第12期グランプリMAX決勝最終日レポート

【第12期麻雀グランプリMAX 決勝最終日 優勝は二階堂瑠美に決定】

今期の麻雀グランプリMAX決勝進出者はこちらの4名。

渡辺史哉
第46期王位

二階堂瑠美
第19期プロクイーン

黒沢咲
第38期鳳凰位決定戦 4位

紺野真太郎
第1期鸞和戦 3位

 

 

公式ルールで半荘4回戦を2日間、計8回戦で優勝者を決める。初日成績は以下の通り。

 

 

東2局3本場。瑠美が高めの四筒ツモで跳満のアガリでトップ。

 

 


現在進行中の半荘の順位点を含むポイントを黄文字で表示。
白文字は前半荘までのポイント。名前の下はこの半荘の持ち点(30.0は30,000点)。

オーラスは紺野が渡辺から3,900の直撃。浮きの2着となって5回戦が終了。

 

 

6回戦東3局。親番渡辺は三索六索のシャンポンテンパイを入れていた。そこに引いた八索をツモ切ると、紺野がロン。純チャン三色ドラ、7,700のアガリ。

 

 

南2局には親番瑠美が345三色の五筒ツモで3,900オール。
南3局にはリーチツモドラ3で2,000・4,000のアガリ。
6回戦は紺野がトップ。浮きの2着に瑠美。黒沢、渡辺の並びで終了。

 

 

7回戦は黒沢が発白ホンイツで7,700。
さらにタンヤオツモドラ3をツモった黒沢がトップ。

 

 

オーラスは紺野が2,600(+1,000)のアガリ。紺野が30,000点ぴったりの浮き2着となり、7回戦が終了。

 

 

 

最終8回戦。トータル2番手の紺野がトップ目となり、瑠美のすぐ近くまで迫るが

 

 

勝負が決したのは南3局。瑠美がカン八万リーチ。
紺野がカン七万待ち。
親番渡辺が三万六万待ち。
3者マンズ待ちの勝負となり

 

 

アガったのは瑠美。1,300・2,600は1,500・2,800(+1,000)のアガリで優勝を決めた。

 

 

第12期麻雀グランプリMAX

優勝 二階堂瑠美
2位 紺野真太郎
3位 渡辺史哉
4位 黒沢咲

 

 

麻雀グランプリMAX、プロクイーンの2冠を達成した。

 

 

 

(文・吾妻さおり)

第30期麻雀マスターズ準決勝レポート

決勝進出者が決定!第30期麻雀マスターズ準決勝レポート

4月29日(金)、第30期麻雀マスターズ準決勝が放送された。
ここまで駒を進めた選手、そして実況解説陣は以下の通り。

A卓:都築友和、白鳥翔、藤島健二郎、伊藤優孝
実況:古川彩乃
解説:山田浩之

B卓:奈良圭純、長村大、福田大志、浅井裕介
実況:松田彩花
解説:齋藤豪

 

★A卓

 

 

白鳥、藤島、伊藤と実績十分な3選手に囲まれた都築。「トップとラスが多い」と語る自身の雀風を象徴するような攻めっぷりを見せる。
1回戦東3局、リーチタンヤオドラドラの12,000を藤島からアガると…

 

 

さらにリードを広げるべく南3局、藤島の先制リーチにペン七万待ちで追いかけ!

 

 

一万”>–<img decoding=待ちの藤島にめくり勝ち、2,000オールで大きなトップを手にした。
手痛い4着となった藤島だが、2回戦では東2局、3人テンパイを制して裏1枚の4,000オール。

 

 

東4局、白鳥が都築のテンパイ打牌を捉えて8,000。

 

 

綺麗に1回戦とは真逆の着順となり、トータルポイントは2半荘終了時点で全員が10P以内という超接戦に。

 

 

麻雀マスターズで採用されているWRCルールは、トップ者へのボーナスや浮き沈みによる得点は無し。順位点は10Pで固定されているため、最終戦は2着までの選手が勝ち上がりというシンプルな条件に。
決定打が出たのは南3局。藤島・伊藤・都築が競りの状況で4着目に沈んでいた白鳥が起死回生の4,000オール!

 

 

さらにオーラス親番の伊藤が7,700のアガリを決め、勝ち上がりを決定づけた。

 

 

 

勝ち上がり=伊藤・白鳥

 

★B卓

 

 

1回戦東1局、奈良が4巡目に高目三色という強烈なリーチ。

高目の四筒をツモって裏1の3,000・6,000という大きなアガリでスタート。

 

 

奈良はさらに南2局、イーペーコードラドラのヤミテンを長村からアガリ、

 

 

+41.0Pのロケットスタート。

2回戦は初戦4着の浅井が奮闘。東2局、長村のリーチにめくり勝ち2,000・4,000。

 

 

東4局1本場、福田のリーチに追いかけ8,000の直撃。

 

 

このリードを活かしてトップをもぎ取り、奈良以外の3者が競りの状況に。
最終戦、戦況が大きく動いたのは東4局。長村がリーチタンヤオピンフドラもしくはイーペーコーのリーチ。福田・浅井も一歩も引かずテンパイを入れめくり合いに。結果は浅井から長村へ二万の放銃。なんと裏裏で18,000のアガリに。

 

 

これで決まったかと思われたのも束の間、次局福田が七対子ドラドラのリーチ。

 

 

なんとツモって裏ドラ2枚の4,000・8,000!これで一瞬にしてほぼ並びに。
2人の争いになるかと思われたが、南1局に浅井が猛反撃を見せる。0本場、終盤に高目リーチタンヤオピンフのリーチ。

 

 

最終巡目にテンパイを取った長村から5,800。
さらに2本場では同じく長村からリーチ七対子の4,800。

 

 

そして3本場、力の入った渾身のツモアガリ。リーチタンヤオピンフツモドラの4,000オールで、絶望的な状況から一気にトータルトップ目に。

 

 

逆転を許した長村は、オーラス親番を繋ぐべく仕掛けるが、浅井が仕掛けて片アガリの五筒をツモって決着。

 

 

 

勝ち上がり=浅井・奈良

第30期マスターズ決勝は、翌日30日(土)13時。対局者は白鳥翔、伊藤優孝、奈良圭純、浅井裕介。
今年の優勝者が決まる瞬間をお見逃しなく!

(文・浜野太陽)

【麻雀最強戦2022 女流チャンピオン決戦】優勝は菅原千瑛!

5月1日(日)15時より、「麻雀最強戦2022 女流チャンピオン決戦」が行われた。

その模様はAbema麻雀チャンネルにて生配信され、菅原千瑛が優勝!

