「~未知なる世界~」 吉田 直

遂に連盟の最高峰のA1リーグに辿り着いた。思い返せばここに来るまでに様々な出来事や壁に幾度となくぶつかった。何回やめようと思ったかはわからない。
その度にいつも自分に問いかけた。
本当に自分の限界まで努力したのか?
全ての時間を麻雀だけに注ぎ込んでいるのか?
答えは当然ノーだ。
仲間と飲みに行ったり遊んだり、仕事以外の時間を全然麻雀に使っていなかった。
それで辞めたいとか言っているなんて麻雀プロを馬鹿にしてるにも程がある。簡単な世界ではないとわかって戻って来たんだ。長く険しい道の先に何があるのかを見たくて。

自分の中でこんな葛藤を繰り広げた後に頭の中に流れるフレーズ。

「高ければ高い壁の方が登った時気持ちいいもんな」

そうだよなと心の中でいつも思い前に進んで来た。
これからも変わることはないだろう。

連盟に戻って来て12年という歳月は長いようで短かった気がする。
もちろんA1に来る事が最終目標ではないが、ここで戦えると思うと正直嬉しかった。
しかしその嬉しさでウキウキしていたからなのか、リーグ戦開幕の2ヶ月前に右足を脱臼骨折して全治半年と診断される。
いい事があれば嫌な事も起こるものだ。ただそこはポジティブに考え、半年も暇になったということは好きなだけ麻雀に打ち込めると思い、入院中からずっと昨年、一昨年のA1リーグを中心に動画を見ていた。

そして待ちに待った開幕戦を迎えた。対戦相手は伊藤優孝、沢崎誠、瀬戸熊直樹。
優孝さんは漢塾などで麻雀やメンタル面などを教えてもらった。とても暖かく一本ビシッと筋が通っていて、正に男の中の漢という見た目そのままだ。笑

沢崎さんは自分が強いと思う麻雀プロの中でも1、2を争うと思う。昔は沢崎さんや藤原さんが近所に住んでいて、お酒の席にお邪魔してはまだまだ未熟だった自分の麻雀話を真剣に聞いてくれた。涙
思えば連盟にまた戻って来たきっかけとなったのは藤原さんだった。一度辞めて何年か経ち、サラリーマンをやりながら仕事終わりに藤原さんがゲストに入っている雀荘に遊びに行き、麻雀の話をしながら酒を飲むという週に2、3回の憩いのひととき。とても楽しかった。飲みの席の熱い会話もそうだが、真剣に麻雀をするのがこれ程楽しいのかと久しぶりに思っていた。
そんなある時、よく一緒に麻雀を打っていた石川正明プロに「連盟に戻らないの?」と聞かれ「まだプロになる自信がないので」と答えた自分に「プロになる気があるなら絶対早い方がいいよ」と言ってくれた。
いつもストレートになんでも言ってくれる石川さんのその言葉が胸に響き、数日後にもう一度連盟の門戸を叩く決意を決めた。

そして、連盟に戻りたての頃の自分の麻雀スタイルは、当然守備型!?
藤原さんの、受けて受けてまた受ける、いつ攻めるんですか?(笑 )と思うような麻雀が大好きだった。
ところがある時、現世界チャンピオンのともたけさんと出会い藤原さんと真逆の麻雀に魅了され、この2人を足した麻雀最強なんじゃないかと考えた。
それからテレビ番組や勉強会などで小島先生や森山会長の手役派に憧れ、瀬戸熊さんの強靭なハートに近づきたくてメンタルを強く保つ訓練をした。
今の自分の面前手役攻撃型のスタイルはこの様な経緯で作られてきた。
もちろんまだまだ未完成なのでこれからもっと進化して行きたいと思う。

最後は憧れの瀬戸熊さん。私生活でも大変お世話になっていて、若い頃から何十回とセットに付き合ってもらっている。
麻雀のスタイルは全く違うのだが、強い時の瀬戸熊さんが本当にカッコよくて、ある時からこの人の背中だけを追っていた気がする。
公式戦でほとんど打ったことがないので、リーグ戦で瀬戸熊さんと打てるのは本当に楽しみだった。

そして遂に初めてのA1リーグの開幕だ。ある程度2人を知っているからなのか、自分のメンタルが成長したからなのかはわからないが、そこまで緊張する事なく対局に臨めていた。
しかし2回戦目の沢崎のアガリを見てから次第に飲まれていった気がする。

2回戦東3局親沢崎

六万七万七万五索五索三筒四筒五筒五筒五筒八筒八筒八筒  ドラ七万

北家の自分が9巡目に五筒を切ると少考後三筒四筒でチー手出し六万!!
二筒が2枚切れで自分の目からは五筒が1枚目。高打点を作ってくる沢崎ならこの巡目の両面チーは間違いなくチーテンのドラ2以上。だから三色がらみの待ちなど候補を絞っていた。
そこに、沢崎の仕掛けでテンパイを入れた瀬戸熊が二万切りリーチ。

一万一万四万四万八万八万九万九万南南白白発

瀬戸熊の捨て牌は明らかにマンズの一色手。発は2枚切れだがこちらも勝負手。しかし瀬戸熊にツモ番が回る事なく沢崎が七万をあっさりツモ。

七万七万五索五索五筒五筒五筒八筒八筒八筒  チー五筒 左向き三筒 上向き四筒 上向き  ツモ七万

なんとツモり三暗刻の高めのドラをツモって6,000オール。
これを見て自分の甘い五筒を反省した。
自分は配牌が悪かったので、初めから受けを意識しながら七対子になればいいかぐらいの気持ちで進めていたのに、9巡目に1シャンテンになり

九万九万八索八索九索九索三筒三筒七筒七筒東西中  打五筒

東が生牌、西1枚切れ、中2枚切れで親の沢崎の現物が西中。アガれるとは思っていないのに、テンパイ料が欲しいために簡単に五筒を切ってしまった。
もっと集中してアンテナを働かせ、誰に手が入っているとかシャンテン数など見極めて先の先まで見えるようにならないと、ただ単にテンパイ気配がないからと五筒を切っているようじゃA1で戦っていくのは本当に厳しいなと思わされた。

そして親番が終わった沢崎が、東4局に今度は面前で伊藤から12,000をアガる。

三万三万三万四万四万四万五万六万七万七万七万九万九万  ロン九万

仕掛けても面前でも大物手をバシバシ決めてくる沢崎に気持ちは萎縮していたのだろう。
南2局の親番で瀬戸熊、伊藤が仕掛けていて誰が本物とか全くわからず受けさせられ痛恨の1人ノーテン。
伊藤はきっちり相手の手を読んで終盤にドラを切っている。
流石A1、レベルが全く違った。

3回戦に運良く4,000オールをツモり今節は▲25Pで済んだが、やはり一筋縄ではいかないA1リーグ。ちょっとした気持ちの揺れや押し引きの判断ミスなどを見逃してはくれず一気に畳み掛けてくる。
本当に一瞬も気が抜けない真剣勝負に嬉しさと悔しさを感じた。

2節目は前回の敗戦を生かし、どうにかプラスで終えてトータルを一桁のマイナスまで戻した。
今の時代になって良かったと思うのが、すぐに映像を見ることが出来るということ。
もちろん相手にも研究されるのでお互い様だが、相当なお宝が眠っているので有難い世の中になったなぁと思う。

第195回:第9期グランプリMAX優勝特別インタビュー ダンプ大橋  インタビュアー:櫻井 秀樹

第9期グランプリMAX優勝 ダンプ大橋
ダンプと私はプロ連盟18期生の同期だ。
1期上は「花の・・・」とよく言われ、有名選手も多いのだが、18期は・・・

今回の決勝も17期が2人(ヒロ&HIRO)残っており、「そろそろどちらかが!」の予想は多かったと思う。
私もその予想をした1人だが、その反面「いや、ダンプにもそろそろ一発かましてほしいな!」と密かに応援していた(嘘)

今回は同期ということもあり、私にインタビュー記事の依頼がやってきた。
拙い文章ではあるが、最後までお付き合い頂ければ幸いである。

【グランプリ優勝】
さて久々の戴冠となったダンプだが、いかんせんプロ歴の割にはインタビューをするほど親しい人間がいなかったらしく、私に白羽の矢が立つ(笑)。
「ダンプか・・・あんまり面白い事書けなそうだな」と不安を感じながらも、待ち合わせ場所へ向かった。

櫻井 「お疲れ様」

ダンプ「お疲れっす」

櫻井 「今日は?仕事?」

ダンプ「フォーカスMに行ってきました」

櫻井 「これからさらにいろいろ出番きそうだね」

ダンプ「だといいんだけど・・僕地味だからなー(笑)」

ダンプと2人で会うのは何年振りだっけな? 過去1回しか記憶にないけど、もう10年は前だよなー。
しかしその割にはあまり会話も出てこないな(笑)
まあいいや、とりあえずはグランプリの話聞くか。

櫻井 「じゃあ、まずグランプリを振り返ってくれない?」

ダンプ「そうねえ、僕は1次トーナメントから出たんだけど、すべて接戦で勝てたって感じだったんで、ほんとツイてたな、と」

櫻井 「ダンプはトーナメント強いイメージだよね?」

ダンプ「うん、その辺は得意な自覚もあるんだけど。そうはいっても麻雀なんで。最後のめくり合いなんかは運だから。もちろんそこまで競っていられるように打つのが技術なんだけど。なので、決勝は気楽に挑みましたよ。負けてもともと、的な。もちろん相手もめちゃくちゃ強いしね!」

櫻井 「では、決勝の内容についてだけど」

ダンプ「スタートが相変わらず悪くて・・・あーあ、って感じだったね(笑)」

櫻井 「ここ数年のダンプといえば,十段戦の・・・」

ダンプ「・・・ グランプリは途中敗退ないので、まずは優勝するために残りの回数をどう闘うか?やってる時はそれしか考えてなかったね。ただ、やってる最中はその1局1局に集中できてた。」

櫻井 「印象に残ってる局・半荘はある?」

ダンプ「うーん。6回戦の東1.2かな」

櫻井 「5回戦の大トップではなくて?」

グランプリMAX決勝2日目、ダンプは5回戦東場の親番で9本場を積み、一時は持ち点を8万点にまで伸ばす。
最終62,200点のトップで終え、迎えた6回戦。
東1局、2局ともに親のテンパイをかいくぐる会心のアガリ

 

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櫻井 「確かに、親のチャンスをつぶし、かつそれなりの加点のある大きいアガリだね」

ダンプ「親の高そうなテンパイだからね。飛び込めばさっきの大きなトップが台無しになりかねない。特に東1局は押せばアガれるという手牌でもないので・・・でも決勝だから押す。早くにツモアガリできたのはホントにラッキーだね。でもタイトル取るときってやっぱこういうめくりあいに勝てる日だよね。」

櫻井 「最終戦、かなり有利な状況でむかえたわけだけど。優勝は意識してた?」

ダンプ「いやまったく(笑)間違いなく誰か1人は追いついて来る展開になるのは予想してたよ」

櫻井 「実際、山田プロにまくられてしまうんだねー?」

ダンプ「うん。でも想定してたからあせりはなかったよ。オーラスの親番が勝負どころと捉えて。」

櫻井 「でオーラス目論見どおり手が入る、カン五索の3,900オールが決まり手かな」

ダンプ「あれがあっさりツモれるんだからやっぱりツイてたんだね!」

 

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櫻井 「今回の決勝はかなり攻めていたようだけど?」

ダンプ「うん。まあ自分なりに予選やリーグ戦と決勝とでは若干変化を加えて。かなり攻めの意識を強めたつもり。連続で決勝負けてるし、今回は勝ちたかったしね!」

櫻井 「お見事でした。」

【普段のダンプ大橋(35)】

櫻井 「じゃあ、一応プライベート的な話も聞いておくよ」

ダンプ「興味ないでしょ?(笑)」

櫻井 「無いけど、記事の構成的にね」

ダンプ「なんもしてない・・・」

櫻井 「仕事休みの日は?」

ダンプ「ロン2か麻雀格闘倶楽部か」

櫻井 「仕事やん(笑) なんかないの?趣味! ラーメン食べ歩きとか、カレー早食いとか!」 「萌え系アニメとか、アイドル追っかけとか!!」

ダンプ「やめて(笑) 強いていうなら・・・映画鑑賞かな。」

櫻井 「・・・へー、何の映画? 映画館見に行くの?レンタル?」

ダンプ「マンガ喫茶で、〇〇映画を・・・」

櫻井 「もういいや、次行きまーす」

やっぱり書く事がない(泣)

【今後の目標・将来について】

櫻井 「月並みな質問ですが、今後の目標を教えてください。やっぱ鳳凰位?」

ダンプ「まあ最終的にはそうだけど、まずはA1復帰かな。ほんとに戻りたい」

櫻井 「前期はいいところいたよね?」

ダンプ「そう、だから今期は不安。 ほら、よく言われるじゃん!昇級争い敗れた翌年は苦戦するって。」

櫻井 「そんなの気にするんだ?(笑)」

ダンプ「基本ネガティブなんで」

櫻井 「昇級を競うにあたってマークする相手とかは?」

ダンプ「いや、相手は関係ないといつも言い聞かせてますよ。だいたいA2リーグのメンツ見ると、全員実力者で・・・誰が昇級してもおかしくないので、ね。自分なりに1節1節しっかり打つ。当たり前の答えで面白くないけど、最終節に昇給狙える位置に付けれるように調整したいですね」

櫻井 「Mリーグは見てますか?」

ダンプ「見てる、かな。仕事している時間もあるので、全部ではないけど」

櫻井 「何か思うところはある?」

ダンプ「うん。もちろんチャンスがあれば参加したいよね。プロならみんなそうだと思うけど。 でも、今の自分の知名度では可能性はないんでね。自分に足りないものはわかっているので、今後しっかりやっていって、チャンスがあればチャレンジしたいですね。」

櫻井 「なるほど。」

ダンプ「まずは、今期のマスターズ、十段戦あたりでなんとか・・・」

【プロ連盟18期】

櫻井 「最後に、同期についてだけど。頑張っている同期に18期のエースとして一言(笑)」

ダンプ「はい。もう17年ですかね?18期は人数多くて、入った当時はかなり周りを意識してる部分もあったんですが。」

櫻井 「同期とか、あまり仲良しではなかったしね(笑)」

ダンプ「うん。リーグ戦なんかの対局終わってご飯、とかまず行ったことないよね。」

ダンプ「僕は特にCリーグが長くて、周りが上がっていくのを悔しい思いもして見てたよ。でも今はそういうのはなくて。皆が活躍すると嬉しいよ。櫻井さんの十段とか、宮内さんの2冠とか、最近だと西川さんのA1とかね。もちろん刺激にはなるけど。」

櫻井 「王位とって最初にA1あがったからでしょ?上から目線で。」

ダンプ「いや、そうじゃなくて(笑)。これだけ長く同じことをやってきているのだから、もうライバルとか通り越して【戦友】だよね。どんどん人数も減っていっているけど、残っている皆で連盟を盛り上げていきたいよね。」

櫻井 「なるほど。同感です。」

櫻井 「今日はありがとうございました。お疲れ様でした。」

ダンプ「お疲れ様です。」

店を出て、駅前でダンプと別れた。

ダンプとはもう17年か・・・
帰りながら十数年前を思い返していた。
ダンプは今でこそメンタル強者、試合巧者のイメージがあるが、昔は逆でしょっちゅう麻雀や対戦相手に心折られていた印象だ。
本人曰く、「今もそうだよ」、との事だが、最近の対局ではプロ競技者として、真の粘り強さを見せてくれている。
解説者の評価も高い。
グランプリMAX最終戦、山田にまくられた瞬間、以前のダンプなら心折れて集中を切らしていたかもしれない。
しかし一切あきらめることなく最後まで冷静に見えた。
強かった。

文中にもあったが、同期に限らず共に競い合った仲間がどんどん減っていく。
残っても、結果を出せずただただしがみついている者が大多数だ。

「G1タイトル2つ以上、かつA1の経験が一流プロの最低条件」と、ある先輩プロが言っていたが、ついにダンプはその資格を手にしたことになる。

やめていったもの、残って踏ん張っている仲間たちの希望となるべく、今後の一層の活躍に期待したい。

 

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第28期東北プロリーグ 第1節レポート

Aリーグレポート:佐藤 晃大

東北にも遅い春が訪れた。
また新たな1ページが始まろうとしている。

今期の注目株はなんと言っても菊田だ。去年、王位戦準優勝、東北天翔位連覇。完全に菊田の年だったと言っても過言ではない。はたして今年はどうなるのか。

今年最初の菊田の卓の面子は、菊田、武藤、藤本、佐藤。
1回戦、佐藤が主導権をまず握る。
それに待ったをかけるように菊田も盛り返してくる。今年も菊田の麻雀がブレることはない。

1回戦は佐藤がなんとか逃げ切りトップをとる。
菊田も微差の2着でこの半荘をプラスで終える。

2回戦、終始、団子状態で局が進み、オーラスを迎えたときには上下で3,000点圏内。
しかし、ここは流局し武藤の1人ノーテン。武藤痛恨のラス落ち。
トップは菊田。ポイントは高くないものの加点していく。

3回戦、ここで菊田が火をふく。
効率よく点数を稼ぎ終わってみれば50,000点オーバーのトップ。
1人浮きとはならなかったが、2位以下を大きく離す。

4回戦、ここでは1回戦トップだった佐藤が息を吹き返す。先行をとり点数を加点するもまたも立ちはだかるのは菊田。1人旅にはさせてくれない。
この半荘、佐藤はトップを獲れたものの、大きく加点とはいかなかったが、この面子でプラスで終われたことは大きい。
卓内トップは菊田。次いで佐藤、武藤、藤本。
武藤、藤本は状態が悪く本来の力は出しきれなかったか。

