第108回:中級講座『構想~対応力~その弐』 山田 浩之
2015年12月11日
先月、序盤のポイントとしてお伝えしたように、アガリを逃さぬように目一杯に手を広げて次のような牌姿になりました。
ツモ ドラ
東3局 東家 7巡目(日本プロ麻雀連盟Aルール)
456と567の三色をねらっていたところ、ツモでソウズの一通もみえてきました。
3つは天秤にかけられないので、どれか1つは諦めなければなりません。
さてどうしますか?
1)ツモ切り
2)切り
3)切り
シャンテン数を落とさずに手役を狙うのはこの3択です。麻雀力UPのためにもまず自分で考えてみてください。
まず理想形をイメージしてみましょう。
類似したパターンはまだまだありますが、このようなイメージはもてたでしょうか?
それでは各選択肢のメリットディメリットを考えてみましょう。
1)切り
これは456、567の三色が狙えます。跳満から倍満までMAXの打点が狙えることが最大のメリットですが、という裏目が存在することがディメリットになります。
2)切り
これは、567の三色と一通が狙えます。牌効率上ロスがないのですが、ドラを手放すので満貫までと打点が下がります。
3)切り
これは456の三色と一通が狙えます。これは三色と一通両方で跳満が狙えますが、とという2つのカンチャンができ、形が悪くなるのが気になります。
これをふまえると1)が一番優秀だと思います。
ですが実際のリーグ戦では3)を選択しました。これは他者の河の情報があったからです。
南家
西家
北家
ドラがマンズということもありますが、極端にマンズが高いことがわかるでしょう。
しかもが使われていなそうなので山に残っていそうです。
切りで456の三色やドラの重なりの保険はかけていますが、一通に照準を定め、すぐに引かないかぎりは全部払っていくつもりでした。
実戦では狙い通り、とツモり、一通確定のリーチを打ち、アガリをものにすることができました。
これはかなりうまくいった例ですが、中盤になると相手の河から得られる情報が増えていきます。
その情報をしっかり把握して、攻守にいかしていくことが大切です。
では逆にこのリーチを受けた子方の立場になって考えてみましょう。
捨て牌は以下
(はツモ切り)
まず一番のポイントはと両面を払っていることです。が手出しかどうかで意味が全く変わってくるので見落としは禁物です。
そして、下家がマンズのホンイツの可能性があるのに、と打ち出すということは全力でアガリに向かっていることがわかります。
打点のある好形1シャンテン以上とみて間違いないでしょう。テンパイが入っている可能性もあります。
ということは、よほどの手が入っていない限りはしっかり対応しなくてはなりません。
手出しをみたら、いつ親からリーチがきてもいいように準備する必要があるのです。
そうすることで失点をおさえることができます。
このように守備の面でも、相手の河や手出しなのかツモ切りなのかを見ることは大切になります。
そしてドラの切りリーチ。
点数がフラットな東場で、見た目上ドラターツを払ってのリーチ。
(二度受けの待ちの可能性はある)ということは相手が普通に打っているとすれば、待ちはわかりませんが打点のあるリーチだということは予測できます。
それに自分の手の価値、打点の高さや速度、形を踏まえて正面から戦うのか、まわりながら捌くことを目指すのか、しっかり受けるのか判断していかなくてはなりません。
次回は色(一色手)についてお伝えしたいと思います。
それではまた来月(^_^)/~
カテゴリ:中級
中級/第108回:中級講座『構想~対応力~その弐』 山田 浩之
2015年12月11日
先月、序盤のポイントとしてお伝えしたように、アガリを逃さぬように目一杯に手を広げて次のような牌姿になりました。
ツモ ドラ
東3局 東家 7巡目(日本プロ麻雀連盟Aルール)
456と567の三色をねらっていたところ、ツモでソウズの一通もみえてきました。
3つは天秤にかけられないので、どれか1つは諦めなければなりません。
さてどうしますか?
1)ツモ切り
2)切り
3)切り
シャンテン数を落とさずに手役を狙うのはこの3択です。麻雀力UPのためにもまず自分で考えてみてください。
まず理想形をイメージしてみましょう。
類似したパターンはまだまだありますが、このようなイメージはもてたでしょうか?
それでは各選択肢のメリットディメリットを考えてみましょう。
1)切り
これは456、567の三色が狙えます。跳満から倍満までMAXの打点が狙えることが最大のメリットですが、という裏目が存在することがディメリットになります。
2)切り
これは、567の三色と一通が狙えます。牌効率上ロスがないのですが、ドラを手放すので満貫までと打点が下がります。
3)切り
これは456の三色と一通が狙えます。これは三色と一通両方で跳満が狙えますが、とという2つのカンチャンができ、形が悪くなるのが気になります。
これをふまえると1)が一番優秀だと思います。
ですが実際のリーグ戦では3)を選択しました。これは他者の河の情報があったからです。
南家
西家
北家
ドラがマンズということもありますが、極端にマンズが高いことがわかるでしょう。
しかもが使われていなそうなので山に残っていそうです。
切りで456の三色やドラの重なりの保険はかけていますが、一通に照準を定め、すぐに引かないかぎりは全部払っていくつもりでした。
実戦では狙い通り、とツモり、一通確定のリーチを打ち、アガリをものにすることができました。
これはかなりうまくいった例ですが、中盤になると相手の河から得られる情報が増えていきます。
その情報をしっかり把握して、攻守にいかしていくことが大切です。
では逆にこのリーチを受けた子方の立場になって考えてみましょう。
捨て牌は以下
(はツモ切り)
まず一番のポイントはと両面を払っていることです。が手出しかどうかで意味が全く変わってくるので見落としは禁物です。
そして、下家がマンズのホンイツの可能性があるのに、と打ち出すということは全力でアガリに向かっていることがわかります。
打点のある好形1シャンテン以上とみて間違いないでしょう。テンパイが入っている可能性もあります。
ということは、よほどの手が入っていない限りはしっかり対応しなくてはなりません。
手出しをみたら、いつ親からリーチがきてもいいように準備する必要があるのです。
そうすることで失点をおさえることができます。
このように守備の面でも、相手の河や手出しなのかツモ切りなのかを見ることは大切になります。
そしてドラの切りリーチ。
点数がフラットな東場で、見た目上ドラターツを払ってのリーチ。
(二度受けの待ちの可能性はある)ということは相手が普通に打っているとすれば、待ちはわかりませんが打点のあるリーチだということは予測できます。
それに自分の手の価値、打点の高さや速度、形を踏まえて正面から戦うのか、まわりながら捌くことを目指すのか、しっかり受けるのか判断していかなくてはなりません。
次回は色(一色手)についてお伝えしたいと思います。
それではまた来月(^_^)/~
カテゴリ:中級
第23期東北プロリーグ後期第3節レポート
2015年12月10日
第3節組み合わせ(敬称略)
Aリーグ
・武藤武×遠藤昭太×大里奈美×山下敬介(別日対局)
・東幸一郎×森麻沙也×栗林明×安ヶ平浩希×皆川直毅(5人打ち)
・椎名斗南×粕谷勇吉×神藤極×石井良樹
Bリーグ
・早川林香×泉亮多×佐藤晃大(急遽欠場が出たため黒子が入る)
・井上美里×佐々木啓文×吉田勝弥×野家龍治
・新田大輔×及川慶次×斎藤智大×千田諒
リーグ戦もちょうど真ん中の3節目にはいり、各々自分の持ち点や順位を意識し始める分岐点。当然、その日の調子や勝ちたいという思いだけでは立ち回れなくなる頃合だ。
Aリーグで戦っているものは、最下位を取ると降級してしまうので、成績が振るわなかったとしても気が抜けない。今まで以上に戦い方が重要になってくると僕は思う。
そんな僕の成績はというと、1節目はどうしようもなく手が入らなくて武藤プロにコテンパンにやっつけられての12位。2節目はこれではいかんぞと踏ん張って点数を何とかプラスの域にまで持ってこれた。現状7位、一番上とのポイント差は52P。残り3節を考えると詰められない点差ではない。最終節は上位4名の潰し合いになるので、4節目までには何とか4位にまで入る必要があるから今節の目標は+25P。できれば皆川プロよりポイントを上回っておきたいので、必然今日の僕のマークは皆川プロで、極力皆川プロに放銃しないをテーマに麻雀を打ちました。
って、これはあくまで僕が打ち出した目標であってただの願望。そんなに上手く行くはずもなく、道中何度も諦めかけたし、たった半荘4回なのに何度も苦しめられた。
それでも愚直に自分で決めた目標を達成するために必死で食らいついていった。
その甲斐あってか今節の結果は+27.8でトータル+34.7P。順位も4位の位置に付けることができました。上位も下位も大した開きがない油断出来ない位置だが、自分で決めた目標を達成出来たことは素直に喜んで次回のモチベーションアップの材料にして次節はさらに頑張って行きたいと思います。
Aリーグ