 

 

(麻雀最強戦キンマweb-近代麻雀)

第17期女流桜花Aリーグ第1節D卓レポート

第17期女流桜花Aリーグ第1節D卓レポート

第3期桜蕾戦優勝の特典で女流桜花Aリーグ入りした廣岡璃奈。
※特典=Bリーグ上位期首順位へ格付け

 

 

今期Aリーグ初挑戦の選手は廣岡を含めて3名。
先に第1節を消化していた鈴木彩夏と桜川姫子が、Aリーグの洗礼を浴び大敗スタートしていたこともあり、廣岡のデビュー戦も不安視されていましたが

 

 

東場の親番で4,000オールをアガって嫌な雰囲気を一掃。

 

 

終盤でも確実に追加点を重ねて1回戦目をトップで終え、まずは一安心のスタートを切ります。

このステージでも通用することを証明すべく、2回戦以降もポイントを伸ばしていきたかった廣岡でしたが

 

 

本日Aリーグの壁として立ちはだかったのが、1期前の桜蕾戦を制して13期以来のAリーグ復帰となった菅原千瑛。
2回戦、親番で大きなアガリを決めていた菅原が

 

 

大量リードからホンイツ小三元の6,000オールで80,000点に近いトップ。
先輩桜蕾の強烈な一撃に1回戦の浮きを全て失った廣岡は、第1節を▲19.3Pで終えましたが、初挑戦の選手にとって最も危険な第1節を乗り越えたことは、次節以降に期待が持てます。

 

 

1、2回戦の新旧桜蕾のトップに挟まれて「今日は私がマイナス100の人なのか?」と震えていた川原舞子でしたが

 

 

昨年女流桜花として過ごした1年での努力と成長は嘘をつかず、3、4回戦で連続トップを取って序盤のマイナスをほぼ返済して▲3.4Pと不幸な未来予想は回避に成功。
序盤のマイナスを終盤に取り返しての微マイナスは気分は悪くなく、実質勝ちと言えるでしょう。

 

 

第1期から始まった女流桜花Aリーグ連続出場記録は今年で17期となった二階堂瑠美。
直近のプロクイーンと麻雀グランプリMAXを優勝し、今期の女流桜花は機が熟した状態で大本命に推されています。

 

 

浮き沈み少なく迎えた本日最終戦のオーラスに小さな浮きを拾いにいかず、仕掛けて2,600点のテンパイをスルーしてメンゼンリーチを敢行。
1節目から瑠美の芯の部分にある熱い麻雀魂を全開に見せつけてきましたが

 

 

この局は1人沈みを避けたい菅原がラスを受けいれる形で試合を締め、+27.9Pで卓内トップを守って終了。
瑠美は▲5.2Pと少し沈みましたが天衣無縫の麻雀に陰りは見えず、次節以降も楽しみです。

 

 

(文:越野智紀)

第39期 A2リーグ 第1節D卓レポート

瀬戸熊がA1返り咲きに向け卓内トップの発進!第39期鳳凰戦A2リーグ第1節D卓レポート

4/26(火)、第39期鳳凰戦A2リーグ第1節D卓が放送された。対局者は客野直、三浦智博、瀬戸熊直樹、猿川真寿。

 

 

1回戦東1局、客野がカン四万でタンヤオ三色ドラの12,000、猿川が二万五万で西ホンイツドラの7,700をテンパイ。ここは五万を掴んだ客野が打ち抜き、

 

 

いきなり明暗が分かれる結果に。この半荘は瀬戸熊がタンヤオツモドラの1.000・2,000、南1局でリーチピンフツモドラドラの2,000・4,000をアガリ、一旦猿川を逆転。

 

 

 

南3局、猿川もリーチピンフツモドラの2,600オールをアガリ返しさらに逆転も…

 

 

オーラス、テンパイ料の差で瀬戸熊がシーソーゲームを制する。
瀬戸熊は続く2回戦でもドラ単騎リーチの9,600を成就。

 

 

南場の親番で安目ながら2,000オールのアガリを決め、連続のトップ。

 

 

A1リーグ復帰に向けて好調な滑り出しとなった。

一方、5期連続A2リーグに残留している客野は、3回戦まで連続の4着と苦戦。しかし4回戦、ついに南場の親で連荘に成功。
大きなアガリはないものの、3局連続の流局によりテンパイ料だけで7,500点を加点し大きなトップ目に。

 

 

 

 

南2局では親の三浦から先制リーチを受けるも、南を暗刻にして追いつき2,000・4,000のアガリ。

 

 

1人浮きのトップを決め、負債を半減することに成功した。

節終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

次回A2リーグの放送は5/3(火)。対局者は瀬戸熊直樹、紺野真太郎、内川幸太郎、井出康平。解説は柴田吉和が務めます。次回も是非お楽しみに!

ご視聴はこちらから!

(文・浜野太陽)

第39期 A2リーグ 第1節C卓レポート

柴田吉和、A2リーグデビュー戦で卓内トップ!A2リーグ第1節C卓レポート

4月19日、第39期鳳凰戦A2リーグ第1節C卓が放送された。対局者は和久津晶、内川幸太郎、柴田吉和、石渡正志。

 

 

仕掛けを多用するメンバーが揃い、対局は4半荘終了時点で4時間少々と放送卓としてはかなりスピーディな展開となった。

A2リーグ初挑戦の柴田は、2回戦まで大きな点棒移動はないものの、仕掛けを多用するスタイルで原点付近を維持。
1回戦東4局では、この形から3枚目の一万をチーの選択。

 

 

Aリーグでは仕掛ける選手が少なそうな手であるが、ここは積極的に発進していく。

 

 

マンズが伸びればホンイツに移行したいところであったが、6巡目に八万をチー。ホンイツは見切ってテンパイを取り、石渡から高目の南で3,900のアガリ。

 

 

柔軟な手作りと状況判断を見せた。

さらに3回戦南3局。柴田が九万ポン、カン七万チー。そしてリャンシャンテンで七万をツモ切り。

 

 

比較的安全な字牌を切りながらドラの白単騎に持ち込もうという構想だ。
そしてこの後引いたのは望外のドラ。さらにそのドラが石渡から放たれポン。
一手遅れの形とはなったがすぐに三万を重ね、石渡から12,000のアガリに。

 

 

あえて牌効率通りに進行しないことで守備力を保ちつつ、手の進行をミスリードさせるという狙いが活きた局となった。柴田はこのアガリにより3回戦トップ。
4回戦も中打点のアガリを活かして浮きをキープし、+27.5Pの卓内トップとなった。

節終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

次回A2リーグの放送は4/26(火)16時〜。
対局者は客野直、三浦智博、瀬戸熊直樹、猿川真寿。
解説は井出康平が務めます。次回も是非お楽しみに。

ご視聴はこちらから!

