中級/第123回:中級講座『繋ぎかた~親番での構え~』 仲田 加南

麻雀は、毎回勝てるゲームではない。だからこそ、勝てる時に大きく、負ける時に小さく。これを目指すのである。
今回は比較的、私の得意分野と言える「勝てる時に大きく」これについて書かせていただきます。
まず、大きく勝つためには必ずと言っていいほど、親番での加点が必要ですよね。
連荘をせずに大きなトップを獲ることはなかなか難しい。
しかし、連荘目的の連荘はまるで意味の無いものだと私は思っています。
「とりあえず」なんてありません。
いかにこの有利なターンを持続させるか、繋げていくか、ずっと私は考え続けています。
そして約20年考え続け、、、たぶん間違いないだろうと思えることだけを抜粋していきます。(好調時ほど強く意識すべきこと)
 
①基本的に、安い仕掛けは禁止

他者からのリーチを受けた、残り巡目が少なくなった、などの緊急事態は除きますが、有利な親番で率先してこれをするのは損だと思います。
なぜ親が有利なのか、それは子の1.5倍だから。
1,000点と1,500点の差は大差ないものですが、8,000点と12,000点の差は大きいですよね。
だから親のリーチは怖いのです。
 
②拾う気持ち禁止

拾えそうだからヤミテン、満貫だから、、、などという拾う気持ちのヤミテンでは繋がりません。
十分手変わりが見込める愚形テンパイや、ピンフのみはヤミテンにしてアガれたらアガリますが、基本的にリーチを目指します。
 
③押さえつけリーチは多用禁止

親の先行リーチ、これはだいたいの場合、他者を牽制、足止めすることができ、アガれなくてもテンパイ料を貰えたりプラスになることが多いですよね。
だけど、開けてみて「なんだぁ。くだらないリーチじゃん」と相手に思われることは今後有利な状況が不利になる可能性を秘めていると思います。
相手になめられてアガリを拾えた時はラッキーですが、長い目で見るとそれよりも失うことの方が大きいと私は思います。
これらを守れて、親番で加点出来る日は大きなトップが獲れることが多いです。
 
[第11期夕刊フジ杯麻雀女王決定戦東日本リーグ第1節東京5組第3戦]
 
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13巡目と深い巡目になってしまいましたが、迷わずリーチ!
結果は最後のツモ番で2,600点オールのアガリと、かなりの好感触。
次局は、手替わりが見込めるヤミテンで、タンヤオドラ1の3,900点(4,200点)を出アガリ。
そして2本場。
 
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この配牌から一気に寄せて、
 
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7巡目には字牌とピンズだけになり、ここでドラも見切りました。
解説ではこの手を仕掛けることも予測されていましたが、ほぼほぼ仕掛ける気はありません。
2局連続メンゼンでアガリがあったこと、ツモが十分利いていること、これがメンゼンにこだわりたい理由です。
 
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11巡目、念願のテンパイ。
どちらも悪くない待ちだと思ったので少し迷いましたが、やはり高め取りの九筒切りリーチ!
結果は七筒で一発の出アガリ。裏も乗って24,000点(24,600点)となりました。
きっとどうしてもアガリたいと思ってしまったら、「リーチ」とは言えなかったでしょう。
この巡目のこの河では、出アガリの可能性をぐんと下げてしまうだけですから。
むしろ「アガれなくてもいい」と思えるから、リーチが出来るのです。
序盤に書いたことと少し矛盾してしまいますが、基本的に親番ではアガれなくてもいいと思っていることが多いです。
結果的に大きく勝てる日は親番での加点が必須、と思っているだけで、大事なのは構えかたと繋げかたであり、結果は委ねるものと考えているからです。
思い描いた通りの手を目指し、自然に真っ直ぐ打ち抜く。
これが叶う日は大きく勝てる日。
目先の損得にとらわれず、大きく構えてみましょう。

第29期中部プロリーグ 第2節レポート

Aリーグ(執筆:土岐 雄太)

まだまだ肌寒い時期が続く中、中部プロリーグの熱き第2節が始まった。

Aリーグの組み合わせは以下の通りである
1卓 青山・寺戸・大滝・小野
2卓 伊藤・清水・佐藤・森下
3卓 古川・三戸・杉村・林
4卓 日下・土岐・朝岡・安藤

1卓 1回戦・2回戦と小野がプラスでまとめ、好調をアピールするが、そこに待ったをかけるように大滝が怒涛の追撃を見せる。3回戦の親で勝負手をアガリ切りトップを取ると、続く4回戦も連勝を飾り、終わってみれば大滝が+43.8ポイントと1人浮きの卓内トップとなった。
全体的に大滝が前に出る局面が多く、青山・寺戸は苦しい展開が続いたと語る。

2卓 1回戦から激しい接戦となり、拮抗状態が続く中、オーラス佐藤が接戦をものにし、同着トップを取る。すると2回戦、オーラスにまたしても佐藤が魅せる。
清水と競り合いの3着目である佐藤から6巡目にリーチが掛かり、アガった手はリーチ・ホンイツ・トイトイ・三暗刻の倍満。私は、この話を対局後に聞いたとき、改めて佐藤の爆発力の高さを知った。流れに乗った佐藤は続く3回戦もトップを飾り、卓内トップの+47.5ポイントを叩いた。
清水も4回戦大きく点数を重ね、6万点を超える大トップを飾り、プラスでまとめてきた。

3卓 1回戦、大きなアガリはないものの古川が鳴きで他家の手を止め、親で連荘。得意のサーフィン打法でトップを取る。2回戦、三戸が親番でリーチ・三色・ドラ1の12,000とホンイツ・役牌・チャンタ・ドラ3の6,000オールと大物手をアガリ切りトップ。
3回戦、杉村がトイツ手を上手く捌き、ここでも6,000オールが飛び出す。
大物手こそ出たものの1人が抜け出す展開にはならず、対局が終わった。

4卓 1回戦、接戦の中、私が日下の地獄待ち七対子ドラ2に放銃してしまい、その得点を守り抜いた日下がトップ。私は4着スタートとなった。
焦る気持ちを抑え、臨んだ2回戦、配牌に恵まれ、チャンス手がよく入る展開が多かった。親の連荘はないものの6,400と2,000・4,000をアガリトップ。
続く3回戦の東1局にもドラ単騎の七対子をアガリ、手ごたえを感じたが、ここから朝岡の追い上げが始まる。徐々に点差を詰められ、オーラスで朝岡に逆転される。続く4回戦も朝岡の連勝となった。
朝岡はプラス60.4ポイントの卓内トップとなり、総合2位まで駆け上がった。
自分自身、終盤、総合ポイントを守ろうと普段より引き際が早くなり、委縮してしまった展開も多く、後悔が残る形となった。麻雀は技術・運の要素の他に精神の要素が多く含まれる競技であると私は考える。自分の状態の見極めや気持ちのコントロールが戦局をも変える事を改めて痛感した。第3節はマラソンで言う折り返し地点であり、重要な分岐点となる。突破力の高い役者が揃うAリーグはまだまだ荒れるであろう。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 土岐 雄太 94.4 3.2 97.6
2 朝岡 祐 14.3 60.4 74.7
3 杉村 泰治 40.0 19.9 59.9
4 清水 哲也 36.1 20.2 56.3
5 佐藤 あいり ▲ 9.5 47.5 38.0
6 寺戸 孝志 52.2 ▲ 19.5 32.7
7 小野 雅峻 9.2 ▲ 8.5 0.7
8 日下 健司 11.9 ▲ 17.9 ▲ 6.0
9 古川 孝次 ▲ 29.9 12.9 ▲ 17.0
10 伊藤 鉄也 32.7 ▲ 50.0 ▲ 17.3
11 三戸 亮祐 ▲ 1.9 ▲ 16.3 ▲ 18.2
12 青山 大 ▲ 12.2 ▲ 15.8 ▲ 28.0
13 森下 剛任 ▲ 39.7 ▲ 18.9 ▲ 58.6
14 安藤 大貴 ▲ 15.4 ▲ 45.7 ▲ 61.1
15 林 俊宏 ▲ 57.0 ▲ 16.5 ▲ 73.5
16 大滝 聡 ▲ 155.2 43.8 ▲ 111.4

 

 

Bリーグ(執筆:加藤 泰史)
3月に入って日に日に厳しい寒さも和らぎ、春の陽気を感じられるようになった今日この頃、中部プロリーグの第2節が開催されました。

私の対戦相手は杉浦、河合、山本。

杉浦は長らくAリーグに在籍しており、守備に重点を置く安定したスタイルの打ち手。
河合も同じく守備・対応型のスタイルで終局間際に強いという印象がある。
山本は第12期静岡プロリーグ、第28期静岡リーグをどちらも制覇しており、まさに絶好調の勢いと言えよう。

1回戦
山本との攻め合いを制し、順調に加点して50,000オーバーの一人浮きのトップ。
2回戦、3回戦は、いずれも勝負手をものにすることができず、3着、3着と1回戦のプラスを減らすことになってしまった。
3回戦までのトータルは+23.8P。
一方、山本が好調。打牌に一切の迷いを感じない。

4回戦
東場に河合への8,000点放銃、南場に入って山本への12,000点の放銃をしてしまい、4着のまま迎えた南3局の親番。
8巡目に以下のようなチャンス手となった。

三万四万五万六万五索七索二筒二筒三筒三筒四筒四筒六筒六筒  ドラ四万

三万または六万切りで7,700のテンパイである。タンピンに変化してリーチ、ツモなら一挙に浮きにまわれるチャンス手。

状況としては、トップ目の山本(西家)が早々に仕掛けてソーズの一色手模様だが、まだまだテンパイという感じではない。
3着目の杉浦(南家)は山本に対してソーズを抑えて引き気味。
2着目の河合(北家)は中張牌のバラ切りからドラも早々に打ち出しており、国士無双を匂わしているが、受けを重視した七対子が本線だろう。

山本の仕掛けと河が極端であることから、今なら河合が山に薄いソーズを嫌って打ち出してくるという予測が立つ。
テンパイ取らずからのマンズ待ちのタンピン狙いもあるが、私は打三万のヤミテンを選択した。

その後ソーズが場に打ち出されるものの、六索が場に打ち出されることのないまま終盤に山本が手出しで四索
これでチンイツのテンパイが濃厚。
私は五索八索が振り変わって高めタンピンに変化しているものの、出アガリに期待が出来なくなってしまったので、ツモアガリを狙ってリーチ。
結果はそのまま流局。なんとか親番を維持することはできたが、チャンス手を仕上げることができなかった。そのまま着順を覆すことができず、今節わずかにマイナスとなってしまった。

全体としては好調な山本がそのまま暫定首位、続いて長谷川、大西がプラスを伸ばしている。
私はポイントを伸ばすことができず暫定6位のままであるが、まだまだ昇級は十分に狙える位置である。
今回のような局面への対応と、打点のバランスを今後の課題とし、次節以降の対局に臨んでいきたいと思う。

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 山本 拓哉 13.0 54.5 67.5
2 長谷川 弘 27.5 21.8 49.3
3 大西 義則 27.3 11.5 38.8
4 堤 文吾 41.1 ▲ 5.8 35.3
5 金平 裕樹 37.8 ▲ 10.0 27.8
6 加藤 泰史 24.6 ▲ 2.6 22.0
7 掛水 洋徳 ▲ 0.1 21.1 21.0
8 村瀬 寛光 46.8 ▲ 27.7 19.1
9 越川 清一 10.2 ▲ 5.6 4.6
10 牛尾 信之 ▲ 27.3 29.4 2.1
11 富村 つぐみ ▲ 15.3 15.8 0.5
12 木村 東平 ▲ 11.1 ▲ 11.0 ▲ 22.1
13 中谷 彰吾 ▲ 25.2 ▲ 5.3 ▲ 30.5
14 河合 慎悟 ▲ 57.8 0.2 ▲ 57.6
15 杉浦 貴紀 ▲ 40.2 ▲ 52.1 ▲ 92.3
16 池沢 麻奈美 ▲ 71.3 ▲ 34.2 ▲ 105.5

 

 

Cリーグ(執筆:若松 正和)

前節好スタートを切る事ができた私の今節の対戦相手は以下の通り。

原田×斎藤×都築×大橋×若松の5人打ち

1回戦東1局、北家の都築が3巡目に2枚目の西をポンし、すぐに北もポン。
結果は流局するがいきなり小四喜のテンパイ。アガリとはならなかったが、この日の都築は仕掛けが多く、場の主導権を握ることを多かった。以前同卓になった時の打ち方とはかなり印象が違っていた。対して私は本手がことごとく空振り、仕掛けたい局面でも鳴きたい牌が出ず、思うように手を進めることが出来なかった。
そのまま特に何も出来ず、1回戦は4着となってしまった。

2回戦オーラス、25,200点持ちの私は原点浮きを目指そうとしたがわずか3巡目にラス目の大橋からリーチが入る。点差的に満貫ツモでは逆転されないため、3着を受け入れようと思っていたが、大橋から「3,000・6,000」の声。これで連続4着。
迎えた3回戦南2局、都築の親番で3巡目に南家の斎藤からリーチ。10巡目に私も追いついて以下の手でリーチ。

