上級

上級/第129回『バランス』 沢崎 誠

第2回マスターズリーグ2回戦
(あさじゃん2回戦#4)
 
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生牌の北ツモ。ソーズの5トイツ、チンイツは1シャンテンですが二索切りの選択です。
 
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残り1巡です。
あなたの選択は?場をよく見て考えて下さい。
A 三筒切りヤミテン
B 北切りヤミテン
C 三筒切りリーチ!
D その他
麻雀には打ち手の数だけ麻雀スタイルが有ると思います。アガリを強く目指して放銃も覚悟で強く攻める人からアガリのチャンスが来るまで辛抱して放銃だけはしたくない打ち手まで、攻撃系・守備系と単純には割り切れそうにありませんね。
A~D 何か見つかりましたか? 
Dを選択のあなた・・四索切りかな?
この場面でしっかり守備を考えるあなたは上家の四索に合わせ打ちです。
Bを選択のあなた・・打三筒に声が掛かれば、満貫・跳満、倍満まで・・失点も仕方ありません。
Aを選択のあなたは少し守備の心得を持つ攻撃型に見えます。次巡ツモ二筒なら北切り・他も考えるのでしょうか?
僕の選択は・・こちら
 
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超欲張りな三筒切りリーチ!
A~Dどの選択でも間違いでは有りません。その人に向いた打牌がその人の持ち味・良さ、スタイルなのでしょう。
Cの三筒切りリーチ。何故リーチなのでしょう?それは場における三筒の危険度を考えると・・放銃は満貫スタートからのドラ幾つで何役?と浮かびます。これは持ち点の防御というところから発想しますが、攻撃面から考えれば・・一発ツモ・ハイテイも有るし、リーチは跳満確定!ツモなら倍満からの・・裏ドラあれば3倍満の6,000・12,000まで有ります。
ヤミテンでツモアガって3,000・6,000ではミスのように感じてしまうような滅多にない勝負局と判断しました。リーチ棒1本ではお安いものです。和がり点・放銃点を計れば、十分な得点のバランスと思います。後は放銃か?和がりか?それはまた別の問題です。
この1巡に2牌切られた四索を重ねて・・ツモが聴牌に動いて・・聴牌を取れ!と言っているように感じます。三筒は確かに危険牌と見えますが、アタリ牌と感じなければ、欲を持ってのリーチで良いのでしょう。 高打点が見えるなら・・それ相応の失点も覚悟する必要あります。結果は流局。
第34期鳳凰戦~A1リーグ第4節A卓~
 
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東4局 ドラ二筒

配牌 三万五万四索五索八索二筒三筒五筒東北発発中中
ツモ       二万三索 ポン中 ポン発ツモ切りツモ切りツモ切りツモ切りツモ切りツモ切りツモ切りツモ切り チー四筒ツモ切り ツモ二万
捨牌 八索五筒五万       北       東二索五万南六万六筒六筒東九万       三万北
南家捨牌 東白西       発       南一筒六索三索三索一筒五筒北一万       九万九筒
西家捨牌 一索南四筒                    二索五索五索八索北九筒四筒四万九万       二索八索
北家捨牌 九筒四万中                    一万四索九索四万 上向き一索六筒二索四万 上向き四筒 上向き       五万中

(北家捨牌で傾いてる牌は動ける牌です)
序盤に中発の連続ポンと動いて5巡目この形です。
二万三万三索四索五索二筒三筒  ポン発発発  ポン中中中
ドラは二筒ですから5,800は見えます。
この局で大事な事は三元牌を2つ動いているという事です。もう1つの三元牌の白は河に1枚切れと、この局は優位に運べそうです。
8巡目に上家から四万が出ましたが、これに動いて三筒切りのドラ二筒単騎ではアガリに結びつきそうにありません。良くてテンパイ・・悪ければ放銃も十分に考えられます。ここで動いては危険です。
この手が満貫に仕上がるならば・・自力でドラの二筒を重ねて三筒切りの手筋となるのでしょう。
ツモ切りが続きます!12巡目・・再度の四万切りです。
ここで動く事は不自然ですね!ずうっとツモ切りでしたし、動いての打牌はドラそば三筒切りです。残り巡目は6・7巡くらい有りますし、満貫のアガリを目指しながら守りを考えるには少し巡目が早そうです。
次巡の四筒には動きます!これはドラの処理が出来るのとテンパイが取れる事です。
三万 これも不純には見えますが・・攻められてもソーズ面子を払っていけば、どうにか流局まで持ちそうです。自力テンパイが理想でしたが3フーロ目が遅い為に、対戦者は情報収集が遅れて自分が優位にこの局を進められる事が出来ました。数巡後に二万のツモアガリとなりした。
狙ったアガリではありませんから良かったとは思っていません。少しツキが有るのかな?くらいの感じです。
マスターズリーグ3回戦南4局
あさじゃん3回戦#7
 
