第12期グランプリMAX決勝初日レポート

【麻雀グランプリMAX 決勝初日、渡辺史哉と二階堂瑠美がプラスで折り返し】

紺野真太郎
黒沢咲
二階堂瑠美
渡辺史哉

 

 

今決勝最初の分岐点は1回戦東2局。渡辺が七対子のドラ単騎でリーチを打つ。
親番紺野は345三色確定のカン七索待ち。
ドラの発を勝負し、渡辺に満貫放銃となる。

 

 

南1局1本場は瑠美が3フーロして東北待ち。満貫のツモアガリ。
 

 

ラス前、オーラスと連続でアガった黒沢も浮きをキープ。瑠美、渡辺、黒沢の3人浮きで1回戦が終了。

2回戦東2局。親番渡辺が三万六万の延べ単騎でヤミテン。
紺野から高めの三万が出て、7,700のアガリ。

 

 

渡辺は南場でも白発ドラドラの満貫をツモってトップ。

 

 

3回戦は瑠美が3メンチャンリーチを高めの八索ツモで決めて満貫のアガリ。

 

 

黒沢もドラ雀頭のピンフで満貫。

 

 

南1局、紺野に超弩級の大物手が入る。
メンゼン清一色の三万四万五万六万待ち。
四万なら四暗刻単騎で出アガリでも役満だ。

 

 

黒沢と瑠美もテンパイしている。先にアガれるのか?四暗刻単騎の四万を掴んだら止まるのか?

 

 

結果は紺野が三万をツモ。安めながらも倍満のアガリで3回戦のトップを取る。

4回戦。親番瑠美がドラ雀頭の先制リーチ。同巡渡辺が七対子ドラ単騎の追っかけリーチに出る。
瑠美がラス牌の六筒を掴んでしまい、渡辺が満貫のアガリ。
 

 

南1局。親番瑠美が四索七索リーチ。
イーペーコーが付く四索をツモって浮きの2着まで復活した。

 

 

4回戦を終えて渡辺が首位。瑠美もプラスして好位置に付けた。黒沢と紺野はマイナスだが、全員優勝が十分届くポイント差に収まった。

 

 

第12期麻雀グランプリMAX
決勝 最終日は
2022/4/16(土) 14:00

実況:部谷幸則
解説:勝又健志・本田朋広

ご視聴はこちらから!

(文:吾妻さおり)

第2期鸞和戦ベスト16A卓レポート

【第2期鸞和戦ベスト16A卓、吉野、會田の勝ち上がり】

第2期鸞和戦、鳳凰位によりベスト16シードの佐々木を除くと、第1期にベスト16に残った選手は誰1人いない。
ここに残ることが難しいし、それだけに選手も気合い十分だろう。
本日のA卓の4選手を紹介する。

 

真鍋明広

九州本部18期生、D1リーグ
第7期JPMLWRCリーグ優勝、他、九州でのタイトル多数。
2次予選を首位通過により、ベスト16にジャンプアップ。
「尊敬しているプロは(本日解説の)瀬戸熊プロ。ギリギリまで押すところを見ていただければ。」

 

會田亮介

北海道本部35期生、雪華王戦(北海道プロリーグ)のBリーグ
麻雀歴は20年、39歳
尊敬しているプロは前田直哉。
北海道のラーメンにとても詳しく、解説の瀬戸熊も教えてもらったそう。
「つたない麻雀ですけど、精一杯頑張ります。」

 

吉野敦志

北陸支部26期生、D1リーグ
「一次予選、二次予選とも有り余る運量だった。バランス型なのでトーナメントには自信があります。」
瀬戸熊「近頃燻っていて能登のチワワになっているので、能登の狂犬を取り戻していただきたい。」と愛のあるコメント。

 

蒼井ゆりか

東京本部24期生、C2リーグ
雀風は?との問いに、メンゼン高打点を目指す今までのスタイルに、最近は幅広くできるように心掛けているとのこと。
「(尊敬するプロは?)沢山いるのですが、ずっと連盟を引っ張ってきてくれた灘名誉会長や森山会長、今選手を引っ張ってくれている瀬戸熊プロを尊敬しています(笑顔)。」と100点満点のコメント。
「最後まで頑張りたいと思いますので、今日も応援お願いします。」

 

 

 

2回戦を終了してのスコアはこちら。
1、2回戦を連続してラスを引いてしまい、後のなくなった蒼井、3回戦は連続リーチで攻めたてる。
実ったのは東2局2本場、貴重な親番で、是が非でも連荘したいところではあるが、安い手で連荘しても意味がないと、ドラ重なりの可能性だけは残す手筋が生きる。
これを會田から7,700。

 

 

 

放銃した會田も九筒を押した上での五筒放銃なら仕方なかったが、前巡、四万を切って手狭にしただけに後悔の残る放銃だったそうだ。

 

 

蒼井は4本場まで連荘、持ち点を50,000点近くまで増やし、勝負になる差まで縮めてきた。

南1局、真鍋が終局後に語ったのはこの局。
ピンフのテンパイ取らずから、一気通貫と三色同順の両天秤に変化、フリテンだが高目三色同順のリーチに。

 

 

 

 

しかし、この局は親の吉野に2,000点(+1,000)の放銃となってしまう。
そして、吉野のキッカケとなってしまい、

 

 

吉野が突き抜け、真鍋自身は2番手争いに巻き込まれることになってしまった。
(真鍋から吉野へ7,700+600。)

当然真鍋だって、二索五索八索待ちでアガリをとった方が無難なことはわかっている。
真鍋は、アガリ率が下がっても打点を追う選択をしてきたからこそ、それが実った二次予選はトップ通過したのである。
ただ気になったのは、気のせいだったら申し訳ないが、これ以降、3回戦4回戦と真鍋の存在感がないように感じた。
この失着(便宜上失着と表現するが)を引き摺っていて、消極的になってはいなかったか。
本局の是非よりは、失着の後の打牌選択に影響がなかったかを検証した方がよさそうだ。

 

 

最終4回戦、2人に抜かれなければいい吉野はほぼ確定、3人で1席の争いになったが、この半荘もアガれるのは吉野ばかり。
誰も抜け出せないままオーラスを迎える。

 

 

オーラスのスコアはこちら。3本場で供託はない。
順位点の入れ替わりや浮き沈みが近く、やや難しい条件計算だ。

 

 

[真鍋の条件]
ツモは1,200・2,300以上
吉野から8,000
會田から12,000
蒼井から4,500

[會田の条件]
ツモは400・800以上
吉野、真鍋から3,900
蒼井から1,000

追う立場の子方は、自分の通過条件を満たすアガリを狙うだけで難しいことはない。
検算は必要だが、立会人から通過条件を伝えられる。
(※条件を伝えられるのは放送対局のみ。間違っていた場合は選手の責任になるため、自分でも計算する必要がある。)
しかし、親の蒼井は考慮すべきことが沢山あった。

[蒼井の条件]
・ノーテンで流局した場合
・・・吉野、會田の2人テンパイは敗退。會田の1人テンパイはOK。(自身が沈まない)。會田、真鍋の2人テンパイも會田の順位点が増えないためOK。
・吉野がツモアガった場合
・・・跳満ツモは通過、倍満以上は敗退。
(吉野はアガればよいので、高打点になることはほとんどない)
・吉野が自分(蒼井)の放銃でアガった場合
・・・2,000点までOK。それ以上は敗退。
もちろん、真鍋、會田の条件は、どういう手作りをしてくるかの推察のため、計算しておくべきである。

対局再開、蒼井の配牌は以下。
アガリがほどほどに見え、バランスが非常に難しい手だ。
真鍋、會田の条件が難しくないため、当面はアガリを目指すだろう。

 

