第17期女流桜花Aリーグ第1節B卓レポート

第17期女流桜花Aリーグ第1節B卓レポート

第1節B卓に出場した選手が

 

吾妻さおり。

 

 

1回戦に強烈なアガリで逆転トップを取り好スタートを切ると

 

 

3回戦には親で跳満を2局連続でアガリ。
解説をしていた現女流桜花の魚谷侑未が「今期の決定戦に残る1人」と想定するほどの強さを見せ、第1節を卓内トップで終えました。(吾妻+44.4P)

2年目の女流桜花Aリーグとなった

 

伊達朱里紗。

 

 

1節目から多彩な攻撃を見せた伊達は、対戦相手を翻弄し

 

 

最後は序盤の2フーロホンイツテンパイが

 

 

他家にはテンパイに見えず、我先にと打たれる大量のマンズの中から

 

 

吾妻に打たれたマンズで4回戦逆転トップを奪い気分良く第1節を終えました。

序盤苦労しながらも最終的には巻き返して5位で終わった1年目を考えると、今年はそれ以上の結果が期待できそうです。(伊達+34.5P)

今年Aリーグ3年目となった

 

白銀紗希。
ややメンゼン守備型の白銀は強引な部分が少なく、ツモに逆らわない良い麻雀を打ちます。

 

 

この日も、多くの人がリーチを打ちそうなタンヤオドラ1のカンチャンテンパイをヤミテンにすると

 

 

ドラを引き入れて吾妻から12,000の出アガリ。

4回戦全てで浮く安定感を見せました。(白銀+22.7P)

 

 

順調に昇級し、今期女流桜花Aリーグ初挑戦となった鈴木彩夏は

 

 

全4回戦でアガリが4回、その中で最も大きいアガリが2,400と大苦戦。
他家で開催される三色祭を遠目に眺める厳しい1日となりました。
払った高すぎる授業料を無駄にせず、次節は返済のターンにしたいところです。(鈴木▲101.5P)

 

 

(文:越野智紀)

第30期麻雀マスターズトーナメントレポート

4月24日日曜日。梅雨時を思い起こさせるぐずついた天気の下、第30期麻雀マスターズ トーナメントの日を迎えた。
ベスト56では2回戦。28・16では3回戦を打ち、卓内の上位2人が次のステージに進む。
大半の選手が、勝ち抜けるためには8半荘をこなす大会で最も長い1日。
今年も新型コロナウイルス対策のため2会場に分かれて、負けたら終わりの戦いが幕を開けた。

 

 

 

 

 

ベスト56では現鳳凰位の佐々木や、前回ファイナリストの二見(協会)・真光が先に進めず。
現雀王の渋川(協会)、Mリーガーの園田(最高位戦)もここで涙を飲んだ。

息つく暇もないままベスト28トーナメントへ。巣鴨会場では伊藤・荒の両レジェンドに、現女流桜花のMリーガー魚谷が入る注目の卓組があった。

 

 

 

 

結果は伊藤と蔵谷(麻将連合)が勝ち上がり。
大物相手に蔵谷の堂々とした戦いぶりが光った。
一方、荒に加え、別卓では前回決勝に進んだ沢村も敗れ、ベスト56シード保持者がここで全て姿を消した。

 

 

ベスト16トーナメントには、前回優勝の福田大志(最高位戦・画像右)と
前日の本戦全体1位でジャンプアップを果たした長村大(画像左)が加わる。

 

 

福田は最初の2半荘ともに3位ながら素点をまとめると、最終半荘親番で大物手をものにし、連覇へ最初の関門を突破。
最終半荘12,000放銃からスタートした都築はその後巻き返し、現王位の渡辺に競り勝ってベスト8に進んだ。

長村は本戦からの9ゲームで7勝と圧倒的な内容で準決勝に進んだ。
焦点となった2位争いは、伊藤が坂本(協会)・寺戸との接戦を制した。

錦江荘会場では歴代マスターズ優勝者の白鳥・奈良、鳳凰戦A1リーガーの藤島、最高位戦A1リーガーの浅井が、いずれも混戦を断ち、準決勝進出を果たした。

準決勝は4/29(金・祝)に開催され、OPENREC日本プロ麻雀連盟チャンネルで生放送される。

 

A卓 都築友和vs白鳥翔vs藤島健二郎vs伊藤優孝
12:00開始  解説:山田浩之 実況:古川彩乃
(画像は左上から時計回りで伊藤・都築・白鳥・藤島)

 

B卓 奈良圭純vs長村大vs福田大志(最高位戦)vs浅井裕介(最高位戦)
A卓終了後開始  解説:齋藤豪 実況:松田彩花
(画像は左上から時計回りで福田・長村・浅井・奈良)

実績豊富な選手が多数揃った準決勝はさらに激戦が予想される。
ぜひご覧下さい。

ご視聴はこちらから!

(文・梅中悠介)

第30期麻雀マスターズ本戦レポート

今期のマスターズ本戦は、予選通過者と本戦シード者を合わせて242名が参戦。
卓間隔を十分空け、6会場に分けて行われた。マスターズは一発裏があるWRCルールで行われる。

 

 

毎回卓組を変えて6回戦行い、トータルがプラスの者は5回戦へ進める。
マイナスが少ない者(最大3名)も5回戦に進む可能性が有る。

6回戦までポイント持ち越しのため、序盤でポイントを持った者は大きな加点を狙い、マイナスした者は、4回戦通過のために大きく加点しなければ途中敗退となってしまう。

 

 

6回戦終了時52名が4/24(日)のトーナメントへ進出。全会場総合1位はベスト16へジャンプアップとなる。

 

【マスターズ本戦勝ち上がり】

 

(ピンク:全体1位通過 オレンジ:ワイルドカード通過者)

錦江荘会場1位通過
長村大(連盟) +176.0P
全体1位 ベスト16シード獲得

 

巣鴨道場会場1位通過
小林剛(連合)

 

新橋会場1位通過
山中翼(連盟)

 

じゃん亭会場1位通過
ともたけ雅晴(連盟)

 

エース会場1位通過
角谷陽介(連盟)

 

柳会場1位通過
原佑典(連盟)
(原は2年連続会場内1位通過)

 

上記の勝ち上がり者にシード選手を加えて、翌日にトーナメントが行われる。
4/24(日)は2回戦、3回戦、4回戦でベスト8まで絞られる。8回戦の長丁場だ。

 

 

ベスト8は4/29(金)、決勝は4/30(土)に放送予定です。激闘にご期待下さい。

■ベスト8

■ベスト16

この日の選手紹介や会場の様子は連盟公式Twitterで是非ご覧下さい。また、日々の対局の速報を写真付きでお伝えしているので、皆さん是非フォローをお願い致します。

第30期麻雀マスターズ本戦の模様

(文:蓮沼友樹)

第30期麻雀マスターズプロ予選4日目レポート

【第30期 麻雀マスターズ プロ予選④4/17(日) 27名が本戦に勝ち上がり】

開催概要はこちら

麻雀マスターズは一発裏ドラありのWRCルール。今年度のプロ予選は4日間に分けての開催となった。
最終日となる4/17(日)は107名が参加した。

①半荘ごとに卓組を変えて4回戦。
②プラス者(+マイナス0〜3名で卓調整あり)が5回戦へ。
③5回戦終了時、各会場参加者の約25%が勝ち上がりとなる。

 

【巣鴨道場】

 

 

 

 

 

 

【じゃん亭会場】

 

 

 

 

 

【錦江荘会場】

 

 

 

 

 

 

以上、27名の選手4/23(土)の本戦に出場を決めた。

(文:吾妻さおり)

「~連覇への道のり~」 佐々木 寿人

「1年間リーグ戦を打てないことに対する不安はなかったのですか」

歴代の偉大な王者達は、この問いにどう答えてきたのだろう。

日本プロ麻雀連盟の歴史を遡れば、38期を迎えるまで21名の鳳凰位が誕生している。
その内、連覇を達成されたのはわずか5名である。これを見ただけでもいかに防衛することが難しいかがわかる。

