第37期十段戦ベスト16C卓レポート

【十段戦ベスト16C卓通過は柴田・内川!】

10月30日(金)に行われた第37期十段戦ベスト16C卓は、ここまで勝ち上がった柴田吉和(五段)、西川淳(六段)、吉田幸雄(八段)に昨年ファイナリストの内川幸太郎(六段)を加えた4名で争われ、結果としては安定感抜群の進行を見せた柴田・内川の勝ち上がりとなった。その戦いの中で見どころとなった場面をいくつか紹介したい。

 

 

解説の櫻井秀樹は開始前にコメントを求められると、前週役満が出たことを踏まえ「今日も役満が出そう。みんなよくアガっているイメージ」と回答。するとなんと開始10分ほど、柴田が暗刻の牌を切れば七対子のテンパイというところでまさかのテンパイ取らず!するすると3つの暗刻を完成させると、ツモり四暗刻のリーチ!同じくテンパイを入れていた吉田から、この日の好調を予感させる8,000のアガリとなった。

 

 

この半荘幸先よくトップを手にした柴田は、続く2戦目もオーラスに役牌のドラを暗刻にしたアガリで連勝。前半ながら余裕の通過を予想させるプレーを見せた。逆に厳しいのは、先ほどの8,000を放銃に回った吉田。なかなか存在感を発揮することができず失点が続き、2戦目が終わった時点で2位まで70Pを超えるビハインド。内川と西川でもう1つの椅子を争う展開となった。

直接勝負の分かれ目となったのは3回戦オーラス。

 

 

西川にとってはライバルの内川を浮かせたくない(=30,000点を超えさせたくない)、できれば逆転したい場面。内川は終盤にドラの発を切っており、テンパイ濃厚。難解なパズルを乗り越えテンパイした西川は、直撃かツモで逆転のカン七万リーチも有力な場面だ。しかし西川は、

①自身の待ちが弱いこと
②吉田のアガリをアシストできれば、内川を沈みのまま終わらせられること…などを加味したのかヤミテン。

結果としては柴田以外の3人テンパイで流局となり、西川は痛恨の1人沈みとなった。
この局はどう足掻いても1人沈みのルートしか無かったかもしれないが、西川の引き出しの多さを感じさせた。

ここからは吉田が意地の2連勝で最終的には3人競りの状況となるが、内川の慎重な選択と柴田の軽快なかわしが光り、見事通過となった。

 

 

次回D卓は11月5日(木)。対局者は沢崎誠、西島一彦、前原雄大、仁平宣明。15時からの生放送を是非ご視聴ください。

文中敬称略
文:浜野太陽

2021版日本プロ麻雀連盟卓上カレンダーコラム:襟川麻衣子

皆さん、こんにちはー!
毎年恒例、日本プロ麻雀連盟2021年版卓上カレンダーの時期がやってきましたよ☆
今年の広報担当は、やる気・元気・ド根性 炎の広報応援団長えりーこと襟川麻衣子がお送りいたします。

 

 

今年の日本プロ麻雀連盟カレンダーは総勢24名の女流プロが大集合♪

 

 

しかも今回初参加の女流プロが3名もいるんですよ!
1月〜12月まで、1枚めくれば女流プロのあんな姿やこんな姿まで見れちゃう…フフフ。。。
普段は卓上でバチバチと戦う女戦士たち。そんな女戦士たちの貴重な姿をとくとご覧あれ!!!

 

1月 大亀あすか・伊達朱里紗
「身長差にドキン!和服なあの子たち」

 

 

声優でも活躍する2人の艶やかな着物姿。
キャッキャウフフな、喋り声も可愛いなんて反則だ…

 

 

2月 早川林香・夏目翠
「お客様、食後のパフェをお持ちしました」

 

 

こんなキュートなウェイトレスさんがいたら、注文の嵐でお店は大混乱だよ!!

 

 

3月 中山奈々美・古谷知美・襟川麻衣子
「三姉妹のお家にようこそ☆」

 

 

お揃いのワンピースで爽やか姉妹!
さてここで問題、誰が長女でしょーか!?

 

 

4月 二階堂瑠美
「その湯に浮かぶ花になりたい…」

 

 

るるるる、瑠美姉さんのお風呂…だと…?
この笑顔にいつも胸をギュッと締め付けられる…

 

 

5月 蒼井ゆりか・松岡千晶・石田亜沙己
「チャイナとパンダと私」

 

 

チャイナとパンダと美女の最強コンボに、メロメロ。
そしてチラリと姿を現した…美脚!!!!!

 

 

6月 宮内こずえ・手塚紗掬
「花火と私、どっちがきれい?」

 

 

涼やかな浴衣からのぞく襟足…その微笑み…
お姉様と過ごす最高の夏になりそうです!!

 

 

7月 大久保朋美・小笠原奈央
「ご主人!おかえりにゃさい!」

 

 

水着と猫耳!?
こんな反則技つかわれたら、目のやり場に困っちゃうにゃ!

 

 

8月 高宮まり
「ベルセルクの憂鬱」

 

 

水着姿を上から眺めるって最高ですよね…そう上から…
ってカメラマンさん天才過ぎません!?

 

 

9月 和久津晶・菅原千瑛
「もうすぐ県大会」

 

 

こんなカッコカワイイ先輩がいたら、体育館に100枚タオルを届けにいってしまうやないかーいっ!!

 

 

10月 二階堂亜樹・和泉由希子
「僕が南国に来て出会ったのは、街の看板娘たちでした」

 

 

ま、ま、ま、眩しいっ!!!
その笑顔を毎日見られるなら僕は…僕は…

 

 

11月 魚谷侑未・山脇千文美
「おねむになっちゃった?まだまだ寝かせないぞ」

 

 

枕投げして、トランプして、それからそれから…あ、三四郎先生が見回りに来たぞっ!!

 

 

12月 岡田紗佳・東城りお
「チャイニークリスマス!」

 

 

こんなサンタさんに出会えたら、もうプレゼントなんていりません…僕をトナカイにして下さい…

今回もカレンダープロデューサーの宮内こずえプロと、月担当ごとのプロたちが話し合って衣装や小物、細かいところまでかなーーーり試行錯誤しております。
当日は宮内プロデューサーと三四郎マネージャーがジっと見つめる中で撮影。
こだわりにこだわってできたカレンダーなのです!!

お目当てのプロに出会えたら、サインやメッセージを書いてもらうもよし…

 

 

麻雀大好きな友達や、興味を持ち始めた人へのプレゼントにもよし…

地方へ転勤して寂しい夜、これを部屋に飾って一緒に乾杯したり、元気を出してくれている人もいるという噂っ!!!

 

 

すごいぞカレンダー!!!

どんな風に楽しむかはあなた次第♡
気になる方はKONAMI STYLEにアクセス!!

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一緒に楽しい1年を過ごしましょう☆
最後まで読んで下さりありがとうございました!

第16期静岡プロリーグ 第4節レポート

麻雀整体師の荒療治炸裂!?
                     
本レポートで述べる、静岡プロリーグ第4節の翌日、私は北海道にいた。
私は関東で生まれ育ったため、北海道と言う土地は縁もゆかりもない。

しかしながら、北海道で出会った居酒屋の店主や親切なホテルの従業員の方や海沿いの街で観光客向けの飲食店で勤務している従業員の方にも、こんな縁もゆかりのない私を大変親切にして頂いたのである。

これも何かの縁かな?とも思ったが、私の残りの人生の中で上述した方々とは恐らく会うことはないのだろう。
そう考えるとただただ切なくなるが、私が北海道に1人旅に出たからこそ本来出会うはずのない方々と出会ったのだ。

私は旅を通じて、本来出会うはずのない遠方に住んでいる方と交流することに胸が躍っていた。もしかしたらこれは奇跡なのではないかと。
きっとそれは静岡プロリーグに参戦している麻雀プロも同様であると考えている。

麻雀というゲームを好み、麻雀プロの扉を叩き、静岡プロリーグに参戦することにより、出会ったのである。私自身も本来出会うはずのない、地方支部の麻雀プロと交流することが出来ている。
そんなことを考えると、次回静岡に向かう機会が楽しみでしょうがない、、、と思っているのは私だけかもしれないが、より静岡プロリーグに参戦している自分が誇らしくなってきた。

さて、今節はどのような結果となったのか。
静岡プロリーグ第4節、開幕。

1卓
藤島健二郎 × 鈴木秀幸 × 太田昌樹 × 中 寿文 × 鈴木郁孝

実力者揃いの好カード。どのような結果となるのか。

結果
太田 +41.3P(+0.9P)
藤島 +8.4P(+64.2P)
中 +4.5P(▲64.8P)
鈴木郁 ▲25.7P(+6.0P)
鈴木秀 ▲29.5P(▲10.1P)
(供託:1.0P)
※括弧内はトータルポイント

シーソーゲームの中、太田が第3節までのマイナスの返済に成功。今期は消化不良の対局が多かったが、今節は気分良く終えることが出来たか。決勝の椅子を静かに狙っているのだろう。
藤島は大きい1人沈みを喫したが、きっちりプラス。第1節の大きなマイナスを返済して、トータル3位。自身の命題でもある、決勝進出は間近か。
中は1・2回戦の入りは良かったのだが、3・4回戦で失速してしまい、小プラスで終えてしまった。中はこの結果をどう捉えているか。
鈴木郁・鈴木秀は大きいマイナス。残り4節、どのようなオフェンスを魅せるのか注目したい。

