第4期北陸プロリーグ 第3節レポート

令和3年7月25日、北陸プロリーグの第3節

今節は藤本と南に四暗刻の出る荒れた一節。
首位の座を固めつつある藤本、反撃の狼煙を上げた南。対照的な両者だがまだ折り返しにさえ来ていない今期。勝負の行方を問うには早すぎる。

首位の浦田はやや後退。木原、梅本の若武者が前節に続き順位を上げて来る。
中団の後藤、里木も虎視眈々と飛躍の機会を窺っている。

女流では一人気を吐いている安城。美咲、文月の両名は後に続けるか。

新人の岡田は健闘か。まだまだ所作等に指摘の多い彼ではあるが今後次第では上のステージを狙えるのではないだろうか。

一年を通した戦いはまだ前半戦。ここから更に戦いは加速してゆく。

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 合計
1 藤本 鉄也 77.1 5.8 37.0 119.9
2 安城 るい 74.1 7.8 ▲ 3.4 78.5
3 浦田 豊人 38.7 53.2 ▲ 29.5 62.4
4 木原 翼 ▲ 10.9 56.0 16.5 61.6
5 梅本 翔 ▲ 35.6 40.0 40.1 44.5
6 獅坂 祐一 53.5 ▲ 0.7 ▲ 26.1 26.7
7 岡田 拓也 44.4 ▲ 37.0 1.4 8.8
8 後藤 正博 ▲ 53.7 0.0 45.0 ▲ 8.7
9 里木 祐介 ▲ 2.5 13.4 ▲ 22.1 ▲ 11.2
10 荒谷 誠 ▲ 18.5 ▲ 16.0 18.9 ▲ 15.6
11 美咲 優菜 56.8 ▲ 36.4 ▲ 40.3 ▲ 19.9
12 文月 愛美 ▲ 19.5 ▲ 44.1 33.0 ▲ 30.6
13 成田 理良 ▲ 30.0 ▲ 3.3 ▲ 1.9 ▲ 35.2
14 木戸 僚之 ▲ 22.0 18.7 ▲ 46.5 ▲ 49.8
15 本田 朋広 ▲ 46.0 2.9 ▲ 27.8 ▲ 70.9
16 小林 和樹 ▲ 38.5 ▲ 30.0 ▲ 12.0 ▲ 80.5
17 志多木 健 ▲ 43.4 ▲ 35.5 ▲ 2.8 ▲ 81.7
18 南 和之 ▲ 54.0 ▲ 45.8 16.5 ▲ 83.3

第2期若獅子戦予選初日レポート

2021/8/28(土)第2期若獅子戦初日の対局が行われました。
第1期若獅子戦は一発裏ドラありのWRCルールでしたが、今回の若獅子戦は一発裏ドラなしの連盟公式ルールです。
29歳以下の連盟員のみの新しいタイトル戦。真夏の暑さに負けないほどの熱い戦いとなりました。

 

 

 

 

 

第1期若獅子戦優勝の阿久津翔太

 

 

2位 岡崎涼太

 

 

3位 澤谷諒

 

 

4位 中村文哉

 

 

前回決勝進出の4名は軒並み苦戦。阿久津が5回戦に小さい4着でギリギリ通過となりました。

春日エース会場では木本大介が2回戦に国士無双ツモ。

 

 

3回戦には柴田航平も国士無双をアガリ。

 

 

勝負強さを見せて2人とも通過を決めました。

 

 

48名の選手が翌日8/29(日)に行われる若獅子戦2日目に進出となりました。
上位4名をご紹介します。

1位通過 佐々木俊哉

 

 

2位通過 大高啓

 

 

3位通過 上田稜

 

 

4位通過 松本峻

 

 

若獅子戦2日目はポイント持ち越しで上位12名を目指す戦いとなります。
時間差の開催で第2期桜蕾戦も行われますので、こちらもお楽しみに。

(文:編集部)

第38期鳳凰戦A2リーグ第6節A卓レポート

魚谷侑未、苦悩の1日!第38期鳳凰戦A2リーグ第6節A卓レポート

8月24日、第38期鳳凰戦A2リーグ第6節A卓が放送された。対局者はダンプ大橋、和久津晶、魚谷侑未、明石定家。

 

 

対局は4者の個性が強くぶつかり合う形となり、東1局には明石がこのテンパイ。

 

 

3枚目の白を引き入れ白・イーペーコー・ドラドラのテンパイを取れるが、下家の和久津が七万と役牌の南をポンしている。明石はここで場に出ていない東を止め、迂回を選択。

 

 

結果的にチャンカンでのアガリを逃す形にはなったが、終戦後「あそこはもう切らないと決めたんで、それだけです」と涼しいコメント。大きくマイナスした翌節で入った大物手ということもあり、相当な胆力を感じさせられた局面であった。
 
この局に限らず、積極的な仕掛けが目立ったのは和久津。同じく1回戦、東4局ではドラの東の後付けでカン五筒の仕掛けから発進。

 

 

手がぶつかり合うことの少ない公式ルールでは比較的ドラの後付けは成就しにくいが、それでも空振りのリスクを背負ってのチーだ。普段遠い仕掛けを多用する和久津だからこそ、「本物もあるぞ」と思わせる宣伝効果も見込んでの仕掛けのように見えた。ここから3つ仕掛けを入れた和久津は、見事東を引き当て2,000・3,900のアガリを決めた。

 

 

一方、普段通りの大きな手作りで得点を上乗せしたのはダンプ。2回戦東1局では親番でホンイツのテンパイを取らず、北のトイツ落とし!

 

 

チンイツへの移行が見事成就し12,000のアガリ。
このダンプの手作りに捕まったのが魚谷。

3回戦東3局、魚谷にタンピンドラドラのテンパイ。

 

 

和久津が3フーロ、ダンプも1つ仕掛けている。ここはテンパイ宣言に対応されてしまうデメリットよりも、アガった際の打点アップを重く見てリーチ。
しかしこれが大きな裏目に。ダンプは当たり牌の七索で一旦迂回。さらにその様子を見たこともあってか和久津は中を打ち出し、ダンプがポン。

 

 

こうなってはダンプも全面勝負。魚谷が九索を掴み、役役ホンイツ小三元の12,000の放銃に。

 

 

魚谷は「良いか悪いか微妙な選択になった局が全部ダメな方に出ているので、自分の麻雀がダメなんだなと反省しています」と振り返った。

1日を終えてのトータルポイントは以下の通り。

 

 

 

 

魚谷が▲81.9Pのマイナスで暫定最下位に。
インタビューでは「もちろん残留を目指しますが、自分の中ではある程度降級を覚悟して残り節を打とうかなと思っています。自分の麻雀のダメな部分を受け入れて打ちたいと思っているので、最後まで見守っていただけたらと思います。よろしくお願いします。」とコメントがあった。

次回A2リーグの放送は8/31(火)17時~。
対局者は藤島健二郎、山田浩之、石渡正志、仁平宣明。
解説は紺野真太郎が務めます。

次回も是非お楽しみに!