(文・浜野太陽)

第17期女流桜花Aリーグ第1節C卓レポート

第1節C卓に出場した山脇千文美は

 

 

高いフーロ率でアガリ率を上げてトップを多く取る腹ぺこモンスター。これまで決定戦には一歩届かずでしたが、今年は殻を破って一つ上のステージに登るべくロケットスタートを展開

 

 

この日の4回戦全てで東家スタートの席に座ると、東1局の親番から他家を圧倒していき

 

 

繰り返される惨劇は終わりを見せず

 

 

初戦2着からの3連勝で+101.3Pと大満腹の結果に終わりました。

 

 

3年前に降級した斉藤理絵は

 

 

1回戦で山脇との接戦を制してトップを取ると、2回戦以降に吹き荒れた山脇の猛攻を危なげなく回避。
定評のあった受けの強さを更に増してAリーグ復帰戦は+22.5P。

 

 

昨年決定戦に出場した内田美乃里は

 

 

斉藤と勝負手がぶつかり、1回戦目に4着を引くも

 

 

そこからは要所で凌ぎ、被害を最低限に抑えて初日を▲21.3Pで終了しました。

 

 

この日、全ての不幸を背負わされたのが連続1位昇級でAリーグにきた桜川姫子で

 

 

チャンスで仕掛けるも

 

 

内田・斉藤にキーとなる牌を受け潰されて山脇に放銃というパターンを何度も泣かされ、終わってみたら▲102.5Pと厳しすぎるAリーグの洗礼を受けてしまいました。

 

 

(文:越野智紀)

第39期 A1リーグ 第1節B卓レポート

【第39期鳳凰戦A1リーグ 第1節B卓 前田直哉が+25.6Pで卓内トップ】

 

 

1回戦は小場で回っていたが、南3局に前田がダブ南ポンの一筒三筒待ち。ハイテイで一筒をツモった前田が跳満のアガリを決めると

 

 

オーラスには勝又から3,900の直撃。1回戦は前田の1人浮きで終了。

 

 

2回戦東2局1本場。勝又が八筒を暗カン。
リンシャンツモが七索で満貫ツモ。

 

 

オーラス2本場。藤崎が一通ドラのヤミテン。H柴田のテンパイ打牌が二筒となり5,200のアガリ。
2回戦はトップに勝又、藤崎は浮きの2着で終了。

 

 

3回戦は接戦でオーラスへ。前田はイーペーコーの四索七索待ち。親番勝又が234三色確定のカン三索待ちテンパイ。

 

 

ここは前田に軍配。1回戦に続き、本日2回目のトップを取る。

4回戦南2局。親番H柴田が高め234三色の四筒ツモで4,000オール。

 

 

南3局には前田が同じく234三色の6,000オール。

 

 

2人の競り合いは前田がツモ切った四筒にH柴田がロン。北加カンのトイトイ、6,400は6,700の直撃。4回戦はH柴田がトップ。

 

 

トップ2回の前田が+25.6Pで暫定3位。
+5.2Pで終えたH柴田は1節目のプラスと合わせて暫定首位をキープ。
勝又は▲0.8Pで10位スタート。
藤崎は▲30.0Pで12位スタートとなった。

 

 

第39期鳳凰戦A1リーグ
第1節C卓は
2022/4/20(水) 16:00

西川淳
吉田直
杉浦勘介
一井慎也

実況 古橋崇志
解説 勝又健志

ご視聴はこちらから!

 

 

(文・吾妻さおり)

第24期北陸プロアマリーグ「帝陸戦」第2節レポート

去る4月10日(日)に富山市にて北陸プロアマリーグ第2節が行われました。
今回から北陸プロアマリーグは「帝陸戦」と名称を改めての初開催となります。

レポートは日本プロ麻雀連盟北陸支部38期生の如月靖之がお届けします。

はじめてのレポートですので、まずは簡単に自己紹介をさせて頂きます。

如月靖之(きさらぎやすゆき)38期生、北海道札幌市出身、石川県在住。
趣味はキャンプで、石川県内各所のキャンプ場でソロキャンプを楽しんでいます。

それではレポートに移りましょう。

今節の帝陸戦はゲストを迎えての開催となりました。
Mリーグで活躍されている「チーム雷電」より
・瀬戸熊直樹プロ
・黒沢咲プロ
・本田朋広プロ
富山県出身で世界リーチ麻雀選手権の初代チャンピオン
・山井弘プロ
以上の4名を含めて、48人の選手が毎回組み合わせを変えて4回戦を行いました。

結果は以下の通りです。
・第2節結果

 

100
100

 

今節は浦田が1回戦+50Pの大トップを取り、合計+79.5Pと躍進。
前節2位の豊田さんが、今節でもプラスポイントを大きく伸ばす結果となりました。
・2節合計の成績

