと。
彼女の麻雀感はとても興味深く、私にないものだらけでいつも驚かされたり楽しませてもらっている。

そして根本にあるものは同じで、周りに常に感謝し、応援してくれている人たちの期待に応えたいと思って頑張る姿勢。
まさに切磋琢磨できる仲間であり、また同時にライバルである。

これから先も良き仲間、良きライバルとして麻雀界を盛り上げていけるよう共に精進していこうと思います。

プロ雀士インタビュー/第125回:プロ雀士インタビュー 池沢 麻奈美 インタビュアー:石田 亜沙己

野口賞の決勝戦の日、私は名古屋の自分の勤務するお店のモニターの前でスタンバイ。
「そろそろまなみんが出るよー!!みんな麻雀ストップ!!(笑)」
順調に進み、気が付いたら最終戦。
すでに安心しきって見ている私がそこにはいました。
一瞬席を外した瞬間、店内から「あぁーっ…!!」というたくさんの人の声が…
最終戦のオーラス、親の日向プロに18,000点を放銃してしまったのです。
「大丈夫、まなみんなら大丈夫。きっと平然としてるはず!!」
その数十分後、「まなみん、ついにやったぁーーー!!!」
みんなの大きな拍手が店内を賑わせました。
2015年3月24日  
池沢麻奈美 第13回野口恭一郎賞女性棋士部門 受賞
(私たちの勤め先にて普段となんにも変らない光景でインタビューが始まった) 

100

池沢「どうする?」
石田「まだ今のままじゃダメだと思うから、1年きちんと勉強するよ。だから私が残るね。」
池沢「じゃあ来年はあさみんが出て受賞できるように、今回は絶対に獲ってくるわ!!任せて。」
私は彼女の強さを誰よりも一番よく知っている。
だからこの言葉は100%現実になると思ったのです。
ここで先に私たちの馴れ初めを…。(笑)
ご存じの方もいると思いますが、4年前私たちは名古屋の麻雀荘で働く、ごく普通の女の子でした。
4年前、夕刊フジ杯争奪麻雀女王決定戦の名古屋リーグが行われました。
私たちが働いていた麻雀荘は、その時まだプロになっていない、池沢麻奈美、石田亜沙己、高橋侑希の3人でチームを組み、出場することとなったのです。
結果、西日本1位で通過し決勝へ。
残念ながらチーム戦の決勝では悔しい結果となってしましましたが、しかしその時の個人戦で池沢は見事、第6期麻雀女王となったのです。
その後、日本プロ麻雀連盟のプロテストを受験。
3人で新たなスタートを切ったのです。
石田「とりあえず…おめでとう!!(笑)」
池沢「ありがとー!!いやぁ、よかった。(笑)」
石田「最後の最後までまなみんらしかったけどね。凄いまなみんらしい局あったんだけど、それは色んなインタビューでも聞かれてるみたいだし違うところにしようかな。」
池沢「やっぱりそうなるとオーラスかな?」
石田「そうだね、親の日向さんが連荘してもまだポイント差はかなりあったもんね。それが…」
南4局 2本場 9巡目
日向プロ手牌
一万三万四万五万六万七索七索八索八索九索四筒五筒六筒  ツモ二万  ドラ七索
石田「親の日向プロ、九索切りリーチといくんだよね。」
池沢「そうなんだよね。最後の最後で安牌がなくなったんだよ…。色々考えた。すごい長考したもんね。」
石田「間違いない!!まなみんにしてはかなり長考したよね。」
池沢「色んな可能性を考えたんだよね~。まず最初に考えたのは六索七索九索と持っていたらもっと早い段階で九索切ってるよな、だから六索持ってなさそうだし、九索が4枚飛びだから四索五索六索七索九索九索からの九索切りはないし…。」
石田「六索のワンチャンスではあるもんね。後は七索七索八索八索の並びシャンポンの形だよね。」
池沢「正直並びシャンポンの可能性までを見れていなかった。心のどこかで可能性はあるとは思っていたんだけど…」
石田「結果、打八索といくんだよね。」
池沢「そう、それが18,000点の放銃になった。」
石田「裏ドラ見た瞬間、こっちがオーマイガー…ってなった。笑」
池沢「リーチ、ドラ5だもんね…。」
石田「この放銃でトータルポイントが一気に縮まって、どんな気持ちだったの?まなみんのことだから多分平然なんだろうなって思ったけど…(笑)」
池沢「そうだね、その次の局も日向さんの1人テンパイで流局して、結果1.2P差まで追いつめられたからね。でも、現状まだトータルポイントが自分のほうが上ってわかってたから冷静だったな。」
石田「完全に私なら焦ってるだろうな…(笑)」
池沢「アガリやめがないから、日向さんがたとえアガったとしてももう1局あるしね~。」
石田「でた!!まなみんのポジティブ思考!!」
池沢「基本的にポジティブに発想するからね。(笑)」
石田「でもその時一緒に観てたみんなの悲鳴はすごかったよ。(笑)」
池沢「そうだろうなって思ってたよ。(笑)」
石田「それでこれが最後の局だね。」
南4局 4本場 
池沢の配牌
一索二索八索九索九索一筒三筒三筒六筒北北白中  ツモ六索  ドラ七万
池沢「配牌苦しくて、内心ここで初めてやばいと思った!七対子にかける自信はなかったし…考えたのは渋々チャンタかなぁみたいな…(笑)」
石田「それで打三筒だよね。ちょっと待って…!!(笑)」
(打三筒後に卓の上に落ちている髪を拾う池沢)
池沢「髪の毛拾ってる場合じゃないわぁ~!!(笑)こんな局面でそんなこと気にしてたんだね。」
石田「それぐらい平常心かつ、品格があったんだよ。(笑)」
池沢「でも後から観るともはやこんだけ差つまってるのにギャグやん(笑)」
石田「これ笑い止まらないから、それはさて置きその後、五万ツモってきてすごい長考だね。」
池沢「長考ながい…(笑)」
石田「珍しく長いね。でもここがまなみんらしい一打だったと思うし、勝つなって思ったんだよなぁ~。」
池沢「やっぱチャンタ無理って思って、打一索。方向転換して受け入れをひろくって意識したんだよね。」
石田「9巡目にカン七筒をすぐにチーしたのもまなみんらしい判断だよね。」
南4局 4本場 9巡目 
池沢の手牌
三万五万二索二索六索八索三筒四筒六筒八筒白中中  チー七筒  打白
池沢「次巡、二筒チーして中のトイツ落としするんだけど、やっぱり上家が国士やってるから、中張牌が出やすいってのも考えてタンヤオに切り替えた。」
石田「冷静だね~。」
池沢「その後、カン七索が入って手が震えたんだよね。これ見て!手震えてるでしょ!?」
石田「ホントだぁーっ!!(笑)」
池沢「やばっ!!こんなとこひけるかって正直思ったもんね。」
石田「そうかぁ、これでカン四万のテンパイか。15巡目、日向さんが四万持ってきて長考するんだよね。」
南4局 4本場 15巡目 
日向プロの手牌
二万二万四万五万六万六万七万八万六索七索七索二筒四筒  ツモ四万
池沢「正直出るかもって思った。」
石田「まなみんが勝ちましたーーーーーーっ!!!!!」
池沢「ふー。なんとかやったぜ!!(笑)」
石田「これからさ、どういう麻雀プロを目指したい?」
池沢「あさみんと私は全然タイプ違うもんね~。(笑)あさみんは可愛くて人気あるからなぁ~。」
石田「待ちなさい!よく知っているでしょうが!!(笑)この笑いのキャラってことを!!」
池沢「確かに…。(笑)まぁ私はタイトル重視で。だから強く、常に誰よりも麻雀のスキルを磨いていたいな。」
石田「でも根本的には似ているところもあるよね。応援してくれている人のためにも、今の自分の精一杯の力を出し切りたいって気持ちで戦ってるもんね。」
池沢「そうだね。だから次の夕刊フジ杯の団体戦は絶対に勝とうよ。」
石田「それまでに自分にできる最大限をするね!!最後に今後の意気込み言っとく?(笑)」
池沢「女流モンド杯とか最強戦とか大きな舞台がひかえていて、私にとってはビックチャンスなので、まずは目の前の一打一打に集中して、普段通り打てるように精進します。応援してくれている人たちのためにも私らしい麻雀をします。」
石田「お互いこれからも頑張らなくちゃね!!」
池沢「こんな感じでいいのかな?(笑)」
石田「OKOK!!途中のギャグは削除しとく。(笑)」

100

池沢「さぁ今日も笑うかぁ~!!」
私は常に思う。彼女が近くにいて良かったと。
彼女の麻雀感はとても興味深く、私にないものだらけでいつも驚かされたり楽しませてもらっている。
そして根本にあるものは同じで、周りに常に感謝し、応援してくれている人たちの期待に応えたいと思って頑張る姿勢。
まさに切磋琢磨できる仲間であり、また同時にライバルである。
これから先も良き仲間、良きライバルとして麻雀界を盛り上げていけるよう共に精進していこうと思います。

第11期静岡プロリーグ 第1節レポート

第11期静岡プロリーグのレポートを担当させて頂くことになりました30期生の土屋幸弘です。
拙い文章で読みにくい点があるかと思いますが、1年間のお付き合いをどうぞよろしくお願い致します。