2卓
岡本和也 × 蓮沼友樹 × 斉藤隆 × 鷲見隼人

不調の鷲見は好調の蓮沼に一矢報えるのか。

結果
鷲見 +32.7P(▲95.2P)
斉藤 +1.6P(▲6.9P)
蓮沼 ▲12.9P(+93.0P)
岡本 ▲21.4P(▲93.7P)
※括弧内はトータルポイント

絶不調の鷲見が卓内トップ。第3節までの大きなマイナスはまだ残っているが、、、残り4節の爆発に期待。
斉藤は小プラス。出来ればマイナスを全て返済したいところだったか。斉藤の心中は如何に。
第4節開始時点でトータル2位の蓮沼は前節に引き続き小マイナス。直近の公式戦も不調のため、少々自分を見つめ直して、次節はポイントを伸ばせるか。
岡本は4節連続のマイナス。序盤は調子が良かったが、4回戦の大きな1人沈みが響いてしまった。本人も釈然としていないだろう。次節は現在のマイナスを全て返済するように暴れ回ってほしい。

3卓
青嶋宏樹 × 大橋幸正 × 木原 翼 × 平岡理恵

絶好調の『麻雀整体師』こと、大橋はポイントを伸ばせるのか。

結果
大橋 +81.6P(+194.8P)
青嶋 ▲10.4P(▲67.3P)
平岡 ▲24.2P(▲124.9P)
木原 ▲47.0P(+7.6P)
※括弧内はトータルポイント

第4節開始時点でトータル1位の大橋が大トップで更にポイントを伸ばし、断トツの1位となった。今期の『麻雀整体師』の激しい療術に注目である。

青嶋は満貫を何回かアガるも小マイナス。まだまだこれから。
平岡・木原は大きいマイナス。
木原は3節かけて積み上げたプラスをほとんど吐き出してしまった。平岡も本調子には程遠いか。

4卓
渡辺洋巳 × 田中寛治 × 中村裕之 × 島崎 涼

現静岡チャンピオンの田中はチャンピオンの力を魅せつけられるのか。

結果
中村 +41.0P(+52.2P)
渡辺 +15.5P(+12.4P)
田中 ▲8.7P(+6.9P)
島崎 ▲47.8P(+46.8P)
※括弧内はトータルポイント

中村が島崎とのポイント差を縮めて、トータル4位に浮上。現静岡チャンピオン・田中と同様に初出場・初優勝を狙う。
島崎はポイント伸ばしたいところであったが、大きなマイナスで5位に陥落。次節は自分を取り戻して、伸び伸びと闘ってほしい。

熱戦はまだまだ続く。

(文中敬称略)
文:蓮沼友樹

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 合計
1 大橋幸正 75.8 41.6 ▲ 4.2 81.6 194.8
2 蓮沼友樹 67.8 51.5 ▲ 13.4 ▲ 12.9 93.0
3 藤島健二郎 ▲ 60.4 85.3 30.9 8.4 ▲ 2.9 61.3
4 中村裕之 ▲ 12.3 27.0 ▲ 3.5 41.0 52.2
5 土屋幸弘 ▲ 32.0 13.5 13.1 55.4 50.0
6 島﨑涼 13.8 80.8 ▲ 47.8 1.5 48.3
7 天音まこと 31.8 21.6 ▲ 12.6 40.8
8 望月雅継 ▲ 58.5 ▲ 0.8 76.9 6.8 24.4
9 渡辺洋巳 ▲ 13.4 17.2 ▲ 6.9 15.5 12.4
10 佐藤伶太 59.1 ▲ 0.9 ▲ 22.2 ▲ 23.9 12.1
11 田中寛治 15.6 ▲ 8.7 6.9
12 木原翼 ▲ 19.7 4.6 69.7 ▲ 47.0 ▲ 1.4 6.2
13 鈴木郁孝 123.5 ▲ 54.5 ▲ 37.3 ▲ 25.7 6.0
14 太田昌樹 ▲ 29.1 27.2 ▲ 38.5 41.3 0.9
15 斉藤隆 16.3 ▲ 24.8 1.6 ▲ 6.9
16 鈴木秀幸 19.4 ▲ 29.5 ▲ 10.1
17 京平遥 ▲ 50.0 70.7 ▲ 38.3 ▲ 17.6
18 平野敬悟 ▲ 33.0 3.5 ▲ 29.5
19 中寿文 ▲ 17.3 ▲ 52.0 4.5 ▲ 64.8
20 青嶋宏樹 ▲ 27.0 ▲ 29.9 ▲ 10.4 ▲ 67.3
21 鷲見隼人 ▲ 27.4 ▲ 55.0 ▲ 45.5 32.7 2.8 ▲ 92.4
22 石津寿人 ▲ 96.0 3.5 ▲ 92.5
23 岡本和也 ▲ 35.0 ▲ 30.8 ▲ 6.5 ▲ 21.4 ▲ 93.7
24 杉村泰治 ▲ 75.5 ▲ 40.1 ▲ 115.6
25 平岡理恵 ▲ 39.2 6.2 ▲ 67.7 ▲ 24.2 ▲ 124.9

第35回静岡リーグ(プロアマ混合)最終節レポート

大まくりでの決勝進出?!

彼岸に入り、すっかり先月の暑さもなくなり秋の陽気になった9月20日。
第35期静岡リーグの最終第4節を迎えた。

当初は、開催も危ぶまれたが、参加者皆様の努力によって無事に最終節を迎えることができた。

最終節のレギュレーションは、3回戦までは上位16名の順位による回り順。
最終戦は順位対戦となる。

通常節では必ずプロが1名もしくは2名が同卓となるが、最終節のみ一般参加者のみや、プロのみの卓が発生することがある。
このような対戦になるため、上位は直対決となるため、16位スタートでも5位以内の決勝戦に進出することは可能である。
そのためにも最終節には上位16位以内に入っておくことは決勝に残る上にも大事なこととなってくる。

開始前、私が想定した決勝戦のボーダーラインは120Pとよんでいた。
その120Pにどこまで伸ばすかが決勝進出のカギとなる。(実際の結果のボーダーラインは115.0Pだった)

最終節1回戦、波乱のスタートとなる。
前節までの上位4名がともにマイナススタート。
これが意味するのは初戦で上位の差が一気に詰まったこととなった。

2回戦、3回戦と試合が進み、最終4回戦。
12人に絞った順位順の対戦となるが、この最終戦終了後の上位5名が決勝進出となる。
今節始まる前に上位4人だった、山田さん、鷲見プロ、影山さん、白井さんに第4節で絶好調の鈴木さん、太田プロが決勝の椅子を争う有力候補といったところか。

ちなみにこの時の12位が私だったが、最終戦7万点のトップをとれば当初のよんでいたボーダーの120Pに届く状態だったので、十分誰にでもチャンスはある状態だった。

最終戦が終わり決勝メンバーが決まった。私はちなみに4万点までは順調にポイントを伸ばしたものの、それ以上は伸ばすことができず、最終局役満条件を残すものの、終戦となってしまった。
そして決勝戦の椅子をつかんだ5人が決まった。

首位通過 鈴木貴仁さん。
最終節100Pオーバーのポイントをたたき出し、一気に前節より10人抜きをし、トップ通過となった。
前回の静岡リーグでは第4節まで首位を走っていたものの、最終節で大きなマイナスを食らって決勝の椅子から転げ落ちてしまったが、今回雪辱を果たした格好だ。

2位通過 山田昭裕さん。
第1節から首位を独走し、第3節終了時には2位に大きな差をつけていたが、最終節ではだいぶ苦戦した戦いとなった。
それでも、決勝に残るほどの貯金がものをいった形である。
決勝でも大暴れする前の静けさだったのかもしれない。

3位通過 白井健夫さん。
今回の静岡リーグで役満を2回アガリ、久々の決勝の舞台に上がった。
上位陣が苦戦する中、前節5位以内の中で唯一のプラススコア。
4回目の決勝の舞台で悲願の優勝を狙いに行くだろう。

4位通過 影山恒太さん。
一昨年のアマチュア最高位がついに静岡リーグの決勝に駒を進めた。
アマチュアの頂点を極めた経験から、決勝戦の戦い方を知っているだけに、非常に怖い存在となるだろう。

5位通過 太田昌樹プロ。
最終節約60Pをたたき、前節より9人抜きで最後の椅子に滑り込んだ。決勝戦は最後方からのスタートとはなるが、底力はみなさんもご存じの通り。
十分優勝を狙って巻き返していくだろう。