他の卓では、皆川が57.4P、東が89.9Pと東が頭ひとつ飛び出した。
前年決定戦に残れなかった鬱憤を晴らすような大きいポイントだ。
しかし、まだまだ1節目、誰にもチャンスの目はある。
今年の決定戦は誰が残るのか、今火蓋は切って落とされた。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 東 幸一郎 89.9 89.9
2 皆川 直毅 57.4 57.4
3 菊田 政俊 35.6 35.6
4 粕谷 勇吉 23.1 23.1
5 佐藤 晃大 20.0 20.0
6 波奈 美里 9.4 9.4
7 粕谷 祐太 8.4 8.4
8 山下 敬介 2.9 2.9
9 遠藤 昭太 ▲ 22.5 ▲ 22.5
10 武藤 武 ▲ 27.0 ▲ 27.0
11 藤本 修二 ▲ 29.6 ▲ 29.6
12 瀧田 亮 ▲ 41.7 ▲ 41.7
13 石井 良樹 ▲ 47.2 ▲ 47.2
14 安ヶ平 浩希 ▲ 80.7 ▲ 80.7

 

Bリーグレポート:大沼慎

組み合わせ(敬称略)
吉田勝弥×蓬田一貴×佐々木啓文×小山幸廣
菅原直哉×櫻井勇馬×石倉弘之×大沼慎

第1節のレポートを担当いたします、大沼と申します。こういった書き物をするのは初めてで、分かりづらい表現等があるかもしれませんがご容赦ください。

今期のBリーグは、8人のうち4人は今期から参加した35期生というフレッシュな顔ぶれです。かくいう私も今回初参加の新人で、良い緊張感をもって対局に臨むことができました。

さて、組み合わせを見ていくと、私の卓は4人中3人が35期生という、我々新人にとってはまだやりやすいメンバーが揃っていました。しかし、プロテストを共にしたメンバーが多いことに気を許してしまったのか、得点記録への記入を先輩の菅原プロにさせてしまったことは反省です。やはりこういった場では礼儀が大切です。牌確認・場所決め等改めて手順を反芻して対局に臨みます。

1回戦、東1局2局と石倉のアガリ。調子が良さそうです。
しかし、私もこのままでは終われません。東4局、親の菅原のリーチを受けてこの形。

一万三万七万八万九万一索二索三索一筒二筒三筒九筒九筒

しかも都合の良いことに、二万は菅原プロの現物です。多少強めの牌を切りましたが、6巡目ということであまり警戒されず石倉プロから8,000点のアガリとなりました。

東4局のアガリでトップ目に立ち、そのまま点数を維持してオーラスを迎えますがここで私の悪い癖が出てしまいます。

三万四万八万八万五索六索七索七索七索八索  ポン八筒 上向き八筒 上向き八筒 上向き  ドラ六索

点数は櫻井:25,500 大沼:45,500 石倉:17,900 菅原:31,100。

この状態で菅原プロからリーチを受けます。
直後、ドラの六索を引き入れ私もテンパイを果たします。親のリーチに果てしなく危ない七索ですが、ツモれば1人浮きとなる絶好の局面です。胸を借りるつもりで勝負しましたが、2巡後、菅原が中を暗カンします。先ほどまではドラ2枚抱えているのでそんなに痛手にはならないだろうと考えて勝負していましたが、こうなると話が変わります。最低でも6,800点、他に何か役があるだけで11,600点になります。

次巡五筒を掴み無念の撤退となりました。
しかし非情なもので、その次巡の菅原プロの打牌は五万!結果論とはいえ、自分でアガると決めた局をオリてしまったのは弱気過ぎたのかもしれません。
誰も立ち向かえない状況で三索をツモられ4,000オールのアガリとなってしまいます。

1本場でもまた手は入り、菅原の親リーチを受けて、

一索一索二索二索三索三索四索五索五索六索六索北北

このリーチ。リーチの必要が?とも思いましたが、菅原の捨て牌にソーズがないのでヤミテンにとってもアガリ率向上が低いこと・菅原からの出アガリ決着となった時に四索だと7→8翻、七索だと5→6翻とどちらも打点は向上し、1人浮きとなることが主な理由でした。しかし結果はむなしく3,900は4,200の放銃となりました。

2本場では、またもや菅原の親リーチが入るも、櫻井がリーチで応戦し2,000・3,900のアガリ。きっちり30,000点を超えてくるあたりは流石という感じです。

何とかプラスの2着となりましたが、この1回戦のオーラスがこの日の全てだったと感じています。
この後は良いところなく234着でトータル▲12.5Pという苦いスタートとなりました。
まだ1節目が終わったばかりですので、2節目は切り替えて挑みたいと思います。

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 吉田 勝弥 72.1 72.1
2 櫻井 勇馬 32.4 32.4
3 菅原 直哉 31.5 31.5
4 蓬田 一貴 29.4 29.4
5 大沼 慎 ▲ 12.5 ▲ 12.5
6 佐々木 啓文 ▲ 29.4 ▲ 29.4
7 石倉 弘之 ▲ 51.4 ▲ 51.4
8 小山 幸廣 ▲ 71.2 ▲ 71.2

第32期中部プロリーグ 第4節レポート

Aリーグ:斎藤寛生

今年のゴールデンウィークは皇位継承に伴い、史上最長の10連休であった。この間、会社や学校が休みであった方もいれば、書き入れ時だと仕事をする方や、受験対策で学業に励む学生もいただろう。幸か不幸か、私は10連休をもらったが、ひと月の3分の1も休みが続くと、怠けてしまうというか、だらけた生活をしてしまい、休み明けの職場では慣れた仕事を懐かしく感じ、生産性が低下した。何事も適度が一番であるとしみじみと感じた。
麻雀においても、極端な状態は避けるべきで、適度な緊張感を保ち、適度なストレスを感じながら、適度な興奮状態で臨むことで、場況の冷静な判断に繋がるのでないかと考える。

第4節の組み合わせと各卓の結果は、以下のとおり。
1卓 伊藤・森下・朝岡・村瀬
前節、巻き返しに成功した村瀬は1回戦で1人浮きのトップを取るも、その後は苦しい展開が続きずるずると後退、終わってみれば▲45.1Pで暫定順位を一つ下げた。前節まで勝ちきれない戦いが続いていた森下は、大きなプラスを確保した2回戦のポイントを死守し、+3.3Pで最下位から脱する。伊藤は2位・3位・2位・1位と安定した成績で+12.6P、1回戦でラスを引いた朝岡はその後連対を重ね+29.2Pで終え、各々折り返しに向けて弾みをつける。

2卓 掛水・都築・林・長谷川
1回戦と3回戦にトップを取った掛水が+31.9Pで卓内トップとなった。+30.2Pとそれに肉薄するのは2回戦にトップを取り、終始安定した成績を収めた林。3回戦終了時には▲20.9Pと沈んでいた長谷川であったが、4回戦で会心のトップを取り+0.4Pまで盛り返した。その一方で▲62.5Pと不調の都築、前期は決勝戦には出られなかったが次点の5位につけた実力の持ち主、このままこの位置で終わることはないだろう。

3卓 小野・三戸・寺戸・堤
怒涛の3連勝で今節も寺戸の好調が続く。4回戦こそ4着に沈んでしまったが、+57.4Pで暫定2位につけ首位の座を狙う。寺戸が沈んだ4回戦に大きなトップを取った小野が、+0.7Pとこの日のマイナスを帳消しとする。三戸と堤はこの両名の煽りを受け、厳しい結果となり苦戦を強いられた。

4卓 土岐・加藤・清水・斎藤
この卓では1回戦と3回戦にトップを取った加藤が+27.8Pで勝ち頭となり、トータルポイントの負債を減らし暫定順位を上げた。2回戦に7万点超えのトップを取った土岐は、2回のラスでポイントを放出してしまったが、それでもプラスポイントを維持し+6.9P、暫定首位の清水は4回戦のトップできっちりとプラスにまとめ+12.8P、両者ともに暫定順位をキープした。この3者にポイントを分け与えてしまったのは私で、▲47.5Pと更に負債を膨らませてしまった。

次節で折り返しとなるが、焦り過ぎず、気負い過ぎず、熱くなり過ぎず冷静に打っていきたい。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 清水 哲也 28.2 61.8 65.0 12.8 167.8
2 寺戸 孝志 0.8 29.6 40.4 57.4 128.2
3 小野 雅峻 74.8 ▲ 4.8 39.5 0.7 110.2
4 伊藤 鉄也 64.4 35.6 ▲ 40.4 12.6 72.2
5 三戸 亮祐 25.7 34.1 21.4 ▲ 18.6 62.6
6 土岐 雄太 30.0 52.8 ▲ 29.8 6.9 59.9
7 掛水 洋徳 ▲ 28.9 34.0 1.1 31.9 38.1
8 朝岡 祐 ▲ 26.6 22.9 ▲ 4.2 29.2 21.3
9 林 俊宏 40.8 ▲ 4.3 ▲ 82.8 30.2 ▲ 16.1
10 長谷川 弘 1.7 ▲ 47.3 12.6 0.4 ▲ 32.6
11 加藤 泰史 ▲ 66.9 18.3 ▲ 27.5 27.8 ▲ 48.3
12 森下 剛任 ▲ 54.5 ▲ 9.7 ▲ 33.8 3.3 ▲ 94.7
13 村瀬 寛光 ▲ 25.0 ▲ 106.3 68.8 ▲ 45.1 ▲ 107.6
14 都築 友和 ▲ 37.2 23.9 ▲ 35.4 ▲ 62.5 ▲ 111.2
15 堤 文吾 ▲ 16.3 ▲ 75.2 10.8 ▲ 39.5 ▲ 120.2
16 斎藤 寛生 ▲ 11.0 ▲ 65.4 ▲ 7.7 ▲ 47.5 ▲ 131.6

 

 

Bリーグ:大橋幸正

第32期中部プロリーグは、Bリーグ以下は、残す所2節となり、昇級を目指す者、残留シフトに切り替える者など、各々、明確なテーマを持って対局に臨む時期となった。
第3節を終えた時点で、私は+110.6Pと、ただ1人+100Pオーバーの首位と申し分の無い好位置に付けているが、6月に行われる最終節、私の卓は実力者ばかり揃った厳しい卓となっている。
「最終節は、守りに入ってポイントを守り切れる対戦相手ではない。この日(第4節)の対局で、できるだけプラスを上乗せして最終節を迎えたい。」
というのが私の心境である。

ただし、無茶をしてポイントを減らしていては本末転倒であるので、この日は、展開に合わせて打つことを心掛けた。
ただし、今期のリーグ戦は一貫して決めていることがあり、それは『親番はとにかくギリギリまでオリず、すれすれの勝負も辞さない。』これだけは一貫性を持って対局に臨んだ。
第4節の私の対戦相手は、大高坂、日下、安藤。日下、安藤は現状降級ポジションにいる。対して大高坂は、第3節でポイントを減らしてしまったものの4位と好位置に付けている。
マークする相手はもちろん大高坂。彼にとっては首位の私との直接対決は絶好のチャンスであるから要注意である。

1回戦、開局親番の私は先制リーチを打つ。これに対し、大高坂もチャンスとばかりに追いかけリーチを打つ。
東2局、私は先制リーチを打つ。またしても大高坂から追いかけリーチが入る。2局とも軍配は私に上がった。この事実が示すように、この日の大高坂の運気は低かったように思う。
大高坂は卓内ラスとなってしまったが、▲24.0Pと最低限のマイナスに抑え、最終節にわずかな昇級の望みを繋げた。
対する私は、卓内トップの+15.8P。この日、4回戦を通じて、放銃は3回。1,600点の放銃と1,000点の放銃2回。親番では積極的に攻め続け、4回戦中3回浮くことができた。それなのに何故少ないプラスであったかというと、子番の時は、展開に合わせたゲームメークに徹し、子番でリーチを打ったのは4回戦通じて上記で述べたわずか1回のみ。

欲を言えば、もっと大きくプラスしたかったが、展開に合わせた以上、こればかりは仕方が無い。しっかりと細かいプラスを積み上げることも、リーグ戦の戦いにおいて、大変大事なことである。

この日、大きくポイントを伸ばしトータル2位となったのは太田(充)。対局前、太田に意気込みを聞いた。
「ここ数年、プライベートがバタバタしていて麻雀に集中できていなかったが、今期は落ち着き、麻雀に集中出来る環境が整ったので、昇級したいです。」
と力強いコメントを残し、見事に結果で示した。
また、大きくポイントを伸ばしトータル3位まで浮上したのは越川。越川は静岡支部のブログで毎節結果報告を上げているのだが、とにかく麻雀に対し真摯で頭が下がる。追い上げられる立場として、脅威的な存在である。

上位3名が大きくリードをし、一見3つ巴のように見えるポイント状況であるが、4位以下の者も大逆転を狙ってくるのは明白で、特に最終節、私は4位の金平、5位の杉村との対戦で、2者にとっては、直接対決は大チャンスと捉えているであろう。

逃げ切りを図ってどうにかなる相手では無い。しっかりと覚悟とプロ意識を持って、自分の手で昇級を決めたいと思います。

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 大橋 幸正 52.9 7.3 50.4 15.8 126.4
2 太田 充 58.8 ▲ 41.8 43.8 54.1 114.9
3 越川 清一 21.5 7.2 26.5 42.4 97.6
4 金平 裕樹 40.0 31.0 5.1 ▲ 37.2 38.9
5 杉村 泰治 11.0 ▲ 6.4 ▲ 4.9 37.4 37.1
6 大高坂 松城 60.5 13.3 ▲ 15.8 ▲ 24.0 34.0
7 高橋 侑希 ▲ 20.4 27.3 ▲ 3.1 21.7 25.5
8 杉浦 勘介 ▲ 0.1 ▲ 22.8 10.1 28.5 15.7
9 富村 つぐみ ▲ 41.1 40.0 23.8 ▲ 12.6 10.1
10 山本 拓哉 ▲ 17.2 ▲ 3.8 45.4 ▲ 21.1 3.3
11 木村 東平 34.6 ▲ 2.0 ▲ 40.9 9.8 1.5
12 佐藤 あいり 4.7 29.9 ▲ 54.9 ▲ 3.7 ▲ 24.0
13 古川 孝次 ▲ 102.1 ▲ 16.1 44.0 6.8 ▲ 67.4
14 青山 大 ▲ 9.0 ▲ 30.6 ▲ 3.4 ▲ 24.8 ▲ 67.8
15 日下 健司 ▲ 37.2 0.9 ▲ 46.5 ▲ 0.3 ▲ 83.1
16 安藤 大貴 ▲ 54.1 40.8 ▲ 96.3 8.5 ▲ 101.1
17 大町 篤志 ▲ 2.8 ▲ 74.2 15.7 ▲ 101.3 ▲ 162.6

 

 

Cリーグ:岡田智和

中部プロリーグもいよいよ終盤の第4節。3節を終えた時点での上位を確認していこう。
首位を走るのは2年目の鈴木涼太(+165.4P)。2位は田村良介(+101.2P)。続いて河合慎悟(+59.5P)、大滝聡(+43.8P)―ここまでが昇級となる。

私は+30.2Pの6位で第4節を迎え、同卓者は菅野直・鈴木涼太・日髙志穂。
首位を走る鈴木涼との直接対決であるとともに、個人的に楽しみにしていた対局である。
自分が受験生の頃お世話になった菅野、そして自分が講師として向き合った鈴木(涼)、日髙との初対局だからだ。

結果は、鈴木(涼)が前半2連勝、菅野が後半2連勝。私は浮きの2着とマイナスをできるだけ抑えた3着、4着が精一杯であった。
卓内トップは鈴木(涼)+18.8P。次いで岡田+17.7P、菅野+4.2P、日髙▲40.7P。
鈴木(涼)は首位独走、+200Pを目指すと意気込み十分。岡田は最終節に昇級の可能性は残した。
菅野は今期大きな爆発がないが、最終節に何かを起こしそうだ。日髙は今期プラスがまだない。
最終節に残留をかけて前に出てくることだろう。

今節も別卓の選手のコメントを一部紹介していこう。

-10卓-
鈴木(淳)…「疲れました。」
中谷……「4半荘目のミスが多かった…。」
池沢……「今回少しプラスできた。昇級の可能性を残せてよかった。」
山本(美)…「残留の可能性を残せたので、最終節に向けて精進したい。」
卓内トップの山本(美)は降級ゾーンから抜け出し、池沢は3回戦で大きくプラスして望みをつないだ。

-11卓-
山田……「今回はいつも通り打てた。降級回避できるように頑張りたい。」
若松……「太田峻に放銃したメンホンチートイドラ2が痛かった。ケアが足りなかった。」
田村……「4回戦南3局でリーチに押して5,200に放銃したのが悔やまれる。」
太田(峻)…「押し引きのバランスが良かった。勝負手の決まり、精神的にも安定して打てた。」
卓内トップの太田(峻)はトータル+94.6Pまでスコアを伸ばし、昇級ラインに浮上。
田村は▲22.5Pであったが、トータル+78.7Pの暫定4位に踏みとどまった。

9卓では岡本が上位陣の大滝・河合との直接対戦であったが、岡本の持ち味でもある高打点が決まらず、河合の巧みな卓回しに翻弄される展開となったようだ。
卓内トップの河合はトータル+109.3Pまでスコアを伸ばし、暫定2位に浮上した。

次節はいよいよ最終節。泣いても笑っても昇降級と残留が決まる。各自テーマをしっかりと持って対局に臨むことだろう。Bリーグへの切符を手にするのは誰なのか…。激戦必至である。

Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 鈴木 涼太 73.8 1.2 90.4 18.8 184.2
2 河合 慎悟 61.2 11.7 ▲ 13.4 49.8 109.3
3 太田 峻也 38.4 2.6 1.5 52.1 94.6
4 田村 良介 ▲ 6.0 49.8 57.4 ▲ 22.5 78.7
5 岡田 智和 22.8 11.2 ▲ 3.8 17.7 47.9
6 大滝 聡 ▲ 30.5 57.6 16.7 3.5 47.3
7 岡本 丈司 ▲ 50.9 47.4 7.0 25.9 29.4
8 池沢 麻奈美 ▲ 28.7 14.2 24.8 17.5 27.8
9 菅野 直 16.1 ▲ 11.8 ▲ 18.3 4.2 ▲ 9.8
10 若松 正和 ▲ 10.3 3.0 0.8 ▲ 29.9 ▲ 36.4
11 中谷 彰吾 14.1 ▲ 43.3 11.7 ▲ 24.4 ▲ 41.9
12 山本 美文 ▲ 61.3 ▲ 72.7 0.8 41.8 ▲ 91.4
13 鈴木 淳 ▲ 28.8 ▲ 14.0 ▲ 16.0 ▲ 34.9 ▲ 93.7
14 家田 みゆき ▲ 24.2 9.8 ▲ 22.5 ▲ 79.2 ▲ 116.1
15 山田 まさとし 16.5 ▲ 50.8 ▲ 88.7 0.3 ▲ 122.7
16 日髙 志穂 ▲ 23.2 ▲ 17.9 ▲ 48.4 ▲ 40.7 ▲ 130.2

