インターネット麻雀日本選手権2016 優勝は山井 弘

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優勝:山井 弘 準優勝:z512007さん 第3位:白鳥 翔 第4位:kaz-kunさん

連盟インフォメーション/インターネット麻雀日本選手権2016 優勝は山井 弘

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優勝:山井 弘 準優勝:z512007さん 第3位:白鳥 翔 第4位:kaz-kunさん

麻雀日本シリーズ2016レポート 黒木 真生

麻雀日本シリーズ2016開幕

タイトルに2016とついているが、本来の意味的には2015だ。
このシリーズには2015年度の麻雀界で活躍した選手たちが一同に会し「麻雀の日本一」を決める。
ただ、2015とするとわかりづらいので麻雀日本シリーズ2016とさせていただいた。

前回、2015ではRMUの代表である多井隆晴プロが優勝した。

連盟時代のライバルの1人だった藤崎智と村上淳(第39期最高位)をマークして押さえ込み、一方で大逃げをはかる藤田晋さん(2014最強位でサイバーエージェント社長)に追いつき、追い越しての大逆転優勝だった。

多井プロは前年度チャンピオンとして2016にも出場する。
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そして藤田さんの後に最強位になったこの人。
鳳凰位の座は勝又健志に譲ったが、最強位を獲得してこの場に戻ってきた。前田直哉だ。
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前回同様、各プロ団体のリーグ戦優勝者も集結。

 

最高位の近藤誠一プロ。
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雀王の木原浩一プロ。
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RMUリーグ優勝の阿部孝則プロ。
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鳳凰位の勝又健志。
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さらに十段位の柴田吉和も参戦。
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ここに、連盟会長推薦が加わるのだが、意外だったのは他団体の選手が推薦されたことだ。

石井一馬プロ。
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連盟のG1タイトルであるマスターズと王位を獲得しており、最高位戦クラッシックでも優勝している実績を重んじ、日本プロ麻雀連盟会長の森山茂和が推薦し、それを受けて出場された。

 

連盟の選手で推薦されたのは佐々木寿人だった。
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前回推薦された前原雄大は絶がつくほどの不調だった。同じチームがらくた(といっても2人しかいないのだが)の部長として、総帥の仇が討てるだろうか。

 

そして、著名人枠で推薦されたのは、萩原聖人さんだ。
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前回推薦された片山まさゆきさん同様に、この人はアマチュアのレベルを大きく逸脱し、プロと遜色の無い戦いを見せるだろう。
いや、遜色無いなどと言ったら失礼だ。
もちろん、彼の本業は役者であり、麻雀の研究をしている時間などはないはずだ。
他の選手たちはしじゅう麻雀のことばかりを考え、研究に余念がないわけだから、そういう勉強の量では萩原さんは敵わないだろう。

でも、最強戦やモンド、われポンなどで見せる萩原さんの麻雀は常に感動的だ。掛け値なしに面白い。
今回も、必ず苦しんで苦しんで、最後は勝つ、萩原劇場を見せてくださるだろう。

さらに、ファン投票4位までが出場する。

 

1番人気で選ばれたのは瀬戸熊直樹だ。
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前回は不甲斐ない成績となったが、ファンの皆さんが再びチャンスをくださった。
そういう他人の気持ちを人一倍真摯に受け止め、意気に感じるタイプの瀬戸熊だけに、今回こそは結果を出してくれると期待する。

 

ファン投票2位は白鳥翔。
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実はこの投票を行う番組に白鳥は出演していた。
つまり、これはちょっと不公平だったかもしれない。
森山会長から「次からはよく考えてやらないと不公平だよ」と私は注意を受けた。当たり前のことだった。
そして白鳥も「本当に良いんですか」と恐縮していたが、会長は「そう決まったものはしょうがないね。まぁ、ラッキーだったと思って頑張るしかないよ」と言うしかなかったのだが。
その後、白鳥はマスターズを連覇するなど、ちゃんと結果を出してファンの声に応えた。

 

3位は藤崎智。
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4位は荒正義。
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ファンの皆さんからは、人気と実力を兼ね備えた選手を選んでいただき、非常に充実した14名による麻雀日本シリーズが開幕した。

そして唯一、アマ選手の萩原さんが3連勝で首位に。
2位は石井プロ、3位は佐々木。
つまり、会長推薦3名が上位を占める形となった。

第2節には、瀬戸熊と阿部プロ、近藤プロが初試合を迎える。

絶対に面白い勝負が繰り広げられるはずなので、是非、ご覧ください。

麻雀日本シリーズ/麻雀日本シリーズ2016レポート 黒木 真生

麻雀日本シリーズ2016開幕
タイトルに2016とついているが、本来の意味的には2015だ。
このシリーズには2015年度の麻雀界で活躍した選手たちが一同に会し「麻雀の日本一」を決める。
ただ、2015とするとわかりづらいので麻雀日本シリーズ2016とさせていただいた。
前回、2015ではRMUの代表である多井隆晴プロが優勝した。
連盟時代のライバルの1人だった藤崎智と村上淳(第39期最高位)をマークして押さえ込み、一方で大逃げをはかる藤田晋さん(2014最強位でサイバーエージェント社長)に追いつき、追い越しての大逆転優勝だった。
多井プロは前年度チャンピオンとして2016にも出場する。
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そして藤田さんの後に最強位になったこの人。
鳳凰位の座は勝又健志に譲ったが、最強位を獲得してこの場に戻ってきた。前田直哉だ。
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前回同様、各プロ団体のリーグ戦優勝者も集結。
 
最高位の近藤誠一プロ。
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雀王の木原浩一プロ。
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RMUリーグ優勝の阿部孝則プロ。
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鳳凰位の勝又健志。
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さらに十段位の柴田吉和も参戦。
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ここに、連盟会長推薦が加わるのだが、意外だったのは他団体の選手が推薦されたことだ。
石井一馬プロ。
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連盟のG1タイトルであるマスターズと王位を獲得しており、最高位戦クラッシックでも優勝している実績を重んじ、日本プロ麻雀連盟会長の森山茂和が推薦し、それを受けて出場された。
 
連盟の選手で推薦されたのは佐々木寿人だった。
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前回推薦された前原雄大は絶がつくほどの不調だった。同じチームがらくた(といっても2人しかいないのだが)の部長として、総帥の仇が討てるだろうか。
 
そして、著名人枠で推薦されたのは、萩原聖人さんだ。
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前回推薦された片山まさゆきさん同様に、この人はアマチュアのレベルを大きく逸脱し、プロと遜色の無い戦いを見せるだろう。
いや、遜色無いなどと言ったら失礼だ。
もちろん、彼の本業は役者であり、麻雀の研究をしている時間などはないはずだ。
他の選手たちはしじゅう麻雀のことばかりを考え、研究に余念がないわけだから、そういう勉強の量では萩原さんは敵わないだろう。
でも、最強戦やモンド、われポンなどで見せる萩原さんの麻雀は常に感動的だ。掛け値なしに面白い。
今回も、必ず苦しんで苦しんで、最後は勝つ、萩原劇場を見せてくださるだろう。
さらに、ファン投票4位までが出場する。
 
1番人気で選ばれたのは瀬戸熊直樹だ。
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前回は不甲斐ない成績となったが、ファンの皆さんが再びチャンスをくださった。
そういう他人の気持ちを人一倍真摯に受け止め、意気に感じるタイプの瀬戸熊だけに、今回こそは結果を出してくれると期待する。
 
ファン投票2位は白鳥翔。
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実はこの投票を行う番組に白鳥は出演していた。
つまり、これはちょっと不公平だったかもしれない。
森山会長から「次からはよく考えてやらないと不公平だよ」と私は注意を受けた。当たり前のことだった。
そして白鳥も「本当に良いんですか」と恐縮していたが、会長は「そう決まったものはしょうがないね。まぁ、ラッキーだったと思って頑張るしかないよ」と言うしかなかったのだが。
その後、白鳥はマスターズを連覇するなど、ちゃんと結果を出してファンの声に応えた。
 
3位は藤崎智。
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4位は荒正義。
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ファンの皆さんからは、人気と実力を兼ね備えた選手を選んでいただき、非常に充実した14名による麻雀日本シリーズが開幕した。
そして唯一、アマ選手の萩原さんが3連勝で首位に。
2位は石井プロ、3位は佐々木。
つまり、会長推薦3名が上位を占める形となった。
第2節には、瀬戸熊と阿部プロ、近藤プロが初試合を迎える。
絶対に面白い勝負が繰り広げられるはずなので、是非、ご覧ください。

上級/第110回『ガラリーの全てパート1』 前原雄大

今回より上級講座を担当させえいただく。チームがらくた総帥前原雄大です。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
何故、わざわざ、今更ながら、自己紹介などするか、それは、最近、総帥である私を雑炊や、増水などと呼ぶ不届きものが現れつつあることに嘆きを覚えたからに他ならない。
敵は身内にあり、との噂もあるが。私は、ごはん炊きでもなく、水も増やさないのである。増やすのは点棒だけである。
前振りはこれくらいに留め本題に移りたい。
以前にもどこかで記したことかも知れないが、若い頃、麻雀は知れば識るほど強くなるモノだと思っていた。それは、あながち間違いではないだろうが、正しいとは言い難。
知れば識るほど解らない部分が増えてくる。若い頃なら、何も考えずに済んだことも色々考えるようになっている。それは私だけでなく、誰でもそうである。
例えばヒサトにしても、最近ではほとんどケイテン「形式テンパイ」をとるところを見ない。
あれは、ある意味脅威だったのだが、本人はやらない方が得と判断したか、できなくなったのだろう。
間違いなく、成長しているのだが相手に与える脅威は減っている。
私にしても同じで、体ではゴーサインを出しているのだが、頭がストップと言っている。
後で映像を確認してみると解ることなのだが、体が出した答えの方が正しいことが、圧倒的に多い。
最近では、映像を見ながら、必ず側にペンとノートを置いて気が付いたことはその場で記すようにしている。
今回のシリーズはモンド名人戦を軸に記していくのだが、映像で見落としがちな部分もロンロンの牌譜再生で確認は常にしている。
このことは、おそらく、私だけでなく、プレイヤーは皆していることだと思う。
ある意味義務だと考えている。
2年ほど前だったか、私がモンド名人戦を観終わり、録画しているモノを再生している最中、森山茂和現会長から電話が入り、要件は簡単にすれば、反省会であった。
会長は牌譜再生を見ながら、私は映像を見ながら、こうでもない、ああでもない、延々と電話で話し合うのである。
夜中に大の大人が2時間半ほど語り合うのである。
「もう、こんな時間か?とにかくお互い頑張ろうね!」
「はい、会長はお身体だけは大事にしてください」
誰かが観ていたら、滑稽に映るかもしれない。
私はプロ連盟で1、2を争うほどの暇人である。会長は膨大な職務を日々熟されている。電話が終わった後も、そんなことを考えているとも熱が冷めず、朝を待ちフリー雀荘に足を運んだ。__
基本在りき
連盟では、牌確認(枚数などに間違いがないか)が義務付けられているが、その後に洗牌{シーハイ}が行われる。
洗牌も作法があって、そこに従い執り行う。上級者が作法に則り行うと涼やかな、心地よい響きとなる。
その響きが小鳥のさえずりにも似たところから、麻雀、と呼ぶと学んだことがある。つまりは、雀のさえずりの声が麻雀の語源であるらしい。
今は、自動卓ではあるが、より高い攪拌(かくはん)を求めた方が面白い対局になるだろうとの会長の発案で義務付けられている。
配牌を取り終えたら、自分の手牌は全て覚え込む。このことは能力差はあるらしいが、私の場合は幸運にもシャッターズアイと医者に言われ恵まれたのだろうが、慣れれば誰でもできる。要は配牌を覚え込み、ツモった牌を頭の中で組み合わせて行く作業である。見るべき場所は対面の胸の下あたりが私にはちょうど良く思える。そこを見ていれば、相手3人の所作、動作、は全て見える。その時大切な姿勢は骨盤を立てることである。骨盤を立てるということは検索してください。
昨年A2リーグで絶不調だった滝沢和典さんの姿勢を横から映し出した映像があった。
「何て美しい背筋の伸ばし方をしているのだろう!」
状況の悪い時こそその人の品性、麻雀に対する姿勢が見えて来るものである。
いずれにしても、長時間に及ぶ対局には血流は大切である。
相手3人の手出し、ツモ切りは全て覚え込む。自分にとって、必要な牌が山に在るのか相手の手牌にあるのか、これはかなり、鮮明に見えて来る。
特に相手の序盤は推測の宝庫と言っても良い。
私が、10代後半の頃の専門誌の全体牌譜には、ツモ切りか手出しかの表記がされていなかった。これでは、何もわからないじゃないか?!!
その不満は当時の読者が少なからず思っていたことだろう。それが、解消されたのが私が20代にはいってのころである。
これは、牌譜マニアの私としては、うれしい限りだった。20代に入り、阿佐田哲也さんに尋ねたことがある。
「麻雀で大切なことは何でしょうか?」
しばらくの沈黙の後、ゆったりとした柔らかい口調でおっしゃられた。
「手出しとね、ツモ切りの牌を見落とさないことは大切かな」
我が意を得たりと言った表情を私はしていたのだろう。
「それと、麻雀だけ打っていても強くはならないかナ」
そうおっしゃられてニヤリと微笑まれた。
「やりたくないこともやっていかないとネ」
アホウのように麻雀ばかり打っていた私の心を見透かされたような言葉だった。__
 