二万三万四万六万七万八万三索三索二筒三筒四筒五筒六筒  リーチ

数巡後、リーチ前に切っていた三筒をツモ切ると親の都築からロンの声。開かれた手牌は
一筒二筒七筒七筒七筒八筒八筒八筒東東発発発の18,000

この放銃は正直堪えた。何とか立て直そうとするもそのまま3回戦も4着となり、4回戦は何とかオーラスで浮きに回る事が出来たが、▲79.4Pと大きくスコアを下げてしまった。
対局が終わった後、あまりに情けない自分に落胆したがまだ3節残っている。どんな結果になろうと最後まで全身全霊で麻雀を打ちたいと思う。

Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 永井 ゆうま 59.4 66.0 125.4
2 都築 友和 55.7 52.7 108.4
3 岡田 智和 21.8 37.4 59.2
4 高橋 侑希 47.5 2.4 49.9
5 岡本 丈司 ▲ 20.7 69.8 49.1
6 蓮池 浩太 82.6 ▲ 51.9 30.7
7 太田 峻也 32.6 ▲ 3.4 29.2
8 大橋 幸正 2.2 25.6 27.8
9 鈴木 基芳 ▲ 22.3 32.3 10.0
10 山神 達也 ▲ 12.7 16.5 3.8
11 若松 正和 70.2 ▲ 79.4 ▲ 9.2
12 斎藤 寛生 ▲ 17.8 5.4 ▲ 12.4
13 家田 みゆき ▲ 0.3 ▲ 13.5 ▲ 13.8
14 大高坂 松城 ▲ 13.6 ▲ 4.3 ▲ 17.9
15 花井 香央理 22.7 ▲ 47.1 ▲ 24.4
16 大町 篤志 15.6 ▲ 46.4 ▲ 30.8
17 鈴木 淳 ▲ 16.0 ▲ 16.5 ▲ 32.5
18 山本 美文 ▲ 19.8 ▲ 26.3 ▲ 46.1
19 浅野 文雅 ▲ 90.1 41.9 ▲ 48.2
20 原田 知彦 ▲ 44.0 ▲ 4.3 ▲ 48.3
21 太田 充 ▲ 89.6 36.4 ▲ 53.2
22 鈴木 雄介 37.3 ▲ 96.2 ▲ 58.9
23 田村 良介 ▲ 100.7 1.9 ▲ 98.8

中部プロリーグ レポート/第29期中部プロリーグ 第2節レポート

Aリーグ(執筆:土岐 雄太)
まだまだ肌寒い時期が続く中、中部プロリーグの熱き第2節が始まった。
Aリーグの組み合わせは以下の通りである
1卓 青山・寺戸・大滝・小野
2卓 伊藤・清水・佐藤・森下
3卓 古川・三戸・杉村・林
4卓 日下・土岐・朝岡・安藤
1卓 1回戦・2回戦と小野がプラスでまとめ、好調をアピールするが、そこに待ったをかけるように大滝が怒涛の追撃を見せる。3回戦の親で勝負手をアガリ切りトップを取ると、続く4回戦も連勝を飾り、終わってみれば大滝が+43.8ポイントと1人浮きの卓内トップとなった。
全体的に大滝が前に出る局面が多く、青山・寺戸は苦しい展開が続いたと語る。
2卓 1回戦から激しい接戦となり、拮抗状態が続く中、オーラス佐藤が接戦をものにし、同着トップを取る。すると2回戦、オーラスにまたしても佐藤が魅せる。
清水と競り合いの3着目である佐藤から6巡目にリーチが掛かり、アガった手はリーチ・ホンイツ・トイトイ・三暗刻の倍満。私は、この話を対局後に聞いたとき、改めて佐藤の爆発力の高さを知った。流れに乗った佐藤は続く3回戦もトップを飾り、卓内トップの+47.5ポイントを叩いた。
清水も4回戦大きく点数を重ね、6万点を超える大トップを飾り、プラスでまとめてきた。
3卓 1回戦、大きなアガリはないものの古川が鳴きで他家の手を止め、親で連荘。得意のサーフィン打法でトップを取る。2回戦、三戸が親番でリーチ・三色・ドラ1の12,000とホンイツ・役牌・チャンタ・ドラ3の6,000オールと大物手をアガリ切りトップ。
3回戦、杉村がトイツ手を上手く捌き、ここでも6,000オールが飛び出す。
大物手こそ出たものの1人が抜け出す展開にはならず、対局が終わった。
4卓 1回戦、接戦の中、私が日下の地獄待ち七対子ドラ2に放銃してしまい、その得点を守り抜いた日下がトップ。私は4着スタートとなった。
焦る気持ちを抑え、臨んだ2回戦、配牌に恵まれ、チャンス手がよく入る展開が多かった。親の連荘はないものの6,400と2,000・4,000をアガリトップ。
続く3回戦の東1局にもドラ単騎の七対子をアガリ、手ごたえを感じたが、ここから朝岡の追い上げが始まる。徐々に点差を詰められ、オーラスで朝岡に逆転される。続く4回戦も朝岡の連勝となった。
朝岡はプラス60.4ポイントの卓内トップとなり、総合2位まで駆け上がった。
自分自身、終盤、総合ポイントを守ろうと普段より引き際が早くなり、委縮してしまった展開も多く、後悔が残る形となった。麻雀は技術・運の要素の他に精神の要素が多く含まれる競技であると私は考える。自分の状態の見極めや気持ちのコントロールが戦局をも変える事を改めて痛感した。第3節はマラソンで言う折り返し地点であり、重要な分岐点となる。突破力の高い役者が揃うAリーグはまだまだ荒れるであろう。
Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 土岐 雄太 94.4 3.2 97.6
2 朝岡 祐 14.3 60.4 74.7
3 杉村 泰治 40.0 19.9 59.9
4 清水 哲也 36.1 20.2 56.3
5 佐藤 あいり ▲ 9.5 47.5 38.0
6 寺戸 孝志 52.2 ▲ 19.5 32.7
7 小野 雅峻 9.2 ▲ 8.5 0.7
8 日下 健司 11.9 ▲ 17.9 ▲ 6.0
9 古川 孝次 ▲ 29.9 12.9 ▲ 17.0
10 伊藤 鉄也 32.7 ▲ 50.0 ▲ 17.3
11 三戸 亮祐 ▲ 1.9 ▲ 16.3 ▲ 18.2
12 青山 大 ▲ 12.2 ▲ 15.8 ▲ 28.0
13 森下 剛任 ▲ 39.7 ▲ 18.9 ▲ 58.6
14 安藤 大貴 ▲ 15.4 ▲ 45.7 ▲ 61.1
15 林 俊宏 ▲ 57.0 ▲ 16.5 ▲ 73.5
16 大滝 聡 ▲ 155.2 43.8 ▲ 111.4

 
 
Bリーグ(執筆:加藤 泰史)
3月に入って日に日に厳しい寒さも和らぎ、春の陽気を感じられるようになった今日この頃、中部プロリーグの第2節が開催されました。
私の対戦相手は杉浦、河合、山本。
杉浦は長らくAリーグに在籍しており、守備に重点を置く安定したスタイルの打ち手。
河合も同じく守備・対応型のスタイルで終局間際に強いという印象がある。
山本は第12期静岡プロリーグ、第28期静岡リーグをどちらも制覇しており、まさに絶好調の勢いと言えよう。
1回戦
山本との攻め合いを制し、順調に加点して50,000オーバーの一人浮きのトップ。
2回戦、3回戦は、いずれも勝負手をものにすることができず、3着、3着と1回戦のプラスを減らすことになってしまった。
3回戦までのトータルは+23.8P。
一方、山本が好調。打牌に一切の迷いを感じない。
4回戦
東場に河合への8,000点放銃、南場に入って山本への12,000点の放銃をしてしまい、4着のまま迎えた南3局の親番。
8巡目に以下のようなチャンス手となった。
三万四万五万六万五索七索二筒二筒三筒三筒四筒四筒六筒六筒  ドラ四万
三万または六万切りで7,700のテンパイである。タンピンに変化してリーチ、ツモなら一挙に浮きにまわれるチャンス手。
状況としては、トップ目の山本(西家)が早々に仕掛けてソーズの一色手模様だが、まだまだテンパイという感じではない。
3着目の杉浦(南家)は山本に対してソーズを抑えて引き気味。
2着目の河合(北家)は中張牌のバラ切りからドラも早々に打ち出しており、国士無双を匂わしているが、受けを重視した七対子が本線だろう。
山本の仕掛けと河が極端であることから、今なら河合が山に薄いソーズを嫌って打ち出してくるという予測が立つ。
テンパイ取らずからのマンズ待ちのタンピン狙いもあるが、私は打三万のヤミテンを選択した。
その後ソーズが場に打ち出されるものの、六索が場に打ち出されることのないまま終盤に山本が手出しで四索
これでチンイツのテンパイが濃厚。
私は五索八索が振り変わって高めタンピンに変化しているものの、出アガリに期待が出来なくなってしまったので、ツモアガリを狙ってリーチ。
結果はそのまま流局。なんとか親番を維持することはできたが、チャンス手を仕上げることができなかった。そのまま着順を覆すことができず、今節わずかにマイナスとなってしまった。
全体としては好調な山本がそのまま暫定首位、続いて長谷川、大西がプラスを伸ばしている。
私はポイントを伸ばすことができず暫定6位のままであるが、まだまだ昇級は十分に狙える位置である。
今回のような局面への対応と、打点のバランスを今後の課題とし、次節以降の対局に臨んでいきたいと思う。
Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 山本 拓哉 13.0 54.5 67.5
2 長谷川 弘 27.5 21.8 49.3
3 大西 義則 27.3 11.5 38.8
4 堤 文吾 41.1 ▲ 5.8 35.3
5 金平 裕樹 37.8 ▲ 10.0 27.8
6 加藤 泰史 24.6 ▲ 2.6 22.0
7 掛水 洋徳 ▲ 0.1 21.1 21.0
8 村瀬 寛光 46.8 ▲ 27.7 19.1
9 越川 清一 10.2 ▲ 5.6 4.6
10 牛尾 信之 ▲ 27.3 29.4 2.1
11 富村 つぐみ ▲ 15.3 15.8 0.5
12 木村 東平 ▲ 11.1 ▲ 11.0 ▲ 22.1
13 中谷 彰吾 ▲ 25.2 ▲ 5.3 ▲ 30.5
14 河合 慎悟 ▲ 57.8 0.2 ▲ 57.6
15 杉浦 貴紀 ▲ 40.2 ▲ 52.1 ▲ 92.3
16 池沢 麻奈美 ▲ 71.3 ▲ 34.2 ▲ 105.5

 
 
Cリーグ(執筆:若松 正和)
前節好スタートを切る事ができた私の今節の対戦相手は以下の通り。
原田×斎藤×都築×大橋×若松の5人打ち
1回戦東1局、北家の都築が3巡目に2枚目の西をポンし、すぐに北もポン。
結果は流局するがいきなり小四喜のテンパイ。アガリとはならなかったが、この日の都築は仕掛けが多く、場の主導権を握ることを多かった。以前同卓になった時の打ち方とはかなり印象が違っていた。対して私は本手がことごとく空振り、仕掛けたい局面でも鳴きたい牌が出ず、思うように手を進めることが出来なかった。
そのまま特に何も出来ず、1回戦は4着となってしまった。
2回戦オーラス、25,200点持ちの私は原点浮きを目指そうとしたがわずか3巡目にラス目の大橋からリーチが入る。点差的に満貫ツモでは逆転されないため、3着を受け入れようと思っていたが、大橋から「3,000・6,000」の声。これで連続4着。
迎えた3回戦南2局、都築の親番で3巡目に南家の斎藤からリーチ。10巡目に私も追いついて以下の手でリーチ。
二万三万四万六万七万八万三索三索二筒三筒四筒五筒六筒  リーチ
数巡後、リーチ前に切っていた三筒をツモ切ると親の都築からロンの声。開かれた手牌は
一筒二筒七筒七筒七筒八筒八筒八筒東東発発発の18,000
この放銃は正直堪えた。何とか立て直そうとするもそのまま3回戦も4着となり、4回戦は何とかオーラスで浮きに回る事が出来たが、▲79.4Pと大きくスコアを下げてしまった。
対局が終わった後、あまりに情けない自分に落胆したがまだ3節残っている。どんな結果になろうと最後まで全身全霊で麻雀を打ちたいと思う。
Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 永井 ゆうま 59.4 66.0 125.4
2 都築 友和 55.7 52.7 108.4
3 岡田 智和 21.8 37.4 59.2
4 高橋 侑希 47.5 2.4 49.9
5 岡本 丈司 ▲ 20.7 69.8 49.1
6 蓮池 浩太 82.6 ▲ 51.9 30.7
7 太田 峻也 32.6 ▲ 3.4 29.2
8 大橋 幸正 2.2 25.6 27.8
9 鈴木 基芳 ▲ 22.3 32.3 10.0
10 山神 達也 ▲ 12.7 16.5 3.8
11 若松 正和 70.2 ▲ 79.4 ▲ 9.2
12 斎藤 寛生 ▲ 17.8 5.4 ▲ 12.4
13 家田 みゆき ▲ 0.3 ▲ 13.5 ▲ 13.8
14 大高坂 松城 ▲ 13.6 ▲ 4.3 ▲ 17.9
15 花井 香央理 22.7 ▲ 47.1 ▲ 24.4
16 大町 篤志 15.6 ▲ 46.4 ▲ 30.8
17 鈴木 淳 ▲ 16.0 ▲ 16.5 ▲ 32.5
18 山本 美文 ▲ 19.8 ▲ 26.3 ▲ 46.1
19 浅野 文雅 ▲ 90.1 41.9 ▲ 48.2
20 原田 知彦 ▲ 44.0 ▲ 4.3 ▲ 48.3
21 太田 充 ▲ 89.6 36.4 ▲ 53.2
22 鈴木 雄介 37.3 ▲ 96.2 ▲ 58.9
23 田村 良介 ▲ 100.7 1.9 ▲ 98.8

