第26期中部プロリーグ 第3節レポート

Aリーグ:朝岡祐

比較的荒れ模様だった前節、躍進した者はその勢いそのままにとの思いで、また、苦汁を飲まされた者はそのリベンジをすべく、勇んで会場へと足を運んだ事であろう。
結果は、またしても荒れた展開となった。その模様を卓別にみてみよう。

1卓(伊藤・日下・山神・朝岡)
第1節で首位に立ちながらも前節に苦戦を強いられ、原点からのリスタートとなったディフェンディングチャンピオンの伊藤がしっかり立て直し、持ち前の攻撃力を発揮し貫禄の卓内トップ。
朝岡も要所で効果的なアガリをものにし何とか食らい付くが、結果は力の差を見せつけられる形となった。

降級候補から一転、怒濤の逆転劇で決勝卓に座り、見事優勝を勝ち取った前期に象徴されるように、これまでどんな逆境に立たされても奇跡を起こす伊藤の姿を、私はこれまで幾度となく見てきた。
その強心臓を武器にどっしりとした麻雀を披露する伊藤を、私は最も尊敬する打ち手の一人であると思っている。

2卓(杉村・掛水・牛尾・小野)
連続昇級を決め、今ノリにノってる小野が圧巻の60Pオーバーの好成績を納めた。
今最も活きのいいプレイヤーであると言っても過言ではないだろう。
その勢いそのままに決勝までかけ上がっていくのか、注目していきたい。

3卓(三戸・寺戸・村瀬・杉浦)
経験値の高い4名による対局は、それぞれが出遅れることなく、一進一退の攻防が繰り広げられていた。
そんな中、村瀬が4回戦で会心の1人浮きのトップを決め、卓内ラスから一気に卓内トップとなり、トータルポイントも全体の4位をキープした。

4卓(森下・樋口・佐藤・土岐)
大三元をツモアガるなど、終始主導権を握り続けた樋口が+86.7Pと圧勝。
暫定首位の森下、3位の土岐を退け一気に首位まで躍り出た。
第20期麻雀マスターズであり、文字通り『持っている男』である。

やや上と下に分かれた展開となったが、まだまだ何が起こるか分からない程度の差である。
残す所はあと2節8回戦。最後まで熱き戦いが繰り広げられることであろう。
持ち味を発揮し結果を出していくのはどのプレイヤーなのか、まだまだ目が離せない。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 樋口 新 ▲ 15.2 37.6 86.7 109.1
2 小野 雅峻 ▲ 7.9 38.2 63.3 93.6
3 森下 剛任 55.7 48.6 ▲ 54.5 49.8
4 村瀬 寛光 39.4 ▲ 6.5 11.9 44.8
5 杉浦 貴紀 ▲ 30.4 77.0 ▲ 2.0 44.6
6 伊藤 鉄也 60.7 ▲ 69.3 38.6 30.0
7 朝岡 祐 8.9 ▲ 8.9 19.2 19.2
8 佐藤 あいり 16.8 ▲ 22.6 ▲ 2.2 ▲ 8.0
9 牛尾 信之 ▲ 33.7 14.3 ▲ 3.1 ▲ 22.5
10 土岐 雄太 44.3 1.1 ▲ 80.0 ▲ 34.6
11 三戸 亮祐 ▲ 11.8 ▲ 34.6 ▲ 4.4 ▲ 50.8
12 寺戸 孝志 ▲ 18.2 ▲ 29.0 ▲ 6.5 ▲ 53.7
13 杉村 泰治 ▲ 77.5 70.6 ▲ 51.6 ▲ 58.5
14 山神 達也 ▲ 7.0 ▲ 13.4 ▲ 73.5 ▲ 93.9
15 日下 健司 ▲ 17.6 ▲ 46.8 ▲ 35.3 ▲ 99.7
16 掛水 洋徳 ▲ 97.5 ▲ 57.3 ▲ 9.6 ▲ 164.4

 

Bリーグ:河合慎悟

秋晴れが心地よく、日増しに秋の深まりを感じる頃第3節が始まった。
私の対局者は、金平・安藤・山本(拓)。3人とは対局経験もありイメージトレーニングはしやすく、万全な体制で臨んだ。
しかし、この日は山本(拓)に3連勝を許し圧勝に終わった。

対局後にわかったことだが、山本(拓)は毎月開かれている競技麻雀に参加したり、1人で牌捌きの練習をしたりしている選手であった。
対局中も以前とは違い、堂々として強者の空気を漂わせており、麻雀に対する情熱が人一倍強い選手と気付かされた。
私の知る山本(拓)は三か月前。日々鍛錬しているならば別人になっていてもおかしくない。
「男子三日会わざれば刮目して見よ」と言う言葉が頭をよぎった。もっと早く気づいて対処していればと悔いが残る結果になってしまった。
私も山本(拓)に感服する一方で見習って精進して行きたいと誘発された。

リーグ戦も半ばが過ぎ全体を見ると暫定1位が大滝、2位と100P以上離してダントツのリードをしている。
大滝はBリーグ在籍経験が長い。常に上位入賞しているが未だAリーグへの門は叩いていない。
「今期こそは最終節の前の4節までに決めたい」と今までの雪辱を晴らそうとする切実な思いを語ってくれた。
いつも謙虚な男がこのセリフ、期待と男らしさを感じさせてくれた。
最終節にいつも勝利の女神にそっぽを向かれ悔しくて頭を抱えて苦しんでいた姿を知っている。
私が応援する立場ならば真っ先に手を振りたくなる選手だ。気を抜かずに頑張っていただきたい。

2位は中谷。中部プロリーグの若手ムードメーカーだ。
期待の新人である中谷はCリーグを2回目で昇級を決め、Bリーグ在籍4回目に昇級チャンスも見えてきた。

3位は鈴木雄、連続で昇級して古巣のAリーグにいち早く戻りたい所だろう。
3節目はポイントを伸ばせずこの順位となっている。

残り2節、マイナスの選手が3分の2を占め団子状態の珍しいポイント配分になっている。
少しの油断が致命傷になりそうなので、今いっそう気を引き締め臨みたい。

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 大滝 聡 18.1 56.7 97.8 172.6
2 中谷 彰吾 34.5 ▲ 28.1 65.3 71.7
3 鈴木 雄介 51.1 28.4 ▲ 30.4 49.1
4 太田 充 ▲ 11.3 ▲ 54.6 76.5 10.6
5 菅野 直 ▲ 32.8 40.0 ▲ 4.6 2.6
6 河合 慎悟 ▲ 38.8 70.4 ▲ 33.9 ▲ 2.3
7 葛山 英樹 30.3 ▲ 38.6 1.3 ▲ 7.0
8 越川 清一 ▲ 56.0 47.1 ▲ 18.9 ▲ 27.8
9 安藤 大貴 ▲ 4.6 ▲ 0.2 ▲ 37.7 ▲ 42.5
10 大町 篤志 17.1 2.9 ▲ 62.8 ▲ 42.8
11 古川 孝次 4.0 ▲ 29.3 ▲ 18.7 ▲ 44.0
12 木村 東平 ▲ 3.2 0.6 ▲ 42.6 ▲ 45.2
13 太田 峻也 ▲ 8.6 ▲ 21.8 ▲ 15.2 ▲ 45.6
14 山本 拓哉 5.6 ▲ 105.4 53.2 ▲ 46.6
15 金平 裕樹 ▲ 100.0 20.4 18.4 ▲ 61.2
16 大高坂 松城 ▲ 7.4 ▲ 69.5 ▲ 47.7 ▲ 124.6

 

Cリーグ:清水哲也

第2節を終えちょうど中間の第3節を迎えた。
Cリーグは昇級ボーダーが120~150ポイントくらいは必要であるが、私は2節を終え+44.6Pであった。
あと3節で80ポイントは欲しいななどと考え対局に臨んだ。
そして迎えた1回戦目、またしてもスタートが悪く最悪のCスタートで▲24.2Pとしてしまった。
前回の反省点を活かしていないようにも思えるが、今回は頭が普通に働いていたので単なる力不足であろうか。
2回戦もマイナスの3着に沈んだが、3回戦でトップを獲り最終4回戦では▲8.2Pで迎えた。
4回戦オーラス親番で34,600点持ち2着目。
ここをしっかり浮きをキープすればトータルプラスになる。
私の手牌は8巡目

二万二万二万三万四万四万五万六万六万八万九万七索八索  ドラ九索

こうなっていた。そこに下家の池沢からリーチが入る。
池沢は5,200点で原点復帰。2,000・3,900以上で2着になる3着目であった。
雰囲気的にも私は打点があるなと感じ、そこにツモ九索とし、四万六万九万を切ればテンパイになる。
ここで私は長考した。

リーチ棒を出せば満貫をツモられると原点キープもできない。
しかし私の手牌には安全牌は1枚もないし加点する絶好の機会でもあるので打四万でリーチとした。
結果は最悪の4枚目のカン八索で8,300の放銃となった。
リーチをかけていなければ打点の付きそうな牌は切らないので後悔してしまう1局になってしまった。
4回戦で▲16.9Pとなり、トータル+27.7P全体7位となった。

全体を見ると都築が+91.4Pで、トータル+126.3とし全体1位になった。
前回まで1位だった山本は同卓の都築の煽りをもらい▲59.5Pとなりトータル+68.0Pの3位に後退した。

まだまだチャンスはあるのでしっかりと集中して対局に臨みたいと思う。

Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 都築 友和 43.7 ▲ 8.8 91.4 126.3
2 加藤 泰史 33.2 57.0 16.5 106.7
3 山本 美文 80.7 46.8 ▲ 59.5 68.0
4 浅野 文雅 ▲ 48.1 78.8 13.3 44.0
5 池沢 麻奈美 41.3 8.8 ▲ 10.8 39.3
6 鈴木 淳 ▲ 19.5 51.3 0.6 32.4
7 清水 哲也 49.6 ▲ 5.0 ▲ 16.9 27.7
8 富村 つぐみ 26.4 ▲ 57.1 56.5 25.8
9 大西 義則 ▲ 10.6 52.4 ▲ 25.8 16.0
10 長谷川 弘 16.4 ▲ 28.8 26.3 13.9
11 鈴木 基芳 ▲ 4.1 5.1 1.4 2.4
12 斎藤 寛生 ▲ 15.8 ▲ 26.8 32.6 ▲ 10.0
13 林 俊宏 ▲ 4.4 13.6 ▲ 24.7 ▲ 15.5
14 島﨑 涼 ▲ 46.7 17.0 13.8 ▲ 15.9
15 堤 文吾 ▲ 39.9 11.1 10.4 ▲ 18.4
16 中西 栄二 38.0 ▲ 16.5 ▲ 46.0 ▲ 24.5
17 三谷 卓也 ▲ 25.6 ▲ 15.1 ▲ 2.4 ▲ 43.1
18 若松 正和 28.0 ▲ 26.0 ▲ 47.7 ▲ 45.7
19 岡本 丈司 ▲ 31.2 17.7 ▲ 46.2 ▲ 59.7
20 家田 みゆき ▲ 64.2 ▲ 40.6 14.3 ▲ 90.5
21 原田 知彦 ▲ 39.8 ▲ 51.6 ▲ 3.0 ▲ 94.4
22 上田 利華 ▲ 8.4 ▲ 103.3 ▲ 15.1 ▲ 126.8

中部プロリーグ レポート/第26期中部プロリーグ 第3節レポート

Aリーグ:朝岡祐
比較的荒れ模様だった前節、躍進した者はその勢いそのままにとの思いで、また、苦汁を飲まされた者はそのリベンジをすべく、勇んで会場へと足を運んだ事であろう。
結果は、またしても荒れた展開となった。その模様を卓別にみてみよう。
1卓(伊藤・日下・山神・朝岡)
第1節で首位に立ちながらも前節に苦戦を強いられ、原点からのリスタートとなったディフェンディングチャンピオンの伊藤がしっかり立て直し、持ち前の攻撃力を発揮し貫禄の卓内トップ。
朝岡も要所で効果的なアガリをものにし何とか食らい付くが、結果は力の差を見せつけられる形となった。
降級候補から一転、怒濤の逆転劇で決勝卓に座り、見事優勝を勝ち取った前期に象徴されるように、これまでどんな逆境に立たされても奇跡を起こす伊藤の姿を、私はこれまで幾度となく見てきた。
その強心臓を武器にどっしりとした麻雀を披露する伊藤を、私は最も尊敬する打ち手の一人であると思っている。
2卓(杉村・掛水・牛尾・小野)
連続昇級を決め、今ノリにノってる小野が圧巻の60Pオーバーの好成績を納めた。
今最も活きのいいプレイヤーであると言っても過言ではないだろう。
その勢いそのままに決勝までかけ上がっていくのか、注目していきたい。
3卓(三戸・寺戸・村瀬・杉浦)
経験値の高い4名による対局は、それぞれが出遅れることなく、一進一退の攻防が繰り広げられていた。
そんな中、村瀬が4回戦で会心の1人浮きのトップを決め、卓内ラスから一気に卓内トップとなり、トータルポイントも全体の4位をキープした。
4卓(森下・樋口・佐藤・土岐)
大三元をツモアガるなど、終始主導権を握り続けた樋口が+86.7Pと圧勝。
暫定首位の森下、3位の土岐を退け一気に首位まで躍り出た。
第20期麻雀マスターズであり、文字通り『持っている男』である。
やや上と下に分かれた展開となったが、まだまだ何が起こるか分からない程度の差である。
残す所はあと2節8回戦。最後まで熱き戦いが繰り広げられることであろう。
持ち味を発揮し結果を出していくのはどのプレイヤーなのか、まだまだ目が離せない。
Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 樋口 新 ▲ 15.2 37.6 86.7 109.1
2 小野 雅峻 ▲ 7.9 38.2 63.3 93.6
3 森下 剛任 55.7 48.6 ▲ 54.5 49.8
4 村瀬 寛光 39.4 ▲ 6.5 11.9 44.8
5 杉浦 貴紀 ▲ 30.4 77.0 ▲ 2.0 44.6
6 伊藤 鉄也 60.7 ▲ 69.3 38.6 30.0
7 朝岡 祐 8.9 ▲ 8.9 19.2 19.2
8 佐藤 あいり 16.8 ▲ 22.6 ▲ 2.2 ▲ 8.0
9 牛尾 信之 ▲ 33.7 14.3 ▲ 3.1 ▲ 22.5
10 土岐 雄太 44.3 1.1 ▲ 80.0 ▲ 34.6
11 三戸 亮祐 ▲ 11.8 ▲ 34.6 ▲ 4.4 ▲ 50.8
12 寺戸 孝志 ▲ 18.2 ▲ 29.0 ▲ 6.5 ▲ 53.7
13 杉村 泰治 ▲ 77.5 70.6 ▲ 51.6 ▲ 58.5
14 山神 達也 ▲ 7.0 ▲ 13.4 ▲ 73.5 ▲ 93.9
15 日下 健司 ▲ 17.6 ▲ 46.8 ▲ 35.3 ▲ 99.7
16 掛水 洋徳 ▲ 97.5 ▲ 57.3 ▲ 9.6 ▲ 164.4

 
Bリーグ:河合慎悟
秋晴れが心地よく、日増しに秋の深まりを感じる頃第3節が始まった。
私の対局者は、金平・安藤・山本(拓)。3人とは対局経験もありイメージトレーニングはしやすく、万全な体制で臨んだ。
しかし、この日は山本(拓)に3連勝を許し圧勝に終わった。
対局後にわかったことだが、山本(拓)は毎月開かれている競技麻雀に参加したり、1人で牌捌きの練習をしたりしている選手であった。
対局中も以前とは違い、堂々として強者の空気を漂わせており、麻雀に対する情熱が人一倍強い選手と気付かされた。
私の知る山本(拓)は三か月前。日々鍛錬しているならば別人になっていてもおかしくない。
「男子三日会わざれば刮目して見よ」と言う言葉が頭をよぎった。もっと早く気づいて対処していればと悔いが残る結果になってしまった。
私も山本(拓)に感服する一方で見習って精進して行きたいと誘発された。
リーグ戦も半ばが過ぎ全体を見ると暫定1位が大滝、2位と100P以上離してダントツのリードをしている。
大滝はBリーグ在籍経験が長い。常に上位入賞しているが未だAリーグへの門は叩いていない。
「今期こそは最終節の前の4節までに決めたい」と今までの雪辱を晴らそうとする切実な思いを語ってくれた。
いつも謙虚な男がこのセリフ、期待と男らしさを感じさせてくれた。
最終節にいつも勝利の女神にそっぽを向かれ悔しくて頭を抱えて苦しんでいた姿を知っている。
私が応援する立場ならば真っ先に手を振りたくなる選手だ。気を抜かずに頑張っていただきたい。
2位は中谷。中部プロリーグの若手ムードメーカーだ。
期待の新人である中谷はCリーグを2回目で昇級を決め、Bリーグ在籍4回目に昇級チャンスも見えてきた。
3位は鈴木雄、連続で昇級して古巣のAリーグにいち早く戻りたい所だろう。
3節目はポイントを伸ばせずこの順位となっている。
残り2節、マイナスの選手が3分の2を占め団子状態の珍しいポイント配分になっている。
少しの油断が致命傷になりそうなので、今いっそう気を引き締め臨みたい。
Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 大滝 聡 18.1 56.7 97.8 172.6
2 中谷 彰吾 34.5 ▲ 28.1 65.3 71.7
3 鈴木 雄介 51.1 28.4 ▲ 30.4 49.1
4 太田 充 ▲ 11.3 ▲ 54.6 76.5 10.6
5 菅野 直 ▲ 32.8 40.0 ▲ 4.6 2.6
6 河合 慎悟 ▲ 38.8 70.4 ▲ 33.9 ▲ 2.3
7 葛山 英樹 30.3 ▲ 38.6 1.3 ▲ 7.0
8 越川 清一 ▲ 56.0 47.1 ▲ 18.9 ▲ 27.8
9 安藤 大貴 ▲ 4.6 ▲ 0.2 ▲ 37.7 ▲ 42.5
10 大町 篤志 17.1 2.9 ▲ 62.8 ▲ 42.8
11 古川 孝次 4.0 ▲ 29.3 ▲ 18.7 ▲ 44.0
12 木村 東平 ▲ 3.2 0.6 ▲ 42.6 ▲ 45.2
13 太田 峻也 ▲ 8.6 ▲ 21.8 ▲ 15.2 ▲ 45.6
14 山本 拓哉 5.6 ▲ 105.4 53.2 ▲ 46.6
15 金平 裕樹 ▲ 100.0 20.4 18.4 ▲ 61.2
16 大高坂 松城 ▲ 7.4 ▲ 69.5 ▲ 47.7 ▲ 124.6

