第40期十段戦決勝初日レポート
2023年10月04日
【第40期 十段位決定戦 初日 三浦智博・浜野太陽・近藤久春がプラス発進】
第40期十段位決定戦 対局者
魚谷侑未(現十段)
三浦智博
近藤久春
佐々木寿人
浜野太陽
対局開始前に1回目の抜け番選択権の抽選を行い、佐々木から順番に希望の抜け番を指定した。
解説 HIRO柴田・勝又健志
実況 部谷幸則
1回戦東1局。佐々木(親)が3巡目に七対子ドラ2をテンパイ。2枚切れの単騎から1枚切れの単騎に待ちかえてヤミテンを続行。
しかし魚谷からリーチが入り2,600の放銃、佐々木にとっては痛いスタートとなった。
東2局には近藤がドラ3枚使いのピンフをヤミテンにし、魚谷から7,700のアガリ。
東3局にはドラ3。
東4局の親番では高め三色のツモで4,000オール。
近藤は58,000点まで得点を伸ばした。
南1局は浜野がドラ3のペン待ちを佐々木からロン。
オーラスにも混一色で満貫の加点に成功し、大きく浮いた2着を取った。
1回戦抜け番だった三浦は開局の親番でリーチツモドラ3の4,000オールのアガリ。強烈な参戦で存在感を見せつけた。
東2局は佐々木(親)が混一色気配、魚谷からリーチが入った局面で近藤もテンパイ。
生牌のを切って勝負するが、佐々木に7,700の放銃となる。
南1局。三浦が6巡目にメンゼン混一色テンパイ。
捨て牌は
となっており、マンズの一色手には見えない。
佐々木の仕掛けと近藤のリーチが入り、魚谷がを選んでしまい、混一色 一通の18,000(+1,000)アガリとなる。
三浦は1本場でもトイトイで12,300を決めて67,200点持ちに。
魚谷は南2局に
ダブ混一色の満貫をアガって反撃を開始。
親番では2,600オールツモを決め
1本場では三浦から7,700は8,000の直撃。親の跳満放銃で失った点棒を鮮やかに回収して浮きの2着まで復活した。
3回戦は浜野のリーチツモ三色からスタート。
オーラスには先制リーチを打った三浦から5,800(+1,000)を直撃し、浜野は瞬間1人浮きとなるが
1本場は三浦がを加カンして、リンシャンツモが。
1,600・3,200のアガリで三浦は浮きの2着に滑り込んだ。
4回戦は近藤がドラ雀頭のピンフリーチをアガって7,700。
これに飛び込んだ佐々木はトータル▲100を超えてしまった。
南3局には三浦の混一色 ドラが決まって瞬間近藤を捲るが
オーラスは近藤がタンヤオ ツモ ドラ2のカンツモで再逆転し、本日2勝目を挙げた。
以上で初日の対局が終了。
一発裏ドラのない公式ルールながらも、大物手が次々と飛び出す大打撃戦でかなりポイント差がついた。
三浦は抜け番から入り、2〜4回戦を全てプラスし、初日の首位に。3回戦オーラスの1,600・3,200には十段戦への執念を感じた。
浜野は1回戦に大きな2着を取り、3回戦にトップ。4回戦は3着ながらもトータル2番手の好位置につけた。
近藤はトップスタートを切るも、2回戦はラス。抜け番を挟んで4回戦に再びトップを取り3番手に。
魚谷はアガリ番が少ないながらも2回戦に2着まで持ち直したのもあり▲8.0で抑えた。4番手ながらもまだまだ狙える位置だ。
佐々木は大きなマイナスを背負わされてしまった。残り4回戦で1人は交わさないと敗退となるため、2日目は何としてもプラスしたい。
第40期十段位決定戦2日目は
2023/09/16(土) 14:00
5回戦は佐々木が抜け番。
6回戦開始前に10回戦までの抜け番を決定する。
(トータル上位から選択権あり)
(文・吾妻さおり)
カテゴリ:十段戦 レポート