静岡リーグ初の一般参加4人に最後方からプロ1人が挑む構図となった決戦の舞台は10月4日。
非常に面白い決勝戦になるだろう。

(一部文中敬称略)
文:斉藤隆

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 合計
1 鈴木貴仁 一般 ▲ 34.8 45.9 55.3 101.2 167.6
2 山田昭裕 一般 106.7 52.8 35.7 ▲ 43.1 152.1
3 白井健夫 一般 47.2 51.1 6.6 25.5 130.4
4 影山恒太 一般 68.0 43.7 12.4 ▲ 6.3 117.8
5 太田昌樹 プロ 17.5 19.1 19.5 58.9 115.0
6 鷲見隼人 プロ 72.3 38.7 16.5 ▲ 14.0 113.5
7 大谷数則 一般 49.7 29.3 1.8 12.8 93.6
8 村瀬光佳 一般 34.0 67.7 ▲ 12.6 3.4 92.5
9 斉藤隆 プロ 19.7 43.9 16.4 10.9 90.9
10 土屋幸弘 プロ 33.3 8.9 24.4 21.9 88.5
11 高村龍一 一般 ▲ 0.8 50.0 47.0 ▲ 9.9 86.3
12 西田孝志 一般 29.9 ▲ 18.2 ▲ 24.6 89.9 77.0
13 望月雅継 プロ ▲ 35.5 5.8 23.4 79.1 72.8
14 安藤真由美 一般 51.9 67.9 ▲ 35.9 ▲ 16.1 67.8
15 鈴木秀幸 プロ 14.9 3.1 ▲ 1.8 31.7 47.9
16 堀孔明 一般 38.6 3.5 21.9 ▲ 20.6 43.4
17 石津寿人 プロ 46.3 10.7 ▲ 12.4 ▲ 10.1 34.5
18 平野敬悟 プロ 19.9 48.9 ▲ 56.6 21.8 34.0
19 小倉雨 一般 ▲ 15.6 ▲ 29.7 62.4 3.2 20.3
20 渡辺洋巳 プロ 7.1 30.6 ▲ 26.3 7.4 18.8
21 井上一雄 一般 ▲ 17.8 59.9 ▲ 28.0 2.4 16.5
22 松清一樹 一般 54.3 0.7 1.0 ▲ 43.5 12.5
23 加藤拓 一般 42.4 5.4 ▲ 50.7 14.7 11.8
24 松本貴仁 一般 ▲ 30.8 32.2 ▲ 56.4 65.9 10.9
25 高橋大輔 一般 14.8 15.0 26.8 ▲ 47.2 9.4
26 中野一男 一般 27.7 ▲ 18.6 ▲ 9.0 ▲ 1.1 ▲ 1.0
27 藤島健二郎 プロ ▲ 84.5 33.0 44.8 5.6 ▲ 1.1
28 木原翼 プロ ▲ 18.8 36.4 ▲ 28.5 6.1 ▲ 4.8
29 島﨑涼 プロ 3.2 ▲ 28.1 19.2 ▲ 1.4 ▲ 7.1
30 宮地孝尚 一般 ▲ 27.0 50.2 22.5 ▲ 59.3 ▲ 13.6
31 天音まこと プロ 49.9 ▲ 59.4 12.7 ▲ 17.3 ▲ 14.1
32 京平遥 プロ ▲ 36.3 ▲ 23.8 34.4 8.7 ▲ 17.0
33 伊藤真 一般 ▲ 5.3 2.7 ▲ 24.3 2.3 ▲ 24.6
34 佐藤伶太 プロ 21.0 ▲ 26.7 0.2 ▲ 25.2 ▲ 30.7
35 杉村泰治 プロ 15.5 ▲ 71.3 ▲ 44.8 67.7 ▲ 32.9
36 栗島有紀 一般 ▲ 23.7 38.3 ▲ 35.8 ▲ 13.4 ▲ 34.6
37 湯本紳介 一般 ▲ 51.9 ▲ 24.3 49.6 ▲ 17.0 ▲ 43.6
38 青嶋宏樹 プロ 25.6 ▲ 56.5 ▲ 33.2 13.0 ▲ 51.1
39 柳瀬真志 一般 ▲ 79.0 ▲ 3.1 19.0 3.3 ▲ 59.8
40 安藤銀一 プロ 12.8 ▲ 77.1 ▲ 37.7 36.6 ▲ 65.4
41 牧野卓人 一般 38.0 ▲ 43.5 ▲ 61.4 0.0 ▲ 66.9
42 小山剛史 一般 0.5 ▲ 37.2 ▲ 2.8 ▲ 34.1 ▲ 73.6
43 岡本和也 プロ ▲ 42.0 ▲ 26.4 8.1 ▲ 29.2 ▲ 89.5
44 鈴木優貴 一般 ▲ 33.8 ▲ 7.0 ▲ 35.1 ▲ 18.1 ▲ 94.0
45 片山一哉 一般 ▲ 22.7 ▲ 65.3 ▲ 8.0 ▲ 1.5 ▲ 97.5
46 服部哲也 一般 17.9 ▲ 68.9 ▲ 48.2 0.0 ▲ 99.2
47 鈴木博直 一般 ▲ 52.5 ▲ 21.4 7.4 ▲ 39.6 ▲ 106.1
48 山内紀博 一般 ▲ 13.5 ▲ 86.4 ▲ 17.5 8.7 ▲ 108.7
49 伊藤裕美子 一般 ▲ 74.8 22.2 ▲ 60.7 1.4 ▲ 111.9
50 金田年伸 一般 ▲ 22.9 ▲ 68.9 ▲ 10.7 ▲ 10.3 ▲ 112.8
51 鈴木郁孝 プロ ▲ 56.4 ▲ 53.6 ▲ 30.8 25.9 ▲ 114.9
52 渡部文也 一般 7.2 ▲ 5.1 ▲ 71.0 ▲ 79.5 ▲ 148.4
53 中寿文 プロ ▲ 72.4 ▲ 27.9 40.6 ▲ 89.4 ▲ 149.1
54 前嶋茂 一般 ▲ 6.7 ▲ 39.3 ▲ 140.7 ▲ 4.3 ▲ 191.0

第211回:第16回モンド王座決定戦 優勝特別インタビュー  沢崎 誠  インタビュアー:ケネス徳田

いま「第7世代」という言葉がヒットしている。お笑い界の始祖を第1世代と例え、そこから2、3と数えて令和時代にブレイクした芸人たちを指す。

お笑い第1世代
萩本欽一、ドリフターズなど
お笑い第2世代
タモリ、ビートたけし、明石家さんまなど
お笑い第3世代
ダウンタウン、とんねるずなど
お笑い第4世代
爆笑問題、、ナインティナインなど
お笑い第5世代
中川家、フットボールアワーなど
お笑い第6世代
オードリー、千鳥など
お笑い第7世代
霜降り明星、四千頭身など

さしずめ麻雀界にもこの図式が当てはまる。
第1世代が『日本麻雀最高位戦』出場者(荒正義、森山茂和、伊藤優孝)で、第2世代をプロ団体黎明期(前原雄大、沢崎誠)。1970~80年代初頭から麻雀界に携わって、そして現代でも活躍しているいわば「レジェンド」と呼ばれる人たちがこれらの世代である。
ちなみに麻雀界の場合は草創期(阿佐田哲也、小島武夫、灘麻太郎)を『第0世代』と表現するほうが相応しい。

私事の話になるが、私が麻雀界に入ってから20年弱。プロ連盟に入ってからは7年というところだが、プロ連盟入会前から第1世代の方々とはメディア等の仕事の関係上接する機会は多かった。
ところが第2世代の方々とはそれほど接する機会は少なく、特に私が沢崎プロと面と向かって話ができたのは2013年『第30期十段戦』の終了後と、その年の『麻雀最強戦2013』の終了後、いずれもタクシーで2人で帰宅した時である。

 

 

沢崎プロはその当時は家庭の事情により地元群馬に在住であった。対局のある日は水道橋のホテルを宿としており、新宿方面とは逆の方向であったため、比較的近い私が同乗して一緒に帰ったのである。

ちなみに沢崎プロの十段戦の結果は準優勝、そしてその権利(十段戦優勝は瀬戸熊プロだったが、すでに最強戦への出場権利を保有していたため)で年末の最強戦へ出場し見事優勝。その嬉しさからか最強戦、そして打ち上げの帰り際に
沢崎「あ、これタクシー代。そういえば前回渡してなかったから一緒に」と2枚の福沢諭吉を渡してくれたのは色々な意味でいい思い出である(笑)

元々強い打ち手の1人と言われてきた沢崎プロだが、この最強戦優勝をきっかけに他のメディアにも出場機会が増え、そして異常なまでの勝率で優勝をもぎ取っていく。

そして、TV対局の最大の栄誉といわれるのがモンド麻雀プロリーグ。『第14回モンド名人戦』で3度目の出場で優勝。そしてその権利で出場した『第16回モンド王座決定戦』でも見事優勝を飾った。(さらに『第3回モンド3人麻雀GRNDO PRIX』でも優勝!)

 

 

 

ちなみに第16回モンド王座決定戦は、その期のモンド杯・女流モンド杯・名人戦の3大会優勝者と前期王座(前回王座・金子正輝プロの病気欠場により新津潔プロに)の計4人、半荘4回の成績で争われる。

 

 

一目瞭然、沢崎プロの圧勝と言っても良い成績である。

沢崎「いや、周りの出来が悪かったからだよ」

ドギツイことをさらっと言う沢崎プロだが、ここで言う「出来が悪い」とは下手とかそういう意味ではない。

沢崎「だって3回とも、オーラスの親の人、一回でノーテン終了だったからね。楽して2連勝と2着だから、そりゃ勝つよ」

 


 

 

たしかに、1・2回戦とも沢崎プロは微差のトップ目でオーラスをむかえ、ラス目からのリーチがかかり、親もノーテンで流局終了となっていた。
ただ、1回戦トップだった沢崎プロだが、南3局までは11,400点というラス目にまで沈んていた。

 

 

タンピンイーペーコードラドラの1シャンテン。そこに上家から出てきたカン七万。鳴く打ち手は多いと思われる。現状ラス目、2枚目のカンチャン、愚形の解消、9巡目、さらに2着目の役牌仕掛けと、鳴きたい材料が揃いすぎている。
しかし沢崎プロは当たり前のようにツモ山に手を伸ばしたのである。

沢崎「ホントの事言うと、鳴きたかったよ。ただこれは鳴きたいけど実は鳴いちゃいけない」

大きな理由は2つあった。まず1つは前局(南2局)での仕掛けの失敗。

 