4月19日、第11期静岡プロリーグが開幕した。
静岡プロリーグは、1節半荘4回戦を9節、計36半荘を戦い上位4名が決勝戦に進出するシステムになる。
まずは首位通過を目指して戦っていくが、大切なのは上位4名に入り決勝戦に進出するということになる。

第1節 組み合わせ(敬称略)
1卓
望月雅継×太田昌樹×鷲見隼人×平岡理恵
2卓
鈴木秀幸×越川清一×中寿文×土屋幸弘
3卓
岡本和也×坪井哲也×徳永翔×鈴木雅人
4卓
鈴木郁孝×平野敬悟×京平遥×杉村泰治
5卓
石原将樹×長内真実×山本拓哉×渡辺洋巳

今節の私の対戦相手は、鈴木秀幸プロ、前期静岡プロリーグの覇者 越川清一プロ、新人の中寿文プロとなる。
初戦は1年間のリーグ戦を占う意味でも、どの選手もプラスで終わりたいところだろう。
対局が始まると、開幕戦独特の雰囲気が会場を包み込んだ。

今期、私のテーマは前期の反省から、不要な放銃を減らすこと。
そして、ラスになったとしても2万点台のラスで踏ん張ることを意識して対局に臨んだ。

1回戦の結果は2万点台のラス。テーマどおりの結果ではあるが、ラススタートとなり複雑な心境で初戦を終えた。
そして、4回戦終了時の結果は、ノートップながら+10.3Pの6位とまずまずのスタートを切ることができた。

卓内トップは中寿文プロ。静岡プロリーグ初参加で緊張もあったと思うが、鋭い攻めで存在感を示した。

対局を終え、中プロに静岡プロリーグへの意気込みを伺うと、
「優勝だけ目標にしたいです!」
と、頼もしい言葉を返してくれた。
中プロは、第17回静岡プロアマリーグで優勝している実績があるだけに、これからの活躍に注目していきたい。

そして、第1節の上位は、
1位 鈴木雅人 +41.6P
2位 徳永 翔 +39.3P
3位 太田昌樹 +32.7P
という結果なった。
鈴木雅人プロ・徳永翔プロは、初優勝に向け好発進となった。
シーズンオフの間に、しっかりと稽古を積んで準備してきたのだろう。

これから1年間、各選手たちの想いがぶつかり合い卓上に表現されていく。
私の目標は、決勝戦の切符を手に入れること。
それは、運良く勝って手に入れるのでは無く、決勝戦に相応しい麻雀が打てないと意味が無いと感じている。
まずは、今節の反省点を修正し、第2節に挑みたいと思う。

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 合計
1 鈴木雅人 41.6                 41.6
2 徳永翔 39.3                 39.3
3 太田昌樹 32.7                 32.7
4 鷲見隼人 26.0                 26.0
5 中寿文 12.1                 12.1
6 土屋幸弘 10.3                 10.3
7 平野敬悟 10.0                 10.0
8 京平遥 7.2                 7.2
9 石原将樹 0.0                 0.0
10 長内真実 0.0                 0.0
11 山本拓哉 0.0                 0.0
12 渡辺洋巳 0.0                 0.0
13 鈴木郁孝 ▲ 3.8                 ▲ 3.8
14 望月雅継 ▲ 4.4                 ▲ 4.4
15 越川清一 ▲ 10.8                 ▲ 10.8
16 坪井哲也 ▲ 13.4                 ▲ 13.4
17 杉村泰治 ▲ 14.4                 ▲ 14.4
18 鈴木秀幸 ▲ 31.6                 ▲ 31.6
19 平岡理恵 ▲ 54.3                 ▲ 54.3
20 岡本和也 ▲ 67.5                 ▲ 67.5

静岡プロリーグ レポート/第11期静岡プロリーグ 第1節レポート

第11期静岡プロリーグのレポートを担当させて頂くことになりました30期生の土屋幸弘です。
拙い文章で読みにくい点があるかと思いますが、1年間のお付き合いをどうぞよろしくお願い致します。
4月19日、第11期静岡プロリーグが開幕した。
静岡プロリーグは、1節半荘4回戦を9節、計36半荘を戦い上位4名が決勝戦に進出するシステムになる。
まずは首位通過を目指して戦っていくが、大切なのは上位4名に入り決勝戦に進出するということになる。
第1節 組み合わせ(敬称略)
1卓
望月雅継×太田昌樹×鷲見隼人×平岡理恵
2卓
鈴木秀幸×越川清一×中寿文×土屋幸弘
3卓
岡本和也×坪井哲也×徳永翔×鈴木雅人
4卓
鈴木郁孝×平野敬悟×京平遥×杉村泰治
5卓
石原将樹×長内真実×山本拓哉×渡辺洋巳
今節の私の対戦相手は、鈴木秀幸プロ、前期静岡プロリーグの覇者 越川清一プロ、新人の中寿文プロとなる。
初戦は1年間のリーグ戦を占う意味でも、どの選手もプラスで終わりたいところだろう。
対局が始まると、開幕戦独特の雰囲気が会場を包み込んだ。
今期、私のテーマは前期の反省から、不要な放銃を減らすこと。
そして、ラスになったとしても2万点台のラスで踏ん張ることを意識して対局に臨んだ。
1回戦の結果は2万点台のラス。テーマどおりの結果ではあるが、ラススタートとなり複雑な心境で初戦を終えた。
そして、4回戦終了時の結果は、ノートップながら+10.3Pの6位とまずまずのスタートを切ることができた。
卓内トップは中寿文プロ。静岡プロリーグ初参加で緊張もあったと思うが、鋭い攻めで存在感を示した。
対局を終え、中プロに静岡プロリーグへの意気込みを伺うと、
「優勝だけ目標にしたいです!」
と、頼もしい言葉を返してくれた。
中プロは、第17回静岡プロアマリーグで優勝している実績があるだけに、これからの活躍に注目していきたい。
そして、第1節の上位は、
1位 鈴木雅人 +41.6P
2位 徳永 翔 +39.3P
3位 太田昌樹 +32.7P
という結果なった。
鈴木雅人プロ・徳永翔プロは、初優勝に向け好発進となった。
シーズンオフの間に、しっかりと稽古を積んで準備してきたのだろう。
これから1年間、各選手たちの想いがぶつかり合い卓上に表現されていく。
私の目標は、決勝戦の切符を手に入れること。
それは、運良く勝って手に入れるのでは無く、決勝戦に相応しい麻雀が打てないと意味が無いと感じている。
まずは、今節の反省点を修正し、第2節に挑みたいと思う。

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 合計
1 鈴木雅人 41.6                 41.6
2 徳永翔 39.3                 39.3
3 太田昌樹 32.7                 32.7
4 鷲見隼人 26.0                 26.0
5 中寿文 12.1                 12.1
6 土屋幸弘 10.3                 10.3
7 平野敬悟 10.0                 10.0
8 京平遥 7.2                 7.2
9 石原将樹 0.0                 0.0
10 長内真実 0.0                 0.0
11 山本拓哉 0.0                 0.0
12 渡辺洋巳 0.0                 0.0
13 鈴木郁孝 ▲ 3.8                 ▲ 3.8
14 望月雅継 ▲ 4.4                 ▲ 4.4
15 越川清一 ▲ 10.8                 ▲ 10.8
16 坪井哲也 ▲ 13.4                 ▲ 13.4
17 杉村泰治 ▲ 14.4                 ▲ 14.4
18 鈴木秀幸 ▲ 31.6                 ▲ 31.6
19 平岡理恵 ▲ 54.3                 ▲ 54.3
20 岡本和也 ▲ 67.5                 ▲ 67.5

第25回静岡リーグ(プロアマ混合)第1節レポート

4月19日。
第25回静岡リーグ開催。
会場には新規参加者も多く、熱気に満ち溢れていた。

レポートの大役を仰せつかったのは日本プロ麻雀連盟30期生の中寿文です。
静岡リーグは一般時代から参加していますが、まさに真剣勝負の名にふさわしい場所です。
その空気を拙い文章ですが少しでも伝えたいと思っています。半年間、どうぞよろしくお願いします。

静岡リーグは毎回、第1節に自己紹介が入ります。
各人抱負を述べるわけですが、その抱負からは各人の麻雀に対する情熱が伝わってきます。
この抱負を聞いているだけでも、とても清々しい気持ちになるのは私だけではないでしょう。
こういった部分も静岡リーグの醍醐味だと思います。

その抱負の中で太田プロからは優勝だけを目標にするとの言葉をいただきました。
当然、私も負けてはいられないので、同じように優勝だけを目標にすると宣言いたしました。
そうです、ここからすでに勝負は始まっているといっても過言ではないでしょう。

第1節の結果ですが、私は2122の45.0Pの4位という好スタートをきることができました。
また上位グループに目をやれば、上位8名のうち6名が一般の方と非常に奮起しています。

しかし、望月支部長をはじめとする実力者たちが中位にひしめき合っています。
まさに激戦の予感を感じさする立ち上がりです。

さあ、第2節以降どうなっていくのでしょうか?下位グループからの巻き返しも必ずあります。
乞うご期待です!!!