(文・浜野太陽)

麻雀日本シリーズ2021第4節レポート

【麻雀日本シリーズ2021第4節 白鳥が連勝で首位に】

第3節までの成績と、日本シリーズのシステムを掲載する。

 

 

【システム】
■一次予選
16人で全24回戦(各自6回戦)、下位4名が敗退
■二次予選
ポイントを持ち越し、12人で全6回戦(各自2回戦)、下位4名が敗退
■プレーオフ
ポイントを持ち越し、8人で全4回戦(各自2回戦)、上位4名が決勝進出
■決勝
ポイントをリセットし、全4回戦

本レポートは、この日2戦2勝の白鳥視点でお送りしたい。
まずは本日初戦の13回戦東2局、3本の供託と木村のリーチ。
そして白鳥自身のリーチで、場に溜まったリーチ棒は5本。
供託×白鳥のコラボレーションに、北は池袋から南は新宿まで大盛り上がり。

 

 

 

しかし、木村に回収される。

 

 

続く東3局、山田のリーチへの放銃は、リーチのみが一発と裏2でなんと満貫に。

 

 

劣勢を感じていたと思うが、ターニングポイントとなったのは、南1局だった。
カンチャン、ドラ待ちのガラクタリーチだが、3者を降ろし1人テンパイを得ると、風向きが変わる。

 

 

南2局1本場、3巡目リーチ。安目だがツモって1,300・2,600。

一万 上向き二万 上向き二万 上向き三万 上向き三万 上向き五万 上向き五万 上向き三筒 上向き四筒 上向き五筒 上向き五筒 上向き六筒 上向き七筒 上向き リーチ ツモ四万 上向き ドラ一万 上向き 裏六万 上向き

南3局親番、7巡目リーチ、2,000オール

二万 上向き三万 上向き四万 上向き六万 上向き八万 上向き三索 上向き四索 上向き五索 上向き三筒 上向き四筒 上向き五筒 上向き八筒 上向き八筒 上向き リーチ ツモ七万 上向き ドラ六筒 上向き 裏九筒 上向き

南3局1本場、8巡目リーチ、一発ツモの4,000オール。

二万 上向き三万 上向き四万 上向き七万 上向き七万 上向き七万 上向き三索 上向き四索 上向き四索 上向き五索 上向き六索 上向き七筒 上向き七筒 上向き リーチ 一発ツモ五索 上向き ドラ中 裏三索 上向き

と3局連続の早いアガリ。一気に突き抜け、13回戦目をトップ。

14回戦も好調のまま迎えたオーラス、勝又とのトップ争いは、ツモは同点、直撃なら逆転。
トータルスコアを考えると、2着でもよかったが、幸運にも直撃。
3枚目を持ってきてしまった勝又は苦笑い。

 

 

 

 

今回で7期目となったこの麻雀日本シリーズ、白鳥は2、3、4、6期と過去4回出場し、3回も決勝に残っている。
今日の連勝で決勝進出も濃厚となり、『日本シリーズはわかってしまった。』などと豪語してないかなとTwitterを見てみると、そこには現状に浮かれていない白鳥の姿があった。

 

 

 

 

麻雀日本シリーズ2021第5節は、10/30 14:00より対局予定。
お楽しみに。

(文:福光聖雄)

何を切る? 2021年8月

第9期JPML WRCリーグ 決勝戦 2回戦 南4局 西家 小林正和プロ

 

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■Twitterで実施したアンケートの結果

 

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■OPENRECで実施したアンケートの結果

 

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■ニコニコ生放送で実施したアンケートの結果

 

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■プロ解答

六万切り

 

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二索切り

 

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二筒切り

 

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■実況・解説陣 (アンケート時)

 

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楠原「ただいまアンケートが締め切られました。それでは満を持して白鳥プロに解説していただきましょう!」
白鳥「六万を切るか二索を切るかの二択ですね。六万を切ったときのメリットは、七対子の1シャンテンに構えられること。ただ、白が暗刻になったり、ポンできたときの形が少し弱くなってしまう。二索切りはメンツ手で良い形が残るけど、七対子がなくなっちゃうのがデメリット。僕は七対子好きなので、六万切りたいんですけど、上家の捨て牌にソーズが高いこの場況だと二索を切りそうです。
楠原「ここはメンツ手に舵を切るということですね。」
白鳥「ピンズの形が二筒二筒三筒じゃなくて三筒三筒五筒とかなら六万を切ってメンツ手との両天秤にするんですけど、残った形にリャンメン形が2つあるので、この手はじゅうぶんメンツ手でいけるかなと。」

 

■プロの視点

小林正和プロ
「リーチで攻め立て、時には忍んで供託を拾ったり波に乗るイメージでフーロを入れたりと。今まで教えて頂いたアドバイスや自分なりに見て学んできたものを卓上に書き下ろすような気持ちで挑んだ決勝戦。

局面の焦点は“最速でのアガリ”でした。
ポイントは辻本プロとの間合い。1,300・2,600で着が入れ替わるという状況、自身にドラが2枚ある点と切り出しが六筒であるという2点から、ある程度は手牌構成が絞れそうだなという印象を持ちました。
また、この並びでは終わらせたくない森下プロからはこの後の展開で役牌が打ち出されるか不安であるのと、ホンイツやトイトイなどのタネの芽を摘む意味合いで発西という切り出しになりました。
そして次巡、ポン材になり得る一索を処理しようと考えていた所にブレーキをかけるツモ二索が今回の牌姿。

最初にも挙げたようにテーマは“最速でのアガリ”であるのでシャンテン数が進むこのツモは本来なら嬉しいはず。以前の自分なら1シャンテンキープとメンツ手とトイツ手の両天秤で六万を切っていたと思います。
しかし、ここで勝又プロからの助言が降臨してきました。

