第33期十段戦 初~四段戦Sレポート 

100

 

第33期十段戦が開幕した。
今年度は初段戦のみ対局者を入れ替えてのトライアル戦で行われた。選手は半荘4回打ち、トータルポイント下位4割程がここで敗退となる。

 

100

東城りお

100

古川彩乃

【初段戦通過者】

松本裕也 中川基輝 中寿文 弘中栄司
東城りお 庄田佑生 小林正和 木暮智貴
大鹿糠文也 片倉まち 太田峻也 鹿嶌文太
上田直樹 堤文吾 戸部弘次 古川彩乃
岡田智和 谷誠之 菊原真人 宗像惇
桜川姫子 瀬下勝也 志多木健 永井勝晴
宮内崇成 楠原遊 林潤一郎

 

 

二段戦

二段戦から同卓者4名で半荘を3回(四段戦Sまで)行い、ポイント上位2名が勝ち上がるというトーナメントシステムになる。

100

古谷知美

100

山脇千文美

100

石田亜沙己

100

中山奈々美

100

小島優

100

井上絵美子

100

菅原千瑛

100

優月みか

【二段戦通過者】

岡部光輝 宗像惇 菊原真人 本田朋広
山本えりか 谷誠之 小針しん 中野妙子
古川彩乃 白銀紗希 戸部弘次 船木伸一
岡本和也 今泉誠一 高橋侑希 上田直樹
西嶋ゆかり 加賀美幸孝 太田峻也 くさのいおり
片倉まち 古谷知美 山脇千文美 ケネス・徳田
木暮智貴 大和田篤史 林潤一郎 稲岡ミカ
松岡千晶 庄田佑生 宮内崇成 東城りお
弘中栄司 髙橋勇 志多木健 鳥越真仁
中川基輝 居藤洸 松本裕也 澤村明日華

 

 

三段戦

100

手塚紗掬

100

松岡千晶

【三段戦通過者】

山本えりか 大木亮典 船木伸一 伊井功雅
中野妙子 重原聡 新谷翔平 長山雅幸
本田朋広 高谷圭一 山中翼 宗像惇
塚越祐次郎 泉亮多 中尾多門 中川基輝
志多木健 斉藤麻衣子 塚本将之 山田学武
宮内崇成 木戸僚之 矢野拓郎 松岡千晶
後藤隆 鳥越真仁 高宮まり 木暮智貴
手塚紗掬 東城りお 片倉まち 小笠原奈央
森岡貞臣 稲岡ミカ 西嶋ゆかり 中岫宏文
ケネス・徳田 小川淳 古谷知美 ジェン
犬見武史 戸部弘次 蒼井ゆりか 鷲見隼人
上田直樹 大庭三四郎

 

 

四段戦

100

高宮まり

100

蒼井ゆりか

100

ジェン

100

藤井すみれ

【四段戦通過者】

伊井功雅 本田朋広 大木亮典 新谷翔平
高谷圭一 藤岡良一 中川由佳梨 長山雅幸
中川基輝 相沢かおる 末続ヒロトシ 上田直樹
山田学武 蒼井ゆりか 角屋保人 木戸僚之
松岡千晶 西田修 藤井すみれ 鳥越真仁
鈴木郁孝 赤司美奈子 東城りお 鈴木秀幸
谷岡育夫 太田昌樹 高橋信夫 手塚紗掬
太田優介 中岫宏文 河森郷太郎 小川惇
小松武蔵 矢野拓郎 伊賀則夫 北條恵美
日吉辰哉 塚本将之 岡田茂 志多木健
冨田久志 中尾多門 柚木正仁 中村慎吾
大川哲哉 加賀美幸孝

 

 

四段戦S

100

魚谷侑未

100

吾妻さおり

100

小笠原奈央

100

中川由佳梨

【四段戦S通過者】

中川由佳梨 福光聖雄 西田修 安秉参
小川淳 小野雅峻 大川哲哉 長山雅幸
羽山真生 河森郷太郎 北條恵美 中川基輝
井出康平 岩井健太 赤司美奈子 小車祥
藤岡良一 安東裕允 井上美里 末続ヒロトシ
上田直樹 阿部謙一 高谷圭一 中村慎吾
鈴木秀幸 魚谷侑未 日吉辰哉 粕谷勇吉
藤井すみれ 平尾昌邦 土屋幸弘 安田麻里菜
中尾多門 谷岡育夫 新谷翔平 相沢かおる
田中史孝 伊賀則夫 岡田茂 皆川直毅

十段戦 レポート/第33期十段戦 初~四段戦Sレポート 

100
 
第33期十段戦が開幕した。
今年度は初段戦のみ対局者を入れ替えてのトライアル戦で行われた。選手は半荘4回打ち、トータルポイント下位4割程がここで敗退となる。
 

100

東城りお

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古川彩乃

【初段戦通過者】

松本裕也 中川基輝 中寿文 弘中栄司
東城りお 庄田佑生 小林正和 木暮智貴
大鹿糠文也 片倉まち 太田峻也 鹿嶌文太
上田直樹 堤文吾 戸部弘次 古川彩乃
岡田智和 谷誠之 菊原真人 宗像惇
桜川姫子 瀬下勝也 志多木健 永井勝晴
宮内崇成 楠原遊 林潤一郎

 
 
二段戦
二段戦から同卓者4名で半荘を3回(四段戦Sまで)行い、ポイント上位2名が勝ち上がるというトーナメントシステムになる。

100

古谷知美

100

山脇千文美

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石田亜沙己

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中山奈々美

100

小島優

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井上絵美子

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菅原千瑛

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優月みか

【二段戦通過者】

岡部光輝 宗像惇 菊原真人 本田朋広
山本えりか 谷誠之 小針しん 中野妙子
古川彩乃 白銀紗希 戸部弘次 船木伸一
岡本和也 今泉誠一 高橋侑希 上田直樹
西嶋ゆかり 加賀美幸孝 太田峻也 くさのいおり
片倉まち 古谷知美 山脇千文美 ケネス・徳田
木暮智貴 大和田篤史 林潤一郎 稲岡ミカ
松岡千晶 庄田佑生 宮内崇成 東城りお
弘中栄司 髙橋勇 志多木健 鳥越真仁
中川基輝 居藤洸 松本裕也 澤村明日華

 
 
三段戦

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手塚紗掬

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松岡千晶

【三段戦通過者】

山本えりか 大木亮典 船木伸一 伊井功雅
中野妙子 重原聡 新谷翔平 長山雅幸
本田朋広 高谷圭一 山中翼 宗像惇
塚越祐次郎 泉亮多 中尾多門 中川基輝
志多木健 斉藤麻衣子 塚本将之 山田学武
宮内崇成 木戸僚之 矢野拓郎 松岡千晶
後藤隆 鳥越真仁 高宮まり 木暮智貴
手塚紗掬 東城りお 片倉まち 小笠原奈央
森岡貞臣 稲岡ミカ 西嶋ゆかり 中岫宏文
ケネス・徳田 小川淳 古谷知美 ジェン
犬見武史 戸部弘次 蒼井ゆりか 鷲見隼人
上田直樹 大庭三四郎

 
 
四段戦

100

高宮まり

100

蒼井ゆりか

100

ジェン

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藤井すみれ

【四段戦通過者】

伊井功雅 本田朋広 大木亮典 新谷翔平
高谷圭一 藤岡良一 中川由佳梨 長山雅幸
中川基輝 相沢かおる 末続ヒロトシ 上田直樹
山田学武 蒼井ゆりか 角屋保人 木戸僚之
松岡千晶 西田修 藤井すみれ 鳥越真仁
鈴木郁孝 赤司美奈子 東城りお 鈴木秀幸
谷岡育夫 太田昌樹 高橋信夫 手塚紗掬
太田優介 中岫宏文 河森郷太郎 小川惇
小松武蔵 矢野拓郎 伊賀則夫 北條恵美
日吉辰哉 塚本将之 岡田茂 志多木健
冨田久志 中尾多門 柚木正仁 中村慎吾
大川哲哉 加賀美幸孝

 
 
四段戦S

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魚谷侑未

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吾妻さおり

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小笠原奈央

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中川由佳梨

【四段戦S通過者】

中川由佳梨 福光聖雄 西田修 安秉参
小川淳 小野雅峻 大川哲哉 長山雅幸
羽山真生 河森郷太郎 北條恵美 中川基輝
井出康平 岩井健太 赤司美奈子 小車祥
藤岡良一 安東裕允 井上美里 末続ヒロトシ
上田直樹 阿部謙一 高谷圭一 中村慎吾
鈴木秀幸 魚谷侑未 日吉辰哉 粕谷勇吉
藤井すみれ 平尾昌邦 土屋幸弘 安田麻里菜
中尾多門 谷岡育夫 新谷翔平 相沢かおる
田中史孝 伊賀則夫 岡田茂 皆川直毅

第五期さかえ杯争奪 第2回女流プロチャレンジマッチ 優勝は優月みか!

8/20(土)

日本プロ麻雀連盟からは、
二階堂瑠美、宮内こずえ、和泉由希子、高宮まり、東城りお、優月みか
中野妙子、川原舞子、古川彩乃、森恵里佳、土田小緒里
の11名が参戦しました。

連盟インフォメーション/第五期さかえ杯争奪 第2回女流プロチャレンジマッチ 優勝は優月みか!

8/20(土)
日本プロ麻雀連盟からは、
二階堂瑠美、宮内こずえ、和泉由希子、高宮まり、東城りお、優月みか
中野妙子、川原舞子、古川彩乃、森恵里佳、土田小緒里
の11名が参戦しました。

Mr.Xの連盟Weekly!

100

 

【ニコ生】
二階堂姉妹の本が発売されたようだ。

 

100

 

本の発売を記念して、6/3 二階堂姉妹+荒正義プロでニコ生の配信が予定されている。

ニコ生独占配信!!二階堂姉妹の”明日は、今日より強くなる”

ん!荒正義?!
なんで荒さんが出演なのか。
今回の本は戦術本ではなく、姉妹の勝負哲学が書かれている。
目次は以下

序 二階堂亜樹

第一章 信じる
1 私を突き動かすもの
2 なぜ、プロになったのか
3 考え、感じ、気づく
4 安藤満プロが遺してくれた手順
5 “変化”ではなく“進化”
6 姉の麻雀
7 葛藤の繰り返し

第二章 整える
8 受け入れ、吐き出し、整理する
9 緊張との向き合い方
10 枝葉ではなく森を見る
11 大きなテーマと小さなテーマを持つ
12 敬意を払う
13 環境を力に変える

第三章 極める
14 女を売りにしない
15 失敗を活かす
16 素直であること。我慢強いこと
17 成功は捨てる
18 やらない理由を探さない
19 最善の一打を求めて
20 姉・瑠美への想い

序 二階堂瑠美

第四章 気づく
21 プロを目指した理由
22 理想のプロ像・小島武夫
23 私の役割
24 常識は疑う
25 天衣無縫

第五章 積み重ねる
26 考え抜いて失敗する
27 心に残る物語
28 礼に始まり礼に終わる
29 言葉の真意を探る
30 ゲン担ぎ
31 ニーズに応える

第六章 強くなる
32 客観的視点を持つ
33 ギャンブルイメージからの脱却
34 今日よりも明日、強くなりたい
35 結果よりプロセス
36 なぜ、本を読むのか
37 新たなる歴史の創造
38 妹・亜樹への想い

なるほど、勝負の世界に生きてきた荒正義がゲスト出演するのも納得のラインナップだ。

そういえば、過去にも戦術書以外の本を出版した男がいた。

 

100

 

当時、麻雀店のイベントで80才くらいの女性がこの本をゲットしたのを見た。
今さら「勝たなきゃ意味がない」と言われても困ると思うが、本人は一応「ありがとうございます」と大人の対応で受け取っていた。

 

今月のB1selectionはこちら。

滝沢和典vs黒沢咲vs永井卓也vs古橋崇志
実況:小笠原奈央
解説:HIRO柴田

今週土曜日6/4の13時より配信予定。
「また古橋か、もう古橋卓放送ってタイトルにすれば?」などと声が上がる中、
本人は「こないだヒサトを制覇したんで、今回はタッキーが負けると嬉しいら。最後は二階堂亜樹を仕留めてA2昇級だら」
とコメント。

 

【純粋】

じゅんすい
純粋

まじりけがないこと。「―の水」。邪念が全くないこと。「―な若者」。ひたすら行うさま。

「―に真理を追求する」

100

 

自ら純粋とか純白とか名乗るやつに、本当に純粋な奴はいないと思っていたが、自ら「無知」と名乗るとは恐れ入った。

 

【稀少】
鳳凰様は写真を撮られるのが大嫌い。
ネタにされるのを恐れているのか、この日も逃げられてしまった。高校時代は剣道の達人だっただけに身のこなしが鋭い。

 

 

100

 

確かに写真が苦手な男性は多い。
「はい、笑ってくださーい」とカメラマンさんに言われても、なかなか上手くいかない。

 

100
100

 

その点女性はすごい。
カメラが向けられた瞬間、目をクワッ!と開いて口角を上げて前髪を整える。
どの写真を見ても同じ笑顔で写ることができるのは努力の賜物なんでしょうな。
そして、その笑顔がいくら人工的でも喜ぶ男性が多いってことでしょうな。

 

100
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プロ雀士コラム/Mr.Xの連盟Weekly!

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【ニコ生】
二階堂姉妹の本が発売されたようだ。
 

100

 
本の発売を記念して、6/3 二階堂姉妹+荒正義プロでニコ生の配信が予定されている。
ニコ生独占配信!!二階堂姉妹の”明日は、今日より強くなる”
ん!荒正義?!
なんで荒さんが出演なのか。
今回の本は戦術本ではなく、姉妹の勝負哲学が書かれている。
目次は以下
序 二階堂亜樹
第一章 信じる
1 私を突き動かすもの
2 なぜ、プロになったのか
3 考え、感じ、気づく
4 安藤満プロが遺してくれた手順
5 “変化”ではなく“進化”
6 姉の麻雀
7 葛藤の繰り返し
第二章 整える
8 受け入れ、吐き出し、整理する
9 緊張との向き合い方
10 枝葉ではなく森を見る
11 大きなテーマと小さなテーマを持つ
12 敬意を払う
13 環境を力に変える
第三章 極める
14 女を売りにしない
15 失敗を活かす
16 素直であること。我慢強いこと
17 成功は捨てる
18 やらない理由を探さない
19 最善の一打を求めて
20 姉・瑠美への想い
序 二階堂瑠美
第四章 気づく
21 プロを目指した理由
22 理想のプロ像・小島武夫
23 私の役割
24 常識は疑う
25 天衣無縫
第五章 積み重ねる
26 考え抜いて失敗する
27 心に残る物語
28 礼に始まり礼に終わる
29 言葉の真意を探る
30 ゲン担ぎ
31 ニーズに応える
第六章 強くなる
32 客観的視点を持つ
33 ギャンブルイメージからの脱却
34 今日よりも明日、強くなりたい
35 結果よりプロセス
36 なぜ、本を読むのか
37 新たなる歴史の創造
38 妹・亜樹への想い
なるほど、勝負の世界に生きてきた荒正義がゲスト出演するのも納得のラインナップだ。
そういえば、過去にも戦術書以外の本を出版した男がいた。
 

100

 
当時、麻雀店のイベントで80才くらいの女性がこの本をゲットしたのを見た。
今さら「勝たなきゃ意味がない」と言われても困ると思うが、本人は一応「ありがとうございます」と大人の対応で受け取っていた。
 
今月のB1selectionはこちら。
滝沢和典vs黒沢咲vs永井卓也vs古橋崇志
実況:小笠原奈央
解説:HIRO柴田
今週土曜日6/4の13時より配信予定。
「また古橋か、もう古橋卓放送ってタイトルにすれば?」などと声が上がる中、
本人は「こないだヒサトを制覇したんで、今回はタッキーが負けると嬉しいら。最後は二階堂亜樹を仕留めてA2昇級だら」
とコメント。
 
【純粋】
じゅんすい
純粋
まじりけがないこと。「―の水」。邪念が全くないこと。「―な若者」。ひたすら行うさま。
「―に真理を追求する」

100

 
自ら純粋とか純白とか名乗るやつに、本当に純粋な奴はいないと思っていたが、自ら「無知」と名乗るとは恐れ入った。
 
【稀少】
鳳凰様は写真を撮られるのが大嫌い。
ネタにされるのを恐れているのか、この日も逃げられてしまった。高校時代は剣道の達人だっただけに身のこなしが鋭い。
 
 

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確かに写真が苦手な男性は多い。
「はい、笑ってくださーい」とカメラマンさんに言われても、なかなか上手くいかない。
 

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100

 
その点女性はすごい。
カメラが向けられた瞬間、目をクワッ!と開いて口角を上げて前髪を整える。
どの写真を見ても同じ笑顔で写ることができるのは努力の賜物なんでしょうな。
そして、その笑顔がいくら人工的でも喜ぶ男性が多いってことでしょうな。
 

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第24期東北プロリーグ 前期第2節成績表

Aリーグ

順位 名前 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 合計
1 栗林 明 36.6 63.0 99.6
2 泉 亮太 0.0 93.1 93.1
3 皆川 直毅 58.0 31.1 89.1
4 東 幸一郎 98.4 ▲ 34.9 63.5
5 遠藤 昭太 ▲ 29.8 78.9 49.1
6 杜 麻沙也 ▲ 12.5 48.2 35.7
7 神藤 極 0.9 16.8 17.7
8 武藤 武 26.6 ▲ 9.7 16.9
9 粕谷 勇吉 32.2 ▲ 27.7 4.5
10 山下 敬介 ▲ 20.8 ▲ 28.7 ▲ 49.5
11 椎名 斗南 ▲ 18.2 ▲ 39.1 ▲ 57.3
12 石井 良樹 ▲ 19.7 ▲ 47.5 ▲ 67.2
13 早川 林香 ▲ 53.9 ▲ 23.7 ▲ 77.6
14 大里 奈美 ▲ 29.3 ▲ 68.3 ▲ 97.6
15 吉田 勝弥 ▲ 69.5 ▲ 53.6 ▲ 123.1

Bリーグ

順位 名前 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 合計
1 安ヶ平 浩希 23.7 80.3 104.0
2 井上 美里 ▲ 26.6 91.7 65.1
3 千田 諒 1.4 57.7 59.1
4 新田 大輔 44.4 ▲ 5.8 38.6
5 藤本 修二 40.9 ▲ 12.8 28.1
6 及川 慶次 24.0 3.9 27.9
7 石森 隆雄 9.4 ▲ 4.3 5.1
8 佐藤 晃大 ▲ 38.0 23.2 ▲ 14.8
9 菊田 政俊 37.2 ▲ 76.6 ▲ 39.4
10 瀧田 亮 ▲ 45.9 4.5 ▲ 41.4
11 斎藤 智大 ▲ 6.0 ▲ 70.2 ▲ 76.2
12 野家 龍治 ▲ 39.1 ▲ 37.1 ▲ 76.2
13 佐々木 啓文 ▲ 27.4 ▲ 84.4 ▲ 111.8

東北プロリーグ 成績表/第24期東北プロリーグ 前期第2節成績表

Aリーグ

順位 名前 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 合計
1 栗林 明 36.6 63.0 99.6
2 泉 亮太 0.0 93.1 93.1
3 皆川 直毅 58.0 31.1 89.1
4 東 幸一郎 98.4 ▲ 34.9 63.5
5 遠藤 昭太 ▲ 29.8 78.9 49.1
6 杜 麻沙也 ▲ 12.5 48.2 35.7
7 神藤 極 0.9 16.8 17.7
8 武藤 武 26.6 ▲ 9.7 16.9
9 粕谷 勇吉 32.2 ▲ 27.7 4.5
10 山下 敬介 ▲ 20.8 ▲ 28.7 ▲ 49.5
11 椎名 斗南 ▲ 18.2 ▲ 39.1 ▲ 57.3
12 石井 良樹 ▲ 19.7 ▲ 47.5 ▲ 67.2
13 早川 林香 ▲ 53.9 ▲ 23.7 ▲ 77.6
14 大里 奈美 ▲ 29.3 ▲ 68.3 ▲ 97.6
15 吉田 勝弥 ▲ 69.5 ▲ 53.6 ▲ 123.1

