第13期両毛カップ太田リーグ(プロアマ混合) 第7節成績表

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 合計
1 水掫 文浩 一般 8.5 33.4 ▲ 74.7 108.2           75.4
2 須永 光俊 一般   17.8 7.6 ▲ 57.8 22.0 82.5       72.1
3 福田 栄司 一般 ▲ 3.5 ▲ 9.8 34.9 36.0           57.6
4 森田 雅広 一般 ▲ 3.2   24.4 38.9 ▲ 5.4         54.7
5 岡安 大輔 一般   27.0 53.9 ▲ 51.8   13.8       42.9
6 吉田 幸雄 プロ 100.6   ▲ 33.5 ▲ 41.0   ▲ 25.7 21.2     21.6
7 高橋 信夫 プロ     4.3 0.5   ▲ 38.5 43.6     9.9
8 小林 晃 一般 ▲ 1.0 17.5     45.5 ▲ 66.9 9.6     4.7
9 高松 伸好 一般 ▲ 0.4 ▲ 47.0   16.6 ▲ 11.7 44.1       1.6
10 庄司 亘 一般     ▲ 19.5 ▲ 31.6   47.5 ▲ 13.2     ▲ 16.8
11 飯田 雄哉 一般   9.0 11.0   ▲ 2.2 ▲ 57.8 0.1     ▲ 39.9
12 岩間 寿樹 一般 ▲ 108.1 30.9 ▲ 9.7 74.3 ▲ 50.2         ▲ 62.8
13 尾石 保 一般   ▲ 66.8 ▲ 11.1 ▲ 30.1           ▲ 108.0
14 中津 真吾 プロ 7.1 ▲ 16.0 12.4 ▲ 64.2     ▲ 64.3     ▲ 125.0

女流プロ麻雀日本シリーズ2021第3節レポート

上下大きく離れて予選最終盤へ!

2月5日、各団体で活躍する女流プロが一堂に会する「女流プロ麻雀日本シリーズ2021」第3節が行われた。各自8回戦を戦いポイント上位8名がプレーオフ進出となるこの予選。後半戦に差し掛かり、各自のポイント状況を踏まえた打牌に解説陣も盛り上がりながらの対局となった。

 

 

★11回戦 りんのなお・仲田加南・佐月麻理子・岡田紗佳

早くも勝負所が訪れたのは東2局。仲田の役牌ドラ1の先制リーチに岡田・りんのがすぐさま追っかけ!3軒リーチを制したのはここまで3戦3トップのりんの。

 

 

8,000のアガリで今節の好調も感じさせるが、南1局ではドラポンと親のホンイツにリーチをぶつけ…

 

 

エンジンを吹かせすぎたか、7,700の放銃。これが響いて4着へ転落となった。浮上のきっかけを手にした佐月は、オーラスにも満貫をツモり、2戦目にしてシリーズ初トップを獲得した。

佐月麻理子 +30.0P 岡田紗佳 +15.3P 仲田加南 ▲17.4P りんのなお ▲27.9P

★12回戦 仲田加南・佐月麻理子・日向藍子・二階堂亜樹

打撃戦となった12回戦。ここまで不調の仲田が待望の12,000のアガリを取るも…

 

 

放銃の日向がすぐさま隠れドラ3の8,000を奪い返し、混戦に。

 

 

勝負が決したのは南3局、日向が役牌暗刻のリーチを親番の佐月からアガると裏ドラ2枚を乗せ、均衡を破る満貫のアガリ!

 

 

これでトップの日向はプラス圏に浮上。仲田は残り2戦で大きなトップが必須な状況となった。

日向藍子 +23.1P 二階堂亜樹 +6.1P 仲田加南 ▲6.8P 佐月麻理子 ▲22.4P

★13回戦 黒沢咲・二階堂亜樹・高宮まり・山脇千文美

いつも通り手数の多いプレースタイルで南場を迎えてトップ目の山脇。フリテンながら高目満貫という3メンチャンのフリテンリーチを放つも…

 

 

亜樹のホンイツ・三暗刻・南・ドラドラという呪文のような大物手に捕まり16,000の放銃。
これで6戦を消化した山脇は、残り2回で加点が必須に。

二階堂亜樹 +37.4P 黒沢咲 +6.4P 高宮まり ▲10.3P 山脇千文美 ▲33.5P

★14回戦 りんのなお・佐月麻理子・日向藍子・山脇千文美

前半荘沈んでしまった山脇が、決意の2局連続フリテンリーチ!

 

 

2枚目の三色こそ実らなかったものの、1枚目のピンフリーチはツモって裏1枚の効果的な加点に。
この半荘のトップは、勝負をかけたトップ目の佐月から18,000を直撃したりんの。

 

 

りんのなお +27.1P 山脇千文美 +3.3P 佐月麻理子 ▲7.9P 日向藍子 ▲22.5P

★15回戦 佐月麻理子 岡田紗佳 川原舞子 高宮まり

ここまで4戦を消化して▲4.2Pと消化不良の佐月が開き直った攻めを見せる!東場の親でたちまち18,000のアガリを含む5本場の連荘で敗退ボーダーを遠く離すことに成功。

 

 

川原はこの嵐の中でも1発、満貫を決め、小さな2着で耐えトータルトップの座を堅守。現女流桜花の好調はまだまだ続きそうだ。

 

 

佐月麻理子 +46.9P 川原舞子 ▲2.0P 岡田紗佳 ▲15.7P 高宮まり ▲29.2P

1日を終えてのトータルポイントは以下画像の通り。

 

 

上位4名が下位8名を突き放す展開となり、後半のプレーオフ進出争いの白熱が予想される結果となった。
2月20日(土)放送の第4節も是非お楽しみください。

(文・浜野太陽)

何を切る? 2021年2月

第37期鳳凰位決定戦 1回戦 東1局1本場 西家 佐々木寿人プロ

 

 

 

 

■Twitterで実施したアンケートの結果

 

 

■プロ解答

六万切り

 

 

八索切りリーチ

 

 

八万切りリーチ

 

 

八索切り

 

 

■プロの視点
佐々木寿人プロ
「カン六筒が埋まり、引き算打法の観点に立つならば八万切り即リーチとなるところ。
しかし、親の勝又プロの仕掛けがピンズの一色手濃厚で、かなり煮詰まった局面だったため、タンヤオ・イーペーコーが最終形とは考えていませんでした。
八万三索が1枚ずつ切れていることもあり、七対子の切り替えも視野に入れておったわけです。
ということで、六万切りのヤミテンとなりました。」

 

■終局図

 

 

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第19期北関東プロリーグ決勝戦レポート

【第19期北関東プロリーグ決勝戦】

新井駿一vs吉田幸雄vs中津真吾vs岡部光輝

 

 

最終4回戦、二番手の中津の親が落ち、吉田の優勝までのウイニングランと思われた。

 

 

本局を七対子に決め打った中津、2枚切れの発待ちでリーチ。

 

 

 

テンパイの入っていた吉田から出アガリと最高の結果を得る。

オーラス、中津の条件は吉田から5,200の出アガリ、ツモアガリは2,000・3,900。
そして、6巡目には条件を満たせそうな1シャンテン。

 

 

しかし、テンパイをすることなく流局。吉田の優勝となった。

こう振り返ると、「中津はあと一歩だった、惜しかった」となるのだが、私には吉田の完勝のように見えた。
本決勝戦の4半荘で、吉田の5,000点以上のアガリはこの3回しかない。

1回戦南2局、リーチ七対子ドラ2、8,000点を中津から
3回戦南3局1本場、仕掛けたタンヤオ三色ドラの5,800+300を中津から
4回戦東2局1本場、メンゼンのホンイツ、6,400+300を新井から

どうして吉田が優位な(最後は少しヒヤヒヤだったが)スコアを築けたのか、この決勝はとてもいい教材だと思うので、対局者だけでなく、若手は全員、アーカイブを見て考察していただきたい。

新井「相手との対局経験が少なかったので、1回戦は様子見ながら無理せず…。」
手牌に恵まれないまま進み、3、4回戦ではスコアに合わせざるを得ず打牌の制限が出て、そのまま終わってしまった感じがする。
でも、この次局が宝の山だったかもしれない。(三色片アガリのチーテンを取る、連荘狙いは有力だった。)

 

 

(局面を説明すると、上家の親吉田が、9巡目にカン六万をチーして打九万。10巡目にカン六筒をチーして打二万。次巡に手出しで八筒。)

 

 

ドラまたぎだからと二筒が切りきれない。
しかし、鳴く前から八筒を持っているので、二筒がリャンメンで当たるケースはない。

この局は結局、吉田テンパイ中津ノーテン。
次局3本場は、吉田が1,000+300オール。
2局で8.2ポイントの差である。この僅差での8.2ポイントはかなり大きい。

岡部は、この7,700点のテンパイがアガれず、逆に中津に11,600点の放銃になったのが痛かった。

 

 

リーチをすれば違う未来だったが、ヤミテンがセオリーでそれを悔やんでも仕方がない。
これ以降、打点はないが早い手牌が多かったのだが、打点も欲しいが故に中途半端な選択になったように思われる。
シャンテン数を落として高打点に仕上げたり、アガリ数で食らいつき最後での逆転を目指す、など一貫すればもっと競れていたのではないか。

「ここは通過点です。グランプリの出場権を得るために北関東リーグに出ています」という新井。
中津、岡部も中央のリーグ戦に遠征している。(優勝した吉田も)
実況の小笠原の事前インタビューで「辛口で解説してください」と語った中津。
彼らの姿勢はとても称賛したい。
新井、中津は初の決勝、初の放送とは思えないほど堂々としていた。間違いなく来期もレベルアップしてくるであろう。

このような(批判した)ストーリーにすると、負けた3人や北関東リーグのレベルが低かったように勘違いされることがあるが、あえて辛口で書かせていただいた。
読者の皆様は、その点を誤解しないようお願いしたい。

 

 

吉田「打ってもいいから、全部行く気でいたんですけどね。まさかの発があたったんで、びっくりでしたね。ちょっと面白くなったかなと自分の中では思いながらやってました。」

これからも『北関東の壁』として若手の前に立ちふさがってくださいね。
おめでとうございます。
(※ キャッチフレーズが『北関東の狼』)

 

 

(文:福光聖雄)

第214回:プロ雀士インタビュー 魚谷侑未  インタビュアー:浜野太陽

魚谷侑未プロ。今や麻雀界を代表するトッププロであり、一昨年はG1タイトル三冠、昨年はタイトルこそ無かったもののMリーグMVP。さらに今回の女流モンド王者に輝き、若手の僕から見ると女流プロ最強の名を欲しいままにしているような方である。その魚谷プロへ優勝記念インタビューという大任を賜り、お話を伺うと…まだこの優勝すら道中なのだと感じさせる魚谷プロの大きな野望と覚悟を知ることができたので、ぜひ皆さんにお伝えしたい。
当日は魚谷プロと親交の深い藤井すみれプロを交えてイタリアンのお店に伺い、シラスかけ放題(!)のパスタに舌鼓を打ちつつお話を伺った。

 

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—— 早速ですが、この度は優勝おめでとうございます!決勝戦のメンツは和久津プロ、大島プロ、日向プロ(以下敬称略)。決勝のメンツが決まった時はどう思いましたか?
魚谷「正直勝てると思わなかったんだよね。このメンバーは日本シリーズ、プロクイーン、女流桜花…それぞれ別のどこかで負けた思い出があって。そもそも予選も初戦が4着スタートだったり、トップ取れそうなところから池沢さんが国士をアガッて逆転されたり…決勝にすら行けると思ってなかったしね。」

—— 実績では圧倒的な魚谷さんが勝てる気がしなかったなんて意外です。

魚谷「なんか私ずっと低迷期っていうか、なかなか魂が帰ってこなくて、納得いく麻雀が打ててなかったんだよね。リーグ戦の解説でも瀬戸熊さんに『いつもの麻雀が打てていない』っていうことを言われたんだけど、気持ちで麻雀を打つ人には伝わるんだなって思った(笑)でも女流モンドが始まってからは、やっと帰ってきた感じがあって、心も体も充実した状態で臨めた。だから、苦しい予選の中でも自信を持ってプレーできたのは大きかったかな。」

「最近自信を持って打てない」「打ち方に迷っている」といった話は若手同士でもすることはあるが、「魂」という単語が説得力を持って自然と出てくるのはさすがだと思わされる。

—— そして決勝戦。南場までアガリがなく、発声はリーチの1回だけでした。焦りはあったりしましたか?

魚谷「何回も決勝戦をやってきて、1回戦は3着まで入ってれば全然可能性あると思ってたよ。だから焦りとかはなかった。もちろんトップが有利なんだけどね。」

—— 優勝経験豊富だからこその余裕ですね。決勝の内容については、僕が気になった局と魚谷さん自身が思い入れのある局についてお伺いしたいのですが、まずは僕が気になった局から伺えればと思います。1回戦の南1局13巡目、ドラ雀頭でイーペーコー出来合いの手牌から鳴きを入れました。これ、鳴きたくない人が多いと思うんですが…

 

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魚谷「くっつきテンパイで受け入れの種類自体はたくさんあるよね。でも既に結構切られてしまっていて、テンパイはまだしもアガリは厳しいんじゃないかっていう感覚があったんだよね。だからノーテンだけは阻止しようと思ってチーした。そういえば、初めて優勝した時の女流桜花で藤原さんに同じようなチーしたのを観戦記で結構キツく言われたんだよね。でも自分の選択には自信を持ってたから気にせずここまでやってきて、今回も打ち方を貫けたよ。」

手牌だけを見るとメンゼンのアガリを諦めたくないところだが、柔軟に目標を下方修正できるのはすごい。

 

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—— では、ご自身で鍵になったと思う局はどこでしたか?

魚谷「実はあまりコレ!って感じの見せ場は無かったなあと思ってるんだよね。自分の局ではないんだけど、大島さんに倍満をツモられた時はかなり大きくて、負けを覚悟したな。」

トップスタートの大島は2回戦に跳満の放銃に見舞われるも、次局には倍満のアガリですぐにリカバー。オーラス時点では、倍満ツモという非常に厳しい条件を魚谷に突きつけた。

 

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魚谷「でも何が起こるかわからないから、チャンスを逃さないように気持ちだけは切らさないようにしてた。自分が無理そうなら大島さんがアガらないように絞りつつ、和久津さんが連荘してくれることを願ってたよ」

そしてその願い通り、和久津の必死の連荘でオーラスは2本場・供託2本に。魚谷の条件は倍満ツモが1,300・2,600ツモという現実的なものに!見事ドラドラの手牌をリーチしてツモアガリ、優勝を決めた!

 

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—— これで女流モンド杯優勝は3回目。優勝した瞬間の思いはどうでしたか?

魚谷「リーグ戦とかも勝てなかったから久しぶりに勝ちにつながって本当に嬉しい。自分の麻雀にそれなりに自信があっても、負けが続くと『どっか違うかもしれない』という不安と戦い続けなきゃいけないから。また自分を信じていいのかなっていう安心もあったよ。」

—— 放送での優勝コメントでは、「1、2回目の優勝でいろいろ道が拓けて今の自分がある」というコメントがありました。個人的にすごく興味があるんですが、どういうことがあったんですか?