順位 | 名前 | 第1節 | 第2節 | 第3節 | 第4節 | 第5節 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 椎名 斗南 | ▲ 35.3 | 51.6 | 83.2 | 99.5 | ||
2 | 青木 武 | 75.5 | ▲ 17.8 | 7.3 | 65.0 | ||
3 | 粕谷 勇吉 | 26.4 | 20.1 | 6.0 | 52.5 | ||
4 | 栗林 明 | ▲ 38.1 | 45.0 | 27.8 | 34.7 | ||
5 | 山下 敬介 | 25.4 | ▲ 7.9 | ▲ 8.1 | 9.4 | ||
6 | 東 幸一郎 | ▲ 28.7 | ▲ 36.3 | 72.5 | 7.5 | ||
7 | 皆川 直毅 | 32.1 | 9.5 | ▲ 41.8 | ▲ 0.2 | ||
8 | 杜 麻沙也 | 14.0 | ▲ 36.7 | 4.5 | ▲ 18.2 | ||
9 | 遠藤 昭太 | 13.6 | ▲ 37.7 | 5.6 | ▲ 18.5 | ||
10 | 石井 良樹 | 1.4 | 8.1 | ▲ 42.5 | ▲ 33.0 | ||
11 | 神藤 極 | ▲ 17.0 | 7.3 | ▲ 48.7 | ▲ 58.4 | ||
12 | 大里 奈美 | ▲ 16.1 | ▲ 20.2 | ▲ 24.8 | ▲ 61.1 | ||
13 | 安ヶ平 浩希 | ▲ 54.2 | ▲ 6.0 | ▲ 63.0 | ▲ 123.2 |
Bリーグ
順位 | 名前 | 第1節 | 第2節 | 第3節 | 第4節 | 第5節 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 早川 林香 | 45.7 | 25.0 | 14.3 | 85.0 | ||
2 | 及川 慶次 | 23.5 | 1.4 | 50.8 | 75.7 | ||
3 | 新田 大輔 | 3.9 | 75.1 | ▲ 42.2 | 36.8 | ||
4 | 佐々木 啓文 | 37.6 | ▲ 9.7 | 1.7 | 29.6 | ||
5 | 吉田 勝弥 | 28.0 | 1.0 | ▲ 1.5 | 27.5 | ||
6 | 佐藤 晃大 | 25.8 | 12.0 | ▲ 10.4 | 27.4 | ||
7 | 井上 美里 | 14.4 | ▲ 29.7 | 33.8 | 18.5 | ||
8 | 泉 亮太 | 1.8 | ▲ 33.7 | 14.1 | ▲ 17.8 | ||
9 | 斎藤 智大 | 0.5 | ▲ 20.1 | ▲ 50.3 | ▲ 69.9 | ||
10 | 千田 諒 | ▲ 85.2 | ▲ 32.5 | 41.7 | ▲ 76.0 | ||
11 | 野家 龍治 | ▲ 64.0 | 11.2 | ▲ 34.0 | ▲ 86.8 | ||
12 | 高橋 清隆 | ▲ 53.0 | ▲ 120.0 | ▲ 150.0 | ▲ 323.0 |
カテゴリ:東北プロリーグ レポート
東北プロリーグ レポート/第23期東北プロリーグ後期第3節レポート
2015年12月10日
第3節組み合わせ(敬称略)
Aリーグ
・武藤武×遠藤昭太×大里奈美×山下敬介(別日対局)
・東幸一郎×森麻沙也×栗林明×安ヶ平浩希×皆川直毅(5人打ち)
・椎名斗南×粕谷勇吉×神藤極×石井良樹
Bリーグ
・早川林香×泉亮多×佐藤晃大(急遽欠場が出たため黒子が入る)
・井上美里×佐々木啓文×吉田勝弥×野家龍治
・新田大輔×及川慶次×斎藤智大×千田諒
リーグ戦もちょうど真ん中の3節目にはいり、各々自分の持ち点や順位を意識し始める分岐点。当然、その日の調子や勝ちたいという思いだけでは立ち回れなくなる頃合だ。
Aリーグで戦っているものは、最下位を取ると降級してしまうので、成績が振るわなかったとしても気が抜けない。今まで以上に戦い方が重要になってくると僕は思う。
そんな僕の成績はというと、1節目はどうしようもなく手が入らなくて武藤プロにコテンパンにやっつけられての12位。2節目はこれではいかんぞと踏ん張って点数を何とかプラスの域にまで持ってこれた。現状7位、一番上とのポイント差は52P。残り3節を考えると詰められない点差ではない。最終節は上位4名の潰し合いになるので、4節目までには何とか4位にまで入る必要があるから今節の目標は+25P。できれば皆川プロよりポイントを上回っておきたいので、必然今日の僕のマークは皆川プロで、極力皆川プロに放銃しないをテーマに麻雀を打ちました。
って、これはあくまで僕が打ち出した目標であってただの願望。そんなに上手く行くはずもなく、道中何度も諦めかけたし、たった半荘4回なのに何度も苦しめられた。
それでも愚直に自分で決めた目標を達成するために必死で食らいついていった。
その甲斐あってか今節の結果は+27.8でトータル+34.7P。順位も4位の位置に付けることができました。上位も下位も大した開きがない油断出来ない位置だが、自分で決めた目標を達成出来たことは素直に喜んで次回のモチベーションアップの材料にして次節はさらに頑張って行きたいと思います。
Aリーグ
順位 | 名前 | 第1節 | 第2節 | 第3節 | 第4節 | 第5節 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 椎名 斗南 | ▲ 35.3 | 51.6 | 83.2 | 99.5 | ||
2 | 青木 武 | 75.5 | ▲ 17.8 | 7.3 | 65.0 | ||
3 | 粕谷 勇吉 | 26.4 | 20.1 | 6.0 | 52.5 | ||
4 | 栗林 明 | ▲ 38.1 | 45.0 | 27.8 | 34.7 | ||
5 | 山下 敬介 | 25.4 | ▲ 7.9 | ▲ 8.1 | 9.4 | ||
6 | 東 幸一郎 | ▲ 28.7 | ▲ 36.3 | 72.5 | 7.5 | ||
7 | 皆川 直毅 | 32.1 | 9.5 | ▲ 41.8 | ▲ 0.2 | ||
8 | 杜 麻沙也 | 14.0 | ▲ 36.7 | 4.5 | ▲ 18.2 | ||
9 | 遠藤 昭太 | 13.6 | ▲ 37.7 | 5.6 | ▲ 18.5 | ||
10 | 石井 良樹 | 1.4 | 8.1 | ▲ 42.5 | ▲ 33.0 | ||
11 | 神藤 極 | ▲ 17.0 | 7.3 | ▲ 48.7 | ▲ 58.4 | ||
12 | 大里 奈美 | ▲ 16.1 | ▲ 20.2 | ▲ 24.8 | ▲ 61.1 | ||
13 | 安ヶ平 浩希 | ▲ 54.2 | ▲ 6.0 | ▲ 63.0 | ▲ 123.2 |
Bリーグ
順位 | 名前 | 第1節 | 第2節 | 第3節 | 第4節 | 第5節 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 早川 林香 | 45.7 | 25.0 | 14.3 | 85.0 | ||
2 | 及川 慶次 | 23.5 | 1.4 | 50.8 | 75.7 | ||
3 | 新田 大輔 | 3.9 | 75.1 | ▲ 42.2 | 36.8 | ||
4 | 佐々木 啓文 | 37.6 | ▲ 9.7 | 1.7 | 29.6 | ||
5 | 吉田 勝弥 | 28.0 | 1.0 | ▲ 1.5 | 27.5 | ||
6 | 佐藤 晃大 | 25.8 | 12.0 | ▲ 10.4 | 27.4 | ||
7 | 井上 美里 | 14.4 | ▲ 29.7 | 33.8 | 18.5 | ||
8 | 泉 亮太 | 1.8 | ▲ 33.7 | 14.1 | ▲ 17.8 | ||
9 | 斎藤 智大 | 0.5 | ▲ 20.1 | ▲ 50.3 | ▲ 69.9 | ||
10 | 千田 諒 | ▲ 85.2 | ▲ 32.5 | 41.7 | ▲ 76.0 | ||
11 | 野家 龍治 | ▲ 64.0 | 11.2 | ▲ 34.0 | ▲ 86.8 | ||
12 | 高橋 清隆 | ▲ 53.0 | ▲ 120.0 | ▲ 150.0 | ▲ 323.0 |
カテゴリ:東北プロリーグ レポート
第41期王位戦A級決勝レポート 中村 慎吾
2015年12月09日
11月22日(日)、有楽町にある錦江荘にて行われたA級決勝。その模様を昨日の本戦に引き続き私中村が務めさせて頂きます。
まずは簡単にシステムの説明をしましょう。
ベスト72から始まるこのA級決勝は全7回戦行い、
4回戦終了後に下位24名が敗退し、ベスト48
5回戦終了後に下位12名が敗退し、ベスト36
6回戦終了後に下位8名が敗退し、ベスト28
最終7回戦に、上位15名が準決勝へと駒を進め、現王位・清原を加えた16名での戦いとなります。
それではシード選手の紹介から参りましょう。
(歴代王位)
森山茂和 |
灘麻太郎 |
荒正義 |
滝沢和典 |
ダンプ大橋 |
清水香織 |
井出一覚 |
森下剛任 |
羽山真生 |
多井隆晴 |
二見大輔 |
宮崎和樹 |
(前年度決勝進出者)
五十嵐毅 |
矢島享 |
