第15期静岡プロリーグ 第8節レポート

第15期静岡プロリーグもいよいよ残すは3節、終盤戦だ。
選手各々から気合の高まりを十分に感じ取れる中、第8節が行われた。

注目は首位川崎・5位岩井の1卓、3位青嶋・4位中の3卓の上位陣の直接対決になるだろう。
ここ一番を物にし、決勝進出争いを抜け出すのは誰か?

それでは各卓の結果を見てみよう。

1卓
鈴木秀幸 × 川崎義之 × 岩井健太 × 杉村泰治

第7節終了時
鈴木秀▲56.0P 川崎+154.7P
岩井+102.8P 杉村+84.4P

注目の上位陣、直接対決の卓。
なんとしても川崎を走らせるわけにはいかない。
鈴木秀も上位陣をマイナスさせて、プラスすればまだ道が残るだけに勝ちたいところ。

鈴木秀+72.5P 杉村▲3.4P
岩井 ▲25.6P 川崎▲43.5P

結果は鈴木秀が意地を見せる70オーバーのプラス。
残り2節でなんとか可能性を残した。
岩井・川崎は手痛いマイナスとなった。
他の卓次第だが決勝進出に勢いをつけることはできず。

2卓
藤本哲也 × 望月雅継 × 岡田智和 × 渡辺洋巳

第7節終了時
藤本(▲49.0P) 望月(+17.4P)
岡田(▲12.0P) 渡辺(▲111.9P)

唯一プラスの望月。
別日対局が多く残っているとはいえここでプラスすることの意味が大きいのはわかっているはず。
岡田、藤本もなんとかプラス域までに持っていきたい。

望月+65.7P 渡辺+12.5P
岡田+11.0P 藤本▲116.2P

結果は望月が65Pの大きいプラスで決勝進出の可能性が大きく残った。

3卓
太田昌樹 × 鈴木郁孝 × 中寿文 × 青嶋宏樹 × 土屋幸弘

第7節終了時
太田(+85.9P) 鈴木郁(+52.3P)
中(+105.4) 青嶋(+128.0P) 土屋(56.9P)

上位陣から中位陣の卓。
ここで勝つことが決勝進出に大きく前進すると全員が理解している。相当な打撃戦となるのは間違いないだろう。

中+39.7P 鈴木郁+2.4P 太田▲3.6P
土屋▲13.6P 青嶋▲24.9P

結果は中がここ一番の対局を制し、2位に浮上。
鈴木郁は3回戦まで+35Pと好調だったが、4回戦でポイントを減らしてしまったのが悔やまれる。
当然の打撃戦になり、攻撃力で劣る土屋・青嶋がマイナスとなった。
土屋・青嶋もまだまだチャンスがあるだけに顔を上げて次節以降も戦う。

4卓
中野妙子 × 蓮沼友樹 × 京平遥 × 高木翔太

第7節終了時
中野(▲33.3P) 蓮沼(▲36.1P)
京平(+45.2P) 高木(▲75.5P)

決勝進出率が高い京平。
今期は+45.2Pと中位につけている。ここでポイントを伸ばし、実力を証明できるか?

中野+38.9P 京平 +15.8P
高木▲20.2P 蓮沼▲35.5P

結果は中野が借金を返済して大きくプラス。
残り2節だが次に繋がる麻雀を打った。
京平は15.8Pとまずまずのプラス。
残り2節で決勝進出のためにポイントを伸ばすチャンスを伺う。

5卓
平野敬悟 × 大橋幸正 × 大月れみ × 斉藤隆

第7節終了時
平野(▲54.0P) 大橋(▲87.9)
大月(▲84.6P) 斉藤(▲201.1P)

