第80回:古橋崇志
2013年09月23日
みなさんはじめまして!石田亜沙己プロからバトンを受け取りました、古橋崇志です。
まずはお決まりの自己紹介から…
1985年3月20日生まれの28歳。静岡県浜松市出身のA型です。
望月雅継プロのお店「Lookup」で、望月プロ・猿川プロと出会い21期生としてプロ連盟に入会しました。
その辺りの事は麻雀動画さんの「コラムの泉」で書かせてもらっていますので、よろしかったらご覧になって下さい。
そんな私ですが1年ほど前に上京し、プロ連盟の映像関係の仕事をさせていただいています。
具体的には日本プロ麻雀連盟チャンネル・ロン2ネットTVにて配信されている動画の編集や、毎週月・水・金曜日に放送されている生放送の企画・演出などです。
番組の企画は本当に難しいですね!
その道のスペシャリスト黒木真生プロからは「このドアホが!」と叱咤されながら日々頑張っております。
良い企画・アイディアなどありましたらsupport@archive2020.ma-jan.or.jpまでお願いします(涙)
番組内ではMCや牌譜解説などもやらせていただいてるのですがこれも難しい!
その道のスペシャリスト勝又健志プロからは「古橋君はさぁ言葉のキャッチボールが…☆?+*$%&!」と難しいアドバイスをいただきました。
そして何と言っても麻雀も難しい!
その道のスペシャリスト佐々木寿人プロからは「情けねー麻雀打ちやがって!この根性なしが!」と日々励ましのお言葉をいただいております。
そんな先輩方からのアドバイスの甲斐あってか先日「第12回野口恭一郎賞」の決勝戦(最終審査)に進出することが出来ました。
第12回野口恭一郎賞は第一次審査(筆記)、第二次審査(面接)を通過した8名が
第三次審査(対局)へと進みます。
プロ連盟からは、増田隆一プロ、内川幸太郎プロ、井出康平プロ、そして私の4名が第三次審査へ。
第三次審査は8名で半荘4回戦を行い、上位2名が最終審査(決勝)に進出、下位2名が敗退。
そして3位~6位の4名でプレーオフ1回戦を行い上位2名が最終審査に進出です。
4回戦を終え、私は3位でプレーオフに。
対戦相手は、増田プロ、井出プロ、協会の渋川プロ。
ポイントは持ち越しですが、ほとんど差が無い為、着順勝負で最終審査進出者が決まります。
南場に跳満をツモり私の通過はほぼ確定。オーラスを迎え、2着を増田プロと井出プロが争います。
井出プロとは同期で、プロ試験で出会った時は「なんだこのチャラチャラした奴は」と思っていましたが、研修や勉強会などにお互い参加し、同期の中で一番プロとしての時間を共有してきました。
増田プロとは、猿川プロを通して仲良くなり、お世話になったりお世話をしたり・・・運命共同体の先輩です。
結果は井出プロが最終審査へ。
対局終了後、最終審査用のインタビューを受け帰ろうとすると、増田プロの姿は会場にはありませんでした。
決勝戦は井出康平プロ、最高位戦の佐藤プロ、坂本プロとの戦い。半荘4回の勝負です。
1回戦東2局、親番でリーチ裏3をアガリ、1本場。
先手を取ってリーチを打つ!この局のテーマがそれでした。
6巡目に以下の形
ツモ ドラ
ここで私は打の仮テン。
南家に、西家にを切られ、次巡のツモが。
ツモ ドラ
–は5枚見えにもかかわらず、リーチに踏み切ってしまいます。
そんなにリーチをしたいのなら単騎でリーチをすれば良いし、
前巡に切られた待ちで、役有りならヤミテンに構える方が良いでしょう。
結果は井出プロに追っかけられて6,400の放銃。
ここから流れが全て井出プロに行き、それが最後まで帰って来ることはありませんでした。
自分の心の弱さで打ってしまったリーチ。
もちろん敗因はこれだけではありませんが、このリーチを一生忘れる事はないでしょう。
決勝戦を終えると携帯が鳴りました。
「メシでも行こうぜ」
増田さんからのメールです。
悔しさもあり、情けなさもありシカトしようかと思いましたが、後が怖いので渋々食事へ。
予想通り朝までコースになりましたが、増田さんなりに励ましてくれました。
自分の弱さ、そして仲間の大切さを知る事ができた1日でした。
私たち若手プロには、滅多にチャンスはありません。
その少ないチャンスをモノにし続けて、初めて「麻雀プロ」として認めてもらえるのでしょう。
昔、どこかの国の偉い人が言っていました「意志あれば道あり」と。
強い意志を持ち、自ら道を切り開いていきたいと思います。
麻雀も人生も。
いつか本当の「麻雀プロ」と呼ばれるその日まで。
次のバトンは、数少ないチャンスを見事モノにした、新人王の岡本和也プロに渡したいと思います。
岡本プロよろしくお願いします!
カテゴリ:リレーエッセィ