「~天候~」 HIRO柴田

年末の決定戦進出を賭けたリーグ戦を前にして私は肩を痛めていた。四十肩、五十肩というやつだ。
寝ている時も悲鳴をあげてしまうほどの激痛で私生活から影響を及ぼしており、対局中においては麻雀人生で1番対面の牌山の位置が気になるくらい神経質になっていたのを覚えている。
人生の先輩である西島プロに知恵を借りようとストレッチを教わったり、お尻を浮かせながら牌山に手を伸ばす練習もしたりと色々と試してはいたが早急な解決策がなく困っていた。
発症から病院を巡ること2か月、紹介していただいた3軒目の病院でなんとか痛みが和らぐ程度に落ち着きリーグ戦最終節、そして決定戦へ挑んだのを記憶している。
ここで私が言いたいのは、自分の牌山の定位置の出し方はあるかもしれないが、女性やご年配に対しては気持ち少し前に山を出してほしいということだ麻雀において洞察力は大事。
それだけ伝われば今回の鳳凰の部屋は大丈夫、というわけでもなく3日目の自戦記を書きたいと思う。

前回の鳳凰位決定戦2日目では2連続4着スタートと一時は2番手前田に10ポイントまで詰め寄られ天気はどしゃ降りの雨だったが、最終8回戦でトップを獲ることができ再び30ポイントのリードと最後に薄日がさすような我慢の1日となった。

 

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3日目の目標はトータルポイント100オーバー、最終日へ向けて十分な位置で逃げ切りや一騎打ちできるポイントを目指し戦うこと。
前回早い段階で苦しんだ分、今日は気が引き締まっている気がした、あとは自分のパフォーマンスが心身共に十分に発揮できるかであろう。

9回戦
東1局は佐々木の1,300オールから始まった1本場、仕掛けている吉田の河にはドラの一万が置いてある。
自身の手牌にもドラの一万が1枚あるのでここはリスクが低いとみてフリテンリーチを選択。

 

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しかしこれはどちらも当たり牌となり1,000は1,300と吉田への放銃となる。

 

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少ないながらも連続失点はずるずるいってしまうので、どこかでアガリが欲しいところにすぐチャンスは訪れた。

 

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ジュンチャン三色こそ逃したものの、この配牌から2,600オールをツモアガれたのは3日目の初戦としては十分大きかった。

親の連荘とまではいかなかったが、南入してからはトップ目の佐々木の親をヤミテンの3,900で進めたりと3度のアガリがとれる。

 

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上から六筒切りテンパイ、八筒切りテンパイ、白切りテンパイと全てテンパイしてすぐのアガリとなり初日の好感触を思い出させるような大きいトップを獲ることができた。

10回戦
吉田が3,900オールの好発進となると続く1本場では佐々木のリーチが飛んでくる。

 

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佐々木のリーチはカン三筒、そこへ私は仕掛け返して六筒九万と勝負して子方ながらテンパイを維持することに成功する。
冷静に判断すると放銃すれば無駄な勝負なので行かないほうが得策だろうが、東場の主導権争いに参加したかったのか、それとも9回戦の好感触を忘れられなかったのか?
細かく考えると前田が五筒持ってそうでそうなると六筒がワンチャンスで、三筒六筒待ちよりは二筒五筒の方が佐々木に当たる濃度が濃いとか、なにより通ってない牌も多いしとか?
当時の自分のことは麻雀に入り込んでいて全く覚えていないのだが、選択は間違っていなかったというのは悪くはなさそう。

続く2本場では

 

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この配牌が

 

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ここまで伸ばすことに成功するが、同じ一色手の佐々木が2,600オールをアガりきる。

 

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吉田、佐々木が今半荘抜けることにより主導権争いを切り替えて耐える時間となってしまう。

南1局
吉田の親が怖いところだが、自分の打点こそないものの待ちがそこそこ良し、なにより17,100持ちの私へ浮きのキッカケは与えたくはないので、受け手もある程度の手がないと攻め返しにくいところだろう、ただそのある程度の手が入ってしまったら私的にも大惨事になりうる、そういった覚悟もしつつリーチドラ1の手を打ち流局となった、親が流れれば十分だ、良いときに増やし悪いときは局が進めば上出来だ。

 

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前田の猛追もあったが、ここは前田をわずかに抑えて10回戦は沈みの3着で終えることが出来た。

11回戦

東1局自身にとってはさっそく勝負の局とした。

 

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親である吉田の一索四索のピンフドラ1リーチに対して

 

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テンパイとなる一索切りや安全牌である二索でもなく、通っていない五筒を勝負する、もちろんチンイツテンパイすればドラ四筒を勝負。
この時の思考は覚えている、まだ東場、相手の待ちを読むとかではなく役無しの一索切りで通ったリーチの後に三筒六筒のアガリを祈ったり、相手のリーチに目を瞑って怯えるくらいなら、目を開いて選択の幅をまだ残しての勝負に行こうということ。

 

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結果は吉田の2,600オールのツモアガリだったが、一索は放銃の牌だし自身としては10回戦のテンパイ取りに似て悪くはなさそう。
私の言う悪いと良いの差は前がかって勝負しているか、良い脱力感で勝負しているかの違い。私にとっては一索切りリーチが前がかっているように感じただけで、そこは打ち手の感性であると思う。
そして大事なのは、私の選択が悪いと感じたあとの修正力であろう、この舵を間違えると大惨事になるのが私の麻雀の特徴でもある。

東2局
親番で配牌とツモに恵まれ5巡目に高めタンヤオピンフ三色というリーチを打つ。
この手6,000オールのツモアガリとなるようだったら、本当にあと一歩となるなと緊張して手に力が入ったのを今でも覚えている。

 

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結果は出アガリではあったが十分な加点となった。

南2局私の親番、早い手がいないのは好状況だった、相手に早い手を打たれると高いパターンも残しつつ進められれば、手牌次第ではあるがこちらも受けも考えないといけないくらいの現在33,100持ち。

 

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他者は親である私の加点は嫌がるだろうから、押さえつけのペン七筒で即リーチという手もあるが、2日目の前回と違い本日は快晴模様と判断。
前巡に打たれた七筒は相手をおろせてもアガリまでは行かないので、手替わりを待つとすぐにドラ九筒続いて発と引いて、最高の4,000オールのアガリとなりトップこそないものの大きい2着となった。

12回戦
自身に動きがあったのは東4局チャンスを伺いながらもじりじりとした展開の中、私の仕掛けを見て佐々木がツモ切りリーチと来る。

 

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行きがかり上と相手の待ちや打点への読み切れないのと親の吉田も来てしまったので、押しきりを選択するも五索で佐々木へ高めの放銃となり南場への不安が過る。

 

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南1局は自身の下降線を意識し親ではあるが早い手よりはホンイツへ、11回戦とは雲行きが違うと感じての抑え込みの選択とした。

 