 

3巡目、會田が中をポン。
500・1,000か蒼井からの直撃が目標だろう。
もう1枚ドラを持ってくればどこからでもアガれるようになる。

 

 

吉野もダブ南をポン。
打点は2,000点のテンパイ。

 

 

そして、蒼井にもテンパイが入る。

 

 

瀬戸熊・桜川「あーー!!」
吉野が2,000点のテンパイとわかっている解説席から飛ぶ悲鳴。
待ちは吉野の方が優秀、そして――

 

 

蒼井の放銃により決着。
最後のリーチ棒が失着となり、蒼井敗退、會田の勝ち上がりになった。

終局後のインタビュー、勝ち上がった會田は、たまたま吉野のアガリで通過になったと渋い表情。

 

 

 

吉野は、反省点はあるものの、満足いく快勝だったのではないかと見受けられた。

 

 

 

十段戦が近いので、これを読んでくれた若手連盟員向けになるのだが、『自身(蒼井)の何点のアガリによって、次局の會田、真鍋の条件がどうなるのか?』。
ケースが何パターンもあって大変だが、時間をかけてでも最終局が始まる前に、計算しておくべきかと思う。
3,900点のアガリでは會田の満貫条件内に収まるので、リーチ判断が難しいラインではあったが・・・

次回、ベスト16B卓は4/22(金)16時~
大鹿糠文也vs中島寛基vs西川淳vs立田祥平
実況:桜川姫子
解説:藤崎智

ご視聴はこちらから!

 

 

(文:福光聖雄)

天空麻雀23男性大会レポート 石川遼

今回で23回目を迎えた天空麻雀。
毎回豪華な出演者ばかりで、楽しみにしている麻雀ファンの方も多数いらっしゃると思いますが、今回初めて私もその夢の舞台に出場させていただくことになりました。
なんとしても結果を出したいと意気込んで挑んだのですが…。

予選A卓
起家から荒正義、白鳥翔、佐々木寿人、石川遼

石川が満貫ツモでリードするも、その後放銃が続き、均衡した状態のままオーラスを迎えた。

白鳥翔   31,800
荒正義   31,700
佐々木寿人 29,500
石川遼   27,000

ラス親の石川がリーチをかけるも、荒がアガリきり決勝進出を決めた。白鳥・佐々木は準決勝に進出。私は予選敗退となってしまった。無念。

予選B卓
起家から瀬戸熊直樹、森山茂和、紺野真太郎、萩原聖人

萩原が天空麻雀に初登場。どのような闘牌を繰り広げるか注目を集めた。
紺野・萩原で上位争い、瀬戸熊・森山で下位争いという展開が続く。
南3局、紺野がリーチツモピンフ三色ドラの6,000オールをアガり決定打に。

一万二万三万四万五万六万赤五索六索四筒五筒六筒八筒八筒  ツモ四索  ドラ三筒

紺野がトップで決勝進出。2着の萩原と、南2局で森山とのリーチ対決を制した瀬戸熊が準決勝に進出となった。

準決勝
起家から瀬戸熊直樹、白鳥翔、佐々木寿人、萩原聖人

佐々木が東場から大暴れ。愚形リーチを成功させると、続く親番で6,000オール!

四万赤五万六万四索五索六索七索八索九索三筒四筒七筒七筒  ツモ赤五筒  ドラ五万

佐々木の持ち点は5万点を超え、決勝進出が濃厚となった。
他の3者で残り1席を争うことになったが、南2局に萩原からヤミテン満貫をアガった瀬戸熊が頭一つ抜け出すことに成功。
そのままオーラスに進むも、ラス親の萩原はテンパイすることができずに無念の流局。この結果、佐々木・瀬戸熊が決勝進出を決めた。

 

100

 

決勝1回戦
起家から紺野真太郎、荒正義、瀬戸熊直樹、佐々木寿人

東1局
紺野が先制リーチ。ホンイツの満貫で追いついた荒だが、テンパイ打牌の四筒が紺野の当たり牌。

予選を気持ちよく勝ち上がった紺野が、幸先の良いスタート。

東2局
瀬戸熊が発ドラ1のテンパイから、ドラを引いて満貫確定のシャンポン待ちに受けかえ。

一索二索三索四索四索四索六筒六筒中中  ポン発発発  ドラ六筒

それを受けて佐々木が、瀬戸熊の現物である赤五索単騎の七対子ドラ3で追いかけリーチ!

八万八万赤五索六索六索一筒一筒四筒四筒六筒六筒西西  ドラ六筒

これはアガリにはならなかったが、流局間際に瀬戸熊をオロすことに成功。少しもったいないようにも見えるが、決勝の主導権を握ることが重要ということなのだろう。数多くの決勝を戦ってきた佐々木の勝負感を垣間見ることができた。

紺野・佐々木が優位を拡大するのか。それとも瀬戸熊・荒の巻き返しがあるのか。決勝は2戦勝負なので、まだまだどうなるかわからない。トッププロたちの真剣勝負の行方は、是非ご自分の目で見届けていただきたい。

天空麻雀23男性大会決勝2戦目放送予定(再放送)
4月23(土)9:30- /4月28(木)13:00-

第39期 A1リーグ 第1節A卓レポート

【A1リーグ第1節A卓 古川孝次・HIRO柴田が好発進】

待ちに待ったA1リーグ開幕戦の出場選手は
古川孝次
一井慎也
HIRO柴田
近藤久春

 

 

最初のアガリはH柴田。高め678三色のリーチを八筒ツモで決めて2,000・3,900。

 

 

南1局2本場。親番古川が四筒七筒リーチ。
これを受けた近藤は一万を暗カンしてカン六万待ち。南中メンホン三暗刻でこのままでもツモ倍満、手変わりも楽しみな勝負手だが、七筒を引かされてしまう。古川5,800は6,400のアガリ。

 

 

オーラスはH柴田が1,000・2,000のツモアガリで古川を捲ってトップ。3着の一井もプラスが残り、近藤は痛い1人沈みスタートとなった。

 

 

2回戦は古川がヤミテンのメンホン七対子ドラドラの八筒単騎。この跳満に捕まったのは近藤。

 

 

後半H柴田が手数で圧倒。オーラスもカン五万の三色をアガって2連勝。
2回戦も1回戦と同じ並びで終了し、早くも縦長なポイントとなった。

 

 

3回戦も古川とH柴田が浮きの状態で南3局2本場。H柴田が国士無双一万待ち。ハイテイで持って来たのは二筒

親番古川が暗カンを含む3フーロ。最終手出しが四筒でいかにも怪しいが、H柴田はツモ切りとし、古川が12,600のアガリ。
3回戦は古川が大きな1人浮きトップ。

 

 

4回戦は南1局に親番近藤が二筒五筒リーチ。七索暗カン後にツモって1,300オールは1,400オール(+1,000)のアガリでトップ目に立ち

 

 

南3局はピンフドラドラ、3,900をアガった一井も浮きに回るが

 

 

オーラスにH柴田がリーチピンフツモイーペーコー、1,300・2,600で逆転トップ。

 

 

卓内トップは古川。2着2回と大トップでポイントを稼ぎ、最後は1人沈みとなるも+51.8Pと今期も好スタート。
圧倒的手数とオーラスの勝負強さで3回トップを取ったH柴田は+46.9P。来週の連戦にプラスを持って挑めるのは大きい。
一井はオール3着で▲16.1P。1回のトップで返せる位のマイナスに抑えた。
近藤は▲82.6P。1節目は厳しい結果となってしまったが、今後の巻き返しに期待したい。

 

 

 

 

次回A1リーグ第1節B卓は
2022/4/13(水) 16:00

前田直哉
HIRO柴田
勝又健志
藤崎智

実況 古橋崇志
解説 近藤久春

ご視聴はこちらから!

