天空麻雀18 女性大会決勝レポート 菅原 千瑛

”天空麻雀”
皆様も少なからず1度は耳にした事があるであろう。私自身、プロになる以前から視聴者として幾度となく観てきた大会である。

プロになりたての頃、出場のチャンスを懸けた”天空への道”なる番組が日本プロ麻雀連盟チャンネルの生放送にて行われた。
ここで予選、準決勝と勝ち上がるも、決勝で敗れてしまい、念願の天空麻雀出場が叶う事はなかった。

あれから数年。今大会で18回目の天空麻雀。光栄にも天空麻雀出場のオファーを受けた。憧れの天空麻雀である。嬉しくてそのメールを未だに保存してあるのはここだけの話。

 

 

100

 

予選A卓。そこにはこれまでにない程の緊張を身にまとった私がいた。
始まる前のほんの少し解けた空気とは一変し、薄氷の上を歩くようなピンと張り詰めた空気の中、自分を奮い立たせながら歩く事を止めずに戦うも、予選敗退。憧れの天空麻雀での対局もここまでとなる。

予選A卓に続いて予選B卓が終わり、二階堂亜樹、高宮まり、二階堂瑠美、宮内こずえが決勝卓に駒を進めた。
なんと4人共、天空麻雀優勝経験者である。誰が勝ってもおかしくない決勝戦。

 

100

 

並びは東家から亜樹、高宮、瑠美、宮内。

東1局、ドラは九万。宮内がこの手牌で先制リーチ。

六索七索八索二筒三筒三筒四筒四筒東東西西西  リーチ

これを受けて、無筋も押している瑠美がドラの九万を暗刻にしての追っかけリーチ。

三万三万九万九万九万四索五索六索一筒二筒三筒六筒七筒  リーチ

親番の亜樹も受けつつ七対子のテンパイを入れる。しかし六万かドラの九万を打てば、である。亜樹の選択はオリ。
結果は宮内が高めの二筒をツモ、裏も乗って2,000・4,000のツモアガリ。

東2局、東1局にアガった宮内の配牌が良い。そして10巡目にこの1シャンテン。

三索四索五索五索赤五索七索八索九索二筒二筒三筒九筒九筒  ドラ五万

しかし先制リーチを打ったのは親番の高宮。

一万二万三万三万四万二筒三筒四筒五筒六筒七筒九筒九筒  リーチ

すぐに追いついたドラドラの瑠美が高宮の現物の五筒を切って追っかけリーチ。

一万二万三万五万五万三索三索三索六索七索八索一筒三筒  リーチ

一発目に瑠美の入り目の一万を持ってきた宮内は二筒で放銃となる。
これで瑠美がトップ目に立つ。

東3局、またしても先制リーチを打ったのは高宮。ドラの四索を引き入れてこの手牌。

五万六万七万四索五索七索七索七索三筒四筒五筒六筒六筒  リーチ  ドラ四索

中を仕掛けてドラドラの1シャンテンの宮内が六索を掴み、裏も乗って8,000の放銃となる。
これによりトップ目の瑠美と高宮が1,000点差まで迫る。

…と、私が書けるのはどうやらここまでのようだ。
誰が優勝するのか、オーラスまで目が離せない、拮抗した戦い。

是非皆様ご自身の目で、最後まで見届けて頂きたい。
放送予定はこちら!

天空麻雀18女性大会決勝

再放送予定

12/
10(土)17:00
12(月)19:00
17(土)9:30
21(水)21:00
22(木)10:40
24(土)15:30

特集企画/天空麻雀18 女性大会決勝レポート 菅原 千瑛

”天空麻雀”
皆様も少なからず1度は耳にした事があるであろう。私自身、プロになる以前から視聴者として幾度となく観てきた大会である。
プロになりたての頃、出場のチャンスを懸けた”天空への道”なる番組が日本プロ麻雀連盟チャンネルの生放送にて行われた。
ここで予選、準決勝と勝ち上がるも、決勝で敗れてしまい、念願の天空麻雀出場が叶う事はなかった。
あれから数年。今大会で18回目の天空麻雀。光栄にも天空麻雀出場のオファーを受けた。憧れの天空麻雀である。嬉しくてそのメールを未だに保存してあるのはここだけの話。
 
 
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予選A卓。そこにはこれまでにない程の緊張を身にまとった私がいた。
始まる前のほんの少し解けた空気とは一変し、薄氷の上を歩くようなピンと張り詰めた空気の中、自分を奮い立たせながら歩く事を止めずに戦うも、予選敗退。憧れの天空麻雀での対局もここまでとなる。
予選A卓に続いて予選B卓が終わり、二階堂亜樹、高宮まり、二階堂瑠美、宮内こずえが決勝卓に駒を進めた。
なんと4人共、天空麻雀優勝経験者である。誰が勝ってもおかしくない決勝戦。
 
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並びは東家から亜樹、高宮、瑠美、宮内。
東1局、ドラは九万。宮内がこの手牌で先制リーチ。
六索七索八索二筒三筒三筒四筒四筒東東西西西  リーチ
これを受けて、無筋も押している瑠美がドラの九万を暗刻にしての追っかけリーチ。
三万三万九万九万九万四索五索六索一筒二筒三筒六筒七筒  リーチ
親番の亜樹も受けつつ七対子のテンパイを入れる。しかし六万かドラの九万を打てば、である。亜樹の選択はオリ。
結果は宮内が高めの二筒をツモ、裏も乗って2,000・4,000のツモアガリ。
東2局、東1局にアガった宮内の配牌が良い。そして10巡目にこの1シャンテン。
三索四索五索五索赤五索七索八索九索二筒二筒三筒九筒九筒  ドラ五万
しかし先制リーチを打ったのは親番の高宮。
一万二万三万三万四万二筒三筒四筒五筒六筒七筒九筒九筒  リーチ
すぐに追いついたドラドラの瑠美が高宮の現物の五筒を切って追っかけリーチ。
一万二万三万五万五万三索三索三索六索七索八索一筒三筒  リーチ
一発目に瑠美の入り目の一万を持ってきた宮内は二筒で放銃となる。
これで瑠美がトップ目に立つ。
東3局、またしても先制リーチを打ったのは高宮。ドラの四索を引き入れてこの手牌。
五万六万七万四索五索七索七索七索三筒四筒五筒六筒六筒  リーチ  ドラ四索
中を仕掛けてドラドラの1シャンテンの宮内が六索を掴み、裏も乗って8,000の放銃となる。
これによりトップ目の瑠美と高宮が1,000点差まで迫る。
…と、私が書けるのはどうやらここまでのようだ。
誰が優勝するのか、オーラスまで目が離せない、拮抗した戦い。
是非皆様ご自身の目で、最後まで見届けて頂きたい。
放送予定はこちら!
天空麻雀18女性大会決勝
再放送予定
12/
10(土)17:00
12(月)19:00
17(土)9:30
21(水)21:00
22(木)10:40
24(土)15:30

中級/第119回:中級講座『手役派の守備」』 古橋 崇志

麻雀ファンの皆様いかがお過ごしでしょうか?古橋崇志です。
さて、今回は約束通り手役派の守備についてお話させていただきます。
まず最初に、皆さんは麻雀はどうしたら勝てると思いますか?
私の考え方は「加点し、失点しない」つまり「アガる・放銃しない」
当たり前の事ですが、これが麻雀で勝つための非常にシンプルな答えです。
「アガる」に関しては前回までの中級講座でお伝えした通りですので、今回は「放銃しない」にスポットを当てて考えていきましょう。
 
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※左下に写っている人物は本文とは一切関係ありません。
 
東2局ドラは東。西家の2巡目です。
さて、この手牌皆さんなら何を切りますか?
打牌候補としては牌効率で一番手広い南、若しくは九筒九索あたりでしょうか?
手役派、メンゼン派と呼ばれる人たちはまずは打点を優先します。
打点を優先すれば必然的にスピードは失われてしまいますよね。
スピードが無い訳ですからアガる回数も少なくなります。
ですから手役派の麻雀は自身がアガれない時にいかに失点しないかが非常に重要になってきます。
さて、話を戻してこちらの手牌、私なら四索切りとします。
初回の中級講座にも書きましたが、
三色・一通はその種(たね)が5枚以上あり、尚且つ他に2面子以上ない。
・第116回:中級講座『三種の神器』
この理由で123の三色狙い、あわよくばチャンタも付けてしまおうと考えます。
しかし!今回私が言いたいのはこれではありません!
この手牌が「アガるのは難しい手牌」である事を認識しなければならない、と言う事なのです!。
つまりこの手牌は「オリを前提に手役が出来た時にだけ勝負する」手牌なのです。
次巡のツモが七筒で打六索
そしてさらに次巡ツモ白でこの形になります。
 
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※左下に写っている人物は本文とは一切関係ありません。
 
画像を見てもらえれば分かりますが、対面の親の捨て牌に九索、上家の捨て牌に白があります。
なのでここでも手広い南白九索に手を掛けるのではなく、打七万としましょう。
例えば次巡二索三万七筒が重なったとしてもツモ切りとします。
そして安全牌を持ちつつ、三索一万二万八筒などが引けた時にだけ勝負に行くのです。
しかし、こういった手組みをする時にとても難しい事があります。
それは・・・ズバリ「オリるタイミング」です!
相手の手牌進行を見極めて、放銃は避けなければなりません。
「どうやって放銃を避ければいいんだよ!」
と思っている全国の皆さんにご説明いたしましょう。
とてもシンプルな考えなのですが「相手がテンパイしているかどうか」を考えれば良いのです。
ハイ、それではどういったところに注目していけば良いかと言うと・・・
 
その①【リーチ】
「当たり前だろ!」
「高速謝罪お願いします」
などと言われてしまいそうですが、まずは当然の事から・・・
 
その②【ドラ切り】
ドラを打ち出してくると言う事は当然それなりの手になっているでしょう。
19牌やオタ風ならまだしも、役牌のドラや中張牌のドラが打ち出された時はヤミテン要注意です。
 
その③【ダブ東切り】
東場における東はドラの次に重要な牌になることが多いです。
これは相手の雀風によって大きく変わるのですが、子の第一打にダブ東を切るプレイヤー(特に和久津晶)も多々います。
守備型の打ち手がドラやダブ東を切り出してきたらテンパイ若しくは好形の1シャンテン、その後手出しが多ければ打点が高い事が非常に多いです。
 
その④【トイツ落とし】
トイツ落としをすると言う事は手牌はかなり整っているはずです。
老頭牌のトイツ落としならタンピン系、中張牌のトイツ落としならホンイツやチャンタを警戒しましょう。
 
その⑤【完全安全牌】
これは②から④までの応用ですがドラ切り、ダブ東切り、トイツ落としの後に完全安全牌が手出しで出てきたらヤバイです。とってもヤバイです。これはかなりの高確率でテンパイが入っていると見て良いでしょう。
いかがでしょうか。麻雀はアガる事も大事ですが放銃しない事もとても大事なのです。
相手の捨て牌を今よりちょっとだけ注意して見るようにしてはいかがでしょうか。
それではまた次回お会いいたしましょう!
 
最強戦2016ファイナルへ向けて
12/11最強戦2016ファイナルが行われます。
B卓のメンバーは阿部孝則さん、茅森早香さん、角谷ヨウスケさんの3名。
全員がタイトルホルダーで特に阿部さんは私がプロ連盟に入った時に鳳凰位を3連覇していた雲の上の存在でした。
そんな相手と大舞台で戦える事に不安、緊張、高揚さまざまな感情が入り混じっている今日この頃でございます。
経験では圧倒的に劣りますが、優勝できるように頑張ってきます。
もちろん自分が思う最高に「格好いい」麻雀を打ってきます。
応援よろしくお願いします!