(現鳳凰位)
前田直哉 |
(現十段位)
柴田吉和 |
4回戦が終了し、歴代王位である灘、滝沢、ダンプ、井出、清水、羽山、宮崎、現鳳凰位の前田が敗退する波乱の展開となった。
特に滝沢は3回戦に
ドラ
この18,000リーチを打つも
リーチ ツモ
これを山田学武にアガられ親被り、無念の敗退となった。
因みに山田は、あくまで個人的主観だが全7回戦を通して一番いい表情で麻雀を打っていた。
そして5回戦が終了し、A2リーガーの刀川、石渡、2回戦で四暗刻をアガった五十嵐等12名が敗退となった。
5回戦終了時点での15位のボーダーが+43.6P。
ボーダーは上がると予想されるため、現時点でプラスが一桁の者が最終的に勝ち残るには、残り2回戦で大きめのトップ、若しくは2連勝が条件となってくる。
逆にポイントに余裕のある者は、勝負所を見極め無駄な放銃は避けたいところだ。
続く6回戦、1、2回戦と2連続4着スタートで苦しい展開だった多井が、3回戦のデカトップを機にここまで勝ち上がって来たが、無念の敗退となってしまった。
筆者は、多井の後ろで見る機会が多かったのだが、押し引きバランスが素晴らしかった。展開に恵まれなかったこともあり、ここで敗退となったが来年は必ずリベンジしてくれる事だろう。
6回戦は他にも、歴代王位の森山、森下、現最高位の近藤等8名が敗退した。
さあ、泣いても笑っても最終7回戦が始まります。準決勝進出である15位のボーダーは少し上がって+44.2P。最低でも+50P弱は欲しいところか。
本戦を1位通過したASAPINさん。準決勝進出には5万点弱のトップが必要だったが、ここで惜しくも敗退。
そして藤崎も、通過には+10P程必要だったが、展開に恵まれずに敗退。
歴代王位の荒、二見、女流の安田もここで無念の敗退となった。
最終戦のラス前まで、ポイントに余裕のあった蛯原だが、痛恨の8,000を放銃してしまい、次点の16位フィニッシュとなった。
丁寧に打っていれば、放銃を回避できただけに悔いが残っただろう。この悔しさをバネにして、来年もまたこのステージに戻ってきてほしい。
1位通過は、2回戦で8,000オール、6,000オールとアガり9万点トップを取った野方祐介。
今期の十段戦決勝が記憶に新しいが、そのリベンジに燃えるか。
以下、通過順。(敬称略)
中岫宏文、海老沢稔(最高位戦)、山脇千文美、渋川難波(協会)、高谷圭一、
半沢優一(一般)、山田学武、老月貴紀、柴田吉和、谷誠之、藤井淳(一般)、
櫻井秀樹、石井一馬(最高位戦)、鈴木秀幸。
山脇は女流で唯一の通過。野方、櫻井、柴田の今期の十段戦決勝面子の戦いも面白そうだ。
カテゴリ:王位戦 レポート
王位戦 レポート/第41期王位戦A級決勝レポート 中村 慎吾
2015年12月09日
11月22日(日)、有楽町にある錦江荘にて行われたA級決勝。その模様を昨日の本戦に引き続き私中村が務めさせて頂きます。
まずは簡単にシステムの説明をしましょう。
ベスト72から始まるこのA級決勝は全7回戦行い、
4回戦終了後に下位24名が敗退し、ベスト48
5回戦終了後に下位12名が敗退し、ベスト36
6回戦終了後に下位8名が敗退し、ベスト28
最終7回戦に、上位15名が準決勝へと駒を進め、現王位・清原を加えた16名での戦いとなります。
それではシード選手の紹介から参りましょう。
(歴代王位)
森山茂和 |
灘麻太郎 |
荒正義 |
滝沢和典 |
ダンプ大橋 |
清水香織 |
井出一覚 |
森下剛任 |
羽山真生 |
多井隆晴 |
二見大輔 |
宮崎和樹 |
(前年度決勝進出者)
五十嵐毅 |
矢島享 |
(現鳳凰位)
前田直哉 |
(現十段位)
柴田吉和 |
4回戦が終了し、歴代王位である灘、滝沢、ダンプ、井出、清水、羽山、宮崎、現鳳凰位の前田が敗退する波乱の展開となった。
特に滝沢は3回戦に
ドラ
この18,000リーチを打つも
リーチ ツモ
これを山田学武にアガられ親被り、無念の敗退となった。
因みに山田は、あくまで個人的主観だが全7回戦を通して一番いい表情で麻雀を打っていた。
そして5回戦が終了し、A2リーガーの刀川、石渡、2回戦で四暗刻をアガった五十嵐等12名が敗退となった。
5回戦終了時点での15位のボーダーが+43.6P。
ボーダーは上がると予想されるため、現時点でプラスが一桁の者が最終的に勝ち残るには、残り2回戦で大きめのトップ、若しくは2連勝が条件となってくる。
逆にポイントに余裕のある者は、勝負所を見極め無駄な放銃は避けたいところだ。
続く6回戦、1、2回戦と2連続4着スタートで苦しい展開だった多井が、3回戦のデカトップを機にここまで勝ち上がって来たが、無念の敗退となってしまった。
筆者は、多井の後ろで見る機会が多かったのだが、押し引きバランスが素晴らしかった。展開に恵まれなかったこともあり、ここで敗退となったが来年は必ずリベンジしてくれる事だろう。
6回戦は他にも、歴代王位の森山、森下、現最高位の近藤等8名が敗退した。
さあ、泣いても笑っても最終7回戦が始まります。準決勝進出である15位のボーダーは少し上がって+44.2P。最低でも+50P弱は欲しいところか。
本戦を1位通過したASAPINさん。準決勝進出には5万点弱のトップが必要だったが、ここで惜しくも敗退。
そして藤崎も、通過には+10P程必要だったが、展開に恵まれずに敗退。
歴代王位の荒、二見、女流の安田もここで無念の敗退となった。
最終戦のラス前まで、ポイントに余裕のあった蛯原だが、痛恨の8,000を放銃してしまい、次点の16位フィニッシュとなった。
丁寧に打っていれば、放銃を回避できただけに悔いが残っただろう。この悔しさをバネにして、来年もまたこのステージに戻ってきてほしい。
1位通過は、2回戦で8,000オール、6,000オールとアガり9万点トップを取った野方祐介。
今期の十段戦決勝が記憶に新しいが、そのリベンジに燃えるか。
以下、通過順。(敬称略)
中岫宏文、海老沢稔(最高位戦)、山脇千文美、渋川難波(協会)、高谷圭一、
半沢優一(一般)、山田学武、老月貴紀、柴田吉和、谷誠之、藤井淳(一般)、
櫻井秀樹、石井一馬(最高位戦)、鈴木秀幸。
山脇は女流で唯一の通過。野方、櫻井、柴田の今期の十段戦決勝面子の戦いも面白そうだ。
カテゴリ:王位戦 レポート
第32期A2リーグ第8節レポート 紺野 真太郎
2015年12月08日
雨、曇り、曇り、曇り、曇り、雨、曇り、曇り・・・「今日も曇りかな・・曇りならまだいいが、雨だと・・」
最近の天気の話ではない。私の今期のリーグ成績である。雨の日はちゃんと傘を差してずぶ濡れになるのを防いでいた気がするが、問題は曇りの日。本当に曇っていたのか、晴れていたのに勝手に日陰に入り、曇りだと思い込んでいたような気がしてならない。晴れの日はちゃんと陽の光を浴びなければ・・
今回の対戦相手は滝沢、吉田、白鳥。
場から得られる情報が比較的信頼できる相手だけにやりやすいが、各自が勝負処を抱えての戦いだけに一瞬たりとも気は抜けない。
1回戦東1局、カンの役無しテンパイが入るが手替わりがある為ヤミテンに構える。
ドラ
そのままの形で親の吉田に続けてを2枚打たれる。厳しいかなと思っていると絶好のをツモ。
もちろん打とし–に受けるが直前に打たれていることもあり、リーチは打たず。
2、3巡の間ならこぼれるかもとの淡い期待もあったが、白鳥には即座に対応され、滝沢も同様。
吉田も思うように手が進まずに1人テンパイ。
「また曇りかな・・」そんな思いを抱え進めていく。
南4局1本場、5巡目に白鳥テンパイ。
ドラ
片アガリ三色の–。白鳥の持ち点は27,800。安めツモでも原点を超え、リーチ棒を出すと1人テンパイでも浮きにはならない為のヤミか。
9巡目、私がツモ切った2枚目のを親の滝沢が仕掛ける。滝沢がこういう場面で仕掛けたらまず好形1シャンテン以上、ほとんどが勝算のあるテンパイだろう。
私は直後のツモで滝沢に対してオリを選択。白鳥の気配はほとんど感じられていなかったので、これは怪我の功名か。
決着は滝沢がをツモ切り白鳥が5,200をアガった。白鳥にとってはほぼベストの結果。
リーチを選択していたら1人テンパイで終っていたであろう。
白鳥の残留に賭ける執念が感じられた局であった。
2回戦東2局9巡目、親の白鳥がをポンして打。更にの手出しが入りテンパイ気配。
役はよくわからないが、とが見えてない為どちらかか、両方か。
吉田の手つきも勝負を匂わしておりここは受けに廻ったほうが無難と思ったところに吉田のリーチ。
これは想定内なので大人しくを落とし対応した。滝沢もテンパイを入れていたがここは白鳥に軍配。
吉田にとっては痛い7,700放銃となった。
リーグ戦でこのような状況になった後、基本的には不調とみる吉田とは正面から戦い、好調とみる白鳥とは裏を取るように戦う。
あくまでも基本的なので自分の調子次第であることはいうまでもないが・・
南3局1本場、親の吉田にを仕掛けられるもテンパイ。
ドラ
引いて手替わりしたらリーチでぶつけるつもりであった。
や引きでもヤミで押すつもりであった。でも、どこまでいっても手替わりしなかった。
をツモ切る。今思えばここが止め時だったように思う。
吉田に手出しが入る。次巡、吉田長考。手牌は
ポン ポン ツモ ドラ
