ロン2カップ情報

ロン2カップ2021Springレポート

【ロン2カップ2021spring開催 ユーザーさんとプロの直接対決】

昨年は未曾有の新型コロナウイルスが蔓延し、感染防止の観点から開催を中止としたロン2カップspring。
今年はこれまでの情報をもとにした感染防止対策を徹底し、無事開催の運びとなった。

【対局会場のウイルス感染症対策】

①関係者全員PCR検査を実施し陰性を確認
②アルコール消毒液の設置
③入館時の検温
④マスクの着用
⑤対局者入れ替え時、卓や点棒、椅子などの消毒
※対局中は出演者のみマスク非着用

【ロン2カップとは?】

日本プロ麻雀連盟公式オンラインサイト『ロン2』で予選会を行い、権利を獲得したユーザーさんが連盟の有名プロ雀士と対局出来るという企画。

次回の夏大会の予選は、来週4/24(土)から3週連続(各週末)で行われるので、是非たくさんのユーザーさんにチャレンジして頂きたい。

 

 

スタジオ対局は3名のユーザーさんと9名のプロが参戦。まずは3卓に分かれての予選となる。ユーザーさんはプロ3名と一度に同卓出来る。

ロン2カップ システム
各卓予選1位(3名)→決勝へ
予選2位(3名)→準決勝へ
予選3位→投票1位のみ準決勝へ
準決勝→トップを獲ると決勝
決勝卓でトップを獲ると優勝

【予選A卓】

 

 

A卓は石田が好スタートを切る。小笠原のリーチを受けながらの3,900を皮切りに、7,700を2回と3,900をアガって独走。
それを止めたのがヨシバさんの6,000オール。

 

 

小笠原は6,400をアガって最後の親番に備える。
南3局には中山が根性の跳満ツモを決めてオーラスへ。
1本場でヨシバさんが赤を全部使った7,700をアガリ1位。2位石田、3位中山となった。

【予選B卓】

 

 

瑠美が先手を取る展開の中、仲田も8,000をアガって迫る。瑠美が勝ち上がりを決めたのは東3局。

 

 

この手牌をソウズを引いてのチンイツの伸びを見て、一度はヤミテンに。しかし次のツモは六万。ここから3巡かけたら遅すぎると判断してリーチ。タンヤオ確定には受けず高め一通の一索で11,600のアガリを決める。

 

 

PONさんも手塚の先制リーチに追っかけリーチで対抗。親番仲田も来ての3軒リーチに勝って裏ドラ1枚の満貫で希望を繋ぐが、届かず。
1位は瑠美、2位仲田、3位手塚となった。

【予選C卓】

 

 

東2局1本場に佐々木がリーチ、ピンフ赤の三万六万九万待ちフリテンリーチ。ツモって裏ドラ1枚、強引にこじ開けて先制パンチ。

東4局に本田の仕掛けと森山のリーチを受けた深谷太郎さんはタンヤオ赤のテンパイ。ヤミテンとした。

 

 

四筒を引き考える。結果はテンパイを壊す二索を選び本田に5,800を放銃してしまうのだが、もし四筒をツモ切っていたら…。

 

 

佐々木に倍満放銃となっていた。森山のリーチはもし裏ドラがなくても安め6,400、高め満貫が確定していた。

ファインプレーで最悪の事態を避けた深谷さんは、その後も魅力的な手組みでメンホン七対子を作り上げるなど健闘するが、その局は本田がアガって佐々木を逆転。
オーラスも自らアガリ切った本田が1位、2位佐々木、3位森山となった。

【予選結果】

☆決勝進出
ヨシバさん
二階堂瑠美
本田朋広
準決勝1位

☆準決勝進出
石田亜沙己
仲田加南
佐々木寿人
投票1位

投票戦の結果、手塚紗掬が準決勝へ。

【準決勝】

 

 

佐々木が東1局に345三色リーチで高めツモ。ノリノリの佐々木、今度は純チャン三色ドラのペン七索待ちでリーチ。親番手塚は役ありヤミテン、ドラ3仲田が追っかけリーチと皆テンパイを組む中、最後方から追いついた石田。入り目がドラでない、789三色でもない3飜ダウンの安めの六筒ながらも、カン八万でリーチ、佐々木から一発でアガる。
南3局には仲田がリーチ、ピンフ、リャンペーコーをアガって2番手に。
オーラスをトップ目で迎えた佐々木は「仲田さえ気をつければ大丈夫だろう」と思ったかはわからないが、ここまで苦しんでいた手塚が国士無双テンパイ。

 

 

さらには石田がメンホン七対子ドラ単騎でテンパイ。

 

 

手塚、石田はツモアガリか佐々木から出れば逆転だったが、条件は満たせず。佐々木が決勝へ。

【決勝】

 

 

 

東1局、ヨシバさんがここから中トイツ落としでタンヤオへ。ハイテイツモで満貫のアガリ。

その後は佐々木が満貫ツモでヨシバさんを追いかける。

 

 

本田はこの手牌で安牌を抱えず六筒を残して三色を見たが、入り目が二筒
一発裏のない公式ルールなら本田は打中としそうな牌姿だが、待ちの良さもあったかリーチを選択。
ドラトイツの瑠美の宣言牌四万を捉え、裏ドラが2枚乗って5,200のアガリ。

東場はアガれなかった瑠美が南場に大爆発。

 

 

手放せない親番で、選択のある場面となりカン六索待ちとする。テンパイを入れていたヨシバさんはツモ切らずに放銃回避したが、瑠美が力強く4,000オールのツモアガリ。そのまま連荘して32,800点加点。佐々木にあとひとアガリまで迫る。

 

 

南2局ヨシバさんからリーチを受けた佐々木はこの手牌で六万をチー、高め七索ツモ。タンヤオ三色赤ドラの2,000・3,900(+1,200)のアガリで他家を再び突き放す。

南3局、最後の親番ヨシバさんは15巡目にテンパイ。一発ツモ裏で3,900オール(+1,000)をツモって連荘。
しかし次局は佐々木が電光石火の6巡目ツモで親番が終わる。

オーラスに条件を突きつけられたヨシバさんはめいっぱい高い手を組み、メンホン七対子赤のテンパイに漕ぎ着けるが1人テンパイで流局。
これにてロン2カップ2021spring全対局が終了。
優勝は佐々木寿人。
ロン2カップでは10年ぶり2回目の優勝となりました。

 

 

表彰式で森山会長からカップを受け取る佐々木は、嬉しそうなほっとしたような笑顔が見えた。

次回ロン2カップ2021summerは8月14日(土)開催予定。皆さんのご参加をお待ちしております。

 

 

(文:編集部)