(文:吾妻さおり)

第39期鳳凰戦B1Select前期第1節レポート

【前期第1節は二階堂亜樹が卓内トップで全体2位に】

今年度の開幕戦となった鳳凰戦B1リーグ。
前期第1節のSelect卓の選手は
二階堂亜樹
滝沢和典
菊田政俊
安村浩司

 

 

1回戦東2局2本場。亜樹がドラ雀頭とチャンタ三色確定カン八筒リーチをツモアガリ。4,200・8,200(+1,000)を決めて1回戦トップ。

 

 

2回戦南2局。現状1人沈みの菊田がメンホン七対子中単騎をツモって3,000・6,000。一気に場が平たくなるが

 

 

滝沢が南3局の親番でリーチツモドラ3。4,000オールで再び他家を突き離す。

 

 

2回戦オーラスは安村がドラ雀頭のピンフリーチ。満貫ツモでラス抜けに成功。

 

 

3回戦南2局。滝沢がカン八万チー、東ポン。安村から西が出て8,600のアガリ。滝沢が2連勝。

 

 

4回戦。亜樹が発白八万とポンして、跳満のアガリでリード。

 

 

東4局。親番菊田が七筒を暗カンしてリンシャンツモの満貫。

 

 

安村がメンホン一索四索七索待ち。滝沢から一通がつく四索が出て跳満となり、亜樹、菊田、安村の3人浮きで南入するが

 

 

オーラスは亜樹が菊田を沈める500・1,000で本日2勝目。

 

 

1人浮きを2回決めた亜樹が卓内トップ。
滝沢もトップ2回でプラス。
オール2着の菊田も浮きをキープ。
安村にとっては苦い開幕戦となってしまった。

 

 

別卓では石川正明が+54.9Pで首位スタート。12名中8名がプラスでポイントが分散された格好となり、この先の展開も楽しみである。
※A卓は別日対局の予定

 

 

次回B1リーグSelectは
2022/5/7(土) 13:00

仁平宣明
刀川昌浩
魚谷侑未
滝沢和典

実況 吉井優
解説 猿川真寿

配信詳細はこちら!

(文・吾妻さおり)

女流プロ麻雀日本シリーズ2022プレーオフ第2節レポート

すでに決勝を決めているのは魚谷と逢川。
出場選手は決勝の残り2席を賭けた大事な1日。

プレーオフ5回戦終了時点で3位は決勝進出。
4位から7位までがプレーオフ6回戦へと進む。

 

プレーオフ4回戦起家から

岡田紗佳  (+63.6P対局前順位4位)
仲田加南  (+40.1P対局前順位6位)
二階堂亜樹 (+15.7P対局前順位8位)
佐月麻理子 (▲6.9P対局前順位10位)

 

 

 

 

 

東2局、岡田が佐月からピンフ一気通貫ドラの8,000。

 

 

東4局、岡田がライバル仲田から役牌ドラドラの5,200。

 

 

終始岡田ペースでゲームが進行。

南3局、亜樹が岡田から12,000の出アガリ!
岡田は痛恨の放銃となり、2着で終了。

 

 

プレーオフ4回戦終了。
トップから亜樹、岡田、仲田、佐月。
佐月はここで敗退となりました。

 

プレーオフ5回戦起家から

和久津晶  (+52.5P対局前順位5位)
宮内こずえ (▲4.4P対局前順位9位)
二階堂瑠美 (+32.8P対局前順位8位)
日向藍子  (+97.9P対局前順位3位)

 

 

 

 

 

東2局3本場、瑠美が高目を一発ツモ裏ドラ1枚で、3,000.・6,000のツモアガリ!

 

 

東4局、日向が決勝を決定付けるような2,600オールと4,000オールでトップ目になります。

 

 

 

南4局、瑠美が役役トイトイ嶺上開花の満貫ツモで、再度逆転トップとなりプレーオフ5回戦終了。

 

 

 

トップから瑠美、日向、宮内、和久津。
これにより日向が決勝進出決定。
岡田、瑠美、亜樹、仲田が決勝の最後の椅子をかけてプレーオフ6回戦戦うことになります。

 

プレーオフ6回戦起家から
瑠美、亜樹、岡田、仲田。

 

 

 

 

 

東場は亜樹、岡田、瑠美がそれぞれ5,200のアガリ。
東4局に瑠美が500・1,000をツモり、平たい点数状況のまま南入しました。

南1局、岡田がリーチツモタンヤオイーペーコードラ裏裏の3,000・6,000。
このアガリが決め手となり、岡田が決勝に駒を進めました。

 

 

最終成績がこちら。

 

 

決勝進出は魚谷侑未、逢川恵夢、日向藍子、岡田紗佳の4名となりました!
決勝戦もお楽しみに!

戦術の系譜29 前原 雄大

~記録レコード~

第1回でも記したが、このコラムは若い麻雀が大好きで仕方ない、そういう方に向けてのものである。
とにかく、麻雀の量をこなして欲しい。質に拘る事は無い。
囲碁や将棋、もしくは他のプロスポーツ程まだ成熟していない世界ゆえに才能とかは必要無い。
量をこなしていくうちに自然と質は向上して行くものである。

質と記したが言葉を変えるならば、その打ち手が目指す麻雀のカタチと言うことである。
条件があるとすれば、その人にとってプレッシャーのかかる場所で打つということである。
漫然と打っていては幾ら量をこなしても意味がない。

私は2度鳳凰位戦のA1から落ちているが、降級した時は2度共にプラス100ポイントオーバーの首位に立っている。
油断したわけでは無いのだが、100ポイントオーバーすると決定戦の調整に入ってしまう処があった。

一度目は幸運にも翌年A1に復帰できた。50代後半の事である。
そこで、アホはアホなりにどうすべきか考え、稽古の量を倍にした。
それが良かったのか解らないが、60歳にして鳳凰位に立つ事が出来た。
そのまま翌年も連覇出来て、他の幾つかのタイトルも獲得できた。
その翌年敗れ、そのまま翌年にはA1から降級し、次年度はA2からも降級して現在に至る。

実はこの直滑降の降級ぶりは連盟の記録である。
まったく何の自慢にもならない記録である。

もう1つの記録は、鳳凰決定戦3シーズン16半荘×3=48半荘親番で11,600点含み親の満貫をアガっていないのである。
この事もおそらくレコード記録だと思う。何度かテンパイはするのだが、アガリには至っていない。
目的はタイトルを取る事であり、親満をアガる事では無いのだから問題はない。

これは1つにはそのころの稽古時の調子も同じで親番では手が入らない。
相手との対策よりも、自分自身の調子への対策が実ったわけである。
この事も普段の稽古のおかげである。

稽古を積み重ねていなかったら、親番と言う理由で無駄に失点を重ね、終には一番大切な麻雀の勢いさえ失ったように思える。

 

~あなたならどうする~

譜は第34期鳳凰戦の一コマである。
最終手番1つ手前でテンパイが入った。

二万三万九万九万六索七索八索四筒五筒六筒七筒八筒九筒  ドラ一筒

親番の私だけがテンパイで、他3者がハッキリとしたノーテンで最後ツモで一万を引きアガった。
ツモ切れば3,000点の収入アガれば2,100点の収入である。

この事もそれぞれの価値観の問題で、テンパイ料の方を選ぶ打ち手を否定しない。
私はアガリがアガリを呼び込むと考えているので自然にアガる。

一局毎に拘るのでは無く、半荘、もしくは全16回戦からその1局の処し方を考えるべきだと考える。
勝負処に関しても私は最善手をよほどの限り選ばない様にしている。
好手、次善手を念頭に置く。それは、最善手と悪手は相似形の事がままあるからである。