順位 名前 プロ/一般 合計 1節 2節 3節 4節 5節
1 豊田 直幹 一般 124.6 74.4 50.2      
2 藤本 鉄也 プロ 98.1 82.2 15.9      
3 吉田 健彦 一般 84.1 45.2 38.9      
4 押川 憲一 一般 74.0 40.4 33.6      
5 岡田 拓也 プロ 63.4 18.7 44.7      
6 窪田 一彦  一般 42.6 25.4 17.2      
7 京田 芳宏 一般 40.8 68.2 ▲ 27.4      
8 山元 一成 一般 40.4 46.0 ▲ 5.6      
9 宮成 さく プロ 29.0 8.0 21.0      
10 文月 愛美 プロ 25.7 ▲ 15.2 40.9      
11 志多木 健 プロ 25.5 41.8 ▲ 16.3      
12 中谷 徹也 一般 22.7 50.8 ▲ 28.1      
13 小林 和樹 プロ 21.2 34.1 ▲ 12.9      
14 新保 翔太 一般 19.5 9.2 10.3      
14 日水 亮輔 一般 19.5 0.0 19.5      
16 相澤 道徳 一般 16.2 ▲ 26.9 43.1      
17 里木 祐介 プロ 12.8 8.0 4.8      
18 堂垂 正裕 プロ 12.4 ▲ 22.2 34.6      
19 森田 有一 一般 8.8 6.8 2.0      
20 表 勝正 一般 8.0 26.0 ▲ 18.0      
21 荒谷 誠 プロ 4.7 4.7 0.0      
22 浦田 豊人 プロ 1.9 ▲ 77.6 79.5      
23 恵比須 均 一般 ▲ 3.0 ▲ 30.4 27.4      
24 戸村 聖一 一般 ▲ 5.2 17.3 ▲ 22.5      
25 南 宏生 一般 ▲ 9.3 ▲ 7.3 ▲ 2.0      
26 松井 直大 プロ ▲ 9.4 ▲ 16.5 7.1      
27 西田 大志 一般 ▲ 10.3 ▲ 24.5 14.2      
28 山田 航輔 一般 ▲ 12.5 15.8 ▲ 28.3      
29 岡田 雅文 一般 ▲ 12.7 ▲ 12.7 0.0      
30 南 和之 プロ ▲ 17.4 ▲ 62.2 44.8      
31 飯田 輝雄 一般 ▲ 19.7 ▲ 0.1 ▲ 19.6      
32 獅坂 祐一 プロ ▲ 20.3 ▲ 50.1 29.8      
33 堀田 徳彦 一般 ▲ 22.0 ▲ 38.9 16.9      
34 林 龍司 一般 ▲ 25.4 ▲ 34.5 9.1      
35 藤田 竜弥 一般 ▲ 30.5 0.0 ▲ 30.5      
36 加治 竜也 一般 ▲ 34.8 33.0 ▲ 67.8      
37 瀧根 克登志 一般 ▲ 42.4 8.4 ▲ 50.8      
38 如月 靖之 プロ ▲ 46.5 ▲ 13.3 ▲ 33.2      
39 梅本 翔 プロ ▲ 57.8 ▲ 28.8 ▲ 29.0      
40 成田 理良 プロ ▲ 76.6 ▲ 10.9 ▲ 65.7      
41 宮川 悟 一般 ▲ 84.8 ▲ 18.0 ▲ 66.8      
42 栄田 勇作 一般 ▲ 91.7 ▲ 57.0 ▲ 34.7      
43 今村 伸平 一般 ▲ 127.8 ▲ 54.5 ▲ 73.3      
44 藤岡 誠 一般 ▲ 132.5 ▲ 64.8 ▲ 67.7  

   

第2節までのトータルポイントでは、両節ともに大きくポイントを伸ばした豊田さんが+124.6Pと2位以下を大きく突き放したトップ。
前節1位の藤本が次点。3位、4位と吉田さん、押川さんと一般の方が続きます。

今期の帝陸戦では特例として4節終了時点で上位8人がプレーオフに進出します。
これまで上位8人中プロは2人、一般6人と、一般の方々の勝負強さが見えます。
その点は今回ゲストとして出場した瀬戸熊プロも終了後の挨拶で、
「北陸の皆さん強くて、特に終盤のせめぎあいの時に結構やられた。」と取り上げて頂きました。

残り2節で上位8位に残ることができるように、来節以降も皆さん頑張ってください!

最後に、黒沢プロ、本田プロが印象に残った一手を紹介します。
・黒沢プロ

五索五索六索六索八索八索九索九索東東白白中

3回戦、上記の手で8巡目に「渚のリーチ!」
リーチ時点で中は1枚切れ、捨て牌も七対子、ホンイツに見えにくかったようで、自信があったそうですが、結果は不発となりました。

・本田プロ

二万三万四万五万五万六万七万三索三索四索二筒三筒四筒五筒  ドラ三筒

3回戦南3局の親番
ドラの三筒受けを考えると四索切りもありましたが、一筒が3枚切れていたので三索切りを選択。
その後、五索引きの二万五万八万待ちリーチをかけ、八万出あがりから連荘できたので印象に残ったそうです。

北陸プロアマリーグ「帝陸戦」第2節の結果報告は以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
次節も皆さん頑張ってください。

ロン2カップ2022Springレポート

【ロン2カップ2022spring 優勝は前田直哉】

日本プロ麻雀連盟公式オンラインサイト『ロン2』。
年に4回行われるロン2カップは、ロン2の予選で権利を得たユーザーさんが、スタジオでトッププロ雀士と真剣勝負が出来る夢のようなイベントです。

 

 

【ロン2四人麻雀リーチバトルルール】
①一発裏ドラあり
赤五万赤五筒赤五索が各1枚
③トビなし
④オーラスのアガリ止めあり

【大会システム】
①予選ABC卓に分けて1回戦を行う
②トップを取ると決勝へジャンプアップ
③2着を取ると準決勝へ
④3着を取った3名から条件を満たした1名だけ準決勝へ
⑤準決勝1回戦を行い、トップが決勝へ
⑥決勝でトップを取ると優勝

 

【予選A卓】

 

 

川原が親番でドラ暗刻のリーチ。18,000のアガリでリードしトップを走ります。

 

 

南2局2本場。ぱぴるすさんが菅原の親リーチを受けながらドラ雀頭のカン六万ツモで満貫のアガリ。

 

 

予選A卓は川原、ぱぴるすさん、菅原、石田の並びで終了しました。

 

【予選B卓】

 

 

B卓は前田、勝又がリード。南2局4本場。白鳥が跳満のアガリで2人に迫ります。

 

 

Shimaさんはオーラスの親番でカン六筒テンパイ取らず。一索四索七索のフリテンリーチ。一発ツモで跳満を決めますが、1本場は勝又の1人テンパイで流局してしまいます。

 

 

予選B卓は前田、勝又、白鳥、Shimaさんの並びで終了しました。

 

【予選C卓】

 

 

異空間殺法さんは、チャンタ三色イーペーコーのカン八索待ち。リーチをかけた佐々木から満貫のアガリを取ります。

 

 

接戦から抜け出したのは森山。123三色確定のカン二索リーチ。一発ツモで1位通過を決めました。

 

 

予選C卓は森山、異空間殺法さん、佐々木、藤崎の並びで終了しました。

【3着の中から1人だけ準決勝へ】

お題の書かれたカードを裏返します。解説席に居て内容が見えない齋藤に1枚選んでもらいました。

 

 

選ばれたのはロン2の「ン」のカード。
「南場、最初の親番でサイコロの出目が一番大きかった」佐々木が準決勝進出となりました。

※ちなみにどのカードが選ばれても佐々木だったそうです。

 

【準決勝】

 

 

準決勝はトップを取った選手のみ、決勝進出となります。

異空間殺法さんが四筒七筒リーチ。
親番ぱぴるすさんが五万八万で追っかけリーチ。
高打点ユーザー対決をぱぴるすさんが制します。

 

 

南2局。勝又が八万単騎リーチ。
佐々木が五万八万リーチ。
親番ぱぴるすさんもテンパイしていて八万を勝負。
ダブロンはなく勝又のアガリ優先。裏ドラも2枚乗り倍満となりました。

 

 

