第125回『闘う』 沢崎 誠

先日、日本シリーズ2017プレーオフ1回戦~最終4回戦が行われました。
プレーオフ3回戦を終えて以下の状況です。この半荘戦をトータル4位以内で終えれば決勝戦進出です。6・7位に位置する多井プロ・前原プロに抜かれてはいけません。数字的にはだいぶゆとりが有るので普通に打とうと卓に向かいました。

 

 

東2局、親番のチームガラクタの総帥・前原プロからおなじみのリーチです。ドラ切りリーチでもあり、競技ルールであれば無視して突っ込んでいくケースも珍しくないのですが・・WRCルールの一発・裏ドラありの1着順10ポイント(10,000点)ありますから、立ち向かうのはなかなか難しくですね。

 

 

この局はリーチツモのアガリとなりました。

次局がこちら。

 

 

9巡目の親リーチ!!

 

 

現物牌は七索だけですが・・取り敢えず一発放銃は避けての七索切りとします。

 

 
 

 

六筒筋の三筒切りから・・九筒ツモで九索切りの放銃となりました。この放銃が乱戦の引き金となりましたが、対局中に悔やむ事は更に悪い影響を受けやすいので・・いつもミスはすぐ忘れる事にしています。この局のミスは九索切りの放銃ではありません。親のリーチ宣言牌六万その前巡の七索切りが手出しかツモ切りか?そこの見落としにありました。まして累計ポイントを考えれば多井・前原の両プロを集中的に見ている必要があったのですが、そこが出来ていないとは数字をみての気の緩みが大きなミスと思います。

この親を流したのは・・

 

 
 

 

安めの八索ツモながら裏ドラ2牌乗せての多井プロ3,000・6,000の2本場。
東3局は鈴木プロの親番。
累計ポイントは現状卓内首位ですが・・大きなポイントを必要とする2人が居ます。親番で役満ツモの親被りなら本人も混戦に巻き込まれてしまいます。守備力の高い面前から高い手を作りにいくのでしょうが・・無理しての連荘は無いと考えます。

 

 

この手牌です。面前で進めて・・親流しと期待します。

 

 
 

 

全員ノーテンで流局。

東4局、親番です。

 

 
 

 

トップ目の西家リーチ!
リーチに合わせた上家の七索切りに動きます。
チー 打五万
ドラ二万待ち。

 

 

ツモ切り四索で放銃です。
この局は2つのミスがあります。四索の放銃ではありません。
1つは上家の合わせ打ちの七索に動いた事です。これは動いた瞬間にミスしたように感じた事です。得点的な事ではなく、闘い方の方法が違うように思えました。
もう1つはチーからの打五万です。チーの発声からドラ二万を考えていた事です。この二万は放銃牌となる感じはありませんでしたし、現物待ちの五万待ちに構えようかと迷いがあった事です。
チーの動きから打点の5,800のアガリを追うなら満貫クラスの放銃は当然覚悟の上ということになります。

ロン!! 2,600は2,900。
放銃で数字自体は近くなりますが・・裏ドラは乗らずで逆にこちらに運気があるように見えました。

南2局

 

 
 

 

この親を流せば条件的にはだいぶ楽になりそうです。アガリを目指します!
第一打は二索切りがベスト!カン八万の引きからのピンフ狙いと一通狙いですが・・この手牌は動くならカン五索しか動けません。この後に動くなら八索だけで、一万四万を動いての八索待ちでは勝負バランスが悪いように見えます。

 

 
 

 

この局は色々ありましたが、全員テンパイで流局。
得点は動きませんが・・東2局の連荘を考えればここは早めに親流しがベストです。

 

 
 

 
 

 
 

 

この局もいくつか無筋をぶつけて細いアガリの道を探しましたが、13巡目の九筒ツモでこの局のアガリが無さそうと感じて撤退です。

 

 
 

 

お互いにそんなに早い手牌ではなかったですね。

 

 

ツモ七万 打八筒 
好調なら有り得ない打牌だが、幸運にも上家打牌三筒に動いて次巡に六万ツモでテンパイを入れます。この動きてサクサクと引き入れてのテンパイ即リーチは親の総帥。

 

 
 

 

この三索を一発でつかみ放銃となります。
この手牌にリーチ者の現物は有りませんが・・仮にあったとしてもツモ切りの選択しかないと思います。
ここはアガるかアガられるかの勝負の局とみます。
放銃をして悔やむことは絶対にしてはなりません。
この放銃でポイント状況は以下の通りです。

 

 

順位は変わりそうに有りませんから・・
15.4Pは親満ツモで変わる状況となりました。

 

 
 

 

細かい数字は見ていませんでしたが・・親満ツモで並びくらいと感じていました。
ここで大事なことは満貫ツモられたら変わるとか直撃での放銃はいけないとか余計な事を考える事だと思います。逆転されたら、また逆転すればよいと考えます。
するべき事はただ1つ、ゲームに集中して自分のスタイルで打つ事が一番大切に思います。

 

 
 

 
 

 
 

 

同巡の合わせ打ち七筒 フリテン解消の絶好チーで見え見えのアガリ勝負です。

 

 

ツモ七索
300・500ですが満貫か役満か?に匹敵するアガリとなりました。

 

 

ここはテンパイ取らずの八索切りです。
次にツモ七索なら五筒切りでフリテンのヤミテンで良いのでしょう。

 

 
 

 

絶好の四筒ツモでしたが・・
何と言うツモなのでしょうね??

 

 

ここで暫く考えていましたが、こんな手牌でしたか。
二索切りとかも見えるし難しい手牌です。

 

 
 

 

総帥は跳満直撃・倍満ツモ、多井プロは役満ツモ条件となりました。

南4局

 

 

アガリやすそうな手牌ですが、流局でOKな条件です。

 

 
 

 

上家の発に動きました。
この局のこの発は動かなければいけないと考えます。
下家は国士模様です。総帥は跳満の直撃は難しいにしても・・
倍満ツモくらいの条件なら難しい条件ですが、十分に可能性があります。

 

 

一索ツモで八索切りテンパイ
危険を感じればアガリにいき、何も無ければ手牌を伏せれば良いのでしょう。
この手牌をアガれば総帥は倍満直撃・三倍満ツモときつくなりますが、条件の問題と異なり、条件が変わらなくても危険と感じるならアガリにいくのがベストと思います。

 

 
 

 

三万切りから五万ツモは見事な構想力!さすがは鳳凰位様。
倍満ツモ条件が見えています。

 

 

後はリーチタイミングと運ですね。

 

 

少しの長考が有りましたから・・倍満ツモの可能性は有りと判断して六筒ツモはアガリを選択しました。

色々な考え方があって様々な打ち手がいます。
たくさんのアガリを目指しての攻撃型の打ち手が多いのでしょうか?
放銃を減らしての守備で闘う打ち手もだいぶ増えたように思います。バランスの良い打ち手も増えてきたように思います。
守備型、守りと言っても放銃したくないだけでは足りないように思います。放銃を減らすのは凄く大事な事ですが、別の方法の守りもあると思います。
最高の守りとはアガリ切る事!そう僕は思います。

麻雀は楽しく闘うべし!!

上級/第125回『闘う』 沢崎 誠

先日、日本シリーズ2017プレーオフ1回戦~最終4回戦が行われました。
プレーオフ3回戦を終えて以下の状況です。この半荘戦をトータル4位以内で終えれば決勝戦進出です。6・7位に位置する多井プロ・前原プロに抜かれてはいけません。数字的にはだいぶゆとりが有るので普通に打とうと卓に向かいました。
 

 
東2局、親番のチームガラクタの総帥・前原プロからおなじみのリーチです。ドラ切りリーチでもあり、競技ルールであれば無視して突っ込んでいくケースも珍しくないのですが・・WRCルールの一発・裏ドラありの1着順10ポイント(10,000点)ありますから、立ち向かうのはなかなか難しくですね。
 

 
この局はリーチツモのアガリとなりました。
次局がこちら。
 

 
9巡目の親リーチ!!
 

 
現物牌は七索だけですが・・取り敢えず一発放銃は避けての七索切りとします。
 

 
 

 
六筒筋の三筒切りから・・九筒ツモで九索切りの放銃となりました。この放銃が乱戦の引き金となりましたが、対局中に悔やむ事は更に悪い影響を受けやすいので・・いつもミスはすぐ忘れる事にしています。この局のミスは九索切りの放銃ではありません。親のリーチ宣言牌六万その前巡の七索切りが手出しかツモ切りか?そこの見落としにありました。まして累計ポイントを考えれば多井・前原の両プロを集中的に見ている必要があったのですが、そこが出来ていないとは数字をみての気の緩みが大きなミスと思います。
この親を流したのは・・
 

 
 

 
安めの八索ツモながら裏ドラ2牌乗せての多井プロ3,000・6,000の2本場。
東3局は鈴木プロの親番。
累計ポイントは現状卓内首位ですが・・大きなポイントを必要とする2人が居ます。親番で役満ツモの親被りなら本人も混戦に巻き込まれてしまいます。守備力の高い面前から高い手を作りにいくのでしょうが・・無理しての連荘は無いと考えます。
 

 
この手牌です。面前で進めて・・親流しと期待します。
 

 
 

 
全員ノーテンで流局。
東4局、親番です。
 

 
 

 
トップ目の西家リーチ!
リーチに合わせた上家の七索切りに動きます。
チー 打五万
ドラ二万待ち。
 

 
ツモ切り四索で放銃です。
この局は2つのミスがあります。四索の放銃ではありません。
1つは上家の合わせ打ちの七索に動いた事です。これは動いた瞬間にミスしたように感じた事です。得点的な事ではなく、闘い方の方法が違うように思えました。
もう1つはチーからの打五万です。チーの発声からドラ二万を考えていた事です。この二万は放銃牌となる感じはありませんでしたし、現物待ちの五万待ちに構えようかと迷いがあった事です。
チーの動きから打点の5,800のアガリを追うなら満貫クラスの放銃は当然覚悟の上ということになります。
ロン!! 2,600は2,900。
放銃で数字自体は近くなりますが・・裏ドラは乗らずで逆にこちらに運気があるように見えました。
南2局
 

 
 

 
この親を流せば条件的にはだいぶ楽になりそうです。アガリを目指します!
第一打は二索切りがベスト!カン八万の引きからのピンフ狙いと一通狙いですが・・この手牌は動くならカン五索しか動けません。この後に動くなら八索だけで、一万四万を動いての八索待ちでは勝負バランスが悪いように見えます。
 

 
 

 
この局は色々ありましたが、全員テンパイで流局。
得点は動きませんが・・東2局の連荘を考えればここは早めに親流しがベストです。
 

 
 

 
 

 
 

 
この局もいくつか無筋をぶつけて細いアガリの道を探しましたが、13巡目の九筒ツモでこの局のアガリが無さそうと感じて撤退です。
 

 
 

 
お互いにそんなに早い手牌ではなかったですね。
 

 
ツモ七万 打八筒 
好調なら有り得ない打牌だが、幸運にも上家打牌三筒に動いて次巡に六万ツモでテンパイを入れます。この動きてサクサクと引き入れてのテンパイ即リーチは親の総帥。
 

 
 

 
この三索を一発でつかみ放銃となります。
この手牌にリーチ者の現物は有りませんが・・仮にあったとしてもツモ切りの選択しかないと思います。
ここはアガるかアガられるかの勝負の局とみます。
放銃をして悔やむことは絶対にしてはなりません。
この放銃でポイント状況は以下の通りです。
 

 
順位は変わりそうに有りませんから・・
15.4Pは親満ツモで変わる状況となりました。
 

 
 

 
細かい数字は見ていませんでしたが・・親満ツモで並びくらいと感じていました。
ここで大事なことは満貫ツモられたら変わるとか直撃での放銃はいけないとか余計な事を考える事だと思います。逆転されたら、また逆転すればよいと考えます。
するべき事はただ1つ、ゲームに集中して自分のスタイルで打つ事が一番大切に思います。
 

 
 

 
 

 
 

 
同巡の合わせ打ち七筒 フリテン解消の絶好チーで見え見えのアガリ勝負です。
 

 
ツモ七索
300・500ですが満貫か役満か?に匹敵するアガリとなりました。
 

 
ここはテンパイ取らずの八索切りです。
次にツモ七索なら五筒切りでフリテンのヤミテンで良いのでしょう。
 

 
 

 
絶好の四筒ツモでしたが・・
何と言うツモなのでしょうね??
 

 
ここで暫く考えていましたが、こんな手牌でしたか。
二索切りとかも見えるし難しい手牌です。
 

 
 

 
総帥は跳満直撃・倍満ツモ、多井プロは役満ツモ条件となりました。
南4局
 

 
アガリやすそうな手牌ですが、流局でOKな条件です。
 

 
 

 
上家の発に動きました。
この局のこの発は動かなければいけないと考えます。
下家は国士模様です。総帥は跳満の直撃は難しいにしても・・
倍満ツモくらいの条件なら難しい条件ですが、十分に可能性があります。
 

 
一索ツモで八索切りテンパイ
危険を感じればアガリにいき、何も無ければ手牌を伏せれば良いのでしょう。
この手牌をアガれば総帥は倍満直撃・三倍満ツモときつくなりますが、条件の問題と異なり、条件が変わらなくても危険と感じるならアガリにいくのがベストと思います。
 

 
 

 
三万切りから五万ツモは見事な構想力!さすがは鳳凰位様。
倍満ツモ条件が見えています。
 

 
後はリーチタイミングと運ですね。
 

 
少しの長考が有りましたから・・倍満ツモの可能性は有りと判断して六筒ツモはアガリを選択しました。
色々な考え方があって様々な打ち手がいます。
たくさんのアガリを目指しての攻撃型の打ち手が多いのでしょうか?
放銃を減らしての守備で闘う打ち手もだいぶ増えたように思います。バランスの良い打ち手も増えてきたように思います。
守備型、守りと言っても放銃したくないだけでは足りないように思います。放銃を減らすのは凄く大事な事ですが、別の方法の守りもあると思います。
最高の守りとはアガリ切る事!そう僕は思います。
麻雀は楽しく闘うべし!!

「日本プロ麻雀連盟2018卓上カレンダーレポート」 小笠原 奈央

 

100

 

皆様今年もこの季節がやってまいりました。ゆく年くる年。
そう。2018年版の連盟カレンダーが発売されます‼

今年は誰が写っているかなぁ?まりちゃんの水着はなにかなぁ?気になる気になる…

たーーんとお見せしちゃいましょう。
今回2018連盟カレンダー広報担当となりました(勝手に決めた)小笠原奈央太郎が至れり尽くせり宣伝させていただきます。

 

100

 

まずは連盟カレンダーが欲しくなるー♡とっておきの使い方お教えしましょ!

壁にかけたり置けたりと元々機能抜群のカレンダー

 

100

 

それだけじゃーないんです!

見てみて触って

 

100

 

こーんな風に壁に1枚1枚貼ってみると特大カレンダーの出来上がり♡一気に壁が華やかになりますでしょ。雀荘さんなどでも実践してくださってますです。

そしてそして…

 

100

 

知人へのプレゼントとしても最適‼大会の景品に、麻雀好きの方に、お世話になっている雀荘に。話題になること間違いナッシングーー

まだまだ!!

 

100

 

バックに入れて持ち歩いてー、プロからの直筆サインを貰っちゃおう!コンプリートした時の達成感といったら!これもまた素敵な思い出。プライスレス

用途は色々。無限大です!

今回のメンバーも豪華絢爛!2018年カレンダーには新メンバーも2名加入!

