天鳳位vs.連盟プロ対抗戦 3rd season 第2節レポート:ケネス徳田
2017年08月18日
~天鳳勢の最新秘密兵器!?~
『天鳳位vs連盟プロ』では5名の歴代天鳳位がすっかり固定されているが、今回の3rdシーズンでは、6人目の新たな天鳳位が参戦を表明した。
2016年12月、12代天鳳位に就いた、おかもとさんである。
岡山在住、天鳳歴8年、麻雀歴も8年という、天鳳が生んだ天鳳位と言っても過言ではない。
そのおかもとさんは、この第2節がデビュー戦となる。6回戦、起家スタートでの東1局。7巡目に前田直哉プロのリーチを受けて一発目でこの形
ドラトイツのチャンス手で無スジのツモ。一発を回避するなら現物の打を切る手もあり、瞬間おかもとさんもに手をかけるが、ここは思い直して強くを切る。残り1枚のツモも逃さない構えにした。
また東2局では6巡目に
ツモ ドラ
直前に出たをポンテン取らず。ドラがくっついてカン待ちでの即リーチ。そしてツモアガって1000・2000。
この2局を見るだけで、相当な攻撃的スタイルであることがわかる。
南場の親番でも、絶好のリーチを打つ。
しかし、これがトップ目・藤崎智プロの反撃にあってしまう。
ポン ロン ドラ
結果デビュー戦は3着スタート。そして7回戦、8回戦、なんと3戦連続3着。しかし6回戦、8回戦ではオーラス4着目からアガって着を上げているだけに、接戦には強いタイプなのかもしれない。
~天鳳勢絶好調!~
さて、この日のトップ者を挙げてみると
6回戦:独歩
7回戦:すずめクレイジー
8回戦:勝又健志
9回戦:かにマジン
10回戦:かにマジン
連盟プロ側では勝又プロが唯一この日のトップ。あとは天鳳勢が占めている。特にトータルトップの独歩さんは6回戦トップでさらに点数を伸ばしている。
オーラスの4000オールで一撃逆転、チャンス手をしっかりとものにした格好となる。
また、かにマジンさんはこの日2トップ! 9回戦では接戦のオーラスを1人テンパイでトップ、10回戦では東1局で2600オールスタート。
ポン ポン ポン ツモ ドラ
南2局2本場では三つ巴の接戦をリーチからの3900のアガリで突き放してのトップ。
トータルでも2位に浮上。1stシーズンから参加している天鳳勢で唯一決勝進出がないだけに、この3rdシーズンにかける思いは誰よりも強いかもしれない。
予選成績
順位 | 名前 | 1回戦 | 2回戦 | 3回戦 | 4回戦 | 5回戦 | 6回戦 | 7回戦 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 独歩(3代目天鳳位) | 44.1 | 42.2 | 32.4 | 4.7 | 123.4 | |||
2 | かにマジン(8代目天鳳位) | ▲ 28.2 | ▲ 14.0 | 18.6 | 32.0 | 29.2 | 37.6 | ||
3 | 勝又健志 | ▲ 4.0 | 26.6 | 22.6 | |||||
4 | すずめクレイジー(4代目天鳳位) | 8.1 | 38.5 | ▲ 35.2 | 11.4 | ||||
5 | 前原雄大 | ▲ 16.5 | 0.4 | 7.8 | 13.2 | 4.9 | |||
6 | ASAPIN(初代・11代目天鳳位) | ▲ 18.9 | 12.9 | ▲ 6.0 | |||||
7 | 佐々木寿人 | ▲ 8.5 | 11.1 | ▲ 16.4 | ▲ 13.8 | ||||
8 | 前田直哉 | ▲ 26.9 | 19.6 | ▲ 7.1 | ▲ 14.4 | ||||
9 | 瀬戸熊直樹 | ▲ 30.5 | 42.4 | ▲ 34.7 | ▲ 22.8 | ||||
10 | 就活生@川村軍団(9代目天鳳位) | 41.0 | ▲ 46.5 | ▲ 25.9 | ▲ 31.4 | ||||
11 | おかもと(12代目天鳳位) | ▲ 12.2 | ▲ 6.8 | ▲ 13.9 | ▲ 32.9 | ||||
12 | 藤崎智 | 3.7 | ▲ 20.4 | 6.7 | ▲ 42.8 | ▲ 26.8 | ▲ 79.6 |
【スケジュール】
第3節 : 8月20日(日)
第4節 : 9月10日(日)
プレーオフ:11月 3日(祝金)
決勝戦 :11月23日(祝木)
カテゴリ:対局番組レポート
特集企画/天鳳位vs.連盟プロ対抗戦 3rd season 第2節レポート:ケネス徳田
2017年08月18日
~天鳳勢の最新秘密兵器!?~
『天鳳位vs連盟プロ』では5名の歴代天鳳位がすっかり固定されているが、今回の3rdシーズンでは、6人目の新たな天鳳位が参戦を表明した。
2016年12月、12代天鳳位に就いた、おかもとさんである。
岡山在住、天鳳歴8年、麻雀歴も8年という、天鳳が生んだ天鳳位と言っても過言ではない。
そのおかもとさんは、この第2節がデビュー戦となる。6回戦、起家スタートでの東1局。7巡目に前田直哉プロのリーチを受けて一発目でこの形
ドラトイツのチャンス手で無スジのツモ。一発を回避するなら現物の打を切る手もあり、瞬間おかもとさんもに手をかけるが、ここは思い直して強くを切る。残り1枚のツモも逃さない構えにした。
また東2局では6巡目に
ツモ ドラ
直前に出たをポンテン取らず。ドラがくっついてカン待ちでの即リーチ。そしてツモアガって1000・2000。
この2局を見るだけで、相当な攻撃的スタイルであることがわかる。
南場の親番でも、絶好のリーチを打つ。
しかし、これがトップ目・藤崎智プロの反撃にあってしまう。
ポン ロン ドラ
結果デビュー戦は3着スタート。そして7回戦、8回戦、なんと3戦連続3着。しかし6回戦、8回戦ではオーラス4着目からアガって着を上げているだけに、接戦には強いタイプなのかもしれない。
~天鳳勢絶好調!~
さて、この日のトップ者を挙げてみると
6回戦:独歩
7回戦:すずめクレイジー
8回戦:勝又健志
9回戦:かにマジン
10回戦:かにマジン
連盟プロ側では勝又プロが唯一この日のトップ。あとは天鳳勢が占めている。特にトータルトップの独歩さんは6回戦トップでさらに点数を伸ばしている。
オーラスの4000オールで一撃逆転、チャンス手をしっかりとものにした格好となる。
また、かにマジンさんはこの日2トップ! 9回戦では接戦のオーラスを1人テンパイでトップ、10回戦では東1局で2600オールスタート。
ポン ポン ポン ツモ ドラ
南2局2本場では三つ巴の接戦をリーチからの3900のアガリで突き放してのトップ。
トータルでも2位に浮上。1stシーズンから参加している天鳳勢で唯一決勝進出がないだけに、この3rdシーズンにかける思いは誰よりも強いかもしれない。
予選成績
順位 | 名前 | 1回戦 | 2回戦 | 3回戦 | 4回戦 | 5回戦 | 6回戦 | 7回戦 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 独歩(3代目天鳳位) | 44.1 | 42.2 | 32.4 | 4.7 | 123.4 | |||
2 | かにマジン(8代目天鳳位) | ▲ 28.2 | ▲ 14.0 | 18.6 | 32.0 | 29.2 | 37.6 | ||
3 | 勝又健志 | ▲ 4.0 | 26.6 | 22.6 | |||||
4 | すずめクレイジー(4代目天鳳位) | 8.1 | 38.5 | ▲ 35.2 | 11.4 | ||||
5 | 前原雄大 | ▲ 16.5 | 0.4 | 7.8 | 13.2 | 4.9 | |||
6 | ASAPIN(初代・11代目天鳳位) | ▲ 18.9 | 12.9 | ▲ 6.0 | |||||
7 | 佐々木寿人 | ▲ 8.5 | 11.1 | ▲ 16.4 | ▲ 13.8 | ||||
8 | 前田直哉 | ▲ 26.9 | 19.6 | ▲ 7.1 | ▲ 14.4 | ||||
9 | 瀬戸熊直樹 | ▲ 30.5 | 42.4 | ▲ 34.7 | ▲ 22.8 | ||||
10 | 就活生@川村軍団(9代目天鳳位) | 41.0 | ▲ 46.5 | ▲ 25.9 | ▲ 31.4 | ||||
11 | おかもと(12代目天鳳位) | ▲ 12.2 | ▲ 6.8 | ▲ 13.9 | ▲ 32.9 | ||||
12 | 藤崎智 | 3.7 | ▲ 20.4 | 6.7 | ▲ 42.8 | ▲ 26.8 | ▲ 79.6 |
【スケジュール】
第3節 : 8月20日(日)
第4節 : 9月10日(日)
プレーオフ:11月 3日(祝金)
決勝戦 :11月23日(祝木)
カテゴリ:対局番組レポート
第15期プロクイーン二次予選レポート 楠原 遊
2017年08月17日
7月30日日曜日。昨晩の大雨はやんで曇り空。
昨日の1次予選から勝ち上がった28名に加えて、新たに戦いに加わったのは以下の20名。
中月裕子
水瀬千尋
冨本智美
大崎初音
命
崎見百合
(以上日本プロ麻雀協会)
渡辺洋香
足木優
大平亜季
(以上最高位戦日本プロ麻雀協会)
黒沢咲
清水香織
二階堂亜樹
魚谷侑未
吾妻さおり
安田麻里菜
優木美智
青山めぐみ
井上絵美子
高田麻衣子
山脇千文美
(以上日本プロ麻雀連盟)
二階堂亜樹 |
魚谷侑未 |
清水香織 |
黒沢咲 |
井上絵美子 |
山脇千文美 |
渡辺洋香 |
大崎初音 |
大平亜季 |
水瀬千尋 |
敬称略
プロクイーンの歴代獲得者や、タイトルホルダー、前年度ベスト16進出者等、そうそうたる顔ぶれだ。
しかし昨日の厳しい戦いを通過してきた勝ち上がり組も負けるわけにはいかない。
エアコンでよく冷やしたはずの会場には、えもいえぬ熱気がこもっていた。
計48名による開催となる2次予選は全6半荘。
4回戦終了時下位20名敗退、5回戦終了時下位8名敗退で最終6回戦は20名で行われる。
そこからさらに上位シード選手が待つベスト16へ進めるのは10名。通過率約20%の厳しい戦いとなる。
ここまでおのおのがくぐってきた門、そこからさらに狭き門をくぐり抜け放送対局へ進むことが出来るのは一体どの選手か。
6回戦
最終戦はここまでのポイント持ち越しで行われる。
例年に比べこの年はボーダーが高く、6回戦に残ったのはプラス者のみ。
なお、現在の10位は+59.2Pの清水香織。ここからさらに上がることが予想されるが、各卓、ポイント総合上位2位に入ることが勝ち抜きの目安になるだろう。
上は+113.4Pから下は+11.6Pまでの20名、逃げ切りたい者・追いついて追い越したい者、10の椅子を目指し、各者一斉に走り始める。
1卓(王+113.4P・麻生+58.9P・清水+59.2P・柚花+11.6P)※起家から廻り順
もっとも卓内のポイント差がある卓。
ここまで5戦4トップで1位の王に、ボーダー上にいる清水、そのすぐ下の麻生、そして大きくポイントの必要な柚花。
重い展開になるかと思いきや、仕掛けが多く、早い決着の局が続く。
東3局 親清水
北家麻生のカンチーを受け、西家の王がペンチー、南家柚花がそこにポン、チーと仕掛けをかぶせていく。
王はともかく、麻生・柚花にとっては清水の親はしっかりと流しておきたい局面だ。3者手が早い。
しかしメンゼンで一足遅いテンパイとなった親の清水
ドラ
この手を力強くリーチ。
ほどなくして、ツモったのは。一番遅くテンパイし、最初にアガった。
そのままポイントで優位に立ったままオーラスはヤミテンでアガリ切り、勝ち上がりを決めた。
勝ち上がり 清水 王
2卓(森+18.4P・古谷+75.2P・西山+58.2P・優月108.7P)
こちらも大きくポイントが離れている卓。大きくポイントの必要な森と、たった17.0P差の古谷・西山の戦いに注目が集まった。
1卓とは対照的に、じりじりとした展開となった。
南2局 親古谷
ここまで42,600点持ちのトップ目に立っている古谷。しかしライバルとなる西山も2着目につけており親番も残っている。
テンパイに向かう古谷の切った牌にロンの声が掛かる。
ドラ ロン
アガったのはここまで大人しく勝負を見ていた総合2位の優月。静かにアガリやすい待ちを探し、逃すことなくポイントを加算した。
そして古谷にとっては痛い放銃。一方追う立場の西山にてとっては絶好のチャンスとなったが、次局、親番でテンパイが入らず流局。
オーラスは連荘する必要のない優月のノーテンで局は流れ、そのまま優月・古谷の勝ち上がりとなった。
勝ち上がり 優月 古谷
3卓(七瀬+53.5P・黒沢+76.0P・山脇+106.3P・大野+23.0P)
ほぼ安泰の山脇に対し、22.5P差の七瀬・黒沢、そしてポイントは必要だがラス親の大野。
迎えたオーラス、2着に黒沢、3着目に七瀬。順位点を加算した37.9P差条件となったが、かなり厳しい。
そこに2巡目から鳴いていったのはトップ目の山脇。
チー ポン ドラ
いつも通りの軽快な仕掛けで、まっすぐ手作りするしかない七瀬から白を討ち取り1,000点。最後までしっかりとさばいてベスト16進出を決めた。
勝ち上がり 山脇 黒沢
4卓(魚谷+97.4P・崎見+30.2P・高橋+77.6P・中月+47.7P)
ポイント差が少ないながら、上位の連盟2名に対し、協会2名がどこまでせまることができるのかの卓となった。
東場から仕掛けにリーチと手数の多い中月がイニシアチブを取ってゆく展開となる。
南4局1本場、各者の持ち点は魚谷28,400 崎見12,300 中月43,400 高橋35,900
現状魚谷と14.7P差、高橋と12.4P差の中月からリーチが入る。
ドラ
一発か裏ドラつきのツモアガリで高橋に並ぶことのできる3面張リーチ。
勝ち上がりの可否は他の卓の結果いかんとなるが、同ポイントでの勝ち上がり判定の場合はトップの数の多い中月からとなる。
実はその前巡、親の高橋にもテンパイのチャンスがあった。
中月の切ったには声をかけず、ツモ山に手を伸ばす。
ここで片アガリのテンパイを取る高橋はあまりイメージがわかないが、次巡のリーチを受けて何を思ったか。
勝負の行方に注目が集まったが、ここで手牌を開けたのは魚谷。
ポン ツモ
リーチを受けても冷静にさばき500・1,000は600・1,100でゲームセット。各々が「らしい」麻雀で戦った卓となった。
勝ち上がり 魚谷 高橋
5卓(鳥越+47.5P・青山+94.0P・+高田+79.0P・大平+35.1P)
もっともポイント差の少ない卓。こちらも、ポイントでリードする連盟2名と、追いあげる最高位戦2名の戦いとなった。
東1局1本場
卓内トータルトップの青山が魅せる。
ドラ
ここからメンツのを外しすぐに、そしてをポン。大平のリーチを受けるもを暗カンし、この形でテンパイ。
ポン ポン 暗カン
リーチをかけている大平がなすすべなくツモ切ったで12,300。ここまでのリードをさらに広げる意思あるアガリを見せた。
オーラス3本場、粘るラス目の大平の連荘を受け高田。
ポン チー チー ドラ
19.7P差まで迫っている鳥越を振り切り、決死の3フーローで半荘を終わらせた。
勝ち上がり 青山 高田
こうしてベスト16進出者が確定した。進出ボーダーは例年より高めの+79.3Pの黒沢であった。
あと2回勝てば決定戦、3回勝てばプロクイーンのタイトルホルダーとなる。
放送日程は以下の通り。
8月11日(金)
ベスト16A卓(西嶋ゆかりvs優月みかvs青山めぐみvs高田麻衣子)
FRESH!