全員がマイナスと決勝進出は難しい卓だが、最後まで諦めず次に繋がる麻雀を打つだろう。

斉藤+16.9P 大橋+10.9P
平野▲6.5P 大月▲21.3P

結果は斉藤が前節に引き続き、卓内トップ。
斉藤は新人だが少しずつ力を伸ばしている印象。
来期が楽しみだ。
平野は能力的には評価が高いが、ここ最近のプロリーグでは本人も歯がゆい結果で終わることが多い。
この悔しさをきっと力に変えて戻ってくるだろう。

6卓
原佑典 × 都築友和 × 岡本和也 × 後藤咲

第7節終了時
原(+51.9) 都築(▲12.3P)
岡本(+85.6P) 後藤(▲102.4P)

上位の岡本・中位の原。
原はプロリーグ前半、好調を維持していたため、このまま終わるのは本意ではないはず。
岡本もポイントをそう簡単には渡せない。

後藤+24.2P 岡本22.0P
都築▲11.3P 原▲34.9P

結果は後藤・岡本がプラス。
岡本は毎節、着実にポイントを積み重ねて残り2節を残して4位に浮上。
初の決勝進出が見えてきたか?

第8節が終了し、首位から
1位田中+151.7P
2位中 +145.7P
3位川崎+111.2P
4位岡本+107.6P
5位青嶋+103.1P
6位山本+100.1P
となっている。

今節、上位陣は軒並みマイナスとなった。
その中で唯一プラスとなったのが上位陣との直接対決を制した中。
ここでプラスできたのは決勝進出に向けてポイントでも気持ち的にも勢いがつくだろう。

そして静岡の顔、望月は60Pオーバーのプラス。
7位に浮上した。
前回のレポートでも触れたが、望月は別日対局を多く残している。
上位陣にとって大きな脅威になった。

決勝進出争いは近年稀に見る僅差のポイント。おそらく決勝進出ボーダーは140から160だろう。

中位陣にもまだまだチャンスはある。
残り2節、決勝進出を巡って熱い対局になることは必至。

最後は誰が笑っているのだろうか?
非常に楽しみである。

第34回静岡リーグ(プロアマ混合)第3節レポート

麻雀において「人読み」はかなり重要な要素となる。

静岡リーグに参加するようになって3年が過ぎ、いろいろな方と対戦、または後ろで観戦させていただき、少しずつではあるが各選手の特徴を掴めるようになってきた。

攻撃型か守備型か、スピード重視か手役重視かといった「雀風」。
勝負手牌の時や、鳴きたい牌がある時に現れる打牌の強さや摸打の間合いの変化などの「気配」。
人読みに関するものはたくさんあるが、私が重要視しているのは、他者のリーチや仕掛けに対する「対応度」である。

リーチに対して真っ直ぐ向かってくるのか無理せず回るタイプなのか、下家の仕掛けに対して牌を絞るのか絞らないのか、そういったことを見極め、手牌進行を変えるようにしている。

これが正解かどうかはわからないが、例えばリーチに対して真っ直ぐ向かってくる選手と対戦するときは、愚形の高打点リーチより、安くても好形のリーチになるように心がけている。
待ちの数が少ないと押し返されたときに不利になってしまうため、アガリやすさを重視するようにしている。

逆に回る人が多ければ、その分自分のツモ番も多くなるため、愚形でも高打点を目指すようにしている。
そして仕掛けに対して敏感な人が上家にいた場合は、たとえ高打点が見込める手牌でも安易に鳴かず、ある程度形が決まってから鳴くようにしている。
また、牌を絞る人が中盤以降に生牌の字牌やドラを切り出してきたら最大限に注意する。この場合はほぼテンパイ、そしてドラを切り出した時は勝負手が入っている可能性が高い。