とくとご覧あれ

 

 

1月 大亀あすか 菅原千瑛
『ハイカラさん通りまーす』

 

100

 

 

2月 松岡千晶 山脇千文美
「開けるとチョコが出る仕組みでーす」

 

100

 

 

3月 宮内こずえ
「はぁーい。レッスンはじめまーす」

 

100

 

 

4月 古川彩乃 中山奈々美
「夜更かししちゃうぞ♡男子禁制!!」

 

100

 

 

5月 二階堂亜樹
「やぁだ〜そんな汗かいちゃって〜待ってないよ♡」

 

100

 

 

6月 二階堂瑠美
『こっち向いてよ!僕だけのプリンセス』

 

100

 

 

7月 井上絵美 蒼井ゆりか 古谷知美
『眩しくて見えないよ!高嶺の花園』

 

100

 

 

8月 高宮まり
『〜まりアンニュイ〜』

 

100

 

 

9月 東城りお
「ちょっとー水掛けないでったらー♡」

 

100

 

 

10月 和久津晶 魚谷侑未
『飴と鞭どっちも欲しいよ』

 

100

 

 

11月 和泉由希子
『僕の前に舞い降りた緑の精霊和泉』

 

100

 

 

12月 石田亜沙己 小笠原奈央
「プレゼント配るの疲れちゃったーちょっと開けちゃおうーぎゃははー」

 

100

 

独断と偏見で勝手にテーマをつけましたが…

コンセプトやコーディネート、小物まで。カレンダープロデューサーの宮内こずえプロと月担当プロで話し合って、試行錯誤しております!
それぞれのカラーや普段見られない表情などなど。一見の価値あり!
是非是非そこらへんもチェックしてみておくんなまし♡

コナミスタイル先行販売では、限定特典も盛り沢山♡また、日本プロ麻雀連盟主催の大会やインターネット麻雀ロン2、日本プロ麻雀連盟チャンネル中などにもプレゼント企画もあるので要チェック‼

日本プロ麻雀連盟2018カレンダー購入して新年の幕開けだぁぁぁい!!

2018年も何卒宜しくお願いいたします。

(広報担当サラリーマンをやりたかったんだけど、やり過ぎてしまった感。失礼しました!)

10月5日(火)コナミスタイルにて予約開始
11月1日(水)コナミスタイルにて発売開始

KONAMIショッピングサイトKONAMI STYLEはこちら

税込価格=2,160円(特典クリアファイル2枚付き)

日本プロ麻雀連盟2018版卓上カレンダー
1月 大亀あすか・菅原千瑛
2月 松岡千晶・山脇千文美
3月 宮内こずえ
4月 中山奈々美・古川彩乃
5月 二階堂亜樹
6月 二階堂瑠美
7月 蒼井ゆりか・井上絵美子・古谷知美
8月 高宮まり
9月 東城りお
10月 和久津晶・魚谷侑未
11月 和泉由希子
12月 小笠原奈央・石田亜沙己

特典クリアファイル2枚付き
1枚目=東城りお・高宮まり
1枚目=蒼井ゆりか・井上絵美子・古谷知美

2枚目=二階堂亜樹・二階堂瑠美
2枚目=宮内こずえ・和泉由希子

プロ雀士コラム/「日本プロ麻雀連盟2018卓上カレンダーレポート」 小笠原 奈央

 
100
 
皆様今年もこの季節がやってまいりました。ゆく年くる年。
そう。2018年版の連盟カレンダーが発売されます‼
今年は誰が写っているかなぁ?まりちゃんの水着はなにかなぁ?気になる気になる…
たーーんとお見せしちゃいましょう。
今回2018連盟カレンダー広報担当となりました(勝手に決めた)小笠原奈央太郎が至れり尽くせり宣伝させていただきます。
 
100
 
まずは連盟カレンダーが欲しくなるー♡とっておきの使い方お教えしましょ!
壁にかけたり置けたりと元々機能抜群のカレンダー
 
100
 
それだけじゃーないんです!
見てみて触って
 
100
 
こーんな風に壁に1枚1枚貼ってみると特大カレンダーの出来上がり♡一気に壁が華やかになりますでしょ。雀荘さんなどでも実践してくださってますです。
そしてそして…
 
100
 
知人へのプレゼントとしても最適‼大会の景品に、麻雀好きの方に、お世話になっている雀荘に。話題になること間違いナッシングーー
まだまだ!!
 
100
 
バックに入れて持ち歩いてー、プロからの直筆サインを貰っちゃおう!コンプリートした時の達成感といったら!これもまた素敵な思い出。プライスレス
用途は色々。無限大です!
今回のメンバーも豪華絢爛!2018年カレンダーには新メンバーも2名加入!
とくとご覧あれ
 
 
1月 大亀あすか 菅原千瑛
『ハイカラさん通りまーす』
 
100
 
 
2月 松岡千晶 山脇千文美
「開けるとチョコが出る仕組みでーす」
 
100
 
 
3月 宮内こずえ
「はぁーい。レッスンはじめまーす」
 
100
 
 
4月 古川彩乃 中山奈々美
「夜更かししちゃうぞ♡男子禁制!!」
 
100
 
 
5月 二階堂亜樹
「やぁだ〜そんな汗かいちゃって〜待ってないよ♡」
 
100
 
 
6月 二階堂瑠美
『こっち向いてよ!僕だけのプリンセス』
 
100
 
 
7月 井上絵美 蒼井ゆりか 古谷知美
『眩しくて見えないよ!高嶺の花園』
 
100
 
 
8月 高宮まり
『〜まりアンニュイ〜』
 
100
 
 
9月 東城りお
「ちょっとー水掛けないでったらー♡」
 
100
 
 
10月 和久津晶 魚谷侑未
『飴と鞭どっちも欲しいよ』
 
100
 
 
11月 和泉由希子
『僕の前に舞い降りた緑の精霊和泉』
 
100
 
 
12月 石田亜沙己 小笠原奈央
「プレゼント配るの疲れちゃったーちょっと開けちゃおうーぎゃははー」
 
100
 
独断と偏見で勝手にテーマをつけましたが…
コンセプトやコーディネート、小物まで。カレンダープロデューサーの宮内こずえプロと月担当プロで話し合って、試行錯誤しております!
それぞれのカラーや普段見られない表情などなど。一見の価値あり!
是非是非そこらへんもチェックしてみておくんなまし♡
コナミスタイル先行販売では、限定特典も盛り沢山♡また、日本プロ麻雀連盟主催の大会やインターネット麻雀ロン2、日本プロ麻雀連盟チャンネル中などにもプレゼント企画もあるので要チェック‼
日本プロ麻雀連盟2018カレンダー購入して新年の幕開けだぁぁぁい!!
2018年も何卒宜しくお願いいたします。
(広報担当サラリーマンをやりたかったんだけど、やり過ぎてしまった感。失礼しました!)
10月5日(火)コナミスタイルにて予約開始
11月1日(水)コナミスタイルにて発売開始
KONAMIショッピングサイトKONAMI STYLEはこちら
税込価格=2,160円(特典クリアファイル2枚付き)
日本プロ麻雀連盟2018版卓上カレンダー
1月 大亀あすか・菅原千瑛
2月 松岡千晶・山脇千文美
3月 宮内こずえ
4月 中山奈々美・古川彩乃
5月 二階堂亜樹
6月 二階堂瑠美
7月 蒼井ゆりか・井上絵美子・古谷知美
8月 高宮まり
9月 東城りお
10月 和久津晶・魚谷侑未
11月 和泉由希子
12月 小笠原奈央・石田亜沙己
特典クリアファイル2枚付き
1枚目=東城りお・高宮まり
1枚目=蒼井ゆりか・井上絵美子・古谷知美
2枚目=二階堂亜樹・二階堂瑠美
2枚目=宮内こずえ・和泉由希子

天鳳位vs.連盟プロ 3rd season 予選最終節成績表

予選成績

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 6回戦 7回戦 8回戦 合計
1 独歩
(3代目天鳳位)
44.1 42.2 32.4 4.7 ▲ 13.7 2.8 ▲ 10.3 ▲ 10.8 91.4
2 勝又健志 ▲ 4.0 26.6 15.2 23.5 25.2 ▲ 36.0 ▲ 8.6 7.8 49.7
3 前田直哉 ▲ 26.9 19.6 ▲ 7.1 34.4 11.9 ▲ 23.1 14.2 22.4 45.4
4 佐々木寿人 ▲ 8.5 11.1 ▲ 16.4 33.9 ▲ 26.3 32.9 29.0 ▲ 19.7 36.0
5 かにマジン
(8代目天鳳位)
▲ 28.2 ▲ 14.0 18.6 32.0 29.2 ▲ 13.3 ▲ 5.8 12.4 30.9
6 ASAPIN
(初代・11代目天鳳位)
▲ 18.9 12.9 ▲ 7.2 41.9 ▲ 7.9 ▲ 38.9 27.6 0.2 9.7
7 前原雄大 ▲ 16.5 0.4 7.8 13.2 ▲ 30.5 17.3 ▲ 0.9 ▲ 2.6 ▲ 11.8
8 就活生@川村軍団
(9代目天鳳位)
41.0 ▲ 46.5 ▲ 25.9 7.5 ▲ 26.9 47.9 13.8 ▲ 25.0 ▲ 14.1
9 藤崎智 3.7 ▲ 20.4 6.7 ▲ 42.8 ▲ 26.8 27.7 ▲ 42.6 63.3 ▲ 31.2
10 瀬戸熊直樹 ▲ 30.5 42.4 ▲ 34.7 ▲ 18.4 6.7 ▲ 7.7 39.3 ▲ 56.0 ▲ 58.9
11 すずめクレイジー
(4代目天鳳位)
8.1 38.5 ▲ 35.2 3.3 11.5 ▲ 52.2 ▲ 28.1 ▲ 27.6 ▲ 81.7
12 おかもと
(12代目天鳳位)
▲ 12.2 ▲ 6.8 ▲ 13.9 ▲ 29.6 ▲ 35.4 ▲ 29.0 ▲ 26.1 35.6 ▲ 117.4

インターネット麻雀「天鳳」の頂点に立つプレイヤー「天鳳位」と日本プロ麻雀連盟のプロ雀士が激突! 注目の3rd seasonは「WRC」ルールが採用される。

●出場選手
ASAPINさん(初代・11代目天鳳位)
独歩さん(3代目天鳳位)
すずめクレイジーさん(4代目天鳳位)
かにマジンさん(8代目天鳳位)
就活生@川村軍団さん(9代目天鳳位)
おかもとさん(12代目天鳳位)

前原雄大(第12、25、33期鳳凰位)
勝又健志(第32期鳳凰位)
前田直哉(第31期鳳凰位)
藤崎智(第30期鳳凰位)
瀬戸熊直樹(第26、27、29期鳳凰位)
佐々木寿人(第7期麻雀グランプリMAX優勝)

●大会システム

○予選
各自半荘8回戦ずつ。計半荘24回戦。

予選終了時下位4名が敗退。

○プレーオフ
ポイント持ち越しのまま各自半荘2回戦ずつ。計半荘4回戦。

プレーオフ終了時上位4名が決勝進出。

○決勝戦
予選ポイントをリセットして半荘4回戦。

●対局ルール
・順位点
1位 +15P/2位 +5P/3位 ▲5P/4位 ▲15P
3万点持ちの3万点返し。
・一発・裏ドラあり、赤ドラなし。
・箱割れ終了なし。
・途中流局は一切なし。
・大明槓の責任払いなし。
・連風牌の雀頭は2符。
・30符6ハンは切り上げ満貫とする。

・その他すべて「WRC」ルールに基づく。

特集企画/天鳳位vs.連盟プロ 3rd season 予選最終節成績表

予選成績

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 6回戦 7回戦 8回戦 合計
1 独歩
(3代目天鳳位)
44.1 42.2 32.4 4.7 ▲ 13.7 2.8 ▲ 10.3 ▲ 10.8 91.4
2 勝又健志 ▲ 4.0 26.6 15.2 23.5 25.2 ▲ 36.0 ▲ 8.6 7.8 49.7
3 前田直哉 ▲ 26.9 19.6 ▲ 7.1 34.4 11.9 ▲ 23.1 14.2 22.4 45.4
4 佐々木寿人 ▲ 8.5 11.1 ▲ 16.4 33.9 ▲ 26.3 32.9 29.0 ▲ 19.7 36.0
5 かにマジン
(8代目天鳳位)
▲ 28.2 ▲ 14.0 18.6 32.0 29.2 ▲ 13.3 ▲ 5.8 12.4 30.9
6 ASAPIN
(初代・11代目天鳳位)
▲ 18.9 12.9 ▲ 7.2 41.9 ▲ 7.9 ▲ 38.9 27.6 0.2 9.7
7 前原雄大 ▲ 16.5 0.4 7.8 13.2 ▲ 30.5 17.3 ▲ 0.9 ▲ 2.6 ▲ 11.8
8 就活生@川村軍団
(9代目天鳳位)
41.0 ▲ 46.5 ▲ 25.9 7.5 ▲ 26.9 47.9 13.8 ▲ 25.0 ▲ 14.1
9 藤崎智 3.7 ▲ 20.4 6.7 ▲ 42.8 ▲ 26.8 27.7 ▲ 42.6 63.3 ▲ 31.2
10 瀬戸熊直樹 ▲ 30.5 42.4 ▲ 34.7 ▲ 18.4 6.7 ▲ 7.7 39.3 ▲ 56.0 ▲ 58.9
11 すずめクレイジー
(4代目天鳳位)
8.1 38.5 ▲ 35.2 3.3 11.5 ▲ 52.2 ▲ 28.1 ▲ 27.6 ▲ 81.7
12 おかもと
(12代目天鳳位)
▲ 12.2 ▲ 6.8 ▲ 13.9 ▲ 29.6 ▲ 35.4 ▲ 29.0 ▲ 26.1 35.6 ▲ 117.4

インターネット麻雀「天鳳」の頂点に立つプレイヤー「天鳳位」と日本プロ麻雀連盟のプロ雀士が激突! 注目の3rd seasonは「WRC」ルールが採用される。
●出場選手
ASAPINさん(初代・11代目天鳳位)
独歩さん(3代目天鳳位)
すずめクレイジーさん(4代目天鳳位)
かにマジンさん(8代目天鳳位)
就活生@川村軍団さん(9代目天鳳位)
おかもとさん(12代目天鳳位)
前原雄大(第12、25、33期鳳凰位)
勝又健志(第32期鳳凰位)
前田直哉(第31期鳳凰位)
藤崎智(第30期鳳凰位)
瀬戸熊直樹(第26、27、29期鳳凰位)
佐々木寿人(第7期麻雀グランプリMAX優勝)
●大会システム
○予選
各自半荘8回戦ずつ。計半荘24回戦。

予選終了時下位4名が敗退。
○プレーオフ
ポイント持ち越しのまま各自半荘2回戦ずつ。計半荘4回戦。

プレーオフ終了時上位4名が決勝進出。
○決勝戦
予選ポイントをリセットして半荘4回戦。

●対局ルール
・順位点
1位 +15P/2位 +5P/3位 ▲5P/4位 ▲15P
3万点持ちの3万点返し。
・一発・裏ドラあり、赤ドラなし。
・箱割れ終了なし。
・途中流局は一切なし。
・大明槓の責任払いなし。
・連風牌の雀頭は2符。
・30符6ハンは切り上げ満貫とする。

・その他すべて「WRC」ルールに基づく。

天鳳位vs.連盟プロ対抗戦 3rd season 第4節レポート:ケネス徳田

~「初代」の意地を見せる!?~

 