第154回:プロ雀士インタビュー 藤崎 智  インタビュアー:内川 幸太郎

いつもきさくに冗談をとばし、一緒の空間にいると安心感を生みだしてくれる先輩。
その姿は仮の姿で、ひとたび卓に付けば全く隙のない忍者となる。
完璧な大局感と華麗な打ちまわしでの完全勝利。
今回は、我らのキャプテン、藤崎智の十段戦優勝インタビューをお送りします。

内川「キャプテンお疲れさまです。今日は、今回優勝された十段戦のインビューさせてもらいます、よろしくお願いします。」

藤崎「内川がインタビュアーに選ばれたって事は、あれでしょ?対抗戦の話も入れるんでしょ?」

内川「えっと多分それも良いと思うのですけど。日吉さんの書いたインタビューあるので、まあ一応その話も面白いのあれば書きますよ。」

第1回麻雀プロ団体日本一決定戦優勝記念インタビュー

~前編~
~後編~

藤崎「白鳥の涙の真相とか?」

内川「(笑)それも聴きたいですが、とりあえず今回の十段戦のことで。早速ですが印象に残った局ってあります?」

 

 

☆藤崎流ヤミテンの極意

 

藤崎「あんまりないんだけど、やっぱりあれかなぁ、58ヤミテンにしたやつかなぁ。」

内川「2日目の最初の親番のやつですね。あれはリーチ行く人が9割くらいいるんじゃないですか?通常Aルールでのあの形はリーチ行きやすいですよね、特に親番ですし、高めツモで3,900オールですし。荒さんも書かれていましたけど、詳しく教えてくれますか?」

第33期十段戦決勝 二日目観戦記 荒 正義

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藤崎「2日目の朝一(初戦)ってのもあったし、場況の悪いソウズ待ちが残っちゃったのもあって迷ったからヤミテンにしたんだよね。やってる最中は、リーチ行かずに8ツモったら酷い事になるなと思ったけど、すぐに3,900の出アガリになったんだよね。あとでタイムシフト見て、リーチしていたらほぼ58が無かったから、誰かの反撃があって連荘が無かったかも知れない。その後のブレークがあった事を考えると、あの選択が今回の優勝の勝因かなと思うよ。」

内川「迷ったら基本ヤミテンですか。僕は迷ったらアグレッシブな方を選ぶのでリーチしちゃいますね。親リーチの効果も含めて。迷ったらヤミテンの理由って教えてもらえますか?」

藤崎「もちろん親でリーチを打つほうが他家の反撃が少なくなるのも十分わかっているのだけど、リーチ打って空ぶった時に次のチャンスがいつ来るかはわからない訳じゃない。そのチャンスが来た時には、局が進んでいて点数も減ってる方が多い訳だから、今度は状況的にリーチせざるをえないってなっているのが嫌なんだよね。だから俺は序盤に迷ったらヤミテンを選択して有利な点数状況を作るようにしている訳。選択肢を増やすためにヤミテンを使うのね。」

内川「なるほど。けど、ヤミテンにより他家の反撃は増えるというか。その辺はどうやって、、、あ!藤崎さんならその反撃に対応できるのか。つまり、ヤミテンにして、その後の状況変化に対応できる力があるからこその戦法ですね。後手になってもぎりぎりまで押したり回ったりできる人じゃないと、なかなか難しいスタイルですな。」

藤崎「リーチしてオリてくれる人ばかりじゃないし、Aルールって何が何でもトップを目指すって麻雀じゃなくてどこかの半荘で爆発的に素点を稼がなきゃ勝てないじゃない。その方法は人それぞれだけど、一発長打を狙うにしてもまずは有利な状況を作ってからってのが自分のスタイルなのね。まずは30,000点。オーラスの親番なら39,000点あるのが理想だね。」

内川「39,000?38,000じゃなくてですか?」

藤崎「ほら、リーチ棒出してかつ満貫振り込んでも沈まないのが39,000点だから(笑)伊達に「チームちっちゃい」やってないからね。」

内川「なるほどwさすが隙が無いですw藤崎さんの麻雀っていつ頃から今みたいなスタイルだったんっですか?」

 

 

☆藤崎麻雀のルーツ

 

藤崎「いつ頃って言われても分からないけど、そもそもは20歳そこそこで麻雀荘のメンバーやっていた時に麻雀覚えたんだけど、当時は今のメンバーと違って凄く打ち方に制約のあるのが普通だったのね。ガツガツ勝ちに行くんじゃなくて、お客さんに気に入られるような麻雀打って、そのお客さんの中で商売やっている人とかいるでしょ、その人達にお店出してみないか?みたいな風になるのが夢であり目標としてやっていた時代だったのね。だから当時は手役がらみ以外の愚形リーチはした事なかったし、ソバテンはしないし、ひっかけはしないし、見たいな麻雀だったね。それが美しいとされていた時代だったから。」

内川「(同じ仙台出身の寿人さんとは真逆だなぁ。愚形上等だもんなぁ)たしかに綺麗な麻雀で魅力もあると思いますけど、めっちゃ負けそうですね。ソバテン無しとかきついっす。」

藤崎「そこは完先が主流だったし、今と違って赤が沢山あったりして、それをやっても負けるようなことはなかったよ。完先から入ってるので当然デジタルチックな麻雀のスタイルにはならないよね。あと、当時の店長さんが凄い優しい人で、麻雀と言うよりも色々人との接し方などで影響を受けたんだけど、よく言われたのが『本物のメンバーは下手なフリができるのがメンバーだ』ていう教えだったのね。だから基本的に目立たずにっていうスタイルはそこで身に着いたのかもしれないね。」

内川「上手さをアピールするのは誰でもできるけど、下手なフリが出来るようになって本物って。カッコイイですね。」

藤崎「要は勝つのが目的じゃないよと。目先の勝ちじゃなくて、将来気に入られて声を掛けられるように 麻雀やりなさいよっていう教えだったね。だから、今でも結果うんぬんよりもファンの人に喜んでもらえるような麻雀を打ちたいなってのは、やっぱりそこから来ているのかもしれないね。」

内川「麻雀おぼえてすぐから、そういう意識で麻雀やってきたとは。努力というかなんというか厚みを感じます。」

藤崎「自分としては、それがごく普通の環境だったから特別何かをしてきたとか、感じた事はなかったけどね。」

内川「藤崎さんて常にファンの方を意識してプロ活動してますよね。サービス精神旺盛だし。」

 

 

☆プロとしての在り方

 

藤崎「俺とか瀬戸ちゃんの世代っていうのはさ、小島、灘のレジェンド世代がいて荒、前原、沢崎の怪物世代の下で滝沢、寿人らの上の世代の中間なわけだよ。タイトルなどの実績では下の世代に差があるにしても、人気やファンの数では滝沢達に敵いっこ無いのね。今回十段とったけどさ、いくらタイトルが増えてもファンの方が増えなければ意味がないのね。まぁ意味がないは、言い過ぎかもしれないけど、結局そういうことなんじゃないかな。」

内川「プロの価値はファンの数って感じですか。」

藤崎「見てくれている人がどういう所が好きかは、タイプがあると思うけど、少なくとも僕のファンの人は勝たなくても、見ていて面白ければいいって思ってくれている人が多いんじゃないかな。」

内川「今の時代はメディア媒体が整ってきてますから、特に結果より内容が問われていますものね。」

藤崎「今後は内川や白鳥みたいなのが上にあがって来た時に、乗り越えていってくれるような壁役というか敵役をやっていくことになるんだろうね。とはいえ内川はまず勝たなきゃね。その上で立ち振る舞いや人柄なんかも確立していけると良いね。」

内川「はい。まずは戦える権利が取れるように頑張ります。最後にファンの方へのメッセージもらえますか。」

藤崎「十段戦と対抗戦たくさんの応援ありがとうございました。おかげさまで良い結果を出すことが出来ました。麻雀プロはファンの方に支えられて成り立つ職業です。ファンの方の応援が力になります。これからも応援してもらえるような選手であり続けられるよう頑張りますのでよろしくお願いします。」

インタビューを終えての帰路、頭の中でぐるぐると自問していた。
自分は何のために、誰の為に麻雀をしているのだろう。
もちろん自身の満足、探究心、生活など理由は沢山持ち合わせてはいる。
藤崎さんは、そんなものは超越して僕とは全く違う所で勝負している。
憧れであり目標であるその背中に一歩でも近づきたい。

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プロ雀士インタビュー/第154回:プロ雀士インタビュー 藤崎 智  インタビュアー:内川 幸太郎

いつもきさくに冗談をとばし、一緒の空間にいると安心感を生みだしてくれる先輩。
その姿は仮の姿で、ひとたび卓に付けば全く隙のない忍者となる。
完璧な大局感と華麗な打ちまわしでの完全勝利。
今回は、我らのキャプテン、藤崎智の十段戦優勝インタビューをお送りします。
内川「キャプテンお疲れさまです。今日は、今回優勝された十段戦のインビューさせてもらいます、よろしくお願いします。」
藤崎「内川がインタビュアーに選ばれたって事は、あれでしょ?対抗戦の話も入れるんでしょ?」
内川「えっと多分それも良いと思うのですけど。日吉さんの書いたインタビューあるので、まあ一応その話も面白いのあれば書きますよ。」
第1回麻雀プロ団体日本一決定戦優勝記念インタビュー
~前編~
~後編~
藤崎「白鳥の涙の真相とか?」
内川「(笑)それも聴きたいですが、とりあえず今回の十段戦のことで。早速ですが印象に残った局ってあります?」
 
 
☆藤崎流ヤミテンの極意
 
藤崎「あんまりないんだけど、やっぱりあれかなぁ、58ヤミテンにしたやつかなぁ。」
内川「2日目の最初の親番のやつですね。あれはリーチ行く人が9割くらいいるんじゃないですか?通常Aルールでのあの形はリーチ行きやすいですよね、特に親番ですし、高めツモで3,900オールですし。荒さんも書かれていましたけど、詳しく教えてくれますか?」
第33期十段戦決勝 二日目観戦記 荒 正義
100
 
藤崎「2日目の朝一(初戦)ってのもあったし、場況の悪いソウズ待ちが残っちゃったのもあって迷ったからヤミテンにしたんだよね。やってる最中は、リーチ行かずに8ツモったら酷い事になるなと思ったけど、すぐに3,900の出アガリになったんだよね。あとでタイムシフト見て、リーチしていたらほぼ58が無かったから、誰かの反撃があって連荘が無かったかも知れない。その後のブレークがあった事を考えると、あの選択が今回の優勝の勝因かなと思うよ。」
内川「迷ったら基本ヤミテンですか。僕は迷ったらアグレッシブな方を選ぶのでリーチしちゃいますね。親リーチの効果も含めて。迷ったらヤミテンの理由って教えてもらえますか?」
藤崎「もちろん親でリーチを打つほうが他家の反撃が少なくなるのも十分わかっているのだけど、リーチ打って空ぶった時に次のチャンスがいつ来るかはわからない訳じゃない。そのチャンスが来た時には、局が進んでいて点数も減ってる方が多い訳だから、今度は状況的にリーチせざるをえないってなっているのが嫌なんだよね。だから俺は序盤に迷ったらヤミテンを選択して有利な点数状況を作るようにしている訳。選択肢を増やすためにヤミテンを使うのね。」
内川「なるほど。けど、ヤミテンにより他家の反撃は増えるというか。その辺はどうやって、、、あ!藤崎さんならその反撃に対応できるのか。つまり、ヤミテンにして、その後の状況変化に対応できる力があるからこその戦法ですね。後手になってもぎりぎりまで押したり回ったりできる人じゃないと、なかなか難しいスタイルですな。」
藤崎「リーチしてオリてくれる人ばかりじゃないし、Aルールって何が何でもトップを目指すって麻雀じゃなくてどこかの半荘で爆発的に素点を稼がなきゃ勝てないじゃない。その方法は人それぞれだけど、一発長打を狙うにしてもまずは有利な状況を作ってからってのが自分のスタイルなのね。まずは30,000点。オーラスの親番なら39,000点あるのが理想だね。」
内川「39,000?38,000じゃなくてですか?」
藤崎「ほら、リーチ棒出してかつ満貫振り込んでも沈まないのが39,000点だから(笑)伊達に「チームちっちゃい」やってないからね。」
内川「なるほどwさすが隙が無いですw藤崎さんの麻雀っていつ頃から今みたいなスタイルだったんっですか?」
 