魚谷「タイトルを取ることってそれ自体の価値に加えて『いろんな人に知ってもらえる』っていうことがとても大きいと思っていて、私の中で応援してくれる人が増えたことを一番顕著に感じたのがモンド王座を優勝した時なんだよね。今でも『モンド王座を見てファンになりました』って言ってくれる人がいるぐらい。初めての女流モンドの時点で負けてたら、次は呼ばれずに消えていく人だったかもしれない。」

モンド王座で跳満ツモ条件をクリアして優勝した場面は多くの人の脳裏に焼き付いているだろう。今こんなに第一線で活躍している魚谷プロが、世に出ない未来なんてあったんだろうか。

——最後にモンド王座決定戦に向けて、ファンの皆様に一言お願いします!

魚谷「モンドは私の原点と思っている、特別思い入れの深いタイトルです。そんな女流モンド杯で、応援してくれる人に久しぶりにいい報告ができてとても嬉しく思っています。女流モンドの最多優勝はすごく嬉しいけど、もっともっと結果を出して、ずっと名前が残るような選手になりたいです。いつも通り『応援してくれる人よりも先に諦めない』の精神で頑張りますので、モンド王座も応援お願いします!」

最多優勝でも満足することなく、未来の選手をも越えようとしている…色々なメディアでのカッコいい姿や、動画サイトでの配信など精力的に活動する魚谷プロを支える思いを知ることができた。皆さんにも魚谷プロを以前よりも身近に感じていただくことができたら幸いに思います。モンド王座もぜひご注目ください!

第213回:プロ雀士インタビュー 川原舞子  インタビュアー:小笠原奈央

1989年8月29日生まれ 愛知県出身のA型。
趣味は麻雀番組視聴と猫!ゲーム!
東京理科大学卒と言う高学歴の持ち主。
大学と並行しながら2012年日本プロ麻雀連盟に28期生として入会。
女流勉強会にも通いながら日々訓練を重ねる。

雀風はメンゼン派の打点よりであり、相手の動向を尊重する守備よりの打ち手(表情豊か)。
リーグ戦の成績は奮わずも、今期女流桜花Aリーグに昇級。
これはそんな彼女のシンデレラストーリーである。

第15期女流桜花
川原舞子

 

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舞ちゃんおめでとうー!
今期女流桜花に昇級しての初決勝!そして初優勝まで成し遂げて!女流桜花で魚谷さん以来の快挙だってよ。最高だぞー

川原『めちゃくちゃ嬉しいけど、わたしは今まであんまり表舞台に立つ機会なかったから、魚谷さんというスーパースター以来というのはプレッシャーすごいね笑』

当時はさ、初Aリーグ対局めっちゃ緊張するね
実況、選手で出来たら嬉しいね♡とか話してて、結局それは叶わなかったけど、華々しすぎるデビュー戦を飾ってさ。

 

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んんん!テンパイ取らず?!

 

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嶺上重ね!こ、こ、これは

 

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一発ツモーー!!

強い意志から成し遂げた親の四暗刻。見事な16,000オール!
私、家のモニターの前で1人飛び跳ねて叫んでたもんね(笑)

川原『9,600テンパイ外すの?!ってすごい賛否両論あったけど、たまたまうまくいってよかった。公式ルールで9,600は超勝負手だから、失敗してたら批判だけで終わってたかもだし。挑戦者って意識が強くて、役満狙えるときに狙っとかないと負けちゃう!って気持ちでした!』

苦しい節もありながらプレーオフを迎えて、連覇経験の吾妻さん、ポイント上位の白銀さんを薙ぎ倒して決勝の席を自ら勝ち取っての進出だったよね。
私は舞ちゃんが決勝に残ったことが素直に嬉しくて見るのがもっと楽しみだなーって思ったよ。
プレッシャーもあったと思うけど、その時の気持ち今でも覚えてる?

川原『決勝に残れたのは、プレーオフ後半の卓に入れた事や、前半卓の展開、自分の勝ち上がり条件がクリアできた事、何から何まですごくついてるなぁって思ってた』

いざ初の決勝初日。戦ってみて感じたことは?

川原『初日を終えて、とにかく緊張が凄かった。麻雀でこんなに緊張することあるのか…ってくらい!そんな中で2番手で終えられたのはホッとした』

この凄いメンバーの中、初の決勝の舞台で緊張感も感じさせない、いつもの舞ちゃんらしい堂々の戦いぶりであった

 

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2日目に入ると追い上げて首位に立つ

 

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川原『思い出に残ってるのは、6回戦目のオーラスかなぁ。かなさんに結構離されちゃってきついなぁって思ってたところに自分の連荘で追い上げることが出来て、あれがきっかけで2日目首位に立てたかなぁと』

まずは、なんとも美しい高めリャンペーコーでのリーチ。

 

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そこに首位の加南さんがテンパイを入れての打三筒

 

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11,600点の直撃となる。

 

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その後も高め三色でリーチ。

 

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ツモって首位!

 

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まだまだ誰が優勝を勝ち取るか分からない最終日に。

実は、最終日の調整セットをした時に、舞ちゃんが『難しい事は考えないで今自分にできることをやってくる』って言っていて、それって凄い事だなって思ったの。
私とかは、こういう時どうすれば!とか、こうなったらどうしよう!って今更ごちゃごちゃ考えちゃって…怖くて怖くて急に詰め込もうとしてしまう。それがプラスに出ることはなかなかない…

舞ちゃんは宣言通り最終日も、どんと構えて余計なことは考えずに戦っていた。

私の好きな一局。
まだリードはしているが追い上げられての接戦!
加南さんのホンイツ仕掛けに、かなり押しづらい局面。

 

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字牌ピンズを全て押しきっての1人テンパイ。
普段の舞ちゃんを見ているからこそ、苦しいだろうな。オリたくなるよな…と思うと、その戦っている姿に胸が熱くなった

川原『最終戦のかなさんの追い上げが強くて怖くて、終わるまで優勝を感じた時はなかった!最終戦が本当に苦しくて、終わった…よかった…って思いました。やり切った感と疲れで魂抜けてたw』

同期で入会して早10年。
女流勉強会で共に学んできた。
結果が出なかったり色々な理由で辞めていく人達もいながら、もがきながらも今までやってきた。
舞ちゃんは1つ結果を残してAリーグに登りつめて、決勝まで駒を進めた。
決勝では何気ない言葉に、なにくそ!見てろ!って事もあったかもしれない。
それでも最後まで筋を通して、戦っていた。
私は私。焦らない。やってやる。
それが、かっこよかった。

最後は4人ノーテンの流局で第15期女流桜花の幕が閉じる。

優勝 川原舞子

 

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優勝した瞬間、誰の顔が浮かんだ?

川原『旦那の古橋、ずっと勉強会で麻雀を教えてもらってるヒロさん(山田浩之)と滝沢さん、道場で見てるって言ってくれた奈央ちゃんとか、応援してくれたみんな!本当に感謝しています!
インタビューで泣きそうだったけど、もらい泣きしそうになった部谷さんが茶化したから泣けませんでした 笑』

(笑)

私も優勝の瞬間、込み上げる思いを堪えていたら…
道場に出勤していた齋藤麻衣子プロが私の元に駆けつけてくれて嬉しさをフルに、

齋藤『優勝した!泣ける!やばい!』

見上げたら、既に麻衣子さんは泣いていた(笑)
ちょっと、もらい泣きした。

2人は同じ職場で昔から付き合いが深い。
そんな麻衣子さんから舞ちゃんへ。

 

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齋藤『舞子本当におめでとう。プロになったばっかりの時、結婚にタイトル…こんな未来がやってくるなんて正直思ってませんでした。プロとしてやっていけるのかさえ不安で、よく泣くし、でも一生懸命にやってきて、桜花獲ったね。本当におめでとう。これからも更なる活躍を同じプロながら応援してるね。』

齋藤『追伸:姉も追いつくから待ってなさいよ。』

そして、大三元として舞ちゃん私と共にチーム結成をした大月れみプロ。
猫友でもあるれみぱんから舞ちゃんへ

 

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大月『舞子ちゃん女流桜花本当におめでとう!!最終局、最後の打牌をして優勝が確定した瞬間にめちゃくちゃめちゃくちゃ嬉しさがこみあげてきて、外出先にいたのに泣いちゃいました!(笑) 本当に強かったし、こんなにワクワクドキドキさせてくれて、一緒に夢を見させてくれてありがとう!! そしていつもありがとう!明るくて面白くて可愛すぎる舞子ちゃんと仲良くなれてとってもHAPPYだよ!またお互い溺愛の猫様についても語ろう!笑 私もいつか女流桜花とれるように頑張る!早くAリーグに行って舞子ちゃんと戦うから待っててください!これからもよろしくね!本当におめでとう!大好き!』

そしてそして、この人のコメントもいただかないと!
プロデューサーとして決勝を見届け、今や最愛の夫でもある古橋崇志プロ

 

100

 

古橋『舞子さん女流桜花獲得おめでとうございます。練習もままならぬこの情勢の中、そして対戦相手も強敵ぞろいの中、見事な優勝でした。普段から勉強会に参加したり、常に対局を見て何かを掴もうとしているその姿勢が優勝に導いたのではないでしょうか。弱気な麻雀が出なければ良いなと思いながら見ていた最終日、あなたの攻めには驚きました。付き合う前も、もっとおしとやかな性格かと思ってました。驚きました(失礼)。 獲ったらゴールじゃない、そこがスタートなんだ(わたしはノンタイトルです)次は女流日本シリーズ獲得、そして女流桜花連覇目指して頑張って下さい!』

ふふふ。愛に溢れたお言葉
旦那さんにリーグも追いついて夫婦対決しよう(笑)

優勝して変わったこと、そして今後の目標はどう?

川原『いきなりWRCのシードをもらえたり、女流日本シリーズに出れたり、圧倒的に活躍の場が増えました。今までどこ行っても挑戦者だったのが、女流桜花としてみたいに言われるのはそわそわして慣れません!今後の目標は麻雀で結果を出すこと!今年1年は勝負の年なので、桜花だけで満足せず色々沢山勝ちたい!はらまいは一発屋ぽいってコメントがあったんだけど、そうならないようにちゃんと実力を認めて貰えるように頑張ります!』

 

100

 

雰囲気が柔らかく、皆から愛される向日葵みたいな子。
でも、芯が通っていて姐御肌の一面も。
料理上手で、気配りができて、お酒は強くないけどノリが良く、可愛いのに飾らない。
そしてなんと言っても隠れボンキュボン。
古橋さんをきっかけに交流が増えて、舞ちゃんの良いところを更にたくさん知る事が出来た。
私の逆プロポーズの相談を舞ちゃんがのってくれて、気付けば同じ日に入籍をして、こうやってインタビューを担当させてもらっている。

こんなに仲良くなれて、凄く幸せです。

同期でもある舞ちゃんが優勝をして、少し焦りとか悔しさがあっても良いはずなのに、嬉しい!お祝いしたい!その気持ちだけが溢れていました。
それは舞ちゃんの人柄や、努力、決勝での闘志をたくさん見せてもらったからなんだと思います。

舞ちゃんのシンデレラストーリーはまだ始まったばかり。
これからも、その魅力で多くの人を魅了し、夫婦で高め合い、麻雀界を盛り上げっていってください。

そんな2人を側で応援したいと思います。

おめでとう。舞ちゃん
君が王者だ!

 

100

 

(インタビュアー:小笠原奈央)

第16期静岡プロリーグ決勝レポート

第16期静岡プロリーグ決勝戦は鈴木秀幸が念願の初優勝

日本プロ麻雀連盟は地方本部支部が各地にあり、麻雀プロの活動の場であると同時に、全国の麻雀ファンとプロの貴重な交流の場ともなっている。
コロナ禍で先を見通しづらい状況の中での決断しなければならず、大変な苦労をされた事だろう。

 

 

首位通過は支部長で第23期鳳凰位の望月雅継。最終3・4回戦に四暗刻をアガったそうだ。相変わらず強い。
2位通過は鈴木秀幸。第35・41期王位戦決勝進出しているので記憶に残っている方も多いだろう。
3位通過は中部所属の大橋幸正(おおはしこうせい)。第31期新人王2位、麻雀最強戦2017全日本プロ代表ベスト8。

 

 

4位通過を決めていた中部所属の田中寛治は諸般の理由により辞退。プロにとって決定戦は特別な舞台。さぞ悔しい決断だったろう。第15期静岡プロリーグ優勝経験を持つ実力者なので、いつか夏目坂スタジオで観られる事を期待したい。

繰り上げ出場は5位の蓮沼友樹(はすぬまゆうき)。対局の場を増やすべく東京からの参戦。やる気十分である。

1回戦は望月のアガリからスタート。ピンフ、次は七対子とヤミテンが続いた。
東3局大橋の手牌。カン八万を急所とみてチー。一方鈴木は567確定テンパイ。発単騎になった所でリーチに踏み切る。
3フーロの大橋も難しい手だったが、マンズに染め切らずピンズを活かして高めの九筒ツモ。中チャンタドラをアガリ切った。

 

 

南2局にリーチツモ三色を高めでツモった大橋がトップ。
2着は南1局に高め三色1,300・2,600をツモった望月。

2回戦は鈴木が発ホンイツ1,300・2,600ツモでリード。
東4局には望月がメンピンドラ高め三色でリーチ。六万ツモなら跳満だったが、ここは3,900出アガリ。

 

 

分岐点は南3局1本場。望月の親リーチが入った巡目に蓮沼が追いつくが現物の西切りヤミテン。テンパイ気配が出ないうちに大橋から望月の現物七万が出て3,900のアガリ。

オーラスはテンパイ料で鈴木と蓮沼のトップと2着が、大橋と望月の3着とラスが入れ変わった。

真逆の着順で振り出しに戻った3回戦だが、蓮沼がタンヤオドラ3の7,700を望月から。鈴木がタンヤオ三色ドラの8,000を大橋からアガリと戦いは激化。

 

 

東3局1本場も親番蓮沼が先手を取るが、大橋も追っかけリーチ。高め一通の七万ツモで満貫。

1人沈みとなった望月。南1局に鈴木の親リーチを受けてこの形。

 

 

アガリたいし、振りたくない。
まさしくそんな状況だが、さて何を切るか?