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ここは全員ノーテンとなるが、自分が増やすというより静かに進めば良いと思っていたので、親は落としてしまうがあとは我慢しつつチャンス待つのみ。

南2局、北家の私に役牌のトイツが入ってしまった。鳴いての1シャンテンはリスクこそあるがとって劣勢を切り開くべきと判断しポンし軽いアガリに成功する。

 

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南3局、佐々木の強烈な親リーチが入る。

 

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そして私の手は以下となった。

 

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この時、私の選択肢は現物の七筒、ワンチャンスの九筒、そして三索であった。
三索を選んだ理由は、まずは消去法で考え現物の七筒を打ったあとに二索五索で役無しリーチを打つのが嫌だったこと、九筒を打った後に一万ツモで表示牌である四索を打つのが嫌だったこと。
まだ現状でオリるという選択はなく、なによりリーチが無かったら三索を切る手牌ということで打三索とした。

 

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偶然だが三索が絶妙な牌となり、現物の一万二万落としと中筋でテンパイとなる打六索と前田が選択できることとなり、前田のアガりで佐々木の大物手がかわされる。

南4局、佐々木はアガリトップでさらに4着が私なので好位置からのタンヤオ、吉田は親で連荘狙い。

 

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ソーズでもつれたのが功を奏し、チンイツのアガリを取ることが出来た。

 

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沈みの4着から浮きの2着まで浮上することができ目標の100オーバーとは行かなくもベストで終えることができた。

 

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稀にない1人浮きの状態で最終日に向かうことができた。

最後まで読んで頂きありがとうございます、いよいよ次回は最終日、鳳凰位獲得前後の事など書きたいと思うので宜しくお願いします!

 

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オマケ写真は2022WRC-WIEN世界大会の様子です!

第40期 B2リーグ Select 後期第1節レポート

【第40期 後期B2リーグSelect 開幕戦 仁平宣明が接戦を制して卓内トップ】

 

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B2リーグSelect 対局者
※5人打ちのため抜け番制

明石定家
菊田政俊
仁平宣明
大川裕次郎
鈴木大介

 

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解説 HIRO柴田
実況 楠原遊

本日は将棋界の鈴木大介の麻雀プロデビュー戦でもあり、連盟チャンネルでの配信が決定。注目の一戦は同卓の選手にとっても自分も見て知ってもらうチャンスである。

そんな気合いがあったか、今期からB2参戦となった大川が序盤から高打点を連発。

東3局は明石から高めの一万ロンで7,700。

東4局の親番では七対子ドラ単騎で9,600は9,900(+1,000)を仁平から。

2本場では2,600オールは2,800オール(+1,000)と大川は大量加点に成功する。

 

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南1局は菊田が2,000・3,900をツモって浮きに回り

南3局には567確定のヤミテンで大川から8,000の直撃。2着ながらも大きくプラスした。

 

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2回戦は小場で進んだが、オーラス1本場に仁平が仕掛けて清一色ドラ、18,000は18,300を菊田からロン。

 

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3回戦は明石(親)がリーチ。追っかけリーチを打った鈴木から高めの七万ロンで11,600は11,900(+1,000)。

 

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4回戦は明石がピンフ高め純チャンのヤミテンを入れ、鈴木から12,000をアガる。

 

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鈴木は南2局にカン七筒リーチをツモ。2,000・3,900で素点を回復。

 

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オーラス3本場。仁平が一通確定の五索八索待ちをヤミテンとし、大川から7,700は8,600(+1,000)。逆転のアガリで4回戦トップを取った。

 

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5回戦は鈴木(親)が高めの八索ツモで2,600オールは2,700オール。

5回戦トップを取り、第1節は平たいポイントとなった。

 

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(文・吾妻さおり)

第40期 A2リーグ 第7節D卓レポート

紺野がライバルを突き放す四暗刻成就!A2リーグ第7節D卓レポート

10月10日第40期鳳凰戦A2リーグ第7節D卓が放送された。
対局者は黒沢咲、紺野真太郎、井出康平、刀川昌浩。

 

 

昇級争いの紺野(3位)・黒沢(5位)・井出(7位)、残留ボーダーを目指す刀川(14位)という4名による対局となった。

この節で紺野を捕まえたい黒沢・井出であったが、1回戦東3局、突如として紺野からツモ切りリーチ。黒沢・刀川も追いかけて3人リーチとなるも、紺野がツモり開かれた手には暗刻が4つ!

 

 

四暗刻で8,000・16,000のツモアガリ。

紺野は2回戦も苦しいカンチャン受けをものともせず、南場の親番で4,000オール、3,900オールと連続のツモ。

 

 

 

追いかける黒沢も仕掛けて小三元の4,000オール、井出も攻めの姿勢を貫くも浮きを維持することはできずこの節はマイナスに。

紺野としては2人を大きく突き放してのプラスを獲得する理想的な節となった。

刀川は初戦四暗刻の親被りも、後半は解説の阿久津も絶賛する押し引きが光り、勝負所ではツモアガリを決めて3・4回戦トップを飾る。

 

 

(黒沢のリーチに押しきり、ハイテイツモの2,000・3,900)

順位は変わらずながら、後半残留争いに向けて期待を持たせるプラスポイントを持ち帰った。

節終了時のトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

(文・浜野太陽)

第40期 B1リーグSelect 後期第1節レポート

【第40期 B1リーグSelect 後期第1節 吉野敦志が卓内トップで4位に】

 

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後期B1リーグ第1節
セレクト卓対局者

二階堂亜樹
客野直
須浦正裕
吉野敦志

 

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解説 三浦智博
実況 羽田龍生

開局は須浦が発八索(ドラ)のシャンポンリーチ。
吉野から12,000のアガリとなる。

 

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1本場は亜樹が高め234のリーチを打ち、安めながらも1,400・2,700のツモ。その後も細かく点棒を増やして1回戦トップを取る。

 

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2回戦は須浦がツモリ四暗刻テンパイ。出アガリで8,300を加点すると

次局もツモリ四暗刻テンパイ。今度はダブ東が組み込まれて18,000のアガリに。

 

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2局連続キツい放銃に回ってしまった亜樹だが、東4局の親番で3,900オールは4,100オールをアガリ

オーラスに再び親番で3,900オール。箱下から2着目まで復活してみせたが

 

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1本場では吉野が高めの二万ツモ。亜樹を捲って2着を取った。

 

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3回戦には亜樹(親)が面白いアガリを見せてくれた。

四筒四筒四筒四索四索四索四万四万五万六万七万七万七万  ロン四万

タンヤオ三色同刻(7,700)が完成しているのに、ロンアガリだと三暗刻(9,600)に取った方が符が高いというレアケースが発生。

(ちなみに四万ツモだとタンヤオツモ三色同刻三暗刻の6,000オールになる。)

 

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東3局には客野の仕掛けと須浦のリーチに挟まれた吉野が七対子テンパイ。
吉野は五索を選び客野が白混一色で3,900は4,200(+1,000)のアガリ。