 
☆藤崎麻雀のルーツ
 
藤崎「いつ頃って言われても分からないけど、そもそもは20歳そこそこで麻雀荘のメンバーやっていた時に麻雀覚えたんだけど、当時は今のメンバーと違って凄く打ち方に制約のあるのが普通だったのね。ガツガツ勝ちに行くんじゃなくて、お客さんに気に入られるような麻雀打って、そのお客さんの中で商売やっている人とかいるでしょ、その人達にお店出してみないか?みたいな風になるのが夢であり目標としてやっていた時代だったのね。だから当時は手役がらみ以外の愚形リーチはした事なかったし、ソバテンはしないし、ひっかけはしないし、見たいな麻雀だったね。それが美しいとされていた時代だったから。」
内川「(同じ仙台出身の寿人さんとは真逆だなぁ。愚形上等だもんなぁ)たしかに綺麗な麻雀で魅力もあると思いますけど、めっちゃ負けそうですね。ソバテン無しとかきついっす。」
藤崎「そこは完先が主流だったし、今と違って赤が沢山あったりして、それをやっても負けるようなことはなかったよ。完先から入ってるので当然デジタルチックな麻雀のスタイルにはならないよね。あと、当時の店長さんが凄い優しい人で、麻雀と言うよりも色々人との接し方などで影響を受けたんだけど、よく言われたのが『本物のメンバーは下手なフリができるのがメンバーだ』ていう教えだったのね。だから基本的に目立たずにっていうスタイルはそこで身に着いたのかもしれないね。」
内川「上手さをアピールするのは誰でもできるけど、下手なフリが出来るようになって本物って。カッコイイですね。」
藤崎「要は勝つのが目的じゃないよと。目先の勝ちじゃなくて、将来気に入られて声を掛けられるように 麻雀やりなさいよっていう教えだったね。だから、今でも結果うんぬんよりもファンの人に喜んでもらえるような麻雀を打ちたいなってのは、やっぱりそこから来ているのかもしれないね。」
内川「麻雀おぼえてすぐから、そういう意識で麻雀やってきたとは。努力というかなんというか厚みを感じます。」
藤崎「自分としては、それがごく普通の環境だったから特別何かをしてきたとか、感じた事はなかったけどね。」
内川「藤崎さんて常にファンの方を意識してプロ活動してますよね。サービス精神旺盛だし。」
 
 
☆プロとしての在り方
 
藤崎「俺とか瀬戸ちゃんの世代っていうのはさ、小島、灘のレジェンド世代がいて荒、前原、沢崎の怪物世代の下で滝沢、寿人らの上の世代の中間なわけだよ。タイトルなどの実績では下の世代に差があるにしても、人気やファンの数では滝沢達に敵いっこ無いのね。今回十段とったけどさ、いくらタイトルが増えてもファンの方が増えなければ意味がないのね。まぁ意味がないは、言い過ぎかもしれないけど、結局そういうことなんじゃないかな。」
内川「プロの価値はファンの数って感じですか。」
藤崎「見てくれている人がどういう所が好きかは、タイプがあると思うけど、少なくとも僕のファンの人は勝たなくても、見ていて面白ければいいって思ってくれている人が多いんじゃないかな。」
内川「今の時代はメディア媒体が整ってきてますから、特に結果より内容が問われていますものね。」
藤崎「今後は内川や白鳥みたいなのが上にあがって来た時に、乗り越えていってくれるような壁役というか敵役をやっていくことになるんだろうね。とはいえ内川はまず勝たなきゃね。その上で立ち振る舞いや人柄なんかも確立していけると良いね。」
内川「はい。まずは戦える権利が取れるように頑張ります。最後にファンの方へのメッセージもらえますか。」
藤崎「十段戦と対抗戦たくさんの応援ありがとうございました。おかげさまで良い結果を出すことが出来ました。麻雀プロはファンの方に支えられて成り立つ職業です。ファンの方の応援が力になります。これからも応援してもらえるような選手であり続けられるよう頑張りますのでよろしくお願いします。」
インタビューを終えての帰路、頭の中でぐるぐると自問していた。
自分は何のために、誰の為に麻雀をしているのだろう。
もちろん自身の満足、探究心、生活など理由は沢山持ち合わせてはいる。
藤崎さんは、そんなものは超越して僕とは全く違う所で勝負している。
憧れであり目標であるその背中に一歩でも近づきたい。

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王位戦 レポート/第42期王位戦A級本戦レポート  蒼山 秀佑

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少し肌寒くなってきたこの季節、秋のG1タイトル王位戦が開催された。
ルールは一発、裏ドラなし30,000点持ち30,000点返しの日本プロ麻雀連盟Aルール。
このA級予選では各地の予選を勝ち抜いた者と、シード選手を加えた216名で行われる。
4回戦で上位120名が勝ち残り、そのまま5回戦を行い上位56名が明日のA級決勝に進む。
その模様をこの本戦に未だ出場なし、5年目の私蒼山秀佑がお伝えさせていただきます。
この本戦では各団体からシード選手が出てきます。
 
最高位戦日本プロ麻雀協会から20名。

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村上淳プロ

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石井あやプロ

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鈴木優プロ

 
日本プロ麻雀協会から14名。

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鈴木たろうプロ

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木原浩一プロ

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渋川難波プロ

 
RMUから

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阿部孝則プロ

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河野高志プロ

 
そして今回より麻将連合から2名。

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忍田幸夫プロ

 
 
最後に日本プロ麻雀連盟からは

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伊藤優孝

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前原雄大

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沢崎誠

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藤原隆弘

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ともたけ雅晴

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瀬戸熊直樹

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前田直哉

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望月雅継

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HIRO柴田

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山井弘

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佐々木寿人

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猿川真寿

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紺野真太郎

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山田浩之

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白鳥翔

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内川幸太郎

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吉田直

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西岡慎秦

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西川淳

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柴田吉和

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二階堂亜樹

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高宮まり

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和泉由希子

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和久津晶

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黒沢咲

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優木美智

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魚谷侑未

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小笠原奈央

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山脇千文美

 
などなどプロ163名、一般参加53名を合わせて216名。4会場での開催となりました。
4回戦まで首位のチームガラクタ総師、前原雄大は+74.5P。
親の四暗刻をアガられてからのこのポイントは流石の一言。
対するチームガラクタ部長の佐々木寿人も、
「浮き浮きウォッチングよ!」と絶好調のご様子。
ここでの敗退ボーダーは+1.1P。
例年はプラスしていれば残れていた為ポイントが拮抗していたのがわかります。
その次点だった選手はA2首位の内川幸太郎。
「4回戦オーラスに浮きを意識し、2,000・4,000が見える手を鳴いて2,000点にしてアガったんだけど、次のことを考えるとやっぱりアガれなくても満貫を目指して打った方がよかったなー。」
悔しい結果となりました。
去年の最強戦の覇者前田直哉、マスターズ2連覇の白鳥翔、女流2冠の宮内こずえもここで敗退となりました。
5回戦を終え1位は日本プロ麻雀協会の吉田基成。4回戦まで首位の前原はプラスしたものの、全体の5位でフィニッシュ。
圧巻は女流の黒沢咲。3回戦終了時▲1.9Pで厳しいポジションに位置しながらも、持ち前の攻撃力を発揮し、4回戦7万点オーバー、5回戦6万点のトップでA級決勝へ駒を進めました。
ボーダーは最高位戦日本プロ麻雀協会の津田の+30.8Pとなり、例年より若干低くなりました。
瀬戸熊直樹や藤原隆弘がここで敗退。小笠原奈央や和泉由希子といった人気女流プロも翌日へ進むことが出来ませんでした。
小笠原「名古屋の予選で勝ち抜いてもらったシードだったので、このチャンスを活かせなかったのが悔しいです。また来年頑張ります!」
A級決勝はこの本戦を勝ち上がった56人に、歴代王位、現鳳凰位、現十段位、昨年度の決勝進出者3名を加えた合計72名で争われます。

第15期北陸リーグ 第3節レポート

今期北陸リーグも第3節となり、早くも折り返し地点を迎える事となった。
選手のみんなは各自ここまでのポイントを踏まえ、予選突破に向けていろいろと考えを持って挑む節になるのではなかろうか?

 

【A卓】


荒谷×安城×飯田さん×恵比須さん×小泉さん
注目の選手は北陸支部紅一点の「すーあんぴー」こと安城。
◯安城るい(第29期生、 血液型→B型、好きな手役→四暗刻)
好きな手役に四暗刻を挙げるほど、よく四暗刻をアガるらしい。
それで付いたネーミングが「すーあんぴーの安城」。
その名を示す通り、スタイルは基本的に面前高打点打法を得意とし、ツボに嵌まった時の安城は脅威的である。
そんな時の安城とは同卓したくない。
今期はまだ四暗刻が出ていない。遂に今節に飛び出すのだろうか?

1回戦、東3局、
その安城が親で持ち前の爆発力を魅せる。

一索二索三索四索五索五索五索六索七索八索九索九索九索  ツモ九索  ドラ北

高目ツモでメンチンツモ一通の親の倍満炸裂だ。
まあ普通にヤミテンなのだが、彼女曰く「リーチかけて高目ツモっても倍満止まりなので、ヤミテンにした。」との事。
それでは、もしツモって三倍満に成り得る時は?と質問すると、
「もちろんします!」
さすが面前高打点打法の方である。

1回戦、このアガリをはじめとして1人浮きの50ポイント近い大トップを取った安城だったが、その後は④②④と波に乗れず失速。トータルは少しだけのプラスで終わった。
対局後の安城のコメント
「2回戦目は放銃をたくさんしてしまって…。なんだかもったいなかったです。結果少しプラスできましたが、自分の力不足を痛感しました…。」

しかしながら彼女の爆発力を持ってすれば、まだ決勝進出も夢ではなく、残り2節諦めずに決勝進出を目指してほしい。
A卓の勝ち頭は飯田さん。
②①①④とまとめ、プラス30ポイント強積み上げ、前節までの鬱憤を少し晴らした模様。
荒谷はポイントを伸ばせず中位をキープ。
上位陣がポイントを伸ばしているだけに、次節が勝負賭けになるか?
小泉さんは少しマイナスし、前節のトータル3位から1つ順位を下げて4位にダウンした。

 

【B卓】
藤本×濱平×押川さん×久保さん×宮川さん
第1節4連勝で首位スタートを切るも、第2節では大きくマイナスした藤本。
今節もマイナスするようだと、このままズルズルと後退しそうな可能性も出て来たが、心配御無用①①③②と40ポイント以上を上乗せし、トータル5位に浮上。
それにしても目を見張るのは藤本のトップ率。
ここまで半荘12回でトップが7回、実にトップ率583と非常に高い数字だ。
(ちなみに私も今期トップ率583←自慢…。)
やはり、私の優勝を阻むリストの一番手である事は間違いない。
押川さんは今節もしっかりとポイントを上積みし、安定している。トータル100ポイント越えで3位に浮上。
宮川さんは前身の北陸リーグで活躍されていた強豪の1人で、今期久しぶりの参戦であるが、ここまで順位も中位であり、逆に不気味である。私の中で、連盟Aルールの感覚も思い出して来た来節に爆発の予感がするのだが、果たして…?

 

【C卓】
窪田さん×高出さん×吉田さん×北川さん×森田さん
1回戦の南2局に事件が勃発!
親の高出さんは33,000点で、トップ目の森田さんとは2,000点差の2着目。出来ればこの親で逆転を図りたい。
三色の1シャンテンとなり、八索を打つと、下家の北家・北川さんがこれをポン。
続けて高出さんが生牌の東を切ると、これも北川さんがポン。
またまた続けて高出さんが今度は南をツモ切ると、

「ロン!」

南南西西西北北  ポン八索 上向き八索 上向き八索 上向き  ポン東東東  ロン南

北川さんが小四喜をアガる。
連荘を強固に目指す高出さんの姿勢は間違ってないと思うのだが、まだ1回戦であり、八索とオタ風の東を鳴いた事からも、ここは自重という選択肢もあったのではないか。
この振り込みを契機に、高出さんは大きく沈む1日となった。
たった1牌がその1局を、その半荘を、そしてその1日を決定させてしまう…。
麻雀とはかくも怖い競技である。

北川さんはこの役満を含めて60ポイント以上稼ぎ、借金を返済してトータル6位まで上昇。
次節の上位陣2人との対戦が、北川さんにとって早くも天王山になる。
吉田さんも負けじと50ポイントプラスさせて、こちらもほぼ借金返済。
次節に上位進出を狙う。

 

【D卓】
浦田×光岡さん×山元さん×木下さん×平澤さん
さて前節予定通り?首位に立った私だが、今節は過去3度優勝経験のある光岡さんとの直接対決。
当然ながら今期も好調でピッタリと2位に着けている。
光岡さんにとっても、私にとっても前半戦の山場であり、お互い負けられない節である。
私自身、「強いプロ」のイメージを出来るだけ光岡さんに植え付けて、おそらく闘うであろう決勝戦に備えていきたい。そういう思いでむかえた1回戦。

オーラス、ドラ發 各自の得点状況は
東家 木下さん 27,900
南家 平澤さん 31,300
西家 光岡さん 27,000
北家 浦田 33,800

私は微差ながらトップ目。
目下ラス目の光岡さんが序盤から積極的に役牌の西を仕掛ける。そして河にはピンズとソウズが並べられる。
おそらく光岡さんの手はマンズのホンイツ西であろう。3,900で浮くのでその判断はし易い。
対して手が纏まってきた私だが、テンパイすればマンズを1枚勝負しなければならない。現在トップ目とはいえ、もし光岡さんに3,900を放銃すればキッチリと100点沈んでしまう。当面の敵にそれだけは避けたい。避けなければならない。
そんな思いから、私は早々に手仕舞をした。
そして光岡さんがツモ。