こういった事を注意することによって、成績も上がってくるようになった。

この他に、対戦が多くなると現れてくるのが、人に対する相性だと思う。
単純な実力不足もあると思うが、何となくこの人と対戦すると勝てないな、と思うことがある。

それが今節の最終戦で訪れてしまった。
前節で大敗を喫した私は、決勝進出を目指すために、今節+100Pを目指して対局に臨んだ。

3回戦を終え+64Pと、現実味を帯びてきたが、4回戦目の対戦相手を見て嫌な予感がした。

過去静岡リーグで何度か対戦しているが、浮いたことすらないくらい相性の悪い選手がいたからである。
直接やられることもあったが、その選手が不調であっても自分は浮上できないといった具合である。
始まる前からメンタル的に負けてしまっていたのか、この日もいいところなくラスを引かされてしまった。

決勝進出に向けてかなり厳しい状況になってしまったが、最後まであきらめず打ち切りたい。

それでは上位陣を中心に今節を振り返ってみる。

首位は前節同様、高木プロ。
午前のプロリーグで地和をアガリ、その勢いのまま午後の静岡リーグでもポイントを積み重ねた。
第4節分も別日対局ですでに消化しており、初の決勝進出がかなり現実味を帯びてきた。

2位には一般参加の松清さんが順位を上げてきた。午前中に行われるプロリーグを観戦したり、ゲストが来たときに行われる対局後の勉強会にも参加したりと、とても研究熱心な選手である。一度見せてもらったことがあるが、自分の今までの静岡リーグの成績も事細かく管理しており、こちらが見習わなければと思わされる点も多い。

4位は鈴木郁プロ。
静岡支部を創成期から支える縁の下の力持ち。
ツボに入ると手が付けられないくらいの強さを発揮する選手であり、これまで無冠なのが不思議なくらいだ。

中位勢での注目はやはり望月支部長だろう。
今節は午前のプロリーグ、そして午後のプロアマリーグ共に大きくプラスし順位を上げてきた。
小島武夫杯帝王戦という一大イベントも終了し(来年以降も続くが)、一段落した今、ようやく自分の麻雀にも集中できる環境が整ってきたというところだろうか。

その他、前節までで上位につけていた選手たちが順調にポイントを伸ばし、決勝進出ボーダーはかなり上がってくることが予想される。
残るはあと2節、激しい戦いになることは間違いない。

何を切る? 2020年1月

第45期王位戦 2回戦 南4局1本場 西家 森下剛任プロ

 

 

 

 

■ Twitterで実施したアンケートの結果

 

 

■プロ解答

 

三索切りリーチ

 

 

 

三索切りヤミテン

 

 

 

一索切り

 

 

■プロの視点
森下剛任プロ
「好配牌を取り、第一打から打九筒としてタンヤオピンフドラ1を強く意識していましたので、このテンパイでは満足できませんでした。1回戦トップの林プロが沈んでいるためリーチとするのは簡単でしたが、4巡目ということもあり、跳満まで見て打一索のテンパイ外しとしました。本線はマンズが変化したタンピン形ですが、四万三索引きは即リーチとします。四索七索引きは打二索のヤミテンに構え、三色かピンフに変化した場合は状況によって再度リーチ判断をします。仮テンを取った場合の2,600の出アガリはひとまず林プロ以外からは見逃しますが、巡目や展開によってどこかで妥協も考えます。短期決戦の決勝戦ということもあり、より原点を意識した判断をしましたが、プロリーグなどの対局でもこの巡目にこの形であればテンパイ外しとしそうです。」

 

■実況・解説陣

 

 

日吉「567待ちませんよね?待つ手あります?」
藤崎「リーチが普通のような気がしますね。」
HIRO「ここで一索切りもありますよね。」
日吉「あー一索切りたいんだ!切るかもしれないですね。」
藤崎「あくまで浮きにこだわるんですね。」

 

■終局図

 

 

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第202回:第17回女流モンド優勝特別インタビュー 和久津 晶  インタビュアー:原 佑典