Bリーグ

順位 名前 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 合計
1 安ヶ平 浩希 23.7 80.3 104.0
2 井上 美里 ▲ 26.6 91.7 65.1
3 千田 諒 1.4 57.7 59.1
4 新田 大輔 44.4 ▲ 5.8 38.6
5 藤本 修二 40.9 ▲ 12.8 28.1
6 及川 慶次 24.0 3.9 27.9
7 石森 隆雄 9.4 ▲ 4.3 5.1
8 佐藤 晃大 ▲ 38.0 23.2 ▲ 14.8
9 菊田 政俊 37.2 ▲ 76.6 ▲ 39.4
10 瀧田 亮 ▲ 45.9 4.5 ▲ 41.4
11 斎藤 智大 ▲ 6.0 ▲ 70.2 ▲ 76.2
12 野家 龍治 ▲ 39.1 ▲ 37.1 ▲ 76.2
13 佐々木 啓文 ▲ 27.4 ▲ 84.4 ▲ 111.8

第144回:プロ雀士インタビュー 白鳥翔  インタビュアー:安村浩司

白鳥・・・白鳥・・・白鳥・・・
この1ヶ月間、何度この名前をタイプしただろう。
4月末に行われた第25期マスターズのBest8・決勝の観戦記を私、安村が担当させていただいた。
PC、携帯を駆使して画面上の白鳥翔プロの圧勝劇を見続け、その有り様を書き綴る。
気が付いた時には、「し」と打つと予測変換で「白鳥」が一番上に登場するようになっていた。
白鳥という人が自分の恋人かのような錯覚を抱き始めた頃、インタビューの日を迎えた。

待ち合わせの場所に着くと、既に白鳥プロがトレードマークの水玉模様の服を着て待っていた。

 

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白鳥「何?何?どーしたのよ」
といつもの軽いトーンで会話が始まる。

 

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安村「マスターズの連覇おめでとう!」

白鳥「ありがとう!」

安村「さっそくだけど聞きたい場面があって、東1局の八筒放銃は翔ちゃんのベースの押し引きとは違うと思ったけど、どういう思考だったの?」

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白鳥「これには理由があって。どんな麻雀でもいいのだけど、例えば一日打つとして、一番最初に出した押し引きがその日の基準になると思っていて、だから、これを押せなかったら次も押せない。元々自分は2着取りがしやすい雀風で、準決勝まではそれでいいけど、1位が全てで回数が決められている決勝だと、それではダメだと過去の色々な決勝を見て思った。手を作って、しっかりぶつけてそれが成功した時に優勝が近づくと。」

安村「なるほど、その後の押し引きがブレなかったのも八筒の基準があったからとういことか。初タイトルとなった昨年の決勝との違いはあった?」

白鳥「そうだね、リードしても精神的にバタバタしなくなったかな。最終戦も70P程リードがあって取りこぼせない気持ちになって緊張はしたけれど、焦ったなきもなく、やるべきことはしっかり出来たかなとは思う。」

タイトル戦は追うよりリードしたまま逃げ切るのが一番難しいといわれている。今あるものを失いたくない、守りたいといった心境が焦りを呼び、逆転を引き起こすのかもしれないが、白鳥プロの今年の戦いは全く精神の揺れは感じられず、心技共に完璧と言える内容だった。

安村「麻雀が進化していると解説陣や会長もおっしゃられていたけど、何かきっかけはあったの?」

白鳥「きっかけは無いけど、他の人の麻雀を研究をしたことかな。タイトル戦の決勝に関して言えば、和久津さんの打ち方が参考になったし、普段の麻雀で言えば、勝又さん。あと実況もしているから色々な方の思考を取り入れることが出来る。そういった部分は大きいよ。他には、ロン2で6巡目をパっとみて、この牌は生きていそうだとか、このメンツで構成されていそうとか、牌を伏せて読む訓練をしてる。」

安村「読みの練習かー」

白鳥「そういうのって確実に当たるわけじゃないけど、サンプルとして沢山見るのは大事だと思う。」

安村「見えないところで結構やってるね」

白鳥「ちょっとこれだけは言わせてほしい。若手はみんなやってなさすぎる!トップのベテランと呼ばれる方々が努力しているのに、若手がやらないと勝てるわけないじゃん!だから自分自身もそうだけど、もっと若い人に頑張って欲しいと思ってる。」

安村「耳が痛いけど、納得するまでやらないといけないよね。」

白鳥「そう、やってる人は本当やってるよ!」

トップクラスの人にはそこにいる理由と背景があって、何もしないで乗り越えられる壁ではないということを十分理解しているからこそ、この言葉が出てくるのだろう。

安村「決勝見ていて、かなり完成形に近い麻雀に見えたのだけど、今の自身の麻雀についてはどう考えてる?」

白鳥「うーんまだ良くわからない。以前、後輩から麻雀を教えてほしいと言われた時も、遠慮しているかとかではなくて、教えることは出来ないけど一緒に考えるのは出来ますって言い方をしてた。質問してくることも、多分正解はあるのだけど、大体答えが無いようなことが多いし、自分は教えるほど正解を持ってないから。ただ、今が一番充実してるというか、麻雀やっている最中に、こっちの方がいいかな?と打っていたのが、今はこっちが良いだろう!と自信を持って打てている。」

安村「完成までは行かないけど、大分固まってきているってこと?」

白鳥「かもしれない。まだわからないけど。自分の良さはスタイルがない柔軟性がある所だと思っているからそこを伸ばしていきたい。」

こういった決めつけない柔軟な思考と努力の量が白鳥プロの力の源になっているのだろう。上を目指す者であれば、見習うべき姿勢である。私も負けていられない。

安村「マスターズの話も一段落したので、今日は全国の白鳥プロファンから様々な質問をいただいているのでお願いします」

白鳥「何々?」

 

Q1麻雀プロになっていなければ何になっていたと思いますか?

白鳥「何者でもなかったと思います。考えられないなあ。」

 

Q2何故そんなに白いのですか?美白している?

白鳥「してねーわ」

安村「白いよね本当。日傘をさして紫外線対策とかしてそう。」

白鳥「一応ちょっとしているよ」

安村「日焼け止めクリーム?ベタベタ?」

白鳥「ベタベタだわ!普通でしょ」

 

Q3壁に麻雀の反省文を貼る作業はまだされてますか?

白鳥「反省文はやめたけど、最近は何切るとか、近代麻雀の面白い記事とかは貼っていて、時々見返すよ。」

 

Q4恋愛については、やはり麻雀と同じでチキンなのですか?

白鳥「・・・・・・・・・・・」

安村「エピソードを1つ」

白鳥「・・・・・・・・・・・」

安村「初恋のお相手は?」

白鳥「フルート吹いていた子が好きでしたよ、ええ。」

 

Q5ヒサト棒※の名称についてはどうお考えでしょうか?

白鳥「いや、最高でしょ!名前がつくのって凄くない?」
※ハコテンになった時に差し出す棒の名称。佐々木寿人プロがよく使わせ、自らもよく使うということで最近名前のついた、これからの麻雀界のスタンダードになる可能性を秘めた棒。

100

 

Q6 所属しているチームちっちゃい(藤崎プロ、前田プロが所属)の中で、本当は俺が一番大きいと思っている?

白鳥「いやね、天鳳戦×連盟見て思ったけど、凄い、あの2人は凄いわ。全てを受け入れるみたいな、なんか菩薩みたいな感じじゃん。俺が一番ちいさいわ。」

 

Q7狙い、テーマは?

100

 

白鳥「狙いって何よ。いや、セカオワが好きだったのよ。深瀬さん。」

 

Q8狙い、テーマは?

100

 

白鳥「この時はこれがいいと思っていたのでしょう。この髪型すごいな(笑)流行ってたのかな。」

白鳥「てかなんだこの失礼な質問コーナーは!」

安村「ありがとうございました(そろそろやめておこう)」

安村「そういえば翔ちゃん、麻雀はどこで出会ったの?」

白鳥「麻雀はマリオと一緒にしてた。」

安村「マリオと一緒?」

白鳥「ファミコンのマリオをして、飽きたら麻雀のゲームが横にあったから役も分からずやってたよ。」

安村「マリオが麻雀してくれるのかと思った(笑)。麻雀のどこに惹かれたの?」

白鳥「なんか、俺、上達しているな!て実感があったの。それが最初は嬉しくて麻雀が好きになった。」

安村「皆最初はそんなものだよね。では一般の方に向けた麻雀の上達方法をお願いします。」

白鳥「うーん、まず自分で考えることが大事だと思います。麻雀は未開拓な部分も多いし、教える人によって得意不得意な部分がある。聞いてもいいと思うけどそれを鵜呑みにしないで、自分でその都度考えることが上達の近道だと思います。」

この白鳥プロの思考はとても共感出来る。何を正解とするかは常に変化して良いものだと思うし、自分のペースで麻雀を楽しんでもらいたいものだ。

安村「その後、プロになって昨年初タイトルとなるマスターズを獲得したわけだけど、タイトルと獲ってから何か変わったことはある?」

白鳥「色々なチャンスを貰えるようになった。モンド杯であったりマンスリーリーグであったり。その機会は自分にとって貴重な経験。他の対局時に、これだけの経験をして来たんだ、ずっとこれだけ強い面子と対局してきたのだから大丈夫だろうという自信に繋がったよ。もう1つは、麻雀業界で名前を残したいという目標があったから、そういった意味ではタイトルを取ることで達成出来たと思う。ただ、それで満足してしまって、しばらくフワフワした気持ちがリーグ戦にも出てしまい、それが本当に良くなかった。そんな中、対局に呼んでもらい、気を引き締めなきゃと思わせてくれた。有難い機会だったと思う。」

安村「そう考えるとタイトルって本当大きい!」

白鳥「そうだね。昨年マスターズを取った時、顔を合わすなり優考さん(伊藤優考プロ)に「ありがとう」って言われたの。それが今年連覇した時は「おめでとう」って言われて凄いジーンと来た。なんか深いなって。連盟の歴史みたいなものが詰まっている気がしてね。だから自分もその歴史を作って行けたらいいと思っている。」

今季で第25期目となったマスターズ。偉業を達成した者には名誉と共にその責任も生まれるのだ。白鳥プロの等身大の言葉からは確固たる決意が感じられた。

安村「では最後にこれからの抱負とファンの方へメッセージをお願いします。」

白鳥「抱負としては、かなり大きいことだけど、将棋の羽生善治さんの羽生マジックのように白鳥が選んだことだから何かある!と観て下さっている全員に思われるようになることです。ファンの方にはこれからも自分らしい麻雀を見ていただければと思います。その為に普段からしっかり稽古してどんな対局もコンディションをしっかり整えて臨みたいと思います。皆様応援よろしくお願いします。」

羽生さんか・・・難しいよ翔ちゃん!
「白鳥マジック」いつ飛び出すか大注目である!

100

プロ雀士インタビュー/第144回:プロ雀士インタビュー 白鳥翔  インタビュアー:安村浩司

白鳥・・・白鳥・・・白鳥・・・
この1ヶ月間、何度この名前をタイプしただろう。
4月末に行われた第25期マスターズのBest8・決勝の観戦記を私、安村が担当させていただいた。
PC、携帯を駆使して画面上の白鳥翔プロの圧勝劇を見続け、その有り様を書き綴る。
気が付いた時には、「し」と打つと予測変換で「白鳥」が一番上に登場するようになっていた。
白鳥という人が自分の恋人かのような錯覚を抱き始めた頃、インタビューの日を迎えた。
待ち合わせの場所に着くと、既に白鳥プロがトレードマークの水玉模様の服を着て待っていた。
 
100
 
白鳥「何?何?どーしたのよ」
といつもの軽いトーンで会話が始まる。
 
100
 
安村「マスターズの連覇おめでとう!」
白鳥「ありがとう!」
安村「さっそくだけど聞きたい場面があって、東1局の八筒放銃は翔ちゃんのベースの押し引きとは違うと思ったけど、どういう思考だったの?」
100
 
白鳥「これには理由があって。どんな麻雀でもいいのだけど、例えば一日打つとして、一番最初に出した押し引きがその日の基準になると思っていて、だから、これを押せなかったら次も押せない。元々自分は2着取りがしやすい雀風で、準決勝まではそれでいいけど、1位が全てで回数が決められている決勝だと、それではダメだと過去の色々な決勝を見て思った。手を作って、しっかりぶつけてそれが成功した時に優勝が近づくと。」
安村「なるほど、その後の押し引きがブレなかったのも八筒の基準があったからとういことか。初タイトルとなった昨年の決勝との違いはあった?」
白鳥「そうだね、リードしても精神的にバタバタしなくなったかな。最終戦も70P程リードがあって取りこぼせない気持ちになって緊張はしたけれど、焦ったなきもなく、やるべきことはしっかり出来たかなとは思う。」
タイトル戦は追うよりリードしたまま逃げ切るのが一番難しいといわれている。今あるものを失いたくない、守りたいといった心境が焦りを呼び、逆転を引き起こすのかもしれないが、白鳥プロの今年の戦いは全く精神の揺れは感じられず、心技共に完璧と言える内容だった。
安村「麻雀が進化していると解説陣や会長もおっしゃられていたけど、何かきっかけはあったの?」
白鳥「きっかけは無いけど、他の人の麻雀を研究をしたことかな。タイトル戦の決勝に関して言えば、和久津さんの打ち方が参考になったし、普段の麻雀で言えば、勝又さん。あと実況もしているから色々な方の思考を取り入れることが出来る。そういった部分は大きいよ。他には、ロン2で6巡目をパっとみて、この牌は生きていそうだとか、このメンツで構成されていそうとか、牌を伏せて読む訓練をしてる。」
安村「読みの練習かー」
白鳥「そういうのって確実に当たるわけじゃないけど、サンプルとして沢山見るのは大事だと思う。」
安村「見えないところで結構やってるね」
白鳥「ちょっとこれだけは言わせてほしい。若手はみんなやってなさすぎる!トップのベテランと呼ばれる方々が努力しているのに、若手がやらないと勝てるわけないじゃん!だから自分自身もそうだけど、もっと若い人に頑張って欲しいと思ってる。」
安村「耳が痛いけど、納得するまでやらないといけないよね。」
白鳥「そう、やってる人は本当やってるよ!」
トップクラスの人にはそこにいる理由と背景があって、何もしないで乗り越えられる壁ではないということを十分理解しているからこそ、この言葉が出てくるのだろう。
安村「決勝見ていて、かなり完成形に近い麻雀に見えたのだけど、今の自身の麻雀についてはどう考えてる?」
白鳥「うーんまだ良くわからない。以前、後輩から麻雀を教えてほしいと言われた時も、遠慮しているかとかではなくて、教えることは出来ないけど一緒に考えるのは出来ますって言い方をしてた。質問してくることも、多分正解はあるのだけど、大体答えが無いようなことが多いし、自分は教えるほど正解を持ってないから。ただ、今が一番充実してるというか、麻雀やっている最中に、こっちの方がいいかな?と打っていたのが、今はこっちが良いだろう!と自信を持って打てている。」
安村「完成までは行かないけど、大分固まってきているってこと?」
白鳥「かもしれない。まだわからないけど。自分の良さはスタイルがない柔軟性がある所だと思っているからそこを伸ばしていきたい。」
こういった決めつけない柔軟な思考と努力の量が白鳥プロの力の源になっているのだろう。上を目指す者であれば、見習うべき姿勢である。私も負けていられない。
安村「マスターズの話も一段落したので、今日は全国の白鳥プロファンから様々な質問をいただいているのでお願いします」
白鳥「何々?」
 
Q1麻雀プロになっていなければ何になっていたと思いますか?
白鳥「何者でもなかったと思います。考えられないなあ。」
 
Q2何故そんなに白いのですか?美白している?
白鳥「してねーわ」
安村「白いよね本当。日傘をさして紫外線対策とかしてそう。」
白鳥「一応ちょっとしているよ」
安村「日焼け止めクリーム?ベタベタ?」
白鳥「ベタベタだわ!普通でしょ」
 
Q3壁に麻雀の反省文を貼る作業はまだされてますか?
白鳥「反省文はやめたけど、最近は何切るとか、近代麻雀の面白い記事とかは貼っていて、時々見返すよ。」
 
Q4恋愛については、やはり麻雀と同じでチキンなのですか?
白鳥「・・・・・・・・・・・」
安村「エピソードを1つ」
白鳥「・・・・・・・・・・・」
安村「初恋のお相手は?」
白鳥「フルート吹いていた子が好きでしたよ、ええ。」
 
Q5ヒサト棒※の名称についてはどうお考えでしょうか?
白鳥「いや、最高でしょ!名前がつくのって凄くない?」
※ハコテンになった時に差し出す棒の名称。佐々木寿人プロがよく使わせ、自らもよく使うということで最近名前のついた、これからの麻雀界のスタンダードになる可能性を秘めた棒。
100
 
Q6 所属しているチームちっちゃい(藤崎プロ、前田プロが所属)の中で、本当は俺が一番大きいと思っている?
白鳥「いやね、天鳳戦×連盟見て思ったけど、凄い、あの2人は凄いわ。全てを受け入れるみたいな、なんか菩薩みたいな感じじゃん。俺が一番ちいさいわ。」
 
Q7狙い、テーマは?
100
 
白鳥「狙いって何よ。いや、セカオワが好きだったのよ。深瀬さん。」
 
Q8狙い、テーマは?
100
 
白鳥「この時はこれがいいと思っていたのでしょう。この髪型すごいな(笑)流行ってたのかな。」
白鳥「てかなんだこの失礼な質問コーナーは!」
安村「ありがとうございました(そろそろやめておこう)」
安村「そういえば翔ちゃん、麻雀はどこで出会ったの?」
白鳥「麻雀はマリオと一緒にしてた。」
安村「マリオと一緒?」
白鳥「ファミコンのマリオをして、飽きたら麻雀のゲームが横にあったから役も分からずやってたよ。」
安村「マリオが麻雀してくれるのかと思った(笑)。麻雀のどこに惹かれたの?」
白鳥「なんか、俺、上達しているな!て実感があったの。それが最初は嬉しくて麻雀が好きになった。」
安村「皆最初はそんなものだよね。では一般の方に向けた麻雀の上達方法をお願いします。」
白鳥「うーん、まず自分で考えることが大事だと思います。麻雀は未開拓な部分も多いし、教える人によって得意不得意な部分がある。聞いてもいいと思うけどそれを鵜呑みにしないで、自分でその都度考えることが上達の近道だと思います。」
この白鳥プロの思考はとても共感出来る。何を正解とするかは常に変化して良いものだと思うし、自分のペースで麻雀を楽しんでもらいたいものだ。
安村「その後、プロになって昨年初タイトルとなるマスターズを獲得したわけだけど、タイトルと獲ってから何か変わったことはある?」
白鳥「色々なチャンスを貰えるようになった。モンド杯であったりマンスリーリーグであったり。その機会は自分にとって貴重な経験。他の対局時に、これだけの経験をして来たんだ、ずっとこれだけ強い面子と対局してきたのだから大丈夫だろうという自信に繋がったよ。もう1つは、麻雀業界で名前を残したいという目標があったから、そういった意味ではタイトルを取ることで達成出来たと思う。ただ、それで満足してしまって、しばらくフワフワした気持ちがリーグ戦にも出てしまい、それが本当に良くなかった。そんな中、対局に呼んでもらい、気を引き締めなきゃと思わせてくれた。有難い機会だったと思う。」
安村「そう考えるとタイトルって本当大きい!」
白鳥「そうだね。昨年マスターズを取った時、顔を合わすなり優考さん(伊藤優考プロ)に「ありがとう」って言われたの。それが今年連覇した時は「おめでとう」って言われて凄いジーンと来た。なんか深いなって。連盟の歴史みたいなものが詰まっている気がしてね。だから自分もその歴史を作って行けたらいいと思っている。」
今季で第25期目となったマスターズ。偉業を達成した者には名誉と共にその責任も生まれるのだ。白鳥プロの等身大の言葉からは確固たる決意が感じられた。
安村「では最後にこれからの抱負とファンの方へメッセージをお願いします。」
白鳥「抱負としては、かなり大きいことだけど、将棋の羽生善治さんの羽生マジックのように白鳥が選んだことだから何かある!と観て下さっている全員に思われるようになることです。ファンの方にはこれからも自分らしい麻雀を見ていただければと思います。その為に普段からしっかり稽古してどんな対局もコンディションをしっかり整えて臨みたいと思います。皆様応援よろしくお願いします。」
羽生さんか・・・難しいよ翔ちゃん!
「白鳥マジック」いつ飛び出すか大注目である!
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第25期マスターズ決勝観戦記 安村 浩司

2016年4月30日
2000人以上が参加した、第25期麻雀マスターズの栄冠に挑戦する4名が夏目坂スタジオに集結した。
全5回戦で行われる決勝戦、対局者はこちら。

白鳥翔(連盟) 第24期麻雀マスターズチャンピオン
100
連覇は中々出来ることではないと思うので、気負わず頑張ります。
昨年よりレベルアップしているところを見せたいと思います。

 

木原浩一(日本プロ麻雀協会) 第14期雀王
100
昨年勝った白鳥君は様々な対局に呼ばれ、負けた僕は呼ばれなかった。
麻雀で生活している以上、負けられない。勝たなければといけないなと思います。

 

優木美智(連盟)第1期女流桜花
100
いつも緊張はしますが、今まで味わったことのない緊張感です。
死ぬ気で頑張ります!