 

カン三筒のチーテンをとり五索八索待ち。だがヤミテンペン七万の放銃で満貫の失点。

沢崎「この前局(南1局)がリーチ空振り、でここ(南2局)で仕掛けて当たり牌掴んで満貫放銃。だからこの局(南3局)は仕掛けたら絶対ダメ」

そしてもう1つはこれが決勝戦ということ。

沢崎「頭取りの勝負だから、この状況で5,800は満足してられない。普通の時と違って、他家も攻めが強くなるはずだから。決められる時に決めないと」

結果、この上家からの七万を見送ってツモ六万で七対子テンパイ。八万単騎を1巡まわしてツモ切りリーチ、そして一発ツモの8,000オール!。

 

 

沢崎「そうだね。よく考えたらやっぱりチーテンはないわ。五索八索が4枚切れてて待ちが弱いし。七対子と含めたら、焦って鳴く必要もないし」

ここで即リーチにいかないのも沢崎プロ独特の感性か。マンズの上は良いように思えるが…。

沢崎プロ「マンズが良いって言ったって、親リーチでマンズが切れてなきゃツモ勝負。そりゃもったいないよ。だからとりあえずヤミテンにして、マンズの上1枚でも持ってきたらツモ切りリーチしようと考えてたから」

たしかに1枚でもマンズが捨てられたら、その牌を中心に安全牌が切られるもの。そうやってスジやカベができて…もっともこの時はダイレクトにスジ牌の五万を持ってきたが。

沢崎プロ「リーチをかけなきゃいけない手は即リーチは当たり前だけど、微妙なやつはとりあえずヤミテンで巡目がまわっている間に考えるほうがいい」

ダメなのは長考したあげくのリーチかヤミテンかの選択。考えた時間がそのまま相手に情報を与えることになってしまうからである。

沢崎「大体麻雀は腕組んで考えるゲームじゃないからね。今は丸くなったけど、昔は相当みんなに言ったよ」

沢崎プロは前述の通り一時期は地元群馬に在住しており、北関東リーグなどでは主に後輩の指導にあたっていたそうである。

いまでは好好爺をかもしだしてる沢崎プロだが、こと麻雀においては「怖い人」とこの時代を知っている者たちは皆口を揃える。

沢崎「麻雀は基本トップを目指すゲームだからさ。例えば東1局から早い巡目で一鳴きして1,000点とか、腕組んで悩むヤツとか。半荘終わってから説教してたよ」

さすがに今は東京在住、しかもMリーグ(KADOKAWAサクラナイツ)にも選ばれ、Mリーグのスタジオに近いところに居を構えており、北関東リーグには出場はしてない。そのため昔のように指導する機会は少ないとのこと。

沢崎「やっぱり連盟の対局以外に、モンドやMリーグもあるから、人を鍛える前に自分を鍛えないと」

自分を鍛える…? 健康や体力の維持のため身体を鍛えるってことでしょうか?

沢崎「いや、麻雀だよ」

ここまで数々のタイトルを獲っているにも関わらず、決して今の自分に満足しない、まだまだ向上の余地があるということだろう。

沢崎プロは意外にも(実は有名?)油絵を趣味としている。2014年のパリで行われた世界麻雀選手権時の観光の際、ルーブル博物館に向かう折に聞いた覚えがある。
たしかに油絵独特の重ね塗りの技法と、数字・感性、大胆・慎重など相反する要素の両方を兼ね備える沢崎プロの麻雀には相通ずるものがる。

沢崎「油絵はね、完成が無いから。上塗りして「作成中」って言えば通じるから」

こんなところまで似通っている。重厚でかつ未完成の麻雀。本人曰く未完成で、この強さなのだから、それが異常なまでの勝率、タイトル獲得数に繋がっているのだろう。

沢崎「タイトルを撮りたいっていうよりま、麻雀をやるからには勝ちたいし、いい麻雀を打ちたい。その麻雀の一番楽しい舞台ってのが…決勝戦なんだよ」

決勝戦は優勝者1人を決める闘い。つまり1位と2位以下の差が雲泥。

沢崎「みんな勝ちたいっていう欲が前面に出るのが決勝戦だからね。その欲がぶつかり合って、で勝った時。それが一番麻雀やってて気持ちいいね」

と、顔や口調は笑っていたものの、目は決して笑っていなかった。まさに”人の欲を食う”マムシの目であった。

 

第37期鳳凰戦A1リーグ第10節A卓レポート

【4回戦で6万点トップを取った伊藤がトータル+12.4Pで卓内トップ】

この日の対局者は以下。
1位 佐々木寿人 +129.7P
4位 紺野真太郎 +2.2P
9位 HIRO柴田 ▲72.3P
10位 伊藤優孝 ▲203.1P

 

 

佐々木はまだ安全圏ではないためプラスは欲しいが、大きく沈まない事の方が大事。無理はしないだろう。
一方、序盤のマイナスを5連続プラスでカバーした紺野は今日も叩きどころ。2連続ラスでも引かない限りは攻めの姿勢でくるだろう。
柴田は自身のプラスが理想だが、それ以上に伊藤とのポイント差は保ちたい。伊藤の大連荘は避けたいところ。
伊藤は毎回柴田よりも上の着順になる事が目標。もし柴田浮きで自身が沈みなら、今後がより厳しい戦いになってしまう。

1回戦は親番でリーチ七対子ドラドラを決めた佐々木がトップ。三筒五筒七筒と待ちを変えて行き、1枚切れの白でリーチに踏み切った。
2着はタンヤオ七対子ドラドラをアガった柴田。

 

 

2回戦は紺野が1人浮きトップ。アタリ牌を止められても、ラス牌でも関係なし。ツモり倒して圧勝。

 

 

3回戦は大荒れ。伊藤がツモメンホン2,000・3,900。紺野がメンタンピンツモイーペーコードラの6,000オール。佐々木がリーチツモ発ドラの3,900オールと、2回戦に続いてツモアガリの応酬。

 

 

柴田には厳しい展開の中、佐々木がまたもドラドラ七対子テンパイ。南は場に2枚切れ。途中で同じく2枚切れの東を持ってくるが、手出しの安全な字牌はテンパイ気配が出るからか待ちは変えず。東なら伊藤が掴んでいたがセーフ。南は柴田が掴み、9,600放銃。柴田には苦しい半荘となってしまった。

4回戦

東1局の佐々木のリーチを受けて丁寧に打ち回し七対子テンパイを入れた伊藤は三筒を勝負。しかし、ドラ筋の四万は打ちづらいのか待ち変えするとアガリまでついて連荘に成功。

 

 

1本場もツモアガると、2本場では跳満ツモ。東2局もリーチと仕掛けを受けながらペン七索待ちのイーペーコーから、七対子の九索に待ち変えてロン。

 

 

4回戦の6万点超えトップでプラスに転じた伊藤が卓内トップ。
紺野も3着3回ながらも2回戦で稼いだプラスを残した。
佐々木は僅かなマイナスで首位はキープ。
柴田はマイナスとなってしまったが、ツモられた回数と南単騎の放銃を思えば良く踏み止まったのではないか。

 

 

(文:編集部)

第15期女流桜花Aリーグ第6節D卓レポート

下位4人の戦いとなった第6節D卓。
開始前のスコアがこちら。

藤井・清水の第7節はA卓と他の2人より先に全節消化することになっています。
残留の為には吾妻・西山を沈めながら6節・7節の2回で▲68.3Pで確定している赤司をかわすことが必要に思えました。
吾妻・西山は少し上にいる白銀・内田・松岡の残留ポジションのグループに入り込めれば残留率が相当上がりそうです。
逃がしたくない2人と、後続の追走を振り払って前のグループに追いつきたい2人。
その2つのグループの立場の違いが、この日の試合の内容にも見えました。

 

 

1回戦の東2局、親の清水が1シャンテンから危険牌を押すと西山のヤミテンに放銃。
テンパイしていそうだけどノーテンかもしれないという相手に対し、追いかける側はノーテンのほうに賭けて勝負をする機会が増えていきます。
虎穴に入らずんば虎子を得ず。リスクを負わずに追いつくことは難しいので、こういう放銃は覚悟のうちです。
逆に逃げる吾妻・西山はこういったリスクを冒さずに勝率の高い選択肢を選んで行けます。
この後も突破口を開こうと清水は攻めますが、西山・吾妻がそれを許さず。
清水はトータル▲166.1Pの16位と厳しい最終節勝負を残しました。

 

 

この日一番苦しかったのは、1回戦東4局に親の西山に国士無双を放銃した藤井。
異様な捨て牌をしていた西山でしたが、九筒を先に切り二索を残したことが活きて48,000点のアガリになりました。

 

 

追いかけるよりも逃げるほうが選択肢が多く、有利になるのが麻雀。
一時はプラス域に達する勢いを見せた西山は4回戦でラスを引くも12位へ。
要所でアガリを決めていた吾妻が10位に浮上。
吾妻・西山が残留グループに吸収され、藤井・清水は第7節で大きなプラスが必要になりました。

(文:越野智紀)

戦術の系譜12 猿川 真寿

これまでの2回の考え方を元に、対局中の私の思考を書きたいと思う。
私は個性的な打ち手と称されることが多いが、その理由が他者との思考の差だと思われる。
ただ、マジョリティではないと言うことは間違っている可能性が高いので、そういう思考もあるんだというくらいの気持ちで読んでいただければ幸いである。