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【インターネット麻雀日本選手権2017】
 
インターネット麻雀日本選手権2017は本日より本戦がスタートする。

 

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昨年度チャンピオンの山井弘も残っているな。

『何でしたっけな。あの有名なパチスロライターのひと。知ってる?
こんな感じで写真に映る人さ…』

 

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酒の飲み過ぎには要注意だ。
 
 
 

【相談されても困るんですよ】
 

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Vパラダイスチャンネルで好評を博す「相談されても困るんですよ」に日本プロ麻雀連盟から佐々木寿人、滝沢和典が出演するそうだ。
先ほど紹介したように、パチンコ、パチスロを全くやらない、山井弘が知っているほどの2人の番組で、一体何を喋ってきたのであろうか!?

それにしても、3名にこの「ガラクタポーズ」をさせて写真を撮ってきた佐々木寿人には恐れ入った。絶好調。まさに昇り龍である。
 
 
 

【続・サイン】
 
サインをしているのは山脇千文美だ。
 

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「私レタリングしちゃおうっと」

誰の手に渡るかまだわからないのに、心をこめてレタリングに勤しむ山脇。
昨日の女流モンド新人戦は悔しい敗戦となってしまった。
見かけたらサインを求めてみるといい。
 
 
 

【立ち食い蕎麦】
 
至る所にある立ち食い蕎麦屋。
似合わない女、東城りおが1人ぽつんと、蕎麦を食べていた。

 

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まるで高級中華屋かと思うような雰囲気を醸し出しながら、蕎麦をすすっている。
庶民派の一面を見せて、更に人気を高めていく。次世代のスター、東城りおであった。
 
 
 

【ロン2が盛り上がりを見せつつある】
 

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先日、新規参戦プロがTwitterで発表された。
最近、有名プロの参戦回数も多く見られ、対戦できるチャンスもアップしている。

インターネット麻雀日本選手権も主催し、何やら盛り上がりを見せているロン2だが、プロ雀士によるブログも好評だ。
基本的には会員しか読めないブログだが、今回は特別に小笠原奈央のブログをご紹介しよう。
 
 
 
 
 
勉強をしないと!と思うと机の上を無性に片付けたくなったり、片付けをしよう!と思うと昔の思い出写真などを見つけて、つい時間が過ぎてしまうことってよくありますよね。

どうも。小笠原奈央です。

今回は懐かしい写真をおがさはら作文に乗せて紹介していきましょう。
 
 

 
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男になってみた。私が思うBボーイ。結構力作でふ。いけてる?ぐふふ
 
 

 
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ガーリックというニックネームで出ていたあいのり。あいのりの同窓会??で和泉さんに出会う事が出来て、プロを目指すきっかけになったんだなー。と、しみじみ。初めて会った時、6.7年前の写真だよ。和泉さんは変わらずずっと美しいですね。
 
 

 
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さくら。桜。うん!桜花!!
私、4月から女流桜花Aリーグの実況を毎週水曜日担当させていただきます。
緊張はありますが、ここで皆さんと一緒に盛り上がりながら、私もAリーグを目指して学んでいければなと思います!!不束者ですが宜しくお願い致します!!
 
 

 
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鼻毛。鼻毛って気にしているようで、思っている以上に気にしないと、ピヨっと出てくるものですよ。この鼻毛ワックスは最高ですね。私もオススメしてもらったのですが、この抜く時のドキドキ感とスッキリ感といったら!!花粉症のこの時期は危険かとは思いますが、是非お試しあーれ!
 
 

 
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ラブ!ポップ!!私の愛しいポップの幼少期。私もこの頃は大学二年生ぐらいかなー。私の、黒いのとぼさっと感がたまらないですね。動物は沢山の癒しと愛をくれますね。
ということで、4月から新年度!!
リーグ戦も始まります!マスターズも!WRCも!女流桜花も!!
今年こそ!!良い報告が出来るよう一つ一つ気合いいれて、精進してまいります!!

小笠原奈央
 
 
 
 
 
おがさはら作文に対するアンサーとして、私が用意したものが以下だ。

「しらとり作文」

し:しかし誰も聞いてないのに良く喋るわ

 

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ら:ライバルと顔交換

 

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と:ところでここはどこだ?

 

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り:輪郭には自信ある

 

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マスターズが開幕し、誰よりもそわそわしているのはこの男だ。
前人未到の3連覇を達成することはできるのか!?

プロ雀士コラム/Mr.Xの連盟Weekly!

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【インターネット麻雀日本選手権2017】
 
インターネット麻雀日本選手権2017は本日より本戦がスタートする。
 

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昨年度チャンピオンの山井弘も残っているな。
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こんな感じで写真に映る人さ…』
 

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酒の飲み過ぎには要注意だ。
 
 
 
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Vパラダイスチャンネルで好評を博す「相談されても困るんですよ」に日本プロ麻雀連盟から佐々木寿人、滝沢和典が出演するそうだ。
先ほど紹介したように、パチンコ、パチスロを全くやらない、山井弘が知っているほどの2人の番組で、一体何を喋ってきたのであろうか!?
それにしても、3名にこの「ガラクタポーズ」をさせて写真を撮ってきた佐々木寿人には恐れ入った。絶好調。まさに昇り龍である。
 
 
 
【続・サイン】
 
サインをしているのは山脇千文美だ。
 

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誰の手に渡るかまだわからないのに、心をこめてレタリングに勤しむ山脇。
昨日の女流モンド新人戦は悔しい敗戦となってしまった。
見かけたらサインを求めてみるといい。
 
 
 
【立ち食い蕎麦】
 
至る所にある立ち食い蕎麦屋。
似合わない女、東城りおが1人ぽつんと、蕎麦を食べていた。
 

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まるで高級中華屋かと思うような雰囲気を醸し出しながら、蕎麦をすすっている。
庶民派の一面を見せて、更に人気を高めていく。次世代のスター、東城りおであった。
 
 
 
【ロン2が盛り上がりを見せつつある】
 

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先日、新規参戦プロがTwitterで発表された。
最近、有名プロの参戦回数も多く見られ、対戦できるチャンスもアップしている。
インターネット麻雀日本選手権も主催し、何やら盛り上がりを見せているロン2だが、プロ雀士によるブログも好評だ。
基本的には会員しか読めないブログだが、今回は特別に小笠原奈央のブログをご紹介しよう。
 
 
 
 
 
勉強をしないと!と思うと机の上を無性に片付けたくなったり、片付けをしよう!と思うと昔の思い出写真などを見つけて、つい時間が過ぎてしまうことってよくありますよね。
どうも。小笠原奈央です。
今回は懐かしい写真をおがさはら作文に乗せて紹介していきましょう。
 
 

 
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男になってみた。私が思うBボーイ。結構力作でふ。いけてる?ぐふふ
 
 

 
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ガーリックというニックネームで出ていたあいのり。あいのりの同窓会??で和泉さんに出会う事が出来て、プロを目指すきっかけになったんだなー。と、しみじみ。初めて会った時、6.7年前の写真だよ。和泉さんは変わらずずっと美しいですね。
 
 

 
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さくら。桜。うん!桜花!!
私、4月から女流桜花Aリーグの実況を毎週水曜日担当させていただきます。
緊張はありますが、ここで皆さんと一緒に盛り上がりながら、私もAリーグを目指して学んでいければなと思います!!不束者ですが宜しくお願い致します!!
 
 

 
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鼻毛。鼻毛って気にしているようで、思っている以上に気にしないと、ピヨっと出てくるものですよ。この鼻毛ワックスは最高ですね。私もオススメしてもらったのですが、この抜く時のドキドキ感とスッキリ感といったら!!花粉症のこの時期は危険かとは思いますが、是非お試しあーれ!
 
 

 
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ラブ!ポップ!!私の愛しいポップの幼少期。私もこの頃は大学二年生ぐらいかなー。私の、黒いのとぼさっと感がたまらないですね。動物は沢山の癒しと愛をくれますね。
ということで、4月から新年度!!
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小笠原奈央
 
 
 
 
 
おがさはら作文に対するアンサーとして、私が用意したものが以下だ。
「しらとり作文」
し:しかし誰も聞いてないのに良く喋るわ
 

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ら:ライバルと顔交換
 

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と:ところでここはどこだ?
 

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マスターズが開幕し、誰よりもそわそわしているのはこの男だ。
前人未到の3連覇を達成することはできるのか!?

第7期麻雀グランプリMAX決勝観戦記 最終日 藤崎 智

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5回戦

ここが内川にとっては厳しい半荘となってしまった。結果的にはここで内川の初タイトルは次へと持ち越しとなった。

南2局(内川217、佐々木364、柴田283、白鳥336)

ここまで内川以外の3人は手ごたえのあるアガリをものにしていて、内川1人置いてけぼり状態である。

 

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柴田の4巡目リーチを受けての親番内川の6巡目。柴田のリーチは自風の西のトイツ落としからのリーチでタンヤオの十分形が予想される。1シャンテンとなった内川の選択肢は2つ。九索の暗刻落としで引くかテンパイ目指して真っ直ぐ七万を打つかである。ドラが六万なので七万で当たれば最低5,200。普通は7,700。このくらいの予測は内川なら簡単である。さて九索を抜いた場合、今佐々木がトップ目なのでトータルトップの佐々木との差が75.8ポイント。柴田がツモアガリならおそらく2,000・3,900か2,000・4,000で佐々木を捲って柴田が瞬間トップ目に立つが自分は1人沈みとなり親被りもあるのでポイントはさらに開く。あと3回で80ポイント弱の差か。こんな計算が内川の頭の中を駆け巡っていたことだろう。内川の選択は真っ直ぐの打七万であったが、これが予想通りの7,700に捕まる。

南3局1本場(佐々木364、柴田360、白鳥336、内川140)

 

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北家の内川。これもまた究極の選択。ここも選択肢はほぼ三万六万七索かの2つ。北発が1枚ずつ切られているので次はポンの一手。ならば1,000点アガリを拒否する七索か?今の自分の牌勢では結構な無理筋に思えるし、あと3回で約85ポイント。かなり厳しいポイントだがまだ諦める状況ではない。もし打七索として失敗したら応援してくれている皆さんに負け戦の形作りと思われないか?今度はそんな考えが頭の中を駆け巡る。先程と同じくここも質問されれば先輩として正しい答えは出してあげられない。内川は打六万を選択して次巡発をポンして1,000点をアガった。結果的には佐々木と白鳥に勝負手の1シャンテンがはいっておりホンイツは無理筋だっただろう。

南2局1本場(柴田399、白鳥310、内川140、佐々木356)

 

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立て続けに究極の選択を迫られる内川。5巡目にこのテンパイをして手替わり待ち中。このままツモならフリテンリーチだったはずである。これは難しくない。どうして究極の選択かというと、9巡目に親の柴田からドラの四万が切られる。まだ切られたのが七万なら怖さは感じないのかもしれないが親に切られたドラである。アガるか見逃すかの選択なのだ。だがここは先輩として答えが出せる気がする。前の局に苦しみ抜いて自ら選んだ答えがこの半荘我慢して残り3回戦の勝負を選択したはずである。麻雀を点ではなく線で捉える打ち手としてはここはアガっておく局面であったと私は思う。これはあくまで私個人の意見であるが、この局面の見逃しは前の局と繋がっていないような気がする。ましてや跳満ツモで沈むのはトータルトップの佐々木ではなくトータル3位の白鳥であるのだから。この局の結果はリーチときた白鳥への7,700の放銃となった。

 

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5回戦成績
柴田+17.9P 白鳥+12.0P 佐々木+6.1P 内川▲36.0P

柴田が初トップでトータル2番手へ。

5回戦まで
佐々木+43.8P 柴田+9.0P 白鳥▲9.8P 内川▲43.0P

 

 