初代という響きは何者にも代えがたいもの。日本のそれぞれの幕府の初代将軍、源頼朝、足利尊氏、徳川家康の名前は誰もが知っているが、さてそれぞれの幕府の二代目将軍の名は?
……それだけに初代の価値と重みというのは大きい。麻雀のタイトルホルダーなども、回数が多く、期が長くなるにつれて増えていくが、印象が大きいのは現戴冠者と、そしてやはり初代である。
さて初代天鳳位であり、この『天鳳位vs連盟プロ』の1stシーズン優勝者でもあるASAPINさん。やはり初代なだけに天鳳位=ASAPINという図式が一般的に浸透している。2ndシーズンから苦戦が見られるが、ここで奮起してもらいたいものである。

 

100

 

そのASAPINさんはこの日2回打ち。その2回でとりあえず予選は終了。12人中8人残りで現状+20.8持ち。残る3回を大過なく終えれば予選通過は堅い。もちろん決勝を見据えてポイントを伸ばしたいところでもあるが無理は禁物。
なにせ16回戦目の相手が、2ndシーズン優勝の前原プロ、佐々木プロ、そしてトータル▲50.8と手負いの就活生@川村軍団さんだからである。
「大過なく終える」というテーマに、おそらく一番ふさわしくない対戦相手ではないだろうか。
その予想は的中、まずは前原が東場2回、南場の親番で1回と計3回の満貫アガリ。

東2局 北家

五万六万七万三索四索一筒二筒三筒五筒六筒七筒北北  リーチ  一発ツモ五索  ドラ四索  裏七筒

東3局

三万三万三万八万八万二索二索五索六索七索  ポン発発発  ロン二索  ドラ二索

南1局 東家

二万二万四万五万六万四筒五筒六筒東東中中中  リーチ  ツモ東  ドラ一万  裏八筒

この満貫ラッシュで50,000点を超える。

 

100

 

就活生@川村軍団さんが、前原を親を流してくれたと思いきや、今度はその就活生@川村軍団さんが南3局の親番で

 

100

 

この四筒暗カンからの四万ツモアガリで4,000オール。そして4本場まで連荘が続き6万点オーバー。
ようやくオーラス、ラス親のASAPINさんが9巡目にテンパイするもヤミテン

 

100

 

八索引きもしくは六筒引きでアガリ拒否のフリテンリーチを考えてのヤミテンだろうが。しかし無常にも佐々木に追いつかれて先制リーチを打たれてしまう。同巡追いかけるも、結果は無常にも放銃となってしまった。

三万三万二筒三筒四筒六筒六筒六筒七筒八筒九筒白白  リーチ  ロン三万  ドラ白  裏四索

この5,200直撃でASAPINさんは大過なくどころかラスまで落とされてしまう。

 

 

~後のない闘い。浮上のチャンスは?~

 

これで▲18.1の9位に後退してしまったASAPINさん。しかし予選残り2回でこのポイントなら攻めるのみ、と指針がはっきりしてむしろわかりやすい。
起家スタートで親は流れながらも、幸い東場は小場の展開。東4局1本場でトップ目は前田プロの31,700。ASAPINさんはこの局で勝負をかける、下記の手牌から第1打七筒のトイツ落とし!

 

100

 

役牌の南中トイツならば狙いは仕掛けてホンイツ一直線。その作戦が功を奏し

一索二索三索四索五索六索八索九索中中  ポン南南南  ロン七索  ドラ三筒

この満貫を足掛かりに南場の親番でも連荘を重ね、45,000点まで点数を伸ばす。

 

100

 

結果トップを取り切り、+9.5の7位。あとは予選最終戦順位卓をそれこそ大過なくすごせばほぼ予選通過はクリアな位置までたどり着くことができた。2ndシーズンでは屈辱の予選敗退だっただけに、この3rdシーズンでは最低でもプレーオフ進出は叶えたいところである。

予選成績

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 6回戦 7回戦 合計
1 独歩
(3代目天鳳位)
44.1 42.2 32.4 4.7 ▲ 13.7 2.8 112.5
2 勝又健志 ▲ 4.0 26.6 15.2 23.5 25.2 ▲ 36.0 ▲ 8.6 41.9
3 佐々木寿人 ▲ 8.5 11.1 ▲ 16.4 33.9 ▲ 26.3 32.9 26.7
4 前田直哉 ▲ 26.9 19.6 ▲ 7.1 34.4 11.9 ▲ 23.1 14.2 23.0
5 かにマジン
(8代目天鳳位)
▲ 28.2 ▲ 14.0 18.6 32.0 29.2 ▲ 13.3 ▲ 5.8 18.5
6 就活生@川村軍団
(9代目天鳳位)
41.0 ▲ 46.5 ▲ 25.9 7.5 ▲ 26.9 47.9 13.8 10.9
7 ASAPIN
(初代・11代目天鳳位)
▲ 18.9 12.9 ▲ 7.2 41.9 ▲ 7.9 ▲ 38.9 27.6 9.5
8 瀬戸熊直樹 ▲ 30.5 42.4 ▲ 34.7 ▲ 18.4 6.7 ▲ 7.7 39.3 ▲ 2.9
9 前原雄大 ▲ 16.5 0.4 7.8 13.2 ▲ 30.5 17.3 ▲ 0.9 ▲ 9.2
10 藤崎智 3.7 ▲ 20.4 6.7 ▲ 42.8 ▲ 26.8 27.7 ▲ 51.9
11 すずめクレイジー
(4代目天鳳位)
8.1 38.5 ▲ 35.2 3.3 11.5 ▲ 52.2 ▲ 28.1 ▲ 54.1
12 おかもと
(12代目天鳳位)
▲ 12.2 ▲ 6.8 ▲ 13.9 ▲ 29.6 ▲ 35.4 ▲ 29.0 ▲ 126.9

 

【スケジュール】
第5節   :10月14日(土)
プレーオフ :11月23日(祝木)

特集企画/天鳳位vs.連盟プロ対抗戦 3rd season 第4節レポート:ケネス徳田

~「初代」の意地を見せる!?~
 
初代という響きは何者にも代えがたいもの。日本のそれぞれの幕府の初代将軍、源頼朝、足利尊氏、徳川家康の名前は誰もが知っているが、さてそれぞれの幕府の二代目将軍の名は?
……それだけに初代の価値と重みというのは大きい。麻雀のタイトルホルダーなども、回数が多く、期が長くなるにつれて増えていくが、印象が大きいのは現戴冠者と、そしてやはり初代である。
さて初代天鳳位であり、この『天鳳位vs連盟プロ』の1stシーズン優勝者でもあるASAPINさん。やはり初代なだけに天鳳位=ASAPINという図式が一般的に浸透している。2ndシーズンから苦戦が見られるが、ここで奮起してもらいたいものである。
 
100
 
そのASAPINさんはこの日2回打ち。その2回でとりあえず予選は終了。12人中8人残りで現状+20.8持ち。残る3回を大過なく終えれば予選通過は堅い。もちろん決勝を見据えてポイントを伸ばしたいところでもあるが無理は禁物。
なにせ16回戦目の相手が、2ndシーズン優勝の前原プロ、佐々木プロ、そしてトータル▲50.8と手負いの就活生@川村軍団さんだからである。
「大過なく終える」というテーマに、おそらく一番ふさわしくない対戦相手ではないだろうか。
その予想は的中、まずは前原が東場2回、南場の親番で1回と計3回の満貫アガリ。
東2局 北家
五万六万七万三索四索一筒二筒三筒五筒六筒七筒北北  リーチ  一発ツモ五索  ドラ四索  裏七筒
東3局
三万三万三万八万八万二索二索五索六索七索  ポン発発発  ロン二索  ドラ二索
南1局 東家
二万二万四万五万六万四筒五筒六筒東東中中中  リーチ  ツモ東  ドラ一万  裏八筒
この満貫ラッシュで50,000点を超える。
 
100
 
就活生@川村軍団さんが、前原を親を流してくれたと思いきや、今度はその就活生@川村軍団さんが南3局の親番で
 
100
 
この四筒暗カンからの四万ツモアガリで4,000オール。そして4本場まで連荘が続き6万点オーバー。
ようやくオーラス、ラス親のASAPINさんが9巡目にテンパイするもヤミテン
 
100
 
八索引きもしくは六筒引きでアガリ拒否のフリテンリーチを考えてのヤミテンだろうが。しかし無常にも佐々木に追いつかれて先制リーチを打たれてしまう。同巡追いかけるも、結果は無常にも放銃となってしまった。
三万三万二筒三筒四筒六筒六筒六筒七筒八筒九筒白白  リーチ  ロン三万  ドラ白  裏四索
この5,200直撃でASAPINさんは大過なくどころかラスまで落とされてしまう。
 
 
~後のない闘い。浮上のチャンスは?~
 
これで▲18.1の9位に後退してしまったASAPINさん。しかし予選残り2回でこのポイントなら攻めるのみ、と指針がはっきりしてむしろわかりやすい。
起家スタートで親は流れながらも、幸い東場は小場の展開。東4局1本場でトップ目は前田プロの31,700。ASAPINさんはこの局で勝負をかける、下記の手牌から第1打七筒のトイツ落とし!
 
100
 
役牌の南中トイツならば狙いは仕掛けてホンイツ一直線。その作戦が功を奏し
一索二索三索四索五索六索八索九索中中  ポン南南南  ロン七索  ドラ三筒
この満貫を足掛かりに南場の親番でも連荘を重ね、45,000点まで点数を伸ばす。
 
100
 
結果トップを取り切り、+9.5の7位。あとは予選最終戦順位卓をそれこそ大過なくすごせばほぼ予選通過はクリアな位置までたどり着くことができた。2ndシーズンでは屈辱の予選敗退だっただけに、この3rdシーズンでは最低でもプレーオフ進出は叶えたいところである。
予選成績

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 6回戦 7回戦 合計
1 独歩
(3代目天鳳位)
44.1 42.2 32.4 4.7 ▲ 13.7 2.8 112.5
2 勝又健志 ▲ 4.0 26.6 15.2 23.5 25.2 ▲ 36.0 ▲ 8.6 41.9
3 佐々木寿人 ▲ 8.5 11.1 ▲ 16.4 33.9 ▲ 26.3 32.9 26.7
4 前田直哉 ▲ 26.9 19.6 ▲ 7.1 34.4 11.9 ▲ 23.1 14.2 23.0
5 かにマジン
(8代目天鳳位)
▲ 28.2 ▲ 14.0 18.6 32.0 29.2 ▲ 13.3 ▲ 5.8 18.5
6 就活生@川村軍団
(9代目天鳳位)
41.0 ▲ 46.5 ▲ 25.9 7.5 ▲ 26.9 47.9 13.8 10.9
7 ASAPIN
(初代・11代目天鳳位)
▲ 18.9 12.9 ▲ 7.2 41.9 ▲ 7.9 ▲ 38.9 27.6 9.5
8 瀬戸熊直樹 ▲ 30.5 42.4 ▲ 34.7 ▲ 18.4 6.7 ▲ 7.7 39.3 ▲ 2.9
9 前原雄大 ▲ 16.5 0.4 7.8 13.2 ▲ 30.5 17.3 ▲ 0.9 ▲ 9.2
10 藤崎智 3.7 ▲ 20.4 6.7 ▲ 42.8 ▲ 26.8 27.7 ▲ 51.9
11 すずめクレイジー
(4代目天鳳位)
8.1 38.5 ▲ 35.2 3.3 11.5 ▲ 52.2 ▲ 28.1 ▲ 54.1
12 おかもと
(12代目天鳳位)
▲ 12.2 ▲ 6.8 ▲ 13.9 ▲ 29.6 ▲ 35.4 ▲ 29.0 ▲ 126.9

 
【スケジュール】
第5節   :10月14日(土)
プレーオフ :11月23日(祝木)

第129回:中級講座『検証してみましょう!』 浜上 文吾

麻雀ファンの皆様こんにちは!
九州本部の浜上です。

前回は「映像対局を観戦する」というトレーニングを紹介しましたが、今回、久しぶりに映像対局の機会があり、反省する局があったのでその局をひも解いて紹介したいと思います。

先日開催された、最強戦2017全日本プロ代表決定戦の私の実戦譜です。
半荘1回戦勝負でトップのみが勝ち上がるというシステムです。
タイムシフトで見返して牌譜を作成してみました。

 

 

先行有利なシステムですので最初の親でできるだけ得点を稼ぎたいものです。
起家スタートの私の配牌

東1局

三万四万八万八万九万四索五索六索三筒七筒七筒南南  ドラ八万

すでに1メンツ完成していてリャンメンターツが1組でドラ2枚のチャンス手です。
ドラを2枚使ってタンヤオ狙いです。
7巡目までは

 

 

4巡目に南のトイツ落としをして、タンヤオ狙い、8巡目にツモ六索

三万四万四万八万八万四索四索五索六索三筒四筒七筒七筒  ツモ六索  ドラ八万

となり分岐点です。
皆さんなら何を捨てますか?
7巡目までの捨て牌は以下の通り(影になっている牌はツモ切り)

 

  

全体的に字牌が多く捨てられており、全員がタンヤオ中心に手を進めていると考えます。

六索をツモる前には八万七筒ポンでタンヤオ仕掛けも視野にいれていましたが、七対子の1シャンテンになり少考します。
今回の対局は1回戦勝負でトップ者のみが勝ち上がりのシステム。親の跳満をツモアガリできるようならば勝利がぐっと近づきます。
私の選択は七対子を一番に考えて、打三万
ポンテン、チーテン以外はしないように大物手狙いの思考でした。
三万は跳満をアガるには最速手順のひとつですが、これを書いている今でもあまりにも固すぎるような・・・
大物手を狙うにしてももう少し工夫は必要です。

■七対子も考えて手を進めるなら
ピンズの上目の八筒が3枚捨てられていて、下目の牌の一筒が1枚しか捨てられていないという状況からピンズの下目が薄いのでは?と判断して三筒四筒のリャンメンターツを捨てる選択をしたほうが柔軟に対応できそうです。

■タンヤオ仕掛けを中心に手を進めるなら
ターツを多く残す四万を捨てる選択をしたほうが良さそうです。
少考して選択した三万を捨てた瞬間は、中途半端な選択をしたのではないか?と少しメンタルにブレが生じました・・・
同巡、南家の佐藤晃大プロ(東北本部所属)から七筒が捨てられるも当然仕掛けられません。

完全なるミスですね(泣)

タンヤオ、七対子、ドラドラにこだわり過ぎた為に、その後のツモは噛み合わず手痛い親落ちとなってしまいました。

それでは七筒をポンした場合の検証です。

三万を選択した時は

四万四万八万八万四索四索五索六索六索三筒四筒七筒七筒

この牌姿から七筒をポン。効率より打点に重視(遠いトイトイ狙い)で、打三筒もしくは四筒を捨てると

四万四万八万八万四索四索五索六索六索四筒  ポン七筒 上向き七筒 上向き七筒 上向き

次巡ツモ五索となり打四筒四万八万のシャンポン待ちとなり、更に八万をツモり4,000オールのアガリになります。

私の選択だとこの可能性が一番あったかもです。

三筒四筒ターツを選択した時は

三万四万四万八万八万四索四索五索六索六索三筒七筒七筒

この牌姿から七筒をポン

三万四万四万八万八万四索四索五索六索六索  ポン七筒 上向き七筒 上向き七筒 上向き

次巡ツモ五索となり打四万二万五万待ちの5,800テンパイになるでしょうか?
次のツモ八万はツモ切りして最初の5,800テンパイか、四万を捨てて三万タンキテンパイでトイトイ狙いもありです(場況、アガリやすさによりますが)。

四万を選択した時は

三万四万八万八万四索四索五索六索六索三筒四筒七筒七筒

この牌姿から七筒をポン

三万四万八万八万四索四索五索六索六索三筒四筒  ポン七筒 上向き七筒 上向き七筒 上向き

おそらく四索六索のカンチャンターツを捨てる可能性が高いので、

三万四万八万八万四索四索五索六索三筒四筒  ポン七筒 上向き七筒 上向き七筒 上向き

次巡ツモ五索となり結果的には選択ミスです。
ただし、次巡八万が暗刻になり

三万四万八万八万八万四索五索六索三筒四筒  ポン七筒 上向き七筒 上向き七筒 上向き

となりテンパイには一手遅れではありますが、あとは雀頭探しで受け入れ自体は広くなり、勝負しやすい状況になるでしょう

まとめてみますと、打三万としたことで仕掛けにくい(七対子一本)状況を作り出してしまったわけでピンズターツ落としか受け入れ重視でリャンメンターツを作ることが正しい選択だったと言えます。

本来では私が選択できない手順も検証してみましたが、1回戦勝負の短期決戦では大物手をアガることができればかなり有利な状況を作り出すことができますが、こだわり過ぎてしまうと良くない結果になることがあるということがわかりました。
この対局では道中跳満をツモアガリして優位に進めていましたが、オーラスに逆転され敗退しました。
この1局の選択ミスが敗因の一つだと考えます。

自分としては普段からフーロ率も少なく、じっくりと腰を重く打つことを大切にしています。しかしながら、必ずしも「重く打つ=打点重視するということ」ではないことに気付きました。
打点を重視することは悪いことではないですが、柔軟な対応力、判断力を養うことが大事なことだと思います。
一昔前は対局を観戦するチャンスは少なかったと思いますが、映像配信の機会が増えたおかげで、トレーニング法は数多くあります。
牌譜を作り出すことはけっこう大変な作業ではありますが、ノートに書いて考えるという行動は脳力の活性化に繋がり、自然と牌姿も覚えることが出来ると思います。
私はこの方法で記憶力がついたと考えています。
是非お試しください!
もし私のノートを覗いてみたいという方はお声かけください(笑)!