 

 

Dリーグ:近藤美香

最長で10連休という長いゴールデンウィークも終わり、暦の上ではもう夏です。
冬に始まった32期中部プロリーグ戦も残すところあと2節となりました。
今節より、対局前の時間を使い、教育部主体で多くの先輩プロと新人プロが交流を持てる研修会が開催されることになりました。
マナーはもちろん実戦対局もあり、質問し、アドバイスをいただくことができます。
私も参加させていただきました。自分だけでは気がつかなかった点を指摘していただき、このような時間があると必ず新人プロの能力向上に繋がると感じました。
先輩プロの真剣な指導に感謝し、また自分もその立場になれるよう努力しようと改めて身が引き締まる思いでした。

13卓 杉浦(貴) ・加来・平野・中垣
新人対ベテランの対決になりましたが、新人2人が中部プロリーグ優勝経験のある杉浦(貴)相手に大健闘。
中でも平野は、初参加で全体の成績でも2位とし昇級圏内。杉浦(貴)もポイントは伸ばせませんでしたが、悪いなかでもプラスでまとめ、実力通り全体の1位を守りました。

15卓 大西・鈴木(雄) ・原田・近藤
原田の起家で始まった1回戦、3,900オール、4,000オールの連続ツモで波にのり、4回戦を通して高得点リーチを確実に決め、ポイントを大きく伸ばしました。
私は集中力に欠ける中、放銃を避けるだけの戦い方になってしまいました。すべて実力不足です。
昇級は難しくなりましたが、来期に繋がるよう最終節は納得できる内容で終われるようにまた頑張っていきたいと思います。

Dリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 杉浦 貴紀 45.1 25.2 47.2 1.4 118.9
2 平野 祥太 40.8 3.2 24.4 40.1 108.5
3 原田 知彦 ▲ 1.8 3.9 ▲ 0.2 88.4 90.3
4 浅野 文雅 90.2 ▲ 90.4 40.8 0.0 40.6
5 鈴木 雄介 ▲ 24.6 36.9 15.7 7.1 35.1
6 羽川 えりか 25.2 ▲ 34.0 41.3 0.0 32.5
7 後藤 咲 2.4 ▲ 18.3 27.9 0.0 12.0
8 田中 寛治 ▲ 10.6 1.7 9.1 0.0 0.2
9 中垣 元 ▲ 48.9 13.9 ▲ 11.1 23.3 ▲ 22.8
10 加来 千香子 15.6 21.4 ▲ 66.0 ▲ 64.8 ▲ 93.8
11 大西 義則 ▲ 81.6 37.5 ▲ 66.1 7.6 ▲ 102.6
12 鈴木 基芳 ▲ 15.5 ▲ 33.1 ▲ 100.0 0.0 ▲ 148.6
13 近藤 美香 6.0 30.1 ▲ 64.0 ▲ 123.1 ▲ 151.0

麻雀 逆境の凌ぎ方 (近代麻雀戦術シリーズ)

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人は麻雀で多くのピンチに陥ります。
先行リーチを受けたり、安全牌がなかったり、攻め屋3人に囲まれたり…
しかし逆境のたびにベタオリしていては勝てません。
この本には、麻雀プロとしてMリーグでトッププロと戦った著者がその「牌譜」を振り返りながらどのようにして逆境を凌いだのか、そして時に失敗したのかが会話形式で書かれてます。これを読めば麻雀のピンチへの対処の仕方が分かります。各局の終わりに著者の一打一打の手牌変化図も掲載されていますので、麻雀を学びた方はもちろん、全麻雀ファン、Mリーグファン、萩原聖人ファンが満足できる内容になっているはずです。

著者について

俳優・声優・プロ雀士。
1971年8月生まれ、神奈川県出身。
1995年第6回麻雀最強戦各界雀豪選抜大会に出場し優勝したことがきっかけで、人気俳優でありながら麻雀界での活躍が始まる。その後多くの麻雀番組で芸能人や麻雀プロを相手に優勝するだけでなく、その勝ち方においても華麗な打ちまわしでつくる大物手やピンチの時でも歯を食いしばってアタリ牌を我慢する姿でファンを魅了した。
2018年7月日本プロ麻雀連盟に入会しプロ雀士に。8月Mリーグドラフト会議でTEAM RAIDEN/雷電にドラフト一位指名を受ける。
キャッチフレーズは雪原の求道者。

詳細はこちら

第147回:中級講座『内切り・外切り②』 森下 剛任

第1回目の中級講座では、「内切り・外切り」について簡単に触れましたが、第2回目では深く掘り下げて紹介したいと思います。

まずは、内切りのメリット・デメリットについて紹介します。

① 内切りのメリット
(1) 危険度の高い内側の牌から切り出すため、手牌の安全度が上がる。

② 内切りのデメリット
(1) ターツを取りこぼす可能性がある。
(2) 捨て牌で情報を与える可能性がある。

続いて、外切りのメリット・デメリットについて紹介します。

③ 外切りのメリット
(1) ターツの取りこぼしを防ぐことができる。
(2) 捨て牌で情報を与えづらくなる。

④ 外切りのデメリット
(1) 危険度の高い内側の牌が残るため、手牌の危険度が増す。

内切り・外切りのメリット・デメリットを箇条書きで紹介しましたが、内切りのメリットと外切りのデメリットはコインの表裏のように同じ内容の表裏であり、外切りのメリットは内切りのデメリットの内容の表裏になります。
但し、常に内側の牌が外側の牌より危ないわけではないので注意が必要です。

それでは、実際の牌姿を用いて説明したいと思います。

二万四万六万七万三索四索六索七索二筒三筒五筒五筒六筒  ツモ一筒

234の三色同順もタンヤオにもならない、あまり嬉しくない一筒のツモですが、567の三色を残すためにも二万四万のカンチャンターツを払いたい所です。
巡目が進んでからの危険度を考えれば、四万から切りたい所ですが、四万二万という切り順(内切り)だとマンズの待ちが残った際に五万八万待ち(もしくは、六万九万待ち)が読み筋に残ります。
二万四万という切り順(外切り)であれば、内切りの時と同様に五万八万待ちという読み筋は残りますが、六万九万待ち以外に三万も読み筋に残ります。

他家に放銃しないように手牌の安全度を取るか(内切りのケース)、他家に与える情報を少なくして自分のアガれる可能性を少しでも高めるか(外切りのケース)、選択となります。

南場の西家配牌で、

三万四万七万七万九万六索八索南南白白発発  ツモ北

ホンイツのチャンス手です。あなたなら何から切りますか?
候補としては、おもに六索八索北があるのではないでしょうか?

私は八索を切ります。

メンホン七対子を見つつ、六索八索のターツ外しより八索六索のターツ落としのほうが捨て牌がおとなしくなり、情報を与えにくいと思うからですが、これよりも大事だと思うのは、北の切り時です。
この手はメンホン七対子より役牌×2・ホンイツを見て、打八索の後に役牌が鳴ければ打北とし、その後打六索と行くとホンイツに見えにくくなり、次の役牌や、マンズの牌が少し鳴きやすくなると考えるからです。

ではこの手が7巡目ならどうでしょう?

相手の捨て牌にもよりますが、危険度の高い打六索と切る事が多くなると思います。
但し、常に内側の牌が外側の牌より危ないわけではないので注意が必要です。

例えば、親の捨て牌が、

ドラ二筒
一索 上向き九索 上向き中四索 上向き東三筒 上向き
南 

六索八索のターツ外しをするとき、親には六索よりも八索のほうが危険度が高いと思います。

このように、内切り・外切りの使い方は、自分の手型と巡目や相手の進行速度によって使い分けることが大事だと思います。

序盤:外切りベースでアガリをこぼさないように、中盤:内切り外切りを使いわけて、終盤:押し引きを考え、終局までを考える。
但し、4巡目でも中盤・終盤の時はもちろんありますし、10巡目でも序盤のような時もありますので注意が必要です。

次回は手牌と捨て牌の関連性について書きたいと思います。

第15期静岡プロリーグ 第2節レポート

新元号令和を迎えたゴールデンウィークに静岡プロリーグ第2節が行われた。

前節は別日対局者が多く、実質2節目が開幕戦となる選手も多かった。
その中には今期静岡プロリーグ初参戦の選手が5人。どのような麻雀を見せてくれるか楽しみだ。

それでは、第2節の対局を振り返りたいと思う。

1卓

藤島健二郎 × 都築友和 × 大月れみ × 土屋幸弘

前節マイナススタートとなった藤島、静岡プロリーグ初参戦の大月の卓。

土屋 +30.4P 大月 +22.1P 藤島 +2.6P 都築▲55.1P

土屋は持ち前の積極性で攻め続けたのが功を奏した。
土屋らしさが良く出ていた対局であった。

前節、別日対局で静岡プロリーグ初参戦。
優勝するという目標を持ってやってきたという大月れみは嬉しいプラススタート。

前節大きなマイナススタートとなった藤島は1・2回戦でラスを引き、苦しいスタートとなるか…と思ったが、3・4回戦で巻き返し、プラスでまとめたのはさすがの一言。

都築はなすすべなく1人沈み。
非常に苦しいスタートとなったが、もともと爆発力が高い選手でまだ2節目。
都築にとってはこのくらいのマイナスは応えないだろう。

2卓

鈴木秀幸 × 鷲見隼人 × 岡本和也 × 高木翔太

鈴木秀・鷲見・岡本と高木以外は何度も対戦し、打ち慣れた相手との対局になった卓。

鷲見 +35.7P 高木 ▲0.4P 岡本 ▲4.1P 鈴木秀 ▲31.2P

この日の鷲見は調子が良かったと聞く。
鷲見が一度点棒を持ったら怖い、流れを掴んだと感じたら攻め続ける麻雀で堂々の卓内トップ。

高木は前節に続き、少しのマイナスだがプラスが非常に遠い。早くプラスがほしくて麻雀に焦りがなければ良いが。

岡本は積極的に攻めるも調子の良い鷲見の壁は厚く、その牙城を崩せず。

鈴木秀は得意の仕掛けをできる局面が少なく、我慢の1日となった。

3卓

鈴木郁孝 × 望月雅継 × 岩井健太 × 後藤咲

前期決勝進出者2人と第13期麻雀マスターズの岩井。
実力者3人に静岡プロリーグ初参戦の新人・後藤が挑む構図の卓。

鈴木郁 +27.9P 望月 +21.2P 岩井 +5.3P 後藤▲54.4P

結果は後藤の1人沈みと、厳しい洗礼となった。

岩井は望月・鈴木郁との猛攻にあいながらも最終戦で大きなトップをとり、うまくまとめた。

望月・鈴木郁はプラスし、またしても決勝進出争いの中心選手となりそうだ。

4卓

太田昌樹 × 山本拓哉 × 岡田智和 × 田中寛治

攻撃的な太田、足を使う山本と目まぐるしい展開が予想される。
それに初参戦の岡田・新人の田中の雀力が問われる形となった卓。

田中 +54.5P 山本 ▲5.6P 岡田 ▲24.2P 太田▲24.7P

結果は静岡プロリーグ初参戦の新人・田中が大金星を上げた。
強者相手に1人浮きの卓内トップ。
これから自信を持って戦えるに違いない。

新人の田中にやられた太田・山本・岡田はこのまま黙ってはいないだろう。
次節が楽しみである。

5卓

中野妙子 × 中寿文 × 京平遥 × 杉村泰治

守備型の杉村以外、先手を取りに来る選手がおらず、重い展開の局が多くなりそうな卓。

中野 +32.3P 杉村 +5.5P 中 ▲13.0P 京平 ▲24.8P

中野は前節、大きなマイナススタートだったが今節はプラスで巻き返す。
これで次節以降も気持ち良く戦えそうだ。

杉村は中野の1人舞台の中、苦しい展開が続いたが最後はプラスで終えた。

中は前節首位スタートで今節もプラスし、リーグ戦をリードしていきたいところだがマイナスとなった。

前期決勝進出の京平は2節連続マイナスと苦しい。
決勝進出が多い京平だけにこのまま終わることは考えにくい。
次節以降に期待か。

6卓

平野敬悟 × 相沢かおる × 青嶋宏樹 × 渡辺洋巳

実力上位の相沢・平野に対し、渡辺・青嶋の出来が対局の結果を大きく左右するであろう卓。

相沢 +39.5P 渡辺 +9.4 平野 +6.4P 青嶋 ▲55.3P

相沢が上位リーグの実力をしっかりと示し、危なげなくプラスを積み重ねた。

渡辺は引き気味に打ちすぎる部分もあるのだが、今節は押し引きのバランスがピタリとはまった印象。

平野は場面がよく見えていた。
要所、要所での状況判断はさすがの一言。しっかりとプラスした。

7卓

原佑典 × 大橋幸正 × 蓮沼友樹 × 鈴木涼太

超攻撃型な鈴木涼以外は万能タイプが揃った卓。

原 +65.1P 蓮沼 +1.1P 鈴木涼 ▲32.3P 大橋 ▲33.9P

前節別日だった原はロケットスタートを決めた。
静岡プロリーグ参戦も3年目となる原は意外にも静岡プロリーグ初のトータルプラスで、首位に立った。
今期の台風の目となることができるか?次節以降も期待したい。

器用な蓮沼は調子の良い原にぶら下がる形でプラス。

1人攻撃型の鈴木涼はしっかり受ける3人に攻撃が空振りスタミナ切れか。

バランス型でも頭一つ上をいく、戦略家の大橋は頭で描いていた展開と噛み合わなかったのだろう。

第2節でまだまだロースコアな状況。
下位陣もまだまだ決勝進出の目はある。
次節以降は下位陣の奮起に期待だ。

今回の結果で気づいた点は実力上位者の1日の戦い方だ。

一戦、一戦で考えるのではなく、自分と相手の調子、ポイント状況、相手のメンタルバランス。
色々なことを加味して1日、そして長いリーグ戦を戦おうとしている。
当たり前のことではあるがそれがなかなかできないのだ。
その違いが長いリーグ戦では大きくのしかかっている。

実際に上位陣は最終戦までにポイントをうまくまとめている。
下位陣との違いはそこにあるのだろう。

私たちは麻雀プロだ。
常に考え、自分の打牌に後悔が無いようにしたいものだ。

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 原佑典 65.1 65.1
2 鷲見隼人 28.9 35.7 64.6
3 望月雅継 41.9 21.2 63.1
4 田中寛治 54.5 54.5
5 相沢かおる 39.5 39.5
6 足立純哉 36.7 36.7
7 中寿文 43.7 ▲ 13.0 30.7
8 鈴木郁孝 27.9 27.9
20 土屋幸弘 ▲ 3.8 30.4 26.6
9 岡本和也 29.9 ▲ 4.1 25.8
14 大月れみ 22.1 22.1
10 岩井健太 2.3 5.3 7.6
11 渡辺洋巳 ▲ 2.0 9.4 7.4
12 蓮沼友樹 1.1 1.1
13 大橋幸正 34.8 ▲ 33.9 0.9
15 藤本哲也 0.0
17 山本拓哉 3.9 ▲ 5.6 ▲ 1.7
18 鈴木涼太 28.7 ▲ 32.3 ▲ 3.6
19 高木翔太 ▲ 3.2 ▲ 0.4 ▲ 3.6
21 川崎義之 ▲ 7.5 ▲ 7.5
22 岡田智和 ▲ 24.2 ▲ 24.2
23 太田昌樹 ▲ 24.7 ▲ 24.7
24 中野妙子 ▲ 58.9 32.3 ▲ 26.6
25 斉藤隆 ▲ 27.9 ▲ 27.9
26 杉村泰治 ▲ 36.1 5.5 ▲ 30.6
27 鈴木秀幸 ▲ 31.2 ▲ 31.2
28 平野敬悟 ▲ 41.1 6.4 ▲ 34.7
29 京平遥 ▲ 20.2 ▲ 24.8 ▲ 45.0
30 藤島健二郎 ▲ 51.1 2.6 ▲ 48.5
31 後藤咲 ▲ 54.4 ▲ 54.4
16 都築友和 ▲ 55.1 ▲ 55.1
32 青嶋宏樹 ▲ 55.3 ▲ 55.3

第33回静岡リーグ(プロアマ混合)第2節レポート

ゴールデンウィークも終盤に差し掛かった5月5日、静岡リーグ第2節が行われた。

今節の注目は、何といっても第1節で東京のマスターズプロ予選等のため不参加となっていた初参戦の4名のプロ達だろう。

その中でも一番の好成績を残したのは相沢プロ。
午前に行われたプロリーグでは卓内トップ、そして午後の静岡リーグでも+45.8Pを叩き出すなど、その確かな実力を示してくれた。

後藤プロは、開会式の選手紹介での挨拶で、プロリーグでやられた分午後の静岡リーグでやり返したいとの力強い言葉通り、+19.3Pとまずまずのスタートを切った。

大月プロ、田中プロはわずかにマイナススタートとなってしまったが、プロリーグでは共に快勝しており、今後の巻き返しに期待したい。

全体に目を向けてみると、今節はプロの活躍が目立った。首位に立ったのは、静岡リーグ決勝の常連、杉村プロ。
+78.0Pと大きくポイントを伸ばし、頭一つ抜け出した。杉村プロは大きく崩れることが少なく、コツコツとポイントを積み重ねていくタイプなだけに、このリードは有利に働いていくだろう。

2位につけたのは、これまた決勝の常連である平野プロ。
何度も決勝には出場しているが、未だ優勝経験は無い。
静岡期待の若手として注目され続けて早数年、そろそろタイトルが欲しいところだ。