異空間殺法さんが親番で連荘し、勝又まであと1アガリに迫ります。
南3局4本場では南三筒待ちリーチ。勝又がしばし手を止め、結論は追っかけリーチ。700・1,300は1,100・1,700(+2,000)のツモアガリ。

 

 

準決勝は勝又がトップを取り、決勝進出を決めました。

 

【決勝】

 

 

前田が先制リーチ。川原が高め567の四索七索待ち。親番森山が四筒単騎。2人に押し返されるも、前田が満貫ツモを決めます。

 

 

東3局には森山がメンホン発ドラドラ。イーペーコーやドラ白引きなど、更なる変化も楽しみな手でしたが、ここは勝又がピンフドラでかわします。

 

 

東4局。勝又が三筒六筒リーチ。一発ツモで跳満となり、トップ目に立ちます。

 

 

オーラス勝又はアガリ優勝。
前田は1,600オール以上だとアガリ止め優勝、それ以下のアガリは連荘。
川原は跳満ツモ。
森山は三倍満以上必要です。

 

 

親番前田が四索七索リーチ。一発ツモで満貫となり、優勝を決めました。

 

 

ロン2カップ2022spring 最終結果

優勝 前田直哉
2位 勝又健志
3位 川原舞子
4位 森山茂和

 

 

(文:吾妻さおり)

第17期女流桜花Aリーグ第1節B卓レポート

第17期女流桜花Aリーグ第1節B卓レポート

第1節B卓に出場した選手が

 

吾妻さおり。

 

 

1回戦に強烈なアガリで逆転トップを取り好スタートを切ると

 

 

3回戦には親で跳満を2局連続でアガリ。
解説をしていた現女流桜花の魚谷侑未が「今期の決定戦に残る1人」と想定するほどの強さを見せ、第1節を卓内トップで終えました。(吾妻+44.4P)

2年目の女流桜花Aリーグとなった

 

伊達朱里紗。

 

 

1節目から多彩な攻撃を見せた伊達は、対戦相手を翻弄し

 

 

最後は序盤の2フーロホンイツテンパイが

 

 

他家にはテンパイに見えず、我先にと打たれる大量のマンズの中から

 

 

吾妻に打たれたマンズで4回戦逆転トップを奪い気分良く第1節を終えました。

序盤苦労しながらも最終的には巻き返して5位で終わった1年目を考えると、今年はそれ以上の結果が期待できそうです。(伊達+34.5P)

今年Aリーグ3年目となった

 

白銀紗希。
ややメンゼン守備型の白銀は強引な部分が少なく、ツモに逆らわない良い麻雀を打ちます。

 

 

この日も、多くの人がリーチを打ちそうなタンヤオドラ1のカンチャンテンパイをヤミテンにすると

 

 

ドラを引き入れて吾妻から12,000の出アガリ。

4回戦全てで浮く安定感を見せました。(白銀+22.7P)

 

 

順調に昇級し、今期女流桜花Aリーグ初挑戦となった鈴木彩夏は

 

 

全4回戦でアガリが4回、その中で最も大きいアガリが2,400と大苦戦。
他家で開催される三色祭を遠目に眺める厳しい1日となりました。
払った高すぎる授業料を無駄にせず、次節は返済のターンにしたいところです。(鈴木▲101.5P)

 

 

(文:越野智紀)

第30期麻雀マスターズトーナメントレポート

4月24日日曜日。梅雨時を思い起こさせるぐずついた天気の下、第30期麻雀マスターズ トーナメントの日を迎えた。
ベスト56では2回戦。28・16では3回戦を打ち、卓内の上位2人が次のステージに進む。
大半の選手が、勝ち抜けるためには8半荘をこなす大会で最も長い1日。
今年も新型コロナウイルス対策のため2会場に分かれて、負けたら終わりの戦いが幕を開けた。

 

 

 

 

 

ベスト56では現鳳凰位の佐々木や、前回ファイナリストの二見(協会)・真光が先に進めず。
現雀王の渋川(協会)、Mリーガーの園田(最高位戦)もここで涙を飲んだ。

息つく暇もないままベスト28トーナメントへ。巣鴨会場では伊藤・荒の両レジェンドに、現女流桜花のMリーガー魚谷が入る注目の卓組があった。

 

 

 

 

結果は伊藤と蔵谷(麻将連合)が勝ち上がり。
大物相手に蔵谷の堂々とした戦いぶりが光った。
一方、荒に加え、別卓では前回決勝に進んだ沢村も敗れ、ベスト56シード保持者がここで全て姿を消した。

 

 

ベスト16トーナメントには、前回優勝の福田大志(最高位戦・画像右)と
前日の本戦全体1位でジャンプアップを果たした長村大(画像左)が加わる。

 

 

福田は最初の2半荘ともに3位ながら素点をまとめると、最終半荘親番で大物手をものにし、連覇へ最初の関門を突破。
最終半荘12,000放銃からスタートした都築はその後巻き返し、現王位の渡辺に競り勝ってベスト8に進んだ。

長村は本戦からの9ゲームで7勝と圧倒的な内容で準決勝に進んだ。
焦点となった2位争いは、伊藤が坂本(協会)・寺戸との接戦を制した。

錦江荘会場では歴代マスターズ優勝者の白鳥・奈良、鳳凰戦A1リーガーの藤島、最高位戦A1リーガーの浅井が、いずれも混戦を断ち、準決勝進出を果たした。

準決勝は4/29(金・祝)に開催され、OPENREC日本プロ麻雀連盟チャンネルで生放送される。

 

A卓 都築友和vs白鳥翔vs藤島健二郎vs伊藤優孝
12:00開始  解説:山田浩之 実況:古川彩乃
(画像は左上から時計回りで伊藤・都築・白鳥・藤島)

 

B卓 奈良圭純vs長村大vs福田大志(最高位戦)vs浅井裕介(最高位戦)
A卓終了後開始  解説:齋藤豪 実況:松田彩花
(画像は左上から時計回りで福田・長村・浅井・奈良)

実績豊富な選手が多数揃った準決勝はさらに激戦が予想される。
ぜひご覧下さい。

ご視聴はこちらから!