今譜は第9回モンド名人戦東4局1本場のものである。
5巡目私はツモ五索で以下のテンパイである。
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ここまでの過程は金子正輝さんが好調な滑り出しで、東1局カンドラ暗刻をツモアガリ、新津潔さんが渋いヤミテンで荒正義さんからの出アガリ満貫。
次局、東3局10巡目、映像では分からないかもしれないが、金子さんが場を一睨みしてからのリーチを打ってきた。
 
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マチは全く分からないが、何故場を睨んだのだろうかと考え単純二面ではないだろうと思い、いきなり裏スジの三万をぶつける。
結果は私に微笑んだ。
 
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そして、親番の金子さんにまたもやリーチが入り私が放銃するも、裏ドラも乗らず2,000点で済んだ。
ここまでが大まかな進行である。
かなりの好感触を得て、今局は始まる前からある程度の手牌に恵まれたら攻めるべき局面と決めていた。
そして、さして良くない配牌が伸びるだけ伸びた。
 
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私からすれば、どう見てもツモ七索よりツモ五索の方が好感触である。
手出し、ツモ切りさえキチンと見ていけば解ることだが、明らかに二索五索の方が悪い。かたや、七索の方が良く映った。
リーチを打った。結果は七索のツモアガリだった。
 
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この半荘が終わった時、森山会長からお褒めの言葉を頂いた。
「さすが、がらくた!!」
私は、先にツモ七索の場合に好調者の一人である金子さんの親番でもあることだし、ヤミテンに構えるかどうかだけを考えていたのだが。__
トラズの打七筒は好手であることは私も知っている。
ただ、その手筋は小島先生、森山会長、荒正義さんにお任せする。
我れがらくたなり__
胸を張ってがらくたのプライドだけは捨てずに麻雀を打ち続けたいものである。
骨盤を立て、あらゆる情報を見逃さないこと、そして、次局の展望を図ること、いずれも大切なことである。

Mr.Xの連盟Weekly!

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【荒正義復活】
A2リーグ第3節、荒正義は昨年度の不振の憂さを晴らすような大勝で、トータル2位に浮上した。
先日の藤原もそうだが、若い力を跳ね返し、名プレーヤー此処に有りという姿を披露するベテラン選手たち。
きっと若手プロたちにも刺激を与えたことであろう。

 

 

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やはりプロリーグの層は厚い。

 

【天鳳位の解説】
天鳳位の方々の強さもさることながら、解説内容にも注目だ。
以前にも説明したが、天鳳ルールはトップから+50、+20、±0、-70といった、とにかくラスが重い順位点が設定されている。
すると、通常の麻雀とは押し引きが変わってくるのは当然だ。
天鳳位の方々は微妙な局面での判断材料をロジカルに、しっかりと説明してくれている。

そして、共通の見解はあれど、微妙な選択では差が出てくるのは天鳳位の方々も、麻雀プロと同じであった。
やはり、スタイルの違いというものがあるから麻雀は面白い。
天鳳位vs.連盟プロと銘打ってはいるが、天鳳位同士の戦いも見所のひとつである。

 

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【タイムラグとコシ】
麻雀のマナーとして「見せ牌」や「腰(コシ)牌」という言葉がある。
まず「見せ牌」
これは、自身の手牌を相手に見せてしまうことを指す。
基本的には、見せた本人が不利になるだけなのだが、その牌ではアガれないとか、その色ではアガれないとか、場面によって規定が違う。
例えばテンパイ時のツモ牌を見せれば、一色手でない限りその周辺の牌はなんとなく安全そうな印象を相手に与える。
だから、その色はアガれないとか、その牌はアガれないというルールが出来上がったのだろう。

プロ同士の対局には見せ牌の規定は明記されていない。
これは、規定を作ることによってそれを利用した悪質なプレーが可能になるということも配慮してのことだ。
そういったプレーは処罰の対象となるし、もちろんプロとしては失格である。

「腰(コシ)牌」
上家の打牌に対して、必要以上に間をとること。仕掛けるか仕掛けないかを迷っている場合など、悪気がない場合がほとんどだが、この牌についても、出アガれないとすることが一般的には多い。

これがネット麻雀だと、技術の一部になるのだ。
ネット麻雀では、チーだけではなく、ポンする牌にもタイムラグができる場合がある。
すると、誰が何をもっているかを踏まえて戦うのは当然のことになる。
同条件なのだから、卑怯だとか汚いということはないし、逆にわざとタイムラグを見せて、自身の手牌を知らせるなんてことが効果的となる場面もあるだろう。

ただ、実際の麻雀でコシを使って、その周辺を持っているように見せるのはやはりNGだ。
「ルールに書けないならやっぱりアリでしょ?」
なんて意見もあるが、例えば覚えたての人に卑怯な技をかけまくるのは人としておかしい。
騙される方が悪いが通っている業界が良いわけがない。

 

【変顔アゲイン】
負けた悔しさを風化させないよう、この写真を載せておこう。

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これは先月まで逆鳳凰位に位置していた罰だ。
プロの世界は厳しいのである。

12月に控えている最強戦FINAL頑張るのだ。

 

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プロ雀士コラム/Mr.Xの連盟Weekly!

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【荒正義復活】
A2リーグ第3節、荒正義は昨年度の不振の憂さを晴らすような大勝で、トータル2位に浮上した。
先日の藤原もそうだが、若い力を跳ね返し、名プレーヤー此処に有りという姿を披露するベテラン選手たち。
きっと若手プロたちにも刺激を与えたことであろう。
 
 

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やはりプロリーグの層は厚い。
 
【天鳳位の解説】
天鳳位の方々の強さもさることながら、解説内容にも注目だ。
以前にも説明したが、天鳳ルールはトップから+50、+20、±0、-70といった、とにかくラスが重い順位点が設定されている。
すると、通常の麻雀とは押し引きが変わってくるのは当然だ。
天鳳位の方々は微妙な局面での判断材料をロジカルに、しっかりと説明してくれている。
そして、共通の見解はあれど、微妙な選択では差が出てくるのは天鳳位の方々も、麻雀プロと同じであった。
やはり、スタイルの違いというものがあるから麻雀は面白い。
天鳳位vs.連盟プロと銘打ってはいるが、天鳳位同士の戦いも見所のひとつである。
 

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【タイムラグとコシ】
麻雀のマナーとして「見せ牌」や「腰(コシ)牌」という言葉がある。
まず「見せ牌」
これは、自身の手牌を相手に見せてしまうことを指す。
基本的には、見せた本人が不利になるだけなのだが、その牌ではアガれないとか、その色ではアガれないとか、場面によって規定が違う。
例えばテンパイ時のツモ牌を見せれば、一色手でない限りその周辺の牌はなんとなく安全そうな印象を相手に与える。
だから、その色はアガれないとか、その牌はアガれないというルールが出来上がったのだろう。
プロ同士の対局には見せ牌の規定は明記されていない。
これは、規定を作ることによってそれを利用した悪質なプレーが可能になるということも配慮してのことだ。
そういったプレーは処罰の対象となるし、もちろんプロとしては失格である。
「腰(コシ)牌」
上家の打牌に対して、必要以上に間をとること。仕掛けるか仕掛けないかを迷っている場合など、悪気がない場合がほとんどだが、この牌についても、出アガれないとすることが一般的には多い。
これがネット麻雀だと、技術の一部になるのだ。
ネット麻雀では、チーだけではなく、ポンする牌にもタイムラグができる場合がある。
すると、誰が何をもっているかを踏まえて戦うのは当然のことになる。
同条件なのだから、卑怯だとか汚いということはないし、逆にわざとタイムラグを見せて、自身の手牌を知らせるなんてことが効果的となる場面もあるだろう。
ただ、実際の麻雀でコシを使って、その周辺を持っているように見せるのはやはりNGだ。
「ルールに書けないならやっぱりアリでしょ?」
なんて意見もあるが、例えば覚えたての人に卑怯な技をかけまくるのは人としておかしい。
騙される方が悪いが通っている業界が良いわけがない。
 
【変顔アゲイン】
負けた悔しさを風化させないよう、この写真を載せておこう。

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これは先月まで逆鳳凰位に位置していた罰だ。
プロの世界は厳しいのである。
12月に控えている最強戦FINAL頑張るのだ。
 

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第33期十段戦 五段・六段・七・八九段戦レポート

 

第33期十段戦、五・六段戦が行われた。
五段戦から同卓者4名で半荘を4回(八九段戦まで)行い、ポイント上位2名が勝ち上がるというトーナメントシステムで行う。
五段戦

100

二階堂亜樹

100

清水香織

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黒沢咲

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内川幸太郎

【五段戦通過者】

増田隆一 安秉参 小車祥 安田麻里菜
小野雅峻 佐々木寿人 阿部謙一 杜麻沙也
藤井すみれ 清水香織 花岡章生 田中史孝
日吉辰哉 上村宜久 鮎川卓 関島義基
中村慎吾 黒木真生 優木美智 新谷翔平
斎藤桂史 刀川昌治 末続ヒロトシ 高谷圭一
安村浩司 皆川直樹 藤岡良一 上村慎太郎
福山満幸 伊賀則夫 北條恵美 藤本哲也
森下剛任 上田直樹 松崎良文 古橋崇志
赤司美奈子 土屋幸弘

 

 

六段戦
ここから第10期女流桜花・宮内こずえ、第13期プロクイーン・童瞳が参戦する。

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宮内こずえ

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童瞳

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猿川真寿

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紺野真太郎

【六段戦通過者】

安村浩司 魚谷侑未 安秉参 伊賀則夫
藤本哲也 紺野真太郎 上田直樹 二階堂亜樹
古橋崇志 杜麻沙也 関島義基 清水香織
赤司美奈子 上村宜久 田中史孝 三田不二夫
藤井すみれ 鮎川卓 武藤武 阿部謙一
福山満幸 小野雅峻 宮内こずえ 小車祥
童瞳 高谷圭一

 

 

七段戦

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前田直哉

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望月雅継

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山井弘

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滝沢和典

【七段戦通過者】

前田直哉 藤井すみれ 赤司美奈子 望月雅継
仁平宣明 二階堂亜樹 宮内こずえ 安秉参
上田直樹 藤本哲也 黒木真生 古橋崇志
滝沢和典 小車祥 山井弘 小野雅峻
上村宜久 老月貴紀 三田不二夫 鮎川卓

八・九段戦
ここに第25期マスターズ・白鳥翔が加わる。

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ともたけ雅晴

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老月貴紀

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白鳥翔

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上田直樹

【八九段戦通過者】

木村東平 老月貴紀 山井弘 ともたけ雅晴
藤井すみれ 吉田幸雄 藤本哲也 小野雅峻
安秉参 前田直哉 宮内こずえ 上田直樹
藤原隆弘 黒木真生

以上の14名が九段戦S進出となりました。

十段戦 レポート/第33期十段戦 五段・六段・七・八九段戦レポート

 
第33期十段戦、五・六段戦が行われた。
五段戦から同卓者4名で半荘を4回(八九段戦まで)行い、ポイント上位2名が勝ち上がるというトーナメントシステムで行う。
五段戦

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二階堂亜樹

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清水香織

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黒沢咲

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内川幸太郎

【五段戦通過者】

増田隆一 安秉参 小車祥 安田麻里菜
小野雅峻 佐々木寿人 阿部謙一 杜麻沙也
藤井すみれ 清水香織 花岡章生 田中史孝
日吉辰哉 上村宜久 鮎川卓 関島義基
中村慎吾 黒木真生 優木美智 新谷翔平
斎藤桂史 刀川昌治 末続ヒロトシ 高谷圭一
安村浩司 皆川直樹 藤岡良一 上村慎太郎
福山満幸 伊賀則夫 北條恵美 藤本哲也
森下剛任 上田直樹 松崎良文 古橋崇志
赤司美奈子 土屋幸弘

 
 
六段戦
ここから第10期女流桜花・宮内こずえ、第13期プロクイーン・童瞳が参戦する。

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宮内こずえ

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童瞳

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猿川真寿

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紺野真太郎

【六段戦通過者】

安村浩司 魚谷侑未 安秉参 伊賀則夫
藤本哲也 紺野真太郎 上田直樹 二階堂亜樹
古橋崇志 杜麻沙也 関島義基 清水香織
赤司美奈子 上村宜久 田中史孝 三田不二夫
藤井すみれ 鮎川卓 武藤武 阿部謙一
福山満幸 小野雅峻 宮内こずえ 小車祥
童瞳 高谷圭一

