中級/第122回:中級講座『入りかた②~アガリを取りにいく~』 仲田 加南
2017年03月14日
たぶん確率で言えば、アガれるのは4回に1回が普通だと思います。(それ以上を目指していますが)
だから何局かアガれない局が続いてもあまり気にしません。
前回お話ししたように「良い入りかた」を意識して、貰った配牌の最大限を目指しつつ、最初から無駄な失点を控えるべく、丁寧に打つことを心掛けます。
だけどその確率を超えても(4局以上)アガれなかった時、このまま普通にやってもダメだなと、まずはとにかく「アガリを取りにいこう」と構えを変えてみます。
今年の初めに出場した、
夕刊フジ杯争奪・第11期麻雀女王決定戦[東日本リーグ予選第5節]
①東1局、親が4巡目リーチで2000オールのツモアガリ。
②続く1本場は西家が1副露して300-500(400-600)のツモアガリ。
③東2局は1副露ずつしている南家から西家へ8000横移動。
④東3局は親が8000オールツモアガリ。
その時の私は
①南家で受けて降り
②南家でリーチ(役ナシドラドラ)
③親番で降り
④北家でヤミテン(両面役アリ)
反省すべき点も見つからないまま、私だけアガれてないという理由だけで、13600点持ちのラス目になってしまいました。
そこで、東3局1本場。
私は動き出しました。
上家が6巡目に切ったをカンチャンでチー。
マンズを払って、ホンイツまっしぐら。
も出たら鳴くつもりでしたが、出来れば上家から以外は鳴きたくない。(出来るだけ親のツモは増やしたくない)
そんな思いが通じたかどうかは分からないけど、次巡にラス牌のを自力で引き入れ、カン待ちのテンパイ。
そしてすぐに親がツモ切ったで「ロン!2000は2300」
と、初アガリを手にすることができました。
このアガリをきっかけに、4局連続でアガリ続け、なんと大逆転トップを獲ったのです!
ちなみに、をチーした時、下家の親にをツモ切られ、次巡アガリ牌のもツモ切られてて「入ってるよ!!」と思われてるかもしれませんが、それじゃきっとダメなんです。
自力でを引き入れてたらが入らないし、上家がをツモ切っても、をスルーした以上、からチーとは言えないと思うからです。
7巡目でこうなってしまったら、面前で仕上げたくなっちゃいますよね。
そしてをスルーするとが入って、無しの待ち門前テンパイに。
それじゃあ、これまでの局と何ら変わらないんですよ。
そのうち誰かに追いつかれ、行くか降りるかの選択に迫られるだけだと思います。
「アガリを取りにいく」ためには(あくまでも私の見解です)
速度が凄く大事です。
そして高く見せないことも大事です。
(ドラ色のホンイツとかは難しいかなと思います)
なかなかそういう都合の良い配牌も貰えないよ!と思うかもしれませんが、まずは思い描いて、構えて、イメージすることがとても大事だと思います。
「何も(悪い事)してないのに負けた」
「負けたけど自分らしく打てた」
などと、あのまま負けてたら昔の自分は言ってたかもしれません。
だけど、、、
何も工夫とかしないから負けるんだよ!
我儘に傲慢に自分を通そうとするから負けるんだよ!
自分らしさなんて100年早いんだよ!
と、今は自分に厳しくやってるつもりです。
その甲斐あってか、最近は少しだけ柔軟な対応が身についてきた気がします。
不調時にいかに早く最善の対処・対応を選べるか、それが今後も課題です。
カテゴリ:中級