 

吉田直(連盟)A2リーグ 第7期特別昇級リーグ優勝
100
初のG1タイトル決勝。楽しんで勝ちたいと思います。
局面を打開していく場面を作っていきたいです。

 

全員が対局室に入り卓に着く。
白鳥と木原は昨年の決勝と同様の顔合わせ。そこに吉田、優木が加わり、どのような試合展開を見せるか定かではないが、優勝を目指す上で、それぞれがどのような筋書きを頭に描き、見せていくのか注目である。

静寂の中、藤原隆弘審判長が対局開始の合図を告げた。

 

1回戦(起家から、白鳥・優木・木原・吉田)

東1局 親 白鳥
開局、今決勝戦における木原・白鳥両者の思惑が見て取れる象徴的なシーンから始まった。
6巡目、木原が以下の手牌から打四索で即リーチ。

三索三索四索四索五索六索二筒三筒四筒七筒九筒北北北  打四索 左向き  ドラ七索

木原の2年前のブログにこう記してある。

麻雀とは選択と抽選のゲームです。

麻雀に選択の機会あり。
これはすべて自己責任です。自分の判断力を問う機会。これこそが実力を発揮する機会といえましょう。

麻雀に抽選の機会あり。
これは打ち手の意志を介しません。想いだとか心意気、気合とか執念、技術など、なにもかも無関係に選ばれます。

抽選の機会をより有利に受けるため、選択の機会に心血を注ぐ。我々にできることはそれだけなのです。
「必然」の選択を目指し、「偶然」の結果を待つ。
それを繰り返し行い、結果を競い合うゲームなのです。
(2014年12月木原浩一プロのブログより引用)

一見ドライとも受け取れる麻雀観である。
準決勝までの木原の麻雀では、単純に抽選を受ける試行回数を増やすタイプとは異なり、緊急時以外は打点がなく場に高い色のテンパイは外し、場に安い色に寄せ、好形を作りリーチをしてツモるといった、抽選の機会を最大限有利にする打ち筋を見せていた。

その木原が待ちの良さ、打点などの要素を全て捨て放ったリーチ。
この選択には、目の前のアガリを目指す種類とは異なる、決勝を戦う上での決意のようなものが感じられた。
これまでの豊富な決勝経験から編み出した、優勝という抽選に向けた、心血を注いだ「必然の選択」なのだろう。

これを受けた親の白鳥

100

ツモッて来た八筒をノータイムで切り出すが、一発放銃で木原の5,200のアガリ。

私が最初に感じたのは違和感。
白鳥の普段のバランスであれば、打発で迂回しつつ攻撃の機会を窺うといった所。
頭取りの決勝がこの直線的な攻めを出させているのか、かかっているだけなのかこの時点では分からなかったが、後にこの違和感の謎が解け、この八筒打ちこそが白鳥の今決勝における根幹をなす姿勢(押し引き)として証明されることとなる。

東2局 親 優木
ファーストテンパイは白鳥。

四万五万六万七万七万二索三索一筒二筒三筒六筒七筒八筒  ドラ七索

ピンフのみとはいえリーチを選択してもおかしくないが、前局放銃した点も踏まえての冷静なヤミテン。かかっているという仮説はここで消えた。

中盤、木原が白を仕掛けると、吉田が優木に入るはずであったドラの5を引き入れ即リーチ。G1の決勝は初となる吉田。このドラ暗刻を決め主導権を取りたい所。

100

木原二筒をツモリテンパイ。四索を切ると一万を押している白鳥に放銃となるが、発のトイツ落としを選択。切りにくいゾーズのくっつきに取り直すと
七索を引き入れ、1シャンテンとなった優木から八索で2,000のアガリ。
前局の大胆さと今局の柔軟性を併せ持つ木原。スタートからその力を如何なく発揮する。

東4局 親 吉田
吉田が教科書通りの手牌進行から三色の1シャンテンまで進めるが、白鳥が先制リーチ。

100

優木、七万をツモってきて、長考に入る。
優木の攻めたい気持ちと放銃したくない気持ちが交錯する。
崖の向こうにあるかもしれない宝を取りに行くのであれば打九索。ここは危険と一歩下がって橋を探すのであれば打六万四筒か。
崖の闇に吸い込まれるように打ち出された三筒。白鳥の2,600のアガリ。

白鳥の捨て牌を見ると、ソウズの2筋は危険にうつるが、勝負手の時にそういった牌を通してここまで勝ち上がって来た優木。
対局後、優木はこの場面を一番に挙げ、九索を切るべきだったと語った。

決勝の重圧は座っている者にしかわからない。麻雀は自分との勝負という表現もよくあるが、対局者は意識せずとも、自身の心の動きと常に対話しながら打っているのである。
1つの正解はないが、自分自身が納得する打牌は必ずあるのが麻雀であり、優木のそれが打九索なのであろう。

南1局、白鳥が大きい4,000オールを引きアガリトップ目に立つと、続く1本場、

100

白鳥がメンホン七対子の東待ちテンパイをヤミテン。
木原、序盤に出た中を2枚スルーし、道中三色決め打ちのような打牌を入れるが、終盤三色を見切り場況の良い六筒九筒でリーチ。
白鳥、ツモ切りリーチで追いかける。私が開局の八筒打ちを理解した瞬間である。
優木も同巡テンパイで強気の追いかけリーチ。先ほどの三筒放銃が薬となったのか、既に自身の麻雀を取り戻している。見事なリカバリーだ。

結果は木原が九筒を一発ツモ1,000・2,000。
中をなかない選択から、ツモや巡目の対応など絶妙なバランス感覚をみせた、点数以上に大きなアガリ。

南4局、白鳥が木原の仕掛けに押し切り、連覇へ向けて初戦をトップで飾る。
常にリスクを取った2者が抜け出す格好となった。

1回戦成績
白鳥+25.9P 木原+14.2P 吉田▲11.8P 優木▲28.3P

 

2回戦(起家から、優木・木原・白鳥・吉田)

東1局 親 優木
1回戦ラスの優木、ペン七索を引き入れ感触の良い先制リーチ。
木原がドラ1で追いつきリーチした場面

100

吉田五筒を引き入れ、迷うことなく2者に無筋の自身5枚持ちの五万を切って勝負に出るが、優木に捕まり3,900。
優木同様1回戦、しっくり来ない展開に現実を見据えたのか吉田、自らを鼓舞するかのような打五万
対局前に局面を打開していく場面を作っていかなければならないと語っていたように、2回戦で何段階もギアを上げてきた。

東1局1本場

100

白鳥の早いリーチにドラドラ1シャンテンの吉田が南をツモ切り白鳥8,000のアガリ。
吉田、攻めたい気持ちがあり手もついてくるが、丁度他者の手とぶつかり失点となる。
流れを重んじる打ち手であれば、次局以降しばらく頭を下げ、次のチャンスを窺う打ち方に切り替えてもいい場面だが、決勝は5回勝負の短期決戦。
優勝するために攻めるのか、耐えるのか。1局単位ではなくトータルでの観点で、早くも決断を迫られる岐路に立つこととなる。

東2、東3局と優木が軽快にアガリ40,000点まで得点を伸ばす。

南2局 親 木原
木原の6巡目

一万二万三万九万九万三索五索六索六索一筒二筒三筒六筒八筒  ドラ九万

場にピンズが高く、七筒が良いという情報がないため、打六索八筒で好形、三色を狙う選択も考えられるが、ドラが雀頭ということもありストレートに打三索とする。
この選択がハマり、ドラを引き入れ即リーチ。

これを受けた吉田、

五万六万七万九万五索六索二筒三筒四筒四筒四筒六筒八筒

ここにドラ表示牌八万をツモると、吉田のセンサーが反応し一気に攻めのスイッチが入る。
六筒、ツモ五万で打八筒と淀みない模打でリーチを無視して進んでいく。最後に四索を引き入れリーチ宣言。

100

木原から2,600は2,900のアガリ。
吉田の思惑と結果が初めてマッチし、反撃の狼煙を上げる。

続く南3局、吉田の模打のリズムが上がり、気持ちも乗ってきた。

100

優木の仕掛けに一歩も引かず、ドラの一万を引き入れ今日一番の発声でリーチを宣言。

勝負を賭けた2回戦、前局までの経緯を線で結ぶとついに吉田の時間帯が来る!と思われたが、
「私にとってもこのトップは譲れない」と六索をツモリ、1回戦の後悔の念を力に昇華させた優木がトップを勝ち取る。

2回戦成績
優木+27.2P 白鳥+9.3P 木原▲5.0P 吉田▲31.5P

2回戦終了時
白鳥+35.2P 木原+9.2P 優木▲1.1P 吉田▲43.3P 

 

3回戦(起家から、吉田・白鳥・優木・木原)
均衡が崩れ、白鳥が抜け出したため、3者は白鳥にこれ以上走らせないことも考慮に入れる状況になってきた。

東3局、親 優木
吉田がドラドラの本手で即リーチ。

100

優木、木原共に粘るものの撤退。トータル4着の吉田に放銃したくない心理が働く。
こうなると、山との勝負に思えた終盤、吉田が六万をツモ切ると
白鳥が「チー」とおもむろに無筋の四筒を無音で切り出し、2人テンパイに持ち込む。

解説の勝又プロ
五筒が1枚のケースでは最終手出し三筒四筒が当たるケースが少ない。自身で五筒を2枚使っていて、優木さんに五筒六筒がある可能性を考慮しての形式テンパイ取りということでしょう」

確かに完全に形が決まっている単独リャンメン2つ残りの場合は、今局の場の安全度から三筒一筒の切り順になっていることが多い。

白鳥もこれに近い思考だと思うが、一歩間違えば目も当てられない酷い放銃となり、無難に構えてもおかしくない場面で、危険なゾーンまで思考を及ばしていることの事実が、「隙のなさ」を顕著に表している。
読みに身を委ねられる精神力、その精度の高さも白鳥の強さの1つである。

東4局 親 木原
優木7巡目に以下の手牌

一万一万一万二索二索四索九索二筒二筒二筒五筒六筒七筒  ツモ八万  ドラ九索

優木の河には九万がきってあり不要に見える八万だが、マンズの場況が良く、ツモリ三暗刻に照準を合わせ打四索
次巡見事八万を重ね、構想通りのツモり三暗刻の先制リーチ。
後は悠々ツモるだけと思われたが・・・

100

一発目にツモッた牌は、山に8枚眠っていた白鳥のアガリ牌であった。

六万六万六万四索四索六索七索八索四筒五筒六筒七筒八筒  リーチ  一発ロン三筒

5,200。
素晴らしい判断を見せても相手のレベルが高くなると簡単に決めさせてくれない。
危険な場面ではあったが、勝機があると見るや、しっかり攻めに転じた白鳥を褒めるべきだろう。

南1局 親 吉田

南家の白鳥が

七万八万四索五索六索六索七索四筒四筒南南北北  ツモ北  ドラ四筒

ここからダブ南を切る。これは選択が分かれる所だが、ダブ南は相手の動向に左右される牌であり、白鳥は自力で引きやすいリャンメン2つの1シャンテンを選択。他家は並べられた南が目に入らないはずはない。警戒するもののさばくことも叶わず、8巡目に白鳥からリーチが入る。

最低でもメンタンピン、ドラか三色も絡んでいる可能性があり、高打点が明白なリーチに対して、親番を落とせない吉田さえも向かっていけない。
全員の攻める気力を奪うダブ南の並べ打ちが河に光り、卓上を白鳥が支配した局になった。

六万七万八万四索五索六索六索七索四筒四筒北北北  リーチ  ツモ八索  ドラ四筒

白鳥「2,000・4,000」

南3局、南4局の親番で木原が2局連続のアガリで白鳥に接近する。

七索七索四筒六筒七筒八筒九筒  チー八索 左向き七索 上向き九索 上向き  チー八万 左向き七万 上向き九万 上向き  ロン五筒

2,000は2,600

四万五万七万八万九万三索四索五索五筒六筒七筒西西  リーチ  ツモ六万  ドラ八筒

1,300オール

南4局1本場
最低でも2着、打点の欲しい吉田の七対子ドラ待ちリーチ。

100

木原もリーチの現物で一通のテンパイを入れ直撃を狙う。
吉田のリーチは高打点確定、木原も押しているため、先にテンパイを入れていた白鳥の動向に注目したが、選択を迫られることなく力強く中をツモリトップで終了。

3回戦成績
白鳥+31.8 木原+6.9 吉田▲9.6 優木▲29.1

3回戦終了時
白鳥+67.3 木原16.0 優木▲30.3 吉田▲53.0

 

4回戦(起家から、吉田・優木・白鳥・木原)
吉田、優木の両者は白鳥を沈めた上で連勝が条件。木原も勝負をかけてくるだろう。
そんな思惑をよそに、白鳥の七対子ツモから始まった4回戦。小さい加点ながら、追う3者には厳しいスタート。

東2局 親 優木

100

親番の優木、是が非でもアガリたいこの手。様々な思考の葛藤が生まれたであろう。
長考の末、優木の選択は打点を取った打五万でのリーチ。

木原が二索を引き入れ三筒六筒のリーチで追いかける。数巡後、木原・優木が共に八筒をツモ切る。
優木、痛恨のアガリ逃し。こうなった以上、この後、我が身に起こりうる未来はおおよそ予測出来たか。

六万六万二索三索四索五索六索七索四筒五筒五筒六筒七筒  リーチ  ロン三筒  ドラ七筒  裏五筒

木原、優木から12,000のアガリ。

「待った」は出来ないと分かっているから、見えない結果が美しくもあり、時に残酷でもある。
事実上、優木の今マスターズにおける最後の勝負局となった。メリハリのある押し引きでここまで勝ち上がってきた優木。
対局後、すぐに前を向けないと本心を語りつつも、言い訳もせず、自身の戦いを反省し負けた原因を探る「素直さ」が優木の麻雀に幅を持たせ、今後一層強くなると感じさせられた。

木原がトップ目に立ったことで白鳥・木原のマッチレースの様相を呈してきた。
吉田、優木は高打点を目指した手組みになるため、局が長引きやすく、両者は相手の親番を自力で落とさなければならない。

東3局 親 白鳥
全員がダブ東を絞っての手牌進行。まだ諦めてないからこそ、白鳥の親をマークする。白鳥も簡単に東を切らせない。
終盤、木原が腹の括ったドラ単騎のリーチ。

100

もう1人、さらに腹の括った男がいた。
残り2巡、白鳥が四索七索のテンパイを入れ、「ここで決めてやる」と声が聞こえてきそうなリーチを宣言。
自らの一発と木原のハイテイを狙った、獲物を前にした野獣のようなリーチ。
結果は流局となったが、解説陣も白鳥の進化した部分と話すこの攻めの姿勢、1回戦東1局から消えることなく続いていく。

東3局1本場

四万五万六万三索四索五索二筒四筒四筒五筒六筒八筒八筒  リーチ  ツモ三筒  ドラ二筒  裏四万

4,100オールで木原を逆転
東3局2本場

一万二万三万五万五万五万七万七万一筒二筒三筒東東  リーチ  ロン東  ドラ四筒

木原から7,700は8,300。
東4局 木原の親番では

六万六索七索八索一筒二筒三筒白白白  ポン東東東  ツモ六万  ドラ一筒

1,300・2,600。
充実期を迎えた白鳥が手を緩めることなくアガリ倒す。

南2局 親 優木

100

現雀王 木原の意地の3,000・6,000
どれだけ白鳥が走ろうと、自身が出来ることを忠実に表現して来た木原。
競技人生で培った経験が太い幹となっているのか、ブレのないメンタルとアプローチに感嘆するばかりだ。

南4局1本場 親 木原
白鳥リードのまま迎えたオーラス木原の勝負の親番。
このまま終われば70P差。トップを捲れば40P差。やるべきことは1つ。

木原が

三万五万七万八万八万九万四索五索八索八索八索七筒七筒  ドラ一万

ここから、白鳥の切った2枚目の四万をチーしてタンヤオへ。すぐに七筒を引き三索六索のテンパイを果たす。
ドラが一万のためリスクの少ない白鳥も「ここで終わらせる」と

三索三索四索四索五索五索五索六索六筒六筒七筒白白

ここから白を仕掛け返し打七筒四索七索のテンパイ。木原がその七筒を大明カン。両者一歩も退かない、いや退けない!

4回戦、優勝への限りなく細い道を目指し、高打点の手組みを続けた吉田にチャンスが巡る。

一万一万一万二万二万二万四万四万五万六万六万七万八万

チンイツドラ3の大物手をテンパイ。
白鳥からの3倍満の直撃でトップ逆転するため、リーチをかけ相手に全てを委ねた吉田。
その直撃条件とは表面上の条件であり、吉田の雀力を持ってすれば、リーチをかければ白鳥からアタリ牌が出ることは十中八九ないと分かっているだろう。
それでも優勝へ向けて僅かな可能性にかけて挑戦する人の意志がタイトルの価値を作っていると私は思う。

100

白鳥、七索を大事なものを飾るように手元に置き、連覇へ王手をかけた。
本人はまだ1ミリたりとも確信していないだろう。その思考とプロセスがこの圧勝劇を作り上げた。

4回戦成績
白鳥+42.4 木原+18.5 吉田▲16.4 優木▲44.5

4回戦終了時
白鳥+109.7 木原+34.5 吉田▲69.4 優木▲74.8

 

最終戦は白鳥のウイニングラン。
100

100
100

 

木原の親番で自らアガリ、圧巻の強さでマスターズ連覇を達成した。
100

最終成績
白鳥+134.8 木原+24.9 優木▲66.6 吉田▲93.1

昨年の歓喜の涙とは一転、笑顔で対局者と握手を交わす白鳥。
「嬉しいです。率直に嬉しいです。開局に大したことのない手で一発放銃からスタートしましたが、あのくらいの行くぞという戦う気持ちが出せて、その後のツキも味方につけて勝つことが出来たと思います。去年より成長した姿が見せられました。」

麻雀にはツキは存在する。しかし、今日の白鳥の勝利はその不確定な要素を超越するかのような「地力」を感じさせる、正に完勝であった。

白鳥の連覇で終えた第25期麻雀マスターズ。だが、勝者も敗者もこれで終わりではない。
次の勝負に備え、個々が経験したものを活かし、探究を続けていくのだ。

白鳥の言葉をかりるならば、勝負が続く限り、我々は果てなき麻雀道を歩くのである。

 

100

麻雀マスターズ 決勝観戦記/第25期マスターズ決勝観戦記 安村 浩司

2016年4月30日
2000人以上が参加した、第25期麻雀マスターズの栄冠に挑戦する4名が夏目坂スタジオに集結した。
全5回戦で行われる決勝戦、対局者はこちら。
白鳥翔(連盟) 第24期麻雀マスターズチャンピオン
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連覇は中々出来ることではないと思うので、気負わず頑張ります。
昨年よりレベルアップしているところを見せたいと思います。
 
木原浩一(日本プロ麻雀協会) 第14期雀王
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昨年勝った白鳥君は様々な対局に呼ばれ、負けた僕は呼ばれなかった。
麻雀で生活している以上、負けられない。勝たなければといけないなと思います。
 
優木美智(連盟)第1期女流桜花
100
いつも緊張はしますが、今まで味わったことのない緊張感です。
死ぬ気で頑張ります!
 
