中級

第91回『勝てる!リーチ麻雀講座①』 魚谷 侑未

皆さんこんにちは、魚谷侑未です。
今回から、中級講座を数回に渡って担当させて頂く事になりました。
まずは、どのレベルに合わせて戦術を書いて行くか考えましたが、中級者~上級者手前くらいの方にスキルアップして頂けるような記事を書いて行けたら…と思い筆を取らせて頂きます。

ここでの戦術はあくまで「フリー麻雀やネット麻雀での勝ち組になるために」ということをメインに語らせて頂きます。プロ同士の対局や麻雀大会やタイトル戦の特殊状況ではなく、日々の麻雀の成績上昇のお手伝いが少しでも出来れば…と思います。

拙い文章力でありますが、しばしのお付き合いをお願いします。

なお、ここに記す事は、負け組から勝ち組に転身するために必要な、始めの一歩のお話です。
日頃から勝っている人には、全く意味のない戦術かもしれません。
ここに記していることは、応用編ではなく基礎編となります。
麻雀で勝てない!という人は、騙されたと思って実践してみてください。
麻雀で勝っている人は、半分流しながら見てくださいね(笑)

○麻雀で勝ち組になるために
皆さんは、麻雀で勝ち越していますか?それとも負け越していますか?
負けてるなーと感じている方は、勝てるようになりたいと思いませんか?
麻雀の基礎は分かっているけど、麻雀で負けてしまう…。
そんな人を、この講座では中級者と定義していこうと思います。
中級者から上級者にかけてという期間は、一番壁にぶつかりやすい時期だと思います。

「強くなりたいけど、何を勉強していいか分からない」

そんな方に身につけて欲しい様々な知識や習慣。
第1回の今回は、戦術の前に麻雀と向き合っていく上で、大切な事の話から入りましょう。

 

Step.1

【自分を知ろう】

はい!最初にして一番実践して欲しい大切な事です。
強い人は絶対にやってます。(今はやってなくても昔はきっとやってたはず…きっと…)

「麻雀の成績をつけましょう」

理由は簡単です。
きちんとつけた成績は、嘘を吐かないからです。
そして、成績をつけることで、結果が自分の目に入り、より負けたくないという思いも強まると思います。この負けたくないという気持ちは、麻雀が強くなるために大切な気持ちだと思うんですよね。

人間の記憶というのは曖昧なもので、時間が経つに連れて、良くも悪くも変換されていきます。
しかし、それでは全く意味がないのです。

自分の成績をきちんと知ることは、自分自身の麻雀を知ることに繋がります。
まずは、目を背けずに現実を見ましょう。

出来れば1000対戦以上の平均順位を出してみましょう。
それだけのゲーム数をこなす事が難しい人は、100戦単位で平均順位を振り返ってみましょう。
100戦単位だと成績はかなりブレがあります。
それでも成績をつけないよりは、よほど指針になります。

平均順位が2.3前半~2.4前半であれば勝ち組と言えると思います。
2.4後半からそれよりも下になってしまう人は、ズバリ麻雀では「負け組」となってしまいます。
自分の麻雀のどこかに必ず間違いがあると思います。

自分を知ることは始まりの一歩でしかありませんが、何も知らなかった頃よりは、確実に前進しているはずです。

何もせずに簡単に数日後に麻雀が強くなる、なんて事はあり得ません。
ほんの少しの努力から始めてみませんか?

ちなみに私は、ここ1年は成績をつけてないのですが(成績がほぼブレなくなってしまったので…)その前の2年間成績をつけたところ平均順位は2.3前半でした。
自慢したいわけではなく、この記事を書いている私が麻雀で負けていたら記事に信憑性も薄くなると思ったので公表させて頂きます。

 

Step.2

【心の持ち方を大切に】

麻雀で負けた時に人のせいにする事はありませんか?

「○○さんがこの局面でこう打つから…」
これは、私も日常的に耳にする言葉です。

例えば、自分が2着目と10,000点差のトップ目で迎えたオーラス。
親である2着目からリーチが入ります。
そのリーチに1,700点持ちのラス目が一発で放銃して12,000。
トップは捲られてゲーム終了です。

「何やってんのー!?」
なんて、内心イライラしてしまう事はありませんか?

はい、今日からその心持ちを変えましょう。

〈麻雀とはそういうゲームです〉

東1局、北家がドラを早々に切り、親にポンされました。
その後、北家はそれを見てベタオリ。
あなたはピンフテンパイだったので、真っ直ぐ行きましたが、親に12,000を放銃。

北家に「鳴かせたなら責任取れよー!」と、腹を立てたりしていませんか?
はい、これも今日で終わりにしましょう。

〈麻雀とはそういうゲームです〉

これは、とっても大切な事なので2回言いました。

麻雀は4人で行うゲームです。
人それぞれ、色んな考えがあって麻雀を打っています。そして楽しんでいます。
だから、負けを人のせいにするのはやめましょう。

今回は自分に悪いように作用した出来事ですが、次回は良いように作用するかもしれません。
その時もまた、同じように腹を立てるのですか?そんな事はないですよね。

この考えを捨てた方が、自分にとってプラスになります。
麻雀はメンタルを一定に保っていないと、判断ミスが増えてしまいます。
イライラしても麻雀にとってプラスになることは何1つありません。

どんな理不尽な結果になったとしても「麻雀はそういうゲーム」であると割り切って打てば、相手が何をやっても気にならなくなるものです。

上の例なら「先にアガれなかった自分が悪い」
下の例なら「放銃になる牌を打ってしまった自分が悪い」
ほら、負けって全部自分のせいに切り替えられますよね?

また、全ての理不尽を受け入れましょう。

147待ちが、カンチャンに負けた。
四暗刻テンパイが1,000点で流された。
ダブルリーチを打ったら親満に放銃した。

どれも日常的にあり得る事ですね。
理不尽がたくさんあるゲームだということを受け入れて打てば、メンタルがブレる事も減ります。
メンタルがブレない事で、また一歩勝ち組に近づくのです。

 

Step.3

【麻雀を好きでいて下さい】

麻雀は楽しいですか?
麻雀は好きですか?

麻雀と関わっている時間が長い人の方が、麻雀を苦痛に思ってしまう時があるんじゃないでしょうか?

麻雀って苦しい時も辛い時もありますよね。
4人で遊ぶゲームですから、相手に対して嫌な気持ちを抱いてしまう事もあるかもしれません。
でも、その時の気持ちは全て麻雀が強くなるために必要な感情であると思って下さい。

苦しい時にどうやってメンタルを切らさずに同じ選択をし続けるか。
辛い時にどうやって道を切り開いていくのか。
嫌な感情を持たないためには、どう立ち回ったらいいのか。

私は全部が全部勉強だと思い、麻雀と毎日向き合っています。
皆さんも、そんな嫌な感情ですら愛してあげて欲しいです。
普段味わえないような感情を楽しんでみてください。

とにかく言いたい事は、

「好きこそ物の上手なれ」

好きであることが、一番の上達への近道です。

はい、ということで、第1回の中級講座は終わります。
え?戦術が一切出てこなかったんだけど?
ほら、始める前の準備運動は凄く大切な事ですから!

次回からは実践的なお話をしていきます!
第2回は「勝てるリーチ戦術」をお届けします。
また、次回の中級講座でお会いしましょう。