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 舟橋 晃 一般 67.2         67.2
2 江島 直毅 一般 50.5         50.5
3 春田 篤志 一般 50.3         50.3
4 中 寿文 プロ 45.0         45.0
5 松永 誠 一般 39.5         39.5
6 大橋 義一 一般 33.7         33.7
7 源馬 健太 一般 30.3         30.3
8 平野 敬悟 プロ 29.8         29.8
9 土本 伸之 一般 25.8         25.8
10 鈴木 博直 一般 21.3         21.3
11 土屋 幸弘 プロ 20.5         20.5
12 堀 孔明 一般 19.9         19.9
13 鈴木 郁孝 プロ 18.9         18.9
14 浜田 修 プロ 14.9         14.9
15 佐藤 あいり プロ 8.4         8.4
16 石原 将樹 プロ 8.1         8.1
17 杉村 泰治 プロ 7.6         7.6
18 松岡 佑海 一般 7.4         7.4
19 鷲見 隼人 プロ 7.2         7.2
20 望月 雅継 プロ 5.1         5.1
21 伊藤 真 一般 4.3         4.3
22 山口 幸紀 一般 2.6         2.6
23 大須賀隆秀 一般 0.0         0.0
24 山本 拓哉 プロ 0.0         0.0
25 白井 健夫 一般 0.0         0.0
26 田中 良典 一般 0.0         0.0
27 徳永 翔 プロ ▲ 3.3         ▲ 3.3
28 太田 昌樹 プロ ▲ 3.8         ▲ 3.8
29 新谷 洸士 一般 ▲ 4.8         ▲ 4.8
30 鈴木 雅人 プロ ▲ 5.5         ▲ 5.5
31 本田 真之 一般 ▲ 6.2         ▲ 6.2
32 福井 弘人 一般 ▲ 6.3         ▲ 6.3
33 渡辺 洋巳 プロ ▲ 15.9         ▲ 15.9
34 北島 武浩 一般 ▲ 17.6         ▲ 17.6
35 坂本 彰光 一般 ▲ 18.0         ▲ 18.0
36 中澤 諒 一般 ▲ 21.7         ▲ 21.7
37 京平 遥 プロ ▲ 27.5         ▲ 27.5
38 櫻井 竜一郎 一般 ▲ 27.9         ▲ 27.9
39 鈴木 秀幸 プロ ▲ 29.5         ▲ 29.5
40 冨永 直弘 一般 ▲ 34.1         ▲ 34.1
41 竹内 仁 一般 ▲ 42.8         ▲ 42.8
42 山内 紀博 一般 ▲ 47.3         ▲ 47.3
43 坪井 哲也 プロ ▲ 62.6         ▲ 62.6
44 小塚 旭 一般 ▲ 68.3         ▲ 68.3
45 岡本 和也 プロ ▲ 69.7         ▲ 69.7
46 越川 清一 プロ ▲ 85.8         ▲ 85.8

静岡プロリーグ レポート/第25回静岡リーグ(プロアマ混合)第1節レポート

4月19日。
第25回静岡リーグ開催。
会場には新規参加者も多く、熱気に満ち溢れていた。
レポートの大役を仰せつかったのは日本プロ麻雀連盟30期生の中寿文です。
静岡リーグは一般時代から参加していますが、まさに真剣勝負の名にふさわしい場所です。
その空気を拙い文章ですが少しでも伝えたいと思っています。半年間、どうぞよろしくお願いします。
静岡リーグは毎回、第1節に自己紹介が入ります。
各人抱負を述べるわけですが、その抱負からは各人の麻雀に対する情熱が伝わってきます。
この抱負を聞いているだけでも、とても清々しい気持ちになるのは私だけではないでしょう。
こういった部分も静岡リーグの醍醐味だと思います。
その抱負の中で太田プロからは優勝だけを目標にするとの言葉をいただきました。
当然、私も負けてはいられないので、同じように優勝だけを目標にすると宣言いたしました。
そうです、ここからすでに勝負は始まっているといっても過言ではないでしょう。
第1節の結果ですが、私は2122の45.0Pの4位という好スタートをきることができました。
また上位グループに目をやれば、上位8名のうち6名が一般の方と非常に奮起しています。
しかし、望月支部長をはじめとする実力者たちが中位にひしめき合っています。
まさに激戦の予感を感じさする立ち上がりです。
さあ、第2節以降どうなっていくのでしょうか?下位グループからの巻き返しも必ずあります。
乞うご期待です!!!

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 舟橋 晃 一般 67.2         67.2
2 江島 直毅 一般 50.5         50.5
3 春田 篤志 一般 50.3         50.3
4 中 寿文 プロ 45.0         45.0
5 松永 誠 一般 39.5         39.5
6 大橋 義一 一般 33.7         33.7
7 源馬 健太 一般 30.3         30.3
8 平野 敬悟 プロ 29.8         29.8
9 土本 伸之 一般 25.8         25.8
10 鈴木 博直 一般 21.3         21.3
11 土屋 幸弘 プロ 20.5         20.5
12 堀 孔明 一般 19.9         19.9
13 鈴木 郁孝 プロ 18.9         18.9
14 浜田 修 プロ 14.9         14.9
15 佐藤 あいり プロ 8.4         8.4
16 石原 将樹 プロ 8.1         8.1
17 杉村 泰治 プロ 7.6         7.6
18 松岡 佑海 一般 7.4         7.4
19 鷲見 隼人 プロ 7.2         7.2
20 望月 雅継 プロ 5.1         5.1
21 伊藤 真 一般 4.3         4.3
22 山口 幸紀 一般 2.6         2.6
23 大須賀隆秀 一般 0.0         0.0
24 山本 拓哉 プロ 0.0         0.0
25 白井 健夫 一般 0.0         0.0
26 田中 良典 一般 0.0         0.0
27 徳永 翔 プロ ▲ 3.3         ▲ 3.3
28 太田 昌樹 プロ ▲ 3.8         ▲ 3.8
29 新谷 洸士 一般 ▲ 4.8         ▲ 4.8
30 鈴木 雅人 プロ ▲ 5.5         ▲ 5.5
31 本田 真之 一般 ▲ 6.2         ▲ 6.2
32 福井 弘人 一般 ▲ 6.3         ▲ 6.3
33 渡辺 洋巳 プロ ▲ 15.9         ▲ 15.9
34 北島 武浩 一般 ▲ 17.6         ▲ 17.6
35 坂本 彰光 一般 ▲ 18.0         ▲ 18.0
36 中澤 諒 一般 ▲ 21.7         ▲ 21.7
37 京平 遥 プロ ▲ 27.5         ▲ 27.5
38 櫻井 竜一郎 一般 ▲ 27.9         ▲ 27.9
39 鈴木 秀幸 プロ ▲ 29.5         ▲ 29.5
40 冨永 直弘 一般 ▲ 34.1         ▲ 34.1
41 竹内 仁 一般 ▲ 42.8         ▲ 42.8
42 山内 紀博 一般 ▲ 47.3         ▲ 47.3
43 坪井 哲也 プロ ▲ 62.6         ▲ 62.6
44 小塚 旭 一般 ▲ 68.3         ▲ 68.3
45 岡本 和也 プロ ▲ 69.7         ▲ 69.7
46 越川 清一 プロ ▲ 85.8         ▲ 85.8

第32期A2リーグ第2節レポート 猿川 真寿

今回の第2節は、対局中に「全然場に入れないな。なぜだろう?」とずっと思っていた。
勝負に参加できないという意味ではなく、気持ちが場に入っていけなかった。

普段も1回戦の途中までは集中力がなく、ぼーっとしていることはたまにあるが、1日中というのは初めての経験だったかも知れない。
対局後も今でも要因は分からない。あるとすれば、3日前に行われた第1節が関係しているのではないかと考えられる。

3年前に、AⅡを圧勝で優勝したから、今回も大丈夫という自信もあったのだが、去年のAⅠの惨敗の記憶がなかなか消えない不安。
後者のほうが圧倒的に私を支配していた。

開幕の結果は、苦しい展開になりそうな前兆もあったものの、上手くまとめて+44.0Pという、非常にいい結果でスタートを切ることができた。
嬉しかったというより安心した。

この「自信」が「過信」に変わっていて、「油断」になっていたのかも知れない。
今節も4回戦に大き目のトップをとれて、▲8.0Pぐらいで済むことができたが、3回戦終了時には▲60Pぐらいまでいきそうだなと覚悟していた。
なので、そういうツキはあったと感じている。
観ていた人が「えっ打っちゃうの?」と思っただろう局面の私の読みはこうだった。

1回戦 東4局 1本場 

私は15巡目にチートイのみだがテンパイする。

四万四万八万五索五索六索六索二筒二筒四筒四筒東東  ドラ西

紺野からリーチが入った瞬間、ドラ雀頭の五万八万待ちだなと思った。
直感というものなのかも知れない。
麻雀の場合は、捨て牌からの脳に信号が送られるので、勘とは違うもような気もするが。

よって、ドラと五万以外は勝負する気でいた。ドラはさすがにというところである。
そのあと待ちをよく考えていたら六索九索も否定できないなと思い始めた。
リーチ前に七索八索があるが、この時手出しかツモ切りかを見逃していた。
このあたりでも集中力のなさが覗える。

実はこの局、リーチの前に西岡にテンパイ気配を感じていた。
リーチの後に少考しての七万切り。この時、オリたのかまわったのかと感じた。
そして、私のツモはフリテンの九索。打牌は八万。5,200の放銃となった。

