十段戦 レポート

第37期十段戦ベスト16A卓レポート

【A卓は盤石の内容で山田・藤崎が通過!】

10月16日(金)に行われた第37期十段戦ベスト16B卓は、全員がAリーグ経験者という顔ぶれで争われ、滝沢和典と藤原隆弘を下した山田浩之・藤崎智がベスト8への切符を手にした。

ベスト16は半荘5回で上位2名が勝ち抜けというシステム。ここまで勝ち上がった勢いのある3名に対し、前年度十段戦ファイナリストのシードがあり、現鳳凰位でリーグ戦の対局も無い藤崎は、この対局が今年度初めての公式戦であったが、Twitterでは「久しぶりの公式戦ワクワクしています」とプラスの感情をあらわにした。

 

 

試合が始まると、さっそく存在感を強く出したのは山田。開局に仕掛けての2,000・3,900をアガリ親番を迎えると、ホンイツ本線のこの仕掛けから…

 

 

ホンイツのアガリが厳しいと見るや、ソーズターツをなんと六索から処理。さらに次巡四索を切られては、他3人はホンイツテンパイを警戒せざるを得ない。最終的には藤原のテンパイを警戒した滝沢から三筒が放たれ、テンパイ連荘に成功!

 

 

細い糸を手繰り寄せ繋いだ親番で5万点を越えるトップ目に立つことができ、後のゲームを有利に進行することに成功した。
3戦目以降は実質3人の争いとなったが、抜け出したのは藤崎。要所で値千金のアガリを決め、最終戦を迎える頃には追う2人に50P以上のリードを突きつけた。

最終戦でも焦る様子はなく、1回満貫をアガると山田と共に余力を残すような内容で通過を決め、現鳳凰位の実力を見せつけた。

ベスト16B卓は、来週10月23日(金)15時から放送。

 

 

現役Aリーガーの瀬戸熊・杉浦と元十段位の櫻井に、今年「グランプリMAX」のタイトルを獲得するなどノリに乗っている本田が挑む格好。
熱い戦いにぜひご期待ください。

文中敬称略
文:浜野太陽