和久津 晶。
一度でも耳にしたら忘れなさそうなインパクトのある名前である。

名前だけではない。

こんがり焼けた黒い肌。露出度の高いファッション。バリッッッバリのギャルメイク。見た目でも異彩を放つ。

では、肝心の麻雀はどうなのか。
日本プロ麻雀連盟最高峰のA1リーグに到達。
さらに、今期からは麻雀界で今、最も注目を集めるMリーグへ選出された。
「女流最強」と推す声も数多い。

そう、和久津晶は人気と実力を兼ね備えたスター選手なのである。

ある日、一本の連絡が入った。

「和久津さんが第17回女流モンド杯を優勝されました。その優勝インタビューを原さんにお願いしたいんですが、いかがでしょうか?」

わずか数秒で返信をした。頭ではなく、体で反応していた。
その後に果たしてこの大役が務まるのか、一気に不安が押し寄せてきたが…。

和久津晶のありのままの魅力を、自分らしく皆さんにお伝えしたいと思う。

 

100

 

原「女流モンド杯、優勝おめでとう!」

和久津「ありがとー!」

多忙なスケジュールの合間を縫って、インタビューの時間を作ってもらった。

和久津がインタビューを受けるのは実に4年ぶりのことである。
これまでに数々のタイトルを獲得してきたが、女流モンド杯にいたっては8年連続8回目の出場にして念願の初優勝。

インタビューをするにあたり、予選から決勝まで和久津の対局は全て観させてもらったが、出だしはラス→2着→ラス。
決勝も1回戦はラスだった。

どの場面を見返してもコレといった決め手はなく、決して好調だったわけでもない。

原「優勝できた勝因は?」

和久津「私の過ごしてきた”日本プロ麻雀連盟・和久津晶”としての生き方。決勝に和泉、宮内、石井あやが残って本当に良かった。私たち女流が教わってきた麻雀はベタベタおりる麻雀じゃない。皆で戦ってギリギリまでアタリ牌を我慢して、会話をしながら戦う。駆け引きしながら押し引きして…。皆で良い試合を作れたかなと思う。勝って嬉しいけど、”和久津さんが勝って嬉しい”とか”和久津さん強かった”って言われたことの方が嬉しかった!」

今回の決勝メンバーは、和久津が女流モンド杯の決勝に初めて進んだ時のメンバー2人(宮内・和泉)と、初めてタイトルを獲った時のディフェンディング(石井あや)とだった。
その中で優勝できたことは、より感慨深いものだったのだろう。
とても嬉しそうに当時を振り返っていた。

 

100

 

改まってインタビューするのも不思議な気分だった。
よく会い、よく話し、その度にインタビューしているように感じているからである。

和久津とは普段から仲良くさせてもらっている。
自分が初めて和久津と会話をしたのは、もう何年前になるだろう。
2回目のプロクイーンを獲り、自分が働いていたお店に彼女がゲストとして来ていた時だったから5年ほど前か。

会えるのが本当に楽しみだった。
「超攻撃型アマゾネス」の異名に恥じない攻めに心底、惚れていた。
ただの攻撃型ではなく”超”が付く、そのスタイルに。

当時、プロ連盟Bリーグに在籍していた和久津の対局を会場まで何度も足を運び、後ろ見をしたこともあった。

「あれ?リーグ戦で私の後ろでよく見てなかったっけ?」

自己紹介をしたら、まさかの反応が返ってきて驚いたのを今でもよく覚えている。
そんなこんなで距離が縮まっていき、原のご奉仕活動が幕を開けるのである。

イベントやプライベートまで、何かで和久津と一緒になる時は事前に必ずと言っていいほどコーヒーのオーダーが飛んでくる。

和久津「温かいカプチーノ、グランデサイズ…」

和久津スペシャルメニューはちょっと他とは違い、要求が激しすぎるので、いつもメモしたものを店員さんに見せて注文する。
口で説明するより見せた方が早いからである。

それでも店員さんはそのメモを二度見、三度見してしまう。
「ホットですがストローをお付けしてよろしいんですか?」
と聞かれたことも多々ある。

自分のものではないと分かっているのに、何故こんなにも恥ずかしい気持ちになるのだろう。早く、この場から立ち去りたいといつも思う。

 