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ご覧のように、ここまでヒサトプロにやりたい放題やられている状況です。
ここで9種10牌と国士に向けて好配牌をゲットです。
 
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なんと5巡目リーチ!いくら稼ぐつもりなのか?まったく迷惑千万!!
 
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西中三万 上向き三索 上向き二索 上向き赤五索 上向きと絶好調の親にビシバシ!! 一応1シャンテンで頑張っていますけど・・六万は手の内にあるでしょう。赤五索より六万の方が四万八万の切り順から危険と感じているからですね。みなオリているようですから六万九万は出て来ません。早く通してくれないかと考えていました。
発北ツモでテンパイですが・・たぶんテンパイ取らないような気がしていました。
 
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ここで残りツモ1回ですからオリの選択となりました。
 
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あさじゃん 第2回マスターズリーグ2回戦#7
 
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8巡目に上家の西家からリーチが入りました。こちらは前巡に七対子テンパイです。待ちは手頃の西待ちです。何故リーチを打たないのでしょうか?
状況を考えます!このゲームはもう親番も無く、ほぼ勝負付けはすんでいるように見えます。いま自分が争っているのは2~4位の順位争いです。そのなかで好位と言える2番手にいてドラの所在も分からず、尚且つ誰がリーチを来ても不思議ない状況で待ち牌の少ない役有りの先制リーチは愚かな行為に思えます。
 
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赤五索が続いていました。他家からこぼれるかも知れません!八筒は軽く勝負です。
 
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一索ツモ。ソーズ待ちがあれば一索四索 六索九索でしょうか?取り敢えず現物の赤五索切りです。
 
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ドキ! 打一索ならツモアガリでした。
 
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六筒ツモ 一索はワンチャンスです。作意のあるワンチャンスは全く信用しませんが、リーチ後の偶然の形です。ここは一索切り六筒待ちもあります。
まてよ!?  自分の手役は何?何故自分の河に赤五索五索と並んでいるのか? 一索を切らない為に並んだのですからここは現物外しの1シャンテン戻しがベストに見えます。赤五索五索が並んでなかったらたぶん打一索ヤミテンか打六筒リーチ?どちらかの選択になったように思います。
 
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七万ツモ打南
 
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一索ツモ ここで少考しました。上家が四万切りですから七万は打ちやすいですね、ここでリーチがあるのかな?捨牌が赤五索 上向き五索 上向き南南ですから受けの手牌と判断しました。何巡か先で嫌に感じる牌をツモなら北落としでオーラスにアガリ勝負で良いのでしょう。
 
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ロン六筒
リーチでしたか?いえ、やはりリーチは不要です。
攻坊のバランスは難しいですね。
鳳凰戦決勝2日目
 
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鳳凰戦から・・。
何気なく手が進んでいるように見えますが、対面の四筒八索と連続スルーして上家の四筒をポン!河の二筒四筒を考えればこのポンは普通に見えます。この持ち点を見れば、引く局ではないようですから押す一手に思います。
押す局なのですが、鳳凰戦全16回戦の折り返し8回戦終盤です。現状はトータル1人浮きですから一番マークすべきは対面の西家と考えます。
上家の四筒を動いての攻撃と対面の現物八索を2牌手に持つ強い守備、バランスの良い手牌と見えます。
常にバランスを意識するべし!!