(文・梅中悠介)

第30期麻雀マスターズ本戦レポート

今期のマスターズ本戦は、予選通過者と本戦シード者を合わせて242名が参戦。
卓間隔を十分空け、6会場に分けて行われた。マスターズは一発裏があるWRCルールで行われる。

 

 

毎回卓組を変えて6回戦行い、トータルがプラスの者は5回戦へ進める。
マイナスが少ない者(最大3名)も5回戦に進む可能性が有る。

6回戦までポイント持ち越しのため、序盤でポイントを持った者は大きな加点を狙い、マイナスした者は、4回戦通過のために大きく加点しなければ途中敗退となってしまう。

 

 

6回戦終了時52名が4/24(日)のトーナメントへ進出。全会場総合1位はベスト16へジャンプアップとなる。

 

【マスターズ本戦勝ち上がり】

 

(ピンク:全体1位通過 オレンジ:ワイルドカード通過者)

錦江荘会場1位通過
長村大(連盟) +176.0P
全体1位 ベスト16シード獲得

 

巣鴨道場会場1位通過
小林剛(連合)

 

新橋会場1位通過
山中翼(連盟)

 

じゃん亭会場1位通過
ともたけ雅晴(連盟)

 

エース会場1位通過
角谷陽介(連盟)

 

柳会場1位通過
原佑典(連盟)
(原は2年連続会場内1位通過)

 

上記の勝ち上がり者にシード選手を加えて、翌日にトーナメントが行われる。
4/24(日)は2回戦、3回戦、4回戦でベスト8まで絞られる。8回戦の長丁場だ。

 

 

ベスト8は4/29(金)、決勝は4/30(土)に放送予定です。激闘にご期待下さい。

■ベスト8

■ベスト16

この日の選手紹介や会場の様子は連盟公式Twitterで是非ご覧下さい。また、日々の対局の速報を写真付きでお伝えしているので、皆さん是非フォローをお願い致します。

第30期麻雀マスターズ本戦の模様

(文:蓮沼友樹)

第30期麻雀マスターズプロ予選4日目レポート

【第30期 麻雀マスターズ プロ予選④4/17(日) 27名が本戦に勝ち上がり】

開催概要はこちら

麻雀マスターズは一発裏ドラありのWRCルール。今年度のプロ予選は4日間に分けての開催となった。
最終日となる4/17(日)は107名が参加した。

①半荘ごとに卓組を変えて4回戦。
②プラス者(+マイナス0〜3名で卓調整あり)が5回戦へ。
③5回戦終了時、各会場参加者の約25%が勝ち上がりとなる。

 

【巣鴨道場】

 

 

 

 

 

 

【じゃん亭会場】

 

 

 

 

 

【錦江荘会場】

 

 

 

 

 

 

以上、27名の選手4/23(土)の本戦に出場を決めた。

(文:吾妻さおり)

「~連覇への道のり~」 佐々木 寿人

「1年間リーグ戦を打てないことに対する不安はなかったのですか」

歴代の偉大な王者達は、この問いにどう答えてきたのだろう。

日本プロ麻雀連盟の歴史を遡れば、38期を迎えるまで21名の鳳凰位が誕生している。
その内、連覇を達成されたのはわずか5名である。これを見ただけでもいかに防衛することが難しいかがわかる。

リーグ戦を勝ち上がってきた3名の勢いと、ディフェンディングとしての1年間のブランク。
これらを単純に比較することはできないが、過去のデータからは前者が優勢となっている。

では、鳳凰位となることで一体どれほど実戦数が減るのかについても触れていこう。
前年度で言えば、まずリーグ戦13節にあたる52戦。それに加えて、各タイトル戦のシードを得ることでの予選のカット分。これがおそらくは40戦程度あるだろうか。つまりは約100戦ということになる。

問題は、防衛戦を迎えるに当たりこれがデメリットとなるかどうかだ。
まぁ、その間ずっと寝過ごしているわけでもなし、自身では何の不安もなかった。
10月からはMリーグも始まり、それ以外は稽古に明け暮れる日々を過ごしていたからだ。
もし不安があったとするなら、それは実戦数ではなく、Mリーグにおける成績不振の方であろう。

これに関しては、決定戦の期間中もずっと頭から離れることはなかった。
特に1月、2月は4着を重ねるゲームが続いてしまい、とてもではないが2つを切り離して考えることなどできなかった。
ゆえに、決定戦の初日、2日目で圧倒的なリードを奪っても、決して心が晴れることはなかった。
全てを勝つことへの難しさを、改めて痛感した4週間でもあったのだ。

さて、今決定戦の対戦メンバーであるが、一番の注目は何と言っても黒沢咲さんだったように思う。
『女性初の鳳凰位誕生なるか』を期待されたファンの方も多かったことだろう。
もしそうなっていたら、今でさえとんでもない例の小説の売り上げも、更に凄いことになったことは想像に難くない。
“セレブ打法”と呼ばれる豪快な打ち筋で休養明けのリーグ戦も首位で勝ち上がり、最も勢いに乗る打ち手と言えよう。

前田直哉さんは、“岩”の呼び名通り、固い守りを売りにする選手だ。
Bリーグ時代から何度か対戦経験もあるが、会話をするようになったのは2016年からだったと記憶している。
そのきっかけが「第1回麻雀プロ団体決定戦」だった。
初日、前田さんはいきなりの3連勝。私も初戦で地和と、我々は好スタートを切ることに成功した。
その夜、すっかり気分が良くなって白鳥翔と3人で終電を逃すまで飲み、莫大なタクシー代を払ったことも今となってはいい思い出である。
今決定戦でも、最も崩れるイメージのない相手だ。

そして最後が古川孝次さんである。
「佐々木寿人と戦うために復帰した」
この言葉を言われた時、私がどれほど嬉しく、又どれだけ身が引き締る思いだったことか。
プロ入り当初、私は16時からのリーグ戦を前に、11時からA1リーグの観戦をするのが常だった。
荒正義さん、前原雄大さんの後ろについて、それぞれのエッセンスを取り入れることが主な目的だったが、ほどなくして、1人の打ち手に惹かれるようになっていた。
それが古川さんだった。

一番の魅力は、切れ味鋭い仕掛けだった。
面前高打点を目指す選手が多い中、あの手数の多さは異質だった。
私自身が元々は鳴き麻雀だったため、主導権を奪いながらアガリ回数で勝負する古川さんの打ち筋に、すっかり虜になってしまった。
鳳凰位決定戦も常連組と言っていいほど勝ち残る率が高かったし、過去には3連覇も達成されている。
そんなレジェンドにここまでのメッセージを投げかけられて、燃えないはずもない。
 
第38期鳳凰位決定戦を迎えるにあたり、私は2つの試合を何度も見返していた。
1つが、麻雀日本シリーズ2021年の24回戦。そしてもう1つが、第46期王位戦の準決勝最終戦である。
両方ともトップを獲得したゲームであることは言うまでもないが、その2試合には共通項がある。
それが親番での爆発である。