八万八万八万四索五索七筒八筒九筒発発  ポン西西西  ツモ六索

マンズのホンイツかと思いきや、ドラの発がアタマで、役牌ドラ2で、しかも待ちは三索六索であった。
結果は私のトップであったが、闘う心構えとしては非常によろしくない。
確かに直撃されればトップを失い、沈んでしまうが、直接対決ならこんな場面は常時ざらにある。その度に一回一回立ち止まっているようでは、相手にチャンスを与えるばかりであり、ここは歯を食いしばって攻めるべき局面である。
こんな時にこそ勝負に徹し自力でアガリを決め、光岡さんに強さをアピールすべきであった。
私の「弱気の心」がまたしても顔を出してしまう。
しかも手役も待ちもピントが外れており、どうやらこれは前途多難な1日になりそうな気配…。

こうなれば2回戦は光岡さんの時間となるのは明白で、圧巻の6万点の1人浮きトップを獲得。
その実力をまざまざと見せつけられる。もはや貫禄さえ漂って来ている。
「いかん!これは私がやりたかった事なのに…。」

3回戦は私抜け番、そして4回戦。
東場の親番に序盤で役牌中とドラが暗刻になり、僥幸の11,600を平澤さんからアガッて、なんとか自分の時間になりかけた1本場。
9巡目、

二万三万三万三万八万九万七索八索九索七筒八筒九筒西  ドラ北

これを仕上げれば間違いなく自分の時間になる!という感覚があるこの1局。なので、巡目も微妙だが、軽率な鳴きだけはすまい。だが2枚切れでもある七万だけは鳴こうか?
そう思いながら、巡目も深くなってきた12巡目に上家・光岡さんの四万に思わず反応してしまう。
10巡目に山元さんがドラ北を切ってきたせいもあるが、これはいただけない。
次巡、下家の平澤さんが七万をツモ切りし、1,500のアガリとなったが、本来ならば遅い巡目ながら、ここで三色確定の3メンチャンリーチが打てているはずであった。
自分で自分の流れを手放している…。
螺曲がった流れは、この後、平澤さんの6,000オールを生み出し、4回戦は平澤さんに1人浮きトップを取られてしまう。
私は3着まで転落。
私が放した流れをしっかりと掴みとり、ここぞという時に爆発力を持つ平澤さん。彼もまた歴代優勝者で、強豪の1人である。

最終5回戦
気合いを入れ直し、気持ちをリセットする。アガリを重ねてトップ目に立つ。東4局、親になり2本積んだ3本場。
さぁここが仕上げの局だ、と肌で感じる。今度こそしっかりと勝負手を作りアガれば、自分の時間となるであろう。

東4局3本場、4巡目、

一万三万六万七万七万八万三索四索七索七索三筒三筒発  ツモ二筒  ドラ二筒

ドラをツモり、三筒を1枚外す。ドラを必ず使いきる!という強い意志からの1枚外しだが、これが後々ターニングポイントになる。
ここから二筒四筒三筒とピンズの下を立て続けにツモってくる。12巡目に更に4枚目の三筒をツモる。

六万七万八万三索四索七索七索二筒二筒三筒三筒四筒南  ツモ三筒

無論オリる気は更々ない。気になるのは上家の山元さん。中を鳴いてピンズのホンイツを指向している。
自分の目から見て4枚目でドラそばの三筒は、テンパイしていればアタる可能性は高い。ではとりあえず南か?しかし南はオタ風であるが生牌。もしポンされれば、それこそ三筒が餌食になる。
ただ山元さんに対する読みは、8巡目の平澤さんの1枚目の中が多分鳴けずに、10巡目の私の2枚目を鳴いたと思われる事。
そして6、7巡目に四索五索とターツを落として無理やりにホンイツに向かってそうな感じがした事。
そして今日は不調で、この半荘も18,000である事…。
以上な事から、山元さんはまだ1シャンテンと見ていた。
ならば、南を鳴かれて三筒でアタられるよりも先切りだ!と自信を持って三筒を切った。

すると山元さんが手牌を倒す。

一筒二筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒南南  ポン中中中  ロン三筒

実は山元さんは6巡目にこんな手になっていた。

三索四索五索一筒二筒四筒五筒七筒八筒九筒南南中中

ここからの四索切り!
三索五索だと、その後の引き戻しの時に迷いが生じるので、退路を断つための四索切りから、だそうだ。
次巡六筒を引いて1シャンテンになったが、あくまでも倍満を目指し、1枚目の中は見送った、との事。

「しまった!侍・山元は生きていたんだ!」

その風貌と佇まいから私は山元さんの事を勝手に「侍・山元」と呼んでいる。
3本場と乗って来た親に対して、ソウズ出来メンツ落としには賛否両論があるだろうが、侍は虎視眈々と狙っていた。私はバッサリと斬られてしまった。
もう一度態勢の作り直しになった私だが、その後、なんとか本日初トップを取る。

結局この日50ポイント稼いだ光岡さんが私に変わって首位に浮上。
平澤さんも40ポイントとマイナスを返済してきた。
光岡さんと平澤さんの好調さを見て、2番手打法に切り替えてしまった私。
ポイントも少し上積みして上手く立ち回っているとも言えるが、王者の麻雀には程遠い。
もっとひたむきさを持って挑まないと「優勝」の二文字は見えないだろう。
来月は首位を奪回出来るように頑張りたい。

他の方々も少しずつ正念場を向かえる次回第4節。
次節も各選手の熱い闘いをご期待下さい!

北陸リーグ レポート/第15期北陸リーグ 第3節レポート

今期北陸リーグも第3節となり、早くも折り返し地点を迎える事となった。
選手のみんなは各自ここまでのポイントを踏まえ、予選突破に向けていろいろと考えを持って挑む節になるのではなかろうか?
 
【A卓】

荒谷×安城×飯田さん×恵比須さん×小泉さん
注目の選手は北陸支部紅一点の「すーあんぴー」こと安城。
◯安城るい(第29期生、 血液型→B型、好きな手役→四暗刻)
好きな手役に四暗刻を挙げるほど、よく四暗刻をアガるらしい。
それで付いたネーミングが「すーあんぴーの安城」。
その名を示す通り、スタイルは基本的に面前高打点打法を得意とし、ツボに嵌まった時の安城は脅威的である。
そんな時の安城とは同卓したくない。
今期はまだ四暗刻が出ていない。遂に今節に飛び出すのだろうか?
1回戦、東3局、
その安城が親で持ち前の爆発力を魅せる。
一索二索三索四索五索五索五索六索七索八索九索九索九索  ツモ九索  ドラ北
高目ツモでメンチンツモ一通の親の倍満炸裂だ。
まあ普通にヤミテンなのだが、彼女曰く「リーチかけて高目ツモっても倍満止まりなので、ヤミテンにした。」との事。
それでは、もしツモって三倍満に成り得る時は?と質問すると、
「もちろんします!」
さすが面前高打点打法の方である。
1回戦、このアガリをはじめとして1人浮きの50ポイント近い大トップを取った安城だったが、その後は④②④と波に乗れず失速。トータルは少しだけのプラスで終わった。
対局後の安城のコメント
「2回戦目は放銃をたくさんしてしまって…。なんだかもったいなかったです。結果少しプラスできましたが、自分の力不足を痛感しました…。」
しかしながら彼女の爆発力を持ってすれば、まだ決勝進出も夢ではなく、残り2節諦めずに決勝進出を目指してほしい。
A卓の勝ち頭は飯田さん。
②①①④とまとめ、プラス30ポイント強積み上げ、前節までの鬱憤を少し晴らした模様。
荒谷はポイントを伸ばせず中位をキープ。
上位陣がポイントを伸ばしているだけに、次節が勝負賭けになるか?
小泉さんは少しマイナスし、前節のトータル3位から1つ順位を下げて4位にダウンした。
 
【B卓】
藤本×濱平×押川さん×久保さん×宮川さん
第1節4連勝で首位スタートを切るも、第2節では大きくマイナスした藤本。
今節もマイナスするようだと、このままズルズルと後退しそうな可能性も出て来たが、心配御無用①①③②と40ポイント以上を上乗せし、トータル5位に浮上。
それにしても目を見張るのは藤本のトップ率。
ここまで半荘12回でトップが7回、実にトップ率583と非常に高い数字だ。
(ちなみに私も今期トップ率583←自慢…。)
やはり、私の優勝を阻むリストの一番手である事は間違いない。
押川さんは今節もしっかりとポイントを上積みし、安定している。トータル100ポイント越えで3位に浮上。
宮川さんは前身の北陸リーグで活躍されていた強豪の1人で、今期久しぶりの参戦であるが、ここまで順位も中位であり、逆に不気味である。私の中で、連盟Aルールの感覚も思い出して来た来節に爆発の予感がするのだが、果たして…?
 
【C卓】
窪田さん×高出さん×吉田さん×北川さん×森田さん
1回戦の南2局に事件が勃発!
親の高出さんは33,000点で、トップ目の森田さんとは2,000点差の2着目。出来ればこの親で逆転を図りたい。
三色の1シャンテンとなり、八索を打つと、下家の北家・北川さんがこれをポン。
続けて高出さんが生牌の東を切ると、これも北川さんがポン。
またまた続けて高出さんが今度は南をツモ切ると、
「ロン!」
南南西西西北北  ポン八索 上向き八索 上向き八索 上向き  ポン東東東  ロン南
北川さんが小四喜をアガる。
連荘を強固に目指す高出さんの姿勢は間違ってないと思うのだが、まだ1回戦であり、八索とオタ風の東を鳴いた事からも、ここは自重という選択肢もあったのではないか。
この振り込みを契機に、高出さんは大きく沈む1日となった。
たった1牌がその1局を、その半荘を、そしてその1日を決定させてしまう…。
麻雀とはかくも怖い競技である。
北川さんはこの役満を含めて60ポイント以上稼ぎ、借金を返済してトータル6位まで上昇。
次節の上位陣2人との対戦が、北川さんにとって早くも天王山になる。
吉田さんも負けじと50ポイントプラスさせて、こちらもほぼ借金返済。
次節に上位進出を狙う。
 