ニコニコ動画
8月18日(金)
ベスト16B卓(童瞳vs山脇千文美vs高橋侑希vs王政芳)
FRESH!
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カテゴリ:プロクイーン決定戦 レポート
プロクイーン決定戦 レポート/第15期プロクイーン二次予選レポート 楠原 遊
2017年08月17日
7月30日日曜日。昨晩の大雨はやんで曇り空。
昨日の1次予選から勝ち上がった28名に加えて、新たに戦いに加わったのは以下の20名。
中月裕子
水瀬千尋
冨本智美
大崎初音
命
崎見百合
(以上日本プロ麻雀協会)
渡辺洋香
足木優
大平亜季
(以上最高位戦日本プロ麻雀協会)
黒沢咲
清水香織
二階堂亜樹
魚谷侑未
吾妻さおり
安田麻里菜
優木美智
青山めぐみ
井上絵美子
高田麻衣子
山脇千文美
(以上日本プロ麻雀連盟)
二階堂亜樹 |
魚谷侑未 |
清水香織 |
黒沢咲 |
井上絵美子 |
山脇千文美 |
渡辺洋香 |
大崎初音 |
大平亜季 |
水瀬千尋 |
敬称略
プロクイーンの歴代獲得者や、タイトルホルダー、前年度ベスト16進出者等、そうそうたる顔ぶれだ。
しかし昨日の厳しい戦いを通過してきた勝ち上がり組も負けるわけにはいかない。
エアコンでよく冷やしたはずの会場には、えもいえぬ熱気がこもっていた。
計48名による開催となる2次予選は全6半荘。
4回戦終了時下位20名敗退、5回戦終了時下位8名敗退で最終6回戦は20名で行われる。
そこからさらに上位シード選手が待つベスト16へ進めるのは10名。通過率約20%の厳しい戦いとなる。
ここまでおのおのがくぐってきた門、そこからさらに狭き門をくぐり抜け放送対局へ進むことが出来るのは一体どの選手か。
6回戦
最終戦はここまでのポイント持ち越しで行われる。
例年に比べこの年はボーダーが高く、6回戦に残ったのはプラス者のみ。
なお、現在の10位は+59.2Pの清水香織。ここからさらに上がることが予想されるが、各卓、ポイント総合上位2位に入ることが勝ち抜きの目安になるだろう。
上は+113.4Pから下は+11.6Pまでの20名、逃げ切りたい者・追いついて追い越したい者、10の椅子を目指し、各者一斉に走り始める。
1卓(王+113.4P・麻生+58.9P・清水+59.2P・柚花+11.6P)※起家から廻り順
もっとも卓内のポイント差がある卓。
ここまで5戦4トップで1位の王に、ボーダー上にいる清水、そのすぐ下の麻生、そして大きくポイントの必要な柚花。
重い展開になるかと思いきや、仕掛けが多く、早い決着の局が続く。
東3局 親清水
北家麻生のカンチーを受け、西家の王がペンチー、南家柚花がそこにポン、チーと仕掛けをかぶせていく。
王はともかく、麻生・柚花にとっては清水の親はしっかりと流しておきたい局面だ。3者手が早い。
しかしメンゼンで一足遅いテンパイとなった親の清水
ドラ
この手を力強くリーチ。
ほどなくして、ツモったのは。一番遅くテンパイし、最初にアガった。
そのままポイントで優位に立ったままオーラスはヤミテンでアガリ切り、勝ち上がりを決めた。
勝ち上がり 清水 王
2卓(森+18.4P・古谷+75.2P・西山+58.2P・優月108.7P)
こちらも大きくポイントが離れている卓。大きくポイントの必要な森と、たった17.0P差の古谷・西山の戦いに注目が集まった。
1卓とは対照的に、じりじりとした展開となった。
南2局 親古谷
ここまで42,600点持ちのトップ目に立っている古谷。しかしライバルとなる西山も2着目につけており親番も残っている。
テンパイに向かう古谷の切った牌にロンの声が掛かる。
ドラ ロン
アガったのはここまで大人しく勝負を見ていた総合2位の優月。静かにアガリやすい待ちを探し、逃すことなくポイントを加算した。
そして古谷にとっては痛い放銃。一方追う立場の西山にてとっては絶好のチャンスとなったが、次局、親番でテンパイが入らず流局。
オーラスは連荘する必要のない優月のノーテンで局は流れ、そのまま優月・古谷の勝ち上がりとなった。
勝ち上がり 優月 古谷
3卓(七瀬+53.5P・黒沢+76.0P・山脇+106.3P・大野+23.0P)
ほぼ安泰の山脇に対し、22.5P差の七瀬・黒沢、そしてポイントは必要だがラス親の大野。
迎えたオーラス、2着に黒沢、3着目に七瀬。順位点を加算した37.9P差条件となったが、かなり厳しい。
そこに2巡目から鳴いていったのはトップ目の山脇。
チー ポン ドラ
いつも通りの軽快な仕掛けで、まっすぐ手作りするしかない七瀬から白を討ち取り1,000点。最後までしっかりとさばいてベスト16進出を決めた。
勝ち上がり 山脇 黒沢
4卓(魚谷+97.4P・崎見+30.2P・高橋+77.6P・中月+47.7P)
ポイント差が少ないながら、上位の連盟2名に対し、協会2名がどこまでせまることができるのかの卓となった。
東場から仕掛けにリーチと手数の多い中月がイニシアチブを取ってゆく展開となる。
南4局1本場、各者の持ち点は魚谷28,400 崎見12,300 中月43,400 高橋35,900
現状魚谷と14.7P差、高橋と12.4P差の中月からリーチが入る。
ドラ
一発か裏ドラつきのツモアガリで高橋に並ぶことのできる3面張リーチ。
勝ち上がりの可否は他の卓の結果いかんとなるが、同ポイントでの勝ち上がり判定の場合はトップの数の多い中月からとなる。
実はその前巡、親の高橋にもテンパイのチャンスがあった。
中月の切ったには声をかけず、ツモ山に手を伸ばす。
ここで片アガリのテンパイを取る高橋はあまりイメージがわかないが、次巡のリーチを受けて何を思ったか。
勝負の行方に注目が集まったが、ここで手牌を開けたのは魚谷。
ポン ツモ
リーチを受けても冷静にさばき500・1,000は600・1,100でゲームセット。各々が「らしい」麻雀で戦った卓となった。
勝ち上がり 魚谷 高橋
5卓(鳥越+47.5P・青山+94.0P・+高田+79.0P・大平+35.1P)
もっともポイント差の少ない卓。こちらも、ポイントでリードする連盟2名と、追いあげる最高位戦2名の戦いとなった。
東1局1本場
卓内トータルトップの青山が魅せる。
ドラ
ここからメンツのを外しすぐに、そしてをポン。大平のリーチを受けるもを暗カンし、この形でテンパイ。
ポン ポン 暗カン
リーチをかけている大平がなすすべなくツモ切ったで12,300。ここまでのリードをさらに広げる意思あるアガリを見せた。
オーラス3本場、粘るラス目の大平の連荘を受け高田。
ポン チー チー ドラ
19.7P差まで迫っている鳥越を振り切り、決死の3フーローで半荘を終わらせた。
勝ち上がり 青山 高田
こうしてベスト16進出者が確定した。進出ボーダーは例年より高めの+79.3Pの黒沢であった。
あと2回勝てば決定戦、3回勝てばプロクイーンのタイトルホルダーとなる。
放送日程は以下の通り。
8月11日(金)
ベスト16A卓(西嶋ゆかりvs優月みかvs青山めぐみvs高田麻衣子)
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8月18日(金)
ベスト16B卓(童瞳vs山脇千文美vs高橋侑希vs王政芳)
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8月25日(金)
ベスト16C卓(和久津晶vs佐月麻里子vs黒沢咲vs清水香織)
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9月1日(金)
ベスト16D卓(茅森早香vs仲田加南vs古谷知美vs魚谷侑未)
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カテゴリ:プロクイーン決定戦 レポート
第15期プロクイーン一次予選レポート 楠原 遊
2017年08月16日
今年もまた、暑い熱いこの季節がやってきた。
盛夏のど真ん中、活動地域や所属団体、リーグを超えた女性麻雀プロが集まり開催されるタイトル戦・プロクイーン。
第15期を迎える今期は、主催の日本プロ麻雀連盟をはじめとした、日本プロ麻雀協会・最高位戦日本プロ麻雀協会・麻将連合・RMU(参加人数順)の史上最多5団体に所属する女流プロが参加、会場の熱気も屋外に負けず劣らず上がってきている。
日本プロ麻雀連盟
和泉由希子 手塚紗掬 蒼井ゆりか
ジェン 中山奈々美 古谷知美
石田亜沙己 小笠原奈央 高宮まり
東城りお 菅原千瑛 波奈美里、等
日本プロ麻雀協会
蔵美里 愛内よしえ 水瀬夏海 黄河のん 柚花ゆうり、等
最高位戦日本プロ麻雀協会
佐藤かづみ 大澤ふみな 浅見真紀 元島明子、等
麻将連合
稲毛千佳子 草場とも子、等
RMU
白田みお、等
高宮まり |
和泉由希子 |
東城りお |
石田亜沙己 |
蒼井ゆりか |
菅原千瑛 |
手塚紗掬 |
中山奈々美 |
小笠原奈央 |
ジェン |
愛内よしえ |
水瀬夏海 |
大澤ふみな |
佐藤かづみ |
稲毛千佳子 |
白田みお |
敬称略
ルールは今期からWRCルールが採用された。
一発・裏ドラあり。30,000点持ちの30,000点返しで、順位点はトップから、+15.0、+5.0、▲5.0、▲15.0。
30符4ハンが切り上げ満貫となり、途中流局・食い替えはなし。
1次予選参加者は82名、最長半荘6回戦を戦う。
4回戦終了時に下位22名が敗退、5回戦終了時に上位4名が勝ち抜け・下位8名が敗退、そして6回戦を残った48名で行い上位24名が勝ち抜けとなる。
翌日の2次予選に駒を進めることが出来るのは合わせて28名。通過率34%の厳しい戦いとなる。
なお、1~6回戦までのポイントは持ち越しとなっている。
1次予選通過者
1位 藤井すみれ(日本プロ麻雀連盟)
④①①①①+105.2P
2位 稲岡ミカ(日本プロ麻雀連盟)
④①①①②+103.9P
3位 麻生ゆり(日本プロ麻雀協会)
③①②①①+93.2P
4位 西山あみ(日本プロ麻雀連盟)
①③①②①+87.6P
以上の4名が5回戦にて2次予選への切符を手にした。
そして続く6回戦を戦い、勝ち残りを決めた選手がこちら。(通過順)
高橋侑希(日本プロ麻雀連盟)
古谷知美(日本プロ麻雀連盟)
七瀬真実(日本プロ麻雀連盟)
赤司美奈子(日本プロ麻雀連盟)
川原舞子(日本プロ麻雀連盟)
中里春奈(最高位戦日本プロ麻雀協会)
黒崎有希(日本プロ麻雀協会)
寺西真美(最高位戦日本プロ麻雀協会)
可南(日本プロ麻雀協会)
早川林香(日本プロ麻雀連盟)
小島優(日本プロ麻雀連盟)
華村実代子(最高位戦日本プロ麻雀協会)
柚花ゆうり(日本プロ麻雀協会)
鳥越智恵子(最高位戦日本プロ麻雀協会)
森恵里佳(日本プロ麻雀連盟)
王政芳(日本プロ麻雀連盟)
りんのなお(日本プロ麻雀協会)
大澤ふみな(最高位戦日本プロ麻雀協会)
池沢麻奈美(日本プロ麻雀連盟)
大野彩乃(日本プロ麻雀連盟)
優月みか(日本プロ麻雀連盟)
天音まこと(日本プロ麻雀連盟)
相楽美佳(最高位戦日本プロ麻雀協会)
内田美乃里(日本プロ麻雀連盟)
以上28名が、シード選手の待つ2次予選トーナメントへ駒を進めた。ここからまだまだ長い戦いとなる。
全ての対局を終え、会場を後にすると外は予報外れの大雨となっていた。
この日勝った者たちだけがその雨をものともせず、明日の2次予選に向けて足早に帰路を急いで行った。
カテゴリ:プロクイーン決定戦 レポート
プロクイーン決定戦 レポート/第15期プロクイーン一次予選レポート 楠原 遊
2017年08月16日
今年もまた、暑い熱いこの季節がやってきた。
盛夏のど真ん中、活動地域や所属団体、リーグを超えた女性麻雀プロが集まり開催されるタイトル戦・プロクイーン。
第15期を迎える今期は、主催の日本プロ麻雀連盟をはじめとした、日本プロ麻雀協会・最高位戦日本プロ麻雀協会・麻将連合・RMU(参加人数順)の史上最多5団体に所属する女流プロが参加、会場の熱気も屋外に負けず劣らず上がってきている。
日本プロ麻雀連盟
和泉由希子 手塚紗掬 蒼井ゆりか
ジェン 中山奈々美 古谷知美
石田亜沙己 小笠原奈央 高宮まり
東城りお 菅原千瑛 波奈美里、等
日本プロ麻雀協会
蔵美里 愛内よしえ 水瀬夏海 黄河のん 柚花ゆうり、等
最高位戦日本プロ麻雀協会
佐藤かづみ 大澤ふみな 浅見真紀 元島明子、等
麻将連合
稲毛千佳子 草場とも子、等
RMU
白田みお、等
高宮まり |
和泉由希子 |
東城りお |
石田亜沙己 |
蒼井ゆりか |
菅原千瑛 |
手塚紗掬 |
中山奈々美 |
小笠原奈央 |
ジェン |
愛内よしえ |
水瀬夏海 |
大澤ふみな |
佐藤かづみ |
稲毛千佳子 |
白田みお |
敬称略
ルールは今期からWRCルールが採用された。
一発・裏ドラあり。30,000点持ちの30,000点返しで、順位点はトップから、+15.0、+5.0、▲5.0、▲15.0。
30符4ハンが切り上げ満貫となり、途中流局・食い替えはなし。
1次予選参加者は82名、最長半荘6回戦を戦う。
4回戦終了時に下位22名が敗退、5回戦終了時に上位4名が勝ち抜け・下位8名が敗退、そして6回戦を残った48名で行い上位24名が勝ち抜けとなる。
翌日の2次予選に駒を進めることが出来るのは合わせて28名。通過率34%の厳しい戦いとなる。
なお、1~6回戦までのポイントは持ち越しとなっている。
1次予選通過者
1位 藤井すみれ(日本プロ麻雀連盟)
④①①①①+105.2P
2位 稲岡ミカ(日本プロ麻雀連盟)
④①①①②+103.9P
3位 麻生ゆり(日本プロ麻雀協会)
③①②①①+93.2P
4位 西山あみ(日本プロ麻雀連盟)
①③①②①+87.6P
以上の4名が5回戦にて2次予選への切符を手にした。
そして続く6回戦を戦い、勝ち残りを決めた選手がこちら。(通過順)
高橋侑希(日本プロ麻雀連盟)
古谷知美(日本プロ麻雀連盟)
七瀬真実(日本プロ麻雀連盟)
赤司美奈子(日本プロ麻雀連盟)
川原舞子(日本プロ麻雀連盟)
中里春奈(最高位戦日本プロ麻雀協会)
黒崎有希(日本プロ麻雀協会)
寺西真美(最高位戦日本プロ麻雀協会)
可南(日本プロ麻雀協会)
早川林香(日本プロ麻雀連盟)
小島優(日本プロ麻雀連盟)
華村実代子(最高位戦日本プロ麻雀協会)
柚花ゆうり(日本プロ麻雀協会)
鳥越智恵子(最高位戦日本プロ麻雀協会)
森恵里佳(日本プロ麻雀連盟)
王政芳(日本プロ麻雀連盟)
りんのなお(日本プロ麻雀協会)
大澤ふみな(最高位戦日本プロ麻雀協会)
池沢麻奈美(日本プロ麻雀連盟)
大野彩乃(日本プロ麻雀連盟)
優月みか(日本プロ麻雀連盟)
天音まこと(日本プロ麻雀連盟)
相楽美佳(最高位戦日本プロ麻雀協会)
内田美乃里(日本プロ麻雀連盟)
以上28名が、シード選手の待つ2次予選トーナメントへ駒を進めた。ここからまだまだ長い戦いとなる。
全ての対局を終え、会場を後にすると外は予報外れの大雨となっていた。
この日勝った者たちだけがその雨をものともせず、明日の2次予選に向けて足早に帰路を急いで行った。
カテゴリ:プロクイーン決定戦 レポート
AbemaTV麻雀駅伝惨敗謝罪大会レポート
2017年08月16日
|
2017年8月9日、巣鴨連盟本部新道場にて、AbemaTV麻雀駅伝惨敗謝罪 大会が行われました!
