第41期十段戦 九段戦Sレポート
2024年06月13日
【ベスト16メンバーが確定!第41期十段戦・九段戦Sレポート】
前日の九段戦に続き、6/9(日)に第41期十段戦・九段戦Sが行われた。
前日の九段戦に続き、5半荘・時間無制限で行われ、卓内上位2人がベスト16に進む。各卓の展開と結果は以下の通りとなった。
★1卓
今年度、グランプリMAX優勝により唯一九段戦Sからの出場となったHIRO柴田がまさかの大苦戦。2半荘を終えた時点で▲82.0と厳しい状況となった。
一方で森山が連続トップにより既に通過ムード。後半戦は藤本・志多木の2番手争いが焦点となるが、3回戦に4万点以上の素点差をつけた藤本が、4・5回戦には森山と連携する形で悠々の通過となった。
1位通過 森山茂和 2位通過 藤本哲也
★2卓
1卓と同様、内川が連続トップ・西野が連続4着と2回戦終了時点で縦長の得点状況に。その中で3回戦に古川が5万点超えの一人浮きトップを決めて有利な後半戦へ。
最終戦は西野がオーラス親番の連荘で7万点を超えるも、通過までは届かず。内川・古川の逃げ切りとなった。
1位通過 古川孝次 2位通過 内川幸太郎
★3卓
3回戦まで全て浮きをキープした浦田が頭1つ抜けた首位で最終戦へ。30Pほどビハインドし後のない藤島が勝負手から放銃に回り、東場で1万点を割るも、オーラスに大復活。6万点を超える大連荘となり、どの2名が通過となるかわからない状況に。最終局、瞬間の暫定通過者が藤島・森下となるも、リーチをかけて1,000・2,000をアガリきった浦田が再逆転となった。
1位通過 森下剛任 2位通過 浦田豊人
★4卓
安定感抜群の客野が連対を外さない。3戦目には一人浮きのトップとなり、一席を確保。長尾が一人マイナスを抱え込み、吾妻・手塚の2番手争いは最終戦オーラスまでもつれることに。共にアガれば通過のテンパイから、最後は手塚のアガリとなった。
1位通過 客野直 2位通過 手塚紗掬
★5卓
十段3期獲得実績のある藤崎が、3戦目まで沈みから抜け出せず大苦戦。しかし4戦目には一人浮きのトップを獲得し、戦線復帰を果たす。首位の西島は3番手まで30P弱のリードでわずかに有利だが、全員に通過の目がある最終戦に。西島が勢いそのままにトップ目でオーラスへ。
2番手には流局でノーテン宣言での通過が可能な親番の藤崎。中盤に土井が逆転のリーチへ辿り着くも、ツモアガることはできず。静かな終戦となった。
1位通過 西島一彦 2位通過 藤崎智
★6卓
1回戦から日吉・奈良がそれぞれ5万点の浮きでスタートし、いきなり上下離れたスコアに。なんとか射程圏で食らいついていた花岡が4回戦オーラスに大きなアガリ。
自身をトップに、奈良を4着に落とす7,700直撃に成功し、17.1Pリードの最終戦に。最終戦もビハインドでオーラス親番を迎えた奈良だったが、土俵際の粘りを見せ大連荘。一時は逆転を果たすが、さらにマンガンツモを決めた花岡が力強い再逆転となった。
1位通過 花岡章生 2位通過 日吉辰哉
以上の通過者に前年2~5位のシード選手4人が加わり、ベスト16の組み合わせは以下の通りとなった。
A卓:近藤久春vs客野直vs西島一彦vs森山茂和
B卓:佐々木寿人vs藤本哲也vs藤崎智vs浦田豊人
C卓:魚谷侑未vs古川孝次vs日吉辰哉vs手塚紗掬
D卓:浜野太陽vs森下剛任vs花岡章生vs内川幸太郎
全て各媒体の連盟チャンネルより生放送となる。現十段位・三浦智博が待つ決勝への戦いを、ぜひお楽しみに。
(文:浜野太陽)
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