【D卓】
浦田×光岡さん×山元さん×木下さん×平澤さん
さて前節予定通り?首位に立った私だが、今節は過去3度優勝経験のある光岡さんとの直接対決。
当然ながら今期も好調でピッタリと2位に着けている。
光岡さんにとっても、私にとっても前半戦の山場であり、お互い負けられない節である。
私自身、「強いプロ」のイメージを出来るだけ光岡さんに植え付けて、おそらく闘うであろう決勝戦に備えていきたい。そういう思いでむかえた1回戦。
オーラス、ドラ發 各自の得点状況は
東家 木下さん 27,900
南家 平澤さん 31,300
西家 光岡さん 27,000
北家 浦田 33,800
私は微差ながらトップ目。
目下ラス目の光岡さんが序盤から積極的に役牌の西を仕掛ける。そして河にはピンズとソウズが並べられる。
おそらく光岡さんの手はマンズのホンイツ西であろう。3,900で浮くのでその判断はし易い。
対して手が纏まってきた私だが、テンパイすればマンズを1枚勝負しなければならない。現在トップ目とはいえ、もし光岡さんに3,900を放銃すればキッチリと100点沈んでしまう。当面の敵にそれだけは避けたい。避けなければならない。
そんな思いから、私は早々に手仕舞をした。
そして光岡さんがツモ。
八万八万八万四索五索七筒八筒九筒発発  ポン西西西  ツモ六索
マンズのホンイツかと思いきや、ドラの発がアタマで、役牌ドラ2で、しかも待ちは三索六索であった。
結果は私のトップであったが、闘う心構えとしては非常によろしくない。
確かに直撃されればトップを失い、沈んでしまうが、直接対決ならこんな場面は常時ざらにある。その度に一回一回立ち止まっているようでは、相手にチャンスを与えるばかりであり、ここは歯を食いしばって攻めるべき局面である。
こんな時にこそ勝負に徹し自力でアガリを決め、光岡さんに強さをアピールすべきであった。
私の「弱気の心」がまたしても顔を出してしまう。
しかも手役も待ちもピントが外れており、どうやらこれは前途多難な1日になりそうな気配…。
こうなれば2回戦は光岡さんの時間となるのは明白で、圧巻の6万点の1人浮きトップを獲得。
その実力をまざまざと見せつけられる。もはや貫禄さえ漂って来ている。
「いかん!これは私がやりたかった事なのに…。」
3回戦は私抜け番、そして4回戦。
東場の親番に序盤で役牌中とドラが暗刻になり、僥幸の11,600を平澤さんからアガッて、なんとか自分の時間になりかけた1本場。
9巡目、
二万三万三万三万八万九万七索八索九索七筒八筒九筒西  ドラ北
これを仕上げれば間違いなく自分の時間になる!という感覚があるこの1局。なので、巡目も微妙だが、軽率な鳴きだけはすまい。だが2枚切れでもある七万だけは鳴こうか?
そう思いながら、巡目も深くなってきた12巡目に上家・光岡さんの四万に思わず反応してしまう。
10巡目に山元さんがドラ北を切ってきたせいもあるが、これはいただけない。
次巡、下家の平澤さんが七万をツモ切りし、1,500のアガリとなったが、本来ならば遅い巡目ながら、ここで三色確定の3メンチャンリーチが打てているはずであった。
自分で自分の流れを手放している…。
螺曲がった流れは、この後、平澤さんの6,000オールを生み出し、4回戦は平澤さんに1人浮きトップを取られてしまう。
私は3着まで転落。
私が放した流れをしっかりと掴みとり、ここぞという時に爆発力を持つ平澤さん。彼もまた歴代優勝者で、強豪の1人である。
最終5回戦
気合いを入れ直し、気持ちをリセットする。アガリを重ねてトップ目に立つ。東4局、親になり2本積んだ3本場。
さぁここが仕上げの局だ、と肌で感じる。今度こそしっかりと勝負手を作りアガれば、自分の時間となるであろう。
東4局3本場、4巡目、
一万三万六万七万七万八万三索四索七索七索三筒三筒発  ツモ二筒  ドラ二筒
ドラをツモり、三筒を1枚外す。ドラを必ず使いきる!という強い意志からの1枚外しだが、これが後々ターニングポイントになる。
ここから二筒四筒三筒とピンズの下を立て続けにツモってくる。12巡目に更に4枚目の三筒をツモる。
六万七万八万三索四索七索七索二筒二筒三筒三筒四筒南  ツモ三筒
無論オリる気は更々ない。気になるのは上家の山元さん。中を鳴いてピンズのホンイツを指向している。
自分の目から見て4枚目でドラそばの三筒は、テンパイしていればアタる可能性は高い。ではとりあえず南か?しかし南はオタ風であるが生牌。もしポンされれば、それこそ三筒が餌食になる。
ただ山元さんに対する読みは、8巡目の平澤さんの1枚目の中が多分鳴けずに、10巡目の私の2枚目を鳴いたと思われる事。
そして6、7巡目に四索五索とターツを落として無理やりにホンイツに向かってそうな感じがした事。
そして今日は不調で、この半荘も18,000である事…。
以上な事から、山元さんはまだ1シャンテンと見ていた。
ならば、南を鳴かれて三筒でアタられるよりも先切りだ!と自信を持って三筒を切った。
すると山元さんが手牌を倒す。
一筒二筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒南南  ポン中中中  ロン三筒
実は山元さんは6巡目にこんな手になっていた。
三索四索五索一筒二筒四筒五筒七筒八筒九筒南南中中
ここからの四索切り!
三索五索だと、その後の引き戻しの時に迷いが生じるので、退路を断つための四索切りから、だそうだ。
次巡六筒を引いて1シャンテンになったが、あくまでも倍満を目指し、1枚目の中は見送った、との事。
「しまった!侍・山元は生きていたんだ!」
その風貌と佇まいから私は山元さんの事を勝手に「侍・山元」と呼んでいる。
3本場と乗って来た親に対して、ソウズ出来メンツ落としには賛否両論があるだろうが、侍は虎視眈々と狙っていた。私はバッサリと斬られてしまった。
もう一度態勢の作り直しになった私だが、その後、なんとか本日初トップを取る。
結局この日50ポイント稼いだ光岡さんが私に変わって首位に浮上。
平澤さんも40ポイントとマイナスを返済してきた。
光岡さんと平澤さんの好調さを見て、2番手打法に切り替えてしまった私。
ポイントも少し上積みして上手く立ち回っているとも言えるが、王者の麻雀には程遠い。
もっとひたむきさを持って挑まないと「優勝」の二文字は見えないだろう。
来月は首位を奪回出来るように頑張りたい。
他の方々も少しずつ正念場を向かえる次回第4節。
次節も各選手の熱い闘いをご期待下さい!

Mr.Xの連盟Weekly!

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【女流プロ雀士ガチバトル】

 

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コナミ麻雀格闘倶楽部で開催されていた女流雀士ガチバトル、見事「女流闘華」の称号を獲得したのは仲田加南!

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勢いに乗って、再び女流桜花を獲得することはできるのか!?

女流桜花初日は12月10日14時より配信!

 

100

 

宮内こずえ(現女流桜花)vs魚谷侑未vs仲田加南vs松岡千晶
実況:日吉辰哉
解説:藤崎智(現十段位)・山田浩之
牌譜解説:山口大和
ルール:日本プロ麻雀連盟Aルール
システム:1日4回戦、3日間で12回戦を行い優勝を決める

 

【天鳳位vs連盟プロ 2nd seasons】

 

100

 

12月23日より開催される天鳳位vs連盟プロの2nd seasons。
天鳳組み合わせ抽選会を生放送!!

MCは古橋崇志、アシスタントは優月みか。
最強戦ファイナルを2日後に控えた古橋崇志にも注目だ!

12/9(金)21時より無料配信

 

【プロリーグ第4節】

 

B1

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 黒沢 咲 63.8 ▲ 27.5 113.8 ▲ 17.4 132.7
2 佐々木 寿人 14.8 ▲ 84.8 109.3 92.4 131.7
3 安村 浩司 ▲ 25.0 55.9 31.0 27.0 88.9
4 一井 慎也 ▲ 97.3 100.6 40.7 16.3 60.3
5 鮎川 卓 ▲ 7.9 57.8 10.8 ▲ 10.4 50.3
6 藤島 健二郎 51.3 13.1 16.2 ▲ 41.9 38.7
7 四柳 弘樹 41.4 ▲ 4.4 ▲ 48.8 47.9 36.1
8 山井 弘 ▲ 10.4 ▲ 0.6 ▲ 60.7 92.5 20.8
9 寺尾 威一郎 ▲ 81.5 44.6 25.3 ▲ 38.8 ▲ 50.4
10 藤本 哲也 ▲ 23.7 11.4 ▲ 5.3 ▲ 33.1 ▲ 50.7
11 二階堂 亜樹 55.3 ▲ 62.9 ▲ 34.3 ▲ 11.3 ▲ 53.2
12 浜上 文吾 49.7 ▲ 17.6 ▲ 44.2 ▲ 43.0 ▲ 55.1
13 河井 保国 ▲ 25.1 2.3 ▲ 43.5 ▲ 0.3 ▲ 66.6
14 滝沢 和典 51.1 ▲ 35.8 ▲ 17.0 ▲ 70.8 ▲ 72.5
15 安 秉参 19.6 ▲ 77.9 ▲ 35.3 ▲ 5.1 ▲ 98.7
16 上村 慎太郎 ▲ 78.1 ▲ 4.2 ▲ 59.0 ▲ 4.0 ▲ 145.3

昇級者 2名 (青字で表示)     降級者 6名 (赤字で表示)
※降級者は都合により(休場者や退会者が出たりなど)残留となる場合があります
昇降級ライン:順位枠内に表示

 

前節に引き続き、B1で大きく加点したのは佐々木寿人。首位の黒沢咲とほぼ並びで最終節を迎える。
山井弘も4連勝で降級ラインを脱出、同卓者の滝沢和典はなんと4ラス。
後期のB1は6人降級となるため、現在マイナスしている8名の内2名が助かるといった感じであろう。

B2

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 金子 貴行 25.5 30.4 61.7 33.7 151.3
2 刀川 昌浩 ▲ 28.9 ▲ 1.8 70.2 25.3 64.8
3 武田 裕希 ▲ 4.1 26.5 ▲ 10.6 42.8 54.6
4 魚谷 侑未 23.4 39.1 22.1 ▲ 34.3 50.3
5 森下 剛任 ▲ 35.0 62.9 18.1 ▲ 0.5 45.5
6 奈良 圭純 ▲ 4.3 ▲ 3.0 ▲ 10.0 59.3 42.0
7 東谷 達矢 87.1 ▲ 54.9 ▲ 64.7 71.6 39.1
8 齋藤 豪 ▲ 54.9 0.1 84.7 ▲ 18.8 11.1
9 鈴木 秀幸 ▲ 20.0 16.2 30.8 ▲ 23.6 3.4
10 齋藤 桂史 39.4 ▲ 23.5 ▲ 12.3 ▲ 15.0 ▲ 11.4
11 小川 尚哉 44.2 ▲ 80.5 ▲ 16.6 27.2 ▲ 25.7
12 黒木 真生 ▲ 45.9 ▲ 18.9 ▲ 7.9 21.9 ▲ 50.8
13 中村 慎吾 ▲ 20.6 72.7 ▲ 42.1 ▲ 68.6 ▲ 58.6
14 西島 一彦 ▲ 6.2 ▲ 36.6 ▲ 43.6 0.1 ▲ 86.3
15 永井 卓也 ▲ 16.5 20.6 ▲ 26.2 ▲ 75.2 ▲ 97.3
16 越野 智紀 14.8 ▲ 52.3 ▲ 53.6 ▲ 46.9 ▲ 138.0

昇級者 4名 (青字で表示)     降級者 6名 (赤字で表示)
※降級者は都合により(休場者や退会者が出たりなど)残留となる場合があります
昇降級ライン:順位枠内に表示

 

こちらは首位の金子はほぼ昇級確定といっていいだろう。
ポイント差がそれほど離れていないため、現在降級ラインの小川尚哉くらいまでは昇級の可能性があるだろう。

その他リーグの成績はこちら

C1・C2・C3 D1・D2・D3 E

 

【八局麻雀 3rdシーズン】

 

100

番組情報
親連荘なしの8局という画期的なルールにより対局がスピーディに展開。実況席からもタレント雀士によるコメントが入り、まるで有名人のプライベート麻雀を自宅で覗き見しているかのような、これまでの対局番組には無い新感覚実践麻雀番組。手牌への厳しいツッコミや好き勝手なコメントが入るなど、さらにバラエティ要素が満載でお楽しみいただけます。

毎月最終日曜 夜7時、ほか放送

100

HPはこちら

 

【イジりがいがある人、ない人】
 
こんな馬鹿みたいな文章でも、毎週書き続けていると次第にわかってくることがある。
それは日本プロ麻雀連盟内でもイジりやすい人、そうでない人がいるということだ。古橋崇志、日吉辰哉、白鳥翔など、日本プロ麻雀連盟チャンネルでもお馴染みのイジられキャラは、本人の性格による所もあるが、おそらく万人に「この人はイジりやすい、イジり甲斐がある」と思われているのではないだろうか。

100

 

100

 

100

最近新たに発掘した、新人イジられキャラがこちらだ。

100

 

日本プロ麻雀協会が主催する、日本オープンを獲得し、一躍ヒーローとなった山口大和だ。
過去にはモデルとして活動しており、料理の腕前は超一流(調理師免許を持つ)。身長は180を超える、理想的な男性だ。
しかし、木曜日に開催されている「女流勉強会」をご覧になっている方は、ある違和感に気づいているのではないだろうか。
オープニングで受講者にインタビューする際、おかしな返しで、毎回妙な空気感を作り出す。
普通にしていれば完璧に近い男なのだが、そういったやり取りを見ている内に、イジり甲斐があることに私は気づいてしまった。

100

 

100

 

今後も大和が何かしらやらかしてくれる事を期待しつつ見守っていただきたい。
 

【来週の連盟weekly】

来週は私Mr.Xはお休みを頂く。

新人君が登場予定だ。乞うご期待。

プロ雀士コラム/Mr.Xの連盟Weekly!

100


【女流プロ雀士ガチバトル】
 

100

コナミ麻雀格闘倶楽部で開催されていた女流雀士ガチバトル、見事「女流闘華」の称号を獲得したのは仲田加南!

100

勢いに乗って、再び女流桜花を獲得することはできるのか!?
女流桜花初日は12月10日14時より配信!
 