初めて戴冠した『第3期JPML WRCリーグ ベスト8』で同じような手牌をもらった時に両方の可能性を残す打牌をした事があったのですが、その際の勝又プロの解説席での一言が『両方を追ってしまったが為に苦しくしてしまっている。』でした。
ふと舞い降りたそのアドバイスを受けて再び【何を切る】へ。

親番の中プロは着落ちの可能性が極めて低いので攻め得な状況。リーチに向かって真っ直ぐ進めてくるはず。つまりそれは何を意味しているかと言うと、第一打の一万からの北発の順番から、一万二万三万は少なくとも持っていないと読めます。また、森下プロは分かりませんが辻本プロがソーズのホンイツであると仮定すると…“引き算打法”では山にはマンズの下目がかなり残っている事に。

ここまでは場や相手の心理状況を整理したもの。
次に自身の手牌へ視線を向けると、現状は七対子の1シャンテンではあるがリャンメンターツを2組含むメンツ手の2シャンテンでもあります。
仮にトイツ手を見るなら場に1枚切れの六万が自然。これならばメンツ手の可能性も残ります。
逆にメンツ手に進行した場合の打牌候補は三万一索二索、あるいは二筒などもあるでしょう。

もしかしたらテンパイが一番早いのは打六万かもしれません。しかし、今やるべき事はしっかりアガる事。キーとなるのは最終形をどのように想定するかでした。
自身が選択したのは白三万とのシャンポン待ちを想定とした打二索。多少ドラの白が打ち出されやすい状況とはいえ、確率的にはそこが残りやすい。
そして、その選択肢を選んだ大きな理由が雀頭候補の三万という尖張牌。横に伸びやすい性質であるのと、先程も整理したように山にはそれを促す牌がかなり残っているのが決め手となりました。
また、二索一索の切り順となったのは、巡目は早いが辻本プロが自身の上家にいるので仮にポンされた後にロンになりにくい方であるのと安全度を考慮してそうなりました。(※下家にいた場合は一索二索

想定していた形ではありませんでしたが、風が吹きこの選択が優勝に近づく大きなアガリへと繋がりました。

もし六万を切っていたら勝又プロが大きく手をバツとしていたのかが気になりますが…。

そして、このリードを逃げる為のポイントではなく踏み込む為のポイントとして強い気持ちで攻め切れたのが最終戦の瀬戸熊プロの代名詞“KKT”を意識した連荘となり優勝を決める事ができたと思います。」

 

■終局図

 

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日本プロ麻雀連盟チャンネルはこちらから
OPENREC 日本プロ麻雀連盟チャンネル
ニコニコ生放送<PC版>

戦術の系譜21 本田 朋広

戦術のコラムを担当してから決勝戦に対して書かせて貰いましたが、今回はトーナメントの戦い方に対しての戦術を書いてみようと思います。

私はここ数年トーナメントで調子が良く、自慢ではありませんがグランプリ、十段戦、最強戦と決勝戦にのる事に成功しておりました。
具体的にトーナメントはこう打つと言った偉そうな事は言えませんが、自分はこんな感じで考えて戦っていた事を書いてみました。

まずは安全なスタートを切りながら、大きく離されることなく4回戦以降に持ち込むという事です。
それは最終戦まで制限なく打ち切る為の戦術なのです。
敗退ポジションや大きく沈んだポジションでは、終盤につれてアガリに制限があったり、捌ける局面を捌きに使えなかったりと、選択肢の少ない局面を作ってしまうからです。
当然そんな事を考えている人もいるでしょうし、それが上手くいかないのも麻雀の面白さの1つでもあるでしょう。
まずはこちらの局面です。

 

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7巡目にテンパイが入ります。打点はタンヤオピンフドラ1と、勝負手で文句なくリーチに行きたいところです。
他家の河を見ても全員が1枚ずつ切っており、まずまず良さそうにみえ良い点と悪い点を考えてもリーチ判断が良さそうだと思います。

ですが私はヤミテンを選択しました。

悪い点は、まず自分の目から見て待ちの枚数が4枚見えている事と、他家は字牌を処理してからの捨て牌になっているので一色手に以降した様子もなく、手牌にまだ使われている可能性があると言う事。
リーチをすると自身の河がとても弱く、他家は勝負手でない限り切ってくれない可能性があり、そうなった場合、苦しい待ちで勝負手の相手とぶつかることになってしまいます。

勿論自身が勝負手なのでぶつける価値はあると思いますが、自身で六筒を持ってきたり二筒を持ってきたり、もしくは二索五索を持ってきた時にドラ付近である為に八索と入れ替えも可能です。
打点上昇の可能性もまだありますし、危険牌に対しての選択も残す事ができるのにリーチをしてしまうとその選択ができなくなってしまいます。

リーチをかける良い点は、打点が上昇したり、他家が真っ直ぐな手牌進行ができなくなります。
ヤミテンであれば3,900で、リーチをすると7,700のアガリ。
ツモアガリはヤミテンで5,200、リーチをすると8,000点の加点になります。(順位点の考慮しておりませんが)
打点の上昇は長期的なリーグ戦であればとても魅力的な1つではありますが、トーナメントでは大きく離した勝ち上がりでも小さく離した勝ち上がりでも、勝ち上がりに対する特典は同じになります。

勿論この戦い方は私にとって最善策と思ってやっているだけで、リーチをかけて勝負手を決め1回戦目を勝負半荘とするやり方もありだとは思います。
実際はリーチを受けて、それでも危険牌を切りながらヤミテンでツモアガリましたが、オーラスには浮く事ができませんでした。

リーチをしていればオーラスに浮く事も可能だっただけに、この決断が十段戦ベスト16トーナメント敗退に繋がったのかもしれません。
ですが、小さく沈めば小さなトップ、大きく沈めば大きなトップが必要であり、最後まで制限なく打つ為にはなるべく少ない失点で抑え、最後まで戦いやすい状況を作り出す事を私はトーナメントの戦術としています。

第16期女流桜花B・C1・C2リーグ第4節レポート

2021年8月21日(土)に行われた女流桜花B・C1・C2リーグも第4節。全5節で昇降級が決まる戦いも佳境に入りました。

 

 

【Bリーグ】

 

 

 

 

 

暫定首位桜川と2位高宮は好調。3位鈴木彩夏は少しマイナスしましたが、上位3名の順位は変わらず。次回の第5節が終わって3位までに居た者は桜花Aリーグ正規昇級となります。