6回戦

東4局1本場 供託1.0(内川374、佐々木311、柴田205、白鳥300)

 

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白鳥の7巡目の手応え十分のリーチで山に5枚残り。

 

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柴田も3フーロで追いつく。3,900で良しの四索七索受けならアガっていたのだが、ここは8,000にこだわった。結果は流局。

南1局2本場 供託2.0(佐々木296、柴田220、白鳥305、内川359)

この局がこの半荘のハイライトであり「白鳥劇場」の本編スタートといった感じか?
この局の大まかな流れは以下の通り。
佐々木東ポンからホンイツ一直線→白鳥が捌きにいく一通ドラ1の仕掛け→内川テンパイ一番乗り→内川リャンメンに待ち変えしてリーチ→佐々木高目ツモ8,000オールのホンイツトイトイのテンパイ→白鳥も2フーロでテンパイ
息の詰まるような展開で白鳥が制した。2,000は2,900でリーチ棒3本の収入となる。

このあともリーチ棒3本取るなど丁寧に攻め続け、南3局の連荘中に一旦トータルトップの佐々木とほぼ並びまで浮上する。その後佐々木の反撃にあい、また少し離れるも「白鳥ワールド」全開まであと一歩と迫ることになる。

6回戦成績
白鳥+24.1P 内川+5.2P 佐々木▲11.1P 柴田▲18.2P

6回戦終了時のスコアをおさらいしておく。

佐々木+32.7P 白鳥+14.3P 柴田▲9.2P 内川▲37.8P

佐々木が頭一つ抜けている。点差的には白鳥、柴田にはまだまだ普通にチャンスあり。内川も7回戦で佐々木を沈めて6万点のトップくらいがくればまだまだ可能性があるくらいの点差ではある。ここから佐々木自身G1タイトル獲得の難しさを味わうこととなる。

 

 

7回戦

東1局1本場(内川330、佐々木290、柴田290、白鳥290)

内川1人テンパイで迎えた1本場佐々木追撃の2人がそれぞれらしさを見せて手がぶつかる。
西家柴田の配牌

 

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北家白鳥の配牌

 

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どちらもあまりパッとしない配牌である。ここから柴田はメンゼンで丁寧に手を進め、白鳥は軽快な捌きにでる。
白鳥6巡目。

 

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ここまで手が伸び、ここから九万六筒とポンして9巡目にトイトイのテンパイを入れる。
柴田10巡目リーチ。

 

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ピンフドラドラの勝負手。

 

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同巡白鳥が北をツモって1,600・3,200。

ここまでのトータル(順位点含) 白鳥+33.0P 佐々木+27.0P 柴田▲20.9P 内川▲36.5P

白鳥の瞬間ではあるがとうとうトータルトップにたつ。

 

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東3局(柴田258、白鳥362、内川317、佐々木263)

 

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親番の柴田ドラ暗刻の12巡目リーチ。
白鳥も追いつく。16巡目にヤミテンも、

 

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17巡目ラス牌をツモる。
ここまでのトータル(順位点含) 白鳥+20.5P 佐々木+17.0P 柴田+6.6P 内川▲44.1P
柴田も上位2人に肉迫する。

東3局1本場(柴田378、白鳥322、内川277、佐々木223)

親番の柴田の7巡目のチャンス手。もちろん6,000オールなら突き抜ける。

 

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しかしテンパイ出来ないまま、

 

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11巡目に佐々木のメンホンが炸裂する。放銃は白鳥。まだソーズが1枚も余っておらず、早めの処理のはずが間に合わなっかた。山にはすでにない七索だった。

ここまでのトータル(順位点含)
佐々木+37.3P 柴田+6.6P 白鳥+0.2P 内川▲44.1P

佐々木が再びトータルトップ。しかし放銃した白鳥の表情が印象的だった。全く表情を変えず真っ直ぐに佐々木の手牌を見据えて点棒を静かに支払っていた。まるで「佐々木さんやりますね。でも最後には僕が勝ちますよ」とでも心の中で言っているようだった。

 

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東4局(白鳥239、内川277、佐々木306、柴田378)

白鳥が先制リーチから2,600オール。

これでトータルが佐々木+26.7P、白鳥+20.0P、柴田+4.0P、内川▲50.7P

東4局1本場(白鳥317、内川251、佐々木280、柴田352)

親番の白鳥が2巡目1シャンテンで再びチャンス。4巡目に好形となるのだが、これがなかなかテンパイしない。8巡目には全員1シャンテンとなっていた。ここから誰もテンパイしない。そして14巡目にようやく1人がテンパイする。それはこの人。

 

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2巡目1シャンテンだった親番の白鳥。これをリーチといく。

 

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一発目にツモって2,000オールは2,100オール。白鳥を応援する者達にとっては鳥肌もののアガりであった。

ここまでのトータル(順位点含) 白鳥+30.3P 佐々木+24.6P 柴田▲2.1P 内川▲42.8P

白鳥再々再逆転。柴田は再びマイナス域へ。優勝争いは完全に2人の争いか?という雰囲気に包まれていた。

東4局2本場(白鳥380、内川230、佐々木259、柴田331)

11巡目。完全に流れを白鳥に持って行かれていた佐々木の先制リーチ。

 

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いかにも苦しいドラ表示牌のカンチャン待ち。これを

 

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お返しの一発目のツモ。強引に流れを引き戻す。

ここまでのトータル(順位点含) 佐々木+34.2P 白鳥+28.1P 柴田▲4.3P 内川▲58.0P

佐々木この半荘4度目の逆転。

南1局、内川、柴田の2人テンパイの後、1本場で白鳥が1,600は1,900をアガリ、5度目の逆転で白鳥がトータルトップにたち、南2局には1,300・2,600をツモりリードを広げる。白鳥この半荘早くも5回目のアガリで乗ってきた感がある。白鳥という選手、あまり闘志を表に出さず、摸打のモーションもゆったりしているので、白鳥の勝ちゲームは全体が独特の雰囲気に包まれる。これも含めて「白鳥ワールド」と記させてもらう。

ここまでのトータル(順位点含) 白鳥+33.7P 佐々木+25.1P 柴田▲5.0P 内川▲53.8P

南3局(柴田302、白鳥414、内川220、佐々木264)

親番柴田のビッグチャンス。8巡目に白鳥が2フーロでテンパイ入れるも早々に純カラ。柴田の9巡目

 

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フリテンの九筒を引き戻した、いや引き戻してしまった。もちろん柴田の理想はタンピン三色の6,000オール。しかし白鳥はドラの北を切った後に2フーロ目を入れているのでテンパイ濃厚。柴田としては打点だけでなく、受け入れの広さも考えなければいけない局面。もし鳴いて2,900もやむなしの局面であれば柴田は九筒をツモ切ったであろう。しかし40ポイント弱を追いかける立場として、これを鳴いて2,900ではあまりにもったいない。考えた末の柴田の選択は打七筒であった。メンゼンが前提で広く受ける方を選択したということである。しかしこれが大誤算となる。
2巡後。

 

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もし2巡前に打九筒としておけば
二万三万四万二索三索四索六索七索二筒三筒四筒七筒七筒でリーチがかかっていた。

 

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2巡後の13巡目にこの形でリーチ。一筒は山に3枚の絶好の待ちではあったが、五索ツモ切りの時の柴田の表情が険しくなる。結局山に3枚の一筒を手繰り寄せることは出来ず、6,000オールをアガリ逃した一局となってしまった。この局面であれば私もおそらく打七筒を選択したと思う。どちらが正しいとか正しくないとかの話ではなく、全ての対局が終わった後に、ただ「負け」の運命だった人のツモ順だったのかな?と思えてならない。

勝負の世界に「もし」が禁物なのは承知のうえで、あえて、もし柴田が6,000オールをツモっていれば
白鳥+23.7P 佐々木+19.1P 柴田+17.0P
となっていた。

南3局1本場 供託1.0P (柴田307、白鳥429、内川205、佐々木249)

前局手痛い裏目を喰らった親番の柴田に再びチャンス。それを見事な手順でかわす白鳥。まずは白鳥の9巡目

 

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さて皆さんなら何を切りますか?ちなみに私なら二索八索。タンピン三色を見つつ七対子の1シャンテンにも戻れるようにしておく。白鳥の選択は四索
12巡目親の柴田先制リーチ。

 

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残念ながら6,000オールとなるドラは山にはない。しかし六万が山に2枚残っている。2,600オールから次に繋げれば面白くなる。
14巡目にその六万を力強く手元に引き寄せる。

 

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手元に引き寄せたのは白鳥。前巡六索を重ねてのツモアガリであった。この瞬間の私の感想を記す。「これぞ優勝者のツモ」。これが私の感想である。まさに完璧な選択からの針の穴を通すアガリであった。

ここまでのトータル(順位点含) 白鳥+47.9P 佐々木+22.9P 柴田▲13.8P 内川▲57.0P
ここまでずっとトータルトップを走っていた佐々木はどんな心境だったのだろう。いかに冷静沈着な佐々木でも心中穏やかではないと思うのだが、今決勝、今までの佐々木とは少し違った闘いを続けてきた「ニュー寿人」はここでも素晴らしかった。

南4局(白鳥+516、内川188、佐々木232、柴田264)

12巡目二索ポンで佐々木テンパイ。

 

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発でアガれば浮きである。
同巡柴田テンパイでリーチ。柴田らしい丁寧な手順である。

 

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このリーチを受けて佐々木の13巡目。

 

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さてこの安目では柴田浮きにはならない。アガるかな?見逃すかな?と思っていのだが、

 

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目を疑う光景である。

 

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これで高目安目なしのアガれば浮き。
そして15巡目

 

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最終戦に向けてさらにリードを広げたい親番の白鳥追いかけリーチ。
そして佐々木の17巡目

 

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つかむ。

 

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やめる。

見事なものである。

 

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南4局1本場 供託2.0P (白鳥521、内川173、佐々木217、柴田269)

柴田11巡目リーチ。

 

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8巡目からテンパイしていた佐々木。

 

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12巡目に手変わりして今度は五索を勝負。
三万が1枚、六万が3枚のこの勝負。先に山にいたのは三万の方。出元に手繰り寄せたのは

 

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佐々木の方であった。この南4局の2局を見てこの時の私の感想は、「優勝者の麻雀」であった。

「優勝者の麻雀」を見せた佐々木と「優勝者のツモ」を見せた白鳥と「負けの運命の人の牌のきかた」を見せてしまった柴田の3人。勝負はいよいよ最終戦を残すのみである。

白鳥+26.1P 佐々木+6.9P 柴田▲10.5P 内川▲22.8P

7回戦トータル 白鳥+40.4P 佐々木+39.6P 柴田▲19.4P 内川▲60.6P
優勝の行方は最終戦の白鳥と佐々木の着順勝負となった。いや、なったと思っていた。

 

 

最終戦

 

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予想通り白鳥と佐々木のアガリ合戦となる。
東1局 内川、白鳥から1,000
東2局 佐々木、内川から5,200
東3局 白鳥、内川から3,900
東4局 佐々木ツモ500・1,000
南1局 佐々木、柴田2人テンパイ
南1局1本場 白鳥、柴田から2,600は2,900
ここまでの展開は予想通りである。

南2局(柴田281、内川199、白鳥333、佐々木387)
佐々木が白鳥を5,400点リードしている。

最後の親番の柴田。

 

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4人の捨て牌をご覧頂きたい。

 

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二筒が4枚切れで三筒が1枚切れの12,000のリーチ。残り2枚の三筒は佐々木と白鳥の手に1枚ずつで山には0。ここで手詰まりから三筒が河に放たれる。

 

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放銃は白鳥。この手牌、間違いなく三筒が一番通り易そうである。一瞬時が止まったような瞬間であった。そしてまた時はゆっくり動き始める。「寿人G1初タイトルおめでとう」そんな言葉が頭をよぎる。しかし「逆転の柴田」と呼ばれる柴田がここから更に加速する。そして最後まで勝負を諦めない白鳥が泥臭く蘇ってくることになる。

南2局3本場 供託2.0(柴田431、内川169、白鳥223、佐々木357)

 

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柴田渾身の6,000オールは6,300オールで供託2,000点。

柴田がトータル8.4ポイント差の2番手に浮上してきた。

南3局7本場 供託2.0P(内川111、白鳥135、佐々木289、柴田645)

柴田4巡目リーチ。

 

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リーチのみではあるが7本場と供託2本でアガれば佐々木に肉迫する。リーチの1巡前の四万切りからの、このリーチはかなり賛否別れると思う。この時十数年前に個人的に故安藤満プロに教えて頂いた言葉を思い出した。

「タイトル戦の最後の最後でせっている場合はもう理屈じゃない。強いものが勝つわけでもなければ、執念で勝るものが勝つわけでもない。勝利の女神に選ばれたものが勝つのだと自分は思っている。だから最後は最初のテンパイ型でリーチする。ここまでの自分自身の戦いが勝者にふさわしいかどうか女神に聞くために」

