第15期北陸リーグ 最終節レポート

2017年2月2日

第15期北陸リーグも第5節を迎え、この日でいよいよ4名の決勝進出者が決定する。
現在上位陣にとっては予選通過は勿論の事、決勝は通過順にアドバンテージ(1位通過:40P、2位:20P、3位:10P、4位:0P)があるため、決勝を少しでも有利に進めるべく、出来る限り上位で通過を果たしたいもの。
また当落線上の方は何としても卓内トップを獲得し、4つの椅子に食い込みたい。
そして、決勝進出がかなり厳しい、後方に位置する方は、何をテーマにして残り半荘4回戦を打ち切るか?
これはこれで非常に難しい。
あくまでも最後の1局まで粘り続けるか?せめてトータルポイントをプラスにして終わらせるか?または1回でも多くのトップを取って、来期の自分の打法に繋げようか?
20人いれば20通りの考え方があって良い、と私は思う。
いずれにしても、「歪みの無いように一生懸命打つ事」が大切でなかろうか。
各卓各自、半年間の集大成となる熱戦が繰り広げられた。

先ず、堂々の予選トップ通過者は藤本。
1回戦いきなり倍満をアガリ。

二筒二筒二筒三筒四筒四筒五筒八筒八筒八筒  チー八筒 左向き七筒 上向き九筒 上向き  ツモ六筒  ドラ八筒

チンイツドラ4という痛烈なアガリ。
他3者の出鼻をくじくには充分のアガリで、1戦はこのまま1浮きのトップを取り、トータルポイントを182Pまで伸ばし、前節の2から見事トップ通過を果たした。
私は常々、予選・決勝戦ともに最終日に結果をしっかりと出せるのが「真の強者」だと思っているのだが、藤本はまさにその強者であり、優勝候補一番手である事は間違いない。決勝も藤本を中心に展開していくものと予想される。

次に2通過と続いたのは押川さん。
参加人数21名中唯一全節プラスと、抜群の安定感を誇っての決勝進出。
この日も1戦の親で

七万八万九万東東北北  ポン白白白  ポン南南南  ロン北

この親満をきっちりアガリップ。2回戦も2着と名目通りの結果を残して、勝ち上がりを決めた。
決勝進出は第13期の優勝以来これで実に3期連続で、再びの栄光を目指す。

3位通過は私、浦田。
前節首位に立ち、意気揚々とトップ通過を目論むも、あえなくの3位となった。
2回戦、東1局に高出さんにメンタンピンツモ三色の6,000オールを決められるも、東2局に6,000オールをツモり返す。

二索二索三索三索四索四索七索八索九索北北白白  ツモ白  ドラ八筒

誰が打ってもこの手順になる8巡目の僥幸の親ッパネ。
本来ならここからエンジン全開になるところだが、ここから森田さんに3,900と8,000を立て続けに献上し、終わってみれば森田さんの1人浮きトップ。一時44,000点のトップ目だった私は沈んでしまう。
乱打戦だったとはいえ、6,000オールを引いてのマイナスはこれまで経験した記憶がなく、正直堪えてしまった。
この半荘が響き、結局③②②④とポイントを伸ばせずの1日であった。
決勝戦では、守りの重要性、バランスを今一度確認して、守りからリズムを作る、しっかりとした麻雀を打ち、第1節レポートで公言した「優勝宣言」を是非とも実現させたい。

ここまでの上位陣は前節の成績に比例しての勝ち上がりとなったが、最後の4つ目の椅子に波乱が起こる。
前節トータル4位の光岡さんと5位の小泉さん。
2人の差は最終4回戦を前にして、
光岡さん112.9P
小泉さん72.1P
その差は40.8Pで、勿論逆転が不可能な点差ではないが、直接対決でもないため、半荘1回ではなかなか厳しい点差ともいえた。
ましてや一般参加ながら過去3回の優勝経験を持つ安定感抜群の光岡さんだけに、ここはそのまま順当に行くか?と思っていたが、最終戦に小泉さんが大爆発。
1人浮きの45Pを叩き出し、光岡さんを捲り、まさかの逆転劇となった。
つくづく麻雀とは最後の最後まで分からない、怖い競技だと改めて痛感させられた。

惜しくも次点で予選敗退した光岡さんのトータルポイントは102.6P。
普通ならば充分に通過してもおかしくないポイントではあるが、今期は不運にもボーダーが非常に高く、無念の結果となった。
(ちなみに前期の予選通過ラインが64.0P)

ここで、もう1人だけ選手をご紹介させて頂く。

◯後藤正博(第22期生、二段、血液型B型、好きな手役→リーチ)
彼は今からさかのぼること12年前の2005年度の歴代麻雀最強位であり、そのタイトルをひっさげてプロの門を叩いたという、経歴の持ち主である。
好きな手役を「リーチ」と挙げる通り、まさに攻撃型のタイプで、北陸を中心に活躍をしてきた。
しかし二ヶ月前に突然脳梗塞を患い緊急入院。当然ながらリーグ戦も途中休場されると思いきや、復活を遂げ、見事最終節まで打ち切った。
普通に競技しているように見えるが、懸命のリハビリの成果であり、それは経験した者しか分からないもの。私なんかが軽々しく語る事は許されないことである。
完全復活を果たし、来期も是非とも活躍して頂きたいと願います。

改めて決勝進出者は下記の四名。
1位通過 藤本 鉄也(プロ) 182.0P
2位通過 押川 憲一(一般) 135.9P
3位通過 浦田 豊人(プロ) 133.0P
4位通過 小泉 陽平(一般) 117.9P

果たして勝利の女神は誰のもとに微笑むのだろうか!?
決勝戦は2月12日(日)に行われます。
熱戦をご期待下さい!

