グランプリ レポート/第7期麻雀グランプリMAXニ次トーナメント

第7期麻雀グランプリMAXニ次トーナメント
2017年2月19日(日)、第7期麻雀グランプリMAXニ次トーナメントが行われた。
先日の一次トーナメントで勝ち上がってきた10名にシード選手10名が加わり、A卓からE卓の20名で行われた。
5半荘行い、上位2名が勝ち上がりとなり、ベスト16へと進む。
A卓
小島武夫(特別シード) vs 山口大和(P8位) vs 森山茂和(一次トーナメント勝ち上がり) vs 内川幸太郎(一次トーナメント勝ち上がり)

100

小島武夫

100

山口大和

100

森山茂和

100

内川幸太郎

初戦、2回戦と森山が2連勝を決める。
内川は両方2着で森山に続く。
上下別れる展開となったが、そこからミスター麻雀・小島武夫の2連勝を決める。
それにより小島が頭一つ抜けて、森山と内川の熾烈な2着争いとなった。
オーラスまで勝負はもつれたが、僅差を制したのは内川。
小島とベスト16へと駒を進めた。
1位通過:小島武夫
2位通過:内川幸太郎
B卓
仲田加南(女流桜花) vs 羽山真生(P7位) vs 古川孝次(一次トーナメント勝ちあがり) vs 優木美智(一次トーナメント勝ちあがり)

100

仲田加南

100

羽山真生

100

古川孝次

100

優木美智

初戦トップは羽山。
2回戦トップは古川、続いて3回戦も古川がトップを取り、ベスト16へ向けて大きく前進。
3回戦終了時、羽山と優木の差は40ポイントで羽山がリードしていたが、4回戦でその差10ポイントまで迫る。
しかし最終戦は羽山が逃げ切り、古川と羽山の勝ちあがりとなった。
1位通過:古川孝次
2位通過:羽山真生
C卓
宮内こずえ(プロクイーン) vs 柴田吉和(P6位) vs 仁平宣明(一次トーナメント勝ちあがり) vs 和久津晶(一次トーナメント勝ちあがり)

100

宮内こずえ

100

柴田吉和

100

仁平宣明

100

和久津晶

1回戦は和久津のトップ。
その後もポイントを伸ばし、3回戦終了時には60ポイント近く持ち、勝ち上がりが濃厚になる。
熾烈な2位争いになったが、4回戦で大きいトップを取った柴田がそのまま逃げ切って勝ち上がりを決めた。
1位通過:和久津晶
2位通過:柴田吉和
D卓
ダンプ大橋(P2位) vs 吉田直(P5位) vs 望月雅継(一次トーナメント勝ちあがり) vs 佐々木寿人(一次トーナメント勝ちあがり)

100

ダンプ大橋

100

吉田直

100

望月雅継

100

佐々木寿人

開幕2連勝を決めたのは吉田。
3回戦目は寿人がトップを取り、寿人優位な状況に望月とダンプが追いかける形で最終戦へ。
最終戦、望月の猛追に耐えて振り切った寿人がベスト16への勝ちあがりを決めた。
1位通過:吉田直
2位通過:佐々木寿人
E卓
伊藤優孝(P3位) vs 近藤久春(P4位) vs 前田直哉(一次トーナメント勝ちあがり) vs 庄田祐生(一次トーナメント勝ちあがり)

100

伊藤優孝

100

近藤久春

100

前田直哉

100

庄田祐生

初戦50,000点超えのトップを取った庄田。浮きの2着に伊藤。
続く2回戦は伊藤が負けじと60,000点近い特大トップ。浮きの2着に庄田。
3回戦は前田が45,000点のトップを取るも、トータル2着目の庄田との差は40ポイント程。
続く4回戦は庄田がダメ押しの一人浮きの50,000点超えのトップ。トータル3着の前田との差を80ポイントまで広げる。
勝負あり、と思われたがA1前田の底力が発動。
庄田をハコらせ、自身が80,000点近いトップを取り、歴史に残る超大逆転の勝ち上がりとなった。
1位通過:伊藤優孝
2位通過:前田直哉
以上の結果によって、ベスト16トーナメントの卓組みが決定した。
【麻雀グランプリMAXベスト16トーナメント組み合わせ】
A卓:灘麻太郎vs古川孝次vs内川幸太郎vs和久津晶
2月27日(月)生放送
ニコニコ生放送→第7期麻雀グランプリMAX~ベスト16A卓~
FRESH!→第7期麻雀グランプリMAX~ベスト16A卓~
B卓:前原雄大vs小島武夫vs吉田直vs羽山真生
2月28日(火)生放送
ニコニコ生放送→第7期麻雀グランプリMAX~ベスト16B卓~
FRESH!→第7期麻雀グランプリMAX~ベスト16B卓~
C卓:伊藤優孝vs藤崎智vs勝又健志vs柴田吉和
3月1日(水)生放送
ニコニコ生放送→第7期麻雀グランプリMAX~ベスト16C卓~
FRESH!→第7期麻雀グランプリMAX~ベスト16C卓~
D卓:前田直哉vs白鳥翔vs佐々木寿人vs樋口徹
3月2日(木)生放送
ニコニコ生放送→第7期麻雀グランプリMAX~ベスト16D卓~
FRESH!→第7期麻雀グランプリMAX~ベスト16D卓~

第7期麻雀グランプリMAX一次トーナメント

第7期麻雀グランプリMAX一次トーナメント

2017年2月18日(土)、第7期麻雀グランプリMAX一次トーナメントが行われた。
A卓からE卓の20名で行われた。5半荘行い、上位2名が勝ち上がりとなり、翌日行われる二次トーナメントへと進む。

A卓
森山茂和(九段シード) vs 前田直哉(P10位) vs HIRO柴田(P11位) vs 山井弘(P20位)

100

森山茂和

100

前田直哉

100

HIRO柴田

100

山井弘

初戦は前田の一人浮きのトップ。
続く2回戦もトップで終える。
最終戦は森山とHIROの着順勝負となったが、森山が勝負を制した。

1位通過:森山茂和
2位通過:前田直哉

B卓
荒正義(九段シード) vs 櫻井秀樹(P9位) vs 優木美智(P12位) vs 望月雅継(P19位)

100

荒正義

100

櫻井秀樹

100

優木美智

100

望月雅継

初戦トップは望月。
その後もポイントを伸ばし、3回戦終わって40ポイントを超えトータルで一人浮きになる。
勝負の4回戦で大きいトップを取った優木が望月と勝ち上がりを決めた。

1位通過:優木美智
2位通過:望月雅継

C卓
古川孝次(九段シード) vs 和久津晶(P13位) vs 紺野真太郎(P18位) vs 山本拓哉(地方リーグチャンピオンシップ優勝)

100

古川孝次

100

和久津晶

100

紺野真太郎

100

山本拓哉

1回戦は古川の大トップ。
続く2回戦は和久津の大トップ。
3回戦以降、紺野が果敢に攻め、最終戦のオーラスも条件を作るが惜しくも届かず、和久津と古川の勝ち上がりとなった。

1位通過:和久津晶
2位通過:古川孝次

D卓
沢崎誠(九段シード) vs 藤井崇勝(新人王) vs 仁平宣明(P14位) vs 佐々木寿人(P17位)

100

沢崎誠

100

藤井崇勝

100

仁平宣明

100

佐々木寿人

初戦トップは佐々木。その後も安定してポイントを伸ばす。
最終戦は仁平と沢崎の競りになるが、仁平がトップを取り勝ち上がりを決めた。

1位通過:佐々木寿人
2位通過:仁平宣明

E卓
瀬戸熊直樹(九段シード) vs 庄田祐生(チャンピオンズリーグ) vs 魚谷侑未(P15位) vs 内川幸太郎(P16位)

100

瀬戸熊直樹

100

庄田祐生

100

魚谷侑未

100

内川幸太郎

初戦トップは魚谷。
続く2回戦は庄田。
瀬戸熊は2ラスと厳しいスタートだったが、続く3回戦、4回戦と2連勝。
4回戦終わってトップとラスで8.9ポイントしか離れていない大接戦だったが、ギリギリの勝負を制したのは庄田と内川。
内川はトップはないものの、2着を4回という安定した打ち回しで勝ち上がりを決めた。

1位通過:庄田祐生
2位通過:内川幸太郎

以上の結果によって、二次トーナメントの卓組みが決定した。

【麻雀グランプリMAX二次トーナメント組み合わせ】
A卓:小島武夫vs森山茂和vs内川幸太郎vs山口大和
B卓:古川孝次vs羽山真生vs仲田加南vs優木美智
C卓:仁平宣明vs宮内こずえvs和久津晶vs柴田吉和
D卓:望月雅継vs吉田直vs佐々木寿人vsダンプ大橋
E卓:伊藤優孝vs近藤久春vs前田直哉vs庄田祐生

グランプリ レポート/第7期麻雀グランプリMAX一次トーナメント

第7期麻雀グランプリMAX一次トーナメント
2017年2月18日(土)、第7期麻雀グランプリMAX一次トーナメントが行われた。
A卓からE卓の20名で行われた。5半荘行い、上位2名が勝ち上がりとなり、翌日行われる二次トーナメントへと進む。
A卓
森山茂和(九段シード) vs 前田直哉(P10位) vs HIRO柴田(P11位) vs 山井弘(P20位)

100

森山茂和

100

前田直哉

100

HIRO柴田

100

山井弘

初戦は前田の一人浮きのトップ。
続く2回戦もトップで終える。
最終戦は森山とHIROの着順勝負となったが、森山が勝負を制した。
1位通過:森山茂和
2位通過:前田直哉
B卓
荒正義(九段シード) vs 櫻井秀樹(P9位) vs 優木美智(P12位) vs 望月雅継(P19位)

100

荒正義

100

櫻井秀樹

100

優木美智

100

望月雅継

初戦トップは望月。
その後もポイントを伸ばし、3回戦終わって40ポイントを超えトータルで一人浮きになる。
勝負の4回戦で大きいトップを取った優木が望月と勝ち上がりを決めた。
1位通過:優木美智
2位通過:望月雅継
C卓
古川孝次(九段シード) vs 和久津晶(P13位) vs 紺野真太郎(P18位) vs 山本拓哉(地方リーグチャンピオンシップ優勝)