暫定4位にランクアップしたのは黒沢。最終節で4位になった者は入れ替え戦②に出場出来ます。
入れ替え戦①に出場出来る5位、6位に位置するのは、西城と松岡。しかしこのエリアはポイントが非常に近く、最後に誰が来るかはまだ予想がつきません。

 

 

【C1リーグ】

 

 

 

 

 

 

 

C1の優勝は入れ替え戦②からの出場。現状首位に位置するのは楠原。入れ替え戦①に出場出来る2位には日髙、その差わずか1.1Pの接戦です。昇級エリアは東城、駒田、天音、石田となっています。

 

 

【C2リーグ】

 

 

 

 

 

 

C2リーグで暫定首位となったのは岡田。昇級ラインまでおよそ100Pの余裕があるので是非とも入れ替え①でAリーグ昇級チャンスのある1位通過を狙いたい所。
昇級エリアは美晤、高橋、加賀谷、太田、川上となっています。

 

 

女流桜花B・C1・C2リーグ最終節は9/26(日)。この日、いよいよ昇降級が決まります。

(文:編集部)

第38期鳳凰戦A1リーグ第7節C卓レポート

第7節C卓に出場した選手は

 

 

HIRO柴田(2位)近藤久春(6位)沢崎誠(8位)紺野真太郎(11位)の4名。

 

 

直近2節でポイントを少しずつ減らしていたH柴田は、序盤から立て続けに入った勝負手を上手くかわされて嫌な雰囲気も

 

 

前局やられた白単騎で沢崎から十倍返しの倍満をアガリ、1回戦のマイナスを取り返すことに成功してトータルも2位を維持しました。

沢崎・H柴田の打ち合いの中で上手く立ち回っていたのが近藤久春。

 

 

独特な手順での鋭いアガリに定評がある近藤だが、この日は前節の大敗もあり慎重に対応。
随所で受けの強さを見せながら、効果的なアガリを決めて

 

 

このフリテンツモの3,900オールで本日の卓内トップを決定づけました。

 

 

<第7節C卓最終結果>
近藤+33.3P 紺野▲1.8P H柴田▲2.6P 沢崎▲28.9P

(文:越野智紀)

第1期鸞和戦予選①レポート

2021年8月22日日曜日、記念すべき第1期鸞和戦(らんわせん)が開催された。

 

 

若獅子戦、桜蕾戦に続く、日本プロ麻雀連盟に所属し、予選初日の段階で男女問わず30歳以上49歳以下のプロだけが出場できるタイトル戦だ。
全3会場で開催され、一次予選は予選3回戦を行い、全体のポイント上位約半数が4回戦目を行い、各会場卓数分の人数が二次予選へ勝ち進むことが出来る。
二次予選は巣鴨会場に集まり、Aリーグ所属のシード選手を加え32名で3回戦行い、半分が4回戦へ進むことができ、4回戦終了時の1位の選手はベスト16への切符がもらえる。
4回戦2~9位の選手が2回戦のトーナメント戦へ進め、各卓上位2名がベスト16へ進出。
そのシステムで3日間行い(どこか1回だけのチャレンジ)、ベスト16、ベスト8、決勝と続く。

ルールは日本プロ麻雀連盟公式ルール
・一発、裏ドラ、カンドラなし
・30符4翻は、子7,700、親11,600
・順位点、3万点持ち3万点返し
2人浮き ( +8、+4、▲4、▲8)
1人浮き (+12、▲1、▲3、▲8)
3人浮き (+8、+3、∔1、▲12)
同点の者がいた場合、順位点を分ける

Aリーグ所属のシード選手

 

 

 

 

4回戦終了時のポイント1位だった、猿川真寿がベスト16へ進出。

 

トーナメント戦
A卓

 

伊東宏倫、清原継光、優月みか、鷲見隼人

勝ち上がり 鷲見隼人、伊東宏倫

 

B卓

 

久山浩司、内川幸太郎、紺野真太郎、根越英斗

勝ち上がり 久山浩司、紺野真太郎

以上の5名がベスト16に進出となりました。

予選残り2日間。
ベスト16に駒を進めるのは誰になるか。

最大10半荘を打つことになるので、集中力、体力も勝負の鍵となるか。
続報をお楽しみに。

(文:鈴木誠)

第19期プロクイーンベスト16D卓レポート

二階堂亜樹・岡田桂がベスト8進出!

8月20日、第19期プロクイーンベスト16D卓が放送された。
対局者は岡田桂(麻将連合)、古谷知美、川原舞子、二階堂亜樹。

 

 

各団体の女流リーグ優勝経験のある4名という豪華な顔ぶれに注目が集まる対局となった。
対局が始まり最初にきっかけを掴んだのは亜樹。1回戦南1局での6,000オールを皮切りに、

 

 

タンヤオピンフドラドラの12,000で7万点近くの大トップで大きくリード。

 

 

しかし2回戦ではその亜樹から、親の川原がリーチ中ドラ裏の12,000。

 

 

亜樹を4着に沈めてのトップを決め、2回戦にしてトータルトップ目に。
岡田はトップこそ無いものの大きく沈むこともなく、3回戦終了時点でプラスを維持。最終戦は川原・亜樹・岡田の着順勝負という格好に。

 

 

4回戦では東1局から親の川原がタンヤオ・ツモり三暗刻のリーチ。決定打になりうる勝負手であったが、岡田がサバいて1,000・2,000。

 

 

 

東2局ではその岡田に大物手。

 

 

ダブ東トイトイの12,000!これで非常に有利な立場に。この後亜樹もヤミテンの満貫をアガリ、川原はオーラス時点で倍満条件に。

 

 

皆さんはこの手牌からどんな倍満を思い浮かべるだろうか?
チャンタ三色を目指した川原は12巡目にこの手牌に。

 

 

七索を選択も、次のツモには八索

 

 

ハイテイのツモ牌が二索と、目に見えて倍満ツモ(リーチツモハイテイジュンチャン三色ドラ)を逃した形となり、悔しい敗退となった。

この結果をもってベスト16D卓勝ち上がりは岡田・亜樹。

 

 

「プロクイーン1回獲った後はいいところがないので、今年こそ決勝に残りたいです。ベスト8も応援よろしくお願いします。」

 

 

「地元の関西のみんなや、アドバイスくれた先輩、いつもありがとうございます。次も頑張ってプロクイーンの世界を見てみたいと思うので応援よろしくお願いします。」

ベスト16全卓の結果とベスト8の組み合わせは画像の通り。

 

 

次回プロクイーンベスト8A卓の放送は9/17(金)16時~。
解説は藤崎智が務めます。

次回も是非お楽しみに!