リーグ戦を勝ち上がってきた3名の勢いと、ディフェンディングとしての1年間のブランク。
これらを単純に比較することはできないが、過去のデータからは前者が優勢となっている。

では、鳳凰位となることで一体どれほど実戦数が減るのかについても触れていこう。
前年度で言えば、まずリーグ戦13節にあたる52戦。それに加えて、各タイトル戦のシードを得ることでの予選のカット分。これがおそらくは40戦程度あるだろうか。つまりは約100戦ということになる。

問題は、防衛戦を迎えるに当たりこれがデメリットとなるかどうかだ。
まぁ、その間ずっと寝過ごしているわけでもなし、自身では何の不安もなかった。
10月からはMリーグも始まり、それ以外は稽古に明け暮れる日々を過ごしていたからだ。
もし不安があったとするなら、それは実戦数ではなく、Mリーグにおける成績不振の方であろう。

これに関しては、決定戦の期間中もずっと頭から離れることはなかった。
特に1月、2月は4着を重ねるゲームが続いてしまい、とてもではないが2つを切り離して考えることなどできなかった。
ゆえに、決定戦の初日、2日目で圧倒的なリードを奪っても、決して心が晴れることはなかった。
全てを勝つことへの難しさを、改めて痛感した4週間でもあったのだ。

さて、今決定戦の対戦メンバーであるが、一番の注目は何と言っても黒沢咲さんだったように思う。
『女性初の鳳凰位誕生なるか』を期待されたファンの方も多かったことだろう。
もしそうなっていたら、今でさえとんでもない例の小説の売り上げも、更に凄いことになったことは想像に難くない。
“セレブ打法”と呼ばれる豪快な打ち筋で休養明けのリーグ戦も首位で勝ち上がり、最も勢いに乗る打ち手と言えよう。

前田直哉さんは、“岩”の呼び名通り、固い守りを売りにする選手だ。
Bリーグ時代から何度か対戦経験もあるが、会話をするようになったのは2016年からだったと記憶している。
そのきっかけが「第1回麻雀プロ団体決定戦」だった。
初日、前田さんはいきなりの3連勝。私も初戦で地和と、我々は好スタートを切ることに成功した。
その夜、すっかり気分が良くなって白鳥翔と3人で終電を逃すまで飲み、莫大なタクシー代を払ったことも今となってはいい思い出である。
今決定戦でも、最も崩れるイメージのない相手だ。

そして最後が古川孝次さんである。
「佐々木寿人と戦うために復帰した」
この言葉を言われた時、私がどれほど嬉しく、又どれだけ身が引き締る思いだったことか。
プロ入り当初、私は16時からのリーグ戦を前に、11時からA1リーグの観戦をするのが常だった。
荒正義さん、前原雄大さんの後ろについて、それぞれのエッセンスを取り入れることが主な目的だったが、ほどなくして、1人の打ち手に惹かれるようになっていた。
それが古川さんだった。

一番の魅力は、切れ味鋭い仕掛けだった。
面前高打点を目指す選手が多い中、あの手数の多さは異質だった。
私自身が元々は鳴き麻雀だったため、主導権を奪いながらアガリ回数で勝負する古川さんの打ち筋に、すっかり虜になってしまった。
鳳凰位決定戦も常連組と言っていいほど勝ち残る率が高かったし、過去には3連覇も達成されている。
そんなレジェンドにここまでのメッセージを投げかけられて、燃えないはずもない。
 
第38期鳳凰位決定戦を迎えるにあたり、私は2つの試合を何度も見返していた。
1つが、麻雀日本シリーズ2021年の24回戦。そしてもう1つが、第46期王位戦の準決勝最終戦である。
両方ともトップを獲得したゲームであることは言うまでもないが、その2試合には共通項がある。
それが親番での爆発である。

いつも言うようだが、勝ち切るためのポイントはやはりこれに尽きる。
この2試合に関しては、正に自分が理想とするような親番の戦い方ができた。
私にとって、イメージ作りほど大切なものはない。

ちなみにこの2試合の他には、昨年の決定戦での
リーチタンヤオピンフツモイーペーコードラ2
リーチツモタンヤオドラ3
ジュンチャン三色ドラ1
リーチタンヤオ三色
リーチタンヤオピンフイーペーコー
メンホンイーペーコードラ2
ダブ南ドラ2
リーチツモ七対子
そして最後のアガリとなったリーチツモピンフドラ2をひたすら見た。

寝る前、起きてすぐ、移動の電車、暇さえあればこれの繰り返しだ。
頭の中は、「これだけアガれりゃ圧勝でぃ!」である。

目の前には、放銃も負けたシーンも一切ない。
私クラスになれば、早送りボタンも使い慣れたものである。

これが決定戦を迎えるまでの日常。
準備は整った、いざ決戦である。
 
 
 

 

第30期麻雀マスターズプロ予選3日目レポート

本年のマスターズ予選は4日間にかけて4会場での開催となりました。

ルール:日本プロ麻雀連盟WRCルール
システム:全5回戦を行い、上位25パーセントが4/23に行われるマスターズ本戦へと進出できます。
※4回戦が終わった時点でプラスだった選手のみ5回戦へと進みます。(マイナスの少ない者で人数調整)

巣鴨道場での対局風景はこちら

 

MリーグEX風林火山チーム、B1リーグ所属 二階堂亜樹をはじめとする9名の選手が勝ち上がりを決めまたした。

 

 

和泉由希子 (連盟)
松島桃花  (連盟)
茨城啓太(プロ協会)
ヨンス(プロ協会)
大庭三四郎  (連盟)
鳥越真仁  (連盟)
二階堂亜樹 (連盟)
岩崎啓悟(プロ協会)
川上玲 (連盟)
以上9名

 

エース会場の様子はこちらです。

 

エース会場からは、第1期若獅子戦優勝の阿久津翔太。

 

 

B1リーグ所属の刀川昌浩を含む7名の選手が勝ち上がりとなりました。

 

 

阿久津翔太(連盟)
梅村日奈子(連合)
角谷陽介(連盟)
曽篠春成(連盟)
桜川姫子(連盟)
麻宮あかね(RMU)
刀川昌浩(連盟)

 

錦江荘会場の様子はこちら。

 

B2リーグ所属

第30期の新人王である藤井崇勝をはじめ、10名の勝ち上がりが決まりました。

若色良樹(最高位)
小山直樹(最高位)
三田不二夫(連盟)
浅井裕介(最高位)
ガース(連盟)
井上祐希(最高位)
高野宏治(連盟)
成田裕和(最高位)
大久保朋美(連盟)
藤井崇勝(連盟)

 

じゃん亭会場の様子はこちらです。

 

嶋田卓也(連盟)
平野敬悟(連盟)
井上絵美子(連盟)
山田学武(連盟)
松岡昭彦(連盟)
藤本鉄也(連盟)
永井勝晴(連盟)

以上6名の選手が勝ち上がり。

この日は総勢32名の選手が本戦へと足をすすめることになりました。

本戦は来週23日に行われます。。

第30期マスターズの栄冠は誰の手に?!
こらからも目が離せません。

第30期麻雀マスターズプロ予選2日目レポート

【第30期 麻雀マスターズ プロ予選②4/10(日) 23名が本戦に勝ち上がり】

開催概要はこちら

麻雀マスターズは一発裏ドラありのWRCルール。今年度のプロ予選は4日間に分けての開催となった。
2日目の4/10(日)は90名が参加した。

①半荘ごとに卓組を変えて4回戦。
②プラス者(+マイナス0〜3名で卓調整あり)が5回戦へ。
③5回戦終了時、各会場参加者の約25%が勝ち上がりとなる。

 

【巣鴨道場】

 

 

 

 

 

【じゃん亭会場】

 