八万を切った理由は西岡の七万切りだった。
四万は切られていて、六万は場に2枚切れているが、紺野の待ちがドラ雀頭のカン七万も十分考えられた。
ということは、六万が西岡からは全てみえているのではないかと。それが、放銃に至るまでのこの局の思考だ。

実際の西岡の牌姿は

七万八万八万九万九万九万二索二索二索四筒五筒六筒西  ツモ八万  打七万  ドラ西

こうだった。
読みの悪さにうんざりするレベルだ。
ここまでの展開の良さに感謝して、次節以降も昇級を目指して頑張りたいと思う。

プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第32期A2リーグ第2節レポート 猿川 真寿

今回の第2節は、対局中に「全然場に入れないな。なぜだろう?」とずっと思っていた。
勝負に参加できないという意味ではなく、気持ちが場に入っていけなかった。
普段も1回戦の途中までは集中力がなく、ぼーっとしていることはたまにあるが、1日中というのは初めての経験だったかも知れない。
対局後も今でも要因は分からない。あるとすれば、3日前に行われた第1節が関係しているのではないかと考えられる。
3年前に、AⅡを圧勝で優勝したから、今回も大丈夫という自信もあったのだが、去年のAⅠの惨敗の記憶がなかなか消えない不安。
後者のほうが圧倒的に私を支配していた。
開幕の結果は、苦しい展開になりそうな前兆もあったものの、上手くまとめて+44.0Pという、非常にいい結果でスタートを切ることができた。
嬉しかったというより安心した。
この「自信」が「過信」に変わっていて、「油断」になっていたのかも知れない。
今節も4回戦に大き目のトップをとれて、▲8.0Pぐらいで済むことができたが、3回戦終了時には▲60Pぐらいまでいきそうだなと覚悟していた。
なので、そういうツキはあったと感じている。
観ていた人が「えっ打っちゃうの?」と思っただろう局面の私の読みはこうだった。
1回戦 東4局 1本場 
私は15巡目にチートイのみだがテンパイする。
四万四万八万五索五索六索六索二筒二筒四筒四筒東東  ドラ西
紺野からリーチが入った瞬間、ドラ雀頭の五万八万待ちだなと思った。
直感というものなのかも知れない。
麻雀の場合は、捨て牌からの脳に信号が送られるので、勘とは違うもような気もするが。
よって、ドラと五万以外は勝負する気でいた。ドラはさすがにというところである。
そのあと待ちをよく考えていたら六索九索も否定できないなと思い始めた。
リーチ前に七索八索があるが、この時手出しかツモ切りかを見逃していた。
このあたりでも集中力のなさが覗える。
実はこの局、リーチの前に西岡にテンパイ気配を感じていた。
リーチの後に少考しての七万切り。この時、オリたのかまわったのかと感じた。
そして、私のツモはフリテンの九索。打牌は八万。5,200の放銃となった。
八万を切った理由は西岡の七万切りだった。
四万は切られていて、六万は場に2枚切れているが、紺野の待ちがドラ雀頭のカン七万も十分考えられた。
ということは、六万が西岡からは全てみえているのではないかと。それが、放銃に至るまでのこの局の思考だ。
実際の西岡の牌姿は
七万八万八万九万九万九万二索二索二索四筒五筒六筒西  ツモ八万  打七万  ドラ西
こうだった。
読みの悪さにうんざりするレベルだ。
ここまでの展開の良さに感謝して、次節以降も昇級を目指して頑張りたいと思う。

第101回『先ず勝つ可からざるを為して、以て敵の勝つ可きを待つ』 櫻井 秀樹

「先ず勝つ可からざるを為して、以て敵の勝つ可きを待つ」

さて今月は、先月の人読みの部分を守りを中心に掘り下げていきます。

よく麻雀のスタイルを○○型、○○派と例える人がいます。
・攻撃型
・守備型
・対応型
・メンゼン派
・鳴き麻雀派
・手役派
・スピード派
・ロマン派
・堅実型
などなど

ちなみに私はこの手の質問を受けると「万能型」と応えます(笑)。つまりは型無し。
まあ、型が無いのはプロとしてどうかと思いますが・・・

そして上記は重複するものもあれば、相反するものもあります。
注意したいのは「自分と相反する雀風の否定」についてです。
一緒に麻雀をしていて、自分とあまりにも違う選択をする打ち手に対して「ありえない」とか「こんなの麻雀じゃない」などと思う事があるかもしれません。
しかしそれも雀風です。相手もあなたに対して同じ感情を抱いているかもしれません。
人は人、自分は自分です。
そんな事よりもそれだけ特徴のある麻雀を打つ相手ならば、それを読みに活かし手玉にとればよいのです。

話が大部それてしまいますが、最近はネットやSNSなどで他人の麻雀を匿名で非難する書き込みが多く見られます。
私たちはプロである以上、正当な批判や注意は真摯に受け止めます。が、同時に自分の打牌選択にも必ず理由を持ち、信念をもっているはずです。
自分と違う=ありえない
と言い切るのは危険ではないでしょうか?

本題に戻ります。

オーラス ドラ中
自分は北家
点数は
東家     8,200点
南家    26,300点
西家    25,500点
北家(自分)40,000点
と、しましょう。
対面の南家が4巡目に、オヤの切った四索四索 左向き二索 上向き三索 上向きでチーしました。
自分の手牌はある程度まとまっており、ピンフの2シャンテンくらいとします。
さて、どうしましょうか?
一索四索が場に多く切られているなど特殊な条件は無し

まずは、通常に相手の手を推理します。
もし、対面がテンパイだと仮定したら、考えられるのは、

 2着と800点差なので、タンヤオのネックとなる牌を鳴いた形

例えば

三万四万五万六万七万五索六索七索八筒八筒  チー四索 左向き二索 上向き三索 上向き  ドラ中

などですね。
これなら放銃してしまってもトップです。

 

 しかし下記のケースだと放銃すればトップをまくられてしまいます。

三万四万五万六万七万八筒八筒中中中  チー四索 左向き二索 上向き三索 上向き

では、ここでもう1つ、南家の情報を追加します。

南家は
・対応型 堅実派 スピード派
であるなら、①のケースが本線でしょう。②のケースも10%ほどあるでしょうか、といった具合に読みを入れます。

もしくは、南家は
・攻撃型 ロマン派
であれば、②のケースは少ないと予想できます。
なぜなら、面前で仕上がれば逆転の手牌を、4巡目のリャンメンチーで直撃条件にはしないでしょう。
条件を満たす手作りをしているとすれば、ドラ中に加えホンイツや三元牌、ダブ南など危険な牌も限定されます。
そして、ツモでも逆転と考えれば、危険牌を掴むまではアガリに向かう選択肢もあるでしょう。

もう1つ別のケース
東1局の南家がこのような捨て牌でリーチときました。

二筒 上向き七筒 上向き八索 上向き九索 上向き五索 上向き三索 上向き東九万 上向き西  ドラ三筒

どう読みますか?
見た目だけならマンズのホンイツでしょうか?

私ならばこれが、
「現鳳凰位 前田直哉」、「藤崎智」のリーチであれば、まずマンズのメンホンリーチは無いとみます。おそらくリャンメン以上、ドラ1以上の好形リーチでしょう。

「ともたけ雅晴」、「望月雅継」のリーチであれば、マンズのメンホンリーチ大本命です。

「瀬戸熊直樹」、「佐々木寿人」であれば、七対子が要注意です。

これらは思い込みに近いような読みですが、大きく外しては無いかとも思います。
是非連盟チャンネルにあがっている動画などでチェック、考察してみて下さい!

以上、私なりのかなりアバウトな人読みをあげてみました。
もちろん、第一は自分の手牌が中心ですので、人読みを過信し、雑な打牌はせず、攻めるべき局面はしっかり攻め、オリるべき局面は徹頭徹尾オリましょう。

あくまで、後手を踏んだが攻めかえす際のターツ選択や、オリる牌に窮した際に、参考にする程度で活用して頂ければと思います。

まずは相手の攻撃を読み、自軍に被害が出ないようにしたうえで、攻めに転じる。
これが負けない戦略の1つです。

中級/第101回『先ず勝つ可からざるを為して、以て敵の勝つ可きを待つ』 櫻井 秀樹

「先ず勝つ可からざるを為して、以て敵の勝つ可きを待つ」
さて今月は、先月の人読みの部分を守りを中心に掘り下げていきます。
よく麻雀のスタイルを○○型、○○派と例える人がいます。
・攻撃型
・守備型
・対応型
・メンゼン派
・鳴き麻雀派
・手役派
・スピード派
・ロマン派
・堅実型
などなど
ちなみに私はこの手の質問を受けると「万能型」と応えます(笑)。つまりは型無し。
まあ、型が無いのはプロとしてどうかと思いますが・・・
そして上記は重複するものもあれば、相反するものもあります。
注意したいのは「自分と相反する雀風の否定」についてです。
一緒に麻雀をしていて、自分とあまりにも違う選択をする打ち手に対して「ありえない」とか「こんなの麻雀じゃない」などと思う事があるかもしれません。
しかしそれも雀風です。相手もあなたに対して同じ感情を抱いているかもしれません。
人は人、自分は自分です。
そんな事よりもそれだけ特徴のある麻雀を打つ相手ならば、それを読みに活かし手玉にとればよいのです。
話が大部それてしまいますが、最近はネットやSNSなどで他人の麻雀を匿名で非難する書き込みが多く見られます。
私たちはプロである以上、正当な批判や注意は真摯に受け止めます。が、同時に自分の打牌選択にも必ず理由を持ち、信念をもっているはずです。
自分と違う=ありえない
と言い切るのは危険ではないでしょうか?
本題に戻ります。
オーラス ドラ中
自分は北家
点数は
東家     8,200点
南家    26,300点
西家    25,500点
北家(自分)40,000点
と、しましょう。
対面の南家が4巡目に、オヤの切った四索四索 左向き二索 上向き三索 上向きでチーしました。
自分の手牌はある程度まとまっており、ピンフの2シャンテンくらいとします。
さて、どうしましょうか?
一索四索が場に多く切られているなど特殊な条件は無し
まずは、通常に相手の手を推理します。
もし、対面がテンパイだと仮定したら、考えられるのは、
 2着と800点差なので、タンヤオのネックとなる牌を鳴いた形
例えば
三万四万五万六万七万五索六索七索八筒八筒  チー四索 左向き二索 上向き三索 上向き  ドラ中
などですね。
これなら放銃してしまってもトップです。
 