(文:浜野太陽)

第38期鳳凰戦A2リーグ第5節D卓レポート

高橋・石渡が昇級争いに参戦!A2リーグ第5節D卓レポート

8月17日、A2リーグ第5節D卓が放送された。対局者は石渡正志、仁平宣明、藤島健二郎、高橋良介。

 

 

プロ歴20年以上の石渡・仁平・藤島に対し、比較的若手の高橋というメンバーだ。
対局は手数の多い石渡が局面をリード。1回戦では決して手が入っているとは言えない中、仕掛けを多用して浮きを確保。
2回戦では親番でのリーチピンフツモドラドラや…

 

 

仕掛けてのホンイツトイトイで連続の4,000オール。

 

 

これでトップをものにし、3・4回戦もトップ・2着という大活躍。石渡を沈めるのは至難の技だと思わせるようなプレーを披露した。
石渡と共に得点を伸ばしたのは高橋。A2リーグ選手の中で一番リーチが多いのではないかという積極的なプレーを今節も発揮し、大きくプラスすることに成功した。

 

 

対局後のトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

インタビューには藤島・高橋・仁平が登場。

 

 

藤島「石渡さん、仁平さんとは次節も同卓するので、今日だらしない麻雀すると次にも影響しそうだなと思って打ちました。スコア的には微妙だったので、次回巻き返したいと思います。」

 

 

高橋「まだ半分も終わってないのでバランスを変えるつもりはありません。ここのところプラスの後マイナスという成績が続いているので、次節はプラスしたいなと思っています。」

 

 

仁平「とりあえず上を目指すのは厳しい状況なので、まずはヒロくん(山田)を抜かすつもりで2週間しっかりイメージトレーニングしたいと思います」

石渡は終電の関係でインタビューは無かったが、SNSで「親っ被りも沢山あり、和了もあり、更にシッカリ受けれたかと思います!ありがとうございました!」とコメントがあった。

次回A2リーグ放送は8/24(火)17時~。
対局者はダンプ大橋、和久津晶、魚谷侑未、明石定家。
解説は吉田直が務めます。次回もお楽しみに!

(文・浜野太陽)

第38期鳳凰戦A1リーグ第7節B卓レポート

【鳳凰戦A1リーグ第7節B卓 黒沢が+75.1Pで総合3位、古川はオール2着で+34.1P】

 

 

 

この日の対局は
3位 近藤久春
5位 黒沢咲
6位 古川孝次
13位 西川淳

1回戦は西川が好発進。役なしペン三万待ちでヤミテンとすると、1,300・2,600ツモアガリ。

 

 

その後も2,600オール、2,000・4,000とアガった西川が1回戦トップ。

しかし、この日の主役となったのは黒沢。まずはピンフ高め純チャン三色のリーチ。一筒ロンでプラスの3着にすると

 

 

3回戦には本日2度目の純チャン三色。カン八万を倍ツモ狙いでリーチ。ツモれなかったが、ホウテイロンで16,000。

 

 

4回戦はオーラスで逆転トップのツモアガリを決めて3連勝。黒沢はこの日+75.1Pを叩き、総合3位に順位を上げた。

一方、古川が最も窮地に立たされたのは2回戦だったが、南3局の親番に中ポンから発進。

 

 

小三元ホンイツの6,000オールを決め、4戦全てプラスの2着で+37.5P。黒沢大爆発の横でポイントを着実に伸ばした。

この日一番厳しかったのは近藤。2回の4着が大きく▲71.3Pとなってしまった。

 

 

 

次回のA1第7節C卓は
8/23(月)17:00

沢崎誠
近藤久春
HIRO柴田
紺野真太郎
解説は藤島健二郎の予定

※ 今週は8/23(月)27(金)とA1放送が2回あります。

(文:編集部)

【麻雀最強戦2021 女流プロ最強新世代】優勝は一瀬由梨!!

8月22日(日)15時より、麻雀最強戦2021「女流プロ最強新世代」が行われた。

その模様はAbemaTV麻雀チャンネルにて生配信され、日本プロ麻雀連盟の一瀬由梨が優勝!
麻雀最強戦2021FINALの切符を手にした。

 

 

(麻雀最強戦キンマweb-近代麻雀)

第8期麻雀プロアマオープン競技会 準々決勝・準決勝・決勝レポート

2021年8月15日(日)、第8期麻雀プロアマオープン競技会が行われました。
連盟巣鴨道場での成績優秀者と現タイトルホルダーがNo.1をかけて戦います。
一発裏ドラありのWRCルール。準々決勝は2卓ずつ同時対局、準決勝と決勝は全卓配信です。

 

 

 

 

 

【準々決勝A・B卓】

 

 

A卓(配信)
佐々木寿人現鳳凰位
しーらさん
くまっちさん
後藤竜司さん

南1局1本場。くまっちさんが六万九万リーチ。佐々木が三万六万追っかけリーチ。しーらさんはカン六索タンヤオ三色のヤミテン。全員が前に出て戦ったこの局、仕掛けた後藤さんがまとめてかわして、供託の5,000点も回収。2位通過となりました。

 

 

南2局に佐々木がダブ南ドラ6をアガリ。一気にトータルトップに躍り出ると、オーラス親番のくまっちさんのリーチを受けた佐々木は

 

 

くまっちさんの待ちでもある四万をツモって四暗刻のアガリ。圧倒的強さを発揮して1位通過となりました。

 

 

B卓
かずや☆雀アカさん
中村健二さん
木本一郎さん
厚地さん

B卓はリードを守った厚地さんが1位通過。オーラス親番で逆転した前回優勝のかずや☆雀アカさんが2位通過となりました。

 

【準々決勝C・D卓】

 

 

C卓(配信)
柴田吉和現十段位
シマカタさん
井出博幸さん
加藤はるみさん

東2局。井出さんが一と3のシャンポンリーチ。後に九筒を暗カン。加藤さんがメンホンドラドラ1シャンテンで筋の三索を勝負。裏が1枚のって4,500のアガリ。井出さんがそのまま1位通過を決めました。

 

 