吉田直(連盟)A2リーグ 第7期特別昇級リーグ優勝
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初のG1タイトル決勝。楽しんで勝ちたいと思います。
局面を打開していく場面を作っていきたいです。
 
全員が対局室に入り卓に着く。
白鳥と木原は昨年の決勝と同様の顔合わせ。そこに吉田、優木が加わり、どのような試合展開を見せるか定かではないが、優勝を目指す上で、それぞれがどのような筋書きを頭に描き、見せていくのか注目である。
静寂の中、藤原隆弘審判長が対局開始の合図を告げた。
 
1回戦(起家から、白鳥・優木・木原・吉田)
東1局 親 白鳥
開局、今決勝戦における木原・白鳥両者の思惑が見て取れる象徴的なシーンから始まった。
6巡目、木原が以下の手牌から打四索で即リーチ。
三索三索四索四索五索六索二筒三筒四筒七筒九筒北北北  打四索 左向き  ドラ七索
木原の2年前のブログにこう記してある。
麻雀とは選択と抽選のゲームです。
麻雀に選択の機会あり。
これはすべて自己責任です。自分の判断力を問う機会。これこそが実力を発揮する機会といえましょう。
麻雀に抽選の機会あり。
これは打ち手の意志を介しません。想いだとか心意気、気合とか執念、技術など、なにもかも無関係に選ばれます。
抽選の機会をより有利に受けるため、選択の機会に心血を注ぐ。我々にできることはそれだけなのです。
「必然」の選択を目指し、「偶然」の結果を待つ。
それを繰り返し行い、結果を競い合うゲームなのです。
(2014年12月木原浩一プロのブログより引用)
一見ドライとも受け取れる麻雀観である。
準決勝までの木原の麻雀では、単純に抽選を受ける試行回数を増やすタイプとは異なり、緊急時以外は打点がなく場に高い色のテンパイは外し、場に安い色に寄せ、好形を作りリーチをしてツモるといった、抽選の機会を最大限有利にする打ち筋を見せていた。
その木原が待ちの良さ、打点などの要素を全て捨て放ったリーチ。
この選択には、目の前のアガリを目指す種類とは異なる、決勝を戦う上での決意のようなものが感じられた。
これまでの豊富な決勝経験から編み出した、優勝という抽選に向けた、心血を注いだ「必然の選択」なのだろう。
これを受けた親の白鳥
100
ツモッて来た八筒をノータイムで切り出すが、一発放銃で木原の5,200のアガリ。
私が最初に感じたのは違和感。
白鳥の普段のバランスであれば、打発で迂回しつつ攻撃の機会を窺うといった所。
頭取りの決勝がこの直線的な攻めを出させているのか、かかっているだけなのかこの時点では分からなかったが、後にこの違和感の謎が解け、この八筒打ちこそが白鳥の今決勝における根幹をなす姿勢(押し引き)として証明されることとなる。
東2局 親 優木
ファーストテンパイは白鳥。
四万五万六万七万七万二索三索一筒二筒三筒六筒七筒八筒  ドラ七索
ピンフのみとはいえリーチを選択してもおかしくないが、前局放銃した点も踏まえての冷静なヤミテン。かかっているという仮説はここで消えた。
中盤、木原が白を仕掛けると、吉田が優木に入るはずであったドラの5を引き入れ即リーチ。G1の決勝は初となる吉田。このドラ暗刻を決め主導権を取りたい所。
100
木原二筒をツモリテンパイ。四索を切ると一万を押している白鳥に放銃となるが、発のトイツ落としを選択。切りにくいゾーズのくっつきに取り直すと
七索を引き入れ、1シャンテンとなった優木から八索で2,000のアガリ。
前局の大胆さと今局の柔軟性を併せ持つ木原。スタートからその力を如何なく発揮する。
東4局 親 吉田
吉田が教科書通りの手牌進行から三色の1シャンテンまで進めるが、白鳥が先制リーチ。
100
優木、七万をツモってきて、長考に入る。
優木の攻めたい気持ちと放銃したくない気持ちが交錯する。
崖の向こうにあるかもしれない宝を取りに行くのであれば打九索。ここは危険と一歩下がって橋を探すのであれば打六万四筒か。
崖の闇に吸い込まれるように打ち出された三筒。白鳥の2,600のアガリ。
白鳥の捨て牌を見ると、ソウズの2筋は危険にうつるが、勝負手の時にそういった牌を通してここまで勝ち上がって来た優木。
対局後、優木はこの場面を一番に挙げ、九索を切るべきだったと語った。
決勝の重圧は座っている者にしかわからない。麻雀は自分との勝負という表現もよくあるが、対局者は意識せずとも、自身の心の動きと常に対話しながら打っているのである。
1つの正解はないが、自分自身が納得する打牌は必ずあるのが麻雀であり、優木のそれが打九索なのであろう。
南1局、白鳥が大きい4,000オールを引きアガリトップ目に立つと、続く1本場、
100
白鳥がメンホン七対子の東待ちテンパイをヤミテン。
木原、序盤に出た中を2枚スルーし、道中三色決め打ちのような打牌を入れるが、終盤三色を見切り場況の良い六筒九筒でリーチ。
白鳥、ツモ切りリーチで追いかける。私が開局の八筒打ちを理解した瞬間である。
優木も同巡テンパイで強気の追いかけリーチ。先ほどの三筒放銃が薬となったのか、既に自身の麻雀を取り戻している。見事なリカバリーだ。
結果は木原が九筒を一発ツモ1,000・2,000。
中をなかない選択から、ツモや巡目の対応など絶妙なバランス感覚をみせた、点数以上に大きなアガリ。
南4局、白鳥が木原の仕掛けに押し切り、連覇へ向けて初戦をトップで飾る。
常にリスクを取った2者が抜け出す格好となった。
1回戦成績
白鳥+25.9P 木原+14.2P 吉田▲11.8P 優木▲28.3P
 
2回戦(起家から、優木・木原・白鳥・吉田)
東1局 親 優木
1回戦ラスの優木、ペン七索を引き入れ感触の良い先制リーチ。
木原がドラ1で追いつきリーチした場面
100
吉田五筒を引き入れ、迷うことなく2者に無筋の自身5枚持ちの五万を切って勝負に出るが、優木に捕まり3,900。
優木同様1回戦、しっくり来ない展開に現実を見据えたのか吉田、自らを鼓舞するかのような打五万
対局前に局面を打開していく場面を作っていかなければならないと語っていたように、2回戦で何段階もギアを上げてきた。
東1局1本場
100
白鳥の早いリーチにドラドラ1シャンテンの吉田が南をツモ切り白鳥8,000のアガリ。
吉田、攻めたい気持ちがあり手もついてくるが、丁度他者の手とぶつかり失点となる。
流れを重んじる打ち手であれば、次局以降しばらく頭を下げ、次のチャンスを窺う打ち方に切り替えてもいい場面だが、決勝は5回勝負の短期決戦。
優勝するために攻めるのか、耐えるのか。1局単位ではなくトータルでの観点で、早くも決断を迫られる岐路に立つこととなる。
東2、東3局と優木が軽快にアガリ40,000点まで得点を伸ばす。
南2局 親 木原
木原の6巡目
一万二万三万九万九万三索五索六索六索一筒二筒三筒六筒八筒  ドラ九万
場にピンズが高く、七筒が良いという情報がないため、打六索八筒で好形、三色を狙う選択も考えられるが、ドラが雀頭ということもありストレートに打三索とする。
この選択がハマり、ドラを引き入れ即リーチ。
これを受けた吉田、
五万六万七万九万五索六索二筒三筒四筒四筒四筒六筒八筒
ここにドラ表示牌八万をツモると、吉田のセンサーが反応し一気に攻めのスイッチが入る。
六筒、ツモ五万で打八筒と淀みない模打でリーチを無視して進んでいく。最後に四索を引き入れリーチ宣言。
100
木原から2,600は2,900のアガリ。
吉田の思惑と結果が初めてマッチし、反撃の狼煙を上げる。
続く南3局、吉田の模打のリズムが上がり、気持ちも乗ってきた。
100
優木の仕掛けに一歩も引かず、ドラの一万を引き入れ今日一番の発声でリーチを宣言。
勝負を賭けた2回戦、前局までの経緯を線で結ぶとついに吉田の時間帯が来る!と思われたが、
「私にとってもこのトップは譲れない」と六索をツモリ、1回戦の後悔の念を力に昇華させた優木がトップを勝ち取る。
2回戦成績
優木+27.2P 白鳥+9.3P 木原▲5.0P 吉田▲31.5P
2回戦終了時
白鳥+35.2P 木原+9.2P 優木▲1.1P 吉田▲43.3P 
 
3回戦(起家から、吉田・白鳥・優木・木原)
均衡が崩れ、白鳥が抜け出したため、3者は白鳥にこれ以上走らせないことも考慮に入れる状況になってきた。
東3局、親 優木
吉田がドラドラの本手で即リーチ。
100
優木、木原共に粘るものの撤退。トータル4着の吉田に放銃したくない心理が働く。
こうなると、山との勝負に思えた終盤、吉田が六万をツモ切ると
白鳥が「チー」とおもむろに無筋の四筒を無音で切り出し、2人テンパイに持ち込む。
解説の勝又プロ
五筒が1枚のケースでは最終手出し三筒四筒が当たるケースが少ない。自身で五筒を2枚使っていて、優木さんに五筒六筒がある可能性を考慮しての形式テンパイ取りということでしょう」
確かに完全に形が決まっている単独リャンメン2つ残りの場合は、今局の場の安全度から三筒一筒の切り順になっていることが多い。
白鳥もこれに近い思考だと思うが、一歩間違えば目も当てられない酷い放銃となり、無難に構えてもおかしくない場面で、危険なゾーンまで思考を及ばしていることの事実が、「隙のなさ」を顕著に表している。
読みに身を委ねられる精神力、その精度の高さも白鳥の強さの1つである。
東4局 親 木原
優木7巡目に以下の手牌
一万一万一万二索二索四索九索二筒二筒二筒五筒六筒七筒  ツモ八万  ドラ九索
優木の河には九万がきってあり不要に見える八万だが、マンズの場況が良く、ツモリ三暗刻に照準を合わせ打四索
次巡見事八万を重ね、構想通りのツモり三暗刻の先制リーチ。
後は悠々ツモるだけと思われたが・・・
100
一発目にツモッた牌は、山に8枚眠っていた白鳥のアガリ牌であった。
六万六万六万四索四索六索七索八索四筒五筒六筒七筒八筒  リーチ  一発ロン三筒
5,200。
素晴らしい判断を見せても相手のレベルが高くなると簡単に決めさせてくれない。
危険な場面ではあったが、勝機があると見るや、しっかり攻めに転じた白鳥を褒めるべきだろう。
南1局 親 吉田
南家の白鳥が
七万八万四索五索六索六索七索四筒四筒南南北北  ツモ北  ドラ四筒
ここからダブ南を切る。これは選択が分かれる所だが、ダブ南は相手の動向に左右される牌であり、白鳥は自力で引きやすいリャンメン2つの1シャンテンを選択。他家は並べられた南が目に入らないはずはない。警戒するもののさばくことも叶わず、8巡目に白鳥からリーチが入る。
最低でもメンタンピン、ドラか三色も絡んでいる可能性があり、高打点が明白なリーチに対して、親番を落とせない吉田さえも向かっていけない。
全員の攻める気力を奪うダブ南の並べ打ちが河に光り、卓上を白鳥が支配した局になった。
六万七万八万四索五索六索六索七索四筒四筒北北北  リーチ  ツモ八索  ドラ四筒
白鳥「2,000・4,000」
南3局、南4局の親番で木原が2局連続のアガリで白鳥に接近する。
七索七索四筒六筒七筒八筒九筒  チー八索 左向き七索 上向き九索 上向き  チー八万 左向き七万 上向き九万 上向き  ロン五筒
2,000は2,600
四万五万七万八万九万三索四索五索五筒六筒七筒西西  リーチ  ツモ六万  ドラ八筒
1,300オール
南4局1本場
最低でも2着、打点の欲しい吉田の七対子ドラ待ちリーチ。
100
木原もリーチの現物で一通のテンパイを入れ直撃を狙う。
吉田のリーチは高打点確定、木原も押しているため、先にテンパイを入れていた白鳥の動向に注目したが、選択を迫られることなく力強く中をツモリトップで終了。
3回戦成績
白鳥+31.8 木原+6.9 吉田▲9.6 優木▲29.1
3回戦終了時
白鳥+67.3 木原16.0 優木▲30.3 吉田▲53.0
 
4回戦(起家から、吉田・優木・白鳥・木原)
吉田、優木の両者は白鳥を沈めた上で連勝が条件。木原も勝負をかけてくるだろう。
そんな思惑をよそに、白鳥の七対子ツモから始まった4回戦。小さい加点ながら、追う3者には厳しいスタート。
東2局 親 優木
100
親番の優木、是が非でもアガリたいこの手。様々な思考の葛藤が生まれたであろう。
長考の末、優木の選択は打点を取った打五万でのリーチ。
木原が二索を引き入れ三筒六筒のリーチで追いかける。数巡後、木原・優木が共に八筒をツモ切る。
優木、痛恨のアガリ逃し。こうなった以上、この後、我が身に起こりうる未来はおおよそ予測出来たか。
六万六万二索三索四索五索六索七索四筒五筒五筒六筒七筒  リーチ  ロン三筒  ドラ七筒  裏五筒
木原、優木から12,000のアガリ。
「待った」は出来ないと分かっているから、見えない結果が美しくもあり、時に残酷でもある。
事実上、優木の今マスターズにおける最後の勝負局となった。メリハリのある押し引きでここまで勝ち上がってきた優木。
対局後、すぐに前を向けないと本心を語りつつも、言い訳もせず、自身の戦いを反省し負けた原因を探る「素直さ」が優木の麻雀に幅を持たせ、今後一層強くなると感じさせられた。
木原がトップ目に立ったことで白鳥・木原のマッチレースの様相を呈してきた。
吉田、優木は高打点を目指した手組みになるため、局が長引きやすく、両者は相手の親番を自力で落とさなければならない。
東3局 親 白鳥
全員がダブ東を絞っての手牌進行。まだ諦めてないからこそ、白鳥の親をマークする。白鳥も簡単に東を切らせない。
終盤、木原が腹の括ったドラ単騎のリーチ。
100
もう1人、さらに腹の括った男がいた。
残り2巡、白鳥が四索七索のテンパイを入れ、「ここで決めてやる」と声が聞こえてきそうなリーチを宣言。
自らの一発と木原のハイテイを狙った、獲物を前にした野獣のようなリーチ。
結果は流局となったが、解説陣も白鳥の進化した部分と話すこの攻めの姿勢、1回戦東1局から消えることなく続いていく。
東3局1本場
四万五万六万三索四索五索二筒四筒四筒五筒六筒八筒八筒  リーチ  ツモ三筒  ドラ二筒  裏四万
4,100オールで木原を逆転
東3局2本場
一万二万三万五万五万五万七万七万一筒二筒三筒東東  リーチ  ロン東  ドラ四筒
木原から7,700は8,300。
東4局 木原の親番では
六万六索七索八索一筒二筒三筒白白白  ポン東東東  ツモ六万  ドラ一筒
1,300・2,600。
充実期を迎えた白鳥が手を緩めることなくアガリ倒す。
南2局 親 優木
100
現雀王 木原の意地の3,000・6,000
どれだけ白鳥が走ろうと、自身が出来ることを忠実に表現して来た木原。
競技人生で培った経験が太い幹となっているのか、ブレのないメンタルとアプローチに感嘆するばかりだ。
南4局1本場 親 木原
白鳥リードのまま迎えたオーラス木原の勝負の親番。
このまま終われば70P差。トップを捲れば40P差。やるべきことは1つ。
木原が
三万五万七万八万八万九万四索五索八索八索八索七筒七筒  ドラ一万
ここから、白鳥の切った2枚目の四万をチーしてタンヤオへ。すぐに七筒を引き三索六索のテンパイを果たす。
ドラが一万のためリスクの少ない白鳥も「ここで終わらせる」と
三索三索四索四索五索五索五索六索六筒六筒七筒白白
ここから白を仕掛け返し打七筒四索七索のテンパイ。木原がその七筒を大明カン。両者一歩も退かない、いや退けない!
4回戦、優勝への限りなく細い道を目指し、高打点の手組みを続けた吉田にチャンスが巡る。
一万一万一万二万二万二万四万四万五万六万六万七万八万
チンイツドラ3の大物手をテンパイ。
白鳥からの3倍満の直撃でトップ逆転するため、リーチをかけ相手に全てを委ねた吉田。
その直撃条件とは表面上の条件であり、吉田の雀力を持ってすれば、リーチをかければ白鳥からアタリ牌が出ることは十中八九ないと分かっているだろう。
それでも優勝へ向けて僅かな可能性にかけて挑戦する人の意志がタイトルの価値を作っていると私は思う。
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白鳥、七索を大事なものを飾るように手元に置き、連覇へ王手をかけた。
本人はまだ1ミリたりとも確信していないだろう。その思考とプロセスがこの圧勝劇を作り上げた。
4回戦成績
白鳥+42.4 木原+18.5 吉田▲16.4 優木▲44.5
4回戦終了時
白鳥+109.7 木原+34.5 吉田▲69.4 優木▲74.8
 
最終戦は白鳥のウイニングラン。
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木原の親番で自らアガリ、圧巻の強さでマスターズ連覇を達成した。
100
最終成績
白鳥+134.8 木原+24.9 優木▲66.6 吉田▲93.1
昨年の歓喜の涙とは一転、笑顔で対局者と握手を交わす白鳥。
「嬉しいです。率直に嬉しいです。開局に大したことのない手で一発放銃からスタートしましたが、あのくらいの行くぞという戦う気持ちが出せて、その後のツキも味方につけて勝つことが出来たと思います。去年より成長した姿が見せられました。」
麻雀にはツキは存在する。しかし、今日の白鳥の勝利はその不確定な要素を超越するかのような「地力」を感じさせる、正に完勝であった。
白鳥の連覇で終えた第25期麻雀マスターズ。だが、勝者も敗者もこれで終わりではない。
次の勝負に備え、個々が経験したものを活かし、探究を続けていくのだ。
白鳥の言葉をかりるならば、勝負が続く限り、我々は果てなき麻雀道を歩くのである。
 
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第25期マスターズ ベスト8トーナメントレポート 安村 浩司

第25期麻雀マスターズの準決勝が夏目坂連盟スタジオにて行われた。
日本プロ麻雀連盟Bルール(一発・裏・カンドラ・カン裏あり)で行われ、同一メンバーで半荘3回戦を行い、トータルポイント上位2名が決勝へ進出する。

組み合わせは以下の通り

A卓
白鳥翔(連盟)×木原浩一(協会)×石川優さん(一般)×中川由佳梨(連盟)

B卓
吉田直(連盟)×小川尚哉(連盟)×優木美智(連盟)×井上美里(連盟)

特筆すべき点としては現マスターズ白鳥を含め、前年度決勝進出者が3名勝ち残っていることだ。
強者が集まるタイトル戦で2年連続勝ち上がるのは見事というほかない。
連覇を狙う白鳥もそうだが、木原、石川さん共に今年こそはという思いは強いだろう。

もう一点は、女流プロが3名勝ち上がって来たことである。近年映像対局が増え、自身の麻雀の見直し、他者の麻雀を見てレベルアップを図ることは容易になった。
やるかやらないかは本人次第だが、全体として確実にレベルアップしているのではないか。初の女流マスターズへの期待がかかる。

 

 

100

 

A卓
1回戦(起家から、木原・石川さん・中川・白鳥)

東1局 中川が淀みない手牌進行から、自然にリーチ。

一万二万三万三万四万八万八万六索七索八索六筒七筒八筒  リーチ  ツモ五万

700・1,300のツモアガリ。表情、打牌のテンポを見ても緊張、気負いといったものは感じられない。好勝負が期待できそうだ。
100

東3局 親 中川 ドラ四索
前局も1人テンパイで好調を感じさせる中川の親番。一気に畳みかけたいところ。
終盤、中川が発バックの仕掛けを入れると一気に場が動く。

石川さんが五筒を引き入れ即リーチ。

七万八万四索四索一筒二筒三筒三筒四筒五筒八筒八筒八筒  リーチ

同巡、白鳥に役なしの三索単騎のテンパイ、木原が東中メンホンの一筒四筒テンパイをいれ共にヤミテン。

次巡、白鳥が1枚切れの白(リーチの現物)を持ってきて、オリを選択。
木原の中川の仕掛けに対して当たってもおかしくない五索→安全牌の南の切り順を見て、一色手のテンパイが入っている可能性があるとの読み。
答えはすぐに出た。

木原「3,000・6,000」

100

甘えのない冷静な判断である。おそらく一筒を持ってきても止まっていただろう。
100

木原はこのアガリをきっかけに親番でも加点し、噴き上がるかに思えたが、待ったをかけたのは石川さん。
木原のリーチを掻い潜り、

三万三万四万四万五万五万六万二索二索六索六索六筒六筒  ツモ六万  ドラ四筒

1,600・3,200をツモアガる。横と縦の複合形をまとめる構想力が非常に高い。
100

南2局 親 石川さん
ここまで我慢の展開が続いている白鳥が先制リーチ。

五万五万七万八万三索四索五索二筒三筒四筒四筒五筒六筒  リーチ  ドラ八筒

木原、ツモ東でテンパイ。

100

この状況で皆さんは何を打つだろうか?
木原はトップ目で白をないていない以上、白を切ってまわるか、頑張って九筒勝負するのかなと見ていたが、
木原「リーチ」
場に放たれた牌はなんとドラである八筒!そしてリーチのおまけ付き!