候補はドラの一索五筒二万五万などがあるが、望月の答えは四筒

マンズのくっつき狙いでドラ勝負の構え。
望月は次巡理想的な六万引きで追っかけリーチ。もしも七万ツモなら優勝に届きうる素晴らしい選択だったが、望月に訪れたのは最安目の一万だった。
ちなみに鈴木の親リーチは二筒五筒であった。

3回戦は南3局に1,300・2,600を決めた鈴木がトップ。蓮沼が2着で終了。

鈴木 +18.4P
蓮沼 + 7.0P
大橋 ▲ 6.0P
望月 ▲19.4P

4回戦東1局、蓮沼が123の三色確定の4,000オールツモ。
東1局1本場は望月が満貫。
東2局は鈴木がリンシャンからドラツモで満貫、トータル首位に立つと、蓮沼が1,300・2,600で再逆転。

 

 

南2局1本場、大橋は現在18,300持ちのラス目。30,000点を下回ったままでは優勝はない。最後の親番。

大橋の配牌はこちら

三万七万二筒四筒一索一索二索二索三索七索七索東西発 ドラ五筒

ソウズのイーペーコーが見えるが、仕掛けるのは難しい。1回戦ならダメ元でホンイツトイトイ狙いもありだが、今は絶対に落とせない親番だ。

一方、北家蓮沼の配牌。

四万五万五万二筒三筒四筒五筒五筒四索六索七索八索北

タンヤオドラドラ2シャンテン。仕掛けも出来る。唯一の懸念材料は親番大橋の上家な事だが、大橋は仕掛けられる形ではない。

あまりにも不公平な配牌だが、これも麻雀。いや、蓮沼のがむしゃらに優勝を目指す姿勢が掴み取った配牌なのだ。
仮に大橋が観戦者なら「連荘は無理だな」と思っただろうか。それでも今はこの配牌で戦うしかない。一打一打真剣に選んで進めていく。終盤に形式テンパイを入れて、何とか2人テンパイの流局まで持ち込む。その後も粘りに粘って31,400まで回復したが、5本場に1,500・2,500の親被り。残り2局とも2,000・3,900ツモが必要な条件となった。

南3局にダブ南の2,000をアガって親番を迎えた鈴木はこの親番に全てを注ぎ込む。蓮沼にとっては最後の試練。大橋は倍満、望月は役満の手作りが必要である。

まずは親番鈴木がツモれば並びのリーチを打つがこれは不発。

 

 

続く1本場が最大の山場だった。
蓮沼は一索四索待ち。鈴木がカン二万待ち。蓮沼は一万を勝負。通った。しかし、鈴木が二万ツモで連荘。蓮沼がトータル500点リードの2本場。鈴木がリーチツモドラの2,200オールで逆転。

 

 

逆転された蓮沼は1,300・2,600条件を突きつけられた。ドラがタンピン系に組み込めない発なのも鈴木に追い風。懸命に手作りするが、1シャンテンまでが精一杯だった。

 

 

見応えのある対局だった。
2回戦に蓮沼がリーチを宣言したら大橋だったかも知れない。3回戦に七万をツモれば望月だったかも知れない。鈴木のツモ山に居た二万があと1巡だけでも遅ければ蓮沼だったかも知れない。全員の本気がぶつかる対局だった。

優勝した鈴木は強かった。1回戦は本手がアガれず3着だったが、強引に道をこじ開ける強さがあった。
何度も決勝で悔しい思いをして、勝つためにどうすれば良いのか、ずっと模索していたに違いない。
鈴木秀幸プロ、優勝おめでとうございます。

 

 

 

 

(文:編集部)

戦術の系譜15 藤島 健二郎

仕掛けを主題として書いてきた私の回もこれで最終回となります。
前回までは「速度」「打点」「牽制」にそれぞれフォーカスしたものを扱いました。細分化すればまだまだ書きたい仕掛けの話はありますが、それはまたの機会とし、最後に最も難しいと思われる「捌き」について触れたいと思います。
捌きと簡単に言いましたが、そもそも捌きとは何かということに関してお話します。

昔何かの予選の後、とある後輩プロに「藤島さんて捌きが上手ですね」と言われたことがあります。ただこの時は、あまり褒められている気にはならず、逆に少し不快な思いをしました。この後輩の発言はおそらく同卓時に私が他の選手の親リーチなどに対して危険牌を勝負し、安い手を複数アガっていたことを指しての言葉だったのだと思います。
ちなみにこの後輩がトップ、私は2着でしたが、なぜ私がいい気がしなかったのかと言えば、‘’先輩、僕のために親リーと勝負してくれてあざっす‘’みたいに私の中で変換されてしまったからだと思います。さらには“そんなの鳴いてばっかいるからトップとれないんですよ〜‘’とも。こちらとしては自分のためにも局を落としに行っているし、それに伴って敵の待ちに対する読みなども駆使しています。そして、その後のトップもちゃんと狙っているのです。私の渾身の1,000点を語るにはあまりに軽い一言に感じてしまったのかもしれません。
ただし、捌き手は自身の打点を妥協している部分が多々あり、そんなの鳴いちゃうの?と思われることもあるし、そんな見合わないリスクとるの?と思われる立ち回りもあります。捌き切った結果が出ても、もっと高い手をアガれているケースもあります。もちろんリスクを背負わないものを捌きという人もいます。

一方で、とある先輩が‘’公式ルールは捌く必要がない‘’と言っているのを聞いたことがあります。連盟公式ルールは他のルールに比べ、順位点が小さく「素点ゲーム」の側面が強いです。ですから基本的には自分の手牌の最高形を目指し、それが無理ならしっかり受けるという立ち回りが基本的な戦い方だとは思っています。親のリーチや高そうな仕掛けに対して「局面を捌く」という行為は別の傍観しているプレーヤーにとって得となり、捌かれた側は損という結果が常にあります。捌いた自身も打点的には大した素点の上積みにならず、高い放銃のリスクがあるのなら「捌かない」は一つの考え方であります。
ただ、半荘単位で見た場合、あるいはその日一日で見た場合など‘’この局さえ落とせば自分が有利になる‘’といった場面が必ずあります。捌く仕掛けの利とは、まずはそのような局面を見抜く対局感なしではそもそも成立しないのです。
もう一つ触れておくと、近年なぜ私が捌き屋になっているのか?それは自分のステージにいる相手を尊重しているからです。例えば私の主戦場であるA2リーグでの対戦相手は打点をしっかり組める選手ばかりです。自分が他の選手と同じようにメンゼン高打点寄りに打つよりも「相手の勝負手を潰す」局を増やしていくことで、他家のツモアガりなどによる失点を防ぎ、その差額が加点となるような部分と体勢的なものもプラスαとなるようなイメージを持って一つの戦略としてやっています。もちろん自分の時間帯が来たと思えば私でもメンゼン高打点を目指して打つのです。

同じ捌くにしても色々な捉え方があると思いますが、以下扱う捌く仕掛けとは私の主観によるものとして参考にしていただければと思います。

 

●一局を捌く

A2リーグ第6節5回戦参照

 

100

 

場面としては負け頭で迎えたこの日の最終戦、自身は少し沈みで南入しています。調子が悪い日だったのでどんな手が来てもあまりメンゼンで仕上がるような感触はありませんでした。意識としては負けをなるべく抑えようというところ。
そんな中上記のような配牌をもらいました。一気通貫か下の三色が狙えそうな手ですがドラはありません。

 

100

 

3巡目に二万を引いて打九索。有効牌の枚数的に一通を見切ります。

 

100

 

上家から場に3枚目の二筒が打たれます。メンゼンで二筒二索一万の三種類を引ければ高打点となりますが、二筒が既に売り切れぎみとなりました。この手の大事な分岐点です。鳴いたら1,000点になってしまうのでこのような時はディフェンスを考慮、もしくは方針転換か、4枚目にかけて鳴かないのが一般的だとは思います。
しかし、この時の私の選択はチーでした。リスクを承知で絵を合わせに行きました。

 

100

 

チーの後のツモが二索で片アガりとなりますがテンパイを果たします。

 

100

 

一万で1,000は1,300のアガりとなりました。

何の変哲もない三色のみの1,000点に見えるかもしれませんが、このアガりで大事なことはドラが一枚もない凡手で他家にアガらせなかったというところにあります。長いリーグ戦の一幕としては局テーマがしっかりなければ意外と声が出ないチーだと思います。
ただ、私はいつでも3枚目のカンチャンを鳴けと言いたいわけではありません。その局を落とすことにどれくらい価値があるかを自分なりに考えてから鳴くべきだと考えます。ちなみに、親は前局ドラポンが入る中1,500点で押し切っての連荘中でした。自分の中では「この親注意」のフラグが立っていたということです。
“局消化をしたいのであれば急所を見落とすな”ということがこの項目での主なメッセージとなります。
唯一の手順で他家の高いアガりを阻止したのかもしれないのですから。

 

●ライバルの親を捌く

試合の性質によって自分の敵となる相手が3人ではなく1人だけになっている場合があります。そんな時そのライバルが親だったら先にアガってしまいたいですよね?上記の項のように無理矢理アガるのではなく、アガりやすさだけを追求した局が昨年のリーグ戦でありました。

A2リーグ第10節4回戦参照

 

100

 

ホンイツ一直線で良さそうな好配牌でした。場面は第10節の4回戦ですが、昇級争いをしている近藤さんが親という状況。ホンイツの高打点を決めてライバルを突き放すという考え方が一般的かと思います。しかしこの時は、もう1人の昇級争いの相手である内川さんが卓外、そして、ポイント的に抜け出し“金持ち喧嘩せず”の杉浦さんと残留争いに巻き込まれていた一井さんでした。仮に親の近藤さんから早い親リーチが来た場合に戦う価値のある選手が見当たらないのです。それは、私が打点のありそうな仕掛けをした場合も同様です。私はこの配牌をもらった時、アガり逃しだけは絶対にしない方向性で局の作戦を決めました。つまりアガりだけを取りに行こうという局テーマとなりました。

 

100

 

七万を両面チーします。チーしてピンズのくっつきのイーシャンテンです。いわゆるこんなの鳴いちゃうの?です。しかし局テーマに沿うとはこうゆうことです。僕にとっては、ライバルの親をきちんと流すことを優先したのでそう決めたのなら必然的なチーなのです。

 

100

 

西を引き2,600のテンパイとなります。
スピードだけを取りいったものの、狙い通りの高速のテンパイです。

 

100

 

三筒ツモ切りの後裏目の六筒を引きますが、アガり優先と決めていたので2,600を1,000点に落とし待ち替えをします。

 

100

 

一筒でアガりとなりました。
本来の捌き手とは、こうゆうアガリを指していると考えます。私は他家に何もさせないのが本当の「捌き」だと思っています。

しかしながら、この鳴きは今となっては間違っていた気がしています。というより局テーマを見誤ったと感じています。実際には七万を鳴かなければ

二筒三筒三筒四筒五筒六筒八筒発発発  ポン西西西

このような満貫が確定したイーシャンテンとなっていました。この先アガれたかどうかは定かではありませんが、1,000点のアガリよりこのイーシャンテンの方がはるかに価値が高かったように思います。
結果、この半荘は浮きは確保したものの、ライバルの近藤さんに捲られて2着で終わります。
これは捌き手としてもスピードに特化し過ぎた悪い参考例として認識して下さい。ただ、アガリ自体にもっと価値のある状況となれば、ここまでやるのが親を落としにいくという行為であって、火の手が上がる前にアガるのが本物の捌き手なのです。

 

●局面を捌く

局テーマがその局の道中で変わることがあります。それは本手を組もうとしていても先手を取られてしまった場合や、自分の想定する本手を上回る手が他に入ってしまった時などです。
打点が見えるイーシャンテンまで行った時に他家からリーチが入った場合に、渋々ポンテンやチーテンで対応するといったことは実戦でよくあることだと思います。あとは、ドラポンなどが入った場合なども同様かと思います。
ただ、本手を捌き手に妥協する時に大事なことがあります。まずは、鳴いたらその手の価値が下がるということをしっかり認識することです。捌きに行く鳴きを入れた以上、逆に放銃で終わることは本末転倒となります。本手のイーシャンテンのまま放銃した方が数段マシな話なのです。それでも捌き手としてのテンパイを取るときは、残った待ちが場面に合った良い待ちなのかを吟味してから鳴かなくては捌き手として成立しません。ですから、イーシャンテンになった時点で受けの良し悪しは自分なりに決めておく必要があります。
妥協のテンパイ取りの基本概念として悪い方は鳴く、良い方は鳴かないが一つわかりやすいラインだと思います。もし逆からでも鳴く場合は、受け駒があるか(オリきれるか)も大事な要素です。悪い受けが残ったとしてもノーリスクでアガリが取れる場合もあるので、瞬間芸的な意味合いのポンテン・チーテンはありですが、こちらは危険牌ですぐ降りるべきだと考えるのであまりお勧めはしません。
これらを踏まえ以下最後の実戦例です。

A2リーグ第11節3回戦参照

 

100

 

先日の最終節の実戦譜から。微差の競りで迎えた最終節でしたが私自身は2ラススタートとなり後がない3回戦の東1局です。おそらく昇級するためには、2連勝必至でありどちらにせよ素点は必要となっていました。
まずまずの配牌から第1ツモで役牌の東が暗刻になり打点を取りに行きたい手となりました。

 

100

 

5巡目に上記のリャンシャンテンとなったタイミングでライバルの近藤さんからリーチが入ります。

 

100

 

早い巡目ながら河はそれなりに濃く、第一感として安い手では無さそうと思いました。ゆえに、高打点を決められたら本当に昇級戦線に戻れないとも思いました。
自分の局テーマが「本手を組む」から「捌く」に変わります。ただし敵の待ち情報はあまりありません。字牌2種のあと尖張牌3種の河なのですが、マンズを三万七万でリーチと来ているので、マンズの上目は入り目か待ちになっているかな?くらいは当初はおぼろげに考えていました。あとは七索三万の外目は消去し無理矢理当てをつけジワジワと進むことを決意していました。
よって6巡目の九索を押し、8巡目の一筒はドラ四筒なので打っても安めならと押します。

 

100

 

9巡目にリーチ者が切った一索を上家が合わせます。チーすればイーシャンテンとなりますが、残る受けがドラ跨ぎの三筒六筒にフリテンの一万四万と悪いターツが2つ。何より余剰牌となっているのがかなり打ちづらい宣言牌の跨ぎである八万です。よって一索からは捌きとしては成立しないと判断しスルーします。

 

100

 

チーしなかったことによりネックと思われたドラ跨ぎ六筒が通ります。それをまた上家が合わせ打ち。今度は残った受けが現物となった一索四索に、六筒が通ったことにより九筒のポン材としての期待値が上がりました。よって八万を勝負牌にすることに決めた上で六筒をチーしてイーシンテンにします。

 

100

 

すると九筒がすぐにポンできて先程リーチには通った一索四索でテンパイすることができ、

 

100

 

すぐさま700−1,300のツモアガリをとることができました。リーチの待ちは六万九万の高目2,000−3,900の手でした。
仮にベタ降りして高目を引かれた場合はライバルとの差が▲9.9広がるところがリーチ棒込みで+5.4詰めたことになりました。最悪のケースとの落差15.3分の立ち回りとなりました。

今回のケースは、自身が後のない状況だったので八万を勝負しやすかったのですが、本来は勝負しない方がよい牌なのかもしれません。ただ本手が捌き手となった場合でも、鳴く牌と鳴かない牌は1巡ごとによく考えて立ち回るべきと思いますし、状況の変化による局テーマの切り替えは常に意識したいところです。以上が最終項となります。

➖最後に
今回は捌く仕掛けに関して3つに分けて触れました。奇しくも参照例で扱ったのが全て昇級争いの相手となった近藤プロのものでした。近藤さんの親とリーチをこのページでは合わせて3回も捌いたにも関わらず(笑)、私は近藤さんに敗れています。所詮、捌き手は捌き手ということです。
私の回では仕掛けに焦点を絞って書きましたが、麻雀はメンゼンが強いことに変わりはありません。それを決して忘れれることなく様々な仕掛けにチャレンジしていただければと思っています。