吉田はこの時私の待ちを探っていたという。メンホンまであっての–かソーズならば–も十分ある。
ただ自分のアガリを考えれば、巡目も深くなってきている為、少しでもアガリがありそうな方へ受けたい。(は吉田から2枚見え、は1枚見え)吉田は勝負を選択。
こちらからは打はドラとの振り替わりに見えていたが、は長考もあり、単純なスライドには見えなかった。
私にやってきたのは。気持ちが悪い。一瞬止まるが目にはとが入る。ツモ切り。明らかに押し過ぎだった。
解説の瀬戸熊の「嘘でしょう・・」のつぶやき。
子供のころに母親から「雨が降りそうだから傘を持っていきなさい」と何度言われた事だろうか。
今日は曇ってるなって感じていたはずなのに・・
3回戦は最初から傘を持って出かけた。
戦い方の入りとしては正しいかはわからないが、とにかく手応えが引っかかるのを待った。
東4局1本場の第1ツモ
ツモ
色々な可能性を見て打。ここまでの苦しさがピークを越えた感じがあり、ここは素直に行く気になる。
そこに親の吉田からリーチが入る。
自分の手牌からも第一感は七対子のドラ単騎。
ドラトイツの別の待ちもなくはないが、ここは手牌に沿おうと勝負に行く。
一発目のを皮切りに生牌の、これも無筋のと立て続けに押した。
結局テンパイすら叶わなかったが、押せたこと、ズレていなかったことに手応えを感じられた。
南3局配牌
ドラ
正直「なんだこれは」って思った。それと同時にこれを逃したら・・と緊張もした。
幸いツモも効き満貫をアガることが出来、オーラスも1,300・2,600で1人浮きまでいった。
何が起こるかわからないという意味で、麻雀とは本当に恐ろしいゲームである。
最終戦は大荒れの展開に。
吉田が先制し、私が一時突き抜け、白鳥が巻き返し、一時はハコ寸前まで追い込まれた滝沢も原点近くまで戻し、吉田がオーラスの親でもう一度差し返すといった半荘であった。
終ってみれば私の今節は+3.6Pといつも通りの曇りに終わった。
だが、晴れ間が覗いていなかったわけではない。ここまでの戦いでもどこかで勝ち切れていないのであろう。
残りは2節。最後まで全力で戦うが、傘だけは鞄に忍ばせておくようにしよう。
カテゴリ:プロリーグ(鳳凰戦)レポート
プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第32期A2リーグ第8節レポート 紺野 真太郎
2015年12月08日
雨、曇り、曇り、曇り、曇り、雨、曇り、曇り・・・「今日も曇りかな・・曇りならまだいいが、雨だと・・」
最近の天気の話ではない。私の今期のリーグ成績である。雨の日はちゃんと傘を差してずぶ濡れになるのを防いでいた気がするが、問題は曇りの日。本当に曇っていたのか、晴れていたのに勝手に日陰に入り、曇りだと思い込んでいたような気がしてならない。晴れの日はちゃんと陽の光を浴びなければ・・
今回の対戦相手は滝沢、吉田、白鳥。
場から得られる情報が比較的信頼できる相手だけにやりやすいが、各自が勝負処を抱えての戦いだけに一瞬たりとも気は抜けない。
1回戦東1局、カンの役無しテンパイが入るが手替わりがある為ヤミテンに構える。
ドラ
そのままの形で親の吉田に続けてを2枚打たれる。厳しいかなと思っていると絶好のをツモ。
もちろん打とし–に受けるが直前に打たれていることもあり、リーチは打たず。
2、3巡の間ならこぼれるかもとの淡い期待もあったが、白鳥には即座に対応され、滝沢も同様。
吉田も思うように手が進まずに1人テンパイ。
「また曇りかな・・」そんな思いを抱え進めていく。
南4局1本場、5巡目に白鳥テンパイ。
ドラ
片アガリ三色の–。白鳥の持ち点は27,800。安めツモでも原点を超え、リーチ棒を出すと1人テンパイでも浮きにはならない為のヤミか。
9巡目、私がツモ切った2枚目のを親の滝沢が仕掛ける。滝沢がこういう場面で仕掛けたらまず好形1シャンテン以上、ほとんどが勝算のあるテンパイだろう。
私は直後のツモで滝沢に対してオリを選択。白鳥の気配はほとんど感じられていなかったので、これは怪我の功名か。
決着は滝沢がをツモ切り白鳥が5,200をアガった。白鳥にとってはほぼベストの結果。
リーチを選択していたら1人テンパイで終っていたであろう。
白鳥の残留に賭ける執念が感じられた局であった。
2回戦東2局9巡目、親の白鳥がをポンして打。更にの手出しが入りテンパイ気配。
役はよくわからないが、とが見えてない為どちらかか、両方か。
吉田の手つきも勝負を匂わしておりここは受けに廻ったほうが無難と思ったところに吉田のリーチ。
これは想定内なので大人しくを落とし対応した。滝沢もテンパイを入れていたがここは白鳥に軍配。
吉田にとっては痛い7,700放銃となった。
リーグ戦でこのような状況になった後、基本的には不調とみる吉田とは正面から戦い、好調とみる白鳥とは裏を取るように戦う。
あくまでも基本的なので自分の調子次第であることはいうまでもないが・・
南3局1本場、親の吉田にを仕掛けられるもテンパイ。
ドラ
引いて手替わりしたらリーチでぶつけるつもりであった。
や引きでもヤミで押すつもりであった。でも、どこまでいっても手替わりしなかった。
をツモ切る。今思えばここが止め時だったように思う。
吉田に手出しが入る。次巡、吉田長考。手牌は
ポン ポン ツモ ドラ
吉田はこの時私の待ちを探っていたという。メンホンまであっての–かソーズならば–も十分ある。
ただ自分のアガリを考えれば、巡目も深くなってきている為、少しでもアガリがありそうな方へ受けたい。(は吉田から2枚見え、は1枚見え)吉田は勝負を選択。
こちらからは打はドラとの振り替わりに見えていたが、は長考もあり、単純なスライドには見えなかった。
私にやってきたのは。気持ちが悪い。一瞬止まるが目にはとが入る。ツモ切り。明らかに押し過ぎだった。
解説の瀬戸熊の「嘘でしょう・・」のつぶやき。
子供のころに母親から「雨が降りそうだから傘を持っていきなさい」と何度言われた事だろうか。
今日は曇ってるなって感じていたはずなのに・・
3回戦は最初から傘を持って出かけた。
戦い方の入りとしては正しいかはわからないが、とにかく手応えが引っかかるのを待った。
東4局1本場の第1ツモ
ツモ
色々な可能性を見て打。ここまでの苦しさがピークを越えた感じがあり、ここは素直に行く気になる。
そこに親の吉田からリーチが入る。
自分の手牌からも第一感は七対子のドラ単騎。
ドラトイツの別の待ちもなくはないが、ここは手牌に沿おうと勝負に行く。
一発目のを皮切りに生牌の、これも無筋のと立て続けに押した。
結局テンパイすら叶わなかったが、押せたこと、ズレていなかったことに手応えを感じられた。
南3局配牌
ドラ
正直「なんだこれは」って思った。それと同時にこれを逃したら・・と緊張もした。
幸いツモも効き満貫をアガることが出来、オーラスも1,300・2,600で1人浮きまでいった。
何が起こるかわからないという意味で、麻雀とは本当に恐ろしいゲームである。
最終戦は大荒れの展開に。
吉田が先制し、私が一時突き抜け、白鳥が巻き返し、一時はハコ寸前まで追い込まれた滝沢も原点近くまで戻し、吉田がオーラスの親でもう一度差し返すといった半荘であった。
終ってみれば私の今節は+3.6Pといつも通りの曇りに終わった。
だが、晴れ間が覗いていなかったわけではない。ここまでの戦いでもどこかで勝ち切れていないのであろう。
残りは2節。最後まで全力で戦うが、傘だけは鞄に忍ばせておくようにしよう。
カテゴリ:プロリーグ(鳳凰戦)レポート
第41期王位戦A級本戦レポート 中村 慎吾
2015年12月07日
さあ、今年も王位戦の季節がやって参りました。1973年から始まった王位戦も今回で41期目。昨年は清原続光プロの最終戦オーラス、6,000オールの劇的な逆転優勝で幕を閉じましたが、今年は一体どんなドラマが待っているのでしょうか。
本戦の模様を予選であっさり敗退した、私中村がレポート致します。
このA級本戦は、各地で開催された予選とA級予選を勝ち上がった者にシード選手を加えた220名によって行われます。
4回戦終了時にマイナスの者は敗退。プラスの者で5回戦目を行い、上位56名が翌日のA級決勝に駒を進めます。
ルールは一発・裏ドラのない日本プロ麻雀連盟Aルールを採用。
日本プロ麻雀連盟からは、
小島武夫 |
古川孝次 |
前原雄大 |
沢崎誠 |
ともたけ雅晴 |
藤崎智 |
瀬戸熊直樹 |
望月雅継 |
勝又健二 |
近藤久晴 |
柴田弘幸 |
山井弘 |
佐々木寿人 |
山田浩之 |
猿川真寿 |
櫻井秀樹 |
紺野真太郎 |
白鳥翔 |
二階堂亜樹 |
宮内こずえ |
和久津晶 |
魚谷侑未 |
黒沢咲 |
手塚紗掬 |
仲田加南 |
童瞳 |
小笠原奈央 |
山脇千文美 |
等143名が参加。
日本プロ麻雀協会からは、
鍛冶田良一 |
木原浩一 |
等12名が参加。
最高位戦日本プロ麻雀協会からは、
近藤誠一 |
村上淳 |
石井一馬 |
設楽遥斗 |
等14名が参加。
RMUからは、
阿部孝則 |
河野高志 |
谷井茂文 |
の3名が参加。
一般からは48名の参加となった。
因みに、開始早々カメラを向けたらサービスショットを見せてくれたこちらのお二方は4回戦であっさり敗退。(笑)
藤原隆弘 |
二階堂瑠美 |