北陸リーグ レポート/第15期北陸リーグ 最終節レポート

2017年2月2日
第15期北陸リーグも第5節を迎え、この日でいよいよ4名の決勝進出者が決定する。
現在上位陣にとっては予選通過は勿論の事、決勝は通過順にアドバンテージ(1位通過:40P、2位:20P、3位:10P、4位:0P)があるため、決勝を少しでも有利に進めるべく、出来る限り上位で通過を果たしたいもの。
また当落線上の方は何としても卓内トップを獲得し、4つの椅子に食い込みたい。
そして、決勝進出がかなり厳しい、後方に位置する方は、何をテーマにして残り半荘4回戦を打ち切るか?
これはこれで非常に難しい。
あくまでも最後の1局まで粘り続けるか?せめてトータルポイントをプラスにして終わらせるか?または1回でも多くのトップを取って、来期の自分の打法に繋げようか?
20人いれば20通りの考え方があって良い、と私は思う。
いずれにしても、「歪みの無いように一生懸命打つ事」が大切でなかろうか。
各卓各自、半年間の集大成となる熱戦が繰り広げられた。
先ず、堂々の予選トップ通過者は藤本。
1回戦いきなり倍満をアガリ。
二筒二筒二筒三筒四筒四筒五筒八筒八筒八筒  チー八筒 左向き七筒 上向き九筒 上向き  ツモ六筒  ドラ八筒
チンイツドラ4という痛烈なアガリ。
他3者の出鼻をくじくには充分のアガリで、1戦はこのまま1浮きのトップを取り、トータルポイントを182Pまで伸ばし、前節の2から見事トップ通過を果たした。
私は常々、予選・決勝戦ともに最終日に結果をしっかりと出せるのが「真の強者」だと思っているのだが、藤本はまさにその強者であり、優勝候補一番手である事は間違いない。決勝も藤本を中心に展開していくものと予想される。
次に2通過と続いたのは押川さん。
参加人数21名中唯一全節プラスと、抜群の安定感を誇っての決勝進出。
この日も1戦の親で
七万八万九万東東北北  ポン白白白  ポン南南南  ロン北
この親満をきっちりアガリップ。2回戦も2着と名目通りの結果を残して、勝ち上がりを決めた。
決勝進出は第13期の優勝以来これで実に3期連続で、再びの栄光を目指す。
3位通過は私、浦田。
前節首位に立ち、意気揚々とトップ通過を目論むも、あえなくの3位となった。
2回戦、東1局に高出さんにメンタンピンツモ三色の6,000オールを決められるも、東2局に6,000オールをツモり返す。
二索二索三索三索四索四索七索八索九索北北白白  ツモ白  ドラ八筒
誰が打ってもこの手順になる8巡目の僥幸の親ッパネ。
本来ならここからエンジン全開になるところだが、ここから森田さんに3,900と8,000を立て続けに献上し、終わってみれば森田さんの1人浮きトップ。一時44,000点のトップ目だった私は沈んでしまう。
乱打戦だったとはいえ、6,000オールを引いてのマイナスはこれまで経験した記憶がなく、正直堪えてしまった。
この半荘が響き、結局③②②④とポイントを伸ばせずの1日であった。
決勝戦では、守りの重要性、バランスを今一度確認して、守りからリズムを作る、しっかりとした麻雀を打ち、第1節レポートで公言した「優勝宣言」を是非とも実現させたい。
ここまでの上位陣は前節の成績に比例しての勝ち上がりとなったが、最後の4つ目の椅子に波乱が起こる。
前節トータル4位の光岡さんと5位の小泉さん。
2人の差は最終4回戦を前にして、
光岡さん112.9P
小泉さん72.1P
その差は40.8Pで、勿論逆転が不可能な点差ではないが、直接対決でもないため、半荘1回ではなかなか厳しい点差ともいえた。
ましてや一般参加ながら過去3回の優勝経験を持つ安定感抜群の光岡さんだけに、ここはそのまま順当に行くか?と思っていたが、最終戦に小泉さんが大爆発。
1人浮きの45Pを叩き出し、光岡さんを捲り、まさかの逆転劇となった。
つくづく麻雀とは最後の最後まで分からない、怖い競技だと改めて痛感させられた。
惜しくも次点で予選敗退した光岡さんのトータルポイントは102.6P。
普通ならば充分に通過してもおかしくないポイントではあるが、今期は不運にもボーダーが非常に高く、無念の結果となった。
(ちなみに前期の予選通過ラインが64.0P)
ここで、もう1人だけ選手をご紹介させて頂く。
◯後藤正博(第22期生、二段、血液型B型、好きな手役→リーチ)
彼は今からさかのぼること12年前の2005年度の歴代麻雀最強位であり、そのタイトルをひっさげてプロの門を叩いたという、経歴の持ち主である。
好きな手役を「リーチ」と挙げる通り、まさに攻撃型のタイプで、北陸を中心に活躍をしてきた。
しかし二ヶ月前に突然脳梗塞を患い緊急入院。当然ながらリーグ戦も途中休場されると思いきや、復活を遂げ、見事最終節まで打ち切った。
普通に競技しているように見えるが、懸命のリハビリの成果であり、それは経験した者しか分からないもの。私なんかが軽々しく語る事は許されないことである。
完全復活を果たし、来期も是非とも活躍して頂きたいと願います。
改めて決勝進出者は下記の四名。
1位通過 藤本 鉄也(プロ) 182.0P
2位通過 押川 憲一(一般) 135.9P
3位通過 浦田 豊人(プロ) 133.0P
4位通過 小泉 陽平(一般) 117.9P
果たして勝利の女神は誰のもとに微笑むのだろうか!?
決勝戦は2月12日(日)に行われます。
熱戦をご期待下さい!

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ロン2ファン感謝祭in福岡~第23回リアル麻雀大会~ 吉田 彩乃

今回、ロン2ファン感謝祭in福岡のレポートを担当させて頂きます、九州本部所属、吉田彩乃です。
拙い文章ですが、最後までお付き合い頂けると幸いです。

2016年10月30日。福岡での開催は今回で2回目です。
33名のユーザーさんと、11名のプロ、計44名での素敵な1日となりました。

ロン2ファン感謝祭の募集が始まり、SNSなどでたくさんのお声を頂いていました。
「楽しみにしています!」
「とても緊張していますが、当日はよろしくお願いします!」
「早く当日にならないかなー!」
こんな風に声をかけて頂けることに、私はすでに感動していました。

しかし今回は、楽しみ半分、ドキドキ半分でした。
参加して頂いた方はご存知だと思いますが、当日の司会進行役を任されていたのです。
とてもあがり症な私は、最初皆さんの前で話している間ずっと足が震えていました。
しかし大会が進むにつれ、皆さんとの会話のおかげで緊張もほぐれ、途中からはとても楽しく過ごすことが出来ました。