 

~場を読む~

譜は第35期鳳凰位決定戦初日トップ2着で迎えた3回戦の南1局親番のものである。

 

100

 

二万四万一索一索三索六索九索九索三筒西白白発発  ドラ九索

{重いな}

それが配牌を手にした時の思いである。
何しろここに至るまでの30数半荘親満をアガっていないのである。
ただ、一方で1位2位で来て、前局で跳満をアガっている事に勢いを感じてもいた。

それが、第一ツモが発、第二ツモが白である。

 

100

 

間違いなくツモに勢いがある。
譜をご覧くださればわかる通り、他3者とは比較にならない。
私は打六索としたが、牌が指から離れた瞬間違和感を覚えた。

麻雀には場と言うものがある。
トイツ場、順子場、混合場、色場などである。
私のツモの傾向はトイツ場を感じさせるが、相手3人の河を眺めると対面はともかく巡目が速くよくわからない。
ただ理屈ではなく、違和感を覚えたことは間違いない。

己の手牌の可能性をみると、やはり色場は外せないところだと何かが私にささやいたのだろう。
ならば、打つべき牌は相手に速さを意識させないために、おとなしく二万辺りが至当のように思える。
この辺りに関しては、正解が無い。理屈では無く感覚の世界だからである。

そして、その感覚を研ぎ澄ますために日々の稽古の精進が必要なのである。

 

100

 

二万と構えなかったがために、次巡、二万が重なり打四万、そしてツモ一索で打三索のリーチである。
手順としてはおかしくないとは思う。実際、山には私のアガリ牌が3枚眠っていのだから。

ただし、私の中では今でも心に棘が刺さったままの状態であるから、あえてここで記させていただいた。
仮に二万と構えてさえいれば以下の牌姿になっていた。

一索一索一索三索四索九索九索白白白発発発  ドラ九索

おそらくは、吉田直さんからの出アガリで収束していたように思える。
実践での結果は以下の通り。

 

100

 

私のダントツの親番のリーチに、無筋を幾つも通し切り三万でツモアガった。
なかなか出来る事では無い。吉田さんを称えるしかない。

私は勝負所を逸しながらもこの半荘トップを取っている。
しかしながら、勝負所を競り勝った吉田直さんに勝利の女神は微笑んだ。
今の麻雀界、色々大切なものが要求される。それでも一番大切なモノは雀力である。

雀力を養うにはやはり、膨大な量の稽古と失敗を刻み続け忘れないことである。
微細な部分を感じ取る力、感性がその人を育てるものだと信じてやまない。

第3期桜蕾戦決勝レポート

【一つ勝つのはこんなにも難しいのか~桜蕾戦決勝レポート~】

全4回戦の3回戦目、僅差だったがトータル首位の廣岡がトップを取った。
ここまでの大きなリードも入れて、トータルポイントは+90.7P、2位藤居との差も約110ポイント。

 

 

もう見なくても廣岡の優勝だな――
夕飯でも食べて、優勝インタビューだけ見ようかな――
そう思って画面を閉じた人もいたかもしれない。

『最後まで優勝を目指して全力で戦います。』
これは戦前の桜木のコメントだが、そうは言ったものの、皆、集中が切れてしまっても仕方ないと思う。
それくらい絶望的な差だ。

最終戦東1局、親の藤居のリーチ。
廣岡は大量リードを背に、アガリやすい手だけ攻めればいい。
暗刻の中を切ると、

 

 

 

なんと中単騎のホンイツ、一発と裏ドラ1枚の18,000に放銃。
藤居のこの捨て牌で、流石に中の単騎待ちとは思えないし、ホンイツまでついているなんて、数年に一度あるかどうか。
「放銃は仕方ない、大量のリードがあってよかった。」
廣岡はそう思ったのではなかろうか。

 

 

 

まずは第一関門となる廣岡のラスの並びはできた。
藤居だけでなく、花宮、桜木にとっても、廣岡とのトップラスを作りやすくなる。
このアガリをキッカケに場の空気が変わる。

最終戦東1局2本場、桜木

二万 上向き二万 上向き二万 上向き五万 上向き五万 上向き六万 上向き六万 上向き七万 上向き七筒 上向き七筒 上向き一索 上向き二索 上向き三索 上向き リーチ ツモ四万 上向き ドラ六万 上向き 裏二索 上向き

 

最終戦東2局、桜木

二万 上向き二万 上向き五万 上向き六万 上向き七万 上向き八万 上向き九万 上向き ロン七万 上向き ポン白白白 ポン中中中 ドラ六索 上向き

 

連続の満貫のアガリで迎えた東3局の親番、道中の手順が完璧だった。
一気通貫になる八索が生きて、先行リーチの藤居の四索を捉える。

 

 

 

 

リーチ、一発、ピンフ、一気通貫、ドラ3の24,000。
このアガリで桜木の持ち点は7万点。
桜木も廣岡も表示されたスコアボードを見上げる。
この表情だ。

 

 

 

この桜木の親を2本場で廣岡が落とす。
猛追されてはいるものの、画面越しには落ち着いているように見える。
22歳、入会してから2年も経っていないとは思えない。

 

 

解説の藤崎「ここは親番なんで、一息つきながら攻めてもいいんじゃないですか?手が良ければですけど」
東4局、親番の廣岡、この1シャンテン。
早くテンパイしてリーチを宣言したい、そんな思いが伝わってくる。

 

 

しかし、花宮が切った東に藤居からロンの声。
開かれた手牌を見て、肝を冷やしたに違いない。

 

 

 

このアガリで藤居も戦線復帰。
1人ならまだしも、2人が追い上げてくるとは誰が予想できただろうか。
さらに、廣岡には試練が待っていた。

南1局、親の藤居のリーチ。

 

 

河は変則だが、白発が4枚見えたことで国士無双はない。
ほんの1時間前に暗刻から中を切って痛い思いをしたことを覚えているが、現物は尽きている。
ここまで手をかけずにいた九索、3枚になったことでとうとう選ばれてしまった。

 

 

 

 

裏ドラ2枚の12,000。これは相当ぐらつく。
こんなのまで放銃してしまうと、僕はまともに手を組める自信がない。
逆に追いかける藤居、桜木はもう手を伸ばせば届く位置。
打牌にも力が入る。

南1局1本場、親の藤居、ドラが暗刻のリーチだ。
一発ツモか、ツモって裏が1枚乗ればトータルで逆転する。

 

 

 

しかし、この局のアガリは桜木。
無理はしすぎず、でも自身の手は壊さず、とてもいいバランスでの手組みだった。
リーチ、一発、ツモ、タンヤオ、イーペーコー、ドラの3,000・6,000(+2,300)

南2局も桜木は満貫をアガる。
南3局の桜木の親を迎えて、トータルスコアはこちら。
140ポイント差もあった桜木が、ちょうど16ポイント差。
もう満貫ツモアガリで同点だ。

 

 

第4位、花宮海咲

「何もできなかった…自分の実力不足を痛感した1日でした。」

僕が初めて見たのは、去年の10月の第2回桜蕾戦のベスト16、このときは入会して2ヶ月のときだった。
第2回はベスト8で負けてしまったが、それから約半年、かなり勉強したのだろう。
以前も強気の攻めが印象的だったが、その攻めに技術力が加わったように思う。