 

 

 

【錦江荘会場】

 

 

 

 

 

以上、23名の選手4/23(土)の本戦に出場を決めた。

(文:吾妻さおり)

第237回:プロ雀士インタビュー 渡辺英悟  インタビュアー:野村駿

第10期JPML WRCリーグ優勝はプロ2年目の『渡辺英悟プロ』となった。

 

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皆さんこんにちは。36期の野村駿です。
今回は『第10期JPML WRCリーグ優勝者の渡辺英悟プロ』にインタビューをしてきました。

プロ1年目ということで自己紹介なども含め、決勝対局について聞いていきます。
拙い文章ですが、最後までお付き合い頂けると嬉しいです。

野村『まずは、WRCリーグ優勝おめでとうございます。』

渡辺『ありがとうございます。』

野村『簡単に自己紹介と麻雀スタイルなど教えてください。』

渡辺『誰やねん!こと渡辺英悟(わたなべ えいご)1998年12月15日生まれ 23歳 茨城県出身です。麻雀スタイルは(面前にこだわらない攻撃派!)仕掛けも多用し攻撃の手を緩めない!!』

野村『麻雀を始めようと思ったきっかけや尊敬するプロなどいましたら教えてください』

渡辺『大学1年生の冬に友達に誘われて麻雀を始めました。(ちょうどMリーグが始まったのと同時期)その後行きつけの雀荘で仲の良かったメンバーに勝手に履歴書を書かれ、その雀荘のメンバーになりました。(1年半程)プロになろうと思ったきっかけは麻雀始めたしせっかくならプロ目指そうかな的な感じです(笑)あとはMリーグ・若獅子戦が設立された影響が大きいですね。尊敬し憧れているのは瀬戸熊直樹プロです!2012年の最強戦が今でも忘れられません』

{麻雀を初めて数年でタイトル獲得 すごいです、、、}

 

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野村『今回の決勝メンバーについてどう感じていましたか?』

渡辺『3人とも有名な方だったので気持ち的にも戦術的にも攻めないと勝てないなぁと。普段も強気な選択をすることが多いが、いつもより攻めないといけないなぁと思いました。』

{瀬戸熊プロに見られていることが一番緊張したそうです(笑)憧れている瀬戸熊プロの解説、、、それは緊張しますわ(笑)}

野村『次に対局について伺いたいと思います。1回戦目 南1局 46,000点持ち 親番 ドラ九索 二鳴きの選択をしましたが思考をお聞かせください。』

渡辺『ピンズの場がよく最終系が二万五万になりそうだったのと、二万五万が5枚見えになったためメンゼンテンパイからのアガリが難しく見えました。親継続はしたい場面だったのでテンパイを取りました。』

 

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{テンパイまでの受け入れ枚数が多いのと打点的不満から鳴かない人も多そうだったので『面前にこだわらない攻撃派』の一面を見た気がしました!}

野村『次局の6,000オールは気持ち良かったですか?(笑)』

渡辺『一番気持ちよかった!!!感覚的に今日行けるなっ!と思った瞬間でした!』

野村『そうですよね(笑)2回戦 東4局 25,600点持ち 北家 ドラ発 3巡目に間六筒待ちの役なしリーチ。こちらの思考もお聞かせください!』

渡辺『なんていうか、テンパイ取ってヤミにするタイプじゃないんですよね(笑)リーチがしたくてウズウズしちゃう(笑)ちゃんと言うと、ドラが役牌で3巡目リーチなら向かって来ても1人かなぁと。数巡かかって良型変化より、その数巡ドラトイツまたはドラ暗刻の人に自由に動かれるのが嫌でした。』

 

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野村『なるほど、攻め!!って感じですね(笑)結果としてツモアガリでしたが、同じ選択ができる人は少なそう、、』

野村『2回戦 南4局 21,900点持ち 北家 ドラ三索 佐々木プロのリーチの後、親の原プロからリーチ。そこに三万四万のシャンポン追っかけリーチ。こちらの思考もお聞かせください!』

渡辺『まず場況が良く2~3枚は山にいる様に見えました。原プロからリーチ棒が出て佐々木プロのツモアガリによる着落の可能性が消えたこと。また原プロの点棒状況的に愚系リーチも大いにあるため、佐々木プロからの直撃が決定打になるためなど勝負どころと踏んだ!!からです』

 

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野村『なるほど、これまた強気な選択!放銃するのが怖い場面でリーチの声出るのがすごい、、結果放銃となったが『今日は戦うぞ!』という姿勢が見えた一面でした。』

野村『3回戦 東4局 32,900持ち 北家 ドラ五索 佐々木プロの親リーチを受けた後三索六索九索待ちでヤミテン。追っかけリーチをしなかった理由をお聞かせください。』

渡辺『感覚的な話ですが、全局に原プロとの捲り合いに負けて、今局も追っかけリーチは負ける気がしたのが一番の理由です(笑)』

 

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野村『攻め!攻め!攻め!って感じで行くのかと思っていましたが、圧にやられましたか、、、(笑)』

野村『4回戦 東4局 40,500点持ち 南家 ドラ八万 ピンフの1シャンテン、その中で五索六索七万八万五筒六筒のターツ選択。ノータイムで七万切りとしましたが思考をお聞かせください。』

渡辺『まずライバルである黒木プロの親を落とすことが第1目標。七万八万がドラ跨ぎになっているのでアガリ率が悪い。佐々木プロがソーズ染めとは言い切れなかった。以上の理由から七万八万落としとしました。
七万切りとした後六万を引きツモ切りをしましたが完全にミスです。(三色がある為)悔しくて切ってしまいました、、、』

 

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野村『最後になりますが、これからの目標と応援してくれた方々にメッセージをお願いします!』

渡辺『まずはリーグ戦を頑張りいち早くAリーガーになる事と、やはりG1タイトルが欲しいです!!こんな『誰やねん!』を応援して頂きありがとうございました。これからは『誰やねん!』ではなく『渡辺英悟』として応援して頂ければ幸いです!!!』

野村『ありがとうございました。改めましてWRCリーグ優勝おめでとうございます!今後も共に切磋琢磨しながら上を目指しましょう!!』

最後までお付き合い頂きありがとうございます。
麻雀界の新たなスター『『渡辺英悟』』
皆さんお見知り置きを、、、

 

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第39期 A2リーグ 第1節B卓レポート

高橋が前期に続き好スタート!第39期鳳凰戦A2リーグ第1節B卓

4月12日、第39期鳳凰戦A2リーグ第1節B卓が放送された。対局者はA2経験の長い山田浩之、前期昇級して好成績を残した明石定家・高橋良介、それに前回A2昇級を決めた井出康平という4名。

 

 

1回戦は均衡した点数状況から、南3局1本場に大物手。

 

 

井出がドラドラの手牌でダブ南をポン。形としてはリャンメンを残してピンズの上を払っていくかと思われたが、ここはポン材を残すことやマンズの高さを重くみて打四万

これに読みを狂わされたのが山田。

この後四筒ポン・八筒チーと入った井出がトイトイ含みだった手と読み、九万で7,700の放銃に。

 

 

さらに南4局では5巡目に18,000のテンパイ!これを山田から出アガリ、会心のトップに。

 

 

さらに得点を伸ばしていきたい井出であったが、後半は厳しい展開に。
2回戦では明石の七対子ドラドラ、

 

 

山田のタンヤオドラドラへ放銃で1人沈みに。

 

 

続く3回戦東1局にもリーチを受けながらリャンメンテンパイを入れるも…

 

 
 

 

テンパイを取るとどちらも5,200放銃という形に。これをアガった高橋が3回戦トップ。

4回戦東1局では明石がドラドラの4メンチャンリーチ。井出も宣言牌をポンしてタンヤオのテンパイを入れるも…ここはさらに追いついた高橋がリーチツモ発ドラの2,000・3,900。

 

 
 

 
 

 

続く東2局、山田がタンヤオドラ1のリーチで先制するも、現物待ちのテンパイを入れた高橋が7,700のアガリ。

 

 
これで1人浮きのトップを決め、前期に続き昇級を狙っていける気持ちの良い出だしとなった。

 

 

終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

 

次回A2リーグの放送は4/19(火)16時〜。
対局者は和久津晶、内川幸太郎、柴田吉和、石渡正志。
解説は猿川真寿。次回も是非お楽しみに!