大会は、森山会長の挨拶から始まりました。
真剣なお話の中に笑いもあり、参加されている皆さんの笑顔が印象的でした。

 

100

 

今回ゲストとして来ていただいたプロの方々を紹介します。

 

100

森山茂和

100

小島武夫

100

滝沢和典

100

高宮まり

100

魚谷侑未

100

手塚紗掬

 

そして、九州本部からも参加させて頂きました。

 

100

浜上文吾

100

新人王の藤井崇勝

100

服部学

100

青木胤道

100
吉田彩乃

 

今回のシステムは、全5回戦。東風戦3回、東南戦2回のトータルポイントで優勝者が決まります。
各卓にプロが座り、麻雀は真剣に、その中でも会話は楽しみながら大会が進みます。

跳満が出るたびに、卓内から「跳満出ましたー!」という声が。
今回は跳満賞というものがあり、クリアファイルがもらえるんです!!
そして対局の合間には、いろんなプロとお話をしたり、サインをもらったり・・・皆さん楽しそうに過ごしていて、私もとても幸せな気持ちでした。

気になる順位はというと・・・!

優勝は雀僧まろさん!!
2位、服部プロ
3位、tuairanndoさん
4位、小島プロ
5位、まごべいさん
6位、滝沢プロ
7位、noradanukiさん
8位、あかさたさん
9位、キャツネ2さん
10位、対々和仮面2さん
(以下省略)

4位までの方は、好きなプロと記念撮影出来るという特典があり、皆さん素敵な笑顔で撮影されていました。

今回初めて参加させて頂いたロン2ファン感謝祭。
楽しく過ごさせて頂いたのは、私達の方かも知れません。
大好きな福岡で、大好きな麻雀をたくさんの方々と打てる・・・こんなに幸せなことはありません。
また福岡で開催があることを、心から願っています。
本当にありがとうございました!!

リアル麻雀大会/ロン2ファン感謝祭in福岡~第23回リアル麻雀大会~ 吉田 彩乃

今回、ロン2ファン感謝祭in福岡のレポートを担当させて頂きます、九州本部所属、吉田彩乃です。
拙い文章ですが、最後までお付き合い頂けると幸いです。
2016年10月30日。福岡での開催は今回で2回目です。
33名のユーザーさんと、11名のプロ、計44名での素敵な1日となりました。
ロン2ファン感謝祭の募集が始まり、SNSなどでたくさんのお声を頂いていました。
「楽しみにしています!」
「とても緊張していますが、当日はよろしくお願いします!」
「早く当日にならないかなー!」
こんな風に声をかけて頂けることに、私はすでに感動していました。
しかし今回は、楽しみ半分、ドキドキ半分でした。
参加して頂いた方はご存知だと思いますが、当日の司会進行役を任されていたのです。
とてもあがり症な私は、最初皆さんの前で話している間ずっと足が震えていました。
しかし大会が進むにつれ、皆さんとの会話のおかげで緊張もほぐれ、途中からはとても楽しく過ごすことが出来ました。
大会は、森山会長の挨拶から始まりました。
真剣なお話の中に笑いもあり、参加されている皆さんの笑顔が印象的でした。
 

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今回ゲストとして来ていただいたプロの方々を紹介します。
 

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森山茂和

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小島武夫

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滝沢和典

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高宮まり

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魚谷侑未

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手塚紗掬

 
そして、九州本部からも参加させて頂きました。
 

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浜上文吾

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新人王の藤井崇勝

100

服部学

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青木胤道

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吉田彩乃
 
今回のシステムは、全5回戦。東風戦3回、東南戦2回のトータルポイントで優勝者が決まります。
各卓にプロが座り、麻雀は真剣に、その中でも会話は楽しみながら大会が進みます。
跳満が出るたびに、卓内から「跳満出ましたー!」という声が。
今回は跳満賞というものがあり、クリアファイルがもらえるんです!!
そして対局の合間には、いろんなプロとお話をしたり、サインをもらったり・・・皆さん楽しそうに過ごしていて、私もとても幸せな気持ちでした。
気になる順位はというと・・・!
優勝は雀僧まろさん!!
2位、服部プロ
3位、tuairanndoさん
4位、小島プロ
5位、まごべいさん
6位、滝沢プロ
7位、noradanukiさん
8位、あかさたさん
9位、キャツネ2さん
10位、対々和仮面2さん
(以下省略)
4位までの方は、好きなプロと記念撮影出来るという特典があり、皆さん素敵な笑顔で撮影されていました。
今回初めて参加させて頂いたロン2ファン感謝祭。
楽しく過ごさせて頂いたのは、私達の方かも知れません。
大好きな福岡で、大好きな麻雀をたくさんの方々と打てる・・・こんなに幸せなことはありません。
また福岡で開催があることを、心から願っています。
本当にありがとうございました!!

第33期鳳凰位決定戦 二日目(5回戦~8回戦)観戦記 瀬戸熊 直樹

結論から言うと、前原が3連勝し、最下位から一気に首位に立ってしまうのだが、果たして前原をストップする事は、出来なかったのだろうか。

何がそうさせてしまったのか、勝負のアヤを振り返ってみたいと思います。

僕の主観だが、この日の古川、前原のマークは勝又だったように思う。
たまたまと言えばそれまでだが、1日を通して、勝又の親は常に軽い仕掛けで蹴られたと思う。

 

100

 

まずこの日、最初の山場。
5回戦 東3局 0本場 親近藤
みなさんなら、どの選択をとりますか?
一番無難な選択が、北待ちヤミテン。
2番目に無難なのが、九万待ちヤミテン。
北九万もリーチすれば、おそらく出してくれないメンツ。

 

100

 

近藤は終了後、こう語ってくれた。
今日の出来と印象に残った局を教えてください。
近藤:「20点。最初の入り方(七対子のリーチorヤミテン)を間違ってしまい大物手の選択がすべて裏目に出てしまいました。トータルトップな事、変則的な捨て牌、これらを考慮してヤミテンが正着だったと思いました。ただ、リーチするのが自分のスタイルでもあり、迷いました。結果を出せなければ勝負師には致命的です」。