確かに、カン七筒ではアガリが薄そうにも見える。
木原が八筒を切った考えられる理由としては
・中川がノータイムで白を切っているため、トイツ落としである可能性がある点
・石川さんがオリ気味なため、白鳥、木原の共通安牌がない場合、手の中に今通った白があれば、打ち出される可能性がある点。
残りは勝負手になった以上、一番強い形で勝負するということか。

結果は白鳥が力強く六万をツモリ

五万五万七万八万三索四索五索二筒三筒四筒四筒五筒六筒  ツモ六万  ドラ八筒  裏四索

2,000・4,000。

木原のバランスの良さと相反する狂気にも似た二面性を垣間見た局であった。
100

南3局 親 中川
木原が4巡目ピンフテンパイ即リーチ。

一万二万三万五万六万六索七索八索二筒三筒四筒 九筒九筒  リーチ  一発ツモ七万

1,300・2,600。

南3局、トップ目、2着目と10,000点以上の差、とヤミテンを選択してもよい理由が揃っている場面だが、
「全員手強いので、点棒がある内にリスクを取りたかった。」と木原。

南4局、親の白鳥が12,000をアガリ追い上げるが、南3局のリーチが生きた形となり木原が微差のトップで終了。

2回戦は後のない中川が攻め、一進一退の攻防の中、白鳥がトップを取り1人抜け出す。中川も2着に残り最終戦に希望を繋げる。

2回戦終了時
白鳥+46.9P 木原+0.3P 石川▲8.0P 中川▲39.2P

最終戦(起家から、中川・白鳥・木原・石川)
東1局 親 中川
中川が最大のチャンスを迎える。
木原が先制リーチ

四万五万六万七万七万七万一索三索六索六索一筒二筒三筒  リーチ  ドラ四万

100

これを受けた中川、以下の手牌から石川さんの切った六筒をポンせず。
一発目に二万をツモってきて打六筒

数巡後木原がきった四万を中川動けないが、自力で待望の五索引き入れリーチ。
ツモれば逆転は目の前だったが、惜しくも流局。

六筒はなく気がなく、メンゼンで勝負したかった」と中川。

メンゼンでいくにしろ、もし中川の頭の中にオリる気がなかったのであれば、一発目の二万で放銃した時の仮定ではなく、四万をツモる、あるいは出る想定を優先し、二万を勝負するだけの価値があった局面だったように思える。
結果論ではあるが、六筒をないた場合5,800。二万を一発目で切り、四万をないた場合12,000を木原からアガッていた。

ここは木原の気迫が二万を切らせなかったか。一牌の切り順の差が勝負の分かれ目になった。

木原は石川さん、中川の追撃をかわしつつ40,000点まで得点を伸ばす。
残り2局となったところで、追う石川さん、逆転に向けたリーチがついに決まる。

二万二万五万六万三索四索五索六索七索七索八索八索九索  リーチ  ツモ七万  ドラ四万

700・1,300。

南4局 親 石川さん

一万二万三万四索四索六索七索八索一筒二筒二筒三筒三筒  リーチ  ツモ四筒  ドラ七万

1,300オール

石川さんが2局連続でアガリ、木原、白鳥まであとひとアガリというところまで追い詰める。

南4局1本場 親 石川
石川さんがタンピン三色1シャンテンでまで手を進めたが、
白鳥が競技人生初、トータル得点の計算を間違えていたという程の重圧の中、自ら決勝への切符を掴み取った。

五万六万七万四筒五筒六筒南南西西  チー四索 左向き五索 上向き六索 上向き  ツモ南  ドラ六筒

 

決勝進出者 白鳥翔 木原浩一

 

「裏ドラが乗らなかったけど、よく打てました」と対局後も笑顔が印象的だった石川さん。
随所で見せる手牌変化への対応力は、この舞台に残るだけの力を感じさせるものだった。

「また戻って来ます」と落ち着いて語ったくれた中川。
「凛々しい」という言葉が似合う麻雀であり、惹かれるファンも多いだろう。このステージを経験した彼女の今後が楽しみである。

 

100

 

B卓
1回戦(起家から、井上・吉田・優木・小川)
開局から小川、優木が激しく攻め合う。

優木
四万五万三索四索五索六索七索八索三筒四筒五筒六筒六筒  リーチ

小川
五万六万三索四索五索五索六索七索四筒五筒六筒七筒七筒  リーチ

軍配は小川。

五万六万三索四索五索五索六索七索四筒五筒六筒七筒七筒  ロン七万  ドラ白

優木から3,900

昨年ベスト8で敗れた小川。
開局から表情、間合い、決断どれをとっても今年にかける意志がひしひしと伝わってくる。
100

対して放銃から始まった優木だが、攻めの姿勢を崩さず東3局の親番では、リーチに対して1シャンテンからドラを切るなど、腕が振れていて、この時点でかなりの確率で決勝に勝ち上がるのではと感じさせる程内容が良い。
100

優木と小川の攻め合いが続く中

二万二万六万七万八万三索四索五索四筒五筒六筒西西  一発ロン二万  ドラ西

小川が井上から8,000の出アガリ、このアガリをきっかけに40,000点オーバーまで得点を伸ばす。

昨年の新人王井上、小川の親番で2,000・4,000をアガリ返す。

三万四万五万二索三索四索四索五索六索六索六筒七筒八筒  リーチ  ツモ三索  ドラ三万

井上の良さは程よい荒さと強いハートであり、簡単に流れを渡さない。
100

南2局 親 吉田 ドラ八索
ここまで何も出来ていない感のある吉田。

二万二万二索三索四索四索五索六索四筒五筒  暗カン牌の背八万 上向き八万 上向き牌の背  リーチ  一発ツモ三筒  ドラ八索  カンドラ三筒

今までは我慢のお手本だよと言わんばかりのワンチャンスを生かした4,000オールで2着浮上。
100

B卓は全員が前に出る乱打戦の様相。
この半荘を制したのは小川。満貫→満貫→親の跳満と高打点を連発し、70,000点オーバーの大トップで終了。

1回戦終了時
小川+59.4P 吉田+4.0P 優木▲25.1P 井上▲38.3P

2回戦(起家から井上・小川・吉田・優木)

東2局 親 小川 ドラ五筒
小川が七対子のドラ単騎で即リーチ。

二万二万三万三万三索三索八索八索五筒七筒七筒九筒九筒  リーチ

優木、同巡にテンパイ

100

 

ターゲットが吉田であり、親と戦うリスクを加味すると瞬間のヤミテンも十分考えられる場面だったが、力強くリーチを宣言。

五万六万七万四索四索五索六索七索三筒四筒六筒七筒八筒  リーチ  ツモ五筒  ドラ五筒  裏五索

優木「3,000・6,000」
最高の結果をものにする。

南1局 親 井上
親の井上が先制リーチ

四万五万六万七万八万九万八索九索四筒五筒六筒南南  リーチ  ドラ二万

同巡小川もテンパイ

100

 

先程の優木と同じような場面、小川の選択は同じくリーチ。
異なるのはトータルポイントの違い。小川は現状の得点を含めても約30ポイントのリードを持っている。
アガリと放銃が5対5の場面で無理に戦わなくても、8対2のような自身に有利な場面を選んで得点を伸ばしていくのがトーナメントのセオリーだが、それが必ず訪れるとは限らず、30ポイントのリードが守れる保証はどこにもない。
小川は決勝進出という「勝利」を限りなく10対0にするべく、攻撃するという方法論を取った。

結果は小川が七索を掴み裏ドラが2枚乗って7,700の放銃になったが、小川にとっては織り込み済みか。
こういった場面の押し引きの見極めは難しく、上記2局は人によってかなり判断が分かれるのではないか。
裏目に出ることも多々あるが、トーナメントの肝でもあり各々のスタイルで判断の精度を上げていくしかないのだろう。

南1局1本場 親 井上
吉田が地獄待ちのリーチで優木から12,000の直撃で逆転に成功。

三索三索五索五索六索六索七索七索九索九索発西西  リーチ  ロン発  ドラ二筒

局が進むにつれ、3人参加の局が非常に多くなり、決勝へ進みたいという気持ちが斬りあいの局面をつくり、体で打っているという言葉がピッタリの白熱した対局となった。
オーラスは優木、吉田、井上の3者にトップの可能性があったが、優木が競り勝ち、井上、吉田の並びで終了。

2回戦終了時
小川+18.5P 吉田+4.4P 優木+1.0P 井上▲23.9P

ほぼ横並びで迎えた最終戦(起家から、吉田・小川・優木・井上)

順位点が一着順1万点であり、ほぼ着順勝負であると同時にトーナメントの経験が生きる点差であり、普段から計算や状況判断が抜群に早い吉田が有利な印象ではあるが、ここまで来たらもはや気持ちの勝負であろう。
注目の最終戦が始まった。

開局から1,000点→1,000点と1局ごとに通過者がかわる展開の中、東3局、現状、一番苦しい井上が小川を捕らえ8,000のアガリ。

一万一万三万四万五万六万七万八万五筒六筒七筒白白  リーチ  一発ロン白  ドラ三万

1回戦からトップを走って来た小川がついに決勝への椅子を明け渡す。

東4局 親 井上

三万四万五万七万八万九万五索六索九索九索四筒五筒六筒  リーチ  ロン七索  ドラ四万

井上、小川から5,800のアガリでトータルトップに。

次局、小川が井上から2,000は2,300のアガリで南場での再逆転へ望みをつなぐ。

南1局 親 吉田
吉田が1枚目を悠々見送り、ポンテンの入る2枚目の東を仕掛け先制のテンパイ。

一万二万三万二筒三筒六筒七筒八筒南南  ポン東東東  ドラ四筒

全く焦りのない吉田らしい構え。

同巡、小川が七索を引き入れ、ノータイムの即リーチ。

四索五索六索七索七索七索九索九索一筒一筒一筒四筒五筒  リーチ

さらに優木、ドラの四筒を引き入れ2者に無筋の二筒を勝負してリーチ。

四万四万五万六万七万三索四索五索二筒三筒四筒中中  リーチ

全員の気持ちが直線的にぶつかった今局、吉田が高速でツモ切った牌は…

四索五索六索七索七索七索九索九索一筒一筒一筒四筒五筒  リーチ  ロン三筒  ドラ四筒  裏四筒

小川、6,400の大きなアガリで再逆転。

放銃後うんうんと頷く吉田、表情は対局を楽しんでいるようにも見える。

南3局 親 優木
西家の吉田が西を仕掛け1シャンテン

五万五万九万二筒三筒四筒六筒八筒白白  ポン西西西  ドラ五万

小川も追いつき

一万二万三万七万八万九万八筒九筒九筒一索二索白白

このチャンタ1シャンテンから五万をツモってきて小考。
吉田の河はピンズの一色手かドラ含みの高打点に見えるが、一貫して攻めの姿勢を見せてきた小川。
ここでも意を決して五万を切ると、吉田のポンの声ではなく意外な方向から声がかかる
優木「ロン」

100

 

優木、値千金の18,000。
ここに至るまでリーチ攻勢をかけていた優木の勝負ヤミテン。
このアガリが決まり手となり優木は決勝へ進出を決めた。

このアガリによって小川が4着に落ちたため、3着に浮上した吉田が井上に肉薄。
オーラス、アガリ勝負となったが吉田がわずか6巡、圧巻の早さでアガリ、マスターズへの挑戦権を得た。

八万八万八万六索六索北北  チー八筒 左向き六筒 上向き七筒 上向き  ポン中中中  ロン北  ドラ九索

 

決勝進出者 優木美智 吉田直

「1回戦に二万を打ったところが悪かったかなと。また頑張ります!」と謙虚に語った井上。
対局後は同郷の藤崎プロとすぐ反省会をしていたとのこと。その姿勢も素晴らしい、今後も注目のプロである。

小川にとっては辛い夜になった。
勝者と敗者のコントラストが強く出た対局だが、これが勝負の世界。
先輩方が歩んだ道を一つ一つ経験して強くなっていくのだろう。

敗者の思いを乗せ、マスターズの栄冠に王手をかけた4人が明日卓に着く。

麻雀マスターズ レポート/第25期マスターズ ベスト8トーナメントレポート 安村 浩司

第25期麻雀マスターズの準決勝が夏目坂連盟スタジオにて行われた。
日本プロ麻雀連盟Bルール(一発・裏・カンドラ・カン裏あり)で行われ、同一メンバーで半荘3回戦を行い、トータルポイント上位2名が決勝へ進出する。
組み合わせは以下の通り
A卓
白鳥翔(連盟)×木原浩一(協会)×石川優さん(一般)×中川由佳梨(連盟)
B卓
吉田直(連盟)×小川尚哉(連盟)×優木美智(連盟)×井上美里(連盟)
特筆すべき点としては現マスターズ白鳥を含め、前年度決勝進出者が3名勝ち残っていることだ。
強者が集まるタイトル戦で2年連続勝ち上がるのは見事というほかない。
連覇を狙う白鳥もそうだが、木原、石川さん共に今年こそはという思いは強いだろう。
もう一点は、女流プロが3名勝ち上がって来たことである。近年映像対局が増え、自身の麻雀の見直し、他者の麻雀を見てレベルアップを図ることは容易になった。
やるかやらないかは本人次第だが、全体として確実にレベルアップしているのではないか。初の女流マスターズへの期待がかかる。
 
 
100
 
A卓
1回戦(起家から、木原・石川さん・中川・白鳥)
東1局 中川が淀みない手牌進行から、自然にリーチ。
一万二万三万三万四万八万八万六索七索八索六筒七筒八筒  リーチ  ツモ五万
700・1,300のツモアガリ。表情、打牌のテンポを見ても緊張、気負いといったものは感じられない。好勝負が期待できそうだ。
100
東3局 親 中川 ドラ四索
前局も1人テンパイで好調を感じさせる中川の親番。一気に畳みかけたいところ。
終盤、中川が発バックの仕掛けを入れると一気に場が動く。
石川さんが五筒を引き入れ即リーチ。
七万八万四索四索一筒二筒三筒三筒四筒五筒八筒八筒八筒  リーチ
同巡、白鳥に役なしの三索単騎のテンパイ、木原が東中メンホンの一筒四筒テンパイをいれ共にヤミテン。
次巡、白鳥が1枚切れの白(リーチの現物)を持ってきて、オリを選択。
木原の中川の仕掛けに対して当たってもおかしくない五索→安全牌の南の切り順を見て、一色手のテンパイが入っている可能性があるとの読み。
答えはすぐに出た。
木原「3,000・6,000」
100
甘えのない冷静な判断である。おそらく一筒を持ってきても止まっていただろう。
100
木原はこのアガリをきっかけに親番でも加点し、噴き上がるかに思えたが、待ったをかけたのは石川さん。
木原のリーチを掻い潜り、
三万三万四万四万五万五万六万二索二索六索六索六筒六筒  ツモ六万  ドラ四筒
1,600・3,200をツモアガる。横と縦の複合形をまとめる構想力が非常に高い。
100
南2局 親 石川さん
ここまで我慢の展開が続いている白鳥が先制リーチ。
五万五万七万八万三索四索五索二筒三筒四筒四筒五筒六筒  リーチ  ドラ八筒
木原、ツモ東でテンパイ。
100
この状況で皆さんは何を打つだろうか?
木原はトップ目で白をないていない以上、白を切ってまわるか、頑張って九筒勝負するのかなと見ていたが、
木原「リーチ」
場に放たれた牌はなんとドラである八筒!そしてリーチのおまけ付き!
確かに、カン七筒ではアガリが薄そうにも見える。
木原が八筒を切った考えられる理由としては
・中川がノータイムで白を切っているため、トイツ落としである可能性がある点
・石川さんがオリ気味なため、白鳥、木原の共通安牌がない場合、手の中に今通った白があれば、打ち出される可能性がある点。
残りは勝負手になった以上、一番強い形で勝負するということか。
結果は白鳥が力強く六万をツモリ
五万五万七万八万三索四索五索二筒三筒四筒四筒五筒六筒  ツモ六万  ドラ八筒  裏四索
2,000・4,000。
木原のバランスの良さと相反する狂気にも似た二面性を垣間見た局であった。
100
南3局 親 中川
木原が4巡目ピンフテンパイ即リーチ。
一万二万三万五万六万六索七索八索二筒三筒四筒 九筒九筒  リーチ  一発ツモ七万
1,300・2,600。
南3局、トップ目、2着目と10,000点以上の差、とヤミテンを選択してもよい理由が揃っている場面だが、
「全員手強いので、点棒がある内にリスクを取りたかった。」と木原。
南4局、親の白鳥が12,000をアガリ追い上げるが、南3局のリーチが生きた形となり木原が微差のトップで終了。
2回戦は後のない中川が攻め、一進一退の攻防の中、白鳥がトップを取り1人抜け出す。中川も2着に残り最終戦に希望を繋げる。
2回戦終了時
白鳥+46.9P 木原+0.3P 石川▲8.0P 中川▲39.2P
最終戦(起家から、中川・白鳥・木原・石川)
東1局 親 中川
中川が最大のチャンスを迎える。
木原が先制リーチ
四万五万六万七万七万七万一索三索六索六索一筒二筒三筒  リーチ  ドラ四万
100
これを受けた中川、以下の手牌から石川さんの切った六筒をポンせず。
一発目に二万をツモってきて打六筒
数巡後木原がきった四万を中川動けないが、自力で待望の五索引き入れリーチ。
ツモれば逆転は目の前だったが、惜しくも流局。
六筒はなく気がなく、メンゼンで勝負したかった」と中川。
メンゼンでいくにしろ、もし中川の頭の中にオリる気がなかったのであれば、一発目の二万で放銃した時の仮定ではなく、四万をツモる、あるいは出る想定を優先し、二万を勝負するだけの価値があった局面だったように思える。
結果論ではあるが、六筒をないた場合5,800。二万を一発目で切り、四万をないた場合12,000を木原からアガッていた。
ここは木原の気迫が二万を切らせなかったか。一牌の切り順の差が勝負の分かれ目になった。
木原は石川さん、中川の追撃をかわしつつ40,000点まで得点を伸ばす。
残り2局となったところで、追う石川さん、逆転に向けたリーチがついに決まる。
二万二万五万六万三索四索五索六索七索七索八索八索九索  リーチ  ツモ七万  ドラ四万
700・1,300。
南4局 親 石川さん
一万二万三万四索四索六索七索八索一筒二筒二筒三筒三筒  リーチ  ツモ四筒  ドラ七万
1,300オール
石川さんが2局連続でアガリ、木原、白鳥まであとひとアガリというところまで追い詰める。
南4局1本場 親 石川
石川さんがタンピン三色1シャンテンでまで手を進めたが、
白鳥が競技人生初、トータル得点の計算を間違えていたという程の重圧の中、自ら決勝への切符を掴み取った。
五万六万七万四筒五筒六筒南南西西  チー四索 左向き五索 上向き六索 上向き  ツモ南  ドラ六筒
 