 
 
七段戦

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前田直哉

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望月雅継

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山井弘

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滝沢和典

【七段戦通過者】

前田直哉 藤井すみれ 赤司美奈子 望月雅継
仁平宣明 二階堂亜樹 宮内こずえ 安秉参
上田直樹 藤本哲也 黒木真生 古橋崇志
滝沢和典 小車祥 山井弘 小野雅峻
上村宜久 老月貴紀 三田不二夫 鮎川卓

八・九段戦
ここに第25期マスターズ・白鳥翔が加わる。

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ともたけ雅晴

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老月貴紀

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白鳥翔

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上田直樹

【八九段戦通過者】

木村東平 老月貴紀 山井弘 ともたけ雅晴
藤井すみれ 吉田幸雄 藤本哲也 小野雅峻
安秉参 前田直哉 宮内こずえ 上田直樹
藤原隆弘 黒木真生

以上の14名が九段戦S進出となりました。

第15期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第2節レポート

Aリーグ第2節:坂本誠裕

少し暑い5月、プロリーグの第2節が行われました。
A1卓 (貫上 花岡 西原 勝間)
太閣位決勝戦常連の花岡が、1位・1位・浮きの3位、最後にとどめの1位とまとめて、+66.3Pとしっかりポイントを稼ぎました。
A2卓(藤川 仁科 辻本 上村)
トップ独走の辻本に対して三3人がどう戦うかが見所。
結果は、辻本が更にプラスを重ねて、累計+174.1Pで2位に100ポイントの差をつけての終了。
この独走を誰が止めるかが注目です。
A3卓(米川 坂本 佐々木 森下)
ベテランの佐々木と米川に対して、今期昇級の森下と坂本がどう戦うかが見所。
東1局、東2局とテンパイ料の移動となり膠着状態が続くかと思われたが、森下のリーチに対して、佐々木のロンの声、跳満のアガリ。
次の局は、お返しとばかりに森下から佐々木に跳満のアガリ。その後は佐々木の放銃が続き、このまま佐々木の1人沈みかと思われましたが、流石ベテランAリーガー、南場の親番であれよあれよと連チャンの6本積み、終わってみればしっかりトップ。
2回戦、3回戦もベテラン組の力を見せつけられました。
3回戦終了時
佐々木+49.0P 米川+8.6P 森下▲5.3P 坂本▲52.3P
更に4回戦東1局森下の親番、米川が森下から満貫をアガリ、更に東2局、森下のリーチを佐々木がかわして森下から2,000をロンアガリ。
ベテラン組の圧勝と思われた東3局、森下の不気味な切り出しから9巡目に、佐々木の9ソーに対して「ロン 32,000」との声が響きました。
ここ一番の国士無双を決め一気に浮きにまわり、終わってみれば自分の実力不足を痛感する1人沈みとなりました。
プラスマイナスがはっきりしてきて、プラスの人に対しての厳しい立ちまわりが期待できる次節になりそうです。

 

Bリーグ第2節:吉田圭吾

1卓(山室・稲岡・原田・城)
2卓(上村・宮田・吉田哲・中安)
3卓(別日対局)
4卓(吉田圭・筒井・中川・松永)

4卓4回戦
東2局、松永が中川から12,000の出アガリ。

四筒四筒四筒五筒五筒六筒七筒七筒八筒九筒  ポン二筒 上向き二筒 上向き二筒 上向き  ロン八筒  ドラ九筒

続く東3局、松永が再び12,000のツモアガリ。

一筒二筒二筒三筒三筒五筒五筒  ポン南南南  ポン八筒 上向き八筒 上向き八筒 上向き  ツモ四筒  ドラ八筒

連続での力強いアガリをものにし、この半荘トップ。さらに4卓内のトップで第2節を収めました。

1卓は稲岡が+29.8P
2卓は中安が+27.4P
でそれぞれ卓内トップでした。

まだまだ始まったばかりのリーグ戦。今後どういった戦いが繰り広げられるのか楽しみです。

 

C1リーグ前期第2節:伊原達矢

C1 第2節
今回も全体を通して大きく加点した者、マイナスとなった者、波乱の節となりました。

1卓 (坂上・辻井・大橋・秋山)
大橋は前節に引き続き好調、順位も2、1、1、2とマイナスなく加点しトータルでもリーグトップをキープしています。

2卓 (長尾・山神・延原・丸山)
丸山もまた順位2、1、1、2と安定し卓内トップとなりました。

3卓 (後藤・木下・赤木(里)・赤木(由))
姉妹対決となったこの卓、軍配は赤木(由)、トップは木下という結果でした。

4卓 (中野・川上・長野・伊原)
川上が大きく加点し、トータルでも2位に浮上しています。

4卓(3回戦 南3局 親伊原)
長野からのリーチを受け親の伊原が

四万五万六万八索八索二筒三筒四筒五筒五筒六筒六筒七筒  ドラ九索

この追いかけリーチ
高目イーペーコー、一筒四筒七筒の3面待ちで向かうも、先行の長野が

七万七万八万九万九万一索二索三索九索九索一筒二筒三筒  ツモ八万

倍満のツモアガリとなりました。
また、オーラス 川上50,400 長野46,200から長野が

五万五万二索二索三索五索五索七筒七筒八筒八筒北北

ツモれば逆転のリーチをかけるも流局、逆転はかなわず川上のトップが決まりました。

第1節のトップ3が今回も順調に加点し、昇級に向けて歩を進めています。
しかし、あと3節。まだまだ中盤です。
下位の方も気を抜かず降級ラインから浮上、上を目指し少しでも順位を上げていきましょう。

 

C2リーグ前期第2節:鎌田周平

「行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず」とは鴨長明の『方丈記』にある有名な一節ですね。
「そこにはある定められた形としての川がある」と言えるが、「その内実は常に流転していて全く同一のものではない」という、物事の本質を表している至言と言えるでしょう。

麻雀についても同じように言えることがあるように思われます。13枚という決められた枚数による牌姿に1枚加え(ツモにより)、1枚を河(ホー)に切るという作業を繰り返すうちに、やがてその牌姿は移り変わっていく、時には元のものとは全く別物になることもしばしばあるのではないでしょうか、と思われます。

さて、水は流れが塞き止められたままですと、やがては澱み、形なきものとはいえ、腐るのと同じような状態になります。麻雀においても、これに似たような事が起こりえます。それはリーチです。
言うまでもありませんが、立直をかけると牌姿は固定されます。アガリの点数を大きくするというメリットもあれば、手を変化させることができないというデメリットもあります(例えば、手役を大きくする、アガリ牌でない牌は他家に対する危険牌であろうとツモ切らなければならないということ)。それ故、立直のかけどころは時に難しく、人によって様々な基準があるポイントだと思います。

以下はC‐2リーグ1卓の4回線南2局での出来事です。席順は起家から順に、獅坂、南田、辰己、前川。ドラは南。
局は終盤にさしかかり、16巡目に南家の辰己が生牌のドラ南を切ります。かなりの勝負手が入っていることは想像に難くありません。次順、辰己は4ピンをツモアガリます。
最終形は次の通り。

三万三万三万五万五万五万四筒四筒五筒五筒白白白  ツモ四筒

四暗刻をアガリ辰己はこの局トップに躍り出ます。
この時、辰己は「ツモ順がない」などの理由から実際にはリーチはかけませんでしたが、仮に序盤また、中盤ならどうでしょう。出アガリでも跳満になるため、リーチをかける人もいるかと思われます。或いは、役牌の暗刻やドラがない場合だったら、どうでしょう。リーチをかけてもかけなくても出アガリならば満貫にしかならないため、リーチをかけない人もいるでしょう。
また、同じ半荘における南3局の出来事です。

一万一万九万九万一索二索三索七索八索九索一筒二筒三筒

24,300点持ちの獅坂の手牌。
この局、マンズは安く、八万は4枚、七万は3枚、九万は1枚が場に見えている状態です。リーチをかければ九万の出アガリもツモアガリも期待できる状態でしたが、獅坂は(4半荘トータルの点数を考慮した事もあり)できるだけ手を高めたいという事から、三色同順の変化を見据え、リーチはかけませんでした。結果は、ピンズのホンイツで満貫級をテンパイしていた前川が九萬を放銃し、5,200点の出アガリとなりました。
このような手牌の変化を考慮してリーチをかけず、或いは、リーチをかけたがために手牌の変化や、戦況の変化に対応できずに苦杯をなめる思いをした事のある方もいるかと思われます。
辰己も獅坂も明確な理由から「リーチをかけない」という判断を下したわけですが、それは各々の深い思慮がもたらした個性の現れであり、リーチをかけるという行為の重要性と意義を改めて考えさせてくれるきっかけを、両者の実戦は与えてくれたのではないでしょうか。

関西プロリーグ レポート/第15期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第2節レポート

Aリーグ第2節:坂本誠裕
少し暑い5月、プロリーグの第2節が行われました。
A1卓 (貫上 花岡 西原 勝間)
太閣位決勝戦常連の花岡が、1位・1位・浮きの3位、最後にとどめの1位とまとめて、+66.3Pとしっかりポイントを稼ぎました。
A2卓(藤川 仁科 辻本 上村)
トップ独走の辻本に対して三3人がどう戦うかが見所。
結果は、辻本が更にプラスを重ねて、累計+174.1Pで2位に100ポイントの差をつけての終了。
この独走を誰が止めるかが注目です。
A3卓(米川 坂本 佐々木 森下)
ベテランの佐々木と米川に対して、今期昇級の森下と坂本がどう戦うかが見所。
東1局、東2局とテンパイ料の移動となり膠着状態が続くかと思われたが、森下のリーチに対して、佐々木のロンの声、跳満のアガリ。
次の局は、お返しとばかりに森下から佐々木に跳満のアガリ。その後は佐々木の放銃が続き、このまま佐々木の1人沈みかと思われましたが、流石ベテランAリーガー、南場の親番であれよあれよと連チャンの6本積み、終わってみればしっかりトップ。
2回戦、3回戦もベテラン組の力を見せつけられました。
3回戦終了時
佐々木+49.0P 米川+8.6P 森下▲5.3P 坂本▲52.3P
更に4回戦東1局森下の親番、米川が森下から満貫をアガリ、更に東2局、森下のリーチを佐々木がかわして森下から2,000をロンアガリ。
ベテラン組の圧勝と思われた東3局、森下の不気味な切り出しから9巡目に、佐々木の9ソーに対して「ロン 32,000」との声が響きました。
ここ一番の国士無双を決め一気に浮きにまわり、終わってみれば自分の実力不足を痛感する1人沈みとなりました。
プラスマイナスがはっきりしてきて、プラスの人に対しての厳しい立ちまわりが期待できる次節になりそうです。
 
Bリーグ第2節:吉田圭吾
1卓(山室・稲岡・原田・城)
2卓(上村・宮田・吉田哲・中安)
3卓(別日対局)
4卓(吉田圭・筒井・中川・松永)
4卓4回戦
東2局、松永が中川から12,000の出アガリ。
四筒四筒四筒五筒五筒六筒七筒七筒八筒九筒  ポン二筒 上向き二筒 上向き二筒 上向き  ロン八筒  ドラ九筒
続く東3局、松永が再び12,000のツモアガリ。
一筒二筒二筒三筒三筒五筒五筒  ポン南南南  ポン八筒 上向き八筒 上向き八筒 上向き  ツモ四筒  ドラ八筒
連続での力強いアガリをものにし、この半荘トップ。さらに4卓内のトップで第2節を収めました。
1卓は稲岡が+29.8P
2卓は中安が+27.4P
でそれぞれ卓内トップでした。
まだまだ始まったばかりのリーグ戦。今後どういった戦いが繰り広げられるのか楽しみです。
 
C1リーグ前期第2節:伊原達矢
C1 第2節
今回も全体を通して大きく加点した者、マイナスとなった者、波乱の節となりました。
1卓 (坂上・辻井・大橋・秋山)
大橋は前節に引き続き好調、順位も2、1、1、2とマイナスなく加点しトータルでもリーグトップをキープしています。
2卓 (長尾・山神・延原・丸山)
丸山もまた順位2、1、1、2と安定し卓内トップとなりました。
3卓 (後藤・木下・赤木(里)・赤木(由))
姉妹対決となったこの卓、軍配は赤木(由)、トップは木下という結果でした。
4卓 (中野・川上・長野・伊原)
川上が大きく加点し、トータルでも2位に浮上しています。
4卓(3回戦 南3局 親伊原)
長野からのリーチを受け親の伊原が
四万五万六万八索八索二筒三筒四筒五筒五筒六筒六筒七筒  ドラ九索
この追いかけリーチ
高目イーペーコー、一筒四筒七筒の3面待ちで向かうも、先行の長野が
七万七万八万九万九万一索二索三索九索九索一筒二筒三筒  ツモ八万
倍満のツモアガリとなりました。
また、オーラス 川上50,400 長野46,200から長野が
五万五万二索二索三索五索五索七筒七筒八筒八筒北北
ツモれば逆転のリーチをかけるも流局、逆転はかなわず川上のトップが決まりました。
第1節のトップ3が今回も順調に加点し、昇級に向けて歩を進めています。
しかし、あと3節。まだまだ中盤です。
下位の方も気を抜かず降級ラインから浮上、上を目指し少しでも順位を上げていきましょう。
 