 しかし下記のケースだと放銃すればトップをまくられてしまいます。
三万四万五万六万七万八筒八筒中中中  チー四索 左向き二索 上向き三索 上向き
では、ここでもう1つ、南家の情報を追加します。
南家は
・対応型 堅実派 スピード派
であるなら、①のケースが本線でしょう。②のケースも10%ほどあるでしょうか、といった具合に読みを入れます。
もしくは、南家は
・攻撃型 ロマン派
であれば、②のケースは少ないと予想できます。
なぜなら、面前で仕上がれば逆転の手牌を、4巡目のリャンメンチーで直撃条件にはしないでしょう。
条件を満たす手作りをしているとすれば、ドラ中に加えホンイツや三元牌、ダブ南など危険な牌も限定されます。
そして、ツモでも逆転と考えれば、危険牌を掴むまではアガリに向かう選択肢もあるでしょう。
もう1つ別のケース
東1局の南家がこのような捨て牌でリーチときました。
二筒 上向き七筒 上向き八索 上向き九索 上向き五索 上向き三索 上向き東九万 上向き西  ドラ三筒
どう読みますか?
見た目だけならマンズのホンイツでしょうか?
私ならばこれが、
「現鳳凰位 前田直哉」、「藤崎智」のリーチであれば、まずマンズのメンホンリーチは無いとみます。おそらくリャンメン以上、ドラ1以上の好形リーチでしょう。
「ともたけ雅晴」、「望月雅継」のリーチであれば、マンズのメンホンリーチ大本命です。
「瀬戸熊直樹」、「佐々木寿人」であれば、七対子が要注意です。
これらは思い込みに近いような読みですが、大きく外しては無いかとも思います。
是非連盟チャンネルにあがっている動画などでチェック、考察してみて下さい!
以上、私なりのかなりアバウトな人読みをあげてみました。
もちろん、第一は自分の手牌が中心ですので、人読みを過信し、雑な打牌はせず、攻めるべき局面はしっかり攻め、オリるべき局面は徹頭徹尾オリましょう。
あくまで、後手を踏んだが攻めかえす際のターツ選択や、オリる牌に窮した際に、参考にする程度で活用して頂ければと思います。
まずは相手の攻撃を読み、自軍に被害が出ないようにしたうえで、攻めに転じる。
これが負けない戦略の1つです。

第6回麻雀トライアスロン雀豪決定戦  ゲスト雀豪予選C卓レポート ケネス徳田

各界の著名人雀豪を一堂に集めた『麻雀トライアスロン雀豪決定戦』。

4月21日に行われた「ゲスト雀豪C卓」には、各界の勝負師たちが結集いたしました。

まずは競輪選手・伏見俊昭さん。競輪選手としてトップクラスの活躍と同時に2004年アテネオリンピック(自転車競技)では銀メダルを獲得。

100

そして麻雀も第2回麻雀トライアスロンで決勝進出経験もあるなど、この大会の相性は抜群です。

100

続いてはボートレーサー・白井英治さん。昨年までは「無冠の帝王」というありがたくないニックネームを付けられてましたが、昨年の8月に悲願のSGタイトルを獲得。
ちなみにボートレース界では麻雀が盛んで、西日本の比率が多いためか四人麻雀よりも三人麻雀が主流とのことです。

100

3番手はプロデューサー・中村喜伸さん。人気番組「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」のプロデューサーとして有名な方です。打ち手として、先日行われた映像対局に出演。その時は、安田麻里菜プロ・井上絵美子プロが相手でしたが見事完勝いたしました。

100

そして俳優・風間杜夫さん。「われめDEポン」5連続優勝など、四人麻雀の実績は芸能界一と言っても過言ではありません。三人麻雀も学生時代に相当打っていたそうで、死角はなさそうです。

100

各界の著名人同士での対決が見られるのはこの麻雀トライアスロンだけ。さて一体どんな麻雀になるのでしょうか?

 

★東風戦(順位点5-15)
開局からぶつかり合います。

100

東1局、6巡目に風間さんがドラ暗刻のタンヤオをテンパイします。

三万四万五万四索四索四索七索七索三筒三筒三筒五筒七筒  ドラ三筒

カン六筒待ちでヤミテンに構えます。もちろん変化すれば違う待ちになりますが、これがなかなか変化しません。

100

10巡目に東家・白井さんがダブ東暗刻の1シャンテン。

一索三索七索八索九索六筒八筒八筒東東東中中

中のポンテンですが、そうなると六筒が出てしまいます。白井さんにとっては七筒を入れるか風間さんの待ちが変わるかしないと放銃となってしまいます。

ですが、12巡目に六筒が重なって打三索。これで放銃回避です。
同巡、北家の中村さんにテンパイが入ります。

100

七筒を重ねて七対子のテンパイ。中を切ればタンヤオもつきますが、ここは五万切り。ション牌の中タンキでリーチにいきます。

このリーチを受けて勝負手の風間さんもカン六筒待ちのまま追っかけリーチ。どちらの待ちも山に1枚ずついましたが…勝ったのは中村さんでした。自ら中をツモってのアガリです。

100

このアガリがきっかけだったのか、なんと東2局、東3局、東4局と全部中村さんがアガるというパーフェクトゲームで終了してしまいました。

100

東風戦成績
中村+35.4P 伏見▲0.8P 白井▲11.1P 風間▲23.5P

 

★半荘戦(順位点10-30)

東1局は全員ノーテン。その次局東2局1本場、北家・白井さんの6巡目。

100

絶好調の中村さんの親を流すべく、七索を切って即リーチにいきます。すると9巡目にツモアガリ。裏ドラ1枚で1,000・2,000、これで中村さん以外の人にもアガリが出ました(笑)

その後、それほど点数状況に大きな動きもなく小場で進みます。がしかし、南2局で事件が起こります。

100

10巡目で中村さんになんと国士無双のテンパイが入ります。白は場に2枚切れ、そして伏見さんが1枚持っています。

100

白が出るか!? だけど伏見さんはツモってきた四筒をツモ切ります。2巡前から中村さんの国士無双を警戒しており、一九字牌を完全に抱え込みにいってるのです。

ですが同巡、ドラトイツで勝負手の風間さんに白が来ます。

100

勝負手なので、前巡九万を先切りしています。となるとこの白も…やはりまだテンパイしてないと見て勝負しますが通らず。32,000の放銃となってしまいました。

100

この国士無双が決め手となりこの半荘戦も中村さんが制しました。

半荘戦成績
中村+79.5P 伏見+35.4P 白井▲19.9P 風間▲95.0P

半荘戦終了時
中村+114.9P 伏見+34.6P 白井▲31.0P 風間▲118.5P

 

★三麻戦(順位点10-20)

すでにトータル2位と80P近くもリードしている中村さん、ですがこの三麻戦で思わぬラス、特にハコを割るくらいまで失点すると黄色信号くらいは灯りそうですが…東4局になんと!?

100

中村さんが本日2度目の国士無双。しかもトータル2着目の伏見さんからの直撃です。親の国士無双なので48,000点。

実質この国士無双で三麻戦の勝利も決まった…と思われましたが、まだまだドラマは続きます。

東4局1本場は流局し南1局2本場、伏見さんが親番で…

四筒四筒六筒六筒六筒南南南白白白発発  ツモ発  ドラ六筒

なんと四暗刻ツモ! 24,000オール(48,000点)のアガリとなります

100

これでハコ寸前からとりあえず原点の5万点台に復帰。そして次局南1局3本場では

100

三筒六筒七筒八筒九筒の5面待ちメンチンを中村さんから直撃! 同4本場は

100

発とドラ九万のシャンポン待ちリーチを風間さんから一発でアガリ18,000。これで9万点台、一気に中村さんを射程圏内に捕らえます。

ですがこれはあくまで三麻戦の順位のみ。やはりここまでのトータルポイントを考えると…中村さんをラスにしないと逆転は厳しそうです。

南3局、風間さんがようやくこの日初アガリ。そして連荘し35,000点まで回復します。

100

ですが、やはり最初のアガリが遅すぎました。ここまでアガリが遠い日は風間さんにとっては初めてかもしれません。

最終的には中村さんがこの三麻戦もトップ。怒涛の3連勝でこの「ゲスト雀豪C卓」を制しました。

100

三麻戦成績
中村+57.3P 伏見+20.4P 風間▲25.0P 白井▲53.7P

最終成績
中村+172.2P 伏見+55.0P 白井▲56.0P 風間▲172.2P
ゲスト雀豪予選C卓勝ち上がり 中村喜伸

次回のメンバーは!

