天鳳位vs.連盟プロ対抗戦 3rd season プレーオフレポート:ケネス徳田
2017年12月15日
予選成績
順位 | 名前 | 1回戦 | 2回戦 | 3回戦 | 4回戦 | 5回戦 | 6回戦 | 7回戦 | 8回戦 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 独歩 (3代目天鳳位) |
44.1 | 42.2 | 32.4 | 4.7 | ▲ 13.7 | 2.8 | ▲ 10.3 | ▲ 10.8 | 91.4 |
2 | 勝又健志 | ▲ 4.0 | 26.6 | 15.2 | 23.5 | 25.2 | ▲ 36.0 | ▲ 8.6 | 7.8 | 49.7 |
3 | 前田直哉 | ▲ 26.9 | 19.6 | ▲ 7.1 | 34.4 | 11.9 | ▲ 23.1 | 14.2 | 22.4 | 45.4 |
4 | 佐々木寿人 | ▲ 8.5 | 11.1 | ▲ 16.4 | 33.9 | ▲ 26.3 | 32.9 | 29.0 | ▲ 19.7 | 36.0 |
5 | かにマジン (8代目天鳳位) |
▲ 28.2 | ▲ 14.0 | 18.6 | 32.0 | 29.2 | ▲ 13.3 | ▲ 5.8 | 12.4 | 30.9 |
6 | ASAPIN (初代・11代目天鳳位) |
▲ 18.9 | 12.9 | ▲ 7.2 | 41.9 | ▲ 7.9 | ▲ 38.9 | 27.6 | 0.2 | 9.7 |
7 | 前原雄大 | ▲ 16.5 | 0.4 | 7.8 | 13.2 | ▲ 30.5 | 17.3 | ▲ 0.9 | ▲ 2.6 | ▲ 11.8 |
8 | 就活生@川村軍団 (9代目天鳳位) |
41.0 | ▲ 46.5 | ▲ 25.9 | 7.5 | ▲ 26.9 | 47.9 | 13.8 | ▲ 25.0 | ▲ 14.1 |
9 | 藤崎智 | 3.7 | ▲ 20.4 | 6.7 | ▲ 42.8 | ▲ 26.8 | 27.7 | ▲ 42.6 | 63.3 | ▲ 31.2 |
10 | 瀬戸熊直樹 | ▲ 30.5 | 42.4 | ▲ 34.7 | ▲ 18.4 | 6.7 | ▲ 7.7 | 39.3 | ▲ 56.0 | ▲ 58.9 |
11 | すずめクレイジー (4代目天鳳位) |
8.1 | 38.5 | ▲ 35.2 | 3.3 | 11.5 | ▲ 52.2 | ▲ 28.1 | ▲ 27.6 | ▲ 81.7 |
12 | おかもと (12代目天鳳位) |
▲ 12.2 | ▲ 6.8 | ▲ 13.9 | ▲ 29.6 | ▲ 35.4 | ▲ 29.0 | ▲ 26.1 | 35.6 | ▲ 117.4 |
~予選1位の価値の是非~
最近のプロ野球では、リーグ戦の1~3位にCS(クライマックスシリーズ)の出場権が与えられ、CSを勝ち抜いた1チームが日本シリーズに進出できる。今年はセ・リーグのDeNAがリーグ戦3位からのCS優勝が記憶に新しい。こうなるとCS否定論の声も上がるが、システムがそうなっている以上、優勝が非常に厳しい状況ならば道中3位を目標とした戦い方をするのが自然であろう。
さて、競技麻雀のリーグ戦では「優勝」を決めるリーグ戦では得てして、決勝戦の4名を決めるまではポイント累計、そしてその4名が決まった段階でリセットというのがオーソドックスなシステムである。だけど「予選1位と4位が同条件で戦うのはおかしい」という声はほとんど聞かない。