FocusMの対局を振り返ってみる。(7月29日配信)
ルールは一発裏ドラ赤ドラありのMリーグルール。
僥倖な役満スタートとなった本半荘。あとは逃げ切るだけだが、まだ先は長い。セーフティリードが何点ぐらいかは分からないが、赤ありのこのルールでは満貫、跳満が多発するので4万点から5万点差あれば、結構逃げ切れそうな気持ちになる。
よって、次局に満貫ぐらいをつもれれば、最低残り6局(自身の親番2回)でかなりトップが近づくと思う。

 

 

しかし、そううまくはいかない。親の柴田がテンパイの入っていた沢崎から12,000のアガリで約2万点差に。
もう1回アガられたらほぼならびになる。次局はなんとしても親を落としたいと思っていた。

 

 

14巡目にテンパイが入る。
八万八筒も1枚切れずつで待ちがいいとは思えない。この局11巡目にかなり場は煮詰まっていると感じていて、四索引きのときに九万切りで軽く受けたことを考えると、四索切りヤミテンが普通の選択になりそうだ。
しかし、親落としが最大のテーマならリーチのほうがいいと思い踏み切った。
四索を沢崎がチーしてテンパイ。手変りして私が沢崎に8,000の放銃。

 

 

対局中は、点差は縮まったが親落としはできたので悪くないと思っていた。
が、今見返すと読み通り全員1シャンテン、沢崎、HIROは点数的にヤミテンにはしづらい(自分本位の読みで打点があればヤミテンも全然ある)と思っていた。
私の四索は柴田、沢崎の有効牌で、他者から見ればかなりテンパイに見えるが、リーチに比べると信用性は下がるというのがリーチした意味ではある。

同巡、柴田に追い付かれたら、あまりにも不利な勝負になりかねない。
ヤミテンであれば、巡目を考えると沢崎、HIROのリーチ判断も、私からの直撃チャンスがない分、対応が変わったのではないか。
そう考えると、テンパイはとってもとらなくてもどちらでもいいが、リーチは早計だったかも知れないという結論に今となってはなった。
ただ、失点したことに対しての嫌悪ではない。

東3局は全員ノーテン。東4局は柴田が満貫のツモアガリで点差はなくなる。
これで、前半戦が終わって後半戦の南場に突入。当然トップは取りたいが、残り最低4局と考えると3着の沢崎とは26,000点差なので、2着には残りたいと思っていた。
南1局は柴田が3巡目リーチをツモり1,000・2,000のアガリで捲られた。
このとき、私が思っていたのは、とりあえずラス目のHIROの親がなくなって、4着の可能性はなくなったというのと、1局消化されたことによって2着以上の可能性は高くなったなと思っていた。
点差もそれほどなく、どちらにしても次の柴田の親に連荘させなければチャンスありだなと。
南2局、2巡目に柴田が南をポンで1シャンテンに。

一万三筒四筒五筒六筒六筒七筒九筒発発  ポン南南南  ドラ東

 

 

4巡目に私の手も赤赤の2シャンテンになる。巡目が早いこともあり、満貫級のアガリをしたい手で普段なら親でもほぼ鳴くことはないが、上家がライバルの柴田ということでチーして1シャンテンにうけた。
柴田に少しでも、切りにくい牌を増やして相手の進行を遅らすことが出来ればいいなというのが、鳴いた一番の理由である。
捨て牌が、北中八索 上向きだったので、ホンイツには全然みえてはいなかったが。
結果は、柴田から3,900の直撃で手応えを感じていた。

 

 

南3局、好配牌だったが時間がかかり、11巡目にテンパイ。

 

 

ピンズにくっついて欲しかったが、七万が暗刻になり選択に。
追いかける立場なら、リーチのみになりそうだが一索四索待ちで勝負といっていただろう。しかし、現状トップ目なので四筒の仮テンに受けた。終局間際、テンパイの入っていたHIROから2,000点のアガリに。
1局増えて、このルールで5,000点差が7,000点差に。正直嬉しいアガリとは言い難い。

次局は、柴田が高め一通のリーチを打つも1人テンパイで流局。
点差は縮まったが、オーラストップ目で迎えられた価値は大きい。

配牌は悪い。柴田の河は三筒 上向き三筒 上向き八索 上向き三索 上向き
かなり変則気味だ。とりあえず、アガられたら捲られるので、字牌とマンズは切らずに事実上のオリを選択した。
アガれば勝ちだが、さすがに分が悪そうだ。親の沢崎がアガってもう1局勝負でも十分と考えていたが、勝負は7巡目についた。

 

 

ドラを1枚余らせても倍満ツモ。
お見事としか言いようがない。

と、こんな感じで私は対局中に考えている。どうだっただろうか?
モンキーマジックと称されるアガリはこういう思考から生まれていると思う。(別に他の人と違うだけでアガリ逃しも多々ある。)

東2局1本場のリーチをしていなければ、南3局、一索四索のリーチをしていれば、(結果は一索ツモ)など、勝てた要素はあったのかも知れない。
しかし、逆もしかりである。

最後に、プロなので当然勝ちにも拘りたい。という気持ちとともに、麻雀という対人ゲームをより面白く感じたい。
あまり、勝ててない私がいうとエゴにしか聞こえないかも知れないし、反論もする気もないが、そういう楽しみ方もあるんだということを感じてもらえたら幸いである。
今回で、私のコラムは終わりになる。
読者の皆さんの雀力向上には繋がらなかったかも知れないが、麻雀が「娯楽の王様」と言われる所以が少しでも分かってもらえたら嬉しく思う。

第37期鳳凰戦A2リーグ第8節A卓レポート

【A2リーグ第8節A卓 レア役続出!昇級ボーダーに全員集合】

10月27日に行われたA2リーグ第8節A卓は高打点が飛び交う展開となり、昇級争いのボーダー付近に3選手が密集する結果となった。対局者とトータルポイントは以下の通り。

 

 

1位 杉浦勘介 232.6P
2位 内川幸太郎 113.2P
3位 ダンプ大橋 79.0P
5位 藤島健二郎 67.9P
8位 古橋崇志 ▲8.4P

 

 

奇しくも上位陣の直接対決となり、解説の勝又プロは「中盤の山場。ターゲットを内川プロに絞るのか、杉浦プロを逆転することも視野に入れるのか注目したい」とコメント。1位の杉浦は2位以下を100P以上離し圧倒的なリードを築いているように見えるが、本人としても自分がターゲットとなる可能性を十二分に感じているのかもしれない。
確かに、2年前の第35期鳳凰戦A2リーグで山田が第9節時点まで約260Pというリードを持ちながら最終的に昇級を逃してしまった事は記憶に新しい。それを思ってか思わずか、タンピンなど中打点の手は先制テンパイでもヤミテンに構え、非常に慎重な打ち回しを見せる。しかしこの慎重さが裏目に出たか、前節まで卓を支配していたような杉浦の存在感は息をひそめ、大量得点を目指すダンプ・藤島が「やりたい放題」と表現したいほど高打点を連発。

 

 

ツモ・ホンイツ・リャンペーコーの3,000・6,000や…

 

 

ダブ東発・ホンイツ・チャンタの24,000、

 

 

成就こそしなかったが、メンチン・四暗刻といったレアな役が出るほど高打点が次々と飛び出す1日となった。5回戦全てのトップを杉浦以外の4名で独占すると、トータルポイントは以下画像の通りに。

 

 

前述の通り、昇級ボーダー付近の3名が非常に接戦に。杉浦も4回戦全て沈みという結果となり、「昇級確実」と思われた前節から比べるとかなりプレッシャーがかかる状況となった。
次回のA2リーグ第8節B卓は11月3日(火)16時~放送。対局者とトータルポイントは以下の通り。
5位 近藤 久春 +72.5P
7位 客野 直 +17.4P
9位 和久津 晶 ▲9.0P
13位 山田 浩之 ▲130.4P
14位 安村 浩司 ▲143.4P

近藤が30P程上の昇級争いに加わることができるか、もしくは客野・和久津がまさかの急浮上なるか。また降級争いの山田・安村がボーダー上の魚谷(▲87.1)に迫ることができるかなどが見どころとなりそうな対局。是非OPENREC・ニコニコ生放送にてご視聴ください。

文中敬称略
文・浜野太陽

第15期女流桜花第4節C2リーグレポート

斎藤麻衣子が+47.1Pの卓内トップでトータル首位へ。

女流桜花C2リーグは全5節で上位5名がC1リーグへ昇級。
1位はAリーグ入れ替え戦の1回戦へ出場する権利が得られます。

女流桜花C2リーグ最終節の見どころは各卓の2番手争いです。
まず卓組を想定します。
今期は5人打ち3卓で行われていて、

1卓<1位・6位・7位・12位・13位>
2卓<2位・5位・8位・11位・14位>
3卓<3位・4位・9位・10位・15位>

開始前の順位で卓組が決められていました。
最終節の結果で各卓1位の3人と2位の3人のうちポイント上位2人とを合わせた5人が昇級することにほぼなりそうです。

【最終節卓組(※想定)】
1卓<斎藤+131.1P・くさの+24.7P・井野+18.7P・襟川▲81.1P・小平▲96.8P>
2卓<杉浦+120.0P・岡田+50.5P・蒼木+17.0P・町田▲75.5P・高橋▲133.5P>
3卓<小笠原+108.4P・後藤+103.0P・桜木+2.5P・太田▲70.4P・美咲▲182.6P>