決勝進出者 白鳥翔 木原浩一
 
「裏ドラが乗らなかったけど、よく打てました」と対局後も笑顔が印象的だった石川さん。
随所で見せる手牌変化への対応力は、この舞台に残るだけの力を感じさせるものだった。
「また戻って来ます」と落ち着いて語ったくれた中川。
「凛々しい」という言葉が似合う麻雀であり、惹かれるファンも多いだろう。このステージを経験した彼女の今後が楽しみである。
 
100
 
B卓
1回戦(起家から、井上・吉田・優木・小川)
開局から小川、優木が激しく攻め合う。
優木
四万五万三索四索五索六索七索八索三筒四筒五筒六筒六筒  リーチ
小川
五万六万三索四索五索五索六索七索四筒五筒六筒七筒七筒  リーチ
軍配は小川。
五万六万三索四索五索五索六索七索四筒五筒六筒七筒七筒  ロン七万  ドラ白
優木から3,900
昨年ベスト8で敗れた小川。
開局から表情、間合い、決断どれをとっても今年にかける意志がひしひしと伝わってくる。
100
対して放銃から始まった優木だが、攻めの姿勢を崩さず東3局の親番では、リーチに対して1シャンテンからドラを切るなど、腕が振れていて、この時点でかなりの確率で決勝に勝ち上がるのではと感じさせる程内容が良い。
100
優木と小川の攻め合いが続く中
二万二万六万七万八万三索四索五索四筒五筒六筒西西  一発ロン二万  ドラ西
小川が井上から8,000の出アガリ、このアガリをきっかけに40,000点オーバーまで得点を伸ばす。
昨年の新人王井上、小川の親番で2,000・4,000をアガリ返す。
三万四万五万二索三索四索四索五索六索六索六筒七筒八筒  リーチ  ツモ三索  ドラ三万
井上の良さは程よい荒さと強いハートであり、簡単に流れを渡さない。
100
南2局 親 吉田 ドラ八索
ここまで何も出来ていない感のある吉田。
二万二万二索三索四索四索五索六索四筒五筒  暗カン牌の背八万 上向き八万 上向き牌の背  リーチ  一発ツモ三筒  ドラ八索  カンドラ三筒
今までは我慢のお手本だよと言わんばかりのワンチャンスを生かした4,000オールで2着浮上。
100
B卓は全員が前に出る乱打戦の様相。
この半荘を制したのは小川。満貫→満貫→親の跳満と高打点を連発し、70,000点オーバーの大トップで終了。
1回戦終了時
小川+59.4P 吉田+4.0P 優木▲25.1P 井上▲38.3P
2回戦(起家から井上・小川・吉田・優木)
東2局 親 小川 ドラ五筒
小川が七対子のドラ単騎で即リーチ。
二万二万三万三万三索三索八索八索五筒七筒七筒九筒九筒  リーチ
優木、同巡にテンパイ
100
 
ターゲットが吉田であり、親と戦うリスクを加味すると瞬間のヤミテンも十分考えられる場面だったが、力強くリーチを宣言。
五万六万七万四索四索五索六索七索三筒四筒六筒七筒八筒  リーチ  ツモ五筒  ドラ五筒  裏五索
優木「3,000・6,000」
最高の結果をものにする。
南1局 親 井上
親の井上が先制リーチ
四万五万六万七万八万九万八索九索四筒五筒六筒南南  リーチ  ドラ二万
同巡小川もテンパイ
100
 
先程の優木と同じような場面、小川の選択は同じくリーチ。
異なるのはトータルポイントの違い。小川は現状の得点を含めても約30ポイントのリードを持っている。
アガリと放銃が5対5の場面で無理に戦わなくても、8対2のような自身に有利な場面を選んで得点を伸ばしていくのがトーナメントのセオリーだが、それが必ず訪れるとは限らず、30ポイントのリードが守れる保証はどこにもない。
小川は決勝進出という「勝利」を限りなく10対0にするべく、攻撃するという方法論を取った。
結果は小川が七索を掴み裏ドラが2枚乗って7,700の放銃になったが、小川にとっては織り込み済みか。
こういった場面の押し引きの見極めは難しく、上記2局は人によってかなり判断が分かれるのではないか。
裏目に出ることも多々あるが、トーナメントの肝でもあり各々のスタイルで判断の精度を上げていくしかないのだろう。
南1局1本場 親 井上
吉田が地獄待ちのリーチで優木から12,000の直撃で逆転に成功。
三索三索五索五索六索六索七索七索九索九索発西西  リーチ  ロン発  ドラ二筒
局が進むにつれ、3人参加の局が非常に多くなり、決勝へ進みたいという気持ちが斬りあいの局面をつくり、体で打っているという言葉がピッタリの白熱した対局となった。
オーラスは優木、吉田、井上の3者にトップの可能性があったが、優木が競り勝ち、井上、吉田の並びで終了。
2回戦終了時
小川+18.5P 吉田+4.4P 優木+1.0P 井上▲23.9P
ほぼ横並びで迎えた最終戦(起家から、吉田・小川・優木・井上)
順位点が一着順1万点であり、ほぼ着順勝負であると同時にトーナメントの経験が生きる点差であり、普段から計算や状況判断が抜群に早い吉田が有利な印象ではあるが、ここまで来たらもはや気持ちの勝負であろう。
注目の最終戦が始まった。
開局から1,000点→1,000点と1局ごとに通過者がかわる展開の中、東3局、現状、一番苦しい井上が小川を捕らえ8,000のアガリ。
一万一万三万四万五万六万七万八万五筒六筒七筒白白  リーチ  一発ロン白  ドラ三万
1回戦からトップを走って来た小川がついに決勝への椅子を明け渡す。
東4局 親 井上
三万四万五万七万八万九万五索六索九索九索四筒五筒六筒  リーチ  ロン七索  ドラ四万
井上、小川から5,800のアガリでトータルトップに。
次局、小川が井上から2,000は2,300のアガリで南場での再逆転へ望みをつなぐ。
南1局 親 吉田
吉田が1枚目を悠々見送り、ポンテンの入る2枚目の東を仕掛け先制のテンパイ。
一万二万三万二筒三筒六筒七筒八筒南南  ポン東東東  ドラ四筒
全く焦りのない吉田らしい構え。
同巡、小川が七索を引き入れ、ノータイムの即リーチ。
四索五索六索七索七索七索九索九索一筒一筒一筒四筒五筒  リーチ
さらに優木、ドラの四筒を引き入れ2者に無筋の二筒を勝負してリーチ。
四万四万五万六万七万三索四索五索二筒三筒四筒中中  リーチ
全員の気持ちが直線的にぶつかった今局、吉田が高速でツモ切った牌は…
四索五索六索七索七索七索九索九索一筒一筒一筒四筒五筒  リーチ  ロン三筒  ドラ四筒  裏四筒
小川、6,400の大きなアガリで再逆転。
放銃後うんうんと頷く吉田、表情は対局を楽しんでいるようにも見える。
南3局 親 優木
西家の吉田が西を仕掛け1シャンテン
五万五万九万二筒三筒四筒六筒八筒白白  ポン西西西  ドラ五万
小川も追いつき
一万二万三万七万八万九万八筒九筒九筒一索二索白白
このチャンタ1シャンテンから五万をツモってきて小考。
吉田の河はピンズの一色手かドラ含みの高打点に見えるが、一貫して攻めの姿勢を見せてきた小川。
ここでも意を決して五万を切ると、吉田のポンの声ではなく意外な方向から声がかかる
優木「ロン」
100
 
優木、値千金の18,000。
ここに至るまでリーチ攻勢をかけていた優木の勝負ヤミテン。
このアガリが決まり手となり優木は決勝へ進出を決めた。
このアガリによって小川が4着に落ちたため、3着に浮上した吉田が井上に肉薄。
オーラス、アガリ勝負となったが吉田がわずか6巡、圧巻の早さでアガリ、マスターズへの挑戦権を得た。
八万八万八万六索六索北北  チー八筒 左向き六筒 上向き七筒 上向き  ポン中中中  ロン北  ドラ九索
 
決勝進出者 優木美智 吉田直
「1回戦に二万を打ったところが悪かったかなと。また頑張ります!」と謙虚に語った井上。
対局後は同郷の藤崎プロとすぐ反省会をしていたとのこと。その姿勢も素晴らしい、今後も注目のプロである。
小川にとっては辛い夜になった。
勝者と敗者のコントラストが強く出た対局だが、これが勝負の世界。
先輩方が歩んだ道を一つ一つ経験して強くなっていくのだろう。
敗者の思いを乗せ、マスターズの栄冠に王手をかけた4人が明日卓に着く。

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100

 

【プロリーグ】

A1リーグ

第32期鳳凰位
勝又 健志
出身地(東京)

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 11節 12節 対局消化数 合計
1 近藤 久春(秋田) 49.4 68.7 0.7 12/48 118.8
2 沢崎 誠(群馬) 32.4 17.5 8/48 49.9
3 前田 直哉(静岡) 32.5 ▲ 26.9 40.0 12/48 45.6
4 石渡 正志(神奈川) ▲ 34.5 49.1 8/48 14.6
5 前原 雄大(東京) 12.6 0.9 ▲ 6.7 12/48 6.8
6 藤崎 智(秋田) ▲ 33.9 28.5 8/48 ▲ 5.4
7 伊藤 優孝(秋田) 10.0 ▲ 19.7 8/48 ▲ 9.7
8 古川 孝次(愛知) 21.8 ▲ 35.0 8/48 ▲ 13.2
9 望月 雅継(静岡) ▲ 4.7 ▲ 14.0 8/48 ▲ 18.7
10 仁平 宣明(福岡) ▲ 47.4 8.5 8/48 ▲ 38.9
11 瀬戸熊 直樹(東京) ▲ 8.5 ▲ 8.5 ▲ 34.0 12/48 ▲ 51.0
12 HIRO柴田(神奈川) ▲ 29.7 ▲ 69.1 8/48 ▲ 98.8

 

A1リーグでは、近藤久春が100p超えるポイントで首位に立っている。
昨年の苦労が嘘のように、今期は事が思うように運んでいる印象だ。
前期とは逆に、苦戦を強いられているのは瀬戸熊直樹。たった2節を消化したところとはいえ、降級ラインに瀬戸熊が位置していることがここ数年はなかった。
今後、色々なドラマが待ち受けていることだろう。
A2リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 11節 対局消化数 合計
1 吉田 直(東京) 17.8 53.6 8/44 71.4
2 内川 幸太郎(長野) 68.4 4/44 68.4
3 藤原 隆弘(福岡) 19.4 48.1 8/44 67.5
4 白鳥 翔(東京) 70.2 ▲ 7.3 8/44 62.9
5 和久津 晶(東京) 34.8 ▲ 0.3 8/44 34.5
6 ともたけ 雅晴(千葉) ▲ 11.0 32.6 8/44 21.6
7 山田 浩之(兵庫) 7.8 4/44 7.8
8 荒 正義(北海道) 27.0 ▲ 26.8 8/44 0.2
9 櫻井 秀樹(山口) ▲ 28.3 16.0 8/44 ▲ 12.3
10 猿川 真寿(静岡) ▲ 29.0 4/44 ▲ 29.0
11 紺野 真太郎(静岡) ▲ 23.8 ▲ 9.0 8/44 ▲ 32.8
12 西岡 慎秦(岐阜) ▲ 35.4 4/44 ▲ 35.4
13 杉浦 勘介(愛知) ▲ 32.8 ▲ 3.6 8/44 ▲ 36.4
14 ダンプ 大橋(神奈川) ▲ 7.7 ▲ 41.0 8/44 ▲ 48.7
15 麓 征生(東京) ▲ 45.0 ▲ 8.4 8/44 ▲ 53.4
16 西川 淳(愛媛) ▲ 32.4 ▲ 53.9 8/44 ▲ 86.3

 

昇級組の内、西川、麓、杉浦が苦戦。
もちろんこちらも、たったの2節しか消化していないので、まだまだ…と言いたいところだが、序盤の位置が悪いとそのままズルズルといってしまう事も多い。何期も残留している選手ならともかく、初のAリーグ、初の映像対局というのは少なからず影響はあることだろう。

 

100

 

首位に立っているのは業界内ではビッグマウスで名の通っている吉田。
現鳳凰 勝又健志に匹敵する計算スピードは○文式で会得したとのこと。
ボーリングに卓球、カラオケは尾崎豊、と夜の種目が得意なのだが、初対面の相手には
「ボーリング?何それやったことない♪」
「卓球?何それ面白そう、今からやってみたい♪♪」
などと言って近寄って来るので皆さんも注意して欲しい。

100

 
B1リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 古橋 崇志 29.7 47.3 77.0
2 客野 直 ▲ 9.7 65.0 55.3
3 寺尾 威一郎 83.6 ▲ 36.1 47.5
4 滝沢 和典 6.0 30.7 36.7
5 藤本 哲也 13.1 22.4 35.5
6 四柳 弘樹 14.4 16.6 31.0
7 刀川 昌浩 20.7 ▲ 13.5 7.2
8 佐々木 寿人 ▲ 9.4 15.8 6.4
9 二階堂 亜樹 56.4 ▲ 52.3 4.1
10 河井 保国 63.2 ▲ 60.6 2.6
11 黒沢 咲 ▲ 58.8 42.9 ▲ 15.9
12 上村 慎太郎 8.0 ▲ 29.2 ▲ 21.2
13 鮎川 卓 ▲ 14.0 ▲ 27.0 ▲ 41.0
14 安村 浩司 ▲ 58.4 13.3 ▲ 45.1
15 永井 卓也 ▲ 74.9 0.8 ▲ 74.1
16 森下 剛任 ▲ 71.9 ▲ 36.1 ▲ 108.0

 

さて、B1の首位は…

長くなってきた。リーグ戦の話しはこれくらいにしておこう。
ゴールが近づくほど、迷ったり、苦しんだりする場面が増えてくる。
選手も観戦する方も、それを味わうのが、プロリーグの醍醐味とも言えるだろう。

 

 

【ゆとり世代】
職場などこれを読んでいる方にも「最近の若い者は…」と口にしたくなる場面は多いはずだ。
この日も山田浩之(A2)がありがたい話しをしていた。
しかし無礼な若手は後を絶たない。

 

100

カメラ目線を向ける者①

100

カメラ目線を向ける者②

100

スマホから手を離さない者

100

仕事をし続ける者

100

ハナから聞く気がない者

これには先輩もお怒りの表情である。

100

 

 

【インターネット麻雀日本選手権】
インターネット麻雀日本選手権ベスト16のメンバーが出揃った。

 

100

 

今回はユーザーさんの活躍が目立っていたが、後半に登場したプロは意地を見せた。
決勝は7/23
乞うご期待!

ベスト16(ロン2で対戦、半荘3回)

5月26日(木)

20:00~

A卓:風の谷のユパさん vs kaz-kunさん vs 荒正義 vs 前田直哉

5月27日(金)

20:00~

B卓:なずな999さん vs z512007さん vs 佐々木寿人 vs勝又健志

6月2日(木)

20:00~

B卓:不死身の公文さん vs ASAPINさん vs 櫻井秀樹 vs望月雅継

6月3日(金)

20:00~

B卓:ラ・サールさん vs 雀ディさん vs 山井弘 vs白鳥翔

 

 

【女流プロ】

100

 

さて、写真は先日少々話題となった東城プロ(肘掛けにしているのは三田晋也)
男ばかりの麻雀業界、お客様も男性が大半だから女流プロに注目が集まるのは当然のことだ。団体としても有望な女流プロの受験を望んでいる。
ただ、プロなのだからある程度の実力がなければ多少ルックスが良くても普通に落ちる。

これまで、日本プロ麻雀連盟では女流プロのみを対象とした勉強会を開催して、雀力の底上げに取り組んでいたが、近い内にプロ志望の女性を対象とした勉強会が開催されるらしい。
しかもその模様を配信するかもしれない、との情報も入っているぞ。
そちらも決定次第発表となるだろう! (6/9予定?!)

プロ雀士コラム/Mr.Xの連盟Weekly!