中級/第129回:中級講座『検証してみましょう!』 浜上 文吾

麻雀ファンの皆様こんにちは!
九州本部の浜上です。
前回は「映像対局を観戦する」というトレーニングを紹介しましたが、今回、久しぶりに映像対局の機会があり、反省する局があったのでその局をひも解いて紹介したいと思います。
先日開催された、最強戦2017全日本プロ代表決定戦の私の実戦譜です。
半荘1回戦勝負でトップのみが勝ち上がるというシステムです。
タイムシフトで見返して牌譜を作成してみました。
 

 
先行有利なシステムですので最初の親でできるだけ得点を稼ぎたいものです。
起家スタートの私の配牌
東1局
三万四万八万八万九万四索五索六索三筒七筒七筒南南  ドラ八万
すでに1メンツ完成していてリャンメンターツが1組でドラ2枚のチャンス手です。
ドラを2枚使ってタンヤオ狙いです。
7巡目までは
 

 
4巡目に南のトイツ落としをして、タンヤオ狙い、8巡目にツモ六索
三万四万四万八万八万四索四索五索六索三筒四筒七筒七筒  ツモ六索  ドラ八万
となり分岐点です。
皆さんなら何を捨てますか?
7巡目までの捨て牌は以下の通り(影になっている牌はツモ切り)
 

  
全体的に字牌が多く捨てられており、全員がタンヤオ中心に手を進めていると考えます。
六索をツモる前には八万七筒ポンでタンヤオ仕掛けも視野にいれていましたが、七対子の1シャンテンになり少考します。
今回の対局は1回戦勝負でトップ者のみが勝ち上がりのシステム。親の跳満をツモアガリできるようならば勝利がぐっと近づきます。
私の選択は七対子を一番に考えて、打三万
ポンテン、チーテン以外はしないように大物手狙いの思考でした。
三万は跳満をアガるには最速手順のひとつですが、これを書いている今でもあまりにも固すぎるような・・・
大物手を狙うにしてももう少し工夫は必要です。
■七対子も考えて手を進めるなら
ピンズの上目の八筒が3枚捨てられていて、下目の牌の一筒が1枚しか捨てられていないという状況からピンズの下目が薄いのでは?と判断して三筒四筒のリャンメンターツを捨てる選択をしたほうが柔軟に対応できそうです。
■タンヤオ仕掛けを中心に手を進めるなら
ターツを多く残す四万を捨てる選択をしたほうが良さそうです。
少考して選択した三万を捨てた瞬間は、中途半端な選択をしたのではないか?と少しメンタルにブレが生じました・・・
同巡、南家の佐藤晃大プロ(東北本部所属)から七筒が捨てられるも当然仕掛けられません。
完全なるミスですね(泣)
タンヤオ、七対子、ドラドラにこだわり過ぎた為に、その後のツモは噛み合わず手痛い親落ちとなってしまいました。
それでは七筒をポンした場合の検証です。
三万を選択した時は
四万四万八万八万四索四索五索六索六索三筒四筒七筒七筒
この牌姿から七筒をポン。効率より打点に重視(遠いトイトイ狙い)で、打三筒もしくは四筒を捨てると
四万四万八万八万四索四索五索六索六索四筒  ポン七筒 上向き七筒 上向き七筒 上向き
次巡ツモ五索となり打四筒四万八万のシャンポン待ちとなり、更に八万をツモり4,000オールのアガリになります。
私の選択だとこの可能性が一番あったかもです。
三筒四筒ターツを選択した時は
三万四万四万八万八万四索四索五索六索六索三筒七筒七筒
この牌姿から七筒をポン
三万四万四万八万八万四索四索五索六索六索  ポン七筒 上向き七筒 上向き七筒 上向き
次巡ツモ五索となり打四万二万五万待ちの5,800テンパイになるでしょうか?
次のツモ八万はツモ切りして最初の5,800テンパイか、四万を捨てて三万タンキテンパイでトイトイ狙いもありです(場況、アガリやすさによりますが)。
四万を選択した時は
三万四万八万八万四索四索五索六索六索三筒四筒七筒七筒
この牌姿から七筒をポン
三万四万八万八万四索四索五索六索六索三筒四筒  ポン七筒 上向き七筒 上向き七筒 上向き
おそらく四索六索のカンチャンターツを捨てる可能性が高いので、
三万四万八万八万四索四索五索六索三筒四筒  ポン七筒 上向き七筒 上向き七筒 上向き
次巡ツモ五索となり結果的には選択ミスです。
ただし、次巡八万が暗刻になり
三万四万八万八万八万四索五索六索三筒四筒  ポン七筒 上向き七筒 上向き七筒 上向き
となりテンパイには一手遅れではありますが、あとは雀頭探しで受け入れ自体は広くなり、勝負しやすい状況になるでしょう
まとめてみますと、打三万としたことで仕掛けにくい(七対子一本)状況を作り出してしまったわけでピンズターツ落としか受け入れ重視でリャンメンターツを作ることが正しい選択だったと言えます。
本来では私が選択できない手順も検証してみましたが、1回戦勝負の短期決戦では大物手をアガることができればかなり有利な状況を作り出すことができますが、こだわり過ぎてしまうと良くない結果になることがあるということがわかりました。
この対局では道中跳満をツモアガリして優位に進めていましたが、オーラスに逆転され敗退しました。
この1局の選択ミスが敗因の一つだと考えます。
自分としては普段からフーロ率も少なく、じっくりと腰を重く打つことを大切にしています。しかしながら、必ずしも「重く打つ=打点重視するということ」ではないことに気付きました。
打点を重視することは悪いことではないですが、柔軟な対応力、判断力を養うことが大事なことだと思います。
一昔前は対局を観戦するチャンスは少なかったと思いますが、映像配信の機会が増えたおかげで、トレーニング法は数多くあります。
牌譜を作り出すことはけっこう大変な作業ではありますが、ノートに書いて考えるという行動は脳力の活性化に繋がり、自然と牌姿も覚えることが出来ると思います。
私はこの方法で記憶力がついたと考えています。
是非お試しください!
もし私のノートを覗いてみたいという方はお声かけください(笑)!

第1期北陸リーグ 第2節レポート

今回第2節は北陸支部33期の成田理良が担当します。よろしくお願いいたします。

第1節結果

順位 名前 合計
1 藤本 鉄也 63.2
2 後藤 正博 30.7
3 木戸 僚之 29.3
4 荒谷 誠 16.1
5 浦田 豊人 5.7
6 前田 倫也 1.3
7 志多木 健 ▲ 6.2
8 成田 理良 ▲ 31.7
9 安城 るい ▲ 53.8
10 本田 朋広 ▲ 54.6

第1節の結果を振り返ると私は、4着、2着、3着、3着で▲31.7のスコアで苦しいスタートとなりました。
藤本の手数の多い攻勢に屈して前に出ることができなかった結果と反省しました。
それを踏まえて今節は藤本の一方的な攻勢を打開するため、積極的に前へ出ようと決めました。

第2節組み合わせ
A卓 荒谷×後藤×本田×安城×志多木
B卓 浦田×藤本×木戸×前田×成田

●B卓
1回戦 藤本×浦田×前田×木戸
起親の藤本が攻める。
東1局 木戸から11600、1本場 前田から4200、2本場 浦田から4500和了る。
藤本は持ち点を49300として独走、そのまま点数を維持して1回戦終了。
藤本+31.2 前田▲1.8 浦田▲10.8 木戸▲18.8

2回戦 藤本×木戸×成田×浦田

〇東1局 親藤本 ドラ東

12巡目 私にドラ2の聴牌が入る。

六万七万八万三索五索七索五筒六筒七筒八筒八筒東東  ツモ八筒

三色を見ながら手を進めドラ東を重ね終盤に門前聴牌したため、六索待ちリーチでツモ2000・3900。
前節の前に出られなかった反省を踏まえ攻めた結果がうまくいった形と思う。

〇東3局 親成田 ドラ三筒

5巡目 私の聴牌

四万五万六万八万九万六索七索七索三筒三筒三筒六筒七筒  ツモ五筒

ドラ三筒暗刻の勝負手。七万待ちでリーチ。
7巡目三筒ツモで暗槓、ドラ4になるも山に七万はなく流局。
5巡目リーチは焦りすぎだったと思う。聴牌取らずの打九で落ち着いて攻めるべきだった。

そして、南3局に藤本がリーチ七対子ドラ2の3000・6000を和了り、私は逆転される。

2回戦結果
藤本+13.9 成田+4.1 木戸▲6.6 浦田▲11.4

3回戦、4回戦も攻め続け、木戸に捌かれ続けながらもなんとかプラスを維持する。
3回戦結果
木戸+14.2 浦田+4.3 成田+2.2 前田▲20.7
4回戦結果
木戸+13.8 成田+6.7 藤本▲5.2 前田▲15.3

5回戦
攻める姿勢が裏目に出る。
東3局から3局続けて藤本に2600、5200、7700と放銃し、持ち点は10000点を割る。

〇南3局 ドラ八筒 親番の8巡目聴牌

六万七万八万六索七索五筒六筒七筒八筒八筒東東東

三色を見つつリーチせず、藤本からの八索で7700の和了り。

1本場、東を仕掛けてドラ2の2100オール。

2本場、

二索二索四索四索四索六索七索七索八索八索九索東東  ツモ二索

前田のリーチを受けるも、それを押し返したカウンターの4200オール。
打たせて打つになってしまったものの攻め抜きスコアを原点まで戻す。
5回戦結果
藤本+25.6 成田+6.3 前田▲13.5 浦田▲18.4

第2節の結果
藤本+65.5
成田+19.3
木戸+2.8
浦田▲36.3
前田▲51.3

■今節は運よく手がまとまることが多く攻め続け、スコアはプラスになった。
しかし、もう少し慎重になれれば2回戦で加点でき5回戦での失点も減らすことができたはず。
2節の反省点を今後に生かせるよう日々精進します。
トータルスコアはまだマイナスのままのため、今期のプロリーグは慎重な攻守の対応で上位を目指します。

●A卓成績
1回戦 安城+17.5 志多木+5.7 荒谷 ▲6.3  本田▲16.9
2回戦 安城+34.1 後藤 ▲1.2 志多木▲13.3  荒谷▲19.6
3回戦 後藤+29.4 安城 +17.3 荒谷 ▲8.0  本田▲38.7
4回戦 本田+17.8 後藤 +4.3 志多木+1.8  安城▲24.9
5回戦 本田+14.0 志多木+7.8 荒谷 ▲5.0  後藤▲16.8

第2節トータル
安城+44.0 後藤+15.7 志多木+2.0 本田▲23.8 荒谷▲38.9

●B卓成績
1回戦 藤本+31.2 前田▲1.8 浦田▲10.8 木戸▲18.8
2回戦 藤本+13.9 成田+4.1 木戸▲6.6  浦田▲11.4
3回戦 木戸+14.2 浦田+4.3 成田+2.2  前田▲20.7
4回戦 木戸+13.8  成田+6.7 藤本▲5.2  前田▲15.3
5回戦 藤本+25.6 成田+6.3 前田▲13.5 浦田▲18.4

第2節トータル
藤本+65.5 成田+19.3 木戸+2.8 浦田▲36.3 前田▲51.3

第2節終了時順位

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 藤本 鉄也 63.2 65.5 128.7
2 後藤 正博 30.7 15.7 46.4
3 木戸 僚之 29.3 2.8 32.1
4 志多木 健 ▲ 6.2 2.0 ▲ 4.2
5 安城 るい ▲ 53.8 44.0 ▲ 9.8
6 成田 理良 ▲ 31.7 19.3 ▲ 12.4
7 荒谷 誠 16.1 ▲ 38.9 ▲ 22.8
8 浦田 豊人 5.7 ▲ 36.3 ▲ 30.6
9 前田 倫也 1.3 ▲ 51.3 ▲ 50.0
10 本田 朋広 ▲ 54.6 ▲ 23.8 ▲ 78.4

北陸リーグ レポート/第1期北陸リーグ 第2節レポート

今回第2節は北陸支部33期の成田理良が担当します。よろしくお願いいたします。
第1節結果

順位 名前 合計
1 藤本 鉄也 63.2
2 後藤 正博 30.7
3 木戸 僚之 29.3
4 荒谷 誠 16.1
5 浦田 豊人 5.7
6 前田 倫也 1.3
7 志多木 健 ▲ 6.2
8 成田 理良 ▲ 31.7
9 安城 るい ▲ 53.8
10 本田 朋広 ▲ 54.6

