上級/第129回『バランス』 沢崎 誠
2018年02月27日
第2回マスターズリーグ2回戦
(あさじゃん2回戦#4)
生牌のツモ。ソーズの5トイツ、チンイツは1シャンテンですが切りの選択です。
残り1巡です。
あなたの選択は?場をよく見て考えて下さい。
A 切りヤミテン
B 北切りヤミテン
C 切りリーチ!
D その他
麻雀には打ち手の数だけ麻雀スタイルが有ると思います。アガリを強く目指して放銃も覚悟で強く攻める人からアガリのチャンスが来るまで辛抱して放銃だけはしたくない打ち手まで、攻撃系・守備系と単純には割り切れそうにありませんね。
A~D 何か見つかりましたか?
Dを選択のあなた・・切りかな?
この場面でしっかり守備を考えるあなたは上家のに合わせ打ちです。
Bを選択のあなた・・打に声が掛かれば、満貫・跳満、倍満まで・・失点も仕方ありません。
Aを選択のあなたは少し守備の心得を持つ攻撃型に見えます。次巡ツモなら切り・他も考えるのでしょうか?
僕の選択は・・こちら
超欲張りな切りリーチ!
A~Dどの選択でも間違いでは有りません。その人に向いた打牌がその人の持ち味・良さ、スタイルなのでしょう。
Cの切りリーチ。何故リーチなのでしょう?それは場におけるの危険度を考えると・・放銃は満貫スタートからのドラ幾つで何役?と浮かびます。これは持ち点の防御というところから発想しますが、攻撃面から考えれば・・一発ツモ・ハイテイも有るし、リーチは跳満確定!ツモなら倍満からの・・裏ドラあれば3倍満の6,000・12,000まで有ります。
ヤミテンでツモアガって3,000・6,000ではミスのように感じてしまうような滅多にない勝負局と判断しました。リーチ棒1本ではお安いものです。和がり点・放銃点を計れば、十分な得点のバランスと思います。後は放銃か?和がりか?それはまた別の問題です。
この1巡に2牌切られたを重ねて・・ツモが聴牌に動いて・・聴牌を取れ!と言っているように感じます。は確かに危険牌と見えますが、アタリ牌と感じなければ、欲を持ってのリーチで良いのでしょう。 高打点が見えるなら・・それ相応の失点も覚悟する必要あります。結果は流局。
第34期鳳凰戦~A1リーグ第4節A卓~
東4局 ドラ
配牌 | |
ツモ | ポン ポン チー ツモ |
捨牌 | |
南家捨牌 | |
西家捨牌 | |
北家捨牌 |
(北家捨牌で傾いてる牌は動ける牌です)
序盤にの連続ポンと動いて5巡目この形です。
ポン ポン
ドラはですから5,800は見えます。
この局で大事な事は三元牌を2つ動いているという事です。もう1つの三元牌のは河に1枚切れと、この局は優位に運べそうです。
8巡目に上家からが出ましたが、これに動いて切りのドラ単騎ではアガリに結びつきそうにありません。良くてテンパイ・・悪ければ放銃も十分に考えられます。ここで動いては危険です。
この手が満貫に仕上がるならば・・自力でドラのを重ねて切りの手筋となるのでしょう。
ツモ切りが続きます!12巡目・・再度の切りです。
ここで動く事は不自然ですね!ずうっとツモ切りでしたし、動いての打牌はドラそば切りです。残り巡目は6・7巡くらい有りますし、満貫のアガリを目指しながら守りを考えるには少し巡目が早そうです。
次巡のには動きます!これはドラの処理が出来るのとテンパイが取れる事です。
打 これも不純には見えますが・・攻められてもソーズ面子を払っていけば、どうにか流局まで持ちそうです。自力テンパイが理想でしたが3フーロ目が遅い為に、対戦者は情報収集が遅れて自分が優位にこの局を進められる事が出来ました。数巡後にのツモアガリとなりした。
狙ったアガリではありませんから良かったとは思っていません。少しツキが有るのかな?くらいの感じです。
マスターズリーグ3回戦南4局
あさじゃん3回戦#7
ご覧のように、ここまでヒサトプロにやりたい放題やられている状況です。
ここで9種10牌と国士に向けて好配牌をゲットです。
なんと5巡目リーチ!いくら稼ぐつもりなのか?まったく迷惑千万!!
と絶好調の親にビシバシ!! 一応1シャンテンで頑張っていますけど・・は手の内にあるでしょう。よりの方がの切り順から危険と感じているからですね。みなオリているようですからは出て来ません。早く通してくれないかと考えていました。
かツモでテンパイですが・・たぶんテンパイ取らないような気がしていました。
ここで残りツモ1回ですからオリの選択となりました。
あさじゃん 第2回マスターズリーグ2回戦#7
8巡目に上家の西家からリーチが入りました。こちらは前巡に七対子テンパイです。待ちは手頃の待ちです。何故リーチを打たないのでしょうか?
状況を考えます!このゲームはもう親番も無く、ほぼ勝負付けはすんでいるように見えます。いま自分が争っているのは2~4位の順位争いです。そのなかで好位と言える2番手にいてドラの所在も分からず、尚且つ誰がリーチを来ても不思議ない状況で待ち牌の少ない役有りの先制リーチは愚かな行為に思えます。
が続いていました。他家からこぼれるかも知れません!は軽く勝負です。
ツモ。ソーズ待ちがあれば でしょうか?取り敢えず現物の切りです。
ドキ! 打ならツモアガリでした。
ツモ はワンチャンスです。作意のあるワンチャンスは全く信用しませんが、リーチ後の偶然の形です。ここは切り待ちもあります。
まてよ!? 自分の手役は何?何故自分の河にと並んでいるのか? を切らない為に並んだのですからここは現物外しの1シャンテン戻しがベストに見えます。が並んでなかったらたぶん打ヤミテンか打リーチ?どちらかの選択になったように思います。
ツモ打
ツモ ここで少考しました。上家が切りですからは打ちやすいですね、ここでリーチがあるのかな?捨牌がですから受けの手牌と判断しました。何巡か先で嫌に感じる牌をツモなら落としでオーラスにアガリ勝負で良いのでしょう。
ロン
リーチでしたか?いえ、やはりリーチは不要です。
攻坊のバランスは難しいですね。
鳳凰戦決勝2日目
鳳凰戦から・・。
何気なく手が進んでいるように見えますが、対面のと連続スルーして上家のをポン!河のを考えればこのポンは普通に見えます。この持ち点を見れば、引く局ではないようですから押す一手に思います。
押す局なのですが、鳳凰戦全16回戦の折り返し8回戦終盤です。現状はトータル1人浮きですから一番マークすべきは対面の西家と考えます。
上家のを動いての攻撃と対面の現物を2牌手に持つ強い守備、バランスの良い手牌と見えます。
常にバランスを意識するべし!!
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