4回戦を終えてのボーダーが+30.3P。昨年が+22.7Pで最終ボーダーが+31.1Pだったことを踏まえると、+40P弱は欲しい所か。
各々の条件を確認しあい、最終5回戦が開始された。
全5回戦を終え、最終的なボーダーが+36.1P。
そして気になる結果だが、1位で通過したのはASAPINさん。
ASAPINさん |
そしてなんとベスト3まで一般の方が独占するという結果になった。
団体別で見ると、連盟からは、143名中41名が通過。
協会からは12名中4名通過。
最高位戦からは、14名中5名通過。
RMUは3名とも敗退。
一般からは48名中6名通過という結果になった。
明日のA級決勝は、今日の勝ち上がり者56名に加え、歴代王位、鳳凰位、十段位、昨年の決勝進出者などの72名が、現王位である清原継光の待つ準決勝への椅子をかけて戦います。
カテゴリ:王位戦 レポート
王位戦 レポート/第41期王位戦A級本戦レポート 中村 慎吾
2015年12月07日
さあ、今年も王位戦の季節がやって参りました。1973年から始まった王位戦も今回で41期目。昨年は清原続光プロの最終戦オーラス、6,000オールの劇的な逆転優勝で幕を閉じましたが、今年は一体どんなドラマが待っているのでしょうか。
本戦の模様を予選であっさり敗退した、私中村がレポート致します。
このA級本戦は、各地で開催された予選とA級予選を勝ち上がった者にシード選手を加えた220名によって行われます。
4回戦終了時にマイナスの者は敗退。プラスの者で5回戦目を行い、上位56名が翌日のA級決勝に駒を進めます。
ルールは一発・裏ドラのない日本プロ麻雀連盟Aルールを採用。
日本プロ麻雀連盟からは、
小島武夫 |
古川孝次 |
前原雄大 |
沢崎誠 |
ともたけ雅晴 |
藤崎智 |
瀬戸熊直樹 |
望月雅継 |
勝又健二 |
近藤久晴 |
柴田弘幸 |
山井弘 |
佐々木寿人 |
山田浩之 |
猿川真寿 |
櫻井秀樹 |
紺野真太郎 |
白鳥翔 |
二階堂亜樹 |
宮内こずえ |
和久津晶 |
魚谷侑未 |
黒沢咲 |
手塚紗掬 |
仲田加南 |
童瞳 |
小笠原奈央 |
山脇千文美 |
等143名が参加。
日本プロ麻雀協会からは、
鍛冶田良一 |
木原浩一 |
等12名が参加。
最高位戦日本プロ麻雀協会からは、
近藤誠一 |
村上淳 |
石井一馬 |
設楽遥斗 |
等14名が参加。
RMUからは、
阿部孝則 |
河野高志 |
谷井茂文 |
の3名が参加。
一般からは48名の参加となった。
因みに、開始早々カメラを向けたらサービスショットを見せてくれたこちらのお二方は4回戦であっさり敗退。(笑)
藤原隆弘 |
二階堂瑠美 |
4回戦を終えてのボーダーが+30.3P。昨年が+22.7Pで最終ボーダーが+31.1Pだったことを踏まえると、+40P弱は欲しい所か。
各々の条件を確認しあい、最終5回戦が開始された。
全5回戦を終え、最終的なボーダーが+36.1P。
そして気になる結果だが、1位で通過したのはASAPINさん。
ASAPINさん |
そしてなんとベスト3まで一般の方が独占するという結果になった。
団体別で見ると、連盟からは、143名中41名が通過。
協会からは12名中4名通過。
最高位戦からは、14名中5名通過。
RMUは3名とも敗退。
一般からは48名中6名通過という結果になった。
明日のA級決勝は、今日の勝ち上がり者56名に加え、歴代王位、鳳凰位、十段位、昨年の決勝進出者などの72名が、現王位である清原継光の待つ準決勝への椅子をかけて戦います。
カテゴリ:王位戦 レポート
第26回静岡リーグ(プロアマ混合)第1,2,3,4節レポート
2015年12月07日
第26回静岡リーグ第1節レポート:中寿文
土屋 幸弘
日本プロ麻雀連盟静岡支部所属。第30期生。
前回の静岡リーグで決勝進出(3位)。その直後に行われた新人王戦でも96名の中から堂々の決勝進出(4位)。静岡プロリーグでも決勝ボーダー。
私、中が個人的に注目している選手だ。上記を見てもらえば分かっていただけると思うが、この一年の活躍は目を見張るものがある。ただし決勝では悔しい思いをしているに違いない。今回の静岡リーグこそ、との思いは誰にも勝るであろう。
さて早速結果に目を移すと、注目選手土屋プロは+71.7Pで2位発進。いきなりのロケットスタートを決めた。土屋の持ち味は何と言っても和了を捕まえる能力の高さだろうか。ポイントを叩くときには一気に稼いでしまう印象がある。
そしてその上をいったのが親の役満を和了した、鳳凰戦B2リーグ所属の実力者太田昌樹プロ。太田は100Pを超えてしまった。これは参加者にとって、数少ない決勝進出枠が一つ減ってしまったようなものであろう。ポイントを持った太田の安定感は、この静岡リーグではずば抜けている。戦術の幅の広さはさすがの一言に尽きる。
正直、この二人が大きく崩れるとは考えにくい。決勝への道のりは高く険しいものになったと感じた1節目であった。
もちろん麻雀、何が起こるかわからない。必死に食らいついていくだけだ。
第26回静岡リーグ第2節レポート:中寿文
すっかり過ごしやすい季節が到来し、気持ちも体調も穏やかにこの日を迎えることができた人が多いであろう。得てしてそのような日は充実した麻雀を打てるというものである。
前節は実力者太田プロが100Pオーバーで頭一つ抜けた形で迎えた第2節。またもや100Pオーバーをたたき出した者が現れた。静岡支部の大黒柱、鈴木郁孝プロだ。鈴木郁孝は高い実力を持ちながら静岡リーグの優勝には縁がない。この状況は千載一隅のチャンスとなった。第3節以降も気合の入った打牌を見せてくれるに違いない。
これで上位2名は完全に頭一つ、二つ抜け出た形になった。2節目にして当確ランプが点灯した。
上位2名を尻目にその下はまさに団子状態。まだまだ全員にチャンスがあるといっても過言ではない。第3節で大きくポイントを伸ばした者がシンデレラボーイとなるであろう。
第26回静岡リーグ第3節レポート:中寿文
今節の静岡リーグは冒頭から結論を書いてしまうと調子の良い者がきっちりとスコアを伸ばしてきた。
元来、リーグ戦というものはポイントを持っている者が有利とよく言われる。ポイントがあると気持ちに余裕があるという点でもそうだし、何より選択の幅が広がる。
ポイントが無いから打たざるを得なかったリーチなどは大概アガれないものだ。当然といえば当然であろう。局面にそぐわなくても打たなければいけなかったリーチなどなかなかアガれないのだ。
今節はその傾向が顕著にでたと思われる。上位陣は揃ってポイントを伸ばした。特に鈴木(郁)、太田の両プロは頭一つ、いや二つくらい抜けた。もともと静岡リーグでは実力者の二人。上記のことも考えれば崩れることはないであろう。
面白いのが3位〜15位くらいまでであろうか。この中には優勝経験、もしくは決勝経験の無い者がほとんどだ。さらにポイント状況も混戦模様ときている。ここからはプレッシャーとの戦いにもなる。心の弱くなった者から淘汰されるサバイバルになるであろう。
第26回静岡リーグ第4節レポート:中寿文
2015年の競技麻雀打ち納めの方も多いのではないかという12月の静岡リーグ。各自反省点などを考えながら迎えたのではないだろうか?私はといえば、前期の静岡リーグで優勝させていただいた以外は鳴かず飛ばずの成績。内容を考えても迷走しているのが自分でもわかるという体たらく。年明けの来節にはぜひ一矢報いたいところである。
さて、今回の静岡リーグはというと4節終わって上位5名が全てプロという状態。1位の鈴木郁プロ、2位の太田プロに関しては前節の観戦記でも書いた通りまず当確。そして現在最も勢いのある土屋プロも3位に浮上してきた。今年の土屋の戦績はそれにしてもすばらしいと思う。同じ静岡の新人として負けられない思いにさせてくれる。
そして、4位は中部の山本拓プロ、5位は渡辺プロだ。この二人は決勝進出経験も少なく、今回は絶好のチャンスになる。上位3名が当確に近いため、この二人にとっては厳しい戦いになりそうだが、ぜひ決勝の舞台を射止めてもらいたいものだ。
カテゴリ:静岡プロリーグ レポート
静岡プロリーグ レポート/第26回静岡リーグ(プロアマ混合)第1,2,3,4節レポート
2015年12月07日
第26回静岡リーグ第1節レポート:中寿文
土屋 幸弘
日本プロ麻雀連盟静岡支部所属。第30期生。
前回の静岡リーグで決勝進出(3位)。その直後に行われた新人王戦でも96名の中から堂々の決勝進出(4位)。静岡プロリーグでも決勝ボーダー。
私、中が個人的に注目している選手だ。上記を見てもらえば分かっていただけると思うが、この一年の活躍は目を見張るものがある。ただし決勝では悔しい思いをしているに違いない。今回の静岡リーグこそ、との思いは誰にも勝るであろう。
さて早速結果に目を移すと、注目選手土屋プロは+71.7Pで2位発進。いきなりのロケットスタートを決めた。土屋の持ち味は何と言っても和了を捕まえる能力の高さだろうか。ポイントを叩くときには一気に稼いでしまう印象がある。
そしてその上をいったのが親の役満を和了した、鳳凰戦B2リーグ所属の実力者太田昌樹プロ。太田は100Pを超えてしまった。これは参加者にとって、数少ない決勝進出枠が一つ減ってしまったようなものであろう。ポイントを持った太田の安定感は、この静岡リーグではずば抜けている。戦術の幅の広さはさすがの一言に尽きる。