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そして、その回数と頻度。
今年の夏に8日連続で会って、そのうち6回も献上したことがあった。
過去最高記録である。

自分はコーヒーが飲めない。
コーヒーが飲めないのに毎日のようにコーヒーを買う。
こんな馬鹿馬鹿しい話があっていいものなのか。堪ったもんじゃない。

 

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もう1つ。鞄持ちである。
和久津と共に様々な地方にもお邪魔させて頂いているが、その時の荷物はすべて自分が持つ。その荷物がこれまた重いったらありゃしない。一体、何が入っているというのか。そもそも自分の荷物くらい自分で持って欲しいものだ。

両手をブラブラさせて、颯爽と前を歩く彼女の姿を何度この目に焼き付けてきたのだろう。
ペットだって時には飼い主に噛み付きたくなるものである。

 

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(必殺・キャリーバッグ二刀流)

だが、しかしである。
自分が当たり前のようにそうしているのは、和久津がたくさんのことを教えてくれているからだ。

麻雀プロの在り方、プロ意識、覚悟。
自分1人で活動しているだけでは決して見えてはこない景色を、彼女なりの目線からしっかりと伝えてくれる。
まだ人としても麻雀プロとしても未熟で半端な自分にとって、それがどれだけチカラに、モチベーションに繋がっているか計り知れない。

インタビューの終わりに、こんな質問をしてみた。

原「なんで後輩の面倒を見るの?」

今回のインタビューを通じて何を質問してみようかと考えた時、真っ先にこれが頭に浮かんだ。

和久津は後輩から圧倒的なまでに慕われている。愛情を込めて「姐さん」と呼ぶプロも多い。特に女流に慕われている印象だが、所属団体さえも一切問わない。
それは後輩の面倒見が良いからだ。悩みを打ち明ければ親身になって相談に乗ってくれるし、進むべき道を指し示してくれる。第一線で活躍するトッププロでありながらも、全く飾ってない。飾ろうとすらしない。それが和久津晶の魅力の一つである。

 

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和久津は
「え!なんで!?」
と、予想外の質問に驚いた様子だった。
少し間を置き、こう答えてくれた。

和久津「先輩に可愛がってもらってきたから。ずっと働いてきて、仕事の先輩に可愛がられてきたし、先輩に虐められてきたから後輩は可愛がる。虐められるが8割くらいだったかな?麻雀プロってことじゃなくて、人生の話ね」

後輩の面倒を見ることは、彼女にとってすごく単純で当たり前のことだったようだ。

一見、順風満帆に見える和久津だが、たくさんの苦難を乗り越えて今がある。
今まで先輩にしてもらって嬉しかったことを、今度は自分が下の世代へ。
和久津の言動一つ一つにその想いが詰まっている。
それを感じずにはいられないのである。

最後に、後輩を想う和久津らしい素敵なエピソードをご紹介させて頂きたい。

同じく今回の女流モンド杯に出場し、和久津を慕う一人でもある高宮まりが、予選最終戦で履いていたスカートは、和久津が決勝で履いていたスカートの色違いである。

和久津「あのスカートね、私が先に買って高宮に”こんなの買ったんだけど色違いもあるからちょっと見に行ってみる?”って連絡したら、気に入ってその日のうちに追っかけ買いしたものなんだよね笑。これを履くためにトップスをどうすればいいか…とか、高宮が一生懸命考えてくれたことがすごく嬉しかった」