ご視聴はこちらから!

(文・浜野太陽)

第30期麻雀マスターズプロ予選1日目レポート

【第30期 麻雀マスターズ プロ予選①4/9(土) 33名が本戦に勝ち上がり】

開催概要はこちら

麻雀マスターズは一発裏ドラありのWRCルール。今年度のプロ予選は4日間に分けての開催となった。
1日目にあたる4/9(土)は127名が参加した。

①半荘ごとに卓組を変えて4回戦。
②プラス者(+マイナス0〜3名で卓調整あり)が5回戦へ。
③5回戦終了時、各会場参加者の約25%が勝ち上がりとなる。

 

【巣鴨道場】

 

 

 

 

 

 

【じゃん亭会場】

 

 

 

 

【勝どき柳会場】

 

 

 

【錦江荘会場】

 

 

 

 

 

 

以上、33名の選手4/23(土)の本戦に出場を決めた。

(文:吾妻さおり)

第12期グランプリMAX決勝初日レポート

【麻雀グランプリMAX 決勝初日、渡辺史哉と二階堂瑠美がプラスで折り返し】

紺野真太郎
黒沢咲
二階堂瑠美
渡辺史哉

 

 

今決勝最初の分岐点は1回戦東2局。渡辺が七対子のドラ単騎でリーチを打つ。
親番紺野は345三色確定のカン七索待ち。
ドラの発を勝負し、渡辺に満貫放銃となる。

 

 

南1局1本場は瑠美が3フーロして東北待ち。満貫のツモアガリ。
 

 

ラス前、オーラスと連続でアガった黒沢も浮きをキープ。瑠美、渡辺、黒沢の3人浮きで1回戦が終了。

2回戦東2局。親番渡辺が三万六万の延べ単騎でヤミテン。
紺野から高めの三万が出て、7,700のアガリ。

 

 

渡辺は南場でも白発ドラドラの満貫をツモってトップ。

 

 

3回戦は瑠美が3メンチャンリーチを高めの八索ツモで決めて満貫のアガリ。

 

 

黒沢もドラ雀頭のピンフで満貫。

 

 

南1局、紺野に超弩級の大物手が入る。
メンゼン清一色の三万四万五万六万待ち。
四万なら四暗刻単騎で出アガリでも役満だ。

 

 

黒沢と瑠美もテンパイしている。先にアガれるのか?四暗刻単騎の四万を掴んだら止まるのか?

 

 

結果は紺野が三万をツモ。安めながらも倍満のアガリで3回戦のトップを取る。

4回戦。親番瑠美がドラ雀頭の先制リーチ。同巡渡辺が七対子ドラ単騎の追っかけリーチに出る。
瑠美がラス牌の六筒を掴んでしまい、渡辺が満貫のアガリ。
 

 

南1局。親番瑠美が四索七索リーチ。
イーペーコーが付く四索をツモって浮きの2着まで復活した。

 

 

4回戦を終えて渡辺が首位。瑠美もプラスして好位置に付けた。黒沢と紺野はマイナスだが、全員優勝が十分届くポイント差に収まった。

 

 

第12期麻雀グランプリMAX
決勝 最終日は
2022/4/16(土) 14:00

実況:部谷幸則
解説:勝又健志・本田朋広

ご視聴はこちらから!

(文:吾妻さおり)

第2期鸞和戦ベスト16A卓レポート

【第2期鸞和戦ベスト16A卓、吉野、會田の勝ち上がり】

第2期鸞和戦、鳳凰位によりベスト16シードの佐々木を除くと、第1期にベスト16に残った選手は誰1人いない。
ここに残ることが難しいし、それだけに選手も気合い十分だろう。
本日のA卓の4選手を紹介する。

 

真鍋明広

九州本部18期生、D1リーグ
第7期JPMLWRCリーグ優勝、他、九州でのタイトル多数。
2次予選を首位通過により、ベスト16にジャンプアップ。
「尊敬しているプロは(本日解説の)瀬戸熊プロ。ギリギリまで押すところを見ていただければ。」

 

會田亮介

北海道本部35期生、雪華王戦(北海道プロリーグ)のBリーグ
麻雀歴は20年、39歳
尊敬しているプロは前田直哉。
北海道のラーメンにとても詳しく、解説の瀬戸熊も教えてもらったそう。
「つたない麻雀ですけど、精一杯頑張ります。」

 

吉野敦志

北陸支部26期生、D1リーグ
「一次予選、二次予選とも有り余る運量だった。バランス型なのでトーナメントには自信があります。」
瀬戸熊「近頃燻っていて能登のチワワになっているので、能登の狂犬を取り戻していただきたい。」と愛のあるコメント。

 

蒼井ゆりか

東京本部24期生、C2リーグ
雀風は?との問いに、メンゼン高打点を目指す今までのスタイルに、最近は幅広くできるように心掛けているとのこと。
「(尊敬するプロは?)沢山いるのですが、ずっと連盟を引っ張ってきてくれた灘名誉会長や森山会長、今選手を引っ張ってくれている瀬戸熊プロを尊敬しています(笑顔)。」と100点満点のコメント。
「最後まで頑張りたいと思いますので、今日も応援お願いします。」

 

 

 

2回戦を終了してのスコアはこちら。
1、2回戦を連続してラスを引いてしまい、後のなくなった蒼井、3回戦は連続リーチで攻めたてる。
実ったのは東2局2本場、貴重な親番で、是が非でも連荘したいところではあるが、安い手で連荘しても意味がないと、ドラ重なりの可能性だけは残す手筋が生きる。
これを會田から7,700。

 

 

 

放銃した會田も九筒を押した上での五筒放銃なら仕方なかったが、前巡、四万を切って手狭にしただけに後悔の残る放銃だったそうだ。

 

 

蒼井は4本場まで連荘、持ち点を50,000点近くまで増やし、勝負になる差まで縮めてきた。

南1局、真鍋が終局後に語ったのはこの局。
ピンフのテンパイ取らずから、一気通貫と三色同順の両天秤に変化、フリテンだが高目三色同順のリーチに。

 

 

 

 

しかし、この局は親の吉野に2,000点(+1,000)の放銃となってしまう。
そして、吉野のキッカケとなってしまい、

 

 

吉野が突き抜け、真鍋自身は2番手争いに巻き込まれることになってしまった。
(真鍋から吉野へ7,700+600。)

当然真鍋だって、二索五索八索待ちでアガリをとった方が無難なことはわかっている。
真鍋は、アガリ率が下がっても打点を追う選択をしてきたからこそ、それが実った二次予選はトップ通過したのである。
ただ気になったのは、気のせいだったら申し訳ないが、これ以降、3回戦4回戦と真鍋の存在感がないように感じた。
この失着(便宜上失着と表現するが)を引き摺っていて、消極的になってはいなかったか。
本局の是非よりは、失着の後の打牌選択に影響がなかったかを検証した方がよさそうだ。

 

 

最終4回戦、2人に抜かれなければいい吉野はほぼ確定、3人で1席の争いになったが、この半荘もアガれるのは吉野ばかり。
誰も抜け出せないままオーラスを迎える。

 

 

オーラスのスコアはこちら。3本場で供託はない。
順位点の入れ替わりや浮き沈みが近く、やや難しい条件計算だ。

 

 