そして注目は3位につけた静岡支部の新人、斉藤プロ。
静岡リーグの決勝では、第28回で足立プロ、第29回で筆者である私、青島プロ(正式には決勝から数日後にプロとなった)が出場しており、新人が活躍する傾向にある。
斉藤プロの進撃が今後も続くのか、要注目である。

他にも軒並みプロがポイントを伸ばし、6位までをプロが独占する形となり、上位陣の顔ぶれは大きく変化した。

私の成績はというと、1・2回戦は先手を取られる事が多く、苦しい展開が続いたが、失点を最小限に抑えることができ、何とか浮きを確保することができた。
この我慢が実ったのか、3・4回戦では手が入りだし、勝負手もしっかりとアガリきり、大きくポイントを伸ばす事ができた。

次節は折り返しとなる第3節。
別日対局で消化できていない試合が多く、ポイントはまだまだ流動的だが、そろそろ決勝進出のボーダーも気になってくるところ。

次節の結果如何で、ある程度のボーダーのポイントも見えてくるだろう。
上位陣がポイントを伸ばすのか、それとも中位陣の巻き返しがあるのか、要注目だ。

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 杉村泰治 プロ 20.0 78.0       98.0
2 平野敬悟 プロ 14.2 60.8       75.0
3 斉藤隆 プロ 44.6 26.4       71.0
4 鈴木秀幸 プロ 0.0 69.3       69.3
5 鷲見隼人 プロ 25.1 43.6       68.7
6 大橋幸正 プロ 56.8 4.3       61.1
7 牧野光治 一般 54.8 0.0       54.8
8 川崎義之 プロ ▲ 9.9 62.2       52.3
9 深見翔 一般 50.5 1.0       51.5
10 鈴木郁孝 プロ 0.0 47.9       47.9
11 平田拓也 一般 0.0 46.0       46.0
12 土屋幸弘 プロ ▲ 5.0 51.0       46.0
13 相沢かおる プロ 0.0 45.8       45.8
14 堀孔明 一般 45.7 ▲ 1.6       44.1
15 原佑典 プロ 0.0 42.9       42.9
16 望月雅継 プロ 48.5 ▲ 9.8       38.7
17 服部哲也 一般 38.2 0.0       38.2
18 都築友和 プロ 0.0 30.3       30.3
19 藤島健二郎 プロ 16.2 9.4       25.6
20 藤井太郎 一般 34.4 ▲ 9.3       25.1
21 岩井健太 プロ 4.9 16.8       21.7
22 後藤咲 プロ 0.0 19.3       19.3
23 松清一樹 一般 6.4 10.7       17.1
24 宮地孝尚 一般 16.7 0.0       16.7
25 中寿文 プロ 9.2 3.9       13.1
26 村瀬光佳 一般 31.0 ▲ 19.4       11.6
27 岡本茂 一般 32.6 ▲ 22.5       10.1
28 櫻井竜一郎 一般 0.0 9.9       9.9
29 舟橋晃 一般 38.3 ▲ 28.8       9.5
30 安藤真由美 一般 0.0 9.4       9.4
31 田中良典 一般 6.8 0.0       6.8
32 本田真之 一般 4.8 0.0       4.8
33 青嶋宏樹 プロ 0.0 4.3       4.3
34 平井良岳 一般 3.8 0.0       3.8
35 藤本哲也 プロ 0.0 0.0       0.0
36 大月れみ プロ 0.0 ▲ 0.9       ▲ 0.9
37 北島武弘 一般 0.0 ▲ 1.2       ▲ 1.2
38 中野一男 一般 5.7 ▲ 7.0       ▲ 1.3
39 松永誠 一般 ▲ 12.1 9.5       ▲ 2.6
40 足立純哉 プロ ▲ 3.9 0.0       ▲ 3.9
41 高木翔太 プロ 23.1 ▲ 27.0       ▲ 3.9
42 八木寛大 一般 1.7 ▲ 6.5       ▲ 4.8
43 岡本和也 プロ 20.7 ▲ 26.3       ▲ 5.6
44 高橋孝基 一般 ▲ 27.2 19.2       ▲ 8.0
45 影山恒太 一般 ▲ 8.3 ▲ 0.9       ▲ 9.2
46 白戸隆寛 一般 0.0 ▲ 9.5       ▲ 9.5
47 片山一哉 一般 17.0 ▲ 27.6       ▲ 10.6
48 岡田智和 プロ 0.0 ▲ 10.9       ▲ 10.9
49 浜田修 プロ ▲ 11.5 0.0       ▲ 11.5
50 伊藤真 一般 ▲ 1.1 ▲ 11.5       ▲ 12.6
51 阪本恭郎 一般 ▲ 13.3 0.0       ▲ 13.3
52 源馬健太 一般 22.5 ▲ 36.3       ▲ 13.8
53 太田昌樹 プロ 0.0 ▲ 15.8       ▲ 15.8
54 田中寛治 プロ 0.0 ▲ 15.8       ▲ 15.8
55 山本潤 一般 ▲ 17.4 0.0       ▲ 17.4
56 白井健夫 一般 2.0 ▲ 19.8       ▲ 17.8
57 依田叡門 一般 ▲ 20.4 0.0       ▲ 20.4
58 中野妙子 プロ ▲ 32.6 8.1       ▲ 24.5
59 鈴木涼太 プロ ▲ 62.0 34.1       ▲ 27.9
60 鈴木翔穂 一般 ▲ 29.6 ▲ 0.6       ▲ 30.2
61 西田孝志 一般 ▲ 5.3 ▲ 25.8       ▲ 31.1
63 山本拓哉 プロ 11.1 ▲ 49.5       ▲ 38.4
64 京平遥 プロ ▲ 44.4 5.5       ▲ 38.9
65 福井弘人 一般 ▲ 14.8 ▲ 24.2       ▲ 39.0
66 小山剛史 一般 ▲ 42.0 0.0       ▲ 42.0
67 渡辺洋巳 プロ ▲ 64.0 18.5       ▲ 45.5
62 坂本彰光 一般 ▲ 13.2 ▲ 38.8       ▲ 52.0
68 ドラコスアリストテレス 一般 ▲ 41.2 ▲ 17.3       ▲ 58.5
69 安藤順一 一般 0.0 ▲ 61.4       ▲ 61.4
70 大橋義一 一般 ▲ 25.5 ▲ 45.9       ▲ 71.4
71 鈴木貴仁 一般 ▲ 30.4 ▲ 52.8       ▲ 83.2
72 井上一雄 一般 ▲ 2.3 ▲ 83.2       ▲ 85.5
73 山内紀博 一般 ▲ 41.8 ▲ 48.5       ▲ 90.3
74 小倉雨 一般 ▲ 17.1 ▲ 76.1       ▲ 93.2
75 大谷数則 一般 ▲ 61.5 ▲ 36.8       ▲ 98.3
76 伊藤裕美子 一般 ▲ 51.3 ▲ 80.9       ▲ 132.2
77 鈴木雅人 一般 ▲ 83.2 ▲ 60.5       ▲ 143.7

第9期麻雀グランプリMAX決勝観戦記 最終章:ダンプ大橋【威風堂堂】 古橋 崇志

ダンプ大橋

 

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2009年には第34期の王位を獲得。そして翌々年の第27期A2リーグで優勝し、若干28歳でA1リーガーとなる。
20代でのG1タイトル、そしてA1リーグ入りと言う実績はプロ連盟の最年少記録であろう。
その立派な体格から「土俵際の魔術師」と呼ばれており、持ち味は追い込まれた時の勝負強さ。
大関と呼ぶには十分な実績の男は、横綱となるべく2つ目のG1タイトルに挑む。

1回戦東3局、序盤戦に本来の力を発揮できないのもダンプの特徴である。

 

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藤崎の先制リーチを受けて二向聴。カン二筒のカンチャンターツを外している最中であった。
一番不要なのは一筒であるが、場に3枚切れているだけにロンと言われれば打点はありそうだ。
現物は七万八索八筒と十分にあるが、ダンプは真っ直ぐに一筒を撃ち抜く。
これに藤崎からロンの声。打点も予想通りドラ2の5,200。
この放銃から立ち直る事無く、1回戦は沈みの3着。

2回戦でも苦しい戦いは続く。
東1局ドラ五索

 

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藤崎の混一仕掛けを受けながらもカン二索テンパイ。
七索までは押したものの、次巡のツモ一索で安全策の打八索とする。

 

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終局間際山田の切った東に藤崎がポン。打ち出されたのは二索であった。
一索としていれば藤崎のチーが入りそうなのでこの結果は無いが、ダンプの心境やいかに。

じりじりと点数を減らされ迎えた東4局1本場。
2巡目に九索を引いて以下の形。

 

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手なりで行くのなら打東となりそうだが、ダンプは九索の対子落としを選択。
マンズの一気通貫と混一を狙った重厚な一打である。

そして7巡目にドラを重ねて選択が。

 

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カン三索が絶好の受けに見えるだけに一万切りや八万切りも十分に考えられる、むしろそちらがマジョリティーと言えるであろう。
しかしダンプの選択は打四索。最高打点を狙ってマンズに寄せていく。

カン三索のメンツを捕える事には失敗したものの、四万を引き入れハネ満のテンパイ。

 

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藤崎から二万を打ち取り12,000の和了りとなった。
ダンプらしい高打点の狙いを成就させ素晴らしい一局となったが、どうも波に乗り切れない。

 

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藤崎のリーチ、親の山田の発の暗槓を受けての局面。
柴田から打たれた二索をチー。

 

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しかしこのテンパイ打牌の八筒が藤崎のドラ暗刻に捕まる。
柴田も無筋を押しているので3人テンパイでもおかしくなく、テンパイを取りに行きたい局面だろう。
藤崎も2打目が七筒なだけに八筒は通りそうに見えるが、結果痛恨の放銃でこの半荘原点割れの3着となってしまう。

3回戦もダンプに楽な展開は訪れない。
南2局

 

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南3局

 

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連続でハネ満級のリーチをかけるも和了りには至らず。

オーラスも2件リーチに挟まれ苦しい中、三色ドラ1のテンパイが入る。
和了りは厳しいかと思われたが、現物が無くなった藤崎から親の中筋である五筒が打ち出される。

 

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忍者藤崎のお株を奪うヤミテンで、浮きの2着に浮上する起死回生の和了りだ。

4回戦。
3回戦オーラスの和了りで波に乗りたいダンプであったが、まだ先手が取れない。
一人沈みで迎えた東3局。親の柴田から先制リーチが入り、藤崎から2枚目の西が打たれる。

 

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苦しい形であるが西をポンして押し返す。

ダンプの気迫に応えるように3枚目の三万を引き入れ、テンパイが入っている山田に4枚目の六万を捕ませた。

 

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3,900の和了りで一息つくのも束の間、柴田の連続攻撃で点棒が削られていく。

親番も落ちて後がない南3局。

 

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何と第一ツモでマンズが12枚。3年に一度あるかないかの超絶配牌である。
このチャンスをしっかりと活かし満貫のツモ和了り。

 

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そしてオーラスにはきっちりと浮きに回るツモ和了りで2着確保。

 

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初日は▲5.6と苦しいながらも何とか食らいつく。

折返しを過ぎた5回戦。ここでダンプがついに大爆発する。
27,000点持ちで迎えた東4局の親番。

 

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まずは三色確定リーチで一人テンパイ。

1本場。

 

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高目三色リーチも安目出和了り2,900。

2本場、ついに決まり手が。

 

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メンホンイーペーコーの12,000。

3本場。

 

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高目ツモ6,000オールのリーチも一人テンパイ。

ここまで高打点を見せられると他3者もダンプの安全牌を絶対に確保したいだろう。
麻雀に「流れ」があるとすれば、今のダンプはまさに最高の流れである。

4本場もテンパイで繋ぎ、5本場は発チャンタ三色の5,800。

 

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6本場はテンパイ連荘、そして極めつけは7本場。
テンパイを入れていたダンプは12巡目に絶好の変化。

 

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打点を狙うのであれば八万切りであるが、八万は藤崎の当たり牌だ。
しかしここは受け入れの広さを選んだダンプ。
放銃を回避したと言うことはツモ和了るのは必然か。

 

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この親番で5万点を加点したダンプは一気にトータル首位に躍り出るが、ここで守りに入らないのがダンプの強さだ。

6回戦東1局。
山田の親リーチを受けるも無筋の六筒を切り飛ばし五万のツモ和了り。

 

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東2局では役ありテンパイも果敢にリーチ。

 

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ダンプの気合に応えるように和了り牌が押し寄せてくる。

7回戦東1局1本場。
柴田の親リーチに対しても怯むこと無く押し返す。

 

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ここも当然のように和了りきり局を進めていく。

6回戦はトップ、7回戦では3着となるが、ポイントを守る事無くとにかく攻め続ける。

そして迎えた最終戦。あと1回戦凌げばダンプの優勝である。
ポイントは一番近い山田と60差。これは公式ルールではかなり有利な点差である。

しかし東1局、山田が6本場まで積み上げ何と60ポイントを早くも逆転。
余裕が無くなったダンプにとって本当の戦いが始まる。

東3局1本場。
供託も2本あるだけに軽く和了って親番を迎えたい局面だ。

 

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しかしダンプはここで打四万と打点に重点を置いた選択とする。

同巡北家の柴田から先制リーチが入る。

 

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そしてダンプはツモ四索一万を切って追っかけリーチを選択する。
一見普通の判断にも思えるが、4着目の柴田のリーチである。
打点は伴っている事も大いに想像できるし、一万四万は5枚見えで柴田には厳しい筋だ。
そして何より二索五索が良い待ちと言う根拠が無さすぎる。
実際柴田はドラドラの手牌で、ダンプの待ちは山に1枚しか残っていなかった。
ただ、私の主観だがここでリーチと行けない者は優勝できない気がする。
この精神力の強さ、さすが決勝の勝ち方を知っている男と言うところか。

 

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親の藤崎の追っかけリーチを受けるも8枚目の五索をツモ和了り。
500・1,000だが山田を再逆転する価値ある和了りとなった。

東4局には山田が柴田に7,700放銃、南1局にはダンプが藤崎に8,000放銃と両者点数を減らし、迎えたオーラス。

オーラスを迎えた時点では山田が数ポイントリード。
ダンプは連荘が必須だ。

 

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配牌はダンプ三向聴、山田は二向聴。若干山田に分があったが先制テンパイはダンプ。
ドラを切って当然のリーチ。

 

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山田も一向聴だがこの形からは向かえず、ダンプの一人テンパイ。

そして運命の1本場。
山田の配牌は厳しく、ダンプの配牌はドラドラ!

 

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ダンプはこれを和了りきれば次局ノーテンにする事ができる。

しかしダンプが4巡ツモ切りを続けている間に、山田が続々と有効牌を引き入れる。

 

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ダンプはカンチャン・リャンカンの二向聴に対し、山田はリャンメン2つの一向聴。
これは勝負ありかと思われた・・・

 

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・・が、何とダンプが二筒一筒六筒と3連続で引き入れ先制リーチ。

東3局に力強く引き和了った五索待ち。偶然かも知れないが優勝を決めたのも、この五索であった。

 

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追いすがる山田を退け、ダンプの頭上に栄冠は輝いた。

今期の麻雀グランプリMAX、ダンプは1次予選からの見事な優勝となった。私も同じ1次予選から出場し圧倒的敗退。同世代と言うこともあり正直とても悔しいし、自分が情けなくも思う。
しかしダンプは優勝に相応しい威風堂々とした麻雀であったし、素直に「おめでとう」と言いたい。
この優勝で我々世代では圧倒的な実績となった。
次の目標はA1への復帰、そして鳳凰位だ。
その日が訪れるのも近いのかも知れない。と一瞬思ったが気の所為かも知れない。

 

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第28期マスターズ 本戦レポート ~巣鴨道場編~

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2019年4月27日(土)、第28期麻雀マスターズ本戦が行われた。
毎年参加者が増え、会場も現在では4会場にて本戦が行われている。予選からの勝ち上がりも厳しくなる中、見事本戦への切符を手にした者たちだが、ここからの戦いもまだ先が長い。
今年の麻雀マスターズを制するのは一体誰か。皆、さまざまな想いを胸に、今日のこの日を迎えた。
第4会場となる巣鴨会場では、総勢60名で計半荘5回戦が行われた。初めの4回戦目まではプラス者が勝ち残り、更に5回戦目で上位13名までが翌日のトーナメント1回戦に進出できる。

■麻雀マスターズ本戦(半荘5回戦)・WRCルール
では出場選手の一部を紹介しよう。

 

【日本プロ麻雀連盟】

■シード保有者

伊藤優孝 藤崎智 紺野真太郎 白鳥翔
和久津晶 前田直哉 客野直 高宮まり
柴田吉和 櫻井秀樹 奈良圭純 斉藤豪
仲田加南 野方祐介 老月貴紀 菊原真人
小車祥 安田麻里菜 清原継光 一井慎也
中野妙子 浜野太陽 青山めぐみ

■勝ち上がり

朝井大元 大月れみ 高沢雅 鈴木秀幸
柴田航平 安村浩司 蛯原朗 井上真孝
小川淳 東谷達矢 三浦智博 新谷翔平
柚木正仁 小島広宣 杉山俊彦

 

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【日本プロ麻雀協会】

金太賢プロ 佐月麻理子プロ 宮崎和樹プロ 二見大輔プロ
崎見百合プロ 矢島亨プロ 堀慎吾プロ 仲林圭プロ
橘哲也プロ 下石戟プロ

 

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【一般勝ち上がり・シード】

・第三期プロアマオープン競技会決勝進出者シード

丹野賢一さん 小泉忠さん Andy-san

・巣鴨本部道場予選勝ち上がり

堀田賢さん 西角健二さん

・東京代表B級予選勝ち上がり

金原正雄さん 並川貞行さん ダニエルモレノ 松島巌さん
鵜飼基史さん 川田高史さん 望月孝一さん

 

 

半荘4回が終了し、成績がプラスの計36名が5回戦目へと駒を進める。
普段、巣鴨本部道場に通って鍛錬をされている顔見知った一般の参加者も皆ここまで残る形となった。

1卓
金原(一般)vs仲林(協会)vs鵜飼(一般)vs井上(連盟)

2卓
望月(一般)vs新谷(連盟)vs小泉(一般)vs和久津(連盟)

3卓
Andy-san(一般)vs柚木(連盟)vs白鳥(連盟)vs客野(連盟)

4卓
野方(連盟)vs奈良(連盟)vs藤崎(連盟)vs安村(連盟)

5卓
櫻井(連盟)vs橘(協会)vs松島(一般)vs下石(協会)

6卓
安田(連盟)vs矢島(協会)vs堀(協会)vs蛯原(連盟)

7卓
丹野(一般)vs仲田(連盟)vs三浦(連盟)vs金(協会)

8卓
西角(一般)vs中野(連盟)vs菊原 (連盟)vs川田(一般)

9卓
清原(連盟)vs浜野(連盟)vs宮崎(協会)vs並川(一般)

長い1日を終え、翌日のトーナメント1回戦へ勝ち上がりを決めたのは以下の13名。

■通過順位順
金原正雄
新谷翔平
丹野賢一
藤崎智
野方祐介
蛯原朗
白鳥翔
浜野太陽
井上真孝
橘哲也
柚木正仁
宮崎和樹
松島巌

この先からはトーナメントを更に勝ち上がらなければならない険しい道程だが、選手達の意気込みを十二分に感じる巣鴨会場であった。
特に、丹野賢一さんは巣鴨本部道場の第四期プロアマオープン覇者でもあり、日頃から道場での鍛錬も欠かせていないと断言できる程だ。
今後、他会場からの勝ち上がり選手に加え、シード選手もますます手強い相手ばかりの蛇の道。
今期の麻雀マスターズもまた目が離せない戦いが繰り広げられるのだろう。そしてまた翌日からも、栄光を手にするため、選手達には長く険しい道が続く。

第28期マスターズ 本戦レポート ~新橋会場編~

例年より長い桜の季節の終わりに近づいた4月27日、日本プロ麻雀連盟開催・第28期麻雀マスターズの本戦が行われた。
プロアマ混合であるこの大会、この日は全国で行われた地方予選・一般予選・プロ予選・インターネット予選から勝ち上がった選手、そしてここから戦いに参加するシード選手が激突する。

開始前には藤原隆弘競技委員長からのルール・システム説明。
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(ここに優勝する真光プロの姿が…!)