近藤は、北切りの九万単騎リーチを敢行する。

A1リーガーなら誰でもヤミテンが正着打とわかるであろう。近藤も冷静になって考えれば、それは充分わかっている。しかし、決定戦初日トップで折り返し、最初に来た大チャンス。リーチしてツモれたなら、6,000オールだ。3人も序盤とは言え、がっくりするだろう。近藤が、北を選択していれば、おそらくダマなら前原から直撃の9,600、リーチなら6,000オールのツモアガりであった。

 

100

 

目に見える失敗作。近藤自身も歯を食いしばったが、揺れているはずだ。九万を止めた前原は自身の河の北と手牌の九万を見て、何を思ったのであろうか。

 

100
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序盤、前原には試練が続く。

5回戦 東4局 親古川
古川がきっちり1枚切れの白を選択してダマテン。

 

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この白は、前原が持っていた。
9,600の放銃。ただこの日の前原はここからねばる。
一本場 高め789の平和三色リーチを打つも安目、ツモアガリ。

迎えた親番

 

100

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3者、勝負手が入る中、勝又から前原へのアガリ。

勝又:「三筒六筒待ちと自信持って読んでいただけにヤミテンにしておけば良かったです。欲まみれで反省しています」。

ここから古川のマークがやはり前原にシフト。
以下の形から三万をチーしていく。
解説のしようがないが、前原の有効牌をことごとく喰い流していく。

 

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発八筒を流した。
前原もピンズのホンイツイーシャンテンまでこぎつけるが、四者ノーテンで流局。
サーフィン成功の巻きの場面。この後失敗の巻きも出てしまうが・・・。
ここで、失速しないのが前原、次局勝又の親番で、簡単に2,000・3,900の引きアガリ。

 

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前原が、一つの放銃で堪えないのは前回に紹介した通りだが、この半荘は、前原ペースになりつつある。そんな感じがしていた。
もちろん、同卓の3人は、そんな事は当たり前のようにわかっていただろうし、いかにして前原を止めるか考えていただろう。

わかっていても、前原が目を覚ましてしまっては、どうする事も出来ない場面があるのも事実だ。

 

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5回戦 オーラス
これまで七対子のターゲットに二度なりながらも、最後はタンヤオ七対子ドラドラを難なく決めて断トツで終える。
実は、前原自身にとって、二日目の初戦は大きな意味があったと思う。この日もマイナススタートしてしまうと、相手に余裕が出て来てしまう。しかし、相手も下がれない状況をつくる事ができれば、前原ワールドは全開となるからだ。

 

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トータルをプラスの2着としてむかえた。6、7回戦。
この辺りから、勝負のアヤが出始める。

 

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まずは、前原の5,800リーチと近藤の高目二盃口のめくり合い、近藤から前原へ5,800。
この時点でトータルポイントで首位に立つ前原。
対前原戦を数多くこなした僕の経験からすると、こうなったら、一歩も引かないインファイトに持ち込むしかないように思えるが、近藤はどういう手法をとるのか。

そこからあまり動きのないまま、南3局近藤の親番で前原の決定打が出る。 ドラ六筒

 

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リーチの時点で五万八万は山に6枚。
前原が仕上がりつつある。

でも、全員にミスがなく、前原のナイスプレーでこの状況ができたのか。
実は、ここが二日目の最大の争点である。

前原にこの日の出来を聞いてみた。
「出来としては60点。良く打てたという局は残念ながら一つもなかったように思います」。

例えばこの局 6回戦 東3局 親近藤
勝又、近藤どちらかにアガリがあってもおかしくない。

 

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そして5回戦オーラスで前原3,000・6,000の場面の古川の仕掛け。

この古川の初動である。
もちろん、ここから、トイトイや清一色になる古川マジックを何度も見せられてきたが、この場面では裏目にでてしまう。
今局は、結果として前原の手を進める事となってしまった。

 

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そして6回戦 東3局1本場 勝又リーチの場面にタンヤオドラドラでテンパイの近藤。
勝又の二索にチーの声。待ちは変わらず、打点が倍、当然と言えば当然のチー。

 

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結果だけを見れば、失敗。

 

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これを仕方ないと見るか。絶対に失敗してはならない局面と見るかで、心の持ちようもかわるというもの。

ここを、ゴーするかステイするかは、欲を出していい場面なのか、頭を下げて、1翻下げているこの道順を正しいと見るかである。(結果はハイテイで七筒を持ってきて近藤オリ)

哲学的な領域。鳳凰位決定戦は近藤に試練を与えている。その道のりは、走破した人間しかわからない。二日目は、近藤にとって終始悩ましい1日となった。

ただ、近藤のコメントが前を見ていたので、三日目に期待したい。

近藤「ダブリーに打ち込んだ8回戦。567回戦が終始受け気味だったので、それを払拭すべく、後半戦に向けた意思表示的な意味合いだったため後悔はありません」。

実は近藤のキッカケは、ここにあると思う。退路を断った覚悟。これを持たなければ前原を倒すことはできない。

そして今回の主役、勝又の不調。
100

ハイブリッド麻雀という言葉を聞くが、本来この言葉がぴったりくるのは、勝又なのだろう。牌理に明るく、流れや態勢も重んじる。もちろん白鳥にも似合うネーミングであるが。
勝又の連覇に黄信号が灯っている原因は、どうしても理詰めで考えてしまって、不遇な出来事にうまく切り換えが出来ていない所。

勝又が連覇した時、新しい時代は来るのだろうが、そこまで来ている未来を切り開けるかは勝又の人間力次第か。

古川の3連覇がいかに偉大な記録かわかるというもの。(阿部[RMU]も達成)

そしてその古川。ここまで決定戦をのびのびと自由に楽しんでいる。普段の打ち込みがなせる動きも随所で見せてくれている。ただ体力面の不安から、つまらないボーンヘッドでの失点が致命傷にならなければ良いが。どちらにせよ、古川があと二日間もキーマンなのに変わりはない。
100

最後はトップに躍り出た前原。60点の出来で3連勝してしまった。本人の言葉ではないが、僕も前原が本調子には見えない。前原が本当に「ゴジラ」になってない今、まだまだ一山、二山ありそうである。

二日目 振り返り
5回戦 乱打戦を前原が制し、初トップ
前原+28.1 古川+8.9 近藤▲11.8 勝又▲25.2

6回戦 他家のエラーを味方に前原が2連勝(トータルトップに)
前原+27.7 勝又▲5.2 近藤▲8.2 古川▲14.3

7回戦 前原の鳴きが凄い形になり決定打に。古川はさらし間違えによるペナルティがつく事に。
前原+28.1 勝又▲2.8 近藤▲10.0 古川▲35.3(ペナルティ込み)