今日苦しい展開の客野はこれをきっかけにようやくトップが狙えそうだったが

 

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オーラスは吉野が南中ドラ3をアガって逆転トップ。

 

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2・3回戦ともにオーラスで着順アップの嬉しいアガリを決めた吉野は、最終戦も好調。

東3局に7,700は8,000をアガり

南2局には一通がつく高めの一筒ツモで満貫に仕上げて大きなトップを取った。

 

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C卓では福島佑一が1回戦に+92.6を叩いている。ラスも2回引いているが+73.2で暫定首位。

D卓は今期昇級組の岡本和也が3連勝。こちらも最終戦はラスだが+71.2で2位につけた。

A卓では三浦大輔が2勝を挙げて+31.1。暫定3位でここまでが昇級圏である。

B卓(セレクト卓)の吉野は4位スタート。開局12,000放銃から時間をかけてじっくり立て直し、後半の2連勝は見事だった。

 

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(文・吾妻さおり)

第6期北陸プロリーグ 第5節レポート

2023年9月17日 秋になったとはいえ厳しい残暑が続いている9月中旬、第6期北陸プロリーグ 第5節が開催されました。
第5節のレポートは月野桜悠が担当します。
はじめての執筆となりますので、拙い文章かと思いますが、どうぞ宜しくお願いいたします。
まずはじめに簡単な自己紹介をさせて下さい。

月野 桜悠(つきの みゆ)、39期生、新潟県出身、富山県在住、A型
趣味はショッピングやスポーツ観戦、愛犬と戯れる事で、フルーツとスイーツが大好きな甘党女子です(笑)
ある日突然「お店を開きたいから覚えて」と、入門書を渡された事がきっかけで、25歳の時に麻雀と出会いました。

それではレポートに移らせていただきます。

北陸プロリーグも上位の入れ替わりが激しかったように思える前半戦を終え、遂に後半戦がスタートした。
今節、上位陣の代わり映えはなく、それぞれ着々とプラスポイントを伸ばしてきている。
その中でも、首位で1人+100P超えとなった木戸。
今節は一度もマイナスを記録しておらず、第2期北陸プロリーグ優勝というベテランの実力者である。
今節木戸が『良い結果で終えることが出来た』と振り返る1局が、

+14P程で迎えた
4回戦 南2局 東家 ドラ八筒

一万二万四万五万六万七万八万七筒八筒八筒四索五索六索

ツモ八索で、普段は一万二万引きの平和系や、六筒八筒引きを見るが、九筒が若干弱いのもあり、今回は仕掛けと打点を意識して打七筒
ツモ七索で、自然に二万一万落とし、ツモ九万でリーチ。
ツモ三索で、4,000オールをアガリ、今節+38.8Pを稼ぎ堂々の1位をキープ。

自分なら、この形で想定できそうな一気通貫は、最終形が愚形になる率が高そうと考え、どちらかと言えばピンフやタンヤオでの仕掛けを重視し、好形テンパイを目指すという思考で打っていたと思う。
そして、一万二万を落としていき、結果は同じ4,000オールになるのだが、、、

同じ4,000オールでも、早い巡目でドラ付近を切る事による、周りへのプレッシャーのかけ方や、残す牌による危険牌度合いの違いなどから、ここでの普段とは違う打七筒選択は、元々仕掛けを得意として、場況を柔軟に対応する事が出来る木戸の、打点と仕掛けを両天秤にかけた見事な打ち回しであることが窺える。

我々新人が見習わなければならない、“状況に応じた瞬間的な判断力・対応力”を改めて強く感じる事の出来る1局ではないだろうか。

木戸は、「優勝して以来決勝に進めない原因は、ポイントを取りに行くことに意識し過ぎていたので、今期は負けない麻雀で、マイナスを抑える事を意識して打ちました。ここまでの結果はその積み重ねだと思います。

今期は上位陣が崩れていないので、誰が残るかわかりませんが、決勝に残って良い麻雀を見せれるように頑張ります。」
と、今迄の敗戦要素を見事打ち破り、決勝進出へ向けての意気込みを語っている。

未だ毎年優勝者が異なる北陸プロリーグだが、今期絶好の位置に着けている彼が決勝に残り、2度目の優勝を掴む事が出来るのか要注目です。

続いては、今節+57.6Pを叩き一気にグリーンゾーン手前まで上り詰めた梅本。
2度の北陸プロリーグ決勝進出、また若獅子決勝進出という経験を持つ若手のホープである。
今節までスコアが、±10P前後の行き来で振るわなかった梅本だが、
「そろそろデカいプラスが欲しい!」
と、いつもより攻め気味の麻雀を意識して臨んだことにより大きなプラスを得ることに成功。

そして、大トップの要因だったと振り返る局面が、

3回戦 東1局 東家 ドラ東

四万五万六万一筒二筒三筒三筒六筒六筒七索八索九索東東

7巡目に東と1枚飛びの六筒のシャンポンテンパイ。

西家の小林がタンヤオ仕掛けで東を持っていた場合、中~終盤のテンパイ時にこぼれてきそうなのでヤミテンに。
10巡目に荒谷からリーチが入り追っかけリーチを選択。
その3巡後に荒谷から六筒を捉えて7,700のアガリ。
続いて次局には、11,600をアガリ大きな加点へと繋げた。

「久しぶりに上位に来れたので、3回目の決勝出場目指してまだまだプラスしていきます!」
と、決勝に向けて、また初の優勝に向けて闘志を燃やしている。

若手のホープ梅本が、次節以降更なるプラスを目指しどのような闘牌を見せてくれるのか、そして決勝へと駒を進め、三度目の正直で次こそ優勝を勝ち取る事が出来るのか、非常に楽しみです。

他にも、今節+70.7Pを叩きトータルプラスに持っていった文月や、+54.6Pで第3節・第4節分のマイナスをほとんど返済した浦田など、まだまだ中間・下位陣が這い上がるチャンスは残り3節ある。

第2節で宮成が+111.1P、第3節では南が+91.5P、そして第4節では荒谷が+90.2Pという高得点を記録したように、誰にでも高得点を叩き出し、残り3節で逆転する可能性は十分にありえる。

その一方で、上位陣が大きく突き抜ける事も、またはマイナスを記録する可能性もゼロではない為、各自油断は出来ない。

上位陣がこのまま突っ走るのか、中間層の巻き返し、はたまた下位陣が下克上を成し遂げ大番狂わせが起こるのか。
今後も続く熱い闘いがどのような展開になるのかは、乞うご期待。

次節は10月22日に金沢で開催されます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(文:月野桜悠)