無論柴田が安藤満プロの言葉を知っているはずもないのだが、最後の最後は安藤満プロと同じ思考になっている。普段の柴田であれば決してないであろう手順とリーチである。このリーチの結果に関わらずすごい選手が出てきたな。というのが私の素直な感想である。

 

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この局の結果は佐々木が9巡目に1フーロで追いつく。そして10巡目に白鳥が2フーロで追いつく。大事なめくりっこは白鳥に軍配で500・1,000のツモアガリ。柴田は山には3枚も残っていたにも関わらず、アガることが出来なかったということは、安藤プロの言葉を借りれば今決勝の麻雀では、勝者としては少しだけ足りないと女神が判断したということなのだろう。この後南4局は3局あるのだが、柴田に逆転の条件をクリアする手は入らなかった。

南4局(白鳥206、佐々木277、柴田623、内川94)

佐々木7,100点リード。

 

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佐々木が先にテンパイしたが直後に山には無くなる。

 

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三筒を引けば放銃でゲームセットだったと思うがツモり三暗刻テンパイなら、一転して白鳥チャンス。六筒が山に1枚残っていたがアガれず、白鳥、佐々木の2人テンパイで流局。

南4局1本場も白鳥、佐々木の2人テンパイで流局して、続く2本場では流局で無念の白鳥テンパイ出来ずでの終戦となった。

闘いを終えて、まず口数少なくうつむく内川が印象的だった。普段は負けても悔しさはあまり表に出さない選手なのだが、こんな内川は初めて見た。それほど勝ちたいメンバーだったし、獲りたいタイトルだったし、A1戦士として欲しい肩書だったのだろう。先輩として優しい言葉を掛けるつもりはない。悔しがるだけ悔しがればいいと思う。そうすれば近々訪れるであろう初タイトルの喜びは増すはずである。

 

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白鳥、柴田共に持ち味は存分に発揮していた。柴田は丁寧さと我慢強さはAリーグの先輩3人を凌ぐほどであったと思う。逆に白鳥は運では勝てないと思えば、我慢ではなく仕掛け多用で攻めてくる。2日目は白鳥が配牌において一番であった。それでも少しツモが効かないとみると、惜しげもなく動き出す。なかなか本手は決まらない中、柔軟さと軽快な捌きでよくここまでの闘いが出来るものだとつくづく思う。
そして優勝した佐々木。見事な麻雀だったと思う。今までと全く違うスタイルで勝ちきった。4月から始まるリーグ戦はどちらで闘うのか今から楽しみである。「攻めダルマ」なのか「ニューダルマ」なのか。

この4人の闘いを最初から最後まで見せてもらった。純粋に面白かった。とにかく熱かった。麻雀の内容なら自分も現役の選手として、まだまだ負けない自信はある。しかし、これだけ純粋に熱く面白い対局はもう自分には作り出せないだろう。「この4人今度は鳳凰戦で」。そんな未来もあるのかもしれない。

 

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グランプリ 決勝観戦記/第7期麻雀グランプリMAX決勝観戦記 最終日 藤崎 智

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5回戦
ここが内川にとっては厳しい半荘となってしまった。結果的にはここで内川の初タイトルは次へと持ち越しとなった。
南2局(内川217、佐々木364、柴田283、白鳥336)
ここまで内川以外の3人は手ごたえのあるアガリをものにしていて、内川1人置いてけぼり状態である。
 
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柴田の4巡目リーチを受けての親番内川の6巡目。柴田のリーチは自風の西のトイツ落としからのリーチでタンヤオの十分形が予想される。1シャンテンとなった内川の選択肢は2つ。九索の暗刻落としで引くかテンパイ目指して真っ直ぐ七万を打つかである。ドラが六万なので七万で当たれば最低5,200。普通は7,700。このくらいの予測は内川なら簡単である。さて九索を抜いた場合、今佐々木がトップ目なのでトータルトップの佐々木との差が75.8ポイント。柴田がツモアガリならおそらく2,000・3,900か2,000・4,000で佐々木を捲って柴田が瞬間トップ目に立つが自分は1人沈みとなり親被りもあるのでポイントはさらに開く。あと3回で80ポイント弱の差か。こんな計算が内川の頭の中を駆け巡っていたことだろう。内川の選択は真っ直ぐの打七万であったが、これが予想通りの7,700に捕まる。
南3局1本場(佐々木364、柴田360、白鳥336、内川140)
 
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北家の内川。これもまた究極の選択。ここも選択肢はほぼ三万六万七索かの2つ。北発が1枚ずつ切られているので次はポンの一手。ならば1,000点アガリを拒否する七索か?今の自分の牌勢では結構な無理筋に思えるし、あと3回で約85ポイント。かなり厳しいポイントだがまだ諦める状況ではない。もし打七索として失敗したら応援してくれている皆さんに負け戦の形作りと思われないか?今度はそんな考えが頭の中を駆け巡る。先程と同じくここも質問されれば先輩として正しい答えは出してあげられない。内川は打六万を選択して次巡発をポンして1,000点をアガった。結果的には佐々木と白鳥に勝負手の1シャンテンがはいっておりホンイツは無理筋だっただろう。
南2局1本場(柴田399、白鳥310、内川140、佐々木356)
 
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立て続けに究極の選択を迫られる内川。5巡目にこのテンパイをして手替わり待ち中。このままツモならフリテンリーチだったはずである。これは難しくない。どうして究極の選択かというと、9巡目に親の柴田からドラの四万が切られる。まだ切られたのが七万なら怖さは感じないのかもしれないが親に切られたドラである。アガるか見逃すかの選択なのだ。だがここは先輩として答えが出せる気がする。前の局に苦しみ抜いて自ら選んだ答えがこの半荘我慢して残り3回戦の勝負を選択したはずである。麻雀を点ではなく線で捉える打ち手としてはここはアガっておく局面であったと私は思う。これはあくまで私個人の意見であるが、この局面の見逃しは前の局と繋がっていないような気がする。ましてや跳満ツモで沈むのはトータルトップの佐々木ではなくトータル3位の白鳥であるのだから。この局の結果はリーチときた白鳥への7,700の放銃となった。
 
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5回戦成績
柴田+17.9P 白鳥+12.0P 佐々木+6.1P 内川▲36.0P
柴田が初トップでトータル2番手へ。
5回戦まで
佐々木+43.8P 柴田+9.0P 白鳥▲9.8P 内川▲43.0P
 
 
6回戦
東4局1本場 供託1.0(内川374、佐々木311、柴田205、白鳥300)
 
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白鳥の7巡目の手応え十分のリーチで山に5枚残り。
 
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柴田も3フーロで追いつく。3,900で良しの四索七索受けならアガっていたのだが、ここは8,000にこだわった。結果は流局。
南1局2本場 供託2.0(佐々木296、柴田220、白鳥305、内川359)
この局がこの半荘のハイライトであり「白鳥劇場」の本編スタートといった感じか?
この局の大まかな流れは以下の通り。
佐々木東ポンからホンイツ一直線→白鳥が捌きにいく一通ドラ1の仕掛け→内川テンパイ一番乗り→内川リャンメンに待ち変えしてリーチ→佐々木高目ツモ8,000オールのホンイツトイトイのテンパイ→白鳥も2フーロでテンパイ
息の詰まるような展開で白鳥が制した。2,000は2,900でリーチ棒3本の収入となる。
このあともリーチ棒3本取るなど丁寧に攻め続け、南3局の連荘中に一旦トータルトップの佐々木とほぼ並びまで浮上する。その後佐々木の反撃にあい、また少し離れるも「白鳥ワールド」全開まであと一歩と迫ることになる。
6回戦成績
白鳥+24.1P 内川+5.2P 佐々木▲11.1P 柴田▲18.2P
6回戦終了時のスコアをおさらいしておく。
佐々木+32.7P 白鳥+14.3P 柴田▲9.2P 内川▲37.8P
佐々木が頭一つ抜けている。点差的には白鳥、柴田にはまだまだ普通にチャンスあり。内川も7回戦で佐々木を沈めて6万点のトップくらいがくればまだまだ可能性があるくらいの点差ではある。ここから佐々木自身G1タイトル獲得の難しさを味わうこととなる。
 
 
7回戦
東1局1本場(内川330、佐々木290、柴田290、白鳥290)
内川1人テンパイで迎えた1本場佐々木追撃の2人がそれぞれらしさを見せて手がぶつかる。
西家柴田の配牌
 
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北家白鳥の配牌
 
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どちらもあまりパッとしない配牌である。ここから柴田はメンゼンで丁寧に手を進め、白鳥は軽快な捌きにでる。
白鳥6巡目。
 
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ここまで手が伸び、ここから九万六筒とポンして9巡目にトイトイのテンパイを入れる。
柴田10巡目リーチ。
 
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ピンフドラドラの勝負手。
 
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同巡白鳥が北をツモって1,600・3,200。
ここまでのトータル(順位点含) 白鳥+33.0P 佐々木+27.0P 柴田▲20.9P 内川▲36.5P
白鳥の瞬間ではあるがとうとうトータルトップにたつ。
 
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東3局(柴田258、白鳥362、内川317、佐々木263)
 
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親番の柴田ドラ暗刻の12巡目リーチ。
白鳥も追いつく。16巡目にヤミテンも、
 
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17巡目ラス牌をツモる。
ここまでのトータル(順位点含) 白鳥+20.5P 佐々木+17.0P 柴田+6.6P 内川▲44.1P
柴田も上位2人に肉迫する。
東3局1本場(柴田378、白鳥322、内川277、佐々木223)
親番の柴田の7巡目のチャンス手。もちろん6,000オールなら突き抜ける。
 
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しかしテンパイ出来ないまま、
 
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11巡目に佐々木のメンホンが炸裂する。放銃は白鳥。まだソーズが1枚も余っておらず、早めの処理のはずが間に合わなっかた。山にはすでにない七索だった。
ここまでのトータル(順位点含)
佐々木+37.3P 柴田+6.6P 白鳥+0.2P 内川▲44.1P
佐々木が再びトータルトップ。しかし放銃した白鳥の表情が印象的だった。全く表情を変えず真っ直ぐに佐々木の手牌を見据えて点棒を静かに支払っていた。まるで「佐々木さんやりますね。でも最後には僕が勝ちますよ」とでも心の中で言っているようだった。
 
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東4局(白鳥239、内川277、佐々木306、柴田378)
白鳥が先制リーチから2,600オール。
これでトータルが佐々木+26.7P、白鳥+20.0P、柴田+4.0P、内川▲50.7P
東4局1本場(白鳥317、内川251、佐々木280、柴田352)
親番の白鳥が2巡目1シャンテンで再びチャンス。4巡目に好形となるのだが、これがなかなかテンパイしない。8巡目には全員1シャンテンとなっていた。ここから誰もテンパイしない。そして14巡目にようやく1人がテンパイする。それはこの人。
 
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2巡目1シャンテンだった親番の白鳥。これをリーチといく。
 
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一発目にツモって2,000オールは2,100オール。白鳥を応援する者達にとっては鳥肌もののアガりであった。
ここまでのトータル(順位点含) 白鳥+30.3P 佐々木+24.6P 柴田▲2.1P 内川▲42.8P
白鳥再々再逆転。柴田は再びマイナス域へ。優勝争いは完全に2人の争いか?という雰囲気に包まれていた。
東4局2本場(白鳥380、内川230、佐々木259、柴田331)
11巡目。完全に流れを白鳥に持って行かれていた佐々木の先制リーチ。
 
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いかにも苦しいドラ表示牌のカンチャン待ち。これを
 
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お返しの一発目のツモ。強引に流れを引き戻す。
ここまでのトータル(順位点含) 佐々木+34.2P 白鳥+28.1P 柴田▲4.3P 内川▲58.0P
佐々木この半荘4度目の逆転。
南1局、内川、柴田の2人テンパイの後、1本場で白鳥が1,600は1,900をアガリ、5度目の逆転で白鳥がトータルトップにたち、南2局には1,300・2,600をツモりリードを広げる。白鳥この半荘早くも5回目のアガリで乗ってきた感がある。白鳥という選手、あまり闘志を表に出さず、摸打のモーションもゆったりしているので、白鳥の勝ちゲームは全体が独特の雰囲気に包まれる。これも含めて「白鳥ワールド」と記させてもらう。
ここまでのトータル(順位点含) 白鳥+33.7P 佐々木+25.1P 柴田▲5.0P 内川▲53.8P
南3局(柴田302、白鳥414、内川220、佐々木264)
親番柴田のビッグチャンス。8巡目に白鳥が2フーロでテンパイ入れるも早々に純カラ。柴田の9巡目
 
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フリテンの九筒を引き戻した、いや引き戻してしまった。もちろん柴田の理想はタンピン三色の6,000オール。しかし白鳥はドラの北を切った後に2フーロ目を入れているのでテンパイ濃厚。柴田としては打点だけでなく、受け入れの広さも考えなければいけない局面。もし鳴いて2,900もやむなしの局面であれば柴田は九筒をツモ切ったであろう。しかし40ポイント弱を追いかける立場として、これを鳴いて2,900ではあまりにもったいない。考えた末の柴田の選択は打七筒であった。メンゼンが前提で広く受ける方を選択したということである。しかしこれが大誤算となる。
2巡後。
 
