リレーエッセィ

第91回:菅原千瑛

同期の井上絵美子プロからバトンを受け取りました、日本プロ麻雀連盟28期生、菅原千瑛です。
千瑛はひろえと読みます。そうですよね、読めませんよね。はい、よく言われます(笑)

(こっそりと、王位を獲られた森下剛任プロ(ごーにんさんではなく、まさとさん)といい勝負だと思っております(・∀・)読めなさが、です(笑))

昔から物を書くことが好きだったので、リレーエッセィのお仕事をもらえた時は本当に素直に嬉しかったです。
自己紹介は以前2012/10/16のロン2ブログに書かせていただいたので、そちらも合わせてぜひよろしくお願いします♪

私が初めて連盟のプロテストを受験してから、もうすぐ3年が経とうとしています。
19歳の秋、スーツで新橋を迷子になりながら歩いたこと、次の日、実技で失敗してしまい、泣きながら有楽町の街を歩いたこと、今でも鮮明に思い出せます。(思い出す度、赤面ものですが(笑))

そんな私ももうすぐプロになってから3年目を迎えようとしております。

そして只今、最強戦ガール東日本担当として、アマチュア最強戦の店舗予選に参加したり、ニコニコ生放送の麻雀最強戦チャンネル「麻雀最強戦2014」「麻雀ニュース」でアシスタントとしても、日夜お仕事をさせていただいております。

最強戦については、以前2014/07/11のロン2ブログに書かせていただ…(敬称略)

と、いうことで、はてさて、憧れのリレーエッセィで何を書けば良いのやら…( ゚д゚)笑
焦って頭を抱えつつ、パソコンの中を掘り起こしていると、丁度2年前、プロテストの課題として提出した文章を見つけました。

課題のテーマは「今回プロテストを受けて自分がどんなプロになりたいか」みたいな感じだったような…違うような…(笑)

『私の千瑛という名前の由来は、千もの数え切れない程の宝玉や光に包まれるように、つまり沢山の出会いや環境に恵まれるように、とつけられたものらしい。物心のつくかつかないかという時期にこのことを知り、それから今までずっと、私はこの名前を誇りに思っている。
ひろえ、と一度では絶対に読めないし覚えづらいのがたまにきずではあるが。
今、学校に通ったり麻雀をしたりしていて、本当に沢山の優しい人達に何度も助けられたり様々なことを教わることの出来る恵まれた環境があって、私はその名の通り千瑛で良かったなと痛感させられている。
例えば、知名度が上がるということは、好意が増えるとともに敵意も増えるということであるから、頑張って顔と名前を覚えてもらえたところで、みんなに愛されるのは無理かもしれない。
でも、みんなに愛されなくてもいいから私は自分らしさを貫ける人間になりたい。
人に認められたい。それ位強くなりたい。けれども自分らしく、ぶれずに、そのままの自分を認めてほしい人に認めてもらえることが第一の目標で、その次に沢山の人に愛される存在になりたい。そのための努力を決して惜しまずに、驕り高ぶることなく、地道に堅実に、けれども早く着実に実力をつけていきたい。結果は分からないけれど、まずは焦らず出来ること全てをやり尽くす気持ちで臨みたい。というのが今の率直な気持ちである。
女流プロとは特殊な職業であり、求められるものが単純明快ではない。
見目麗しく、それでいて麻雀が強く、凛々しくいるためには様々な努力が必要であろう。今はとにかく沢山の人と麻雀が打ちたい。沢山の場所に行って、自分の目でみて確かめたい。沢山の人と出会って話して、自分の成長につなげていきたい。もちろん自分自身も女であるからには女として見られるものだと思うので自分を磨くことを怠らずにしっかりしていきたい。
そうして一緒に麻雀を打った人に、また麻雀を打ちたいな、また会いたいな、と思ってもらえたら、誰かに自分の印象や記憶が残ることがあれば、この上なく幸せである。
連盟のプロテストを初めて受けてからはや10ヶ月、後期のプロテストが始まってから約4ヶ月経つ。連盟のプロの方に直接指導いただける機会であったプロテストで教わったこと一つ一つを大切に、未熟は未熟なりに模索して思考して過ごしてきた月日と努力の賜物をこれから先発揮していけたら良いと思う。
きっとこれから悔しい思いも悲しい思いも山ほどするだろう。けれどもそれをバネに成長出来る麻雀プロに私はなりたい。そうして私は日本プロ麻雀連盟の女流プロですと胸を張って言えるよう、日々精進していきたいと思う。』