8回戦 前原ダブリーなども、近藤が戦う姿勢を全面に出し逆転トップ
近藤+14.1 古川+4.1 勝又▲6.4 前原▲11.8

二日目トータルスコア
前原+45.8 近藤+26.5 古川▲46.5 勝又▲47.8 供託22.0

三日目見所
古川、勝又は後がなくなった為、必ず浮きたい所。二人とも調子自体があまり良くない為、大胆な作戦をとってくるかが見物。

近藤は鳳凰位を獲る為には死をも覚悟して攻めなければならない事が分かる二日目だったはず。置きにいかないで、攻守しっかりバランスをとれるかがポイント。

そして、前原。予想より早い段階でトップになったな、というのが正直な感想。
前原が「ゴジラ」となった時、決定戦が面白くなるのは必至の為、前原らしい麻雀を見せてもらいたい所。三日目は二日目の最終戦ぐらい激しい乱打戦になると見ています。

乞うご期待。

プロリーグ(鳳凰戦)決勝観戦記/第33期鳳凰位決定戦 二日目(5回戦~8回戦)観戦記 瀬戸熊 直樹

結論から言うと、前原が3連勝し、最下位から一気に首位に立ってしまうのだが、果たして前原をストップする事は、出来なかったのだろうか。
何がそうさせてしまったのか、勝負のアヤを振り返ってみたいと思います。
僕の主観だが、この日の古川、前原のマークは勝又だったように思う。
たまたまと言えばそれまでだが、1日を通して、勝又の親は常に軽い仕掛けで蹴られたと思う。
 
100
 
まずこの日、最初の山場。
5回戦 東3局 0本場 親近藤
みなさんなら、どの選択をとりますか?
一番無難な選択が、北待ちヤミテン。
2番目に無難なのが、九万待ちヤミテン。
北九万もリーチすれば、おそらく出してくれないメンツ。
 
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近藤は終了後、こう語ってくれた。
今日の出来と印象に残った局を教えてください。
近藤:「20点。最初の入り方(七対子のリーチorヤミテン)を間違ってしまい大物手の選択がすべて裏目に出てしまいました。トータルトップな事、変則的な捨て牌、これらを考慮してヤミテンが正着だったと思いました。ただ、リーチするのが自分のスタイルでもあり、迷いました。結果を出せなければ勝負師には致命的です」。
近藤は、北切りの九万単騎リーチを敢行する。
A1リーガーなら誰でもヤミテンが正着打とわかるであろう。近藤も冷静になって考えれば、それは充分わかっている。しかし、決定戦初日トップで折り返し、最初に来た大チャンス。リーチしてツモれたなら、6,000オールだ。3人も序盤とは言え、がっくりするだろう。近藤が、北を選択していれば、おそらくダマなら前原から直撃の9,600、リーチなら6,000オールのツモアガりであった。
 
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目に見える失敗作。近藤自身も歯を食いしばったが、揺れているはずだ。九万を止めた前原は自身の河の北と手牌の九万を見て、何を思ったのであろうか。
 

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序盤、前原には試練が続く。
5回戦 東4局 親古川
古川がきっちり1枚切れの白を選択してダマテン。
 
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この白は、前原が持っていた。
9,600の放銃。ただこの日の前原はここからねばる。
一本場 高め789の平和三色リーチを打つも安目、ツモアガリ。
迎えた親番
 
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3者、勝負手が入る中、勝又から前原へのアガリ。
勝又:「三筒六筒待ちと自信持って読んでいただけにヤミテンにしておけば良かったです。欲まみれで反省しています」。
ここから古川のマークがやはり前原にシフト。
以下の形から三万をチーしていく。
解説のしようがないが、前原の有効牌をことごとく喰い流していく。
 
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発八筒を流した。
前原もピンズのホンイツイーシャンテンまでこぎつけるが、四者ノーテンで流局。
サーフィン成功の巻きの場面。この後失敗の巻きも出てしまうが・・・。
ここで、失速しないのが前原、次局勝又の親番で、簡単に2,000・3,900の引きアガリ。
 
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前原が、一つの放銃で堪えないのは前回に紹介した通りだが、この半荘は、前原ペースになりつつある。そんな感じがしていた。
もちろん、同卓の3人は、そんな事は当たり前のようにわかっていただろうし、いかにして前原を止めるか考えていただろう。
わかっていても、前原が目を覚ましてしまっては、どうする事も出来ない場面があるのも事実だ。
 
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5回戦 オーラス
これまで七対子のターゲットに二度なりながらも、最後はタンヤオ七対子ドラドラを難なく決めて断トツで終える。
実は、前原自身にとって、二日目の初戦は大きな意味があったと思う。この日もマイナススタートしてしまうと、相手に余裕が出て来てしまう。しかし、相手も下がれない状況をつくる事ができれば、前原ワールドは全開となるからだ。
 
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トータルをプラスの2着としてむかえた。6、7回戦。
この辺りから、勝負のアヤが出始める。
 
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まずは、前原の5,800リーチと近藤の高目二盃口のめくり合い、近藤から前原へ5,800。
この時点でトータルポイントで首位に立つ前原。
対前原戦を数多くこなした僕の経験からすると、こうなったら、一歩も引かないインファイトに持ち込むしかないように思えるが、近藤はどういう手法をとるのか。
そこからあまり動きのないまま、南3局近藤の親番で前原の決定打が出る。 ドラ六筒
 
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リーチの時点で五万八万は山に6枚。
前原が仕上がりつつある。
でも、全員にミスがなく、前原のナイスプレーでこの状況ができたのか。
実は、ここが二日目の最大の争点である。
前原にこの日の出来を聞いてみた。
「出来としては60点。良く打てたという局は残念ながら一つもなかったように思います」。
例えばこの局 6回戦 東3局 親近藤
勝又、近藤どちらかにアガリがあってもおかしくない。
 
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そして5回戦オーラスで前原3,000・6,000の場面の古川の仕掛け。
この古川の初動である。
もちろん、ここから、トイトイや清一色になる古川マジックを何度も見せられてきたが、この場面では裏目にでてしまう。
今局は、結果として前原の手を進める事となってしまった。
 