 
Cリーグ:清水哲也
第2節を終えちょうど中間の第3節を迎えた。
Cリーグは昇級ボーダーが120~150ポイントくらいは必要であるが、私は2節を終え+44.6Pであった。
あと3節で80ポイントは欲しいななどと考え対局に臨んだ。
そして迎えた1回戦目、またしてもスタートが悪く最悪のCスタートで▲24.2Pとしてしまった。
前回の反省点を活かしていないようにも思えるが、今回は頭が普通に働いていたので単なる力不足であろうか。
2回戦もマイナスの3着に沈んだが、3回戦でトップを獲り最終4回戦では▲8.2Pで迎えた。
4回戦オーラス親番で34,600点持ち2着目。
ここをしっかり浮きをキープすればトータルプラスになる。
私の手牌は8巡目
二万二万二万三万四万四万五万六万六万八万九万七索八索  ドラ九索
こうなっていた。そこに下家の池沢からリーチが入る。
池沢は5,200点で原点復帰。2,000・3,900以上で2着になる3着目であった。
雰囲気的にも私は打点があるなと感じ、そこにツモ九索とし、四万六万九万を切ればテンパイになる。
ここで私は長考した。
リーチ棒を出せば満貫をツモられると原点キープもできない。
しかし私の手牌には安全牌は1枚もないし加点する絶好の機会でもあるので打四万でリーチとした。
結果は最悪の4枚目のカン八索で8,300の放銃となった。
リーチをかけていなければ打点の付きそうな牌は切らないので後悔してしまう1局になってしまった。
4回戦で▲16.9Pとなり、トータル+27.7P全体7位となった。
全体を見ると都築が+91.4Pで、トータル+126.3とし全体1位になった。
前回まで1位だった山本は同卓の都築の煽りをもらい▲59.5Pとなりトータル+68.0Pの3位に後退した。
まだまだチャンスはあるのでしっかりと集中して対局に臨みたいと思う。
Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 都築 友和 43.7 ▲ 8.8 91.4 126.3
2 加藤 泰史 33.2 57.0 16.5 106.7
3 山本 美文 80.7 46.8 ▲ 59.5 68.0
4 浅野 文雅 ▲ 48.1 78.8 13.3 44.0
5 池沢 麻奈美 41.3 8.8 ▲ 10.8 39.3
6 鈴木 淳 ▲ 19.5 51.3 0.6 32.4
7 清水 哲也 49.6 ▲ 5.0 ▲ 16.9 27.7
8 富村 つぐみ 26.4 ▲ 57.1 56.5 25.8
9 大西 義則 ▲ 10.6 52.4 ▲ 25.8 16.0
10 長谷川 弘 16.4 ▲ 28.8 26.3 13.9
11 鈴木 基芳 ▲ 4.1 5.1 1.4 2.4
12 斎藤 寛生 ▲ 15.8 ▲ 26.8 32.6 ▲ 10.0
13 林 俊宏 ▲ 4.4 13.6 ▲ 24.7 ▲ 15.5
14 島﨑 涼 ▲ 46.7 17.0 13.8 ▲ 15.9
15 堤 文吾 ▲ 39.9 11.1 10.4 ▲ 18.4
16 中西 栄二 38.0 ▲ 16.5 ▲ 46.0 ▲ 24.5
17 三谷 卓也 ▲ 25.6 ▲ 15.1 ▲ 2.4 ▲ 43.1
18 若松 正和 28.0 ▲ 26.0 ▲ 47.7 ▲ 45.7
19 岡本 丈司 ▲ 31.2 17.7 ▲ 46.2 ▲ 59.7
20 家田 みゆき ▲ 64.2 ▲ 40.6 14.3 ▲ 90.5
21 原田 知彦 ▲ 39.8 ▲ 51.6 ▲ 3.0 ▲ 94.4
22 上田 利華 ▲ 8.4 ▲ 103.3 ▲ 15.1 ▲ 126.8

第23期東北プロリーグ後期第2節レポート

第2節組み合わせ(敬称略)
Aリーグ
・青木武×栗林明×石井良樹×東幸一郎
・森麻沙也×大里奈美×神藤極×粕谷勇吉×皆川直毅(5人打ち)
・山下敬介×椎名斗南×遠藤昭太×安ヶ平浩希(別日対局)

Bリーグ
・早川林香×及川慶次×井上美里×佐藤晃大×佐々木啓文×吉田勝弥(6人打ち)
・泉亮多×斎藤智大×新田大輔×野家龍治×千田諒

リーグ戦において第2節は各々思惑はあるが、まだまだ序盤。それほど立ち位置を考えながら打つ場面ではないが、私にとって今回の戦いは一つの山場だろうと確信していた。
前期Aリーグで天翔位の切符を手にしている東プロ、前期Bリーグで大外捲りを炸裂させた石井プロ、三つ巴の難しい状況を勝ち切った栗林プロ。
今日戦う3人はいずれも実力・勢い両方備えた者たちだ。当然彼らもトップの位置にいる私を厳しくマークしてくる、今日の成績が今後の展開を大きく左右するだろう。

1回戦
東1局に私が栗林のヤミテンの9,600に放銃。
さっそく嫌な予感がしたが、東4局に4,000オールをツモり何とか小さな3着でこらえた。

2回戦
終盤アガリを重ねる事が出来た私は42,300点のトップを取った。
ポイントもプラスに転じて今日の結果に手応えを感じ始めた。
ただ、2着、2着とジリジリとポイントを伸ばしている栗林プロが不気味ではあるが…

3回戦
今まで我慢していた栗林プロが59,100点のトップを取った。
前半不調だった石井も持ち前の攻撃力を見せ始め、43,500点の大きな浮きの2着。
手応えを感じ始めてこの展開。やはり好きにはさせてもらえない。

4回戦
今度は石井が大爆発。47,800点の1人浮きのトップを取る。私はオーラス栗林にわずかに捲られラスに転落。
今日の結果は▲17.8Pでトータルのポイントは+57.7P。

他の卓では椎名プロが+51.6Pと大きくポイントを伸ばした。上位陣の差はグッと縮まり、面白くなってきた。(客観的に見て)
今日の戦いが山場になると思っていたのに、次節以降、混戦必至で山場続きである。
だからこそ麻雀は面白いし勝った時の喜びも一際なのだ。(負けた時の悔しさも一際だが)

次は第3節で中盤に差し掛かる。より一層気を引き締めて次節に望みたい。

Aリーグ

順位 名前 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 合計
1 青木 武 75.5 ▲ 17.8 57.7
2 粕谷 勇吉 26.4 20.1 46.5
3 皆川 直毅 32.1 9.5 41.6
4 山下 敬介 25.4 ▲ 7.9 17.5
5 椎名 斗南 ▲ 35.3 51.6 16.3
6 石井 良樹 1.4 8.1 9.5
7 栗林 明 ▲ 38.1 45.0 6.9
8 神藤 極 ▲ 17.0 7.3 ▲ 9.7
9 杜 麻沙也 14.0 ▲ 36.7 ▲ 22.7
10 遠藤 昭太 13.6 ▲ 37.7 ▲ 24.1
11 大里 奈美 ▲ 16.1 ▲ 20.2 ▲ 36.3
12 安ヶ平 浩希 ▲ 54.2 ▲ 6.0 ▲ 60.2
13 東 幸一郎 ▲ 28.7 ▲ 36.3 ▲ 65.0

Bリーグ

順位 名前 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 合計
1 新田 大輔 3.9 75.1 79.0
2 早川 林香 45.7 25.0 70.7
3 佐藤 晃大 25.8 12.0 37.8
4 吉田 勝弥 28.0 1.0 29.0
5 佐々木 啓文 37.6 ▲ 9.7 27.9
6 及川 慶次 23.5 1.4 24.9
7 井上 美里 14.4 ▲ 29.7 ▲ 15.3
8 斎藤 智大 0.5 ▲ 20.1 ▲ 19.6
9 泉 亮太 1.8 ▲ 33.7 ▲ 31.9
10 野家 龍治 ▲ 64.0 11.2 ▲ 52.8
11 千田 諒 ▲ 85.2 ▲ 32.5 ▲ 117.7
12 高橋 清隆 ▲ 53.0 ▲ 120.0 ▲ 173.0

東北プロリーグ レポート/第23期東北プロリーグ後期第2節レポート

第2節組み合わせ(敬称略)
Aリーグ
・青木武×栗林明×石井良樹×東幸一郎
・森麻沙也×大里奈美×神藤極×粕谷勇吉×皆川直毅(5人打ち)
・山下敬介×椎名斗南×遠藤昭太×安ヶ平浩希(別日対局)
Bリーグ
・早川林香×及川慶次×井上美里×佐藤晃大×佐々木啓文×吉田勝弥(6人打ち)
・泉亮多×斎藤智大×新田大輔×野家龍治×千田諒
リーグ戦において第2節は各々思惑はあるが、まだまだ序盤。それほど立ち位置を考えながら打つ場面ではないが、私にとって今回の戦いは一つの山場だろうと確信していた。
前期Aリーグで天翔位の切符を手にしている東プロ、前期Bリーグで大外捲りを炸裂させた石井プロ、三つ巴の難しい状況を勝ち切った栗林プロ。
今日戦う3人はいずれも実力・勢い両方備えた者たちだ。当然彼らもトップの位置にいる私を厳しくマークしてくる、今日の成績が今後の展開を大きく左右するだろう。
1回戦
東1局に私が栗林のヤミテンの9,600に放銃。
さっそく嫌な予感がしたが、東4局に4,000オールをツモり何とか小さな3着でこらえた。
2回戦
終盤アガリを重ねる事が出来た私は42,300点のトップを取った。
ポイントもプラスに転じて今日の結果に手応えを感じ始めた。
ただ、2着、2着とジリジリとポイントを伸ばしている栗林プロが不気味ではあるが…
3回戦
今まで我慢していた栗林プロが59,100点のトップを取った。
前半不調だった石井も持ち前の攻撃力を見せ始め、43,500点の大きな浮きの2着。
手応えを感じ始めてこの展開。やはり好きにはさせてもらえない。
4回戦
今度は石井が大爆発。47,800点の1人浮きのトップを取る。私はオーラス栗林にわずかに捲られラスに転落。
今日の結果は▲17.8Pでトータルのポイントは+57.7P。
他の卓では椎名プロが+51.6Pと大きくポイントを伸ばした。上位陣の差はグッと縮まり、面白くなってきた。(客観的に見て)
今日の戦いが山場になると思っていたのに、次節以降、混戦必至で山場続きである。
だからこそ麻雀は面白いし勝った時の喜びも一際なのだ。(負けた時の悔しさも一際だが)
次は第3節で中盤に差し掛かる。より一層気を引き締めて次節に望みたい。
Aリーグ

順位 名前 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 合計
1 青木 武 75.5 ▲ 17.8 57.7
2 粕谷 勇吉 26.4 20.1 46.5
3 皆川 直毅 32.1 9.5 41.6
4 山下 敬介 25.4 ▲ 7.9 17.5
5 椎名 斗南 ▲ 35.3 51.6 16.3
6 石井 良樹 1.4 8.1 9.5
7 栗林 明 ▲ 38.1 45.0 6.9
8 神藤 極 ▲ 17.0 7.3 ▲ 9.7
9 杜 麻沙也 14.0 ▲ 36.7 ▲ 22.7
10 遠藤 昭太 13.6 ▲ 37.7 ▲ 24.1
11 大里 奈美 ▲ 16.1 ▲ 20.2 ▲ 36.3
12 安ヶ平 浩希 ▲ 54.2 ▲ 6.0 ▲ 60.2
13 東 幸一郎 ▲ 28.7 ▲ 36.3 ▲ 65.0

Bリーグ

順位 名前 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 合計
1 新田 大輔 3.9 75.1 79.0
2 早川 林香 45.7 25.0 70.7
3 佐藤 晃大 25.8 12.0 37.8
4 吉田 勝弥 28.0 1.0 29.0
5 佐々木 啓文 37.6 ▲ 9.7 27.9
6 及川 慶次 23.5 1.4 24.9
7 井上 美里 14.4 ▲ 29.7 ▲ 15.3
8 斎藤 智大 0.5 ▲ 20.1 ▲ 19.6
9 泉 亮太 1.8 ▲ 33.7 ▲ 31.9
10 野家 龍治 ▲ 64.0 11.2 ▲ 52.8
11 千田 諒 ▲ 85.2 ▲ 32.5 ▲ 117.7
12 高橋 清隆 ▲ 53.0 ▲ 120.0 ▲ 173.0

第13期プロクイーン決定戦初日観戦記 白鳥 翔

100

昨年の激闘から1年が過ぎ、今年もオンナ達の戦いの季節がやってきた。
「プロクイーン」
女流プロならば誰もが憧れるであろうその頂点に今年度輝くのは誰か。

ディフェンディングで待ち構えるのは、「超攻撃型アマゾネス」和久津晶。
昨年の戴冠は未だ僕の記憶に鮮明に残っている。
「天才すぎるオンナ雀士」茅森早香(最高位戦)が終始リードし、最終戦を迎えて40Pあった差をたった2局、親の跳満2連発でマクってみせた。

茅森も相当悔しい思いをしただろうが、二階堂瑠美も昨年同じ思いをした1人。
一昨年のプロクイーンでは和久津を下し優勝するも昨年の防衛戦では精彩を欠き無念の途中敗退。
(5人打ちの全12回戦、10回戦終了時トータルポイント最下位の者が敗退。残りの2回をポイント持ち越しで戦う。)

その2人が当然の様に今年も勝ち上がって決勝まできた。
茅森に至ってはベスト8で残り2局で跳満、満貫と必要な条件のところからマンガの様な字一色をアガって見事逆転での決勝進出。
やはりこの人には何かあるなと思わされる。

このベテラン3人に立ち向かうのは、童瞳、そして東北の大里奈美。
童瞳に関しては新人王の決勝経験などもあるが、大里は初の決勝進出。緊張するなという方が無理があるかもしれないが、とにかく今できる精一杯をぶつけてほしいと思った。
勝てば大金星。今後の麻雀人生が大きく変わる。それくらいこのタイトルの持つ意味は大きい。

まずは抜け番選択。抽選の結果、選択権は順番に大里→童瞳→二階堂→茅森→和久津。
大里は3回戦目の抜け番を選択、特にそこまで理由はなかったと言っていたが、続けて打ちすぎて集中力が切れるのを嫌がったか。(初日6回戦、2日目6回戦)

続いて童瞳は5回戦目、最後の抜け番を選択。
「気持ちが途切れない様に連続して打ちたかった。1戦目でもよかったけど様子見から入っている様で気持ちが負けるのが嫌だった」とのこと。

二階堂、茅森は共に第一希望は1回戦目だったようだが、選択権の順で瑠美が1回戦目、茅森が2回戦目を選択。
同じ理由で朝は「頭が働かないから」とのこと。特に瑠美は少しでも麻雀を見て入りたいと言っていた。

それに対して和久津の第一希望は5回戦目だった様だ。なぜ?と聞くと
「なるべく連続して打ちたいし、初戦は打ちたい」と、二階堂、茅森とは正反対の答えが返ってきた。
和久津は既に精神的な意味合いで戦う準備万端で会場入りしているということだろう。

100

 

1回戦(起家から和久津→茅森→大里→童瞳)抜け番:瑠美

東1局は北家、童瞳の先制リーチに大里がタンピン三色の1シャンテンから2,600の放銃。
表情からは全員に緊張の色は見られなかったが、ベスト16、ベスト8ではスッと模打も繰り返していた大里だったが若干の手迷いが見られた。

東2局は和久津の真骨頂。

100

開局アガッた童瞳の先制リーチに、親の茅森が追いかける。そこに一瞬の躊躇もなくピンフのみで2人に無筋の八筒を打ちつけ、ツモアガリ。
闘志剥き出しだ。

100
和久津 晶

東4局

100

和久津が満貫を童瞳から。
11巡目の一筒を打ったところで役なしドラ1のカン五筒のテンパイが入るが、浮き牌の三索のくっつきが強いとみてここはテンパイとらず。
ここが和久津の巧さだ。攻撃型とはガンガン攻めてリーチを打っていくイメージがある。
和久津が攻めすぎなくらい攻めて、時には暴牌と呼ばれるような牌を打ってそれでも勝ってきたのはこういう所の精度だ。
必死にドコならアガれるかを探し、その理想系となった時迷わずリーチといくのだ。

放銃してしまった童瞳。かなり攻めの姿勢が強いプレイヤーだと僕は認識している。
結果として放銃になってしまったが、気持ちで負けていないのは確かだ。
技術、経験においてはやはり、童瞳、大里よりも他3者が上というのが僕の正直な感想だが、この気持ちを保ち攻め続ける事ができればこの二人の優勝もありえるなと思う。

童瞳の攻めが決まったのが南2局。
和久津から8,000をアガると南3局には茅森のリーチに勝負して1,000・2,000。
これでトップ目にたった南4局の親番。

100

茅森のリーチを受けてドラトイツでポンせずに撤退。実際二筒は茅森に当たるのだが、童瞳のフォームならここは着順落ち(順位点はトップから+15P、+5P、▲5P、▲15P)など意識せずポンして真っ向勝負かと思ったが。
結果は終盤にテンパイをいれた和久津が茅森に放銃。裏は乗らずで童瞳のトップで終わったが、どうもしっくりこないなというのが感想だ。

1回戦終了時
童瞳+19.2P 茅森+7.9P 和久津▲6.1P 大里▲21.0P

 

2回戦(起家から童瞳→大里→瑠美→和久津)抜け番:茅森

東1局、1回戦目ラスだった大里が5巡目にピンフドラ2の一索四索待ちリーチ。
1回戦目は後手にまわされてしまう展開が続き大里の持ち味が全くでていなかった。
ベスト16やベスト8の戦いを見て大里の持ち味とは、ゲーム回しや守備力にあると思った。
その分踏み込みが他の選手に比べて浅いので、先手をとれないときつい展開になりがちだろう。
リーチ時点で山に6枚生き。ここから大里の反撃開始。

しかし「ツモ」と、発声したのは瑠美だった。
回りながらのテンパイでフリテンのピンフツモ。大里は何を思っただろう。

次局の親番、ドラ2の配牌もまとまらず親が流れ、迎えた東3局1本場2枚目の北を仕掛けて1シャンテン。
ここはなんとか1回アガっておこう。
そんな気持ちをよそに和久津からものすごい形相でリーチが入る。

100

リーチをかけない理由ならたくさんある。役アリで安目5,200。ツモで満貫。一万四万引きの手変わりだってある。
もしかしたら和久津は1回戦目の大里の守備的な打ち回しから、この局大里に撤退して欲しかった、という理由もあるかもしれない。
和久津、一発で二万を引きアガリ、3,000・6,000。跳満のツモアガリでこの局を終えた。
この局を境にアガリを重ねた和久津がトップ。2着には相手の大物手を潰すようにアガリを拾っていった童瞳。

100

南4局に瑠美との競りのこの局面、ここを打三筒として力強く四索を引きアガるのだがこう打つのであればやはり1回戦も最後の親で攻めるのが童瞳の型なのかなと思う。
そして2連続ラスとなってしまった大里。踏み止まるためにもここでの抜け番は助かったかもしれない。

2回戦成績
和久津+41.5P 童瞳+7.6P 瑠美▲14.4P 大里▲34.7P

2回戦終了時
和久津+35.4P 童瞳+26.8P 茅森+7.9P 瑠美▲14.4P 大里▲55.7P

 

