天空麻雀14男性大会決勝レポート
2014年04月28日
「エンタメ~テレ」と「日本プロ麻雀連盟」でお送りする麻雀番組「天空麻雀」。
ただ今、「天空麻雀14」男性大会決勝戦が放送中となっています。
今大会決勝戦のレポートは、天空麻雀初出場の杉浦勘介が務めさせていただきます。
まずは決勝卓メンバーの紹介から。
左から 佐々木寿人プロ、小島武夫プロ、滝沢和典プロ、山井弘プロ |
予選A卓1位通過は佐々木寿人プロ。
「トップ通過にこだわりたい」と答えたインタビュー通り、大きなアガリが飛び交う激戦を制して決勝進出を決めました。
そして、なんと荒プロが天空麻雀14回目の出場にして初めての予選敗退という波乱の幕開けとなりました。
予選B卓1位通過は小島武夫プロ。
全員にトップの可能性がある接戦となったB卓オーラスは、流局テンパイノーテンで逆転の決着。
敗退の危険もあったため切りきれないドラを使い切り、しぶとくテンパイに持ち込んだ小島プロが決勝進出を決めました。
天空麻雀に初めて挑戦した私は、黒棒の差で無念の敗退となりました。
悔しい結果となりましたが、この貴重な経験は必ず今後に活かしたいと思います!
準決勝1位通過は滝沢和典プロ、2位通過は山井弘プロ。
森山プロが連荘で抜け出し、滝沢プロも随所で的確なアガリを決めてこのままいくかと思われた準決勝。
しかし、予選に引き続き苦しい展開の山井プロが、ドラの赤牌単騎の七対子で一撃必殺のリーチ!
これを先制リーチの森山プロから直撃して逆転、滝沢プロと共に決勝へ駒を進めました。
それでは「ミスター麻雀」小島武夫プロに若手3人が挑戦という構図となった決勝戦の模様をレポートしていきます。(以下敬称略)
決勝1回戦(起家から、滝沢・小島・佐々木・山井)
起家を引いた滝沢が開局から攻勢に出ます。
リーチ ドラ
このリーチは不発も、さらに次局1本場にもチャンス手が入ります。
分岐点は5巡目のこの手牌。
ツモ ドラ
滝沢の選択はドラ受けターツを固定する打。
そしてその後5巡のツモが、、、、、でリーチ。
リーチ ドラ
しかし、またしても流局となってしまいます。
5巡目にピンズ以外を切っての2シャンテン形は、選択した打以外全てでツモアガリの手順があります。
テンパイ連荘は果たしたものの、滝沢の感触は良くはないでしょう。
解説の荒プロも、「2回のリーチ空振りは危険信号、本人も嫌な予感してるでしょう」とすかさずコメントしています。
そんな嫌な予感がいきなり的中したかのような東2局3本場、親の小島のこのアガリ。
暗カン リーチ ツモ ドラ 裏
8,000は8,300オールで大きく抜け出します。
続く4本場では山井が先制リーチ。
リーチ ドラ
対する滝沢も全面戦争の構え。
ツモ ドラ
ここで目一杯に広げた打が高目の放銃となってしまいます。
対局プレイバックでも、「リーチがなければもちろん5切りだが、荒プロが解説したように危険信号を感じていたので,ここは切りと受けるべきだった」と振り返っていました。
このアガリで弾みをつけたい山井は、親の先制リーチにも真っ直ぐ立ち向かっていきます。
しかし、これを捕らえて小島追撃に名乗りをあげたのは4度目の優勝を狙う佐々木でした。
リーチ ロン ドラ 裏
しかし山井も負けていません。
対局前のインタビューでは「天空麻雀5の決勝戦でヒサトプロに小四喜を打ち込んだのでリベンジしたい」と語っていた通り、強引に満貫をツモり返します。
リーチ ツモ ドラ 裏
そして東場を終えての点数状況は以下のようになりました。
小島:52,300
佐々木:32,300
山井:27,700
滝沢:7,700
迎えた南1局、ここが大きな山場となりました。
まず仕掛けたのは親番の滝沢。
ポン ドラ
佐々木も仕掛けを入れて、マンズのホンイツがぶつかります。
ポン ドラ
そして、この形にをツモった佐々木が意外な応手を見せます。
打。
滝沢のホンイツを1シャンテンと読みながらも、後に出て行く牌の危険性を考慮した「受けのホンイツ」手筋です。
攻撃のイメージが強い佐々木だけに、この一手に驚かれた視聴者の方も多かったのではないでしょうか?
そして、テンパイ一番乗りは山井。
リーチ ドラ
さらには滝沢、佐々木も相次いで追い付き、めくり合いに。
さらには小島も・・・。
さて、この勝負局をアガり切るのは誰か?
そして決勝2回戦、優勝の栄冠を手にするのは?
見逃しているという方はぜひ放送をご覧ください!
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