[真鍋の条件]
ツモは1,200・2,300以上
吉野から8,000
會田から12,000
蒼井から4,500

[會田の条件]
ツモは400・800以上
吉野、真鍋から3,900
蒼井から1,000

追う立場の子方は、自分の通過条件を満たすアガリを狙うだけで難しいことはない。
検算は必要だが、立会人から通過条件を伝えられる。
(※条件を伝えられるのは放送対局のみ。間違っていた場合は選手の責任になるため、自分でも計算する必要がある。)
しかし、親の蒼井は考慮すべきことが沢山あった。

[蒼井の条件]
・ノーテンで流局した場合
・・・吉野、會田の2人テンパイは敗退。會田の1人テンパイはOK。(自身が沈まない)。會田、真鍋の2人テンパイも會田の順位点が増えないためOK。
・吉野がツモアガった場合
・・・跳満ツモは通過、倍満以上は敗退。
(吉野はアガればよいので、高打点になることはほとんどない)
・吉野が自分(蒼井)の放銃でアガった場合
・・・2,000点までOK。それ以上は敗退。
もちろん、真鍋、會田の条件は、どういう手作りをしてくるかの推察のため、計算しておくべきである。

対局再開、蒼井の配牌は以下。
アガリがほどほどに見え、バランスが非常に難しい手だ。
真鍋、會田の条件が難しくないため、当面はアガリを目指すだろう。

 

 

3巡目、會田が中をポン。
500・1,000か蒼井からの直撃が目標だろう。
もう1枚ドラを持ってくればどこからでもアガれるようになる。

 

 

吉野もダブ南をポン。
打点は2,000点のテンパイ。

 

 

そして、蒼井にもテンパイが入る。

 

 

瀬戸熊・桜川「あーー!!」
吉野が2,000点のテンパイとわかっている解説席から飛ぶ悲鳴。
待ちは吉野の方が優秀、そして――

 

 

蒼井の放銃により決着。
最後のリーチ棒が失着となり、蒼井敗退、會田の勝ち上がりになった。

終局後のインタビュー、勝ち上がった會田は、たまたま吉野のアガリで通過になったと渋い表情。

 

 

 

吉野は、反省点はあるものの、満足いく快勝だったのではないかと見受けられた。

 

 

 

十段戦が近いので、これを読んでくれた若手連盟員向けになるのだが、『自身(蒼井)の何点のアガリによって、次局の會田、真鍋の条件がどうなるのか?』。
ケースが何パターンもあって大変だが、時間をかけてでも最終局が始まる前に、計算しておくべきかと思う。
3,900点のアガリでは會田の満貫条件内に収まるので、リーチ判断が難しいラインではあったが・・・

次回、ベスト16B卓は4/22(金)16時~
大鹿糠文也vs中島寛基vs西川淳vs立田祥平
実況:桜川姫子
解説:藤崎智

ご視聴はこちらから!

 

 

(文:福光聖雄)

天空麻雀23男性大会レポート 石川遼

今回で23回目を迎えた天空麻雀。
毎回豪華な出演者ばかりで、楽しみにしている麻雀ファンの方も多数いらっしゃると思いますが、今回初めて私もその夢の舞台に出場させていただくことになりました。
なんとしても結果を出したいと意気込んで挑んだのですが…。

予選A卓
起家から荒正義、白鳥翔、佐々木寿人、石川遼

石川が満貫ツモでリードするも、その後放銃が続き、均衡した状態のままオーラスを迎えた。

白鳥翔   31,800
荒正義   31,700
佐々木寿人 29,500
石川遼   27,000

ラス親の石川がリーチをかけるも、荒がアガリきり決勝進出を決めた。白鳥・佐々木は準決勝に進出。私は予選敗退となってしまった。無念。

予選B卓
起家から瀬戸熊直樹、森山茂和、紺野真太郎、萩原聖人

萩原が天空麻雀に初登場。どのような闘牌を繰り広げるか注目を集めた。
紺野・萩原で上位争い、瀬戸熊・森山で下位争いという展開が続く。
南3局、紺野がリーチツモピンフ三色ドラの6,000オールをアガり決定打に。

一万二万三万四万五万六万赤五索六索四筒五筒六筒八筒八筒  ツモ四索  ドラ三筒

紺野がトップで決勝進出。2着の萩原と、南2局で森山とのリーチ対決を制した瀬戸熊が準決勝に進出となった。

準決勝
起家から瀬戸熊直樹、白鳥翔、佐々木寿人、萩原聖人

佐々木が東場から大暴れ。愚形リーチを成功させると、続く親番で6,000オール!

四万赤五万六万四索五索六索七索八索九索三筒四筒七筒七筒  ツモ赤五筒  ドラ五万

佐々木の持ち点は5万点を超え、決勝進出が濃厚となった。
他の3者で残り1席を争うことになったが、南2局に萩原からヤミテン満貫をアガった瀬戸熊が頭一つ抜け出すことに成功。
そのままオーラスに進むも、ラス親の萩原はテンパイすることができずに無念の流局。この結果、佐々木・瀬戸熊が決勝進出を決めた。

 

100

 

決勝1回戦
起家から紺野真太郎、荒正義、瀬戸熊直樹、佐々木寿人

東1局
紺野が先制リーチ。ホンイツの満貫で追いついた荒だが、テンパイ打牌の四筒が紺野の当たり牌。

予選を気持ちよく勝ち上がった紺野が、幸先の良いスタート。

東2局
瀬戸熊が発ドラ1のテンパイから、ドラを引いて満貫確定のシャンポン待ちに受けかえ。

一索二索三索四索四索四索六筒六筒中中  ポン発発発  ドラ六筒

それを受けて佐々木が、瀬戸熊の現物である赤五索単騎の七対子ドラ3で追いかけリーチ!

八万八万赤五索六索六索一筒一筒四筒四筒六筒六筒西西  ドラ六筒

これはアガリにはならなかったが、流局間際に瀬戸熊をオロすことに成功。少しもったいないようにも見えるが、決勝の主導権を握ることが重要ということなのだろう。数多くの決勝を戦ってきた佐々木の勝負感を垣間見ることができた。

紺野・佐々木が優位を拡大するのか。それとも瀬戸熊・荒の巻き返しがあるのか。決勝は2戦勝負なので、まだまだどうなるかわからない。トッププロたちの真剣勝負の行方は、是非ご自分の目で見届けていただきたい。

天空麻雀23男性大会決勝2戦目放送予定(再放送)
4月23(土)9:30- /4月28(木)13:00-

第39期 A1リーグ 第1節A卓レポート

【A1リーグ第1節A卓 古川孝次・HIRO柴田が好発進】

待ちに待ったA1リーグ開幕戦の出場選手は
古川孝次
一井慎也
HIRO柴田
近藤久春

 

 

最初のアガリはH柴田。高め678三色のリーチを八筒ツモで決めて2,000・3,900。

 

 

南1局2本場。親番古川が四筒七筒リーチ。
これを受けた近藤は一万を暗カンしてカン六万待ち。南中メンホン三暗刻でこのままでもツモ倍満、手変わりも楽しみな勝負手だが、七筒を引かされてしまう。古川5,800は6,400のアガリ。

 

 

オーラスはH柴田が1,000・2,000のツモアガリで古川を捲ってトップ。3着の一井もプラスが残り、近藤は痛い1人沈みスタートとなった。

 

 

2回戦は古川がヤミテンのメンホン七対子ドラドラの八筒単騎。この跳満に捕まったのは近藤。

 

 

後半H柴田が手数で圧倒。オーラスもカン五万の三色をアガって2連勝。
2回戦も1回戦と同じ並びで終了し、早くも縦長なポイントとなった。

 

 

3回戦も古川とH柴田が浮きの状態で南3局2本場。H柴田が国士無双一万待ち。ハイテイで持って来たのは二筒

親番古川が暗カンを含む3フーロ。最終手出しが四筒でいかにも怪しいが、H柴田はツモ切りとし、古川が12,600のアガリ。
3回戦は古川が大きな1人浮きトップ。

 

 

4回戦は南1局に親番近藤が二筒五筒リーチ。七索暗カン後にツモって1,300オールは1,400オール(+1,000)のアガリでトップ目に立ち

 

 

南3局はピンフドラドラ、3,900をアガった一井も浮きに回るが

 

 

オーラスにH柴田がリーチピンフツモイーペーコー、1,300・2,600で逆転トップ。

 

 

卓内トップは古川。2着2回と大トップでポイントを稼ぎ、最後は1人沈みとなるも+51.8Pと今期も好スタート。
圧倒的手数とオーラスの勝負強さで3回トップを取ったH柴田は+46.9P。来週の連戦にプラスを持って挑めるのは大きい。
一井はオール3着で▲16.1P。1回のトップで返せる位のマイナスに抑えた。
近藤は▲82.6P。1節目は厳しい結果となってしまったが、今後の巻き返しに期待したい。

 

 

 

 

次回A1リーグ第1節B卓は
2022/4/13(水) 16:00

前田直哉
HIRO柴田
勝又健志
藤崎智

実況 古橋崇志
解説 近藤久春

ご視聴はこちらから!

