第38期十段位決定戦初日レポート
2021年09月24日
【第38期十段戦 初日は藤原隆弘が好発進 2番手はグランドスラムがかかった荒正義】
第38期 十段位決定戦対局者
柴田吉和(現十段位)
荒正義
藤原隆弘
瀬戸熊直樹
三浦智博
ルール:日本プロ麻雀連盟公式ルール
システム:1日4回戦、3日間で12回戦を行い優勝者を決める
※各選手2回の抜け番あり
※10回戦終了時、5位が途中敗退
十段戦に関してはこちら↓
勝又健志と前田直哉のダブル解説
実況は日吉辰哉。解説席も豪華である。
【1回戦 柴田・三浦・藤原・荒】
1回戦東1局。荒はドラ2枚使いのピンフをヤミテンに。高めのが藤原から出て、7,700のアガリを決める。
次局、藤原はノミ手のヤミテンからを引き、高め三色に振り替えてリーチ。見事で2,000・4,000を決めて失点を取り返すと
ダブ暗刻の手をツモリ三暗刻に受けて6,000オールに仕上げる。
藤原と荒の叩き合いとなった1回戦は、オーラス親番で3,900オールをツモった荒が突き抜ける。
1本場には柴田のダブルリーチも仕掛けで対抗した荒がかわしきり、圧倒的な強さを見せつけた。
【2回戦 瀬戸熊・荒・三浦・藤原】
2回戦南1局。親番瀬戸熊がピンフドラ高め一通のに仕上げてリーチに出る。
しかし追いついたのは荒。ホンイツドラの2,000・4,000(+1,000)ツモアガリ。
2回戦オーラス。瀬戸熊がツモリ三暗刻で先制リーチ。ドラ2枚持ちの三浦が手を進めながら現物のを切ると
藤原がロン。ピンフ三色ドラの11,600(+1,000)でトップを決めた。
【3回戦 柴田・藤原・荒・瀬戸熊】
親番柴田がカンリーチ。荒から出て7,700をアガる。
東2局に柴田が1シャンテンでドラのを切ると、藤原からロンの声。
メンホン七対子ドラ単騎の18,300。藤原が柴田にリズムを作らせない。
2ラスは避けたい柴田は七対子単騎の3,100・6,100で素点を回復するが
オーラスは親番の瀬戸熊との2軒リーチに競り負けて5,800(+1,000)の放銃。
3回戦トップは藤原。瀬戸熊は浮きの2着で終了。
【4回戦 三浦・柴田・瀬戸熊・荒】
初日最終の4回戦。三浦に大物手が入る。待ちでリーチ。3,000・6,000のツモアガリを決める。
オーラスは親番の荒がホンイツのの大物手テンパイを入れるが
柴田がたった1巡に賭けた、リーチタンヤオハイテイツモ、2,000・3,900で執念の浮き2着となった。
藤原が+63.4P。決勝ならではの強引なリーチと繊細なヤミテンをミックスした緻密な仕事で暫定首位についた。
2日目最初(5回戦)の抜け番は荒。6〜10回戦の抜け番は、5回戦終了時の上位から選択するシステムとなっている。
第38期十段位決定戦2日目2021/9/25(土)14:00開始
実況 日吉辰哉
解説 内川幸太郎
解説 勝又健志
牌譜解説 齋藤豪
(文:編集部)
カテゴリ:十段戦 レポート