卓内1位か、ポイントを多く持った卓内2位を目指す戦いになります。
ポイントが離れている下位の選手は卓内2位を狙うことが現実的な選択になりそうなので、1卓斎藤のように大きくリードをしているとマークから外れやすく有利です。
3卓の小笠原と後藤は2人でポイントを伸ばせれば協力関係になりますが、お互いのポイントが減った瞬間から敵対する複雑な関係。
2卓岡田はどれぐらいポイントを伸ばせば良いか判断が難しいので、まずは卓内1位を目指すかと思われます。

…と、こういった感じにポイントから最終節での各選手の狙いを想像して見ると楽しいです。

 

 

C2リーグ第4節で一番ポイントを稼いだのが+47.9Pの井野。
順位を7位まで上げて最終節に昇級の望みを繋いでいます。

(文:越野智紀)

第15期女流桜花第4節C1リーグレポート

女流桜花C1リーグは全5節で上位6名がBリーグへ昇級し、下位7名はC2リーグへ降級。
昇級者の中でも2位はAリーグ入れ替え戦の1回戦、1位は入れ替え戦の2回戦から出場する権利が得られます。

 

 

女流桜花C1リーグには注目の選手・宮内こずえがいます。
第10期女流桜花を制した時にプロクイーンも獲り、一時は女流の頂点に立っていた宮内。
手なり女王なんて呼ばれることもあるが、この日は手なりだけではない強さを見せました。

 

 

トップ・2着できた3回戦、南4局1本場。
ターツオーバーで何を切るか迷うところ、宮内は下家の仕掛けに危ないピンズのターツ落としを選択しました。
満貫までなら宮内は打ってもトップのままです。その一方で宮内のトップを脅かす存在である2着目菅原の持ち点は37,000点。
満貫を放銃すると原点を割って順位点がマイナスになってしまうため、ダブ南をポンしている古川には真っ直ぐ押しづらい状況です。
ここで古川に鳴かれても菅原の手を遅くしてトップ率を上げながら追加点が狙えるので、宮内は悠然と手を進めていきます。
狙い通り菅原の手を止めながら連荘することに成功した宮内は、3回戦もトップを獲って暫定9位に浮上。
最終節での逆転昇級が見えてきました。

 

 

C1リーグ第4節、この日一番勝ったのが大野。
4試合のうち1人浮きのトップを3回奪取して+110.9Pでトータルも暫定3位へ浮上。
Aリーグ入れ替え戦に出場できる2位以内も見えてきました。

別日対局の2位桜川(+108.1P)・7位水越(+65.6P)・8位伊達(+60.9P)・13位手塚(+0.2P)の結果次第で上位の順位が大きく変ってくることもあり、最後まで面白い昇級争いになりそうです。

(文:越野智紀)

第18期プロクイーン決定戦最終日レポート

【第18期プロクイーンはりんのなお!リードしても手を緩めず攻め切る麻雀】

 

 

9回戦の抜け番は瑠美。10回戦終了時のポイント最下位は敗退してしまうため、現在5位の古谷は特大トップが必須。
首位りんのと藤井の差は1着順差以内。藤井トップ、りんの2着で変わる程の微差。りんのと日向もトップ3着で変わるポイント。
りんのにトップを取られたら困るのは全員の共通見解だが、果たして⁉︎

9回戦 起家から りんの、日向、藤井、古谷 抜け番瑠美

開局親のりんのはダブ東ドラドラの勝負手が実らず放銃。しかし21,700持ちラス目から怒涛の攻めを展開。南1局の親で一気にトップまで突き抜ける。藤井をラス、日向を3着にして理想の並び作りにも成功。

10回戦 起家からりんの、瑠美、藤井、日向 抜け番古谷

7,700をアガって波に乗っているりんの、東3局も先制リーチを打つ。今日はここまで全て負けている藤井も追っかけリーチで応戦。日向も押し返し3軒リーチとなる。

 

 

りんのが高め五万を掴んで藤井に親満の放銃。やっと一矢報いた藤井、瞬間りんのとトップラスの並びとなる。

日向にとってもこの展開は大チャンス。親番の東4局1本場で絶好のカン六索を引き即リーチ。高めの裏ドラ五筒を一発ツモ!6,000オール(+1300)に仕上げてりんのをかわし、遂にトータル首位に立つ。

 

 

ピンチを招いたりんのの攻撃だったが、ピンチを救ったのもまた同じだった。
東4局3本場 りんの配牌

三万五万七万一筒三筒八索九索東西白白発発中 ドラ四筒

三元牌が2種トイツではあるが、決して良いとは言えないが、ここから役牌をポンしていく。

 

 

案の定、他家から攻め込まれる。まずは瑠美が先制。ピンフテンパイの藤井も入り目がドラの四筒だったのも後押ししたか、生牌の北を切って追っかけリーチ。りんのが北ポンでテンパイし、藤井から東ロン。3役ホンイツトイトイの12,000(+3,900)をアガリ返した。

 

 

りんのは3着であったが、途中の点数を思えば最小限に抑えられたといったところだろう。
古谷は最後まで彼女らしい手組みで丁寧な打ち回しからの反撃リーチも魅せてくれたが、ここで無念の途中敗退となった。

11回戦 起家からりんの、藤井、日向、瑠美

11回戦は藤井の完封試合。南1局に南メンホン高め三暗刻のリーチ。ドラの四索ロンアガリで倍満を決めると、オーラスはピンフイーペーコーのダブルリーチ。これも四索で跳満ツモアガりで大トップ。

 

 

最終12回戦開始前のポイント差は以下。

東家 藤井 +62.8P (22.7差)
南家 日向 +54.6P (30.9差)
西家 瑠美 ▲102.7P (188.2差)
北家 りんの +85.5P

 

 

プロクイーンは1着順ごとに10.0ポイントの順位点。
りんのがトップなら優勝確定。2着でも他家に条件を満たされなければ優勝。
藤井と日向は8.2P差なので、りんのをかわした上での着順勝負。
瑠美はラス前の親番を安手で流されないためにも、南場の親を迎える前に素点を稼ぎたい。

 

 

りんのはタンピンドラドラの手を躊躇いなくリーチ。優勝を手元に手繰り寄せる跳満ツモアガリを決める。

りんのを捲ったとしてもこれだけ点棒を持たれていると条件を満たすのがかなり厳しい。他家も懸命に追いかけるが、りんのには届かず。オーラスは全員ノーテンで終了。

 

 

第18期プロクイーンはりんのなおに決定。りんのプロおめでとうございます。

 

 

第15期女流桜花第4節Bリーグレポート

和泉が4連勝で2位に浮上!

女流桜花Bリーグは全5節で上位3名がAリーグへ昇級し、下位4名はC1リーグへ降級。
5位と6位はAリーグ入れ替え戦の1回戦、4位は入れ替え戦の2回戦から出場する権利が得れます。

 

 

かつては決定戦に3年連続で進出するなど女流桜花の主役の1人だった和久津だが、そこで優勝を獲り損なうと一気に不調の波に襲われAリーグから陥落。
抜け番の選手が後ろ見をしにくる人数が一番多く、常に注目を集めている和久津の戦う場所はここではないはずだ。
これまで3節全ての第1試合でマイナスしてから残りの3試合で卓内トップという、同一相手との連戦に強いところを見せていた超実戦的アマゾネス。
第4節ではスタートから好調で1回戦目でプラスをして、2回戦では親の蒼井に純チャンドラ1の12,000を放銃するも圧倒的な攻撃力でトップを奪取。
4試合全てプラスをして首位をキープし、3つあるうちの昇級の一枠に深く腰を掛けた。

和久津と同卓していた中野は、和久津が抜け番の一戦で82,000点の超特大のトップ。
鬼の居ぬ間に卓内トップとなり、トータル4位に浮上して昇級が見える位置まで浮上した。

 

 

第4節の主役は、この日誕生日だった和泉。
4試合で4つのトップ、これ以上にない最高の成績が誕生日プレゼントになり+119.2P。
今期の女流桜花で一番のプラスを叩き出して2位に浮上した。

1位和久津・2位和泉・3位斉藤(第4節別日の為、未消化)とAリーグで活躍していた選手たちが上位を独占。
4位の中野も決定戦進出が1度あり、上位での経験がここまでの結果につながっていると言えそうです。

(文:越野智紀)

第37期十段戦~ベスト16~

10/16 (金) 15:00~
ベスト16A卓

藤崎智vs滝沢和典vs山田浩之vs藤原隆弘

ベスト8進出:藤崎智 山田浩之

10/23 (金) 15:00~
ベスト16B卓

杉浦勘介vs瀬戸熊直樹vs櫻井秀樹vs本田朋広

ベスト8進出:杉浦勘介 本田朋広

10/30 (金) 15:00~
ベスト16C卓

内川幸太郎vs柴田吉和vs吉田幸雄vs西川淳

ニコ生
OPENREC

11/5 (木) 15:00~
ベスト16D卓

沢崎誠vs西島一彦vs前原雄大vs仁平宣明

ニコ生
OPENREC

 

第37期十段戦ベスト16B卓レポート

【四暗刻炸裂!杉浦勘介が窮地からごぼう抜き】

10月23日に行われた十段戦ベスト16B卓は、早々に2名が抜け出したA卓とは異なり、次々に順位が入れ替わる派手な展開となった。

戦ったのはここまで勝ち上がりの瀬戸熊直樹、本田朋広、櫻井秀樹に昨年ファイナリストの杉浦勘介を加えた4名。

 

 

現役Aリーガー・現タイトルホルダー・元十段位という豪華な顔ぶれで最初に抜け出したのは本田。
4,000オール、3,000・6,000と今年の勢いを感じさせるアガリの連続で1人浮きのトップに。

2回戦までが終わり、瀬戸熊・櫻井が持ち直すと苦しくなったのは杉浦。他3選手がプラス域で争う中一人▲27.4Pと置いていかれ、3回戦南2局時点では9,000点持ちと言うジリ貧の状態に。しかし次局、一気に戦況をひっくり返す四暗刻が炸裂!