100

古川孝次

100

和久津晶

100

紺野真太郎

100

山本拓哉

1回戦は古川の大トップ。
続く2回戦は和久津の大トップ。
3回戦以降、紺野が果敢に攻め、最終戦のオーラスも条件を作るが惜しくも届かず、和久津と古川の勝ち上がりとなった。
1位通過:和久津晶
2位通過:古川孝次
D卓
沢崎誠(九段シード) vs 藤井崇勝(新人王) vs 仁平宣明(P14位) vs 佐々木寿人(P17位)

100

沢崎誠

100

藤井崇勝

100

仁平宣明

100

佐々木寿人

初戦トップは佐々木。その後も安定してポイントを伸ばす。
最終戦は仁平と沢崎の競りになるが、仁平がトップを取り勝ち上がりを決めた。
1位通過:佐々木寿人
2位通過:仁平宣明
E卓
瀬戸熊直樹(九段シード) vs 庄田祐生(チャンピオンズリーグ) vs 魚谷侑未(P15位) vs 内川幸太郎(P16位)

100

瀬戸熊直樹

100

庄田祐生

100

魚谷侑未

100

内川幸太郎

初戦トップは魚谷。
続く2回戦は庄田。
瀬戸熊は2ラスと厳しいスタートだったが、続く3回戦、4回戦と2連勝。
4回戦終わってトップとラスで8.9ポイントしか離れていない大接戦だったが、ギリギリの勝負を制したのは庄田と内川。
内川はトップはないものの、2着を4回という安定した打ち回しで勝ち上がりを決めた。
1位通過:庄田祐生
2位通過:内川幸太郎
以上の結果によって、二次トーナメントの卓組みが決定した。
【麻雀グランプリMAX二次トーナメント組み合わせ】
A卓:小島武夫vs森山茂和vs内川幸太郎vs山口大和
B卓:古川孝次vs羽山真生vs仲田加南vs優木美智
C卓:仁平宣明vs宮内こずえvs和久津晶vs柴田吉和
D卓:望月雅継vs吉田直vs佐々木寿人vsダンプ大橋
E卓:伊藤優孝vs近藤久春vs前田直哉vs庄田祐生

第33期鳳凰位決定戦 最終日(13回戦~16回戦)観戦記 瀬戸熊 直樹

今から24年前、若き日の前原は初の決定戦に挑戦した。
対戦メンバーはこの時の優勝者、安藤満(故人)、沢崎誠、荒正義。凄いメンバーである。前原、沢崎の若武者が、荒、安藤という連盟のスター選手へ挑戦するという構図であった。この時の試合は見ていないが、前原の若さが目立って敗退したという事は聞いた事がある。
そして2年後の1995年、前原は初の鳳凰位となるのである。怪物伝説の始まりであった。

翌年防衛戦に失敗。
その後3年連続決勝進出するも敗退し、二度目の戴冠まで13年の月日を要している。
失冠から7度目の挑戦で奪還。そして、また8年の月日を経ての3度目の戴冠となった。

僕が前原の決定戦を最初に見たのは1997年の第14期決定戦が最初であった。
圧倒的優勝候補だったが、連盟リーグ戦を全て一発クリアで抜けてきた原田の若さと勢いに圧倒させられてしまう。
その後、前原の試合は全て見てきたが、リーグ戦や他のタイトル戦で他者を寄せ付けない強い前原が、どうしても鳳凰位決定戦だけは、歯車が合わない場面が多く見受けられた。

何が前原を縛り続けるのだろう。

それは前原の鳳凰位に対する特別な感情だったように思う。

しかし、2008年二度目の戴冠後、前原の決定戦へのアプローチが変わったように思える。
僕が対戦した前原は鬼神の如き強さだったが、肩の力を抜いて押し引きや、力加減も、バランスを計りながら戦うスタイルに変化してきたように思う。
その集中力や安定感から、今回の決定戦も内心前原かと思っていたが、三日目までポイント的には有利に進めているはずなのに、苦しそうに打つ前原。
かつて二度目の挑戦時に見せたような表情やしぐさと違う。
なぜ?
苦しんだ最終日を振り返り、最後の明暗を分けたのは何だったのかを追ってみたいと思います。

 

100

 

最終日が始まった時のスコアは
近藤+22.4p 前原+8.3p 勝又+1.3p 古川▲54.0p 供託2.0 ペナルティ20.0
誰が優勝してもおかしくない。

しかし、13回戦、14回戦と終え、前原の連勝。
あと2回戦となった時のスコアが
前原+62.4p 近藤▲1.6p 勝又▲17.2p 古川▲65.6p 供託2.0 ペナルティ20.0

近藤、勝又としては、時間を巻き戻したくなるようなスコア。
前原の心中は?現場はさすがに前原で決まったかのような雰囲気になっていた。
しかしこの空気が何より怖いのが鳳凰位決定戦。そのことだけは、僕は誰よりも知っている。この空気は何度か味わったことがある。
当然、前原だって誰より知っているはずだった。

最終日を迎えた近藤の心境を聞いてみた。

近藤:「最終戦を残して自分が先頭にいるイメージはありません。優勝するためには、三日間終えて三者ほぼ並びというポイント状況を活かし、トップと20ポイント差以内にいたいと思っています」

近藤の予想を覆す前原の暴れっぷり。

15回戦前、椅子に座り、目を閉じてリラックスしている勝又は何を思っていたのだろうか。
前原とのポイント差は79.6p。数字に強い勝又ならこの数字がどれほどの重みを持つか解かっているだろう。
閉じる瞼の奥の気持ちは、諦めか、はたまた逆転への勝又PCチャージか。

そして前原。本人も自覚していたはずだ、次の15回戦を浮きで終えれば90%勝利だと。

数々の名シーンを生んできた鳳凰位決定戦もいよいよ残り2回戦となった。

15回戦 南2局 0本場
勝又、近藤が必死に浮き、前原を少しだけ沈めて迎えた場面、勝又にチャンスが訪れる。

 

100

 

コメントも「もう決まりだねえ」の声が多くなっていた最中の勝又渾身のリーチ。

昨年9月、麻雀プロ団体日本一決定戦が行われ、連盟は日本一になった。
大将として出場した勝又の貢献度は素晴らしいものがあった。鳳凰位になった勝又は悩んでいた。
勝又:「瀬戸熊さん、どうしたら鳳凰位の重圧に潰されず、普通に打てますか?」
誰もが通る道である。連盟一番の打ち手の看板は重い。
「苦しめばいいよ、そのうち答えが見えるかるさ」
勝又は答えを見つけただろうか?

団体戦前のメンバー構成の話で、会長と選手の間で話し合いがもたれた。

会長:「この試合は負けられない、でも普段通りやってくれればいいよ。責任は俺が取る」
選手:「負けられないなら、荒、前原、沢崎を出しましょう」
会長:「それでは勝っても意味がないよ。これからは君達の時代だ。君達の力で未来を勝ち取って欲しい」

勝又をはじめ、あの戦いで連盟と8人の選手はものすごく成長したはずだ。
何故ならば、あれほどプレッシャーのかかる試合はないからだ。60代以上の連盟のレジェンド達が築き上げた伝統と麻雀は重い。

過去30年の鳳凰位決定戦の凄い戦いがそれを積み上げてきた。そんな怪物集団で揉まれてきたからこそ、その強さは次の世代へと繋がっていく。
進化したキーパーソンの勝又は、団体戦を経てディフェンディングとして迎えたこの戦いで試されている。立ちはだかる怪物前原を破れるか。
やはり大御所二人(前原、古川)の麻雀は見ていて楽しくワクワクさせてくれる。それは圧倒的な勝負強さと勝利への執念からくるのだと思う。

勝又も、その域に行くにはこれくらいツモって当たり前だ。

そして前原も呼応するようにテンパイを果たしていた。

 

100

 

新旧の怪物対決。
もちろん前原は一歩も引かない。結果は、近藤の想いも乗ってか、勝又が高め七万をツモアガる。
前原に親カブリをさせるも半荘1回で40ポイントはキツイ。あとハネ満一つくらい欲しい。

そして、15回戦もオーラスへ。前原がラス目。近藤、勝又は高い手をツモって最終戦へ繋げたい場面。
またしても勝又にビッグチャンスが。

 

100

 

どこから仕掛けても、満ガンクラスの手牌。面前なら倍満まで見える。
勝又PCの出した答えは?

数巡後 前原テンパイ。

 

100

 

リーチをしてアガる事ができれば、三着にあがり、ツモなら近藤の原点も割れる。その代り勝又の一人浮きとなる。

そして、勝又の二筒ポンが入っている。

前原自身が後に一番後悔した場面。冷静に考えれば、このまま終わらせれば45ポイント前後、勝又、近藤との差をキープして終えられる。
Aルールで半荘1回40ポイント差がいかに大きいか、前原が知らないはずがない。
しかし、重圧は予想以上に大きくのしかかっていたのだ。
前原の決断はリーチ。前原を長年見てきた僕としては、普通はリーチしないけど、この人はリーチしてあっさりツモるんだろうなぁと、呑気に思っていた。

数巡後 勝又に恐ろしいテンパイが入る。

 

100

 

ドラ発が山に2枚、ダブ南が1枚山に残っている。勝又がその力で新しい未来を切り開いているような仕上がりと局面。

そして前原が掴んだのは、

 

100

 

1時間前の前原優勝のムードはどこへやら。
やはり、鳳凰位の称号はそんなに簡単には手に入らないようである。

最終戦を迎えたスコア。
前原+36.6p 勝又+14.0p 近藤+3.7p 古川▲76.3p 供託2.0 ペナルティ20.0

前原をリーチへと導いてしまったものとは何だったのであろうか。
そして、我慢した近藤と、三日目同様、執念の追い上げをみせた勝又。

最終戦は、決定戦史上、最も長い半荘となるのであった。

最終戦

東2局 親近藤

 

100

 

近藤がリーチ後、白をアンカンして、六万をツモり、一気に前原に肉薄する。

同一本場

 

100

 

原点を割った前原だが、すぐに2,000・4,000を引き返し再び引き離す。この辺りが前原が本当に強いなぁと思う部分。
この局、珍しく前原の指先が少し震えていた。20年前原を見てきたが、初めてだったように思う。

さすがに、このアガリは前原をかなり楽にしたと思ったが、東3局2本場、勝又の今期最高のプレイが飛び出る。大事に行きたい前原の心境を見透かしたようなプレイ。
100
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親古川の第一打の西をポンして、勝又が仕掛ける。この鳴き事態はごく普通の鳴き。

そして驚くべきは次の切り出し。

 