100

 
【プロリーグ】
A1リーグ

第32期鳳凰位
勝又 健志
出身地(東京)

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 11節 12節 対局消化数 合計
1 近藤 久春(秋田) 49.4 68.7 0.7 12/48 118.8
2 沢崎 誠(群馬) 32.4 17.5 8/48 49.9
3 前田 直哉(静岡) 32.5 ▲ 26.9 40.0 12/48 45.6
4 石渡 正志(神奈川) ▲ 34.5 49.1 8/48 14.6
5 前原 雄大(東京) 12.6 0.9 ▲ 6.7 12/48 6.8
6 藤崎 智(秋田) ▲ 33.9 28.5 8/48 ▲ 5.4
7 伊藤 優孝(秋田) 10.0 ▲ 19.7 8/48 ▲ 9.7
8 古川 孝次(愛知) 21.8 ▲ 35.0 8/48 ▲ 13.2
9 望月 雅継(静岡) ▲ 4.7 ▲ 14.0 8/48 ▲ 18.7
10 仁平 宣明(福岡) ▲ 47.4 8.5 8/48 ▲ 38.9
11 瀬戸熊 直樹(東京) ▲ 8.5 ▲ 8.5 ▲ 34.0 12/48 ▲ 51.0
12 HIRO柴田(神奈川) ▲ 29.7 ▲ 69.1 8/48 ▲ 98.8

 
A1リーグでは、近藤久春が100p超えるポイントで首位に立っている。
昨年の苦労が嘘のように、今期は事が思うように運んでいる印象だ。
前期とは逆に、苦戦を強いられているのは瀬戸熊直樹。たった2節を消化したところとはいえ、降級ラインに瀬戸熊が位置していることがここ数年はなかった。
今後、色々なドラマが待ち受けていることだろう。
A2リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 11節 対局消化数 合計
1 吉田 直(東京) 17.8 53.6 8/44 71.4
2 内川 幸太郎(長野) 68.4 4/44 68.4
3 藤原 隆弘(福岡) 19.4 48.1 8/44 67.5
4 白鳥 翔(東京) 70.2 ▲ 7.3 8/44 62.9
5 和久津 晶(東京) 34.8 ▲ 0.3 8/44 34.5
6 ともたけ 雅晴(千葉) ▲ 11.0 32.6 8/44 21.6
7 山田 浩之(兵庫) 7.8 4/44 7.8
8 荒 正義(北海道) 27.0 ▲ 26.8 8/44 0.2
9 櫻井 秀樹(山口) ▲ 28.3 16.0 8/44 ▲ 12.3
10 猿川 真寿(静岡) ▲ 29.0 4/44 ▲ 29.0
11 紺野 真太郎(静岡) ▲ 23.8 ▲ 9.0 8/44 ▲ 32.8
12 西岡 慎秦(岐阜) ▲ 35.4 4/44 ▲ 35.4
13 杉浦 勘介(愛知) ▲ 32.8 ▲ 3.6 8/44 ▲ 36.4
14 ダンプ 大橋(神奈川) ▲ 7.7 ▲ 41.0 8/44 ▲ 48.7
15 麓 征生(東京) ▲ 45.0 ▲ 8.4 8/44 ▲ 53.4
16 西川 淳(愛媛) ▲ 32.4 ▲ 53.9 8/44 ▲ 86.3

 
昇級組の内、西川、麓、杉浦が苦戦。
もちろんこちらも、たったの2節しか消化していないので、まだまだ…と言いたいところだが、序盤の位置が悪いとそのままズルズルといってしまう事も多い。何期も残留している選手ならともかく、初のAリーグ、初の映像対局というのは少なからず影響はあることだろう。
 

100

 
首位に立っているのは業界内ではビッグマウスで名の通っている吉田。
現鳳凰 勝又健志に匹敵する計算スピードは○文式で会得したとのこと。
ボーリングに卓球、カラオケは尾崎豊、と夜の種目が得意なのだが、初対面の相手には
「ボーリング?何それやったことない♪」
「卓球?何それ面白そう、今からやってみたい♪♪」
などと言って近寄って来るので皆さんも注意して欲しい。

100

 
B1リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 古橋 崇志 29.7 47.3 77.0
2 客野 直 ▲ 9.7 65.0 55.3
3 寺尾 威一郎 83.6 ▲ 36.1 47.5
4 滝沢 和典 6.0 30.7 36.7
5 藤本 哲也 13.1 22.4 35.5
6 四柳 弘樹 14.4 16.6 31.0
7 刀川 昌浩 20.7 ▲ 13.5 7.2
8 佐々木 寿人 ▲ 9.4 15.8 6.4
9 二階堂 亜樹 56.4 ▲ 52.3 4.1
10 河井 保国 63.2 ▲ 60.6 2.6
11 黒沢 咲 ▲ 58.8 42.9 ▲ 15.9
12 上村 慎太郎 8.0 ▲ 29.2 ▲ 21.2
13 鮎川 卓 ▲ 14.0 ▲ 27.0 ▲ 41.0
14 安村 浩司 ▲ 58.4 13.3 ▲ 45.1
15 永井 卓也 ▲ 74.9 0.8 ▲ 74.1
16 森下 剛任 ▲ 71.9 ▲ 36.1 ▲ 108.0

 
さて、B1の首位は…
長くなってきた。リーグ戦の話しはこれくらいにしておこう。
ゴールが近づくほど、迷ったり、苦しんだりする場面が増えてくる。
選手も観戦する方も、それを味わうのが、プロリーグの醍醐味とも言えるだろう。
 
 
【ゆとり世代】
職場などこれを読んでいる方にも「最近の若い者は…」と口にしたくなる場面は多いはずだ。
この日も山田浩之(A2)がありがたい話しをしていた。
しかし無礼な若手は後を絶たない。
 

100

カメラ目線を向ける者①

100

カメラ目線を向ける者②

100

スマホから手を離さない者

100

仕事をし続ける者

100

ハナから聞く気がない者

これには先輩もお怒りの表情である。

100

 
 
【インターネット麻雀日本選手権】
インターネット麻雀日本選手権ベスト16のメンバーが出揃った。
 

100

 
今回はユーザーさんの活躍が目立っていたが、後半に登場したプロは意地を見せた。
決勝は7/23
乞うご期待!
ベスト16(ロン2で対戦、半荘3回)
5月26日(木)
20:00~
A卓:風の谷のユパさん vs kaz-kunさん vs 荒正義 vs 前田直哉
5月27日(金)
20:00~
B卓:なずな999さん vs z512007さん vs 佐々木寿人 vs勝又健志
6月2日(木)
20:00~
B卓:不死身の公文さん vs ASAPINさん vs 櫻井秀樹 vs望月雅継
6月3日(金)
20:00~
B卓:ラ・サールさん vs 雀ディさん vs 山井弘 vs白鳥翔
 
 
【女流プロ】

100

 
さて、写真は先日少々話題となった東城プロ(肘掛けにしているのは三田晋也)
男ばかりの麻雀業界、お客様も男性が大半だから女流プロに注目が集まるのは当然のことだ。団体としても有望な女流プロの受験を望んでいる。
ただ、プロなのだからある程度の実力がなければ多少ルックスが良くても普通に落ちる。
これまで、日本プロ麻雀連盟では女流プロのみを対象とした勉強会を開催して、雀力の底上げに取り組んでいたが、近い内にプロ志望の女性を対象とした勉強会が開催されるらしい。
しかもその模様を配信するかもしれない、との情報も入っているぞ。
そちらも決定次第発表となるだろう! (6/9予定?!)

日本プロ麻雀連盟感謝祭2016レポート 中山 奈々美

「日本プロ麻雀連盟感謝祭」このイベントは、日ごろ我々日本プロ麻雀連盟がお世話になっている方や、麻雀業界の発展に携わってくれている企業の方、著名人のかたに年に一度お集まりいただき、麻雀を楽しんでもらおうという大会であります。
文字通り、感謝の気持ちが目一杯伝わるようなお祭りのような大会を目指して昨年からスタートいたしました。

もちろん、ゲストの皆さんを迎える我々プロ雀士はオールスター全員集合です。

100

森山茂和

100

小島武夫

100

灘麻太郎

100

伊藤優孝

100

荒正義

100

前原雄大

100

沢崎誠

100

藤崎智

100

瀬戸熊直樹

100

勝又健志

100

滝沢和典

100

佐々木寿人

100

山井弘

100

白鳥翔

100

櫻井秀樹

100

井出康平

100

ガース

100

柴田吉和

100

二階堂亜樹

100

二階堂瑠美

 

100

宮内こずえ

100

黒沢咲

100

高宮まり

100

魚谷侑未

100

和久津晶

100

童瞳

100

手塚紗掬

100

東城りお

100

蒼井ゆりか

100

中山奈々美

100

井上絵美子

       

  
  
 
   

そんな気合いの入った感謝祭の様子を少しでもお伝えできればと思います。
レポートを担当します、中山奈々美です。どうぞよろしくお願いいたします(‘-‘*)

感謝祭当日、次々とエントリーを済ませるゲストの皆様の豪華絢爛なこと。ミーハーな私はこの時点で大興奮です。

女優の加賀まりこ様と男女七人物語、とんぼ、渡る世間は鬼ばかりなど、数々の大ヒットドラマを手がけてこられた演出家の清弘誠様。

100

加賀まりこ様

100

清弘誠様

元関脇の貴闘力様、アテネオリンピック銀メダリストの伏見俊昭様、作詞家の御徒町凧様。

100

貴闘力様

100

伏見俊昭様

100

御徒町凧様

普段テレビでお見掛けする皆様がこの感謝祭のために来場してくださっていることが嬉しかったです。

2014年最強位で株式会社サイバーエージェント代表取締役社長の藤田晋様、サイバーエージェント麻雀部の生沼紗織様。

100

藤田晋様

100

生沼紗織様

そしてムツゴロウさん!!!あ、ムツゴロウさんはプロ雀士としての参加なのでゲストじゃありませんでした。畑正憲初代十段位です。

100

畑正憲初代十段位

企業のほうからは、メディアとして麻雀発信の第一人者「近代麻雀チーム」から星野信夫様と金本晃様。

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星野信夫様

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金本晃様

「MONDOTVチーム」からはプロデューサーの上島大右様とディレクターの桧垣雄二様。

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上島大右様

100

桧垣雄二様

「エンタメ~テレチーム」として代表取締役社長の野村和生様。

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野村和生様

「日テレチーム」は、ダウンダウンのガキの使いやあらへんで!!のプロデューサー中村喜伸様、そして英正規様。

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中村喜伸様

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英正規様

「テレ朝チーム」は柿野陽様と池田邦晃様。

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柿野陽様

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池田邦晃様

ほかにもUSEN取締役会長宇野康秀様、株式会社エフプレイン代表取締役平野岳史様。

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宇野康秀様

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平野岳史様

アスコット代表取締役会長中井川俊一様。ファースト・パシフィック・キャピタル有限会社代表取締役日野洋一様。

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中井川俊一様

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日野洋一様

モスフード代表取締役社長櫻田厚様、クレディセゾン代表取締役社長林野宏様。

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櫻田厚様

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林野宏様

アース製薬株式会社取締役会長大塚達也様、株式会社UPSIDE代表取締役木村友貴様。

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大塚達也様

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木村友貴様

霧多布水産代表取締役小川靖博様。近藤レーシングから近藤広之様。

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小川靖博様

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近藤広之様

などなど、名だたる一流企業からの参加者がズラリ。
こんな繋がりもあったのかと驚きを隠せませんでした∑o(*’o’*)o

今回の大会はゲスト2名にプロ雀士2名の計4名でのチーム成績と、さらにその中でゲストとプロでペアを作ってもらうペアの成績、そして個人成績の3部門で争います。
計16チームのエントリーです。

私は「伝説の闘牌」や「てんパイQUEEN」でお世話になっている「テレ朝チーム」での参加となりました。
総合成績以外にも、手役ビンゴという3×3マスのビンゴ達成での豪華景品、満貫賞として商品券、役満でのギフト券のプレゼントなど細かい楽しみもたくさん。いろいろチャンスがあるのは楽しいですよね♪

モンドTVでお馴染みの土屋和彦アナウンサーが司会を務める開会式の最中、加賀まりこ様からお知らせが。

「最初に役満をアガった方に【加賀まりこ賞】として商品券を提供したいと思います」

思わずざわつく会場内。みんなの目の色が変わりました(笑)

さらに続けて、アスコット代表取締役会長の中井川俊一さんからも発表がありました。

「【HIS賞】として女性の総合1位の方にグアムリーフ&オリーブスパリゾート(オーシャンスイート)3泊分をご提供いたします!!」

さらにざわつく会場内。今度は女流プロの目の色が変わりましたね!!

思いっ切り気合いが入ったところで1回戦スタートです!!

1回戦は順位点が5,000点―10,000点。2回戦、3回戦、4回戦と進むにつれ順位点が大きくなっていくので、最後までどうなるかわからなくて楽しめるシステムです。
役満目指して頑張っているところに、土屋アナウンサーの実況が耳に飛び込みました。

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「早速、沢崎プロが小喜四で役満のアガリでーーーーーーーーーす!!!!」

なんと∑(゚◇゚///)早すぎます、、、(笑)開始10分で【加賀まりこ賞】の夢潰える。
沢崎プロ、開会式で加賀さんが座られていたお席にて小喜四をアガったというのだから驚きです。なにかの因果がある気がしてしまいますよね!

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1回戦は満貫賞と一緒に、先着4名の方に特別賞として、畑正憲プロがご自身でお描きになった絵が入っているスカーフがプレゼントされました!
動物たちが描かれた可愛らしいスカーフでしたよ~( ‘∀’ )

そして1回戦のうちに二階堂亜樹プロが手役ビンゴ1列達成!!早すぎますー!私はビンゴ達成はおろか、一マスも空けることができません、、、(;n;)亜樹プロかっこいいです!

2回戦目の順位点は10,000点―20,000点。
ゲストの皆さんみんなお強いですね。麻雀を好きでいてくれているのがすごく伝わってくる場面ばかりです。
あちらこちらから聞こえる「満貫でました!」「跳満でました!」の声に会場も盛り上がっていました。
亜樹プロは手役ビンゴ2列目を達成されたとか。私のビンゴはまだまだ空きません、、、(;n;)

3回戦目の順位点は15,000-30,000点です。
3回戦、チーム戦総合2位の「モンドチーム」から、滝沢プロが見事国士無双のアガリ!!
滝沢プロはなんとこの次局も国士無双をテンパイしていたというのだから驚きです(笑)
この直撃がチーム争いにどのように響いてくるのか注目ですね!

100
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4回戦の順位点はなんと20,000-40,000点。
この最終戦にチーム全員がトップをとれば160ポイント以上獲得できるので、ここが正念場です。
現在トップのチームもここまで順位点が大きいと気が抜けないですね。最後までスリリングな麻雀が楽しめました!
そして手役ビンゴ、満貫賞もこの回が最後のチャンス!

私は最後の難関「トイトイ」のアガリをひたすら目指します(`・ω・´)
最終戦は「手役ビンゴ」、「満貫賞」、「トップ」と目標を全て達成出来て最後まで楽しめました。
ホクホクでチームメイトの柿野陽様に報告に行くと、「ななみんのトップは俺がチャラにしといたよ!」とのことでした(笑)
結果をみんなで共有したり、交流できるのもチーム戦の楽しいところですね♪

集計ののち、結果発表と閉会式へ。

チーム部門優勝は近代麻雀チーム!
星野信夫様(近代麻雀編集長)
金本晃様(麻雀最強戦実行委員長)
荒正義プロ(第28期鳳凰位)
櫻井秀樹プロ(第31期十段位)

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おめでとうございます!!
2位は国士を見事アガった滝沢和典プロ率いる滝沢チーム、3位は灘麻太郎プロ率いる灘チームと続きます。

ペア部門の優勝は、近代麻雀チームより金本晃様と荒正義プロ。

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2位は大塚達也様と手塚紗掬プロ。3位は伏見俊昭様と前原雄大プロでした!!

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個人優勝は、、、これまた近代麻雀チームより金本晃様でした!!!!
麻雀雑誌に携わる方はやはり強い(っ*’ω’*c)3部門すべて1位獲得にさすがの一言です。
金本様には日本プロ麻雀連盟アマ六段の免状も授与されました!

2位は二階堂亜樹プロ。3位は灘麻太郎プロでした。
亜樹プロが2位ということは、女性の1位は亜樹プロですね!【HIS賞】のご獲得も重ねておめでとうございます!!!グアムー!!お土産話聞かせてもらおうっと(人´∀`*)

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上述の賞品以外にも、宇野康秀様、桜田厚様、林野宏様、平野岳史様からも豪華賞品のご提供をいただきました。本当にありがとうございました。

私はこの感謝祭に初めて参加させていただきましたが、ゲストの皆様以上に楽しんでしまいました。どうか、参加された皆様も同じ気持ちでありますように。
今回の感謝祭で日本プロ麻雀連盟が様々な麻雀が大好きな皆様に支えられていることを再確認できました。心から麻雀と感謝祭を楽しんでくれた皆様と来年もまた会えますように。新たな麻雀好きの皆様との絆も深められますように。

麻雀業界の発展や麻雀のイメージ向上に、私たちプロも精一杯精進してまいります。
今後とも日本プロ麻雀連盟をよろしくお願いいたします。

プロ雀士コラム/日本プロ麻雀連盟感謝祭2016レポート 中山 奈々美

「日本プロ麻雀連盟感謝祭」このイベントは、日ごろ我々日本プロ麻雀連盟がお世話になっている方や、麻雀業界の発展に携わってくれている企業の方、著名人のかたに年に一度お集まりいただき、麻雀を楽しんでもらおうという大会であります。
文字通り、感謝の気持ちが目一杯伝わるようなお祭りのような大会を目指して昨年からスタートいたしました。
もちろん、ゲストの皆さんを迎える我々プロ雀士はオールスター全員集合です。

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森山茂和

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小島武夫

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灘麻太郎

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伊藤優孝

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勝又健志

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佐々木寿人

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山井弘

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白鳥翔

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櫻井秀樹

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井出康平

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ガース

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柴田吉和

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二階堂亜樹

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二階堂瑠美

 

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黒沢咲

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童瞳

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手塚紗掬

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蒼井ゆりか

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中山奈々美

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井上絵美子

       
  
  
 
   
そんな気合いの入った感謝祭の様子を少しでもお伝えできればと思います。
レポートを担当します、中山奈々美です。どうぞよろしくお願いいたします(‘-‘*)
感謝祭当日、次々とエントリーを済ませるゲストの皆様の豪華絢爛なこと。ミーハーな私はこの時点で大興奮です。
女優の加賀まりこ様と男女七人物語、とんぼ、渡る世間は鬼ばかりなど、数々の大ヒットドラマを手がけてこられた演出家の清弘誠様。

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加賀まりこ様

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清弘誠様

元関脇の貴闘力様、アテネオリンピック銀メダリストの伏見俊昭様、作詞家の御徒町凧様。

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貴闘力様

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伏見俊昭様

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御徒町凧様

普段テレビでお見掛けする皆様がこの感謝祭のために来場してくださっていることが嬉しかったです。
2014年最強位で株式会社サイバーエージェント代表取締役社長の藤田晋様、サイバーエージェント麻雀部の生沼紗織様。

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藤田晋様

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生沼紗織様

そしてムツゴロウさん!!!あ、ムツゴロウさんはプロ雀士としての参加なのでゲストじゃありませんでした。畑正憲初代十段位です。

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畑正憲初代十段位

企業のほうからは、メディアとして麻雀発信の第一人者「近代麻雀チーム」から星野信夫様と金本晃様。

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星野信夫様

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金本晃様

「MONDOTVチーム」からはプロデューサーの上島大右様とディレクターの桧垣雄二様。

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上島大右様

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桧垣雄二様

「エンタメ~テレチーム」として代表取締役社長の野村和生様。

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野村和生様

「日テレチーム」は、ダウンダウンのガキの使いやあらへんで!!のプロデューサー中村喜伸様、そして英正規様。

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中村喜伸様

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英正規様

「テレ朝チーム」は柿野陽様と池田邦晃様。

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柿野陽様

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池田邦晃様

ほかにもUSEN取締役会長宇野康秀様、株式会社エフプレイン代表取締役平野岳史様。

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宇野康秀様

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平野岳史様

アスコット代表取締役会長中井川俊一様。ファースト・パシフィック・キャピタル有限会社代表取締役日野洋一様。

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中井川俊一様

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日野洋一様

モスフード代表取締役社長櫻田厚様、クレディセゾン代表取締役社長林野宏様。

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櫻田厚様

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林野宏様

アース製薬株式会社取締役会長大塚達也様、株式会社UPSIDE代表取締役木村友貴様。

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大塚達也様

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木村友貴様

霧多布水産代表取締役小川靖博様。近藤レーシングから近藤広之様。

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小川靖博様

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近藤広之様

などなど、名だたる一流企業からの参加者がズラリ。
こんな繋がりもあったのかと驚きを隠せませんでした∑o(*’o’*)o
今回の大会はゲスト2名にプロ雀士2名の計4名でのチーム成績と、さらにその中でゲストとプロでペアを作ってもらうペアの成績、そして個人成績の3部門で争います。
計16チームのエントリーです。
私は「伝説の闘牌」や「てんパイQUEEN」でお世話になっている「テレ朝チーム」での参加となりました。
総合成績以外にも、手役ビンゴという3×3マスのビンゴ達成での豪華景品、満貫賞として商品券、役満でのギフト券のプレゼントなど細かい楽しみもたくさん。いろいろチャンスがあるのは楽しいですよね♪
モンドTVでお馴染みの土屋和彦アナウンサーが司会を務める開会式の最中、加賀まりこ様からお知らせが。
「最初に役満をアガった方に【加賀まりこ賞】として商品券を提供したいと思います」
思わずざわつく会場内。みんなの目の色が変わりました(笑)
さらに続けて、アスコット代表取締役会長の中井川俊一さんからも発表がありました。
「【HIS賞】として女性の総合1位の方にグアムリーフ&オリーブスパリゾート(オーシャンスイート)3泊分をご提供いたします!!」
さらにざわつく会場内。今度は女流プロの目の色が変わりましたね!!
思いっ切り気合いが入ったところで1回戦スタートです!!
1回戦は順位点が5,000点―10,000点。2回戦、3回戦、4回戦と進むにつれ順位点が大きくなっていくので、最後までどうなるかわからなくて楽しめるシステムです。
役満目指して頑張っているところに、土屋アナウンサーの実況が耳に飛び込みました。

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「早速、沢崎プロが小喜四で役満のアガリでーーーーーーーーーす!!!!」
なんと∑(゚◇゚///)早すぎます、、、(笑)開始10分で【加賀まりこ賞】の夢潰える。
沢崎プロ、開会式で加賀さんが座られていたお席にて小喜四をアガったというのだから驚きです。なにかの因果がある気がしてしまいますよね!