(文:吾妻さおり)

第39期鳳凰戦B1Select前期第1節レポート

【前期第1節は二階堂亜樹が卓内トップで全体2位に】

今年度の開幕戦となった鳳凰戦B1リーグ。
前期第1節のSelect卓の選手は
二階堂亜樹
滝沢和典
菊田政俊
安村浩司

 

 

1回戦東2局2本場。亜樹がドラ雀頭とチャンタ三色確定カン八筒リーチをツモアガリ。4,200・8,200(+1,000)を決めて1回戦トップ。

 

 

2回戦南2局。現状1人沈みの菊田がメンホン七対子中単騎をツモって3,000・6,000。一気に場が平たくなるが

 

 

滝沢が南3局の親番でリーチツモドラ3。4,000オールで再び他家を突き離す。

 

 

2回戦オーラスは安村がドラ雀頭のピンフリーチ。満貫ツモでラス抜けに成功。

 

 

3回戦南2局。滝沢がカン八万チー、東ポン。安村から西が出て8,600のアガリ。滝沢が2連勝。

 

 

4回戦。亜樹が発白八万とポンして、跳満のアガリでリード。

 

 

東4局。親番菊田が七筒を暗カンしてリンシャンツモの満貫。

 

 

安村がメンホン一索四索七索待ち。滝沢から一通がつく四索が出て跳満となり、亜樹、菊田、安村の3人浮きで南入するが

 

 

オーラスは亜樹が菊田を沈める500・1,000で本日2勝目。

 

 

1人浮きを2回決めた亜樹が卓内トップ。
滝沢もトップ2回でプラス。
オール2着の菊田も浮きをキープ。
安村にとっては苦い開幕戦となってしまった。

 

 

別卓では石川正明が+54.9Pで首位スタート。12名中8名がプラスでポイントが分散された格好となり、この先の展開も楽しみである。
※A卓は別日対局の予定

 

 

次回B1リーグSelectは
2022/5/7(土) 13:00

仁平宣明
刀川昌浩
魚谷侑未
滝沢和典

実況 吉井優
解説 猿川真寿

配信詳細はこちら!

(文・吾妻さおり)

女流プロ麻雀日本シリーズ2022プレーオフ第2節レポート

すでに決勝を決めているのは魚谷と逢川。
出場選手は決勝の残り2席を賭けた大事な1日。

プレーオフ5回戦終了時点で3位は決勝進出。
4位から7位までがプレーオフ6回戦へと進む。

 

プレーオフ4回戦起家から

岡田紗佳  (+63.6P対局前順位4位)
仲田加南  (+40.1P対局前順位6位)
二階堂亜樹 (+15.7P対局前順位8位)
佐月麻理子 (▲6.9P対局前順位10位)

 

 

 

 

 

東2局、岡田が佐月からピンフ一気通貫ドラの8,000。

 

 

東4局、岡田がライバル仲田から役牌ドラドラの5,200。

 

 

終始岡田ペースでゲームが進行。

南3局、亜樹が岡田から12,000の出アガリ!
岡田は痛恨の放銃となり、2着で終了。

 

 

プレーオフ4回戦終了。
トップから亜樹、岡田、仲田、佐月。
佐月はここで敗退となりました。

 

プレーオフ5回戦起家から

和久津晶  (+52.5P対局前順位5位)
宮内こずえ (▲4.4P対局前順位9位)
二階堂瑠美 (+32.8P対局前順位8位)
日向藍子  (+97.9P対局前順位3位)

 

 

 

 

 

東2局3本場、瑠美が高目を一発ツモ裏ドラ1枚で、3,000.・6,000のツモアガリ!

 

 

東4局、日向が決勝を決定付けるような2,600オールと4,000オールでトップ目になります。

 

 

 

南4局、瑠美が役役トイトイ嶺上開花の満貫ツモで、再度逆転トップとなりプレーオフ5回戦終了。

 

 

 

トップから瑠美、日向、宮内、和久津。
これにより日向が決勝進出決定。
岡田、瑠美、亜樹、仲田が決勝の最後の椅子をかけてプレーオフ6回戦戦うことになります。

 

プレーオフ6回戦起家から
瑠美、亜樹、岡田、仲田。

 

 

 

 

 

東場は亜樹、岡田、瑠美がそれぞれ5,200のアガリ。
東4局に瑠美が500・1,000をツモり、平たい点数状況のまま南入しました。

南1局、岡田がリーチツモタンヤオイーペーコードラ裏裏の3,000・6,000。
このアガリが決め手となり、岡田が決勝に駒を進めました。

 

 

最終成績がこちら。

 

 

決勝進出は魚谷侑未、逢川恵夢、日向藍子、岡田紗佳の4名となりました!
決勝戦もお楽しみに!

戦術の系譜29 前原 雄大

~記録レコード~

第1回でも記したが、このコラムは若い麻雀が大好きで仕方ない、そういう方に向けてのものである。
とにかく、麻雀の量をこなして欲しい。質に拘る事は無い。
囲碁や将棋、もしくは他のプロスポーツ程まだ成熟していない世界ゆえに才能とかは必要無い。
量をこなしていくうちに自然と質は向上して行くものである。

質と記したが言葉を変えるならば、その打ち手が目指す麻雀のカタチと言うことである。
条件があるとすれば、その人にとってプレッシャーのかかる場所で打つということである。
漫然と打っていては幾ら量をこなしても意味がない。

私は2度鳳凰位戦のA1から落ちているが、降級した時は2度共にプラス100ポイントオーバーの首位に立っている。
油断したわけでは無いのだが、100ポイントオーバーすると決定戦の調整に入ってしまう処があった。

一度目は幸運にも翌年A1に復帰できた。50代後半の事である。
そこで、アホはアホなりにどうすべきか考え、稽古の量を倍にした。
それが良かったのか解らないが、60歳にして鳳凰位に立つ事が出来た。
そのまま翌年も連覇出来て、他の幾つかのタイトルも獲得できた。
その翌年敗れ、そのまま翌年にはA1から降級し、次年度はA2からも降級して現在に至る。

実はこの直滑降の降級ぶりは連盟の記録である。
まったく何の自慢にもならない記録である。

もう1つの記録は、鳳凰決定戦3シーズン16半荘×3=48半荘親番で11,600点含み親の満貫をアガっていないのである。
この事もおそらくレコード記録だと思う。何度かテンパイはするのだが、アガリには至っていない。
目的はタイトルを取る事であり、親満をアガる事では無いのだから問題はない。

これは1つにはそのころの稽古時の調子も同じで親番では手が入らない。
相手との対策よりも、自分自身の調子への対策が実ったわけである。
この事も普段の稽古のおかげである。

稽古を積み重ねていなかったら、親番と言う理由で無駄に失点を重ね、終には一番大切な麻雀の勢いさえ失ったように思える。

 