100

 
宮内こずえ(現女流桜花)vs魚谷侑未vs仲田加南vs松岡千晶
実況:日吉辰哉
解説:藤崎智(現十段位)・山田浩之
牌譜解説:山口大和
ルール:日本プロ麻雀連盟Aルール
システム:1日4回戦、3日間で12回戦を行い優勝を決める
 
【天鳳位vs連盟プロ 2nd seasons】
 

100

 
12月23日より開催される天鳳位vs連盟プロの2nd seasons。
天鳳組み合わせ抽選会を生放送!!
MCは古橋崇志、アシスタントは優月みか。
最強戦ファイナルを2日後に控えた古橋崇志にも注目だ!
12/9(金)21時より無料配信
 
【プロリーグ第4節】
 

B1

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 黒沢 咲 63.8 ▲ 27.5 113.8 ▲ 17.4 132.7
2 佐々木 寿人 14.8 ▲ 84.8 109.3 92.4 131.7
3 安村 浩司 ▲ 25.0 55.9 31.0 27.0 88.9
4 一井 慎也 ▲ 97.3 100.6 40.7 16.3 60.3
5 鮎川 卓 ▲ 7.9 57.8 10.8 ▲ 10.4 50.3
6 藤島 健二郎 51.3 13.1 16.2 ▲ 41.9 38.7
7 四柳 弘樹 41.4 ▲ 4.4 ▲ 48.8 47.9 36.1
8 山井 弘 ▲ 10.4 ▲ 0.6 ▲ 60.7 92.5 20.8
9 寺尾 威一郎 ▲ 81.5 44.6 25.3 ▲ 38.8 ▲ 50.4
10 藤本 哲也 ▲ 23.7 11.4 ▲ 5.3 ▲ 33.1 ▲ 50.7
11 二階堂 亜樹 55.3 ▲ 62.9 ▲ 34.3 ▲ 11.3 ▲ 53.2
12 浜上 文吾 49.7 ▲ 17.6 ▲ 44.2 ▲ 43.0 ▲ 55.1
13 河井 保国 ▲ 25.1 2.3 ▲ 43.5 ▲ 0.3 ▲ 66.6
14 滝沢 和典 51.1 ▲ 35.8 ▲ 17.0 ▲ 70.8 ▲ 72.5
15 安 秉参 19.6 ▲ 77.9 ▲ 35.3 ▲ 5.1 ▲ 98.7
16 上村 慎太郎 ▲ 78.1 ▲ 4.2 ▲ 59.0 ▲ 4.0 ▲ 145.3

昇級者 2名 (青字で表示)     降級者 6名 (赤字で表示)
※降級者は都合により(休場者や退会者が出たりなど)残留となる場合があります
昇降級ライン:順位枠内に表示
 
前節に引き続き、B1で大きく加点したのは佐々木寿人。首位の黒沢咲とほぼ並びで最終節を迎える。
山井弘も4連勝で降級ラインを脱出、同卓者の滝沢和典はなんと4ラス。
後期のB1は6人降級となるため、現在マイナスしている8名の内2名が助かるといった感じであろう。

B2

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 金子 貴行 25.5 30.4 61.7 33.7 151.3
2 刀川 昌浩 ▲ 28.9 ▲ 1.8 70.2 25.3 64.8
3 武田 裕希 ▲ 4.1 26.5 ▲ 10.6 42.8 54.6
4 魚谷 侑未 23.4 39.1 22.1 ▲ 34.3 50.3
5 森下 剛任 ▲ 35.0 62.9 18.1 ▲ 0.5 45.5
6 奈良 圭純 ▲ 4.3 ▲ 3.0 ▲ 10.0 59.3 42.0
7 東谷 達矢 87.1 ▲ 54.9 ▲ 64.7 71.6 39.1
8 齋藤 豪 ▲ 54.9 0.1 84.7 ▲ 18.8 11.1
9 鈴木 秀幸 ▲ 20.0 16.2 30.8 ▲ 23.6 3.4
10 齋藤 桂史 39.4 ▲ 23.5 ▲ 12.3 ▲ 15.0 ▲ 11.4
11 小川 尚哉 44.2 ▲ 80.5 ▲ 16.6 27.2 ▲ 25.7
12 黒木 真生 ▲ 45.9 ▲ 18.9 ▲ 7.9 21.9 ▲ 50.8
13 中村 慎吾 ▲ 20.6 72.7 ▲ 42.1 ▲ 68.6 ▲ 58.6
14 西島 一彦 ▲ 6.2 ▲ 36.6 ▲ 43.6 0.1 ▲ 86.3
15 永井 卓也 ▲ 16.5 20.6 ▲ 26.2 ▲ 75.2 ▲ 97.3
16 越野 智紀 14.8 ▲ 52.3 ▲ 53.6 ▲ 46.9 ▲ 138.0

昇級者 4名 (青字で表示)     降級者 6名 (赤字で表示)
※降級者は都合により(休場者や退会者が出たりなど)残留となる場合があります
昇降級ライン:順位枠内に表示
 
こちらは首位の金子はほぼ昇級確定といっていいだろう。
ポイント差がそれほど離れていないため、現在降級ラインの小川尚哉くらいまでは昇級の可能性があるだろう。
その他リーグの成績はこちら
C1・C2・C3 D1・D2・D3 E
 
【八局麻雀 3rdシーズン】
 

100

番組情報
親連荘なしの8局という画期的なルールにより対局がスピーディに展開。実況席からもタレント雀士によるコメントが入り、まるで有名人のプライベート麻雀を自宅で覗き見しているかのような、これまでの対局番組には無い新感覚実践麻雀番組。手牌への厳しいツッコミや好き勝手なコメントが入るなど、さらにバラエティ要素が満載でお楽しみいただけます。
毎月最終日曜 夜7時、ほか放送

100

HPはこちら
 
【イジりがいがある人、ない人】
 
こんな馬鹿みたいな文章でも、毎週書き続けていると次第にわかってくることがある。
それは日本プロ麻雀連盟内でもイジりやすい人、そうでない人がいるということだ。古橋崇志、日吉辰哉、白鳥翔など、日本プロ麻雀連盟チャンネルでもお馴染みのイジられキャラは、本人の性格による所もあるが、おそらく万人に「この人はイジりやすい、イジり甲斐がある」と思われているのではないだろうか。

100

 

100

 

100

最近新たに発掘した、新人イジられキャラがこちらだ。

100

 
日本プロ麻雀協会が主催する、日本オープンを獲得し、一躍ヒーローとなった山口大和だ。
過去にはモデルとして活動しており、料理の腕前は超一流(調理師免許を持つ)。身長は180を超える、理想的な男性だ。
しかし、木曜日に開催されている「女流勉強会」をご覧になっている方は、ある違和感に気づいているのではないだろうか。
オープニングで受講者にインタビューする際、おかしな返しで、毎回妙な空気感を作り出す。
普通にしていれば完璧に近い男なのだが、そういったやり取りを見ている内に、イジり甲斐があることに私は気づいてしまった。

100

 

100

 
今後も大和が何かしらやらかしてくれる事を期待しつつ見守っていただきたい。
 
【来週の連盟weekly】
来週は私Mr.Xはお休みを頂く。
新人君が登場予定だ。乞うご期待。

何を切る?fromロン2 2016年12月

このコーナーでは、オンライン麻雀「ロン2」の協力のもと、プロ雀士とロン2ユーザーの解答をグラフを使って比較していきたいと思います。
多くのプロより、丁寧な解説をいただきましたので、みなさんの雀力アップの参考にしていただければと思います。

問題提供:「ロン2」  作成:杉浦勘介

ロン2道場ルール (一発、裏ドラ、カンドラあり、赤なし)
東2局2本場南家 (色の濃くなっている牌はツモ切りです)
※西家は発をポンして打八索三筒をポンして打五筒、その後2軒リーチ

 

プロ

四筒切り・・・19人
五筒切り・・・6人
三万切り・・・4人
六索切り・・・4人
一万切り・・・1人
六筒切り・・・1人
東切り・・・1人

 

ロン2ユーザー

三万切り・・・33.3%
四筒切り・・・17.5%
東切り・・・17.5%
六索切り・・・14.6%
一万切り・・・10.5%
五筒切り・・・3.5%
五万切り・・・1.2%
六筒切り・・・1.2%
二万切り・・・0.6%

 

 

プロ解答(50音順)

 

四筒切り

朝霧千裕
「オリの選択ですが、安全な牌もないので、親の現物で北家にも比較的安全な四筒を抜き打つ。」

内川幸太郎
「オリます。親には打ちたくないので、親現物の四筒で。」

清原継光
「ベタオリします。四筒五筒ともに通りそうですが、親の現物を最優先します。北家に放銃する可能性はあるけど仕方ない。危険牌を引いたら、さらに五筒六筒と手をかけ、必死にベタオリします。」

紺野真太郎
六索を叩き切ってリーチも良いが、さすがに分が悪そう。七筒が通っている+三筒のワンチャンスで打四筒。」

櫻井秀樹
四筒五筒とオリる。念のため親への一発は避ける。」

ダンプ大橋
「親の現物。」

二階堂亜樹
「ラス目で打ちたくないので。状況的にピンズが通りそうなので、上家・下家に通る四筒から切ります。」

二階堂瑠美
「ツモ六万なら追っかけリーチに行けるけど、ドラもなし、鳴きも入っている状況でこの形では、マンズ・ソーズ・字牌を中途半端に切りたくない。親には絶対打ちたくないので、ピンズかな。」

仁平宣明
「1シャンテンに受け直すかオリるかの選択になるのだが、形が苦しいのでここは当然オリを選択する。追っかけの親リーチに通っていて北家に通りそうな四筒とする。」

東谷達矢
「共通安全牌がないため、親の現物を切りながら七対子を目指す。」

福光聖雄
「1巡パスして良いでしょうか・・・とはいかないので、親に安全な四筒五筒の順で。」

藤岡良一
「連荘中の親がリーチで子方も動きを入れている今、点棒が少なくエネルギーも無いのに向かっていくのは無謀。四筒を抜く。次に五筒。」

藤崎智
「親の現物でワンチャンスを切ります。」

藤原隆弘
「ここはもう無理。全力でオリて、他家の打ち合いで終わってくれるよう願う。勢いのある親が一番怖いので、親の現物で他にも大丈夫そうな順で。四筒五筒六筒という順かな?そのうち現物も出来て大丈夫でしょう。」

古橋崇志
「絶対に親に放銃しないようにオリる。まずは現物の四筒次に安全牌が無ければ五筒とする。」

三戸亮祐
「三色1シャンテンも、六索が2件リーチに切りきれないのでオリを選択。親の現物で下家にも通りそう、かつ対面には三筒のワンチャンスの四筒で凌ぐ。」

安村浩司
「リーチは高打点の可能性が高いのでオリ。安全牌は無いが、四筒五筒と打っていく。」

山井弘
「自分が戦える手形ではないので、この局面は必死にオリたい。ピンズ3枚から選択するしかないが、単純に点棒を持っている親の現物で四筒とする。七筒が4枚切れで北家には六筒が通りそうだが、親は四筒先打ちからの一索周りの悪形が埋まっての三筒六筒待ちは十分考えられる。
四万四万四万九万九万四筒四筒五筒一索二索二索七索八索九索
例えばこのような形からの四筒切り。」

吉田直
「親の現物の四筒切り。」

 

 

五筒切り

伊藤優孝
「点棒状況から、ひたすら受けるしかない。これといって確実な安全牌は無いが・・・。」

客野直
「アガリは厳しそうなので、全員に通りそうな五筒を切ってオリる。ピンズを中心に切っていき、後は天に祈る。」

猿川真寿
「3者テンパイ濃厚で安全牌が無いので、一番通りそうな牌をとりあえず打つ。」

沢崎誠
「攻める手牌ではないし、守り切れる手牌でもない。ここは安全度の高そうな五筒一万の選択!! 東はロン牌なら満貫以上か?他の牌合わせ打ちで凌ぐ。」

西川淳
「親のリーチが強烈。ここはオリます。一索を引っ張った意味に、現状有力な手がかりがなく、リーチの両者に共通安全牌が無い以上、親に安全な方を優先。四筒もあるが、五筒の方が2者に当たらないと見ます。」

藤島健二郎
「一番全員に通りそう。ベタオリ!」

 

 

三万切り

西岡慎泰
「2件リーチの共通安全牌もほとんど無く、自分都合で進める。三色やピンフイーペーコーを狙う1シャンテン戻し。」

藤井すみれ
「完全安全牌が無いので、もう1枚三万を切っているうちに増えるのを待ちます。オリ!」

古川孝次
「まだ東2局であるから勝負はもっと先になるが、現在の牌姿からいえば五万を手に残して456の三色を狙うのが至当と思われる。」

望月雅継
「親の追っかけリーチが怖いが、リーチが無ければ・・・と考えるとテンパイ取らずとしそう。それなら形に素直に打ちたい。テンパイという欲にとらわれないで戦いたい手。本音はやめたいが、抜く牌が無いのも理由のひとつ。」