C2リーグ前期第2節:鎌田周平
「行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず」とは鴨長明の『方丈記』にある有名な一節ですね。
「そこにはある定められた形としての川がある」と言えるが、「その内実は常に流転していて全く同一のものではない」という、物事の本質を表している至言と言えるでしょう。
麻雀についても同じように言えることがあるように思われます。13枚という決められた枚数による牌姿に1枚加え(ツモにより)、1枚を河(ホー)に切るという作業を繰り返すうちに、やがてその牌姿は移り変わっていく、時には元のものとは全く別物になることもしばしばあるのではないでしょうか、と思われます。
さて、水は流れが塞き止められたままですと、やがては澱み、形なきものとはいえ、腐るのと同じような状態になります。麻雀においても、これに似たような事が起こりえます。それはリーチです。
言うまでもありませんが、立直をかけると牌姿は固定されます。アガリの点数を大きくするというメリットもあれば、手を変化させることができないというデメリットもあります(例えば、手役を大きくする、アガリ牌でない牌は他家に対する危険牌であろうとツモ切らなければならないということ)。それ故、立直のかけどころは時に難しく、人によって様々な基準があるポイントだと思います。
以下はC‐2リーグ1卓の4回線南2局での出来事です。席順は起家から順に、獅坂、南田、辰己、前川。ドラは南。
局は終盤にさしかかり、16巡目に南家の辰己が生牌のドラ南を切ります。かなりの勝負手が入っていることは想像に難くありません。次順、辰己は4ピンをツモアガリます。
最終形は次の通り。
三万三万三万五万五万五万四筒四筒五筒五筒白白白  ツモ四筒
四暗刻をアガリ辰己はこの局トップに躍り出ます。
この時、辰己は「ツモ順がない」などの理由から実際にはリーチはかけませんでしたが、仮に序盤また、中盤ならどうでしょう。出アガリでも跳満になるため、リーチをかける人もいるかと思われます。或いは、役牌の暗刻やドラがない場合だったら、どうでしょう。リーチをかけてもかけなくても出アガリならば満貫にしかならないため、リーチをかけない人もいるでしょう。
また、同じ半荘における南3局の出来事です。
一万一万九万九万一索二索三索七索八索九索一筒二筒三筒
24,300点持ちの獅坂の手牌。
この局、マンズは安く、八万は4枚、七万は3枚、九万は1枚が場に見えている状態です。リーチをかければ九万の出アガリもツモアガリも期待できる状態でしたが、獅坂は(4半荘トータルの点数を考慮した事もあり)できるだけ手を高めたいという事から、三色同順の変化を見据え、リーチはかけませんでした。結果は、ピンズのホンイツで満貫級をテンパイしていた前川が九萬を放銃し、5,200点の出アガリとなりました。
このような手牌の変化を考慮してリーチをかけず、或いは、リーチをかけたがために手牌の変化や、戦況の変化に対応できずに苦杯をなめる思いをした事のある方もいるかと思われます。
辰己も獅坂も明確な理由から「リーチをかけない」という判断を下したわけですが、それは各々の深い思慮がもたらした個性の現れであり、リーチをかけるという行為の重要性と意義を改めて考えさせてくれるきっかけを、両者の実戦は与えてくれたのではないでしょうか。

第113回:中級講座『表と裏』 紺野 真太郎

どんな物にも「表と裏」は存在します。そして「表裏一体」という言葉があるように表と裏はワンセットです。
身近にあるものを見ても表裏があるものばかりです。そしてそれは物だけとは限りません。
あまり良い使われ方ではないですが、「表裏がある人間」なんて使われ方もしますし、相反する関係を「表と裏」で表すこともあるようです。

麻雀を打っている時の「表と裏」ってどんなものがあるでしょうか。
最近はあまり聞かなくなってきましたが、セットで楽しんでいる方々から「あと表裏ねー」(多分あと半荘2回という意味)なんて声が聞こえてきたりしたものです。
また、麻雀における相反する関係といえば「攻撃と守備」「先手と後手」「親と子」などがあり、これらも表裏の関係と言えなくはないのかもしれません。

しかし、今回の表題の「表と裏」はこれらのことではなく、麻雀中の「思考」についてです。
自分で書いておいてなんですが「思考」の表裏とはどんなものなのでしょうか。
私が考えるのは通常の「手順」が「表」とすればそれを「ちょっと待てよ」と考えることが「裏」です。

簡単な例を出しましょう。

一万一万五万六万二筒四筒六筒七筒七筒発発中中  ドラ一万

こんな配牌をもらったとします。「よし、いい配牌だ。満貫もらったぜ」と考えるのが普通だと思います。これを「表」とします。
それに対し「ちょっと待てよ。発中どちらかは鳴けても、その後はどうかな・・」と考えるのが「裏」です。

この「表」と「裏」の考えは常に両方頭の中に入れておかなければなりません。
相手の状況、実力やルールの違いなどで場に放たれる牌も変わってくるからです。

もう少し進めましょう。
上の手牌が東1局の親、第一打に北を切ったものとします。同巡の西家がいきなりドラの一万を切ってきたとしたらポンしますか?
私は多分鳴きません。理由は「びっくりしてポンの声が出ない」からです。まあびっくりしてというのは冗談ですが、ポンの声が出ないというのはあながち冗談ではありません。

私の性質上、西家の第一打がドラの一万というある種異常な状況に「表」の「攻め」より先に「裏」の「警戒」が頭をよぎると同時に、ポンしてしまうと異常な状況にさらに拍車をかけ、ほぼ西家との1対1か、1人旅の自力勝負になり、手牌にスピード感が乏しくなると予測出来るからです。

なぜそうなると予測するかを考えてみます。まずはドラを切った西家の思考から。

「表」は「タンピン(染め手)系の勝負手(早い手)ドラとはいえ、第一打に切るに値する」
「裏」は「大した手ではないが、ブラフにもなり、相手のキー牌になる前に処理」

こんな感じでしょうか。もちろん、こちらからは西家の手牌は見えないわけですから、この西家の思考はこちらの勝手な想像に過ぎませんが。次は北家、南家を。

北家「表」「いきなり親のドラポン。東1局であり無駄な失点は避けたい。鳴かせずに抑えきる」
「裏」「ドラポンとはいえ、この巡目からオリるわけにもいかない。親の役を見極め、キー牌だけは鳴かせないように」

南家「表」「下家だからそこまで制限はないが、ファン牌は打ちづらいな」
「裏」「無理せずに躱せるものなら躱したい」

北家も南家も想像に過ぎません。こう考えるであろうという「基準」です。

他家が「表」の思考を選択した場合、前に出てくるのは西家でこの場合1対1。その西家とて親にドラポンが入ったらどこまで戦えるかわからず、引いた場合は親の自力勝負となるのが濃厚です。
北家と南家の思考が「表」も「裏」も積極的でないのはアガリまでの距離が3、4番手だからです。

鳴かない理由は他家の動向が予測出来るからだけではありません。
配牌をもらった時の「裏」の思考「ちょっと待てよ。発中どちらかは鳴けても、その後はどうかな・・」これは見方を変えて「表」とすると別の「裏」の思考がでてきます。

「なんだ。七対子なら跳満の2シャンテンじゃないか」というメンゼンで進める「思考」です。

最初に書いたように「表と裏」は「表裏一体」です。またその「表裏」は「サイコロ」のように隣り合って連動しています。
そして「サイコロ」はどんな目が出るかわからないように「思考」もどれが正解だったかは「結果」がでるまではわかりません。
しかし「結果」は自分の「思考」だけではなく、相手の「思考」や既に積まれている牌山に左右されます。大事なのは「結果」だけに捉われずに「思考」のバランスを取り、自分が理想とするスタイルを構築し、ベストな「選択」をすることだと思います。

さて、今度は先程の手牌でどういうアガリへの道筋があるかを考えていきます。

ドラを切ってきた西家の動向を見つつという前提はありますが、早い巡目で5トイツ目が出来たら七対子でよいでしょう。その時の打牌はほぼ二筒です。(二筒が重なった場合は多分四筒)それはこの手が親番でドラが2枚あるチャンス手、アガリをものにしたい七対子だからです。

この手を七対子として見た時、ポイントは五万六万の部分です。この部分を手出ししてしまうと、どうしても他家から変則手を疑われてしまいます。なので、理想は少なくともどちらかは重ねてリャンメンターツ落としを見せないことです。

七対子の理想の捨て牌と待ちとはどんなものでしょうか。
理想の捨て牌とは七対子に見られないこと、理想の待ちは他家が使えない(切りやすい)ところです。
この五万六万の処理がうまく出来るのと出来ないのでは「結果」に差が出てしまいます。
手牌が、手役、高打点、速さを望める場合の捨て牌はその「気配」を消すことに意識を注ぎ、反対に望めない時には捨て牌で「気配」を演出することを考えます。これも「表と裏」の関係と言えるでしょう。

アガリたい手牌だからこその打二筒なのです。(ドラが無い手牌であれば五万六万と並べ相手の警戒を誘います)

次に一万四万七万三筒五筒七筒八筒発中をツモりメンツ手の2シャンテンとなった場合ですが、そうなった時には、仕掛けていくことを考えます。仕掛けた後は警戒され、自力勝負になりそうなのは、最初にドラをポンした時と同じですが、シャンテン数が進んでいる分、自力になっても勝負になると考えます。そうなった場合は捨て牌には気を遣わずアガリへの最短距離を走りぬく為に「思考」のギアを上げます。

ここまで私の目線からの「思考」を書いてきましたが、当然、ドラを鳴くという選択をする方も多いと思います。そちら側からみれば、そちらが「表」で、こちらが「裏」なのでしょう。
打ち手の数だけ「思考」があり、その全てに「表と裏」があり「連動」している。私はそんな風に考えています。