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西ポンの後、カン八万をツモリ、マンズのホンイツへ向かった勝又。次巡、親古川の一万をポンして打一索とせず、打四万
チャンタとドラを絡めてのマンガンも見えるが、それよりもツモ次第で、打四万を利用する先の先を見据えた一打。これが後に効力を発揮する。

この辺りから、前原の連続した少考が入りだす。

 

100

 

前原は、この勝又の仕掛けを受けた上家で、大事な浮き5,400点を守っていれば優勝である。
普段ならノータイムで打二筒となりそうな場面だが、普通に切れなくなるプレッシャーのかかる場面。

前原は勝又のトイトイも考えて、打五索とする。
そしてまた次巡、手が止まる。

 

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678が見える為、打六万か打二筒しかない場面。自分のアガりを考えれば・・・
だが前原には、自分がアガる気持ちはここにはない。
そして打七索
背景を知らず、この場面だけを見ると、守備型の弱気な人を見ているようだ。気持ちは痛いほどわかる。勝又が安い仕掛けでないのも明白だ。しかし、行けない場面で行っているから、前原流が恐れられているのもまた真理なのである。
指の震え、守備的な打牌、前原にかかるプレッシャーの正体がようやく掴めてきた。

前原はここで勝又に勝たれる事は、連盟の為にも、勝又の為にもならないと考えている。勝又がここ1年で成長したのは全員がよく知っている。
でも、勝又がこの程度の感じで連覇して成長が止まってしまうなら、長期的に見て、それは連盟の為にも、本人の為にもならない、だから自分が立ちはだかろうとしている。そんな気持ちが前原から自由を奪ってしまっている。
前原は最終日を迎えてこう考えていた。

前原:「最終日を迎えるにあたり、自分らしくあろうと臨みました。結果として負けようとも、軸がぶれないようにとも考えました。闘うべき相手は自分自身であると」

団体戦で8名が受けたプレッシャーと同じ、公の場で戦うことの恐ろしさ。これは経験したことのない人には解らない。

勝又の手牌はこう進んでいた。
一索北発と先に手出しして、途中引いた三筒を温存し、絶好の東ツモで最終手出しを打三筒とし、完全に手牌を訳の分からないものとして完成させた。

 

100

 

渾身のテンパイ。前原にはなぜか六万が残ってしまっている。
そして前原が、六万を放銃。

 

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「しっかり放銃し、しっかりアガる」前原が常々言っている言葉である。
しかし、この放銃はとてもしっかり放銃した場面とは言えない。勿論、勝又を誉めるべきなのだが、前原戴冠へ黄色信号が灯ったシーンであった。

またしても前原の原点が割れた。

普通なら痛恨の放銃となり、回復まで時間がかかるはずだった。でもね、やはり前原は怪物なんですよ。本当にこんな人いるんだなぁと思いました。
なんと前原が次局に7,700を出アガリ。
古川がドラの西をポンし、ピンズの仕掛けをしている場面。

 

100

 

また復活するのかという勝又と近藤。
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100

 

この人が居たから、三十代、四十代は強くなったとしみじみ思う。

同1本場 近藤が前原から2,000点をアガり、勝負は南入となる。

南1局、勝又が粘りに粘って連荘し、また前原が原点を割ったがついにガラクタリーチを慣行する。

 

100

 

ここは、近藤が真っ向勝負!
100

 

 

100

 

ついに近藤が勝負をかけた。

コメントは、
「すっげ」
「いったあ」
「つええ」
「すばらしい」
「かっこいいぞ!」
「こんな近藤いるのか」
「おもしれえええ」
など、最高潮の盛り上がりとなっていった。

しかし数巡後、近藤が以下の形で選びきれず放銃となり、前原は三度原点復帰してしまう。

 

100

 

そして物語はフィナーレへと向かって行く。

南3局 1本場
近藤が親で先行リーチ、前原の浮きはわずか700点。ツモればまたしても勝又、近藤が大接近する場面。

 

100

 

誰も向かえず、山との勝負になるかと思えた局面。

前原丁寧に回りながら、14巡目テンパイ。切らなくてはならない五万は危険牌。アンパイはほぼ足りている。保留してもいいが、ようやく前原が前原らしく振舞う。

 

100

 

五万のリーチ。
注目すべきは、ここで持ってきたのが、近藤のアガリ牌の二万を重ねたところ。おそらく、ツモ四万五万七万でも打二万として、リーチしたであろう前原。
紙一重とはまさにこの事。力強く九筒をツモアガリ優勝に大きく近づいた。

 

100

 

ラス前オーラスと、勝又、近藤も死力を尽くすが、前原が第33期鳳凰位となった。

最終スコア
前原+43.6p 近藤+16.8p 勝又+16.1p 古川▲98.5p 供託2.0p ペナルティ20.0

前原コメント
「対局中、この程度しか麻雀を打てない自分に嫌気さえ覚えておりました。結果としては、素直に喜んでおりますが、今後大自然にも似た麻雀と言う聳え立つものに、真正面から、取り組むつもりであります。私一人で掌中に出来たとは、露程も思ってはおりません。支えて下さる視聴者の方々、連盟を応援して下さっている方々のお陰だと痛感しております。今はただ、更なる高みを目指す事のみ考えております。」

前原らしいコメントであるが、僕個人としては、麻雀界でヒール役が出来るのは前原しかいないと今でも思っているので、今後検討してもらいたい。
ヒール役は本当の強者にしか務まらないのだから。

この4日間、いや1年間の激闘がようやく終わり、またすぐに新しい戦いが始まる。

敗れた近藤は、
「全16回戦を通して、自分で思い当たるミスが走馬灯のように駆け巡りました。初めて鳳凰位決定戦に出場してこんなに楽しい麻雀がある事を知りました。
パワーアップして来期もこの舞台に戻って来たい思いでいっぱいです。」
と素晴らしいコメントを残してくれた。

勝又は
「負けたことで多くの事を学ぶことが出来ました。もっと強くなって来期は勝ちたいと思っています。これまで以上の努力と研究を積み重ねます」
と悔しさをにじませながら前を向いた。

古川は、最終日大変だったと思う。サーフィンを状況的に封じられ、悔しさの残る決定戦だったのではなかったかと思う。

勝敗を分けたのは、何だったのだろうか?勝又、近藤にもチャンスはたくさんあったように思う。
唯一勝敗を分けた部分があるとするならば、それは前原が少しだけ「私」の部分を捨て、「公」の立場で戦(いくさ)に挑んだからではないか。
勝った前原も、敗れた近藤、勝又、古川も鳳凰位に相応しい人物ばかりである。

この激闘は、40期、50期と続き、鳳凰位という山頂がいつまでも連盟員の目標である事を切に願う。

そして時代やスタイルが移り変わっても、常に考え続けていて欲しい「鳳凰位らしい麻雀」の意味を。

長期間のご視聴とご愛読ありがとうございました。

日本プロ麻雀連盟  瀬戸熊直樹

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プロリーグ(鳳凰戦)決勝観戦記/第33期鳳凰位決定戦 最終日(13回戦~16回戦)観戦記 瀬戸熊 直樹

今から24年前、若き日の前原は初の決定戦に挑戦した。
対戦メンバーはこの時の優勝者、安藤満(故人)、沢崎誠、荒正義。凄いメンバーである。前原、沢崎の若武者が、荒、安藤という連盟のスター選手へ挑戦するという構図であった。この時の試合は見ていないが、前原の若さが目立って敗退したという事は聞いた事がある。
そして2年後の1995年、前原は初の鳳凰位となるのである。怪物伝説の始まりであった。
翌年防衛戦に失敗。
その後3年連続決勝進出するも敗退し、二度目の戴冠まで13年の月日を要している。
失冠から7度目の挑戦で奪還。そして、また8年の月日を経ての3度目の戴冠となった。
僕が前原の決定戦を最初に見たのは1997年の第14期決定戦が最初であった。
圧倒的優勝候補だったが、連盟リーグ戦を全て一発クリアで抜けてきた原田の若さと勢いに圧倒させられてしまう。
その後、前原の試合は全て見てきたが、リーグ戦や他のタイトル戦で他者を寄せ付けない強い前原が、どうしても鳳凰位決定戦だけは、歯車が合わない場面が多く見受けられた。
何が前原を縛り続けるのだろう。
それは前原の鳳凰位に対する特別な感情だったように思う。
しかし、2008年二度目の戴冠後、前原の決定戦へのアプローチが変わったように思える。
僕が対戦した前原は鬼神の如き強さだったが、肩の力を抜いて押し引きや、力加減も、バランスを計りながら戦うスタイルに変化してきたように思う。
その集中力や安定感から、今回の決定戦も内心前原かと思っていたが、三日目までポイント的には有利に進めているはずなのに、苦しそうに打つ前原。
かつて二度目の挑戦時に見せたような表情やしぐさと違う。
なぜ?
苦しんだ最終日を振り返り、最後の明暗を分けたのは何だったのかを追ってみたいと思います。
 
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最終日が始まった時のスコアは
近藤+22.4p 前原+8.3p 勝又+1.3p 古川▲54.0p 供託2.0 ペナルティ20.0
誰が優勝してもおかしくない。
しかし、13回戦、14回戦と終え、前原の連勝。
あと2回戦となった時のスコアが
前原+62.4p 近藤▲1.6p 勝又▲17.2p 古川▲65.6p 供託2.0 ペナルティ20.0
近藤、勝又としては、時間を巻き戻したくなるようなスコア。
前原の心中は?現場はさすがに前原で決まったかのような雰囲気になっていた。
しかしこの空気が何より怖いのが鳳凰位決定戦。そのことだけは、僕は誰よりも知っている。この空気は何度か味わったことがある。
当然、前原だって誰より知っているはずだった。
最終日を迎えた近藤の心境を聞いてみた。
近藤:「最終戦を残して自分が先頭にいるイメージはありません。優勝するためには、三日間終えて三者ほぼ並びというポイント状況を活かし、トップと20ポイント差以内にいたいと思っています」
近藤の予想を覆す前原の暴れっぷり。
15回戦前、椅子に座り、目を閉じてリラックスしている勝又は何を思っていたのだろうか。
前原とのポイント差は79.6p。数字に強い勝又ならこの数字がどれほどの重みを持つか解かっているだろう。
閉じる瞼の奥の気持ちは、諦めか、はたまた逆転への勝又PCチャージか。
そして前原。本人も自覚していたはずだ、次の15回戦を浮きで終えれば90%勝利だと。
数々の名シーンを生んできた鳳凰位決定戦もいよいよ残り2回戦となった。
15回戦 南2局 0本場
勝又、近藤が必死に浮き、前原を少しだけ沈めて迎えた場面、勝又にチャンスが訪れる。
 