第37期プロテスト 執筆:高宮まり

「プロ雀士って何をするんですか?」

私が初めてプロ雀士という存在に出会った時の質問がこれでした。
このコラムを読んでくださっているあなたも、麻雀プロとはなんぞ?と思っているかもしれません。

その時の返答は試合に出たり、勉強会に出たり、麻雀プロとして仕事の依頼を受けたりということでした。
試合とは?勉強会とは!?と、麻雀を始めたばかりの私にとっては興味深く胸が躍ったことを覚えています。
プロとしての仕事については、想像もつかずピンと来なかったので、何があるんかなーくらいに思っていました。

兎にも角にもプロになるにはプロテストを受けて合格せねばならないとのこと。
日本プロ麻雀連盟のホームページを調べ、いざプロテストを受けてみると、予想だにしていなかった新しい世界が待ち構えていたのです。

「プロテストって何をするんですか?」

まずプロテスト自体がとても勉強になりました。
プロテストは筆記、面接、実技。半年の研修期間を経て最終試験。
麻雀のテストに筆記試験なるものがあることにもうワクワクしていたわけですが、過去問題を解いてみるとなるほど、点数計算に加え点差計算、ルールの違いなど座学で覚えることもいろいろあるんだなと。

実技はなんだか強そうなプロ達に見られながらの対戦。
試験での麻雀はもはや試合な訳で、私語もなくピリピリと打つ麻雀に緊張しつつ、何だかアドレナリンが出ている気がしたものでした。

そして最初の試験に合格すると半年間の研修。
麻雀そのものの研鑽はもちろんですが、マナーや麻雀中の動きなども指導してもらえるので、他のプレイヤーと関わるということの勉強にもなりました。
今は研修不要の一発合格制度もあるようです。

「麻雀プロになって何をしたいの?」

半年間の研修ののち最終試験(筆記実技面接リターンズ)を受け、けっこう不安だったけど無事合格。
初めてのリーグ戦、出ることが経験と言われたタイトル戦への出場。
新人だけど勝ちたくて精一杯で一喜一憂して。最初は右も左も分かりませんでしたが、人見知りなりに徐々に他のプロとの関わりが増えていきました。
そこから試合に出ること以外にも、麻雀に関わる様々な活動があることを知りました。

コナミ麻雀格闘倶楽部やロン2といった麻雀ゲームへの参戦や麻雀番組の出演、麻雀対局のゲストなどもありますし、執筆活動や麻雀教室の講師、タイトル戦など大会の運営もプロがやっていたりします。
そりゃそうだろって話なのですが、何にせよ誰かがそれぞれの仕事をしてこそコンテンツは成り立ち、その方達の試行錯誤によって発展するのだということを小娘は知ったのでした。

そして昨今では麻雀を取り巻く環境が、劇的に変化ないし進化しています。
“生放送”が登場したことで、パソコンや携帯から麻雀配信が手軽に見られるようになりましたし、テレビ放送での麻雀番組も多くなりました。
Mリーグの開幕で一流企業と麻雀プロが契約を結ぶというビッグウェーブも起きました。
さらに健康麻雀やネット麻雀など比較的新しい麻雀分野の発展もめざましく、世界大会もしばしば行われるようになり、麻雀がすべての人にとって身近な存在になりつつあります。

そんな中でプロにならなくても楽しめることや、手にし得るものはたくさんあると思いますし、プロでなくても力のある打ち手や働き手、素敵な麻雀活動をされている方はたくさんいらっしゃいます。

しかし、プロになってこそ挑戦できることがあります。
遥か遠く幻だか夢だかわからない目標だとしても、麻雀プロリーグもしくは麻雀プロ限定タイトル戦の頂点に立ちたいという挑戦はプロにならないとできません。
プロになることで挑戦しやすくなることもあります。
麻雀が強くなりたいや、麻雀に関わる活動がしたいといったことはプロに限定されたものではないですが、一から始めようと思ったときのとっかかりはなかなか掴みにくいものです。

例えば日本プロ麻雀連盟では麻雀の勉強会だけでなく、麻雀教室講師養成講座やPC採譜(*麻雀の記録をとること。運営の仕事のひとつでもある。)研修など、麻雀も麻雀に関わることも学びやすいようにさまざまな取り組みが行われています。
勉強会や講座に出てみたり、巣鴨道場に顔を出したりで麻雀関連の顔見知りが増えることにより、先輩や経験ある方に話を聞きやすくなることもプラスのひとつかなと思います。
個人的に知らない人に話を聞くってけっこうハードル高いので。

さらに若獅子戦・桜蕾戦という20代対象の特別ランクアップ権も獲得できるタイトル戦が始まります!
もちろん若者でなくとも、比べたら少しチャンスは減るでしょうが、挑戦への糸口や努力する人への道標は用意してくれています。
掴めるか掴めないかは私達次第です。

プロ雀士になって何がしたいの?は私がプロテストの面接で受けた質問です。
私が受験してから10年の月日が経ちました。
いい時代にプロになったねと言われたものですけれど、ますます充実していってるじゃないか、新人羨ましい。
と思いつつ、プロになったときより益々がんばりたいし、がんばれると思える環境がここにはあるので、新人のみんなに負けないくらい麻雀打ちとしても人としても成長してやるぞ!

先輩方には当たり前だもっとがんばれって言われるでしょうが、私はまだまだこれからです。そう思えるくらい麻雀の世界は広がっています。
そしていつか先ゆく人達がつくってくれたこの世界を、支え広げ繋げられる人に私達がなっていけたらと思っています。

このコラムが、これから麻雀プロになる方の参考に、ほんの少しでもなれば幸いです。
あと、東京遠いよという方は、北海道本部、東北本部、中部本部、関西本部、九州本部、静岡支部、北陸支部、北関東支部、広島支部がありますので、ホームページやSNSをご参照いただければと思います。

おわり。

第15期女流桜花決定戦 最終日観戦記 越野 智紀

川原舞子が初挑戦で女流桜花を獲得しました。
今期女流桜花Aリーグで残留した8名で、事前に行った優勝予想では、仲田に5票・亜樹に2票・古谷に1票が入り、川原には0票。
前評判の高くなかった川原はなぜ勝てたのでしょうか?

9回戦開始前
川原+46.5P 仲田+14.4P 古谷▲7.0P 亜樹▲53.9P

川原と仲田、2人の差は32.1P。
仲田は少し前にいる川原に対してプレッシャーをかけ続けましたが、前を走っていたはずの川原が並走気分で打っていたため攻め手を緩めてくれません。
この意識のズレが川原にとってはプラスに働きました。

 

 

仲田はドラ色のソーズのホンイツ狙いで西をポン。この仕掛けで川原が止まれば仲田の作戦はほぼ成功で、自身がアガれず親の亜樹が連荘しても良しの二段構えです。
ポイント状況に合わせた機敏な動き、仲田のクレバーさが見えます。

この仲田の攻めに中五索三索と押す川原。
想定外の展開ですが、三索をチーしてテンパイが取れました。

二索二索八索九索 チー三索 左向き四索 上向き五索 上向き 暗カン牌の背一索 上向き一索 上向き牌の背 ポン西西西

この仲田の仕掛けに対して親の亜樹

 

 

優勝を狙うには1つの親番も無駄に出来ない苦しい状況で、ドラの四索を切ってフリテン五索八索に受けるか七索を切ってカン五索にするかの選択に迫られました。
安全度なら愚形に当たりづらいドラの四索切りのほうが優秀でしたが、残り3巡で出アガリも狙って七索を勝負。
これが仲田への7,700点放銃となり亜樹は戦線離脱。
川原を追撃する3本の矢の内の1本が折れました。

 

 

南2局1本場、古谷の親番。
2枚目の白を鳴いた川原に対して仲田は中の片アガリでヤミテンを選択。
そのままツモれば三暗刻で打点充分、ドラの三万を引いたら二万が切れます。
白が2鳴きなので1鳴きの時よりは中が出やすいことや、これまでの川原の仕掛けにドラトイツ以上が多かったことも影響してそうです。
そんな警戒されていた川原でしたが、

 

 

全員を吹き飛ばす白トイトイドラ3で跳満のツモアガリ。

「必死に打っててあまり記憶に無いんですけど、多分3日間通してドラが150枚ぐらいきたんじゃないかと…」

これは表彰式の時の川原のコメントで、実際に川原に入ったドラは143枚。
何気なく言った150という数値はかなり近いものでした。
手が入っていても、それを活かせなければ勝てないのが麻雀。
強気にも弱気にもなり過ぎず、自身が与えられた手を正確に判断していた川原は多くの局で冷静さを保っていました。

9回戦成績
川原+23.6P 古谷+9.0P 仲田▲8.9P 亜樹▲23.7P

9回戦終了時
川原+70.1P 仲田+5.5P 古谷+2.0P 亜樹▲77.6P

10回戦
前回の4着で大きく離されてしまった亜樹。
自身が少し損をしてでも川原に大きな損をさせるような、川原をマークする作戦が選択しづらいポイント状況になりました。

 

 

古谷がドラを暗刻にしてリーチを宣言するも

 

 

リーチ宣言牌が先制リーチをしていた亜樹に捕まり2,600点。
古谷の勝負手と仲田の親番を同時に亜樹が潰し、川原にとっては好展開。
亜樹からのマークが外れたことで川原の負担が相当軽減されました。

 

 

前局は仲田との2軒リーチを制した亜樹が3局連続のリーチ。

 

 

古谷は六索をチーしてのカン七筒では亜樹のリーチに分が悪いと判断してスルーしましたが、その結果テンパイが出来ずに親が流れてしまいます。

 

 

これまで仕掛けてかわす手をほとんど入れてこなかった川原。

 

 

苦しい手をアガリに結びつける良い動きで仲田の親を落とします。

 

 

九万を切って手広く受けず、川原の腕の振りが鈍くなりました。

 

 

仲田の仕掛けを受けて、九万を切らずの六万切りでテンパイを取った川原。
仲田に九万待ちは考えにくいので六万切りのメリットは、後に三万を2枚引いた時に両方九万とスライド出来ることぐらいです。

今まで前を見て自分の麻雀に集中していた川原でしたが、このあたりで後ろが気になり始めたのかもしれません。
そう考えると前局の仕掛けもポイント差を意識した動きにも見えてきます。
ポイント状況によって打ち方を変えていくことは普通のことですが、川原に起こった少しの変化は今局の結末を引っくり返すことになりました。

 

 

2枚切れの六万を見た古谷がここから五万七万落としを選択。
川原のロン牌である四筒が止まってしまいます。

 

 

古谷が四筒切りを耐えている間に、仲田が2,000・3,900のツモアガリ。

順調に回っていた川原の歯車から少し嫌な音が聞こえました。

 

 

オーラス親の亜樹からのリーチにトップ目の仲田は撤退。

 

 

少し緊張が見えてきた川原でしたが、ここは腹を括って攻めていきます。
仮に放銃しても亜樹が仲田をかわせば仲田とのトータルの差は現状とほぼ変らず。
親に放銃する怖さを抑え、状況を冷静に見極め川原は押し続けました。

 

 

これを亜樹が掴みました。
一瞬覆いかけた暗雲を吹き飛ばす会心のアガリが出て、川原は4着から2着に浮上。

 

 

「3日間通して手がキツかった印象で、ドラとか本当に入ってるかなって思うぐらいこなかったです。最後の2半荘で手が入ってくれたんですけど、時すでに遅しって感じでした。」

抜群の安定感でリーグ戦・プレーオフと勝ち抜くも、この決定戦で手に恵まれなかった亜樹。
それでも随所に鳴きの巧さや読みの深さを見せていましたが、この放銃で完全に終戦となりました。

10回戦成績
仲田+14.6P 川原+10.1P 古谷▲5.8P 亜樹▲18.9P

10回戦終了時
川原+80.2P 仲田+20.1P 古谷▲3.8P 亜樹▲96.5P

11回戦

 

 

追走1番手の仲田が親でアガリ続け、3本場でも先制リーチ。

 

 

1巡挟んで古谷もテンパイしましたが、不満の残る入り目。
こういう手をもらった時、特定の相手をマークするタイプは親リーチがトータルトップの川原ならアガリを防ぐ価値が高いので追いかけリーチ。
他の人の親リーチなら連荘されても良しとして、ヤミテンからの高打点狙いとなりそうです。
しかし古谷は入った手に逆らわずチャンスがきた時に一気に加点していく、苦しくなっても我慢が効く自力型の打ち手。
チャンタ三色は崩れましたが、六索は仲田に危なく一万が現物で自身の待ちはドラ筋。
変化を待つのは危険でリーチを打つのが自然と判断し、躊躇わず追いかけリーチを選択しました。

 

 

この2軒リーチに対して川原は暗刻からの九万切り。
古谷に1,300は2,200点の放銃になりました。

ゲーム回しを重視する仲田でしたが、連携を取って川原を追いかけるのは難しいと判断。
ここからは自力で追いかける作戦に切り替えていきます。
この川原の一打が結果的に仲田・古谷の連携を壊すことになりました。

 

 

古谷の親で仲田が仕掛けて400・700は500・800のアガリ。

 

 

仲田の親で古谷が500・1,000。
追いかける2人がお互いの親を落とす、川原にとって有利な展開へ。
チャンスを待った古谷でしたが、12回戦の中で2度目の波は遂に起こせず。

 

 

「連覇したかったのですが去年の戦い方を悪い意味で引きずってしまい、初日でマイナスしすぎました。来期はリーグ戦から参加なので、また戻ってこれるように頑張ります。」

11回戦成績
亜樹+26.7P 古谷▲1.2P 仲田▲8.8P 川原▲16.7P

11回戦終了時
川原+63.5P 仲田+11.3P 古谷▲5.0P 亜樹▲69.8P

12回戦
川原の前に立ちはだかる最後の砦は本命の仲田。
東1局の連荘で13.9P差まで詰め寄り、5本場で更にチャンス手が入ります。

 

 

一万四万七万二筒五筒の1シャンテンから白をポンする積極的な仕掛けでホンイツへ。

 

 

そのマンズのホンイツで仕掛けた仲田に対し、腹を括った川原は1シャンテンから七万を勝負。
仲田は川原の切った七万をチーするも、ここで悩みます。
三万を切ると二万五万八万待ち、ドラの二万を切ると三万六万九万待ち。
八万が無いのでアガリやすさなら二万を切りたいが、それだと5,800点。
三万を切れば親満級になり、ツモれば一気に逆転です。
ポイント状況が仲田に三万を打たせました。

 

 

この三万が亜樹にあたり、苦悶の表情を浮かべる仲田。

「もしやり直せる局があるとしたら?」

という試合後の質問に対し、仲田は真っ先にこの局を挙げました。

仲田「二万切りも考えたが、それ以前に白を鳴かずにメンゼンで攻める選択肢があった。」

あと一歩のところで捕まえかけた川原を逃してしまった仲田。
南場の親は流局で落とし、川原優勢のまま局は進んで

 

 

これがトドメの一撃。
ダブ南ツモドラ1の2,000・3900で川原は追いすがる仲田との決着をつけました。

 

 

「もしかしたらのとこまではきましたが、展開が操れない部分も多いのが麻雀だと思います。毎年残るので、また応援してください。」

女流桜花Aリーグ・プレーオフ・決定戦と最後まで中心で盛り上げた仲田でしたが、5度目の優勝は次回以降にお預け。

 

 

強敵相手に前評判を覆し見事優勝した川原。

「連盟に入って10年ぐらいで表に立って活躍することがなくて、やっと獲れたタイトル。この一発で終わらずに、今年1年チャンスを生かせるように今後も精進していきたいと思います。これからも応援宜しくお願いします。」

これは優勝直後の放送内でのコメントで、以下は放送終了後に聞いた話しです。

川原「トータル首位に立った8回戦で引き気味に打ってしまったことを反省し、今日は攻めようと決めてました。ポイントを考えすぎずに攻めれたのが良かったと思います。最終戦は自分で決めないと局が進まないと思って、放銃は怖いけど押しました。」

越野「古橋さんに何か作戦って授かりましたか?」

川原「もし最終戦ラス親の席に座れた時にどうするかは話していました。相手に1,000・2,000条件ぐらいが残っている時には手を組んでアガリに向かおうって決めていたんですが、南3局の2,000・3,900のアガリでオーラスはオリれる点差になってほっとしました。」

越野「少し気が早いかもしれませんが、今後の目標を教えてください」

川原「去年の本田さんのように1年の間にチャンスを活かしたいです。それと2日目までの試合を見返していた時に、運が良かったとコメントで書かれているのを結構見たんです。実際に手は入っていたと自分でも思います。今日の試合も帰ってから見て勉強し、内容でも認められるような選手になりたいです。」

新しく誕生した女流桜花の話しを聞いて、熱いなと。
謙虚さと勤勉さと内に秘めた強い気持ちがあるんだなと思いました。

川原舞子がなぜ勝ったのか?