ルールは日本プロ麻雀連盟のG1タイトル唯一の一発・裏ドラありのWRCルール。
3万点持ちの3万点返しで順位点は5-15。途中流局なし、食い替えなし。

4回戦を行いトータルマイナス者が敗退。ポイント持ち越しのまま5回戦を行い翌日のベスト56へ勝ち上がり

主な参加選手は以下の通り。

 

日本プロ麻雀連盟

森山茂和 前原雄大 荒正義 瀬戸熊直樹
HIRO柴田 勝又健志 西川淳 佐々木寿人
猿川真寿 ダンプ大橋 滝沢和典 ともたけ雅晴

二階堂亜樹 魚谷侑未 黒沢咲 宮内こずえ 清水香織 日高志穂

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最高位戦日本プロ麻雀協会

近藤誠一プロ 村上淳プロ 石井一馬プロ 水巻渉プロ 竹内元太プロ 坂本正志プロ 西嶋千春プロ

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麻将連合

武則輝海プロ 小林剛プロ 三原孝博プロ 原浩明プロ 梅村日奈子プロ 稲毛千佳子プロ

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RMU

谷井茂文プロ 藤中慎一郎プロ 江澤陽一プロ
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ロン2予選勝ち上がり

加納実さん

麻雀格闘倶楽部勝ち上がり

ゆーべさん

 

歴代マスターズ(一般)

来賀友志さん 他

新橋会場は、新雀荘21卓・白鷺15卓・岡9卓の合計45卓180名でのスタート。

 

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時間制限+1局で毎回メンバー入れ替えで4回戦を行い、ポイントプラス者+αがここからさらに1戦を行い、新橋会場から39名、巣鴨連盟道場会場からは13名が翌日のベスト56へと勝ち上がりとなる。

両会場あわせてのポイント1位は麻将連合の石原真人選手。

 

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ベスト16への嬉しいジャンプアップとなった■

翌日のベスト56からは鳳凰位・吉田直と十段位・内川幸太郎に、前年度決勝進出者3名が参戦、ベスト16からは現マスターズ・沢崎誠の登場となる。

本戦が終わり会場を出ると、建物の外は4月とは思えない冷たい風が吹いていた。
予選からの参加者からすれば、ここまでも長い戦いであったが、さらにまたその戦いはし烈なものとなり続いてゆく。
選手ひとりひとりが、自身の歩いている道のゴールが麻雀マスターズの栄光へ続くと信じ、明日への一歩を踏み出してゆく。

第144回『勝負の感性⑭~風を読む~』 荒 正義

●受けの風
体調を管理し、集中力を高めて万全の態勢で卓に着く。打ち手は皆そうだ。しかし、その日の自分の運はわからない。蓋を開けて見なければ、わからない。
1回戦の東1局。出親の私が配牌を取る。それがこれ。

一万二万八万九万二索五索八索九索一筒三筒五筒白発中  ドラ二筒

これではどうにもならない。しかし、ツモが利く可能性もあるから丁寧に打つ。
取りあえず、チャンタと123の三色を見て五索を切る。浮いた三元牌は、誰かが切ったら合わせて打てばいいのだ。7巡目に親の私の手がこうなった。

一万二万八万九万一索二索三索八索九索一筒三筒白白

一応、形はできたが受けが狭くて遅い。案の定だ、西家から同巡にリーチがかかった。

一万 上向き北三筒 上向き白八索 上向き二索 上向き
四万 左向き

3巡目の三筒切りに注目。私はドラそばの三筒が早いので、西家を警戒していた。ここで三筒が切られる形は、二筒三筒三筒二筒二筒三筒である。どちらにしても、手が早く打点があることは確かだ。親の手は、二筒三万を引いたら勝負の手だ。しかし、引いたのは六万

一万二万八万九万一索二索三索八索九索一筒三筒白白  ツモ六万

取りあえず、八索を切る。ところが、次のツモが無筋の七筒で、手仕舞いだ。3巡後、西家のアガった手がこれだった。

四万五万六万七万八万四索五索六索二筒二筒六筒七筒八筒  ツモ三万

危うく放銃は逃れたが、3,000・6,000。私は痛い親のかぶりだ。点棒が大きく動いた後は、すぐに各々の運量の見極めが大事だ。運量を、10とした場合の平均値は5である。東家の私は、6,000点削られ4と査定する。南家と北家も4か5だ。アガった西家は7である。もちろん、勝負は始まったばかりだから、これで決まるわけではない。

東3局。ドラ二万
跳満をアガった、西家の親番。7巡目にリーチがかかった。

北一筒 上向き九万 上向き一索 上向き八索 上向き中
五筒 左向き

このとき、私の手がこうだった。

一万二万三万一索二索三索四索五索六索八索九索一筒三筒  ツモ八索

相手は、跳満を引いた怖い親だったが、私は九索を切った。無事通過。ワンチャンスだし通る予感もあった。こちらのロン牌の二筒は、親の筋で他家から切られてもおかしくないと踏んだのだ。アガリができたら5,200の手。しかし、二筒は出なかった。少し粘ったが3巡後に無筋の五万を引いて、私はオリに回った。理由は簡単、跳満をアガった者と、親で引かれた者の差である。今の運量は、相手が7でこちらが4。しかも、相手は親。戦いは分が悪く、勝ち目は薄いと感じたからである。そして2巡後、南家が六筒を切って追いかけリーチをかけた。

すると親からロンの声。

三万四万五万六万七万八万二索二索四索五索六索七筒八筒  ドラ二万

表ドラは無かったが、裏ドラに五筒がめくれて12,000点である。南家の手はこうだった。

二万三万四万五万六万七万三索三索四索五索六索五筒六筒

この時点でも、運の査定は重要である。親満に飛び込んだ南家の運量は、2に下がった。私と北家は4で、ほぼ同じ。一方、跳満と親満をアガった親の運量は、8か9と見るのが妥当。おそらく、この半荘は90%トップを取るだろう。これが『風読み』である。となれば、この半荘は、北家と私の2着争いとなる。
この後、好調のこの親が攻めて来たとき、私は向わない。例えば、こんな河のリーチだ。

(親の河)ドラ四筒
一筒 上向き一万 上向き二万 上向き中八索 上向き二索 上向き
八筒 上向き八万 左向き

こちらにテンパイが入っても向かわない。例えばこうだ。

二万三万四万五万六万七万二索二索四索六索六索六筒七筒  ツモ五索

*1牌でも、無筋は切らない。この六索が親のロン牌で満貫なら、ラスになる。ここは二索を切って、様子見の場面である。この手もそうだ。

二万三万四万五万六万七万二索二索四索六索八索二筒三筒  ツモ五索

一筒は親の現物。ここは八索切りのヤミテンとし、危険牌を掴んだら速やかに引くのが賢明である。風を読んだら、大事なのはその対応である。それが的確にできたなら、勝率は格段に上がるのだ。
しかし、好調者の攻めに、いつも受けてばかりはいられない。戦うときは、一歩前に出ることが肝心。それが勝負だ。ただし、そのときは手牌に打点があって、待ちが好形のときに限られる。

三万四万五万六万七万三索三索六索八索八索二筒三筒四筒  ツモ七索

三万四万五万三索三索四索六索七索八索三筒三筒三筒四筒  ツモ二索

この手牌なら、勝負の価値がある。追いかけのリーチも有る。だが、勢いに差があるから、期待は大きく持てない。

●親番のとき
では、好調者が散家で、こちらが親番のときはどうか。

(好調な西家のリーチ)
南中一万 上向き四筒 上向き九筒 上向き一索 上向き
八万 左向き

親ならば、自分の手と相談である。ある程度、手が整ったら勝負がある。

一万三万二索二索三索一筒二筒三筒八筒八筒八筒中中  ツモ一索

手に三色の2ハン役があるから、リーチで勝負だ。親満を打ち取ったら、一気に射程距離なる。

三万四万五万六万六万六索七索七索二筒三筒四筒六筒七筒  ツモ八索

手牌は、メンタンピンの好形。ここも勝負で追いかけリーチだ。

*相手が好調なのに、親と子でなぜ対応が変わるのか。それはツモの場合、親は子の倍の点棒払うからである。オリても、ツモで満貫なら2,000・4,000点だ。子の傷は軽いが、親は4,000点の出費になる。満貫を打っても8,000点なら、その差は4,000点で、親は大差がないからである。
しかも、ここで好調者のアガリを止めたら、流れが変わる可能性がある。だから親と子では、対応が変わるのだ。4,000点で、未来の可能性を買ったと思えばいいのだ。

●攻めの風
不調者がリーチと来たときは反撃のチャンスだ。
相手は3の運量。

(北家のリーチ)ドラ二筒
西八索 上向き九索 上向き九万 上向き一筒 上向き三万 上向き
発二筒 左向き

こちらは親番で、運量が5。そして、手牌がこうだ。

三万五万七万五索六索九索九索二筒三筒四筒五筒六筒六筒  ツモ七筒

ここが、攻め時なのだ。ブンと六筒切りが正しい応手だ。次に、マンズが埋まれば即リーチ。一発が怖いからと九索切りは緩手。相手は弱っているのだ。手は安く、受けだってまともかどうか分らない。問題は七索を引いたときである。

三万五万七万五索六索九索九索二筒三筒四筒五筒六筒七筒  ツモ七索

三万切りはこの一手だが、リーチかヤミテンかである。佐々木寿人、前原雄大はリーチだ。待ちの六万は絞りカンチャンで、出やすいと踏んだならヤミテンがある。しかし、一発で六筒を切っているから、脇の2人は親をテンパイと読んでいるかもしれない。北家とのめくり勝負なら、親が有利だ。ヤミテンもあるが、強気のリーチも有る。私なら後者を取る。

●運を仕上げる
第1戦の南1局。
15,000持ちの西家から、リーチがかかった。

(ドラ中
南一筒 上向き二筒 上向き一万 上向き西八万 上向き
九万 上向き五筒 左向き

親番のこっちは、44,000点持ちのトップ目。運量は相手が3でこっちが7だ。
そして、親の手がこうだ。

四万五万六万八万八万三索四索六索四筒五筒六筒七筒中  ツモ五索

ドラの中は初物。ここを無難に済ませばと、トップは固い八万切り。これでは勝てない。ここは、ノータイムで中切りの一手だ。相手と自分の風を、信じることが大事。親の手は、稀に見る勝負手なのだ。このチャンスを逃してはいけない。中で当たれば満貫か跳満になる…などと考えてはいけない。どうするかは、当たってから考えればいいのだ。親の手は、無限の可能性を秘めている。

四万五万六万八万八万四索五索六索四筒五筒六筒七筒八筒

四万五万六万八万八万四索五索六索四筒五筒六筒六筒七筒

四万五万六万八万八万二索三索四索五索六索四筒五筒六筒

四万五万六万八万八万三索四索四索五索六索四筒五筒六筒

四万五万六万八万八万三索四索五索六索七索四筒五筒六筒

一発でドラ切りだから、テンパイは読まれている。ならば、好形テンパイならリーチで押すのだ。ここで、満貫・跳満を決めたら運量は9か10になる。次の半荘もその次も、楽勝となるだろう。運を仕上げるとは、これを云うのだ。
中を止め、アガリを流せば悲劇である。仮にこの半荘、小さいトップをとっても次がないのだ。相手の運が膨らめばその分、こちらの運が減るからである。

つい先日、沢崎誠から酒の誘いがあった。バトルオブジェネレーション(60代)の対戦前である。
『終わったら、飲みに行きましょうよ』と云うのだ。
彼とは、40年の付き合いがある。酒に誘われたのは、これで2度目だ。40年間で、たった2度だ。
1度目は、私の都合が悪く断った。今度はそうはいかない。その酒の席上で、麻雀の「流れ」の話になった。「流れ」があるかどうかなど、どうでもいい。打ち手は、自分の信じた道を進めばいいのだ。問題は、強いか弱いかである。

沢崎は云った。
『流れを見なければ、戦いの方向(軸)が分らない』
彼は、流れ派なのだ。
実は風を読むのも、流れなのだ―。

第3回プロテスト特待生オーディション~才能発掘プロジェクト~

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【2019.5.20追記】
5/19に行われました日本プロ麻雀連盟特待生オーディションですが、厳正なる審査の結果、残念ながら特待生合格者は出ませんでした。
しかし、石田優輝さん・小松莉沙さんの2名が準特待生合格となりました。
準特待生の2名の方は次回プロテストの受験料が免除になります。
ただし育成リーグ合格となった場合の研修費用は自己負担となります

 
 
 
日本プロ麻雀連盟入会審査部が若き才能を発掘するため、新たな試みをスタートさせます。
プロテスト特待生オーディションに合格すれば、受験料(15,000円)と研修受講料(計30,000円)免除!
また、オーディションの模様は生配信されるので、デビュー前に顔と名前をファンに知ってもらうチャンスでもあります。

腕に自信がある人、第二の寿人になれると思っている人、「白鳥ぐらいは超えられるんじゃないか」と考えている人、「すでに古橋レベルには達している」と信じている人。皆さん、プロの世界はそんなに大甘ではありませんが、やる気のある人はオーディション会場へ「GO!」ですよ!

■日時
2019年5月19日(日)午前10時~11時30分に会場までお越し下さい。
※応募者多数の場合、先着の方優先となる可能性がありますのでお早めにお越し下さい。

■会場
夏目坂スタジオ

■審査内容

●面接試験
・10時から11時30まで随時面接試験を行い、合格した方のみ対局試験へと進みます。

●対局試験
・実際に対局していただきます。
・対局は日本プロ麻雀連盟チャンネル(FRESH!/ニコ生)の番組(プロテスト特待生オーディション/13時放送開始)内で配信します。
・不合格と判断された時点で対局試験は終了となる場合があります(1局だけで終了の可能性もあります)。

●合否判定
・番組内で合否を発表します。ただし、特待生として認められるだけで、プロテストの合格を保証するものではありません。プロ連盟入会を希望する方には、改めてプロテストを受験していただきます。また、プロテスト不合格で再受験の場合は、受験料は通常通り必要となります。

■受験料
・無料

■受験資格
・プロテストに準じます(満18歳以上40歳未満の男女(高校生不可)で、連盟員として共に麻雀の発展、普及等に貢献出来る方)。

■応募方法
申込みは必要ありません。
当日会場までお越し下さい。
その際に、住所/氏名/年齢/性別/メールアドレス(PCメール受信可能なもの)/自己PRを記載した用紙をご持参下さい。

2019年6月度道場ゲスト

[output_h2_image src=”/wp-content/uploads/hl_news_doujou_ll.jpg” alt=”日本プロ麻雀連盟 四ツ谷道場”]

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          日本プロ麻雀連盟本部道場 2019年6月ゲスト ~道場部~

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日本プロ麻雀連盟 感謝祭2019レポート 小笠原 奈央

毎年の恒例行事となってまいりました

“日本プロ麻雀連盟感謝祭”

今年で5回目を迎えることとなりました。

日本プロ麻雀連盟感謝祭とは……
日頃我々日本プロ麻雀連盟がお世話になっている方や、麻雀業界の発展に携わってくれている企業の方、著名人の方々にお集まりいただき、日頃の感謝の意も込めまして一緒に麻雀をしながら楽しい時間を過ごしましょう!という大会となっています。

今回レポートを担当させていただきます
小笠原奈央です。
自身で撮ってきた写真も交えながら楽しかった時間を皆様にお伝えできれば嬉しいです。宜しくお願い致します。

大会当日……

私は緊張していました。今まで3年程スタッフとして立ち会っていた感謝祭。今回は、なんと本人も驚きの選手としての参加。嬉しい反面、無礼があってはならぬ!と緊張が入り混じります。
心を落ち着かせる為にも早く会場入りしよう…落ち着け、私。

そこには私より前に会場入りをしている準備万端のA1リーグHIRO柴田プロが!
もしや柴田さんも私と同じく緊張しているのか?!そんな訳ないか(笑)
ただ、30分以上も前に卓にしっかりと座って待機をしている柴田プロは素敵です。

 

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ここにも一名緊張しているプロが…

そう!日吉プロ!