急遽開催が決定したため、我々スタッフもどれくらいの人数が来られるのか予想しづらかったのですが、受付開始時間の1時間以上前から、すでに多数の方が待っておられてビ ックリ!
混雑回避の緊急処置で受付時間を早める事になりました。
当日は最高気温37度という猛暑日だったのにもかかわらず、たくさんの方にお越しいただきまして、感謝の気持ちでいっぱいになりました。しかしその分、せっかく来ていただいたのにもかかわらず、 64人の定員オーバーの為、参加できなかった方々や、大会後のエキシビジョンマッチへまわってくださった方、多くのファンにご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。
超スピードで定員に達したため、予定時刻より早めに大会は 開始されました!
ルールは、麻雀駅伝と同じく、1回戦が東風戦、2回戦が日本プロ麻雀連盟公式ルール、3回戦がRTDルール、ただ三人麻雀はセッティング等の問題もあり除外。
7人のプロが参加して1回戦スタートです。
チームガラクタ総帥・前原雄大(大遅刻で更なる謝罪も)
卓上の暴君・瀬戸熊直樹
チームガラクタ部長・佐々木寿人
麻雀IQ220・勝又健志
白いブラックスワン・白鳥翔
(自分の手牌よりも、気になるものがあるみたいです。供託5本4本場。)
(他家にあがられ、悔しそう(笑))
手役アーティスト・森山茂和会長
大会中も、各方面よりお祝いのお花が多数届けられました。ありがとうございます!
第1部の総合優勝はなんと、3連勝で+180オーバーの藤原隆弘道場長!
仕事の都合で第1部に参加できなかった前田プロの代打として入ったのですが、圧巻の強さでした!
アマトップは早川創さん、白鳥プロも三連勝で3位、佐々木プロも5位。
第1部成績上位者
1位 藤原隆弘プロ | +183.2 |
---|---|
2位 早川創さん | +151.9 |
3位 白鳥翔プロ | +139.9 |
4位 玉木順さん | +123.7 |
5位 佐々木寿人プロ | +120.6 |
6位 長谷川充春さん | +117.5 |
7位 坂和冬樹さん | +99.5 |
8位 藤田晋作さん | +97.8 |
9位 池内達也さん | +87.0 |
10位 山口武史さん | +82.8 |
11位 岩城修人さん | +68,3 |
12位 中野聡太さん | +66.5 |
13位 野瀬さん | +48.4 |
第2部からは、仕事を終えた前田プロも参加!
大陸間弾道ミサイル打法・前田直哉
(すぐにカメラ目線くれました、視線が怪しい(笑))
第2部の優勝は、 RTDルールで6万点オーバーのトップをとった、新井裕悟さん。
1位 新井裕悟さん
+154.0
2位 桑原俊之さん
+142.8
3位 増田光俊さん
+129.0
4位 高橋里沙さん
+122.6
5位 安藤祐介さん
+101.7
6位 米本周平さん
+100.5
7位 白鳥翔プロ
+92.1
8位 鹿毛秀一さん
+86.2
9位 佐々木寿人プロ
+83.4
10位 高橋未里さん
+77.9
11位 田中晶さん
+72.2
12位 井上さん
+66.5
白鳥プロ、佐々木プロはこちらでもトップ10入り、さすがですね。1部、2部のそれぞれ優勝者には、参加プロ全員との集合写真に全員のサインを入れて送られます。、上位入賞者には巣鴨新道場の一日対戦無料券等の 賞品が、他にも参加していただいた方全員に、8月末まで1日1ゲーム無料で対戦出来るパスポートがプレゼントされました!
AbemaTV麻雀駅伝惨敗謝罪大会、本当にたくさんの方達にお越しいただき、 大盛況のうちに終えることができました。惨敗謝罪大会は今回で最後?となることを願っています。
代わりに次回の大会は、 圧勝優勝大会?みたいな大会を開催できるといいですね!
巣鴨新道場は8月10日より、月曜〜金曜の17時〜23時で通常営業させていただいております。21日からは午前中に健康麻雀、 麻雀教室もスタートします。みなさまぜひ一度、 巣鴨本部道場まで遊びに来て頂ければと思います。心よりお待ちしております!!!
カテゴリ:大会
大会/AbemaTV麻雀駅伝惨敗謝罪大会レポート
2017年08月16日
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2017年8月9日、巣鴨連盟本部新道場にて、AbemaTV麻雀駅伝惨敗謝罪 大会が行われました!
急遽開催が決定したため、我々スタッフもどれくらいの人数が来られるのか予想しづらかったのですが、受付開始時間の1時間以上前から、すでに多数の方が待っておられてビ ックリ!
混雑回避の緊急処置で受付時間を早める事になりました。
当日は最高気温37度という猛暑日だったのにもかかわらず、たくさんの方にお越しいただきまして、感謝の気持ちでいっぱいになりました。しかしその分、せっかく来ていただいたのにもかかわらず、 64人の定員オーバーの為、参加できなかった方々や、大会後のエキシビジョンマッチへまわってくださった方、多くのファンにご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。
超スピードで定員に達したため、予定時刻より早めに大会は 開始されました!
ルールは、麻雀駅伝と同じく、1回戦が東風戦、2回戦が日本プロ麻雀連盟公式ルール、3回戦がRTDルール、ただ三人麻雀はセッティング等の問題もあり除外。
7人のプロが参加して1回戦スタートです。
チームガラクタ総帥・前原雄大(大遅刻で更なる謝罪も)
卓上の暴君・瀬戸熊直樹
チームガラクタ部長・佐々木寿人
麻雀IQ220・勝又健志
白いブラックスワン・白鳥翔
(自分の手牌よりも、気になるものがあるみたいです。供託5本4本場。)
(他家にあがられ、悔しそう(笑))
手役アーティスト・森山茂和会長
大会中も、各方面よりお祝いのお花が多数届けられました。ありがとうございます!
第1部の総合優勝はなんと、3連勝で+180オーバーの藤原隆弘道場長!
仕事の都合で第1部に参加できなかった前田プロの代打として入ったのですが、圧巻の強さでした!
アマトップは早川創さん、白鳥プロも三連勝で3位、佐々木プロも5位。
第1部成績上位者
1位 藤原隆弘プロ | +183.2 |
---|---|
2位 早川創さん | +151.9 |
3位 白鳥翔プロ | +139.9 |
4位 玉木順さん | +123.7 |
5位 佐々木寿人プロ | +120.6 |
6位 長谷川充春さん | +117.5 |
7位 坂和冬樹さん | +99.5 |
8位 藤田晋作さん | +97.8 |
9位 池内達也さん | +87.0 |
10位 山口武史さん | +82.8 |
11位 岩城修人さん | +68,3 |
12位 中野聡太さん | +66.5 |
13位 野瀬さん | +48.4 |
第2部からは、仕事を終えた前田プロも参加!
大陸間弾道ミサイル打法・前田直哉
(すぐにカメラ目線くれました、視線が怪しい(笑))
第2部の優勝は、 RTDルールで6万点オーバーのトップをとった、新井裕悟さん。
1位 新井裕悟さん
+154.0
2位 桑原俊之さん
+142.8
3位 増田光俊さん
+129.0
4位 高橋里沙さん
+122.6
5位 安藤祐介さん
+101.7
6位 米本周平さん
+100.5
7位 白鳥翔プロ
+92.1
8位 鹿毛秀一さん
+86.2
9位 佐々木寿人プロ
+83.4
10位 高橋未里さん
+77.9
11位 田中晶さん
+72.2
12位 井上さん
+66.5
白鳥プロ、佐々木プロはこちらでもトップ10入り、さすがですね。1部、2部のそれぞれ優勝者には、参加プロ全員との集合写真に全員のサインを入れて送られます。、上位入賞者には巣鴨新道場の一日対戦無料券等の 賞品が、他にも参加していただいた方全員に、8月末まで1日1ゲーム無料で対戦出来るパスポートがプレゼントされました!
AbemaTV麻雀駅伝惨敗謝罪大会、本当にたくさんの方達にお越しいただき、 大盛況のうちに終えることができました。惨敗謝罪大会は今回で最後?となることを願っています。
代わりに次回の大会は、 圧勝優勝大会?みたいな大会を開催できるといいですね!
巣鴨新道場は8月10日より、月曜〜金曜の17時〜23時で通常営業させていただいております。21日からは午前中に健康麻雀、 麻雀教室もスタートします。みなさまぜひ一度、 巣鴨本部道場まで遊びに来て頂ければと思います。心よりお待ちしております!!!