3回戦(起家から童瞳→茅森→瑠美→和久津)抜け番:大里

100
二階堂 瑠美

開局、瑠美のダブリーツモの1,300・2,600からの幕開け。
ここからはかなりの打撃戦が続き和久津のリーチに茅森がまっすぐ打ち抜き5,200放銃。
続く東3局は、瑠美の親リーチに対し和久津が真っ向勝負で7,700放銃。そして同1本場。

100

ドラを重ねるとノータイムでリーチ宣言。そして一発ツモの3,000・6,000。
ここにきてようやく天才の一撃が実った。我慢する局、捌く局、そしてきた本手の局。
実際に対戦してみると分かるが茅森は全ての判断が速い。
そして悉く間違えないなというのが印象だ。

100
茅森 早香

この後、再度親番で6,000オールをツモった茅森がトップ、他3者の攻撃の嵐にも耐え一度満貫のツモアガリをものにした童瞳が2着となった。

3回戦成績
茅森+46.3P 童瞳+0.5P 和久津▲15.9P 瑠美▲30.9P

3回戦終了時
茅森+54.2P 童瞳+27.3P 和久津+19.5P 瑠美▲45.3P 大里▲55.7P

 

4回戦(起家から大里→童瞳→瑠美→茅森)抜け番:和久津

2ラスで後がない・・・とまでは言わないが、ここもラスだと優勝からはかなり遠ざかってしまう。
その大里開局親番で、茅森から6巡目リーチが入る。

一万二万三万四万六万七万八万九万四索四索四索五索六索  リーチ  ドラ八索

自身の手牌は三色も見えるが2シャンテン。勝負にはまだ早い、と全てを諦めない為にこの局も受けに回った。
無駄な失点はせずに我慢していると南場の親番で遂に手が入り、茅森とのめくりあいに勝ち12,000のアガリ。
このリードを守りきり大里らしいトップの獲り方でマイナスを返済。

南4局、瑠美も跳満テンパイをいれるが、ラス親でラス目の茅森がテンパイを取りにいき、童瞳のヤミテンに放銃。
またも童瞳が2着と連帯を外さない。この半荘押し引きも素晴らしかったと思う。

100
童瞳

4回戦成績
大里+28.5P 童瞳+12.1P 瑠美▲7.7P 茅森▲32.9P

4回戦終了時
童瞳+39.4P 茅森+21.3P 和久津+19.5P 大里▲27.2P 瑠美▲53.0P

 

5回戦(起家から大里→瑠美→茅森→和久津)抜け番:童瞳

100
大里 奈美

東2局、北家の大里1枚目の北を仕掛けたのがこの形だ。

二万三万六万二索三索四索六索七筒七筒八筒  ポン北北北  ドラ七万

100

1枚目をあの形から仕掛けた直後に、安全牌候補の1枚切れの中もツモ切っている。
ということは、ここは大里にとってアガリ切るという意志の表れではなかったか。
北をポンした時の打牌は三筒で高打点も見込めそうな手牌ではあったし、多数の人が鳴かなそうだが別に鳴くのは構わないと思う。
しかし、ここで打七筒としてしまうのは中途半端に映る。まっすぐ九万を打ち抜くか、それでもオリたいならば二万を選択すべきだ。
観戦していてここに大里の精神的なブレを感じずにはいられなかった。

100

東4局、ここから親のリーチ宣言牌の三索をポン。ドラ2とはいえ今までの大里からは考えられない仕掛けだ。精神がブレているのか、覚悟を決めたのか。
或いは、これからの戦いに向けて自らを鼓舞する仕掛けだったか。ここは押し切って大里が1,000・2,000をアガった。

この半荘のトップは瑠美。南場での親リーチに3発無筋を押して立ち向かってきたアマゾネスから12,000をアガると、そのままうまく局を回していった。
2着には苦しいながらもやはり安定感抜群の茅森。

5回戦成績
瑠美+36.6P 茅森+7.7P 大里▲7.8P 和久津▲36.5P

5回戦終了時
童瞳+39.4P 茅森+29.0P 瑠美▲16.4P 和久津▲17.0P 大里▲35.0P

5回戦が終わって何と全員が均等に1回ずつトップを取るという結果になった。
6回戦から10回戦までの抜け番選択は、5回戦終了時の成績上位者から
決定権が与えられる。
童瞳→9回戦、茅森→7回戦、瑠美→8回戦、和久津→6回戦、大里10回戦、という抜け番選択となった。

 

6回戦(起家から大里→瑠美→童瞳→茅森)抜け番:和久津

東3局、瑠美の親リーチにツモ切り追っかけリーチといった大里。瑠美から一発で捕らえ、開けられた手牌は、

五索六索七索七索八索八索八索九索九索九索南南南  ドラ八万  裏四万

この12,000。前回トップでこのまま連勝して初日を終えたい瑠美だったが苦しい時間が続く。
しかし、この半荘のトップは大里ではなかった。

茅森が東場の親番でテンパイ連荘すると、5巡目にこのリーチ。

三万三万三万七索八索八索八索八索九索六筒六筒白白  リーチ  ドラ白

リーチ時点で山に1枚しかいなかった高目の白を最終ツモで引き当て8,000オール。
この1撃でトップ目に立つと、この後大きな加点こそならなかったもののの、何も起きることなくトップで終了。
トータルを60P台に乗せて初日を終えた。

6回戦成績
茅森+36.9P 大里+6.4P 童瞳▲8.6P 瑠美▲36.7P 

6回戦終了時
茅森+65.9P 童瞳+30.8P 和久津▲17.0P 大里▲28.6P 瑠美▲53.1P

プロクイーン決定戦 決勝観戦記/第13期プロクイーン決定戦初日観戦記 白鳥 翔

100
昨年の激闘から1年が過ぎ、今年もオンナ達の戦いの季節がやってきた。
「プロクイーン」
女流プロならば誰もが憧れるであろうその頂点に今年度輝くのは誰か。
ディフェンディングで待ち構えるのは、「超攻撃型アマゾネス」和久津晶。
昨年の戴冠は未だ僕の記憶に鮮明に残っている。
「天才すぎるオンナ雀士」茅森早香(最高位戦)が終始リードし、最終戦を迎えて40Pあった差をたった2局、親の跳満2連発でマクってみせた。
茅森も相当悔しい思いをしただろうが、二階堂瑠美も昨年同じ思いをした1人。
一昨年のプロクイーンでは和久津を下し優勝するも昨年の防衛戦では精彩を欠き無念の途中敗退。
(5人打ちの全12回戦、10回戦終了時トータルポイント最下位の者が敗退。残りの2回をポイント持ち越しで戦う。)
その2人が当然の様に今年も勝ち上がって決勝まできた。
茅森に至ってはベスト8で残り2局で跳満、満貫と必要な条件のところからマンガの様な字一色をアガって見事逆転での決勝進出。
やはりこの人には何かあるなと思わされる。
このベテラン3人に立ち向かうのは、童瞳、そして東北の大里奈美。
童瞳に関しては新人王の決勝経験などもあるが、大里は初の決勝進出。緊張するなという方が無理があるかもしれないが、とにかく今できる精一杯をぶつけてほしいと思った。
勝てば大金星。今後の麻雀人生が大きく変わる。それくらいこのタイトルの持つ意味は大きい。
まずは抜け番選択。抽選の結果、選択権は順番に大里→童瞳→二階堂→茅森→和久津。
大里は3回戦目の抜け番を選択、特にそこまで理由はなかったと言っていたが、続けて打ちすぎて集中力が切れるのを嫌がったか。(初日6回戦、2日目6回戦)
続いて童瞳は5回戦目、最後の抜け番を選択。
「気持ちが途切れない様に連続して打ちたかった。1戦目でもよかったけど様子見から入っている様で気持ちが負けるのが嫌だった」とのこと。
二階堂、茅森は共に第一希望は1回戦目だったようだが、選択権の順で瑠美が1回戦目、茅森が2回戦目を選択。
同じ理由で朝は「頭が働かないから」とのこと。特に瑠美は少しでも麻雀を見て入りたいと言っていた。
それに対して和久津の第一希望は5回戦目だった様だ。なぜ?と聞くと
「なるべく連続して打ちたいし、初戦は打ちたい」と、二階堂、茅森とは正反対の答えが返ってきた。
和久津は既に精神的な意味合いで戦う準備万端で会場入りしているということだろう。
100
 
1回戦(起家から和久津→茅森→大里→童瞳)抜け番:瑠美
東1局は北家、童瞳の先制リーチに大里がタンピン三色の1シャンテンから2,600の放銃。
表情からは全員に緊張の色は見られなかったが、ベスト16、ベスト8ではスッと模打も繰り返していた大里だったが若干の手迷いが見られた。
東2局は和久津の真骨頂。
100
開局アガッた童瞳の先制リーチに、親の茅森が追いかける。そこに一瞬の躊躇もなくピンフのみで2人に無筋の八筒を打ちつけ、ツモアガリ。
闘志剥き出しだ。
100
和久津 晶
東4局
100
和久津が満貫を童瞳から。
11巡目の一筒を打ったところで役なしドラ1のカン五筒のテンパイが入るが、浮き牌の三索のくっつきが強いとみてここはテンパイとらず。
ここが和久津の巧さだ。攻撃型とはガンガン攻めてリーチを打っていくイメージがある。
和久津が攻めすぎなくらい攻めて、時には暴牌と呼ばれるような牌を打ってそれでも勝ってきたのはこういう所の精度だ。
必死にドコならアガれるかを探し、その理想系となった時迷わずリーチといくのだ。
放銃してしまった童瞳。かなり攻めの姿勢が強いプレイヤーだと僕は認識している。
結果として放銃になってしまったが、気持ちで負けていないのは確かだ。
技術、経験においてはやはり、童瞳、大里よりも他3者が上というのが僕の正直な感想だが、この気持ちを保ち攻め続ける事ができればこの二人の優勝もありえるなと思う。
童瞳の攻めが決まったのが南2局。
和久津から8,000をアガると南3局には茅森のリーチに勝負して1,000・2,000。
これでトップ目にたった南4局の親番。
100
茅森のリーチを受けてドラトイツでポンせずに撤退。実際二筒は茅森に当たるのだが、童瞳のフォームならここは着順落ち(順位点はトップから+15P、+5P、▲5P、▲15P)など意識せずポンして真っ向勝負かと思ったが。
結果は終盤にテンパイをいれた和久津が茅森に放銃。裏は乗らずで童瞳のトップで終わったが、どうもしっくりこないなというのが感想だ。
1回戦終了時
童瞳+19.2P 茅森+7.9P 和久津▲6.1P 大里▲21.0P
 
2回戦(起家から童瞳→大里→瑠美→和久津)抜け番:茅森
東1局、1回戦目ラスだった大里が5巡目にピンフドラ2の一索四索待ちリーチ。
1回戦目は後手にまわされてしまう展開が続き大里の持ち味が全くでていなかった。
ベスト16やベスト8の戦いを見て大里の持ち味とは、ゲーム回しや守備力にあると思った。
その分踏み込みが他の選手に比べて浅いので、先手をとれないときつい展開になりがちだろう。
リーチ時点で山に6枚生き。ここから大里の反撃開始。
しかし「ツモ」と、発声したのは瑠美だった。
回りながらのテンパイでフリテンのピンフツモ。大里は何を思っただろう。
次局の親番、ドラ2の配牌もまとまらず親が流れ、迎えた東3局1本場2枚目の北を仕掛けて1シャンテン。
ここはなんとか1回アガっておこう。
そんな気持ちをよそに和久津からものすごい形相でリーチが入る。
100
リーチをかけない理由ならたくさんある。役アリで安目5,200。ツモで満貫。一万四万引きの手変わりだってある。
もしかしたら和久津は1回戦目の大里の守備的な打ち回しから、この局大里に撤退して欲しかった、という理由もあるかもしれない。
和久津、一発で二万を引きアガリ、3,000・6,000。跳満のツモアガリでこの局を終えた。
この局を境にアガリを重ねた和久津がトップ。2着には相手の大物手を潰すようにアガリを拾っていった童瞳。
100
南4局に瑠美との競りのこの局面、ここを打三筒として力強く四索を引きアガるのだがこう打つのであればやはり1回戦も最後の親で攻めるのが童瞳の型なのかなと思う。
そして2連続ラスとなってしまった大里。踏み止まるためにもここでの抜け番は助かったかもしれない。
2回戦成績
和久津+41.5P 童瞳+7.6P 瑠美▲14.4P 大里▲34.7P
2回戦終了時
和久津+35.4P 童瞳+26.8P 茅森+7.9P 瑠美▲14.4P 大里▲55.7P
 
3回戦(起家から童瞳→茅森→瑠美→和久津)抜け番:大里
100
二階堂 瑠美
開局、瑠美のダブリーツモの1,300・2,600からの幕開け。
ここからはかなりの打撃戦が続き和久津のリーチに茅森がまっすぐ打ち抜き5,200放銃。
続く東3局は、瑠美の親リーチに対し和久津が真っ向勝負で7,700放銃。そして同1本場。
100
ドラを重ねるとノータイムでリーチ宣言。そして一発ツモの3,000・6,000。
ここにきてようやく天才の一撃が実った。我慢する局、捌く局、そしてきた本手の局。
実際に対戦してみると分かるが茅森は全ての判断が速い。
そして悉く間違えないなというのが印象だ。
100
茅森 早香
この後、再度親番で6,000オールをツモった茅森がトップ、他3者の攻撃の嵐にも耐え一度満貫のツモアガリをものにした童瞳が2着となった。
3回戦成績
茅森+46.3P 童瞳+0.5P 和久津▲15.9P 瑠美▲30.9P
3回戦終了時
茅森+54.2P 童瞳+27.3P 和久津+19.5P 瑠美▲45.3P 大里▲55.7P
 
4回戦(起家から大里→童瞳→瑠美→茅森)抜け番:和久津
2ラスで後がない・・・とまでは言わないが、ここもラスだと優勝からはかなり遠ざかってしまう。
その大里開局親番で、茅森から6巡目リーチが入る。
一万二万三万四万六万七万八万九万四索四索四索五索六索  リーチ  ドラ八索
自身の手牌は三色も見えるが2シャンテン。勝負にはまだ早い、と全てを諦めない為にこの局も受けに回った。
無駄な失点はせずに我慢していると南場の親番で遂に手が入り、茅森とのめくりあいに勝ち12,000のアガリ。
このリードを守りきり大里らしいトップの獲り方でマイナスを返済。
南4局、瑠美も跳満テンパイをいれるが、ラス親でラス目の茅森がテンパイを取りにいき、童瞳のヤミテンに放銃。
またも童瞳が2着と連帯を外さない。この半荘押し引きも素晴らしかったと思う。
100
童瞳
4回戦成績
大里+28.5P 童瞳+12.1P 瑠美▲7.7P 茅森▲32.9P
4回戦終了時
童瞳+39.4P 茅森+21.3P 和久津+19.5P 大里▲27.2P 瑠美▲53.0P
 
5回戦(起家から大里→瑠美→茅森→和久津)抜け番:童瞳
100
大里 奈美
東2局、北家の大里1枚目の北を仕掛けたのがこの形だ。
二万三万六万二索三索四索六索七筒七筒八筒  ポン北北北  ドラ七万
100
1枚目をあの形から仕掛けた直後に、安全牌候補の1枚切れの中もツモ切っている。
ということは、ここは大里にとってアガリ切るという意志の表れではなかったか。
北をポンした時の打牌は三筒で高打点も見込めそうな手牌ではあったし、多数の人が鳴かなそうだが別に鳴くのは構わないと思う。
しかし、ここで打七筒としてしまうのは中途半端に映る。まっすぐ九万を打ち抜くか、それでもオリたいならば二万を選択すべきだ。
観戦していてここに大里の精神的なブレを感じずにはいられなかった。
100
東4局、ここから親のリーチ宣言牌の三索をポン。ドラ2とはいえ今までの大里からは考えられない仕掛けだ。精神がブレているのか、覚悟を決めたのか。
或いは、これからの戦いに向けて自らを鼓舞する仕掛けだったか。ここは押し切って大里が1,000・2,000をアガった。
この半荘のトップは瑠美。南場での親リーチに3発無筋を押して立ち向かってきたアマゾネスから12,000をアガると、そのままうまく局を回していった。
2着には苦しいながらもやはり安定感抜群の茅森。
5回戦成績
瑠美+36.6P 茅森+7.7P 大里▲7.8P 和久津▲36.5P
5回戦終了時
童瞳+39.4P 茅森+29.0P 瑠美▲16.4P 和久津▲17.0P 大里▲35.0P
5回戦が終わって何と全員が均等に1回ずつトップを取るという結果になった。
6回戦から10回戦までの抜け番選択は、5回戦終了時の成績上位者から
決定権が与えられる。
童瞳→9回戦、茅森→7回戦、瑠美→8回戦、和久津→6回戦、大里10回戦、という抜け番選択となった。
 
6回戦(起家から大里→瑠美→童瞳→茅森)抜け番:和久津
東3局、瑠美の親リーチにツモ切り追っかけリーチといった大里。瑠美から一発で捕らえ、開けられた手牌は、
五索六索七索七索八索八索八索九索九索九索南南南  ドラ八万  裏四万
この12,000。前回トップでこのまま連勝して初日を終えたい瑠美だったが苦しい時間が続く。
しかし、この半荘のトップは大里ではなかった。
茅森が東場の親番でテンパイ連荘すると、5巡目にこのリーチ。
三万三万三万七索八索八索八索八索九索六筒六筒白白  リーチ  ドラ白
リーチ時点で山に1枚しかいなかった高目の白を最終ツモで引き当て8,000オール。
この1撃でトップ目に立つと、この後大きな加点こそならなかったもののの、何も起きることなくトップで終了。
トータルを60P台に乗せて初日を終えた。
6回戦成績
茅森+36.9P 大里+6.4P 童瞳▲8.6P 瑠美▲36.7P 
6回戦終了時
茅森+65.9P 童瞳+30.8P 和久津▲17.0P 大里▲28.6P 瑠美▲53.1P

第10期女流桜花第6節レポート 小宮山 一美

第10期女流桜花第6節は、現女流桜花吾妻さんとプレーオフ組以外は最終節となります。
まあ良い天気♪

今期のスタートは春なのに何故か雪で始まり、とにかく悪天候に見舞われまくり。前節は台風でしたっけね。
この日の私はこの済んだ空と同じように、深い霧の森に迷い込んだが、やっと抜け出したみたいに体調も良く、心も澄み渡り残留目指して闘いきるには最高な状態に仕上がったように思いました。
しかし負債は大き過ぎ、結果は届かず降級となりましたが、この半年の闘いは私の血となり肉、いえ・・筋肉になったと思うことが出来ました(笑 勝負の始まりは気合いが肝心だ! 闘士の炎を燃やし睨み合う・・いや和やかに笑い合ってたか(笑