 

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日吉プロは毎年、選手ではなく名実況を活かしてのMCとして場を盛り上げてくれています。
面白い話や、やり取りを交えながら言葉巧みに話す日吉プロ。
その裏には、努力と念入りなる予習があるんです。そして一言一句が全力投球、力を抜かない喋りっぷりが麻雀プロとは思えません(笑)頭が下がります。

そんなんこんなしている間に今年も活躍を魅せた連盟オールスター達がどんどん到着し、皆で最終打ち合わせを済ませゲスト様を迎え入れることに。

 

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中山プロ、菅原プロは今回運営スタッフとして。スタッフの面々も豪華メンバー揃いです。

今回の大会も半荘4回戦のトータル成績を競い合う個人戦はもちろん、プロ2名参加ゲスト2名の4人チームの成績を争うチーム戦。
プロ&ゲストのペアの成績を競うペア戦と3部門で競い合います!

ルールは一般的な一発ウラあり赤あり。
順位点は1回戦ごとに上がっていくシステムです。

それでは我が団体の参加選手とゲストの皆様をチームごとに紹介しましょう!

どこを見渡しても麻雀を愛し、麻雀の面白さを色々な角度から世に広めようと動いてくれている人々ばかりです。

 

◉アマゾネスチーム
齊藤陽介様(スクウェア·エニックス取締役)
松本拓様(テレビ東京「天」「銀と金」プロデューサー)
和久津晶(第9.12期プロクイーン)
山井弘(リーチ麻雀初代世界チャンピオン)

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齊藤陽介様

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松本拓様

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和久津晶

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山井弘

 

◉セガ·コナミチーム
髙畑大輔様(Mリーグセガサミーフェニックス監督)
石田進矢様(MリーグKONAMI麻雀格闘倶楽部担当)
魚谷侑未(Mリーグセガサミーフェニックス所属)
高宮まり(MリーグKONAMI麻雀格闘倶楽部所属)

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髙畑大輔様

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石田進矢様

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魚谷侑未

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高宮まり

 

◉日テレチーム
英正規様(株式会社CS日本メディア営業部副部長)
中谷敏夫様(日本テレビ「アカギ」プロデューサー)
山田浩之(第2回リーチ麻雀世界選手権第3位)
内川幸太郎(十段位)

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英正規様

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中谷敏夫様

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山田浩之

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内川幸太郎

 

◉亜樹·瑠美チーム
野村和生様(名古屋テレビ放送株式会社常務取締役)
藤沢晴信様(MリーグEX風林火山マネージャー)
二階堂瑠美(第11期プロクイーン)
二階堂亜樹(女流プロ麻雀日本シリーズ2017優勝)

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野村和生様

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藤沢晴信様

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二階堂瑠美

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二階堂亜樹

 

◉Abema TV
藤田晋様(株式会社サイバーエージェント代表取締役)
塚本泰隆様(AbemaTV編成部プロデューサー)
白鳥翔(第24.25期麻雀マスターズ優勝)
岡田紗佳(てんパイクイーン連覇)

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藤田晋様

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塚本泰隆様

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白鳥翔

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岡田紗佳

 

◉重量級チーム
大塚達也様(アース製薬株式会社取締役会長)
櫻田厚様(株式会社モスフードサービス代表取締役会長)
紺野真太郎(第34期A2リーグ優勝)
仲田加南(女流桜花)

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大塚達也様

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櫻田厚様

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紺野真太郎

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仲田加南

 

◉貴闘力チーム
貴闘力様(元関脇)
日野洋一様(株式会社シルバーバックス·プリンシパル代表取締役)
前原雄大(第12.25.33.34期鳳凰位)
HIRO柴田(鳳凰戦2期連続準優勝)

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貴闘力様

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日野洋一様

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前原雄大

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HIRO柴田

 

◉USENチーム
宇野康秀様(株式会社USEN-NEXT HOLDINGS代表取締役社長CEO)
中井川俊一様(iXIT代表取締役社長)
佐々木寿人(第7期麻雀‪グランプリ‬MAX優勝)‬‬‬
宮内こずえ(第10期女流桜花)

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宇野康秀様

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中井川俊一様

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佐々木寿人

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宮内こずえ

 

◉タッキーチーム
滝沢和典(第32.33期王位)
和泉由希子(第11.14回天空麻雀女性大会優勝)
※ゲストのかたは今回お名前を伏せさせていただきます

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滝沢和典

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和泉由希子

 

◉チームロイヤル
森田勉様(ロイヤルシステム株式会社代表取締役社長)
富家大我様(弁護士)
荒正義(日本プロ麻雀連盟副会長)
勝又健志(第32期鳳凰位)

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森田勉様

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富家大我様

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荒正義

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勝又健志

 

◉われポンチーム
加賀まりこ様(女優)
清弘誠様(演出家)
萩原聖人(俳優)
前田直哉(第31期鳳凰位)

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加賀まりこ様

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清弘誠様

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萩原聖人

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前田直哉

 

◉チーム森山
‪森山直太朗様(歌手)‬‬‬‬
御徒町凧様(作詞家)
森山茂和(日本プロ麻雀連盟会長)
小笠原奈央(第1回プロNo.1決定戦優勝)

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御徒町凧様

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森山茂和

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小笠原奈央

 

◉テレ朝チーム
柿野陽様(株式会社テレビ朝日)
藤崎智(第16.33.34期十段位)
古谷知美(第1回Lady’s麻雀‪グランプリ‬優勝)‬‬‬
※ゲストのかたは今回お名前を伏せさせていただきます

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柿野陽様

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藤崎智

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古谷知美

 

◉競輪チーム
中野浩一様(世界自転車選手権男子スプリント10連覇)
伏見俊昭様(アテネオリンピック銀メダリスト)
灘麻太郎(日本プロ麻雀連盟名誉会長)
吉田直(鳳凰位)

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中野浩一様

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伏見俊昭様

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灘麻太郎

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吉田直

 

◉電通チーム
高柳寛哉様(株式会社電通)
平野貴宣様(株式会社電通)
瀬戸熊直樹(第29期鳳凰位)
黒沢咲(第6.7期プロクイーン)

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高柳寛哉様

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平野貴宣様

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瀬戸熊直樹

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黒沢咲

 

◉モンド近代麻雀チーム
上島大右様(MONDOTV麻雀プロリーグプロデューサー)
金本晃様(麻雀最強戦実行委員長)
伊藤優孝(第3期最強位)
沢崎誠(第24期最強位)

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上島大右様

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金本晃様

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伊藤優孝

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沢崎誠

 

今回も錚々たる顔ぶれ。
16チームの計64名で行われます。

ちなみに私はチーム森山。
何故チーム森山かと言うと…
森山×奈央 で 森山 直太朗さんっていうね(笑)
森山さんも御徒町さんも私はもちろん初めまして!とっても緊張していましたが、お二人がとても気さくで柔らかい。
『○○プロの切り方の真似!はははー!!』『○○プロの真似も出来るよー!』と場を盛り上げて下さり、麻雀愛も凄く伝わってきて、直ぐにお2人のお人柄に魅了されることに。
『僕らのチームはリーチリーチ!で行く作戦で頑張りましょう』との会長の言葉に皆で手を重ねて『おー!』と気合を入れ、早くもチーム森山はチームワーク完璧。
他のチームも作戦会議をしたり、どういったペア分けにするかなど楽しく盛り上がっていました。

 

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チーム雷電はゲスト様も含めチームユニフォームを皆で着用。んー素敵!優孝さんはモンド近代チームですがネクタイカラーが少し雷電風なのでパシャリ!とってもお洒落。

大会中も皆で盛り上がれる跳満賞や倍満賞、飛び賞、そしてビンゴ賞など多くの賞が用意されました。
他にも商品ご提供いただきました皆様、有難うございます。

1戦目から白熱バトル!
あっちこっちから『跳満出ましたー!!』『倍満出ましたー!!』『ビンゴなりそうです!!』

私も負けてられんとタンヤオドラ3赤1のカンチャンをツモり跳満!(笑)
会長に僕らはリーチリーチで行こうって言われたのに全然実行していなかったっけ(笑)
ただその後親番テンパイで滝沢プロのリーチに一発で打ち込み跳満…2着ーぐは

ペア戦の御徒町さんの様子を見に行くと……堂々のトップ!会長も堂々トップ!強っ!
森山さんは惜しくもマイナスだったが初感謝祭を楽しんで下さっている様子。凄く嬉しかったです。

それぞれチームが後ろで見合って応援したり、『次の作戦はー…』なんて話をしたり、既に一体感が生まれていました。
初めましての方々も多いはずなのに、麻雀を通して会場は笑顔と笑いで溢れ、これが麻雀の力なんですね。

2戦目……

10分もしないうちに
『倍満賞は売り切れましたー!!』
『ビンゴ出ましたー』『こっちもビンゴー』
早くないですか?!

私は親番でホンイツリーチ!で親跳アガるもその後失速、結局3着で終わってしまうという残念な結果。
御徒町さんと会長はまたもやトップ!!
いやーすみませんーーー(汗)
この時、チーム森山はチーム成績首位に!歓喜。どんどん順位点が上がっていくから、私もチームに貢献しなくては!と自身に喝を入れます。

軽食で用意されている、まい泉のカツサンドをゲットし満遍の笑みの宮内プロ。非常にお腹が空いていたらしい。(笑)

3戦目には、我らチームは全員3着(涙)

 

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でも、『1回首位で名前呼ばれただけ凄いよ!』『最後は順位点が大きいから皆1位なら全然あるよ!』とお互いを高め合い、共に最終戦頑張ろうと誓い合います。いいですね、このチーム愛。

われポンチームは、最初『前田プロなんでわれポンチームなの?われポン関係あったー?』とチームに弄られていたが(笑)試合が進むと、互いに走り寄っていき『何位?!』『そっちは何位?!』『いけるぞーー!!』とハイタッチをしてかなり団結力がとれていました。

チーム、ペア、そして個人。それぞれの成績が気になってくる最終戦。

そこに考え込むプロが……

‪一時的ではありましたがイメチェンがとても似合っていた和泉プロ。‬‬‬‬

『んーどういうのが良いかなー瀬戸熊さん、前回は何を選んだんですか?こずえは?ペン字かーどうしようかなー』

 

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そう。今回も最下位のプロには、困ったときに手に職をということで、好きな講座を選べる特典があります。
3回戦を終えた時点でマイナス100以上をしてしまった和泉プロ。早くも何にしようか迷っています(笑)きっと今日の占いもよくなかったのでしょう(笑)

最終戦が始まり、さらに選手同士の気合が入ります。最後の順位点は20-40なので全員がトップをとれば大どんでん返しも起こりうるのです。

私は最終戦…貴闘力さん、野村さん、魚谷プロとの対戦。魚谷プロは勿論、ゲスト様も負けず劣らず強い!オーラスどうにか私はトップ目に。そこであまり点数が無かった貴闘力さんが

『んーどうしよう。でもなー、皆に悪いしなー。』
次巡
『かーーー!やっぱり一発ツモだったよなーうんうん。』

周りの点数状況がせっていることから自粛しようと一旦、テンパイを崩されたものの、今までの勝負勘でこれは一発でツモりそうという気持ちがあった為、悩まれたそうです。
貴闘力さんの麻雀を楽しむだけでなく、周りにまで配慮する優しさや心配りが垣間見られました。

そして、ふー!なんとか私がトップで最終戦は終了しました。

総合ポイントが発表されるまで、チーム同士で予想をつけて盛り上がります。
我々チームも奮闘はしましたが苦しい最終戦となり、それでも、『いやーめっちゃ楽しかった!』『1回チームが首位に立てただけ凄い』『またこのチームでリベンジしよう!』
そう言って頂き、改めて素敵な方々とチーム森山として戦えた時間が私にとってはこの上なく幸せでした。
実は【生きてることが辛いなら】を聞いていつも元気もらってます。

いよいよ表彰式。楽しい時間はあっという間です。

まずは大トップ賞……

なんと風林火山である滝沢プロ、二階堂亜樹プロにEX風林火山Tシャツが贈呈されます。
『どんだけチーム愛つよいんだよ!!』と周りから突っ込みが入り、会場は笑いで包まれました。
(お2人共ゲスト様にお譲りしておりました)

役満賞の福袋は役満が出なかった為、後にジャンケン大会となりチームの代表同士で壮絶なバトルが繰り広げられました。あーめっちゃ欲しかった!!

そして、成績発表!
順にチームと名前が呼ばれていきます。

まずはペア戦

見事優勝したのは

アマゾネスチームから齋藤さん山井プロペア

山井プロ『僕チーム戦得意なんですよね!皆さん僕チーム戦良いですよ!』

なにかアピールをしているよう。会場は笑いの渦に…山井さん最高です。

続きましてチーム戦。

見事優勝したのは……ジャジャジャン!!

われポンチーム!

最高のコンビネーションが取れた素敵なチームでした。
加賀さんは会場入りするなり、『あ!奈央ちゃん!元気?』と手を振って下さり、私の事を覚えていて下さっていたなんて。しかも名前まで…感極まりました。清弘さんも、いつも優しい素敵な笑顔と口調でマイナスイオンが全開の方。萩原プロも同卓時に、『小笠原には負けんぞ!』『きたー!イーペーコーアガってビンゴ完成!!』と同卓者皆を盛り上げながら終始楽しい時間を提供してくれました。
負けず劣らず前田プロもいつも通り、スロットル全開の最高トーク。

加賀さん・清弘さん『優勝出来て本当に本当に嬉しい!生きていて良かった!最高の気持ちです』満遍の笑みで本当に優勝した事が嬉しいという気持ちが伝わってきて、会場もわれポンチームの優勝を共に喜びました。

最後は個人戦

見事、栄えある優勝に輝いたのは……

山井弘プロ!

おめでとうございます!!

山井プロ『いやー、優勝出来たことは勿論ですけど、商品も沢山貰えて妻にお土産いっぱい出来たんで嬉しいです!』
と、この愛妻家ぶり!奥様の作られるお菓子はどれも美味しくて、売りものみたいに見た目も綺麗なんですよね。なにかあると皆に作ってきて下さるんです。
優し過ぎます。

ここで会長が一言……

『山井はやっぱりチーム戦じゃなくて個人戦だな!!』

ガハハハハ!!!また会場に笑いが起きます。

最後は『森山会長の締めの挨拶を』とMC日吉プロが告げると

会長『あ!森山君、喋ってください!』

会長ナイスです!面白すぎます。

最後は、しっかり会長の挨拶で締めとなった5回目の日本プロ麻雀連盟感謝祭。

私は今回初めて選手として参加させて頂きましたが、色々な企業の方、普段お会いすることも出来ないような方々と共に、麻雀を通して最高に楽しい時間を過ごさせていただきました。
右を見れば真剣に打ちながら、あの局はどうだったかなー?とプロとゲスト様が話し合っている。左を見れば皆で軽食をとりながら笑いあって楽しそうに麻雀話に華を咲かせている。
後ろで自分のことのようにチームを応援する人、手をとりあって喜ぶ人達、励まし合う人達、そんな光景が嬉しくて……
個々が麻雀を愛し、それが一つとなってこの時間を生んでいることに改めて麻雀の素晴らしさを再確認すると共に、麻雀を色々な形で愛し、支えて下さっている皆々様に心から感謝の思いです。

これからも多くの方々に応援やお力添えいただけるよう、我々麻雀プロも一層気を引き締めて取り組んで参りますので、今後とも何卒宜しくお願い致します。

最後になりましたが、今後も皆々様の益々のご活躍、ご発展を心よりお祈り申し上げます。
また皆様に笑顔でお会いできますように。また共に卓を囲みましょう。

第32回静岡リーグ(プロアマ混合)決勝戦観戦記

それは5回戦・南2局の出来事だった。

親の川崎から発せられたロンの声。
手牌が開かれる前に、放銃した藤島は大きくうなだれた。

その放銃が何を意味するのか。
彼は全てを悟ったのだろう。

全6回戦で行われる静岡リーグ決勝。
その中で最も印象的だったシーンである──

 

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16年目に突入した静岡リーグ。
総勢50名以上で行われた今期の戦いも、いよいよフィナーレを迎えることとなった。

静岡リーグの決勝には、特殊な点が1つある。
それが「アドバンテージ」である。

これまでのポイントはリセットされるのだが、通過順位によってポイントが付与されてスタートする。

1位通過 +40P
2位通過 +30P
3位通過 +20P
4位通過 +10P
5位通過 ±0P

一発・裏ドラのない日本プロ麻雀連盟公式ルールにおいて、このアドバンテージは勝敗を大きく左右する。

どの位置で決勝を迎えられるか。
より上の順位で通過する為にも、第1節から勝負は始まっていると言えるだろう。

5回戦終了時、最下位の者はそこで敗退。
最終6回戦は残りの4名で戦い、トータルトップの者が優勝となる。

栄えある決勝の舞台に立つことを許されたのは、以下の5名。
直前に行ったインタビューと共に、出場選手を紹介させて頂く。
1位通過
山本 拓哉 中部本部 Bリーグ

 

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第28回 静岡リーグ優勝。
その年には静岡プロリーグ、そして地方チャンピオンシップ2017も制した実績を持つ。

●首位通過のアドバンテージをどう見る?
「無理にトップは狙わず、オール2着でも十分にチャンスがある。押し引きを大事にしたい」
●マークしている選手は?
「藤島プロと川崎プロ。打牌に雰囲気が出ない分、川崎をより警戒している」
●優勝したら誰に最初に報告したい?
「中部本部の青山大プロと伊藤鉄也プロ。伊藤さんは今朝、頑張れと連絡をくれたので良い報告をしたい」

会場入りの際、元気良く大きな声で「おはようございます」と挨拶していた。
この決勝に懸ける気合いの現れだろう。
2位通過
川崎 義之 静岡支部

 