 

 

そして気持ちよく親番を迎えた杉浦。リーチツモタンヤオ・リーチのみをアガリ2本場の配牌を取ると、なんとダブルリーチ・七対子のテンパイ。これを悠々とツモり4,000は4,200オールで一気にトータルトップ目に立つと、最終戦を迎える頃には杉浦以外の3者で残り1つの椅子を争う形に。

最終戦は瀬戸熊と本田が交互にアガるシーソーゲームとなり、オーラスを迎える頃には2人の差がなんと0.1P。アガッた方が通過(もしくは流局で両者テンパイなら瀬戸熊の通過)という痺れる展開で迎えたこの場面。

 

 

すでに瀬戸熊が仕掛けており、カン六万待ちでテンパイを入れている。長考の末放たれたリーチ宣言牌は運命を大きく変える四万で、その選択を祝福するように本田の次のツモには六索が眠っていた。

 

 

この結果をもってベスト16B卓の通過者は杉浦・本田となった。
次回のC卓の放送は10月30日(金)。熱い戦いにご期待ください。

文中敬称略
文・浜野太陽

第37期鳳凰戦A1リーグ第9節C卓レポート

【今期初A1の佐々木がトータル1位に躍進!あらゆる技を繰り出し鳳凰位決定戦を狙う】

A1リーグ第9節C卓の対局者は以下。

 

 

3位 佐々木寿人+69.6P
4位 勝又健志 +61.5P
7位 吉田直 ▲7.0P
8位 瀬戸熊直樹 ▲66.4P

勝又の方が一節多く消化している分、チャンスが一節少ないとも取れるが、ポイント的に佐々木とはほぼ並び。最後に3位までに入る戦いなので、毎回相手より上の着順をキープしたい。
吉田はかなりマイナスしないと降級は見えないので、思い切り腕を振ってくるはず。とにかく大きなプラス、もし佐々木か勝又のどちらかを交わせたら最高だ。
瀬戸熊もプラス域に行けば残りを吉田のように戦えるため、なるべく早い節でプラスを叩いておきたい。序盤戦がよほど悪い結果でなければ超攻撃麻雀で来るだろう。

最初の1局がいきなり山場となった。

①勝又が親吉田の本手気配を敏感に察知したか。字牌を1枚ずつ持ったまま打三万とし、次巡四万もツモ切りと明らかにアガリを見ない手組み。

②佐々木が勝又のオーダーに乗り、ドラ表示牌の四万をチー。タンヤオドラの
五索八索待ちテンパイを入れてかわしに行く。

 

 

③親吉田がメンホンテンパイ。

④瀬戸熊がリャンメンチーをして南ドラ3のテンパイ。待ちは五万八万八索の変則3メンチャン。

八索は3人のアガリ牌。これがすぐ下家の勝又に流れるが勝又はすでにオリている。

各者が自分の仕事をしっかりした結果なのだが、鳴きにより吉田の元に七索七索五索と流れて4,000オールとなった。

しかし、何故吉田はヤミテンにしたのだろうか?吉田の麻雀ならリーチを打って6,000オールに出来た気がする。
吉田本人もそう思い直したのかも知れない。ここから一気に超攻撃麻雀を展開。親番佐々木のリーチにも怯まず放銃。それでもすぐアガリ返す押しの強さを見せつけてトップ。

 

 

吉田は続く2回戦もオーラス親で全てをひっくり返す6,000オールのアガリを決めて2連勝。

 

 

この日の前半2回を終えて、トータル成績はこのようになった。

3位 佐々木 +76.6P
4位 吉田 +41.8P
6位 勝又 ▲2.6P
8位 瀬戸熊 ▲58.1P

2回戦までの吉田のゲームは完璧だったが、あまりにも完璧すぎたのがマズかった。プラスしたのに何故マズいのか?この失敗をした事ない人にはピンと来ないかも知れないが、4回で立てた目標を2回で達成してしまうと、残り2回の戦い方が非常に難しくなるのである。
吉田は大きくプラスし、すでにトータル4位につけている。となれば、今日の2回で叩いたプラスを持って帰りたい気持ちが生まれる。腕を振るしか道はなく、失うものがなかった開始前とは景色がまるで違うのだ。
大きなマイナスを背負わされた勝又は当然大ダメージだ。しかし、佐々木はどうだろうか?勝又と吉田のポジションが変わっただけで、むしろ自分との差は開いているくらいだ。ならば今日はこのままでも良し、もし行けそうならポイントを伸ばしに行けばいい。

3回戦の佐々木は「やりたい放題」であった。

 

 

①まずは「ガラリーツモ」
②ダブ南の後付け
③役なしツモアガリ
④形式テンパイ

持ち札を順番に使うかのようにありとあらゆる技を繰り出していた。それでいて同じ待ちをツモったり、他家のアタリ牌を吸収してテンパイを取ったりと隙もない内容で3回戦トップ。

4回戦は得意のホンイツ2,600オールが決め手となり2連勝を飾った。

 

 

1位 佐々木 3211着と後半に伸びて総合首位に立った。最近色んな打ち筋を見せてくれる佐々木が、残り4節どんな作戦で挑むのか?とても楽しみである。

6位 勝又 2ラスが響いてしまい着を落としたが、厳しい日の後半の凌ぎ方はさすが。次節からは手堅いイメージの勝又の超攻撃麻雀が見られるかも知れない。

7位 吉田 前半のプラスを溶かしてしまった節、選手は精神的ダメージを負ってしまう。短い期間での切り替えは難しいが、もう一度強い吉田が観たい。

8位 瀬戸熊 要所でアガってトップ目に立っていたのにツモられてしまい、ポイントが伸びない辛い1日に見えた。今期は12節で5位までに入れば上位陣と同卓出来るので、残り3節で5位を目指して来るだろう。

(文:編集部)

第37期鳳凰戦A2リーグ第7節C卓レポート

【上下の明暗が別れる結果に】

10月20日に行われた第37期鳳凰戦第7節C卓は上位陣と下位陣がさらに成績の差を広げる結果となりました。
当日のメンバーと開始時のトータルポイントは画像の通り。

 

 

3位のダンプ大橋、9位の和久津、10位の麓、14位の安村、15位の二階堂というメンバー。
解説のHIRO柴田は「下位陣はもうマイナスできない。一方昇級を目指すダンプもここから全節プラスするぐらいの成績が必要」と全員負けられない戦いであることを強調。

 

 

この日一番の勝負どころは1回戦東1局に訪れました。
亜樹の配牌には中が2枚に白・発が1枚ずつ。1枚目の中は鳴かず字牌を大事に進行していると、三元牌が次々にトイツに。2枚目の中をポン、さらに和久津から発をポンしてドラを勝負すると和久津がこれをポン!開局から亜樹の大三元テンパイと、和久津のタンヤオドラ3テンパイという目眩のするような展開に。ドラをポンさせてまで中・発をポンした亜樹の捨て牌は偏りがなく、ホンイツやトイトイというよりは大三元に見えたことでしょう。両者一歩も引かないめくり合いは亜樹のアガリ牌である白を1枚だけ王牌に残し、流局。

 

 

役満をアガッて勢いをつけたかった亜樹でしたが、この後はなかなか抜け出すことができずもどかしい1日となりました。全5回戦が終わってのトータルポイントは画像の通り。

 

 

卓内トップは麓。派手な大物手のアガリは無かったものの大きな失点も無く加点を積み重ね、降級ボーダーを遠ざけました。Twitterでは「卓内トップ獲れて嬉しいです(^O^)」とご機嫌。ダンプも要所で大物手をアガリきり、4節ぶりのプラスを確保。和久津も少しではあるが加点。そしてマイナスしたのは降級圏の2名。ボーダーより1つ上の魚谷とは60P近い差がついてしまい、次回以降はさらに前がかりな戦いが求められることになりました。

来週27日(火)は杉浦・内川・ダンプ・藤島・古橋という上位陣の戦い。第8節に入り、だんだんと条件戦の様相を呈するA2リーグにぜひご注目ください。

文中敬称略
文:浜野太陽

第18期プロクイーン決定戦2日目レポート

【りんのがまたも倍満ツモ!2連勝で首位に】

 

 

4回戦までの成績はこちら。藤井が会心の内容で首位に立ち、3回戦に倍満ツモでトップを取ったりんのが2番手。
瑠美、日向と続き、1回戦に大きなラスを引いてしまった古谷が最下位という状況だ。

5回戦 東1局。藤井、日向がそれぞれテンパイ外しから納得行く形に組み替えてリーチが入る。
りんのは2人がかりの渾身の攻撃をアガれる方の1,500でかわして連荘。

 

 

①りんのが6,000オール(+1,600)をツモアガリ。

②東2局。りんのから5巡目リーチを受けた時、親番藤井はこの形。
解説勝又は「さすがに行けない。安牌で2枚切れの一筒トイツ落とし」と言っていた局面だ。しかし藤井はダブ東をポンして真っ向勝負。5,800をりんのから直撃する。