第1節の結果を振り返ると私は、4着、2着、3着、3着で▲31.7のスコアで苦しいスタートとなりました。
藤本の手数の多い攻勢に屈して前に出ることができなかった結果と反省しました。
それを踏まえて今節は藤本の一方的な攻勢を打開するため、積極的に前へ出ようと決めました。
第2節組み合わせ
A卓 荒谷×後藤×本田×安城×志多木
B卓 浦田×藤本×木戸×前田×成田
●B卓
1回戦 藤本×浦田×前田×木戸
起親の藤本が攻める。
東1局 木戸から11600、1本場 前田から4200、2本場 浦田から4500和了る。
藤本は持ち点を49300として独走、そのまま点数を維持して1回戦終了。
藤本+31.2 前田▲1.8 浦田▲10.8 木戸▲18.8
2回戦 藤本×木戸×成田×浦田
〇東1局 親藤本 ドラ東
12巡目 私にドラ2の聴牌が入る。
六万七万八万三索五索七索五筒六筒七筒八筒八筒東東  ツモ八筒
三色を見ながら手を進めドラ東を重ね終盤に門前聴牌したため、六索待ちリーチでツモ2000・3900。
前節の前に出られなかった反省を踏まえ攻めた結果がうまくいった形と思う。
〇東3局 親成田 ドラ三筒
5巡目 私の聴牌
四万五万六万八万九万六索七索七索三筒三筒三筒六筒七筒  ツモ五筒
ドラ三筒暗刻の勝負手。七万待ちでリーチ。
7巡目三筒ツモで暗槓、ドラ4になるも山に七万はなく流局。
5巡目リーチは焦りすぎだったと思う。聴牌取らずの打九で落ち着いて攻めるべきだった。
そして、南3局に藤本がリーチ七対子ドラ2の3000・6000を和了り、私は逆転される。
2回戦結果
藤本+13.9 成田+4.1 木戸▲6.6 浦田▲11.4
3回戦、4回戦も攻め続け、木戸に捌かれ続けながらもなんとかプラスを維持する。
3回戦結果
木戸+14.2 浦田+4.3 成田+2.2 前田▲20.7
4回戦結果
木戸+13.8 成田+6.7 藤本▲5.2 前田▲15.3
5回戦
攻める姿勢が裏目に出る。
東3局から3局続けて藤本に2600、5200、7700と放銃し、持ち点は10000点を割る。
〇南3局 ドラ八筒 親番の8巡目聴牌
六万七万八万六索七索五筒六筒七筒八筒八筒東東東
三色を見つつリーチせず、藤本からの八索で7700の和了り。
1本場、東を仕掛けてドラ2の2100オール。
2本場、
二索二索四索四索四索六索七索七索八索八索九索東東  ツモ二索
前田のリーチを受けるも、それを押し返したカウンターの4200オール。
打たせて打つになってしまったものの攻め抜きスコアを原点まで戻す。
5回戦結果
藤本+25.6 成田+6.3 前田▲13.5 浦田▲18.4
第2節の結果
藤本+65.5
成田+19.3
木戸+2.8
浦田▲36.3
前田▲51.3
■今節は運よく手がまとまることが多く攻め続け、スコアはプラスになった。
しかし、もう少し慎重になれれば2回戦で加点でき5回戦での失点も減らすことができたはず。
2節の反省点を今後に生かせるよう日々精進します。
トータルスコアはまだマイナスのままのため、今期のプロリーグは慎重な攻守の対応で上位を目指します。
●A卓成績
1回戦 安城+17.5 志多木+5.7 荒谷 ▲6.3  本田▲16.9
2回戦 安城+34.1 後藤 ▲1.2 志多木▲13.3  荒谷▲19.6
3回戦 後藤+29.4 安城 +17.3 荒谷 ▲8.0  本田▲38.7
4回戦 本田+17.8 後藤 +4.3 志多木+1.8  安城▲24.9
5回戦 本田+14.0 志多木+7.8 荒谷 ▲5.0  後藤▲16.8
第2節トータル
安城+44.0 後藤+15.7 志多木+2.0 本田▲23.8 荒谷▲38.9
●B卓成績
1回戦 藤本+31.2 前田▲1.8 浦田▲10.8 木戸▲18.8
2回戦 藤本+13.9 成田+4.1 木戸▲6.6  浦田▲11.4
3回戦 木戸+14.2 浦田+4.3 成田+2.2  前田▲20.7
4回戦 木戸+13.8  成田+6.7 藤本▲5.2  前田▲15.3
5回戦 藤本+25.6 成田+6.3 前田▲13.5 浦田▲18.4
第2節トータル
藤本+65.5 成田+19.3 木戸+2.8 浦田▲36.3 前田▲51.3
第2節終了時順位

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 藤本 鉄也 63.2 65.5 128.7
2 後藤 正博 30.7 15.7 46.4
3 木戸 僚之 29.3 2.8 32.1
4 志多木 健 ▲ 6.2 2.0 ▲ 4.2
5 安城 るい ▲ 53.8 44.0 ▲ 9.8
6 成田 理良 ▲ 31.7 19.3 ▲ 12.4
7 荒谷 誠 16.1 ▲ 38.9 ▲ 22.8
8 浦田 豊人 5.7 ▲ 36.3 ▲ 30.6
9 前田 倫也 1.3 ▲ 51.3 ▲ 50.0
10 本田 朋広 ▲ 54.6 ▲ 23.8 ▲ 78.4

第167回:プロ雀士インタビュー 藤崎 智  インタビュアー:小川 尚哉

この面白い陽気なオジサマ(失礼)とは、もう10年以上もの付き合いになろうか。
その間、オジサマの怒った姿を私は一度も見たことがない。
私のことを毎回、「お花畑」とからかって、笑いをとってくるが、私は、「お花畑代表はあなたですからね。」と心の中で常に思っているのだ。

8~9年程前、お花畑代表と北関東プロアマリーグの決勝戦を戦ったことがあった。
ヤンチャで粋がっていて生意気な小僧の私にも、とにかく優しくて・・・。

その日が代表とたくさん話しをさせて頂いた、初めての日だったように思う。

結果は、、、私の優勝でしたが、なにか・・・?(笑)

それ以来、ちょくちょくお食事などをご一緒させて頂いているが、代表はお酒を飲まない、私はひたすらガブガブ飲む・・・。
それでも、私はお金を払ったことは一度もないはずだ。
実は?後輩想いの凄いオジサマなのである。
いつも会計を忍者のように済ませているんだよなぁ。
マネしたいな・・・。

今回は十段戦優勝インタビューということであるが、柴田吉和プロが、とても詳しく素晴らしい観戦記を書いて下さっているので、内容に関しては、深く掘り下げるつもりはありません。

・第34期十段戦決勝 初日観戦記
・第34期十段戦決勝 二日目観戦記
・第34期十段戦決勝 最終日観戦記

十段戦初日の終わった後と、十段戦二日目の前夜にも、実は私、忍者様と食事をさせてもらっていたのである。
皆さん度肝を抜かれたはずの、初日のドラ八筒切りの真相を初めて聞いたのも私だろうか?

このインタビューの前の日も、食事をご馳走になり、そしてついにインタビューの日を迎えた。

 

100

 

「はい、藤崎さんインタビュー始めます。とにかく面白いことを勝手にしゃべり続けてください!w
ボイスレコーダーの容量が322時間なんで、322時間しゃべっていいですよ!w」

「いやいや、おれは良いけど、尚哉がテープ起こし大変でしょ。何日かかると思ってんの??」

こんなじゃれあいは日常茶飯事である。

「はい、じゃあ十段戦の総括お願いします。」

「ずーいぶん、ザックリした質問だな!このインタビュー大丈夫?wまあ、四暗刻だけだよね。ずっと、調子自体は良くないなーと思ってたもん。苦しくなった時にアレがたまたま出ただけだよ。」

「確かに、一瞬逆転されてましたもんね?あの四暗刻で逆に一撃で80ポイント差つけましたからね!」

「うん、ただね、とにかく展開が向いてたよね。追ってくる人が、連続トップとかにならないで、トップのあとは沈むみたいな感じだったでしょ?ツイてたよね。」

「優勝を意識した瞬間はあります?」

「ずっとしてたよ!wだって2連勝スタートだったから!!w良くなって、一気に伸ばしてやろうと思ってやってたんだけど、伸ばせなかった。だから、2連勝スタートとはいえ、しっくりはきてなかったよね。ただ、瀬戸熊の調子が悪かったからね・・」

そう言えば、初日の後の食事の時も、

「マークは瀬戸熊だよ。」

と言っていたのを思い出した。あれだけのポイント差があるにも関わらずだ。

「だって、どっかでいつか必ず飛んでくるじゃん??!だから、気持ちの面での瀬戸熊への意識ってのは常にあるよね。」

ふむふむ。

「では、ファンの皆さんが聞きたいと思うので、ライバル関係と言われている瀬戸熊さんについてお願いします!」

「そう言ってもらえるのは嬉しいけど、ぶっちゃけ実績が違うんで、あんまりライバルだとは思ってないよ。ただ、瀬戸熊が一番連盟で強いと思ってるし、あいつに勝つために麻雀の勉強するわけだから、鳳凰位とか今回の十段位取れたのも瀬戸熊のおかげだよね!」

ふむふむ。

「では、今回の十段戦の対戦相手の印象などを聞かせてください」

「瀬戸熊と仁平に関しては、リーグ戦とかで何回もやってるんで、手の内も知ってるし特別なアレはないよね。上田君は、去年新人であれだけ活躍したじゃん?
『1年目でこの成績は立派なんだから、来年またこの舞台に戻って来なさい』ってうっかり打ち上げの席で言っちゃったのよ。そしたら、本気にしちゃってwまた決勝戦まできて、またおれが勝つとwだから十段戦俺にしか負けたことないんだよねwwもう来年勝ったらめちゃカッコイイしスゲーじゃん?応援はしてるよww青山さんは、女流が過去十段位獲った人はいないし、対局者じゃなかったらおれは青山さんを応援してただろうね。今の女流の時代っていうの?麻雀界にとっても盛り上がるし、すごい良いことだとおもうんだけど、流石に負けた人間として名を残すのは嫌だよね。ただ、近いうち必ず女流は何かしら勝つとは思ってるよ。」

面白い話を聞きながらぼくのお酒はすすむ、忍者様はアイスコーヒー。

 

100

 

道中で必ず、それネタにできんやろ!って話をぶっこんでくるんだが。
とにかくインタビューってことを忘れて楽しんでしまった!
ボイスレコーダーから流れてくる音は、私の笑い声で溢れている。

「防衛戦ということでしたが、どのような気持ちでしたか?」

「1回防衛戦の時、5位敗退したことがあるんだけど、おれ十段戦決勝8回やってて、5位敗退したのは、その1回だけなのよ。だから、意外と嫌な予感はあったよ・・でも2連勝スタートできたから、もう5位敗退はないなと思ったよね。」

「なるほど。では、応援されていたファンに向けてお願いします」

「なんかねこの世界に入って、自分でも改めて気づくんだけど、勝った本人よりもファンの方が喜んでくれて盛り上がってくれるっていうのが、何より嬉しいよね。自分は試合終わったあとなんて『ふー勝ったー疲れたー』くらいにしか思わないもんw」

そんなもん???

「ハイ次、若手に向けてお願いします!」

「人数多いから大変だと思うんですよ。おれは1年目で十段戦決勝にいって、3年目で勝つ訳なんだけど。全体の参加人数100人もいかない時代だったから、全然時代が違うよね。今は、時間はかかるかもしれないけど、力があれば必ず上にあがってくるし、タイトル戦も色々出続ければ、チャンスは必ずやってくるから!で、優勝できるかは、もう麻雀強いか強くないの話じゃなくて、『もってるか、もってないか』でしょ!!運も大事な競技だから、無責任だけど、頑張ってくださいとしか言えないよね」

「は、はい。では、普段の対局の心構えなどを聞きたいのですが?・・」

「う~ん、特にないなあ・・・。自然体かな?勝ったら俺えらいじゃん?みたいなかんじ。どっちかというとポジティブ??」

どっちかといわなくてもポジティブである。
だんだんぐだってきたな(わたしが・・・)。

「趣味はなんすか?」

「う~ん、特にないな~・・・あっ、この歳になるとねえ、若い時は全然興味なかったんだけど、シーズンオフに海外に行くとか!!!この歳になるとねえ、元気で体動くうちに色々なところに行っておきたいって思うようになった。だって、いつ動けなくなるかわからないじゃない・・」

忍者様の流行語は「この歳になるとねえ」で決定である。

「好きな食べ物なんですか?」

「う~ん、あんまり好き嫌いはないなあ・・ただ知っての通り、辛いものは食えない。」

ぼくは辛いの大好き。

「はい。最後。好きな女性のタイプは!!?」

「う~ん、日本人すか・・・??そーいや、昔『日本人』って答えてカットされたことがあったな。今回もどーせ使えないでしょ?w」

「wとりあえず、このへんにしときましょう・お店も閉店ですし・・今日もご馳走様でした」

常に陽気なオジサマである

「原稿料出たら尚哉おごれよ!!」

「はーい!!」

どうせ、またおごってくれるんだろうな。

我々若手(私はもう完全に中堅か?)にとって高い壁であり、目標であり続けてほしいと思う。

常に面白くて、

優しくて・・・

藤崎さん上で待っていてくださいね!
表現の仕方は難しいけど、またおごってください。

 

100

 

プロ雀士インタビュー/第167回:プロ雀士インタビュー 藤崎 智  インタビュアー:小川 尚哉

この面白い陽気なオジサマ(失礼)とは、もう10年以上もの付き合いになろうか。
その間、オジサマの怒った姿を私は一度も見たことがない。
私のことを毎回、「お花畑」とからかって、笑いをとってくるが、私は、「お花畑代表はあなたですからね。」と心の中で常に思っているのだ。
8~9年程前、お花畑代表と北関東プロアマリーグの決勝戦を戦ったことがあった。
ヤンチャで粋がっていて生意気な小僧の私にも、とにかく優しくて・・・。
その日が代表とたくさん話しをさせて頂いた、初めての日だったように思う。
結果は、、、私の優勝でしたが、なにか・・・?(笑)
それ以来、ちょくちょくお食事などをご一緒させて頂いているが、代表はお酒を飲まない、私はひたすらガブガブ飲む・・・。
それでも、私はお金を払ったことは一度もないはずだ。
実は?後輩想いの凄いオジサマなのである。
いつも会計を忍者のように済ませているんだよなぁ。
マネしたいな・・・。
今回は十段戦優勝インタビューということであるが、柴田吉和プロが、とても詳しく素晴らしい観戦記を書いて下さっているので、内容に関しては、深く掘り下げるつもりはありません。
・第34期十段戦決勝 初日観戦記
・第34期十段戦決勝 二日目観戦記
・第34期十段戦決勝 最終日観戦記
十段戦初日の終わった後と、十段戦二日目の前夜にも、実は私、忍者様と食事をさせてもらっていたのである。
皆さん度肝を抜かれたはずの、初日のドラ八筒切りの真相を初めて聞いたのも私だろうか?
このインタビューの前の日も、食事をご馳走になり、そしてついにインタビューの日を迎えた。
 
100
 
「はい、藤崎さんインタビュー始めます。とにかく面白いことを勝手にしゃべり続けてください!w
ボイスレコーダーの容量が322時間なんで、322時間しゃべっていいですよ!w」
「いやいや、おれは良いけど、尚哉がテープ起こし大変でしょ。何日かかると思ってんの??」
こんなじゃれあいは日常茶飯事である。
「はい、じゃあ十段戦の総括お願いします。」
「ずーいぶん、ザックリした質問だな!このインタビュー大丈夫?wまあ、四暗刻だけだよね。ずっと、調子自体は良くないなーと思ってたもん。苦しくなった時にアレがたまたま出ただけだよ。」
「確かに、一瞬逆転されてましたもんね?あの四暗刻で逆に一撃で80ポイント差つけましたからね!」
「うん、ただね、とにかく展開が向いてたよね。追ってくる人が、連続トップとかにならないで、トップのあとは沈むみたいな感じだったでしょ?ツイてたよね。」
「優勝を意識した瞬間はあります?」
「ずっとしてたよ!wだって2連勝スタートだったから!!w良くなって、一気に伸ばしてやろうと思ってやってたんだけど、伸ばせなかった。だから、2連勝スタートとはいえ、しっくりはきてなかったよね。ただ、瀬戸熊の調子が悪かったからね・・」
そう言えば、初日の後の食事の時も、
「マークは瀬戸熊だよ。」
と言っていたのを思い出した。あれだけのポイント差があるにも関わらずだ。
「だって、どっかでいつか必ず飛んでくるじゃん??!だから、気持ちの面での瀬戸熊への意識ってのは常にあるよね。」
ふむふむ。
「では、ファンの皆さんが聞きたいと思うので、ライバル関係と言われている瀬戸熊さんについてお願いします!」
「そう言ってもらえるのは嬉しいけど、ぶっちゃけ実績が違うんで、あんまりライバルだとは思ってないよ。ただ、瀬戸熊が一番連盟で強いと思ってるし、あいつに勝つために麻雀の勉強するわけだから、鳳凰位とか今回の十段位取れたのも瀬戸熊のおかげだよね!」
ふむふむ。
「では、今回の十段戦の対戦相手の印象などを聞かせてください」
「瀬戸熊と仁平に関しては、リーグ戦とかで何回もやってるんで、手の内も知ってるし特別なアレはないよね。上田君は、去年新人であれだけ活躍したじゃん?
『1年目でこの成績は立派なんだから、来年またこの舞台に戻って来なさい』ってうっかり打ち上げの席で言っちゃったのよ。そしたら、本気にしちゃってwまた決勝戦まできて、またおれが勝つとwだから十段戦俺にしか負けたことないんだよねwwもう来年勝ったらめちゃカッコイイしスゲーじゃん?応援はしてるよww青山さんは、女流が過去十段位獲った人はいないし、対局者じゃなかったらおれは青山さんを応援してただろうね。今の女流の時代っていうの?麻雀界にとっても盛り上がるし、すごい良いことだとおもうんだけど、流石に負けた人間として名を残すのは嫌だよね。ただ、近いうち必ず女流は何かしら勝つとは思ってるよ。」