正直、この二人が大きく崩れるとは考えにくい。決勝への道のりは高く険しいものになったと感じた1節目であった。
もちろん麻雀、何が起こるかわからない。必死に食らいついていくだけだ。
第26回静岡リーグ第2節レポート:中寿文
すっかり過ごしやすい季節が到来し、気持ちも体調も穏やかにこの日を迎えることができた人が多いであろう。得てしてそのような日は充実した麻雀を打てるというものである。
前節は実力者太田プロが100Pオーバーで頭一つ抜けた形で迎えた第2節。またもや100Pオーバーをたたき出した者が現れた。静岡支部の大黒柱、鈴木郁孝プロだ。鈴木郁孝は高い実力を持ちながら静岡リーグの優勝には縁がない。この状況は千載一隅のチャンスとなった。第3節以降も気合の入った打牌を見せてくれるに違いない。
これで上位2名は完全に頭一つ、二つ抜け出た形になった。2節目にして当確ランプが点灯した。
上位2名を尻目にその下はまさに団子状態。まだまだ全員にチャンスがあるといっても過言ではない。第3節で大きくポイントを伸ばした者がシンデレラボーイとなるであろう。
第26回静岡リーグ第3節レポート:中寿文
今節の静岡リーグは冒頭から結論を書いてしまうと調子の良い者がきっちりとスコアを伸ばしてきた。
元来、リーグ戦というものはポイントを持っている者が有利とよく言われる。ポイントがあると気持ちに余裕があるという点でもそうだし、何より選択の幅が広がる。
ポイントが無いから打たざるを得なかったリーチなどは大概アガれないものだ。当然といえば当然であろう。局面にそぐわなくても打たなければいけなかったリーチなどなかなかアガれないのだ。
今節はその傾向が顕著にでたと思われる。上位陣は揃ってポイントを伸ばした。特に鈴木(郁)、太田の両プロは頭一つ、いや二つくらい抜けた。もともと静岡リーグでは実力者の二人。上記のことも考えれば崩れることはないであろう。
面白いのが3位〜15位くらいまでであろうか。この中には優勝経験、もしくは決勝経験の無い者がほとんどだ。さらにポイント状況も混戦模様ときている。ここからはプレッシャーとの戦いにもなる。心の弱くなった者から淘汰されるサバイバルになるであろう。
第26回静岡リーグ第4節レポート:中寿文
2015年の競技麻雀打ち納めの方も多いのではないかという12月の静岡リーグ。各自反省点などを考えながら迎えたのではないだろうか?私はといえば、前期の静岡リーグで優勝させていただいた以外は鳴かず飛ばずの成績。内容を考えても迷走しているのが自分でもわかるという体たらく。年明けの来節にはぜひ一矢報いたいところである。
さて、今回の静岡リーグはというと4節終わって上位5名が全てプロという状態。1位の鈴木郁プロ、2位の太田プロに関しては前節の観戦記でも書いた通りまず当確。そして現在最も勢いのある土屋プロも3位に浮上してきた。今年の土屋の戦績はそれにしてもすばらしいと思う。同じ静岡の新人として負けられない思いにさせてくれる。
そして、4位は中部の山本拓プロ、5位は渡辺プロだ。この二人は決勝進出経験も少なく、今回は絶好のチャンスになる。上位3名が当確に近いため、この二人にとっては厳しい戦いになりそうだが、ぜひ決勝の舞台を射止めてもらいたいものだ。
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第10期女流桜花プレーオフB卓レポート 紺野 真太郎
2015年12月04日
前週に行われたA卓の結果以下の通りのポイントとなった
1 宮内 +158.8P
2 斉藤 +117.8P
3 和泉 +101.6P
4 亜樹 +98.2P
5 瑠美 +97.1P
6 平岡 +94.8P
7 内田 +43.0P
8 魚谷 +29.6P
平岡、内田は残念ながら決定戦進出はならず、瑠美も厳しい。
暫定3位の和泉も、亜樹がすぐ下にいるので胃の痛い思いでこのB卓の模様を眺めていることであろう。
宮内は和泉より上で終わればほぼ進出が決まる。斉藤も同様。亜樹も和泉を上回ることが最低条件。
魚谷は苦しいが、こちらも和泉を超えてくることが条件となる。
そんな各自の思いが交差する中、プレーオフB卓は開始された。
1回戦 斉藤 魚谷 亜樹 宮内
東1局、5巡目ですでに亜樹、宮内テンパイ、斉藤、魚谷1シャンテン。しかも魚谷はツモリ四暗刻の1シャンテンだ。
6巡目、親の斉藤にテンパイが入る。
ツモ ドラ
ドラのは1枚切れ。も1枚切られており、斉藤の判断に注目だったが、斉藤はリーチを選択。すると亜樹もツモ切りで追いかけリーチ。
亜樹からしてみれば、斉藤を捕えることが出来れば決定戦進出が確実なものとなる。
その標的がリーチにきたのだから、ぶつけない手はないだろう。
しかし、この局を制したのは宮内だった。押した魚谷からでロン。
ロン
決定戦への足場をさらに固めた。
東4局1本場、親の亜樹が以下の形でリーチ。
リーチ ドラ
が良く見え、でも十分であったろうが、結果は高目のをツモ。当面のライバル斉藤を逆転する。
東4局3本場10巡目、魚谷自風のとドラのが暗刻の1シャンテン。
ドラ
12巡目にをチーしてテンパイ。次巡、斉藤にもテンパイが入る。
ドラ
を引きにいくリーチ。亜樹が親であることもそう判断させる理由の一つであろう。を仕掛けホンイツに向かっていた亜樹の手牌。
ポン ドラ
2人の当たり牌が浮いている形。さらにリーチ者斉藤の現物にはがある。ピンチだ。
放銃も時間の問題かと思われたが、魚谷の切ったを宮内が仕掛けた。
チー ドラ
宮内にしてみれば、丁寧に局を消化していけば良い訳で当然のチーであろう。次巡の魚谷のツモもで宮内が捌ききった。
ここまでトータルトップらしく堅実に進める宮内に南2局1本場11巡目決め手が入る。
ドラ
1シャンテンであった斉藤からがツモ切られ12,000。1回戦は宮内トップ。亜樹2着で終えた。
1回戦終了
宮内+20.0P 亜樹+14.2P 魚谷▲13.8P 斉藤▲20.4P
トータルポイント
宮内+178.8P 亜樹+112.4P 斉藤+97.4P 魚谷+15.8P
2回戦 斉藤 亜樹 魚谷 宮内
東場は大人しく進行し、迎えた南1局3本場11巡目亜樹テンパイ。
ドラ
ドラも無くヤミテンに構える。同巡魚谷がリーチ。
リーチ
捨て牌からが良く見え引きに行くリーチだ。更に親の斉藤がこのテンパイ。
この手が決まれば・・魚谷の河にとが1枚づつ。テンパイ打牌は。これは魚谷のリーチに通ってない。場に緊張が走る。
次巡、斉藤のツモは。これも通ってない。この1巡で打たれなかったこともあったのだろう。斉藤はリーチを決断した。
2件リーチに挟まれた亜樹。待ちをに振り替え粘っていたが、を引かされる。
ツモ
これはさすがに・・とばかりに少考ののち打としこの局はギブアップ。行く末を見守る側に廻った。
決着は15巡目だった。2件リーチを受けながらもテンパイを入れていた宮内が、親にはほぼ通るであろうをツモ切り魚谷が3,900は4,800のアガリ。斉藤の勝負手は実らなかった。
南3局、亜樹が8巡目にテンパイ。
ドラ
親の魚谷がソーズ気配。手替わりを待つというよりは躱し手としてのヤミテンか。
ところがこの絶好に見える–がなかなか顔を見せない。そうこうしてる内に魚谷が追いつく。
ポン
宮内、斉藤はオリに廻り、亜樹と魚谷の一騎打ちとなったが、亜樹の–は脇に流れる。そして・・「ツモ」
ポン ツモ ドラ
4,000オールを決め、この半荘のトップをもぎ取った。
2回戦終了
魚谷+21.3P 亜樹+5.6P 宮内▲11.0P 斉藤▲15.9P
トータルポイント
宮内+167.8P 亜樹+118.0P 斉藤+81.5P 魚谷+30.0P
3回戦 魚谷 宮内 亜樹 斉藤
東4局2本場、親の斉藤がテンパイ。
ドラ
亜樹もドラ単騎七対子で追いつく。両者ヤミテン。宮内もカンを引きテンパイ。
直後の亜樹、ツモ。これをツモ切り8,000の放銃となってしまった。
ここでトータルポイントを整理すると、宮内+183.2P和泉+101.6P瑠美+97.1P亜樹+96.7Pと瞬間的ではあるがA卓から2名進出の並びとなった。
南1局、亜樹がを暗カン、斉藤が仕掛ける中、親の魚谷がリーチに行く。
リーチ ドラ
は2枚切れだが、亜樹、斉藤が手間取ってる感があり、牽制の意味もあるか。
だが、亜樹がリーチの一発目に無筋のを押してきたのを見て何を思っただろうか・・11巡目、亜樹テンパイ。魚谷の現物の–だが追いかけリーチを選択した。
暗カン ドラ
上家からのにも動かずリーチに仕上げた亜樹。この手を勝負手と捉えての判断。この判断が功を奏し魚谷から4,500。トータル2番手に舞い戻った。
南2局1本場、前局高目6,000オールのリーチを放つも流局だった親の宮内。七対子1シャンテンで放したが四暗刻手替わり待ちだった斉藤に捕まった。
ドラ
斉藤はこの半荘のトップ目に浮上。決定戦ボーダーに近づく。オーラス11巡目、親の斉藤がリーチを打つも亜樹が三色をアガリ終局。苦しかった半荘を浮きで乗り切った。
3回戦終了
斉藤+13.3P 宮内+5.9P 亜樹+2.8P 魚谷▲22.0P
トータルポイント
宮内+173.7P 亜樹+120.8P 斉藤+94.8P 魚谷+15.1P