 

 

六索切り

清水香織
「手詰まり感が半端ないけど・・・全員の共通安全牌は無いので、三索六索待ちは無視して、ワンチャンスの六索切り。当たったら仕方ない。六万引いたらリーチ。」

HIRO柴田
「ピンズを1枚外して1巡凌ぐ手もあるが、六索勝負(リーチせず)で様子を見たい。」

美波智子
「特に行きたいわけではないが、安全牌と呼べるものが無いので。仮テンパイを取り、456の三色になったら追っかけます。」

宮内こずえ
「どのワンチャンスも当たる可能性があるので一旦テンパイ取ります。六万引きは三万を勝負しますが、この後オリる可能性も大です。」

 

 

一万切り

和久津晶
六索が危険すぎる。ワンチャンス・1枚切れ、一番復活しやすいかと。」

 

 

六筒切り

近藤久春
「オリを選択。安全度で六筒五筒四筒の順。」

 

 

東切り

林俊宏
「親の現物の四筒を選びたいが、この手組をして、ツモ三万の2軒リーチなら、歯を喰いしばって東を選択。」

何を切る?/何を切る?fromロン2 2016年12月

このコーナーでは、オンライン麻雀「ロン2」の協力のもと、プロ雀士とロン2ユーザーの解答をグラフを使って比較していきたいと思います。
多くのプロより、丁寧な解説をいただきましたので、みなさんの雀力アップの参考にしていただければと思います。
問題提供:「ロン2」  作成:杉浦勘介
ロン2道場ルール (一発、裏ドラ、カンドラあり、赤なし)
東2局2本場南家 (色の濃くなっている牌はツモ切りです)
※西家は発をポンして打八索三筒をポンして打五筒、その後2軒リーチ

 
プロ

四筒切り・・・19人
五筒切り・・・6人
三万切り・・・4人
六索切り・・・4人
一万切り・・・1人
六筒切り・・・1人
東切り・・・1人
 
ロン2ユーザー

三万切り・・・33.3%
四筒切り・・・17.5%
東切り・・・17.5%
六索切り・・・14.6%
一万切り・・・10.5%
五筒切り・・・3.5%
五万切り・・・1.2%
六筒切り・・・1.2%
二万切り・・・0.6%
 
 
プロ解答(50音順)
 
四筒切り
朝霧千裕
「オリの選択ですが、安全な牌もないので、親の現物で北家にも比較的安全な四筒を抜き打つ。」
内川幸太郎
「オリます。親には打ちたくないので、親現物の四筒で。」
清原継光
「ベタオリします。四筒五筒ともに通りそうですが、親の現物を最優先します。北家に放銃する可能性はあるけど仕方ない。危険牌を引いたら、さらに五筒六筒と手をかけ、必死にベタオリします。」
紺野真太郎
六索を叩き切ってリーチも良いが、さすがに分が悪そう。七筒が通っている+三筒のワンチャンスで打四筒。」
櫻井秀樹
四筒五筒とオリる。念のため親への一発は避ける。」
ダンプ大橋
「親の現物。」
二階堂亜樹
「ラス目で打ちたくないので。状況的にピンズが通りそうなので、上家・下家に通る四筒から切ります。」
二階堂瑠美
「ツモ六万なら追っかけリーチに行けるけど、ドラもなし、鳴きも入っている状況でこの形では、マンズ・ソーズ・字牌を中途半端に切りたくない。親には絶対打ちたくないので、ピンズかな。」
仁平宣明
「1シャンテンに受け直すかオリるかの選択になるのだが、形が苦しいのでここは当然オリを選択する。追っかけの親リーチに通っていて北家に通りそうな四筒とする。」
東谷達矢
「共通安全牌がないため、親の現物を切りながら七対子を目指す。」
福光聖雄
「1巡パスして良いでしょうか・・・とはいかないので、親に安全な四筒五筒の順で。」
藤岡良一
「連荘中の親がリーチで子方も動きを入れている今、点棒が少なくエネルギーも無いのに向かっていくのは無謀。四筒を抜く。次に五筒。」
藤崎智
「親の現物でワンチャンスを切ります。」
藤原隆弘
「ここはもう無理。全力でオリて、他家の打ち合いで終わってくれるよう願う。勢いのある親が一番怖いので、親の現物で他にも大丈夫そうな順で。四筒五筒六筒という順かな?そのうち現物も出来て大丈夫でしょう。」
古橋崇志
「絶対に親に放銃しないようにオリる。まずは現物の四筒次に安全牌が無ければ五筒とする。」
三戸亮祐
「三色1シャンテンも、六索が2件リーチに切りきれないのでオリを選択。親の現物で下家にも通りそう、かつ対面には三筒のワンチャンスの四筒で凌ぐ。」
安村浩司
「リーチは高打点の可能性が高いのでオリ。安全牌は無いが、四筒五筒と打っていく。」
山井弘
「自分が戦える手形ではないので、この局面は必死にオリたい。ピンズ3枚から選択するしかないが、単純に点棒を持っている親の現物で四筒とする。七筒が4枚切れで北家には六筒が通りそうだが、親は四筒先打ちからの一索周りの悪形が埋まっての三筒六筒待ちは十分考えられる。
四万四万四万九万九万四筒四筒五筒一索二索二索七索八索九索
例えばこのような形からの四筒切り。」
吉田直
「親の現物の四筒切り。」
 
 
五筒切り
伊藤優孝
「点棒状況から、ひたすら受けるしかない。これといって確実な安全牌は無いが・・・。」
客野直
「アガリは厳しそうなので、全員に通りそうな五筒を切ってオリる。ピンズを中心に切っていき、後は天に祈る。」
猿川真寿
「3者テンパイ濃厚で安全牌が無いので、一番通りそうな牌をとりあえず打つ。」
沢崎誠
「攻める手牌ではないし、守り切れる手牌でもない。ここは安全度の高そうな五筒一万の選択!! 東はロン牌なら満貫以上か?他の牌合わせ打ちで凌ぐ。」
西川淳
「親のリーチが強烈。ここはオリます。一索を引っ張った意味に、現状有力な手がかりがなく、リーチの両者に共通安全牌が無い以上、親に安全な方を優先。四筒もあるが、五筒の方が2者に当たらないと見ます。」
藤島健二郎
「一番全員に通りそう。ベタオリ!」
 
 
三万切り
西岡慎泰
「2件リーチの共通安全牌もほとんど無く、自分都合で進める。三色やピンフイーペーコーを狙う1シャンテン戻し。」
藤井すみれ
「完全安全牌が無いので、もう1枚三万を切っているうちに増えるのを待ちます。オリ!」
古川孝次
「まだ東2局であるから勝負はもっと先になるが、現在の牌姿からいえば五万を手に残して456の三色を狙うのが至当と思われる。」
望月雅継
「親の追っかけリーチが怖いが、リーチが無ければ・・・と考えるとテンパイ取らずとしそう。それなら形に素直に打ちたい。テンパイという欲にとらわれないで戦いたい手。本音はやめたいが、抜く牌が無いのも理由のひとつ。」
 
 
六索切り
清水香織
「手詰まり感が半端ないけど・・・全員の共通安全牌は無いので、三索六索待ちは無視して、ワンチャンスの六索切り。当たったら仕方ない。六万引いたらリーチ。」
HIRO柴田
「ピンズを1枚外して1巡凌ぐ手もあるが、六索勝負(リーチせず)で様子を見たい。」
美波智子
「特に行きたいわけではないが、安全牌と呼べるものが無いので。仮テンパイを取り、456の三色になったら追っかけます。」
宮内こずえ
「どのワンチャンスも当たる可能性があるので一旦テンパイ取ります。六万引きは三万を勝負しますが、この後オリる可能性も大です。」
 
 
一万切り
和久津晶
六索が危険すぎる。ワンチャンス・1枚切れ、一番復活しやすいかと。」
 
 
六筒切り
近藤久春
「オリを選択。安全度で六筒五筒四筒の順。」
 
 
東切り
林俊宏
「親の現物の四筒を選びたいが、この手組をして、ツモ三万の2軒リーチなら、歯を喰いしばって東を選択。」

第153回:プロ雀士インタビュー 宮内 こずえ  インタビュアー:優木 美智

2016年10月29日
第14期プロクイーン優勝。
昨年12月の第10期女流桜花優勝の記憶も新しい中、これまで誰も成し遂げなかった史上初となる女流二冠が遂に誕生した。

宮内こずえ。
日本プロ麻雀連盟18期生。
映像対局では、ざっと両手で足りないほどの優勝経験を持ち、そこへ今年に入って女流桜花、プロクイーンと立て続けに優勝。
現桜花であり、そして現クイーン。いま、最も強い女流プロだろう。

インタビュアーは21期生、宮内プロよりは3年後輩わたし、優木美智が務めさせていただきます。

優木「こずえちゃん、プロクイーン優勝おめでとう!亜樹ちゃんと香織さんが桜花との両方のタイトルを持ってるけど、同じ1年間でのダブルタイトルはすごいよね!」

宮内「うん。史上初だから絶対にとりたかったんだよね!」

優木「サインの添え書きも『純白の牌奏者』から『W Tiara』に変えたって聞いたよ(*^^*)」

宮内「うん、でもとりあえず今度の12月の桜花決勝までは『桜花&QUEEN』って書くけどね!」

 

100

新しいサインを書いてもらいました♪すっぴんでもこんなに可愛い♪

 

私が初めて宮内プロに会ったのはもう今から十数年前にもなる。第一印象は明るくて元気な可愛い女の子。
当時お互いの家が近かったこともあり、仕事終わりや休日にちょっと食事したり、ちょっと飲んだりしている内にどんどん打ち解け、お互いの悩みを聞きあったり、麻雀について質問をしあったり話し合ったりする仲に。最近では一緒にお誕生日会をしたり、旅行したり…。

 

100

京都旅行でみんなで舞子

100

伊良部島のビーチ

 

優木「プロクイーンは、ベスト8や決勝はこれまでもあったけど、優勝は初だよね。惜しいところまではここ何年も行っての優勝。どんな気持ちだった?」

宮内「うん。実は優勝の瞬間は、『ああ、勝ったんだなあ。』ってそれくらいだったの。だけどね、その日の祝勝会にみっちゃんが仕事終わった足で駆けつけてくれたり、亜樹ちゃんも次の日早朝からお仕事だったのにわざわざ来てくれたり。そういうのされて、みんなが本当に心からお祝いしてくれてるって思った時に、改めて優勝の実感と喜びが来たんだ。」

100

優木「なんていっても史上初の二冠だもんね。」

宮内「そうなの。史上初ってやっぱり大きい。目の前にそのチャンスがあって、さっきも話したけど、どうしても史上初になりたい気持ちが強かったから、それは本当に嬉しかった。一昨年の決勝が一日目に大きくマイナスしてたから、少しトラウマもあって、闘ってる間はリードしていても不安な気持ちもあったし…。」

優木「わかる。わたしも対局中に不安な気持ちになるときある。ねぇ、そんな不安な気持ちを解消するために、している調整方法ってあったら聞きたい。」

宮内「あるよ!私は、自分がこの人強いなって思っている相手に頼んで、対局本番前に同じルールでセットを組んでもらうようにしてるの。出来るときは週に3回くらいはするよ。そうすると本番になって、練習であんなに強い人たちともやったんだしって気持ちの面でも落ち着くんだ。」

優木「ためになります。ところで今回は桜花優勝のシードでプロクイーンはベスト16からの出場だったけど、心構えとか意識していたことはある?」

宮内「悔いを残したくなかったから、対戦相手の打ち筋なんかは意識したかな。」

優木「うんうん、なるほど。私としては、やっぱりベスト8での勝ち上がり方がすごかったなぁ。3回戦終了時で1回戦のラスが響いてまだトータルラス目で、4回戦東3局に日向さんに8,000打ってかなり堪えたと思うけど、次局からの親番の連荘がすごかった。2,000オール、4,100オールと連続ツモアガリを決めた後の、ソーズの順子落としからの8,200オール!マジで鳥肌たったよ!