東4局に加藤さんがドラ暗刻のリーチ。これに振り込んだシマカタさんは厳しくなってしまいます。
一時は加藤さんが2番手となりますが、南3局に柴田が3,900をアガって逆転、オーラスも1,000で捌いて2位通過となりました。

 

 

D卓
中村さん
山田樹
丹野賢一さん
ルギアさん

丹野さんトップ目、中村さん2着目でオーラスへ。親番のルギアさんが逆転を狙うも、中村さんがきっちり捌き、そのままの順位で終了となりました。

 

 

準決勝A卓
佐々木寿人
井出博幸さん
かずや☆雀アカさん
中村さん

佐々木が準々決勝の勢いそのままに12,000点を2回と6,100オールをアガって大きくリード、通過確実なポイントを持ちます。

 

 

南3局、もともと2着目のかずやさんがダブ南ドラドラの8,000を決めて2位通過となりました。

 

 

柴田吉和
後藤竜司さん
丹野賢一さん
厚地さん

南2局。柴田が大きくリードで残る一席を巡る戦いの中、丹野さんはドラの三索トイツのチャンス手でターツ選択。

 

 

自風の北を活かして正解を引き当て、2番手でオーラスとなります。

オーラス親番の厚地さんが先手を取ってリーチ。このリーチ棒で後藤さんの条件が8,000出アガリに緩和されます。
後藤さんは678三色にはなりませんでしたが、一発裏も期待してドラ切りリーチの五索八索で勝負に出ます。

 

 

これを厚地さんが一発で掴んでしまい、後藤さんが8,000のアガリ。丹野さんをかわして2位通過となりました。

 

【決勝戦】

 

 

佐々木寿人
柴田吉和
かずや☆雀アカさん
後藤竜司さん

決勝は東1局から白熱の3軒リーチ。結果は後藤さんがリーチツモドラの1,000・2,000(+2,000)のアガリを決めます。

 

 

東3局1本場。親番柴田のリーチはカン四筒。何と一発ツモで4,100オール。柴田がトップ目に立ちます。

 

 

東4局は佐々木が五索五筒のシャンポンでヤミテン。加カンが入り、新ドラが五索。これを見てツモ切りリーチに出ます。結果はカンドラ2枚、裏ドラ3枚乗せてノミ手が跳満に。WRCルールを最大限活かしたアガリで佐々木が柴田に迫ります。

 

 

南1局もリーチ七対子ドラドラ裏裏で2局連続の跳満。佐々木がトップ目に立ちます。

しかし柴田も一歩も譲りません。南2局に8,000のアガリで再び首位に返り咲くと
 

 

南3局にはドラ暗刻の佐々木の反撃が来る前に2,000オールを決めます。佐々木の猛追を振り切り、柴田吉和の優勝となりました。

 

 

第8期麻雀プロアマオープン競技会 最終結果

優勝 柴田吉和
2位 佐々木寿人
3位 後藤竜司さん
4位 かずや☆雀アカさん

柴田プロ、おめでとうございます。
現十段位の柴田は今期十段戦にディフェンディングチャンピオンとして決勝から出場します。今後の戦いにも是非注目してください。

(文:編集部)

第16期女流桜花Aリーグ第5節D卓レポート

第5節D卓に出場した選手は

 

 

吾妻さおり(4位)・美波智子(8位)・杉浦まゆ(12位)・山脇千文美(15位)の4名。

前節▲105.7Pと大敗した後のインタビューで山脇は

「(ベスト8で敗れた)WRCもどうしても決勝に残りたかったし、今日も少しプラスすると、かなり…あの………上のほうが見えてくることもあって。私プレッシャーに弱いのかなと。2着に入ればいい、ラスらなければいいとかがあると余裕が無くなってしまう」

そう敗因を分析していました。

 

 

雀風だけでなくポイント状況の把握でもリアリストな一面を持つ山脇が『上のほうが見えてくる』と言う直前に少し息を飲み言い淀んだのを見て、今期は決定戦を狙うことが厳しくなってしまったことを自身で悟り悲しみの感情が溢れたように感じました。

放送対局を観戦していると選手の対局に賭ける思いが伝わってくることがあり、ふと感情移入して一緒に悲しくなったりします。

 

 

降級ゾーンの15位と厳しい位置からスタートした山脇でしたが、今節は鳴けば遠いホンイツが決まり、リーチを掛けたらリーチ・ツモ・ドラ2と他家を圧倒。
3連勝2着1回の+77.2Pでプレーオフ圏内となるトータル8位まで戻ってきました。

プレッシャーを跳ね除けての見事な復活に感動しかけたのですが

 

 

どうやら前節のインタビューで少し悲しそうな表情で言い淀んでたのは、単純に言葉が出てこなかったかお腹が空いてただけなことが発覚。

芽生えかけた感動の気持ちは一旦保留して、夜中にカップ麺を食べて感情移入することにします。

 

 

<第5節D卓最終結果>
山脇+77.2P 杉浦▲11.7P 吾妻▲25.0P 美波▲40.5P

(文:越野智紀)

第19期プロクイーンベスト16C卓レポート

8月13日、第19期プロクイーンベスト16C卓が放送された。
対局者は千本松紘子(RMU)、二階堂瑠美、井上絵美子、山脇千文美。

 

 

千本松はRMUでは初のベスト16進出ということで、実績十分の3者に対して団体の看板を背負っての対局という形。
そんな意気込みを持って臨んだであろう東1局、千本松にいきなり中ドラ3のテンパイが入る。

 

 

しかし、結果は井上のリーチへ8,000の放銃と、幸先の悪いスタートに。

 

 

千本松はここから中々きっかけを見出すことができず敗退となり「負けが込んで、普段リーチしないピンフのみをリーチして放銃になってしまうような場面がありました」と苦しい展開を振り返った。
反面ここでリードを持った井上はさらに強く攻め込み、南場の親番でリーチツモ南の2,000オールでトップを盤石にすると…

 

 

ツモチャンタ三色ドラドラの6,000オール、

 

 

リーチ七対子ドラドラの12,000と連続で加点。

 

 

初戦を+57.9Pの特大トップとし、大きなリードを築く。
これに続いたのは瑠美。ドラ暗刻のリーチや…

 

 

千本松のドラポンや井上の先制リーチにぶつけるなど、めくり合いを制してのアガリをものにして連続トップ。

 

 

 

同時に井上を4着に沈めることに成功しトータルトップに立つと、最終戦は山脇vs井上という構図に。
最終戦は東2局に4,000オールをツモった山脇が、リードを守りきって通過を決めた。

 

 

山脇「WRCリーグのベスト8で負けてしまってかなり悔しい思いをしたので、今回はベスト8を勝ち上がって決勝に進みたいと思います。来月も応援お願いします」

 

 

瑠美「もう少し精度を高めて次はもっと頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします!」

 

 

1日のトータル成績と別卓を含めた卓組は画像の通り。

 

 

次回プロクイーンベスト16D卓の放送は8/20(金)16時~。
解説は滝沢和典が務めます。
次回も是非お楽しみに!