高宮はそのスカートを履いて最終戦に臨んだが、敢えなく敗退。
逆に和久津は予選を通過し、準決勝に進出した。

和久津「ここで負けちゃうと、このスカート来年まで履けないわけ。女流プロにはそういう大変なことがあるの。例えば、柄物の服を着るんだったら一番最初はテレビ対局。で、違う対局に呼ばれたらその服はもう絶対着れない。だから派手な服は1回しか着れないの。使い捨てになっちゃう。だけど高いし、お気に入りだし、色違いだし…と思って、これを来年まで履けるかどうかを準決勝に賭けたの。勝たないと、このスカートは来年まで履けないから。で、絶対に決勝でこのスカートを履いてやる!と思ってやったら準決勝は勝ったの」

そして、見事に優勝まで辿り着く。

和久津「どう?カッコイイでしょ?笑」

その笑顔は優しさで溢れていた。

 

100

 

女流モンド杯を勝った直後のインタビューで、和久津はこう語っていた。

和久津「過去にいっぱいオリて負けてきた経験が勝たせてくれた。負けた人たちの想いも背負いながら、1年間チャンピオンとして過ごしていきたい」

麻雀は負けることの方が圧倒的に多い競技である。
強者が必ずしも勝つわけではない。

和久津が常日頃から口にするのは
「次にチャンスがあると思うな」
「人生、生きるか死ぬかなんだよ」
という言葉の数々。

普段はとてもよく笑うし、冗談も言う。
コーヒーを買わせるし、荷物も持たす。

ただ、真剣な話をしている時は「麻雀プロ・和久津晶」が姿を現す。
その真っ直ぐな眼を何度見てきたことか。
先輩がこれだけの想いで臨んでいるのならば、自分たち後輩はその更に上をいくつもりで臨まなければ、決して追いつくことなど出来はしない。

和久津は、これから先どんな世界を見せてくれるのだろう。
願わくば、その世界を一番近くで見続けていきたいと思う。

晶ちゃん、女流モンド杯優勝おめでとう!
これからもよろしくです!!

 

100

第36期鳳凰位決定戦 優勝者予想

正解者の中から抽選で1名の方に、第36期鳳凰位獲得後の直筆サインをプレゼント致します。
また、応募された方の中から抽選で2名の方に、鳳凰位決定戦進出プロ寄せ書きサインをプレゼント致します。

応募方法:優勝すると思われるプロを記載し、こちら からご応募ください。

※1メールアドレスに対し、1応募とさせて頂きます。
※1メールアドレスより複数の応募があった場合、最後に応募されたもののみ受け付けられます。

なお当選者の発表は賞品の発送を以って代えさせて頂きます。

締め切り:2020年1月16日(木)

番号 名前 プロフィール 紺野 HIRO 前田 沢崎 伊藤 佐々木 黒沢
1

吉田直

23期生

第35期鳳凰位

ロン2プロフィール

2

古川孝次

1期生

第16、17、18期 鳳凰位

ロン2プロフィール

2

西川淳

18期生

第22期チャンピオンズリーグ 優勝

ロン2プロフィール

4

藤崎智

13期生

第30期 鳳凰位
第16、33、34期 十段位
グランプリ2005 優勝
第3、5、6回 日本オープン 優勝

ロン2プロフィール

進出者
現鳳凰位:吉田直
1位通過:古川孝次
2位通過:西川淳
3位通過:藤崎智

 

予想者コメント

 

紺野真太郎
誰が勝つかを予想するのは本当に難しい。今までさせてもらった予想では的中は皆無…
どうせ当たらない予想ならば、少し考え方を変えよう。
もし、来年自分が決定戦に進出できたとしたら、そのとき誰と戦いたいのか。
そう考えたら、この2人が浮かびました。
◎ 藤崎智
○ 吉田直

 

HIRO柴田
今回の決定戦メンバーは、昨年の吉田と同様に、前年度昇級から一気に決定戦まで昇ってきた、攻撃力抜群の西川にまずは注目が行くであろう。
古川が常に先手をとりプレッシャーをかけながら、鳳凰位吉田と西川が身を呈して斬り込んで行き、乱打戦となるのであろう。
麻雀は少数派が勝つゲーム、そんな中で行雲流水の如く藤崎にチャンスが有ると予想。
◎ 藤崎智
○ 古川孝次