100

5/17(日)18:00~

放送ページはこちら!

プロ雀士コラム/第6回麻雀トライアスロン雀豪決定戦  ゲスト雀豪予選C卓レポート ケネス徳田

各界の著名人雀豪を一堂に集めた『麻雀トライアスロン雀豪決定戦』。
4月21日に行われた「ゲスト雀豪C卓」には、各界の勝負師たちが結集いたしました。
まずは競輪選手・伏見俊昭さん。競輪選手としてトップクラスの活躍と同時に2004年アテネオリンピック(自転車競技)では銀メダルを獲得。

100

そして麻雀も第2回麻雀トライアスロンで決勝進出経験もあるなど、この大会の相性は抜群です。

100

続いてはボートレーサー・白井英治さん。昨年までは「無冠の帝王」というありがたくないニックネームを付けられてましたが、昨年の8月に悲願のSGタイトルを獲得。
ちなみにボートレース界では麻雀が盛んで、西日本の比率が多いためか四人麻雀よりも三人麻雀が主流とのことです。

100

3番手はプロデューサー・中村喜伸さん。人気番組「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」のプロデューサーとして有名な方です。打ち手として、先日行われた映像対局に出演。その時は、安田麻里菜プロ・井上絵美子プロが相手でしたが見事完勝いたしました。

100

そして俳優・風間杜夫さん。「われめDEポン」5連続優勝など、四人麻雀の実績は芸能界一と言っても過言ではありません。三人麻雀も学生時代に相当打っていたそうで、死角はなさそうです。

100

各界の著名人同士での対決が見られるのはこの麻雀トライアスロンだけ。さて一体どんな麻雀になるのでしょうか?
 
★東風戦(順位点5-15)
開局からぶつかり合います。

100

東1局、6巡目に風間さんがドラ暗刻のタンヤオをテンパイします。
三万四万五万四索四索四索七索七索三筒三筒三筒五筒七筒  ドラ三筒
カン六筒待ちでヤミテンに構えます。もちろん変化すれば違う待ちになりますが、これがなかなか変化しません。

100

10巡目に東家・白井さんがダブ東暗刻の1シャンテン。
一索三索七索八索九索六筒八筒八筒東東東中中
中のポンテンですが、そうなると六筒が出てしまいます。白井さんにとっては七筒を入れるか風間さんの待ちが変わるかしないと放銃となってしまいます。
ですが、12巡目に六筒が重なって打三索。これで放銃回避です。
同巡、北家の中村さんにテンパイが入ります。

100

七筒を重ねて七対子のテンパイ。中を切ればタンヤオもつきますが、ここは五万切り。ション牌の中タンキでリーチにいきます。
このリーチを受けて勝負手の風間さんもカン六筒待ちのまま追っかけリーチ。どちらの待ちも山に1枚ずついましたが…勝ったのは中村さんでした。自ら中をツモってのアガリです。

100

このアガリがきっかけだったのか、なんと東2局、東3局、東4局と全部中村さんがアガるというパーフェクトゲームで終了してしまいました。

100

東風戦成績
中村+35.4P 伏見▲0.8P 白井▲11.1P 風間▲23.5P
 
★半荘戦(順位点10-30)
東1局は全員ノーテン。その次局東2局1本場、北家・白井さんの6巡目。

100

絶好調の中村さんの親を流すべく、七索を切って即リーチにいきます。すると9巡目にツモアガリ。裏ドラ1枚で1,000・2,000、これで中村さん以外の人にもアガリが出ました(笑)
その後、それほど点数状況に大きな動きもなく小場で進みます。がしかし、南2局で事件が起こります。

100

10巡目で中村さんになんと国士無双のテンパイが入ります。白は場に2枚切れ、そして伏見さんが1枚持っています。

100

白が出るか!? だけど伏見さんはツモってきた四筒をツモ切ります。2巡前から中村さんの国士無双を警戒しており、一九字牌を完全に抱え込みにいってるのです。
ですが同巡、ドラトイツで勝負手の風間さんに白が来ます。

100

勝負手なので、前巡九万を先切りしています。となるとこの白も…やはりまだテンパイしてないと見て勝負しますが通らず。32,000の放銃となってしまいました。

100

この国士無双が決め手となりこの半荘戦も中村さんが制しました。
半荘戦成績
中村+79.5P 伏見+35.4P 白井▲19.9P 風間▲95.0P
半荘戦終了時
中村+114.9P 伏見+34.6P 白井▲31.0P 風間▲118.5P
 
★三麻戦(順位点10-20)
すでにトータル2位と80P近くもリードしている中村さん、ですがこの三麻戦で思わぬラス、特にハコを割るくらいまで失点すると黄色信号くらいは灯りそうですが…東4局になんと!?

100

中村さんが本日2度目の国士無双。しかもトータル2着目の伏見さんからの直撃です。親の国士無双なので48,000点。
実質この国士無双で三麻戦の勝利も決まった…と思われましたが、まだまだドラマは続きます。
東4局1本場は流局し南1局2本場、伏見さんが親番で…
四筒四筒六筒六筒六筒南南南白白白発発  ツモ発  ドラ六筒
なんと四暗刻ツモ! 24,000オール(48,000点)のアガリとなります

100

これでハコ寸前からとりあえず原点の5万点台に復帰。そして次局南1局3本場では

100

三筒六筒七筒八筒九筒の5面待ちメンチンを中村さんから直撃! 同4本場は

100

発とドラ九万のシャンポン待ちリーチを風間さんから一発でアガリ18,000。これで9万点台、一気に中村さんを射程圏内に捕らえます。
ですがこれはあくまで三麻戦の順位のみ。やはりここまでのトータルポイントを考えると…中村さんをラスにしないと逆転は厳しそうです。
南3局、風間さんがようやくこの日初アガリ。そして連荘し35,000点まで回復します。

100

ですが、やはり最初のアガリが遅すぎました。ここまでアガリが遠い日は風間さんにとっては初めてかもしれません。
最終的には中村さんがこの三麻戦もトップ。怒涛の3連勝でこの「ゲスト雀豪C卓」を制しました。

100

三麻戦成績
中村+57.3P 伏見+20.4P 風間▲25.0P 白井▲53.7P
最終成績
中村+172.2P 伏見+55.0P 白井▲56.0P 風間▲172.2P
ゲスト雀豪予選C卓勝ち上がり 中村喜伸
次回のメンバーは!

100

5/17(日)18:00~
放送ページはこちら!

第32期A2リーグ第1節レポート 吉田 直

2年振りに復帰したA2リーグ。
前回は手痛い洗礼を受けわずか1年で降級し、自分の実力不足を痛感した。

その悔しさを胸に刻み、再び返り咲く時にはもっと強くなってやろうと、後期にB1から昇級してからこの開幕戦をどれほど待ち望んだことか。

しかし、リーグ戦開幕までの1ヶ月間の内容が、今までの麻雀人生で一番酷かった。

2週間で役満を8回(内1回は振り込み)くらい、リーチをすれば、追っかけリーチに必ずと言っていいほど当たり牌をツモってきた。

このような何をやっても駄目な時は、自分でも気づかないうちにリーチ判断などのバランスがズレていることが多々あるので、開幕戦にいささか不安を感じていた。

しかしその不安とは裏腹に、起家スタートで10巡目に先制リーチを放ち、

一万二万三万五万六万九万九万五索六索七索二筒三筒四筒  ツモ四万  ドラ五万

幸先良く2,600オールをツモアガると、

東3局、東4局と連続で2,000、3,900をツモアガリ、東場で既に50,000点を越えていた。

南3局 1本場 東家の山田からリーチが入り、

一万一万一万八万九万一索二索三索一筒二筒東東東  ドラ九万

一発目に三索を持ってきた自分はあっさりと一万切り。
一万を切ってもシャンテン数は変わらないが、受け入れ枚数は明らかに落ちる。
この局は流局したが、もしあの時三索を勝負していれば七万を引いて一筒単騎でツモ、ペン三筒選択だと猿川から出アガっていた。
当然自分が押していたら猿川が三筒を切らなかったかもしれないが、結果がどうこうではない。
解説の瀬戸熊氏も言っていたが、大事なのは闘う姿勢なのだ。
1ヶ月前の自分なら間違いなくノータイム三索切りだった。
この1ヶ月で精神的にかなりやられ、麻雀が守備型というよりただの臆病型に成り下がっていることに憤りを感じた。

1回戦目はスタートダッシュのリードがあったおかげで、かろうじてトップを取れたが、2回戦目以降 の内容が酷かった。

2回戦 東1局 2本場 南家

親の山田が4,800、4,100オールをアガって50,000点近くまで点数を伸ばしてきた2本場。

4巡目に、二階堂の1枚目の南をスルーしてドラの東を重ね、

六万八万八万二筒三筒五筒六筒七筒八筒東東南南

5巡目に猿川が2枚目の八万を川に並べるが、これをスルーしてしまう。
思い返せばあれはポンするべきであった。

通常この手をもらったならホンイツ一直線なので八万を仕掛けないが、この局面で自分のテーマは親落とし。
ならば仕掛ける一手だったと思う。
たまたま南一筒と連続で引き入れ8巡目、