最終4回戦 宮内 斉藤 魚谷 亜樹
宮内はほぼ当確、亜樹は+101.6Pの和泉を下回らなければOKなので20,000点を切らないことがおおよその条件か。
魚谷はざっとではあるが10万点トップ。斉藤は6.9ポイント以上浮けば、これも和泉を超えてくる。
各自条件と思いを抱えて最終戦が開始された。
東1局は亜樹が2,000・4,000で決定戦に大きく前進。東2局1本場は魚谷が負けじと2,000・4,000で簡単には逃がさない。
東3局1本場、親魚谷がリーチ。
リーチ ドラ
もちろんだが、魚谷は全く諦めていない。それに対し仕掛けを入れていた斉藤。9巡目に手が止まる。
ポン ツモ
魚谷の捨て牌にマンズは1枚だけ。ピンズはほぼ通りそうだが、斉藤は歯を食いしばりを打った。
しかし、結果は斉藤にとって無情であった。魚谷ツモ。4,000オール。
落ち込んでる暇はない斉藤、東3局2本場、高目ツモ倍満のテンパイを入れるがこれも実らず。
ポン ドラ
2,000・4,000で先制していた亜樹だが、点数を削られ気づけば原点間近。まだ余裕はあるとはいえ気は抜けない。
東3局3本場タンヤオドラ3のテンパイ。
チー ドラ
親の魚谷も七対子で追いつく。単騎でリーチ。
リーチ
亜樹は直後にドラを暗カン。更に緊張感が増す。
先ほどのの引き合いには競り勝った魚谷であったが、ここは勝てずに亜樹に軍配。2,000・4,000今度こそ安全圏か。
南1局1本場、魚谷2,600テンパイ。
ポン ドラ
ここから上家が切ったをチーして食い延ばしを図る。そしてそれが実を結ぶ。
チー ポン ドラ
60,000点近くまで得点を伸ばし「もしかして・・」と思わせる戦いをしてきた魚谷の最後の親であったが・・・
チー ドラ
アガったのは亜樹。1度は危ない場面があったとはいえ、終始安定した戦いぶりを見せた亜樹が最後も自力で決着をつけた。
最終4回戦終了
魚谷+37.1P 亜樹+17.4P 斉藤▲24.0P 宮内▲30.5P
プレーオフ最終成績
1 宮内+143.2P
2 亜樹+138.2P
3 和泉+101.6P
※これより上位3名が決定戦進出
4 瑠美+97.1P
5 平岡+94.8P
6 斉藤+70.8P
7 魚谷+52.2P
8 内田+43.0P
女王吾妻への挑戦権は宮内、亜樹、和泉が勝ち取った。
決勝メンバーはこの2年の新世代と呼べる者たちから四天王と呼ばれる者たちにがらりと入れ替わった。
吾妻の3連覇は成るのか。それとも亜樹3度目の戴冠か。宮内、和泉の悲願が成就されるのか。
決勝戦は12/13.12/20.12/27の3日間完全生中継で行われる。お楽しみに。
実況:勝又健志
解説:瀬戸熊直樹・魚谷侑未
実況:勝又健志
牌譜解説:山田浩之
実況:勝又健志
解説:前田直哉・滝沢和典
牌譜解説:山田浩之
実況:勝又健志
解説:藤崎智・佐々木寿人
牌譜解説:山田浩之
カテゴリ:女流プロリーグ(女流桜花) レポート
女流プロリーグ(女流桜花) レポート/第10期女流桜花プレーオフB卓レポート 紺野 真太郎
2015年12月04日
前週に行われたA卓の結果以下の通りのポイントとなった
1 宮内 +158.8P
2 斉藤 +117.8P
3 和泉 +101.6P
4 亜樹 +98.2P
5 瑠美 +97.1P
6 平岡 +94.8P
7 内田 +43.0P
8 魚谷 +29.6P
平岡、内田は残念ながら決定戦進出はならず、瑠美も厳しい。
暫定3位の和泉も、亜樹がすぐ下にいるので胃の痛い思いでこのB卓の模様を眺めていることであろう。
宮内は和泉より上で終わればほぼ進出が決まる。斉藤も同様。亜樹も和泉を上回ることが最低条件。
魚谷は苦しいが、こちらも和泉を超えてくることが条件となる。
そんな各自の思いが交差する中、プレーオフB卓は開始された。
1回戦 斉藤 魚谷 亜樹 宮内
東1局、5巡目ですでに亜樹、宮内テンパイ、斉藤、魚谷1シャンテン。しかも魚谷はツモリ四暗刻の1シャンテンだ。
6巡目、親の斉藤にテンパイが入る。
ツモ ドラ
ドラのは1枚切れ。も1枚切られており、斉藤の判断に注目だったが、斉藤はリーチを選択。すると亜樹もツモ切りで追いかけリーチ。
亜樹からしてみれば、斉藤を捕えることが出来れば決定戦進出が確実なものとなる。
その標的がリーチにきたのだから、ぶつけない手はないだろう。
しかし、この局を制したのは宮内だった。押した魚谷からでロン。
ロン
決定戦への足場をさらに固めた。
東4局1本場、親の亜樹が以下の形でリーチ。
リーチ ドラ
が良く見え、でも十分であったろうが、結果は高目のをツモ。当面のライバル斉藤を逆転する。
東4局3本場10巡目、魚谷自風のとドラのが暗刻の1シャンテン。
ドラ
12巡目にをチーしてテンパイ。次巡、斉藤にもテンパイが入る。
ドラ
を引きにいくリーチ。亜樹が親であることもそう判断させる理由の一つであろう。を仕掛けホンイツに向かっていた亜樹の手牌。
ポン ドラ
2人の当たり牌が浮いている形。さらにリーチ者斉藤の現物にはがある。ピンチだ。
放銃も時間の問題かと思われたが、魚谷の切ったを宮内が仕掛けた。
チー ドラ
宮内にしてみれば、丁寧に局を消化していけば良い訳で当然のチーであろう。次巡の魚谷のツモもで宮内が捌ききった。
ここまでトータルトップらしく堅実に進める宮内に南2局1本場11巡目決め手が入る。
ドラ
1シャンテンであった斉藤からがツモ切られ12,000。1回戦は宮内トップ。亜樹2着で終えた。
1回戦終了
宮内+20.0P 亜樹+14.2P 魚谷▲13.8P 斉藤▲20.4P
トータルポイント
宮内+178.8P 亜樹+112.4P 斉藤+97.4P 魚谷+15.8P
2回戦 斉藤 亜樹 魚谷 宮内
東場は大人しく進行し、迎えた南1局3本場11巡目亜樹テンパイ。
ドラ
ドラも無くヤミテンに構える。同巡魚谷がリーチ。
リーチ
捨て牌からが良く見え引きに行くリーチだ。更に親の斉藤がこのテンパイ。
この手が決まれば・・魚谷の河にとが1枚づつ。テンパイ打牌は。これは魚谷のリーチに通ってない。場に緊張が走る。
次巡、斉藤のツモは。これも通ってない。この1巡で打たれなかったこともあったのだろう。斉藤はリーチを決断した。
2件リーチに挟まれた亜樹。待ちをに振り替え粘っていたが、を引かされる。
ツモ
これはさすがに・・とばかりに少考ののち打としこの局はギブアップ。行く末を見守る側に廻った。
決着は15巡目だった。2件リーチを受けながらもテンパイを入れていた宮内が、親にはほぼ通るであろうをツモ切り魚谷が3,900は4,800のアガリ。斉藤の勝負手は実らなかった。
南3局、亜樹が8巡目にテンパイ。
ドラ
親の魚谷がソーズ気配。手替わりを待つというよりは躱し手としてのヤミテンか。
ところがこの絶好に見える–がなかなか顔を見せない。そうこうしてる内に魚谷が追いつく。
ポン
宮内、斉藤はオリに廻り、亜樹と魚谷の一騎打ちとなったが、亜樹の–は脇に流れる。そして・・「ツモ」
ポン ツモ ドラ
4,000オールを決め、この半荘のトップをもぎ取った。
2回戦終了
魚谷+21.3P 亜樹+5.6P 宮内▲11.0P 斉藤▲15.9P
トータルポイント
宮内+167.8P 亜樹+118.0P 斉藤+81.5P 魚谷+30.0P
3回戦 魚谷 宮内 亜樹 斉藤
東4局2本場、親の斉藤がテンパイ。
ドラ
亜樹もドラ単騎七対子で追いつく。両者ヤミテン。宮内もカンを引きテンパイ。
直後の亜樹、ツモ。これをツモ切り8,000の放銃となってしまった。
ここでトータルポイントを整理すると、宮内+183.2P和泉+101.6P瑠美+97.1P亜樹+96.7Pと瞬間的ではあるがA卓から2名進出の並びとなった。
南1局、亜樹がを暗カン、斉藤が仕掛ける中、親の魚谷がリーチに行く。
リーチ ドラ
は2枚切れだが、亜樹、斉藤が手間取ってる感があり、牽制の意味もあるか。
だが、亜樹がリーチの一発目に無筋のを押してきたのを見て何を思っただろうか・・11巡目、亜樹テンパイ。魚谷の現物の–だが追いかけリーチを選択した。
暗カン ドラ
上家からのにも動かずリーチに仕上げた亜樹。この手を勝負手と捉えての判断。この判断が功を奏し魚谷から4,500。トータル2番手に舞い戻った。
南2局1本場、前局高目6,000オールのリーチを放つも流局だった親の宮内。七対子1シャンテンで放したが四暗刻手替わり待ちだった斉藤に捕まった。
ドラ
斉藤はこの半荘のトップ目に浮上。決定戦ボーダーに近づく。オーラス11巡目、親の斉藤がリーチを打つも亜樹が三色をアガリ終局。苦しかった半荘を浮きで乗り切った。
3回戦終了
斉藤+13.3P 宮内+5.9P 亜樹+2.8P 魚谷▲22.0P
トータルポイント
宮内+173.7P 亜樹+120.8P 斉藤+94.8P 魚谷+15.1P
最終4回戦 宮内 斉藤 魚谷 亜樹
宮内はほぼ当確、亜樹は+101.6Pの和泉を下回らなければOKなので20,000点を切らないことがおおよその条件か。
魚谷はざっとではあるが10万点トップ。斉藤は6.9ポイント以上浮けば、これも和泉を超えてくる。
各自条件と思いを抱えて最終戦が開始された。
東1局は亜樹が2,000・4,000で決定戦に大きく前進。東2局1本場は魚谷が負けじと2,000・4,000で簡単には逃がさない。