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そして6回戦 東3局1本場 勝又リーチの場面にタンヤオドラドラでテンパイの近藤。
勝又の二索にチーの声。待ちは変わらず、打点が倍、当然と言えば当然のチー。
 
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結果だけを見れば、失敗。
 
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これを仕方ないと見るか。絶対に失敗してはならない局面と見るかで、心の持ちようもかわるというもの。
ここを、ゴーするかステイするかは、欲を出していい場面なのか、頭を下げて、1翻下げているこの道順を正しいと見るかである。(結果はハイテイで七筒を持ってきて近藤オリ)
哲学的な領域。鳳凰位決定戦は近藤に試練を与えている。その道のりは、走破した人間しかわからない。二日目は、近藤にとって終始悩ましい1日となった。
ただ、近藤のコメントが前を見ていたので、三日目に期待したい。
近藤「ダブリーに打ち込んだ8回戦。567回戦が終始受け気味だったので、それを払拭すべく、後半戦に向けた意思表示的な意味合いだったため後悔はありません」。
実は近藤のキッカケは、ここにあると思う。退路を断った覚悟。これを持たなければ前原を倒すことはできない。
そして今回の主役、勝又の不調。
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ハイブリッド麻雀という言葉を聞くが、本来この言葉がぴったりくるのは、勝又なのだろう。牌理に明るく、流れや態勢も重んじる。もちろん白鳥にも似合うネーミングであるが。
勝又の連覇に黄信号が灯っている原因は、どうしても理詰めで考えてしまって、不遇な出来事にうまく切り換えが出来ていない所。
勝又が連覇した時、新しい時代は来るのだろうが、そこまで来ている未来を切り開けるかは勝又の人間力次第か。
古川の3連覇がいかに偉大な記録かわかるというもの。(阿部[RMU]も達成)
そしてその古川。ここまで決定戦をのびのびと自由に楽しんでいる。普段の打ち込みがなせる動きも随所で見せてくれている。ただ体力面の不安から、つまらないボーンヘッドでの失点が致命傷にならなければ良いが。どちらにせよ、古川があと二日間もキーマンなのに変わりはない。
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最後はトップに躍り出た前原。60点の出来で3連勝してしまった。本人の言葉ではないが、僕も前原が本調子には見えない。前原が本当に「ゴジラ」になってない今、まだまだ一山、二山ありそうである。
二日目 振り返り
5回戦 乱打戦を前原が制し、初トップ
前原+28.1 古川+8.9 近藤▲11.8 勝又▲25.2
6回戦 他家のエラーを味方に前原が2連勝(トータルトップに)
前原+27.7 勝又▲5.2 近藤▲8.2 古川▲14.3
7回戦 前原の鳴きが凄い形になり決定打に。古川はさらし間違えによるペナルティがつく事に。
前原+28.1 勝又▲2.8 近藤▲10.0 古川▲35.3(ペナルティ込み)
8回戦 前原ダブリーなども、近藤が戦う姿勢を全面に出し逆転トップ
近藤+14.1 古川+4.1 勝又▲6.4 前原▲11.8
二日目トータルスコア
前原+45.8 近藤+26.5 古川▲46.5 勝又▲47.8 供託22.0
三日目見所
古川、勝又は後がなくなった為、必ず浮きたい所。二人とも調子自体があまり良くない為、大胆な作戦をとってくるかが見物。
近藤は鳳凰位を獲る為には死をも覚悟して攻めなければならない事が分かる二日目だったはず。置きにいかないで、攻守しっかりバランスをとれるかがポイント。
そして、前原。予想より早い段階でトップになったな、というのが正直な感想。
前原が「ゴジラ」となった時、決定戦が面白くなるのは必至の為、前原らしい麻雀を見せてもらいたい所。三日目は二日目の最終戦ぐらい激しい乱打戦になると見ています。
乞うご期待。

「プロテスト」 小笠原 奈央

〜私が麻雀プロになった理由〜 

麻雀に出会い、その魅力の虜になり、それを仕事に出来たら最高だと思った。
麻雀をしていると言うだけで周りの反応が悪い時もあった。
こんなにも面白いものを端から否定されるのは切なく感じ、プロになって少しでも麻雀のマイナスイメージを払拭する力になりたい、麻雀に興味を持ってもらいたいと感じた。

幸いな事に、私の両親は麻雀をやるので、そこまで麻雀、麻雀プロに対して否定的では無かった。ただ私がいつも突発的であり、飽き性な性格である事を懸念したのか『そんなに麻雀プロになりたいなら1回で合格をする事。チャンスはその1回だけ』という条件付きであった。

とはいうものの、当時の私は点数も分からないほど。
プロになるために私はまず、地元の麻雀荘で働く事にした。
そこで出会ったのが、日本プロ麻雀連盟に所属する渡邊勇人プロと神林剛プロ、川口亮雅プロであった。
麻雀プロになるために、点数計算から過去問題、Aルールセット、リーグ戦の観戦など多くの時間を費やして丁寧に教えてくれた。
また当時、母親が仕事で偶然にも知り合った、藤島健二郎プロにも日本プロ麻雀連盟の話を色々と教えてもらった。
そして縁があって出会い、背中を押してくれた和泉由希子プロには大きな影響を受けた。

このように沢山の方々に出会って助けられ、今の私があると心底思う。恵まれていた。

 

〜麻雀プロ試験までと、その後〜

過去問題の勉強、Aルールのセットを繰り返した。

書類選考、筆記試験、面接、実技、半年の三次テスト期間(レポート、面談、筆記、実技を月1回)を経て、私は条件付き合格となった。
条件付き合格とは、日本プロ麻雀連盟が主催する女流勉強会に出席すること。(現在、配信でも行なっている女流勉強会)

その間で何名かが辞めていった。
プロになるまで、辛いと感じた事は多少あったと思うが、それ以上に私は楽しみで仕方がなかった。ここで、私は講師として来ていた瀬戸熊直樹プロの一言により、左手打ちから右手打ちに変更した。当時は、左利きの私には無理だわ!左手使いたいー!と思っていたが、今となっては、とても感謝している。麻雀は勿論、マナー面や作法も同時に教えてもらえて、先輩方と触れ合い質疑応答できる場で充実した半年間であった。