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コメントも「もう決まりだねえ」の声が多くなっていた最中の勝又渾身のリーチ。
昨年9月、麻雀プロ団体日本一決定戦が行われ、連盟は日本一になった。
大将として出場した勝又の貢献度は素晴らしいものがあった。鳳凰位になった勝又は悩んでいた。
勝又:「瀬戸熊さん、どうしたら鳳凰位の重圧に潰されず、普通に打てますか?」
誰もが通る道である。連盟一番の打ち手の看板は重い。
「苦しめばいいよ、そのうち答えが見えるかるさ」
勝又は答えを見つけただろうか?
団体戦前のメンバー構成の話で、会長と選手の間で話し合いがもたれた。
会長:「この試合は負けられない、でも普段通りやってくれればいいよ。責任は俺が取る」
選手:「負けられないなら、荒、前原、沢崎を出しましょう」
会長:「それでは勝っても意味がないよ。これからは君達の時代だ。君達の力で未来を勝ち取って欲しい」
勝又をはじめ、あの戦いで連盟と8人の選手はものすごく成長したはずだ。
何故ならば、あれほどプレッシャーのかかる試合はないからだ。60代以上の連盟のレジェンド達が築き上げた伝統と麻雀は重い。
過去30年の鳳凰位決定戦の凄い戦いがそれを積み上げてきた。そんな怪物集団で揉まれてきたからこそ、その強さは次の世代へと繋がっていく。
進化したキーパーソンの勝又は、団体戦を経てディフェンディングとして迎えたこの戦いで試されている。立ちはだかる怪物前原を破れるか。
やはり大御所二人(前原、古川)の麻雀は見ていて楽しくワクワクさせてくれる。それは圧倒的な勝負強さと勝利への執念からくるのだと思う。
勝又も、その域に行くにはこれくらいツモって当たり前だ。
そして前原も呼応するようにテンパイを果たしていた。
 
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新旧の怪物対決。
もちろん前原は一歩も引かない。結果は、近藤の想いも乗ってか、勝又が高め七万をツモアガる。
前原に親カブリをさせるも半荘1回で40ポイントはキツイ。あとハネ満一つくらい欲しい。
そして、15回戦もオーラスへ。前原がラス目。近藤、勝又は高い手をツモって最終戦へ繋げたい場面。
またしても勝又にビッグチャンスが。
 
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どこから仕掛けても、満ガンクラスの手牌。面前なら倍満まで見える。
勝又PCの出した答えは?
数巡後 前原テンパイ。
 
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リーチをしてアガる事ができれば、三着にあがり、ツモなら近藤の原点も割れる。その代り勝又の一人浮きとなる。
そして、勝又の二筒ポンが入っている。
前原自身が後に一番後悔した場面。冷静に考えれば、このまま終わらせれば45ポイント前後、勝又、近藤との差をキープして終えられる。
Aルールで半荘1回40ポイント差がいかに大きいか、前原が知らないはずがない。
しかし、重圧は予想以上に大きくのしかかっていたのだ。
前原の決断はリーチ。前原を長年見てきた僕としては、普通はリーチしないけど、この人はリーチしてあっさりツモるんだろうなぁと、呑気に思っていた。
数巡後 勝又に恐ろしいテンパイが入る。
 
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ドラ発が山に2枚、ダブ南が1枚山に残っている。勝又がその力で新しい未来を切り開いているような仕上がりと局面。
そして前原が掴んだのは、
 
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1時間前の前原優勝のムードはどこへやら。
やはり、鳳凰位の称号はそんなに簡単には手に入らないようである。
最終戦を迎えたスコア。
前原+36.6p 勝又+14.0p 近藤+3.7p 古川▲76.3p 供託2.0 ペナルティ20.0
前原をリーチへと導いてしまったものとは何だったのであろうか。
そして、我慢した近藤と、三日目同様、執念の追い上げをみせた勝又。
最終戦は、決定戦史上、最も長い半荘となるのであった。
最終戦
東2局 親近藤
 
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近藤がリーチ後、白をアンカンして、六万をツモり、一気に前原に肉薄する。
同一本場
 
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原点を割った前原だが、すぐに2,000・4,000を引き返し再び引き離す。この辺りが前原が本当に強いなぁと思う部分。
この局、珍しく前原の指先が少し震えていた。20年前原を見てきたが、初めてだったように思う。
さすがに、このアガリは前原をかなり楽にしたと思ったが、東3局2本場、勝又の今期最高のプレイが飛び出る。大事に行きたい前原の心境を見透かしたようなプレイ。
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親古川の第一打の西をポンして、勝又が仕掛ける。この鳴き事態はごく普通の鳴き。
そして驚くべきは次の切り出し。
 
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西ポンの後、カン八万をツモリ、マンズのホンイツへ向かった勝又。次巡、親古川の一万をポンして打一索とせず、打四万
チャンタとドラを絡めてのマンガンも見えるが、それよりもツモ次第で、打四万を利用する先の先を見据えた一打。これが後に効力を発揮する。
この辺りから、前原の連続した少考が入りだす。
 
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前原は、この勝又の仕掛けを受けた上家で、大事な浮き5,400点を守っていれば優勝である。
普段ならノータイムで打二筒となりそうな場面だが、普通に切れなくなるプレッシャーのかかる場面。
前原は勝又のトイトイも考えて、打五索とする。
そしてまた次巡、手が止まる。
 
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678が見える為、打六万か打二筒しかない場面。自分のアガりを考えれば・・・
だが前原には、自分がアガる気持ちはここにはない。
そして打七索
背景を知らず、この場面だけを見ると、守備型の弱気な人を見ているようだ。気持ちは痛いほどわかる。勝又が安い仕掛けでないのも明白だ。しかし、行けない場面で行っているから、前原流が恐れられているのもまた真理なのである。
指の震え、守備的な打牌、前原にかかるプレッシャーの正体がようやく掴めてきた。
前原はここで勝又に勝たれる事は、連盟の為にも、勝又の為にもならないと考えている。勝又がここ1年で成長したのは全員がよく知っている。
でも、勝又がこの程度の感じで連覇して成長が止まってしまうなら、長期的に見て、それは連盟の為にも、本人の為にもならない、だから自分が立ちはだかろうとしている。そんな気持ちが前原から自由を奪ってしまっている。
前原は最終日を迎えてこう考えていた。
前原:「最終日を迎えるにあたり、自分らしくあろうと臨みました。結果として負けようとも、軸がぶれないようにとも考えました。闘うべき相手は自分自身であると」
団体戦で8名が受けたプレッシャーと同じ、公の場で戦うことの恐ろしさ。これは経験したことのない人には解らない。
勝又の手牌はこう進んでいた。
一索北発と先に手出しして、途中引いた三筒を温存し、絶好の東ツモで最終手出しを打三筒とし、完全に手牌を訳の分からないものとして完成させた。
 
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渾身のテンパイ。前原にはなぜか六万が残ってしまっている。
そして前原が、六万を放銃。
 
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「しっかり放銃し、しっかりアガる」前原が常々言っている言葉である。
しかし、この放銃はとてもしっかり放銃した場面とは言えない。勿論、勝又を誉めるべきなのだが、前原戴冠へ黄色信号が灯ったシーンであった。
またしても前原の原点が割れた。
普通なら痛恨の放銃となり、回復まで時間がかかるはずだった。でもね、やはり前原は怪物なんですよ。本当にこんな人いるんだなぁと思いました。
なんと前原が次局に7,700を出アガリ。
古川がドラの西をポンし、ピンズの仕掛けをしている場面。
 
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また復活するのかという勝又と近藤。
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この人が居たから、三十代、四十代は強くなったとしみじみ思う。
同1本場 近藤が前原から2,000点をアガり、勝負は南入となる。
南1局、勝又が粘りに粘って連荘し、また前原が原点を割ったがついにガラクタリーチを慣行する。
 
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ここは、近藤が真っ向勝負!
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ついに近藤が勝負をかけた。
コメントは、
「すっげ」
「いったあ」
「つええ」
「すばらしい」
「かっこいいぞ!」
「こんな近藤いるのか」
「おもしれえええ」
など、最高潮の盛り上がりとなっていった。
しかし数巡後、近藤が以下の形で選びきれず放銃となり、前原は三度原点復帰してしまう。
 
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そして物語はフィナーレへと向かって行く。
南3局 1本場
近藤が親で先行リーチ、前原の浮きはわずか700点。ツモればまたしても勝又、近藤が大接近する場面。
 
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誰も向かえず、山との勝負になるかと思えた局面。
前原丁寧に回りながら、14巡目テンパイ。切らなくてはならない五万は危険牌。アンパイはほぼ足りている。保留してもいいが、ようやく前原が前原らしく振舞う。
 
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五万のリーチ。
注目すべきは、ここで持ってきたのが、近藤のアガリ牌の二万を重ねたところ。おそらく、ツモ四万五万七万でも打二万として、リーチしたであろう前原。
紙一重とはまさにこの事。力強く九筒をツモアガリ優勝に大きく近づいた。
 
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ラス前オーラスと、勝又、近藤も死力を尽くすが、前原が第33期鳳凰位となった。
最終スコア
前原+43.6p 近藤+16.8p 勝又+16.1p 古川▲98.5p 供託2.0p ペナルティ20.0
前原コメント
「対局中、この程度しか麻雀を打てない自分に嫌気さえ覚えておりました。結果としては、素直に喜んでおりますが、今後大自然にも似た麻雀と言う聳え立つものに、真正面から、取り組むつもりであります。私一人で掌中に出来たとは、露程も思ってはおりません。支えて下さる視聴者の方々、連盟を応援して下さっている方々のお陰だと痛感しております。今はただ、更なる高みを目指す事のみ考えております。」
前原らしいコメントであるが、僕個人としては、麻雀界でヒール役が出来るのは前原しかいないと今でも思っているので、今後検討してもらいたい。
ヒール役は本当の強者にしか務まらないのだから。
この4日間、いや1年間の激闘がようやく終わり、またすぐに新しい戦いが始まる。
敗れた近藤は、
「全16回戦を通して、自分で思い当たるミスが走馬灯のように駆け巡りました。初めて鳳凰位決定戦に出場してこんなに楽しい麻雀がある事を知りました。
パワーアップして来期もこの舞台に戻って来たい思いでいっぱいです。」
と素晴らしいコメントを残してくれた。
勝又は
「負けたことで多くの事を学ぶことが出来ました。もっと強くなって来期は勝ちたいと思っています。これまで以上の努力と研究を積み重ねます」
と悔しさをにじませながら前を向いた。
古川は、最終日大変だったと思う。サーフィンを状況的に封じられ、悔しさの残る決定戦だったのではなかったかと思う。
勝敗を分けたのは、何だったのだろうか?勝又、近藤にもチャンスはたくさんあったように思う。
唯一勝敗を分けた部分があるとするならば、それは前原が少しだけ「私」の部分を捨て、「公」の立場で戦(いくさ)に挑んだからではないか。
勝った前原も、敗れた近藤、勝又、古川も鳳凰位に相応しい人物ばかりである。
この激闘は、40期、50期と続き、鳳凰位という山頂がいつまでも連盟員の目標である事を切に願う。
そして時代やスタイルが移り変わっても、常に考え続けていて欲しい「鳳凰位らしい麻雀」の意味を。
長期間のご視聴とご愛読ありがとうございました。
日本プロ麻雀連盟  瀬戸熊直樹