順位 名前 合計 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節
1 木戸 僚之 113.5 9.1 22.6 18.2 24.8 38.8
2 志多木 健 79.2 64.0 19.7 ▲ 63.4 40.6 18.3
3 小林 和樹 72.5 ▲ 3.7 16.5 39.8 15.1 4.8
4 里木 祐介 71.6 ▲ 2.8 28.4 29.4 ▲ 4.0 20.6
5 梅本 翔 48.1 ▲ 1.9 ▲ 4.2 3.1 ▲ 6.5 57.6
6 後藤 正博 43.4 39.4 ▲ 8.4 13.1 ▲ 3.2 2.5
7 荒谷 誠 37.5 17.8 ▲ 35.1 ▲ 44.9 90.2 9.5
8 南 和之 31.1 27.5 ▲ 33.1 91.5 ▲ 41.4 ▲ 13.4
9 成田 理良 28.0 22.2 47.7 ▲ 61.0 30.6 ▲ 11.5
10 新保 翔太 21.5 ▲ 18.4 24.3 45.6 ▲ 40.1 10.1
11 文月 愛美 13.9 ▲ 11.5 ▲ 30.1 0.0 ▲ 15.2 70.7
12 藤本 鉄也 ▲ 4.0 28.1 67.1 ▲ 20.1 ▲ 52.8 ▲ 26.3
13 松井 直大 ▲ 10.8 ▲ 29.4 10.1 18.4 36.5 ▲ 46.4
14 山田 航輔 ▲ 14.4 ▲ 15.2 ▲ 42.9 33.8 ▲ 7.1 17.0
15 宮成 さく ▲ 14.9 ▲ 25.4 111.1 ▲ 88.9 33.0 ▲ 44.7
16 栄田 勇作 ▲ 15.7 48.4 ▲ 36.5 5.2 ▲ 53.3 20.5
17 浦田 豊人 ▲ 16.5 ▲ 55.8 44.7 ▲ 22.0 ▲ 38.0 54.6
18 石川 雄基 ▲ 29.7 0.2 13.8 ▲ 31.0 ▲ 32.7 20.0
19 獅坂 祐一 ▲ 43.3 10.2 ▲ 77.1 6.5 45.3 ▲ 28.2
20 堂垂 正裕 ▲ 56.6 1.0 ▲ 38.6 ▲ 3.6 ▲ 6.4 ▲ 9.0
21 如月 靖之 ▲ 67.2 ▲ 64.1 ▲ 30.3 35.6 36.5 ▲ 44.9
22 月野 桜悠 ▲ 70.6 27.2 ▲ 32.5 15.3 ▲ 53.5 ▲ 27.1
23 岡田 拓也 ▲ 132.8 ▲ 21.4 ▲ 39.5 ▲ 30.7 ▲ 18.6 ▲ 22.6
24 安城 るい ▲ 150.8 ▲ 45.5 ▲ 30.7 10.1 ▲ 11.8 ▲ 72.9

第1期達人戦〜GREAT LEAGUE〜第4節〜レポート

【沢崎誠が3連勝で首位を独走!】

《第4節》
HIRO柴田vs古川孝次vs沢崎誠vs森山茂和

解説:瀬戸熊直樹
実況:優月みか

 

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レジェンド3人に現鳳凰位HIRO柴田が立ち向かう組み合わせとなった第4節,。予想通り今節もベテラン勢の技が光った。

 

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1回戦南1局に古川が七対子をアガった局。よく河を見ると、六索六索七索赤五索が綺麗に並び八索単騎ツモという最終形である。芸術点があるならば高得点が出る程の捨て牌であった。

 

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更に3回戦東2局では“サーフィン打法”が炸裂。
鳴きも多く駆使する古川であったが、1枚目の白は見送ると

五万六万七万六筒中中中 チー一筒 右向き二筒 上向き三筒 上向き ポン白白白 ロン六筒 ドラ中二筒

三筒からは仕掛け出し、何とドラの三筒を3枚引き込んでのハネマンに仕上げた。

しかし、この日3戦3トップを飾ったのは沢崎。

 

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1回戦東2局、柴田の仕掛け・森山のリーチに挟まれながらもハネマンツモで好スタートを切ると

 

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2回戦南2局2本場、またしても柴田と古川のリーチに挟まれながら12,000の加点。
3回戦も勢いそのまま親番で4,000オール・6,000オールと二の矢を放ち、3連勝を決めた。

《第4節結果》
沢崎+122.3
森山+2.5
古川▲37.8
柴田▲87.0

 

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《インタビューの様子》

 

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沢崎誠
「今日は着順が良すぎるくらいでしたね。会長からは全快祝いだよと(笑)。残りの予選、コツコツとポイントを積み上げていければと思います。」

 

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森山茂和
「最後の3回戦はトップ取りたかったね。今日は大きく行って失敗してしまった所もあるので次節は手堅い麻雀も打とうかなと(笑)。アトミックリーチ打てるように高い手作って頑張りたいと思います。」

 

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HIRO柴田
「今日は気持ち良いくらい押し込まれちゃいましたね。順位点が大きいルールなので、次節は1トップ出来れば3トップ目指して頑張りたいと思います。」

 

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古川孝次
「前半は足を(仕掛けを)使わないようにと考えて打っていました。また次も頑張りたいと思います。」

(文:小林正和)

第40期十段戦決勝二日目レポート

【3度目の正直へ、三浦が大逃げの体勢に】

優勝予想で圧倒的に人気を集めた佐々木が初日で大きく出遅れ、衝撃の幕開けとなった第40期十段位決定戦。
2日目は5~8回戦の4戦が行われた。

 

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(5回戦・抜け番:佐々木)

初日4位の魚谷が反撃の狼煙を上げる。
東2局にタンヤオ・ピンフの三門張リーチをかけ、三色がつく高目の二筒をツモって3,000・6,000。

 

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このアガリが効いて今決定戦の初勝利を挙げる。

(6回戦・抜け番:浜野)

東2局に大きなヤマ場が訪れる。
既に絶体絶命の佐々木が親番でダブ東暗刻の六筒九筒待ちリーチ。
これに対し、5回戦トップの魚谷が、佐々木のアガリ牌六筒を2枚吸収してドラ2のチートイツテンパイを入れる。

 

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魚谷は熟考の末、河にはない四索待ちでリーチ。
ただ、この四索は三浦に3枚あって山になく、終盤に九筒を掴み、佐々木へ痛恨の放銃となる(7,700+1,000)。

 

100

 

決定戦ならではのリーチにも見えたが、魚谷は対局後「勝負懸けが早すぎた。自分の雀風としては、リーチで追いかけちゃうのは、
ちょっと前のめり過ぎたなというのがある」と、このリーチを悔いた。
その後魚谷は連続のアガリで失点を回復し、接戦に持ち込むが、南1局1本場に三浦が値千金のリーチ・ツモ・チートイツ・ドラ2の3,000・6,000でここから抜け出す。

 

100

 

その後は近藤の追い上げを振り切り、三浦が今決定戦2勝目。

(7回戦・抜け番:魚谷)

4者接戦で迎えた南1局・三浦の親番。
浜野・近藤がピンフのテンパイで迎えた終盤の15巡目に三浦がドラ1のペン三筒待ちリーチをかける。
浜野・近藤はテンパイを維持し、ホンイツ・ドラ2の佐々木も迫るが、三浦が海底で三筒をツモり3,900オール。

