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ロン2カップ2013Summerレポート

予選を勝ち上がったユーザーさんと、選ばれしプロがリアル麻雀で対戦する「ロン2カップ」
今回の2013summerは3人麻雀での開催。都内某スタジオには選ばれし16名が集結した。

そんな選ばれし16名の中になぜか自分の名が・・

出演依頼が来た時は嬉しいやら、緊張やらと複雑な感情に支配され「いいのか?俺で・・」と自問自答・・だけど「俺もプロなんだ」と前向きに考え、戦い方のシミュレーションを何度もし、3人麻雀の牌譜に出来る限り目を通し、当日を迎える。

そして、アツくて長い1日が始まった・・

 

予選A卓 灘麻太郎プロ vs 荒正義プロ vs 佐々木寿人プロ vs 猿川真寿プロ

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予選A卓
左から 猿川真寿プロ、灘麻太郎プロ、
佐々木寿人プロ、荒正義プロ

東1局から荒プロの一発ツモが炸裂するなど、最初から3人麻雀らしい派手な展開に。
荒プロは早々と7万点を超え独走態勢へ・・だが、予選は半荘1回、トップのみ決勝の短期決戦。
そうはさせじと猿川プロが追撃開始。南2局の親番では、

一筒一筒二筒三筒四筒六筒八筒西西西  暗カン牌の背発発牌の背  ツモ七筒  ドラ西八索

この親倍(12,000オール)を決め荒プロを逆転!!そしてオーラスへ・・

結果はなんとここまで登場のなかった佐々木プロが差し切りトップ・・なのですが、ここはあえて詳しくは書きません。このオーラスは是非映像で見て頂きたいのです。特に2本場のこれぞギリギリという攻防はホント一見の価値大アリです!!

 

 

予選B卓 森山茂和プロ vs 前原雄大プロ vs 勝又健志プロ vs 紺野真太郎プロ

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予選B卓
左から 前原雄大プロ、森山茂和プロ、
勝又健志プロ、紺野真太郎プロ

東1局、親番は私。それにしてもデカイなあ・・手(まあ全部デカイんだけど・・)普段、客観的に自分の姿を見ないので、気付かない(ちょっと大きいくらいだろと思っている・・)が、やっぱデカイんだなあ・・

そんなデカイ手をしながらも手牌のほうは一向にデカくはならず、森山プロのリーチの前にこの局はギブアップで、結局跳満をツモられる。

森山プロが7万点を超えた東3局2本場、私の配牌。

一万七索四筒五筒六筒七筒八筒九筒九筒東南発中  ドラ七筒

ピンズの並びがいい。これがひと鳴きチンイツに仕上がる。

三筒三筒四筒四筒五筒五筒六筒七筒八筒八筒  ポン九筒九筒九筒  ドラ七筒

森山プロもこのテンパイ。

一索二索三索四索五索六索八索九索二筒三筒四筒七筒七筒  ドラ七筒

この時のテンパイ打牌が四筒。「追いつかれた・・」私が掴んだのは一索。この一索は本当に怖かった。
結果は競り勝ち跳満をアガれたが、ここをアガれたこと自体、この日の好調さを表していたのだろう。

この後、私はリーチドラ7の親倍などをアガるが、オーラスはなぜか前原プロがトップ目・・点差は5,600。
そして5巡目でこのテンパイ

一索二索三索四索五索六索八索九索五筒五筒東東東  ドラ北

この手ならツモか直撃で良い。
セオリーなら、解説の瀬戸熊プロが言っていたようにヤミテンだと思う。けど・・

「リーチ」

って言っていた・・前原プロがいなかったら、私はこの世界にいなかったし、この場に座っていない。
だから前原プロの代名詞「リーチ」で勝ちたかったと言ったらカッコつけすぎだろうか・・

何はともあれ決勝へ・・長い1日はまだ続く。

 

予選C卓 伊藤優孝プロ vs 朝武雅晴プロ vs 滝沢和典プロ vs とみちゃんさん

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予選C卓
左から 滝沢和典プロ、伊藤優孝プロ、
朝武雅晴プロ、とみちゃんさん

東1局、滝沢プロの親番。7巡目リーチ。

五索五索五索二筒二筒三筒三筒四筒五筒五筒七筒八筒九筒  ドラ五索

安目ツモでも跳満。裏ドラ次第では倍満以上もありえる万全のリーチ・・が、しかし・・
このリーチに敢然と立ち向かっていったのは、ユーザーのとみちゃんさん。
東を重ね、六索を暗刻にし、この牌姿

三索三索五索六索六索六索七索八索九索東東  ポン中中中

何切る?捨て牌に情報はほとんど無く、三索五索東も打ちづらい・・そんな中で、とみちゃんさんは三索を選択。無事通過。
そして、万全だったはずの滝沢プロが掴んだのは四索。お約束の様に何度も似たような場面を見てきたが、この牌の織りなす非情さと美しさも麻雀の持つ魅力の1つなのだろう。

この後、展開は伊藤プロと朝武プロへ。
だが、終始優位に進めていたのは伊藤プロで、そのまま押し切り決勝3つ目のイスを手に入れた。

 

予選D卓 二階堂瑠美プロ vs 手塚紗掬プロ vs 魚谷侑未プロ vs クラピカさん

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予選D卓
左から 二階堂瑠美プロ、手塚紗掬プロ、
クラピカさん、魚谷侑未プロ