~あなたならどうする~

譜は第34期鳳凰戦の一コマである。
最終手番1つ手前でテンパイが入った。

二万三万九万九万六索七索八索四筒五筒六筒七筒八筒九筒  ドラ一筒

親番の私だけがテンパイで、他3者がハッキリとしたノーテンで最後ツモで一万を引きアガった。
ツモ切れば3,000点の収入アガれば2,100点の収入である。

この事もそれぞれの価値観の問題で、テンパイ料の方を選ぶ打ち手を否定しない。
私はアガリがアガリを呼び込むと考えているので自然にアガる。

一局毎に拘るのでは無く、半荘、もしくは全16回戦からその1局の処し方を考えるべきだと考える。
勝負処に関しても私は最善手をよほどの限り選ばない様にしている。
好手、次善手を念頭に置く。それは、最善手と悪手は相似形の事がままあるからである。

 

~場を読む~

譜は第35期鳳凰位決定戦初日トップ2着で迎えた3回戦の南1局親番のものである。

 

100

 

二万四万一索一索三索六索九索九索三筒西白白発発  ドラ九索

{重いな}

それが配牌を手にした時の思いである。
何しろここに至るまでの30数半荘親満をアガっていないのである。
ただ、一方で1位2位で来て、前局で跳満をアガっている事に勢いを感じてもいた。

それが、第一ツモが発、第二ツモが白である。

 

100

 

間違いなくツモに勢いがある。
譜をご覧くださればわかる通り、他3者とは比較にならない。
私は打六索としたが、牌が指から離れた瞬間違和感を覚えた。

麻雀には場と言うものがある。
トイツ場、順子場、混合場、色場などである。
私のツモの傾向はトイツ場を感じさせるが、相手3人の河を眺めると対面はともかく巡目が速くよくわからない。
ただ理屈ではなく、違和感を覚えたことは間違いない。

己の手牌の可能性をみると、やはり色場は外せないところだと何かが私にささやいたのだろう。
ならば、打つべき牌は相手に速さを意識させないために、おとなしく二万辺りが至当のように思える。
この辺りに関しては、正解が無い。理屈では無く感覚の世界だからである。

そして、その感覚を研ぎ澄ますために日々の稽古の精進が必要なのである。

 

100

 

二万と構えなかったがために、次巡、二万が重なり打四万、そしてツモ一索で打三索のリーチである。
手順としてはおかしくないとは思う。実際、山には私のアガリ牌が3枚眠っていのだから。

ただし、私の中では今でも心に棘が刺さったままの状態であるから、あえてここで記させていただいた。
仮に二万と構えてさえいれば以下の牌姿になっていた。

一索一索一索三索四索九索九索白白白発発発  ドラ九索

おそらくは、吉田直さんからの出アガリで収束していたように思える。
実践での結果は以下の通り。

 

100

 

私のダントツの親番のリーチに、無筋を幾つも通し切り三万でツモアガった。
なかなか出来る事では無い。吉田さんを称えるしかない。

私は勝負所を逸しながらもこの半荘トップを取っている。
しかしながら、勝負所を競り勝った吉田直さんに勝利の女神は微笑んだ。
今の麻雀界、色々大切なものが要求される。それでも一番大切なモノは雀力である。

雀力を養うにはやはり、膨大な量の稽古と失敗を刻み続け忘れないことである。
微細な部分を感じ取る力、感性がその人を育てるものだと信じてやまない。

第3期桜蕾戦決勝レポート

【一つ勝つのはこんなにも難しいのか~桜蕾戦決勝レポート~】

全4回戦の3回戦目、僅差だったがトータル首位の廣岡がトップを取った。
ここまでの大きなリードも入れて、トータルポイントは+90.7P、2位藤居との差も約110ポイント。

 

 

もう見なくても廣岡の優勝だな――
夕飯でも食べて、優勝インタビューだけ見ようかな――
そう思って画面を閉じた人もいたかもしれない。

『最後まで優勝を目指して全力で戦います。』
これは戦前の桜木のコメントだが、そうは言ったものの、皆、集中が切れてしまっても仕方ないと思う。
それくらい絶望的な差だ。

最終戦東1局、親の藤居のリーチ。
廣岡は大量リードを背に、アガリやすい手だけ攻めればいい。
暗刻の中を切ると、

 

 

 

なんと中単騎のホンイツ、一発と裏ドラ1枚の18,000に放銃。
藤居のこの捨て牌で、流石に中の単騎待ちとは思えないし、ホンイツまでついているなんて、数年に一度あるかどうか。
「放銃は仕方ない、大量のリードがあってよかった。」
廣岡はそう思ったのではなかろうか。

 

 

 

まずは第一関門となる廣岡のラスの並びはできた。
藤居だけでなく、花宮、桜木にとっても、廣岡とのトップラスを作りやすくなる。
このアガリをキッカケに場の空気が変わる。

最終戦東1局2本場、桜木

二万 上向き二万 上向き二万 上向き五万 上向き五万 上向き六万 上向き六万 上向き七万 上向き七筒 上向き七筒 上向き一索 上向き二索 上向き三索 上向き リーチ ツモ四万 上向き ドラ六万 上向き 裏二索 上向き

 

最終戦東2局、桜木

二万 上向き二万 上向き五万 上向き六万 上向き七万 上向き八万 上向き九万 上向き ロン七万 上向き ポン白白白 ポン中中中 ドラ六索 上向き

 

連続の満貫のアガリで迎えた東3局の親番、道中の手順が完璧だった。
一気通貫になる八索が生きて、先行リーチの藤居の四索を捉える。

 

 

 

 

リーチ、一発、ピンフ、一気通貫、ドラ3の24,000。
このアガリで桜木の持ち点は7万点。
桜木も廣岡も表示されたスコアボードを見上げる。
この表情だ。

 

 

 

この桜木の親を2本場で廣岡が落とす。
猛追されてはいるものの、画面越しには落ち着いているように見える。
22歳、入会してから2年も経っていないとは思えない。

 

 

解説の藤崎「ここは親番なんで、一息つきながら攻めてもいいんじゃないですか?手が良ければですけど」
東4局、親番の廣岡、この1シャンテン。
早くテンパイしてリーチを宣言したい、そんな思いが伝わってくる。

 

 

しかし、花宮が切った東に藤居からロンの声。
開かれた手牌を見て、肝を冷やしたに違いない。

 

 

 

このアガリで藤居も戦線復帰。
1人ならまだしも、2人が追い上げてくるとは誰が予想できただろうか。
さらに、廣岡には試練が待っていた。

南1局、親の藤居のリーチ。

 

 

河は変則だが、白発が4枚見えたことで国士無双はない。
ほんの1時間前に暗刻から中を切って痛い思いをしたことを覚えているが、現物は尽きている。
ここまで手をかけずにいた九索、3枚になったことでとうとう選ばれてしまった。

 

 

 

 

裏ドラ2枚の12,000。これは相当ぐらつく。
こんなのまで放銃してしまうと、僕はまともに手を組める自信がない。
逆に追いかける藤居、桜木はもう手を伸ばせば届く位置。
打牌にも力が入る。

南1局1本場、親の藤居、ドラが暗刻のリーチだ。
一発ツモか、ツモって裏が1枚乗ればトータルで逆転する。

 

 

 

しかし、この局のアガリは桜木。
無理はしすぎず、でも自身の手は壊さず、とてもいいバランスでの手組みだった。
リーチ、一発、ツモ、タンヤオ、イーペーコー、ドラの3,000・6,000(+2,300)

南2局も桜木は満貫をアガる。
南3局の桜木の親を迎えて、トータルスコアはこちら。
140ポイント差もあった桜木が、ちょうど16ポイント差。
もう満貫ツモアガリで同点だ。

 

 