それは強いから勝ったんだよと、1年後には多くの人が共感している気がします。

最終成績
川原+78.1P 仲田+41.6P 古谷▲30.8P 亜樹▲88.9P

 

 

(文:越野智紀)

巣鴨本部道場 2021年1月度プロアマオープン大会成績表 1月度最終結果(※プラス者のみ)

WRCルール部門(連続16戦)

順位 名前 打数 成績
1 中村健二 17 284.4
2 松村祐輔 38 280
3 きのぴー 21 256
4 稲熊勝明 37 238.8
5 後藤竜司 26 234.4
6 大和 16 229.8
7 中村 39 228.9
8 西角健二 36 217.3
9 ひれろんみ 24 204.3
10 テツ 33 202.7
11 藤原隆弘 36 196.6
12 しーら 18 172.3
13 藤次祐紀 74 163.1
14 金山二郎 33 143.8
15 井出博幸 18 140
16 市川幹人 35 123.2
17 Andy-San 17 108.2
18 岡ちゃん 58 96.6
19 小泉忠 22 63.4
20 茶谷正人 19 57.4
21 丹野賢一 16 39.5
22 カオリンゴ 17 37.2
23 山部正人 16 36.7
24 小林泰士 16 22.1
25 立岩知朗 18 19.6
26 もぐ 26 11.3

 

 

公式ルール(連続8戦)

順位 名前 打数 成績
1 丹野賢一 9 97.8
2 くまお 8 76.9
3 岡田充弘 8 67.8
4 市川幹人 14 63
5 山田浩之 8 40.2
6 藤次祐紀 15 15.7
7 直佳大 8 9.4
8 極楽7 8 1.5

 

 
道場ポイントランキング

順位 名前 1WRC 1公式 合計
1 中村健二 400 0 400
2 松村祐輔 300 0 300
3 きのぴー 250 0 250
4 丹野賢一 101 100 201
5 稲熊勝明 200 0 200
6 中村 170 29.5 199.5
7 後藤竜司 190 0 190
8 大和 180 0 180
9 市川幹人 115 50 165
10 藤次祐紀 118 45 163
11 西角健二 160 0 160
12 ひれろんみ 150 0 150
13 藤原隆弘 120 29.75 149.75
14 くまお 71 75 146
15 テツ 140 0 140
16 前原由紀子 92 35 127
17 立岩知朗 97 30 127
18 しーら 119 0 119
19 金山二郎 117 0 117
20 井出博幸 116 0 116
21 Andy-San 114 0 114
22 岡ちゃん 113 0 113
23 小泉忠 112 0 112
24 茶谷正人 111 0 111
25 カオリンゴ 100 0 100
26 山部正人 99 0 99
27 小林泰士 98 0 98
28 もぐ 96 0 96
29 岡本浩一 95 0 95
30 厚地 94 0 94
31 福永雄介 93 0 93
32 かずや☆雀アカ 87 0 87
33 木本一郎 86 0 86
34 有田将之 85 0 85
35 加藤はるみ 84 0 84
36 原佑典 83 0 83
37 大野剛史 82 0 82
38 加藤恵美子 81 0 81
39 小泉一輝 80 0 80
40 蛇ノ目誠司 79 0 79
41 MASA 78 0 78
42 齋藤麻衣子 73 0 73
43 ハチロー 72 0 72
44 岡田充弘 0 62.5 62.5
45 山田浩之 0 47.5 47.5
46 直佳大 0 42.5 42.5
47 極楽7 0 40 40
48 宇田美有紀 0 37.5 37.5
49 山田樹 0 29.25 29.25
50 廣山美奈子 0 29 29

第16期静岡プロリーグ 最終節レポート

【決勝進出者決定!!】

 

100

 

静岡プロリーグも最終節となった。

第7節終了時点の1位~12位の順位とポイントは以下の通り。

1位 望月 208.1P
2位 大橋 162.8P
3位 鈴木秀 136.4P
4位 蓮沼 123.8P
5位 田中 95.2P
6位 天音 86.2P
7位 平野 68.5P(休場)
8位 島崎 46.3P
9位 青嶋 37.0P
10位 藤島 34.6P
11位 土屋 33.0P
12位 中村 32.8P

第7節で望月が90Pオーバーし断トツの1位になった。望月が決勝進出濃厚ではあるが、決して安全圏ではない。腰が引けてしまうと、足元を掬われかねない。

同じく、2位~4位の大橋、鈴木秀、蓮沼も同様である。長い4半荘となるであろう。逆に上位を追う選手達は死力を尽くして4半荘を闘う。

静岡プロリーグの最終節は当然放送もされないし、結果だけしか伝えることができない。

しかし、私は3年間静岡プロリーグに参加して分かったのだが、静岡プロリーグの最終節はG1タイトルの決勝戦と比べても遜色が無いほどに熱い戦いになる。それは他の地方プロリーグも同様である。

私の拙い文章でどこまでお伝えできるか分からないのだが、できる限り最終節の闘牌をお伝えしていきたい。

静岡プロリーグ最終節、開幕。

1卓

望月雅継× 蓮沼友樹 × 田中寛治 × 青嶋宏樹

結果
望月 +50.0P(+258.1P)
田中 +32.4P(+127.6P)
蓮沼 ▲27.5P(+96.3P)
青嶋 ▲54.9P(▲17.9P)
※括弧内はトータルポイント

望月は2ラススタート。2回戦終了時、田中とは約20P差、蓮沼とは約50Pまで迫られてしまった。

望月危うし?と対局者は感じていたが、3回戦の南3局で千載一遇の四暗刻!!望月は3回戦をトップで終了し、4回戦も四暗刻をアガリ、危なげなく決勝進出。支部長の意地を見せた。

田中は、2度役満をツモられながらも+32.4。2回戦でライバルの蓮沼から18,000を直撃するなど、的確にアガリを決めて2年連続決勝進出。

蓮沼は田中への18,000放銃が響き、5位で終了。最終戦まで可能性はあったが、力及ばず。来期に期待。

2卓

大橋幸正 × 鈴木秀幸 × 天音まこと × 島崎涼

結果
鈴木秀 +25.7P(+162.1P)
島崎 ▲1.0P(+45.3P)
天音 ▲6.0P(+80.2P)
大橋 ▲18.7P(+144.1P)
※括弧内はトータルポイント

1回戦、島崎が鈴木秀と3万点差のトップラスを決めて、鈴木秀とのポイント差を約40Pまで迫ったが、2回戦以降、調子を取り戻した鈴木秀が1人浮きのトップを含む全連帯。一瞬ヒヤッとしたが、鈴木秀が2位で決勝進出。

3回戦終了時、大橋と島崎のポイント差は53.6P。大橋が有利ではあるが、島崎にも十分チャンスがある。

しかし島崎が東1局に鈴木秀に11,600を放銃。その後、静かな展開で局が進み、大橋が3位で決勝進出。静岡プロリーグ参戦4年目で悲願が叶った。

3卓

藤島健二郎 × 土屋幸弘 × 中村裕之 × 木原翼

結果
木原 +25.7P(▲39.8P)
藤島 +24.8P(+59.4P)
土屋 ▲21.4P(+11.6P)
中村 ▲29.1P(+3.7P)
※括弧内はトータルポイント

藤島・土屋・中村は100Pほど上積みしたかったが、シーソーゲームとなってしまい、誰も突き抜けない展開となった。結果、木原が卓内トップを決めて、有終の美を飾った。

中村も結果は+3.7Pとなったが、中村としては良い経験になったのだろう。来期以降の活躍を期待している。

4卓

太田昌樹 × 杉村泰治 × 岡本和也 × 鷲見隼人

結果
太田 +54.0P(▲18.8P)
杉村 +12.7P(▲63.3P)
岡本 ▲10.2P(▲117.2P)
鷲見 ▲57.5P(▲170.6P)
(供託:1.0P)
※括弧内はトータルポイント

太田が大きくポイントを叩いて、卓内トップ。だが、太田としては不本意な成績であったと思う。来期以降、この雪辱を果たす太田を見せてくれることを期待している。

斉藤隆 × 石津寿人 × 平岡理恵 × 中寿文

結果
斉藤 +61.8P(▲64.8P)
石津 +23.3P(▲118.9P)
中 ▲8.2P(▲182.9P)
平岡 ▲76.9P(▲248.5P)
※括弧内はトータルポイント

斉藤が大きくプラス。厳しい闘いが続いていた斉藤だが、来期こそ決勝進出を狙う。

—-
以上で静岡プロリーグ全節が終了。
今期の決勝進出者は以下のように決定した。

1位通過:望月雅継(静岡支部・14期)
2位通過:鈴木秀幸(静岡支部:23位)
3位通過:大橋幸生(中部本部:33期)
4位通過:田中寛治(中部本部:35期)
※田中が決勝辞退のため5位の蓮沼が繰り上がり。

熱戦は来期以降も続く。

1年間、拙い観戦記をご覧頂きありがとうございました。

(文:蓮沼友樹)

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 合計
1 望月雅継 ▲ 58.5 ▲ 0.8 76.9 6.8 32.4 59.5 91.8 50.0 258.1
2 鈴木秀幸 68.1 59.4 19.4 ▲ 29.5 ▲ 5.9 ▲ 23.3 48.2 25.7 162.1
3 大橋幸正 75.8 41.6 ▲ 4.2 81.6 27.8 ▲ 29.3 ▲ 30.5 ▲ 18.7 144.1
4 田中寛治 47.7 15.6 15.6 ▲ 8.7 ▲ 29.4 25.7 28.7 32.4 127.6
5 蓮沼友樹 67.8 51.5 ▲ 13.4 ▲ 12.9 ▲ 26.2 27.3 29.7 ▲ 27.5 96.3
6 天音まこと 31.8 21.6 ▲ 12.6 11.8 19.9 12.8 0.9 ▲ 6.0 80.2
7 平野敬悟 ▲ 33.0 16.3 3.5 44.7 21.7 37.9 ▲ 22.6 0.0 68.5
8 藤島健二郎 ▲ 60.4 85.3 30.9 8.4 ▲ 41.6 14.9 ▲ 2.9 24.8 59.4
9 島﨑涼 40.4 13.8 80.8 ▲ 47.8 13.2 ▲ 55.6 1.5 ▲ 1.0 45.3
10 土屋幸弘 ▲ 32.0 13.5 13.1 55.4 ▲ 4.1 10.4 ▲ 23.3 ▲ 21.4 11.6
11 中村裕之 ▲ 12.3 27.0 ▲ 3.5 41.0 15.1 ▲ 33.1 ▲ 1.4 ▲ 29.1 3.7
12 鈴木郁孝 123.5 ▲ 54.5 ▲ 37.3 ▲ 25.7 17.0 ▲ 22.8 ▲ 37.0 27.1 ▲ 9.7
13 青嶋宏樹 11.2 ▲ 27.0 ▲ 29.9 ▲ 10.4 14.7 38.1 40.3 ▲ 54.9 ▲ 17.9
14 太田昌樹 ▲ 29.1 27.2 ▲ 38.5 41.3 ▲ 11.9 ▲ 20.2 ▲ 41.6 54.0 ▲ 18.8
15 渡辺洋巳 ▲ 13.4 17.2 ▲ 6.9 15.5 ▲ 17.9 ▲ 4.2 ▲ 27.6 17.2 ▲ 20.1
16 京平遥 ▲ 78.9 ▲ 91.3 70.7 ▲ 38.3 7.3 2.3 79.2 18.7 ▲ 30.3
17 木原翼 ▲ 19.7 4.6 69.7 ▲ 47.0 ▲ 60.6 ▲ 11.1 ▲ 1.4 25.7 ▲ 39.8
18 杉村泰治 ▲ 5.7 ▲ 75.5 ▲ 40.1 ▲ 81.1 67.5 52.5 6.4 12.7 ▲ 63.3
19 斉藤隆 ▲ 66.9 16.3 ▲ 24.8 1.6 ▲ 62.8 19.9 ▲ 9.9 61.8 ▲ 64.8
20 佐藤伶太 59.1 ▲ 0.9 ▲ 22.2 ▲ 23.9 ▲ 1.3 30.3 ▲ 64.2 ▲ 63.0 ▲ 86.1
21 岡本和也 ▲ 35.0 ▲ 30.8 ▲ 6.5 ▲ 21.4 43.5 ▲ 86.2 29.4 ▲ 10.2 ▲ 117.2
22 石津寿人 ▲ 12.4 ▲ 96.0 3.5 24.6 ▲ 46.7 ▲ 18.8 3.6 23.3 ▲ 118.9
23 鷲見隼人 ▲ 27.4 ▲ 55.0 ▲ 45.5 32.7 ▲ 12.3 ▲ 8.4 2.8 ▲ 57.5 ▲ 170.6
24 中寿文 ▲ 82.4 ▲ 17.3 ▲ 52.0 4.5 15.5 24.9 ▲ 67.9 ▲ 8.2 ▲ 182.9
25 平岡理恵 ▲ 39.2 6.2 ▲ 67.7 ▲ 24.2 24.1 ▲ 36.6 ▲ 34.2 ▲ 76.9 ▲ 248.5