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もし2巡前に打九筒としておけば
二万三万四万二索三索四索六索七索二筒三筒四筒七筒七筒でリーチがかかっていた。
 
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2巡後の13巡目にこの形でリーチ。一筒は山に3枚の絶好の待ちではあったが、五索ツモ切りの時の柴田の表情が険しくなる。結局山に3枚の一筒を手繰り寄せることは出来ず、6,000オールをアガリ逃した一局となってしまった。この局面であれば私もおそらく打七筒を選択したと思う。どちらが正しいとか正しくないとかの話ではなく、全ての対局が終わった後に、ただ「負け」の運命だった人のツモ順だったのかな?と思えてならない。
勝負の世界に「もし」が禁物なのは承知のうえで、あえて、もし柴田が6,000オールをツモっていれば
白鳥+23.7P 佐々木+19.1P 柴田+17.0P
となっていた。
南3局1本場 供託1.0P (柴田307、白鳥429、内川205、佐々木249)
前局手痛い裏目を喰らった親番の柴田に再びチャンス。それを見事な手順でかわす白鳥。まずは白鳥の9巡目
 
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さて皆さんなら何を切りますか?ちなみに私なら二索八索。タンピン三色を見つつ七対子の1シャンテンにも戻れるようにしておく。白鳥の選択は四索
12巡目親の柴田先制リーチ。
 
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残念ながら6,000オールとなるドラは山にはない。しかし六万が山に2枚残っている。2,600オールから次に繋げれば面白くなる。
14巡目にその六万を力強く手元に引き寄せる。
 
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手元に引き寄せたのは白鳥。前巡六索を重ねてのツモアガリであった。この瞬間の私の感想を記す。「これぞ優勝者のツモ」。これが私の感想である。まさに完璧な選択からの針の穴を通すアガリであった。
ここまでのトータル(順位点含) 白鳥+47.9P 佐々木+22.9P 柴田▲13.8P 内川▲57.0P
ここまでずっとトータルトップを走っていた佐々木はどんな心境だったのだろう。いかに冷静沈着な佐々木でも心中穏やかではないと思うのだが、今決勝、今までの佐々木とは少し違った闘いを続けてきた「ニュー寿人」はここでも素晴らしかった。
南4局(白鳥+516、内川188、佐々木232、柴田264)
12巡目二索ポンで佐々木テンパイ。
 
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発でアガれば浮きである。
同巡柴田テンパイでリーチ。柴田らしい丁寧な手順である。
 
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このリーチを受けて佐々木の13巡目。
 
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さてこの安目では柴田浮きにはならない。アガるかな?見逃すかな?と思っていのだが、
 
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目を疑う光景である。
 
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これで高目安目なしのアガれば浮き。
そして15巡目
 
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最終戦に向けてさらにリードを広げたい親番の白鳥追いかけリーチ。
そして佐々木の17巡目
 
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つかむ。
 
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やめる。
見事なものである。
 
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南4局1本場 供託2.0P (白鳥521、内川173、佐々木217、柴田269)
柴田11巡目リーチ。
 
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8巡目からテンパイしていた佐々木。
 
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12巡目に手変わりして今度は五索を勝負。
三万が1枚、六万が3枚のこの勝負。先に山にいたのは三万の方。出元に手繰り寄せたのは
 
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佐々木の方であった。この南4局の2局を見てこの時の私の感想は、「優勝者の麻雀」であった。
「優勝者の麻雀」を見せた佐々木と「優勝者のツモ」を見せた白鳥と「負けの運命の人の牌のきかた」を見せてしまった柴田の3人。勝負はいよいよ最終戦を残すのみである。
白鳥+26.1P 佐々木+6.9P 柴田▲10.5P 内川▲22.8P
7回戦トータル 白鳥+40.4P 佐々木+39.6P 柴田▲19.4P 内川▲60.6P
優勝の行方は最終戦の白鳥と佐々木の着順勝負となった。いや、なったと思っていた。
 
 
最終戦
 
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予想通り白鳥と佐々木のアガリ合戦となる。
東1局 内川、白鳥から1,000
東2局 佐々木、内川から5,200
東3局 白鳥、内川から3,900
東4局 佐々木ツモ500・1,000
南1局 佐々木、柴田2人テンパイ
南1局1本場 白鳥、柴田から2,600は2,900
ここまでの展開は予想通りである。
南2局(柴田281、内川199、白鳥333、佐々木387)
佐々木が白鳥を5,400点リードしている。
最後の親番の柴田。
 
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4人の捨て牌をご覧頂きたい。
 
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二筒が4枚切れで三筒が1枚切れの12,000のリーチ。残り2枚の三筒は佐々木と白鳥の手に1枚ずつで山には0。ここで手詰まりから三筒が河に放たれる。
 
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放銃は白鳥。この手牌、間違いなく三筒が一番通り易そうである。一瞬時が止まったような瞬間であった。そしてまた時はゆっくり動き始める。「寿人G1初タイトルおめでとう」そんな言葉が頭をよぎる。しかし「逆転の柴田」と呼ばれる柴田がここから更に加速する。そして最後まで勝負を諦めない白鳥が泥臭く蘇ってくることになる。
南2局3本場 供託2.0(柴田431、内川169、白鳥223、佐々木357)
 
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柴田渾身の6,000オールは6,300オールで供託2,000点。
柴田がトータル8.4ポイント差の2番手に浮上してきた。
南3局7本場 供託2.0P(内川111、白鳥135、佐々木289、柴田645)
柴田4巡目リーチ。
 
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リーチのみではあるが7本場と供託2本でアガれば佐々木に肉迫する。リーチの1巡前の四万切りからの、このリーチはかなり賛否別れると思う。この時十数年前に個人的に故安藤満プロに教えて頂いた言葉を思い出した。
「タイトル戦の最後の最後でせっている場合はもう理屈じゃない。強いものが勝つわけでもなければ、執念で勝るものが勝つわけでもない。勝利の女神に選ばれたものが勝つのだと自分は思っている。だから最後は最初のテンパイ型でリーチする。ここまでの自分自身の戦いが勝者にふさわしいかどうか女神に聞くために」
無論柴田が安藤満プロの言葉を知っているはずもないのだが、最後の最後は安藤満プロと同じ思考になっている。普段の柴田であれば決してないであろう手順とリーチである。このリーチの結果に関わらずすごい選手が出てきたな。というのが私の素直な感想である。
 
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この局の結果は佐々木が9巡目に1フーロで追いつく。そして10巡目に白鳥が2フーロで追いつく。大事なめくりっこは白鳥に軍配で500・1,000のツモアガリ。柴田は山には3枚も残っていたにも関わらず、アガることが出来なかったということは、安藤プロの言葉を借りれば今決勝の麻雀では、勝者としては少しだけ足りないと女神が判断したということなのだろう。この後南4局は3局あるのだが、柴田に逆転の条件をクリアする手は入らなかった。
南4局(白鳥206、佐々木277、柴田623、内川94)
佐々木7,100点リード。
 
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佐々木が先にテンパイしたが直後に山には無くなる。
 
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三筒を引けば放銃でゲームセットだったと思うがツモり三暗刻テンパイなら、一転して白鳥チャンス。六筒が山に1枚残っていたがアガれず、白鳥、佐々木の2人テンパイで流局。
南4局1本場も白鳥、佐々木の2人テンパイで流局して、続く2本場では流局で無念の白鳥テンパイ出来ずでの終戦となった。
闘いを終えて、まず口数少なくうつむく内川が印象的だった。普段は負けても悔しさはあまり表に出さない選手なのだが、こんな内川は初めて見た。それほど勝ちたいメンバーだったし、獲りたいタイトルだったし、A1戦士として欲しい肩書だったのだろう。先輩として優しい言葉を掛けるつもりはない。悔しがるだけ悔しがればいいと思う。そうすれば近々訪れるであろう初タイトルの喜びは増すはずである。
 
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白鳥、柴田共に持ち味は存分に発揮していた。柴田は丁寧さと我慢強さはAリーグの先輩3人を凌ぐほどであったと思う。逆に白鳥は運では勝てないと思えば、我慢ではなく仕掛け多用で攻めてくる。2日目は白鳥が配牌において一番であった。それでも少しツモが効かないとみると、惜しげもなく動き出す。なかなか本手は決まらない中、柔軟さと軽快な捌きでよくここまでの闘いが出来るものだとつくづく思う。
そして優勝した佐々木。見事な麻雀だったと思う。今までと全く違うスタイルで勝ちきった。4月から始まるリーグ戦はどちらで闘うのか今から楽しみである。「攻めダルマ」なのか「ニューダルマ」なのか。
この4人の闘いを最初から最後まで見せてもらった。純粋に面白かった。とにかく熱かった。麻雀の内容なら自分も現役の選手として、まだまだ負けない自信はある。しかし、これだけ純粋に熱く面白い対局はもう自分には作り出せないだろう。「この4人今度は鳳凰戦で」。そんな未来もあるのかもしれない。
 
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何を切る?fromロン2 2017年4月

このコーナーでは、オンライン麻雀「ロン2」の協力のもと、プロ雀士とロン2ユーザーの解答をグラフを使って比較していきたいと思います。
多くのプロより、丁寧な解説をいただきましたので、みなさんの雀力アップの参考にしていただければと思います。

問題提供:「ロン2」  作成:杉浦勘介

ロン2道場ルール (一発、裏ドラ、カンドラあり、赤なし)
南2局南家 (色の濃くなっている牌はツモ切りです)

 

プロ

四万切り・・・10人
八万切り・・・10人
九万切り・・・9人
三万切り・・・6人

 

ロン2ユーザー

九万切り・・・39%
八万切り・・・28.2%
三万切り・・・17.4%
四万切り・・・13.8%
二索切り・・・0.5%
三索切り・・・0.5%
四索切り・・・0.5%

 

 

プロ解答(50音順)

 

四万切り

鮎川卓
「親番も残っているので、スピードと打点のバランスが良い打四万を選択します。」

太田優介
「ツモり三暗刻も見える手牌ではあるが、ドラも1枚あるので、タンヤオやピンフイーペーコーも残る打四万。打八万も考えたが、九万が自分から2枚見えであり、1シャンテンの間にもう1枚切られてしまうとこの手の魅力がなくなってしまうので打四万とします。」

勝又健志
「ドラがあるので、手役よりもアガリやすさを優先。」

紺野真太郎
「四暗刻といきたいところだが、まだ親番もあるし、手牌の変化、受け入れが広い手なので手広く。テンパイすれば全部リーチのつもりで。」

白鳥翔
九万がもう1枚切られた時に六万九万が弱くなってしまうので、八万は打たない。ドラもあるので、手広い形で勝負する。三暗刻形を見るのは破壊力があるが、ロスが多すぎるので狙わない。」

藤島健二郎
「牌効率で。タテ型は見ず、現実路線でいいのでは。」

古川孝次
「リーチタンヤオドラ1を視野に入れ、出アガリ5,200、ツモって満貫クラスを狙う。よって九万がリーチ宣言牌になるか?先に六万九万が入ってもリーチをかける。」

前田直哉
一索四索六万九万も逃がしたくないから。」

三戸亮祐
「トイツ手も見込めるが、アガリやすく満貫級にも成り得るピンフ形を重視して、打四万とする。」

山田浩之
「点棒はないが、まだ親番もあるので無理せず素直に。」

 

 

八万切り

岡部光輝
「親がまだあるので、リーチピンフイーペーコーを目指します。もう少し点数に余裕があれば、九万ツモ切りとします。」

清原継光
「まだ親があるし、リーチイーペーコードラ1あたりを視野に入れ、手なり気味にリャンメンリーチを目指す。」

近藤久春
「手なりでピンフイーペーコー狙い。次局親番なので。」

坂本誠裕
「手広く構えます(親番にかけます)。」

佐々木寿人
「ピンフイーペーコー狙い。」

二階堂亜樹
「タテは見ずにリャンメン固定します。まだ親番があるので、ラス目でも無理に高くしようとしない。」

古橋崇志
「ラス目だが親が残っているので、まずはアガリを見て現状一番強そうな六万九万ターツを決める。高打点になるなら、自然な変化でリャンペーコードラ2。」

前原雄大
「ラス目なのでどう打っても裏目はありそうだが、手広く受ける。」

山井弘
八万は1枚切れ、そのためロスは七万の2枚のみ。五万三万四万四万の形でカバーできるのでOK。最終形も六万九万待ちになれば強い。」

四柳弘樹
六万九万が良さそうなので、横に伸ばしてリーチピンフイーペーコードラ1が理想。」

 

 