 

100

 

このアガリがものを言い、三浦が6回戦から連勝。ここで決定戦の主導権を完全に握った。

(8回戦・抜け番:近藤)

三浦の勢いは衰えない。東1局に先手を取ってリーチをかけると、ドラ3で押し返しを狙うトータル2位の浜野から
5,800を直撃して優位に戦いを進める。

 

100

 

東2局には後のない佐々木とのリーチ合戦に競り勝つと、南2局1本場には南発・ホンイツの2,000・4,000(+300)。
そして南4局にはチートイツ・ドラ2の6,400を再び浜野から直撃。

 

100

 

東場の連荘で先行した魚谷にこのゲームトップは許したものの、2位との差をさらに広げることに成功した。

三浦は3年連続で十段位決定戦2日目を首位で通過。しかも今年は2位に94.1pもの大差をつけて最終日に向かうことになった。
三浦は2日目を「上出来でした」と振り返ったが、要所で効果的なアガリを取り続け、勝負強さが光った1日だった。

 

100

 

初タイトル獲得へ残り3ゲーム(三浦は10回戦が抜け番)となったが、過去2年悔しい思いをした最終日をどう乗り切るか。
また、他の各選手は逆転へどんな筋道を立てるか。節目の第40期十段戦も、残すは最終日のみとなった。

 

100

 

(文:梅中悠介)

第21期プロクイーンベスト8B卓レポート

【第21期プロクイーン ベスト8B卓 蒼木翔子・東城りおが決勝進出】

ベスト8 B卓対局者
天音まこと
東城りお
蒼木翔子
魚谷侑未

 

 

解説 仲田加南
実況 吉井優

1回戦東2局。魚谷が七索をポンしてトイトイドラ2、ツモリ三暗刻、一筒六筒待ちのテンパイ。

しかし東城(親)がリーチ。魚谷が勝負し、一発と裏がついて12,000のアガリ。

 

 

南1局3本場には天音が4,300オール(+1,000)。一時は東城を捲るが

 

 

ラス前とオーラスに東城がアガリ返して1回戦トップを取る。

2回戦東2局。蒼木がリーチピンフ一発ツモの1,300・2,600でリード。

 

 

南3局。魚谷がドラ単騎の七対子で6,400(+1,000)のアガリでトップ争いに加わり

 

 

オーラスにアガリトップの先制リーチを打つも、東城の追っかけリーチのロン牌を掴んでしまい3,900(+2,000)の放銃。

トップは蒼木、アガった東城は2着に。

 

 

3回戦は蒼木(親)のツモリ四暗刻、16,000オールが炸裂。
最終戦を待たずして決定打を出した。

 

 

2番手の東城は37.1ポイントのリードを持っていたが、肝心の最終戦で一度もアガれないままオーラスへ。
親番2本場まで繋いだ天音が一度は逆転するが

 

 

ラス抜け出来ればOKの東城が3本場で条件を満たしたアガリで再逆転し、決勝進出を決めた。

 

 

以上で決定戦メンバーが確定。
先に対局を終えたA卓からは古谷知美・蒼木翔子が勝ち上がっており、前年度と全く同じ5名での決定戦となる。

 

 

第21期プロクイーン決勝は
9/17(日)・9/24(日)・10/1(日)
全日14:00開始

りんのなお(現プロクイーン)
古谷知美
二階堂瑠美
蒼木翔子
東城りお

 

 

(文・吾妻さおり)

第40期 A1リーグ 第10節A卓レポート

【第40期鳳凰戦 A1リーグ第10節A卓 首位を走る勝又健志が卓内トップ】

第10節A卓対局者

1位 勝又健志
4位 佐々木寿人
11位 ダンプ大橋
13位 吉田直

本日は全員第9節だが、佐々木は8節目が未消化となっている。

 

 

解説 森山茂和
実況 日吉辰哉

1回戦のトップは佐々木。西ホンイツの満貫を吉田からロン。

 

 

2回戦に起家を引いた佐々木はドラの白を切ってカン八万リーチを敢行。

 

 

しかし、ドラをポンして対抗した勝又が満貫のツモアガリでリード。

南1局2本場。ダンプが123確定のピンフテンパイでリーチに踏み切る。

 

 

佐々木(親)もドラ2の勝負手となり、四索がテンパイ打牌に。
ダンプは浮きの2着となった。

痛いラスを引かされた佐々木だが、3回戦の親番で4,100オールをツモ。回復力の高さも佐々木の長所である。

 

 

3本場には吉田が1,600・2,900のツモアガリ。浮きの2着となる。

 

 

4回戦東1局。ダンプはメンゼンホンイツのテンパイから、仕掛けて三索六索九索待ちかえ。満貫ツモで先制する。

 

 

南3局には吉田も満貫ツモ。微差のトップ目に立ってオーラスを迎えるが

 

 

オーラスは仕掛けた勝又がアガってトップ。

 

 

「残り5節、今日は悪くても▲20Pに抑えたかった」という勝又は+17.7Pで卓内トップを取り、決定戦に向けて視界良好。

小さいながらも4節連続プラスとなったダンプは「次負けると元通りなので集中してプラスを取りたい。」との事。

佐々木は▲5.2P。今日は思い切った勝負が裏目に出たものの小さなマイナスで抑えた。「100目指して頑張ります。」の姿勢は変わらない。

吉田は「初戦が悪い日が多いですけど、自分らしく腕を振るって頑張りたいと思います。」とコメントした。

 

 

 

次回A1リーグ第10節B卓は
2023/09/06(水) 16:00

前田直哉
和久津晶
一井慎也
沢崎誠

解説 藤崎智
実況 古橋崇志

(文・吾妻さおり)

麻雀日本シリーズ2023 第6節レポート

波乱の特大トップ連発!

9月30日、麻雀日本シリーズ2023第6節が放送された。
予選全28戦のうち、今回は21〜24回戦を戦う。予選最終戦の条件が決まる大事な戦いだ。

★21回戦 瀬戸熊、鈴木、前原、魚谷
現状最下位の瀬戸熊が気を吐く。東1局、3人テンパイに追いつき7,700のアガリをものにすると、2本場でも前原のリーチに追いつき一発ツモの4,000オール。極め付けは南1局親番、ドラ暗刻のリーチをアガリ裏3の24,000!