1回戦 黒沢、小宮山、留美、内田

起家・黒沢
今日の私にこんなテンパイはいらないとばかりに、理想を追った納得いく形でリーチと出たい15巡目。

六万六万七万八万八万八万六索七索七索八索六筒七筒八筒  ツモ九万

テンパイ取らずで打九万。その後は残念だがツモが利かず 全員ノーテン。

東2局1本場 親の私 12巡目にこの形。

四索五索三筒四筒四筒五筒六筒八筒北北  ポン白白白  ツモ北  ドラ三筒

ここで打五索とした。
黒沢さんと私はこの日ほぼ同条件。最低でも70ポイント程増やさなければならず、多分似た気持ちを持って臨んだと思います。
下家の瑠美は10巡目、

四索六索七索八索九索三筒四筒五筒六筒七筒七筒八筒八筒

ここにツモ六筒四索、次巡ツモ七索九索その後三索をツモ切り場合によてはお互いアガりもあった。

六索七索八索二筒三筒四筒五筒六筒六筒七筒七筒八筒八筒

このように変化した後、私の手牌も進み、入り方によっては八筒が出るが最終的には、

三筒三筒四筒四筒五筒五筒六筒八筒北北北  ポン白白白

こうなり打北で免れた。その17巡目、今度は瑠美が七筒を3枚にして少し考え打八筒ですり抜けた。
こうして軽いミスやアガリ逃しがあると、彼方此方から危険が襲い掛かるものだから、こんな時にリーチを打つと痛い目に遭うんだよね?((((;゚Д゚)))))))
二筒五筒八筒マチになったところでリーチ宣言しないさすが瑠美! 私ならリーチで放銃してたな。

瑠美ちゃんは 沢山ポイントを持っていたので、他の3人よりは的を絞るような必要はなく 少しやり難かったと思います。

東2局2本場 5巡目

五万五万五万七万七万七万七万九万四索二筒二筒三筒四筒

ここに三索を引き、内田が七万を暗カン 嶺上牌が二索で即リーチ 。

五万五万五万二索三索四索二筒二筒三筒四筒  暗カン牌の背七万 上向き七万 上向き牌の背

この日は内田も沢山点棒を集めたい日であった。プレーオフに行くには、このポイントでは怠い戦いになるからだ。
空振りの1人テンパイで終了するが、この時なんとなく違和感を感じて帰ってからじっくり見ると、この巡目に嶺上から引いた牌でテンパイすれば、威勢良くリーチしたくなるよな?とも思った。
ここでリーチをしないと三筒を引いての一筒四筒マチや、3巡後のツモが四万で待ちを三万四万六万にすると六万でアガリがあったが・・ 麻雀ってホント難しいですね。

オーラス
黒沢48,600 小宮山33,400 留美14,900 内田23,100

黒沢 5巡目

三万三万六万八万八万三索四索五索一筒二筒三筒四筒五筒  ドラ四筒

ツモ四万三筒がもうなかったので打一筒
7巡目に五万をツモり、三万八万のシャンポン待ち。四万は残り1枚。
次巡一万を引き入れカン二万に待ちが変わった後に、私の手牌でぷらぷらしていた二万が命中! 痛かった(>_<) 黒沢1人浮きのトップ! 2回戦はトップを頂きましたが、黒沢も痛い放銃があったものの見事にプラスに持って来た。 3回戦 南1局 ドラ西

親・小宮山21,100(+18.0) 黒沢41,000 (+40.2) 留美27,900 (▲38.2) 内田30,000 (▲20.0)
※()内本日total

三色ツモりたいな、点棒がいっぱい欲しい? そんな思いを胸に秘めながらツモ山に手を伸ばす。
9巡目

七万八万八万四索五索六索六索七索六筒七筒八筒東東  ツモ九万

とりあえずテンパイ取る? いや・・自力東引きに耐えられぬ。東出たらポンテン!
親番は誰にも渡したくないからねぇ・・ と言うことで、九万ツモ切り10巡目ツモ八索 八万を河に置いてリーチとした。
勝負ーーーっ!!六万ツモるぞーっ!!

が・・しかし・・・ 2巡で六万が全て河に出きる 瞬殺!! 六万が楽しそうに泳いでいるように見えました。
そしてその後は 東八万の順で 私のもとにやって来た そして私の最後のツモは九万でした (^^;;六万以外全部私のモノ。

4回戦も頑張りトップではありましたが、最後の親番が終わり、役満条件に。オーラスの配牌は 皮肉にもタンピン系の好配牌 ハネマンなら狙えるのにね? ε-(´∀`; )
一方黒沢は、跳ツモ条件だったようでしかも狙える配牌で・・ 最後まで一つ一つ丁寧に捨て牌を選んでいましたが、途中ラス親の美乃里ちゃんのチーで、下家の私のもとに黒沢さんの欲しそうな牌がポンポンッと飛び込んで来ました。
残り1枚のツモに賭けて、ドラの発を切りホンイツリーチと出ましたが、どちらの待ちに受けても皆の手の中で守られていました。

女流リーグで打っていて、ずっと思っていることは、勝ちたい、負けたくない、そんな熱いハートをもの凄く感じます。
私は少しだけ足りないと思います。情熱が色褪せてしまったわけではありませんが、フレッシュさが足りないのだと感じます。
47歳更年期!?ですし、この世界に入り、気付けばもう四半世紀を越えていました(笑 もちろん勉強も負けぬようにもっとしなければと思います)

このタイトル戦が誕生した時、女流だけでリーグ戦が出来るなんて夢のようなお話しで、とても嬉しかったのを思い出します。
そして10年Aリーガーとして頑張りましたが、準決勝進出はだった一度だけでした。

来期はBリーグ、もっともっと若くて希望に満ち溢れた人達が沢山居ますが、私もこの第10期の敗戦手前からの気持ちを忘れずに、そしてうまくその気持ちを出せるよう、日々精進して参ります。
涙を拭いて1発昇級狙います ヾ(@⌒ー⌒@)ノ

女流プロリーグ(女流桜花) レポート/第10期女流桜花第6節レポート 小宮山 一美

第10期女流桜花第6節は、現女流桜花吾妻さんとプレーオフ組以外は最終節となります。
まあ良い天気♪
今期のスタートは春なのに何故か雪で始まり、とにかく悪天候に見舞われまくり。前節は台風でしたっけね。
この日の私はこの済んだ空と同じように、深い霧の森に迷い込んだが、やっと抜け出したみたいに体調も良く、心も澄み渡り残留目指して闘いきるには最高な状態に仕上がったように思いました。
しかし負債は大き過ぎ、結果は届かず降級となりましたが、この半年の闘いは私の血となり肉、いえ・・筋肉になったと思うことが出来ました(笑 勝負の始まりは気合いが肝心だ! 闘士の炎を燃やし睨み合う・・いや和やかに笑い合ってたか(笑
1回戦 黒沢、小宮山、留美、内田
起家・黒沢
今日の私にこんなテンパイはいらないとばかりに、理想を追った納得いく形でリーチと出たい15巡目。
六万六万七万八万八万八万六索七索七索八索六筒七筒八筒  ツモ九万
テンパイ取らずで打九万。その後は残念だがツモが利かず 全員ノーテン。
東2局1本場 親の私 12巡目にこの形。
四索五索三筒四筒四筒五筒六筒八筒北北  ポン白白白  ツモ北  ドラ三筒
ここで打五索とした。
黒沢さんと私はこの日ほぼ同条件。最低でも70ポイント程増やさなければならず、多分似た気持ちを持って臨んだと思います。
下家の瑠美は10巡目、
四索六索七索八索九索三筒四筒五筒六筒七筒七筒八筒八筒
ここにツモ六筒四索、次巡ツモ七索九索その後三索をツモ切り場合によてはお互いアガりもあった。
六索七索八索二筒三筒四筒五筒六筒六筒七筒七筒八筒八筒
このように変化した後、私の手牌も進み、入り方によっては八筒が出るが最終的には、
三筒三筒四筒四筒五筒五筒六筒八筒北北北  ポン白白白
こうなり打北で免れた。その17巡目、今度は瑠美が七筒を3枚にして少し考え打八筒ですり抜けた。
こうして軽いミスやアガリ逃しがあると、彼方此方から危険が襲い掛かるものだから、こんな時にリーチを打つと痛い目に遭うんだよね?((((;゚Д゚)))))))
二筒五筒八筒マチになったところでリーチ宣言しないさすが瑠美! 私ならリーチで放銃してたな。
瑠美ちゃんは 沢山ポイントを持っていたので、他の3人よりは的を絞るような必要はなく 少しやり難かったと思います。
東2局2本場 5巡目
五万五万五万七万七万七万七万九万四索二筒二筒三筒四筒
ここに三索を引き、内田が七万を暗カン 嶺上牌が二索で即リーチ 。
五万五万五万二索三索四索二筒二筒三筒四筒  暗カン牌の背七万 上向き七万 上向き牌の背
この日は内田も沢山点棒を集めたい日であった。プレーオフに行くには、このポイントでは怠い戦いになるからだ。
空振りの1人テンパイで終了するが、この時なんとなく違和感を感じて帰ってからじっくり見ると、この巡目に嶺上から引いた牌でテンパイすれば、威勢良くリーチしたくなるよな?とも思った。
ここでリーチをしないと三筒を引いての一筒四筒マチや、3巡後のツモが四万で待ちを三万四万六万にすると六万でアガリがあったが・・ 麻雀ってホント難しいですね。
オーラス
黒沢48,600 小宮山33,400 留美14,900 内田23,100
黒沢 5巡目
三万三万六万八万八万三索四索五索一筒二筒三筒四筒五筒  ドラ四筒
ツモ四万三筒がもうなかったので打一筒
7巡目に五万をツモり、三万八万のシャンポン待ち。四万は残り1枚。
次巡一万を引き入れカン二万に待ちが変わった後に、私の手牌でぷらぷらしていた二万が命中! 痛かった(>_<) 黒沢1人浮きのトップ! 2回戦はトップを頂きましたが、黒沢も痛い放銃があったものの見事にプラスに持って来た。 3回戦 南1局 ドラ西
親・小宮山21,100(+18.0) 黒沢41,000 (+40.2) 留美27,900 (▲38.2) 内田30,000 (▲20.0)
※()内本日total
三色ツモりたいな、点棒がいっぱい欲しい? そんな思いを胸に秘めながらツモ山に手を伸ばす。
9巡目
七万八万八万四索五索六索六索七索六筒七筒八筒東東  ツモ九万
とりあえずテンパイ取る? いや・・自力東引きに耐えられぬ。東出たらポンテン!
親番は誰にも渡したくないからねぇ・・ と言うことで、九万ツモ切り10巡目ツモ八索 八万を河に置いてリーチとした。
勝負ーーーっ!!六万ツモるぞーっ!!
が・・しかし・・・ 2巡で六万が全て河に出きる 瞬殺!! 六万が楽しそうに泳いでいるように見えました。
そしてその後は 東八万の順で 私のもとにやって来た そして私の最後のツモは九万でした (^^;;六万以外全部私のモノ。
4回戦も頑張りトップではありましたが、最後の親番が終わり、役満条件に。オーラスの配牌は 皮肉にもタンピン系の好配牌 ハネマンなら狙えるのにね? ε-(´∀`; )
一方黒沢は、跳ツモ条件だったようでしかも狙える配牌で・・ 最後まで一つ一つ丁寧に捨て牌を選んでいましたが、途中ラス親の美乃里ちゃんのチーで、下家の私のもとに黒沢さんの欲しそうな牌がポンポンッと飛び込んで来ました。
残り1枚のツモに賭けて、ドラの発を切りホンイツリーチと出ましたが、どちらの待ちに受けても皆の手の中で守られていました。
女流リーグで打っていて、ずっと思っていることは、勝ちたい、負けたくない、そんな熱いハートをもの凄く感じます。
私は少しだけ足りないと思います。情熱が色褪せてしまったわけではありませんが、フレッシュさが足りないのだと感じます。
47歳更年期!?ですし、この世界に入り、気付けばもう四半世紀を越えていました(笑 もちろん勉強も負けぬようにもっとしなければと思います)
このタイトル戦が誕生した時、女流だけでリーグ戦が出来るなんて夢のようなお話しで、とても嬉しかったのを思い出します。
そして10年Aリーガーとして頑張りましたが、準決勝進出はだった一度だけでした。
来期はBリーグ、もっともっと若くて希望に満ち溢れた人達が沢山居ますが、私もこの第10期の敗戦手前からの気持ちを忘れずに、そしてうまくその気持ちを出せるよう、日々精進して参ります。
涙を拭いて1発昇級狙います ヾ(@⌒ー⌒@)ノ

第32期A1リーグ第7節レポート 仁平 宣明

今期のリーグ戦もあっという間に第7節となった。
ここまで良い所がない僕にとって正念場だ。

6年ぶりの連盟最高峰のA1リーグ。
最強の人達を相手に少しでも自分をアピールしたいという気負いがありすぎて、自分らしい麻雀が打てていない事がここまでの不調の原因のひとつかもしれない。

しかし、前回の第6節で伊藤に親の国士無双を放銃して一気に降級圏内まで来てしまった僕は、これまでにも増して是が非でも負けられない気持ちで望むこととなった。

そして始まった1回戦、全体的に手牌は軽く良い流れでトップ目で南2局を迎えた。

南2局 南家

三索三索三索四索四索五索三筒四筒五筒白白発発  ツモ二索  ドラ五筒

親の勝又の捨て牌が強いのでヤミテンも考えたが、この半荘のここまでの流れは悪くないと感じてリーチ。
しかし案の定、勝又に入り目の五索を打たれて追いかけリーチをかけられる。
結果、三万で放銃。

次局、このままだと親の勝又の連荘がとまらなくなってしまうと感じ、自分らしくはないが、打点よりもスピードを意識して中を仕掛けて一筒四筒七筒の3面張テンパイ。
しかしこの鳴きでここまで絶不調のともたけにテンパイを入れさせてリーチを受ける。
だが、ここで退けば勝又の連荘になると感じて全て勝負と決めた。

そしてドラの三索を勝負してともたけの単騎に放銃。
だが、この2局の放銃に対しては後悔していなかった。

次の親番でも手が入り、親満まで見える手が終盤まで長引いたので、最終的には発をポンして1,000オールのアガリ。
1本場、ここでジュンチャンの手組みがうまく決まって1回戦はかろうじてトップ。

2回戦、東1局に三色の見える1シャンテン。

東1局 西家

一万三万三万四万五万六万五索六索三筒三筒四筒五筒六筒  ドラ五万

下家の勝又がピンズのホンイツで2フーロー。
感覚的には遠い仕掛けだと感じながらも、自分が勝又の上家である事を意識しすぎて打牌選択をミスする。

上の手牌に五筒ツモ

一万三万三万四万五万六万五索六索三筒三筒四筒五筒五筒六筒 

場の捨て牌を見てもカン二万がいいのは一目瞭然。
だがピンズのホンイツの勝又の七筒ポンがあり、ここで五筒を切れず結果を先延ばす打一万
テンパイが入ってからのピンズ勝負を選択する。
勝又のノーテンはほぼ見えていたから、上家でなければ五筒を選択していたと思う。
これが敗因となる。

次巡すぐに四索を引いて五筒切り。二万を勝又に切られ自らもツモる。
流局まで押し切るが3人テンパイで終局。
この半荘はこの後、何も出来ずにラスを引いた。

3回戦、この半荘が今日1日の負けを決める事になってしまう。
東1局、親で手牌はいいが勝又に中東の仕掛けが入っている。

三万三万六万二索二索四索五索七索八索九索二筒三筒四筒六筒

ここから勝又の仕掛けに対応して三万を切ってしまった。
六筒二索を切るのが自然だが六筒は切りにくく二索もドラの八万が雀頭だと2フーロー目の東を仕掛けた時の四索手出しを見ると切りにくい。
安全に三万を切ったが、その後のツモが一索三索六索と親満のアガリ逃しとなってしまう。
手成りに六万を切っていてもアガリがあった可能性が高い。
この局の結果は終盤に勝又の満貫ツモアガリ。

そしてここから望月が本領を発揮する。
望月ペースで局が次々に進み僕とともたけは何も出来ないまま点棒がなくなる展開に。

その後も僕は1シャンテンの選択がことごとく裏目に出る。
南場の自分の親でもともたけの早いリーチに押し切れずノーテンで親を空け渡してしまう。
こうなると次の局、ともたけの親番に風が吹く。
ともたけらしい手順で6,000オールを決められ完全に僕は1人蚊帳の外になった。
そしてこの半荘は大きな1人沈みで終了した。

後がなくなった最終戦は何とか小さいながらもトップを取って土俵際に指の先くらいは引っかかって終了した。

僕にとって辛く長い今期のリーグ戦。
残り3節、しっかりと自分の納得出来る麻雀を打てれば結果はついてくると信じて望むしかない。
6年前に降級してからの様々な思いを胸に、残り3節、自分の全てをかけるだけだ。

プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第32期A1リーグ第7節レポート 仁平 宣明

今期のリーグ戦もあっという間に第7節となった。
ここまで良い所がない僕にとって正念場だ。
6年ぶりの連盟最高峰のA1リーグ。
最強の人達を相手に少しでも自分をアピールしたいという気負いがありすぎて、自分らしい麻雀が打てていない事がここまでの不調の原因のひとつかもしれない。
しかし、前回の第6節で伊藤に親の国士無双を放銃して一気に降級圏内まで来てしまった僕は、これまでにも増して是が非でも負けられない気持ちで望むこととなった。
そして始まった1回戦、全体的に手牌は軽く良い流れでトップ目で南2局を迎えた。
南2局 南家
三索三索三索四索四索五索三筒四筒五筒白白発発  ツモ二索  ドラ五筒
親の勝又の捨て牌が強いのでヤミテンも考えたが、この半荘のここまでの流れは悪くないと感じてリーチ。
しかし案の定、勝又に入り目の五索を打たれて追いかけリーチをかけられる。
結果、三万で放銃。
次局、このままだと親の勝又の連荘がとまらなくなってしまうと感じ、自分らしくはないが、打点よりもスピードを意識して中を仕掛けて一筒四筒七筒の3面張テンパイ。
しかしこの鳴きでここまで絶不調のともたけにテンパイを入れさせてリーチを受ける。
だが、ここで退けば勝又の連荘になると感じて全て勝負と決めた。
そしてドラの三索を勝負してともたけの単騎に放銃。
だが、この2局の放銃に対しては後悔していなかった。
次の親番でも手が入り、親満まで見える手が終盤まで長引いたので、最終的には発をポンして1,000オールのアガリ。
1本場、ここでジュンチャンの手組みがうまく決まって1回戦はかろうじてトップ。
2回戦、東1局に三色の見える1シャンテン。
東1局 西家
一万三万三万四万五万六万五索六索三筒三筒四筒五筒六筒  ドラ五万
下家の勝又がピンズのホンイツで2フーロー。
感覚的には遠い仕掛けだと感じながらも、自分が勝又の上家である事を意識しすぎて打牌選択をミスする。
上の手牌に五筒ツモ
一万三万三万四万五万六万五索六索三筒三筒四筒五筒五筒六筒 
場の捨て牌を見てもカン二万がいいのは一目瞭然。
だがピンズのホンイツの勝又の七筒ポンがあり、ここで五筒を切れず結果を先延ばす打一万
テンパイが入ってからのピンズ勝負を選択する。
勝又のノーテンはほぼ見えていたから、上家でなければ五筒を選択していたと思う。
これが敗因となる。
次巡すぐに四索を引いて五筒切り。二万を勝又に切られ自らもツモる。
流局まで押し切るが3人テンパイで終局。
この半荘はこの後、何も出来ずにラスを引いた。
3回戦、この半荘が今日1日の負けを決める事になってしまう。
東1局、親で手牌はいいが勝又に中東の仕掛けが入っている。
三万三万六万二索二索四索五索七索八索九索二筒三筒四筒六筒
ここから勝又の仕掛けに対応して三万を切ってしまった。
六筒二索を切るのが自然だが六筒は切りにくく二索もドラの八万が雀頭だと2フーロー目の東を仕掛けた時の四索手出しを見ると切りにくい。
安全に三万を切ったが、その後のツモが一索三索六索と親満のアガリ逃しとなってしまう。
手成りに六万を切っていてもアガリがあった可能性が高い。
この局の結果は終盤に勝又の満貫ツモアガリ。
そしてここから望月が本領を発揮する。
望月ペースで局が次々に進み僕とともたけは何も出来ないまま点棒がなくなる展開に。
その後も僕は1シャンテンの選択がことごとく裏目に出る。
南場の自分の親でもともたけの早いリーチに押し切れずノーテンで親を空け渡してしまう。
こうなると次の局、ともたけの親番に風が吹く。
ともたけらしい手順で6,000オールを決められ完全に僕は1人蚊帳の外になった。
そしてこの半荘は大きな1人沈みで終了した。
後がなくなった最終戦は何とか小さいながらもトップを取って土俵際に指の先くらいは引っかかって終了した。
僕にとって辛く長い今期のリーグ戦。
残り3節、しっかりと自分の納得出来る麻雀を打てれば結果はついてくると信じて望むしかない。
6年前に降級してからの様々な思いを胸に、残り3節、自分の全てをかけるだけだ。