面白い話を聞きながらぼくのお酒はすすむ、忍者様はアイスコーヒー。
 
100
 
道中で必ず、それネタにできんやろ!って話をぶっこんでくるんだが。
とにかくインタビューってことを忘れて楽しんでしまった!
ボイスレコーダーから流れてくる音は、私の笑い声で溢れている。
「防衛戦ということでしたが、どのような気持ちでしたか?」
「1回防衛戦の時、5位敗退したことがあるんだけど、おれ十段戦決勝8回やってて、5位敗退したのは、その1回だけなのよ。だから、意外と嫌な予感はあったよ・・でも2連勝スタートできたから、もう5位敗退はないなと思ったよね。」
「なるほど。では、応援されていたファンに向けてお願いします」
「なんかねこの世界に入って、自分でも改めて気づくんだけど、勝った本人よりもファンの方が喜んでくれて盛り上がってくれるっていうのが、何より嬉しいよね。自分は試合終わったあとなんて『ふー勝ったー疲れたー』くらいにしか思わないもんw」
そんなもん???
「ハイ次、若手に向けてお願いします!」
「人数多いから大変だと思うんですよ。おれは1年目で十段戦決勝にいって、3年目で勝つ訳なんだけど。全体の参加人数100人もいかない時代だったから、全然時代が違うよね。今は、時間はかかるかもしれないけど、力があれば必ず上にあがってくるし、タイトル戦も色々出続ければ、チャンスは必ずやってくるから!で、優勝できるかは、もう麻雀強いか強くないの話じゃなくて、『もってるか、もってないか』でしょ!!運も大事な競技だから、無責任だけど、頑張ってくださいとしか言えないよね」
「は、はい。では、普段の対局の心構えなどを聞きたいのですが?・・」
「う~ん、特にないなあ・・・。自然体かな?勝ったら俺えらいじゃん?みたいなかんじ。どっちかというとポジティブ??」
どっちかといわなくてもポジティブである。
だんだんぐだってきたな(わたしが・・・)。
「趣味はなんすか?」
「う~ん、特にないな~・・・あっ、この歳になるとねえ、若い時は全然興味なかったんだけど、シーズンオフに海外に行くとか!!!この歳になるとねえ、元気で体動くうちに色々なところに行っておきたいって思うようになった。だって、いつ動けなくなるかわからないじゃない・・」
忍者様の流行語は「この歳になるとねえ」で決定である。
「好きな食べ物なんですか?」
「う~ん、あんまり好き嫌いはないなあ・・ただ知っての通り、辛いものは食えない。」
ぼくは辛いの大好き。
「はい。最後。好きな女性のタイプは!!?」
「う~ん、日本人すか・・・??そーいや、昔『日本人』って答えてカットされたことがあったな。今回もどーせ使えないでしょ?w」
「wとりあえず、このへんにしときましょう・お店も閉店ですし・・今日もご馳走様でした」
常に陽気なオジサマである
「原稿料出たら尚哉おごれよ!!」
「はーい!!」
どうせ、またおごってくれるんだろうな。
我々若手(私はもう完全に中堅か?)にとって高い壁であり、目標であり続けてほしいと思う。
常に面白くて、
優しくて・・・
藤崎さん上で待っていてくださいね!
表現の仕方は難しいけど、またおごってください。
 
100
 

第15期プロクイーンベスト8B卓レポート 

現プロクイーン宮内こずえに挑戦できるのはこの最後の関門を通過できた2名のみ。
1週前に行われたA卓では山脇、清水が決勝を決めている。

 

1回戦(起家から佐月→王→西嶋→魚谷)

前年度準優勝の西嶋ゆかり、現マスターズの佐月麻理子、意外にもプロクイーンは決勝経験すらない魚谷侑未。
実績の伴う3者に、この中では一番の先輩である王政芳。
誰が決定戦に進むか。

 

 

A卓同様東1局から四暗刻テンパイ。アガリにはならなかったが、B卓は西嶋のリーチから1人テンパイで流局。
そして続く東2局1本場

三万四万五万八万八万三索四索五索四筒五筒七筒八筒九筒  リーチ  ツモ三筒  ドラ一筒  裏三索

西嶋跳満のツモアガり。

高田同様、西嶋がリードしていく展開になるかと思われたが、ここから少しずつ点棒が減っていく。
そして終わってみれば、1回戦のトップは佐月。
積極的に仕掛けていきラス牌を引きアガリ。

三筒四筒五筒六筒七筒八筒八筒  加カン西西西西  加カン一筒 上向き一筒 上向き一筒 上向き一筒 上向き  ツモ五筒  ドラ一索七万一筒

ホンイツドラ4の跳満。

 

 

1回戦結果
佐月+30.1P 魚谷+17.6P 西嶋▲8.2P 王▲39.5P(▲30P)ペナルティ

 

2回戦(起家から魚谷→西嶋→佐月→王)
遅刻ペナルティのついた王は厳しいラススタート。ここで4着になってしまうと決定戦への道は険しくなる。

 

 

2回戦は小場で進み、東4局時ではトップ目であったが終わってみれば競り負け。

2回戦結果
西嶋+28.5P 魚谷+10.9P 王▲5.8P 佐月▲29.7P
トータル
魚谷+28.5P 西嶋+15.4P 佐月+0.4P 王▲45.3P(▲30P)

 

3回戦(起家から西嶋→魚谷→佐月→王)

上位3名のうち誰が抜け出すか。この3回戦はわずか45分で終わった。
魚谷が仕掛けていき局を捌いて行くなか、先制パンチを決めたのは佐月。

 

 

リーチツモ三暗刻。

そしてこの表情。一歩抜け出し南入へ。

 

 

しかしこの人が黙っていない。
わずか3巡目に3面張リーチ。そして5巡目に跳満ツモ決着。

 

 

三万四万五万七万七万一索二索三索三筒四筒五筒六筒七筒  リーチ  ツモ五筒  ドラ七筒  裏五筒

魚谷は3回戦を終えて大きく抜け出し、決定戦進出に当確ランプ。

 

 

3回戦結果
魚谷+33.1P 佐月+3.5P 西嶋▲10.1P 王▲26.1P
トータル
魚谷+61.6P 西嶋+5.3P 佐月+3.5P 王▲71.4P(▲30P)

 

最終戦(起家から王→佐月→西嶋→魚谷)
魚谷は2人に逆転される可能性はかなり低いので(持ち点0点で佐月、西嶋ともに4万点以上でもまだ足りない)
ほぼ確定。競っている2者は完全着順勝負。そしてこの勝負はオーラスまでもつれ続けた。
オーラスは魚谷が親ということもあり1局勝負。
西家佐月33,100点 北家西嶋33,800点。

南4局東家魚谷 ドラ五筒

佐月配牌
三万四万七万九万一索一索五索六索七索九索五筒八筒白  ツモ八索  打八筒

西嶋配牌
六万六万七万三索三索三索六索八索一筒四筒九筒西北  ツモ北  打一筒

配牌は佐月、しかし西嶋は佐月の下家という利点がある。そして第一ツモが自風の北
鳴けるかどうかがポイントに。

魚谷、王の捨て牌に中張牌がずらりと並んだ5巡目西嶋は北を諦めタンヤオ移行。
そして6巡目早くもテンパイ。

七万七万三索三索三索六索八索二筒三筒四筒  ポン六万 上向き六万 上向き六万 上向き

待ちの七索はこの時山に2枚。
遅れること3巡後佐月テンパイ。

二万三万四万七万九万一索一索五索六索七索七索八索九索  リーチ

これで2人の点差は1,700点差。西嶋はノーテンに出来ない。
佐月の八万はこの時3枚。
まず西嶋の七索が魚谷に流れ、八万が王に流れた。そして王の手牌が詰まる。

 

 

四筒が一番通りやすいが、八万が重なり六万がポンされていて一瞬八万に手が掛かるが、

 

 

ここは四筒切りとした。
このあと西嶋は四索を持ってきて打八索、待ちはカン五索に変化。
しかし五索は魚谷に流れアガリ牌は純カラに。
そして王にさらに試練。

 

 

ソーズが打てないとするならば六万ポン、そして九万3枚見えの八万か、トイツの南になりそうなところ。
八万なら佐月への放銃。王今日一番の長考が入る。そして南を河に置いた。流局。

 

 

最終戦結果
西嶋+20.3P 佐月+8.6P 王▲8.3P 魚谷▲21.6P
トータル
魚谷+40.0P 西嶋+25.6P 佐月+12.1P 王▲119.7P

1位通過 魚谷侑未
2位通過 西嶋ゆかり

プロクイーン決定戦 レポート/第15期プロクイーンベスト8B卓レポート 

現プロクイーン宮内こずえに挑戦できるのはこの最後の関門を通過できた2名のみ。
1週前に行われたA卓では山脇、清水が決勝を決めている。
 
1回戦(起家から佐月→王→西嶋→魚谷)
前年度準優勝の西嶋ゆかり、現マスターズの佐月麻理子、意外にもプロクイーンは決勝経験すらない魚谷侑未。
実績の伴う3者に、この中では一番の先輩である王政芳。
誰が決定戦に進むか。
 

 
A卓同様東1局から四暗刻テンパイ。アガリにはならなかったが、B卓は西嶋のリーチから1人テンパイで流局。
そして続く東2局1本場
三万四万五万八万八万三索四索五索四筒五筒七筒八筒九筒  リーチ  ツモ三筒  ドラ一筒  裏三索
西嶋跳満のツモアガり。
高田同様、西嶋がリードしていく展開になるかと思われたが、ここから少しずつ点棒が減っていく。
そして終わってみれば、1回戦のトップは佐月。
積極的に仕掛けていきラス牌を引きアガリ。
三筒四筒五筒六筒七筒八筒八筒  加カン西西西西  加カン一筒 上向き一筒 上向き一筒 上向き一筒 上向き  ツモ五筒  ドラ一索七万一筒
ホンイツドラ4の跳満。
 

 
1回戦結果
佐月+30.1P 魚谷+17.6P 西嶋▲8.2P 王▲39.5P(▲30P)ペナルティ

 
2回戦(起家から魚谷→西嶋→佐月→王)
遅刻ペナルティのついた王は厳しいラススタート。ここで4着になってしまうと決定戦への道は険しくなる。
 

 
2回戦は小場で進み、東4局時ではトップ目であったが終わってみれば競り負け。
2回戦結果
西嶋+28.5P 魚谷+10.9P 王▲5.8P 佐月▲29.7P
トータル
魚谷+28.5P 西嶋+15.4P 佐月+0.4P 王▲45.3P(▲30P)
 
3回戦(起家から西嶋→魚谷→佐月→王)
上位3名のうち誰が抜け出すか。この3回戦はわずか45分で終わった。
魚谷が仕掛けていき局を捌いて行くなか、先制パンチを決めたのは佐月。
 

 
リーチツモ三暗刻。
そしてこの表情。一歩抜け出し南入へ。
 

 
しかしこの人が黙っていない。
わずか3巡目に3面張リーチ。そして5巡目に跳満ツモ決着。
 

 
三万四万五万七万七万一索二索三索三筒四筒五筒六筒七筒  リーチ  ツモ五筒  ドラ七筒  裏五筒
魚谷は3回戦を終えて大きく抜け出し、決定戦進出に当確ランプ。
 

 
3回戦結果
魚谷+33.1P 佐月+3.5P 西嶋▲10.1P 王▲26.1P
トータル
魚谷+61.6P 西嶋+5.3P 佐月+3.5P 王▲71.4P(▲30P)
 
最終戦(起家から王→佐月→西嶋→魚谷)
魚谷は2人に逆転される可能性はかなり低いので(持ち点0点で佐月、西嶋ともに4万点以上でもまだ足りない)
ほぼ確定。競っている2者は完全着順勝負。そしてこの勝負はオーラスまでもつれ続けた。
オーラスは魚谷が親ということもあり1局勝負。
西家佐月33,100点 北家西嶋33,800点。
南4局東家魚谷 ドラ五筒
佐月配牌
三万四万七万九万一索一索五索六索七索九索五筒八筒白  ツモ八索  打八筒
西嶋配牌
六万六万七万三索三索三索六索八索一筒四筒九筒西北  ツモ北  打一筒
配牌は佐月、しかし西嶋は佐月の下家という利点がある。そして第一ツモが自風の北
鳴けるかどうかがポイントに。
魚谷、王の捨て牌に中張牌がずらりと並んだ5巡目西嶋は北を諦めタンヤオ移行。
そして6巡目早くもテンパイ。
七万七万三索三索三索六索八索二筒三筒四筒  ポン六万 上向き六万 上向き六万 上向き
待ちの七索はこの時山に2枚。
遅れること3巡後佐月テンパイ。
二万三万四万七万九万一索一索五索六索七索七索八索九索  リーチ
これで2人の点差は1,700点差。西嶋はノーテンに出来ない。
佐月の八万はこの時3枚。
まず西嶋の七索が魚谷に流れ、八万が王に流れた。そして王の手牌が詰まる。
 

 
四筒が一番通りやすいが、八万が重なり六万がポンされていて一瞬八万に手が掛かるが、
 

 
ここは四筒切りとした。
このあと西嶋は四索を持ってきて打八索、待ちはカン五索に変化。
しかし五索は魚谷に流れアガリ牌は純カラに。
そして王にさらに試練。
 

 
ソーズが打てないとするならば六万ポン、そして九万3枚見えの八万か、トイツの南になりそうなところ。
八万なら佐月への放銃。王今日一番の長考が入る。そして南を河に置いた。流局。
 

 
最終戦結果
西嶋+20.3P 佐月+8.6P 王▲8.3P 魚谷▲21.6P
トータル
魚谷+40.0P 西嶋+25.6P 佐月+12.1P 王▲119.7P

1位通過 魚谷侑未
2位通過 西嶋ゆかり

「~未だ道遥かなり~」 前原 雄大

1981年の冬の頃だった。
私達研修生に当時の教育担当の森山茂和さんは問うた。
「強さとはどういうことか解りますか?」
皆、黙っていた。
「ここ一番の勝負所で、千点が必要な時に千点がアガれる打ち手だと思います」
私はそう答えた。
「それも、あるね。」
「たとえばドラをポンされている局面でペン③でリーチを打ってツモアガる、そんな打ち手は強いと思う」
「特に、自分が鳴かせてしまった場合はね」
36年前のことだが鮮明に森山茂和さんのその言葉は覚えている。