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第25期東北天翔位決定戦 成績表

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 6回戦 合計
1 井上 美里 37.1 ▲ 6.8 ▲ 8.6 7.3 18.3 ▲ 1.9 45.4
2 泉 亮太 4.6 ▲ 14.8 30.0 ▲ 12.9 ▲ 21.8 31.2 16.3
3 早川 林香 ▲ 15.9 13.5 ▲ 15.3 12.9 ▲ 8.7 ▲ 8.9 ▲ 22.4
4 神藤 極 ▲ 25.8 8.1 ▲ 6.1 ▲ 8.3 12.2 ▲ 20.4 ▲ 40.3

東北プロリーグ 成績表/第25期東北天翔位決定戦 成績表

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 6回戦 合計
1 井上 美里 37.1 ▲ 6.8 ▲ 8.6 7.3 18.3 ▲ 1.9 45.4
2 泉 亮太 4.6 ▲ 14.8 30.0 ▲ 12.9 ▲ 21.8 31.2 16.3
3 早川 林香 ▲ 15.9 13.5 ▲ 15.3 12.9 ▲ 8.7 ▲ 8.9 ▲ 22.4
4 神藤 極 ▲ 25.8 8.1 ▲ 6.1 ▲ 8.3 12.2 ▲ 20.4 ▲ 40.3

第25期東北プロリーグ 後期最終節成績表

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 井上 美里 82.7 2.8 67.2 ▲ 8.6 8.7 152.8
2 早川 林香 17.2 19.2 ▲ 54.8 102.7 6.5 90.8
3 神藤 極 3.9 49.8 ▲ 34.8 31.9 38.4 89.2
4 藤本 修二 ▲ 38.1 48.7 38.2 ▲ 15.2 38.8 72.4
5 椎名 斗南 33.2 ▲ 22.5 ▲ 19.7 28.8 32.0 51.8
6 杜 麻沙也 ▲ 31.3 29.3 ▲ 54.4 54.7 36.6 34.9
7 大里 奈美 50.9 ▲ 35.6 30.2 ▲ 40.8 0.0 4.7
8 遠藤 昭太 3.2 25.5 ▲ 62.4 38.6 ▲ 9.3 ▲ 4.4
9 粕谷 勇吉 62.4 ▲ 80.6 61.4 ▲ 2.5 ▲ 53.6 ▲ 12.9
10 東 幸一郎 ▲ 11.3 28.6 ▲ 25.2 ▲ 58.5 50.4 ▲ 16.0
11 皆川 直毅 ▲ 11.2 ▲ 11.9 ▲ 4.2 ▲ 66.3 46.0 ▲ 47.6
12 泉 亮太 ▲ 53.4 ▲ 27.1 12.6 8.1 4.3 ▲ 55.5
13 武藤 武 11.8 ▲ 13.2 9.4 ▲ 8.2 ▲ 98.1 ▲ 98.3
14 栗林 明 ▲ 71.8 ▲ 13.0 28.5 ▲ 45.6 ▲ 7.7 ▲ 109.6
15 石井 良樹 ▲ 51.2 ▲ 0.1 ▲ 12.0 ▲ 39.1 ▲ 93.0 ▲ 195.4

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 菊田 政俊 49.4 ▲ 2.5 28.8 80.9 48.1 204.7
2 山下 敬介 10.2 47.0 71.1 6.0 36.9 171.2
3 石森 隆雄 35.5 30.5 43.0 ▲ 6.9 ▲ 9.2 92.9
4 安ヶ平 浩希 ▲ 25.9 24.0 38.9 ▲ 51.5 93.0 78.5
5 新田 大輔 ▲ 59.0 33.5 67.1 82.1 ▲ 75.8 47.9
6 千田 諒 ▲ 40.0 18.0 ▲ 32.4 2.8 53.8 2.2
7 佐々木 啓文 ▲ 9.7 ▲ 40.8 5.7 ▲ 26.5 27.9 ▲ 43.4
8 野家 龍治 59.6 ▲ 59.1 ▲ 115.7 9.5 16.6 ▲ 89.1
9 及川 慶次 17.8 7.6 ▲ 20.5 ▲ 29.7 ▲ 82.0 ▲ 106.8
10 瀧田 亮 ▲ 68.0 ▲ 10.5 ▲ 2.7 27.1 ▲ 61.3 ▲ 115.4
11 佐藤 晃大 18.1 ▲ 36.7 6.3 ▲ 36.6 ▲ 67.8 ▲ 116.7
12 吉田 勝弥 12.0 ▲ 11.0 ▲ 89.6 ▲ 57.2 15.8 ▲ 130.0

東北プロリーグ 成績表/第25期東北プロリーグ 後期最終節成績表

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 井上 美里 82.7 2.8 67.2 ▲ 8.6 8.7 152.8
2 早川 林香 17.2 19.2 ▲ 54.8 102.7 6.5 90.8
3 神藤 極 3.9 49.8 ▲ 34.8 31.9 38.4 89.2
4 藤本 修二 ▲ 38.1 48.7 38.2 ▲ 15.2 38.8 72.4
5 椎名 斗南 33.2 ▲ 22.5 ▲ 19.7 28.8 32.0 51.8
6 杜 麻沙也 ▲ 31.3 29.3 ▲ 54.4 54.7 36.6 34.9
7 大里 奈美 50.9 ▲ 35.6 30.2 ▲ 40.8 0.0 4.7
8 遠藤 昭太 3.2 25.5 ▲ 62.4 38.6 ▲ 9.3 ▲ 4.4
9 粕谷 勇吉 62.4 ▲ 80.6 61.4 ▲ 2.5 ▲ 53.6 ▲ 12.9
10 東 幸一郎 ▲ 11.3 28.6 ▲ 25.2 ▲ 58.5 50.4 ▲ 16.0
11 皆川 直毅 ▲ 11.2 ▲ 11.9 ▲ 4.2 ▲ 66.3 46.0 ▲ 47.6
12 泉 亮太 ▲ 53.4 ▲ 27.1 12.6 8.1 4.3 ▲ 55.5
13 武藤 武 11.8 ▲ 13.2 9.4 ▲ 8.2 ▲ 98.1 ▲ 98.3
14 栗林 明 ▲ 71.8 ▲ 13.0 28.5 ▲ 45.6 ▲ 7.7 ▲ 109.6
15 石井 良樹 ▲ 51.2 ▲ 0.1 ▲ 12.0 ▲ 39.1 ▲ 93.0 ▲ 195.4

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 菊田 政俊 49.4 ▲ 2.5 28.8 80.9 48.1 204.7
2 山下 敬介 10.2 47.0 71.1 6.0 36.9 171.2
3 石森 隆雄 35.5 30.5 43.0 ▲ 6.9 ▲ 9.2 92.9
4 安ヶ平 浩希 ▲ 25.9 24.0 38.9 ▲ 51.5 93.0 78.5
5 新田 大輔 ▲ 59.0 33.5 67.1 82.1 ▲ 75.8 47.9
6 千田 諒 ▲ 40.0 18.0 ▲ 32.4 2.8 53.8 2.2
7 佐々木 啓文 ▲ 9.7 ▲ 40.8 5.7 ▲ 26.5 27.9 ▲ 43.4
8 野家 龍治 59.6 ▲ 59.1 ▲ 115.7 9.5 16.6 ▲ 89.1
9 及川 慶次 17.8 7.6 ▲ 20.5 ▲ 29.7 ▲ 82.0 ▲ 106.8
10 瀧田 亮 ▲ 68.0 ▲ 10.5 ▲ 2.7 27.1 ▲ 61.3 ▲ 115.4
11 佐藤 晃大 18.1 ▲ 36.7 6.3 ▲ 36.6 ▲ 67.8 ▲ 116.7
12 吉田 勝弥 12.0 ▲ 11.0 ▲ 89.6 ▲ 57.2 15.8 ▲ 130.0

第4期関西覇皇トーナメント 決勝成績表

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計
優勝 秋山 淑子 26.2 8.6 ▲ 7.9 34.3 61.2
2 仁科 健一郎 13.2 22.6 ▲ 14.3 ▲ 8.0 13.5
3 藤川 議次 ▲ 23.5 1.7 5.2 ▲ 5.3 ▲ 21.9
4 稲岡 ミカ ▲ 15.9 ▲ 32.9 17.0 ▲ 21.0 ▲ 52.8

関西プロリーグ 成績表/第4期関西覇皇トーナメント 決勝成績表

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計
優勝 秋山 淑子 26.2 8.6 ▲ 7.9 34.3 61.2
2 仁科 健一郎 13.2 22.6 ▲ 14.3 ▲ 8.0 13.5
3 藤川 議次 ▲ 23.5 1.7 5.2 ▲ 5.3 ▲ 21.9
4 稲岡 ミカ ▲ 15.9 ▲ 32.9 17.0 ▲ 21.0 ▲ 52.8

中級/第121回:中級講座『入りかた』 仲田 加南

麻雀ファンの皆様こんにちは!
(第4期・11期)女流桜花の仲田加南です。
久しぶりのタイトル獲得で、絶好調の私ではありますが、昔から人に何かを教えたりするのは苦手でして、そして、そもそも私自身が未熟な部分も多いので、この依頼を引き受けるかどうか非常に迷いました。
しかしせっかくいただいたチャンスなので、一生懸命言葉にしてお伝えしてみようと思います。
拙い文章になると思いますが、これから数ヶ月間お付き合いお願い致します。
私がとにかく一番大事に思うこと。
それが「入りかた」です。
勝てた日はこれが良かったし、負けた日はこれが悪かったと、いつも思っています。
たくさんある反省点の中で、一番のチェック項目ですね。
そんな大事なことなのに、何故いつもちゃんとやらないの・・・?
それはこれをしっかり意識するようになってから(今まで決めがゆるかった)まだ日が浅いからなのと、分かっていても誘惑に負けることがあるからです。
誘惑に負けた例を挙げると、女流桜花決勝3日目。
 