巣鴨本部道場
カテゴリ:大会
「プロテスト」 黒木 真生
2017年08月15日
~引きずられるままに~
約20年前、西武新宿線の上井草。空が白んできた時分、新青梅街道沿いの自動販売機で缶ビールを買いながら、友人は「おい、プロテスト受けるぞ」と言った。
こっちに背中を向けながらだったし、言っていることがよく分からなかったので、「は?」としか返せなかった。
「プロテストだよ、麻雀のテスト。」
いや、俺そんなん興味ないし。
「冷たいこと言うなよお前。ノリが悪いぞノリが、関西人だろ。」
私はこの「関西人なんだからノリ良く場に合わせろよ」という考えが大キライである。
同じ関西人でも、大阪と神戸は違う。大阪人はともかく神戸の人間はテンションが低い。
「とにかく、受けるったら受けるんだからな。俺がプロの連中に麻雀というものを教えてやる。」
友人は強引で、私は流されやすいタチだった。
そいつは大学受験のために東京に出てきたはずが、いっさい勉強などせず、ずーっと麻雀しかしていなかった。いや、パチンコと競馬も存分にやっていた。時々、スロットやポーカーもやっていた。金がなくなると誰かに借りて、貸してくれる人がいなくなったら、桃鉄やバイオハザードをやっていた。
そんなやつが娯楽王ドン・キホーテを目指すのは勝手だが、私はサンチョ・パンサになぞなりたくはない。
うっとーしーなー、と思いつつも、実は私も麻雀プロの世界に興味を持っていた。
ただ、自分の麻雀の力がプロの世界に通用するとは思っていなかったのだ。
結局、流されやすい人間というのは、誰かに背中を押してもらうまで、何もできないだけなのかもしれない。
いざ受験すると決めたら、私は積極的になった。過去問を解いたりもした。
プロテストを受けるなら、当然、最高位戦だと思っていた。
だが、友人は言った。
「バカ、連盟だよ連盟。近代麻雀をよく読んでみろ。」
飯田とか金子とか井出とかバビィとかイガリンとか新津とか。ほら、最高位戦のプロばかりが出ているじゃないか。連盟は安藤とか優孝しか出てないぞ。
「ここ数年の最強戦の成績を見てみろ。連盟のやつらのが勝ってるだろ。俺が戦う相手なんだから、歯ごたえがないと困るんだよ。」
面倒くさかったので、近代麻雀で勝率を調べるような真似はしなかったが、そいつが見せてきた年の記事を見れば、確かに連盟のプロたちは好成績を収めていた。
何をやるにもだらしなかった私たちは、履歴書を郵送する締切にも間に合わず、コンビニで用紙を買って道端で記入し、そのまま東中野にあった連盟道場に持って行って、藤原隆弘さんに手渡しで申し込みをした。
受験料はその時の全財産だった。
大学は中退した。
冒頭で友人をディスったが、私も結局は同じようなものだったのだ。
親は懸命に働き、学費の高い私立大学に入れ、仕送りまでしてくれたのに、やっていることは麻雀なのである。
何だかんだ言いながら、私は結局、ドン・キホーテ卿と共に、風車に突進していったのだった。
~テストでの惨敗~
勇ましくもプロテストに突撃した私たちだったが、物語と同様にはじき返されてしまった。
2人とも麻雀の勉強だけはしっかりしていたので、ペーパーテストはそこそこ良かったのだが、実戦の成績が最下位と下から2番目だったのである。
ちなみに私がブービーで、ドン・キホーテ卿が最下位だった。
それでも当時は、よほどの事情がない限り不合格者を出さない方針だったようで、私たちは補欠合格となった。
正規合格を勝ち取った清水香織は、私たちを尻目に、年内にあった王位戦などのタイトル戦に出場し、一足先にプロ活動を始めた。
私たち補欠組は半年間の研修を受け、翌年の春からデビューすることができた。
その時は「何だよかったるいなー」と思っていたが、藤原さんや安藤満さんから半年にわたって麻雀を教わることができたので、結果的には良かったと思う。
現在の連盟のテストは、受験して一発で合格、というのが廃止された。そして同時に「研修」制度もなくなった。
どんなに優秀な人でも、テストは半年をかけて行われる。半年をかけて行われるのは研修ではなく、あくまでもテストである。
一次テスト、二次テストの成績が悪ければ不合格だし、三次テストに進んでも、最後のテストに受からなければならない。
ただし、その半年の苦労が水の泡になるかというと、そうではないと思う。
昔、私が半年間の研修を受けた時よりも試験官の数は多いし、カリキュラムも進化している。
連盟が運営する夏目坂スタジオで対局をすることもできる。対局の内容は録画され、それを試験官の前原雄大さんと一緒に見ながら、教えてもらうことができるのだ。
また、解説や実況の練習もさせてもらえる。
前原さん以外にも、紺野真太郎、内川幸太郎、望月雅継、杉浦勘介ら、実力、実績、熱意のある人たちが試験官として立ち会い、真剣に麻雀を教えてくれる。
私が習いたいぐらいだと、本気で思った。
真面目にテストを受けてさえいれば、必ずプラスになるはずだ。仮に不合格となったとしても、得るものは大きいと思う。
~面接官は死神~
テストの面接の時、伊藤優孝さんから念を押されたのは「食えない世界だから過度の期待をされても困るし、今、ちゃんとした仕事があるなら、まずはそちらを大事にしなさい」ということだった。それをくどいぐらいに言われて、もし何か勘違いしているなら、今すぐやめなさい。受験料は返してあげるから、と言われた。
私が遊びに行っていた雀荘には他団体のプロ雀士の方が数名いて、実情は聞いていたので、勘違いはしていなかった。
麻雀の仕事で生活するつもりはなかったので、その旨を話したら、優孝さんは安心してくださった。
この人、ファミコンの「極(きわめ)シリーズ」という麻雀ソフトでは、怖い顔の写真を使われて「死神の優」というキャッチフレーズでやってたのに、実際は優しいんだなと思った。
話はそれるが、私が連盟に入って一番びっくりしたのは、この優孝さんという人の果てしなき優しさである。
二年目のある時、優孝さんその他数名で地方の仕事に行った。なぜいったのか、どこに行ったのかも覚えていないが、優孝さんが私に親切にしてくれたことだけはよく覚えている。
私は仕事の集合時間ギリギリまで寝てようと思っていたのだが、朝9時ごろ、ホテルの電話が鳴った。優孝さんの低く、太い声だった。
「お、寝てたか。おはよう。」
はい、おはようございます。
「お前、腹は減ってるか?」
はい、減ってます。
「よし、じゃあ、下の食堂においで。別に急がなくていいから。」
そう言って電話が切れた。
わけがわからないまま急いで服を着て、ボサボサの頭のままビュッフェ形式の食堂へいくと、ポツンと優孝さんだけが座っていた。
もう片づけが始まっていて、他の客は誰もいなかった。
「お、早かったな。もう閉店だって言うから、適当に残ってるものを集めておいたから。ゆっくり食べなさい。俺は出かける準備をするから。」
優孝さんはそう言って自室に戻られた。
私はただ、ありがとうございます、としか言えなかった。
もちろん私とて、それまでに人から親切にしてもらった経験はいくらでもある。
しかしそれは、家族や友人など、もっと深い人間関係において、である。
優孝さんには面接もしていただいたし、その後2、3回は食事の席に同席させてもらったりもした。だが、無名の若者に、そこまでしてくれるのはなぜだろうか?
その日の昼、仕事の場でお会いした時に改めてお礼を言い「しかし、なぜ俺なんかに親切にしてくださるんですか?」と、ストレートに聞いてみた。そしたら優孝さんは「だってお前は仲間だろ」とおっしゃった。
優孝さんは、俺みたいな小僧でも仲間扱いしてくれるんですか?
「日本プロ麻雀連盟に入った奴は、みんな仲間なんだよ。」
優孝さんの言葉は飾りがなく、真っ直ぐだった。あまりにも真っ直ぐすぎて、インチキ臭さは微塵もなかった。
外からプロ団体を見ていて感じていた胡散臭さのようなものは、中に入ってみてまったく感じなかった。
中にいる人たちは意外すぎるほど純粋で、優しい人の集まりだったのだ。
私はそこそこ疑り深い性格なのだが、この人たちの純情さは素直に受け止めた。
これは後から麻雀界の歴史を勉強して知ったことなのだが、日本プロ麻雀連盟の、優孝さん世代の人たちは大変な苦労をされてきた。
もっと先輩の小島武夫さん、灘麻太郎さんたちを支えながら、麻雀プロの組織を自分たちの手で立ち上げ、その過程で、ある方面から攻撃を受けた。
もちろん、別の方面からの援助もあったのだが、いずれにせよ、闘わなくてはならなかった。
卓上の、麻雀の闘いなら「望むところ」の人たちだが、権力や世間の目と闘うのは正直しんどかったと思う。
職業雀士の個々の権利を守るため、共同体を作ろうという発想から生まれた日本プロ麻雀連盟だが、誕生の過程で受けた苦難によって、いっそう「自分の身は自分たちで守る」という意識が強くなったのだろう。
それが仲間意識にもつながったのだと思うし、自分たちが作り上げてきた日本プロ麻雀連盟への愛着となっているのだと、私は思う。
~プロ団体の意義~
世の中に色々なプロの世界があるが、麻雀のプロほど合格のハードルが低いものはない。
時代によって合否の判断基準が違うため一概には言えないが、かなり簡単にプロを名乗れてしまうのは間違いない。
逆に、プロになった後が大変だ。
テストに合格さえすれば、何か仕事があるわけではないし、生活の保証がされるわけでもない。
ただ、個人事業主であるプロ雀士になり、そのプロたちの共同体であるプロ連盟の一員になった、というだけの話なのである。
連盟のプロとして色々な活動はできるが、自分の生活は自分で面倒を見なければならない。
気ままな自由業なのであるが、ただし、仲間に迷惑をかけるようなことはしてはならない。
自分さえ良ければ良いという言動も、目に付くようだと看過はされない。そしてそういう種類の人は、いずれ自ら去っていく。
それが日本プロ麻雀連盟というものだ。お互いに助け合いはするが、組織が個人に仕事や報酬をくれるわけではない。
私も、最初の2年間は何もできなかった。ただ、試合に出て麻雀を打っていただけである。
これではプロ活動をしているとは言えなかった。
誰が見ているでもなく、ただ麻雀を打つだけではプロの仕事とはいえなかった。
目標を見失ったり、仕事や家庭の都合があったり。個々の事情があったのだろう。私と一緒に受験した人たちは何十人もいたが、ほとんどの人が辞めていった。
ドン・キホーテも、いつの間にかいなくなっていた。
しかし2年目に「ビクトリー麻雀」という雑誌が創刊されたことで様子が変わってきた。
企画者の前原さんや編集長が、私たち若手プロに原稿を書かせてくださった。
当時は「麻雀プロは書けなければならない」という時代だった。
今のように手軽に映像配信ができない時代で、麻雀プロが表現する手段の最たるものは紙媒体だったのである。
私は四苦八苦しながら原稿をたくさん書いた。
とにかく、やりたいとさえ言えば、仕事はいくらでもいただけた。先輩たちで独占せず、惜しげもなく、若手にやらせてくれた。
普通の世界ならありえないと思うが、それが連盟の先輩たちの考え方だ。
自分たちの後に続く者たちがやる気を出しているんだから、やらせてやろう。
前原さんだけでなく、荒正義さん、伊藤優孝さん、森山茂和さん、皆さんがチャンスをくださった。
その後、麻雀格闘倶楽部が始まった時もそうだった。
当時副会長だった森山さんが、この仕事を切り拓いた。
最初は監修してほしいという話だった。ただ、監修とは言っても、少しアドバイスをする程度で、実際に開発にかかわるようなものではなかった。
森山さんはそのままハイとは言わず、もっと関わらせてもらえるよう交渉した。
ちゃんと深く関わった方が、きっとお互いのためになると考えた森山さんは、自腹で神戸まで何度も行き、開発チームの人たちと話し合ったという。
森山さんは過去にいくつかの麻雀ゲーム開発に携わっており、そのノウハウや経験則を持っていた。
うまくいかなければ一銭にもならない行動だったが、絶対に連盟の将来にプラスになるという信念で動き続けた。
結果、麻雀格闘倶楽部は空前の大ヒットゲームとなり、全国のゲームセンターに行列を作った。
コナミの方からは感謝され、連盟のプロたちは、その後ずっと大きなお仕事をいただけるようになった。
大ヒットを受け、プロ雀士を出演させるアイデアも実現してもらうことができ、連盟のプロたちが活躍する大きな舞台が生まれた。
森山さんは、小島さんや灘さん、二階堂姉妹ら知名度の高い人を前面に押し出しつつ、私たち若手を押し上げてくださった。
麻雀格闘倶楽部は15年経った今もバージョンアップを繰り返しながら、全国のゲームセンターでファンに愛され続けている。
エンタメ~テレの「天空麻雀」もそうだし、連盟が事実上運営しているインターネット麻雀サイト「ロン2」もそうだ。
森山さんは、常に次の世代のことを考えて、物事を進められる。
今は会長になられた森山さんは、いつもおっしゃる。
「俺たちはどうせ先にいなくなる。その後、君らがどうするか。そのために色々と準備できるものはしてあげたいけど、後を引き継ぐのは君たちの世代だからね。」
最初は軽い気持ちで入ってきたプロ業界だったが、先輩方の姿を見ている内に、否が応でも、連盟への愛着みたいなものが気持ちの中に芽生えてきた。
気づけば私も年をとり、世代としては中堅と呼ばれる域に入ってしまった。いや、普通に考えたら初老と呼ばれる年齢なのだから、甘えたことは言っていられない。
今度は私たちが、後に続く人たちのことを考え始めなければならないのだ。
私にも、できるだろうか。
~映像の時代に耐えられてこそ本物の「プロ」~
少し前、ある方が森山茂和会長と世間話をしていて「連盟さんの成功の秘訣は、やっぱりマスメディア対策ですか?」と聞かれたことがあった。これに対し、会長はノータイムで「いや、雀力です」と答えられた。
相手の方は、意外そうな顔をされた。
「もちろん、お仕事をする相手に得をしてもらおうという気持ちで頑張ってはいますが、プロ雀士の雀力がなかったら話にならないじゃないですか。ウチは雀力の向上を一番に考えてますよ。」
ここで言う雀力とは、プロとしての雀力だ。
雀力にも色々な意味があるが、プロとしての雀力は、麻雀ファンや番組制作者が観て「イイネ!」をつけられる麻雀が「恒常的に」打てる力を意味する。
恒常的に、というのは、ただツイていて、たまたま良い麻雀が打てているだけではダメという意味だ。不調時にも、さすがと思わせられなければならない。
本当にたくさんの引き出しを持った、強い打ち手でなければならない。
会長は続けた。
「最強戦やモンドに連盟員が多く出ていますけど、負けたら出られなくなります。ただ、過去に勝った人や、良い戦いをした人が、また呼んでもらえているだけです。その結果、連盟の選手が多く出されているだけなので、私たちは結局、良い戦いをして、勝つしかないんです。別にマスコミ対策をやっているわけじゃないですよ。」
映像の時代になって、雀力の高いプロ雀士に、よりいっそう需要が集まっている。
雑誌に全局の牌譜が掲載されることはまずありえない。面白い部分、良いプレーが出たところのダイジェストだけが載るので、逆に失敗したようなところは世に出ない。
しかし、映像対局では一打一打、すべてがさらけ出されるので、本当にどの打ち手が強いのか、ファンが観ていればわかってしまう時代になった。
今のところ、連盟のプロを多く使ってもらえているのはありがたいことなのだが、これは既得権益でもなんでもなく、結果や内容が悪くなってくれば、徐々に使われなくなってくる。
ましてや今は、色々な媒体で麻雀対局がとりあげられるようになってきた。
かつてはMONDOTVでしかプロの麻雀対局を観ることはできなかったが、今やエンタメ~テレ、テレ朝チャンネル、日テレプラス、フジテレビONE/TWO/NEXTなど、CS各局でプロ雀士が活躍できるようになった。
CS以外では、AbemaTVの麻雀チャンネルが24時間無料で麻雀対局番組を放送し、話題を呼んでいる。
プロとしての自分を表現できる対局の場は、こんなにも増えているのだが、肝心の「イイネ!」と言われる「プロ」の数が、さほど多くはないのだ。
いつもだいたい同じような人が出ていて、視聴者や制作サイドからは、もっと新しい、良い打ち手はいないのかと、常に言われ続けている。
もちろん、新たにチャンスをもらって出ていく若手もたくさんいるが、皆が皆「イイネ!」と言われるわけではなく、玉砕して帰ってくることも多い。
でも、失敗してしまったら、また練習してやり直すことができる。
連盟では、若手プロを対象とした麻雀勉強会も開催している。