そして、プロになり、トントン拍子にリーグ戦も昇級、有難い事にメディアにも出させていただいた。
麻雀格闘倶楽部
パチスロ麻雀格闘倶楽部
テレビ対局
日本プロ麻雀連盟チャンネルなど

ただ、自身の未熟さから麻雀力が追いつかず、甘く考えていた部分も多々あり、麻雀プロと名乗る度に、辛さや悩みを抱えた。
勝負の世界であり、常に上下を見せつけられる。私には向いていないかもしれない。そう思った。

でも、悩む度にアドバイスをくれる、自分の戦術や経験を無償で教えてくれる先輩方が周りに沢山いた。分からない事を聞ける場が常に提供されていた。気付けば応援してくれる人、私の麻雀が良いと言ってくれる人ができた。私をきっかけに麻雀を始めたと言ってくれた人がいた。
些細なことも見てくれている人がいて、何度も機会を与えてくれた。
自分が踏み出せば、行動に起こせば、何かが変わる。日本プロ麻雀連盟にはそういった基盤が、機会が、人達が揃っている。
麻雀プロになってから、もっと麻雀が好きになったし、当初の麻雀を広めたいという気持ちは強くなり、多くの人と関わりを持ち、色んな経験も出来ている。何より応援してくれる人がいる事を嬉しく感じる。試合での真剣勝負、あの空気感は格別で痺れる感じに幸せもある。辛い事、幸せな事は隣り合わせで、それが勝負の世界では頻繁に入れ替わる。それに打ち勝つためには、自分の信念と向上心、そして勉強。挫折して、学んで、また立ち上がる。その繰り返しだ。

 

〜これから麻雀プロを目指す方に〜

なんとなく。軽い気持ち。ではなく、なんでもいい。何か一つ強い気持ちを持って、麻雀プロになっていただきたいと私は思う。そして、有難いことに日本プロ麻雀連盟では、先程述べた、麻雀に興味を持つ女性が受ける事ができるトッププロに教わる女流勉強会。インターネット麻雀サイト麻雀ロン2、Aルールが打てる四ツ谷道場、連盟チャンネルの視聴。
プロになってから受ける事ができる、勉強会、若手オーディション、実況オーディション、実況講習、牌譜講習、麻雀講師講習と自分自身をアピール出来る場、学ぶ場は沢山あるので積極的に参加していただきたい。

ここで一つプロ試験までの準備アドバイス

・日本プロ麻雀連盟HPから拾える過去問題を解こう。これは高得点が取れるまで繰り返し行おう。
・日本プロ麻雀連盟のAルールを知ろう。四ツ谷道場に行くか、試合を観戦に行く。日本プロ麻雀連盟HPからもルールを確認できる。
・面接の練習をしよう。限られた時間で自分をアピールしなくてはならない。苦手な人は伝えたい事を箇条書きにして、挑むもあり。
・試験当日は男性はスーツ。女性もスーツやワンピースなど。筆記用具は自分で持って行く。時間には余裕を持って。

遊びではない。当たり前のことを当たり前に出来るようにしよう。

麻雀界はまだ発展途上だ。一人一人の力と行動でこれからの麻雀界が大きく変わっていくであろう。
麻雀界も若手の戦力を求めていて、誰もが活躍できるチャンスがある。アピールする場がすぐそこにある。そして、手本となる先輩方が数多くいる。

このコラムを読んでくれているという事は、興味を持ってくれているという事。是非とも一歩を踏み出していただきたい。その大きな一歩であなたの世界はガラリと変わり、麻雀界を引っ張っていく大きな存在になり得るかもしれない。

偉そうな事をしゃあしゃあと言わせていただいたが、私もまだまだ五里霧中の現状で、皆の背中を必死に追いかける日々である。
是非、一緒に戦い、学び、助け合い、麻雀界の力となり、未来を見ていきましょう。発展させていきましょう。そんな人を日本プロ麻雀連盟は常に求めています。
試験は半年に1回。次は3月11日。日本プロ麻雀連盟HPをチェック

沢山の扉をどこから開くかはあなた次第。心よりお待ちしております。

プロ雀士コラム/「プロテスト」 小笠原 奈央

〜私が麻雀プロになった理由〜 
麻雀に出会い、その魅力の虜になり、それを仕事に出来たら最高だと思った。
麻雀をしていると言うだけで周りの反応が悪い時もあった。
こんなにも面白いものを端から否定されるのは切なく感じ、プロになって少しでも麻雀のマイナスイメージを払拭する力になりたい、麻雀に興味を持ってもらいたいと感じた。
幸いな事に、私の両親は麻雀をやるので、そこまで麻雀、麻雀プロに対して否定的では無かった。ただ私がいつも突発的であり、飽き性な性格である事を懸念したのか『そんなに麻雀プロになりたいなら1回で合格をする事。チャンスはその1回だけ』という条件付きであった。
とはいうものの、当時の私は点数も分からないほど。
プロになるために私はまず、地元の麻雀荘で働く事にした。
そこで出会ったのが、日本プロ麻雀連盟に所属する渡邊勇人プロと神林剛プロ、川口亮雅プロであった。
麻雀プロになるために、点数計算から過去問題、Aルールセット、リーグ戦の観戦など多くの時間を費やして丁寧に教えてくれた。
また当時、母親が仕事で偶然にも知り合った、藤島健二郎プロにも日本プロ麻雀連盟の話を色々と教えてもらった。
そして縁があって出会い、背中を押してくれた和泉由希子プロには大きな影響を受けた。
このように沢山の方々に出会って助けられ、今の私があると心底思う。恵まれていた。
 