六万八万一筒二筒三筒五筒六筒七筒八筒東東南南南

自分の中でピンズの上が良く見え、数巡以内にテンパイすれば勝負になると思いテンパイ取らずの打八万
またもやこの局のテーマに逆らうことをしてしまう。

七万は親の現物でもあり打点も6,400と充分だというのに一体何をやっているのか。

この後、山田から東切りリーチが入りポンテンをとって、

一筒二筒三筒五筒六筒七筒八筒南南南  ポン東東東

山田
二万二万三万四万四索五索六索四筒四筒五筒五筒六筒六筒  リーチ

当然のように自分が五万を掴み11,600を放銃。

麻雀とは本当に良くできた競技だと思う。
たった一度のミスが確実に足元を掬う。
この先はパンチドランカー状態とでも言えばいいのか、正直あまり覚えていない。

最終戦 南3局 北家 ドラ東

35,300点のトップ目であったが、ここでもまた酷い麻雀を打ってしまった。

三万東南南  ポン二万 上向き二万 上向き二万 上向き  ポン九万 上向き九万 上向き九万 上向き  ポン中中中

北家で普段ならまずしないような遠い仕掛けをしていたのだが、二階堂が前傾だったのと他の2人がやけに大人しかったので、彼女は恐らくドラトイツ以上だろうと読んでいたのだが・・・。

そんな矢先に四万を引き、二万五万待ちの5,200をテンパイして打東
これを二階堂にポンされ一騎打ちの勝負。
ここまではまだ良かったと思えるのだが、

三万四万南南  ポン二万 上向き二万 上向き二万 上向き  ポン九万 上向き九万 上向き九万 上向き  ポン中中中  ツモ六万

二階堂が東を仕掛ける前に悩んで二索三索のターツを払っていたので、六万を切りきれなくなり現物の南切り。
これではもう何をやっているのかわからない。
ここで六万をノータイムで切れないのであれば、ドラの東を出すなよとあの時の自分に言い聞かせたい。

結果、この局は流局だったが、対局が終わった後一刻も早くあの場から立ち去りたかった。
自分らしくない麻雀だったと、恥ずかしさと情けなさで頭がいっぱいだった。

視聴者の皆様にみっともない麻雀を見せてしまったのもさることながら、同じA2リーグに居る方々に心底申し訳なく思った。

自分のせいでA2の評価を下げてしまい、連盟のA2リーグとは所詮そんなレベルなのかと誤解されてしまうような麻雀を 打ってしまった。

しかし、終わってしまってからいくら悔もうが手遅れな映像の世界。
これからもそこが私の土俵になるわけだから、今回の打ち方を大いに反省し、次節までにはきっちり軌道修正して、自分自身はもちろんのこと、視聴者の皆様に『うん、吉田はやっぱりこうでなくっちゃ』と納得していただける麻雀を打ちます!

プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第32期A2リーグ第1節レポート 吉田 直

2年振りに復帰したA2リーグ。
前回は手痛い洗礼を受けわずか1年で降級し、自分の実力不足を痛感した。
その悔しさを胸に刻み、再び返り咲く時にはもっと強くなってやろうと、後期にB1から昇級してからこの開幕戦をどれほど待ち望んだことか。
しかし、リーグ戦開幕までの1ヶ月間の内容が、今までの麻雀人生で一番酷かった。
2週間で役満を8回(内1回は振り込み)くらい、リーチをすれば、追っかけリーチに必ずと言っていいほど当たり牌をツモってきた。
このような何をやっても駄目な時は、自分でも気づかないうちにリーチ判断などのバランスがズレていることが多々あるので、開幕戦にいささか不安を感じていた。
しかしその不安とは裏腹に、起家スタートで10巡目に先制リーチを放ち、
一万二万三万五万六万九万九万五索六索七索二筒三筒四筒  ツモ四万  ドラ五万
幸先良く2,600オールをツモアガると、
東3局、東4局と連続で2,000、3,900をツモアガリ、東場で既に50,000点を越えていた。
南3局 1本場 東家の山田からリーチが入り、
一万一万一万八万九万一索二索三索一筒二筒東東東  ドラ九万
一発目に三索を持ってきた自分はあっさりと一万切り。
一万を切ってもシャンテン数は変わらないが、受け入れ枚数は明らかに落ちる。
この局は流局したが、もしあの時三索を勝負していれば七万を引いて一筒単騎でツモ、ペン三筒選択だと猿川から出アガっていた。
当然自分が押していたら猿川が三筒を切らなかったかもしれないが、結果がどうこうではない。
解説の瀬戸熊氏も言っていたが、大事なのは闘う姿勢なのだ。
1ヶ月前の自分なら間違いなくノータイム三索切りだった。
この1ヶ月で精神的にかなりやられ、麻雀が守備型というよりただの臆病型に成り下がっていることに憤りを感じた。
1回戦目はスタートダッシュのリードがあったおかげで、かろうじてトップを取れたが、2回戦目以降 の内容が酷かった。
2回戦 東1局 2本場 南家
親の山田が4,800、4,100オールをアガって50,000点近くまで点数を伸ばしてきた2本場。
4巡目に、二階堂の1枚目の南をスルーしてドラの東を重ね、
六万八万八万二筒三筒五筒六筒七筒八筒東東南南
5巡目に猿川が2枚目の八万を川に並べるが、これをスルーしてしまう。
思い返せばあれはポンするべきであった。
通常この手をもらったならホンイツ一直線なので八万を仕掛けないが、この局面で自分のテーマは親落とし。
ならば仕掛ける一手だったと思う。
たまたま南一筒と連続で引き入れ8巡目、
六万八万一筒二筒三筒五筒六筒七筒八筒東東南南南
自分の中でピンズの上が良く見え、数巡以内にテンパイすれば勝負になると思いテンパイ取らずの打八万
またもやこの局のテーマに逆らうことをしてしまう。
七万は親の現物でもあり打点も6,400と充分だというのに一体何をやっているのか。
この後、山田から東切りリーチが入りポンテンをとって、
一筒二筒三筒五筒六筒七筒八筒南南南  ポン東東東
山田
二万二万三万四万四索五索六索四筒四筒五筒五筒六筒六筒  リーチ
当然のように自分が五万を掴み11,600を放銃。
麻雀とは本当に良くできた競技だと思う。
たった一度のミスが確実に足元を掬う。
この先はパンチドランカー状態とでも言えばいいのか、正直あまり覚えていない。
最終戦 南3局 北家 ドラ東
35,300点のトップ目であったが、ここでもまた酷い麻雀を打ってしまった。
三万東南南  ポン二万 上向き二万 上向き二万 上向き  ポン九万 上向き九万 上向き九万 上向き  ポン中中中
北家で普段ならまずしないような遠い仕掛けをしていたのだが、二階堂が前傾だったのと他の2人がやけに大人しかったので、彼女は恐らくドラトイツ以上だろうと読んでいたのだが・・・。
そんな矢先に四万を引き、二万五万待ちの5,200をテンパイして打東
これを二階堂にポンされ一騎打ちの勝負。
ここまではまだ良かったと思えるのだが、
三万四万南南  ポン二万 上向き二万 上向き二万 上向き  ポン九万 上向き九万 上向き九万 上向き  ポン中中中  ツモ六万
二階堂が東を仕掛ける前に悩んで二索三索のターツを払っていたので、六万を切りきれなくなり現物の南切り。
これではもう何をやっているのかわからない。
ここで六万をノータイムで切れないのであれば、ドラの東を出すなよとあの時の自分に言い聞かせたい。
結果、この局は流局だったが、対局が終わった後一刻も早くあの場から立ち去りたかった。
自分らしくない麻雀だったと、恥ずかしさと情けなさで頭がいっぱいだった。
視聴者の皆様にみっともない麻雀を見せてしまったのもさることながら、同じA2リーグに居る方々に心底申し訳なく思った。
自分のせいでA2の評価を下げてしまい、連盟のA2リーグとは所詮そんなレベルなのかと誤解されてしまうような麻雀を 打ってしまった。
しかし、終わってしまってからいくら悔もうが手遅れな映像の世界。
これからもそこが私の土俵になるわけだから、今回の打ち方を大いに反省し、次節までにはきっちり軌道修正して、自分自身はもちろんのこと、視聴者の皆様に『うん、吉田はやっぱりこうでなくっちゃ』と納得していただける麻雀を打ちます!