(文:浜野太陽)

第38期鳳凰戦A2リーグ第5節C卓レポート

【A2リーグ第5節C卓、内川100P超の大勝利!】

開局、起家となった明石、六索を鳴いて11巡目にテンパイ。
この巡目にもなると、東は他家に止められているだろうし、八筒をツモアガれば十分だなと思っていたところ、最高の東ツモ。

ダブ東、トイトイ、三暗刻の6,000オールのアガリからスタート。

 

 

「今日はツイてるな。お昼に食べた定食、味もよかったし、次節のリーグ戦の前にも寄っていこうかな。」
と気の早い僕なら思ってそうである。
しかし、この後凄惨な1日が待っていたのだった。

次局の1本場、内川の四暗刻を親被り。16,100点の失点。

 

 

東3局、親番の山田が2,600オール。
同1本場も2,000は2,100オール。

 

 

次は魚谷。東4局の親番で4,000オール。

 

 

南1局はドラをツモって、2,000・4,000。

 

 

なんと明石は、放銃なしで6,000オールの貯金を無くすどころか、2万点割れである。
1回戦はこの後山田の放銃があったため、辛うじて3着となるも、今日は、3着、4着、4着、3着の▲91.5P。
今節までのトータルもマイナスに転じてしまった。

対照的に内川は絶好調。
2回戦、3回戦ともに6万点超の大トップ。
完済とまではいかなかったが、前節までの負債をほぼ返済。
昇級も目指せる位置まで戻ってきた。

 

 

明石視点で綴ったこのレポートだが、最後も明石のスーパープレーで締めたい。
西家(トイメン)の魚谷が中ポン、四筒ポンでテンパイ。
明石、本日最後の親番、仕掛けてテンパイを入れていたが、ハイテイで持ってきたのはションパイの北
繰り返そう。本日最後の親番である。

 

 

 

 

小考後、一索を切ってオリ!
80以上も負けている最後の親番、オリれる人がはたして何人いるのだろうか。

 

 

(魚谷は2巡目に中ポン、8巡目に四筒ポン打三筒、11巡目に打南(これを明石がポン))

 

 

次回、A2リーグ第5節D卓は、8/17(火)17時より。
石渡正志vs仁平宣明vs藤島健二郎vs高橋良介
実況:小笠原奈央
解説:HIRO柴田

(文:福光聖雄)

第8期麻雀プロアマオープン競技会 本戦レポート

2021年8月14日土曜日プロアマオープン競技会本戦が開催された。

 

 

 

 

30名で50分+1局の3回戦行い、上位12名が1半荘勝負のトーナメント戦に勝ち進むことができる。

ルールは日本プロ麻雀連盟WRCルール

・一発、裏ドラ、カンドラあり
・切り上げ満貫になり8,000、12,000
・食い替えなし
・途中流局なし

 

本戦に出場したプロ

藤原隆弘

 

原佑典

 

有田将之

 

トーナメント勝ち上がり者

A卓

ルギアさん

 

加藤はるみさん

B卓

厚地さん

 

くまっちさん

 

C卓

井出博幸さん

 

後藤竜司さん

 

以上の6名が翌日の夏目坂スタジオで行われるベスト16に進出となりました。

ベスト16にはこのプロアマを優勝したこともある、現鳳凰位の佐々木寿人、現十段位の柴田吉和が待ち受けている。

A卓 佐々木プロ しーらさん くまっちさん 後藤竜司さん

B卓 かずや☆雀アカさん 中村健二さん 木本一郎さん 厚地さん

C卓 柴田吉和プロ シマカタさん 井出博幸さん 加藤はるみさん

D卓 中村さん 山田樹プロ 丹野賢一さん ルギアさん

今期のプロアマオープン競技会を優勝するのは誰になるのか、お楽しみに。

(文:鈴木誠)

第38期鳳凰戦A1リーグ第7節A卓レポート

【鳳凰戦A1リーグ第7節A卓は吉田が卓内トップ 古川もプラス】

 

 

本日の対局者

沢崎誠
瀬戸熊直樹
古川孝次
吉田直

 

 

静かな立ち上がりになる事が多いA1リーグの1回戦だが、今日は初っ端から全員が前に出る。

東4局1本場、古川が白とドラ四索のシャンポンでリーチ。これに追いついた瀬戸熊が高めの東ツモで4,000オール。

 

 

オーラスは沢崎がカン五万のヤミテン。ツモか瀬戸熊から出ればトップ。

 

 

瀬戸熊は沢崎のロン牌にくっつけて三万六万のヤミテン。

 

 

しかし、沢崎が五万八万に振りかわってリーチとし、メンタンピンツモドラ、2,000・4,000ツモアガリ。1回戦は沢崎が逆転トップ。

2回戦は東2局1本場に吉田がツモ白ドラ3の2,100・4,100
ツモアガリ。

 

 

東3局には古川が役なし3メンチャンのヤミテンから高め一通のピンフに変化させてリーチ。見事に高めの一索をツモって3,000・6,000のアガリ。

 

 

オーラスは沢崎がドラ3枚使いの四筒七筒五筒でリーチ。

 

 

同巡、古川は沢崎のアタリ牌七筒を引き戻して迷わずドラを勝負。2人テンパイで連荘すると、次局4,100オールツモ。2回戦は古川がトップを取った。

3回戦南3局3本場。吉田が九筒八筒八筒と払ってタンヤオ三色同刻三暗刻ドラの3,000・6,000ツモ。吉田らしい手順を魅せて3回戦トップ。

 

 

4回戦は古川が2フーロの6,000オール(+1,000)。南3局にも4,000オールで古川が大量リード。

 

 

南3局1本場は吉田が5巡目にメンホンテンパイ。高めの白で古川から12,300の直撃。

 