また、全員が参加できるわけではないが、もっとハイレベルな次元の研究会もある。前原さんや荒さん、森山会長が、親身になって麻雀の指導をしてくれる。連盟員の雀力向上のため、先輩たちが時間を削って、場を作ってくださっているのだ。
荒さんは奈良に引っ越したので毎回とはいかないが、前原さんと会長は毎週出席されている。
ギャラをもらってほしいと頼んでも受け取ってはくれない。本当に頭が下がる。一人でも多く「イイネ!」をつけられる、雀力の高いプロになってもらいたい。その一心なのだと思う。
他団体の方が解説の際によく言われるのが「連盟さんはタレントが豊富だから」というフレーズ。
とてもありがたい誉め言葉である。
タレントとは「才能」のことで、麻雀プロにとっての一番の才能は「雀力」だ。それを日々、磨いていることへの賞賛だと私は受け取っている。
また、タレントという言葉には、イコール「マルチタレント」という意味も含んでいる。
色々な分野で活動されており、職業の特定が難しい人への呼称である。
連盟でも、ただ麻雀を打つだけではなく、色々な才能が伸ばせるようにと、少しは努力をしているつもりだ。
たとえば、実況、解説が少しでもうまくなるようにと、プロのアナウンサーの方を定期的にお呼びして、講義をしてもらっている。
映像制作に興味がある人がいれば、配信のスタッフとして起用し、勉強してもらう。
文章が書きたければ、心得のある人が教えたり、ホームページで原稿を書いてもらったりしている。
私たちにとって専門は麻雀だけなのであるが、麻雀に関わっていることであれば、少しでもマシになるよう、努力をしようというのが基本姿勢だ。
~庄田ボーイ~
何年か前、私が秋葉原のドンキ・ホーテ(ドン・キホーテとちゃいますよ)で麻雀格闘倶楽部を打っていたら、高校生に話しかけられた。
「黒木さんですよね! ぼく、石川県からきました庄田祐生と言います。高校を卒業したら東京にきて、連盟に入りたいと思います!」
厳密にいうと、彼は私のプレーが終わるのをずっと待っていて、終わってから話しかけてきたのだ。
プレーの邪魔にならないようにと配慮してくれたのだった。
私はいつも、プロになりたいという若者がいたら、必ず「やめておきなさい」と言ってきた
あまり多くの物がない世界だから、もっとマシな選択肢があるだろうと思ってのことである。
だが、この時だけはなぜか言えなかった。彼の勢いに負けたのか何なのか。「頑張ってね」としか言えなかったのである。
それから数年が経ち、あの時の高校生が連盟に入ってきたことを知って、私はアチャーと思った。
しかも、お母さんとケンカになったりしたらしい。
でもまぁ、私が止めたからといって入ってくるのをやめるわけでもなし。しょうがないと思っていた。
そしたら間もなく、彼がチャンピオンズリーグで優勝したというではないか。
しかも、連盟チャンネルの視聴者から、蝶ネクタイをいじられたり、優勝して号泣している姿をさらけ出すなど、なかなかうまく自分を表現していたという。連盟チャンネルという小さな媒体の中ではあるが、かなり人気者になっていた。
その後、観戦レポートを任された時も手を抜かず、全力で取り組んでいたと聞く。
こうやって出ていく人もいるんだと感心させられた。
私は流されながらも、結局は自分の意志で麻雀の世界に残り、面白がってここまでやってこられた。
先輩や後輩、仲間に恵まれた。運が良かったのだと思う。
若い連盟員が活躍する姿を見て、なぜか少し嬉しいような気分になったのだが、先輩たちも私たちのことを見て、そう思っていてくれたのかと、ほんの少しだけ理解できたような気がする。
もちろん、まだまだ老け込んではいられない。私は私で、自分の麻雀を磨いていかねばならないのだが、同時に、これからどんな面白い人が連盟に入ってくれるのか、楽しみなのである。
カテゴリ:プロ雀士コラム
プロ雀士コラム/「プロテスト」 黒木 真生
2017年08月15日
~引きずられるままに~
約20年前、西武新宿線の上井草。空が白んできた時分、新青梅街道沿いの自動販売機で缶ビールを買いながら、友人は「おい、プロテスト受けるぞ」と言った。
こっちに背中を向けながらだったし、言っていることがよく分からなかったので、「は?」としか返せなかった。
「プロテストだよ、麻雀のテスト。」
いや、俺そんなん興味ないし。
「冷たいこと言うなよお前。ノリが悪いぞノリが、関西人だろ。」
私はこの「関西人なんだからノリ良く場に合わせろよ」という考えが大キライである。
同じ関西人でも、大阪と神戸は違う。大阪人はともかく神戸の人間はテンションが低い。
「とにかく、受けるったら受けるんだからな。俺がプロの連中に麻雀というものを教えてやる。」
友人は強引で、私は流されやすいタチだった。
そいつは大学受験のために東京に出てきたはずが、いっさい勉強などせず、ずーっと麻雀しかしていなかった。いや、パチンコと競馬も存分にやっていた。時々、スロットやポーカーもやっていた。金がなくなると誰かに借りて、貸してくれる人がいなくなったら、桃鉄やバイオハザードをやっていた。
そんなやつが娯楽王ドン・キホーテを目指すのは勝手だが、私はサンチョ・パンサになぞなりたくはない。
うっとーしーなー、と思いつつも、実は私も麻雀プロの世界に興味を持っていた。
ただ、自分の麻雀の力がプロの世界に通用するとは思っていなかったのだ。
結局、流されやすい人間というのは、誰かに背中を押してもらうまで、何もできないだけなのかもしれない。
いざ受験すると決めたら、私は積極的になった。過去問を解いたりもした。
プロテストを受けるなら、当然、最高位戦だと思っていた。
だが、友人は言った。
「バカ、連盟だよ連盟。近代麻雀をよく読んでみろ。」
飯田とか金子とか井出とかバビィとかイガリンとか新津とか。ほら、最高位戦のプロばかりが出ているじゃないか。連盟は安藤とか優孝しか出てないぞ。
「ここ数年の最強戦の成績を見てみろ。連盟のやつらのが勝ってるだろ。俺が戦う相手なんだから、歯ごたえがないと困るんだよ。」
面倒くさかったので、近代麻雀で勝率を調べるような真似はしなかったが、そいつが見せてきた年の記事を見れば、確かに連盟のプロたちは好成績を収めていた。
何をやるにもだらしなかった私たちは、履歴書を郵送する締切にも間に合わず、コンビニで用紙を買って道端で記入し、そのまま東中野にあった連盟道場に持って行って、藤原隆弘さんに手渡しで申し込みをした。
受験料はその時の全財産だった。
大学は中退した。
冒頭で友人をディスったが、私も結局は同じようなものだったのだ。
親は懸命に働き、学費の高い私立大学に入れ、仕送りまでしてくれたのに、やっていることは麻雀なのである。
何だかんだ言いながら、私は結局、ドン・キホーテ卿と共に、風車に突進していったのだった。
~テストでの惨敗~
勇ましくもプロテストに突撃した私たちだったが、物語と同様にはじき返されてしまった。
2人とも麻雀の勉強だけはしっかりしていたので、ペーパーテストはそこそこ良かったのだが、実戦の成績が最下位と下から2番目だったのである。
ちなみに私がブービーで、ドン・キホーテ卿が最下位だった。
それでも当時は、よほどの事情がない限り不合格者を出さない方針だったようで、私たちは補欠合格となった。
正規合格を勝ち取った清水香織は、私たちを尻目に、年内にあった王位戦などのタイトル戦に出場し、一足先にプロ活動を始めた。
私たち補欠組は半年間の研修を受け、翌年の春からデビューすることができた。
その時は「何だよかったるいなー」と思っていたが、藤原さんや安藤満さんから半年にわたって麻雀を教わることができたので、結果的には良かったと思う。
現在の連盟のテストは、受験して一発で合格、というのが廃止された。そして同時に「研修」制度もなくなった。
どんなに優秀な人でも、テストは半年をかけて行われる。半年をかけて行われるのは研修ではなく、あくまでもテストである。
一次テスト、二次テストの成績が悪ければ不合格だし、三次テストに進んでも、最後のテストに受からなければならない。
ただし、その半年の苦労が水の泡になるかというと、そうではないと思う。
昔、私が半年間の研修を受けた時よりも試験官の数は多いし、カリキュラムも進化している。
連盟が運営する夏目坂スタジオで対局をすることもできる。対局の内容は録画され、それを試験官の前原雄大さんと一緒に見ながら、教えてもらうことができるのだ。
また、解説や実況の練習もさせてもらえる。
前原さん以外にも、紺野真太郎、内川幸太郎、望月雅継、杉浦勘介ら、実力、実績、熱意のある人たちが試験官として立ち会い、真剣に麻雀を教えてくれる。
私が習いたいぐらいだと、本気で思った。
真面目にテストを受けてさえいれば、必ずプラスになるはずだ。仮に不合格となったとしても、得るものは大きいと思う。
~面接官は死神~
テストの面接の時、伊藤優孝さんから念を押されたのは「食えない世界だから過度の期待をされても困るし、今、ちゃんとした仕事があるなら、まずはそちらを大事にしなさい」ということだった。それをくどいぐらいに言われて、もし何か勘違いしているなら、今すぐやめなさい。受験料は返してあげるから、と言われた。
私が遊びに行っていた雀荘には他団体のプロ雀士の方が数名いて、実情は聞いていたので、勘違いはしていなかった。
麻雀の仕事で生活するつもりはなかったので、その旨を話したら、優孝さんは安心してくださった。
この人、ファミコンの「極(きわめ)シリーズ」という麻雀ソフトでは、怖い顔の写真を使われて「死神の優」というキャッチフレーズでやってたのに、実際は優しいんだなと思った。
話はそれるが、私が連盟に入って一番びっくりしたのは、この優孝さんという人の果てしなき優しさである。
二年目のある時、優孝さんその他数名で地方の仕事に行った。なぜいったのか、どこに行ったのかも覚えていないが、優孝さんが私に親切にしてくれたことだけはよく覚えている。
私は仕事の集合時間ギリギリまで寝てようと思っていたのだが、朝9時ごろ、ホテルの電話が鳴った。優孝さんの低く、太い声だった。
「お、寝てたか。おはよう。」
はい、おはようございます。
「お前、腹は減ってるか?」
はい、減ってます。
「よし、じゃあ、下の食堂においで。別に急がなくていいから。」
そう言って電話が切れた。
わけがわからないまま急いで服を着て、ボサボサの頭のままビュッフェ形式の食堂へいくと、ポツンと優孝さんだけが座っていた。
もう片づけが始まっていて、他の客は誰もいなかった。
「お、早かったな。もう閉店だって言うから、適当に残ってるものを集めておいたから。ゆっくり食べなさい。俺は出かける準備をするから。」
優孝さんはそう言って自室に戻られた。
私はただ、ありがとうございます、としか言えなかった。
もちろん私とて、それまでに人から親切にしてもらった経験はいくらでもある。
しかしそれは、家族や友人など、もっと深い人間関係において、である。
優孝さんには面接もしていただいたし、その後2、3回は食事の席に同席させてもらったりもした。だが、無名の若者に、そこまでしてくれるのはなぜだろうか?
その日の昼、仕事の場でお会いした時に改めてお礼を言い「しかし、なぜ俺なんかに親切にしてくださるんですか?」と、ストレートに聞いてみた。そしたら優孝さんは「だってお前は仲間だろ」とおっしゃった。
優孝さんは、俺みたいな小僧でも仲間扱いしてくれるんですか?
「日本プロ麻雀連盟に入った奴は、みんな仲間なんだよ。」
優孝さんの言葉は飾りがなく、真っ直ぐだった。あまりにも真っ直ぐすぎて、インチキ臭さは微塵もなかった。
外からプロ団体を見ていて感じていた胡散臭さのようなものは、中に入ってみてまったく感じなかった。
中にいる人たちは意外すぎるほど純粋で、優しい人の集まりだったのだ。
私はそこそこ疑り深い性格なのだが、この人たちの純情さは素直に受け止めた。
これは後から麻雀界の歴史を勉強して知ったことなのだが、日本プロ麻雀連盟の、優孝さん世代の人たちは大変な苦労をされてきた。
もっと先輩の小島武夫さん、灘麻太郎さんたちを支えながら、麻雀プロの組織を自分たちの手で立ち上げ、その過程で、ある方面から攻撃を受けた。
もちろん、別の方面からの援助もあったのだが、いずれにせよ、闘わなくてはならなかった。
卓上の、麻雀の闘いなら「望むところ」の人たちだが、権力や世間の目と闘うのは正直しんどかったと思う。
職業雀士の個々の権利を守るため、共同体を作ろうという発想から生まれた日本プロ麻雀連盟だが、誕生の過程で受けた苦難によって、いっそう「自分の身は自分たちで守る」という意識が強くなったのだろう。
それが仲間意識にもつながったのだと思うし、自分たちが作り上げてきた日本プロ麻雀連盟への愛着となっているのだと、私は思う。
~プロ団体の意義~
世の中に色々なプロの世界があるが、麻雀のプロほど合格のハードルが低いものはない。
時代によって合否の判断基準が違うため一概には言えないが、かなり簡単にプロを名乗れてしまうのは間違いない。
逆に、プロになった後が大変だ。
テストに合格さえすれば、何か仕事があるわけではないし、生活の保証がされるわけでもない。
ただ、個人事業主であるプロ雀士になり、そのプロたちの共同体であるプロ連盟の一員になった、というだけの話なのである。
連盟のプロとして色々な活動はできるが、自分の生活は自分で面倒を見なければならない。
気ままな自由業なのであるが、ただし、仲間に迷惑をかけるようなことはしてはならない。
自分さえ良ければ良いという言動も、目に付くようだと看過はされない。そしてそういう種類の人は、いずれ自ら去っていく。
それが日本プロ麻雀連盟というものだ。お互いに助け合いはするが、組織が個人に仕事や報酬をくれるわけではない。
私も、最初の2年間は何もできなかった。ただ、試合に出て麻雀を打っていただけである。
これではプロ活動をしているとは言えなかった。
誰が見ているでもなく、ただ麻雀を打つだけではプロの仕事とはいえなかった。
目標を見失ったり、仕事や家庭の都合があったり。個々の事情があったのだろう。私と一緒に受験した人たちは何十人もいたが、ほとんどの人が辞めていった。
ドン・キホーテも、いつの間にかいなくなっていた。
しかし2年目に「ビクトリー麻雀」という雑誌が創刊されたことで様子が変わってきた。
企画者の前原さんや編集長が、私たち若手プロに原稿を書かせてくださった。
当時は「麻雀プロは書けなければならない」という時代だった。
今のように手軽に映像配信ができない時代で、麻雀プロが表現する手段の最たるものは紙媒体だったのである。
私は四苦八苦しながら原稿をたくさん書いた。
とにかく、やりたいとさえ言えば、仕事はいくらでもいただけた。先輩たちで独占せず、惜しげもなく、若手にやらせてくれた。
普通の世界ならありえないと思うが、それが連盟の先輩たちの考え方だ。
自分たちの後に続く者たちがやる気を出しているんだから、やらせてやろう。
前原さんだけでなく、荒正義さん、伊藤優孝さん、森山茂和さん、皆さんがチャンスをくださった。
その後、麻雀格闘倶楽部が始まった時もそうだった。
当時副会長だった森山さんが、この仕事を切り拓いた。
最初は監修してほしいという話だった。ただ、監修とは言っても、少しアドバイスをする程度で、実際に開発にかかわるようなものではなかった。
森山さんはそのままハイとは言わず、もっと関わらせてもらえるよう交渉した。
ちゃんと深く関わった方が、きっとお互いのためになると考えた森山さんは、自腹で神戸まで何度も行き、開発チームの人たちと話し合ったという。
森山さんは過去にいくつかの麻雀ゲーム開発に携わっており、そのノウハウや経験則を持っていた。
うまくいかなければ一銭にもならない行動だったが、絶対に連盟の将来にプラスになるという信念で動き続けた。
結果、麻雀格闘倶楽部は空前の大ヒットゲームとなり、全国のゲームセンターに行列を作った。
コナミの方からは感謝され、連盟のプロたちは、その後ずっと大きなお仕事をいただけるようになった。
大ヒットを受け、プロ雀士を出演させるアイデアも実現してもらうことができ、連盟のプロたちが活躍する大きな舞台が生まれた。
森山さんは、小島さんや灘さん、二階堂姉妹ら知名度の高い人を前面に押し出しつつ、私たち若手を押し上げてくださった。
麻雀格闘倶楽部は15年経った今もバージョンアップを繰り返しながら、全国のゲームセンターでファンに愛され続けている。
エンタメ~テレの「天空麻雀」もそうだし、連盟が事実上運営しているインターネット麻雀サイト「ロン2」もそうだ。
森山さんは、常に次の世代のことを考えて、物事を進められる。