九万切り

厚谷昇汰
「ピンフが確定していないので、九万を残すと打点が低くなる可能性がある。負けているのでヤオチュウ牌から切り、タンヤオ、MAX四暗刻まで狙う。」

上村慎太郎
九万を残すと、もう1枚九万を引かない限り安くなるイメージしかない。この手牌のポテンシャルにふさわしくない打九万。」

上村宜久
「リーチタンヤオドラ1から三暗刻まで見えるので。できたら四暗刻まで見たいです。」

河井保国
「点数がないので、三暗刻狙い。」

貫上洋志
「四暗刻まで見ます。」

黒沢咲
「形が良いので、タンヤオ固定してリーチと行きます。」

花岡章生
「点棒があれば他の選択肢もあるが、MAX四暗刻まで見て。先にリャンメンが埋まるようならそのままリーチで。」

林俊宏
「ツモ二索やタンヤオ、四暗刻に魅力を感じます!」

横山毅
「点棒的に四暗刻を狙いたいですね。一索はツモ切りします。」

 

 

三万切り

内川幸太郎
「四暗刻を見て、三万にします。」

浜上文吾
「四暗刻かマンズのイーペーコー狙い。」

一井慎也
「ピンフの選択以外は残るので。七対子、イーペーコー、リャンペーコー、四暗刻を見る。」

福光聖雄
八万を切った方が受け入れは広いけど、四暗刻は見たい。この後、一索四索九万が入ればリーチ。四万ツモは迷うなぁ・・・。」

藤岡良一
「マンズの三万四万八万九万どれも切る手はあるが、現状ラス目の今、自分の経験上、四万七万は親にアタる。ならば、その筋が出ないように三万を打っておきたい。」

安村浩司
「四暗刻、リャンペーコーを残す。」

何を切る?/何を切る?fromロン2 2017年4月

このコーナーでは、オンライン麻雀「ロン2」の協力のもと、プロ雀士とロン2ユーザーの解答をグラフを使って比較していきたいと思います。
多くのプロより、丁寧な解説をいただきましたので、みなさんの雀力アップの参考にしていただければと思います。
問題提供:「ロン2」  作成:杉浦勘介
ロン2道場ルール (一発、裏ドラ、カンドラあり、赤なし)
南2局南家 (色の濃くなっている牌はツモ切りです)

 
プロ

四万切り・・・10人
八万切り・・・10人
九万切り・・・9人
三万切り・・・6人
 
ロン2ユーザー

九万切り・・・39%
八万切り・・・28.2%
三万切り・・・17.4%
四万切り・・・13.8%
二索切り・・・0.5%
三索切り・・・0.5%
四索切り・・・0.5%
 
 
プロ解答(50音順)
 
四万切り
鮎川卓
「親番も残っているので、スピードと打点のバランスが良い打四万を選択します。」
太田優介
「ツモり三暗刻も見える手牌ではあるが、ドラも1枚あるので、タンヤオやピンフイーペーコーも残る打四万。打八万も考えたが、九万が自分から2枚見えであり、1シャンテンの間にもう1枚切られてしまうとこの手の魅力がなくなってしまうので打四万とします。」
勝又健志
「ドラがあるので、手役よりもアガリやすさを優先。」
紺野真太郎
「四暗刻といきたいところだが、まだ親番もあるし、手牌の変化、受け入れが広い手なので手広く。テンパイすれば全部リーチのつもりで。」
白鳥翔
九万がもう1枚切られた時に六万九万が弱くなってしまうので、八万は打たない。ドラもあるので、手広い形で勝負する。三暗刻形を見るのは破壊力があるが、ロスが多すぎるので狙わない。」
藤島健二郎
「牌効率で。タテ型は見ず、現実路線でいいのでは。」
古川孝次
「リーチタンヤオドラ1を視野に入れ、出アガリ5,200、ツモって満貫クラスを狙う。よって九万がリーチ宣言牌になるか?先に六万九万が入ってもリーチをかける。」
前田直哉
一索四索六万九万も逃がしたくないから。」
三戸亮祐
「トイツ手も見込めるが、アガリやすく満貫級にも成り得るピンフ形を重視して、打四万とする。」
山田浩之
「点棒はないが、まだ親番もあるので無理せず素直に。」
 
 
八万切り
岡部光輝
「親がまだあるので、リーチピンフイーペーコーを目指します。もう少し点数に余裕があれば、九万ツモ切りとします。」
清原継光
「まだ親があるし、リーチイーペーコードラ1あたりを視野に入れ、手なり気味にリャンメンリーチを目指す。」
近藤久春
「手なりでピンフイーペーコー狙い。次局親番なので。」
坂本誠裕
「手広く構えます(親番にかけます)。」
佐々木寿人
「ピンフイーペーコー狙い。」
二階堂亜樹
「タテは見ずにリャンメン固定します。まだ親番があるので、ラス目でも無理に高くしようとしない。」
古橋崇志
「ラス目だが親が残っているので、まずはアガリを見て現状一番強そうな六万九万ターツを決める。高打点になるなら、自然な変化でリャンペーコードラ2。」
前原雄大
「ラス目なのでどう打っても裏目はありそうだが、手広く受ける。」
山井弘
八万は1枚切れ、そのためロスは七万の2枚のみ。五万三万四万四万の形でカバーできるのでOK。最終形も六万九万待ちになれば強い。」
四柳弘樹
六万九万が良さそうなので、横に伸ばしてリーチピンフイーペーコードラ1が理想。」
 
 
九万切り
厚谷昇汰
「ピンフが確定していないので、九万を残すと打点が低くなる可能性がある。負けているのでヤオチュウ牌から切り、タンヤオ、MAX四暗刻まで狙う。」
上村慎太郎
九万を残すと、もう1枚九万を引かない限り安くなるイメージしかない。この手牌のポテンシャルにふさわしくない打九万。」
上村宜久
「リーチタンヤオドラ1から三暗刻まで見えるので。できたら四暗刻まで見たいです。」
河井保国
「点数がないので、三暗刻狙い。」
貫上洋志
「四暗刻まで見ます。」
黒沢咲
「形が良いので、タンヤオ固定してリーチと行きます。」
花岡章生
「点棒があれば他の選択肢もあるが、MAX四暗刻まで見て。先にリャンメンが埋まるようならそのままリーチで。」
林俊宏
「ツモ二索やタンヤオ、四暗刻に魅力を感じます!」
横山毅
「点棒的に四暗刻を狙いたいですね。一索はツモ切りします。」
 
 
三万切り
内川幸太郎
「四暗刻を見て、三万にします。」
浜上文吾
「四暗刻かマンズのイーペーコー狙い。」
一井慎也
「ピンフの選択以外は残るので。七対子、イーペーコー、リャンペーコー、四暗刻を見る。」
福光聖雄
八万を切った方が受け入れは広いけど、四暗刻は見たい。この後、一索四索九万が入ればリーチ。四万ツモは迷うなぁ・・・。」
藤岡良一
「マンズの三万四万八万九万どれも切る手はあるが、現状ラス目の今、自分の経験上、四万七万は親にアタる。ならば、その筋が出ないように三万を打っておきたい。」
安村浩司
「四暗刻、リャンペーコーを残す。」

Mr.Xの連盟Weekly!

100

 

 

【プロリーグ開幕】
 
第34期プロリーグが開幕。
 

B1・B2 C1・C2・C3 D1・D2・D3 E

A1リーグ 第1節(1/3卓)
A2リーグ 第1節(4/4 17:00~)

 
昨日から、A1の対局もスタート。
瀬戸熊直樹好発進!と思いきや、最終的に卓内トップに立ったのは、今期A1初挑戦の内川幸太郎だ。

 

100

 

リーチ宣言牌は二万
ピンフや三色がすぐそこにある手牌だが、内川は即リーチを決断。
こんな手から機械的に打六万とするのは、ままごとの麻雀か?

鳳凰位、前原雄大に挑戦する3名は誰だ!?今年も熱い戦いが始まった!
 
 
 
【ロン2カップspring2017】
 
今週末、ロン2カップspring2017が配信予定。
 

放送予定 4/08 13:00~

ロン2カップ2017Spring【無料放送】

放送ページはこちら


放送ページはこちら

 

100

 

以下のキャンペーンも!?発表前に少し情報を解禁してしまおう。

特別対戦権利獲得キャンペーン
ロン2会員限定で、4月8日(土)から4月15日(土)までに下記プロの中から1人選んで応募してもらいます。
番組をみて新規会員になって応募されたかたは8名様まで優先します。
あとは既存の会員の中から抽選で選出。

対戦日程:5月8日(月)~5月12日(金)
出場予定プロ:森山茂和・前原雄大・二階堂亜樹・和久津晶
 
 
 
【aki 映画化決定】
 
女流闘牌伝 aki-アキ-
プロクイーン獲得、最強戦ファイナル進出など絶好調の二階堂亜樹が原案の漫画「aki」の映画化が決定した!

 

100

主演の岡本夏美さん。

 

 

100

首位に立ってもなお寒い、二階堂亜樹。

100

 
 
 
【三麻王決定戦】
 
三麻王決定戦の収録が終わったらしい。
勝ち抜きバトルV7で見事7勝を達成した中村慎吾が登場!

豪華な顔ぶれの中、慎吾は自身の持ち味を発揮することができるのか!?
オンエアーを待て!

 

100
100

 
 
 
【Battle of generation】

 

100

 

30代代表、勝又健志の勝ち!
安定感のある強さだよね~
 
 
 
【大型新人現る】
 
木曜日のお昼に、不定期で配信されている「女流勉強会」。
こちらをご覧になっている方はすでにご存じかと思うが、岡田紗佳という新人女流プロがデビューした。

 

100

 
「三四郎」「奈央」
デビュー戦のプロリーグでは小動物のような2人を捌いて+32.3と好調なスタートを切った模様だ。

 

100

 

すでに最強戦のアシスタントや、AbemaTVなどで活躍している彼女。今後も要チェックだ。
 
 
 
【サイン】

 

100

 

瀬戸熊直樹クラスになると、いつどこでサインを求められるかわからない。
その辺で食事でもなんて時も油断できないのだ。

 

100

 

稽古終了後に入ったお店で、スタッフさんが着ているTシャツにサインする瀬戸熊直樹。

「克己心」
己の弱い精神に打ち勝つ。そんなイメージの言葉は麻雀打ちにピッタリだ。
ファンの皆さまに熱い闘牌をお届けするため、日々鍛錬は続くのである。
 
 
 
【大きな体、小さなカレー】
 
瀬戸熊直樹をオチに使うわけにはいかず。今回はこの写真で締めとさせていただく。

 

100

 

庶民から奪い取ったカレーであろうか。カレーがかなり小さく見える。

「ほーそうか、俺はオチに使っていいのか」
きっとそう言うだろうな…
こえーな…
誰のせいにしようかな…

(;´∀`)

プロ雀士コラム/Mr.Xの連盟Weekly!

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【プロリーグ開幕】
 
第34期プロリーグが開幕。
 

B1・B2 C1・C2・C3 D1・D2・D3 E

A1リーグ 第1節(1/3卓)
A2リーグ 第1節(4/4 17:00~)

 
昨日から、A1の対局もスタート。
瀬戸熊直樹好発進!と思いきや、最終的に卓内トップに立ったのは、今期A1初挑戦の内川幸太郎だ。
 

100

 
リーチ宣言牌は二万
ピンフや三色がすぐそこにある手牌だが、内川は即リーチを決断。
こんな手から機械的に打六万とするのは、ままごとの麻雀か?
鳳凰位、前原雄大に挑戦する3名は誰だ!?今年も熱い戦いが始まった!
 
 
 
【ロン2カップspring2017】
 
今週末、ロン2カップspring2017が配信予定。
 

放送予定 4/08 13:00~
ロン2カップ2017Spring【無料放送】

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以下のキャンペーンも!?発表前に少し情報を解禁してしまおう。
特別対戦権利獲得キャンペーン
ロン2会員限定で、4月8日(土)から4月15日(土)までに下記プロの中から1人選んで応募してもらいます。
番組をみて新規会員になって応募されたかたは8名様まで優先します。
あとは既存の会員の中から抽選で選出。
対戦日程:5月8日(月)~5月12日(金)
出場予定プロ:森山茂和・前原雄大・二階堂亜樹・和久津晶
 
 
 
【aki 映画化決定】
 
女流闘牌伝 aki-アキ-
プロクイーン獲得、最強戦ファイナル進出など絶好調の二階堂亜樹が原案の漫画「aki」の映画化が決定した!
 

100

主演の岡本夏美さん。

 
 

100

首位に立ってもなお寒い、二階堂亜樹。

100

 
 
 
【三麻王決定戦】
 
三麻王決定戦の収録が終わったらしい。
勝ち抜きバトルV7で見事7勝を達成した中村慎吾が登場!
豪華な顔ぶれの中、慎吾は自身の持ち味を発揮することができるのか!?
オンエアーを待て!
 