今回はここまでといたします。

それではまた。

中級/第113回:中級講座『表と裏』 紺野 真太郎

どんな物にも「表と裏」は存在します。そして「表裏一体」という言葉があるように表と裏はワンセットです。
身近にあるものを見ても表裏があるものばかりです。そしてそれは物だけとは限りません。
あまり良い使われ方ではないですが、「表裏がある人間」なんて使われ方もしますし、相反する関係を「表と裏」で表すこともあるようです。
麻雀を打っている時の「表と裏」ってどんなものがあるでしょうか。
最近はあまり聞かなくなってきましたが、セットで楽しんでいる方々から「あと表裏ねー」(多分あと半荘2回という意味)なんて声が聞こえてきたりしたものです。
また、麻雀における相反する関係といえば「攻撃と守備」「先手と後手」「親と子」などがあり、これらも表裏の関係と言えなくはないのかもしれません。
しかし、今回の表題の「表と裏」はこれらのことではなく、麻雀中の「思考」についてです。
自分で書いておいてなんですが「思考」の表裏とはどんなものなのでしょうか。
私が考えるのは通常の「手順」が「表」とすればそれを「ちょっと待てよ」と考えることが「裏」です。
簡単な例を出しましょう。
一万一万五万六万二筒四筒六筒七筒七筒発発中中  ドラ一万
こんな配牌をもらったとします。「よし、いい配牌だ。満貫もらったぜ」と考えるのが普通だと思います。これを「表」とします。
それに対し「ちょっと待てよ。発中どちらかは鳴けても、その後はどうかな・・」と考えるのが「裏」です。
この「表」と「裏」の考えは常に両方頭の中に入れておかなければなりません。
相手の状況、実力やルールの違いなどで場に放たれる牌も変わってくるからです。
もう少し進めましょう。
上の手牌が東1局の親、第一打に北を切ったものとします。同巡の西家がいきなりドラの一万を切ってきたとしたらポンしますか?
私は多分鳴きません。理由は「びっくりしてポンの声が出ない」からです。まあびっくりしてというのは冗談ですが、ポンの声が出ないというのはあながち冗談ではありません。
私の性質上、西家の第一打がドラの一万というある種異常な状況に「表」の「攻め」より先に「裏」の「警戒」が頭をよぎると同時に、ポンしてしまうと異常な状況にさらに拍車をかけ、ほぼ西家との1対1か、1人旅の自力勝負になり、手牌にスピード感が乏しくなると予測出来るからです。
なぜそうなると予測するかを考えてみます。まずはドラを切った西家の思考から。
「表」は「タンピン(染め手)系の勝負手(早い手)ドラとはいえ、第一打に切るに値する」
「裏」は「大した手ではないが、ブラフにもなり、相手のキー牌になる前に処理」
こんな感じでしょうか。もちろん、こちらからは西家の手牌は見えないわけですから、この西家の思考はこちらの勝手な想像に過ぎませんが。次は北家、南家を。
北家「表」「いきなり親のドラポン。東1局であり無駄な失点は避けたい。鳴かせずに抑えきる」
「裏」「ドラポンとはいえ、この巡目からオリるわけにもいかない。親の役を見極め、キー牌だけは鳴かせないように」
南家「表」「下家だからそこまで制限はないが、ファン牌は打ちづらいな」
「裏」「無理せずに躱せるものなら躱したい」
北家も南家も想像に過ぎません。こう考えるであろうという「基準」です。
他家が「表」の思考を選択した場合、前に出てくるのは西家でこの場合1対1。その西家とて親にドラポンが入ったらどこまで戦えるかわからず、引いた場合は親の自力勝負となるのが濃厚です。
北家と南家の思考が「表」も「裏」も積極的でないのはアガリまでの距離が3、4番手だからです。
鳴かない理由は他家の動向が予測出来るからだけではありません。
配牌をもらった時の「裏」の思考「ちょっと待てよ。発中どちらかは鳴けても、その後はどうかな・・」これは見方を変えて「表」とすると別の「裏」の思考がでてきます。
「なんだ。七対子なら跳満の2シャンテンじゃないか」というメンゼンで進める「思考」です。
最初に書いたように「表と裏」は「表裏一体」です。またその「表裏」は「サイコロ」のように隣り合って連動しています。
そして「サイコロ」はどんな目が出るかわからないように「思考」もどれが正解だったかは「結果」がでるまではわかりません。
しかし「結果」は自分の「思考」だけではなく、相手の「思考」や既に積まれている牌山に左右されます。大事なのは「結果」だけに捉われずに「思考」のバランスを取り、自分が理想とするスタイルを構築し、ベストな「選択」をすることだと思います。
さて、今度は先程の手牌でどういうアガリへの道筋があるかを考えていきます。
ドラを切ってきた西家の動向を見つつという前提はありますが、早い巡目で5トイツ目が出来たら七対子でよいでしょう。その時の打牌はほぼ二筒です。(二筒が重なった場合は多分四筒)それはこの手が親番でドラが2枚あるチャンス手、アガリをものにしたい七対子だからです。
この手を七対子として見た時、ポイントは五万六万の部分です。この部分を手出ししてしまうと、どうしても他家から変則手を疑われてしまいます。なので、理想は少なくともどちらかは重ねてリャンメンターツ落としを見せないことです。
七対子の理想の捨て牌と待ちとはどんなものでしょうか。
理想の捨て牌とは七対子に見られないこと、理想の待ちは他家が使えない(切りやすい)ところです。
この五万六万の処理がうまく出来るのと出来ないのでは「結果」に差が出てしまいます。
手牌が、手役、高打点、速さを望める場合の捨て牌はその「気配」を消すことに意識を注ぎ、反対に望めない時には捨て牌で「気配」を演出することを考えます。これも「表と裏」の関係と言えるでしょう。
アガリたい手牌だからこその打二筒なのです。(ドラが無い手牌であれば五万六万と並べ相手の警戒を誘います)
次に一万四万七万三筒五筒七筒八筒発中をツモりメンツ手の2シャンテンとなった場合ですが、そうなった時には、仕掛けていくことを考えます。仕掛けた後は警戒され、自力勝負になりそうなのは、最初にドラをポンした時と同じですが、シャンテン数が進んでいる分、自力になっても勝負になると考えます。そうなった場合は捨て牌には気を遣わずアガリへの最短距離を走りぬく為に「思考」のギアを上げます。
ここまで私の目線からの「思考」を書いてきましたが、当然、ドラを鳴くという選択をする方も多いと思います。そちら側からみれば、そちらが「表」で、こちらが「裏」なのでしょう。
打ち手の数だけ「思考」があり、その全てに「表と裏」があり「連動」している。私はそんな風に考えています。
今回はここまでといたします。
それではまた。

第12期静岡プロリーグ 第1、2節レポート

第1節レポート

第12期 静岡プロリーグ開幕戦のレポート前に。
熊本地震被災者の皆様へ
お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、
被災者の皆様のご無事を願い、心よりお見舞いを申し上げます。
また被災地におきましては一日も早い復旧がなされることを心より願っております。

 

~第11期 静岡プロリーグ決勝~


前期の決勝戦。
地方プロリーグ決勝をニコ生で放送するという初めての試みでの対局となった。
最終戦、途切れてしまった集中力。
感情的に麻雀を打ってしまった、己の未熟さ。
細かいミスも数えきれないくらいした。
それからの日々は自責の念でいっぱいになった。
応援してくれた、先輩や後輩、視聴者の皆さん、もちろん自分のためにも後悔しないよう、精一杯打つよう心がけて臨んだはずだったのに・・・

最終戦には、そんな大切なことを忘れて、目の前の事に感情的になってしまった。

勝負事は、勝つ人がいる以上、負ける人も必ずいる。
しかし、負けても胸を張れるよう、麻雀に真摯に向き合うことが必要不可欠なのだと、改めて実感した。
この反省を活かし、今期はもっと良い内容、精神で静岡プロリーグに取り組みたいと思う。

 

~静岡プロリーグとは~
全9節でトータル上位4名の決勝システムとなっている。
第7節まで卓割りが決まっており、第8節は上位12名の回り順、それ以下は順位順。
第9節は上位8名の回り順、それ以下は順位順である。

 

〜第12期静岡リーグ開幕戦〜
第1節は、マスターズ予選とバッティングしていた為、3卓開催で行われた。

1卓 望月雅継×山本拓哉×平野敬悟×足立純哉

手数の多い、山本、足立と、受ける平野。そこに精度の高い望月という観戦したら面白そうな卓。
制したのは、足立。
足立+23.9 山本▲5.3 平野▲7.7 望月▲10.9

2卓 太田昌樹×杉村泰治×越川清一×平岡理恵

第10期プロリーグ優勝の越川の1人浮きとなった。
試合巧者の太田、杉村をもってしても抑えられなかった越川の破壊力は今後も楽しみである。
越川+32.6 杉村▲4.3 太田▲15.7 平岡▲17.2

3卓 土屋幸弘×京平遥×都築友和×徳永翔

徳永がメンタンピンドラ1を3回上がる好調状態。
徳永+41.1 京平+9.6 土屋▲12.6 都築▲38.1

開幕戦は、毎年プラスの徳永が今後どうポイントを伸ばせるかで決勝の期待も高まる。
第10期優勝、決勝戦常連の越川もスタートダッシュを切った。
今期、東京本部新人の足立もまずまずの立ち上がり。
第2節に注目したい。

 

第2節レポート

5月1日。
路肩に満開のツツジを横目に試合会場へと向かう朝。

私は寝るのが苦手なため、いつも朝はしんどく憂鬱なのだが、この日は、色とりどりに咲き誇るツツジのおかげで少し目がさえた。

1卓 望月雅継×鈴木郁孝×岡本和也×渡辺洋巳
全員が面前派、其の上打ち筋を良く知っている者同士の対戦。
望月の圧倒的な判断能力、精度の高さを知っている故、どう戦うのか難しい。
しかし3者も打点力では静岡支部トップクラスの打ち手である。
なんとか食らいついてほしいところだが・・・
結果は望月の完封勝利。
望月+74.3 渡辺▲20.2 岡本▲22.9 鈴木郁▲31.2

2卓 鈴木秀幸×京平遥×平野敬悟×足立純哉
1回戦、足立は手数の多さで大きなトップを取り、完全にペースを掴んだかと思われたが、それを黙って見過ごさないのが鈴木秀。
2回戦からは、打点の読めない仕掛けで足立、平野を翻弄するが、私はあまり気にせず手を組み正面から立ち向かうことを意識した。
結果として私は、跳満を5回アガリきるというツキっぷりで首位に躍り出た。
京平+83.9 足立+7.9 鈴木秀+1.2 平野▲92.5

3卓 太田昌樹×鷲見隼人×越川清一×鈴木雅人
試合巧者の太田、バランスの鷲見、高打点の鈴木雅、疾風怒濤の越川。
4者それぞれ打ち筋の違う、バラエティーに富んだ卓だ。この日、私が観戦するならばこの卓だろう。
越川の疾風怒濤の攻めが裏目に出たか。鈴木雅の打点力に打ちのめされてしまった。
太田も着実にポイントを伸ばし、鷲見は苦戦を強いられる結果に。
鈴木雅+78.7 太田+27.2 鷲見▲31.5 越川▲74.4

4卓 土屋幸弘×杉村泰治×長内真実×徳永翔
前回優勝者の土屋、決勝経験者の杉村、長内に対して首位スタートの徳永。
真っ直ぐ突き進んでくる土屋を受ける杉村、立ち向かう長内。
徳永の持ち味である大胆な攻めが発揮されれば、面白くなりそうだが・・・
結果は土屋の一人舞台となった。
土屋+74.4 杉村▲12.4 長内▲27.9 徳永▲34.1

5卓 中寿文×山本拓哉×島崎涼×平岡理恵×都築友和
今期から5人打ちの実施が始まった。他の参加者よりも早く来て試合をするのは、とても大変な事だと私は思う。
特に、この卓のプロは皆、浜松以外から来ている。精神的にも肉体的にも他者より疲労するのではないだろうか。

結果は平岡が1人割を食らう形になった。
中+17.4(▲20) 島崎+9.6 山本+7.9 都築▲4.0 平岡▲50.9

最後に個人的な感想。
今節はたまたまポイントを伸ばすことが出来たが、もっと違うアプローチの仕方で局の内容、精度も高まるのではないだろうかと感じた。
自身の思い描く麻雀を打ち切るという事も大切なのだが、場面に合っているかどうかの判断力が今後の課題なのだと思う。

静岡プロリーグ レポート/第12期静岡プロリーグ 第1、2節レポート

第1節レポート
第12期 静岡プロリーグ開幕戦のレポート前に。
熊本地震被災者の皆様へ
お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、
被災者の皆様のご無事を願い、心よりお見舞いを申し上げます。
また被災地におきましては一日も早い復旧がなされることを心より願っております。
 
~第11期 静岡プロリーグ決勝~

前期の決勝戦。
地方プロリーグ決勝をニコ生で放送するという初めての試みでの対局となった。
最終戦、途切れてしまった集中力。
感情的に麻雀を打ってしまった、己の未熟さ。
細かいミスも数えきれないくらいした。
それからの日々は自責の念でいっぱいになった。
応援してくれた、先輩や後輩、視聴者の皆さん、もちろん自分のためにも後悔しないよう、精一杯打つよう心がけて臨んだはずだったのに・・・
最終戦には、そんな大切なことを忘れて、目の前の事に感情的になってしまった。
勝負事は、勝つ人がいる以上、負ける人も必ずいる。
しかし、負けても胸を張れるよう、麻雀に真摯に向き合うことが必要不可欠なのだと、改めて実感した。
この反省を活かし、今期はもっと良い内容、精神で静岡プロリーグに取り組みたいと思う。
 
~静岡プロリーグとは~
全9節でトータル上位4名の決勝システムとなっている。
第7節まで卓割りが決まっており、第8節は上位12名の回り順、それ以下は順位順。
第9節は上位8名の回り順、それ以下は順位順である。
 
〜第12期静岡リーグ開幕戦〜
第1節は、マスターズ予選とバッティングしていた為、3卓開催で行われた。
1卓 望月雅継×山本拓哉×平野敬悟×足立純哉
手数の多い、山本、足立と、受ける平野。そこに精度の高い望月という観戦したら面白そうな卓。
制したのは、足立。
足立+23.9 山本▲5.3 平野▲7.7 望月▲10.9
2卓 太田昌樹×杉村泰治×越川清一×平岡理恵
第10期プロリーグ優勝の越川の1人浮きとなった。
試合巧者の太田、杉村をもってしても抑えられなかった越川の破壊力は今後も楽しみである。
越川+32.6 杉村▲4.3 太田▲15.7 平岡▲17.2
3卓 土屋幸弘×京平遥×都築友和×徳永翔
徳永がメンタンピンドラ1を3回上がる好調状態。
徳永+41.1 京平+9.6 土屋▲12.6 都築▲38.1
開幕戦は、毎年プラスの徳永が今後どうポイントを伸ばせるかで決勝の期待も高まる。
第10期優勝、決勝戦常連の越川もスタートダッシュを切った。
今期、東京本部新人の足立もまずまずの立ち上がり。
第2節に注目したい。
 