今は会長になられた森山さんは、いつもおっしゃる。
「俺たちはどうせ先にいなくなる。その後、君らがどうするか。そのために色々と準備できるものはしてあげたいけど、後を引き継ぐのは君たちの世代だからね。」
最初は軽い気持ちで入ってきたプロ業界だったが、先輩方の姿を見ている内に、否が応でも、連盟への愛着みたいなものが気持ちの中に芽生えてきた。
気づけば私も年をとり、世代としては中堅と呼ばれる域に入ってしまった。いや、普通に考えたら初老と呼ばれる年齢なのだから、甘えたことは言っていられない。
今度は私たちが、後に続く人たちのことを考え始めなければならないのだ。
私にも、できるだろうか。
~映像の時代に耐えられてこそ本物の「プロ」~
少し前、ある方が森山茂和会長と世間話をしていて「連盟さんの成功の秘訣は、やっぱりマスメディア対策ですか?」と聞かれたことがあった。これに対し、会長はノータイムで「いや、雀力です」と答えられた。
相手の方は、意外そうな顔をされた。
「もちろん、お仕事をする相手に得をしてもらおうという気持ちで頑張ってはいますが、プロ雀士の雀力がなかったら話にならないじゃないですか。ウチは雀力の向上を一番に考えてますよ。」
ここで言う雀力とは、プロとしての雀力だ。
雀力にも色々な意味があるが、プロとしての雀力は、麻雀ファンや番組制作者が観て「イイネ!」をつけられる麻雀が「恒常的に」打てる力を意味する。
恒常的に、というのは、ただツイていて、たまたま良い麻雀が打てているだけではダメという意味だ。不調時にも、さすがと思わせられなければならない。
本当にたくさんの引き出しを持った、強い打ち手でなければならない。
会長は続けた。
「最強戦やモンドに連盟員が多く出ていますけど、負けたら出られなくなります。ただ、過去に勝った人や、良い戦いをした人が、また呼んでもらえているだけです。その結果、連盟の選手が多く出されているだけなので、私たちは結局、良い戦いをして、勝つしかないんです。別にマスコミ対策をやっているわけじゃないですよ。」
映像の時代になって、雀力の高いプロ雀士に、よりいっそう需要が集まっている。
雑誌に全局の牌譜が掲載されることはまずありえない。面白い部分、良いプレーが出たところのダイジェストだけが載るので、逆に失敗したようなところは世に出ない。
しかし、映像対局では一打一打、すべてがさらけ出されるので、本当にどの打ち手が強いのか、ファンが観ていればわかってしまう時代になった。
今のところ、連盟のプロを多く使ってもらえているのはありがたいことなのだが、これは既得権益でもなんでもなく、結果や内容が悪くなってくれば、徐々に使われなくなってくる。
ましてや今は、色々な媒体で麻雀対局がとりあげられるようになってきた。
かつてはMONDOTVでしかプロの麻雀対局を観ることはできなかったが、今やエンタメ~テレ、テレ朝チャンネル、日テレプラス、フジテレビONE/TWO/NEXTなど、CS各局でプロ雀士が活躍できるようになった。
CS以外では、AbemaTVの麻雀チャンネルが24時間無料で麻雀対局番組を放送し、話題を呼んでいる。
プロとしての自分を表現できる対局の場は、こんなにも増えているのだが、肝心の「イイネ!」と言われる「プロ」の数が、さほど多くはないのだ。
いつもだいたい同じような人が出ていて、視聴者や制作サイドからは、もっと新しい、良い打ち手はいないのかと、常に言われ続けている。
もちろん、新たにチャンスをもらって出ていく若手もたくさんいるが、皆が皆「イイネ!」と言われるわけではなく、玉砕して帰ってくることも多い。
でも、失敗してしまったら、また練習してやり直すことができる。
連盟では、若手プロを対象とした麻雀勉強会も開催している。
また、全員が参加できるわけではないが、もっとハイレベルな次元の研究会もある。前原さんや荒さん、森山会長が、親身になって麻雀の指導をしてくれる。連盟員の雀力向上のため、先輩たちが時間を削って、場を作ってくださっているのだ。
荒さんは奈良に引っ越したので毎回とはいかないが、前原さんと会長は毎週出席されている。
ギャラをもらってほしいと頼んでも受け取ってはくれない。本当に頭が下がる。一人でも多く「イイネ!」をつけられる、雀力の高いプロになってもらいたい。その一心なのだと思う。
他団体の方が解説の際によく言われるのが「連盟さんはタレントが豊富だから」というフレーズ。
とてもありがたい誉め言葉である。
タレントとは「才能」のことで、麻雀プロにとっての一番の才能は「雀力」だ。それを日々、磨いていることへの賞賛だと私は受け取っている。
また、タレントという言葉には、イコール「マルチタレント」という意味も含んでいる。
色々な分野で活動されており、職業の特定が難しい人への呼称である。
連盟でも、ただ麻雀を打つだけではなく、色々な才能が伸ばせるようにと、少しは努力をしているつもりだ。
たとえば、実況、解説が少しでもうまくなるようにと、プロのアナウンサーの方を定期的にお呼びして、講義をしてもらっている。
映像制作に興味がある人がいれば、配信のスタッフとして起用し、勉強してもらう。
文章が書きたければ、心得のある人が教えたり、ホームページで原稿を書いてもらったりしている。
私たちにとって専門は麻雀だけなのであるが、麻雀に関わっていることであれば、少しでもマシになるよう、努力をしようというのが基本姿勢だ。
~庄田ボーイ~
何年か前、私が秋葉原のドンキ・ホーテ(ドン・キホーテとちゃいますよ)で麻雀格闘倶楽部を打っていたら、高校生に話しかけられた。
「黒木さんですよね! ぼく、石川県からきました庄田祐生と言います。高校を卒業したら東京にきて、連盟に入りたいと思います!」
厳密にいうと、彼は私のプレーが終わるのをずっと待っていて、終わってから話しかけてきたのだ。
プレーの邪魔にならないようにと配慮してくれたのだった。
私はいつも、プロになりたいという若者がいたら、必ず「やめておきなさい」と言ってきた
あまり多くの物がない世界だから、もっとマシな選択肢があるだろうと思ってのことである。
だが、この時だけはなぜか言えなかった。彼の勢いに負けたのか何なのか。「頑張ってね」としか言えなかったのである。
それから数年が経ち、あの時の高校生が連盟に入ってきたことを知って、私はアチャーと思った。
しかも、お母さんとケンカになったりしたらしい。
でもまぁ、私が止めたからといって入ってくるのをやめるわけでもなし。しょうがないと思っていた。
そしたら間もなく、彼がチャンピオンズリーグで優勝したというではないか。
しかも、連盟チャンネルの視聴者から、蝶ネクタイをいじられたり、優勝して号泣している姿をさらけ出すなど、なかなかうまく自分を表現していたという。連盟チャンネルという小さな媒体の中ではあるが、かなり人気者になっていた。
その後、観戦レポートを任された時も手を抜かず、全力で取り組んでいたと聞く。
こうやって出ていく人もいるんだと感心させられた。
私は流されながらも、結局は自分の意志で麻雀の世界に残り、面白がってここまでやってこられた。
先輩や後輩、仲間に恵まれた。運が良かったのだと思う。
若い連盟員が活躍する姿を見て、なぜか少し嬉しいような気分になったのだが、先輩たちも私たちのことを見て、そう思っていてくれたのかと、ほんの少しだけ理解できたような気がする。
もちろん、まだまだ老け込んではいられない。私は私で、自分の麻雀を磨いていかねばならないのだが、同時に、これからどんな面白い人が連盟に入ってくれるのか、楽しみなのである。
プロテスト
カテゴリ:プロ雀士コラム
巣鴨本部道場プレオープン大会成績表
2017年08月10日
順位 | 名前 | 8月1日 | 8月2日 | 8月3日 | 8月4日 | 8月7日 | 8月8日 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 江端隼 | 79.0 | 80.4 | 159.4 | ||||
2 | 山井弘 | 77.5 | 72.4 | 149.9 | ||||
3 | 中村慎吾 | 97.7 | 39.7 | 137.4 | ||||
4 | 仲田加南 | 92.4 | 44.1 | 136.5 | ||||
5 | 中村毅 | 68.0 | 50.1 | 118.1 | ||||
6 | 庄田祐生 | 60.1 | 45.2 | 105.3 | ||||
7 | 太田優介 | 27.4 | 76.6 | 104.0 | ||||
8 | 鈴木誠 | 76.7 | 7.9 | 84.6 | ||||
9 | ガース | 27.7 | 55.5 | 83.2 | ||||
10 | 樋口徹 | 75.7 | 6.0 | 81.7 | ||||
11 | 紺野真太郎 | 15.9 | 61.5 | 77.4 | ||||
12 | 内川幸太郎 | 55.7 | 15.6 | 71.3 | ||||
13 | 冨田久志 | 50.5 | 17.4 | 67.9 | ||||
14 | 森脇翼 | 65.8 | ▲ 1.8 | 64.0 | ||||
15 | 小車祥 | 47.6 | 15.2 | 62.8 | ||||
16 | 安村浩司 | 90.5 | ▲ 34.4 | 56.1 | ||||
17 | 菊原真人 | 26.2 | 28.8 | 55.0 | ||||
18 | 一井慎也 | 29.2 | 23.0 | 52.2 | ||||
19 | 阿部謙一 | 1.8 | 33.5 | 35.3 | ||||
20 | 中川基輝 | 35.7 | ▲ 6.4 | 29.3 | ||||
21 | 桜川姫子 | ▲ 13.2 | 42.1 | 28.9 | ||||
22 | 奈良圭純 | 58.1 | ▲ 44.9 | 13.2 | ||||
23 | 福光聖雄 | ▲ 17.6 | 28.4 | 10.8 | ||||
24 | 藤原隆弘 | ▲ 34.4 | 43.0 | 8.6 | ||||
25 | HIRO柴田 | ▲ 7.6 | 14.1 | 6.5 | ||||
26 | 西川舞 | 24.4 | ▲ 36.9 | ▲ 12.5 | ||||
27 | 吉田直 | 79.4 | ▲ 102.3 | ▲ 22.9 | ||||
28 | 東谷達矢 | 46.7 | ▲ 80.4 | ▲ 33.7 | ||||
29 | 山嵜竜丸 | ▲ 7.0 | ▲ 27.8 | ▲ 34.8 | ||||
30 | 和泉由希子 | 7.8 | ▲ 89.3 | ▲ 81.5 | ||||
31 | 黒木真生 | ▲ 61.3 | ▲ 29.2 | ▲ 90.5 | ||||
32 | 新谷翔平 | ▲ 33.9 | ▲ 61.6 | ▲ 95.5 | ||||
33 | 皆川直毅 | ▲ 22.3 | ▲ 83.4 | ▲ 105.7 | ||||
34 | 桶本篤史 | ▲ 67.9 | ▲ 83.4 | ▲ 151.3 |
カテゴリ:成績表
成績表/巣鴨本部道場プレオープン大会成績表
2017年08月10日
順位 | 名前 | 8月1日 | 8月2日 | 8月3日 | 8月4日 | 8月7日 | 8月8日 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 江端隼 | 79.0 | 80.4 | 159.4 | ||||
2 | 山井弘 | 77.5 | 72.4 | 149.9 | ||||
3 | 中村慎吾 | 97.7 | 39.7 | 137.4 | ||||
4 | 仲田加南 | 92.4 | 44.1 | 136.5 | ||||
5 | 中村毅 | 68.0 | 50.1 | 118.1 | ||||
6 | 庄田祐生 | 60.1 | 45.2 | 105.3 | ||||
7 | 太田優介 | 27.4 | 76.6 | 104.0 | ||||
8 | 鈴木誠 | 76.7 | 7.9 | 84.6 | ||||
9 | ガース | 27.7 | 55.5 | 83.2 | ||||
10 | 樋口徹 | 75.7 | 6.0 | 81.7 | ||||
11 | 紺野真太郎 | 15.9 | 61.5 | 77.4 | ||||
12 | 内川幸太郎 | 55.7 | 15.6 | 71.3 | ||||
13 | 冨田久志 | 50.5 | 17.4 | 67.9 | ||||
14 | 森脇翼 | 65.8 | ▲ 1.8 | 64.0 | ||||
15 | 小車祥 | 47.6 | 15.2 | 62.8 | ||||
16 | 安村浩司 | 90.5 | ▲ 34.4 | 56.1 | ||||
17 | 菊原真人 | 26.2 | 28.8 | 55.0 | ||||
18 | 一井慎也 | 29.2 | 23.0 | 52.2 | ||||
19 | 阿部謙一 | 1.8 | 33.5 | 35.3 | ||||
20 | 中川基輝 | 35.7 | ▲ 6.4 | 29.3 | ||||
21 | 桜川姫子 | ▲ 13.2 | 42.1 | 28.9 | ||||
22 | 奈良圭純 | 58.1 | ▲ 44.9 | 13.2 | ||||
23 | 福光聖雄 | ▲ 17.6 | 28.4 | 10.8 | ||||
24 | 藤原隆弘 | ▲ 34.4 | 43.0 | 8.6 | ||||
25 | HIRO柴田 | ▲ 7.6 | 14.1 | 6.5 | ||||
26 | 西川舞 | 24.4 | ▲ 36.9 | ▲ 12.5 | ||||
27 | 吉田直 | 79.4 | ▲ 102.3 | ▲ 22.9 | ||||
28 | 東谷達矢 | 46.7 | ▲ 80.4 | ▲ 33.7 | ||||
29 | 山嵜竜丸 | ▲ 7.0 | ▲ 27.8 | ▲ 34.8 | ||||
30 | 和泉由希子 | 7.8 | ▲ 89.3 | ▲ 81.5 | ||||
31 | 黒木真生 | ▲ 61.3 | ▲ 29.2 | ▲ 90.5 | ||||
32 | 新谷翔平 | ▲ 33.9 | ▲ 61.6 | ▲ 95.5 | ||||
33 | 皆川直毅 | ▲ 22.3 | ▲ 83.4 | ▲ 105.7 | ||||
34 | 桶本篤史 | ▲ 67.9 | ▲ 83.4 | ▲ 151.3 |
カテゴリ:成績表
第34期十段戦 ベスト8B卓レポート HIRO柴田
2017年08月10日
決勝メンバーを決める最後の1戦、別卓となるA卓では瀬戸熊・青山が勝ち上がりを決めた。
このB卓の出場選手は以下。
上田直樹(前年度決勝シード・ベスト16からの出場)
勝又健志(七段戦からの出場)
ダンプ大橋(前年度決勝シード・ベスト16からの出場)
仁平宣明(七段戦からの出場)
1回戦(起家から、上田・勝又・ダンプ・仁平)
好スタートを切ったのは起家の上田、4連続リーチで他を圧倒する。
上田
リーチ ドラ 流局
上田
リーチ ロン ドラ
上田
リーチ ツモ ドラ
上田
リーチ ロン ドラ
早い・遅いや良形・悪形と多彩なリーチを打つ上田、2度目のリーチはダンプが真っ直ぐ向かって放銃となったが、4度目となると放銃を嫌がった結果ホウテイでの放銃となってしまった。
東2局 親勝又 ドラ
原点キープを維持していた仁平が終盤にドラをポンとすると上田がそこへ放銃となる。
仁平
ポン ロン ドラ
上田
ポン ドラ
上田の長所短所が見受けられるが良い所だけでは麻雀は成り立たないといったところか。
東3局1本場 親ダンプ ドラ
前局テンパイで親を維持したダンプだったが、ここで上田に好配牌が入りさきほどの失点以上の3,000・6,000のアガリとなる。
上田
リーチ ツモ ドラ
東4局 親仁平
仁平10巡目に大物手のテンパイを入れる。6巡目にドラを手放しているとはいえ異様な捨て牌だった。
これに放銃してしまったのはダンプ、前巡からテンパイを入れていたのとアガリが欲しい局面だったがこの失点は大きすぎた。
仁平
ロン ドラ
仁平が上田に追いつきトップ争いをする展開となって1回戦が終了した。
1回戦成績
上田+36.5P 仁平+22.0P 勝又▲10.1P ダンプ▲48.4P
2回戦(起家から、勝又・上田・仁平・ダンプ)
東1局 親勝又 ドラ
苦しいスタートとなったダンプに手が入る。
ダンプ
ドラ
このをチーとしたのが実際にはが最後の牌でありダンプ好判断のアガリとなる。