第13期北陸リーグ 第2節レポート

第2節組み合わせ(敬称略)

1卓安城プロ×押川×高出×吉田
2卓濱平プロ×木下×久保×大門
3卓平澤×山川×窪田×宮内
4卓本田プロ×森田×栗野×土田
5卓後藤プロ×北川×西田×中野
6卓木戸プロ×小泉×志多木×久々湊

1卓では、押川さんが持ち前の安定感で+31.3Pの卓内トップを取り、総合順位を7位まで上げる。
吉田さんも3回戦では手痛いラスを引くも、残りをまとめて前回の負債を埋めてきた。高出さんもマイナスを最小に抑えて3位にキープ。
安城プロは、前回のポイントを合わせると残り3節厳しい戦いになるだろうが、次節の戦い方に注目したい。

2卓では、木下さん・大門さんが2人浮きで終了。2人とも打点が高い印象がある。
久保さん、濱平プロは3回戦・4回戦の大きめのラスのポイントがそのままマイナスに反映された。

3卓では、山川さんが2連勝スタートを飾ると、残りの2回3名のマークされ、卓内1人浮きだが+16.7Pで2節目を終える。
窪田さんは、トップはないものの▲0.2Pで終了とし、展開が厳しかった宮内さん・平澤さんの両名も3・4回戦トップをとり、3名マイナスポイントを抑えたのは素晴らしい。
Aルールならではの対局風景が展開された。

4卓では、栗野さんが1人浮きで、トータル+95.6Pで1位となる。
残りの3節対局者のマークされながら、次節からどう戦うのかが注目となる。

3卓と同じく3名もマイナスポイントを抑えて終了。
残り3節4名という狭き門があり、決勝進出にむけて、戦い方を攻撃寄りにされることだろう。

5卓では、北川さんが、最終戦+44.1Pの大トップをとり今節+69.4Pと今節最高のポイントを取り、5位に浮上。
こう見ると6卓中3卓が1人浮きで終了したおり、自分の時間を持つ試合巧者を多い。

このようにポイントを大きくとられてしまう事があると、下位からもチャンスがあり、上位も安定した戦いがしづらい怖さがる。

6卓では前節ダンププロを引き継ぎ私が対局しました。

1回戦南4局で久々湊さんが下の形でアガリ。

二万二万八万九万  ポン一万 上向き一万 上向き一万 上向き  ポン七万 上向き七万 上向き七万 上向き  ポン九万 上向き九万 上向き九万 上向き  ツモ七万

2,000・4,000。
苦しい形からだが、積極的に仕掛け24,400の1人沈みからトップに躍り出る。
この満貫の親かぶりで私の1人沈みとなる。

2回戦も久々湊さんのトップ。小泉さんも要所に5,200を2回アガリ状態はあまり悪くなさそうであった。
南4局になんとか勝負手をアガリ沈みの2着で終了できた。

3回戦 東2局 東家

四万五万六万四索五索六索四筒五筒六筒七筒八筒西西  リーチ  ツモ六筒  ドラ四索

志多木さんがこの6,000オールを生かし1人浮きで終了。

4回戦
東1局から久々湊さんがリンシャン発ホンイツの2,000・4,000をアガリまたも親かぶりスタート。

南2局 北家

二万三万三万四万四万五万三索四索七索七索二筒三筒四筒五筒  ドラ四万

こうで234か345の三色選択。
二索が1枚切れだがヤミテン高め234三色選択。345の場合は倍満を狙いリーチしそう。

結果すぐに鳴きが入りツモ5の2,000・4,000。
この時に持ち点が21,700と少ないのだが今までの3回戦の状態からこの手を7,700でもアガらなければ・・・という気持ちが強かったのだが、今を思えばリーチ判断をしても良かったのかもしれない。

そして南4局に久々湊さんに跳満を放銃してしまい、今節私は▲56.3Pとふがいない結果に終わってしまった。

全体的にポイントが動いた第2節ではあるが、全員が決勝を目指す以上、次節からの戦いはより一層激化するのは明白であり、私も次節は上位陣を苦しめるような戦いをしたい。

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 栗野 健翔 一般 57.1 38.5       95.6
2 宮内 俊貴 一般 69.6 ▲ 8.0       61.6
3 高出 智宏 一般 65.2 ▲ 8.3       56.9
4 久々湊 康雄 一般 ▲ 10.5 66.5       56.0
5 北川 光 一般 ▲ 14.5 69.4       54.9
6 久保 智央 一般 73.0 ▲ 23.2       49.8
7 押川 憲一 一般 9.0 31.3       40.3
8 木下 玄基 一般 ▲ 4.4 29.4       25.0
9 木戸 僚之 プロ 75.7 ▲ 56.3       19.4
10 中野 空青 一般 52.4 ▲ 33.2       19.2
11 濱平 光朗 プロ 37.3 ▲ 18.7       18.6
12 窪田 一彦 一般 0.7 ▲ 0.2       0.5
13 本田 朋広 プロ 4.0 ▲ 5.8       ▲ 1.8
14 山川 眞一郎 一般 ▲ 19.0 16.7       ▲ 2.3
15 平澤 憲一 一般 ▲ 6.4 ▲ 8.5       ▲ 14.9
16 土田 江一郎 一般 ▲ 1.4 ▲ 20.8       ▲ 22.2
17 志多木 健 一般 ▲ 53.4 26.8       ▲ 26.6
18 大門 久輝 一般 ▲ 46.4 12.5       ▲ 33.9
19 森田 有一 一般 ▲ 33.3 ▲ 11.9       ▲ 45.2
20 吉田 健彦 一般 ▲ 69.7 18.5       ▲ 51.2
21 西田 有佑 一般 ▲ 23.6 ▲ 27.8       ▲ 51.4
22 小泉 陽平 一般 ▲ 26.1 ▲ 38.0       ▲ 64.1
23 後藤 正博 プロ ▲ 57.6 ▲ 8.4       ▲ 66.0
24 安城 るい プロ ▲ 78.7 ▲ 61.5       ▲ 140.2

北陸リーグ レポート/第13期北陸リーグ 第2節レポート

第2節組み合わせ(敬称略)
1卓安城プロ×押川×高出×吉田
2卓濱平プロ×木下×久保×大門
3卓平澤×山川×窪田×宮内
4卓本田プロ×森田×栗野×土田
5卓後藤プロ×北川×西田×中野
6卓木戸プロ×小泉×志多木×久々湊
1卓では、押川さんが持ち前の安定感で+31.3Pの卓内トップを取り、総合順位を7位まで上げる。
吉田さんも3回戦では手痛いラスを引くも、残りをまとめて前回の負債を埋めてきた。高出さんもマイナスを最小に抑えて3位にキープ。
安城プロは、前回のポイントを合わせると残り3節厳しい戦いになるだろうが、次節の戦い方に注目したい。
2卓では、木下さん・大門さんが2人浮きで終了。2人とも打点が高い印象がある。
久保さん、濱平プロは3回戦・4回戦の大きめのラスのポイントがそのままマイナスに反映された。
3卓では、山川さんが2連勝スタートを飾ると、残りの2回3名のマークされ、卓内1人浮きだが+16.7Pで2節目を終える。
窪田さんは、トップはないものの▲0.2Pで終了とし、展開が厳しかった宮内さん・平澤さんの両名も3・4回戦トップをとり、3名マイナスポイントを抑えたのは素晴らしい。
Aルールならではの対局風景が展開された。
4卓では、栗野さんが1人浮きで、トータル+95.6Pで1位となる。
残りの3節対局者のマークされながら、次節からどう戦うのかが注目となる。
3卓と同じく3名もマイナスポイントを抑えて終了。
残り3節4名という狭き門があり、決勝進出にむけて、戦い方を攻撃寄りにされることだろう。
5卓では、北川さんが、最終戦+44.1Pの大トップをとり今節+69.4Pと今節最高のポイントを取り、5位に浮上。
こう見ると6卓中3卓が1人浮きで終了したおり、自分の時間を持つ試合巧者を多い。
このようにポイントを大きくとられてしまう事があると、下位からもチャンスがあり、上位も安定した戦いがしづらい怖さがる。
6卓では前節ダンププロを引き継ぎ私が対局しました。
1回戦南4局で久々湊さんが下の形でアガリ。
二万二万八万九万  ポン一万 上向き一万 上向き一万 上向き  ポン七万 上向き七万 上向き七万 上向き  ポン九万 上向き九万 上向き九万 上向き  ツモ七万
2,000・4,000。
苦しい形からだが、積極的に仕掛け24,400の1人沈みからトップに躍り出る。
この満貫の親かぶりで私の1人沈みとなる。
2回戦も久々湊さんのトップ。小泉さんも要所に5,200を2回アガリ状態はあまり悪くなさそうであった。
南4局になんとか勝負手をアガリ沈みの2着で終了できた。
3回戦 東2局 東家
四万五万六万四索五索六索四筒五筒六筒七筒八筒西西  リーチ  ツモ六筒  ドラ四索
志多木さんがこの6,000オールを生かし1人浮きで終了。
4回戦
東1局から久々湊さんがリンシャン発ホンイツの2,000・4,000をアガリまたも親かぶりスタート。
南2局 北家
二万三万三万四万四万五万三索四索七索七索二筒三筒四筒五筒  ドラ四万
こうで234か345の三色選択。
二索が1枚切れだがヤミテン高め234三色選択。345の場合は倍満を狙いリーチしそう。
結果すぐに鳴きが入りツモ5の2,000・4,000。
この時に持ち点が21,700と少ないのだが今までの3回戦の状態からこの手を7,700でもアガらなければ・・・という気持ちが強かったのだが、今を思えばリーチ判断をしても良かったのかもしれない。
そして南4局に久々湊さんに跳満を放銃してしまい、今節私は▲56.3Pとふがいない結果に終わってしまった。
全体的にポイントが動いた第2節ではあるが、全員が決勝を目指す以上、次節からの戦いはより一層激化するのは明白であり、私も次節は上位陣を苦しめるような戦いをしたい。

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 栗野 健翔 一般 57.1 38.5       95.6
2 宮内 俊貴 一般 69.6 ▲ 8.0       61.6
3 高出 智宏 一般 65.2 ▲ 8.3       56.9
4 久々湊 康雄 一般 ▲ 10.5 66.5       56.0
5 北川 光 一般 ▲ 14.5 69.4       54.9
6 久保 智央 一般 73.0 ▲ 23.2       49.8
7 押川 憲一 一般 9.0 31.3       40.3
8 木下 玄基 一般 ▲ 4.4 29.4       25.0
9 木戸 僚之 プロ 75.7 ▲ 56.3       19.4
10 中野 空青 一般 52.4 ▲ 33.2       19.2
11 濱平 光朗 プロ 37.3 ▲ 18.7       18.6
12 窪田 一彦 一般 0.7 ▲ 0.2       0.5
13 本田 朋広 プロ 4.0 ▲ 5.8       ▲ 1.8
14 山川 眞一郎 一般 ▲ 19.0 16.7       ▲ 2.3
15 平澤 憲一 一般 ▲ 6.4 ▲ 8.5       ▲ 14.9
16 土田 江一郎 一般 ▲ 1.4 ▲ 20.8       ▲ 22.2
17 志多木 健 一般 ▲ 53.4 26.8       ▲ 26.6
18 大門 久輝 一般 ▲ 46.4 12.5       ▲ 33.9
19 森田 有一 一般 ▲ 33.3 ▲ 11.9       ▲ 45.2
20 吉田 健彦 一般 ▲ 69.7 18.5       ▲ 51.2
21 西田 有佑 一般 ▲ 23.6 ▲ 27.8       ▲ 51.4
22 小泉 陽平 一般 ▲ 26.1 ▲ 38.0       ▲ 64.1
23 後藤 正博 プロ ▲ 57.6 ▲ 8.4       ▲ 66.0
24 安城 るい プロ ▲ 78.7 ▲ 61.5       ▲ 140.2

第26期中部プロリーグ 第2節レポート

Aリーグ:朝岡祐

9月も終盤となり、夜はすっかり涼しくなったが、日中は未だ、時折暖かい日差しが差し込む今日この頃。第26期中部プロリーグ第2節が行われた。
Aリーグ全体を見渡すと、前節マイナスポイントを喫し、後方からのスタートを余儀なくされたプレイヤーがポイントを伸ばし、好スタートを切った上位陣が苦戦を強いられた印象であり、結果、順位が大きく変動したようだ。
それぞれ卓毎にみてみよう。

1卓(伊藤・掛水・森下・杉浦)
暫定首位の伊藤が大苦戦。貯金を使い果たした結果となった。暫定13位だった杉浦が大きくポイントを伸ばし2位につける。
そして、暫定2位に付けていた森下も順調にポイントを上乗せさせて首位に躍り出た。
また、掛水にとっては厳しい戦いとなり、明暗がくっきり分かれた結果となった。

2卓(佐藤・山神・三戸・杉村)
ここでは暫定15位と出遅れた杉村が大躍進。70ポイントオーバーを叩きだし、負債をほぼ返済することとなった。
守備力に定評がある杉村だが、爆発力も兼ね備えているんだということをきっちり見せつけた。

3卓(寺戸・日下・樋口・小野)
過去に結果を出している実力者3名相手に、Aリーグ初参戦の小野が臆することなくしっかり結果を出してきた。
負けじと樋口もポイントを稼ぎ、小野は5位、樋口は6位につけた。

4卓(村瀬・土岐・牛尾・朝岡)
大きく変動した他卓とは対称的に、卓内トップ+14.3P、卓内ラス▲8.9Pと、結果的には落ち着いた数字となった。
それぞれが1回ずつトップを取り合い、それぞれに見せ場があった内容であった。

まだまだ前半戦。苦しい立場に立たされた選手もいるが、まだ団子状態であり、波乱も起こるであろう。
今後の動向に注目していきたい。

 

Bリーグ:河合慎悟

1節目私はマイナススタート。昇級に結びつける為に「是が非でもプラスに転じなくては」と意気込んで2節目の組み合わせを確認した。
正直、青ざめた。古川、大高坂、鈴木雄。私を除いて3人ともAリーグ在籍が長い強者揃いが対戦相手だ。
古川は仕掛けが得意で、しかも打点が見えない、場況に合わせて考えられた仕掛けだ。
常に仕掛けに意識を置き磨き続けたからこそ出来る達人ワザである。
まだ古川の麻雀をご覧になった事のない方は是非観戦して頂きたい。何かヒントをもらえるはずだ。

これに加え攻守のバランスが絶妙に上手い大高坂、鈴木雄。
いまだ経験のない闘いの渦に呑まれそうな感じを受けながら、怖さと楽しみの対極な心境の中、対局が開始された。

結果から言うと1着、1着、1着、2着で幸運に恵まれた結果に終わった。
手牌は常にメリハリが有り、頭を悩ませる局面も少なかった。
しかし、このような日こそ勝因を見出す事が大切だ。

なぜ勝てたのか。
私は節と節の間、対戦相手のポイントや心境など考えてイメージトレーニングをする。
そうして準備しとく事で試合中、閃きの1打を見出だせることがある。
ソレが今回「ヨーイドン」で上手くハマった形になったのかもしれない。

私はこの閃きを大切にしている。
中部プロリーグは半荘20回勝負。長期戦だと思われる方もいらっしゃると思うが、同じ相手と20回やるわけではない。
毎節対戦相手が変わり直接対決は1回のみなので私は短期決戦だと考えている。
短期決戦で結果を出すには閃きの一打のファインプレーがなければ勝ち切るには難しいと思う。
何より日頃の稽古の凝縮されたエッセンスがソレだ。
つまりこのエッセンスの質が良いほど幸運をたぐり寄せる力があると私は信じている。

対局の5分の2が消化した。
全体をみるとおよその立ち位置が決まってきたが、まだ昇級も、降級も全員可能性がある。
3節に向けて一番選手達が戦略を練る事になるのではないだろうか。
閃きの一打を打つ為に。

 

Cリーグ:清水哲也

第2節を迎え、各々考えを持って対局に臨むであろう。
私はというと、ポイントを考えず出来るだけフラットに打つ。
リーグ戦とはいい麻雀の積み重ねが良い結果につながるからだ。
経験上荒くポイントを稼ぎに行って成功した試しがないし、丁寧に麻雀をした時にいい結果になる事が多い。

そして迎えた1半荘目開局に1,300・2,600をアガリ上々のスタートを切った。
しかし何か頭の回転が悪くてふわふわしていて、違和感を覚えていた。
その後親権を維持するために7,700を放銃するなど、内容も悪く結果としても▲18.2Pの4着になっていた。

その後は何とか立て直しトータル▲5.0Pで終えた。
鳴く事もなんとか我慢できていたと思う。
所処つまらない鳴きをしてしまったので次節以降改善していきたい。
準備段階から頭をしっかりと回転できるようにしないとダメだと痛感した第2節になってしまった。
卓内トップは加藤で+57Pとし、トータルでも+90.2Pとなった。
全体では1位だった山本がさらにポイントを伸ばしトータル+127.5Pとした。
すでに縦長な展開になってきたがCリーグでは毎回そういう展開になる。