第2節レポート
5月1日。
路肩に満開のツツジを横目に試合会場へと向かう朝。
私は寝るのが苦手なため、いつも朝はしんどく憂鬱なのだが、この日は、色とりどりに咲き誇るツツジのおかげで少し目がさえた。
1卓 望月雅継×鈴木郁孝×岡本和也×渡辺洋巳
全員が面前派、其の上打ち筋を良く知っている者同士の対戦。
望月の圧倒的な判断能力、精度の高さを知っている故、どう戦うのか難しい。
しかし3者も打点力では静岡支部トップクラスの打ち手である。
なんとか食らいついてほしいところだが・・・
結果は望月の完封勝利。
望月+74.3 渡辺▲20.2 岡本▲22.9 鈴木郁▲31.2
2卓 鈴木秀幸×京平遥×平野敬悟×足立純哉
1回戦、足立は手数の多さで大きなトップを取り、完全にペースを掴んだかと思われたが、それを黙って見過ごさないのが鈴木秀。
2回戦からは、打点の読めない仕掛けで足立、平野を翻弄するが、私はあまり気にせず手を組み正面から立ち向かうことを意識した。
結果として私は、跳満を5回アガリきるというツキっぷりで首位に躍り出た。
京平+83.9 足立+7.9 鈴木秀+1.2 平野▲92.5
3卓 太田昌樹×鷲見隼人×越川清一×鈴木雅人
試合巧者の太田、バランスの鷲見、高打点の鈴木雅、疾風怒濤の越川。
4者それぞれ打ち筋の違う、バラエティーに富んだ卓だ。この日、私が観戦するならばこの卓だろう。
越川の疾風怒濤の攻めが裏目に出たか。鈴木雅の打点力に打ちのめされてしまった。
太田も着実にポイントを伸ばし、鷲見は苦戦を強いられる結果に。
鈴木雅+78.7 太田+27.2 鷲見▲31.5 越川▲74.4
4卓 土屋幸弘×杉村泰治×長内真実×徳永翔
前回優勝者の土屋、決勝経験者の杉村、長内に対して首位スタートの徳永。
真っ直ぐ突き進んでくる土屋を受ける杉村、立ち向かう長内。
徳永の持ち味である大胆な攻めが発揮されれば、面白くなりそうだが・・・
結果は土屋の一人舞台となった。
土屋+74.4 杉村▲12.4 長内▲27.9 徳永▲34.1
5卓 中寿文×山本拓哉×島崎涼×平岡理恵×都築友和
今期から5人打ちの実施が始まった。他の参加者よりも早く来て試合をするのは、とても大変な事だと私は思う。
特に、この卓のプロは皆、浜松以外から来ている。精神的にも肉体的にも他者より疲労するのではないだろうか。
結果は平岡が1人割を食らう形になった。
中+17.4(▲20) 島崎+9.6 山本+7.9 都築▲4.0 平岡▲50.9
最後に個人的な感想。
今節はたまたまポイントを伸ばすことが出来たが、もっと違うアプローチの仕方で局の内容、精度も高まるのではないだろうかと感じた。
自身の思い描く麻雀を打ち切るという事も大切なのだが、場面に合っているかどうかの判断力が今後の課題なのだと思う。

第27回静岡リーグ(プロアマ混合)第1、2節レポート

第1節レポート:平野敬悟

今回で27回目を数える静岡リーグ。毎回一般の方の新規参加があり、プロとして嬉しいかぎりである。また新規参加者との対局は毎回色々な発見がありとても楽しいものだ。

競技麻雀は主にプロの対局で用いられるルールである為、一般の方と競技麻雀で勝負するという機会はそうそう多くない。
我々もプロとして、時には違いの一つや二つ見せてやろうという気持ちも湧いてくるというものだ。
この気持ちが良い方向に出てくれればいいのだが、この日の私は全くの見せ場なしで終わっている。
なんの格好もつかず、思い出せるとしたら3回戦に点棒を借りたことくらいだろうか。
借りた相手が1節終了時のトップに立っているのだから情けない話である。

トップに立っているのは一般の舟橋さん。
ポイントはなんと+133.8P。とても1節で叩き出せるポイントではないだろう。舟橋さんは過去に2度静岡リーグ優勝の経験がある実力者。その持ち味は簡単にはオリを選択しない攻撃力。今までの決勝ボーダーが130P程なので、舟橋さんの安定度から考えて、早くも決勝当確ランプが点灯したといっても過言ではないかもしれない。

プロからは足立、都築、望月の3名が好スタート。

足立は今期の静岡支部の新人で、プロリーグでもプラスでまとめて好位置につけていたし、静岡リーグも好スタートをきった。雀風はまだ分からないが、今後の活躍に注目が集まるだろう。
都築は中部所属。静岡リーグは今回が初参戦となる。初参加というのはやはりモチベーションを高める要因だと私は考えている。足立とともにぜひ決勝に残ってもらいたい。
望月は言わずと知れた鳳凰戦A1リーガー。静岡リーグではしばらく決勝に残っていないが、そろそろ本領を発揮して狙ってくるのではと感じている。

当然私もこのまま終わるわけにはいかない。2位以下はそれほど縦長になっておらず、残り4節、簡単にひっくり返る点差である。今後の展開に期待したい。

 

 

第2節レポート:生島崎涼

第27回静岡リーグレポートを担当させていただくことになった30期生島崎涼といいます。
今期より中部本部から静岡支部へ移籍することになりました。早速いただいた大役、一生懸命果たしたいと思います。半年間よろしくお付き合いお願いします。
(第1節で島崎の別日日程により第2節より担当となります。)

ゴールデンウィーク真っ只中に行われた今回の静岡リーグ第2節。今節はポイントを大きく伸ばすプロが目立つ結果となった。

その中でも最も大きくポイントを伸ばしたのが、静岡支部の支部長でもあり鳳凰位戦A1リーガー、望月雅継プロである。2?2?1?1という安定した着順で+83.6Pとし、プロ内1位となる総合3位まで順位を上げた。

また今回が初めての静岡リーグ出場となる都築友和プロも前節の好調を維持して+71.6Pとし、望月プロに次ぐ4位とした。
前回の静岡プロリーグ決勝進出者でもある実力者、杉村泰冶プロも要所に光る攻撃と安定した守備力を他者に見せつけ、+71.2Pとした。

そして都築プロと同じく今回が静岡リーグ初出場となり、筆者でもある私、島﨑涼もポイントを大きく叩いた1人となった。
1回戦は南2局まで何もできない展開となったが、南3局に8,000の出アガリ、オーラスでは1巡目での三色決め打ちが功を奏し、2,000・3,900をアガリ、この半荘をトップで終えた。これで勢いに乗れたか、なんと3回戦には7巡目に大三元をアガるなどして70,300点持ちの大きなトップを取ることができた。
2回戦、4回戦も2着でまとめ、この日のトータルスコアを+71.6Pとして6位まで順位をあげることができた。

私は静岡支部に今期移籍してきたばかり。初めて同卓するような静岡支部の先輩方やアマの方も多く、正直に言ってしまえば未だに緊張は解けていない。
そんな中、今節は非常にツイていると感じる場面が多く良い結果を残せた。だがその内容を思えばもっとポイントを伸ばすことができても良かったのではないかと思っていた。

そんな私の心情を察してか、プロの先輩方は対局終了後に
「このような場面ではああいう牌は切るのは良くないよ。」
「あの仕掛けにはどんな意図があったの?」
などと助言や意見交換の場を設けてくれた。

静岡支部では新人である私にとってこのような機会を与えてくれる優しい先輩方の存在は非常にありがたく思う。
挑戦者という立場で、1年間の静岡リーグを戦い、多くのことをプロの先輩方やアマの方から吸収していきたいと思う。

第2節終了時にトータル+100P以上が4人となるなど、上位が大きく出ている今回。
しかしまだ残り3節ある。現時点では誰にでも5つある決勝進出の枠を得るチャンスがあるだけにこれからの展開から目が離せない。

静岡プロリーグ レポート/第27回静岡リーグ(プロアマ混合)第1、2節レポート

第1節レポート:平野敬悟
今回で27回目を数える静岡リーグ。毎回一般の方の新規参加があり、プロとして嬉しいかぎりである。また新規参加者との対局は毎回色々な発見がありとても楽しいものだ。
競技麻雀は主にプロの対局で用いられるルールである為、一般の方と競技麻雀で勝負するという機会はそうそう多くない。
我々もプロとして、時には違いの一つや二つ見せてやろうという気持ちも湧いてくるというものだ。
この気持ちが良い方向に出てくれればいいのだが、この日の私は全くの見せ場なしで終わっている。
なんの格好もつかず、思い出せるとしたら3回戦に点棒を借りたことくらいだろうか。
借りた相手が1節終了時のトップに立っているのだから情けない話である。
トップに立っているのは一般の舟橋さん。
ポイントはなんと+133.8P。とても1節で叩き出せるポイントではないだろう。舟橋さんは過去に2度静岡リーグ優勝の経験がある実力者。その持ち味は簡単にはオリを選択しない攻撃力。今までの決勝ボーダーが130P程なので、舟橋さんの安定度から考えて、早くも決勝当確ランプが点灯したといっても過言ではないかもしれない。
プロからは足立、都築、望月の3名が好スタート。
足立は今期の静岡支部の新人で、プロリーグでもプラスでまとめて好位置につけていたし、静岡リーグも好スタートをきった。雀風はまだ分からないが、今後の活躍に注目が集まるだろう。
都築は中部所属。静岡リーグは今回が初参戦となる。初参加というのはやはりモチベーションを高める要因だと私は考えている。足立とともにぜひ決勝に残ってもらいたい。
望月は言わずと知れた鳳凰戦A1リーガー。静岡リーグではしばらく決勝に残っていないが、そろそろ本領を発揮して狙ってくるのではと感じている。
当然私もこのまま終わるわけにはいかない。2位以下はそれほど縦長になっておらず、残り4節、簡単にひっくり返る点差である。今後の展開に期待したい。
 
 
第2節レポート:生島崎涼
第27回静岡リーグレポートを担当させていただくことになった30期生島崎涼といいます。
今期より中部本部から静岡支部へ移籍することになりました。早速いただいた大役、一生懸命果たしたいと思います。半年間よろしくお付き合いお願いします。
(第1節で島崎の別日日程により第2節より担当となります。)
ゴールデンウィーク真っ只中に行われた今回の静岡リーグ第2節。今節はポイントを大きく伸ばすプロが目立つ結果となった。
その中でも最も大きくポイントを伸ばしたのが、静岡支部の支部長でもあり鳳凰位戦A1リーガー、望月雅継プロである。2?2?1?1という安定した着順で+83.6Pとし、プロ内1位となる総合3位まで順位を上げた。
また今回が初めての静岡リーグ出場となる都築友和プロも前節の好調を維持して+71.6Pとし、望月プロに次ぐ4位とした。
前回の静岡プロリーグ決勝進出者でもある実力者、杉村泰冶プロも要所に光る攻撃と安定した守備力を他者に見せつけ、+71.2Pとした。
そして都築プロと同じく今回が静岡リーグ初出場となり、筆者でもある私、島﨑涼もポイントを大きく叩いた1人となった。
1回戦は南2局まで何もできない展開となったが、南3局に8,000の出アガリ、オーラスでは1巡目での三色決め打ちが功を奏し、2,000・3,900をアガリ、この半荘をトップで終えた。これで勢いに乗れたか、なんと3回戦には7巡目に大三元をアガるなどして70,300点持ちの大きなトップを取ることができた。
2回戦、4回戦も2着でまとめ、この日のトータルスコアを+71.6Pとして6位まで順位をあげることができた。
私は静岡支部に今期移籍してきたばかり。初めて同卓するような静岡支部の先輩方やアマの方も多く、正直に言ってしまえば未だに緊張は解けていない。
そんな中、今節は非常にツイていると感じる場面が多く良い結果を残せた。だがその内容を思えばもっとポイントを伸ばすことができても良かったのではないかと思っていた。
そんな私の心情を察してか、プロの先輩方は対局終了後に
「このような場面ではああいう牌は切るのは良くないよ。」
「あの仕掛けにはどんな意図があったの?」
などと助言や意見交換の場を設けてくれた。
静岡支部では新人である私にとってこのような機会を与えてくれる優しい先輩方の存在は非常にありがたく思う。
挑戦者という立場で、1年間の静岡リーグを戦い、多くのことをプロの先輩方やアマの方から吸収していきたいと思う。
第2節終了時にトータル+100P以上が4人となるなど、上位が大きく出ている今回。
しかしまだ残り3節ある。現時点では誰にでも5つある決勝進出の枠を得るチャンスがあるだけにこれからの展開から目が離せない。

第24期東北プロリーグ前期第1、2節レポート

前期1節レポート

Aリーグ:大里奈美

組み合わせ(敬称略)
Aリーグ
・武藤武×椎名斗南×皆川直毅×杜麻沙也×早川林香(5人打ち)
・大里奈美×粕谷勇吉×山下敬介×石井良樹×栗林明(5人打ち)
・遠藤昭太×東幸一郎×神藤極×吉田勝弥

第24期東北プロリーグが開幕しました。
みなさんいろいろな想いを持ってこのリーグ戦に臨んでいると思いますが、私は、一昨年、去年と2年連続で東北天翔位決定戦に出場したのに、2年連続準優勝という悔しい結果しか出せていないので、今年こそは!という気持ちを胸に、初戦に臨みました。

そんな中、印象的だったのがこの一局です。

3回戦目の東3局、親番で迎えたこの局、一索四索待ちでピンフのみをテンパイした私は、いつもならあまりリーチしないこの手をリーチしました。
この時、3巡目に三索を1枚先切りしていて、さらには場に三索が3枚見えていて自分から見て一索はノーチャンス。
もし1を誰かに持たれているなら、ヤミテンに構えたままで1を持たれているより、オリ打ちも狙えると思いリーチ。

すると、対面の栗林プロから追っかけリーチ!
一万を暗カンし、意気揚々とツモった形が

二万二万九万九万九万四索四索四索三筒三筒  暗カン牌の背一万 上向き一万 上向き牌の背  ツモ三筒

四暗刻をツモられました。
私は親かぶりで16,000点払い。そのまま点棒を取り返すこともできず、2人沈みの4着。

その半荘のマイナスが結果に響き、初戦は▲29.3Pの卓内ラス。
………うーん、悔しい!!
一日を通して、もっとうまくできたかな、と反省点の多い日でしたが、今期はまだまだ始まったばかり、この悔しさをバネに次節も頑張ります!!