東3局1本場、親魚谷がリーチ。
リーチ ドラ
もちろんだが、魚谷は全く諦めていない。それに対し仕掛けを入れていた斉藤。9巡目に手が止まる。
ポン ツモ
魚谷の捨て牌にマンズは1枚だけ。ピンズはほぼ通りそうだが、斉藤は歯を食いしばりを打った。
しかし、結果は斉藤にとって無情であった。魚谷ツモ。4,000オール。
落ち込んでる暇はない斉藤、東3局2本場、高目ツモ倍満のテンパイを入れるがこれも実らず。
ポン ドラ
2,000・4,000で先制していた亜樹だが、点数を削られ気づけば原点間近。まだ余裕はあるとはいえ気は抜けない。
東3局3本場タンヤオドラ3のテンパイ。
チー ドラ
親の魚谷も七対子で追いつく。単騎でリーチ。
リーチ
亜樹は直後にドラを暗カン。更に緊張感が増す。
先ほどのの引き合いには競り勝った魚谷であったが、ここは勝てずに亜樹に軍配。2,000・4,000今度こそ安全圏か。
南1局1本場、魚谷2,600テンパイ。
ポン ドラ
ここから上家が切ったをチーして食い延ばしを図る。そしてそれが実を結ぶ。
チー ポン ドラ
60,000点近くまで得点を伸ばし「もしかして・・」と思わせる戦いをしてきた魚谷の最後の親であったが・・・
チー ドラ
アガったのは亜樹。1度は危ない場面があったとはいえ、終始安定した戦いぶりを見せた亜樹が最後も自力で決着をつけた。
最終4回戦終了
魚谷+37.1P 亜樹+17.4P 斉藤▲24.0P 宮内▲30.5P
プレーオフ最終成績
1 宮内+143.2P
2 亜樹+138.2P
3 和泉+101.6P
※これより上位3名が決定戦進出
4 瑠美+97.1P
5 平岡+94.8P
6 斉藤+70.8P
7 魚谷+52.2P
8 内田+43.0P
女王吾妻への挑戦権は宮内、亜樹、和泉が勝ち取った。
決勝メンバーはこの2年の新世代と呼べる者たちから四天王と呼ばれる者たちにがらりと入れ替わった。
吾妻の3連覇は成るのか。それとも亜樹3度目の戴冠か。宮内、和泉の悲願が成就されるのか。
決勝戦は12/13.12/20.12/27の3日間完全生中継で行われる。お楽しみに。
決勝初日 :12/13(日) 14:00
実況:勝又健志
解説:瀬戸熊直樹・魚谷侑未
実況:勝又健志
牌譜解説:山田浩之
決勝二日目:12/20(日) 14:00
実況:勝又健志
解説:前田直哉・滝沢和典
牌譜解説:山田浩之
決勝最終日:12/27(日) 14:00
実況:勝又健志
解説:藤崎智・佐々木寿人
牌譜解説:山田浩之
カテゴリ:女流プロリーグ(女流桜花) レポート
第32期A1リーグ第8節レポート 藤崎 智
2015年12月02日
プロリーグも終盤戦の第8節。
対戦相手は古川プロ、前原プロ、仁平プロ。
現在のポイントは
瀬戸熊プロ+163.3P
古川プロ +107.1P
勝又プロ +105.3P
前原プロ +72.0P
藤崎 +56.5P
となっている。
鳳凰位決定戦に進むためには上位3人に入らなければならない。
今期の自分の成績は、第1節に+50ポイントオーバーで序盤の4節までに+90ポイントを越えており、ロケットスタートに成功していた。
そこから、ロケットスタートに成功した自分にとって大切な中盤戦に、3節連続のマイナスでこの成績になっている。
1年間のリーグ戦の全体的な流れとしては、自分の中ではほぼ鳳凰位決定戦進出には絶望的な流れではある。
しかし、ポイント的にはまだまだ可能性は残しているので、応援してくださるファンのみなさんのためにも、まだ諦めるわけにはいかないといったところである。
しかも、今節はたまたま組み合わせに恵まれていた。現在3位の古川プロと4位の前原プロとの直接対決である。
というわけで、今節の目標はトータルで古川プロと前原プロをかわすこと。それが無理な場合は、最終節の上位4人による直接対決にいける4位を目指すために、前原プロだけはかわしておくこと。この2つである。
第9節は自分がA卓であるために、前原プロより自分の方が早く消化するために、今節前原プロをかわしておくことは鳳凰位決定戦に向けての最低条件であると思っていた。
1回戦 古川プロトップ、前原プロ2着。藤崎ラス。
これで今日古川プロをかわす目標は撃沈。
2回戦オーラス。40,000近い点棒を持っている。ラッキー…ではない。
前原プロトップ目で10,000点弱の差。ここでリーグ戦ではほとんど経験のないダブの1枚目をスルーして暗刻にして2,000・4,000のツモアガリで前原プロをまくってトップをとって望みをつなぐことに成功。
そして結果的に自分にとっては大勝負となった3回戦。
前原プロが仁平プロへの12,000点の放銃から幕を開ける。
こうなると、自分にとっては自分のポイントよりもこのまま前原プロをラスに沈める事が最重要課題である。
しかしこの人、本物の怪物。知ってたけどね。ここからは前原劇場の幕開けとなる。
前原プロの早い親リーチに対して、2シャンテンから強引に勝負に行って18,000点の放銃。
けして安い足止めリーチと読んでいたわけではない。本手だと思っていた。本手だと思っていたからこそ、アガらせるわけにはいかないと思っていた。
予想よりも高かった事は内緒にしておきますが…。
今期は残念ながらギブアップのようである。いろいろ言い訳をしてきたが、今節のマイナスを正論化させるつもりはない。
5節目から7節目がダメ過ぎた。ここでしっかり結果を残せていれば今節調子があまりよくない中で強引な勝負を挑まなくてすんだ。結局は力不足だったとしかいいようがない。
幸い降級の心配はそれほどしなくてもよさそうである。
あと2節、しっかり残留して来期また一挑戦者として頑張りたい。
それにしても久しぶりに麻雀で負けて本当に悔しいと思った。
この悔しいという気持ちがある限りまだまだ現役選手として頑張れると思います。
カテゴリ:プロリーグ(鳳凰戦)レポート
プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第32期A1リーグ第8節レポート 藤崎 智
2015年12月02日
プロリーグも終盤戦の第8節。
対戦相手は古川プロ、前原プロ、仁平プロ。
現在のポイントは
瀬戸熊プロ+163.3P
古川プロ +107.1P
勝又プロ +105.3P
前原プロ +72.0P
藤崎 +56.5P
となっている。
鳳凰位決定戦に進むためには上位3人に入らなければならない。
今期の自分の成績は、第1節に+50ポイントオーバーで序盤の4節までに+90ポイントを越えており、ロケットスタートに成功していた。
そこから、ロケットスタートに成功した自分にとって大切な中盤戦に、3節連続のマイナスでこの成績になっている。
1年間のリーグ戦の全体的な流れとしては、自分の中ではほぼ鳳凰位決定戦進出には絶望的な流れではある。
しかし、ポイント的にはまだまだ可能性は残しているので、応援してくださるファンのみなさんのためにも、まだ諦めるわけにはいかないといったところである。
しかも、今節はたまたま組み合わせに恵まれていた。現在3位の古川プロと4位の前原プロとの直接対決である。
というわけで、今節の目標はトータルで古川プロと前原プロをかわすこと。それが無理な場合は、最終節の上位4人による直接対決にいける4位を目指すために、前原プロだけはかわしておくこと。この2つである。
第9節は自分がA卓であるために、前原プロより自分の方が早く消化するために、今節前原プロをかわしておくことは鳳凰位決定戦に向けての最低条件であると思っていた。
1回戦 古川プロトップ、前原プロ2着。藤崎ラス。
これで今日古川プロをかわす目標は撃沈。
2回戦オーラス。40,000近い点棒を持っている。ラッキー…ではない。
前原プロトップ目で10,000点弱の差。ここでリーグ戦ではほとんど経験のないダブの1枚目をスルーして暗刻にして2,000・4,000のツモアガリで前原プロをまくってトップをとって望みをつなぐことに成功。
そして結果的に自分にとっては大勝負となった3回戦。
前原プロが仁平プロへの12,000点の放銃から幕を開ける。
こうなると、自分にとっては自分のポイントよりもこのまま前原プロをラスに沈める事が最重要課題である。
しかしこの人、本物の怪物。知ってたけどね。ここからは前原劇場の幕開けとなる。
前原プロの早い親リーチに対して、2シャンテンから強引に勝負に行って18,000点の放銃。
けして安い足止めリーチと読んでいたわけではない。本手だと思っていた。本手だと思っていたからこそ、アガらせるわけにはいかないと思っていた。
予想よりも高かった事は内緒にしておきますが…。
今期は残念ながらギブアップのようである。いろいろ言い訳をしてきたが、今節のマイナスを正論化させるつもりはない。
5節目から7節目がダメ過ぎた。ここでしっかり結果を残せていれば今節調子があまりよくない中で強引な勝負を挑まなくてすんだ。結局は力不足だったとしかいいようがない。
幸い降級の心配はそれほどしなくてもよさそうである。
あと2節、しっかり残留して来期また一挑戦者として頑張りたい。
それにしても久しぶりに麻雀で負けて本当に悔しいと思った。
この悔しいという気持ちがある限りまだまだ現役選手として頑張れると思います。
カテゴリ:プロリーグ(鳳凰戦)レポート