第36回静岡リーグ(プロアマ混合)第4節レポート

【大混戦の決勝進出争い?!今回も一般参加者の活躍が光る!】

年が明け、初めての静岡リーグ。
午前中は静岡プロリーグ最終節が繰り広げられ、夏目坂で行われる決勝戦のメンバーが決定した。
誰でも観戦できることもあり、午後から行われるリーグ戦の参加者も早くから来場し、観戦してから試合に臨むという参加者も非常に多い。
各選手の麻雀に対しての向上心が非常に高いことがよく分かるというものだ。

今節で、最終節の自分自身の条件や戦い方が決まる第4節。
上位につけている人も中位につけている人も、最終節の順位回りの16位までの卓に入ることが今節の最低限目標となることだろう。

それでは今節の結果を見ていきたいと思う。

まず首位にたったのが、一般参加の片山一哉さん。
前節3位につけていて堅実性を取り上げたが、今節も50P強のポイントを積み重ね、ついに首位にたった。

2位には松永誠さん。今節はマイナスで首位から落ちてしまったが、最終節は立て直してくるだろう。
片山さんとの1位通過争いもわずか8.0P。
1位通過を狙った闘い方を見せてくれるだろう。

3位には青嶋宏樹プロが浮上した。
開幕節でマイナスを叩くも3節順調にポイントを伸ばし遂に3位に浮上。
ここ最近のリーグ戦では決勝の椅子にあと一歩のところまでいくも手の間からすり抜けてしまっている。
この位置で最終戦を迎えるのは絶好のチャンスだろう。

4位には影山恒太さん。
前回の35回でも決勝戦を戦った影山さんが今回も決勝進出圏内に浮上。
前回の決勝戦では悔しい思いをしているだけに今回も進出し忘れ物を取りに行きたいところだろう。

5位に大橋幸正プロ。
中部本部の実力者が5位に浮上してきた。
自分のイメージでは大橋プロはいつでもそんな試合でも上位に顔を出しているイメージ。
プロリーグ決勝進出し、静岡リーグも決勝圏内に。
試合巧者で、この位置なら最終節は決勝に残る可能性は高いと見る。

6位以降も僅差でならんでおり、3位の青嶋プロから13位の鈴木郁孝プロまでわずか35P。最終戦は16位までの順位回り順での対戦のため、直接対決となる。
1半荘のトップラスで変わる差のため、まだまだ目まぐるしく変わるだろう。

前回は4節開催だったが、今回は通常の5節開催に戻り、以前のようにはいかないが少しずつ日常を取り戻している。
参加者各々が完全対策や自己管理をしっかりして、今回も無事に最終節まで開催できる運びとなった。

リーグ戦は上位進出も大事だが、5節20半荘を打ち切ることが大事である。
残り4半荘、悔いがない闘いを参加者全員してもらいたいと思う。

(文:斉藤隆)

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 片山一哉 一般 27.6 42.1 18.1 50.7   138.5
2 松永誠 一般 2.6 99.4 49.7 ▲ 21.6   130.1
3 青嶋宏樹 プロ ▲ 10.7 49.9 14.3 42.5   96.0
4 影山恒太 一般 ▲ 31.8 89.2   35.9   93.3
5 大橋幸正 プロ 20.9 36.5 ▲ 3.2 31.0   85.2
6 坂本彰光 一般 ▲ 31.0 ▲ 11.8 89.1 36.3   82.6
7 鈴木博直 一般 0.5 56.6 10.3 11.3   78.7
8 大谷数則 一般 ▲ 2.6 6.3 ▲ 14.3 88.1   77.5
9 京平遥 プロ 9.6 26.9 29.9 7.4   73.8
10 杉村泰治 プロ 95.6 ▲ 8.6 ▲ 13.3 ▲ 1.5   72.2
11 加藤拓 一般 17.6 56.9 14.1 ▲ 19.9   68.7
12 島﨑涼 プロ 19.4 ▲ 32.9 42.8 32.0   61.3
13 鈴木郁孝 プロ 9.4 ▲ 16.9 4.9 63.6   61.0
14 藤島健二郎 プロ 32.3 ▲ 42.1 59.2 ▲ 5.4   44.0
15 松清一樹 一般 27.3 ▲ 47.1 13.6 46.9   40.7
16 岡本和也 プロ ▲ 15.0 63.1 24.9 ▲ 36.8   36.2
17 高村龍一 一般 28.5 15.1 7.6 ▲ 17.2   34.0
18 山田昭裕 一般 8.3 14.3   9.9   32.5
19 栗島有紀 プロ 7.6 ▲ 58.0 20.6 58.1   28.3
20 望月雅継 プロ ▲ 26.7 ▲ 1.0 80.2 ▲ 29.7   22.8
21 中寿文 プロ 29.7 ▲ 81.9 52.1 20.0   19.9
22 伊藤真 一般 10.7 ▲ 37.7 44.8 1.8   19.6
23 廣岡璃奈 プロ ▲ 33.0 27.2 ▲ 5.4 28.9   17.7
24 鈴木秀幸 プロ ▲ 41.7   50.5 7.1   15.9
25 高森涼子 一般 ▲ 34.8 48.9 15.0 ▲ 15.7   13.4
26 宮地孝尚 一般 30.3 5.5 ▲ 12.5 ▲ 10.0   13.3
27 鷲見隼人 プロ 43.5 72.6 ▲ 38.1 ▲ 65.5   12.5
28 斉藤隆 プロ 45.4 18.0 ▲ 2.7 ▲ 59.5   1.2
29 山内紀博 一般 ▲ 10.2 ▲ 27.2 32.7     ▲ 4.7
30 平野敬悟 プロ ▲ 0.4 8.2 ▲ 14.4     ▲ 6.6
31 木原翼 プロ ▲ 64.5 17.4 2.0 37.3   ▲ 7.8
32 太田昌樹 プロ 25.3 ▲ 44.6 33.8 ▲ 25.1   ▲ 10.6
33 渡部文也 一般 ▲ 11.4 9.6 6.3 ▲ 18.4   ▲ 13.9
34 鈴木貴仁 一般 14.2 ▲ 14.0 ▲ 44.5 16.9   ▲ 27.4
35 井上一雄 一般 ▲ 24.5 28.2 ▲ 24.8 ▲ 6.8   ▲ 27.9
36 白井健夫 一般 ▲ 22.0 ▲ 1.4 ▲ 45.4 40.6   ▲ 28.2
37 天音まこと プロ ▲ 14.4 ▲ 26.8 4.2 0.1   ▲ 36.9
38 伊藤裕美子 一般 46.6 57.2 ▲ 65.1 ▲ 83.1   ▲ 44.4
39 高橋大輔 一般 ▲ 36.6 72.1 ▲ 50.6 ▲ 31.3   ▲ 46.4
40 能瀬美咲 一般 44.9 ▲ 58.8 ▲ 27.7 ▲ 8.0   ▲ 49.6
41 堀孔明 一般 ▲ 39.0 ▲ 59.6 24.6 23.7   ▲ 50.3
42 前嶋茂 一般 ▲ 0.7 ▲ 16.4 ▲ 60.6 19.4   ▲ 58.3
43 土屋幸弘 プロ ▲ 49.5 ▲ 0.6 ▲ 9.6     ▲ 59.7
44 舟橋晃 一般 31.6 ▲ 42.4 ▲ 49.9     ▲ 60.7
45 中野一男 一般 ▲ 26.7 8.0 11.0 ▲ 57.2   ▲ 64.9
46 渡辺洋巳 プロ 41.0 ▲ 97.6 ▲ 15.2 0.1   ▲ 71.7
47 湯本紳介 一般 5.7 ▲ 54.7 10.7 ▲ 40.9   ▲ 79.2
48 村瀬光佳 一般 ▲ 29.7 ▲ 30.6 ▲ 19.3 ▲ 3.0   ▲ 82.6
49 鈴木優貴 一般 ▲ 16.2 ▲ 25.2 ▲ 40.1 ▲ 1.7   ▲ 83.2
50 金田年伸 一般 ▲ 27.4   ▲ 32.4 ▲ 40.2   ▲ 100.0
51 松本貴仁 一般 ▲ 30.4 ▲ 69.5 ▲ 12.3     ▲ 112.2
52 小倉雨 一般 ▲ 69.4 29.8 ▲ 73.9 ▲ 10.4   ▲ 123.9
53 石津寿人 プロ 22.2 ▲ 67.2 ▲ 33.1 ▲ 57.0   ▲ 135.1
54 服部哲也 一般 ▲ 40.0 ▲ 79.0 3.8 ▲ 41.7   ▲ 156.9

第16期 静岡プロリーグ 最終節成績表

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 合計
1 望月雅継 ▲ 58.5 ▲ 0.8 76.9 6.8 32.4 59.5 91.8 50.0 258.1
2 鈴木秀幸 68.1 59.4 19.4 ▲ 29.5 ▲ 5.9 ▲ 23.3 48.2 25.7 162.1
3 大橋幸正 75.8 41.6 ▲ 4.2 81.6 27.8 ▲ 29.3 ▲ 30.5 ▲ 18.7 144.1
4 田中寛治 47.7 15.6 15.6 ▲ 8.7 ▲ 29.4 25.7 28.7 32.4 127.6
5 蓮沼友樹 67.8 51.5 ▲ 13.4 ▲ 12.9 ▲ 26.2 27.3 29.7 ▲ 27.5 96.3
6 天音まこと 31.8 21.6 ▲ 12.6 11.8 19.9 12.8 0.9 ▲ 6.0 80.2
7 平野敬悟 ▲ 33.0 16.3 3.5 44.7 21.7 37.9 ▲ 22.6 0.0 68.5
8 藤島健二郎 ▲ 60.4 85.3 30.9 8.4 ▲ 41.6 14.9 ▲ 2.9 24.8 59.4
9 島﨑涼 40.4 13.8 80.8 ▲ 47.8 13.2 ▲ 55.6 1.5 ▲ 1.0 45.3
10 土屋幸弘 ▲ 32.0 13.5 13.1 55.4 ▲ 4.1 10.4 ▲ 23.3 ▲ 21.4 11.6
11 中村裕之 ▲ 12.3 27.0 ▲ 3.5 41.0 15.1 ▲ 33.1 ▲ 1.4 ▲ 29.1 3.7
12 鈴木郁孝 123.5 ▲ 54.5 ▲ 37.3 ▲ 25.7 17.0 ▲ 22.8 ▲ 37.0 27.1 ▲ 9.7
13 青嶋宏樹 11.2 ▲ 27.0 ▲ 29.9 ▲ 10.4 14.7 38.1 40.3 ▲ 54.9 ▲ 17.9
14 太田昌樹 ▲ 29.1 27.2 ▲ 38.5 41.3 ▲ 11.9 ▲ 20.2 ▲ 41.6 54.0 ▲ 18.8
15 渡辺洋巳 ▲ 13.4 17.2 ▲ 6.9 15.5 ▲ 17.9 ▲ 4.2 ▲ 27.6 17.2 ▲ 20.1
16 京平遥 ▲ 78.9 ▲ 91.3 70.7 ▲ 38.3 7.3 2.3 79.2 18.7 ▲ 30.3
17 木原翼 ▲ 19.7 4.6 69.7 ▲ 47.0 ▲ 60.6 ▲ 11.1 ▲ 1.4 25.7 ▲ 39.8
18 杉村泰治 ▲ 5.7 ▲ 75.5 ▲ 40.1 ▲ 81.1 67.5 52.5 6.4 12.7 ▲ 63.3
19 斉藤隆 ▲ 66.9 16.3 ▲ 24.8 1.6 ▲ 62.8 19.9 ▲ 9.9 61.8 ▲ 64.8
20 佐藤伶太 59.1 ▲ 0.9 ▲ 22.2 ▲ 23.9 ▲ 1.3 30.3 ▲ 64.2 ▲ 63.0 ▲ 86.1
21 岡本和也 ▲ 35.0 ▲ 30.8 ▲ 6.5 ▲ 21.4 43.5 ▲ 86.2 29.4 ▲ 10.2 ▲ 117.2
22 石津寿人 ▲ 12.4 ▲ 96.0 3.5 24.6 ▲ 46.7 ▲ 18.8 3.6 23.3 ▲ 118.9
23 鷲見隼人 ▲ 27.4 ▲ 55.0 ▲ 45.5 32.7 ▲ 12.3 ▲ 8.4 2.8 ▲ 57.5 ▲ 170.6
24 中寿文 ▲ 82.4 ▲ 17.3 ▲ 52.0 4.5 15.5 24.9 ▲ 67.9 ▲ 8.2 ▲ 182.9
25 平岡理恵 ▲ 39.2 6.2 ▲ 67.7 ▲ 24.2 24.1 ▲ 36.6 ▲ 34.2 ▲ 76.9 ▲ 248.5

第37期 D1・D2・D3リーグ後期最終節成績表

A1 A2 B1・B2 C1・C2・C3 

D1

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 澤田 唯 4.5 73.4 42.6 49.6 12.3 182.4
2 谷岡 育夫 22.3 11.8 31.4 34.2 56.1 155.8
3 蒼木 翔子 51.4 ▲ 12.9 89.4 25.0 2.9 155.8
4 木原 翼 ▲ 4.7 ▲ 0.5 ▲ 18.4 67.0 87.0 130.4
5 吉野 敦志 4.9 33.5 ▲ 21.9 33.2 38.6 88.3
6 井出 一寛 9.9 96.1 0.5 5.5 ▲ 37.9 74.1
7 新井 駿一 82.5 28.0 ▲ 33.8 4.8 ▲ 14.2 67.3
8 岡崎 涼太 ▲ 76.9 11.4 76.3 38.4 16.7 65.9
9 皆川 直毅 12.7 52.6 1.0 3.8 ▲ 6.6 63.5
10 福田 雄大 ▲ 5.4 26.3 8.8 15.5 16.5 61.7
11 ガース ▲ 16.2 8.2 3.0 18.7 10.2 23.9
12 戸田 誠輝 12.4 11.9 27.2 29.5 ▲ 59.3 21.7
13 角屋 保人 ▲ 28.8 ▲ 44.1 30.6 26.1 32.6 16.4
14 鈴木 誠 30.4 ▲ 35.5 24.3 ▲ 72.7 69.0 15.5
15 内山 歩 35.0 ▲ 55.5 31.6 18.5 ▲ 17.3 12.3
16 髙橋 勇 16.3 52.5 ▲ 40.4 0.0 ▲ 24.6 3.8
17 宮内 こずえ ▲ 79.9 39.1 ▲ 23.5 ▲ 10.5 78.2 3.4
18 手塚 紗掬 ▲ 25.9 ▲ 1.0 29.9 ▲ 35.5 31.2 ▲ 1.3
19 清原 継光 20.3 ▲ 20.6 ▲ 24.6 33.6 ▲ 12.8 ▲ 4.1
20 源 二郎 ▲ 37.9 0.0 21.4 0.0 0.0 ▲ 16.5
21 松岡 千晶 10.1 ▲ 4.1 0.0 ▲ 25.8 0.0 ▲ 19.8
22 樋口 洋輔 ▲ 4.0 ▲ 13.5 21.2 ▲ 6.4 ▲ 27.7 ▲ 30.4
23 金子 正明 25.5 ▲ 20.8 ▲ 15.4 4.9 ▲ 34.1 ▲ 39.9
24 谷 誠之 48.6 ▲ 9.0 ▲ 54.4 ▲ 63.2 24.7 ▲ 53.3
25 小笠原 奈央 ▲ 21.5 1.3 7.5 ▲ 17.9 ▲ 27.4 ▲ 58.0
26 関島 義基 65.6 ▲ 36.1 ▲ 65.3 40.0 ▲ 67.6 ▲ 63.4
27 小川 淳 17.3 ▲ 40.2 ▲ 2.4 ▲ 11.6 ▲ 27.7 ▲ 64.6
28 中 寿文 ▲ 15.7 ▲ 31.3 ▲ 19.1 ▲ 37.5 38.8 ▲ 64.8
29 大久保 朋美 3.0 ▲ 39.0 ▲ 32.7 ▲ 53.9 43.8 ▲ 78.8
30 内藤 正樹 9.7 ▲ 19.2 11.3 ▲ 60.7 ▲ 35.9 ▲ 94.8
31 桶本 篤史 ▲ 14.0 ▲ 8.1 ▲ 13.8 24.0 ▲ 90.7 ▲ 102.6
32 中山 奈々美 ▲ 14.5 ▲ 26.2 ▲ 41.9 ▲ 18.4 ▲ 3.9 ▲ 104.9
33 古本 和宏 ▲ 39.8 ▲ 36.6 13.3 ▲ 33.5 ▲ 12.1 ▲ 108.7
34 時田 拓和 ▲ 48.7 24.0 ▲ 55.5 ▲ 26.0 ▲ 13.6 ▲ 119.8
35 奥津 勇輝 ▲ 49.5 ▲ 38.9 ▲ 8.2 ▲ 39.7 ▲ 45.2 ▲ 181.5

