第39期十段位決定戦2日目レポート
2022年10月21日
<初タイトルへ三浦が2日目も首位通過>
初日は三浦が一歩抜け出した第39期十段位決定戦。
2日目は5~8回戦が行われた。
【5回戦 魚谷・三浦・荒・近藤】
初日を4位で終えた現十段位の荒が追い上げにかかる。
東3局の親番でドラ3の待ちリーチ。
かわしにかかった魚谷から仕留め12,000でリードを奪う。
このあと魚谷が南場の親番で反撃するが、南2局3本場。
三色・イーペーコーからピンフ・イーペーコーへの手替わりをした上でヤミテンで忍び、トップ争いの魚谷から2,000は2,900(+1,000)の直撃。
このアガリが効いて5回戦は荒がトップ。
【6回戦 荒・魚谷・近藤・浜上】
ここまで後方に置かれ、11回戦進出を巡る4位争いの近藤・浜上に大勝負が訪れる。
南3局。親の近藤が三色・ドラのカン待ちでリーチ。
浜上もピンフ・ドラ2をテンパイしていたが、ハイテイでを掴み放銃してしまう。
浜上「甘えで1,500取りに行って。通ってない牌はやめようと思ったがブレーキが利かず。あれで苦しくしてしまった」
浜上にとっては痛恨。近藤にとっては逆襲の12,000。その後さらに加点した近藤が今期決定戦2勝目をあげる。
【7回戦 三浦・近藤・荒・浜上】
東場から荒のアガリラッシュとなる。3局連続のアガリで迎えた東3局1本場。
テンパイからドラを引き入れた荒は、フリテンながら待ちでリーチ。
既に他家にかなり持たれていたが、12枚目となるをツモり2,600は2,700オール。
さらに南2局1本場にはタンヤオ・ピンフ・イーペーコー・ドラの大物手をヤミに構え、親番を維持したい近藤から7,700は8,000のアガリ。
ここで1人浮きを果たした荒は、三浦をかわしてトップに立つ。
【8回戦 近藤・浜上・三浦・魚谷】
荒を追う三浦と魚谷が東4局1本場で激突。
親の魚谷がダブを仕掛けて中盤にテンパイ。
これに対し三浦は終盤にテンパイを入れると、が4枚河にあることもあったか、魚谷への放銃を回避するシャンポンでリーチに踏み切る。
そして、山に1枚あったが魚谷のもとへ。
魚谷「が4枚見えててもどこかにありそうなのに、よくリーチに行けたなと」
自身のSNSでも「天才の選択にやられた」と落胆した、三浦の8,000は8,300のアガリとなる。
一方の4位争いは南1局に明暗。
浜上が三色含みの待ちでリーチをかけると、親番を落とせない近藤もテンパイを入れリーチ対決に持ち込んだがを放銃。
近藤は7・8回戦と大きく沈み、優勝へ苦しい立場に追いやられた。
8回戦は三浦がトップとなり、魚谷も終盤に貴重な浮きを確保した。
2日目を終え、三浦は8回戦のトップが効きトータル首位を死守。
荒は3戦2勝の全浮きで+57.6Pのデイリートップ。連覇へ好位置につけた。
魚谷は2日6戦ノートップながら5戦で浮き。最終日逆転へ闘志を燃やす。
浜上・近藤は抜け番を1回ずつ残すため、まずは4位に入り11回戦進出を目指すことになる。
三浦「まだ、トータル戦える位置にいますので、来週がんばって勝ちます!」
三浦、悲願の初タイトル獲得なるか?
最終日は10/22(土)14時スタート。
【解説】
柴田吉和
瀬戸熊直樹(9・10回戦)
森山茂和(11・12回戦)
【実況】
日吉辰哉
最終日の激闘にもぜひご期待下さい。
(文:梅中悠介)
カテゴリ:十段戦 レポート