 

Bリーグ:千田亮

・佐々木啓文×斎藤智大×石森隆雄×及川慶次
・藤本修二×佐藤晃大×安ヶ平浩希×井上美里
・菊田政俊×野家龍治×千田諒×新田大輔×瀧田亮(5人打ち)

いよいよ今年も東北プロリーグが始まり、僕も今期こそはAリーグに昇格してやる!!と強い気持ちをもって臨んでいきます。
大事な初戦のメンツは今期からプロになった新人の菊田プロと瀧田プロが入った5人打ち、相手の手の内が分からないビハインドもありますし、野家プロや新田プロも攻撃力が高く油断できないメンツでの第1節になりました。

道中、新田プロが持ち前の攻撃力を発揮して+44.4P、菊田プロも新人とは思えない、緊張などを感じさせない仕掛けやアガリで+37.2P。

僕はというと終わってみれば2着2回3着2回の+1.4Pで何とか堪えることができました。
冒頭の意気込みからは程遠い結果になってしまいましたが、まだまだ始まったばかり、しっかり自分の麻雀を打って結果を残せるように頑張ります。

 

 

前期2節レポート

Aリーグレポート:早川林香

組み合わせ(敬称略)
Aリーグ
・武藤武×石井良樹×皆川直毅×大里奈美×泉亮太(5人打ち)
・杜麻沙也×早川林香×東幸一郎×吉田勝弥×栗林明(5人打ち)
・椎名斗南×山下敬介×神藤極×粕谷勇吉×遠藤昭太(5人打ち)

東北リーグ2節目のレポートを担当します。早川林香です。拙い文章ではありますがよろしくお願いします。

東北リーグはAリーグとBリーグの2つしかない。が、2リーグしかない故に強者は常にAリーグにいる。そんな印象がある。
3年目にして晴れてAリーガーになった私が迎えた第1節目。
ドラ3に放銃し、渾身のリーチはサクッと流され、Aリーグの洗礼を受け心身ボロボロの▲53.9P全くいいとこなしの一言。

Bリーグは降級がないため、思いっきりやることができた。しかしAリーグには降級がある。せっかくAリーグに入れたのに半期で降級と情けない結果にならないように、2節目はなんとかトータル+にしたいところ。

そして迎えた2節目。
対戦相手は
東プロ(98.4P)栗林プロ(36.6P)杜プロ(▲12.5P)吉田プロ(▲69.5P)
そして私の5人打ち(内は1節目の結果)

開幕から高い打点の叩き合いになり、Aリーグのピリッとした空気を身に感じながら大したこともできずにいた。

南3局2本場

一万二万三万七万八万九万一筒一筒二筒六筒七筒八筒中  ドラ中

ドラの中が浮いている状態で親連荘中の杜プロからリーチを受ける。九筒かドラの中を引ければ勝負できる。なんとかギリギリまで攻めつつ中を重ね追っかけリーチをしたが、結果はあえなく親に2,000点の放銃。特に見せ場もなく1回戦目は▲17.2Pで終える。

2回戦目。
私は抜け番だったので観戦。

東1局親の杜プロが栗林プロから7,700点の出アガリ。連荘を重ね2本場になり、好調子の杜プロから7巡目にリーチが入る。
そのリーチを受けた東プロの牌姿。

一万二万三万四万五万一索二索二筒三筒三筒三筒五筒五筒  ドラ一万

ここに絶好の三索ツモ。
三筒の壁もあるし二筒を切ってリーチドラ1の追っかけリーチ!と思いきや東プロは打五筒
五筒は親に通っていない無筋の牌だがピンフ三色も見えるうえに最終的な待ちもよくなる五筒切りには唸らされた。が、これは親ではなく栗林プロに1300の放銃。

東3局 東プロの親番
配牌でドラの四万がトイツ、3巡目に役牌の発がトイツになるチャンス手。これは仕上げたいところたが、またもや好調の杜プロから5巡目の早いリーチ。
ここは東プロも一歩も退かず発をポンして四万九万のシャンポン待ち。しかし8巡目に吉田プロからも追っかけリーチ。
真っ直ぐ向かっていた東プロだが、15巡目にして生牌の東をツモる。ここは少考した後、さすがに切れないと九を落としていく。そして次巡ツモ九万と、痛いアガリ逃しであったが、冷静な判断だったと思う。

私は今日4回戦目にしてようやくトップをとることが出来たが、今回のトータルは▲23.7Pと、プラスどころかマイナスを重ねてしまった。勝負するところは勝負して、ダメなときは退く。今日はしっかりできていたし、手も良かった周りが一枚も二枚も上手であった。アガリきることができず、かわされてしまう。

だがまだまだリーグ戦は始まったばかり。気を新たに、また次節から頑張っていきたい。

 

Bリーグレポート:安ヶ平浩希

・千田諒×菊田政俊×石森隆雄×佐藤晃大
・藤本修二×佐々木啓文×瀧田亮×井上美里
・斎藤智大×安ヶ平浩希×及川慶次×新田大輔×野家龍治(5人打ち)

1卓(石森、菊田、佐藤、千田)
石森、菊田の新人2人と佐藤、千田の対戦となったこの卓、1回戦、佐藤トップで進んでいた所に石森が渾身の大三元ツモで佐藤をマクり、プラス41.8Pの1人浮きのトップになった。
しかし続く2回戦で箱下のラスとなり、早くもマイナスに転落。2、3回戦を千田、4回戦佐藤がトップを取り、新人2人がマイナス、先輩2人がプラスで終わった。

2卓(斉藤、及川、安ケ平、野家、新田)
1回戦は野家に手が入り、8,000点を3度アガるが、それ以上に放銃が多く、安ケ平への18,000点の放銃が致命傷となり3着で終わる。
その後もアガリ回数も多いがそれ以上に放銃が多く、トップを取れないままマイナスで終了した。
1回戦トップを取った安ケ平がそのまま流れを引き寄せ、最終的に1着3回2着1回のプラス80.2で総合首位になった。

3卓(佐々木、藤本、井上、瀧田)
この卓では昨年新人王を獲り、今年のマスターズでベスト16に残る実績を上げ、着実に実力をつけ、波に乗っている井上がとにかく暴れた。
1回戦から終始井上のペースで局が進み、途中親の連荘でまくられることがあっても、終わってみれば井上がトップ。
文句なしの4連勝で91.7Pを叩き出す。このプラスで総合2位となり実力を見せつけた。

Aリーグ

順位 名前 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 合計
1 栗林 明 36.6 63.0 99.6
2 泉 亮太 0.0 93.1 93.1
3 皆川 直毅 58.0 31.1 89.1
4 東 幸一郎 98.4 ▲ 34.9 63.5
5 遠藤 昭太 ▲ 29.8 78.9 49.1
6 杜 麻沙也 ▲ 12.5 48.2 35.7
7 神藤 極 0.9 16.8 17.7
8 武藤 武 26.6 ▲ 9.7 16.9
9 粕谷 勇吉 32.2 ▲ 27.7 4.5
10 山下 敬介 ▲ 20.8 ▲ 28.7 ▲ 49.5
11 椎名 斗南 ▲ 18.2 ▲ 39.1 ▲ 57.3
12 石井 良樹 ▲ 19.7 ▲ 47.5 ▲ 67.2
13 早川 林香 ▲ 53.9 ▲ 23.7 ▲ 77.6
14 大里 奈美 ▲ 29.3 ▲ 68.3 ▲ 97.6
15 吉田 勝弥 ▲ 69.5 ▲ 53.6 ▲ 123.1

Bリーグ

順位 名前 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 合計
1 安ヶ平 浩希 23.7 80.3 104.0
2 井上 美里 ▲ 26.6 91.7 65.1
3 千田 諒 1.4 57.7 59.1
4 新田 大輔 44.4 ▲ 5.8 38.6
5 藤本 修二 40.9 ▲ 12.8 28.1
6 及川 慶次 24.0 3.9 27.9
7 石森 隆雄 9.4 ▲ 4.3 5.1
8 佐藤 晃大 ▲ 38.0 23.2 ▲ 14.8
9 菊田 政俊 37.2 ▲ 76.6 ▲ 39.4
10 瀧田 亮 ▲ 45.9 4.5 ▲ 41.4
11 斎藤 智大 ▲ 6.0 ▲ 70.2 ▲ 76.2
12 野家 龍治 ▲ 39.1 ▲ 37.1 ▲ 76.2
13 佐々木 啓文 ▲ 27.4 ▲ 84.4 ▲ 111.8

東北プロリーグ レポート/第24期東北プロリーグ前期第1、2節レポート

前期1節レポート
Aリーグ:大里奈美
組み合わせ(敬称略)
Aリーグ
・武藤武×椎名斗南×皆川直毅×杜麻沙也×早川林香(5人打ち)
・大里奈美×粕谷勇吉×山下敬介×石井良樹×栗林明(5人打ち)
・遠藤昭太×東幸一郎×神藤極×吉田勝弥
第24期東北プロリーグが開幕しました。
みなさんいろいろな想いを持ってこのリーグ戦に臨んでいると思いますが、私は、一昨年、去年と2年連続で東北天翔位決定戦に出場したのに、2年連続準優勝という悔しい結果しか出せていないので、今年こそは!という気持ちを胸に、初戦に臨みました。
そんな中、印象的だったのがこの一局です。
3回戦目の東3局、親番で迎えたこの局、一索四索待ちでピンフのみをテンパイした私は、いつもならあまりリーチしないこの手をリーチしました。
この時、3巡目に三索を1枚先切りしていて、さらには場に三索が3枚見えていて自分から見て一索はノーチャンス。
もし1を誰かに持たれているなら、ヤミテンに構えたままで1を持たれているより、オリ打ちも狙えると思いリーチ。
すると、対面の栗林プロから追っかけリーチ!
一万を暗カンし、意気揚々とツモった形が
二万二万九万九万九万四索四索四索三筒三筒  暗カン牌の背一万 上向き一万 上向き牌の背  ツモ三筒
四暗刻をツモられました。
私は親かぶりで16,000点払い。そのまま点棒を取り返すこともできず、2人沈みの4着。
その半荘のマイナスが結果に響き、初戦は▲29.3Pの卓内ラス。
………うーん、悔しい!!
一日を通して、もっとうまくできたかな、と反省点の多い日でしたが、今期はまだまだ始まったばかり、この悔しさをバネに次節も頑張ります!!
 
