【第13期麻雀グランプリMAX 予備予選 猿川・吉野が勝ち上がりを決める】
日本プロ麻雀連盟の年度末の祭典と言えば「麻雀グランプリMAX」。開幕に先立ち、一次予選の2枠をかけて予備予選が行われた。
【システム】
今年度の地方リーグ優勝者(9名)・現鸞和・年間ポイントランキング18位〜23位(6名)の計16名をABブロックに分ける。
半荘1回戦を行い、上位2名が決勝へ。
決勝1回戦を行い、優勝者が一次予選に進出となる。
(日本プロ麻雀連盟公式ルール)
【予備予選Aブロック】
解説 ともたけ雅晴
実況 吉井優
【Aブロック①卓】
起家長尾が7巡目に切りとすると
西野からロンの声。電光石火のメンゼン混一色で満貫のアガリ。1回勝負で2着以上に残らなくてはならない。長尾にとってはあまりにも厳しい放銃から始まった。
東4局1本場。長尾は待ち先制リーチを打ち、を暗カン。
これに終盤に追いついたのは親番の太田。11,600は11,900(+1,000)のアガリを決める。
南2局には岡田がダブをポンしてテンパイするが
後のない長尾がドラ雀頭のリーチをツモって望みを繋ぎ、オーラスにはツモか西野から直撃条件のリーチを打つが1人テンパイで流局。
①卓からは太田優介・西野拓也がAブロック決勝進出。
【Aブロック②卓】
②卓で先行したのは堤。東2局には福島から3,900。
その後も手数を緩めず、堤と福島がアガって局を進めていく。
南2局。ここまでじっと耐えていた安城がようやく先制リーチ。是非ともアガって親番を迎えたい所だったが
ポン、チーの猿川(親)が押し返し、11,600(+1,000)のアガリ。
オーラスは福島がタンヤオ三色のカン待ち。放銃しても通過の猿川から出て決着。
②卓からは猿川真寿・福島佑一がAブロック決勝進出。
【Aブロック決勝】
東1局5巡目、太田が一通確定のペン待ちテンパイ。
猿川も待ちテンパイを入れる。
そこに福島がツモ切りリーチを打ち、太田からロン。満貫のアガリで先制する。
東2局には猿川がリーチを打ち、ドラのをツモって3,900オール。
100点差の接戦の中、猿川が福島から1,600は2,800(+2,000)の直撃を決め
オーラスも猿川が自らアガってグランプリMAX一次予選の切符を手に入れた。
【予備予選Bブロック】
解説 三浦智博
実況 大月れみ
【Bブロック①卓】
杉浦が5,200、1,000・2,000、2,900は3,200と軽快にアガリを積み重ねて行く。
ラス目となってしまった花岡が4巡目リーチを打ち、菊田から6,400は7,300のアガリ。
杉浦優勢のまま進んだ南3局1本場。吉野の初アガリは500・1,000は600・1,100(+1,000)。2着目に滑り込み
最後は杉浦のツモアガリで決着。
①卓からは杉浦勘介・吉野敦志がBブロック決勝進出。
【Bブロック②卓】
東1局は客野のリーチツモ一通で満貫のアガリ。
続く東2局はをポンした柴田が5,200のアガリを決める。
リードした客野が東4局にダブ混一色の4,000オール。
オーラス。
川崎が一四待ちリーチ。ツモか柴田からなら四でもOKだが、高めの一ツモで倍満に。
②卓からは川崎義之・客野直がBブロック決勝進出。
【Bブロック決勝】
東2局。杉浦(親)が待ち先制リーチ。
川崎が待ち追っかけリーチで応戦。
吉野がヤミテン純チャン三色のペン待ち。
この勝負は川崎に軍配。杉浦から5,200(+1,000)のアガリ。
南1局。吉野の先制リーチを受けた客野(親)は追っかけリーチで勝負に出るが、吉野に7,700は8,000(+1,000)の放銃となる。
杉浦が南2局に4,000オールをツモって三つ巴となり
オーラスは吉野がアガリ切って勝負あり。一次予選への最後の切符をもぎ取った。
(文・吾妻さおり)