拙い、約2年前の私の文章。

ちょっとちょっと、色々と日本語の使い方間違ってる気がするけど大丈夫?と思わず2年前の私に話しかけたくなる文章(笑)

それでも、ここに書いてあることに嘘偽りは一切ない。

この文章を書いていた頃よく考えていたのは、「この世界に足を踏み入れる人のどれくらいの人数がどれくらいの本気さなのだろう?」ということ。
(それは人によるもので、目的も方向性も様々で、何が良いとか悪いとかではないことだと思っているけれども)

冒頭にも書いたように(月日が経つのは早いものであれから3年!)もうすぐ31期のプロテストがあるけれども、「プロになることがゴールなんかじゃなく、例えタイトルを獲得しても、まだまだこれから」そういった姿勢の、常に本気の先輩方の背中をプロになってから沢山見てきて、骨を埋める覚悟を持ってこの世界に飛び込んだ私は、この2年間でますます、死ぬまでずっと麻雀プロでありたい。強くなりたい。強くあらねばならない。と思わずにはいられない。

プロになって、沢山の人に出会った。沢山の応援や、沢山の嬉しい言葉をもらった。

そして今まで頂いた、
ロン2のCM(初めて小島先生にお会いして、「生こじたけだ!」と内心大興奮してました。すみません)、

ファン感謝祭(初めて出させていただいたファン感謝祭は、後にも先にも生まれて初めて1日であんなに沢山のサインを書きました)、

リアル大会(プロの中で4位!でも家に携帯を忘れて1枚も写真撮れずしょんぼり)、

写真集「国士無双」(水着での乗馬初体験。サーファー達の珍しいものを見るような視線が痛かった…。)、

二段への道(勝又プロの番組後のリアルダメ出しに落ち込みつつ奮起しながら歩いた帰り道…。)、

天空への道(初めての決勝。緊張しすぎて、テレビを意識してるんだかしてないんだかよく分からない打牌や自分らしくない麻雀をしてしまい、反省も後悔もいっぱいです)、

そして、最強戦(生放送本番の緊張感をやっと楽しめるようになってきました。嬉しい!)などなど、
沢山の印象深いお仕事たち。

(昔に比べてメディアやゲストのお仕事も増え、恵まれた時代になったそうで、それもこれも全部その道を築き上げてきて下さった先輩方のおかげである。なんてありがたい。書いてる内にちょっと泣きそうになりました。ああもう、本当に、なんていうか、恐縮です。)

日々のゲストや常勤など、雀荘でお仕事。
タイトル戦、リーグ戦、毎週の勉強会。Aルールのセット。

こうして様々な経験や出会いを振り返ると思い出いっぱい、胸いっぱいです。
そんな全ての貴重な経験と出会いが、少しずつ大きくなる年輪のように、プロ雀士菅原千瑛を形成していくんだなと思います。

プロなのだから、結果を残して、沢山の恩返しをしていかなくてはならないなと、今も、
”努力を決して惜しまずに、驕り高ぶることなく、地道に堅実に”
”焦らず出来ること全てをやり尽くす気持ちで臨み”
”日々精進していきたいと思う”
今日この頃です。

感謝の気持ちを忘れずに、経験を生かさねば!頑張って恩返しするぞーーー!待っててね!!!と、意気込みは十分です。

タイトルを獲得して、またこのリレーエッセィに登場出来た際には、ぜひぜひ麻雀のことをたんまり書けたらなと思います。

いやはや、ついつい私事というか独り言のような文章をだらだらと書いていたら長くなってしまいました。
ここまで読んで下さった皆々様、本当にありがとうございました。

さて、井上絵美子プロからいただいたこのバトン。
私から、女流桜花では今年からAリーグで奮闘中!
公私共に仲良くさせていただいている先輩、27期生の立花つくしプロにバトンタッチしたいと思います。

つくしちゃん、よろしくお願いします!

ひろえより(。・ω・。)ノ