今日は優勝争いからほど遠くなってしまい、非常に苦しく悔しい最終戦だっただろう。
それでも最後まで優勝を目指して戦っていた姿に、心を打たれた人は多かったはずだ。
「もっと勉強して、もっと強くなって絶対に優勝します。応援してくださった方、本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。」

 

第3位、藤居冴加

「自分のミスが多かったから負けてしまったと思います。」

後半の追い上げも見事だったが、藤居の麻雀の見どころは守備意識の高さと見切りのよさだと思う。
ところどころで解説の和久津や、その技術を褒めるコメントがとても多かった。
おそらく本人は今日の出来に全く満足していないだろうが、周りから桜蕾戦よかったよ、と声を掛けられるのではないかと思われる。
「まだチャンスはいっぱいあるので、次は優勝します。今後とも応援よろしくお願いします。」

 

 

第2位、桜木里咲

「1回戦、緊張なんですかね。自分でもよくわからないくらい何も見えなくなっちゃって、自分の手牌しか見えてなかったです。」

 

 

対局後すぐに桜木が包み隠さず書いたこのNoteを是非ご覧になってほしい。
色々と複雑な思いで臨んでいることが見て取れる。
同じような悩みを抱えるプロも少なくはないだろう。

最初の緊張の真っ白から(大差になって)絶望の味、そこから希望の光が見えてきて極限の興奮、最後はやりきった充実感と悔しさ。
この表現とは違う感じ方をしたかもしれないが、この日、特別で格別な体験をしたに違いない。
『もう一度、この舞台で戦いたい』
また1人、競技麻雀の沼にハマってしまった気がしている。

「次回は必ず優勝できるように、残りの(出場できる)回数、全力でチャレンジしたいと思います。たくさんのご声援ありがとうございました。」

 

対局に戻ろう。
南3局、藤居が桜木から満貫のアガリ。
廣岡にとっては展開の利で桜木の親が落ちる。

 

 

オーラスは、廣岡が親なので1局勝負。
桜木、藤居に条件を満たす手はできず流局し、廣岡の優勝が決まった。

 

優勝、廣岡璃奈

「(最終戦はどういう思いでしたか?)ずっと怖くてしょうがなかったです。」

100ポイント以上の大差からギリギリまで追い詰められてしまい、勝った気はしなかっただろう。
最終戦、廣岡が何か大きなミスをしたわけではなく、避けられない放銃だったし、安全にアガリにいける手はほとんどなかった。

それでも逃げ切ることができたのは、3回戦までしっかり攻めてリードを築けたからに他ならない。

 

 

 

 

 

「応援してくださった皆様、支えてくださった皆様、アドバイスくださった先輩方にホントに感謝します。ありがとうございました。皆様のお陰で勝てました。」

非常に面白い決勝戦だった。
面白かったというコメントもとても多かった。
もちろん試合展開が想像を遥かに超えたものだったのもあるが、もしこれがミスだらけで混戦になっていたとしたら、決して面白いとは思わなかっただろう。
それだけ技術のレベルも高かったし、何より全員の必死さが胸に響く対局を生み出したのではないかと思う。
最後に、廣岡さん、優勝おめでとうございます。

 

 

(文:福光聖雄)

第3期若獅子戦決勝レポート

【第3期若獅子戦決勝 早川健太が大逆転劇でタイトル初戴冠】

第3期若獅子戦。決勝進出を決めたのは以下の4名。
今期は一発裏ドラ有りのWRCルール。4回戦を行い優勝者を決める。

 

 

1回戦トップをとった渡邉が親番でリーチ。北単騎が裏ドラ2枚となり、4,000オール。

 

 

1回戦2着の佐藤は南場の親番で発をポンしてカン四筒。早川から12,000は12,900(+3,000)のアガリ。

 

 

1回戦と同じ並びで渡邉と佐藤が浮きかと思いきや事件が起きる。
オーラス2本場。すでに2連勝は揺るがない所まで点棒を集めた渡邉が叩き所とばかりに腕を振り、ピンズで3フーロ。ペン七筒待ちテンパイを入れる。

 

 

道中ドラを重ねた佐藤が残り1巡でリーチに踏み切る。しかしハイテイにいたのはアガリ牌ではなく七筒だった。
18,600(+1,000)の放銃となった佐藤は、次局村上にも満貫を放銃して一気にラスまで転落してしまう。

前半戦を+88.1Pの1人浮きと圧倒的リードを持った渡邉は、3回戦も原点付近をキープ。親番の村上はひたすら連荘を狙い、佐藤と早川は何としても渡邉を沈めようとチャンスを待ち構えていた。こんな絶望的な点差をひっくり返す方法などあるのかも、今のプレイが自分の得になるかもわからない。それでも渡邉が喜ぶアガリは絶対しないと全力を傾けた。
なかなか噛み合わなかったプレイが実を結んだのは6本場。早川がメンチンテンパイ、一万二万待ち。

 

 

16,000は17,800(+3,000)。
マンズは場に高かったが、1シャンテンの渡邉が飛び込んでしまった。3回戦はラスを引いたが、渡邉の悪夢はまだ終わらなかった。

 

 

最終4回戦東1局。
親番早川が四暗刻16,000オール。

 

 

渡邉も黙ってはいない。2本場に満貫をアガってトータル首位に返り咲く。

 

 

南2局4本場。最後の親番を迎えた村上がメンホン七対子発単騎リーチ。一発ツモで8,400オールのツモアガリで優勝を狙うが、連荘は7本場でストップ。

 

 

最終戦オーラス、親番は渡邉。

村上はツモ三倍満。
早川から12,000。
渡邉・佐藤から三倍満。

佐藤はトリプル役満条件。

 

 

アガリ優勝の早川が二万五万八万待ち。

 

 

村上がメンチン一万八万待ち。
このままツモでは届かないが、早川から一万が出れば優勝。

 

 

親番を手放せない渡邉。リーチ宣言牌が八万となり、早川1,000のアガリ。

 

 

優勝は早川健太に決定!
23歳の若獅子が誕生した。

 

 

第3期若獅子戦 最終結果

優勝 早川健太
2位 渡邉浩史郎
3位 村上玲央
4位 佐藤孝行

 

 

(文:吾妻さおり)

何を切る? 2022年4月

第3期桜蕾戦 1回戦 東1局 西家 廣岡璃奈プロ

 

100

 

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■Twitterで実施したアンケートの結果

 

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■OPENRECで実施したアンケートの結果

 

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■ニコニコ生放送で実施したアンケートの結果

 

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■プロ解答

 

九索切り

 

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七筒切り

 

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二万切り

 

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■実況・解説陣 (アンケート時)

 

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古橋「鳳凰位の寿人さんはWRCルールは苦手かもしれないんですけれども・・・何切ります?」
佐々木「どちらかというとそっちの方が得意ではあります笑。二万が1枚切れですね?」
古橋「二万1枚切れで親の現物。そしてドラが六筒です。」
佐々木「ぼくは七筒打ちたいですね。」
古橋「その心は?」
佐々木「ドラの六筒だけは採用するけど、ほとんど一色チンイチです!」

 

■プロの視点
廣岡璃奈プロ
「3トイツの形が嫌だったので、第一感でトイツをほぐしていく手を考えました。もちろん九索を切ればタンヤオの1シャンテンに受けられますが、自分からソーズがよく見えていて、一気通貫やさらに伸びた時のチンイツも逃したくないので、ソーズはまだ触らず二万七筒の比較になりました。ドラ引きの変化が嬉しい七筒を残して、一万三万を引いた時もあまり嬉しくない1枚切れの二万のトイツ落としを選びました。」

 

■終局図

 

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日本プロ麻雀連盟チャンネルはこちらから
OPENREC 日本プロ麻雀連盟チャンネル
ニコニコ生放送<PC版>