ダンプ
チー ロン ドラ
東2局 親上田
まず先制のリーチを打ったのは前局にアガリをものにしたダンプ。
ダンプ
リーチ ドラ
続いて勝又もリーチを打つ、ダンプ・勝又共に打点と待ちは十分だ。
勝又
リーチ
この2件リーチに割って入ったのは親の上田イーペーコーが出来ているカンチャン待ちでリーチと参戦。
上田
リーチ ツモ
腹の括り方が違うのか上田がここを力強くツモアガる。これにはダンプ・勝又両者に点数以上に見せ付けられることとなる。
東4局 親ダンプ
ダンプが仕掛けを入れると仁平が序盤から狙っていたダンプの初打であるにさらに照準を合わせる。
この山には残ってはいなかったのだが勝又の手が進むと同時にが打ち出され仁平のアガリとなる。
ダンプ
チー ドラ
仁平
ロン
南4局6本場 親ダンプ
失点が続いた勝又だったが南1局に1,300オールと4度のテンパイ料で持ち点を28,000まで戻すことに成功し逆転のチャンスが訪れる。
勝又
ドラ
このは2枚残っていたのだが親のダンプが先制リーチ、そしてツモと、勝又がアガリたい時にアガれない展開となる。
ダンプ
ツモ
ダンプにとってはこの2,600オールの6本場で一躍トップとなって次戦に繋げることに成功する。
2回戦成績
ダンプ+25.7P 仁平+7.6P 上田▲10.2P 勝又▲23.1P
2回戦終了時成績
仁平+29.6P 上田+26.3P ダンプ▲22.7P 勝又▲33.2P
3回戦(起家から、上田・仁平・勝又・ダンプ)
東1局1本場 親上田 ドラ
上と下が2分化されてきた3回戦、追いかける側のダンプがリーチとくる。
ダンプ
暗カン リーチ ドラ
このダンプのリーチも相手が退いて1人でやらせてもらえればいいのだが、そうはいかないとばかりにポイント上位である仁平がアガリきる。
仁平
ロン ドラ
打点は3,900だがダンプにとっては重い放銃であっただろう。
東4局 親ダンプ ドラ
ダンプなんとか終盤にを引き入れテンパイを入れ勝又の当たり牌であるで粘るが次の選択となるを引き辛い放銃となってしまう。
ダンプ
勝又
ロン
勝又としてはアガリの中では1番嬉しくない相手&牌だったはずだがまだ道中、チャンスを伺うといったところか。
南3局 親勝又 ドラ7
ダンプ以外の3者が浮いている今局、勝又としては仁平・上田のどちらかを上回りたいところでリーチツモと今日1番の感触のあるアガリがくる。
勝又
リーチ ツモ
南3局1本場 親勝又
前局のアガリからここでブレイクしたい勝又、上田もそれを阻止しようとを仕掛ける。
親の勝又もヤミテンのピンフで構えるがツモでと入れ替え放銃となってしまう。
勝又
ドラ
上田
ポン ロン
上田の待ちはすでに無く勝又にとの選択を間違えないという難題の答えを正解しろというのも厳しいが、追いかける勝又にとっては大きな1局となった。
南4局1本場 親ダンプ ドラ
南場は静観していた仁平だが最後は逆転のリーチを打ちダンプからアガリトップとなる。
仁平
ロン
3回戦成績
仁平+15.4P 勝又+7.8P 上田+4.4P ダンプ▲27.6P
3回戦終了時成績
仁平+45.0P 上田+30.7P 勝又▲25.4P ダンプ▲50.3P
4回戦(起家から、勝又・上田・ダンプ・仁平)
東1局 親勝又
上田イーペーコーとなるは2枚打たれていた、3色や役牌を生かすなど考えられるがここは迷うことなくリーチを打つ。
対して親の勝又も追いかけリーチを打つ、この日何度目なのだろうか勝又・上田のめくり合いはここも上田に軍配があがった。
勝又
リーチ ドラ
上田
リーチ ツモ
決して楽をしないという胆力、それともアガリに対する嗅覚なのかわからないがこれが上田の強さなのだろう。
東2局 親上田 ドラ
4者ともなかなか手牌がまとまらない中、仁平14巡目からと有効牌を連続で引いての満貫のツモアガリとなる。
仁平
ツモ ドラ
このアガリでトータルトップの仁平はさらに優位になる。
南2局 親上田 ドラ
リードする仁平・上田の思惑としたところなのか小場の早いゲームとなり進んだ南2局ダンプがわずか6巡でツモアガる。
ダンプ
リーチ ツモ ドラ
この2,000・4,000で現状27,000の上田がより沈みで終わりやすくなったので勝又・ダンプにも残り少ないチャンスとなる。
南4局 親仁平 ドラ
仁平3回戦までで+45.5Pそれに加えて現在43,300持ち、無理してのアガリをするくらいなら1局で終らせる選択もありそうだ。
勝又・ダンプは攻めるのみかまずは勝又がリーチ、そこへダンプも勝又のアガリ牌であるを打ってリーチと追いかける。
ダンプ
リーチ ドラ
勝又の選択はを見逃し。これをダンプからアガっても上田との差は60P、しかしこれをツモアガれば45Pほどになる。
勝又
リーチ ツモ ドラ
勝又としては上田を順位で上回るのは絶対条件のここを見事にツモアガリ最終戦に望みをつなげた。
4回戦成績
仁平+21.4P ダンプ▲1.3P 勝又▲4.8P 上田▲15.3P
4回戦終了時成績
仁平+66.4P 上田+15.4P 勝又▲30.2P ダンプ▲51.6P
5回戦(起家から、ダンプ・勝又・仁平・上田)
東1局 親ダンプ ドラ
勝又のドラ切りリーチに親のダンプもポンして好形のテンパイ。
ダンプ
ポン
ダンプは7万点条件くらいか、なんとしてもここはアガリたいところだが勝又がツモアガる。
勝又
リーチ ツモ
勝又としても上田を追う形としては上々のスタートとなる1,000・2,000のツモアガリ。
東3局 親仁平 ドラ
上田としては最終戦浮いていれば安全圏といったところか5巡目にポンをして手変わりで高打点も見込めるテンパイを入れる。
上田
ポン
勝又も手役を組んで勝負リーチといくと思いが通じたのか上田に手変わりが入り値千金ともいえる上田からの出アガリとなる。
勝又
リーチ ロン
勝又が見事なのは当たり前だが、そのプレッシャーにも負けず毎回振り切ろうとする上田もこれはさすがに痛そうだ。
南1局 親ダンプ
最後の親となるダンプが真っ直ぐ来るのは明白だ、仁平の仕掛けも打点があるので親以外にはある程度来るだろう。
上田ピンフ高めイーペーコーのテンパイだったがとを入れ替えると13巡目にリーチとくる。
意図は色々とありそうだ勝又も前に出てきたのも理由のひとつか、それでも放銃が致命傷となるリスクが非常に高いがリーチ選択をする。
仁平
ポン ドラ
ダンプ
チー
勝又
チー ポン
上田
リーチ ロン
何が起きてもおかしくない局だったが上田が勝又から2,000点をアガる。
南3局はトータルトップである仁平が親ということで、1局と見越し勝又形式テンパイでの1人テンパイで流局となる。
南4局1本場 親上田
最終半荘の最終局、勝又の条件は2,000・3,900以上か6,400以上を上田からアガるということ。
親の上田も1局に持ち込む打牌を選択。1人麻雀で手牌を進める勝又条件を満たすテンパイを入れるがアガリには至らなかった。
勝又
ドラ テンパイ
5回戦成績
勝又+18.4P 仁平+7.0P ダンプ▲6.0P 上田▲19.4P
5回戦終了時成績
仁平+73.4P 上田▲4.0P 勝又▲11.8P ダンプ▲57.6P
勝ち上がり 仁平宣明 上田直樹
カテゴリ:十段戦 レポート
十段戦 レポート/第34期十段戦 ベスト8B卓レポート HIRO柴田
2017年08月10日
決勝メンバーを決める最後の1戦、別卓となるA卓では瀬戸熊・青山が勝ち上がりを決めた。
このB卓の出場選手は以下。
上田直樹(前年度決勝シード・ベスト16からの出場)
勝又健志(七段戦からの出場)
ダンプ大橋(前年度決勝シード・ベスト16からの出場)
仁平宣明(七段戦からの出場)
1回戦(起家から、上田・勝又・ダンプ・仁平)
好スタートを切ったのは起家の上田、4連続リーチで他を圧倒する。
上田
リーチ ドラ 流局
上田
リーチ ロン ドラ
上田
リーチ ツモ ドラ
上田
リーチ ロン ドラ
早い・遅いや良形・悪形と多彩なリーチを打つ上田、2度目のリーチはダンプが真っ直ぐ向かって放銃となったが、4度目となると放銃を嫌がった結果ホウテイでの放銃となってしまった。
東2局 親勝又 ドラ
原点キープを維持していた仁平が終盤にドラをポンとすると上田がそこへ放銃となる。
仁平
ポン ロン ドラ
上田
ポン ドラ
上田の長所短所が見受けられるが良い所だけでは麻雀は成り立たないといったところか。
東3局1本場 親ダンプ ドラ
前局テンパイで親を維持したダンプだったが、ここで上田に好配牌が入りさきほどの失点以上の3,000・6,000のアガリとなる。
上田
リーチ ツモ ドラ
東4局 親仁平
仁平10巡目に大物手のテンパイを入れる。6巡目にドラを手放しているとはいえ異様な捨て牌だった。
これに放銃してしまったのはダンプ、前巡からテンパイを入れていたのとアガリが欲しい局面だったがこの失点は大きすぎた。
仁平
ロン ドラ
仁平が上田に追いつきトップ争いをする展開となって1回戦が終了した。
1回戦成績
上田+36.5P 仁平+22.0P 勝又▲10.1P ダンプ▲48.4P
2回戦(起家から、勝又・上田・仁平・ダンプ)
東1局 親勝又 ドラ
苦しいスタートとなったダンプに手が入る。
ダンプ
ドラ
このをチーとしたのが実際にはが最後の牌でありダンプ好判断のアガリとなる。
ダンプ
チー ロン ドラ
東2局 親上田
まず先制のリーチを打ったのは前局にアガリをものにしたダンプ。
ダンプ
リーチ ドラ
続いて勝又もリーチを打つ、ダンプ・勝又共に打点と待ちは十分だ。
勝又
リーチ
この2件リーチに割って入ったのは親の上田イーペーコーが出来ているカンチャン待ちでリーチと参戦。
上田
リーチ ツモ
腹の括り方が違うのか上田がここを力強くツモアガる。これにはダンプ・勝又両者に点数以上に見せ付けられることとなる。
東4局 親ダンプ
ダンプが仕掛けを入れると仁平が序盤から狙っていたダンプの初打であるにさらに照準を合わせる。
この山には残ってはいなかったのだが勝又の手が進むと同時にが打ち出され仁平のアガリとなる。
ダンプ
チー ドラ
仁平
ロン
南4局6本場 親ダンプ
失点が続いた勝又だったが南1局に1,300オールと4度のテンパイ料で持ち点を28,000まで戻すことに成功し逆転のチャンスが訪れる。
勝又
ドラ
このは2枚残っていたのだが親のダンプが先制リーチ、そしてツモと、勝又がアガリたい時にアガれない展開となる。
ダンプ
ツモ
ダンプにとってはこの2,600オールの6本場で一躍トップとなって次戦に繋げることに成功する。
2回戦成績
ダンプ+25.7P 仁平+7.6P 上田▲10.2P 勝又▲23.1P
2回戦終了時成績
仁平+29.6P 上田+26.3P ダンプ▲22.7P 勝又▲33.2P
3回戦(起家から、上田・仁平・勝又・ダンプ)
東1局1本場 親上田 ドラ
上と下が2分化されてきた3回戦、追いかける側のダンプがリーチとくる。
ダンプ
暗カン リーチ ドラ
このダンプのリーチも相手が退いて1人でやらせてもらえればいいのだが、そうはいかないとばかりにポイント上位である仁平がアガリきる。
仁平
ロン ドラ
打点は3,900だがダンプにとっては重い放銃であっただろう。
東4局 親ダンプ ドラ
ダンプなんとか終盤にを引き入れテンパイを入れ勝又の当たり牌であるで粘るが次の選択となるを引き辛い放銃となってしまう。
ダンプ
勝又
ロン
勝又としてはアガリの中では1番嬉しくない相手&牌だったはずだがまだ道中、チャンスを伺うといったところか。
南3局 親勝又 ドラ7
ダンプ以外の3者が浮いている今局、勝又としては仁平・上田のどちらかを上回りたいところでリーチツモと今日1番の感触のあるアガリがくる。
勝又
リーチ ツモ
南3局1本場 親勝又
前局のアガリからここでブレイクしたい勝又、上田もそれを阻止しようとを仕掛ける。
親の勝又もヤミテンのピンフで構えるがツモでと入れ替え放銃となってしまう。
勝又
ドラ
上田
ポン ロン
上田の待ちはすでに無く勝又にとの選択を間違えないという難題の答えを正解しろというのも厳しいが、追いかける勝又にとっては大きな1局となった。
南4局1本場 親ダンプ ドラ
南場は静観していた仁平だが最後は逆転のリーチを打ちダンプからアガリトップとなる。
仁平
ロン
3回戦成績
仁平+15.4P 勝又+7.8P 上田+4.4P ダンプ▲27.6P
3回戦終了時成績
仁平+45.0P 上田+30.7P 勝又▲25.4P ダンプ▲50.3P
4回戦(起家から、勝又・上田・ダンプ・仁平)
東1局 親勝又
上田イーペーコーとなるは2枚打たれていた、3色や役牌を生かすなど考えられるがここは迷うことなくリーチを打つ。
対して親の勝又も追いかけリーチを打つ、この日何度目なのだろうか勝又・上田のめくり合いはここも上田に軍配があがった。
勝又
リーチ ドラ
上田
リーチ ツモ
決して楽をしないという胆力、それともアガリに対する嗅覚なのかわからないがこれが上田の強さなのだろう。
東2局 親上田 ドラ
4者ともなかなか手牌がまとまらない中、仁平14巡目からと有効牌を連続で引いての満貫のツモアガリとなる。
仁平
ツモ ドラ
このアガリでトータルトップの仁平はさらに優位になる。
南2局 親上田 ドラ
リードする仁平・上田の思惑としたところなのか小場の早いゲームとなり進んだ南2局ダンプがわずか6巡でツモアガる。
ダンプ
リーチ ツモ ドラ
この2,000・4,000で現状27,000の上田がより沈みで終わりやすくなったので勝又・ダンプにも残り少ないチャンスとなる。
南4局 親仁平 ドラ
仁平3回戦までで+45.5Pそれに加えて現在43,300持ち、無理してのアガリをするくらいなら1局で終らせる選択もありそうだ。
勝又・ダンプは攻めるのみかまずは勝又がリーチ、そこへダンプも勝又のアガリ牌であるを打ってリーチと追いかける。
ダンプ
リーチ ドラ
勝又の選択はを見逃し。これをダンプからアガっても上田との差は60P、しかしこれをツモアガれば45Pほどになる。
勝又
リーチ ツモ ドラ
勝又としては上田を順位で上回るのは絶対条件のここを見事にツモアガリ最終戦に望みをつなげた。
4回戦成績
仁平+21.4P ダンプ▲1.3P 勝又▲4.8P 上田▲15.3P
4回戦終了時成績
仁平+66.4P 上田+15.4P 勝又▲30.2P ダンプ▲51.6P
5回戦(起家から、ダンプ・勝又・仁平・上田)
東1局 親ダンプ ドラ
勝又のドラ切りリーチに親のダンプもポンして好形のテンパイ。
ダンプ
ポン
ダンプは7万点条件くらいか、なんとしてもここはアガリたいところだが勝又がツモアガる。
勝又
リーチ ツモ
勝又としても上田を追う形としては上々のスタートとなる1,000・2,000のツモアガリ。
東3局 親仁平 ドラ
上田としては最終戦浮いていれば安全圏といったところか5巡目にポンをして手変わりで高打点も見込めるテンパイを入れる。
上田
ポン
勝又も手役を組んで勝負リーチといくと思いが通じたのか上田に手変わりが入り値千金ともいえる上田からの出アガリとなる。
勝又
リーチ ロン
勝又が見事なのは当たり前だが、そのプレッシャーにも負けず毎回振り切ろうとする上田もこれはさすがに痛そうだ。
南1局 親ダンプ
最後の親となるダンプが真っ直ぐ来るのは明白だ、仁平の仕掛けも打点があるので親以外にはある程度来るだろう。
上田ピンフ高めイーペーコーのテンパイだったがとを入れ替えると13巡目にリーチとくる。
意図は色々とありそうだ勝又も前に出てきたのも理由のひとつか、それでも放銃が致命傷となるリスクが非常に高いがリーチ選択をする。
仁平
ポン ドラ
ダンプ
チー
勝又
チー ポン
上田
リーチ ロン
何が起きてもおかしくない局だったが上田が勝又から2,000点をアガる。
南3局はトータルトップである仁平が親ということで、1局と見越し勝又形式テンパイでの1人テンパイで流局となる。
南4局1本場 親上田
最終半荘の最終局、勝又の条件は2,000・3,900以上か6,400以上を上田からアガるということ。
親の上田も1局に持ち込む打牌を選択。1人麻雀で手牌を進める勝又条件を満たすテンパイを入れるがアガリには至らなかった。
勝又
ドラ テンパイ
5回戦成績
勝又+18.4P 仁平+7.0P ダンプ▲6.0P 上田▲19.4P
5回戦終了時成績
仁平+73.4P 上田▲4.0P 勝又▲11.8P ダンプ▲57.6P
勝ち上がり 仁平宣明 上田直樹
カテゴリ:十段戦 レポート
Mr.Xの連盟Weekly!