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1回戦は満貫賞と一緒に、先着4名の方に特別賞として、畑正憲プロがご自身でお描きになった絵が入っているスカーフがプレゼントされました!
動物たちが描かれた可愛らしいスカーフでしたよ~( ‘∀’ )
そして1回戦のうちに二階堂亜樹プロが手役ビンゴ1列達成!!早すぎますー!私はビンゴ達成はおろか、一マスも空けることができません、、、(;n;)亜樹プロかっこいいです!
2回戦目の順位点は10,000点―20,000点。
ゲストの皆さんみんなお強いですね。麻雀を好きでいてくれているのがすごく伝わってくる場面ばかりです。
あちらこちらから聞こえる「満貫でました!」「跳満でました!」の声に会場も盛り上がっていました。
亜樹プロは手役ビンゴ2列目を達成されたとか。私のビンゴはまだまだ空きません、、、(;n;)
3回戦目の順位点は15,000-30,000点です。
3回戦、チーム戦総合2位の「モンドチーム」から、滝沢プロが見事国士無双のアガリ!!
滝沢プロはなんとこの次局も国士無双をテンパイしていたというのだから驚きです(笑)
この直撃がチーム争いにどのように響いてくるのか注目ですね!

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4回戦の順位点はなんと20,000-40,000点。
この最終戦にチーム全員がトップをとれば160ポイント以上獲得できるので、ここが正念場です。
現在トップのチームもここまで順位点が大きいと気が抜けないですね。最後までスリリングな麻雀が楽しめました!
そして手役ビンゴ、満貫賞もこの回が最後のチャンス!
私は最後の難関「トイトイ」のアガリをひたすら目指します(`・ω・´)
最終戦は「手役ビンゴ」、「満貫賞」、「トップ」と目標を全て達成出来て最後まで楽しめました。
ホクホクでチームメイトの柿野陽様に報告に行くと、「ななみんのトップは俺がチャラにしといたよ!」とのことでした(笑)
結果をみんなで共有したり、交流できるのもチーム戦の楽しいところですね♪
集計ののち、結果発表と閉会式へ。
チーム部門優勝は近代麻雀チーム!
星野信夫様(近代麻雀編集長)
金本晃様(麻雀最強戦実行委員長)
荒正義プロ(第28期鳳凰位)
櫻井秀樹プロ(第31期十段位)

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おめでとうございます!!
2位は国士を見事アガった滝沢和典プロ率いる滝沢チーム、3位は灘麻太郎プロ率いる灘チームと続きます。
ペア部門の優勝は、近代麻雀チームより金本晃様と荒正義プロ。

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2位は大塚達也様と手塚紗掬プロ。3位は伏見俊昭様と前原雄大プロでした!!

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個人優勝は、、、これまた近代麻雀チームより金本晃様でした!!!!
麻雀雑誌に携わる方はやはり強い(っ*’ω’*c)3部門すべて1位獲得にさすがの一言です。
金本様には日本プロ麻雀連盟アマ六段の免状も授与されました!
2位は二階堂亜樹プロ。3位は灘麻太郎プロでした。
亜樹プロが2位ということは、女性の1位は亜樹プロですね!【HIS賞】のご獲得も重ねておめでとうございます!!!グアムー!!お土産話聞かせてもらおうっと(人´∀`*)

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上述の賞品以外にも、宇野康秀様、桜田厚様、林野宏様、平野岳史様からも豪華賞品のご提供をいただきました。本当にありがとうございました。
私はこの感謝祭に初めて参加させていただきましたが、ゲストの皆様以上に楽しんでしまいました。どうか、参加された皆様も同じ気持ちでありますように。
今回の感謝祭で日本プロ麻雀連盟が様々な麻雀が大好きな皆様に支えられていることを再確認できました。心から麻雀と感謝祭を楽しんでくれた皆様と来年もまた会えますように。新たな麻雀好きの皆様との絆も深められますように。
麻雀業界の発展や麻雀のイメージ向上に、私たちプロも精一杯精進してまいります。
今後とも日本プロ麻雀連盟をよろしくお願いいたします。

第109回『確率の向こう側へ⑤』 瀬戸熊 直樹

皆さんこんにちは。
毎回思うのですが、思考を文章にするのって本当に難しいですね。
「鳴きと面前のバランスの考察」
原稿の例題となる牌譜を探して、試行錯誤しながら完成間近で迎えたA1リーグ第2節。
マイナス8.5ポイントと不完全燃焼で終え、帰宅してタイムシフトを観て反省していたら見つけました!
「お宝牌譜」
久しぶりに原稿のイメージがすっと浮かびました。
九割書き終えていた原稿をあっさり捨てて、「伝えたい」と強い思いで書き直しております。
今回がラストになる講座につき、皆さんも優しい気持ちでお付き合いください。

A1リーグ第2節 1回戦 東3局 1本場

開局からリーチ合戦を制し、8,000点をアガると、最初の親番でも3,900オールをツモり、いよいよこれからと言う親番1本場の場面。

7巡目、KKTの入り口付近と意識した僕の手牌。

四万七万八万一索三索三索四索五索五索六索八索六筒七筒

役牌の発を2枚ともスルーして、トイツ落としで高目の678三色を追求していきます。
忍者こと藤崎さんも僕の2枚並んだ発は当然了解済み。

藤崎さんの手牌は、

一万一万三万三万五万五万七万九万九万東北白中  ツモ南  ドラ五万

ドラドラですが、速度で僕に間に合わないと感じたのか、

自身の捨て牌 
一索 上向き四筒 上向き四索 上向き六索 上向き七筒 上向き

ここから、1つでも鳴けば当然2つ目は鳴けないと感じたのか、守備も兼ねた打七万とします。

「鳴き」を捨て、ツモが伸びたら勝負の意思のある決断をします。

そこから、ツモ一万東、ツモ六万六万とし、 

一万一万一万三万三万五万五万九万九万南北白中 

この2シャンテン。

ここで、北家の柴田さんからのリーチが入ります。

二万二万四万五万六万二索三索四索四筒五筒六筒六筒七筒  リーチ

僕の手牌も勝負形となっています。

六万七万八万三索三索四索五索五索六索八索六筒七筒八筒

石渡さんも同巡にテンパイ。

七万八万九万二索二索九索九索一筒一筒二筒二筒三筒三筒

ここで藤崎さんはツモ白、打一万でようやく1シャンテン。

一万一万三万三万五万五万九万九万南北白白中

柴田さん七索ツモ切り、僕は動かず。この辺りが麻雀の難しいところです。
すると藤崎さんツモ中、打北南単騎テンパイ。

一万一万三万三万五万五万九万九万南白白中中

次巡、柴田さんの南放銃で決着となりました。
藤崎さんの神手順が光る1局となりました。

仮に僕が藤崎さんの立場なら7巡目

一万一万三万三万五万五万七万九万九万東北白中 

ツモ南 打東
ツモ一万 打南
ツモ六万 打中
ツモ白 打北となり(場況より推測)

一万一万一万三万三万五万五万六万七万九万九万白白

こうなって1シャンテン。自身のアガリだけはない局面となっていそうです。
同卓していた僕としては、南場の親でもう一度チャンスを作る為に、この流れを自分に引き付けられるようしっかり戦わなければと思っていました。

そして迎えた 南3局、1本場、親瀬戸熊の場面で、またしても藤崎さんにやられます。
53,700点持ちで迎えた場面、配牌から順調に手が伸び、10巡目で以下の形になります。

三万四万六万六万二索二索三索四索六索六索七索七索八索  ドラ六索

決定的時間に入れるチャンス到来。
西家・藤崎さん(持ち点34,300)も手牌が伸び、同巡以下の形。

二筒三筒四筒五筒七筒七筒七筒八筒南白発発発  ツモ九筒

場に白は1枚。南は生牌。藤崎さんの選択は南
12巡目、僕にテンパイが入りリーチ。本当の勝負局とします。

三万四万六万六万二索三索四索六索六索六索七索八索九索  ドラ六索

石渡さんが僕の現物の打六筒。その六筒を藤崎さんがチーしてテンパイを入れます。

二筒三筒七筒七筒七筒八筒九筒発発発  チー六筒 左向き四筒 上向き五筒 上向き

六筒は3枚目でしたが、一筒から七筒まで何を引いてもテンパイ。藤崎さんの雀風なら「鳴かず」も充分にある場面です。
実際鳴かなければ、同巡ツモ六筒で、一筒四筒七筒マチとなっておりました。
結果は、鳴いた藤崎さんの四筒ツモアガリ。(最速)

「鳴き」の判断は難しく、その決断がゲームの展開を大きく左右します。
藤崎さんは2つのターニングポイントを見事正解させたのです。

自分の体勢と相手の体勢を比較して導き出した正解の数々。
お互い流れを最重視する打ち手ですが、道中の判断と、時間帯の入れ方は違います。
違いはあれど、藤崎さんと麻雀の話をするのは、本当に楽しくて参考になります。
それは、麻雀に対しての根底にある考え方が似ているからだと思います。

余談ですが、今回藤崎さんの牌譜を検証しながら、ふと昨日見たTV番組を思い出しました。
脳科学博士の辻本悟志さんが、将棋の一流棋士は、脳を人と違う部位を使って、第六感または直感を働かせて正しい解を導く。
一流棋士は論理的に考えて最適な一手を指しているわけではないらしい。で、どうなっているかと言うと、彼らは「浮かんでくる」と表現をされる。

MRIで一流棋士の脳活動を調査(MRIに入ってすぐにこの場面では今どんな手がいいか推測させる)すると、脳の中の一生懸命考える所じゃなくて「大脳基底核」中でも「尾状核」と呼ばれている脳部位が活性化する。
この場所は人がとくに発達しているというよりは、もっと昔のトカゲ(爬虫類)とか鳥類とかそういったものでも共有した脳部位で、そういう意味でおそらく意識にのぼると言うよりは、直感的に感じるとか浮かんでくるとかと言うニュアンスになってくるんじゃないか。と話されていました。

その時、だから藤崎さんの麻雀を見ていると、三手先を見浮かべているような打牌があるのかもと感じましたが、多分、彼しか持たない「忍者脳」があるかもしれませんね。

Chapter5:藤原隆弘プロの場面

先日のA2リーグ第2節、4回戦のオーラスを迎えた場面。
持ち点は親の藤原18.0P ともたけ50.1P 荒32.3P 西川19.6P

3回戦まで、四暗刻も引きアガった藤原さんが、70ポイントを浮いて迎えた1日。
最終戦も親番で何とか3着、もしくは浮きとしてポイントをまとめたい所の6巡目。

藤原手牌 
二万三万六万七万二索三索三筒四筒七筒八筒九筒西西発  ドラ発

ドラ発を切ってもいい場面だが、藤原さんの選択は六万
次にツモ四索で打七万。テンパイすればドラが今にも出そうな牌姿。

二万三万二索三索四索二筒三筒七筒八筒九筒西西発

この時点でドラの発はともたけさんの七対子ドラドラに放銃となる牌。
数巡後、生牌の南を持ってきて、藤原さん少考して打西のオリ。
南としていると、西家の荒さんがポンしてアガリの場面を凌ぎます。
残る危険はドラの発を、ともたけさんがツモる可能性。山に1枚残っています。

藤原さんは、この半荘は「体勢的に無理」と考えての撤退。
多分、欲にのまれて打南とする人が9割、こんな日はどうしても最後もプラスして浮きを伸ばしたくなるものです。

南を止めた所で、藤原さんの考え方は、僕も何度も教わってきました。次の思考もすぐ読めるくらいに。
この半荘の好調者南家ともたけさんのハイテイもイヤと感じているはずです。

案の定、終局間際、出来メンツの四索をチーしてハイテイをズラします。

ともたけさんがツモるはずの牌は西家の荒さんへ
その牌は当然のようにドラ発でした。

終わっての感想戦で藤原さんが、「ともたけさんに東場の6,000オールを自分がかわせたのに、出来なかったから、あそこはラスを受け入れて万全を期する為に好調者のハイテイをズラした」
この藤原さんの何気なく凄い大局観「流れ読み」を僕らの世代は、何百回と聞いて教わってきた。まさにプロの技でした。

長文ご愛読ありがとうございました。                   

上級/第109回『確率の向こう側へ⑤』 瀬戸熊 直樹

皆さんこんにちは。
毎回思うのですが、思考を文章にするのって本当に難しいですね。
「鳴きと面前のバランスの考察」
原稿の例題となる牌譜を探して、試行錯誤しながら完成間近で迎えたA1リーグ第2節。
マイナス8.5ポイントと不完全燃焼で終え、帰宅してタイムシフトを観て反省していたら見つけました!
「お宝牌譜」
久しぶりに原稿のイメージがすっと浮かびました。
九割書き終えていた原稿をあっさり捨てて、「伝えたい」と強い思いで書き直しております。
今回がラストになる講座につき、皆さんも優しい気持ちでお付き合いください。
A1リーグ第2節 1回戦 東3局 1本場
開局からリーチ合戦を制し、8,000点をアガると、最初の親番でも3,900オールをツモり、いよいよこれからと言う親番1本場の場面。
7巡目、KKTの入り口付近と意識した僕の手牌。
四万七万八万一索三索三索四索五索五索六索八索六筒七筒
役牌の発を2枚ともスルーして、トイツ落としで高目の678三色を追求していきます。
忍者こと藤崎さんも僕の2枚並んだ発は当然了解済み。
藤崎さんの手牌は、
一万一万三万三万五万五万七万九万九万東北白中  ツモ南  ドラ五万
ドラドラですが、速度で僕に間に合わないと感じたのか、
自身の捨て牌 
一索 上向き四筒 上向き四索 上向き六索 上向き七筒 上向き
ここから、1つでも鳴けば当然2つ目は鳴けないと感じたのか、守備も兼ねた打七万とします。
「鳴き」を捨て、ツモが伸びたら勝負の意思のある決断をします。
そこから、ツモ一万東、ツモ六万六万とし、 
一万一万一万三万三万五万五万九万九万南北白中 
この2シャンテン。
ここで、北家の柴田さんからのリーチが入ります。
二万二万四万五万六万二索三索四索四筒五筒六筒六筒七筒  リーチ
僕の手牌も勝負形となっています。
六万七万八万三索三索四索五索五索六索八索六筒七筒八筒
石渡さんも同巡にテンパイ。
七万八万九万二索二索九索九索一筒一筒二筒二筒三筒三筒
ここで藤崎さんはツモ白、打一万でようやく1シャンテン。
一万一万三万三万五万五万九万九万南北白白中
柴田さん七索ツモ切り、僕は動かず。この辺りが麻雀の難しいところです。
すると藤崎さんツモ中、打北南単騎テンパイ。
一万一万三万三万五万五万九万九万南白白中中
次巡、柴田さんの南放銃で決着となりました。
藤崎さんの神手順が光る1局となりました。

仮に僕が藤崎さんの立場なら7巡目
一万一万三万三万五万五万七万九万九万東北白中 
ツモ南 打東
ツモ一万 打南
ツモ六万 打中
ツモ白 打北となり(場況より推測)
一万一万一万三万三万五万五万六万七万九万九万白白
こうなって1シャンテン。自身のアガリだけはない局面となっていそうです。
同卓していた僕としては、南場の親でもう一度チャンスを作る為に、この流れを自分に引き付けられるようしっかり戦わなければと思っていました。
そして迎えた 南3局、1本場、親瀬戸熊の場面で、またしても藤崎さんにやられます。
53,700点持ちで迎えた場面、配牌から順調に手が伸び、10巡目で以下の形になります。
三万四万六万六万二索二索三索四索六索六索七索七索八索  ドラ六索
決定的時間に入れるチャンス到来。
西家・藤崎さん(持ち点34,300)も手牌が伸び、同巡以下の形。
二筒三筒四筒五筒七筒七筒七筒八筒南白発発発  ツモ九筒
場に白は1枚。南は生牌。藤崎さんの選択は南
12巡目、僕にテンパイが入りリーチ。本当の勝負局とします。
三万四万六万六万二索三索四索六索六索六索七索八索九索  ドラ六索
石渡さんが僕の現物の打六筒。その六筒を藤崎さんがチーしてテンパイを入れます。
二筒三筒七筒七筒七筒八筒九筒発発発  チー六筒 左向き四筒 上向き五筒 上向き
六筒は3枚目でしたが、一筒から七筒まで何を引いてもテンパイ。藤崎さんの雀風なら「鳴かず」も充分にある場面です。
実際鳴かなければ、同巡ツモ六筒で、一筒四筒七筒マチとなっておりました。
結果は、鳴いた藤崎さんの四筒ツモアガリ。(最速)
「鳴き」の判断は難しく、その決断がゲームの展開を大きく左右します。
藤崎さんは2つのターニングポイントを見事正解させたのです。

自分の体勢と相手の体勢を比較して導き出した正解の数々。
お互い流れを最重視する打ち手ですが、道中の判断と、時間帯の入れ方は違います。
違いはあれど、藤崎さんと麻雀の話をするのは、本当に楽しくて参考になります。
それは、麻雀に対しての根底にある考え方が似ているからだと思います。
余談ですが、今回藤崎さんの牌譜を検証しながら、ふと昨日見たTV番組を思い出しました。
脳科学博士の辻本悟志さんが、将棋の一流棋士は、脳を人と違う部位を使って、第六感または直感を働かせて正しい解を導く。
一流棋士は論理的に考えて最適な一手を指しているわけではないらしい。で、どうなっているかと言うと、彼らは「浮かんでくる」と表現をされる。
MRIで一流棋士の脳活動を調査(MRIに入ってすぐにこの場面では今どんな手がいいか推測させる)すると、脳の中の一生懸命考える所じゃなくて「大脳基底核」中でも「尾状核」と呼ばれている脳部位が活性化する。
この場所は人がとくに発達しているというよりは、もっと昔のトカゲ(爬虫類)とか鳥類とかそういったものでも共有した脳部位で、そういう意味でおそらく意識にのぼると言うよりは、直感的に感じるとか浮かんでくるとかと言うニュアンスになってくるんじゃないか。と話されていました。
その時、だから藤崎さんの麻雀を見ていると、三手先を見浮かべているような打牌があるのかもと感じましたが、多分、彼しか持たない「忍者脳」があるかもしれませんね。
Chapter5:藤原隆弘プロの場面
先日のA2リーグ第2節、4回戦のオーラスを迎えた場面。
持ち点は親の藤原18.0P ともたけ50.1P 荒32.3P 西川19.6P
3回戦まで、四暗刻も引きアガった藤原さんが、70ポイントを浮いて迎えた1日。
最終戦も親番で何とか3着、もしくは浮きとしてポイントをまとめたい所の6巡目。
藤原手牌 
二万三万六万七万二索三索三筒四筒七筒八筒九筒西西発  ドラ発
ドラ発を切ってもいい場面だが、藤原さんの選択は六万
次にツモ四索で打七万。テンパイすればドラが今にも出そうな牌姿。
二万三万二索三索四索二筒三筒七筒八筒九筒西西発
この時点でドラの発はともたけさんの七対子ドラドラに放銃となる牌。
数巡後、生牌の南を持ってきて、藤原さん少考して打西のオリ。
南としていると、西家の荒さんがポンしてアガリの場面を凌ぎます。
残る危険はドラの発を、ともたけさんがツモる可能性。山に1枚残っています。
藤原さんは、この半荘は「体勢的に無理」と考えての撤退。
多分、欲にのまれて打南とする人が9割、こんな日はどうしても最後もプラスして浮きを伸ばしたくなるものです。
南を止めた所で、藤原さんの考え方は、僕も何度も教わってきました。次の思考もすぐ読めるくらいに。
この半荘の好調者南家ともたけさんのハイテイもイヤと感じているはずです。
案の定、終局間際、出来メンツの四索をチーしてハイテイをズラします。
ともたけさんがツモるはずの牌は西家の荒さんへ
その牌は当然のようにドラ発でした。
終わっての感想戦で藤原さんが、「ともたけさんに東場の6,000オールを自分がかわせたのに、出来なかったから、あそこはラスを受け入れて万全を期する為に好調者のハイテイをズラした」
この藤原さんの何気なく凄い大局観「流れ読み」を僕らの世代は、何百回と聞いて教わってきた。まさにプロの技でした。

長文ご愛読ありがとうございました。