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【Battle of generation】
 

100

 
30代代表、勝又健志の勝ち!
安定感のある強さだよね~
 
 
 
【大型新人現る】
 
木曜日のお昼に、不定期で配信されている「女流勉強会」。
こちらをご覧になっている方はすでにご存じかと思うが、岡田紗佳という新人女流プロがデビューした。
 

100

 
「三四郎」「奈央」
デビュー戦のプロリーグでは小動物のような2人を捌いて+32.3と好調なスタートを切った模様だ。
 

100

 
すでに最強戦のアシスタントや、AbemaTVなどで活躍している彼女。今後も要チェックだ。
 
 
 
【サイン】
 

100

 
瀬戸熊直樹クラスになると、いつどこでサインを求められるかわからない。
その辺で食事でもなんて時も油断できないのだ。
 

100

 
稽古終了後に入ったお店で、スタッフさんが着ているTシャツにサインする瀬戸熊直樹。
「克己心」
己の弱い精神に打ち勝つ。そんなイメージの言葉は麻雀打ちにピッタリだ。
ファンの皆さまに熱い闘牌をお届けするため、日々鍛錬は続くのである。
 
 
 
【大きな体、小さなカレー】
 
瀬戸熊直樹をオチに使うわけにはいかず。今回はこの写真で締めとさせていただく。
 

100

 
庶民から奪い取ったカレーであろうか。カレーがかなり小さく見える。
「ほーそうか、俺はオチに使っていいのか」
きっとそう言うだろうな…
こえーな…
誰のせいにしようかな…
(;´∀`)

第16期北陸リーグ 第1節レポート

第16期北陸リーグのレポートを担当させて頂きます。23期生の木戸僚之です。
拙い文章ですが半年間のお付き合い、どうぞよろしくお願いいたします。

今期は富山開催となり、一般15名、プロ9名の総勢24名で第16期北陸リーグは幕を開けた。
今期は、前期と同じく全5節制で決勝4名進出(各順位決勝ポイントアリ)というシステムを採用しての戦いとなる。

今期の注目は、新たに入会した成田理良プロ、前田倫也プロが参戦となる。更には前期決勝に進出した浦田支部長、藤本鉄也プロも参戦しており、プロ9名が参加となる。
浦田支部長もレポートに書いてあった言葉を引用すると、「最近のリーグ戦では、一般の方の活躍が目覚ましく、逆に言えば、総じてプロの成績が芳しくない傾向を感じております」
今期過去最多となる9名が参加するので、今期こそは私を含むプロ勢の盛り返しを期待したい。

今節の私の対戦相手は、北陸リーグ覇者でもある、光岡さん、平澤さん、今期初参戦となる尾間さんとの対戦となった。

1回戦目から、平澤さんのヤミテンで6,400。光岡さんの12,000と高打点を横目に、ギリギリ帳尻を合わせた1,000・2,000をツモリ+1.8Pの3着スタートとなる。
2回戦も、親の2,000点をアガリ、そのままテンパイ罰符だけで+2.5Pのトップ。ポイントとては+13.3Pと吹けば飛ぶようなポイントだが、自分の手数、状態を見れば上出来と感じていた。
3回戦に1人浮きのトップを取り、続く4回戦に事件は起こった。

東場に2,000・3,900ツモ。親でも12,000をアガリ、今節はプラスを叩けると思った時に、緩手を打ってしまう。親で七対子ドラドラの九索単騎でテンパイしている中で、ツモ中で打九索で光岡さんのホンイツトイトイの8,000に放銃。どちらも当たり牌だったのだが、自分に酔いしれての甘い放銃に他ならない。

南場でも私は2,000・4,000をツモリ点数的には余裕が出来るのだが、続く光岡さんの親番で4,000オールを2回アガられてしまう。

南3局親

二万二万七万九万六索七索八索二筒三筒四筒六筒七筒八筒  ドラ八万

このテンパイ。六万は2枚出ている状態だが、ヤミテンを続行。
西家である尾間さんが仕掛け打八万。その八万を捕らえられず、2巡後ツモ五筒

二万二万七万九万六索七索八索二筒三筒四筒六筒七筒八筒  ツモ五筒

こうなれば打九万と行くのだが、更に尾間さんからツモ切りの八万を打たれ、この形のまま尾間さんに400・700をツモられ親番が終了してしまった。
光岡さんは国士模様だったので六万が2枚見えた時点で、親を維持するリーチを打っても良かったかもしれないと反省。

南4局に平澤さんの連荘が始まる。
私としては上家にいる光岡さんと協力して浮きで終わりたかった為、手をなるべく平澤さんの現物待ちにするようにシフトしながら打つのだが、光岡さんとしては私に沈んでもらいたい為か辛く打っている様子。
平澤さんの現物ヤミテンを2局するも、そのまま平澤さんのヤミテン11,600に捕まる。結局自力で1,000は1,900をするもそのまま3着で終了。
今節で+70P程浮けると思っていたのだが結果は+32.8Pとなり、自分の実践不足を実感しました。

1節目が終わり、全体のポイントを見てみると、1位は浦田支部長で+108.3Pと大きくリードした形となりました。2位に宮川さん+59.5P、3位成田プロ+34.1Pと浦田プロ以外はそこまでポイントが動いてない様子。
前回優勝の押川さんは3名のマークにあったか▲60.8Pで手痛いスタートとなりました。

決勝ポイントがある以上、自分のポイントを伸ばすだけでなく、強者をマークして出来る限り抑える事が他の卓でも見え、締まった麻雀内容だったのではないかと思います。

次回は誰が抜け出すのか、私もこのポイントをさらに伸ばせるように気合を入れて頑張ります。

第2節対戦者(敬称略)
1卓荒川プロ 小泉 吉田 平澤
2卓成田プロ 押川 光岡 森田
3卓後藤プロ 志多木プロ 北川 上杉
4卓浦田プロ 宮川 尾間 窪田
5卓藤本プロ 安城プロ 前田プロ 表
6卓木戸プロ 久保 宮内 山元       

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 浦田 豊人 プロ 108.3         108.3
2 宮川 悟 一般 59.5         59.5
3 成田 理良 プロ 34.1         34.1
4 木戸 僚之 プロ 32.8         32.8
5 宮内 俊貴 一般 29.7         29.7
6 上杉 俊男 一般 28.7         28.7
7 光岡 大幸 一般 25.8         25.8
8 安城 るい プロ 25.3         25.3
9 表 勝正 一般 24.2         24.2
10 後藤 正博 プロ 5.6         5.6
11 森田 有一 一般 2.4         2.4
12 山元 一成 一般 ▲ 0.7         ▲ 0.7
13 窪田 一彦 一般 ▲ 11.1         ▲ 11.1
14 小泉 陽平 一般 ▲ 12.8         ▲ 12.8
15 藤本 鉄也 プロ ▲ 15.2         ▲ 15.2
16 吉田 健彦 一般 ▲ 19.8         ▲ 19.8
17 北川 光 一般 ▲ 21.6         ▲ 21.6
18 尾間 明 一般 ▲ 27.2         ▲ 27.2
19 志多木 健 プロ ▲ 28.4         ▲ 28.4
20 平澤 憲一 一般 ▲ 31.4         ▲ 31.4
21 久保 智央 一般 ▲ 41.5         ▲ 41.5
22 荒谷 誠 プロ ▲ 56.7         ▲ 56.7
23 押川 憲一 一般 ▲ 60.8         ▲ 60.8
24 前田 倫也 プロ ▲ 69.2         ▲ 69.2

北陸リーグ レポート/第16期北陸リーグ 第1節レポート

第16期北陸リーグのレポートを担当させて頂きます。23期生の木戸僚之です。
拙い文章ですが半年間のお付き合い、どうぞよろしくお願いいたします。
今期は富山開催となり、一般15名、プロ9名の総勢24名で第16期北陸リーグは幕を開けた。
今期は、前期と同じく全5節制で決勝4名進出(各順位決勝ポイントアリ)というシステムを採用しての戦いとなる。
今期の注目は、新たに入会した成田理良プロ、前田倫也プロが参戦となる。更には前期決勝に進出した浦田支部長、藤本鉄也プロも参戦しており、プロ9名が参加となる。
浦田支部長もレポートに書いてあった言葉を引用すると、「最近のリーグ戦では、一般の方の活躍が目覚ましく、逆に言えば、総じてプロの成績が芳しくない傾向を感じております」
今期過去最多となる9名が参加するので、今期こそは私を含むプロ勢の盛り返しを期待したい。
今節の私の対戦相手は、北陸リーグ覇者でもある、光岡さん、平澤さん、今期初参戦となる尾間さんとの対戦となった。
1回戦目から、平澤さんのヤミテンで6,400。光岡さんの12,000と高打点を横目に、ギリギリ帳尻を合わせた1,000・2,000をツモリ+1.8Pの3着スタートとなる。
2回戦も、親の2,000点をアガリ、そのままテンパイ罰符だけで+2.5Pのトップ。ポイントとては+13.3Pと吹けば飛ぶようなポイントだが、自分の手数、状態を見れば上出来と感じていた。
3回戦に1人浮きのトップを取り、続く4回戦に事件は起こった。
東場に2,000・3,900ツモ。親でも12,000をアガリ、今節はプラスを叩けると思った時に、緩手を打ってしまう。親で七対子ドラドラの九索単騎でテンパイしている中で、ツモ中で打九索で光岡さんのホンイツトイトイの8,000に放銃。どちらも当たり牌だったのだが、自分に酔いしれての甘い放銃に他ならない。
南場でも私は2,000・4,000をツモリ点数的には余裕が出来るのだが、続く光岡さんの親番で4,000オールを2回アガられてしまう。
南3局親
二万二万七万九万六索七索八索二筒三筒四筒六筒七筒八筒  ドラ八万
このテンパイ。六万は2枚出ている状態だが、ヤミテンを続行。
西家である尾間さんが仕掛け打八万。その八万を捕らえられず、2巡後ツモ五筒
二万二万七万九万六索七索八索二筒三筒四筒六筒七筒八筒  ツモ五筒
こうなれば打九万と行くのだが、更に尾間さんからツモ切りの八万を打たれ、この形のまま尾間さんに400・700をツモられ親番が終了してしまった。
光岡さんは国士模様だったので六万が2枚見えた時点で、親を維持するリーチを打っても良かったかもしれないと反省。
南4局に平澤さんの連荘が始まる。
私としては上家にいる光岡さんと協力して浮きで終わりたかった為、手をなるべく平澤さんの現物待ちにするようにシフトしながら打つのだが、光岡さんとしては私に沈んでもらいたい為か辛く打っている様子。
平澤さんの現物ヤミテンを2局するも、そのまま平澤さんのヤミテン11,600に捕まる。結局自力で1,000は1,900をするもそのまま3着で終了。
今節で+70P程浮けると思っていたのだが結果は+32.8Pとなり、自分の実践不足を実感しました。
1節目が終わり、全体のポイントを見てみると、1位は浦田支部長で+108.3Pと大きくリードした形となりました。2位に宮川さん+59.5P、3位成田プロ+34.1Pと浦田プロ以外はそこまでポイントが動いてない様子。
前回優勝の押川さんは3名のマークにあったか▲60.8Pで手痛いスタートとなりました。
決勝ポイントがある以上、自分のポイントを伸ばすだけでなく、強者をマークして出来る限り抑える事が他の卓でも見え、締まった麻雀内容だったのではないかと思います。
次回は誰が抜け出すのか、私もこのポイントをさらに伸ばせるように気合を入れて頑張ります。
第2節対戦者(敬称略)
1卓荒川プロ 小泉 吉田 平澤
2卓成田プロ 押川 光岡 森田
3卓後藤プロ 志多木プロ 北川 上杉
4卓浦田プロ 宮川 尾間 窪田
5卓藤本プロ 安城プロ 前田プロ 表
6卓木戸プロ 久保 宮内 山元       

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 浦田 豊人 プロ 108.3         108.3
2 宮川 悟 一般 59.5         59.5
3 成田 理良 プロ 34.1         34.1
4 木戸 僚之 プロ 32.8         32.8
5 宮内 俊貴 一般 29.7         29.7
6 上杉 俊男 一般 28.7         28.7
7 光岡 大幸 一般 25.8         25.8
8 安城 るい プロ 25.3         25.3
9 表 勝正 一般 24.2         24.2
10 後藤 正博 プロ 5.6         5.6
11 森田 有一 一般 2.4         2.4
12 山元 一成 一般 ▲ 0.7         ▲ 0.7
13 窪田 一彦 一般 ▲ 11.1         ▲ 11.1
14 小泉 陽平 一般 ▲ 12.8         ▲ 12.8
15 藤本 鉄也 プロ ▲ 15.2         ▲ 15.2
16 吉田 健彦 一般 ▲ 19.8         ▲ 19.8
17 北川 光 一般 ▲ 21.6         ▲ 21.6
18 尾間 明 一般 ▲ 27.2         ▲ 27.2
19 志多木 健 プロ ▲ 28.4         ▲ 28.4
20 平澤 憲一 一般 ▲ 31.4         ▲ 31.4
21 久保 智央 一般 ▲ 41.5         ▲ 41.5
22 荒谷 誠 プロ ▲ 56.7         ▲ 56.7
23 押川 憲一 一般 ▲ 60.8         ▲ 60.8
24 前田 倫也 プロ ▲ 69.2         ▲ 69.2