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第30回 静岡リーグ優勝。
私生活では人生の伴侶に恵まれ、心身共に充実した状態で臨めることとなった。

●優勝経験もあるが、受けて立つという気持ちか?
「あくまでも挑戦者。他に本命もいるので気負わずに戦う」
●マークしている選手は?
「藤島だが、あまり気にしていない」
●優勝したら誰に最初に報告したい?
「奥さん」

山本のインタビューにもあるように、川崎はテンパイ気配や打牌のトーンの乱れをなかなか表に出さない。
彼の持つ大きな武器の1つ。
相手にとって脅威となるに違いない。
3位通過
藤島健二郎 東京本部 鳳凰戦A2リーグ

 

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第31回 静岡リーグ準優勝。
今期は様々なステージで活躍を見せてきた。
もはや説明不要だろう。

●多くの人が優勝候補筆頭に挙げているとみられるが、プレッシャーは?
「全くない。勝つか負けるか、ただそれだけ。静岡の全体の評価の為、格好悪い麻雀は見せられないという想いが強い」
●マークしている選手は?
「山本。いろいろな部分で指針になる」
●優勝したら誰に最初に報告したい?
「望月支部長。お世話になっているので」

藤島健二郎はどれだけの覚悟と想いを背負って、またこの舞台に戻ってきたのだろう。
我々はその答えを垣間見ることができるのか。
4位通過
松清一樹 一般参加

 

100

 

静岡リーグには2回目の出場。
そして、今回は決勝へ。
最終節の最終戦で大きなトップを取り、自らの手で決勝の椅子を勝ち取った。

●強力なメンツを相手にどう戦うか?
「とにかく決勝の雰囲気に飲まれないように。普段通りのバランスで打ちたい」
●マークしている選手は?
「藤島と山本。先行されると厄介」
●優勝したら誰に最初に報告したい?
「練習に一緒に付き合ってくれた仲間たちへ」
5位通過
藤井太郎 一般参加

 

100

 

藤井さんも初めての決勝進出。
第4節まで首位につけていたが、最終節は不調でアドバンテージなしの5位で決勝を迎えることとなった。

●この位置で迎えることになったが?
「仕方ない。逆に新たな気持ちで入れると思う」
●マークしている選手は?
「藤島。過去2回戦っているが、いずれも負け。最初は本当に緊張した。相当意識しているのが自分でも分かる」
●優勝したら誰に最初に報告したい?
「練習に付き合ってくれた皆。全員、この静岡リーグでの麻雀を通じて出会った仲間たちなので」

 

4位の松清さんと5位の藤井さん。
どちらも優勝した時は「練習に付き合ってくれた仲間たち」に最初に報告したいという同じ答えだった。

後日、こんな話を耳にした。

決勝を控えた数日前、最後の調整の為に打ち込む松清さんと藤井さん。
その周りには、それぞれを応援する人たちの姿があった。
中には今期の静岡リーグで決勝に進めなかった者もいた。
それも1〜2人ではなく、各グループに7〜8人も集まっていたとのことである。

なんという素敵な話なのだろう。

勝者がいれば敗者がいる。
本当は自分たちがこの決勝のステージに立ちたかったはずである。
その想いを共に戦ってきた仲間に託しているのだ。

麻雀は決して1人では出来ない。
自分の為だけに戦っているばかりでもない。
応援してくれる人、一緒に戦ってきた仲間、周りの環境。
勝ち負けの向こう側にある大切なこと。
そんなことを改めて感じさせられる出来事であり、この輪が静岡リーグ最大の魅力なのである。

それぞれの想いを胸に決勝卓につく5人の選手たち。
多くの観戦者が見守る中、ついに第32回 静岡リーグ決勝が開始された。
(以下敬称略)
【1回戦】
抜け番・藤島

共に初めての決勝の舞台である松清と藤井。
藤井は落ち着いているように見受けられるが、気掛かりなのは松清。
気合いとは裏腹に、表情にも摸打にも緊張していることが外から見ているこちらにもハッキリと伝わってきていた。
どれだけ早い段階で麻雀に入ることが出来るだろうか。

そんな中、悠々と打っていたのはポーカーフェイス・川崎。
2つの大きなアガリを決めた。

東3局0本場

五索五索五索二筒二筒二筒三筒三筒六筒七筒発発発  ロン八筒  ドラ二筒

南4局2本場

一万二万三万四万五万六万五索六索四筒五筒六筒中中  リーチ  ロン四索  ドラ中

放銃したのは松清。

一万一万一万四万五万六万四筒五筒六筒七筒八筒中中  リーチ

待ちも打点も充分な形で、親の先制リーチに勝負を挑んだが、軍配は川崎に。

オーラス0本場には、ドラの一筒を暗刻にしてテンパイしていた藤井のチャンス手を潰す1,300オール。

1回戦は約60,000点の1人浮き大トップで幸先の良いスタートを決めた。

山本は耐えに耐えて2着をキープ。
アドバンテージはまだ十分に残しており、川崎を追いかける。
藤井は川崎への12,000点の放銃や、チャンス手を蹴られたりもあったが、眼は全く死んでいない。

川崎の好調を後ろからじっと見つめていたのは抜け番の藤島。
何を思い、何を感じていたのであろうか。

1回戦成績
川崎+41.3P 山本▲4.8P 藤井▲11.2P 松清▲25.3P

1回戦終了時トータル成績
川崎+71.3P 山本+35.2P 藤島+20.0P 藤井▲11.2P 松清▲15.3P

 

【2回戦】
抜け番・山本

満を持して藤島健二郎が登場。
起家を引き、東1局から以下の形でリーチに踏み切る。

四万五万六万六万七万八万三索四索六索七索八索四筒四筒  ドラ八筒

結果は流局。

そして、初戦から魅せ場を作る。

東4局0本場

二索二索二索一筒一筒二筒三筒三筒九筒九筒東東東  ドラ一万

このテンパイをしていた所に九筒を引き入れ、ツモり四暗刻の形に変化。

二索二索二索一筒一筒三筒三筒九筒九筒九筒東東東

しかし、藤島が欲しい一筒三筒はこの時点ですでに山にはなく、捌きに向かった藤井が300・500のアガリ。

まだ始まったばかりとはいえ、ここで役満が成就となれば局回しの上手い藤島の独壇場になっていた可能性も高い。
そんな手が入っていたことなど他の選手たちはもちろん知る由もなく、局は進んでいく。

南2局0本場

親の藤井がマンズの一色手。

一万二万三万五万五万白白  ポン北北北  ポン南南南  ドラ八索

そこにピンフ高め三色のテンパイを入れた川崎が八万を叩き切って勝負に出る。

二万三万一索二索三索九索九索一筒二筒三筒四筒五筒六筒  リーチ

どちらにも軍配はあがらずに引き分け。
藤井は1回戦のリベンジを果たしたかったところ。

オーラスを迎え、4者の点棒状況は以下の通り。
藤島 37,900
藤井 29,900
川崎 24,000
松清 28,200

初戦を白星で飾った川崎がラス目。
藤島としては川崎をラスにしたまま、1人浮きで終えたい。
その思惑通り、松清から2,000点をアガってしっかりと差を詰めた。

2回戦成績
藤島+21.9P 藤井▲1.1P 松清▲6.8P 川崎▲14.0P

2回戦終了時トータル成績
川崎+57.3P 藤島+41.9P 山本+35.2P 藤井▲12.3P 松清▲22.1P

 

【3回戦】
抜け番・川崎

1・2回戦と苦戦を強いられてきた一般参加の2人が、東場からリードしていく展開。
緊張もほぐれ、完全に本来の姿で打てていることが伺える。
逆に苦しんだのは山本と藤島。

南3局0本場
松清のピンズの染め手に、山本がドラの一筒もノータイムで放っていく。
山本は手牌に素直である。
中には少考する人もいるだろうが、自身も大物手。

二索二索二索五索六索六索南南中中  ポン白白白  ドラ一筒

だが、次に持ってきたドラの一筒をツモ切ると松清からロンの声。

一筒二筒三筒四筒四筒五筒六筒東東東  ポン西西西

山本は潔く「はい」と返事をした。
しっかり覚悟を持って攻めた結果である。

放銃は最小限に抑えつつも、ここまでジリジリと点棒を削られていった藤島。
しかし、これで終わらないのが今期の静岡を牽引してきた者の力。

17,000点持ちで迎えたオーラスの親。
4本場まで積み上げて、持ち点を37,800まで回復させてきた。
最後は藤井が1,000・2,000をツモアガリ、3人浮きで終局。
山本は手痛い1人沈みのラスとなってしまった。

3回戦成績
松清+23.7P 藤井+11.2(▲20) 藤島+6.4P 山本▲41.3P

3回戦終了時トータル成績
川崎+57.3P 藤島+48.3P 松清+1.6P 藤井▲21.1P 山本▲6.1

 

【4回戦】
抜け番・松清

川崎と藤島の一騎打ちになりそうな雰囲気を漂わせていた。
だが、残り3回戦。
まだまだ勝負の行方は誰にも分からない。

東場は藤島が局を回していく。
終始、小場で進んでいたが、川崎が南場の親で大きな2,600オールのアガリ。
僅差だがトップ目に立つ。

南2局1本場
今度は山本にツモり四暗刻のテンパイが入る。

三万三万三万一索一索一索二索二索一筒一筒一筒六筒六筒  ドラ六筒

1位通過で得たアドバンテージを全て失い、ここまで苦しい戦いが続く山本。
ツモに力が入るが、残念ながら祈りは届かなかった。

六筒は藤島の手に2枚。
二索は2枚とも山に残っていたが、どちらも王牌という結果に。
山本がテンパイを果たしたのは超終盤の16巡目だった。

藤井が23,700点持ちで離され、他3者のトップ争いで迎えたオーラス。
9巡目に八索を切った山本に藤井がロンの声。

一万一万七万七万八万八万九万九万七索九索一筒二筒三筒  ドラ七筒

藤井、僥倖の浮きへ。
対して山本は3回戦に続いての連続ラス。
トップは川崎。
藤島は29,800点で僅かに沈みとなり、川崎とのポイント差が開く結果となった。

4回戦成績
川崎+11.9P 藤井+5.7P 藤島▲4.2P 山本▲13.4P

4回戦終了時トータル成績
川崎+69.2P 山本▲19.5P 藤島+44.1P 藤井▲15.4P 松清+1.6P

 

【5回戦】
抜け番・藤井

この5回戦を終えた時点で、トータル最下位の者が途中敗退となる。
現在、下位に位置する3者は川崎・藤島とはかなり離されてしまっているものの、何としてでも最終6回戦へと進んで望みを繋げたい。
特に山本は正念場となる。

東4局1本場 13巡目
山本が七対子ドラ2のテンパイ。

八万八万四索四索七筒七筒八筒九筒九筒南白中中  ツモ南  ドラ南

山本は生牌の白ではなく、八筒待ちを選択。

配牌から白を抱えていた川崎だったが、その巡目に八筒を引く。
自身はピンフの1シャンテン。
今、通った白を安全牌とし、八筒をツモ切るかと思いきや、手牌に全く必要のない八筒を止めて山本の白に合わせる。
山本から気配が出ていたのであろうか。
その次巡、山本は八筒をツモって2,000・4,000のアガリ。
川崎の守備力が光る。

5回戦・南場。
放銃を回避した川崎に牌が味方する。

南1局1本場

わずか4巡目にして以下のテンパイが入る。

一万一万二万三万三万七索八索九索南南南西西

川崎は南家。
出アガリ満貫、ツモると跳満である。

ここに飛び込んでしまったのは松清。
しかも川崎がテンパイした次巡での放銃。
その時、顔色は一切変えなかったが、あとから聞くと「心が折れかけました」と正直な気持ちを吐露していた。

麻雀はポイントを持っている者が優位に働くケースが多いが、川崎は放銃してもすぐに点棒が返ってくる。

そして、ついに。
あの瞬間が訪れてしまう。

南2局。
親はトータル首位を走る川崎。
冒頭のシーンである。

途中敗退を免れたい北家・山本。
9巡目にリーチ。
その山本に対して、スッと無筋の牌を河に置く川崎。
追いかける南家・藤島の手牌は

一万二万四万四万五万五万八万八万九万東東西北北  ドラ七万

山本の河には一万がある。2枚切れ。
少考の末、藤島は打一万
無情にも川崎の手牌が開かれる。

二万三万七万八万九万一索二索三索九索九索一筒二筒三筒

川崎「ロン。18,000」

会場にいる誰しもが感じたであろう。
その場の空気そのものが一気に川崎優勝ムードへと変わった。

尚も続いた親番で、更にこの12,000を山本から討ち取る。

二万三万四万四万五万六万八万八万八万九万九万東東  ドラ西

痛恨の放銃となった藤島。
決勝を終えてから数日後、この時の心境をありのままに語ってくれた。

藤島「トータルトップ者が途中敗退逃れの山本のリーチに無筋を切ってきたのだから、テンパイが入ったと読むのが普通。都合の良い現物待ちが一万四万(前巡の五万ツモ切りから親には相当危なくなりそうとすでに思っていた)。一方で形上、こちらもメンホン七対子の1シャンテンで一万が2枚切れ…自己都合を優先した、最もヌルイ一打だったと思っています。実質あそこで勝負ありでした」

藤島健二郎は愚直な男である。

この放銃は仕方がないと感じる人もいるかもしれない。
ただ、藤島自身は目の前に出た結果と真摯に向き合うことを選んだ。
そして、頭を下げた。
結果至上主義の藤島らしいコメントであった。

一方、最終戦に望みを繋ぎ、そして優勝の可能性を最後まで追いかけて戦い続けた山本だったが、オーラスにも藤島へ8,000の放銃をしてしまい、あえなくここで途中敗退となった。

5回戦成績
川崎+35.7P 山本▲28.5P 藤島▲19.8P 松清P+12.6

5回戦終了時トータル成績
川崎+104.9P 藤島+24.3P 松清+14.2P 藤井▲15.4P 山本▲48.0P

 

【6回戦】

いよいよ、最終戦。
残った4名での最後の戦いが始まった。

川崎は充分すぎるほどのリードを築いている。
2番手・藤島との差は80.6P。
藤島は前期静岡リーグ決勝で暫定首位との59.8P差をあわや捲るかという場面も魅せたが、今回はその時より更に20Pも差が開いている。

優勝への死角はないように思える。
だが、麻雀は最後の最後まで何があるか分からない。

起家は藤島。
反撃の狼煙とばかりに、東1局からリーチ攻撃を仕掛ける。

一万二万三万五索五索六索六索七索一筒一筒五筒六筒七筒  ドラ南

ここにドラ2で仕掛けを2つ入れていた川崎だったが、大きなリードを味方に無筋を切り飛ばす。
そして、当たり牌である高めの七索を掴まされる。
だが、打たない。

今回の決勝で幾度となく当たり牌をビタ止めしてきた川崎。
何かが見えているのだろうか。

同1本場
藤島、ドラがアタマの両面リーチ。
しかし、松清が

二万二万四万五万六万三索四索五索三筒三筒四筒五筒五筒  ドラ東

これで追いかけ、すぐに2,000・3,900のアガリ。
残された2回の親番のうち1回を早々に失う。

その後も満貫以上の手が入り続ける藤島。
だが、いずれもアガリまで結びつかない。

東3局1本場

一万二万三万四万六万七万八万九万一索二索三索六索六索  ドラ五筒

同2本場

三万三万三万四索四索四索六索六索七索八索五筒六筒七筒  ドラ四索

東4局4本場 供託2

七万七万一索一索北北北  ポン五索 上向き五索 上向き五索 上向き  暗カン牌の背二筒 上向き二筒 上向き牌の背  ドラ二筒

南入。
最後の親番を迎える藤島。
大きく息を吐く。

東場から流局が続き、6本場まで積まれるもラストチャンスを掴むことができず、自身の親も流れる。

川崎にとっては一番大きな壁を超えた。
あとは目の前に用意された優勝への道筋を、一歩ずつ確実に進むだけである。

そして、終局。

川崎義之が完勝ともいうべき内容で、優勝を飾った。

最終戦成績
川崎▲12.9P 藤島▲1.8P 藤井+21.3P 松清▲6.6P

全トータル成績
川崎+92.0P 山本▲48.0P 藤島+22.5P 藤井+5.9P 松清+7.6P

 

100

 

たった1人にだけ与えられる「優勝」という栄光。
今回それを手にしたのは川崎。
静岡リーグ2度目の戴冠は確かな実力があってこそ。
新たなるステージでも、この実績を胸に挑戦して欲しい。

山本は本命視する声もありながらも、途中敗退という悔しい結果で幕を閉じた。
だが、彼は必ずまたこの舞台に戻ってくる。いや、戻って来なくてはならない。
それは本人が一番よく分かっていることだと信じている。

松清さんと藤井さんは最後まで仲間たちの応援を背負って戦い抜いた。
道中、後ろでずっと見守ってくれていた戦友の存在に改めて感謝していることだろう。

そして、藤島。
優勝した川崎へ向けた拍手が巻き起こる中、おめでとうという言葉と共に手を差し伸べて握手を求めた。
悔しいはずである。
負けて尚、その大きな背中を示してくれた。

今回の決勝観戦記。
従来の観戦記に比べると、麻雀以外の部分にスポットを当てて書かせて頂いた。

放送対局が主流である現代の麻雀界。
放送がない故にあの日あの場所にいなかった方々の為にも、もっと麻雀の内容に触れるべきなのでは…と悩みに悩んだ。

だが、戦いの模様を時系列で並べるより、この静岡リーグの魅力を読んで下さっている皆さんにほんの少しでもお伝えしたいという想いが強かった。

良いか悪いかはわからない。

ただ、この決勝観戦記を最後まで読んで下さった方々の中に
「静岡リーグ面白そうだな」
「次の機会に出てみようかな」
と感じて下さった方が、たった1人でもいてくれたら心から嬉しく思う。