まだまだ昇級には程遠いがしっかりと丁寧に麻雀を打とうと思う。

中部プロリーグ レポート/第26期中部プロリーグ 第2節レポート

Aリーグ:朝岡祐
9月も終盤となり、夜はすっかり涼しくなったが、日中は未だ、時折暖かい日差しが差し込む今日この頃。第26期中部プロリーグ第2節が行われた。
Aリーグ全体を見渡すと、前節マイナスポイントを喫し、後方からのスタートを余儀なくされたプレイヤーがポイントを伸ばし、好スタートを切った上位陣が苦戦を強いられた印象であり、結果、順位が大きく変動したようだ。
それぞれ卓毎にみてみよう。
1卓(伊藤・掛水・森下・杉浦)
暫定首位の伊藤が大苦戦。貯金を使い果たした結果となった。暫定13位だった杉浦が大きくポイントを伸ばし2位につける。
そして、暫定2位に付けていた森下も順調にポイントを上乗せさせて首位に躍り出た。
また、掛水にとっては厳しい戦いとなり、明暗がくっきり分かれた結果となった。
2卓(佐藤・山神・三戸・杉村)
ここでは暫定15位と出遅れた杉村が大躍進。70ポイントオーバーを叩きだし、負債をほぼ返済することとなった。
守備力に定評がある杉村だが、爆発力も兼ね備えているんだということをきっちり見せつけた。
3卓(寺戸・日下・樋口・小野)
過去に結果を出している実力者3名相手に、Aリーグ初参戦の小野が臆することなくしっかり結果を出してきた。
負けじと樋口もポイントを稼ぎ、小野は5位、樋口は6位につけた。
4卓(村瀬・土岐・牛尾・朝岡)
大きく変動した他卓とは対称的に、卓内トップ+14.3P、卓内ラス▲8.9Pと、結果的には落ち着いた数字となった。
それぞれが1回ずつトップを取り合い、それぞれに見せ場があった内容であった。
まだまだ前半戦。苦しい立場に立たされた選手もいるが、まだ団子状態であり、波乱も起こるであろう。
今後の動向に注目していきたい。
 
Bリーグ:河合慎悟
1節目私はマイナススタート。昇級に結びつける為に「是が非でもプラスに転じなくては」と意気込んで2節目の組み合わせを確認した。
正直、青ざめた。古川、大高坂、鈴木雄。私を除いて3人ともAリーグ在籍が長い強者揃いが対戦相手だ。
古川は仕掛けが得意で、しかも打点が見えない、場況に合わせて考えられた仕掛けだ。
常に仕掛けに意識を置き磨き続けたからこそ出来る達人ワザである。
まだ古川の麻雀をご覧になった事のない方は是非観戦して頂きたい。何かヒントをもらえるはずだ。
これに加え攻守のバランスが絶妙に上手い大高坂、鈴木雄。
いまだ経験のない闘いの渦に呑まれそうな感じを受けながら、怖さと楽しみの対極な心境の中、対局が開始された。
結果から言うと1着、1着、1着、2着で幸運に恵まれた結果に終わった。
手牌は常にメリハリが有り、頭を悩ませる局面も少なかった。
しかし、このような日こそ勝因を見出す事が大切だ。
なぜ勝てたのか。
私は節と節の間、対戦相手のポイントや心境など考えてイメージトレーニングをする。
そうして準備しとく事で試合中、閃きの1打を見出だせることがある。
ソレが今回「ヨーイドン」で上手くハマった形になったのかもしれない。
私はこの閃きを大切にしている。
中部プロリーグは半荘20回勝負。長期戦だと思われる方もいらっしゃると思うが、同じ相手と20回やるわけではない。
毎節対戦相手が変わり直接対決は1回のみなので私は短期決戦だと考えている。
短期決戦で結果を出すには閃きの一打のファインプレーがなければ勝ち切るには難しいと思う。
何より日頃の稽古の凝縮されたエッセンスがソレだ。
つまりこのエッセンスの質が良いほど幸運をたぐり寄せる力があると私は信じている。
対局の5分の2が消化した。
全体をみるとおよその立ち位置が決まってきたが、まだ昇級も、降級も全員可能性がある。
3節に向けて一番選手達が戦略を練る事になるのではないだろうか。
閃きの一打を打つ為に。
 
Cリーグ:清水哲也
第2節を迎え、各々考えを持って対局に臨むであろう。
私はというと、ポイントを考えず出来るだけフラットに打つ。
リーグ戦とはいい麻雀の積み重ねが良い結果につながるからだ。
経験上荒くポイントを稼ぎに行って成功した試しがないし、丁寧に麻雀をした時にいい結果になる事が多い。
そして迎えた1半荘目開局に1,300・2,600をアガリ上々のスタートを切った。
しかし何か頭の回転が悪くてふわふわしていて、違和感を覚えていた。
その後親権を維持するために7,700を放銃するなど、内容も悪く結果としても▲18.2Pの4着になっていた。
その後は何とか立て直しトータル▲5.0Pで終えた。
鳴く事もなんとか我慢できていたと思う。
所処つまらない鳴きをしてしまったので次節以降改善していきたい。
準備段階から頭をしっかりと回転できるようにしないとダメだと痛感した第2節になってしまった。
卓内トップは加藤で+57Pとし、トータルでも+90.2Pとなった。
全体では1位だった山本がさらにポイントを伸ばしトータル+127.5Pとした。
すでに縦長な展開になってきたがCリーグでは毎回そういう展開になる。
まだまだ昇級には程遠いがしっかりと丁寧に麻雀を打とうと思う。

第131回:第28期チャンピオンズリーグ優勝特別インタビュー:西島 一彦 インタビュアー:西川 淳

第28期チャンピオンズリーグ優勝特別インタビュー:西島一彦 インタビュアー:西川淳

ひとつの詩がある。

「青春」

原作 サミエル・ウルマン
邦訳 岡田 義夫

青春とは人生の或る期間を言うのではなく、心の様相をいうのだ。
優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、
怯懦(きょうだ)を却(しりぞ)ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、
こういう様相を青春と言うのだ。
(後略)

経営の神様と言われ、多くの日本人が尊敬する松下幸之助が愛したというこの詩は、まだ続きがあるので、興味をもたれたかたは、ぜひ調べて読んでいただきたい。
今回のインタビューの最中、幾度もこの詩のフレーズが脳裏に浮かんできたのだ。

先日、第28期チャンピオンズリーグを見事に制した西島 一彦プロのインタビューを私、西川 淳が務めさせていただきます。
西島プロの人物像、魅力を少しでも伝えられたらな、と願っています。
どうぞよろしくお願いします。

西川「西島さーん、こんばんは!すみません!遅れまして。」

西島「おー西川さん!よく来てくれたね。ちょうど友達と話していたからよかったよ。」

とある平日の夜にインタビューのために西島プロ御用達の小洒落たお店に着くと、カウンターでわたしの知らない人たちとワイン片手ににこやかに談笑している西島さんがいた。
西島プロの周りはいつもそうだ。
西島プロと楽しそうにしている人々がいる。
年齢、性別、国籍、立場に関係なく、初めて会った人でもすぐに仲良くなり、輪の中に溶け込む。

西川「今回は帰国早々すみません、まだ時差ボケだと聞きましたが、よろしくお願いします。どうでしたか?クロアチアは。」

西島「いやー素晴らしかったよ。ほら、これが写真なんだけどね、アドリア海の青さ!これはこの写真じゃ伝わらないなー。ホントにすごいんだ!」

100

アドリア海をバックに(2015年10月クロアチアのドゥブロヴニクにて

先日の優勝後、奥様と長期の海外旅行を楽しんできたそうだ。
本当にタフな人だ。そして良い意味で忙しい。
今年で69歳。長年勤めた商社をリタイアして現在は悠々自適の生活なのだが、いつも何か予定が入っている。チャンピオンズリーグ決勝の当日も、夜まで対局の激闘のあと、その足でふたつも祝勝会に呼ばれていた。しかも翌日の早朝に、奥様を、奥様の趣味の場である郊外の工房へ車で送り、そのまま、母校である早稲田大学のOB会の麻雀大会に参加。しっかりと準優勝していた。大会後には「都の西北」を熱唱する人々に囲まれ遅くまで懇親会…
それなのに、顔には一切の疲れがない。いつもの笑顔で朗らかに話す。

西川「まずはチャンピオンズリーグ優勝おめでとうございます!」

西島「いやーありがとう。本当にラッキーだったね。」

西川「山井 弘プロが教えてくれましたが、これで第1回リーチ麻雀世界選手権の決勝メンバーが全員チャンピオンズリーグを制したことになりますね。」

西島「すごいことだよね。あの時(世界選手権決勝)も西川さんと同卓だったものね、縁があるね。」

西川 「マスターズを獲った去年のインタビューでは、『最初で最後のタイトル』のような発言をされていましたが、それからわずか1年の間に世界選手権準優勝、そしてこのチャンピオンズリーグ戴冠、ですか!」

西島「いやいやいや、本当にびっくりしているよ。」

100

第1回リーチ麻雀世界選手権表彰式(左から3位西川 淳 優勝山井 弘 準優勝西島 一彦)

私は西島プロとは千葉のプロアマ混合での勉強会で頻繁に対局させていただいているが、プロリーグやタイトル戦でも同卓することがとても多い。
いや、というよりは、西島プロの顔が広いのだろう。
今回の決勝メンバーのひとり、石立岳大プロもその勉強会でいつも一緒。
西島プロに「縁を感じる」人が多いのだ。そして誰もが西島プロの人柄と強さ、活躍をよく理解している。

西川「早速ですが、牌譜をみながら何点か…1回戦から、西島さん『らしさ』が凝縮されていますね!例えば、コレ。」

1回戦東4局

100

西川「まずはここですが…このテンパイから平野良栄プロの切った発を大明カンをして嶺上開花でツモ!6400点のアガリをモノにしましたが…」

西島「あーこれね!これはねえ。平野さんが直前に戦った新人王決勝の観戦記で、大明カンをしていれば平野さんの違う形のアガリがあったかも、という話があってね。おーそうか、そういうことをやってみるのも面白いな、と思ったところだったんだよ。」

西川「え?だとしたらその記事がなければ大明カンはやってなかった?」

西島「やらなかっただろうねえ。」

西川「こういう大明カンを今までやったことは?」

西島「1回も無いねえ(笑)。」

その記事の当事者だった平野プロから発が出て大明カンでアガる、というから数奇なものだ。普段あまり見かけないシーン。小場から初めて大きく動いた局面に対局者も面食らったことだろう。

西川「いや、しかしこの大一番で思い切ったことをしましたね。1回もやったことがないことをカメラが入っている状況でするって、不安とかなかったのですか?」

西島「そんなことはないよ。ちょっとやってやろう!ってね。」

西川「それにしても観戦記を読んだことが、こういうことに繋がるとは面白いですね。事前に対戦相手の研究をするとは勉強熱心ですね」

西島「そんな大げさなものではなくてね。平野さんとは対戦したことがなかったから、どういう人なのかなーって気になって読んでみたんだ。」

西川「じゃあ、勉強という感じではなく?」

西島「そう。相手のことを知ったほうが楽しいじゃない!」

西川「じゃあ、観戦記を読むのも労力、ではない?」

西島「全く!全く苦じゃないね。楽しいことなんだよ。」

対戦した平野プロから直接いただいたコメント。
「誰よりものびのびと麻雀を楽しんでいたな、というのが素直な感想です。」
(中略)
「終盤に近づくほど、疲れを見せない西島さんと、私との差は(ポイントだけでなく)広がっていたような気がします。」

なるほど…
西島プロと対戦すると、わたしも同じように感じる。エネルギーがハンパないのだ。

西島プロは、今回の対局前に、対戦相手のことを「(緊張で)硬くなっている」と感じたそうだ。
そこで「今日は(敬老の)シルバーウィークなのだから、いたわってよ?」と笑いをとって和ませたそうだ。

「だって、みんなリラックスして力を出し切ったほうが良い決勝戦ができるじゃない?」と屈託なく続ける。
この大明カンは事前の研究だけでなく、楽しむ気持ちと柔らかく構えた心があったからこそ実現できたことではないか。
それは、決勝の舞台で、なかなかできることではないはずなのだ。

西川「それにしても西島プロの麻雀は『若い』ですよね。みんなが口を揃えていますよ。」

西島「そうかなあ?普通だと思うけどなあ。」

西川「ほとんど役牌は1枚目から鳴いていたし、後づけも辞さず、リーチも躊躇せず、とか。なんといえばいいのかな、常に機先を制し、瞬発力、躍動感を感じました。」

100

西川「発を躊躇なくポンした後、この局面でも対面から出た二万をポン、結果カン三索をアガってこの回のトップに近づきました。偏見かもしれないけど、年代から想像する麻雀スタイルに見えないんですよね…ポジティブ、リスクを恐れない…若い麻雀!」

西島「そうだね、この日は役牌が重なって、すぐに出るというリズムの良さもあったね。」

西川「石立プロは、よく鳴いて場を動かしていくタイプの打ち手なのですが、西島さんが先に鳴くからその後何も出てこなくなって、鳴けなかったんだよ、と嘆いていましたよ(笑)。」

西島「普段はもうちょっと違う面もあるんだけどね。短期決戦だから『積極的に』という部分もあったかな。」

西島プロと石立プロは親子のように歳が離れているが、とても仲が良い。
以前、プロリーグでなかなか昇級できていない石立プロが「自分は成長していないんじゃないか?」と悩みを打ち明けたときに「そんなことはないよ。周りもどんどん成長しているんだから、強くなっていなかったら降級しているよ。降級しないだけでも強くなっている証なんだ。」と話したそうだ。
石立プロが「西島さんは強くなっているんですか?」と水を向けると、西島プロは「もちろんだよ、石立さん!プロ連盟に入って、いっぱい勉強する機会があって、強い人と打っているのだから、どんどん強くなっていると思うよ。そしてそれはこれからもだよ!」と笑顔で即答したそうだ。
石立プロは、自分の倍くらいも年齢が上の西島プロが、その歳にしてなお、自分の可能性を信じ、向上心と好奇心をもち、成長していると溌剌と語る様子に感じ入り「用意したような答えじゃなかったから、実感なんだろうな…」としみじみとその様子を私に伝えてくれた。

冒頭の詩の続きである。

年は七十であろうと十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。
いわく
「驚異への愛慕心」、「空にきらめく星辰(せいしん)」、「その輝きにも似たる事物や思想に対する欽仰(きんぎょう)」、「事に処する剛毅な挑戦」、「小児の如く求めてやまぬ探求心、人生への歓喜と興味」。

嗚呼、西島さんのことだ(笑)

インタビューも半ば、そのころには、仕事を終えた仲間たちが、平日の夜にも関わらず、続々と西島プロのお祝いにと駆けつけていた。

100

決勝戦の当日も、勉強会の後に仲間と一緒に日本プロ麻雀連盟チャンネルで決勝戦を生放送で視聴。

100

パブリックビューイングの様子

100

3回戦のオーラスのこと。
2着目の平野プロから先行リーチが入る。
そこでトップ目の西島プロの手。
観戦者みんなが「行け~!」と声にする。
(まあ、先行する平野プロの待ちがわかっていて放銃はないから言えることかもしれないが)
ドラの八筒を横にして追っかけリーチを敢行する西島プロ。
振り込んだらまずトップから落ちる打牌。安全牌も十分あり、オリて浮きを確定させる打ち手も多いだろう。

西川「怖くないのですか?」

西島「うん、でもあそこは勝負どころ。行くのが自分のスタイルだからね!」

西川「(若い!)なかなかできることじゃない。でも…その通りかもしれない…。」

怯懦を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心か…

ビッグゲームを制する局面が、勇気と覚悟から生み出されることを幾度も見てきた。
結果は、平野プロの一気通貫に放銃して2着に落ちるのだが、しっかりと場を確認して点数の授受を行う様子が「納得感」に満ちていて、この瞬間「ああ、この人が優勝するような気がする」と感じたものだ。

下の写真はそのときの「考える西島さん」の図
マスターズを制した時も、世界選手権でも何回も目にした。

西川「あの表情、西島さんのポーズ(笑)。観戦していたみんなで真似して盛り上がっていたんですよ!将棋の棋士みたいでカッコイイですね。」

西島「ああ、顔に手をあてるやつね。深く集中したときや、考えを整理したり気持ちを切り替えるときにああなるみたいだね。」

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3回戦オーラスの攻防。真剣な表情で河を見つめる西島プロ

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最終戦を前に集中する西島ポーズ

この後、Aリーガーの柴田弘幸プロが追い上げ、最後まで油断のできない苦しい対局が続いたが、深い洞察力と卓越した集中力と共に、息があがることなく見事にトップでゴールを切る。普段から自彊術(健康体操の一種)で鍛えている体力も、物を言った。

時計の針は実に20:00を指していた。その瞬間は、観戦していたみんなから大きな拍手が自然とわきおこった。

祝勝会は、盛り上がって話は尽きない。

共に戦った石立プロは西島プロと馴れ馴れしく肩なんかを組んで、失礼なんじゃないかと見ていてヒヤヒヤする(笑)。歳がこんなにも離れていても、かくも親しみをもって接される人は世の中にそうはいないだろう。心を許しあう旧友のように本当に楽しそうだ。

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西島プロは、プロとかアマとか年齢とか性別に関係なく誰に対しても、相手の名前を丁寧に呼び、誠実に向き合う。それでいて、いつも底抜けに明るく笑顔が絶えない。

西川「そういえば、西島プロが対戦中、イライラしたり怒ったりしているのを見たことがないですね。」

西島「そうだね。麻雀はね、怒ると負けなんだよ。笑っているといいことがおこるんだよ。」

西川「わかってはいるんですけどね。簡単にできることじゃないですよね。」

西島「勤め時代に、サンフランシスコに長く住んでいたことも関係しているかな。向こうの人たちはね、何といっても明るいんだよ。とにかく明るい!空が青いからなのかもしれないね(笑)。」

西川「なるほど(空の青さか)。サンフランシスコといえば、次の世界大会はアメリカで開催の予定(2年後)とのことですね。西島さんは行きますか?」

西島「(即答)もちろん、行きます!(断言)」

西川「じゃあ、今後の目標は?」

西島「明日まで生きること、かな。元気に生きること。」

西川「……。」

「なんか、この方にはどうやっても敵わないな。」とこの刹那、感じてしまった。
わたしも結構良い歳になったとはいえ、まだまだ頑張らないといけないはずだが、西島プロのほうが『いま』を全力で生きて、瑞々しく光り輝いてみえる。

人生への歓喜と興味。

すでに世界で70ヵ国以上の地を踏み、100ヵ国の訪問を目指す西島プロ。
数多の試練や栄華と向き合ってきて、多くの文化や価値観と触れてきた西島プロが、「間違いなく世界で最も面白いゲーム」と賞賛する麻雀。
このような青空のごとき明るさで照らされる麻雀はさらに素晴らしい。