第33期鳳凰位決定戦が決まってから、相手の研究や稽古もしたが、20年ほど前の鳳凰位決定戦の牌譜を読み耽った。
相手よりも自分を知るためである。
今よりも荒削りで未熟な部分が目立った。
ただ、今よりも麻雀的に純粋だった。
押すべき所はキチンと押していた。
退くべき局面ではほとんど手組をしていなかった。
単独2飜役に拘っていたようにも映った。
良い部分、悪い部分全てを見直したが感想としては、瑞々しいものに映った。
こういう麻雀はもう打てないな__。
正直な思いだった。

そして、今期を迎えるに当たり幾つかの決め事を自分に課した。
仕掛けは2フーロまでとする。親番に必要以上に固執しない。
基本的に何か決め事を作ることは善いとは考えていない。
そのことに捉われるあまり、麻雀がシステマテックな方向になってしまうからである。
フォームに関しても同様で、あまり、そのことに捉われるのはその人の麻雀の伸びを失うことになりかねないと考えている。
勿論、ある程度のフォームの土台だったり、軸を作ることは大切である。

20年前と変わらない部分があるとしたら、行くべき局面は何処までも押すことと、難しいと感じた局面は自分もアガリに向かわない事と、誰にもアガらせないように努めることだけである。
至ってシンプルである。
2日目に関しては5,6,7回戦のことはここでは記さない。
3連勝したのだが、誰が打っても、とまでは言わないがある程度の力を持った打ち手であれば、結果は3連勝となるからである。
勝ち牌譜に傷は無い__。
昔から言われた言葉であるが、要はツイていたのである。
展開が良かっただけのことである。
きっかけとなった一連の局だけは記す。

5回戦東4局 親番古川

 

100

 

親番の古川孝次さんのこの手牌に7巡目に放銃した時は嫌なものを感じたが、次局

 

100

 

この配牌が上手く育った。

 

100

 

安目とは言えこのツモアガリはかなりの感触だった。
そして迎えた親番南1局

 

100

 

勝又健志さんからのアガリで今日は悪くはない、そう感じたのである。
感じた、と記したが、このことは感覚の問題である。
勝又健志さんがドラを打ち出したリーチである以上高打点を伴った手であることは覚悟していた。
まさか、ツモり四暗刻とは思っていなかったが、牌の寄り方に好感触を感じたのである。
この後は局面に手を合わせながら打っていただけのことである。
手牌の伸びを感じた時は攻め、相手から異質な牌が打ち出された時はオリに向かった。
速い時は2巡目からオリに向かうことも少なくなかった。

問題なのは8回戦のオーラスである。
南4局1本場7巡目

 

100

 

私は少し時間をかけて打西としているが、河が完全に縦なのである。
その事と下家の近藤久晴さんの煮詰まり具合をかなり意識していた。
対局中は今局は近藤さんしか観ていなかった。
今思っても、7巡目は打三筒とすべき所であったと思う。
三筒続けて打四筒そうすべきだったと。
何しろ受け牌がないのである。
何故、そこまで近藤さんを意識するのか!
それは、8回戦に入った頃から手牌の伸びに翳りを感じていたこと、今局に至るまでの過程が悪すぎたからである。
私が近藤さんに対する浮上のきっかけを与えてしまったからである。

 

~理と感覚の狭間~

 

南2局

 

100

 

理から考えればこの放銃は自然とも言える。
ただ、私は最初のテンパイ形一筒六索のシャンポンでリーチを打とうとしていた。
解説のヒロ柴田さんが言っている。

「まさか、追いかけガラリーを打つわけではないでしょうね」

実は考えていたのである。
仮に打っていたとしても近藤さんが三索をツモったかもしれないし、私の三索の放銃で終わったかもしれない。
先のことは解らない。

近藤さんは私のダブリーに終局間際放銃している。
これはエラーである。
ならば、近藤さんの親番のリーチに最初のテンパイで追いかけるのも悪くはない。

20年前の鳳凰位決定戦では多少、局面は違えど、打っている。
荒削りと記したのはこういう部分である。
理から考えればこういったリーチは在り得ない。
ただ、結果として、浮上のきっかけを与えてしまったのは私である。
麻雀は難しい__。

尚且つ、近藤さんは、南3局古川孝次さんの親番の先行リーチにメンホンで打ち勝っている。
このことは大きい。
勝又健志さんの1本場の今局である。
これまでの下地、過程があっての今局である。

 

100

 

西は思いあがりの一打である。
三筒四筒と構えればいくらでもアガリはあった。
理だけで考えるならば14巡目の二筒は打ち過ぎである。
ここが辞め時である。
ただ、感覚は行けと言っている。

36年前、私は言った。

「千点が必要な勝負所で千点がアガレる打ち手が強いと思います。」

森山茂和現会長が言っていた勝負所でペン三筒をツモれる打ち手。
局面は違えど本質の所では同じように思える。

なかなに難しい課題である。
何処まで行っても永遠の課題に思えてならない。
それでも、一生を懸けて取り組むべきモノなのだと考える。

いずれにしても、未だ道、遥かなり。
そういうことなのだろう__。

第124回『尖牌』 沢崎 誠

早いもので今回5回目の上級講座となりました。元々は5回連載予定でした。書いていると楽しいのですが・・僕は人の戦術とかその類の物の知識は全く有りません。
誰かが書いたり言ったりしていて皆さんが知っている事を書いているのかな?と思う事も有ります。
書いている事は僕にとっては普通の事なので・・これを書いていて良いのかな?と時々考えてしまいます。たくさんの方が知っている事を書いてしまったらごめんなさいね。

いきなり問題です。余計な条件は付けません。
何切りでしょうか?

問1

三万七万八万九万四索八索八索八索二筒七筒八筒西西  ツモ六筒  ドラ西

A 二筒
B 三万
C 四索
D その他

 

 

日本シリーズ第3戦(11~15回戦)が行われました。一次予選全21回戦、1人あたり均等に6回戦を打ちます。
我がプロ連盟の攻め達磨・・佐々木寿人プロは11・14回戦に参戦でした。この11回戦は寿人の4回戦目、14人中8名勝ち上がりですから・・
今日の2戦でプラスの世界には戻しておきたいところです。
その11戦のオーラスが上の画像です。
この11戦は僕の解説でした。テンパイの瞬間、「リーチ!」と思いました。
選択はヤミテンでした。
僕のコメントは「賢いんじゃない?絶対リーチだと思った!! ・・。」
そのように話をしました。
対局後のコメントを求められて・・僕ならリーチをしたと話しています。

南4局北家 ドラ六筒

配牌 七万八万二索四索二筒四筒五筒六筒八筒八筒九筒東東
ツモ 一筒四索七筒六万三筒
捨て 二索四索八筒四索
最終形 六万七万八万一筒二筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒東東  ツモ三筒

 

結果的にこの局はツモアガリとなりました。
コメントはこの結果の後ですから・・何とでも言えますよね。

でも・・
僕が寿人プロの予選の麻雀状況なら100%リーチを打ちます。
後が無い・・絶対引かない親の追いかけリーチの放銃からラスを引いたり、リーチ棒の千点を出したおかげで3着落ちしても全く悔いは無いと思います。
それ以前に・・来る人がいるのだからアガリになると前向きに考えます。

ガラクタ総帥曰く・・点棒ある人が強い!!
同感です!!
リーチをして親がオリての1人テンパイからの2着も考えられますが・・そこを考えるのは攻め達磨の寿人プロには似合いません。
その辺りは小さい麻雀チームにお任せで良いのでしょう。

対局後の会話 A変なおじさん(僕) B寿人 C総帥
A「お疲れ寿人、最後リーチだろ!?」
B「・・             」
A「あれリーチしてアガリなら・・次(第14回戦)もトップだろ!?」
B「そうですね・・。       」
そこにC氏の到着。
A「あれは・・リーチだよね!?  」
C「三筒引いてもリーチしないかな!?」
という事は・・どちらもリーチが無いと言う事か??
部屋を出て・・ドアプレートを見る。
チーム小っちゃい!! の小部屋では無いらしい??

A「寿人・・2と3は違うよ」
そう話して別れたのですが・・。何でそんな話になったのか??
自分でも頭悪いな!と思います。

2と3はどう違うのか?

〇 六万七万八万一筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒東東

〇 六万七万八万一筒二筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒東東

上は二筒待ち、下は三筒待ち。
上は四筒七筒を引けば待ちは変わりますが、そういう話をしているのではありません。
単純に2と3の数牌の違いを・・と言うか
その時に思い浮かんだ数牌のお話をしたいと思います。
ちなみに前局はリーチをして、3フーロに放銃となっていました。
それを考えればヤミテンも一理あるのでしょう。
チームガラクタ・・ちょっと繊細なのかも!?

数牌の能力を考えます。
123456789
数牌の中心は何ですか?
5 ・・。
数字の1~9の中心は5に違いありません。
それでは・・麻雀ゲームの軸となる中心と思う数牌は何ですか?
考えた事ありますか?

そこで個々の数牌の個性について考えたいと思います。
以下の表は個々の数牌にツモによるターツの完成形と両面ターツの数を左側に・・右側にはその数牌が一般的に多いと思われる両面形で放銃する待ちと数を表にしました。

 

 

左側はターツを作る構成力を考えます。
一筒九筒はターツになる牌を引いてもペンチャン・カンチャンになります。
二筒八筒も同様ですが・・1つ両面待ちがありますね。
三筒七筒は2つ両面待ちがありターツ数も同じで能力は全く互角です。
メンツを作るという攻撃力は一筒九筒の内、三筒七筒が秀でているのはご覧の通りです。
 
次に守備力を考えます。
一筒三筒七筒九筒は両面形で捕らえられるのは1種類です。
四筒六筒は2種類有りますね。四筒五筒六筒の牌は一筒二筒三筒七筒八筒九筒に比べて両面マチならば倍の危険度があります。いつも対戦者が両面待ちとは限りませんが・・使える数牌の特性があるようです。
三筒七筒攻めのターツを作る可能性・・放銃形の危険度を考えると数牌の中心は五筒なのでしょうが、ターツ作りの軸牌となる数牌は三筒七筒の内で三筒七筒が特に便利と考えます。
三筒七筒この数牌を尖牌と呼びます」と数年前に前原鳳凰位に教えられました。
この尖牌、対局の序盤ではターツ作りと言う面では二筒八筒より手牌に残す事が多いと思います。

問1の解答 あなたの答えはAでしたか?
そうでしょう!?
違う?BCDを選んだあなた、あなたのラッキー牌という事でしょうか?
ラッキー牌も大切です。

先にあげた

〇 六万七万八万一筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒東東

〇 六万七万八万一筒二筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒東東

この形ですが・・二筒待ち・三筒待ちでは特に条件が無ければ
アガリやすいのは二筒待ち・・ヤミテン
出難い三筒待ちは・・リーチの方が少し分が良いと考えます。

問2

三万七万八万九万四索八索八索八索三筒七筒八筒西西  ツモ六筒  ドラ西

A 三筒
B 三万
C 四索
D その他

問1と似ていますね。二筒三筒を入れ替えた形です。
これは危険度を考えての問題です。
アガリのターツを作るには三筒三万四索は同じ能力ですが・・
守備を考えれば両面待ち2つある四索が防御的に落ちると考えます。

状況によって打牌選択が変わるのは当然の事ですが・・
ここは危険度の高い四索切りがベストと判断します。

 

 

A1リーグ第7節C卓

配牌 一万三万四万四万五万八万四索七索一筒二筒三筒東東
ツモ 八万三索六万七万
捨て 一万八万七索四万
最終形 三万四万五万六万七万八万三索四索一筒二筒三筒東東  ロン五索

 

ドラは八索七索はドラ表示牌ですが・・それと関係無しにしても七索をターツ作りの軸と考えます。先々の危険度を考えれば雀頭は東にしておくと安全度があがりそうです。この手の基本はピンフで良いのでしょうから八万を1牌外して七万六索八索他マンズの好形引きを期待します。
九万引きなら八万九万と落としていきます。最後の最後まで三索七索の尖牌に付けるつもりでの基本の闘牌を考えます。
いつも牌姿のようなツモなら苦労しませんね。でももう少し苦労しないと麻雀は楽しくないかな?

尖牌を大切にするべし!!

上級/第124回『尖牌』 沢崎 誠

早いもので今回5回目の上級講座となりました。元々は5回連載予定でした。書いていると楽しいのですが・・僕は人の戦術とかその類の物の知識は全く有りません。
誰かが書いたり言ったりしていて皆さんが知っている事を書いているのかな?と思う事も有ります。
書いている事は僕にとっては普通の事なので・・これを書いていて良いのかな?と時々考えてしまいます。たくさんの方が知っている事を書いてしまったらごめんなさいね。
いきなり問題です。余計な条件は付けません。
何切りでしょうか?
問1
三万七万八万九万四索八索八索八索二筒七筒八筒西西  ツモ六筒  ドラ西
A 二筒
B 三万
C 四索
D その他
 

 
日本シリーズ第3戦(11~15回戦)が行われました。一次予選全21回戦、1人あたり均等に6回戦を打ちます。
我がプロ連盟の攻め達磨・・佐々木寿人プロは11・14回戦に参戦でした。この11回戦は寿人の4回戦目、14人中8名勝ち上がりですから・・
今日の2戦でプラスの世界には戻しておきたいところです。
その11戦のオーラスが上の画像です。
この11戦は僕の解説でした。テンパイの瞬間、「リーチ!」と思いました。
選択はヤミテンでした。
僕のコメントは「賢いんじゃない?絶対リーチだと思った!! ・・。」
そのように話をしました。
対局後のコメントを求められて・・僕ならリーチをしたと話しています。
南4局北家 ドラ六筒

配牌 七万八万二索四索二筒四筒五筒六筒八筒八筒九筒東東
ツモ 一筒四索七筒六万三筒
捨て 二索四索八筒四索
最終形 六万七万八万一筒二筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒東東  ツモ三筒

 
結果的にこの局はツモアガリとなりました。
コメントはこの結果の後ですから・・何とでも言えますよね。
でも・・
僕が寿人プロの予選の麻雀状況なら100%リーチを打ちます。
後が無い・・絶対引かない親の追いかけリーチの放銃からラスを引いたり、リーチ棒の千点を出したおかげで3着落ちしても全く悔いは無いと思います。
それ以前に・・来る人がいるのだからアガリになると前向きに考えます。
ガラクタ総帥曰く・・点棒ある人が強い!!
同感です!!
リーチをして親がオリての1人テンパイからの2着も考えられますが・・そこを考えるのは攻め達磨の寿人プロには似合いません。
その辺りは小さい麻雀チームにお任せで良いのでしょう。
対局後の会話 A変なおじさん(僕) B寿人 C総帥
A「お疲れ寿人、最後リーチだろ!?」
B「・・             」
A「あれリーチしてアガリなら・・次(第14回戦)もトップだろ!?」
B「そうですね・・。       」
そこにC氏の到着。
A「あれは・・リーチだよね!?  」
C「三筒引いてもリーチしないかな!?」
という事は・・どちらもリーチが無いと言う事か??
部屋を出て・・ドアプレートを見る。
チーム小っちゃい!! の小部屋では無いらしい??
A「寿人・・2と3は違うよ」
そう話して別れたのですが・・。何でそんな話になったのか??
自分でも頭悪いな!と思います。
2と3はどう違うのか?
〇 六万七万八万一筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒東東
〇 六万七万八万一筒二筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒東東
上は二筒待ち、下は三筒待ち。
上は四筒七筒を引けば待ちは変わりますが、そういう話をしているのではありません。
単純に2と3の数牌の違いを・・と言うか
その時に思い浮かんだ数牌のお話をしたいと思います。
ちなみに前局はリーチをして、3フーロに放銃となっていました。
それを考えればヤミテンも一理あるのでしょう。
チームガラクタ・・ちょっと繊細なのかも!?
数牌の能力を考えます。
123456789
数牌の中心は何ですか?
5 ・・。
数字の1~9の中心は5に違いありません。
それでは・・麻雀ゲームの軸となる中心と思う数牌は何ですか?
考えた事ありますか?
そこで個々の数牌の個性について考えたいと思います。
以下の表は個々の数牌にツモによるターツの完成形と両面ターツの数を左側に・・右側にはその数牌が一般的に多いと思われる両面形で放銃する待ちと数を表にしました。
 