 

吉田はオーラスも500オールツモで古川と同点に。続く1本場は沢崎のホンイツ仕掛けに両者対応し流局。4回戦は古川、吉田の同点トップ(順位点+6.0ずつ分け)で終了。

 

 

吉田が卓内トップ。順位を1つ上げて残留への足掛かりとなるか。古川もトータルプラスに。

 

 

次回A1リーグ第7節B卓は
2021/8/18(水)17:00開始予定
西川淳
近藤久春
古川孝次
黒沢咲
解説 藤崎智

(文:編集部)

第38期鳳凰戦B1Select前期第5節レポート

【第38期鳳凰戦B1リーグ前期最終節 井出、柴田がA2昇級。放送卓の安村、猿川は残留に】

昇降級が確定する最終節。
放送卓の対局者はこちらの4名。

安村浩司
中川基輝
猿川真寿
櫻井秀樹

 

 

今期は昇級枠に居る井出、柴田が第4節終了時点で大きくプラスしているため、一番ポイント差の少ないこの卓がセレクトされた。

 

 

+12.4Pの安村は同卓に目標選手が居ないため、正確なポイント計算は出来ない。2位柴田とは136.4P差。柴田がマイナスするパターンを考慮しても昇級には+70Pは必要だろう。
中川、猿川は±0なら残留出来そう。まず自身が沈まない事。序盤にマイナスした方は櫻井の目標となるため、互いより上の着順を取っておきたい。
櫻井は開始前残留の福島のポイントを目安にすれば+70Pほど必要。中川か猿川を交わせれば+40Pでも可能性はある。

 

 

1回戦東2局。マイナスが許されない櫻井がピンズのホンイツ。九筒切りテンパイとすると、猿川からロンの声。

 

 

七対子ドラドラ9,600。櫻井はポンテンを取るにしても四筒六筒九筒と選択出来ただけに、本人がインタビューで悔いていた。

しかし放銃が櫻井に火を点けた。東3局1本場。リャンメンに取れる手牌を東七索のシャンポンに受けてリーチ。高めの東をツモって2,100・4,000のアガリ。

 

 

その後も2,700オール(+2,000)や5,200は5,800などをアガった櫻井が1回戦逆転トップ。

1人沈みを引かされた中川だが、2回戦は西単騎の2,100・4,100のアガリと好スタート。

 

 

さらに1,600オールをアガってトップ目に立つ。しかし、東4局2本場に中川の今期全てを決めてしまうほどの局が訪れた。まず親番安村の先制リーチが飛んでくる。

これを受けた中川は、櫻井のピンズホンイツも気にかけていた。「現物の二筒は櫻井さんに切れない。1枚切れの南と生牌で2枚持ちの発は実質同等の危険度とみなし、甘えで南を切ってしまいました(中川)」とインタビューで語った。

 

 

櫻井への8,600(+2,000)放銃の後悔が渦巻く中でも止まらず進む対局。中川が気持ちを立て直し切れないうちに、親番の櫻井から早いリーチが入る。

 

 

痛恨の三筒オリ打ち。またも櫻井に7,700を献上してしまう。

オーラスには3着目の安村が3,900は4,000オールツモ。素点を削られ続けた中川は1人沈みを回避するのが精一杯だった。

3回戦東4局。3ラスだけは避けたい中川がドラの発九索のシャンポンでリーチ。

 

 

安めながらも九索ツモで2,100・4,100。次局も500・1,000ツモで執念の原点超え。

しかし櫻井もここが勝負所。1,400・2,700ツモで2着目まで漕ぎ着けてオーラスへ。安村、猿川の2人テンパイ。次局は櫻井1人テンパイ。テンパイ料でラス落ちした中川は3連続ラスでいよいよ窮地に立たされる。

 

 

3回戦終了時の成績表はこちら。
5位安村は降級の心配はない。昇級も難しいが最後まで上を見て戦える。
11位猿川は浮けばほぼ大丈夫、3着でも素点がある程度あれば残留出来そう。ラス、もしくは中川か櫻井に交わされると降級が見える。
櫻井と中川の差はわずか1.1P。最終戦沈めばだいたい降級。自身がプラスで猿川もしくは別卓の藤原、ケネスが沈めば残留が見込める。
選手全員が3回戦までのポイントを確認して、最終戦は別会場と同時刻にスタートした。

 

 

東2局。中川が二筒三筒のシャンポンで先制リーチ。アガれなくてもいいから親番だけは連荘したい。そんな祈りを込めたリーチのみ。

同局、猿川の手牌にピンズが集まる。

 

 

メンホン四暗刻の1シャンテンから七筒を2連続で引き、ツモ発メンホンイーペーコーの3,000・6,000(+1,000)。役満にならずとも、猿川が一足先に残留確定のアガリを決めた。

4回戦オーラス。櫻井にテンパイ。打点も欲しいが、自分がリーチ棒を出すと、中川に満貫直撃か跳ツモ条件がつくのでヤミテン。

 

 

中川は倍満ツモで櫻井をかわせるが、条件を満たすテンパイが入ったのは最終手番。2人テンパイで流局となった。

 

 

安村は降級争いを邪魔するでも巻き込まれるでもない、安定感が光った対局だった。
「連続降級を避けるために今期は守備よりに打ちました。来期は本来の攻撃で昇級を目指したいと思います(安村)」。
猿川は降級も見える位置でのスタートだったが、要所のアガリが冴えていて危なげがなかった。
櫻井、中川は残念ながら降級となった。特に櫻井は残留したケネスとの差はわずか1.2Pと惜しい結果に。対局前に「近年の稽古不足・モチベーション不足を象徴したような酷いリーグ戦でしたが、最期くらいはいい麻雀をして終えたいと思います!」とツイートしていた櫻井は、この部分は十分達成していたように思う。
厳しい対局を終えた中川も反省を噛み締めながらも気丈にインタビューに答え、前を向いていた。一握りの者しか味わえない勝利のために何十倍、何百倍も負ける悔しさを味わう世界であるが、また勝利を掴むために練習し、勉強を重ねて次の対局に挑むのである。

 

 

昇級枠からスタートした井出康平、柴田吉和はそのまま昇級を決めた。この2名は半年間はリーグ戦がなく、来年の4月からA2リーグに参戦する事になる。初Aリーグの両名の活躍も今から楽しみである。

 

 

 

 

(文:編集部)