これからも続く西島プロの更なる活躍を、皆さんにもぜひ観ていただきたい。
1人の西島プロのファンとして敬愛の念と共に思う。
西島一彦プロ、青春まっただ中である。

プロ雀士インタビュー/第131回:第28期チャンピオンズリーグ優勝特別インタビュー:西島 一彦 インタビュアー:西川 淳

第28期チャンピオンズリーグ優勝特別インタビュー:西島一彦 インタビュアー:西川淳
ひとつの詩がある。
「青春」
原作 サミエル・ウルマン
邦訳 岡田 義夫
青春とは人生の或る期間を言うのではなく、心の様相をいうのだ。
優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、
怯懦(きょうだ)を却(しりぞ)ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、
こういう様相を青春と言うのだ。
(後略)
経営の神様と言われ、多くの日本人が尊敬する松下幸之助が愛したというこの詩は、まだ続きがあるので、興味をもたれたかたは、ぜひ調べて読んでいただきたい。
今回のインタビューの最中、幾度もこの詩のフレーズが脳裏に浮かんできたのだ。
先日、第28期チャンピオンズリーグを見事に制した西島 一彦プロのインタビューを私、西川 淳が務めさせていただきます。
西島プロの人物像、魅力を少しでも伝えられたらな、と願っています。
どうぞよろしくお願いします。
西川「西島さーん、こんばんは!すみません!遅れまして。」
西島「おー西川さん!よく来てくれたね。ちょうど友達と話していたからよかったよ。」
とある平日の夜にインタビューのために西島プロ御用達の小洒落たお店に着くと、カウンターでわたしの知らない人たちとワイン片手ににこやかに談笑している西島さんがいた。
西島プロの周りはいつもそうだ。
西島プロと楽しそうにしている人々がいる。
年齢、性別、国籍、立場に関係なく、初めて会った人でもすぐに仲良くなり、輪の中に溶け込む。
西川「今回は帰国早々すみません、まだ時差ボケだと聞きましたが、よろしくお願いします。どうでしたか?クロアチアは。」
西島「いやー素晴らしかったよ。ほら、これが写真なんだけどね、アドリア海の青さ!これはこの写真じゃ伝わらないなー。ホントにすごいんだ!」

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アドリア海をバックに(2015年10月クロアチアのドゥブロヴニクにて

先日の優勝後、奥様と長期の海外旅行を楽しんできたそうだ。
本当にタフな人だ。そして良い意味で忙しい。
今年で69歳。長年勤めた商社をリタイアして現在は悠々自適の生活なのだが、いつも何か予定が入っている。チャンピオンズリーグ決勝の当日も、夜まで対局の激闘のあと、その足でふたつも祝勝会に呼ばれていた。しかも翌日の早朝に、奥様を、奥様の趣味の場である郊外の工房へ車で送り、そのまま、母校である早稲田大学のOB会の麻雀大会に参加。しっかりと準優勝していた。大会後には「都の西北」を熱唱する人々に囲まれ遅くまで懇親会…
それなのに、顔には一切の疲れがない。いつもの笑顔で朗らかに話す。
西川「まずはチャンピオンズリーグ優勝おめでとうございます!」
西島「いやーありがとう。本当にラッキーだったね。」
西川「山井 弘プロが教えてくれましたが、これで第1回リーチ麻雀世界選手権の決勝メンバーが全員チャンピオンズリーグを制したことになりますね。」
西島「すごいことだよね。あの時(世界選手権決勝)も西川さんと同卓だったものね、縁があるね。」
西川 「マスターズを獲った去年のインタビューでは、『最初で最後のタイトル』のような発言をされていましたが、それからわずか1年の間に世界選手権準優勝、そしてこのチャンピオンズリーグ戴冠、ですか!」
西島「いやいやいや、本当にびっくりしているよ。」

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第1回リーチ麻雀世界選手権表彰式(左から3位西川 淳 優勝山井 弘 準優勝西島 一彦)

私は西島プロとは千葉のプロアマ混合での勉強会で頻繁に対局させていただいているが、プロリーグやタイトル戦でも同卓することがとても多い。
いや、というよりは、西島プロの顔が広いのだろう。
今回の決勝メンバーのひとり、石立岳大プロもその勉強会でいつも一緒。
西島プロに「縁を感じる」人が多いのだ。そして誰もが西島プロの人柄と強さ、活躍をよく理解している。
西川「早速ですが、牌譜をみながら何点か…1回戦から、西島さん『らしさ』が凝縮されていますね!例えば、コレ。」
1回戦東4局

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西川「まずはここですが…このテンパイから平野良栄プロの切った発を大明カンをして嶺上開花でツモ!6400点のアガリをモノにしましたが…」
西島「あーこれね!これはねえ。平野さんが直前に戦った新人王決勝の観戦記で、大明カンをしていれば平野さんの違う形のアガリがあったかも、という話があってね。おーそうか、そういうことをやってみるのも面白いな、と思ったところだったんだよ。」
西川「え?だとしたらその記事がなければ大明カンはやってなかった?」
西島「やらなかっただろうねえ。」
西川「こういう大明カンを今までやったことは?」
西島「1回も無いねえ(笑)。」
その記事の当事者だった平野プロから発が出て大明カンでアガる、というから数奇なものだ。普段あまり見かけないシーン。小場から初めて大きく動いた局面に対局者も面食らったことだろう。
西川「いや、しかしこの大一番で思い切ったことをしましたね。1回もやったことがないことをカメラが入っている状況でするって、不安とかなかったのですか?」
西島「そんなことはないよ。ちょっとやってやろう!ってね。」
西川「それにしても観戦記を読んだことが、こういうことに繋がるとは面白いですね。事前に対戦相手の研究をするとは勉強熱心ですね」
西島「そんな大げさなものではなくてね。平野さんとは対戦したことがなかったから、どういう人なのかなーって気になって読んでみたんだ。」
西川「じゃあ、勉強という感じではなく?」
西島「そう。相手のことを知ったほうが楽しいじゃない!」
西川「じゃあ、観戦記を読むのも労力、ではない?」
西島「全く!全く苦じゃないね。楽しいことなんだよ。」
対戦した平野プロから直接いただいたコメント。
「誰よりものびのびと麻雀を楽しんでいたな、というのが素直な感想です。」
(中略)
「終盤に近づくほど、疲れを見せない西島さんと、私との差は(ポイントだけでなく)広がっていたような気がします。」
なるほど…
西島プロと対戦すると、わたしも同じように感じる。エネルギーがハンパないのだ。
西島プロは、今回の対局前に、対戦相手のことを「(緊張で)硬くなっている」と感じたそうだ。
そこで「今日は(敬老の)シルバーウィークなのだから、いたわってよ?」と笑いをとって和ませたそうだ。
「だって、みんなリラックスして力を出し切ったほうが良い決勝戦ができるじゃない?」と屈託なく続ける。
この大明カンは事前の研究だけでなく、楽しむ気持ちと柔らかく構えた心があったからこそ実現できたことではないか。
それは、決勝の舞台で、なかなかできることではないはずなのだ。
西川「それにしても西島プロの麻雀は『若い』ですよね。みんなが口を揃えていますよ。」
西島「そうかなあ?普通だと思うけどなあ。」
西川「ほとんど役牌は1枚目から鳴いていたし、後づけも辞さず、リーチも躊躇せず、とか。なんといえばいいのかな、常に機先を制し、瞬発力、躍動感を感じました。」

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西川「発を躊躇なくポンした後、この局面でも対面から出た二万をポン、結果カン三索をアガってこの回のトップに近づきました。偏見かもしれないけど、年代から想像する麻雀スタイルに見えないんですよね…ポジティブ、リスクを恐れない…若い麻雀!」
西島「そうだね、この日は役牌が重なって、すぐに出るというリズムの良さもあったね。」
西川「石立プロは、よく鳴いて場を動かしていくタイプの打ち手なのですが、西島さんが先に鳴くからその後何も出てこなくなって、鳴けなかったんだよ、と嘆いていましたよ(笑)。」
西島「普段はもうちょっと違う面もあるんだけどね。短期決戦だから『積極的に』という部分もあったかな。」
西島プロと石立プロは親子のように歳が離れているが、とても仲が良い。
以前、プロリーグでなかなか昇級できていない石立プロが「自分は成長していないんじゃないか?」と悩みを打ち明けたときに「そんなことはないよ。周りもどんどん成長しているんだから、強くなっていなかったら降級しているよ。降級しないだけでも強くなっている証なんだ。」と話したそうだ。
石立プロが「西島さんは強くなっているんですか?」と水を向けると、西島プロは「もちろんだよ、石立さん!プロ連盟に入って、いっぱい勉強する機会があって、強い人と打っているのだから、どんどん強くなっていると思うよ。そしてそれはこれからもだよ!」と笑顔で即答したそうだ。
石立プロは、自分の倍くらいも年齢が上の西島プロが、その歳にしてなお、自分の可能性を信じ、向上心と好奇心をもち、成長していると溌剌と語る様子に感じ入り「用意したような答えじゃなかったから、実感なんだろうな…」としみじみとその様子を私に伝えてくれた。
冒頭の詩の続きである。
年は七十であろうと十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。
いわく
「驚異への愛慕心」、「空にきらめく星辰(せいしん)」、「その輝きにも似たる事物や思想に対する欽仰(きんぎょう)」、「事に処する剛毅な挑戦」、「小児の如く求めてやまぬ探求心、人生への歓喜と興味」。
嗚呼、西島さんのことだ(笑)
インタビューも半ば、そのころには、仕事を終えた仲間たちが、平日の夜にも関わらず、続々と西島プロのお祝いにと駆けつけていた。

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決勝戦の当日も、勉強会の後に仲間と一緒に日本プロ麻雀連盟チャンネルで決勝戦を生放送で視聴。

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パブリックビューイングの様子

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3回戦のオーラスのこと。
2着目の平野プロから先行リーチが入る。
そこでトップ目の西島プロの手。
観戦者みんなが「行け~!」と声にする。
(まあ、先行する平野プロの待ちがわかっていて放銃はないから言えることかもしれないが)
ドラの八筒を横にして追っかけリーチを敢行する西島プロ。
振り込んだらまずトップから落ちる打牌。安全牌も十分あり、オリて浮きを確定させる打ち手も多いだろう。
西川「怖くないのですか?」
西島「うん、でもあそこは勝負どころ。行くのが自分のスタイルだからね!」
西川「(若い!)なかなかできることじゃない。でも…その通りかもしれない…。」
怯懦を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心か…
ビッグゲームを制する局面が、勇気と覚悟から生み出されることを幾度も見てきた。
結果は、平野プロの一気通貫に放銃して2着に落ちるのだが、しっかりと場を確認して点数の授受を行う様子が「納得感」に満ちていて、この瞬間「ああ、この人が優勝するような気がする」と感じたものだ。
下の写真はそのときの「考える西島さん」の図
マスターズを制した時も、世界選手権でも何回も目にした。
西川「あの表情、西島さんのポーズ(笑)。観戦していたみんなで真似して盛り上がっていたんですよ!将棋の棋士みたいでカッコイイですね。」
西島「ああ、顔に手をあてるやつね。深く集中したときや、考えを整理したり気持ちを切り替えるときにああなるみたいだね。」

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3回戦オーラスの攻防。真剣な表情で河を見つめる西島プロ

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最終戦を前に集中する西島ポーズ

この後、Aリーガーの柴田弘幸プロが追い上げ、最後まで油断のできない苦しい対局が続いたが、深い洞察力と卓越した集中力と共に、息があがることなく見事にトップでゴールを切る。普段から自彊術(健康体操の一種)で鍛えている体力も、物を言った。
時計の針は実に20:00を指していた。その瞬間は、観戦していたみんなから大きな拍手が自然とわきおこった。
祝勝会は、盛り上がって話は尽きない。
共に戦った石立プロは西島プロと馴れ馴れしく肩なんかを組んで、失礼なんじゃないかと見ていてヒヤヒヤする(笑)。歳がこんなにも離れていても、かくも親しみをもって接される人は世の中にそうはいないだろう。心を許しあう旧友のように本当に楽しそうだ。

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西島プロは、プロとかアマとか年齢とか性別に関係なく誰に対しても、相手の名前を丁寧に呼び、誠実に向き合う。それでいて、いつも底抜けに明るく笑顔が絶えない。
西川「そういえば、西島プロが対戦中、イライラしたり怒ったりしているのを見たことがないですね。」
西島「そうだね。麻雀はね、怒ると負けなんだよ。笑っているといいことがおこるんだよ。」
西川「わかってはいるんですけどね。簡単にできることじゃないですよね。」
西島「勤め時代に、サンフランシスコに長く住んでいたことも関係しているかな。向こうの人たちはね、何といっても明るいんだよ。とにかく明るい!空が青いからなのかもしれないね(笑)。」
西川「なるほど(空の青さか)。サンフランシスコといえば、次の世界大会はアメリカで開催の予定(2年後)とのことですね。西島さんは行きますか?」
西島「(即答)もちろん、行きます!(断言)」
西川「じゃあ、今後の目標は?」
西島「明日まで生きること、かな。元気に生きること。」
西川「……。」
「なんか、この方にはどうやっても敵わないな。」とこの刹那、感じてしまった。
わたしも結構良い歳になったとはいえ、まだまだ頑張らないといけないはずだが、西島プロのほうが『いま』を全力で生きて、瑞々しく光り輝いてみえる。
人生への歓喜と興味。
すでに世界で70ヵ国以上の地を踏み、100ヵ国の訪問を目指す西島プロ。
数多の試練や栄華と向き合ってきて、多くの文化や価値観と触れてきた西島プロが、「間違いなく世界で最も面白いゲーム」と賞賛する麻雀。
このような青空のごとき明るさで照らされる麻雀はさらに素晴らしい。
これからも続く西島プロの更なる活躍を、皆さんにもぜひ観ていただきたい。
1人の西島プロのファンとして敬愛の念と共に思う。
西島一彦プロ、青春まっただ中である。

天空麻雀17 女性大会決勝レポート 小笠原 奈央

プロ雀士にとって憧れの地。沢山の闘志と感動が刻まれる地。

その名も”天空麻雀”

私もここに足を踏み入れる日が現実に来るなんて。

プロになって4年。
プロになりたての私は良い感じに成績は残し、リーグ戦昇級。女流桜花昇級。
そんな私にこんな出演依頼が飛び込んだ。

天空麻雀

え??今回初出場でしょ??って思われた貴方。そうなんです。

今回初めて話すであろう……

天空麻雀の依頼が飛び込んできて、まずTV対局ということに不安を抱いた。
そして、一度私の麻雀を見て欲しいと恐れながらお願いしたのだ。
日頃行われている勉強会の時間を割いていただいた。そこには20人を超える先輩方がずらーっといた。

天空ルールを半荘1回。対局後、直ぐに牌譜検証タイム。
まず第一打の切り出し。不穏な空気が流れ始める。
局が進むごとに、先輩方の醸し出す空気。募る不安感。

『これはやばいな』
『いやいや、さすがにないよね』
『ざわざわざわ』

そして、決断の時は下された。
天空麻雀出演延期。

恥ずかしくて、耐えきれなくて一刻も早くこの場から消え去りたかった。泣くもんか!と必死に堪えたのを今でも覚えている。
その時に森山さんが言ってくれた言葉。

『絶対またチャンスは来ると思うから ?な?だから、頑張れよ!』

私にはその言葉が救いだった。頑張ろうって思えたんだ。

それから、1年2年と時はたち、後輩達が天空麻雀に出始める。
私には、もう天空麻雀は無理なのか…そう思った矢先の今回の天空麻雀。
当時は抱かなかったであろう感情がそこにはあった。

天空麻雀への重み、応援してくれている人へ良い報告がしたい、全力を出したい、勝ちたい。心から、そう思った。

100
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決勝戦。

そこに私は居なかった。予選南2局までトップに立ちながら敗退。(予選は上位2名の勝ち上がり)悔しかった。不甲斐なかった。

決勝メンバーは

二階堂亜樹プロ
宮内こずえプロ
和泉由希子プロ
高宮まりプロ

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東1局から手がぶつかり面白い展開。
和泉プロが4巡目にしてホンイツのテンパイを攻めの姿勢でリーチ。

二万三万五万六万七万七万八万九万北北北発発??ドラ四索

そこに立ち向かい選択を誤ることなく、見事アガリをモノにしたのは高宮プロだった。

三万三万四索四索六索七索八索三筒四筒五筒六筒七筒八筒??ロン四索

満貫!!

43,000点程のトップ目にたった高宮プロの親番で、亜樹プロが満貫をツモアガリ、宮内プロも親番にて満貫をアガリ、そう簡単に突き放すのを許してくれない。
苦しいのは和泉プロ。持ち点8,500点。ただ、ここから満貫をアガリ迎えた親番!
さあ!分からない展開だ!!!