親番5巡目

二万二万四万六万七万八万九万六索七索八索北北発

ツモ発で打六索からの

一万二万四万五万六万七万八万九万北北発発発  ツモ三万

親番での爆発力は、ホントにすごいよね。
決勝戦でも随所に大物手を狙っての4,000オールや6,000オール決めてたし、私もこずえちゃんと何度も戦ったことあるけど、勢いに乗ったこずえちゃんの親番はホントに恐ろしいわ。」

優木「決勝戦、苦しい親番で、もらった配牌が

二万四万一索二索四索五索一筒六筒東南西北発中

こんな手を

一索二索三索四索五索六索七索八索九索南南北北

ここまで育てて、南をツモって6,000オールとか。
改めて観戦記も、読んだけどこずえちゃんの強さしか感じられなかったんだけど…。そんなこずえちゃんでもプレッシャーってあるの?」

宮内「めちゃめちゃある!」

優木「そうなのか。じゃあ、なにか決勝までにする験担ぎなんてある?」

宮内「たくさんある(笑)まず、もらったお守りは全部会場に持っていくよ!お洋服は袖が開いてたり肩が開いてたりすると気になるから対局に集中できる洋服を選んでる。それからねえ、食べ物や飲み物。前日にはできれば焼肉食べて、タン塩は注文する。当日の朝はクリームパン。対局前にレッドブルは必ず飲むかな。」

優木「ふむふむ。タン塩、クリームパン、レッドブル…あ、あれ?」

宮内「そうなの(笑)これ全部、昔みっちゃんが、『これ食べたらツイたよー!』って私に報告してきたヤツ(笑)」

優木「えっ。。。(2人で爆笑)そんなこと覚えてくれてたのね!なんて律儀なやつ(笑)」

宮内「あ、あとね。日頃から日常での2択を間違わないようにしてる!」

優木「日常での2択?なんだそれ。」

宮内「んとね。例えば、コンビニでお買い物したときに引けるクジとかあるでしょ?ああゆうのを、全力で引きに行く(笑)」

優木「そんなところまでも意識してるのね(笑)やっぱ律儀なヤツ(笑)さておき。実際、二冠達成して何か変化はあった?自分の気持ちでもいいし麻雀への姿勢とか。周りからの反応でも。」

宮内「ん~~~。なんか逆に自信がなくなったなぁ。麻雀打ってて常にかかってるような…。なんか違和感があるの。」

優木「こずえちゃんでも、二冠の看板はやはり大きく感じるってことかな…。でも、すぐに女流桜花の決勝またあるもんね!そうも言ってられないし大変なんだろうなあ。桜花連覇の思いとか意気込み、対戦相手も決まってるけど気持ち聞けるかな?」

宮内「対戦相手に関しては、、、前情報になるので内緒です!意気込みは、、、二冠の期間が短すぎる。もっと二冠でいたいから、二冠であり続けるその為にも頑張ります!!」

史上初となる連盟女流タイトルの二冠を達成した宮内こずえ。
私の大親友であり、良き理解者であり、時にはライバル。

『決め事をしないことを決めている。友達の相談に出来る限り一生懸命乗ってあげることを心掛けている』

これが何気なくなげかけた「日頃から大切にしてるものは?」という質問の答え。
そういえば私も昔よく、麻雀のことやプライベートで落ち込んでいるときにいつも励ましてもらった。
みんなに優しいから人の痛みもわかる。

彼女は、いつも笑顔で明るく、どんな相手にも優しい。たまに天然で何も考えていないように見える時もあるけど(笑)、実は傷つきやすく、繊細でどんな時も真っ直ぐだ。
麻雀はよく人の性格が出るというけれど、真っ直ぐな打ち筋や、ここぞという時の強い一打、どんなに苦しい状況からも諦めない麻雀は、正に、彼女の優しさと強さ。絶対に嘘をつかない裏切らない綺麗な心をあらわしているんだな、と思った。

それだから、優勝した時のみんなからの祝福は盛大なもので、私も彼女が優勝した時本当に自分のことのように嬉しかった。
そんなこずえちゃんの親友でいれることを誇りに思い、それに相応しくありたい。
インタビューを終えて、私も人としても打ち手としても尊敬する麻雀プロである彼女に近づけるように頑張りたい気持ちが高まった。

お家でのんびりドラマ鑑賞をする時が幸せを感じ、リラックス法。
これから始まる桜花連覇も成し遂げて、ゆっくりドラマ鑑賞を満喫してほしいな。
また祝勝会できるように応援してるね!!

 

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プロ雀士インタビュー/第153回:プロ雀士インタビュー 宮内 こずえ  インタビュアー:優木 美智

2016年10月29日
第14期プロクイーン優勝。
昨年12月の第10期女流桜花優勝の記憶も新しい中、これまで誰も成し遂げなかった史上初となる女流二冠が遂に誕生した。
宮内こずえ。
日本プロ麻雀連盟18期生。
映像対局では、ざっと両手で足りないほどの優勝経験を持ち、そこへ今年に入って女流桜花、プロクイーンと立て続けに優勝。
現桜花であり、そして現クイーン。いま、最も強い女流プロだろう。
インタビュアーは21期生、宮内プロよりは3年後輩わたし、優木美智が務めさせていただきます。
優木「こずえちゃん、プロクイーン優勝おめでとう!亜樹ちゃんと香織さんが桜花との両方のタイトルを持ってるけど、同じ1年間でのダブルタイトルはすごいよね!」
宮内「うん。史上初だから絶対にとりたかったんだよね!」
優木「サインの添え書きも『純白の牌奏者』から『W Tiara』に変えたって聞いたよ(*^^*)」
宮内「うん、でもとりあえず今度の12月の桜花決勝までは『桜花&QUEEN』って書くけどね!」
 

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新しいサインを書いてもらいました♪すっぴんでもこんなに可愛い♪

 
私が初めて宮内プロに会ったのはもう今から十数年前にもなる。第一印象は明るくて元気な可愛い女の子。
当時お互いの家が近かったこともあり、仕事終わりや休日にちょっと食事したり、ちょっと飲んだりしている内にどんどん打ち解け、お互いの悩みを聞きあったり、麻雀について質問をしあったり話し合ったりする仲に。最近では一緒にお誕生日会をしたり、旅行したり…。
 

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京都旅行でみんなで舞子

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伊良部島のビーチ

 
優木「プロクイーンは、ベスト8や決勝はこれまでもあったけど、優勝は初だよね。惜しいところまではここ何年も行っての優勝。どんな気持ちだった?」
宮内「うん。実は優勝の瞬間は、『ああ、勝ったんだなあ。』ってそれくらいだったの。だけどね、その日の祝勝会にみっちゃんが仕事終わった足で駆けつけてくれたり、亜樹ちゃんも次の日早朝からお仕事だったのにわざわざ来てくれたり。そういうのされて、みんなが本当に心からお祝いしてくれてるって思った時に、改めて優勝の実感と喜びが来たんだ。」

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優木「なんていっても史上初の二冠だもんね。」
宮内「そうなの。史上初ってやっぱり大きい。目の前にそのチャンスがあって、さっきも話したけど、どうしても史上初になりたい気持ちが強かったから、それは本当に嬉しかった。一昨年の決勝が一日目に大きくマイナスしてたから、少しトラウマもあって、闘ってる間はリードしていても不安な気持ちもあったし…。」
優木「わかる。わたしも対局中に不安な気持ちになるときある。ねぇ、そんな不安な気持ちを解消するために、している調整方法ってあったら聞きたい。」
宮内「あるよ!私は、自分がこの人強いなって思っている相手に頼んで、対局本番前に同じルールでセットを組んでもらうようにしてるの。出来るときは週に3回くらいはするよ。そうすると本番になって、練習であんなに強い人たちともやったんだしって気持ちの面でも落ち着くんだ。」
優木「ためになります。ところで今回は桜花優勝のシードでプロクイーンはベスト16からの出場だったけど、心構えとか意識していたことはある?」
宮内「悔いを残したくなかったから、対戦相手の打ち筋なんかは意識したかな。」
優木「うんうん、なるほど。私としては、やっぱりベスト8での勝ち上がり方がすごかったなぁ。3回戦終了時で1回戦のラスが響いてまだトータルラス目で、4回戦東3局に日向さんに8,000打ってかなり堪えたと思うけど、次局からの親番の連荘がすごかった。2,000オール、4,100オールと連続ツモアガリを決めた後の、ソーズの順子落としからの8,200オール!マジで鳥肌たったよ!
親番5巡目
二万二万四万六万七万八万九万六索七索八索北北発
ツモ発で打六索からの
一万二万四万五万六万七万八万九万北北発発発  ツモ三万
親番での爆発力は、ホントにすごいよね。
決勝戦でも随所に大物手を狙っての4,000オールや6,000オール決めてたし、私もこずえちゃんと何度も戦ったことあるけど、勢いに乗ったこずえちゃんの親番はホントに恐ろしいわ。」
優木「決勝戦、苦しい親番で、もらった配牌が
二万四万一索二索四索五索一筒六筒東南西北発中
こんな手を
一索二索三索四索五索六索七索八索九索南南北北
ここまで育てて、南をツモって6,000オールとか。
改めて観戦記も、読んだけどこずえちゃんの強さしか感じられなかったんだけど…。そんなこずえちゃんでもプレッシャーってあるの?」
宮内「めちゃめちゃある!」
優木「そうなのか。じゃあ、なにか決勝までにする験担ぎなんてある?」
宮内「たくさんある(笑)まず、もらったお守りは全部会場に持っていくよ!お洋服は袖が開いてたり肩が開いてたりすると気になるから対局に集中できる洋服を選んでる。それからねえ、食べ物や飲み物。前日にはできれば焼肉食べて、タン塩は注文する。当日の朝はクリームパン。対局前にレッドブルは必ず飲むかな。」
優木「ふむふむ。タン塩、クリームパン、レッドブル…あ、あれ?」
宮内「そうなの(笑)これ全部、昔みっちゃんが、『これ食べたらツイたよー!』って私に報告してきたヤツ(笑)」
優木「えっ。。。(2人で爆笑)そんなこと覚えてくれてたのね!なんて律儀なやつ(笑)」
宮内「あ、あとね。日頃から日常での2択を間違わないようにしてる!」
優木「日常での2択?なんだそれ。」
宮内「んとね。例えば、コンビニでお買い物したときに引けるクジとかあるでしょ?ああゆうのを、全力で引きに行く(笑)」
優木「そんなところまでも意識してるのね(笑)やっぱ律儀なヤツ(笑)さておき。実際、二冠達成して何か変化はあった?自分の気持ちでもいいし麻雀への姿勢とか。周りからの反応でも。」
宮内「ん~~~。なんか逆に自信がなくなったなぁ。麻雀打ってて常にかかってるような…。なんか違和感があるの。」
優木「こずえちゃんでも、二冠の看板はやはり大きく感じるってことかな…。でも、すぐに女流桜花の決勝またあるもんね!そうも言ってられないし大変なんだろうなあ。桜花連覇の思いとか意気込み、対戦相手も決まってるけど気持ち聞けるかな?」
宮内「対戦相手に関しては、、、前情報になるので内緒です!意気込みは、、、二冠の期間が短すぎる。もっと二冠でいたいから、二冠であり続けるその為にも頑張ります!!」
史上初となる連盟女流タイトルの二冠を達成した宮内こずえ。
私の大親友であり、良き理解者であり、時にはライバル。
『決め事をしないことを決めている。友達の相談に出来る限り一生懸命乗ってあげることを心掛けている』
これが何気なくなげかけた「日頃から大切にしてるものは?」という質問の答え。
そういえば私も昔よく、麻雀のことやプライベートで落ち込んでいるときにいつも励ましてもらった。
みんなに優しいから人の痛みもわかる。
彼女は、いつも笑顔で明るく、どんな相手にも優しい。たまに天然で何も考えていないように見える時もあるけど(笑)、実は傷つきやすく、繊細でどんな時も真っ直ぐだ。
麻雀はよく人の性格が出るというけれど、真っ直ぐな打ち筋や、ここぞという時の強い一打、どんなに苦しい状況からも諦めない麻雀は、正に、彼女の優しさと強さ。絶対に嘘をつかない裏切らない綺麗な心をあらわしているんだな、と思った。
それだから、優勝した時のみんなからの祝福は盛大なもので、私も彼女が優勝した時本当に自分のことのように嬉しかった。
そんなこずえちゃんの親友でいれることを誇りに思い、それに相応しくありたい。
インタビューを終えて、私も人としても打ち手としても尊敬する麻雀プロである彼女に近づけるように頑張りたい気持ちが高まった。
お家でのんびりドラマ鑑賞をする時が幸せを感じ、リラックス法。
これから始まる桜花連覇も成し遂げて、ゆっくりドラマ鑑賞を満喫してほしいな。
また祝勝会できるように応援してるね!!
 

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