 

100

 

今シリーズ不調の続いていた瀬戸熊であったが、久々に見せたクマクマタイムで+63.4の大きなトップを獲得した。

★22回戦 仲林、佐々木、奈良、浅井
21回戦のリプレイのように、東1局浅井の親番が止まらない。2,000オール、6,000オール、3,900、4,000オールと怒涛のアガリで7万点オーバー。

 

100

 

2時間を超えるロングゲームの大半は浅井の独壇場であった。南場もしっかり自らアガリ続け、9万点まで得点を伸ばし▲60.7Pから1戦でトータルプラス域へ。

★23回戦 忍田、楢原、多井、沢崎
この半荘も高打点の殴り合いに。
東1局、沢崎が一発ツモの3,000・6,000で先制。東3局1本場には忍田がチーしての中・ホンイツ・三暗刻で4,000オールと持ち味を発揮。
さらに楢原もハネマンツモで置いて行かれた多井であったが、南1局には狙いすましたチートイツドラドラのリーチが炸裂。沢崎からアガリ、裏も乗せて18,000。
全員が12,000以上のアガリをものにする波乱の展開であったが、オーラスにダメ押しの4,000オールを決めた楢原がトップとなった。

 

100

 

★24回戦 竹内、白鳥、前田、H柴田
ここまでの戦いとは対照的にかわし手の応酬となった24回戦。
連荘なし・マンガン以上のアガリもないまま南3局へ。
南3局2本場には前田が先制の親リーチ。接戦を制するべくリャンメンで追いかけた竹内であったが、ここは痛恨の7,700放銃となり、決勝ラインからは一旦後退。

 

100

 

上位3人が接戦となったオーラスは、3着目の白鳥が先制リーチ。結果的に一人テンパイの流局となり、まさかのテンパイ料によりトップ逆転!暫定2位に躍り出る大きな加点となった。

第6節終了

 

100

 

次回第7節(予選最終日)は10/14に放送される。次回も是非お楽しみに!

(文・浜野太陽)

第40期 A2リーグ 第7節C卓レポート

古橋・近藤が大きくプラス!A2リーグ第7節C卓

10月3日(火)、第40期鳳凰戦A2リーグ第7節C卓が放送された。
対局者は近藤久春、高橋良介、古橋崇志、石川正明。

 

 

1回戦は最高打点が近藤の2,000オールという静かな立ち上がりで、残留を目指す石川・近藤が連対。

2回戦では初の昇級争いを演じる好調の古橋が、東3局リーチタンヤオピンフツモの2,600オールできっかけを掴むと、仕掛けて役ホンイツの5,800、全員テンパイを制してタンヤオドラ2の7,700と3連続の高打点で5万点超えのトップを獲得!

 

 

近藤は手が入らない中、1・2回戦は愚形2,600のリーチを多用するなど手数を使って浮きを確保すると、3回戦からは持ち味である高打点のアガリが炸裂。

3回戦東2局、仕掛けての役ドラ3で待望の7,700をアガリきりトップを獲得すると、4回戦東4局2本場にもリーチをかけて高目の三色をツモり連勝。

 

 

浮きをキープした古橋とともに大きなプラスを持ち帰ることに成功した。

4回戦終了時のトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

卓内トップは近藤の+41.6Pで、降級圏から抜け出す大きなプラス。古橋が2位のままながら+40.2Pで、ボーダーまで60Pのリード。高橋は▲36.2で±0付近に押し戻され、昇級争いからは一歩後退。石川は▲46.6Pで前節を合わせると140ほどのマイナスで、どこかで爆発的なプラスを期待したい状況となった。

(文・浜野太陽)

第40期十段戦決勝初日レポート

【第40期 十段位決定戦 初日 三浦智博・浜野太陽・近藤久春がプラス発進】

 

100

 

第40期十段位決定戦 対局者
魚谷侑未(現十段)
三浦智博
近藤久春
佐々木寿人
浜野太陽

対局開始前に1回目の抜け番選択権の抽選を行い、佐々木から順番に希望の抜け番を指定した。

 

100

 

解説 HIRO柴田・勝又健志
実況 部谷幸則

1回戦東1局。佐々木(親)が3巡目に七対子ドラ2をテンパイ。2枚切れの東単騎から1枚切れの中単騎に待ちかえてヤミテンを続行。

しかし魚谷からリーチが入り2,600の放銃、佐々木にとっては痛いスタートとなった。

 

100

 

東2局には近藤がドラ3枚使いのピンフをヤミテンにし、魚谷から7,700のアガリ。

東3局には東発ドラ3。

東4局の親番では高め三色の三索ツモで4,000オール。

近藤は58,000点まで得点を伸ばした。

 

100

 

南1局は浜野が白ドラ3のペン三万待ちを佐々木からロン。

オーラスにも中北混一色で満貫の加点に成功し、大きく浮いた2着を取った。

 

100

 

1回戦抜け番だった三浦は開局の親番でリーチツモドラ3の4,000オールのアガリ。強烈な参戦で存在感を見せつけた。

 

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東2局は佐々木(親)が混一色気配、魚谷からリーチが入った局面で近藤もテンパイ。
生牌の白を切って勝負するが、佐々木に7,700の放銃となる。

 

100

 

南1局。三浦が6巡目にメンゼン混一色テンパイ。
捨て牌は
九筒九筒北西西六万
となっており、マンズの一色手には見えない。
佐々木の仕掛けと近藤のリーチが入り、魚谷が一万を選んでしまい、南混一色 一通の18,000(+1,000)アガリとなる。

三浦は1本場でも白南発トイトイで12,300を決めて67,200点持ちに。

 

100

 

魚谷は南2局に
ダブ南発混一色の満貫をアガって反撃を開始。

親番では2,600オールツモを決め

1本場では三浦から7,700は8,000の直撃。親の跳満放銃で失った点棒を鮮やかに回収して浮きの2着まで復活した。

 

100

 

3回戦は浜野のリーチツモ三色からスタート。

オーラスには先制リーチを打った三浦から5,800(+1,000)を直撃し、浜野は瞬間1人浮きとなるが

 

100

 

1本場は三浦が北を加カンして、リンシャンツモが八索

1,600・3,200のアガリで三浦は浮きの2着に滑り込んだ。

 

100

 

4回戦は近藤がドラ雀頭のピンフリーチをアガって7,700。
これに飛び込んだ佐々木はトータル▲100を超えてしまった。

 

100

 

南3局には三浦の中混一色 ドラが決まって瞬間近藤を捲るが

 

100

 

オーラスは近藤がタンヤオ ツモ ドラ2のカン五筒ツモで再逆転し、本日2勝目を挙げた。

 

100

 

以上で初日の対局が終了。
一発裏ドラのない公式ルールながらも、大物手が次々と飛び出す大打撃戦でかなりポイント差がついた。

 

100

 

三浦は抜け番から入り、2〜4回戦を全てプラスし、初日の首位に。3回戦オーラスの1,600・3,200には十段戦への執念を感じた。

浜野は1回戦に大きな2着を取り、3回戦にトップ。4回戦は3着ながらもトータル2番手の好位置につけた。

近藤はトップスタートを切るも、2回戦はラス。抜け番を挟んで4回戦に再びトップを取り3番手に。

魚谷はアガリ番が少ないながらも2回戦に2着まで持ち直したのもあり▲8.0で抑えた。4番手ながらもまだまだ狙える位置だ。

佐々木は大きなマイナスを背負わされてしまった。残り4回戦で1人は交わさないと敗退となるため、2日目は何としてもプラスしたい。

 