決して親番を落としたくない和泉プロ。
オーラスの親番を残す現状2着目の高宮プロ。
親番がない亜樹プロは苦しいが、持ち味の手作りで最後まで亜樹プロにも期待がかかる。
トップ目の宮内プロも、そこまで点差は離れていないので、どこで勝負をかけていくのか。

最後の最後までハラハラドキドキ!!控え室でも、わーきゃーぐわーとの雄叫びが。(笑)

皆それぞれの思いを抱いて挑む対局。あの一打が、あの選択が天秤にかけられ明暗が分かれる。
苦しむ者がいて喜びを噛み締める者がいる。勝利の女神は誰に微笑んだのか。
今回もきっと1つの物語が生まれたことでしょう。
是非、天空麻雀ご覧ください。

『エンタメ~テレ』放送日程はこちら

特集企画/天空麻雀17 女性大会決勝レポート 小笠原 奈央

プロ雀士にとって憧れの地。沢山の闘志と感動が刻まれる地。
その名も”天空麻雀”
私もここに足を踏み入れる日が現実に来るなんて。
プロになって4年。
プロになりたての私は良い感じに成績は残し、リーグ戦昇級。女流桜花昇級。
そんな私にこんな出演依頼が飛び込んだ。
天空麻雀
え??今回初出場でしょ??って思われた貴方。そうなんです。
今回初めて話すであろう……
天空麻雀の依頼が飛び込んできて、まずTV対局ということに不安を抱いた。
そして、一度私の麻雀を見て欲しいと恐れながらお願いしたのだ。
日頃行われている勉強会の時間を割いていただいた。そこには20人を超える先輩方がずらーっといた。
天空ルールを半荘1回。対局後、直ぐに牌譜検証タイム。
まず第一打の切り出し。不穏な空気が流れ始める。
局が進むごとに、先輩方の醸し出す空気。募る不安感。
『これはやばいな』
『いやいや、さすがにないよね』
『ざわざわざわ』
そして、決断の時は下された。
天空麻雀出演延期。
恥ずかしくて、耐えきれなくて一刻も早くこの場から消え去りたかった。泣くもんか!と必死に堪えたのを今でも覚えている。
その時に森山さんが言ってくれた言葉。
『絶対またチャンスは来ると思うから ?な?だから、頑張れよ!』
私にはその言葉が救いだった。頑張ろうって思えたんだ。
それから、1年2年と時はたち、後輩達が天空麻雀に出始める。
私には、もう天空麻雀は無理なのか…そう思った矢先の今回の天空麻雀。
当時は抱かなかったであろう感情がそこにはあった。
天空麻雀への重み、応援してくれている人へ良い報告がしたい、全力を出したい、勝ちたい。心から、そう思った。
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決勝戦。
そこに私は居なかった。予選南2局までトップに立ちながら敗退。(予選は上位2名の勝ち上がり)悔しかった。不甲斐なかった。
決勝メンバーは
二階堂亜樹プロ
宮内こずえプロ
和泉由希子プロ
高宮まりプロ
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東1局から手がぶつかり面白い展開。
和泉プロが4巡目にしてホンイツのテンパイを攻めの姿勢でリーチ。
二万三万五万六万七万七万八万九万北北北発発??ドラ四索
そこに立ち向かい選択を誤ることなく、見事アガリをモノにしたのは高宮プロだった。
三万三万四索四索六索七索八索三筒四筒五筒六筒七筒八筒??ロン四索
満貫!!
43,000点程のトップ目にたった高宮プロの親番で、亜樹プロが満貫をツモアガリ、宮内プロも親番にて満貫をアガリ、そう簡単に突き放すのを許してくれない。
苦しいのは和泉プロ。持ち点8,500点。ただ、ここから満貫をアガリ迎えた親番!
さあ!分からない展開だ!!!
決して親番を落としたくない和泉プロ。
オーラスの親番を残す現状2着目の高宮プロ。
親番がない亜樹プロは苦しいが、持ち味の手作りで最後まで亜樹プロにも期待がかかる。
トップ目の宮内プロも、そこまで点差は離れていないので、どこで勝負をかけていくのか。
最後の最後までハラハラドキドキ!!控え室でも、わーきゃーぐわーとの雄叫びが。(笑)
皆それぞれの思いを抱いて挑む対局。あの一打が、あの選択が天秤にかけられ明暗が分かれる。
苦しむ者がいて喜びを噛み締める者がいる。勝利の女神は誰に微笑んだのか。
今回もきっと1つの物語が生まれたことでしょう。
是非、天空麻雀ご覧ください。
『エンタメ~テレ』放送日程はこちら

第1回NYリーチ麻雀選手権レポート『麻雀大会後半~帰国編』 山井 弘

9月27日(日)晴れ

ベスト8の組み合わせは以下の通りとなりました。

A卓
予選1位:山井弘 /95.65P
予選4位:ジェマ /44.55P
予選5位:Thomas Riedel /37.8P
予選8位:Yefeng Wang /29.25P

B卓
予選2位:森山茂和 /55.15P
予選3位:Lucanus Morgan /52.35P
予選6位:Ty Kennedy /31.45P
予選7位:Shane Zamora /29.85P
※予選のポイントは半分持越し

ここでついに私とジェマが同卓に。

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私は苦しいところから、親番で仕掛けてホンイツ高目ドラの白で18,000のテンパイが入ります。
これにジェマが飛び込み、ジェマはその結果ラスになってしまい、残念ながら決勝へ駒を進めることができませんでした。
一方私はこれをアガリ、さらに加点しトップとなり7連勝を決め、トータル123.55Pで決勝進出を決めることに成功。

このとき同卓だったThomasさんが、トータル3位で決勝進出。
一緒に打ってみた感想としては、アメリカ人にしては珍しいタイプで、感情をまったく表に出さないポーカーフェイスというのが印象的でした。
また、攻めだけでなく、防御もしっかりしていたので、ここまで勝ち上がってくるだけの実力者であることは間違いないと感じていたました。

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B卓からは会長がトップを取り、トータル2位で決勝進出。
「私か山井が勝ちます」と開会式で宣言されたことが、現実になろうとしていました。
4位にはTy Kennedyさんが滑り込みます。

決勝メンバーと持越しポイント
山井弘 /123.55P
森山茂和 /83.25P
Thomas Riedel /51.1P
Ty Kennedy /44.75P

会長とは40.3P差。トップラスだと会長の優勝になりそうなポイント差。
Thomas Riedelさんとは72.45P差なので、ラスを引かなければほぼ大丈夫。
Ty Kennedyさんとも同じように考えていました。

会長との一騎打ち、そして優勝するなら8連勝で最後を飾りたいと。
この時はそんな甘い考えを抱いていました・・

 

いよいよ決勝戦スタートでーす!

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※決勝戦のみ録画してます。

私は東1局親番で七対子のみの2,400をアガって先制。
しかしThomasさんが次局満貫をツモって親番を迎えると、そこで大爆発。
6,000オールを含む連荘で得点は60,000点をオーバー。

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私は8連勝どころの騒ぎではなくなってしまいます。
しかしラスさえ引かなければ何とかなると思い、南1局で連荘を狙いにいったところ、Kennedyさんに満貫を放銃。
これで並びもでき一気にトータルポイントでもかわされます。

その後もKennedyさんの追い上げがあったりし、オーラスは会長も連荘できず、トップはThomasさん、2着にKennedyさん、そして3着に会長で私はラスとなってしまいました。

そんなわけで、第1回NYリーチ麻雀大会優勝は、Thomas Riedelさんという結果となりました。

congratulations!!

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NYPMLのページ
総合成績

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私は7連勝まで行き、優勝まであと一歩のところまでいきながら、残念ながら準優勝トホホ・・・

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会長は3位。
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4位はKennedyさん。

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まるで優勝したかのようなガッツポーズ(笑)

しかし今回、私も会長も優勝こそ逃したものの、二人で上位に入ったことで、やはり日本のプロは強いという印象を持ってもらえることができたのではないかと思います。
※ジェマも総合8位。

そんなこんなで大会も無事終了となりました。

決勝メンバー4人で記念撮影。

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最後はみんなで。

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こうして第1回のニューヨーク麻雀大会は和気藹藹としたなか、無事に終了いたしました。

Davidさんたちは会場の片づけなどあるため、私たちはその間食事にでかけ、最後に、関係者の方々にお礼の挨拶をするため会場に戻ると、何とまだ多くの人が帰らずに残って麻雀や会話を楽しんでいるではありませんか。
しかも戻ってきた私たちを見つけた彼らは、会長にかけより麻雀に関する質問攻撃を開始します。
時差ぼけの影響もあり、かなり疲れていたであろう会長でしたが、それに対して快く応え、しかも麻雀牌を使って詳しく説明を始め出しました。
すると多くの人が集まり会長を取り囲み、少しでも上手くなりたいと熱心にその話を聞きメモをとっているのが微笑ましく思えました。
なんとサービス精神旺盛なことでしょう。

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会長が手を大きく育てるコツを話すと、ニューヨークのプレイヤーはみなvery amazingな様子で、なるほどと感心して聞き入っていたのが印象的でした。

そういえば、会長は6月にもフランスで開催されたセミナーに講師できてほしいとの要望に応え、確かその時も自費で行かれたとか。
さすがです!!

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フランスで行われたセミナーの様子

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このような光景を見ていると、海外に麻雀を広げたい、日本の麻雀の技術を多くのプレイヤーに伝えたいという、会長の熱意が伝わってきます。
1人に伝えることができれば、きっとそれが数年後には多くの人に伝わっていくことになるのではないかと考えられているのでしょう。
私も初代世界チャンピオンとして、これから少しでも役に立てることができればと思いました。

この日は本当に夜遅くまでみんなが会場に残り、最後まで楽しんでいました。

 

9月28日(月)晴れ
大会も終わり、今日と明日は観光です。

私はこの日、甥っ子のお土産を買うため、スマホ片手にニューヨークのナイキショップへ。
身振り手振りで、何とかニューヨークでしか買えないスニーカーを購入することに成功。
やればできる!!Yeah!  写真を撮る余裕はありませんでしたが・・・

そしてこの日のランチは一風堂のラーメン。

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ラーメン一杯15$と、日本円で約2,000円と、ちょっと高めではありますが、そこはニューヨーク価格ということで。

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夜はお寿司!!

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普通に美味しい♪

 

9月29日(火)晴れ

今日でニューヨークともお別れ。
思い残すことがないよう、まずはニューヨークに来たらどうしても食べたいランキング2位の、ホットドッグを探しにタイムズスクエアー方面に向かいます。
何度もこの辺りを歩いていると、まるでニューヨークが自分の庭のように思えてきたのは気のせいでしょうか。
また、ここにいると英語が話せるような気がしてくるのですが、それもきっと気のせいでしょう(笑)

※編集部:気のせいです。

 

念願のホットドッグ♪♪

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・・・・

街の中にお馬さん♪♪

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気を取り直して、お昼はマックにしてみました♪♪

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値段は日本とあまり変わらず、味もサイズも同じ。
もっとビックサイズが出てくると思っていたので以外でした。
It’s amazing!

地下鉄に乗って、グランド・セントラル駅へ。

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X-MENの撮影でも使われた駅として有名。

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広い構内。

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天井には星座が描かれていましたよー

青い空

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日が暮れる前にセントラルパークへ。

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誰だろう?ふーあーゆー

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これに乗って中を回るみたい。

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大都会のすぐそばに、こんな自然があるなんて不思議な感じがします。

さて、ニューヨーク最後の晩餐は「かつ濱」というお店へ。
結局、日本食。

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冷奴と冷たいビール♪

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白いごはんが美味しいYO!!

日本人に生まれてよかったYO!!

このあと食事が終わって、夜のニューヨークの街をブラブラとゆっくり歩き、この街並みを思い出の中にしまいながらホテルへと戻っていきました。
こうして今回のニューヨークの旅は、私の一生の思い出となりました。
ニューヨークの皆さん本当にありがとうございました!

 

9月30日(水)雨

この日、ニューヨークにきて初めての雨。
私たちは朝7時に起き帰国の途に着きました。

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始めてのタクシーでニューアーク空港へ。
空港を出発すると、私は疲れていたのかすぐ深い眠りにつきました。

山井「今週の週末スケジュール空いてる?」

寿人「その日は、ロンドンで麻雀大会があってゲストで呼ばれてます」

山井「じゃあタッキーは?」

タッキー「僕はその日フランスで、ロン2のリアル大会ですね」

山井「そっか、みんな忙しいね、瀬戸熊さんもニューヨークで第50期鳳凰位決定戦だもんね」

寿人「今回8連覇がかかっていますからね。世界中で注目ですよ」

タッキー「10ヶ国で同時生中継されるみたいですね」

山井「ところで今回のメンバーは?」

寿人「山井さん知らないんですか?」

タッキー「藤崎さんと亜樹さんと、あとほらあの人、20年くらい前にニューヨークで山井さんの7連勝をまくったひと!」

山井「Thomas!!!」

なんて夢を見ていたかどうかは内緒です。
Good-by!Everybody!

※編集部:皆を巻き込まないで下さい。

プロ雀士コラム/第1回NYリーチ麻雀選手権レポート『麻雀大会後半~帰国編』 山井 弘

9月27日(日)晴れ
ベスト8の組み合わせは以下の通りとなりました。
A卓
予選1位:山井弘 /95.65P
予選4位:ジェマ /44.55P
予選5位:Thomas Riedel /37.8P
予選8位:Yefeng Wang /29.25P
B卓
予選2位:森山茂和 /55.15P
予選3位:Lucanus Morgan /52.35P
予選6位:Ty Kennedy /31.45P
予選7位:Shane Zamora /29.85P
※予選のポイントは半分持越し
ここでついに私とジェマが同卓に。

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私は苦しいところから、親番で仕掛けてホンイツ高目ドラの白で18,000のテンパイが入ります。
これにジェマが飛び込み、ジェマはその結果ラスになってしまい、残念ながら決勝へ駒を進めることができませんでした。
一方私はこれをアガリ、さらに加点しトップとなり7連勝を決め、トータル123.55Pで決勝進出を決めることに成功。
このとき同卓だったThomasさんが、トータル3位で決勝進出。
一緒に打ってみた感想としては、アメリカ人にしては珍しいタイプで、感情をまったく表に出さないポーカーフェイスというのが印象的でした。
また、攻めだけでなく、防御もしっかりしていたので、ここまで勝ち上がってくるだけの実力者であることは間違いないと感じていたました。

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B卓からは会長がトップを取り、トータル2位で決勝進出。
「私か山井が勝ちます」と開会式で宣言されたことが、現実になろうとしていました。
4位にはTy Kennedyさんが滑り込みます。
決勝メンバーと持越しポイント
山井弘 /123.55P
森山茂和 /83.25P
Thomas Riedel /51.1P
Ty Kennedy /44.75P
会長とは40.3P差。トップラスだと会長の優勝になりそうなポイント差。
Thomas Riedelさんとは72.45P差なので、ラスを引かなければほぼ大丈夫。
Ty Kennedyさんとも同じように考えていました。
会長との一騎打ち、そして優勝するなら8連勝で最後を飾りたいと。
この時はそんな甘い考えを抱いていました・・
 
いよいよ決勝戦スタートでーす!

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※決勝戦のみ録画してます。

私は東1局親番で七対子のみの2,400をアガって先制。
しかしThomasさんが次局満貫をツモって親番を迎えると、そこで大爆発。
6,000オールを含む連荘で得点は60,000点をオーバー。

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私は8連勝どころの騒ぎではなくなってしまいます。
しかしラスさえ引かなければ何とかなると思い、南1局で連荘を狙いにいったところ、Kennedyさんに満貫を放銃。
これで並びもでき一気にトータルポイントでもかわされます。
その後もKennedyさんの追い上げがあったりし、オーラスは会長も連荘できず、トップはThomasさん、2着にKennedyさん、そして3着に会長で私はラスとなってしまいました。
そんなわけで、第1回NYリーチ麻雀大会優勝は、Thomas Riedelさんという結果となりました。
congratulations!!
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NYPMLのページ
総合成績
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私は7連勝まで行き、優勝まであと一歩のところまでいきながら、残念ながら準優勝トホホ・・・

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会長は3位。
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4位はKennedyさん。

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まるで優勝したかのようなガッツポーズ(笑)
しかし今回、私も会長も優勝こそ逃したものの、二人で上位に入ったことで、やはり日本のプロは強いという印象を持ってもらえることができたのではないかと思います。
※ジェマも総合8位。
そんなこんなで大会も無事終了となりました。
決勝メンバー4人で記念撮影。

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最後はみんなで。

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こうして第1回のニューヨーク麻雀大会は和気藹藹としたなか、無事に終了いたしました。
Davidさんたちは会場の片づけなどあるため、私たちはその間食事にでかけ、最後に、関係者の方々にお礼の挨拶をするため会場に戻ると、何とまだ多くの人が帰らずに残って麻雀や会話を楽しんでいるではありませんか。
しかも戻ってきた私たちを見つけた彼らは、会長にかけより麻雀に関する質問攻撃を開始します。
時差ぼけの影響もあり、かなり疲れていたであろう会長でしたが、それに対して快く応え、しかも麻雀牌を使って詳しく説明を始め出しました。
すると多くの人が集まり会長を取り囲み、少しでも上手くなりたいと熱心にその話を聞きメモをとっているのが微笑ましく思えました。
なんとサービス精神旺盛なことでしょう。

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会長が手を大きく育てるコツを話すと、ニューヨークのプレイヤーはみなvery amazingな様子で、なるほどと感心して聞き入っていたのが印象的でした。
そういえば、会長は6月にもフランスで開催されたセミナーに講師できてほしいとの要望に応え、確かその時も自費で行かれたとか。
さすがです!!

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フランスで行われたセミナーの様子

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このような光景を見ていると、海外に麻雀を広げたい、日本の麻雀の技術を多くのプレイヤーに伝えたいという、会長の熱意が伝わってきます。
1人に伝えることができれば、きっとそれが数年後には多くの人に伝わっていくことになるのではないかと考えられているのでしょう。
私も初代世界チャンピオンとして、これから少しでも役に立てることができればと思いました。
この日は本当に夜遅くまでみんなが会場に残り、最後まで楽しんでいました。
 
9月28日(月)晴れ
大会も終わり、今日と明日は観光です。
私はこの日、甥っ子のお土産を買うため、スマホ片手にニューヨークのナイキショップへ。
身振り手振りで、何とかニューヨークでしか買えないスニーカーを購入することに成功。
やればできる!!Yeah!  写真を撮る余裕はありませんでしたが・・・
そしてこの日のランチは一風堂のラーメン。

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ラーメン一杯15$と、日本円で約2,000円と、ちょっと高めではありますが、そこはニューヨーク価格ということで。

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夜はお寿司!!

100

普通に美味しい♪
 
9月29日(火)晴れ
今日でニューヨークともお別れ。
思い残すことがないよう、まずはニューヨークに来たらどうしても食べたいランキング2位の、ホットドッグを探しにタイムズスクエアー方面に向かいます。
何度もこの辺りを歩いていると、まるでニューヨークが自分の庭のように思えてきたのは気のせいでしょうか。
また、ここにいると英語が話せるような気がしてくるのですが、それもきっと気のせいでしょう(笑)
※編集部:気のせいです。
 
念願のホットドッグ♪♪

100

・・・・
街の中にお馬さん♪♪

100

気を取り直して、お昼はマックにしてみました♪♪

100

値段は日本とあまり変わらず、味もサイズも同じ。
もっとビックサイズが出てくると思っていたので以外でした。
It’s amazing!
地下鉄に乗って、グランド・セントラル駅へ。

100

X-MENの撮影でも使われた駅として有名。

100

広い構内。

100

天井には星座が描かれていましたよー

青い空

100

日が暮れる前にセントラルパークへ。

100
100

誰だろう?ふーあーゆー

100

これに乗って中を回るみたい。

100
100

大都会のすぐそばに、こんな自然があるなんて不思議な感じがします。
さて、ニューヨーク最後の晩餐は「かつ濱」というお店へ。
結局、日本食。

100

冷奴と冷たいビール♪

100

白いごはんが美味しいYO!!
日本人に生まれてよかったYO!!
このあと食事が終わって、夜のニューヨークの街をブラブラとゆっくり歩き、この街並みを思い出の中にしまいながらホテルへと戻っていきました。
こうして今回のニューヨークの旅は、私の一生の思い出となりました。
ニューヨークの皆さん本当にありがとうございました!
 
9月30日(水)雨
この日、ニューヨークにきて初めての雨。
私たちは朝7時に起き帰国の途に着きました。

100

始めてのタクシーでニューアーク空港へ。
空港を出発すると、私は疲れていたのかすぐ深い眠りにつきました。
山井「今週の週末スケジュール空いてる?」
寿人「その日は、ロンドンで麻雀大会があってゲストで呼ばれてます」
山井「じゃあタッキーは?」
タッキー「僕はその日フランスで、ロン2のリアル大会ですね」
山井「そっか、みんな忙しいね、瀬戸熊さんもニューヨークで第50期鳳凰位決定戦だもんね」
寿人「今回8連覇がかかっていますからね。世界中で注目ですよ」
タッキー「10ヶ国で同時生中継されるみたいですね」
山井「ところで今回のメンバーは?」
寿人「山井さん知らないんですか?」
タッキー「藤崎さんと亜樹さんと、あとほらあの人、20年くらい前にニューヨークで山井さんの7連勝をまくったひと!」
山井「Thomas!!!」
なんて夢を見ていたかどうかは内緒です。
Good-by!Everybody!
※編集部:皆を巻き込まないで下さい。