 

前田直哉
本命、藤崎は体調も戻り、十段は取れなかったが、この中ではやはり一枚上手のように思う
対抗西川は、麻雀に勢いを感じる。4日間を突っ走ってしまう可能性は十分あると感じる
◎ 藤崎智
○ 西川淳

 

沢崎誠
この1年間、現鳳凰位として活躍があまり目立たなかった吉田プロと、リーグ戦早目に決定戦枠のポイントをゲットし、残り3~4節を楽そうに終えた古川プロは決定戦に向けてどうかな?と思いました。
登り調子の西川プロと、最後の3番目の席をゲットした藤崎プロを比較するのは難しいのですが、3番手で決定戦に残って来る藤崎プロは、過去の印象では凄く強いように思います。
◎ 藤崎智
○ 西川淳

 

伊藤優孝
予想→ベテランVS.若手!?の構図ですが、今や残り少ない1期生で同い年。コンビ*ジイサンズの相方、古川孝次を本命。
対抗には藤崎智とします。ジイサンパワーで頑張ってほしい(笑)
◎ 古川孝次
○ 藤崎智

 

佐々木寿人
本命は安定感抜群の藤崎とみる。複数日開催のタイトル戦の戦い方も熟知しており、最終日まで戦線から脱落することはないだろう。
対抗には古川を推す。場面を引っ掻き回して、自らのペースに持ち込めば圧勝劇もあり得る。
◎ 藤崎智
○ 古川孝次

 

黒沢咲
昇級後すぐに決定戦に進出した西川プロは、勢いもモチベーションも申し分ない。麻雀教室の大勢の生徒さんから応援されており、そういう声が大きな力になると思う。
対抗は、昨年体調を崩して長期入院から復活し、Mリーグでも活躍中の藤崎プロ。安定した強さが戻って来たと感じる。
タイプの全く違う4名での対戦が今から楽しみだ。
◎ 西川淳
○ 藤崎智

巣鴨本部道場 2019年12月度プロアマオープン大会成績表 最終結果(プラス者のみ)

WRCルール部門(連続16戦)

順位 名前 打数 成績
1 加藤はるみ 56 299.7
2 シマカタ 19 275.4
3 松村祐輔 41 261.5
4 石川淳浩 25 233
5 藤原隆弘 41 225.4
6 西角健二 56 208.4
7 うりぽたん 16 204
8 Andy-San 26 178.6
9 くまお 28 173.6
10 安井優太 17 172.9
11 立岩知朗 58 168.1
12 中村 53 157
13 後藤竜司 26 155
14 しーら 20 130.5
15 藤次祐紀 76 125.3
16 葭葉 21 123.6
17 井出博幸 29 117.4
18 山田樹 18 112.8
19 厚地 51 110.9
20 住吉聡 33 110.4
21 杉山俊彦 17 101.4
22 カオリンゴ 22 91.1
23 野上陽子 20 81.9
24 中村健二 23 77
25 塚田悠介 31 73.2
26 太田久雄 27 72.7
27 丹野賢一 23 72
28 稲熊勝明 45 62.5
29 加藤恵美子 34 55.3
30 水野裕来 20 52.6
31 月下の雀士 34 52.4
32 リク 19 48.8
33 金山二郎 25 40.7
34 福永雄介 16 38.2
35 岡野 54 37.9
36 茶谷正人 20 26.6
37 小泉忠 20 25.5
38 蛇ノ目誠司 24 19.1
39 上野誠 16 15.8
40 青木保則 16 2

 

 

公式ルール(連続8戦)