第12期グランプリMAXベスト8B卓レポート

ベスト8 B卓はグランプリMAXらしい豪華な卓組。

 

 

鳳凰位佐々木寿人・十段位荒正義・王位渡辺史哉・プロクイーン二階堂瑠美の4名が集まりました。

 

 

1回戦は佐々木がホンイツ・トイトイ・東發の12,000をアガってリードをするも

 

 

放銃した渡辺がそこから復活して4回戦まで全連対と1人抜け出し、瑠美と佐々木の二番手争いは接戦のまま最終戦に突入。

 

 

終始苦しい展開となっていた荒に、一発逆転の四暗刻テンパイが入りましたが、六筒八筒は既に山になく流局。
今期十段戦初優勝で前人未到のグランドスラムを達成した荒でしたが、グランプリMAXはベスト8での敗退となりました。

 

 

最終戦は瑠美が1,300・2,600

 

 

2,600オールとアガってトータルトップまで浮上すると

 

 

追いかける佐々木が7,700

 

 

5,800とアガリ、気づけば渡辺も巻き込んだ三つ巴の争いでオーラス。

 

 

最後は瑠美が佐々木から7,700をアガって激戦を制しました。

 

(1位通過・二階堂瑠美)

 

(2位通過・渡辺史哉)

 

<第12期グランプリMAXベスト8 B卓成績>
瑠美+25.7P 渡辺+18.4P 佐々木+2.9P 荒▲47.0P

(文:越野智紀)

第12期グランプリMAXベスト8A卓レポート

【第12期麻雀グランプリMAX ベスト8A卓 紺野真太郎・黒沢咲が決勝進出】

今期の麻雀グランプリMAXでベスト8まで駒を進めたのはこの4名。

黒沢咲
三浦智博
魚谷侑未
紺野真太郎

 

 

1回戦南2局1本場。魚谷がメンホンのカン七索待ち、ドラも押していく。

 

 

しかしアガリ切ったのは三浦。ツモ七対子ドラドラの六万単騎をツモって4,100オール(+1,000)。1回戦は三浦がトップ。

 

 

2回戦。オーラス紺野が一万四万リーチをハイテイでツモって2,100・4,100(+1,000)。ラスから総捲りのトップを取る。

 

 

3回戦。魚谷、紺野、黒沢の三つ巴で迎えた南3局。親番魚谷がドラをポンして11,600のアガリでトップ。

4回戦は紺野の独壇場。親番で七対子ドラドラ白単騎の4,000オールをツモると
 

 

東4局には二筒単騎を魚谷からロン。中トイトイ三暗刻ドラ3で16,000。紺野が2勝目を挙げて暫定首位。

 

 

4回戦南1局1本場は三浦が紺野から9,600、魚谷から7,700は8,000(+1,000)と加点して、大きな2着で暫定2位で最終戦へ。

最終5回戦。紺野が黒沢から南単騎の6,400は6,700。
魚谷から一通ドラのカン五万5,200とアガってこの半荘もリード。

 

 

東4局。親番三浦のリーチを受けた魚谷が東を加カンして八筒リンシャンツモ。1,300・2,600(+1,000)のアガリ。三浦と魚谷は同点で南場へ。

 

 

南2局3本場。魚谷は配牌で九種九牌。公式ルールでは宣言倒牌すれば取り直しが出来るが、魚谷は続行を決断。誰よりも早くチャンタドラのペン七筒テンパイを入れた。

 

 

しかし、三浦が六万七万でリーチ。
さらに、親番黒沢が一筒二索待ち追っかけリーチ。

 

 

2軒リーチを受けた魚谷がダブ南九筒のシャンポンに変えて3軒リーチに出る。
この勝負所を制したのは黒沢。三浦から7,700は8,600(+2,000)をアガると、繋いだ4本場では

 

 

高め一通の一索をツモって6,400オール(+1,000)。親番1回で試合をひっくり返してしまった。

オーラス親番は三浦。
魚谷の条件は跳満ツモか黒沢から6,400、紺野・三浦から跳満だったが

 

 

紺野がさっとアガって決着。

 

 

第12期麻雀グランプリMAXベスト8A卓からは
紺野真太郎
黒沢咲
この2名が勝ち上がりを決めた。
 

 

(文:吾妻さおり)

第39期 A2リーグ 第1節A卓レポート

ダンプ大橋が1人浮きの好発進!A2リーグ第1節A卓

4月5日、A2リーグ第1節A卓が放送された。
対局者は紺野真太郎、ダンプ大橋、白鳥翔、古橋崇志。A2リーグ経験の長いダンプ・白鳥・古橋が、前期A1から降級の紺野を迎え撃つ形。

 

 

1回戦はトップ目が33,900という穏やかな立ち上がりで南場へ。南1局1本場、ダンプがイーペーコードラ3の8,000をアガって抜け出すと…

 

 

南4局3本場、トップ目からダメ押しの満貫をツモアガり、+29.7Pの大トップ。

 

 

ダンプは2回戦では3着に沈むも、3回戦東2局にはトイトイ三暗刻ドラドラの6,000オール。

 

 

そしてダンプらしい選択を見せたのが南2局。ホンイツの三索”>–<img decoding=のノベタンテンパイから、リーチの古橋へ一万を止めて待ち変え。

 

 

古橋はハイテイでまさかの一万放銃となり、ダンプが11,600。

 

 

このアガリから2度目のトップを決め、重い一撃が持ち味のダンプの押し引きが光った1日となった。

一方、ダンプと同じく当日トップ2回の成績を残した白鳥は、ヤミテンの満貫や…

 

 

供託での加点を活かした逆転トップなど、

 

 

(古橋のリーチ棒を回収し、5,200のアガリでトップに)
大物手の連発が無い中でうまく着順を作るも、4回戦でまさかの事態に。

 

 

南1局、二筒九筒の先制リーチ。しかしドラ暗刻の古橋がカン五筒をチーして一筒二筒四筒待ちに。北ホンイツドラ3で12,000の放銃となり、次回振り出しからの再スタートという形となった。

 

 

本日終了時点のトータルポイントは画像の通り。ダンプが1人勝ちの好スタートを切った。

次回A2リーグ第1節B卓は4/12(火)17時〜。
対局者は明石定家、高橋良介、山田浩之、井出康平。
解説はダンプ大橋。

ご視聴はこちらから!

次回も是非お楽しみに!

(文・浜野太陽)

第17期女流桜花Aリーグ第1節A卓レポート

今期の女流桜花Aリーグ開幕戦に出場したのが

 

 

仲田加南。
昨期は第1節の九蓮宝燈を皮切りに、2節目には四暗刻プレーオフでは大三元と、最初から最後まで大暴れで、6年連続決定戦進出の記録を樹立していましたが

 

 

今期の第1節は、このタンヤオ・七対子の3,200点がMAX打点。
我慢の局が続く中でラスは回避してマイナスを抑え

「今日の分は次節3倍返しにしたいと思います」

次節に巻き返すことを誓いました。(仲田▲18.9P)

 

女流桜花Aリーグ復帰2年目は
 

和久津晶。
昨期は第2節とプレーオフで仲田と同卓して、役満被害者の会に強制的に入れられていた和久津でしたが、相性の悪さか?今期も展開が噛み合いません。

 

 
2回戦のオーラス、ラス脱出を狙ってツモのみのアガリを拒否すると

 

 

杉浦が亜樹からヤミテンで2,600をアガリ、杉浦浮いて亜樹沈まず。
和久津は痛恨の1人沈みで連続のラスとなり、その後は各地のロン牌を掴まされ

 

 