昇級者 9名 (青字で表示)    降級者 7名 (赤字で表示)
※降級者は都合により(休場者や退会者が出たりなど)残留となる場合があります。また、途中で休場者や退会者が出た場合成績表には掲載致しません。
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D2

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 三田 晋也 2.8 48.4 120.8 54.7 13.4 240.1
2 新 大地 40.5 81.6 ▲ 15.9 57.4 13.2 176.8
3 浦野 修平 27.0 6.8 15.0 67.7 55.9 172.4
4 立田 祥平 43.6 55.3 ▲ 27.4 ▲ 24.1 40.3 87.7
5 宗像 惇 22.8 ▲ 16.4 19.9 39.2 21.8 87.3
6 藤永 流馬 54.7 ▲ 36.4 1.0 15.2 49.0 83.5
7 吾妻 さおり 57.2 ▲ 8.8 88.1 ▲ 45.6 ▲ 10.3 80.6
8 柴田 航平 ▲ 30.5 ▲ 23.9 49.6 0.0 78.0 73.2
9 紺野 光則 41.1 22.8 31.9 ▲ 10.1 ▲ 16.4 69.3
10 沼山 亮 1.6 11.6 ▲ 31.0 40.6 44.7 67.5
11 木島 甲太郎 ▲ 11.2 54.7 ▲ 19.0 18.2 8.0 50.7
12 髙田 翔 ▲ 17.1 30.2 22.0 25.6 ▲ 19.8 40.9
13 佐藤 孝行 9.9 ▲ 3.8 ▲ 4.8 ▲ 28.4 59.6 32.5
14 古川 彩乃 ▲ 35.9 16.2 27.7 ▲ 19.1 38.6 27.5
15 石田 亜沙己 42.3 ▲ 56.4 3.3 58.1 ▲ 30.7 16.6
16 宮村 信 54.3 19.5 ▲ 51.8 16.0 ▲ 22.3 15.7
17 宮澤 太佑 ▲ 64.5 ▲ 4.4 27.2 51.7 ▲ 4.3 5.7
18 美波 智子 ▲ 38.6 40.5 ▲ 2.3 0.0 0.0 ▲ 0.4
19 早川 健太 ▲ 43.1 65.3 ▲ 62.4 ▲ 10.5 49.7 ▲ 1.0
20 荒牧 冬樹 ▲ 67.5 7.6 ▲ 6.6 63.4 0.0 ▲ 3.1
21 澤谷 諒 4.6 14.3 18.9 ▲ 62.7 10.6 ▲ 14.3
22 江隈 亨 31.8 ▲ 70.2 15.2 0.0 0.0 ▲ 23.2
23 咲良 美緒 0.0 ▲ 56.4 36.8 ▲ 16.2 3.8 ▲ 32.0
24 中野 妙子 ▲ 17.7 ▲ 22.4 87.8 27.1 ▲ 108.6 ▲ 33.8
25 沖野 健行 ▲ 36.2 ▲ 49.6 ▲ 6.4 28.3 29.8 ▲ 34.1
26 森村 亮太 ▲ 18.5 ▲ 39.5 0.0 57.3 ▲ 33.9 ▲ 34.6
27 佐藤 伶太 48.7 ▲ 68.8 ▲ 20.7 0.0 0.0 ▲ 40.8
28 山嵜 竜丸 ▲ 37.0 36.9 12.8 ▲ 47.7 ▲ 8.5 ▲ 43.5
29 渡邉 浩史郎 105.2 8.7 ▲ 50.1 ▲ 111.8 ▲ 19.7 ▲ 67.7
30 井上 泰秀 ▲ 30.5 8.3 ▲ 37.6 ▲ 12.9 ▲ 30.6 ▲ 103.3
31 木本 大介 22.6 2.0 ▲ 60.0 ▲ 34.5 ▲ 34.2 ▲ 104.1
32 貝原 香 11.8 ▲ 11.5 ▲ 87.3 ▲ 41.1 14.6 ▲ 113.5
33 朝井 大元 ▲ 87.6 17.1 3.3 ▲ 18.3 ▲ 76.7 ▲ 162.2
34 蓮沼 友樹 ▲ 39.2 ▲ 26.4 ▲ 68.1 ▲ 62.6 ▲ 50.2 ▲ 246.5
35 ジェン ▲ 69.4 ▲ 55.9 ▲ 52.9 ▲ 75.9 ▲ 65.8 ▲ 319.9

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D3

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 山本 祐輔 84.2 35.9 7.6 115.7 22.5 265.9
2 津村 憲一 57.9 ▲ 41.2 22.9 19.9 49.3 108.8
3 渋谷 菜瑠美 35.8 ▲ 22.9 52.2 75.0 ▲ 32.6 107.5
4 白銀 紗希 77.7 8.4 3.3 37.5 ▲ 19.9 107.0
5 早川 林香 ▲ 38.2 42.5 5.7 27.2 66.9 104.1
6 斉藤 理絵 10.5 45.3 ▲ 3.8 42.1 9.9 104.0
7 ダニエル モレノ 27.8 ▲ 35.0 ▲ 17.1 41.3 86.1 103.1
8 青嶋 宏樹 ▲ 1.8 22.8 61.4 ▲ 7.5 24.0 98.9
9 小原 航太 ▲ 11.1 ▲ 0.8 2.0 27.2 59.7 77.0
10 伊達 朱里紗 42.6 33.0 0.0 ▲ 10.4 11.8 77.0
11 井上 真孝 ▲ 31.2 36.5 29.6 14.5 25.9 75.3
12 駒田 真子 21.1 ▲ 8.9 ▲ 39.1 ▲ 2.9 100.5 70.7
13 阿部 謙一 9.6 56.4 ▲ 6.0 49.7 ▲ 39.6 70.1
14 石川 豪士 44.0 ▲ 14.9 ▲ 30.8 66.9 ▲ 13.0 52.2
15 大髙 啓 ▲ 26.6 62.0 ▲ 16.0 0.0 32.3 51.7
16 西田 修 31.2 ▲ 5.3 50.0 42.9 ▲ 77.8 41.0
17 曽篠 春成 ▲ 56.3 51.7 74.4 ▲ 17.2 ▲ 17.2 35.4
18 藤本 修二 22.8 ▲ 0.5 8.0 0.6 ▲ 6.3 24.6
19 高野 宏治 ▲ 35.8 35.2 13.4 ▲ 53.8 64.7 23.7
20 高柳 寛哉 0.0 ▲ 42.7 ▲ 38.3 34.2 67.6 20.8
21 藤本 鉄也 17.9 ▲ 36.6 ▲ 13.3 54.6 ▲ 7.1 15.5
22 島崎 涼 11.0 44.1 ▲ 29.5 ▲ 0.9 ▲ 21.1 3.6
23 部谷 幸則 26.2 24.1 ▲ 30.9 19.9 ▲ 46.4 ▲ 7.1
24 皆川 侑亮 4.5 ▲ 16.5 0.0 20.4 ▲ 17.1 ▲ 8.7
25 中岫 宏文 ▲ 23.6 ▲ 14.3 ▲ 0.5 28.2 ▲ 3.0 ▲ 13.2
26 清水 隆市 ▲ 23.5 ▲ 12.8 10.6 14.9 ▲ 9.8 ▲ 20.6
27 高田 麻衣子 ▲ 57.8 ▲ 41.8 34.5 ▲ 1.4 38.8 ▲ 27.7
28 内藤 哲 21.0 ▲ 8.5 8.2 ▲ 8.0 ▲ 43.1 ▲ 30.4
29 中津 真吾 22.6 90.5 ▲ 65.7 ▲ 79.2 0.0 ▲ 31.8
30 西原 純 35.5 ▲ 23.4 ▲ 39.4 ▲ 27.2 9.2 ▲ 45.3
31 高宮 まり ▲ 51.9 12.0 51.2 ▲ 27.2 ▲ 30.1 ▲ 46.0
32 杉山 俊彦 29.8 8.6 20.0 ▲ 37.9 ▲ 67.2 ▲ 46.7
33 吉川 裕太 45.9 ▲ 24.1 ▲ 2.1 ▲ 67.3 0.4 ▲ 47.2
34 内山 えみ 40.7 ▲ 60.5 ▲ 49.4 22.5 ▲ 8.0 ▲ 54.7
35 守屋 芳彦 ▲ 7.9 8.0 6.8 ▲ 55.9 ▲ 7.8 ▲ 56.8
36 向井 譲 ▲ 73.4 55.8 2.7 0.0 ▲ 47.3 ▲ 62.2
37 鏑木 秀成 ▲ 57.5 ▲ 5.0 ▲ 18.7 ▲ 41.2 56.3 ▲ 66.1
38 冨田 久志 ▲ 99.1 ▲ 8.4 ▲ 21.2 30.2 23.5 ▲ 75.0
39 池田 来斗 ▲ 38.3 ▲ 27.5 39.4 ▲ 23.0 ▲ 43.8 ▲ 93.2
40 桜木 里咲 2.1 ▲ 25.0 ▲ 32.0 0.0 ▲ 39.9 ▲ 94.8
41 襟川 麻衣子 5.2 ▲ 44.0 ▲ 7.4 2.6 ▲ 51.7 ▲ 95.3
42 沖 ヒカル ▲ 10.7 ▲ 25.8 30.1 ▲ 61.8 ▲ 31.9 ▲ 100.1
43 藤本 浩輔 24.0 0.0 ▲ 34.9 ▲ 77.6 ▲ 27.4 ▲ 115.9
44 齋藤 麻衣子 ▲ 14.7 ▲ 29.4 ▲ 30.7 ▲ 41.6 ▲ 2.8 ▲ 119.2
45 楠原 遊 ▲ 7.6 ▲ 69.5 ▲ 41.9 ▲ 29.1 23.0 ▲ 125.1
46 井上 絵美子 ▲ 27.2 ▲ 61.7 ▲ 54.1 ▲ 36.8 8.6 ▲ 171.2
47 大庭 三四郎 ▲ 40.4 ▲ 69.6 65.3 ▲ 20.4 ▲ 114.1 ▲ 179.2