いつも言うようだが、勝ち切るためのポイントはやはりこれに尽きる。
この2試合に関しては、正に自分が理想とするような親番の戦い方ができた。
私にとって、イメージ作りほど大切なものはない。

ちなみにこの2試合の他には、昨年の決定戦での
リーチタンヤオピンフツモイーペーコードラ2
リーチツモタンヤオドラ3
ジュンチャン三色ドラ1
リーチタンヤオ三色
リーチタンヤオピンフイーペーコー
メンホンイーペーコードラ2
ダブ南ドラ2
リーチツモ七対子
そして最後のアガリとなったリーチツモピンフドラ2をひたすら見た。

寝る前、起きてすぐ、移動の電車、暇さえあればこれの繰り返しだ。
頭の中は、「これだけアガれりゃ圧勝でぃ!」である。

目の前には、放銃も負けたシーンも一切ない。
私クラスになれば、早送りボタンも使い慣れたものである。

これが決定戦を迎えるまでの日常。
準備は整った、いざ決戦である。
 
 
 

 

第30期麻雀マスターズプロ予選3日目レポート

本年のマスターズ予選は4日間にかけて4会場での開催となりました。

ルール:日本プロ麻雀連盟WRCルール
システム:全5回戦を行い、上位25パーセントが4/23に行われるマスターズ本戦へと進出できます。
※4回戦が終わった時点でプラスだった選手のみ5回戦へと進みます。(マイナスの少ない者で人数調整)

巣鴨道場での対局風景はこちら

 

MリーグEX風林火山チーム、B1リーグ所属 二階堂亜樹をはじめとする9名の選手が勝ち上がりを決めまたした。

 

 

和泉由希子 (連盟)
松島桃花  (連盟)
茨城啓太(プロ協会)
ヨンス(プロ協会)
大庭三四郎  (連盟)
鳥越真仁  (連盟)
二階堂亜樹 (連盟)
岩崎啓悟(プロ協会)
川上玲 (連盟)
以上9名

 

エース会場の様子はこちらです。

 

エース会場からは、第1期若獅子戦優勝の阿久津翔太。

 

 

B1リーグ所属の刀川昌浩を含む7名の選手が勝ち上がりとなりました。

 

 

阿久津翔太(連盟)
梅村日奈子(連合)
角谷陽介(連盟)
曽篠春成(連盟)
桜川姫子(連盟)
麻宮あかね(RMU)
刀川昌浩(連盟)

 

錦江荘会場の様子はこちら。

 

B2リーグ所属

第30期の新人王である藤井崇勝をはじめ、10名の勝ち上がりが決まりました。

若色良樹(最高位)
小山直樹(最高位)
三田不二夫(連盟)
浅井裕介(最高位)
ガース(連盟)
井上祐希(最高位)
高野宏治(連盟)
成田裕和(最高位)
大久保朋美(連盟)
藤井崇勝(連盟)

 

じゃん亭会場の様子はこちらです。

 

嶋田卓也(連盟)
平野敬悟(連盟)
井上絵美子(連盟)
山田学武(連盟)
松岡昭彦(連盟)
藤本鉄也(連盟)
永井勝晴(連盟)

以上6名の選手が勝ち上がり。

この日は総勢32名の選手が本戦へと足をすすめることになりました。

本戦は来週23日に行われます。。

第30期マスターズの栄冠は誰の手に?!
こらからも目が離せません。

第30期麻雀マスターズプロ予選2日目レポート

【第30期 麻雀マスターズ プロ予選②4/10(日) 23名が本戦に勝ち上がり】

開催概要はこちら

麻雀マスターズは一発裏ドラありのWRCルール。今年度のプロ予選は4日間に分けての開催となった。
2日目の4/10(日)は90名が参加した。

①半荘ごとに卓組を変えて4回戦。
②プラス者(+マイナス0〜3名で卓調整あり)が5回戦へ。
③5回戦終了時、各会場参加者の約25%が勝ち上がりとなる。

 

【巣鴨道場】

 

 

 

 

 

【じゃん亭会場】

 

 

 

 

【錦江荘会場】

 

 

 

 

 

以上、23名の選手4/23(土)の本戦に出場を決めた。

(文:吾妻さおり)

第237回:プロ雀士インタビュー 渡辺英悟  インタビュアー:野村駿

第10期JPML WRCリーグ優勝はプロ2年目の『渡辺英悟プロ』となった。

 

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皆さんこんにちは。36期の野村駿です。
今回は『第10期JPML WRCリーグ優勝者の渡辺英悟プロ』にインタビューをしてきました。

プロ1年目ということで自己紹介なども含め、決勝対局について聞いていきます。
拙い文章ですが、最後までお付き合い頂けると嬉しいです。

野村『まずは、WRCリーグ優勝おめでとうございます。』

渡辺『ありがとうございます。』

野村『簡単に自己紹介と麻雀スタイルなど教えてください。』

渡辺『誰やねん!こと渡辺英悟(わたなべ えいご)1998年12月15日生まれ 23歳 茨城県出身です。麻雀スタイルは(面前にこだわらない攻撃派!)仕掛けも多用し攻撃の手を緩めない!!』

野村『麻雀を始めようと思ったきっかけや尊敬するプロなどいましたら教えてください』

渡辺『大学1年生の冬に友達に誘われて麻雀を始めました。(ちょうどMリーグが始まったのと同時期)その後行きつけの雀荘で仲の良かったメンバーに勝手に履歴書を書かれ、その雀荘のメンバーになりました。(1年半程)プロになろうと思ったきっかけは麻雀始めたしせっかくならプロ目指そうかな的な感じです(笑)あとはMリーグ・若獅子戦が設立された影響が大きいですね。尊敬し憧れているのは瀬戸熊直樹プロです!2012年の最強戦が今でも忘れられません』

{麻雀を初めて数年でタイトル獲得 すごいです、、、}

 

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野村『今回の決勝メンバーについてどう感じていましたか?』

渡辺『3人とも有名な方だったので気持ち的にも戦術的にも攻めないと勝てないなぁと。普段も強気な選択をすることが多いが、いつもより攻めないといけないなぁと思いました。』

{瀬戸熊プロに見られていることが一番緊張したそうです(笑)憧れている瀬戸熊プロの解説、、、それは緊張しますわ(笑)}

野村『次に対局について伺いたいと思います。1回戦目 南1局 46,000点持ち 親番 ドラ九索 二鳴きの選択をしましたが思考をお聞かせください。』

渡辺『ピンズの場がよく最終系が二万五万になりそうだったのと、二万五万が5枚見えになったためメンゼンテンパイからのアガリが難しく見えました。親継続はしたい場面だったのでテンパイを取りました。』

 