トドメのホンイツ小三元で4連続ラスという厳しい1日になり

「7節は長いので少しずつ返して、プレーオフラインに残れば決勝も見えるので、まずは借金を返済するところから始めようと思います」

そうコツコツ1年かけての返済計画に気持ちを切り替えました。(和久津▲76.8P)

 

和久津の不調を追い風にして躍動したのが

 

杉浦まゆ。

2回戦で、和久津を1人沈みに追い込んだ2,600のアガリもそうですが

 

 

1回戦

 

 

3回戦と毎回オーラスでアガリが出て、この日の4戦全てを浮きの2着で終え

「次節以降も気を引き締めてプラスに出来るように、降級にならないように頑張ります」

と、まずは残留が目標。(杉浦+30.9P)

 

例年1節目は守備寄りに打つのが

 

二階堂亜樹。

「普段より慎重に打った」と応えていましたが

 

 

この12,000や

 

 

4,000オールと要所で大きいアガリを決めてトップ3回の快勝劇で

「スタートダッシュが切れたので、上位をキープしつつ決定戦を目指したいと思います」

第1期女流桜花から一度も降級していない安定感を今期も見せていました(亜樹+64.8P)

(文:越野智紀)

第3期桜蕾戦ベスト8B卓レポート

決勝メンバーが確定!桜蕾戦ベスト8B卓

3月29日(火) 、第3期桜蕾戦ベスト8B卓が放送された。
対局者は香月佑海、木下遥、桜木里咲、花宮海咲。

 

 

1回戦はオーラスに3着目の木下がドラドラのカン四索リーチ。

 

 

5,200をアガッて2着になれば十分というリーチであったが、ツモって裏ドラ3枚の3,000・6,000!一躍トップに。
この回4着に沈んだ桜木であったが、2回戦では東1局にメンタンピン一発の8,000。

 

 

東2局1本場、リーチツモイーペーコー裏の2,000・4,000と大物手を連発。

 

 

トップ目でオーラスを迎え、さらにリーチピンフドラ裏の12,000。

 

 

大トップでトータル首位に躍り出る。

3回戦には香月・木下が追いかける立場となるが…東1局2本場、花宮がリーチツモドラドラ裏裏の6,000オール!

 

 

さらに東4局1本場、桜木がリーチツモ発ドラの4,000オールと、先を行く2人がここでもリードを拡げる。

 

 

最終半荘開始時点は桜木がトータル首位。木下が約50P差の花宮を追う展開に。
東2局、親の木下が4,000オール、2,900、2,600オールと怒涛の連荘で早くも花宮とほぼ並びに。

 

 

 

 

 

追い込まれた花宮であったが、東3局にリーチツモドラドラ(八索暗カン)の2,000・4,000。

 

 

これで2着まで浮上し、木下の猛追を振り切り勝ち上がりを決めた。

 

 

 

これで決勝戦のメンバーが確定。
決勝戦は3/31(木)14時〜。実況は大和、解説は藤崎智・和久津晶。
伊達朱里紗、菅原千瑛に続いて桜蕾となるのは一体誰なのか。是非お楽しみに!

ご視聴はこちら!!

(文・浜野太陽)

第3期若獅子戦ベスト8B卓レポート

【第3期若獅子戦 ベスト8B卓 渡邉浩史郎・早川健太が決勝進出】

 

 

出場選手はこちらの4名。上位2名が決勝進出となる。

東1局。親番神森がカン四万から仕掛ける。曽篠のリーチ宣言牌のダブ東もポンして現物待ち。ドラの八万を勝負する。

 

 

曽篠が七対子ドラドラ、裏ドラも八万で12,000のアガリ。神森にとっては苦しいスタートとなってしまう。

東2局は渡邉がドラ西五索のシャンポンリーチ。

 

 

これに追いついたのが早川。渡邉の待ちでもある五索をツモって6,000オール(+1,000)のアガリ。

南3局。神森の先制リーチを受け、渡邉がドラ暗刻のカン六索で追っかけリーチ。2軒の中スジとなってトップ目早川からの直撃に成功。1回戦は渡邉、曽篠、早川、神森の並びで終了。

 

 

2回戦東2局4本場。親番早川がドラ2枚使いの五索八索リーチ。テンパイしていた渡邉から出て13,200(+3,000)のアガリ。

 

 

2回戦は早川、曽篠、神森、渡邉の並びで終了。

3回戦南3局。渡邉が南中をポンしてソウズのホンイツドラが1枚。ハイテイでツモって3,000・6,000のアガリ。

 

 

3回戦は渡邉、曽篠、神森、早川の並びで終了。

最終4回戦。早川が親番でリーチツモ七対子、3,200オール。

 

 

神森がチンイツ七万八万テンパイを入れるが、無念の流局。南場の親番も流されてしまう。

 

 

最終戦オーラス。
現状は早川・曽篠が通過
親番は渡邉
曽篠との差800点を捲れば通過
神森はダブル役満条件

早川は曽篠に8,000放銃までOK
渡邉と曽篠は早川に1,000を打てない状況

 

 

0本場は親番渡邉が三筒六筒リーチ。4,000オールのツモアガリ。

 

 

曽篠の条件は跳満ツモ
早川から6,400
渡邉から8,000
神森から倍満

神森はダブル役満条件
親番渡邉はノーテンOKで1本場へ。
曽篠はドラドラだが、条件を満たすためには最低もう1役欲しい所。イーペーコーを付けてリーチに出るが、ツモれず1人テンパイで流局。

 

 

 

 

渡邉浩史郎
早川健太
の2名が勝ち上がりとなり、決勝進出者が確定。

 

 

第3期若獅子戦決勝は
2022/3/30(水) 14:00
実況 仲田浩二
解説 瀬戸熊直樹・滝沢和典

ご視聴はこちらから!

(文・吾妻さおり)

巣鴨本部道場 2022年3月度プロアマオープン大会成績表 3月度最終結果(※プラス者のみ)

WRCルール部門(連続16戦)

順位 名前 打数 成績
1 井出博幸 39 293.3
2 タケタケ 49 290.5
3 中村 65 260.4
4 藤次祐紀 81 231
5 森 雅彦 16 226.1
6 藤原隆弘 53 224.1
7 くまっち 26 208.1
8 山部正人 17 194.4
9 松村祐輔 27 189.7
10 岡本浩一 66 183.3
11 加藤はるみ 82 182
12 とうぎー 21 180.9
13 ラッキースリー 47 174.2
14 金山二郎 37 174.1
15 キモト 30 172.7
16 大友政裕 16 171.6
17 後藤竜司 29 169
18 加藤恵美子 34 168.4
19 グリーンマン 49 167
20 もぐ 17 161.2
21 葭葉 18 159.9
22 加藤鳩 18 153.5
23 山田樹 40 148.6
24 モーニン 28 145.2
25 前原由紀子 26 140.1
26 かずや☆雀アカ 61 135.1
27 中村健二 16 131.9
28 チヒロ 20 128.6
29 佐藤正道 16 118.3
30 なしお 20 100.6
31 宇田美有紀 20 82
32 原佑典 25 79.8
33 立岩知朗 27 77.6
34 西角健二 44 77.5
35 厚地 17 66.9
36 市川幹人 61 57.7
37 齋藤麻衣子 28 55.9
38 マシュー 19 53.6
39 ルギア 29 53.5
40 稲熊勝明 28 50.4
41 ホズミ 16 39.6
42 さえり 17 36.3
43 なーちゃん 34 35.3
44 BBQ 19 32.1
45 じゅんじゅん 27 15.4
46 こしの 25 0.1

 

 

公式ルール(連続8戦)