第100回:片倉 まち

みなさん、こんにちは。
この度、七瀬真実プロからバトンを受け取りました、片倉まちです。

連盟チャンネルでは、麻雀トライアスロン雀豪決定戦の司会をしておりますので、もしかしたら、そちらで何度かお会いしているかもしれませんね。

昨年末から連盟チャンネルにちょこちょこ顔を出させていただいていたのですが、そのたびに、「この人、誰?」とコメントに書かれていたので、ようやくみなさんにご挨拶する機会ができて嬉しく思います。

しかも、そうそうたる方々が繋いできたリレーエッセィの記念すべき100回目という、身に余る舞台でさせていただけるなんて…恐縮です。
最後までみなさんに読んでいただけるよう、心を込めて書かせていただきます。

まずはこれまでの方々にならって簡単な自己紹介。

1982年11月23日生まれ。射手座のB型。
子宮頸がんの検診を無料で受けられる年齢です。

麻雀を覚えたのは、26歳の時。遅い方ですかね。
タバコもお酒もやらない私は、なにかコミュニケーションツールが欲しくて、覚えました。

当時、私の周りには、お金はなくても時間がある人たちがたくさんいたので、覚えたての頃はとにかく麻雀が楽しくて、毎日のように付き合ってもらいました。
毎日やりすぎてつい働くことを忘れてしまい、月収が3万円というときもありました。
支えてくれる男性なんていなかったので、ただただお金のない日々でした。
服は先輩からもらったもの、パンツは100円均一で買ったトランクス、家は同業者の男性3人が住む激狭マンションのリビングで雑魚寝。
なかなかの底辺っぷりだったと思います。

そんな私も28歳の時に、突然女としての危機感に目覚め、婚活を始めます。
3ヶ月で20回合コンをしました。お見合いパーティーにも行きました。その時ばかりは麻雀を離れ、自分磨きに励みました。
パンツも無印良品で買いました。
その甲斐あってか、それまでろくに男性経験のなかった私が、その3ヶ月だけで一生分くらい男性と交流することができたと思います。

しかし、私の王子様は、そんなところにはいませんでした。
そう、王子様は、雀荘にいたのです。

合コンをこなす毎日にも飽きてきた頃、私はあるきっかけで、麻雀関係のパーティーに参加することになりました。
そこで、かつて一時だけ働いていた雀荘の店長と再会し、人手不足なのでまた働いて欲しいと、誘われます。
そろそろ麻雀が恋しくもなっていた時期だったので、気軽な気持ちで引き受けました。

池袋のとある雀荘。

そこで、私は、ケネス徳田という、愉快なアロハおじさんと出会うのです。

100

「すごい美味そうな、かに料理屋みつけたんだよ!」と鬼の首でもとったかように言うので、ついて行ってみたら、その前日に店は潰れていました。
結局、代わりにかに道楽に連れていってもらったのですが、「美味かったけど思ったより高くついたなー」と、デート中なのにはっきり口にしていました。
それが初デートでした。

2回目のデートの時、ケネスから告白を受けます。
「私のどこが好きなの?」
そう尋ねると、彼は
「メールした感じイケそうだと思ったから」と答えました。
なんとも潔い一言です。

こうして、2年ほどの交際を経て、私は、ケネスのヨメスとなりました。

なにがどう伝わったのか、麻雀業界に関わりのない知人たちからは、
「アダム徳永と結婚したんだって?」と聞かれたりもしました。惜しいです。

その頃から、ケネスが連盟チャンネルの裏方として関わっている縁もあって、実況や司会の仕事をやらせていただけるようになりました。
この仕事は、やりがいはありますが本当に難しく、麻雀プロとなったいま、さらなる勉強の必要性を痛感しています。

現在、私が司会としてレギュラー出演している麻雀トライアスロン雀豪決定戦。
毎回、豪華なゲスト雀豪とプロの方々が出演し、その対局を連盟チャンネルにて視聴することができます。
東風戦、半荘戦、そして、三人麻雀の3種目で争われるわけですが、毎度のようにドラマチックな展開があって、私も一視聴者として夢中になって見てしまいます。

プロの方々の巧みな試合運びも、ゲスト雀豪の方々のエンターテイメント性溢れる麻雀も、それぞれまた違った面白さで、本当に最後まで目が離せません。

決勝戦では、そんなプロとゲスト雀豪の対決が見られるとあって、いまからワクワクしています。
過去の詳しい試合内容につきましては、ケネス徳田プロがレポートを書いておりますので(笑)そちらをご覧ください。

最後は宣伝になってしまいましたが、本当に面白いので、少しでも興味を持ってくださる方が増えれば嬉しく思います。

配信が終わって家に帰ると、すぐにタイムシフトをチェックします。
本当は自分の映像を見るのは苦手なのですが、改善点を見出すべく、耐えて見ます(笑)
コメントも全て見ています。
皆様のご意見をしっかりと受け止め、少しでも番組の素晴らしさに貢献できるよう精進してまいりたいと思っておりますので、これからも片倉まちをよろしくお願いいたします。

それでは、次のバトンは、ケネス徳田プロにお渡ししたいと思います。
あなたー、お願いします!(隣に手渡し)

リレーエッセィ/第100回:片倉 まち

みなさん、こんにちは。
この度、七瀬真実プロからバトンを受け取りました、片倉まちです。
連盟チャンネルでは、麻雀トライアスロン雀豪決定戦の司会をしておりますので、もしかしたら、そちらで何度かお会いしているかもしれませんね。
昨年末から連盟チャンネルにちょこちょこ顔を出させていただいていたのですが、そのたびに、「この人、誰?」とコメントに書かれていたので、ようやくみなさんにご挨拶する機会ができて嬉しく思います。
しかも、そうそうたる方々が繋いできたリレーエッセィの記念すべき100回目という、身に余る舞台でさせていただけるなんて…恐縮です。
最後までみなさんに読んでいただけるよう、心を込めて書かせていただきます。
まずはこれまでの方々にならって簡単な自己紹介。
1982年11月23日生まれ。射手座のB型。
子宮頸がんの検診を無料で受けられる年齢です。
麻雀を覚えたのは、26歳の時。遅い方ですかね。
タバコもお酒もやらない私は、なにかコミュニケーションツールが欲しくて、覚えました。
当時、私の周りには、お金はなくても時間がある人たちがたくさんいたので、覚えたての頃はとにかく麻雀が楽しくて、毎日のように付き合ってもらいました。
毎日やりすぎてつい働くことを忘れてしまい、月収が3万円というときもありました。
支えてくれる男性なんていなかったので、ただただお金のない日々でした。
服は先輩からもらったもの、パンツは100円均一で買ったトランクス、家は同業者の男性3人が住む激狭マンションのリビングで雑魚寝。
なかなかの底辺っぷりだったと思います。
そんな私も28歳の時に、突然女としての危機感に目覚め、婚活を始めます。
3ヶ月で20回合コンをしました。お見合いパーティーにも行きました。その時ばかりは麻雀を離れ、自分磨きに励みました。
パンツも無印良品で買いました。
その甲斐あってか、それまでろくに男性経験のなかった私が、その3ヶ月だけで一生分くらい男性と交流することができたと思います。
しかし、私の王子様は、そんなところにはいませんでした。
そう、王子様は、雀荘にいたのです。
合コンをこなす毎日にも飽きてきた頃、私はあるきっかけで、麻雀関係のパーティーに参加することになりました。
そこで、かつて一時だけ働いていた雀荘の店長と再会し、人手不足なのでまた働いて欲しいと、誘われます。
そろそろ麻雀が恋しくもなっていた時期だったので、気軽な気持ちで引き受けました。
池袋のとある雀荘。
そこで、私は、ケネス徳田という、愉快なアロハおじさんと出会うのです。

100

「すごい美味そうな、かに料理屋みつけたんだよ!」と鬼の首でもとったかように言うので、ついて行ってみたら、その前日に店は潰れていました。
結局、代わりにかに道楽に連れていってもらったのですが、「美味かったけど思ったより高くついたなー」と、デート中なのにはっきり口にしていました。
それが初デートでした。
2回目のデートの時、ケネスから告白を受けます。
「私のどこが好きなの?」
そう尋ねると、彼は
「メールした感じイケそうだと思ったから」と答えました。
なんとも潔い一言です。
こうして、2年ほどの交際を経て、私は、ケネスのヨメスとなりました。
なにがどう伝わったのか、麻雀業界に関わりのない知人たちからは、
「アダム徳永と結婚したんだって?」と聞かれたりもしました。惜しいです。
その頃から、ケネスが連盟チャンネルの裏方として関わっている縁もあって、実況や司会の仕事をやらせていただけるようになりました。
この仕事は、やりがいはありますが本当に難しく、麻雀プロとなったいま、さらなる勉強の必要性を痛感しています。
現在、私が司会としてレギュラー出演している麻雀トライアスロン雀豪決定戦。
毎回、豪華なゲスト雀豪とプロの方々が出演し、その対局を連盟チャンネルにて視聴することができます。
東風戦、半荘戦、そして、三人麻雀の3種目で争われるわけですが、毎度のようにドラマチックな展開があって、私も一視聴者として夢中になって見てしまいます。
プロの方々の巧みな試合運びも、ゲスト雀豪の方々のエンターテイメント性溢れる麻雀も、それぞれまた違った面白さで、本当に最後まで目が離せません。
決勝戦では、そんなプロとゲスト雀豪の対決が見られるとあって、いまからワクワクしています。
過去の詳しい試合内容につきましては、ケネス徳田プロがレポートを書いておりますので(笑)そちらをご覧ください。
最後は宣伝になってしまいましたが、本当に面白いので、少しでも興味を持ってくださる方が増えれば嬉しく思います。
配信が終わって家に帰ると、すぐにタイムシフトをチェックします。
本当は自分の映像を見るのは苦手なのですが、改善点を見出すべく、耐えて見ます(笑)
コメントも全て見ています。
皆様のご意見をしっかりと受け止め、少しでも番組の素晴らしさに貢献できるよう精進してまいりたいと思っておりますので、これからも片倉まちをよろしくお願いいたします。
それでは、次のバトンは、ケネス徳田プロにお渡ししたいと思います。
あなたー、お願いします!(隣に手渡し)