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起家でチーテンの2,000オールをアガるんですが、自分で「チー」と言った瞬間に、『あ、今日は負けるかもな』と正直思いました。
そのくらい悪い入りかただったと思います。
※タンヤオドラドラの1シャンテンで、いくら薄い二筒五筒とはいえ、いくらライバルの魚谷プロの仕掛けがあるからとはいえ、いくら総合トップ目の最終日とはいえ、まだ拾ってはいけない2,000オールだったと後悔しています。
もちろん、このせいだけとは言えませんが、これが沈みの3着スタートとなり、苦しい1日となりました。
逆に良かった1日目と2日目の入りかたは、
≪1日目≫リーチを受けて、受け気味に回り、テンパイ。
 
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そして次局またリーチを受けて、同時にテンパイで追いかけリーチ→1,000オールツモ。
 
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≪2日目≫南家の松岡さんの1人テンパイで流局。(メンゼン、受け気味)
 
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次局は全員ノーテンで流局。(メンゼン、受け気味)
 
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そして東3局、発をポンした宮内プロから出たドラの七索をポンしてテンパイ→7,700出アガリ。
 
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3日間全て私のアガリからスタートしているのは結果論で、ツイてるだけだと思いますが、1日目と2日目は慎重に受けから入って、行ける時が来たら行く、という自然な入りをしているんです。
最初からバタついてないんです。
人によっては、3日目のチーテン2,000オールも自然でしょ?と思うかもしれないし、実際に同じことをするプロも多いかもしれません。
でも東1局親番のこの手を、
七万七万八万三索四索八索八索八索三筒四筒四筒五筒六筒  ドラ七万
自ら2,000オールにしてしまうのは違うと思うんです。
麻雀においての基本は、見える最大限の打点を目指すこと。
しかしそこに点棒状況があったり、場況があったり、他者の攻撃があったりで、それに伴い、徐々に妥協したり折り合いを付けながら、最善の選択を続けるものだと思います。
ヨーイドンのフラットな状況においては、よほどのことがない限り、基本に忠実に、大事に手を進めていくことが大前提だと、私は思います。
例えば、たくさん勝ちたい、勝たなければいけない条件戦の試合。
少しでも多く加点したいからといって、普段しないリーチを最初からする行為、ローハンド(見合っていない)なのに最初から強気で押す行為、それは違うと思うんです。
勝ちたい日こそ、落ち着いた丁寧な入りかたをして、徐々に攻撃を強めていくことをおすすめします。
ホップ、ステップ、ジャンプ。
いきなりは飛べません。
1半荘は10局くらいあるものです。最初の何局かは、助走に使う気持ちでゆったりとやった方が上手くいくケースが多いのです。
次回は『入りかた②~入れなかったとき』を予定しています。

天空麻雀18 男性大会決勝レポート 井出 康平

天空麻雀も今回で18回目を迎えた。
プロ同士の対局で赤を導入しているのも珍しく、とにかく高打点が飛び交う。
そんな派手さも天空麻雀の魅力だろう。

今大会、初めてこの場に立たせて頂いたのだが、小島武夫プロ、森山会長、荒正義プロ。こんな凄いメンバーと打てる機会などそうはないだろう。
さらに、瀬戸熊直樹プロ、勝又健志プロ、佐々木寿人プロ、そして同じく初出場の白鳥翔プロ。燃えないわけがない。何とか自分らしく結果を出したい。そんな想いを抱いて臨んだ予選。

 

100

 

対戦メンバーはこちら。
 

100

 

小島武夫プロ
勝又健志プロ
佐々木寿人プロ

ジリジリした展開の中、何とか予選を通過し準決勝にコマを進めることができた。
続く準決勝のメンバーはこちら。

 

100

 

小島武夫プロ
荒正義プロ
白鳥翔プロ

東2局に白鳥プロとのリーチ合戦に破れ、そのまま白鳥プロのペースに。
悔しいが、僕の初出場はここで敗退となった。
そして、第18回天空麻雀の決勝メンバーはこちら。
 

100

 
小島武夫プロ
森山茂和プロ
佐々木寿人プロ
白鳥翔プロ

なんと、今回初出場の白鳥プロを除いた3名は過去の優勝経験者。それも3人合わせると開催の半分以上の優勝回数となっている。
実力、相性、共に優れたこの3者に白鳥プロはどう挑むのか。

開局、西家の白鳥プロが2枚目の西を鳴きこの形。

二万三万四万赤五万六万四索五索八索九索九索  ポン西西西  ドラ八索

ここに小島プロから暗カンが入り新ドラが四万に。その同巡、白鳥プロが四万を引き一気にチャンス手に。
しかし、白鳥プロに意地悪なツモがくる。

二万三万四万四万赤五万六万四索五索九索九索  ポン西西西  ツモ赤五索

三索が3枚と六索が2枚場に切れているためシャンポンに待ち変えする。
白鳥プロらしい冷静な選択だと思っていたら、親の小島プロから強烈なリーチがかかる。

四万五万六万七万八万九万東東北北  暗カン牌の背南南牌の背  リーチ

捨て牌も派手で、マンズのホンイツ濃厚だが、開局から勝負を決めにいった気合のリーチ。
ここで白鳥プロは4枚目の三索を引きアガリ逃しとなる。更にマンズの無筋を掴み撤退。
ここは小島プロの1人テンパイとなる。

東1局1本場も手がぶつかる。
まずは白鳥プロが戦略の入った先制リーチ。

二万三万四万三索四索四索五索五索六索二筒四筒八筒八筒  リーチ  ドラ中

そこに森山プロもドラを重ねて勝負。

二万二万四索四索五索五索五筒赤五筒六筒北北中中

森山プロはさすがにヤミテン。更に佐々木プロが被せてくる。

七索七索七索三筒三筒四筒五筒六筒六筒七筒八筒白白  リーチ

このリーチに、ヤミテンに構えていた森山プロが白を一発キャッチ!
現状満貫テンパイの森山プロ。いくのか引くのか!

序盤から全員が手をぶつけ合う激しい展開に!
果たしてこのあとどうなるのか!?熱き戦いを是非本編でお楽しみください!

特集企画/天空麻雀18 男性大会決勝レポート 井出 康平

天空麻雀も今回で18回目を迎えた。
プロ同士の対局で赤を導入しているのも珍しく、とにかく高打点が飛び交う。
そんな派手さも天空麻雀の魅力だろう。
今大会、初めてこの場に立たせて頂いたのだが、小島武夫プロ、森山会長、荒正義プロ。こんな凄いメンバーと打てる機会などそうはないだろう。
さらに、瀬戸熊直樹プロ、勝又健志プロ、佐々木寿人プロ、そして同じく初出場の白鳥翔プロ。燃えないわけがない。何とか自分らしく結果を出したい。そんな想いを抱いて臨んだ予選。
 
100
 
対戦メンバーはこちら。
 
100
 
小島武夫プロ
勝又健志プロ
佐々木寿人プロ
ジリジリした展開の中、何とか予選を通過し準決勝にコマを進めることができた。
続く準決勝のメンバーはこちら。
 
100
 
小島武夫プロ
荒正義プロ
白鳥翔プロ
東2局に白鳥プロとのリーチ合戦に破れ、そのまま白鳥プロのペースに。
悔しいが、僕の初出場はここで敗退となった。
そして、第18回天空麻雀の決勝メンバーはこちら。
 
100
 
小島武夫プロ
森山茂和プロ
佐々木寿人プロ
白鳥翔プロ
なんと、今回初出場の白鳥プロを除いた3名は過去の優勝経験者。それも3人合わせると開催の半分以上の優勝回数となっている。
実力、相性、共に優れたこの3者に白鳥プロはどう挑むのか。
開局、西家の白鳥プロが2枚目の西を鳴きこの形。
二万三万四万赤五万六万四索五索八索九索九索  ポン西西西  ドラ八索
ここに小島プロから暗カンが入り新ドラが四万に。その同巡、白鳥プロが四万を引き一気にチャンス手に。
しかし、白鳥プロに意地悪なツモがくる。
二万三万四万四万赤五万六万四索五索九索九索  ポン西西西  ツモ赤五索
三索が3枚と六索が2枚場に切れているためシャンポンに待ち変えする。
白鳥プロらしい冷静な選択だと思っていたら、親の小島プロから強烈なリーチがかかる。
四万五万六万七万八万九万東東北北  暗カン牌の背南南牌の背  リーチ
捨て牌も派手で、マンズのホンイツ濃厚だが、開局から勝負を決めにいった気合のリーチ。
ここで白鳥プロは4枚目の三索を引きアガリ逃しとなる。更にマンズの無筋を掴み撤退。
ここは小島プロの1人テンパイとなる。
東1局1本場も手がぶつかる。
まずは白鳥プロが戦略の入った先制リーチ。
二万三万四万三索四索四索五索五索六索二筒四筒八筒八筒  リーチ  ドラ中
そこに森山プロもドラを重ねて勝負。
二万二万四索四索五索五索五筒赤五筒六筒北北中中
森山プロはさすがにヤミテン。更に佐々木プロが被せてくる。
七索七索七索三筒三筒四筒五筒六筒六筒七筒八筒白白  リーチ
このリーチに、ヤミテンに構えていた森山プロが白を一発キャッチ!
現状満貫テンパイの森山プロ。いくのか引くのか!
序盤から全員が手をぶつけ合う激しい展開に!
果たしてこのあとどうなるのか!?熱き戦いを是非本編でお楽しみください!