つまり麻雀のリーグ戦の場合、1位通過も4位通過も一緒なら4位通過を狙ったほうが得…という考え方もあるが、最初から4位狙いをする人はほとんどいない。道中まではもちろん1位もしくは2位の安全圏、そして最終戦でラスを引いても4位に残れる、それが理想の位置である。
逆に最終戦を4位でむかえてしまうと、沈めないというプレッシャーに押しつぶされかねない(そういう意味だと5位や6位でむかえた方が背水の陣に構えられやりやすいのかもしれない)。
このプレーオフでは各自2半荘打ち。予選1位でむかえたのが三代目天鳳位・独歩さん。
+91.4Pということは、2連続ハコラスでマイナスになる。つまり2連続ラスでも小さいラスならOK。初戦を無難にまとめれば決勝当確となる。
このように全く無理をしなくていい状況で最終戦、あるいは残り2戦をむかえられるのが予選1位の特権である。
局を潰す人が素直にアガる…そうなると得てして無風で終わることになる。プレーオフ1戦目もなんとオーラスでトップとラスまで2,500点の超接戦となっている。
~誰にでもチャンスがある熾烈な決勝争い~
さて逆にボーダー争いは熾烈になる。特に上の状況では独歩さん以外の3人はしびれる展開であろう。
ラス親で逆転に賭けたい就活生@川村軍団さん、そして現在4位・5位で浮きで終わらせたい佐々木プロ、かにマジンさん。
さてかにマジンさんがダブをポンしてのテンパイ。待ちはのシャンポン待ちだが、理牌が…チーの待ちかえを想定している。
佐々木プロが1巡を残してしまったタイミングで、就活生@川村軍団さんの打をかにマジンさんがチー。そして佐々木プロの手が一歩進み…
かにマジン「ロン」
チー ポン ロン
激戦を制したのはかにマジンさん。放銃した佐々木プロがラスに転落となった、
~戦国時代には下剋上がつきもの~
上位陣は余裕綽々、ボーダー付近は熾烈な争い、さて下位陣は?
答えは簡単、背水の陣で攻めるのみ
南場の親番、わずか3巡目でリーチ。そして一発ツモ!
同1本場ではASAPINさんから5,800のアガリ。
ロン ドラ 裏
安目引きリーチでも当然のように4,000オールのツモアガリ。
結果5本場まで積み7万点オーバー。同卓者3人の心を折るには十分すぎる力を見せた。
さらに前原プロにとってはこの日2戦目、プレーオフ最終戦でも4万点オーバーのトップ。2ndシーズン覇者として連覇を視野に入れた麻雀を見せた。
プレーオフ成績
順位 | 名前 | 予選合計 | プレーオフ1回戦 | プレーオフ2回戦 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 独歩
(三代目天鳳位) |
91.4 | ▲ 5.7 | 35.5 | 121.2 |
2 | 前原雄大 | ▲ 11.8 | 60.6 | 32.9 | 81.7 |
3 | かにマジン
(八代目天鳳位) |
30.9 | 16.5 | ▲ 14.0 | 33.4 |
4 | ASAPIN
(初代・11代目天鳳位) |
9.7 | 2.0 | 13.4 | 25.1 |
5 | 佐々木寿人 | 36.0 | ▲ 17.1 | ▲ 8.4 | 10.5 |
6 | 勝又健志 | 49.7 | ▲ 19.8 | ▲ 30.3 | ▲ 0.4 |
7 | 就活生@川村軍団
(九代目天鳳位) |
▲ 14.1 | 6.3 | 3.2 | ▲ 4.6 |
8 | 前田直哉 | 45.4 | ▲ 42.8 | ▲ 32.3 | ▲ 29.7 |
結果、予選1位のアドバンテージを活かした独歩さん、大爆発を見せた前原プロ、プレーオフ初戦トップのかにマジンさん。そして前原プロとの同卓で2戦とも2着でぶらさがったASAPINさんが4位にすべりこんだ。
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