インターネット麻雀日本選手権2013を見事に制したユーザーのクラピカさん。この時はまだ決勝が行われる前だったが、このロン2カップ2013summerの予選も勝ち抜きユーザー代表の座を射止めた。
実力派女流3名を相手にどこまで戦えるかが注目である。

南2局までは流局が1度も無い壮絶な叩き合い。

そんな中、親の二階堂プロが、一索一索三索三索七索七索一筒一筒四筒四筒五筒東白白  ドラ七筒

この手を五筒切りで1枚切れの東単騎でリーチを打ち、手塚プロから一発で打ち取り、持ち点を76,800点とし一歩抜け出す。

その二階堂プロを捕まえたのはクラピカさん。ダブ南をポンしていた魚谷プロが加カンをすると新ドラが二筒
クラピカさんの手にはその二筒が暗刻。中をポンし1シャンテンとなったところに二階堂プロからのリーチ。
次巡、クラピカさんは三索を引き入れこの牌姿に。

二索三索四索七索八索二筒二筒二筒五筒七筒七筒  ポン中中中  ドラ四索二筒

二階堂プロは四筒切りリーチで、ピンズは1巡目の一筒とこの四筒のみ。

しかも、直前に魚谷プロに4枚目の九索を切られ、六索のみ。ここは現物の八索を切り、その後四筒を引き五筒にくっつけたのだが、無情にも三筒を切っておりフリテン・・しかも七索も通っていない。

山も終盤に差し掛かっており、ここでオリの選択をしてもおかしくなかったが、クラピカさんは七索勝負を選択し次巡六筒ツモ。跳満のアガリとなり、実質的な決め手となった。

二階堂プロの待ちは六筒九筒で山にはまだ4枚眠っていた。

勝負にたらればは無いが、クラピカさんがオリを選択していたら、二階堂プロが勝ち上がっていたであろう。
クラピカさんお見事である。

 

決勝戦 佐々木寿人プロ vs 紺野真太郎プロ vs 伊藤優孝プロ vs クラピカさん

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東2局、親は私。多分誰が打ってもそうなるであろう6,000オール(親の満貫)から始まった。

二索三索四索五索六索四筒五筒六筒六筒七筒八筒九筒九筒  リーチ  ツモ四索  ドラ西  裏ドラ三索

その後も立続けにアガリを重ね、持ち点は10万点を超えた・・やっているこっちは必至であるからその時は気にしないようにしたが、三索本場の7,700のアガリの時に少し引っかかるものがあった。

二索三索四索四索五索六索八索八索三筒四筒五筒八筒八筒  ロン八筒  ドラ五筒

クラピカさんからの出アガリ。ただ直前で六筒をツモ切りしていて、カン七筒に受けることも出来た。
そもそも、なんでリーチを打っていなかったんだろう・・
「勝っても負けても攻め抜こう・・」
この場に座る時に唯一決めていた事。
この手の入り目は四索であり、カン七筒ならドラ五筒引きもあり、ヤミテンでも良いだろう。
しかし、この手は一通ではなくタンヤオとなったのだから、ソーズの変化を求めるのは都合が良すぎる。
4本場で先制リーチを打つも、クラピカさんに追いかけられ5,200は7,600の放銃(1本場は600)この場面でのリーチ棒込み8,600の失点は正直痛くはなかったが、それ以上大事なものを失った事のほうが痛かった・・

東4局、伊藤プロの親、3巡目リーチ。真っ直ぐ行きカン八筒のリーチ表裏の7,700に捕まる。アガリ形を見て「暫く引こう」と決める。
最大で7万点以上あった差だが、逆転されることも覚悟したが、ここで立て直さないと後半戦えない・・
ここからは伊藤プロの怒涛の攻めが繰り広げられた。5本場まで積み、差は1万点ほどになったが、トイトイ、三暗刻をツモり、やっとの思いで伊藤プロの親を落とした。

南3局1本場、ここまできて81,500点持ちのトップ目。
あと2局で優勝。6巡目テンパイ。

二索三索四索四索五索九索九索五筒六筒七筒発発発  ドラ三筒

自分から四索が3枚見えて三索六索待ちは絶好に思えた。だが、出ない。ツモれない。
親のクラピカさんからリーチが掛かる。一発目一筒、通った。二発目五筒・・・
この局、リーチを打たなかった事に関しては、正解かどうかは別として後悔はしていない。ただ、リーチを打っていないという現実を考えたら、ここは引くべきところであったであろう。・・・ここにきて大きすぎる18,000の放銃・・・オーラス。クラピカさんは抜け番で、持ち点は、親・伊藤プロ55,900
南家・佐々木プロ51,600
西家・私62,900 となった。あれだけあった差がわずかしかない。
しかも、いつの間にか佐々木プロにまで満貫ツモ圏内まで詰め寄られていた。

伊藤プロが南を仕掛けた後の8巡目、佐々木プロからリーチが入る。私のツモは七筒「切り遅れたな・・」切り遅れたと感じた四筒、そして掴まされた七筒白を落として廻る私・・

この後も牌の後先により優勝者の行方が左右されます。
優勝したのは私ですが、佐々木プロが優勝しても全くおかしくありませんでした。
是非この結末は動画にて確認してください。最後にひとこと言わせてください。
対局者、スタッフ、そして応援していただいた方々、私に少しでも関わって頂けた全ての皆様、本当にありがとうございました。

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