Bリーグ:千田亮
・佐々木啓文×斎藤智大×石森隆雄×及川慶次
・藤本修二×佐藤晃大×安ヶ平浩希×井上美里
・菊田政俊×野家龍治×千田諒×新田大輔×瀧田亮(5人打ち)
いよいよ今年も東北プロリーグが始まり、僕も今期こそはAリーグに昇格してやる!!と強い気持ちをもって臨んでいきます。
大事な初戦のメンツは今期からプロになった新人の菊田プロと瀧田プロが入った5人打ち、相手の手の内が分からないビハインドもありますし、野家プロや新田プロも攻撃力が高く油断できないメンツでの第1節になりました。
道中、新田プロが持ち前の攻撃力を発揮して+44.4P、菊田プロも新人とは思えない、緊張などを感じさせない仕掛けやアガリで+37.2P。
僕はというと終わってみれば2着2回3着2回の+1.4Pで何とか堪えることができました。
冒頭の意気込みからは程遠い結果になってしまいましたが、まだまだ始まったばかり、しっかり自分の麻雀を打って結果を残せるように頑張ります。
 
 
前期2節レポート
Aリーグレポート:早川林香
組み合わせ(敬称略)
Aリーグ
・武藤武×石井良樹×皆川直毅×大里奈美×泉亮太(5人打ち)
・杜麻沙也×早川林香×東幸一郎×吉田勝弥×栗林明(5人打ち)
・椎名斗南×山下敬介×神藤極×粕谷勇吉×遠藤昭太(5人打ち)
東北リーグ2節目のレポートを担当します。早川林香です。拙い文章ではありますがよろしくお願いします。
東北リーグはAリーグとBリーグの2つしかない。が、2リーグしかない故に強者は常にAリーグにいる。そんな印象がある。
3年目にして晴れてAリーガーになった私が迎えた第1節目。
ドラ3に放銃し、渾身のリーチはサクッと流され、Aリーグの洗礼を受け心身ボロボロの▲53.9P全くいいとこなしの一言。
Bリーグは降級がないため、思いっきりやることができた。しかしAリーグには降級がある。せっかくAリーグに入れたのに半期で降級と情けない結果にならないように、2節目はなんとかトータル+にしたいところ。
そして迎えた2節目。
対戦相手は
東プロ(98.4P)栗林プロ(36.6P)杜プロ(▲12.5P)吉田プロ(▲69.5P)
そして私の5人打ち(内は1節目の結果)
開幕から高い打点の叩き合いになり、Aリーグのピリッとした空気を身に感じながら大したこともできずにいた。
南3局2本場
一万二万三万七万八万九万一筒一筒二筒六筒七筒八筒中  ドラ中
ドラの中が浮いている状態で親連荘中の杜プロからリーチを受ける。九筒かドラの中を引ければ勝負できる。なんとかギリギリまで攻めつつ中を重ね追っかけリーチをしたが、結果はあえなく親に2,000点の放銃。特に見せ場もなく1回戦目は▲17.2Pで終える。
2回戦目。
私は抜け番だったので観戦。
東1局親の杜プロが栗林プロから7,700点の出アガリ。連荘を重ね2本場になり、好調子の杜プロから7巡目にリーチが入る。
そのリーチを受けた東プロの牌姿。
一万二万三万四万五万一索二索二筒三筒三筒三筒五筒五筒  ドラ一万
ここに絶好の三索ツモ。
三筒の壁もあるし二筒を切ってリーチドラ1の追っかけリーチ!と思いきや東プロは打五筒
五筒は親に通っていない無筋の牌だがピンフ三色も見えるうえに最終的な待ちもよくなる五筒切りには唸らされた。が、これは親ではなく栗林プロに1300の放銃。
東3局 東プロの親番
配牌でドラの四万がトイツ、3巡目に役牌の発がトイツになるチャンス手。これは仕上げたいところたが、またもや好調の杜プロから5巡目の早いリーチ。
ここは東プロも一歩も退かず発をポンして四万九万のシャンポン待ち。しかし8巡目に吉田プロからも追っかけリーチ。
真っ直ぐ向かっていた東プロだが、15巡目にして生牌の東をツモる。ここは少考した後、さすがに切れないと九を落としていく。そして次巡ツモ九万と、痛いアガリ逃しであったが、冷静な判断だったと思う。
私は今日4回戦目にしてようやくトップをとることが出来たが、今回のトータルは▲23.7Pと、プラスどころかマイナスを重ねてしまった。勝負するところは勝負して、ダメなときは退く。今日はしっかりできていたし、手も良かった周りが一枚も二枚も上手であった。アガリきることができず、かわされてしまう。
だがまだまだリーグ戦は始まったばかり。気を新たに、また次節から頑張っていきたい。
 
Bリーグレポート:安ヶ平浩希
・千田諒×菊田政俊×石森隆雄×佐藤晃大
・藤本修二×佐々木啓文×瀧田亮×井上美里
・斎藤智大×安ヶ平浩希×及川慶次×新田大輔×野家龍治(5人打ち)
1卓(石森、菊田、佐藤、千田)
石森、菊田の新人2人と佐藤、千田の対戦となったこの卓、1回戦、佐藤トップで進んでいた所に石森が渾身の大三元ツモで佐藤をマクり、プラス41.8Pの1人浮きのトップになった。
しかし続く2回戦で箱下のラスとなり、早くもマイナスに転落。2、3回戦を千田、4回戦佐藤がトップを取り、新人2人がマイナス、先輩2人がプラスで終わった。
2卓(斉藤、及川、安ケ平、野家、新田)
1回戦は野家に手が入り、8,000点を3度アガるが、それ以上に放銃が多く、安ケ平への18,000点の放銃が致命傷となり3着で終わる。
その後もアガリ回数も多いがそれ以上に放銃が多く、トップを取れないままマイナスで終了した。
1回戦トップを取った安ケ平がそのまま流れを引き寄せ、最終的に1着3回2着1回のプラス80.2で総合首位になった。
3卓(佐々木、藤本、井上、瀧田)
この卓では昨年新人王を獲り、今年のマスターズでベスト16に残る実績を上げ、着実に実力をつけ、波に乗っている井上がとにかく暴れた。
1回戦から終始井上のペースで局が進み、途中親の連荘でまくられることがあっても、終わってみれば井上がトップ。
文句なしの4連勝で91.7Pを叩き出す。このプラスで総合2位となり実力を見せつけた。
Aリーグ

順位 名前 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 合計
1 栗林 明 36.6 63.0 99.6
2 泉 亮太 0.0 93.1 93.1
3 皆川 直毅 58.0 31.1 89.1
4 東 幸一郎 98.4 ▲ 34.9 63.5
5 遠藤 昭太 ▲ 29.8 78.9 49.1
6 杜 麻沙也 ▲ 12.5 48.2 35.7
7 神藤 極 0.9 16.8 17.7
8 武藤 武 26.6 ▲ 9.7 16.9
9 粕谷 勇吉 32.2 ▲ 27.7 4.5
10 山下 敬介 ▲ 20.8 ▲ 28.7 ▲ 49.5
11 椎名 斗南 ▲ 18.2 ▲ 39.1 ▲ 57.3
12 石井 良樹 ▲ 19.7 ▲ 47.5 ▲ 67.2
13 早川 林香 ▲ 53.9 ▲ 23.7 ▲ 77.6
14 大里 奈美 ▲ 29.3 ▲ 68.3 ▲ 97.6
15 吉田 勝弥 ▲ 69.5 ▲ 53.6 ▲ 123.1

Bリーグ

順位 名前 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 合計
1 安ヶ平 浩希 23.7 80.3 104.0
2 井上 美里 ▲ 26.6 91.7 65.1
3 千田 諒 1.4 57.7 59.1
4 新田 大輔 44.4 ▲ 5.8 38.6
5 藤本 修二 40.9 ▲ 12.8 28.1
6 及川 慶次 24.0 3.9 27.9
7 石森 隆雄 9.4 ▲ 4.3 5.1
8 佐藤 晃大 ▲ 38.0 23.2 ▲ 14.8
9 菊田 政俊 37.2 ▲ 76.6 ▲ 39.4
10 瀧田 亮 ▲ 45.9 4.5 ▲ 41.4
11 斎藤 智大 ▲ 6.0 ▲ 70.2 ▲ 76.2
12 野家 龍治 ▲ 39.1 ▲ 37.1 ▲ 76.2
13 佐々木 啓文 ▲ 27.4 ▲ 84.4 ▲ 111.8

Mr.Xの連盟Weekly!

100

 

【十段戦】


第33期十段戦は九段戦まで終了している。

九段戦S進出者
藤原隆弘、老月貴紀、木村東平、山井弘、ともたけ雅晴、吉田幸雄、黒木真生、藤井すみれ、小野雅峻、藤本哲也、前田直哉、安乗参、宮内こずえ、上田直樹

私Mr.Xも経験があるが、タイトル戦は頂上に近い所で敗退するほど、悔しさが増すものだ。
だからどの卓も凄い熱気を帯びている。

 

 

 

100

 

 

ただ、その悔しさは必ず力になる。
特に下の段位から勝ち上がってきた者にとっては、本当に貴重な財産となることだろう。

 

 

100

「あー!ホント悔しいー!」

 

九段戦Sシード
森山茂和、小島武夫、灘麻太郎、荒正義、伊藤優孝、古川孝次、前原雄大、沢崎誠、瀬戸熊直樹、勝又健志

ベスト16シード(昨年度決勝進出)
藤崎智、櫻井秀樹、ダンプ大橋、野方祐介

昨年度の覇者、柴田吉和への挑戦権を得るのは……………

誰だ!

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『誰だッ!』

 

 

【インターネット麻雀日本選手権】


インターネット麻雀日本選手権2016はついにベスト8のメンバーが決定した。

ベスト8(ロン2で対戦、半荘3回)

6月23日(木)

20:00~

A卓:kaz-kunさん vs 佐々木寿人 vs 望月雅継 vs 山井弘

6月24日(金)

20:00~

B卓:z512007さん vs ASAPINさん vs 前田直哉 vs 白鳥翔

 

 

 

お、何の話しをしているんだ?

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なんだ、金の話しか…

 

100

 

ベスト8は6月23日(木)、24日(金)の二日間、決勝は7月23日(土)に開催予定だ!

 

 

【忙しい夏目坂スタジオ】


日本シリーズ、天鳳位vs.連盟プロ、B1selection、他にも対局の収録など、スタジオはフル稼働状態だ。
夏目坂スタジオのスタッフの多くは、自身も麻雀プロとしての活動をしており、自宅に帰る間もなく働いているスタッフも少なくはない…

100

椅子で寝る者

 

 

100

物置で寝る者

 

 

 

 

 

 

100

人ん家の風呂でくつろぐ者

 

とにかく忙しいスタジオスタッフたち。暖かい目で見守ってやってほしい。

 

 

【天鳳位vs.連盟プロ】


さて、天鳳位vs.連盟プロは2日目を終えた。
天鳳位が上位に多く、連盟プロがかなり苦戦しているといった状況だ。
消化数に差があるが、各自8対局後にプレーオフというシステムで、間もなく後半戦に突入する。
ここからの駆け引きは非常に興味深い。
今回採用されている天鳳ルールは、1位50p、2位20p、3位±0p、4位-70pという順位点なので、上位陣もまだまだ気が抜けない。
ラスの押し付け合いになるため、先に上位に立った者は逃がされる。
すると決勝ボーダーがマイナスになる可能性も十分に考えられる。

今後、ラスの重みもさらに増し、非常に緊張感のある戦いを見ることができるだろう!

次回放送日

7/3(日)13:00~

1回戦
藤崎智 vs 佐々木寿人 vs ASAPINさん vs かにマジンさん

プレーヤー解説:就活生@川村軍団さん  解説:二階堂亜樹

2回戦
勝又健志 vs 前田直哉 vs 独歩さん vs かにマジンさん

プレーヤー解説:藤崎智  解説:二階堂亜樹

3回戦
瀬戸熊直樹 vs 佐々木寿人 vs ASAPINさん vs 就活生@川村軍団さん

プレーヤー解説:勝又健志  解説:二階堂亜樹

4回戦
前田直哉 vs 瀬戸熊直樹 vs ASAPINさん vs 独歩さん

プレーヤー解説:佐々木寿人  解説:白鳥翔

5回戦
勝又健志 vs 前田直哉 vs ASAPINさん vs 独歩さん

プレーヤー解説:瀬戸熊直樹  解説:白鳥翔

実況:日吉辰哉

 

予選成績

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 6回戦 7回戦 8回戦 合計
1
就活生@川村軍団
(九代目天鳳位)
▲ 9.1 2.4 67.5 35.6 ▲ 1.8 94.6
2
前田直哉
82.9 ▲ 1.6 81.3
3
すずめクレイジー
(四代目天鳳位)
32.5 ▲ 87.1 55.2 64.6 ▲ 6.2 22.1 81.1
4
かにマジン
(八代目天鳳位)
22.9 25.2 ▲ 3.4 ▲ 8.3 36.4
5
ASAPIN
(初代天鳳位)
24.1 24.1
6
独歩
(三代目天鳳位)
▲ 77.2 24.1 77.9 ▲ 8.8 16.0
7
佐々木寿人
57.3 ▲ 102.3 17.8 19.9 ▲ 7.3
8
瀬戸熊直樹
▲ 106.3 ▲ 2.8 75.8 ▲ 82.1 53.2 ▲ 62.2
9
藤崎智
▲ 3.0 65.8 ▲ 78.8 25.8 ▲ 96.8 ▲ 87.0
10
勝又健志
▲ 81.9 ▲ 91.6 70.0 ▲ 73.5 ▲ 177.0