静岡リーグはプロと一般参加の垣根を超えた舞台。
そこには敷居など一切ない。
真摯に麻雀と向き合い、思いっきり麻雀を楽しむことが出来る。
そんな場である。

これからも麻雀ファンの皆さんと共に作り上げていく静岡リーグであることに変わりはないだろう。

第20期北陸プロアマリーグ 第2節レポート

日本プロ麻雀連盟33期生の里木祐介と申します。
第20期北陸プロアマリーグ、第2節よりレポートを担当させて頂くことになりました。
宜しくお願い致します。

4月14日、少し肌寒さの残る曇天の下、第2節がおこなわれた。

全5節20半荘での戦いとなる短期決戦の北陸リーグ。31人の争いの中決勝卓に座るには全節が重要になる。
私は、参加した過去2回のプロアマリーグで、一度の大敗が致命傷となり最終節には目標を失っていた。受けて立つプロとして不甲斐ない成績に終わり、短期決戦の難しさを知った。
三度目となる今期にかける思いは強い。しかし他の30人の猛者たちも同じく全身全霊をかけて頂点を目指してくるだろう。

そんな激しい戦いの中、2節を終え上位につけた選手たちを中心にみていこう。

6卓・浦田 瀧根さん 久保さん 森田さん

今回のプロアマリーグ、一般参加者の中によく知る顔が多くいる。
彼らとはこのリーグ戦以外での対戦経験も多い。

瀧根さんはその中の1人だ。

押しが強く、アガリへの道筋が見えたときは一歩も引かない。私は彼にそのようなイメージを抱いている。 

3回戦 南2 1本場
 
ドラ発

東家 瀧根さん18,000
南家 浦田  28,000
西家 久保さん42,000
北家 森田さん32,000

ラス目で迎えた親番、瀧根さんの手が以下の牌姿となる。

三万三万五万六万五索六索二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒  

マジョリティでは八筒九筒外しだろう。裏ドラに頼らずとも6,00オールが見える。
しかし、一筒に手ごたえを感じた瀧根さんはなんと6に手をかけていく。

三万三万四万五万六万二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒  ツモ一筒

3面張リーチで狙い通りの一筒を手繰り寄せ4,000オール。
このアガリで好位置につけると、オーラスもアガリきり本日初のトップをもぎ取る。

結局この日は+31.2Pの卓内勝ち頭。トータル82.4Pとし一般参加者の最上位につける。次節以降の活躍にも期待したい。

逆に卓内最下位に沈んだのは支部長の浦田。前節に引き続きマイナスをたたき苦しい位置となった。
しかし、最終回にトップをとり大崩れは避けた。実力者だけに残り3節で充分決勝へのチャンスはあるだろう。

5卓
藤本 窪田さん 小泉さん 岡田さん

初参加の岡田さんも瀧根さんと同じく「よく知る顔」だ。
先日おこなわれたマスターズ北陸予選では私と決勝卓で戦っている。しかし本日は振るわず卓内最下位に沈んでしまった。
爆発力の高いタイプだけにこのままでは終わらないだろう。次節以降持ち前の攻撃力と手数で上位を目指してほしい。

この卓では藤本がプロの貫禄を見せつける。
ラススタートながらそこから3連勝を決め+64.2Pの圧勝。

2回戦で先手ピンフリーチを一発裏1で出アガリしたのをきっかけに調子を上げ最終戦では

ドラ四万

四万五万六万四索四索五索六索七索四筒四筒五筒五筒六筒  リーチ  ツモ六筒  

親番でとどめの6,000オール。
1巡待てば三色変化があったが、その場合はヤミテンに構えるだろうから同じ6,000オールだ。
藤本は2節を終え、総合2位につける。
 
トータル首位にたったのは南、プロになって日の浅い彼だがマスターズ北陸予選、十段戦北陸予選と立て続けに優勝しており、今もっとも勢いのある男と言っていいだろう。

連覇を狙う獅坂は+28.1Pとスコアをまとめ7位につける。今期も好調を維持しているようだ。

3卓では木戸が3-1-1-1とこちらも3連勝。4回戦ではオーラストップまで8,000条件でタンヤオリーチを敢行。
これがカンも入り裏2で逆転。WRCルールへの対応もお手の物といったところか。+92.6Pでトータル4位までジャンプアップ。

そして、最後に私だがこの第2節+93.4Pと勝ち頭となった。

1回戦 起家

ドラ七索

二万三万四万五索六索七索七索七索三筒三筒四筒四筒五筒

ハイテイで五筒をつもり8,000オール。最高のスタートだ。今日はこのように東場でアドバンテージを持つことが多かった。
南場は仕掛けを多用して局消化を優先した。もちろん順位点の大きいWRCルールということも意識してだ。

結果は最高だった。だがそれはたまたまであり大きく上にブレた1日だったにすぎない。いい麻雀を打てば勝てるのなら苦労はない。

私は麻雀には全ての選択において最善があると思っている。彼は攻撃的だから押すのが最善だ、彼は守備型だから引くべきであろう。
そういう風潮には共感できない。自分の麻雀を打ち切るというのもある意味思考放棄だ。

しかし、全ての最善手などわかる者はいない。だから強者同士でも選択は別れ「スタイル」で片付けるしかないのだろう。

誰もが納得する最善を導き出すのは人間では不可能なのかもしれない。ネット麻雀ではすでにAIが稼動している。
麻雀のシンギュラリティもそう遠い未来の話でもないだろう。

プロとして活動する以上、思考停止に陥らず、さまざまな選択のなかのたった1つの最善を求めていきたい。
それが結果につながるはずだからだ。

第3節開催は5月26日(日)

徐々に暑くなってくる気候のように我々の戦いもますます熱を帯びてくるだろう。

Mr.Yの連盟Weekly!マスターズ・再生数ランキング

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令和が始まって14日が経った今日この頃。
寒さもほとんど無くなり、暖かくなってきた。
季節の変わり目、風邪を引きやすくなっているのでくれぐれも気をつけて頂きたい。
それでは先週を振り返っていこう。

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【Youtube日本プロ麻雀連盟チャンネル】
連盟チャンネル(Youtube)に最初に動画が投稿されてから5年が経った。
※Youtube連盟チャンネルはこちら

記念ということで、現在(2019年5月14日23:59)時点での再生数ランキングを発表しよう。

★第5位

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<タイトル:望月雅継の清老頭!!>
197万回再生

望月さんがリーグ戦で清老頭というレアな役満をアガる動画である。
最終ツモでアガるところもドラマティックで痺れる動画だ。
是非飛ばさずに全部見て頂きたい。
動画はこちら
 
 
★第4位

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<タイトル:二階堂亜樹の大三元!!>
260万回再生

亜樹さんが女流桜花で大三元をアガる動画だ。
こちらも最終ツモでアガる。3,000点持ちからの起死回生だ。
動画はこちら
 
 
★第3位
 

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<タイトル:沢崎誠の国士無双13面張!!>
286万回再生

沢崎さんといったら国士無双13面待ち!国士無双13面待ちといったら沢崎さん!と言っても過言ではないだろう。
3位にランクイン。
国士無双は出やすい役満だが、13面待ちは滅多に遭遇しない。
なお、リーグ戦なのでシングル役満だ。
動画はこちら
 
 
★第2位
 

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<タイトル:福光聖雄の小四喜・字一色!!>
374万回再生

「天空への道」という企画で福光プロが圧勝している所からまさかのダメ押しの小四喜・字一色!
この時は役満の複合は認められていないのでシングル役満扱いだが、この画像の破壊力はとてつもない。
また、会長の賑やかな解説のおかげでコメントも伸びて、コメント数ランキングでは1位となっている。
動画はこちら
 
 
★第1位

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<タイトル:天才過ぎる女雀士”茅森早香 一発逆転の字一色!!>
437万回再生

堂々の1位は、一発逆転の字一色!
最高位戦の茅森早香プロだ。
1位が連盟員の役満ではないとは!! ガチなランキングなのでしょうがない。
この動画は2名勝ち上がりのプロクイーンのベスト8だが、絶体絶命の所から茅森プロが役満をアガるというドラマのような事が起きた瞬間であった。
動画はこちら
 
 
以上、再生数ランキングでした。
連盟チャンネルに出られた際に是非レアな役満をアガれば今後ランクインするかもしれない。
 
 
 
ジェン・ガースの新企画

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突如Youtube連盟チャンネルからこんな動画がアップロードされた。
<Play Like a Pro with Jenn & Garthe ? Secrets of Pinfu Part 1>

タイトルと説明欄から全てが英語である。これは海外の方へ向けた動画なのだ。
こちらのPart1では、「ピンフ」について説明している。
動画はこちら

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図と音がついているため、とてもわかり易く理解できるのだろう。
山井弘プロはゲストとしてに来てもらっている。
山井プロが解説してジェンプロが翻訳をするという流れだ。

また、Youtubeの機能で「字幕」というものがある。
こちらは、人がしゃべっているものをロボットが訳して画面下に表示させるというものだ。
英語を聞き取るのが困難という方は、画面右下の、

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こちらの「字幕」をオンにして英語を表示させてみてはいかがだろうか。
※昔にアップされた動画には表示出来ない場合があります。

と、本当に便利な機能のYoutube自動「字幕」だが、難点がいくつかある。
まず、こちらの動画はジェン・ガースの『英語』と山井プロの『日本語』が入り乱れている。
ロボットは、こっちが英語で、こっちが日本語で、なんて判断する能力までは兼ね備えていない。
どういうことかというと、この動画は『英語』と判別されているため、山井プロの発言も全て英語と捉えてしまうのだ。

山井プロ「ダイレクトにリャンピンを引いた時に…」
ロボット「Directory champion heater to give me…」(ダイレクトリー チャンピオン ヒーター トゥー ギブミー)

このように空耳アワー祭りになってしまう。
数年後にはロボットがもっと進化して完璧に翻訳できるようになるのかもしれない。

そしてこの「字幕」機能だが、英語に限らず、日本の動画でも日本語をそのまま下に表示させることも出来る。
イヤホンを忘れた車内などで主に役立つ。

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が、こちらも難点がある。
「固有名詞に弱い」のだ。
人の名前などは特に弱い。どれが名前かなんてロボットが判断するのは難しいのだろう。

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どこに「プロサーファー」がいるのかと思うかもしれないが、解説の人は「黒沢さん」と言っただけなのだ。
「黒沢さん」を「プロサーファー」と聞き間違えてしまうロボットはちょっと可愛く思える。

そして最後、「麻雀用語に弱い」のだ。
流石に全てのジャンルの用語をカバーできてはいないようだ。
いずれはマスターしてくれるに違いない。

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パニックになりそうである。
 
 
 
 
※答え
---仕掛け返してカン三索待ち、しかしその三索を沢崎がツモ。裏ドラが乗るか、どうだ。

第15期静岡プロリーグ 第1節レポート

平成がまもなく終わり、令和を迎えようとしている4月に第15期静岡プロリーグは開幕した。
各選手達の想いがぶつかり、卓上にそれを表現していく。
1年間の熱い戦いがまたやってきたのだ。

今期レポートを担当することになりました33期生の青嶋宏樹です。
拙い文章ですが、目を通して頂ければ幸いです。
この1年間どうぞよろしくお願いいたします。

鳳凰位戦は引退したが、まだまだ後進には負けるわけにはいかないと、見事その実力を証明した望月が前期プロリーグ優勝。

静岡に初参戦し、決勝進出が至上命題と公言した藤島は圧倒的な成績を収め、その言葉通り決勝進出を果たした。

憧れの存在である2人に刺激を与えられ、その背中を超えていけるようにと思った者が少なくないはずだ。
私もその1人である。
打倒、望月・藤島。
この2人を倒さなければ決勝進出は難しい。
今期プロリーグの勝負の鍵になるだろう。

今期の開会式でこんなことを言った選手がいた。
麻雀は運の要素ももちろんあるが、1年間を通すと必ず強い者が勝つと思っているのが自分の哲学。そして結果を残しに静岡に来たと。

今期から初参戦のビックマウス岩井。
第13期麻雀マスターズと実力は申し分ない。
1年目にして結果を残し、実力を証明できるか?

岩井の言葉はその通りだし、結果はもちろん大事だが、静岡プロリーグは多くのアマチュアの方が観戦してくれている。
プロとしてアマチュアのお手本となるようなマナーや所作で、「良い麻雀だった。」と言ってもらえるような麻雀を打ちたいものだ。
そういったプロ意識の向上を一人一人が持てば、静岡の麻雀の未来は明るいはずだ。

それでは第1節の対局を振り返りたいと思う。

1卓
藤島 × 鷲見 × 川崎 × 鈴木涼

今節の注目卓、A2リーグに昇級した藤島、静岡リーグ・静岡プロアマチャンピオンシップを優勝し、充実ぶりが伺える川崎。
勢いに乗る今が旬の選手達の対局。

鷲見+28.9P 鈴木涼+28.7P 川崎▲7.5P 藤島▲51.1P

結果は場況に明るく判断力が光る鷲見と、猪突猛進・鋭い攻めが持ち味の鈴木涼がプラスで終える。
川崎は卓上に存在感を出せず。
そして誰が藤島のこれほどの負けを予想しただろうか。
藤島でなければさらにマイナスを積み重ねたかもしれない。
次節からの巻き返しを図る。

2卓
中野 × 大橋 × 岡本 × 渡辺 × 土屋

大橋・岡本・土屋が場をリードし、女流桜花ファイナリストの中野、守備型の渡辺がどう対応するかで展開が変わっていくか。

大橋+34.8P 岡本+29.9P 渡辺▲2.0P 土屋▲3.8P 中野▲58.9P

結果はメンゼンと仕掛けのバランスが絶妙な大橋、のんき打法(ゆったり高打点を狙う)の岡本がプラス。
渡辺はプラスした2人の猛攻を辛くも耐えたといったところ。
土屋は持ち前の果敢な攻めが不発に。
女流桜花ファイナリストの中野は大きくマイナスし、苦しいスタートとなった。

3卓
平野 × 中 × 足立 × 杉村 × 高木

何でもできるアベレージヒッターが揃った印象の卓。
その中でも先手をとり、手数が多い平野・足立・杉村に対し、中・高木がどういった麻雀を打つかが明暗を分ける。

中 +43.7P 足立+36.7P 高木▲3.2P 杉村▲36.1P 平野▲41.1P

結果は懐の深い麻雀の中、仕掛けからリズムを作る足立が嬉しい好スタートをきった。
昨年は思うような結果が出なかった高木はマイナス。
早く初日をだして上を目指したいところ。
精密機械といわれるほどの牌理に明るい平野、守備モンスター杉村はマイナスして振るわず。

4卓
望月 × 山本 × 岩井 × 京平×斎藤
前期優勝者望月を始め、実力者が揃った卓に新人の斉藤が挑む。

望月+41.9P 山本+3.9P 岩井+2.3P 京平▲20.2P 斉藤▲27.9P

結果は大方の予想通り、格の違いを見せつけ望月が大きくプラス。
山本・岩井は望月の攻撃を辛くも凌いだといった形か。
京平・新人の斉藤は苦しいスタートとなり課題が残ったか。
新人の斉藤はポイント以上にその実力差が重くのしかかった対局だったのではないか。

第1節は中・望月が好スタートをきったが上位陣は横並びの状態。
下位陣とのポイント差もそこまで開いていないだけにこれからの展開が楽しみである。

そして大きなマイナスを喫してしまった藤島はどのようにして巻き返しを図るのだろうか?
今後の戦いに注目だ。

第33回静岡リーグ(プロアマ混合)第1節レポート

皆さんはじめまして。
この度、第33回静岡リーグのレポートを担当させていただくことになった32期後期生の川崎義之と申します。
一生懸命務めさせていただきますので、半年間お付き合いの程よろしくお願い致します。

4月21日、第33回静岡リーグが開幕した。
今回の参加人数は何と77名!
人数もさることながら、参加プロのメンツも凄い。
昨年に引き続き参戦の鳳凰戦A2リーガーの藤島健二郎プロをはじめ、鳳凰戦Bリーグ経験者の相沢かおるプロ・岩井健太プロ・藤本哲也プロ、昨年女流桜花決勝に残った中野妙子プロ、2018・2019最強戦ガールの大月れみプロ・後藤咲プロ等々、計31名のプロが参加を表明した。
これだけのメンバーが揃うプロアマのリーグ戦は他にはないだろう。
望月支部長を始めとした静岡支部の活動に賛同してくれた結果であると感じている。

アマの方達に目を向けてみると、初参戦の方が多く、これは昨年度より行われているプロアマチャンピオンシップ、更にその先にある小島武夫杯帝王戦によるものだろうか。
いずれにせよ熱い戦いが繰り広げられるのは間違いない。

気になる第1節の結果だが、望月プロの国士無双、アマの中野さんの九蓮宝燈と2つの役満が飛び出す波乱の展開となったが、トータルポイントで大きく抜け出す者は現れず、まだまだ混戦模様。

首位は大橋幸正プロの+56.8。大橋プロは中部本部所属ながら、昨年度より静岡プロリーグに加え静岡リーグもフル参戦しており、その麻雀に対する姿勢は見習うべきものがある。
大きくポイントを叩くことに長けており、今後も目を離せない存在になるだろう。

今節は上位陣に目を向けてみると、アマチュアの方たちの活躍が目立った。
中でも2位につけた牧野さんは健康麻雀出身との事だが、しっかりとした手組みから確実にアガリを物にする印象を受けた。
しかし麻雀の内容以上に印象的なのは、いつもニコニコしていて、とても楽しそうに麻雀を打っていることだ。
純粋に麻雀を楽しんでいる姿を見ると、麻雀教室の講師をしている自分の立場からしても微笑ましく思う。
是非次節以降もポイントを伸ばし、上位進出していただきたい。

一方自分の成績はというと・・・特に大きな見せ場もなくマイナススタートとなった。まだ始まったばかりとはいえ、前回チャンピオンとしてこのままズルズル行くわけにはいかない。
参加人数の増加により決勝進出ボーダーも上がるものと考えられるため、早めに挽回していきたいと思う。

また余談ではあるが、静岡リーグでは第1節にアンケートを実施している。その中に対戦したいプロという項目がある。現状は一部のプロに人気が集中しているが、早くそこに名前を書いてもらえるような魅力ある打ち手になれるよう、日々努力していきたい。