③古谷も魅せる。タンヤオ高め三色同刻テンパイからツモ三索でテンパイ外しの打四索と四暗刻1シャンテンに戻す。アガれなかったが、気迫が伝わる一打だった。

①日向もオーラスにタンヤオドラのヤミテンからメンタンピンドラに変化させ、ツモって2着に浮上した。

結果はそのままりんののトップだったが、それぞれの意地を存分に見せてくれた。
ここで6〜10回戦の抜け番を決める。トータル上位から順番に好きな抜け番を選ぶ方式だ。

 

 

6回戦 藤井すみれ(1)
7回戦 日向藍子(3)
8回戦 りんのなお(2)
9回戦 二階堂瑠美(4)
10回戦 古谷知美(5)

続く6回戦も色々あったのだが、全てはオーラスのこのアガリに持って行かれた。

 

 

りんのは六筒切りがテンパイ打牌だがヤミテンとし、次巡ツモ切りリーチ。一発で高めの九索をツモり、メンピン一発ツモ三色表裏の倍満に仕上げて逆転トップ。2連勝で他家を突き放した。

7回戦は瑠美が北白ホンイツの満貫ツモでリード。

 

 

古谷も食らいつく。りんの、藤井のリーチを受けながらも手を組み、3軒目の追っかけリーチに踏み切る。藤井から東を直撃し、裏ドラが四万で満貫とすると、オーラスもアガってトップを取った。りんのをラス、藤井を3着にして一縷の望みを繋いだ。

8回戦の山場は南2局。

 

 

親番日向はわずか4巡でメンホン七対子中単騎テンパイ。ドラ九索を持って来て待ち変えし、更にヤミテンとする。
日向の判断は自然であり、間違いとも悪いとも思わない。しかし結果は最悪となり、藤井を活かしてしまった。藤井の中を捕らえ損ねた上にリーチまで打たれる。同巡にツモ切り追っかけに行くが時すでに遅し。藤井はカン三索を一発でツモった。

その後も大物手を次々と繰り出す日向だが、とにかくアガれない。やっと実ったのはオーラス。リーチツモチャンタの満貫をツモって3着からの逆転トップを決めた。

 

 

りんのは大きい2連勝。7回戦にラスを引いてしまったが、トータル首位に浮上。
藤井は今決定戦いまだラスなし。大胆な攻めをしながらも素点を大きく減らす事なく2位につけている。
日向は221着で好位置の3位。8回戦オーラスの満貫でかなり気持ちが楽になったのではないか。
4位は瑠美。6回戦のラスが大きく響いてしまった。最終日の理想は9回戦の抜け番で古谷が3者のポイントを削って大トップ。その上で自身が10回戦トップを取り、残り2戦の直対で三つ巴の隙を突く形に持ち込みたい。
5位は古谷。9回戦は特大トップが必要だ。4位瑠美との差が70.1ポイント。これをクリアしなければならない。。桜花戴冠の時のような超攻撃麻雀に期待したい。

 

 

(文:編集部)

第15期女流桜花Aリーグ第6節C卓レポート

今期2度目の姉妹対決。

 

 

1節目に同卓した時は姉の瑠美に軍配が上がるも、今節は妹の亜樹が卓内トップを取ってお返し。
決定戦進出ボーダーの3位まで順位を上げました。

逆に7位まで順位を下げた瑠美。
前節の国士無双放銃など苦しい展開が続きますが、今期は鋭いアガリも多く久しぶりに女流桜花の決定戦に残りそうな雰囲気があります。
プロクイーンの決定戦にも残っており、現状4位でポイントはリードされていますが一度切っ掛けを掴めば充分逆転は見えます。

 

 

瑠美と同じくプロクイーンの決定戦に残っている藤井。
従来よりも深くなった踏み込みで攻め続けて、初タイトル奪取も見える活躍を見せていますが、女流桜花Aリーグでは苦戦中。
過去2度のAリーグはいずれも降級しており、3期目の挑戦となる今期もここまで15位と降級ゾーンに位置しています。
3期残留すると、そこで戦う力が付くと言われているAリーグ。
まずは残留を目指したい藤井は、来週に第6節D卓・再来週に第7節A卓と3週連続の出場になっています。
プロクイーン決定戦の最終日も間にあり厳しい日程になりますが、『毎日麻雀打つ女』の本領発揮とも言えそうです。

 

 

その藤井がライバルに挙げて追いかけているのが同期の魚谷。
首位スタートの今節だったが勝負手がアガれずに放銃に回るキツイ展開になったが、4回戦のトップで失点を最小限に抑え2位に踏みとどまりました。

 

 

【第6節C卓結果】

亜樹+38.0P 藤井+3.9P 瑠美▲12.4P 魚谷▲29.5P

1位山脇から8位稲岡まで77.1P差。
プレーオフに残れれば下位からの逆転も充分可能なポイント状況で、最後まで目が離せない終盤戦になりそうです。

(文:越野智紀)

第3期 雪華王戦(北海道プロリーグ)第8節成績表

Aリーグ

順位 名前 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 第6節 第7節 第8節 第9節 第10節 合計
1 加藤 晋平 ▲ 33.0 18.0 54.8 ▲ 3.5 ▲ 52.0 80.6 51.5 52.0 168.4
2 中村 瞬 17.6 15.9 118.0 33.7 ▲ 17.4 ▲ 64.0 12.5 39.2 155.5
3 石田 雅人 42.9 ▲ 27.9 28.6 ▲ 8.6 13.8 ▲ 14.9 ▲ 57.1 32.3 9.1
4 山屋 洋平 76.6 ▲ 40.0 ▲ 20.2 ▲ 20.4 4.5 19.1 5.3 ▲ 29.7 ▲ 4.8
5 松本 幸大 12.9 ▲ 16.5 ▲ 5.6 ▲ 1.2 47.4 7.1 ▲ 37.0 ▲ 15.1 ▲ 8.0
6 須賀 智博 ▲ 1.9 26.9 ▲ 38.4 62.0 ▲ 26.0 ▲ 59.3 19.7 ▲ 10.0 ▲ 27.0
7 三盃 志 22.3 1.6 ▲ 0.7 ▲ 18.9 ▲ 30.7 ▲ 19.4 12.6 ▲ 15.9 ▲ 49.1
8 浦山 祐輔 ▲ 20.9 69.9 ▲ 39.4 ▲ 46.1 ▲ 8.2 43.4 6.6 ▲ 66.3 ▲ 61.0
9 市川 敦士 ▲ 61.1 ▲ 7.7 ▲ 20.0 6.7 30.2 ▲ 47.5 ▲ 1.1 34.1 ▲ 66.4
10 喜多 清貴 ▲ 55.4 ▲ 40.2 ▲ 77.1 ▲ 3.7 38.4 34.9 ▲ 14.0 ▲ 21.6 ▲ 138.7

Bリーグ

順位 名前 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 第6節 第7節 第8節 第9節 第10節 合計
1 野々川 博之 10.1 ▲ 11.7 52.3 ▲ 17.2 11.0 59.6 10.2 25.7 140.0
2 三盃 貴之 ▲ 20.3 27.8 38.6 21.7 ▲ 3.4 ▲ 12.7 31.8 55.7 139.2
3 西村 聖美 ▲ 12.6 59.7 ▲ 19.8 17.1 ▲ 60.8 45.4 30.0 25.5 84.5
4 松本 千鶴 ▲ 42.5 26.7 ▲ 28.0 ▲ 5.9 11.9 21.9 38.0 49.7 71.8
5 吉木 輝 118.2 19.0 7.1 ▲ 8.5 52.8 ▲ 59.3 ▲ 37.7 ▲ 45.9 45.7
6 野坂 健一 ▲ 7.6 ▲ 60.8 ▲ 58.2 ▲ 53.9 42.9 51.1 46.3 4.7 ▲ 35.5
7 村上 良 0.0 12.9 8.0 7.2 ▲ 30.9 ▲ 1.4 ▲ 28.9 ▲ 61.0 ▲ 94.1
8 柳田 圭介 20.1 ▲ 21.3 42.8 ▲ 15.6 ▲ 40.5 ▲ 39.7 ▲ 28.2 ▲ 16.5 ▲ 98.9
9 吉田 祥子 ▲ 18.6 ▲ 58.4 ▲ 5.4 10.9 ▲ 18.0 16.9 ▲ 42.3 ▲ 24.2 ▲ 139.1
10 柴田 太一 ▲ 47.8 ▲ 33.9 ▲ 39.4 42.2 15.0 ▲ 82.8 ▲ 39.2 ▲ 13.7 ▲ 199.6

Cリーグ

順位 名前 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 合計
1 田中 翔太朗 7.7 21.7 71.6 101.0
2 安藤 りな 33.0 31.4 ▲ 7.3 57.1
3 渡辺 涼 38.6 1.1 6.1 45.8
4 村上 玲央 ▲ 23.1 27.3 40.2 44.4
5 中村 亮 ▲ 33.9 ▲ 12.4 83.2 36.9
6 千葉 みほ 28.5 6.8 ▲ 0.2 35.1
7 菊地 芳彦 ▲ 53.9 5.9 44.6 ▲ 3.4
8 伊藤 直輝 50.1 ▲ 45.2 ▲ 23.5 ▲ 18.6
9 植田 稔宏 ▲ 38.4 17.1 2.4 ▲ 18.9
10 中村 龍太 2.9 ▲ 10.5 ▲ 19.1 ▲ 26.7
11 北 淳一 18.4 5.9 ▲ 70.2 ▲ 45.9
12 かわいめぐみ ▲ 3.1 ▲ 42.5 ▲ 56.7 ▲ 102.3
13 會田 亮介 ▲ 26.8 ▲ 10.6 ▲ 71.1 ▲ 108.5