コラム『グランプリレポート』

鳳凰位決定戦翌日、新設されたJPML WRCリーグ決勝戦が行われ今年度の公式戦全日程を終えました。

そして残すは年度末のグランプリMAXのみとなりました。
今年1年間誰が一番活躍したのかこのグランプリMAXを見れば分かります。
それでは早速、メンバーをご覧いただきましょう。

 

一次トーナメント2月18日(土)

A卓
森山茂和(九段シード)
前田直哉(ランキング第10位14,700P)
HIRO柴田(ランキング第11位14,700P)
山井弘(ランキング第20位12820)

B卓
荒正義(九段シード)
櫻井秀樹(ランキング第9位16,100P)
優木美智(ランキング第12位14,605P)
望月正継(ランキング第19位13,000P)

C卓
古川孝次(九段シード)
和久津晶(ランキング第13位14,250P)
紺野真太郎(ランキング第18位13,250P)
?????(地方チャンピオン)

D卓
沢崎誠(九段シード)
庄田祐生(チャンピオンズリーグ)
仁平宣明(ランキング第14位14,200P)
佐々木寿人(ランキング第17位13,390P)

E卓
瀬戸熊直樹(九段シード)
藤井宋勝(新人王)
魚谷侑未(ランキング第15位13,800P)
内川幸太郎(ランキング第16位13,650P)

各卓に九段シードがどっしりと構え、新人王、チャンピオンズリーグがこの一次予選から登場します。
グランプリ常連組の中、今年大活躍した1人がいますね。
優木美智は春のマスターズファイナリスト、王位戦でも準決勝まで進みプロアマ混合戦で共に素晴らしい成績を収め12位での進出となりました。
そしてもう1名地方チャンピオン枠です。各地方、本部支部のチャンピオンと、ランキング21位の石渡正志を加えた8名によるワンデーマッチ(2月17日金曜13:00連盟チャンネルにて生放送)優勝者がC卓へと進みます。グランプリオープニングマッチといっても過言ではないでしょう。

A卓西野拓也(北海道プロリーグ優勝) VS花岡章生(関西プロリーグ優勝) VS寺戸孝志(中部プロリーグ優勝) VS井上美里(東北プロリーグ優勝)

B卓塚本将之(九州プロリーグ優勝)VS山本拓哉(静岡プロリーグ優勝) VS吉田幸雄(北関東プロリーグ優勝) VS石渡正志(東京本部ランキング次点)

そして翌日二次トーナメント2月19日(日)

A卓
小島武夫(名誉シード)
山口大和(ランキング第8位16,450P)日本オープン

B卓
仲田加南(女流桜花シード)
羽山真生(ランキング第7位17,130P)

C卓
宮内こずえ(プロクイーンシード)
柴田吉和(ランキング第6位17,340P)

D卓
ダンプ大橋(ランキング第2位19,700P)
吉田直(ランキング第5位17,900P)

E卓
伊藤優孝(ランキング第3位19,600P)
近藤久春(ランキング第4位19,400P)

この二次トーナメントでは各タイトル決勝進出者が入ってきています。
グランプリ初出場は日本オープンを取った山口大和です。

各卓2位までが1つ上のステージに進みます。そしていよいよベスト16です。

A卓
灘麻太郎(前年度優勝シード)

B卓
前原雄大(現・鳳凰位)

C卓
藤崎智(現・十段位)
勝又健志(ランキング第1位23,600P)

D卓
白鳥翔(現・マスターズ)
樋口徹(現・王位)

現G1タイトルホルダーに加え、ポイントランキング1位の勝又がここからのシードです。
今年は一体誰が最後に笑うのでしょうか!!!

参考までにポイントランキング上位者です。

藤崎智33,800十段
前原雄大27,000鳳凰位
白鳥翔25,200マスターズ
勝又健志23,600
樋口徹20,970王位
ダンプ19,700
伊藤優孝19,600
近藤久春19,400
吉田直17,900
宮内こずえ17,450プロクイーン
柴田吉和17,340
羽山真生17,130JPMLWRC
仲田加南16,910女流桜花
山口大和16,450日本オープン
沢崎誠16,200
櫻井秀樹16,100
古川孝次16,000
瀬戸熊直樹15,400
前田直哉14,700
HIRO柴田14,700
優木美智14,605
和久津晶14,250
仁平宣明14,200
魚谷侑未13,800
内川幸太郎13,650
佐々木寿人13,390
紺野真太郎13,250
望月雅継13,000
荒正義13,000
山井弘12,820(ここまでがGPボーダー)
石渡正志12,700(次点の為地方チャンピオン大会へ)
猿川真寿12,700
上田直樹12,606
小川尚哉12,580
吉田幸雄12,550
中村慎吾12,430
宮内崇成12,258
西川淳12,200
古橋崇志12,150
藤原隆弘12,000
山田浩之11,850
安村浩司11,840
二階堂亜樹11,560

(編集部)

プロ雀士コラム/コラム『グランプリレポート』

鳳凰位決定戦翌日、新設されたJPML WRCリーグ決勝戦が行われ今年度の公式戦全日程を終えました。
そして残すは年度末のグランプリMAXのみとなりました。
今年1年間誰が一番活躍したのかこのグランプリMAXを見れば分かります。
それでは早速、メンバーをご覧いただきましょう。
 
一次トーナメント2月18日(土)
A卓
森山茂和(九段シード)
前田直哉(ランキング第10位14,700P)
HIRO柴田(ランキング第11位14,700P)
山井弘(ランキング第20位12820)
B卓
荒正義(九段シード)
櫻井秀樹(ランキング第9位16,100P)
優木美智(ランキング第12位14,605P)
望月正継(ランキング第19位13,000P)
C卓
古川孝次(九段シード)
和久津晶(ランキング第13位14,250P)
紺野真太郎(ランキング第18位13,250P)
?????(地方チャンピオン)
D卓
沢崎誠(九段シード)
庄田祐生(チャンピオンズリーグ)
仁平宣明(ランキング第14位14,200P)
佐々木寿人(ランキング第17位13,390P)
E卓
瀬戸熊直樹(九段シード)
藤井宋勝(新人王)
魚谷侑未(ランキング第15位13,800P)
内川幸太郎(ランキング第16位13,650P)
各卓に九段シードがどっしりと構え、新人王、チャンピオンズリーグがこの一次予選から登場します。
グランプリ常連組の中、今年大活躍した1人がいますね。
優木美智は春のマスターズファイナリスト、王位戦でも準決勝まで進みプロアマ混合戦で共に素晴らしい成績を収め12位での進出となりました。
そしてもう1名地方チャンピオン枠です。各地方、本部支部のチャンピオンと、ランキング21位の石渡正志を加えた8名によるワンデーマッチ(2月17日金曜13:00連盟チャンネルにて生放送)優勝者がC卓へと進みます。グランプリオープニングマッチといっても過言ではないでしょう。
A卓西野拓也(北海道プロリーグ優勝) VS花岡章生(関西プロリーグ優勝) VS寺戸孝志(中部プロリーグ優勝) VS井上美里(東北プロリーグ優勝)
B卓塚本将之(九州プロリーグ優勝)VS山本拓哉(静岡プロリーグ優勝) VS吉田幸雄(北関東プロリーグ優勝) VS石渡正志(東京本部ランキング次点)
そして翌日二次トーナメント2月19日(日)
A卓
小島武夫(名誉シード)
山口大和(ランキング第8位16,450P)日本オープン
B卓
仲田加南(女流桜花シード)
羽山真生(ランキング第7位17,130P)
C卓
宮内こずえ(プロクイーンシード)
柴田吉和(ランキング第6位17,340P)
D卓
ダンプ大橋(ランキング第2位19,700P)
吉田直(ランキング第5位17,900P)
E卓
伊藤優孝(ランキング第3位19,600P)
近藤久春(ランキング第4位19,400P)
この二次トーナメントでは各タイトル決勝進出者が入ってきています。
グランプリ初出場は日本オープンを取った山口大和です。
各卓2位までが1つ上のステージに進みます。そしていよいよベスト16です。
A卓
灘麻太郎(前年度優勝シード)
B卓
前原雄大(現・鳳凰位)
C卓
藤崎智(現・十段位)
勝又健志(ランキング第1位23,600P)
D卓
白鳥翔(現・マスターズ)
樋口徹(現・王位)
現G1タイトルホルダーに加え、ポイントランキング1位の勝又がここからのシードです。
今年は一体誰が最後に笑うのでしょうか!!!
参考までにポイントランキング上位者です。
藤崎智33,800十段
前原雄大27,000鳳凰位
白鳥翔25,200マスターズ
勝又健志23,600
樋口徹20,970王位
ダンプ19,700
伊藤優孝19,600
近藤久春19,400
吉田直17,900
宮内こずえ17,450プロクイーン
柴田吉和17,340
羽山真生17,130JPMLWRC
仲田加南16,910女流桜花
山口大和16,450日本オープン
沢崎誠16,200
櫻井秀樹16,100
古川孝次16,000
瀬戸熊直樹15,400
前田直哉14,700
HIRO柴田14,700
優木美智14,605
和久津晶14,250
仁平宣明14,200
魚谷侑未13,800
内川幸太郎13,650
佐々木寿人13,390
紺野真太郎13,250
望月雅継13,000
荒正義13,000
山井弘12,820(ここまでがGPボーダー)
石渡正志12,700(次点の為地方チャンピオン大会へ)
猿川真寿12,700
上田直樹12,606
小川尚哉12,580
吉田幸雄12,550
中村慎吾12,430
宮内崇成12,258
西川淳12,200
古橋崇志12,150
藤原隆弘12,000
山田浩之11,850
安村浩司11,840
二階堂亜樹11,560
(編集部)

Mr.Xの連盟Weekly!

100

 

 

【第33期鳳凰位は前原雄大!】

100

最終戦前に追いつめられる前原

各選手、それぞれ見せ場はあったが、難しい勝負所を制した前原が第33期鳳凰位を獲得した!

 

100

表彰式

 

100

佐々木寿人もチームガラクタ(会員2名)総帥の勝利を喜んでいたようだ。
嬉し過ぎて、飲み過ぎて、この後スマホを紛失してしまう。

100

勝利してもなお反省の総帥。
最終日の観戦記(執筆:瀬戸熊直樹)も楽しみだ。
次回は誰が挑戦権を得るのだろうか?

 

100
100

トロフィーを置いた位置が、カメラにモロ被りのお茶目な総帥と、成り行き任せの司会者。

100

そのままインタビューを続けようとする、お茶目な総帥と、ネクタイが曲がった司会者。

100
100

 

【Battle of generation】

昨日行われたBattle of generation B卓。
HIRO柴田vs望月雅継vs山田浩之vs山井弘

ルール:WRC世界選手権ルール
システム:半荘3回戦を行いトータル1位が代表決定戦へ進出

 

A卓からは西川淳が勝ち上がっている。
40代決定戦で待つ藤崎への挑戦権を得たのは山田浩之!

