何を切る?/何を切る?2012年5月
2012年05月09日
Aリーグと各リーグのプロに出題して、解答を比較し、
各リーグのプロがその一打を深く解説し、掘り下げていくコーナーである。
問題作成者:山田 浩之(六段)
日本プロ麻雀連盟Aルール(一発、裏ドラ、カンドラ無し。12P加減方式)
東1局、東家。西家からリーチが入ったところです。
Aリーグ
Bリーグ
Aリーググラフ
切り 12人、切り 8人、切り 2人、切り 1人
Bリーググラフ
切り 7人、切り 5人、切り 2人、切り 2人、切り 1人
【Aリーグ回答】
★ 切り
板川和俊 遠藤啓太 老月貴紀 金子貴行 近藤久春 白鳥翔 ダンプ大橋 中村毅 古川孝次 右田勇一郎 望月雅継 四柳弘樹
・古川孝次(AⅡ)
西家のリーチは–待ちがあり得るので現物のをおとなしく切る。
一通確定の引きのカン待ちは現物で、他家からこぼれるかもしれないからヤミテン。
安目の–引きはリーチを打つ。
★切り
伊藤優孝 勝又健志 黒沢咲 猿川真寿 柴田弘幸 朝武雅晴 仁平宣明 前原雄大 山井弘 吉田直
★切り
荒正義 沢崎誠
・荒正義(AⅠ)
親なので強気に手広く構えます。
一通は崩れる公算大。–、はいい待ちに見える。
カンテンパイなら追いかけリーチを打つ。
★切り
二階堂亜樹
・二階堂亜樹(AⅡ)
かなり悩ましい牌姿ですが、打牌候補は、、、、、。この中でリーチがかかってなかったら切るのは自分なら。
まあ、現実はリーチが入っているので、マンズ以外になるでしょうから、裏目がまだ痛くないピンズを払っていきます。
比較的切りやすく裏目のは現物なのと、ドラそばを切るのが嫌なのと、ソーズの下をケアするためです。
また、ピンズの下ケアで打もありますが、攻める意味ではの重なりが期待できるのと、守る意味ではカンは無さそう。
––待ちはあるかもしれないのでから切ります。
【Bリーグ回答】
★切り
内川幸太郎 太田昌樹 杉浦勘介 鈴木雄介 西島一彦 麓征生 吉沢康次
・内川幸太郎(B1)
これ僕の牌姿じゃないですか!王位戦決勝開局のものです。
西家の滝沢さんからリーチが入ったのですが、全て勝負するつもりでした。
打牌候補は、あたりで、待ちがカンになってもぶつけにいくつもりでした。
一番手広い現物のを切って、マンズの一通になれば最高だなと思いました。
結果は、テンパイ打牌のが南家に放銃になりました。
★切り
岩井健太 佐々木寿人 仲田加南 藤島健二郎 柚木正仁
・佐々木寿人(B1)
狙いはマンズの一通だが、ここでは雀頭を固定せず、ストレートにカンが埋まるか、
ピンズが雀頭に潰れてくれればよいという構えをとりたい。
捨て牌の状況からカン受けは良く映るので、–が先埋まりでも即リーチする。
引きだけはヤミテンとして、引きのピンフ変化を待ちたい。
打後のドラ引きは再度を切ってのドラ固定とする。
★切り
滝沢和典 松崎良文 吉田幸雄
・滝沢和典(B1)
王位戦決勝の内川プロの手牌ですね。ちなみにリーチをかけたのが私です。
牌譜を見て「打はリスクも無くて無難だけど、ちょっと弱いかな」なんて話しました。
確かにリーチはタンピン形の捨て牌模様で怖いけど、まずは自分の手牌を優先しなければならない。
親でもあるし、勝負手と言って良い手恰好です。
一通もありますが、自然に狙えるのはタンピン形ではないかと思います。
このような場面では、「とりあえず」という考えが頭をよぎると無難な牌に手をかけてしまいます。
強い気持ちで勝負打牌を選択するべきだと思います。
★切り
斉藤等 西岡慎泰
★切り
刀川昌浩
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