順位 名前 打数 成績
1 シマカタ 11 192.2
2 市川幹人 12 127.7
3 門垣寛 9 110.4
4 由布弘子 11 98.6
5 藤次祐紀 12 91.9
6 くまっち 8 89.9
7 平野光穂 11 72.3
8 葭葉 9 61.8
9 なーこ 8 60.5
10 グリーンマン 15 53.2
11 丹野賢一 8 51
12 加藤はるみ 15 50.8
13 加藤鳩 8 45
14 中村 21 44.8
15 近野誠一郎 10 41
16 藤原隆弘 13 40.6
17 ラッキースリー 9 29.3
18 宗形周平 11 28.4
19 高橋大輔 8 23.6
20 BBQ 12 20
21 じゅんじゅん 10 17.8
22 井出博幸 17 14.6
23 前原由紀子 14 5.6
24 かずや☆雀アカ 10 3.3
25 ハチロー 8 0

 

 

第3期桜蕾戦ベスト8A卓レポート

第3期桜蕾戦ベスト8A卓レポート

ベスト8A卓に出場した選手は

 

 

関口智恵・川上玲・廣岡璃奈・藤居冴加の4名。

1回戦で大きなトップを取った廣岡が、接戦で迎えた2回戦のオーラスに

 

 

リーチツモドラドラ裏裏の跳満で大きく抜け出すことに成功。

廣岡連勝・藤居連続2着で上位陣が大きく離された3回戦

 

 

南3局2本場、親の川上がライバル藤居から、タンヤオドラ3で12,600の直撃に成功。

一時は川上トップ藤居ラスの完璧な並びを作り、そのまま終われば大きく突き放しての逆転も見えていましたが

 

 

連勝中の廣岡にリーチツモピンフ裏裏の4,000オールが出て3連勝。
トータルも120ポイントを超え、決勝進出を確実なものにしました。

 

 

川上を追いかける形になっていた藤居は、3回戦オーラスに満貫をツモアガリ3着に浮上。
川上との差を最終戦着順勝負のところまで詰めると

 

 

最終戦は藤居が満貫をアガってトップ目に立った次局

 

 

ライバル川上から5,800を直撃してリードを拡大。

 

 

ここまで苦しかった関口にも遅まきながら手が入り始めましたが、

 

 

最後の親番を藤居に流され、反撃もここまで。

 

 

オーラス親番で2,600オール

 

 

足止めペンカン三筒リーチで連荘と粘る川上でしたが
 

 

最後まで戦いきった廣岡にトドメを刺されて試合終了。

 

(1位通過・廣岡璃奈)

 

(2位通過・藤居冴加)

<桜蕾戦ベスト8A卓成績>
廣岡+118.2P 藤居▲8.5P 川上▲39.2P 関口▲70.5P

(文:越野智紀)

第3期若獅子戦ベスト8A卓レポート

第3期若獅子戦ベスト8A卓レポート

ベスト8A卓に出場した選手は

 

 

佐藤孝行・村上玲央・櫻井勇馬・砂子直信の4名。

1回戦でトップを取った佐藤は2回戦東3局の親番で

 

 

中暗刻高め三暗刻の変則3メン待ちでヤミテンを選択すると

 

 

狙いどおりの変化を見せて

 

 

2戦目にして決勝進出を決定づける16,000オールのアガリが飛び出しました。

佐藤が一撃で3回分のトップを奪って大きく離れていく中、連続2着で凌いでいた村上。
残る1枠を争う砂子・櫻井の2軒リーチに対して、ここは勝負所と仕掛けていき

 

 

南発ホンイツで8,000のアガリ。
勝負所を制した村上が2人をかわして3回戦でトップを取り、佐藤・村上が大きくリードして迎えた最終戦は

 

 

村上が終盤にドラの五筒を勝負し、それを仕掛けた親の櫻井から余った六筒白発ホンイツの満貫を直撃して勝負あり。

 

 

(1位通過・村上玲央)

 

 

(2位通過・佐藤孝行)

<若獅子戦ベスト8A卓成績>
村上+45.0P 佐藤+43.2P 砂子▲39.7P 櫻井▲48.5P

(文:越野智紀)

第3期桜蕾戦ベスト16D卓レポート

【第3期桜蕾戦 ベスト16D卓 花宮海咲・関口智恵が勝ち上がり】

 

 

第3期桜蕾戦ベスト16最後の1戦。D卓の出場選手はこちらの4名。

 

 

一発裏ドラありのWRCルールで4回戦を行い、上位2名がベスト8進出。

1回戦東1局1本場。親番花宮が三索六索リーチ。

 

 

ソウズのホンイツテンパイの松田から一発で三索が出て裏ドラも乗り、花宮12,300のアガリ。
1回戦は花宮トップ、香野が浮きの2着で終了。

2回戦東2局。松田が客風の南ポンから。遠い仕掛けではあったがピンズに寄せて花宮から7,700の直撃に成功。

 

 

その花宮が親番で三万六筒のシャンポンリーチ。打点は申し分ないが、待ちはかなり苦しい形。

 

 

ここに関口が三筒六筒待ちで追いつく。三色変化、ドラ引きでのスライド、先制リーチに三筒が現物とヤミテンにしそうな局面。しかし関口は1回戦ラススタート、さらに一発裏ドラがあるWRCルールなのも後押しとなったか、追っかけリーチを選択。結果は関口にとって最悪で、ドラの三万を掴んで12,300(+1,000)の放銃となってしまう。

トップ目に立った花宮は東4局3本場にリーチツモドラ裏3の跳満ツモで60,000点オーバー。

 

 

花宮が独走態勢に入り、2回戦半ばにして残り1枠のムードが漂う。南2局、親番松田がツモリ三暗刻の六索九筒リーチ。

 

 

同巡香野が七対子テンパイ。九索は現物だが、強気の選択で六索切り追っかけリーチに踏み切り、一発で9,600放銃。

松田有利な点棒で2回戦オーラスを迎えるが、親番香野が強烈な反撃に出る。ドラの発単騎リーチを打つと、一発ツモ裏2で8,100オール。香野が1回のアガリで浮き2着まで回復し、1回戦と同じ着順で2回戦が終了。

 

 

3回戦は関口の逆襲開始。南1局の親番で三筒六筒リーチ。香野から一発で出て裏1。12,000をアガると、南2局には2,000・4,000のツモアガリ。
トータル2番手まで約20ポイント差まで詰め寄る。

 

 

しかし3回戦の主役も花宮。オーラスにリーチタンヤオピンフツモイーペーコードラドラ、6,000オールのツモアガリで3連勝を決めた。

 

 

花宮は当確。松田と香野は0.3ポイント差なので着順勝負。関口は40ポイント弱の差なので十分圏内だが、松田と香野の両方を交わさなくてはいけない条件付き。

東3局。香野の先制リーチを受けながらも親番松田がドラの”白”ポンで追いつき、花宮から12,000のアガリ。このリードを保ったままオーラスへ。

 

 

オーラス親番は関口。
香野の条件は跳満ツモ、松田から満貫、花宮と関口からは倍満。

 

 

親番の関口
0本場 松田から2,000
1本場 4,100オール
2本場 4,200オール
と3連続アガリでトータル2番手に。

 

 

3本場。ノーテンOKまで点差を広げた関口が、花宮に1,000は1,900の放銃で2番手をキープ。以上で全対局が終了。

 

 

第3期桜蕾戦ベスト16D卓からは
花宮海咲
関口智恵
の2名が勝ち上がりとなった。

 

 

ベスト8A卓は2022/3/28(月)16:00

 

ベスト8B卓は2022/3/29(火)16:00

 

こちらもお楽しみに!

(文・吾妻さおり)