第4位、花宮海咲

「何もできなかった…自分の実力不足を痛感した1日でした。」

僕が初めて見たのは、去年の10月の第2回桜蕾戦のベスト16、このときは入会して2ヶ月のときだった。
第2回はベスト8で負けてしまったが、それから約半年、かなり勉強したのだろう。
以前も強気の攻めが印象的だったが、その攻めに技術力が加わったように思う。

今日は優勝争いからほど遠くなってしまい、非常に苦しく悔しい最終戦だっただろう。
それでも最後まで優勝を目指して戦っていた姿に、心を打たれた人は多かったはずだ。
「もっと勉強して、もっと強くなって絶対に優勝します。応援してくださった方、本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。」

 

第3位、藤居冴加

「自分のミスが多かったから負けてしまったと思います。」

後半の追い上げも見事だったが、藤居の麻雀の見どころは守備意識の高さと見切りのよさだと思う。
ところどころで解説の和久津や、その技術を褒めるコメントがとても多かった。
おそらく本人は今日の出来に全く満足していないだろうが、周りから桜蕾戦よかったよ、と声を掛けられるのではないかと思われる。
「まだチャンスはいっぱいあるので、次は優勝します。今後とも応援よろしくお願いします。」

 

 

第2位、桜木里咲

「1回戦、緊張なんですかね。自分でもよくわからないくらい何も見えなくなっちゃって、自分の手牌しか見えてなかったです。」

 

 

対局後すぐに桜木が包み隠さず書いたこのNoteを是非ご覧になってほしい。
色々と複雑な思いで臨んでいることが見て取れる。
同じような悩みを抱えるプロも少なくはないだろう。

最初の緊張の真っ白から(大差になって)絶望の味、そこから希望の光が見えてきて極限の興奮、最後はやりきった充実感と悔しさ。
この表現とは違う感じ方をしたかもしれないが、この日、特別で格別な体験をしたに違いない。
『もう一度、この舞台で戦いたい』
また1人、競技麻雀の沼にハマってしまった気がしている。

「次回は必ず優勝できるように、残りの(出場できる)回数、全力でチャレンジしたいと思います。たくさんのご声援ありがとうございました。」

 

対局に戻ろう。
南3局、藤居が桜木から満貫のアガリ。
廣岡にとっては展開の利で桜木の親が落ちる。

 

 

オーラスは、廣岡が親なので1局勝負。
桜木、藤居に条件を満たす手はできず流局し、廣岡の優勝が決まった。

 

優勝、廣岡璃奈

「(最終戦はどういう思いでしたか?)ずっと怖くてしょうがなかったです。」

100ポイント以上の大差からギリギリまで追い詰められてしまい、勝った気はしなかっただろう。
最終戦、廣岡が何か大きなミスをしたわけではなく、避けられない放銃だったし、安全にアガリにいける手はほとんどなかった。

それでも逃げ切ることができたのは、3回戦までしっかり攻めてリードを築けたからに他ならない。

 

 

 

 

 

「応援してくださった皆様、支えてくださった皆様、アドバイスくださった先輩方にホントに感謝します。ありがとうございました。皆様のお陰で勝てました。」

非常に面白い決勝戦だった。
面白かったというコメントもとても多かった。
もちろん試合展開が想像を遥かに超えたものだったのもあるが、もしこれがミスだらけで混戦になっていたとしたら、決して面白いとは思わなかっただろう。
それだけ技術のレベルも高かったし、何より全員の必死さが胸に響く対局を生み出したのではないかと思う。
最後に、廣岡さん、優勝おめでとうございます。

 

 

(文:福光聖雄)

第3期若獅子戦決勝レポート

【第3期若獅子戦決勝 早川健太が大逆転劇でタイトル初戴冠】

第3期若獅子戦。決勝進出を決めたのは以下の4名。
今期は一発裏ドラ有りのWRCルール。4回戦を行い優勝者を決める。

 

 

1回戦トップをとった渡邉が親番でリーチ。北単騎が裏ドラ2枚となり、4,000オール。

 

 

1回戦2着の佐藤は南場の親番で発をポンしてカン四筒。早川から12,000は12,900(+3,000)のアガリ。

 

 

1回戦と同じ並びで渡邉と佐藤が浮きかと思いきや事件が起きる。
オーラス2本場。すでに2連勝は揺るがない所まで点棒を集めた渡邉が叩き所とばかりに腕を振り、ピンズで3フーロ。ペン七筒待ちテンパイを入れる。

 

 

道中ドラを重ねた佐藤が残り1巡でリーチに踏み切る。しかしハイテイにいたのはアガリ牌ではなく七筒だった。
18,600(+1,000)の放銃となった佐藤は、次局村上にも満貫を放銃して一気にラスまで転落してしまう。

前半戦を+88.1Pの1人浮きと圧倒的リードを持った渡邉は、3回戦も原点付近をキープ。親番の村上はひたすら連荘を狙い、佐藤と早川は何としても渡邉を沈めようとチャンスを待ち構えていた。こんな絶望的な点差をひっくり返す方法などあるのかも、今のプレイが自分の得になるかもわからない。それでも渡邉が喜ぶアガリは絶対しないと全力を傾けた。
なかなか噛み合わなかったプレイが実を結んだのは6本場。早川がメンチンテンパイ、一万二万待ち。

 

 

16,000は17,800(+3,000)。
マンズは場に高かったが、1シャンテンの渡邉が飛び込んでしまった。3回戦はラスを引いたが、渡邉の悪夢はまだ終わらなかった。

 

 

最終4回戦東1局。
親番早川が四暗刻16,000オール。

 

 

渡邉も黙ってはいない。2本場に満貫をアガってトータル首位に返り咲く。

 

 

南2局4本場。最後の親番を迎えた村上がメンホン七対子発単騎リーチ。一発ツモで8,400オールのツモアガリで優勝を狙うが、連荘は7本場でストップ。

 

 

最終戦オーラス、親番は渡邉。

村上はツモ三倍満。
早川から12,000。
渡邉・佐藤から三倍満。

佐藤はトリプル役満条件。

 

 

アガリ優勝の早川が二万五万八万待ち。

 

 

村上がメンチン一万八万待ち。
このままツモでは届かないが、早川から一万が出れば優勝。

 

 

親番を手放せない渡邉。リーチ宣言牌が八万となり、早川1,000のアガリ。

 

 

優勝は早川健太に決定!
23歳の若獅子が誕生した。

 

 

第3期若獅子戦 最終結果

優勝 早川健太
2位 渡邉浩史郎
3位 村上玲央
4位 佐藤孝行

 

 

(文:吾妻さおり)

何を切る? 2022年4月

第3期桜蕾戦 1回戦 東1局 西家 廣岡璃奈プロ

 

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■Twitterで実施したアンケートの結果

 

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■OPENRECで実施したアンケートの結果

 

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■ニコニコ生放送で実施したアンケートの結果

 

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■プロ解答

 

九索切り

 

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七筒切り

 

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二万切り

 

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■実況・解説陣 (アンケート時)

 

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古橋「鳳凰位の寿人さんはWRCルールは苦手かもしれないんですけれども・・・何切ります?」
佐々木「どちらかというとそっちの方が得意ではあります笑。二万が1枚切れですね?」
古橋「二万1枚切れで親の現物。そしてドラが六筒です。」
佐々木「ぼくは七筒打ちたいですね。」
古橋「その心は?」
佐々木「ドラの六筒だけは採用するけど、ほとんど一色チンイチです!」

 

■プロの視点
廣岡璃奈プロ
「3トイツの形が嫌だったので、第一感でトイツをほぐしていく手を考えました。もちろん九索を切ればタンヤオの1シャンテンに受けられますが、自分からソーズがよく見えていて、一気通貫やさらに伸びた時のチンイツも逃したくないので、ソーズはまだ触らず二万七筒の比較になりました。ドラ引きの変化が嬉しい七筒を残して、一万三万を引いた時もあまり嬉しくない1枚切れの二万のトイツ落としを選びました。」

 

■終局図

 

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