〜麻雀プロ試験までと、その後〜
過去問題の勉強、Aルールのセットを繰り返した。
書類選考、筆記試験、面接、実技、半年の三次テスト期間(レポート、面談、筆記、実技を月1回)を経て、私は条件付き合格となった。
条件付き合格とは、日本プロ麻雀連盟が主催する女流勉強会に出席すること。(現在、配信でも行なっている女流勉強会)
その間で何名かが辞めていった。
プロになるまで、辛いと感じた事は多少あったと思うが、それ以上に私は楽しみで仕方がなかった。ここで、私は講師として来ていた瀬戸熊直樹プロの一言により、左手打ちから右手打ちに変更した。当時は、左利きの私には無理だわ!左手使いたいー!と思っていたが、今となっては、とても感謝している。麻雀は勿論、マナー面や作法も同時に教えてもらえて、先輩方と触れ合い質疑応答できる場で充実した半年間であった。
そして、プロになり、トントン拍子にリーグ戦も昇級、有難い事にメディアにも出させていただいた。
麻雀格闘倶楽部
パチスロ麻雀格闘倶楽部
テレビ対局
日本プロ麻雀連盟チャンネルなど
ただ、自身の未熟さから麻雀力が追いつかず、甘く考えていた部分も多々あり、麻雀プロと名乗る度に、辛さや悩みを抱えた。
勝負の世界であり、常に上下を見せつけられる。私には向いていないかもしれない。そう思った。
でも、悩む度にアドバイスをくれる、自分の戦術や経験を無償で教えてくれる先輩方が周りに沢山いた。分からない事を聞ける場が常に提供されていた。気付けば応援してくれる人、私の麻雀が良いと言ってくれる人ができた。私をきっかけに麻雀を始めたと言ってくれた人がいた。
些細なことも見てくれている人がいて、何度も機会を与えてくれた。
自分が踏み出せば、行動に起こせば、何かが変わる。日本プロ麻雀連盟にはそういった基盤が、機会が、人達が揃っている。
麻雀プロになってから、もっと麻雀が好きになったし、当初の麻雀を広めたいという気持ちは強くなり、多くの人と関わりを持ち、色んな経験も出来ている。何より応援してくれる人がいる事を嬉しく感じる。試合での真剣勝負、あの空気感は格別で痺れる感じに幸せもある。辛い事、幸せな事は隣り合わせで、それが勝負の世界では頻繁に入れ替わる。それに打ち勝つためには、自分の信念と向上心、そして勉強。挫折して、学んで、また立ち上がる。その繰り返しだ。
 
〜これから麻雀プロを目指す方に〜
なんとなく。軽い気持ち。ではなく、なんでもいい。何か一つ強い気持ちを持って、麻雀プロになっていただきたいと私は思う。そして、有難いことに日本プロ麻雀連盟では、先程述べた、麻雀に興味を持つ女性が受ける事ができるトッププロに教わる女流勉強会。インターネット麻雀サイト麻雀ロン2、Aルールが打てる四ツ谷道場、連盟チャンネルの視聴。
プロになってから受ける事ができる、勉強会、若手オーディション、実況オーディション、実況講習、牌譜講習、麻雀講師講習と自分自身をアピール出来る場、学ぶ場は沢山あるので積極的に参加していただきたい。
ここで一つプロ試験までの準備アドバイス
・日本プロ麻雀連盟HPから拾える過去問題を解こう。これは高得点が取れるまで繰り返し行おう。
・日本プロ麻雀連盟のAルールを知ろう。四ツ谷道場に行くか、試合を観戦に行く。日本プロ麻雀連盟HPからもルールを確認できる。
・面接の練習をしよう。限られた時間で自分をアピールしなくてはならない。苦手な人は伝えたい事を箇条書きにして、挑むもあり。
・試験当日は男性はスーツ。女性もスーツやワンピースなど。筆記用具は自分で持って行く。時間には余裕を持って。
遊びではない。当たり前のことを当たり前に出来るようにしよう。
麻雀界はまだ発展途上だ。一人一人の力と行動でこれからの麻雀界が大きく変わっていくであろう。
麻雀界も若手の戦力を求めていて、誰もが活躍できるチャンスがある。アピールする場がすぐそこにある。そして、手本となる先輩方が数多くいる。
このコラムを読んでくれているという事は、興味を持ってくれているという事。是非とも一歩を踏み出していただきたい。その大きな一歩であなたの世界はガラリと変わり、麻雀界を引っ張っていく大きな存在になり得るかもしれない。
偉そうな事をしゃあしゃあと言わせていただいたが、私もまだまだ五里霧中の現状で、皆の背中を必死に追いかける日々である。
是非、一緒に戦い、学び、助け合い、麻雀界の力となり、未来を見ていきましょう。発展させていきましょう。そんな人を日本プロ麻雀連盟は常に求めています。
試験は半年に1回。次は3月11日。日本プロ麻雀連盟HPをチェック
沢山の扉をどこから開くかはあなた次第。心よりお待ちしております。

第6回ニューイヤー北海道プロ選手権 成績表

順位 段位 氏 名 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計
優勝 21期 四段 中村 瞬 30.8 ▲ 4.8 10.3 13.8 50.1
準優勝 33期 テスト生 山屋 洋平 10.0 8.5 ▲ 21.2 36.0 33.3
3 25期 三段 平島 誉久 8.7 13.2 19.9 ▲ 23.2 18.6
4 19期 五段 三盃 志 36.5 ▲ 16.9 ▲ 9.0 7.3 17.9
5 27期 三段 吉木 輝 ▲ 9.2 ▲ 5.9 24.1 2.1 11.1
6 33期 テスト生 武田 泰幸 ▲ 17.9 14.6 1.0 5.0 2.7
7 6期 六段 村上 良 ▲ 31.3 4.9 4.5 ▲ 13.9 ▲ 35.8
8 23期 三段 中村 龍太 ▲ 28.6 ▲ 13.6 ▲ 29.6 ▲ 27.1 ▲ 98.9

北海道プロリーグ 成績表/第6回ニューイヤー北海道プロ選手権 成績表

順位 段位 氏 名 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 合計
優勝 21期 四段 中村 瞬 30.8 ▲ 4.8 10.3 13.8 50.1
準優勝 33期 テスト生 山屋 洋平 10.0 8.5 ▲ 21.2 36.0 33.3
3 25期 三段 平島 誉久 8.7 13.2 19.9 ▲ 23.2 18.6
4 19期 五段 三盃 志 36.5 ▲ 16.9 ▲ 9.0 7.3 17.9
5 27期 三段 吉木 輝 ▲ 9.2 ▲ 5.9 24.1 2.1 11.1
6 33期 テスト生 武田 泰幸 ▲ 17.9 14.6 1.0 5.0 2.7
7 6期 六段 村上 良 ▲ 31.3 4.9 4.5 ▲ 13.9 ▲ 35.8
8 23期 三段 中村 龍太 ▲ 28.6 ▲ 13.6 ▲ 29.6 ▲ 27.1 ▲ 98.9