100

 

第40期十段位決定戦2日目は
2023/09/16(土) 14:00

5回戦は佐々木が抜け番。
6回戦開始前に10回戦までの抜け番を決定する。
(トータル上位から選択権あり)

(文・吾妻さおり)

巣鴨本部道場 2023年9月度プロアマオープン大会成績表 9月度最終結果(※プラス者のみ)

WRCルール部門(連続16戦)

順位 名前 打数 成績
1 井出博幸 33 336.6
2 西角健二 40 334.1
3 福永雄介 23 268.9
4 中村 56 240.7
5 岡本浩一 44 237.2
6 キモト 30 223.9
7 かずや☆雀アカ 28 210.8
8 大友政裕 16 201.3
9 岩渕信明 46 199.7
10 ラッキースリー 54 198.6
11 藤原隆弘 55 194.2
12 川口俊司 25 175.9
13 金山二郎 18 172.6
14 稲熊勝明 16 154.2
15 市川幹人 42 151.2
16 加藤はるみ 63 144.9
17 一色陽子 24 141.1
18 藤次祐紀 72 140
19 サウナ 17 127.2
20 なしお 32 122.7
21 山田樹 21 122
22 じゅんじゅん 40 115.2
23 ハチロー 18 102.2
24 46 99.1
25 さえり 32 83.1
26 後藤竜司 21 77
27 佐藤正道 31 71.9
28 ほだ 17 71.8
29 Andy-San 22 70.7
30 齋藤麻衣子 35 68.4
31 森 雅彦 20 55.9
32 曹洪堃 16 49.8
33 グリーンマン 45 49.3
34 BBQ 23 47
35 じゅんきち 16 44.7
36 てんちゃん 28 25.8
37 やすこ 46 9.9
38 スロット麻雀厨 25 4.3
39 ともや 17 1.5
40 こしの 21 0.8
41 くまっち 16 0

 

 

公式ルール(連続8戦)

順位 名前 打数 成績
1 かずや☆雀アカ 10 157.2
2 中村 22 151.7
3 蒲焼 23 136.2
4 ラッキースリー 21 126.1
5 なーこ 8 125.1
6 ドロンボーZ 12 116.8
7 藤次祐紀 27 109.3
8 宗広岳陽 11 101.9
9 じゅんきち 8 93.9
10 森川清 9 92.4
11 グリーンマン 18 85.5
12 シマカタ 21 78
13 前原由紀子 11 67.2
14 Andy-San 9 60.8
15 てんちゃん 24 45.5
16 極楽7 10 41.5
17 岡本浩一 11 38.1
18 じゅんじゅん 19 37.4
19 ひろりん 16 33.4
20 井出博幸 22 31.7
21 藤原隆弘 18 28.3
22 市川幹人 22 24.6
23 なーちゃん 25 22.1
24 くまっち 9 12.6
25 さえり 9 10.6
26 ほんゆ 11 6.3
27 ふなばっしー 9 3.4
28 平松このみ 23 3

 

 

 

 

道場ポイントランキング

順位 名前 7WRC 7公式 8WRC 8公式 9WRC 9公式 10~12 合計
1 中村 250 28 190 29.5 200 75 0 772.5
2 ラッキースリー 300 45 111 50 140 50 0 696
3 井出博幸 94 24.75 117 24.25 400 27.75 0 687.75
4 山田樹 400 0 140 0 101 0 0 641
5 かずや☆雀アカ 180 0 92 28.75 170 100 0 570.75
6 くまっち 68 75 300 28.5 73 24.5 0 569
7 岡本浩一 160 47.5 95 0 190 28.5 0 521
8 藤原隆弘 200 28.75 84 42.5 120 25.25 0 500.5
9 じゅんじゅん 119 29 170 25 100 28.25 0 471.25
10 西角健二 86 0 85 0 300 0 0 471
11 丹野賢一 0 23.75 400 23.25 0 23.25 0 470.25
12 Andy-San 101 30 160 29 93 29.25 0 442.25
13 市川幹人 114 25.25 116 23.75 116 25 0 420
14 てんちゃん 150 24.5 57 75 82 29 0 417.5
15 スロット麻雀厨 84 0 250 0 80 0 0 414
16 グリーンマン 116 29.75 113 29.75 85 30 0 403.5
17 福永雄介 85 0 54 0 250 0 0 389
18 山部正人 117 0 200 0 69 0 0 386
19 岩渕信明 120 0 114 0 150 0 0 384
20 キモト 113 0 82 0 180 0 0 375
21 藤次祐紀 71 23 101 21.5 113 42.5 0 372
22 こしの 190 0 67 0 78 0 0 335
23 さえり 70 21.25 83 28.25 97 24.25 0 323.75
24 加藤はるみ 111 0 81 0 115 0 0 307
25 なしお 99 0 87 0 111 0 0 297
26 エテキチ 170 0 61 0 65 0 0 296
27 宗広岳陽 100 0 58 25.25 67 40 0 290.25
28 ほんゆ 87 40 55 23 61 24 0 290
29 後藤竜司 140 0 52 0 96 0 0 288
30 山本和幸 67 0 150 0 70 0 0 287
31 一色陽子 92 0 80 0 114 0 0 286
32 ハチロー 69 27.75 56 0 99 20.25 0 272
33 稲熊勝明 82 0 71 0 117 0 0 270
34 やすこ 59 21.75 59 27.75 81 21.5 0 270
35 前原由紀子 96 0 120 24 0 29.5 0 269.5
36 高橋大輔 73 100 93 0 0 0 0 266
37 森 雅彦 93 0 86 0 87 0 0 266
38 佐藤正道 95 0 68 0 95 0 0 258
39 ともや 83 23.25 69 0 79 0 0 254.25
40 齋藤麻衣子 64 0 70 0 92 21.75 0 247.75
41 森川清 60 35 53 0 59 35 0 242
42 川口俊司 0 0 112 0 119 0 0 231
43 曹洪堃 0 0 98 23.5 86 23 0 230.5
44 のりさん 97 0 73 0 58 0 0 228
45 ゆーさん 57 62.5 64 35 0 0 0 218.5
46 シマカタ 80 0 94 0 0 29.75 0 203.75
47 ドロンボーZ 0 0 118 37.5 0 45 0 200.5
48 金山二郎 79 0 0 0 118 0 0 197
49 チャヤまん 0 0 180 0 0 0 0 180
50 原佑典 61 24.25 0 0 71 20.5 0 176.75

第36期新人王戦 二次予選レポート

【第36期新人王 二次予選〜準決勝トーナメントレポート】

 

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【新人王戦】
◆参加資格 入会5年目まで
◆連盟公式ルール

全参加選手の写真が掲載されたポストはこちら

【二次予選】

 

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前日に行われた一次予選を勝ち上がった64名が二次予選に参戦。ポイントはリセットして5回戦、8位以上を目指す戦い。