第37期 Eリーグ 後期最終節成績表

A1 A2 B1・B2 C1・C2・C3 D1・D2・D3

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 川田 浩平 65.8 17.6 23.3 56.2 103.3 266.2
2 西城 凛 47.2 87.3 6.8 0.0 63.2 204.5
3 山川 高志郎 29.7 41.6 46.0 41.8 6.0 165.1
4 辻本 一樹 ▲ 24.7 40.7 35.2 34.0 66.7 151.9
5 江嵜 晋之介 61.3 54.3 33.6 20.8 ▲ 29.1 140.9
6 川原 舞子 71.0 ▲ 15.8 57.8 37.6 ▲ 24.4 126.2
7 大川 裕次郎 15.0 11.2 5.1 28.5 41.4 101.2
8 こばり しん ▲ 43.7 66.8 44.7 54.8 ▲ 21.7 100.9
9 外嶋 諒汰 ▲ 5.5 ▲ 0.3 55.1 ▲ 5.5 53.9 97.7
10 川村 直寛 ▲ 7.8 49.7 56.3 0.0 ▲ 9.4 88.8
11 荒井 伶太 ▲ 55.3 28.1 24.9 21.9 67.4 87.0
12 井坂 彰宏 36.5 ▲ 44.0 48.0 ▲ 4.8 42.4 78.1
13 栗島 有紀 6.2 71.4 7.7 ▲ 22.5 13.9 76.7
14 犬飼 あやの 18.1 12.0 34.9 47.3 ▲ 52.3 60.0
15 永井 勝晴 42.6 ▲ 61.3 36.7 ▲ 11.8 48.7 54.9
16 一瀬 由梨 ▲ 59.4 9.4 24.0 0.0 69.4 43.4
17 黒田 良 ▲ 46.8 43.5 13.3 31.5 ▲ 7.8 33.7
18 長井 梨世 ▲ 16.3 33.1 ▲ 17.2 4.3 27.2 31.1
19 今岡 英忠 ▲ 6.9 ▲ 3.5 ▲ 0.4 32.7 8.5 30.4
20 小野塚 永遠 28.1 17.6 ▲ 35.9 26.5 ▲ 11.8 24.5
21 台 直輝 22.5 ▲ 23.6 32.5 ▲ 20.3 10.1 21.2
22 平山 慶典 ▲ 72.1 19.0 49.4 8.1 14.6 19.0
23 吉澤 竜也 4.8 16.0 ▲ 13.2 ▲ 50.6 60.3 17.3
24 大鹿糠 文也 9.9 5.6 ▲ 33.8 ▲ 2.4 36.3 15.6
25 杉浦 まゆ ▲ 0.9 ▲ 9.7 19.5 27.4 ▲ 23.3 13.0
26 羽田 龍生 0.0 28.0 ▲ 24.9 5.3 0.0 8.4
27 川添 瞭太 72.5 ▲ 31.3 ▲ 51.3 41.4 ▲ 23.9 7.4
28 鹿嶌 文太 4.6 5.6 12.6 ▲ 8.1 ▲ 11.7 3.0
29 角谷 陽介 34.0 16.9 ▲ 56.9 ▲ 37.2 21.1 ▲ 22.1
30 町田 志織 34.7 ▲ 65.4 ▲ 98.6 22.7 79.0 ▲ 27.6
31 金澤 隼人 37.4 ▲ 14.9 55.9 ▲ 35.5 ▲ 72.1 ▲ 29.2
32 永川 秀映 ▲ 26.7 ▲ 38.0 15.7 0.0 14.8 ▲ 34.2
33 大枝 史 9.2 ▲ 50.6 ▲ 2.7 ▲ 48.3 57.1 ▲ 35.3
34 安藤 翔 26.7 ▲ 29.5 ▲ 0.6 ▲ 14.6 ▲ 18.2 ▲ 36.2
35 笠原 拓樹 ▲ 53.1 ▲ 3.3 18.5 46.8 ▲ 47.0 ▲ 38.1
36 林 雅人 ▲ 33.4 41.3 ▲ 18.8 22.8 ▲ 53.5 ▲ 41.6
37 嶋田 卓也 11.9 0.0 ▲ 32.4 28.9 ▲ 51.3 ▲ 42.9
38 高橋 慧 ▲ 32.9 0.0 ▲ 15.9 ▲ 51.5 57.3 ▲ 43.0
39 東城 りお ▲ 8.8 ▲ 41.1 46.6 ▲ 35.0 ▲ 5.3 ▲ 43.6
40 八田 倖輝 2.3 ▲ 17.7 ▲ 5.5 52.1 ▲ 87.2 ▲ 56.0
41 戸邉 宏夢 ▲ 9.7 ▲ 3.3 ▲ 15.7 16.4 ▲ 44.8 ▲ 57.1
42 藤間 大徳 32.5 ▲ 8.4 ▲ 47.2 ▲ 48.9 14.6 ▲ 57.4
43 有田 将之 ▲ 43.1 3.9 ▲ 18.8 1.2 ▲ 1.1 ▲ 57.9
44 太田 寛子 ▲ 79.4 ▲ 29.1 65.2 ▲ 0.7 ▲ 15.3 ▲ 59.3
45 加藤 貴一 28.2 ▲ 13.6 5.0 ▲ 52.9 ▲ 30.0 ▲ 63.3
46 小林 大地 8.1 45.9 ▲ 27.4 ▲ 69.0 ▲ 21.1 ▲ 63.5
47 滝田 直大 ▲ 27.9 10.3 ▲ 52.8 0.0 0.0 ▲ 70.4
48 黒羽 翔 65.0 ▲ 13.9 ▲ 49.1 ▲ 13.1 ▲ 59.8 ▲ 70.9
49 塚田 悠介 ▲ 44.2 29.6 ▲ 39.1 40.0 ▲ 59.8 ▲ 73.5
50 高瀬 翔 ▲ 40.2 ▲ 20.6 ▲ 39.8 38.0 ▲ 13.1 ▲ 75.7
51 野村 駿 ▲ 1.5 24.7 23.2 ▲ 70.2 ▲ 58.6 ▲ 82.4
52 森田 未来 69.9 ▲ 3.4 ▲ 62.0 ▲ 53.7 ▲ 39.6 ▲ 88.8
53 小平 螢 ▲ 50.2 ▲ 52.1 ▲ 9.4 ▲ 7.2 ▲ 0.4 ▲ 119.3
54 水口 崚 ▲ 7.6 ▲ 25.0 ▲ 1.1 ▲ 55.1 ▲ 35.8 ▲ 124.6
55 夏目 翠 10.6 ▲ 51.6 ▲ 19.0 ▲ 61.1 ▲ 10.7 ▲ 131.8
56 中村 文哉 ▲ 43.7 ▲ 68.5 ▲ 25.6 0.0 ▲ 14.1 ▲ 151.9
57 及川 慶次 ▲ 35.2 ▲ 40.2 ▲ 31.2 10.6 ▲ 66.8 ▲ 162.8
58 大月 れみ ▲ 55.3 ▲ 96.4 ▲ 77.2 ▲ 22.6 7.8 ▲ 243.7

第29期特別昇級リーグ決勝レポート

【第29期、特別昇級リーグ、優勝は・・・】

 

 

特別昇級リーグも今期で29期目となった。
本日(※1/23(土))鳳凰位決定戦を戦っている佐々木寿人は、第3期(2007年後期)に優勝しB2へ昇級している。
A1リーグの吉田直や西川淳も優勝しており、実力のあるものが早く上位リーグに上がれるシステムとなっている。
今期は18名の参加。4節以降途中敗退があり、決勝(8節)のメンバーは、写真の左から、戸田、石森、東谷、古谷、立田となった。
第7節終了時の成績は以下となっている。

 

 

1位はB2リーグ、2位はC1リーグ、3位はC2リーグへの特別昇級権利が与えられる。
※ ただし、プロリーグ(鳳凰戦)でプラスの成績であること。(マイナスの場合は昇級できない)

東谷はC1リーグ所属のため、優勝しか価値がなく、他の4人は一つでも上を目指したいところ。
特にDリーグの戸田や立田は、C2リーグでも特別昇級をしたいだろう。

それでは、各対局者に視点をあて、振り返っていきたい。

第5位、立田 祥平(D2)
前期にD3リーグを優勝して出場権利を得る。しかも最終節に+86.4Pと大勝し、大逆転優勝。
※D3リーグは優勝と準優勝の2人しか権利が貰えない

この特別昇級リーグを振り返ると、“もっている男”であった。
6節には、人生初の天和。
7節も先に終わって結果待ちの中、5位の鈴木(宏明)が最終戦に沈んだため、滑り込みで決勝進出。
そもそも、例年は首位が200ポイント、決勝進出にも100ポイント以上必要なことが多いのだが、近年稀にみる接戦になったのも幸運だった。
優勝まではやや遠いが、勢いがつけば大逆転もあるかと見ていた。

1回戦東4局の親番、3巡目に戸田からリーチを受ける。

三筒 上向き八筒 上向き六索 左向き ドラ北

八索を仕掛けて、北を勝負しますか?」

四万五万五万六万六万四筒四筒五筒五筒五筒八索八索北

いや、さすがに勝負できないし、しない人がほとんどだろう。
戸田の手も見ている僕としては、もしかしたら立田なら仕掛けて…と少しだけ期待していたのだが。

ツモと開かれる戸田の手。4,000・8,000。

一索 上向き一索 上向き二索 上向き二索 上向き四索 上向き四索 上向き東東南北北白白 ツモ南

今日は、ここを仕掛けてアガリきるという細い糸しかなかったように思う。
最終戦を失意の表情で観戦していたのが、とても印象的であった。

第4位、石森 隆雄(C3)
戸田が倍満をアガった次局の南1局、石森の4,000・8,000。

二万 上向き三万 上向き七万 上向き八万 上向き九万 上向き一筒 上向き一筒 上向き七筒 上向き八筒 上向き九筒 上向き七索 上向き八索 上向き九索 上向き リーチ ツモ一万 上向き ドラ一筒

高めがジュンチャンとはいえ二万 上向き切りのフリテンリーチだ。石森も優勝を狙ってきている。

彼の麻雀は初めて見たのだが、守備意識が高い。
これは第5節の話だが、ステキな一打だった。

 

 

最終戦、やや上位とは離れてしまったが、それでも最後まで最善を尽くしていた。
親の古谷がドラの中まで切って、マンズのホンイツ模様。
自身は中がトイツでこれをオリるわけにはいかない。

五万五万六万八万四筒四筒八筒一索二索二索三索三索中中 打六万 ドラ中
一索をツモって、八筒切りリーチ。

待ちはだいぶ八筒の方がよいのだが、八万はかなり放銃すると思ったのだろう。

しかし、待ちが広い古谷に軍配。9,600。

二万 上向き二万 上向き三万 上向き四万 上向き五万 上向き六万 上向き七万 上向き ロン二万 上向き 加カン一万 上向き ポン東

第3位、東谷 達矢(C1)
3回戦終了時
東谷+126.6、戸田+105.0、古谷+92.7、石森+87.2、立田+2.9
そして4回戦、1,000、2,600、1,600、12,000と4局連続でアガリ、優勝が決まったかと思えた。

一万 上向き一万 上向き三万 上向き三万 上向き二索 上向き二索 上向き二索 上向き九索 上向き九索 上向き九索 上向き 暗カン一筒 上向き牌の背牌の背一筒 上向き ロン三万 上向き

気を緩めることはないとは思うが、ここから2人に逆転されるのだから麻雀は難しい。

戻って3回戦、

三万六万九万九万三筒五筒六筒七筒七筒八筒八索発発 ドラ七筒

親の2巡目にここから九筒を仕掛ける。
この局だけであれば仕掛けない方が得かもしれないが、他の局への布石も兼ねている。
多彩な仕掛けに若手、特に守備寄りの石森は苦しめられたと思う。

五筒 上向き六筒 上向き七筒 上向き南南発発 ロン南 ポン九万 上向き九万 左向き九万 上向き チー九筒 左向き七筒 上向き八筒 上向き ドラ七筒

テンパイの入った立田から5,800。

C1リーグは、昇級枠が少なく昇級しづらい。
チャンスだっただけに、とても悔しいだろう。
反省があるとしたら7節以前かもしれない。ダントツで最終節を迎える展開もあったように思われる。

第2位、戸田 誠輝(D1)
3節が終わった時点で、▲73.2pの17位だった。
特に3節はよくなかったのか、見合わない押し引き、中途半端なヤミテンがあったりと、これでは勝ち切ることはできないな、と思った記憶がある。
しかし、後がない4節、泥臭く攻めて親番で8本場の大連荘。10万点超えのトップを取り、トータルスコアをプラスに戻したことで、今日の決勝まで来ることができた。

最終5回戦のオーラス。
優勝の条件は厳しく、現実的には2,000・3,900以上のツモでの2位狙い。

五万 上向き六万 上向き七万 上向き八万 上向き八万 上向き一索 上向き二索 上向き三索 上向き六筒 上向き七筒 上向き七筒 上向き八筒 上向き九筒 上向き リーチ ツモ八筒 上向き ドラ七筒 上向き

力強く八筒 上向きを引きアガった。

 

 

とても素敵なツイートだったので紹介しておく。

優勝、古谷 知美(C3)

「みんな特昇で対局してきたので、なんとなく誰がこう打つだろうなというのは想像して対局に入りました。接戦だったのもあり勝負所が多かったですが、そこでアガれたのが勝因だと思います!優勝できて嬉しいです!」

東谷がリードしていた4回戦に戻ろう。南3局の古谷の親。
東谷からすればこの古谷の親は早く終わらせたかったが、高めの南をツモって、リーチ、ツモ、南、ドラの3,900オール。
1本場もペン三筒をツモって、ツモ、三色、ドラの3,900オール。
この半荘のトップを逆転し、最終戦勝負に持ち込む。

5回戦、東3局、2万点まで点数は減らされていたのだが、

三万 上向き四万 上向き六万 上向き七万 上向き八万 上向き五筒 上向き五筒 上向き六筒 上向き七筒 上向き八筒 上向き六索 上向き七索 上向き八索 上向き ツモ二万 上向き ドラ五筒 上向き

3,000・6,000で逆転。
古谷のアガリは打点が高い。
たまに狙いすぎでは?と思うときもあるが、打点をとことん追求する打ち筋は見ていて面白い。
東谷のような多彩な仕掛けをする相手に対して、速度を合わせるのではなく、打点を作って中終盤で勝負するというやり方は、一つの回答だったように思える。

優勝を手に入れた古谷だったが、翌日のリーグ戦でトータルをプラスにすることは出来なかった。
特別昇級リーグで上位に入れることも意識して、リーグ戦の序盤からプランを立てていると思うが、それでもマイナスで終えてしまった。やはり、麻雀は難しい。

 

 

(文:福光聖雄)

第8期JPML WRCリーグベスト8B卓レポート

2人勝ち抜けのトーナメントルールで1人抜け出すと、その人は逃げ切りやすくなります。
残りの1枠を3人で争うようになり、マークが外れるからです。

2人で抜け出すと両者が協力して局を消化していくことがあります。
2人の連携が上手く回ると追いかける側は大変です。

前3人が横並びになればマークの外れた4番手も追いつきやすくなりますが、4番手の立場になっても良いと思う人はまずいません。
追いかける側は自己犠牲が必要なタイプの連携は取りづらいのです。

WRCリーグのベスト8は4回戦で各卓の上位2名が勝ち抜けのルール。

 

 

B卓は2回戦を終えて伊賀が連勝、四暗刻をアガった宮崎が大きな2着を連続して取ったため縦長の展開になりました。

〈2回戦終了時の成績〉
伊賀+82.0P 宮崎+29.3P 麓▲41.5P 増田▲69.8P

残り2戦で特大のラスを連続して引かなければ通過の伊賀と局を消化したい宮崎。
2人の利害が一致して連携して局を消化するかと思いきや、3回戦も4人でのバトルロイヤルが続きます。
激しく攻め続けた伊賀が捕まって大きなラスを引きますが、麓・増田が目標にしていた宮崎は2着になって追いかける2人には苦しい状況。

〈3回戦終了時の成績〉
宮崎+46.8P 伊賀+40.2P 増田▲37.9P 麓▲49.1P

 

 

最終戦も変わらぬ殴り合い、東1局から伊賀が暗カン2つと暴れます。
ベスト8B卓、試合が終わった後にリングに立っていたのは伊賀と宮崎の2人でした。

 

 

力強く勝ち上がった両者が決勝でどう戦うのか、興味深い一戦になりそうです。

〈最終成績〉
伊賀+68.7P 宮崎+58.0P 増田▲46.4P 麓▲80.3P

(文:越野智紀)

第37期鳳凰戦A2リーグ最終節C卓レポート

 

A2リーグ最終節最終局。
手元に持ってきたハイテイ牌をすぐに開かず、内川は祈るように目を瞑りました。

近藤・内川・藤島の熾烈な2番手争いで始まった最終節は、痛恨の3連続4着を引いた藤島が最初に脱落。
A1への昇級は2名で1位杉浦が完全に抜け出していたため、終盤は近藤と内川の一騎討ちの様相を呈していました。

 

 

これを決めれば逆転というチャンスが何度もきた内川でしたが、ギリギリでかわされ混戦のまま最終局へ。
内川が2位の近藤を逆転するためには、6,400点を直撃するか跳満のツモアガリが必要な条件。

 

 

この局、先にテンパイをしたのは近藤。
雀頭が内川の現物ということもあり、ポンしていた役牌を加カンして積極的に攻めます。

 

 

毎巡絞り出すように打牌を選択してきた内川にここでテンパイが入ります。
覚悟を決めた表情に変わった内川は、タンヤオ七対子でリーチを宣言。
このままツモっても満貫止まりなので近藤には届きません。
直撃をすれば逆転ですが、近藤が内川のリーチに放銃してくれる確率は限りなくゼロに近いです。

内川のチャンスはたった1巡、ハイテイだけしかありませんでした。

 

 

目を開いた内川は自らの運命を確認し、それを受け入れて終局。

A1への昇級は杉浦勘介と近藤久春の2名に決まりました。
昨年最終節まさかの大逆転を喰らった近藤はリベンジ成功。
今年1年、近藤が背負っていた悔しさは、来期の内川に引き継がれたように思えます。

 

 

(文:越野智紀)