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{テンパイまでの受け入れ枚数が多いのと打点的不満から鳴かない人も多そうだったので『面前にこだわらない攻撃派』の一面を見た気がしました!}

野村『次局の6,000オールは気持ち良かったですか?(笑)』

渡辺『一番気持ちよかった!!!感覚的に今日行けるなっ!と思った瞬間でした!』

野村『そうですよね(笑)2回戦 東4局 25,600点持ち 北家 ドラ発 3巡目に間六筒待ちの役なしリーチ。こちらの思考もお聞かせください!』

渡辺『なんていうか、テンパイ取ってヤミにするタイプじゃないんですよね(笑)リーチがしたくてウズウズしちゃう(笑)ちゃんと言うと、ドラが役牌で3巡目リーチなら向かって来ても1人かなぁと。数巡かかって良型変化より、その数巡ドラトイツまたはドラ暗刻の人に自由に動かれるのが嫌でした。』

 

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野村『なるほど、攻め!!って感じですね(笑)結果としてツモアガリでしたが、同じ選択ができる人は少なそう、、』

野村『2回戦 南4局 21,900点持ち 北家 ドラ三索 佐々木プロのリーチの後、親の原プロからリーチ。そこに三万四万のシャンポン追っかけリーチ。こちらの思考もお聞かせください!』

渡辺『まず場況が良く2~3枚は山にいる様に見えました。原プロからリーチ棒が出て佐々木プロのツモアガリによる着落の可能性が消えたこと。また原プロの点棒状況的に愚系リーチも大いにあるため、佐々木プロからの直撃が決定打になるためなど勝負どころと踏んだ!!からです』

 

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野村『なるほど、これまた強気な選択!放銃するのが怖い場面でリーチの声出るのがすごい、、結果放銃となったが『今日は戦うぞ!』という姿勢が見えた一面でした。』

野村『3回戦 東4局 32,900持ち 北家 ドラ五索 佐々木プロの親リーチを受けた後三索六索九索待ちでヤミテン。追っかけリーチをしなかった理由をお聞かせください。』

渡辺『感覚的な話ですが、全局に原プロとの捲り合いに負けて、今局も追っかけリーチは負ける気がしたのが一番の理由です(笑)』

 

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野村『攻め!攻め!攻め!って感じで行くのかと思っていましたが、圧にやられましたか、、、(笑)』

野村『4回戦 東4局 40,500点持ち 南家 ドラ八万 ピンフの1シャンテン、その中で五索六索七万八万五筒六筒のターツ選択。ノータイムで七万切りとしましたが思考をお聞かせください。』

渡辺『まずライバルである黒木プロの親を落とすことが第1目標。七万八万がドラ跨ぎになっているのでアガリ率が悪い。佐々木プロがソーズ染めとは言い切れなかった。以上の理由から七万八万落としとしました。
七万切りとした後六万を引きツモ切りをしましたが完全にミスです。(三色がある為)悔しくて切ってしまいました、、、』

 

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野村『最後になりますが、これからの目標と応援してくれた方々にメッセージをお願いします!』

渡辺『まずはリーグ戦を頑張りいち早くAリーガーになる事と、やはりG1タイトルが欲しいです!!こんな『誰やねん!』を応援して頂きありがとうございました。これからは『誰やねん!』ではなく『渡辺英悟』として応援して頂ければ幸いです!!!』

野村『ありがとうございました。改めましてWRCリーグ優勝おめでとうございます!今後も共に切磋琢磨しながら上を目指しましょう!!』

最後までお付き合い頂きありがとうございます。
麻雀界の新たなスター『『渡辺英悟』』
皆さんお見知り置きを、、、

 

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第39期 A2リーグ 第1節B卓レポート

高橋が前期に続き好スタート!第39期鳳凰戦A2リーグ第1節B卓

4月12日、第39期鳳凰戦A2リーグ第1節B卓が放送された。対局者はA2経験の長い山田浩之、前期昇級して好成績を残した明石定家・高橋良介、それに前回A2昇級を決めた井出康平という4名。

 

 

1回戦は均衡した点数状況から、南3局1本場に大物手。

 

 

井出がドラドラの手牌でダブ南をポン。形としてはリャンメンを残してピンズの上を払っていくかと思われたが、ここはポン材を残すことやマンズの高さを重くみて打四万

これに読みを狂わされたのが山田。

この後四筒ポン・八筒チーと入った井出がトイトイ含みだった手と読み、九万で7,700の放銃に。

 

 

さらに南4局では5巡目に18,000のテンパイ!これを山田から出アガリ、会心のトップに。

 

 

さらに得点を伸ばしていきたい井出であったが、後半は厳しい展開に。
2回戦では明石の七対子ドラドラ、

 

 

山田のタンヤオドラドラへ放銃で1人沈みに。

 

 

続く3回戦東1局にもリーチを受けながらリャンメンテンパイを入れるも…

 

 
 

 

テンパイを取るとどちらも5,200放銃という形に。これをアガった高橋が3回戦トップ。

4回戦東1局では明石がドラドラの4メンチャンリーチ。井出も宣言牌をポンしてタンヤオのテンパイを入れるも…ここはさらに追いついた高橋がリーチツモ発ドラの2,000・3,900。

 

 
 

 
 

 

続く東2局、山田がタンヤオドラ1のリーチで先制するも、現物待ちのテンパイを入れた高橋が7,700のアガリ。

 

 
これで1人浮きのトップを決め、前期に続き昇級を狙っていける気持ちの良い出だしとなった。

 

 

終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

 

次回A2リーグの放送は4/19(火)16時〜。
対局者は和久津晶、内川幸太郎、柴田吉和、石渡正志。
解説は猿川真寿。次回も是非お楽しみに!

ご視聴はこちらから!

(文・浜野太陽)

第30期麻雀マスターズプロ予選1日目レポート

【第30期 麻雀マスターズ プロ予選①4/9(土) 33名が本戦に勝ち上がり】

開催概要はこちら

麻雀マスターズは一発裏ドラありのWRCルール。今年度のプロ予選は4日間に分けての開催となった。
1日目にあたる4/9(土)は127名が参加した。

①半荘ごとに卓組を変えて4回戦。
②プラス者(+マイナス0〜3名で卓調整あり)が5回戦へ。
③5回戦終了時、各会場参加者の約25%が勝ち上がりとなる。

 

【巣鴨道場】

 

 

 

 

 

 

【じゃん亭会場】

 

 

 

 

【勝どき柳会場】

 

 

 

【錦江荘会場】

 

 

 

 

 

 

以上、33名の選手4/23(土)の本戦に出場を決めた。

(文:吾妻さおり)