100

 

連盟チャンネルはこちら

麻雀Battle of generationとは?
”最強の世代を決める闘い”
それが麻雀Battle of generation!!
40代予選はABCの3卓に分かれ、1位を取った者のみが藤崎智十段位の待ち受ける代表決定戦に進出となる!!
今もっとも強い世代とは!?

【第1期JPML WRCリーグ】

100

(優勝:羽山 真生 後列左から菊原 真人、勝又 健志、中村 慎吾)

 

記念すべき第1期の優勝は羽山真生となった!
羽山は第22.23期の王位を獲得したのがプロ入りする10年近く前と、競技麻雀歴は長い。
私が最初に会ったのも王位戦の会場だったかな!?

100

 

羽山真生、読みは(はやま まこと)
同じ書きで黒木真生がいるがこちらは(まさお)である。

100

 

 

 

【皇帝位】

九州リーグの決定戦。「皇帝位決定戦」を制したのは塚本将之だ!

100

 

100

 

100

 

 

 

【地方リーグチャンピオンシップ】

浜上文吾、安東裕允、 中尾多門を抑えて九州リーグ優勝を決めた塚本は、 2月17日に開催される、 地方リーグchampionshipに出場が決定。
これですべての選手が出揃ったことになる。

2月17日(金)13時配信開始
A卓
西野拓也(北海道プロリーグ優勝)
花岡章生(関西プロリーグ優勝)
寺戸孝志(中部プロリーグ優勝)
井上美里(東北プロリーグ優勝)

B卓
塚本将之(九州プロリーグ優勝)
山本拓哉(静岡プロリーグ優勝)
吉田幸雄(北関東プロリーグ優勝)
石渡正志(東京本部ランキング次点)

実況:日吉辰哉
解説:瀬戸熊直樹
ルール:日本プロ麻雀連盟Aルール
システム:各卓2回戦を行い上位2名が決勝戦進出、 決勝は1回戦で優勝者を決める
優勝者には麻雀グランプリMAX1次予選への出場権が与えられる

北は北海道、南は九州。 毎月東京に通う地方リーグ所属の選手たちの労力は計り知れない。
短い対局ではあるが、後悔のない麻雀を打ってほしい。

 

 

【第7期麻雀グランプリMAX 組み合わせ決定!】

一次予選 2月18日(土) じゃん亭
A卓:森山茂和(九段シード) vs 前田直哉(P10位) vs HIRO柴田(P11位) vs 山井弘(P20位)
B卓:荒正義(九段シード) vs 櫻井秀樹(P9位) vs 優木美智(P12位) vs 望月雅継(P19位)
C卓:古川孝次(九段シード) vs 和久津晶(P13位) vs 紺野真太郎(P18位) vs 地方リーグチャンピオンシップ優勝者
D卓:沢崎誠(九段シード) vs 藤井崇勝(新人王) vs 仁平宣明(P14位) vs 佐々木寿人(P17位)
E卓:瀬戸熊直樹(九段シード) vs 庄田祐生(チャンピオンズリーグ) vs 魚谷侑未(P15位) vs 内川幸太郎(P16位)

二次予選 2月19日(日) じゃん亭
A卓:小島武夫(特別シード) vs 山口大和(P8位) vs ??? vs ???
B卓:仲田加南(女流桜花) vs 羽山真生(P7位) vs ??? vs ???
C卓:宮内こずえ(プロクイーン) vs 柴田吉和(P6位) vs ??? vs ???
D卓:ダンプ大橋(P2位) vs 吉田直(P5位) vs ??? vs ???
E卓:伊藤優孝(P3位) vs 近藤久春(P4位) vs ??? vs ???

ベスト16 2月27日(月)~ 夏目坂スタジオ
A卓:灘麻太郎(前年度優勝) vs ??? vs ??? vs ???
B卓:前原雄大(鳳凰位) vs ??? vs ??? vs ???
C卓:藤崎智(十段位) vs 勝又健志(P1位) vs ??? vs ???
D卓:白鳥翔(マスターズ) vs 樋口徹(王位) vs ??? vs ???

 

 

【初実況から決勝まで】

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良いところまで勝ち上がったが、惜しくも敗退してしまった。
そんな若手には「いい経験になった」とか「負けも財産」 と声がかかる。
実況の仕事だって同じように、勝ったり負けたり。
元々声の仕事をしているという理由で、 いきなり本番にぶつけられた彼女もまた、 良い経験になったことだろう。
 
 
 
 
 

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プロ雀士コラム/Mr.Xの連盟Weekly!

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【第33期鳳凰位は前原雄大!】

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最終戦前に追いつめられる前原

各選手、それぞれ見せ場はあったが、難しい勝負所を制した前原が第33期鳳凰位を獲得した!
 

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表彰式

 

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佐々木寿人もチームガラクタ(会員2名)総帥の勝利を喜んでいたようだ。
嬉し過ぎて、飲み過ぎて、この後スマホを紛失してしまう。

100

勝利してもなお反省の総帥。
最終日の観戦記(執筆:瀬戸熊直樹)も楽しみだ。
次回は誰が挑戦権を得るのだろうか?
 

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トロフィーを置いた位置が、カメラにモロ被りのお茶目な総帥と、成り行き任せの司会者。

100

そのままインタビューを続けようとする、お茶目な総帥と、ネクタイが曲がった司会者。

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【Battle of generation】
昨日行われたBattle of generation B卓。
HIRO柴田vs望月雅継vs山田浩之vs山井弘
ルール:WRC世界選手権ルール
システム:半荘3回戦を行いトータル1位が代表決定戦へ進出
 
A卓からは西川淳が勝ち上がっている。
40代決定戦で待つ藤崎への挑戦権を得たのは山田浩之!

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連盟チャンネルはこちら
麻雀Battle of generationとは?
”最強の世代を決める闘い”
それが麻雀Battle of generation!!
40代予選はABCの3卓に分かれ、1位を取った者のみが藤崎智十段位の待ち受ける代表決定戦に進出となる!!
今もっとも強い世代とは!?
【第1期JPML WRCリーグ】

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(優勝:羽山 真生 後列左から菊原 真人、勝又 健志、中村 慎吾)

 
記念すべき第1期の優勝は羽山真生となった!
羽山は第22.23期の王位を獲得したのがプロ入りする10年近く前と、競技麻雀歴は長い。
私が最初に会ったのも王位戦の会場だったかな!?

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羽山真生、読みは(はやま まこと)
同じ書きで黒木真生がいるがこちらは(まさお)である。

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【皇帝位】
九州リーグの決定戦。「皇帝位決定戦」を制したのは塚本将之だ!

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【地方リーグチャンピオンシップ】
浜上文吾、安東裕允、 中尾多門を抑えて九州リーグ優勝を決めた塚本は、 2月17日に開催される、 地方リーグchampionshipに出場が決定。
これですべての選手が出揃ったことになる。
2月17日(金)13時配信開始
A卓
西野拓也(北海道プロリーグ優勝)
花岡章生(関西プロリーグ優勝)
寺戸孝志(中部プロリーグ優勝)
井上美里(東北プロリーグ優勝)
B卓
塚本将之(九州プロリーグ優勝)
山本拓哉(静岡プロリーグ優勝)
吉田幸雄(北関東プロリーグ優勝)
石渡正志(東京本部ランキング次点)
実況:日吉辰哉
解説:瀬戸熊直樹
ルール:日本プロ麻雀連盟Aルール
システム:各卓2回戦を行い上位2名が決勝戦進出、 決勝は1回戦で優勝者を決める
優勝者には麻雀グランプリMAX1次予選への出場権が与えられる
北は北海道、南は九州。 毎月東京に通う地方リーグ所属の選手たちの労力は計り知れない。
短い対局ではあるが、後悔のない麻雀を打ってほしい。
 
 
【第7期麻雀グランプリMAX 組み合わせ決定!】
一次予選 2月18日(土) じゃん亭
A卓:森山茂和(九段シード) vs 前田直哉(P10位) vs HIRO柴田(P11位) vs 山井弘(P20位)
B卓:荒正義(九段シード) vs 櫻井秀樹(P9位) vs 優木美智(P12位) vs 望月雅継(P19位)
C卓:古川孝次(九段シード) vs 和久津晶(P13位) vs 紺野真太郎(P18位) vs 地方リーグチャンピオンシップ優勝者
D卓:沢崎誠(九段シード) vs 藤井崇勝(新人王) vs 仁平宣明(P14位) vs 佐々木寿人(P17位)
E卓:瀬戸熊直樹(九段シード) vs 庄田祐生(チャンピオンズリーグ) vs 魚谷侑未(P15位) vs 内川幸太郎(P16位)
二次予選 2月19日(日) じゃん亭
A卓:小島武夫(特別シード) vs 山口大和(P8位) vs ??? vs ???
B卓:仲田加南(女流桜花) vs 羽山真生(P7位) vs ??? vs ???
C卓:宮内こずえ(プロクイーン) vs 柴田吉和(P6位) vs ??? vs ???
D卓:ダンプ大橋(P2位) vs 吉田直(P5位) vs ??? vs ???
E卓:伊藤優孝(P3位) vs 近藤久春(P4位) vs ??? vs ???
ベスト16 2月27日(月)~ 夏目坂スタジオ
A卓:灘麻太郎(前年度優勝) vs ??? vs ??? vs ???
B卓:前原雄大(鳳凰位) vs ??? vs ??? vs ???
C卓:藤崎智(十段位) vs 勝又健志(P1位) vs ??? vs ???
D卓:白鳥翔(マスターズ) vs 樋口徹(王位) vs ??? vs ???
 
 
【初実況から決勝まで】

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良いところまで勝ち上がったが、惜しくも敗退してしまった。
そんな若手には「いい経験になった」とか「負けも財産」 と声がかかる。
実況の仕事だって同じように、勝ったり負けたり。
元々声の仕事をしているという理由で、 いきなり本番にぶつけられた彼女もまた、 良い経験になったことだろう。
 
 
 
 
 

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第33期鳳凰位決定戦 優勝は前原 雄大!

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優勝:前原 雄大 第2位:近藤 久春 第3位:勝又 健志 第4位:古川 孝次

最終日終了時成績

前原雄大 +43.6P
近藤久春 +16.8P
勝又健志 +16.1P
古川孝次 ▲98.5P

 

連盟インフォメーション/第33期鳳凰位決定戦 優勝は前原 雄大!

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優勝:前原 雄大 第2位:近藤 久春 第3位:勝又 健志 第4位:古川 孝次
最終日終了時成績

前原雄大 +43.6P
近藤久春 +16.8P
勝又健志 +16.1P
古川孝次 ▲98.5P