 
左側はターツを作る構成力を考えます。
一筒九筒はターツになる牌を引いてもペンチャン・カンチャンになります。
二筒八筒も同様ですが・・1つ両面待ちがありますね。
三筒七筒は2つ両面待ちがありターツ数も同じで能力は全く互角です。
メンツを作るという攻撃力は一筒九筒の内、三筒七筒が秀でているのはご覧の通りです。
 
次に守備力を考えます。
一筒三筒七筒九筒は両面形で捕らえられるのは1種類です。
四筒六筒は2種類有りますね。四筒五筒六筒の牌は一筒二筒三筒七筒八筒九筒に比べて両面マチならば倍の危険度があります。いつも対戦者が両面待ちとは限りませんが・・使える数牌の特性があるようです。
三筒七筒攻めのターツを作る可能性・・放銃形の危険度を考えると数牌の中心は五筒なのでしょうが、ターツ作りの軸牌となる数牌は三筒七筒の内で三筒七筒が特に便利と考えます。
三筒七筒この数牌を尖牌と呼びます」と数年前に前原鳳凰位に教えられました。
この尖牌、対局の序盤ではターツ作りと言う面では二筒八筒より手牌に残す事が多いと思います。
問1の解答 あなたの答えはAでしたか?
そうでしょう!?
違う?BCDを選んだあなた、あなたのラッキー牌という事でしょうか?
ラッキー牌も大切です。
先にあげた
〇 六万七万八万一筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒東東
〇 六万七万八万一筒二筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒東東
この形ですが・・二筒待ち・三筒待ちでは特に条件が無ければ
アガリやすいのは二筒待ち・・ヤミテン
出難い三筒待ちは・・リーチの方が少し分が良いと考えます。
問2
三万七万八万九万四索八索八索八索三筒七筒八筒西西  ツモ六筒  ドラ西
A 三筒
B 三万
C 四索
D その他
問1と似ていますね。二筒三筒を入れ替えた形です。
これは危険度を考えての問題です。
アガリのターツを作るには三筒三万四索は同じ能力ですが・・
守備を考えれば両面待ち2つある四索が防御的に落ちると考えます。
状況によって打牌選択が変わるのは当然の事ですが・・
ここは危険度の高い四索切りがベストと判断します。
 

 
A1リーグ第7節C卓

配牌 一万三万四万四万五万八万四索七索一筒二筒三筒東東
ツモ 八万三索六万七万
捨て 一万八万七索四万
最終形 三万四万五万六万七万八万三索四索一筒二筒三筒東東  ロン五索

 
ドラは八索七索はドラ表示牌ですが・・それと関係無しにしても七索をターツ作りの軸と考えます。先々の危険度を考えれば雀頭は東にしておくと安全度があがりそうです。この手の基本はピンフで良いのでしょうから八万を1牌外して七万六索八索他マンズの好形引きを期待します。
九万引きなら八万九万と落としていきます。最後の最後まで三索七索の尖牌に付けるつもりでの基本の闘牌を考えます。
いつも牌姿のようなツモなら苦労しませんね。でももう少し苦労しないと麻雀は楽しくないかな?
尖牌を大切にするべし!!

第22期特別昇級リーグ 決勝レポート 奈良 圭純

出場条件・参加資格
4大タイトル出場、40歳未満、プロリーグ、タイトル戦成績優秀者
昇級条件
リーグ戦で欠場、休場がなく、プラスの成績を収める事。
優勝・B2昇級
準優勝・C1昇級
3位・C2昇級

今期この特別昇級リーグに参加したのは12名。
7節終了時での成績上位4名で決勝4回戦を行う。

 

藤井崇勝
D3リーグ 25歳 O型 32期
落ち着いて麻雀が打てるように頑張ります。

 

上田直樹
C3リーグ 33歳 A型 32期前期
いつも通りやります!

 

平野良栄
D1リーグ 39歳と11ヶ月 A型 30期後期
本当に最後のチャンスなので、全力を尽くします。

 

中村慎吾
C1リーグ 32歳 A型 27期
優勝しか意味がないので、ポイントは厳しいですが叩きに行きます!

7節終了時点でのポイントが、
藤井+152.3P
上田+96.0P
平野+75.4P
中村+37.7P

中村は優勝しか昇級がないため、点差を考えると戦い方が難しいところ。
藤井、上田、平野の3者はもちろん優勝を狙ってくるであろうが、ポイント状況によっては、2位狙い、3位狙いに切り替えてくることが予想される。

 

1回戦 起家から 上田・平野・中村・藤井

東1局は中村が上田の仕掛けの対応し、平野からピンフで1,000点のアガリ。

東2局 ドラ八万

藤井が3巡目でこの牌姿。

七万八万一筒二筒二筒六筒七筒八筒白白発中中

3巡目に上田から発が切られた次巡、藤井のツモが発、打七万とし一気にホンイツへ。
6、8巡目に中発と鳴け、高め大三元のテンパイ。

二筒二筒六筒七筒八筒白白  ポン発発発  ポン中中中

すぐに二筒をツモり、3,000・6,000。
安めながらも最高クラスのスタート。

東3局 ドラ七筒

平野が3巡目リーチ。藤井の2巡目捨て牌に発

二万三万四万二索三索四索四索五索六索七筒八筒九筒発

数巡後にツモり、1,000・2,000。

南1局 ドラ六万

今度は中村が4巡目に、七対子ドラ2の南単騎でリーチ。藤井の1巡目捨て牌に南
結果は流局。自分の素点が大事なのはもちろんだが、優勝には藤井の点棒を削ることも重要で、2者共に藤井の捨て牌に待ちを合わせてきている。

南2局
中村

四万五万一索一索二索三索四索三筒四筒五筒七筒八筒九筒  ツモ五索

中村がピンフのみのテンパイから高め三色の牌と振り替わりリーチ。
上田も3フーロでテンパイ、平野も追いかけリーチを打つが、中村が2,000・4,000。

南3局 ドラ発

好感触のアガリで親を持ってきた中村。
5巡目にポンテンに取れる南が出るがスルー。
すぐに自身で暗刻にし、高め6,000オールのリーチ。

八万八万八万三筒四筒五筒七筒七筒南南南白白

上田も仕掛けて応戦。

四万五万六万七万八万九万二索三索発発  チー三万 左向き一万 上向き二万 上向き

この仕掛けで、中村にはわからなかったことだが、アガリ牌の七筒が流れる。
上田も危険牌を掴み、中村の1人テンパイで流局。

南4局 ドラ四筒

藤井 29,700
上田 26,100
平野 25,600
中村 38,600

中村以外の3者は浮きまですぐの点棒状況だけに、アガリが欲しい。

藤井手牌

五万七万八万九万一索三索五索六索七索七索九索九索九索四筒

捨て牌

藤井 一筒 上向き西五万 上向き八筒 上向き
上田 二万 上向き九万 上向き九筒 上向き二万 上向き
平野 九万 上向き九万 上向き九筒 上向き二筒 上向き
中村 一万 上向き二万 上向き六万 上向き七万 上向き

場況は圧倒的にマンズが良さそうに見える。
藤井の選択はドラの四筒
これが上手くいき、1,300オールのアガリで点棒を原点まで戻す。
次局は中村が捌き、トップを確定させて終局。

1回戦成績
中村+12.6P 藤井+7.9P 平野▲7.2P 上田▲13.3P

1回戦終了時トータル
藤井+160.2P 上田+82.7P 平野+68.2P 中村+50.3P

 

 

2回戦 起家から 中村・上田・藤井・平野

東2局 ドラ五万

上田と藤井の手がぶつかる。
藤井が早々に二つ仕掛けてのテンパイ。
藤井

一索一索五索五索五索東東  ポン発発発  ポン一万 上向き一万 上向き一万 上向き

上田は1シャンテンまでは速かったものの、なかなかテンパイが入らず苦しかったが、終盤に藤井から七筒が鳴けテンパイ。

上田

五万五万五万七万七万七万二索二索五筒六筒  ポン七筒 上向き七筒 上向き七筒 上向き

中村、平野はオリ気配があり、藤井からはドラが見えてなかっただけに、オリる選択肢もあったかと思うが、藤井はリードのあるうちに勝負。
七万の大明カン後、七筒も勝負し、12,000の放銃。

東3局 ドラ四索

平野がドラこそないものの、高め三色のリーチ。

平野

一万二万三万五万六万三索三索五索六索七索五筒六筒七筒  リーチ

藤井も連荘狙いで仕掛けを入れるが、これが裏目になり、平野が2,000・4,000。

南3局 ドラ南

藤井が初打にドラを切ると、2巡目もドラの南をツモ切り。
すぐにリーチを打つが、中村、上田に押し切られ、3人テンパイでの流局。
藤井はまだ十分にリードがあるのだが、12,000の放銃から精神状態が不安定になり、迷いや焦りが出てきているように見える。

中村は大きなアガリこそないのだが要所でのアガリが続き、オーラスもヤミテンのピンフドラ1をアガリ、連続トップ。
藤井が大きなラスをとったためまだポイント差があるが、他3者にとっては嬉しい並びとなった。

2回戦成績
中村+20.4P 上田+16.2P 平野▲8.2P 藤井▲28.4P

2回戦終了時トータル
藤井+131.8P 上田+98.9P 中村+70.7P 平野+60.0P

 

 

3回戦 起家から 上田・中村・藤井・平野

東1局は藤井が400・700。
東2局は上田が藤井から1000点のアガリ。

東3局 ドラ二筒

平野

三万五万二索三索四索四索五索二筒二筒三筒四筒七筒七筒  ツモ六索

理想形はドラを2枚使ったタンピンイーペーコーや、234の三色だが、平野は即リーチ。
場況はマンズがかなり安く、四万がリーチの時点で山に4枚残り。
これが好判断となり、ソウズのホンイツをテンパイしていた中村が四万を掴み、平野が5,200のアガリ。

東4局 ドラ七万

藤井が先制リーチ。

三万四万五万七万八万九万一索二索三索四筒四筒五筒六筒

平野がすぐに追いつき、追いかけリーチ。

四万五万六万四索五索六索六索六索二筒三筒三筒四筒四筒  リーチ

上田がマンズのホンイツで仕掛け返しテンパイを入れるが、平野が掴んでいた七筒を喰い下げてオリ。
対局者にはわからなかったことだが、こうなるとチャンスは平野に。
藤井が五筒を掴み、平野が5,800のアガリ。

藤井がヤミテンを選択していればおそらく、上田か中村からすぐに2,000点のアガリで終局していたように思う。
一発裏ドラのない公式ルールにおいて、子方でのピンフドラ1の手をリーチするかしないかは難しいところではある。ツモアガリした時の5,200点は魅力的であるし、相手の手牌進行を遅らせるなどのメリットもあるが、リーチを掛けていなければ出アガリできていたであろう牌が止められるなど、デメリットも小さくない。

特に、今局はトータルラス目の平野の親であり、点数状況的に、ある程度はまっすぐ攻めてくることが予想できる。決して、リーチを掛けることが悪いわけではないが、点数状況や場況、心理状況等を考慮した場合、ヤミテンの方が得策だったように思う。

藤井がこのまま沈むと最終戦、優勝者がわからなくなる点棒状況ではあったが、次局、藤井に勝負手が入る。

5巡目

一万三万四万四万五万七万五索六索一筒二筒三筒七筒八筒  ツモ六筒  ドラ四万

一万七万の選択が難しかったが、次巡のツモが四万
すぐにこれに飛び込んだのが中村。 ピンフドラ3の7,700で、手痛い放銃となった。

南1局
上田がタンヤオドラ1の1,000オール、続く1本場はリーチツモの1,000は1,100オールと連続のツモアガリ。ここから南場は上田の独壇場。

南1局 2本場

五万六万七万八万八万三索四索五索四筒五筒六筒七筒八筒  ツモ六筒  ドラ五索

4,000は4,200オールのアガリ。

南1局 3本場

上田捨て牌 ドラ五万

九万 上向き西九筒 上向き九索 上向き一索 上向き白
南南

南はトイツ落としである。上田の手牌の見えない場所で観戦していたのだが、このリーチはタンヤオピンフ形の、形も十分なのを予想するのは難しくない。

二万三万三万四万五万五万六万七万五索五索三筒四筒五筒  ツモ四万

高めツモで6,000は6,300オール。
2局で藤井を抜き去り、突き放してしまった。

南1局 4本場

中村がタンヤオドラ2のテンパイをしていた藤井からリーチピンフ三色をアガリ、上田の親落としに成功するが、

南2局 ドラ九筒
上田リーチ

一索一索五索六索七索八索九索一筒二筒三筒発発発  リーチ  ツモ四索

1,000・2,000のツモアガリ。
南3局は6巡目にツモ七対子の800・1,600。
南4局は5巡でピンフツモドラ1の700・1,300と上田の連続のアガリ。
7万点越えのトップでトータル首位となる。

3回戦成績
上田+52.0P 平野+7.2P 中村▲27.1P 藤井▲32.1P

3回戦終了時トータル
上田+150.9P 藤井+99.7P 平野+67.2P 中村+43.6P

 

 

4回戦 起家から 藤井・平野・中村・上田
東1局 平野が1枚目の中のポンテンで藤井から1,000点のアガリ。
東2局 藤井がドラを重ね、七対子でリーチ宣言するも、テンパイ打牌が上田の1,300に捕まる。

東3局 ドラ五筒
上田

三万三万六万七万八万四索四索四索五筒五筒六筒六筒七筒

最終戦は終始、局回しに専念するかと思っていたが、上田はリーチを選択。
高めの七筒を一発でツモり、このアガリで勝ちをさらに盤石なものにした。

南2局 ドラ発
上田

一万一万一万二万三万三万四万五万六万七万六索六索六索発

発切りリーチ?三万切りのヤミテン?
上田の選択は三万切りリーチ。
結果は流局となったが、この圧倒的な攻撃力こそが上田の強み。

南4局 ドラ九索
藤井20,300 平野21,000 中村33,700 上田45,000

上田、藤井のトータル着順はほぼ変わらないが、平野、中村のトータルポイント差はわずかに2.9P平野が上。
平野は3位でも昇級権があるため、なんとかテンパイまでもちこみ1人テンパイで流局。

4回戦成績
上田+22.0P 中村+6.7P 平野▲10.0P 藤井▲18.7P

最終戦終了時
上田+172.9P 藤井+81.0P 平野+57.2P 中村+50.3P

十段戦でも活躍した上田だが、本場所の鳳凰戦ではポイントを大きくマイナスしたため、昇級権利はなくなり、C3残留。
2位の藤井はD3からC1へ、3位の平野はD1からC2へ昇級となる。