順位 名前 打数 成績
1 水野裕来 13 140.1
2 後藤竜司 13 128
3 丹野賢一 8 120.9
4 冨田久志 12 107.9
5 市川幹人 17 105.2
6 岡本浩一 14 95.6
7 ひろりん 17 94.9
8 もと 14 91.6
9 青木保則 9 87.2
10 岡野 15 83.3
11 有田将之 9 77.4
12 荒川純男 14 73.5
13 ドロンボーZ 12 73.2
14 藤次祐紀 21 51.1
15 中村 15 47.8
16 加藤はるみ 16 42.7
17 佐藤伶太 10 39
18 安井優太 8 34.5
19 小笠原和彦 13 32.2
20 カズ 12 23.5
21 葭葉 13 23.3
22 小林泰士 18 22.1
23 赤岩由美子 8 16.6
24 小松莉沙 8 5.7
25 前原由紀子 14 3.6
26 塚田悠介 8 0

 

 

道場ポイントランキング

順位 名前 8~10 11WRC 11公式 12WRC 12公式 合計
1 丹野賢一 809.75 73 28.5 95 62.5 1068.75
2 藤次祐紀 694.75 116 47.5 116 29.25 1003.5
3 松村祐輔 498.25 180 0 250 0 928.25
4 藤原隆弘 482 150 62.5 190 23 907.5
5 加藤はるみ 376.5 80 19.75 400 28.75 905
6 立岩知朗 657 81 29 120 0 887
7 西角健二 499.25 120 28.75 180 0 828
8 後藤竜司 475.25 114 24 118 75 806.25
9 金山二郎 362.75 300 24.75 85 20.5 793
10 太田久雄 514 79 50 96 21.25 760.25
11 シマカタ 362.25 78 17.25 300 0 757.5
12 厚地 200.75 400 0 112 0 712.75
13 中村 457.5 71 30 119 29 706.5
14 Andy-San 380.5 98 29.75 160 23.75 692
15 塚田悠介 382.25 170 15 97 24 688.25
16 青木保則 412 118 20.75 78 37.5 666.25
17 葭葉 393.75 93 28.25 115 25.25 655.25
18 ケンタ 537 113 0 0 0 650
19 水野裕来 325 82 29.5 92 100 628.5
20 くまお 326.25 95 23.75 150 20.25 615.25
21 住吉聡 294 190 0 111 0 595
22 有田将之 438.25 0 45 70 30 583.25
23 カズ 277 200 75 0 27.75 579.75
24 小林泰士 361.25 87 21.5 72 25 566.75
25 茶谷正人 363.25 119 0 82 0 564.25
26 稲熊勝明 374 92 0 94 0 560
27 加藤恵美子 325.25 85 14.75 93 0 518
28 小笠原和彦 309.25 84 25 65 28 511.25
29 ぽいすけ 471 0 20 0 0 491
30 岡野 219.5 101 14.25 83 35 452.75
31 石川淳浩 0 250 0 200 0 450
32 小泉忠 360 0 0 81 0 441
33 岡本浩一 372 0 17.5 0 45 434.5
34 カオリンゴ 217.25 86 27.75 100 0 431
35 井出博幸 178 111 0 114 19.75 422.75
36 福永雄介 162 160 0 84 0 406
37 木本一郎 196 96 0 69 0 361
38 のりさん 209.75 67 0 71 0 347.75
39 佐藤好子 202.5 65 0 68 0 335.5
40 イガラシ 226 100 0 0 0 326
41 篠田拓郎 226.75 99 0 0 0 325.75
42 トキワ 164 115 23.5 0 20.75 323.25
43 野上陽子 115 94 0 99 0 308
44 Spitz@T雷電 164 117 0 0 0 281
45 浜正彦 259.5 0 17 0 0 276.5
46 138 66 0 64 0 268
47 蛇ノ目誠司 93 83 0 80 0 256
48 MICHAEL 250 0 0 0 0 250
49 新井 178 68 0 0 0 246
50 冨田久志 168.25 0 17.75 0 50 236

2020年1月度道場ゲスト

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          日本プロ麻雀連盟本部道場 2020年1月ゲスト ~道場部~

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