 

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4回戦終了時、上位40名がポイント持ち越しで5回戦へ。

 

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5回戦終了時、上位8名が準決勝トーナメントに進出。

 

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【準決勝トーナメント】
公式ルール2回戦のトーナメントを行い、各卓上位2位が決勝進出。

1卓は1回戦、仲田の1人浮き。2回戦は松本がややリードしていた。東4局、親番関口の早い勝負手に阿部が飛び込んでしまい、松本と関口の一騎討ちに。オーラス関口の親リーチを受けて迂回していた仲田だが再びテンパイし、満貫をツモって決着。

 

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2卓1回戦で1人浮きトップを取った如月だが、2回戦は序盤から曽篠が大きくリードし一席確保。津村が南2局の親番で粘って如月に迫る。オーラス親番で逆転を狙いたい小熊だったがゆっくりはやらせてもらえず。津村が如月とのアガリ競争を制した。

 

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(文・吾妻さおり)

第36期新人王戦 一次予選レポート

【第36期 新人王戦 一次予選レポート】

 

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【新人王戦システム】

◆参加資格 入会5年目まで
◆連盟公式ルール(全5回戦)
◆各回50分+1局
◆4回戦終了時
プラス者+αが5回戦へ
◆5回戦終了時
上位64名が二次予選進出

【参加選手一覧】

巣鴨道場(56名)
有楽町錦江荘(68名)
新橋じゃん亭(35名)
勝どき柳(35名)
麻雀クラブ東京(31名)

 

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今期は5会場、225名の選手が参加。

全参加選手の写真が掲載されたポストはこちら

5回戦終了時、上位64名が翌日の二次予選進出となった。

 

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(文・吾妻さおり)

第18期女流桜花Aリーグ第7節A卓レポート

【第18期女流桜花 Aリーグ第7節A卓 菅原が暫定首位・高宮は2位に浮上】

 

 

第7節A卓対局者は
1位 菅原千瑛
3位 高宮まり
8位 古谷知美
13位 北條恵美
16位 井上絵美子

今日の対局から最終節となるため、女流桜花のシステムを簡潔に説明しておく

【第7節終了時】
◆8位までがプレイオフ進出
◆13位は入れ替え戦2日目へ
◆14位〜17位が降級

首位の菅原はポイントにかなり余裕がある。プレイオフを含めてあと2節で3位以内に入れば決定進出なので、子への放銃も勝ちに近づくような状況。

3位の高宮は第5節・6節で大きくポイントを伸ばしている。今日もプラスしてなるべく良い位置でプレイオフを迎えたい。

古谷は現状プレイオフ進出ラインの8位。ちょっとのプラスでは後続卓のターゲットに、マイナスすると残留ターゲットになるような難しい位置である。

入れ替え戦ポジションの北條は何としてもプラスが欲しい。基本は結果待ちとなるが、なるべく後続卓にプレッシャーを与えたい。

井上はとにかく大きなプラス、さらに北條を交わすのも必須条件となりそうだ。5回戦の抜け番なのもあり厳しい条件だが、諦めずに狙って行きたい。

 

 

解説 長村大
実況 部谷幸則

1回戦東4局3本場。ドラ2の井上が二索五索リーチ。

同じくドラ2の古谷のテンパイ打牌が五索となり満貫のアガリ。

オーラスには1人浮きとなるアガリを決めて1回戦トップを取る。

 

 

2回戦から今期絶好調の菅原が参戦。南3局の親番に白チャンタドラ2の11,600を北條からロン。

菅原のトータルスコアは200Pの大台間近に。決定戦への足場を固めて行く。

 

 

3回戦は高宮の半荘。
まずは井上から白ホンイツの7,700。
白東ホンイツトイトイで跳満ツモ。
リーチの現物四筒待ちヤミテンでタンピンリャンペーコーを北條から。
迎えた親番では高宮を止める意味も込めてリーチをかけた菅原から12,000の直撃を決め、68,300点持ちの1人浮きトップを取る。

 

 

4回戦東1局。高宮が先制リーチを打ち、高めの四索ツモで跳満と幸先良いスタート。
(ちなみに七索ツモだと700・1,300)

3回戦途中から誰も止められないほど卓を支配していた高宮は是非とも連勝を狙って行きたかったが、この後に菅原に5,800は6,400と井上に7,700と放銃に回り、勢いがピタリと止まってしまった。

 

 

オーラスは井上が今期最後の親番で渾身の4,000オール。

井上は本日+57.7P浮いたものの、トータルは▲94.7P。6節終了後のインタビューで自ら立てた目標までは届かず今期の対局を終えた。

 

 

古谷は3戦で▲43.2P。これ以上のマイナスは危険地域であったが、東1局にリーチを打ってドラの九万ツモ。

しかし古谷は東4局に北條(親)のヤミテン、三色ドラの7,700に捕まってしまい

 

 

その北條が南2局にメンゼンチンイツの三倍満ツモ!
オーラス親番の北條は叩けるだけ叩きたい所だったが、1本場に菅原にチンイツを放銃してしまい、暫定16位で終了。

 

 

 

この結果により、菅原・高宮のプレイオフ進出はほぼ確定。
古谷はとりあえず残留圏で対局を終えたが、今後対局者のターゲットとなる位置。
井上・北條は残念ながら降級圏内で別卓の結果待ちとなる。

 

 

女流桜花Aリーグ第7節B卓は
2023/09/25(月) 16:00

二階堂瑠美
廣岡璃奈
伊達朱里紗
仲田加南

解説 柴田吉和
実況 阿久津翔太

(文・吾妻さおり)

第18期女流桜花Aリーグ第6節D卓レポート

第6節D卓に出場した選手は

 

 

菅原千瑛・二階堂亜樹・川原舞子・仲田加南の4名。

 

 

背後に降級ラインが近づき、負けられない戦いとなっていた仲田が序盤リードを奪うも

 

 

トータル首位を走る菅原がヤミテンでの大物手を炸裂。
ツモ・タンヤオ・三暗刻・ドラ3で跳満をアガると

 

 

次局にはドラ雀頭でピンフ高めイーペーコーのテンパイを入れていた亜樹に追いつき

 

 

ドラ単騎リーチでラス牌のツモアガリ。
3,900オールの追加点を決め、菅原は1回戦で1人浮きの大きなトップとなりました。

 

 

3回戦の親番でも連荘してトップを奪った菅原は

 

 

決定戦の一枠をほぼ手中に収める卓内トップで第6節を終えました。

 

 

入れ替え戦ボーダーの13位でスタートした仲田は、一旦危機を脱出して次節は上も見れるポジションまで浮上。

 

 

仲田と入れ替わる形で13位まで後退した川原の最終節は全力残留狙いとなりそうです。

<第6節D卓結果>

菅原+53.0P 仲田+33.8P 亜樹▲35.3P 川原▲51.5P

(文:越野智紀)