2017年08月09日
【プロリーグ】
第34期プロリーグの前期が終了し、昇降級が決定した。
B1リーグから見事昇級を決めた二階堂亜樹と西川淳は半年間休憩の後、来期はA2リーグに復帰となる。
各リーグの成績はこちら。
【なんだこの!運頼みの、ドラ頼みの麻雀はー!】
女流闘牌伝-アキ-akiのDVDが8月23日に発売決定!
セルは約70分のメイキングと、初日舞台挨拶・トークイベントを収録した特典ディスク付きの2枚組での発売。
https://t.co/PF6z8c5nGw
【8月23日といえば】
第3期 Lady’s麻雀グランプリ ~前期リーグ戦~が、エンタメ~テレで好評放送中。
8月23日22:30~第2回戦(初回放送)
今期は誰が優勝するのか。
初登場の大亀あすかにも注目だ!
【麻雀格闘倶楽部投票選抜戦】
投票選抜戦が始まる。あちこちで話題になっているのがこちらの画像だ。
あ、間違えた。こっちこっち。
ハリー・ポッターやら新渡戸稲造ではなく、紛れもなく紛いもない白鳥だ。
麻雀格闘倶楽部に出演中のプロ雀士たちも、何だか落ち着きが無くなってきたような気がする。
参戦回数が増えるし、優先マッチングなども導入されるため、この時期はプロ雀士とゲーム機上で対戦するチャンスが飛躍的にアップするのだ。
是非ゲームセンターへ!
【失礼】
高橋ゆうき×→高橋ゆき
前回高橋侑希プロの名前を「ゆうき」と書いたことを海より深くお詫び申し上げます。
正しくは高橋侑希(ゆき)さんです。
魚谷”侑”未(こっちは”ゆうみ”)に指摘された時にはもう手遅れ。更新作業をしている、我が参謀は自宅でポテチを食いながら寝っころがってDVDを見ていた。
何切る問題は本当に意味がない。ドラッグストアに置いてある、直塗りするワキガ防止のテスターくらい意味がない、と思っていたが、これは意外に面白かった。
皆さんなら何を切る?
退屈な会話ばかりの居酒屋で広げればほら、みんなで充実した時間が過ごせるでしょう。
それにしても暑いね..
カテゴリ:プロ雀士コラム
プロ雀士コラム/Mr.Xの連盟Weekly!
2017年08月09日
【プロリーグ】
第34期プロリーグの前期が終了し、昇降級が決定した。
B1リーグから見事昇級を決めた二階堂亜樹と西川淳は半年間休憩の後、来期はA2リーグに復帰となる。
各リーグの成績はこちら。
【なんだこの!運頼みの、ドラ頼みの麻雀はー!】
女流闘牌伝-アキ-akiのDVDが8月23日に発売決定!
セルは約70分のメイキングと、初日舞台挨拶・トークイベントを収録した特典ディスク付きの2枚組での発売。
https://t.co/PF6z8c5nGw
【8月23日といえば】
第3期 Lady’s麻雀グランプリ ~前期リーグ戦~が、エンタメ~テレで好評放送中。
8月23日22:30~第2回戦(初回放送)
今期は誰が優勝するのか。
初登場の大亀あすかにも注目だ!
【麻雀格闘倶楽部投票選抜戦】
投票選抜戦が始まる。あちこちで話題になっているのがこちらの画像だ。
あ、間違えた。こっちこっち。
ハリー・ポッターやら新渡戸稲造ではなく、紛れもなく紛いもない白鳥だ。
麻雀格闘倶楽部に出演中のプロ雀士たちも、何だか落ち着きが無くなってきたような気がする。
参戦回数が増えるし、優先マッチングなども導入されるため、この時期はプロ雀士とゲーム機上で対戦するチャンスが飛躍的にアップするのだ。
是非ゲームセンターへ!
【失礼】
高橋ゆうき×→高橋ゆき
前回高橋侑希プロの名前を「ゆうき」と書いたことを海より深くお詫び申し上げます。
正しくは高橋侑希(ゆき)さんです。
魚谷”侑”未(こっちは”ゆうみ”)に指摘された時にはもう手遅れ。更新作業をしている、我が参謀は自宅でポテチを食いながら寝っころがってDVDを見ていた。
何切る問題は本当に意味がない。ドラッグストアに置いてある、直塗りするワキガ防止のテスターくらい意味がない、と思っていたが、これは意外に面白かった。
皆さんなら何を切る?
退屈な会話ばかりの居酒屋で広げればほら、みんなで充実した時間が過ごせるでしょう。
それにしても暑いね..
カテゴリ:プロ雀士コラム
何を切る?fromロン2 2017年8月
2017年08月09日
このコーナーでは、オンライン麻雀「ロン2」の協力のもと、プロ雀士とロン2ユーザーの解答を、グラフを使って比較していきたいと思います。
多くのプロより、丁寧な解説をいただきましたので、みなさんの雀力アップの参考にしていただければと思います。
問題提供:「ロン2」 作成:杉浦勘介
ロン2道場ルール (一発、裏ドラ、カンドラあり、赤なし)
東4局2本場南家 (色の濃くなっている牌はツモ切りです)
プロ
切り・・・13人
切り・・・6人
切り・・・6人
切り・・・6人
切り・・・3人
切り・・・2人
ロン2ユーザー
切り・・・28.7%
切り・・・20.4%
切り・・・19.1%
切り・・・13.4%
切り・・・9.6%
切り・・・4.5%
切り・・・3.2%
切り・・・1.3%
プロ解答(50音順)
★切り
稲岡ミカ
「仕掛けも込みでドラは使い切りたい。234は追わず、タテ引きの567の方を理想形とする。マンズが高く、できればソーズ2メンツにしたいです。」
菊原真人
「ドラのタテ引きや引きを考えて、ピンズは1メンツか雀頭と見て、ドラ含みのメンタンピンを目指す。引きから雀頭振り替わりで、567の三色まで見たい。」
近藤久春
「ドラが出ない形にして、567の三色を念頭に入れる。」
菅原千瑛
「234の三色を追いたいところではあるが、一発・裏ドラ有りなので、ここは三色なら567としたい。マンズが高いのでターツを払いたいが、ダイレクトに引いた時が痛いので、ひとまずを切って様子を見たい。」
瀬戸熊直樹
「234よりドラのを軸に、567を見ながら。」
ともたけ雅晴
「234の三色は見えるが、その場合ドラを使えない可能性が高く、三色なら567の方が良さそう。次の親番もあるし、供託もあるので、最悪2,000でもアガって親を迎えたい。」
二階堂亜樹
「タンヤオを確定させるのと、ドラ周りでメンツを作る。234よりは567を見て。」
HIRO柴田
「234よりはタンヤオ。持ち点的にはうまくいかないと思うので、早くスリムに構えたい。」
福光聖雄
「ピンズのドラ周りが苦しいので、1メンツにする。が入ってもうれしくなく、切りはロスが少ない。」
藤島健二郎
「手順で三色を追う場合ドラが出ていくので、234は狙わない。一番痛くない裏目はと考える。」
古橋崇志
「高打点になるなら567の三色かドラの重なりと見て、234は見切る。を引いてしまうと何もかもが崩れてしまうので、切りとする。」
森下剛任
「234よりドラを使う。」
和久津晶
「が信用できないので、周りは1枚引ければ良い形に。」
★切り
和泉由希子
「難しそうな234の三色にこだわるより、アガリやすさとドラ使い。567になったら良いなくらい。」
清原継光
「234の三色に必要なは、ドラがメンツで使えるうれしい牌なので、234を狙う必要はないと考える。悪形ターツを払って、メンタンピンドラを第一本線に考える。567になったらうれしいけど欲張りすぎかな。」
黒沢咲
「ドラを使ったタンピン系を目指す。マンズの悪形を払いつつ、ツモによっては567の三色に向かいたい。」
東谷達矢
「この牌姿の場合、6ブロックよりも5ブロックで進めた方がツモ牌に柔軟に対応できる。234の三色は消えるが、ドラを活かせる点と遠く567が見える点が打の利点。」
藤岡良一
「劣勢な点数状況だが、しっかりとした手順で、アガれなくとも567の三色を最高形とする形を追っていきたい。やが重なると現実味を帯びてくる。」
前田直哉
「マンズ受けにしたくないから。」
★切り
荒正義
「234の三色は難しい。雀頭を飛ばして好形を求める。かツモなら強く前に出る。」
岡部光輝
「234と567を見るが、両方追うのは無理そうなので、三色にならなくてもタンヤオが付きそうな567を本線に。親が早そうなので注意しつつ。」
猿川真寿
「マンズが高くを外したいが、まだ234も残しておきたい保留の打。234、567狙いが崩れても、メンタンピンドラ1には仕上げたい。」
沢崎誠
「雀頭は後からゆっくり作っていく!!」
刀川昌浩
「234、567の三色を見ながら、次の1メンツがどこで完成するかで決める。」
藤原隆弘
「東ラスでこの点棒状況ではかなり状態が悪い。234のタンピン三色などには仕上がりそうもないし、ドラも使い切れるかどうか?とりあえず、素直にまとまることはないと見て、雀頭固定せずにほぐして様子を見る。」
★切り
ダンプ大橋
「とりあえず雀頭固定して、ツモ次第で。」
林俊宏
「234も567も確定してないので、まずは打とし、後はツモ次第。を切っていますが、この先安全牌を引いたらと切っていくかもしれません。」
古川孝次
「いったん雀頭を固定するが、道中が雀頭に振り替わる展開がベスト。が先に入ったら、打として、さらに234を追求する。」
松岡千晶
「234の三色の可能性を残して、の雀頭固定をします。東ラスとはいえ、満貫を目指して手組みをしたいです。」
三戸亮祐
「234の三色を意識して進行するが、が入るようだとを払っていく場合も。」
宮内こずえ
「234の三色狙い。引きは払います。引きからの変化にも期待。」
★切り
紺野真太郎
「三色を狙いたいところだが、ターツオーバー。ドラ絡みでない方のターツを払う。まだ東場でもあり、567になればラッキーくらいの気持ちで。」
佐々木寿人
「234の三色は仕上がりにくいと見る。」
藤崎智
「マンズが高そうな感じもするので、三色はあきらめてドラを使い切る方を優先します。」
★切り
清水香織
「234の三色を見つつ進行するが、供託もあるので、そこまで三色にはこだわらない。」
山井弘
「ラス目で、できるだけ打点を見たいところではありますが、無理な手筋でアガリ逃すことのないようにします。234の三色は狙いつつ、ドラの重なりからタンピンへ狙いを変えることも考慮して打。
ツモ
この形の三色になれば、ドラの切りもありです。」
カテゴリ:何を切る?