十段戦 レポート

第38期十段位決定戦2日目レポート

【第38期十段位決定戦2日目 首位と5位の差が32.2Pの大接戦に】

 

 

対局メンバーは前年度優勝の柴田吉和と、勝ち上がりを決めた藤原隆弘、荒正義、三浦智博、瀬戸熊直樹の5名。

 

 

この日は2日目、5回戦〜8回戦までが行われた。初日の成績は以下の通り。

 

 

10回戦までに各選手抜け番が2回あり、初日に4連続で打った荒が5回戦の抜け番。6回戦〜10回戦は5回戦終了時の成績上位者から抜け番を選択出来るシステムとなっている。
そして10回戦終了時5位の者は途中敗退。11・12回戦は4名での対局となる。

 

 

【5回戦 三浦、瀬戸熊、藤原、柴田】

東1局、親番三浦がタンヤオ。カン五索のヤミテンから五索八索に変わったタイミングでリーチ。

 

 

最後のツモに高めの八索が居て、4,000オールツモアガリ。
そこから40分以上連荘して素点を伸ばした三浦は、東3局に二索五索のチンイツテンパイ。

 

 

ドラドラの藤原から二索で8,000の直撃。三浦は1人浮きの72,900点まで突き抜ける。後はこのまま5回戦を終わらせたいが、そう好きにやらせてはもらえない。

南2局、三浦が先制リーチを打つも、親番瀬戸熊が追っかけリーチ。高めの六万で11,600(+1,000)のアガリを決めて浮き間近まで迫る。

 

 

この展開だと途中敗退が色濃くなるのは柴田だが、南3局で14,800持ちラス目でメンチンテンパイ。

 

 

四索ツモの4,000・8,000をアガって浮き2着。

 

【6回戦 柴田、荒、三浦、瀬戸熊】

 

 

南3局。瀬戸熊が5巡目リーチ。ドラのダブ南二万のシャンポン待ち。
見事に高めツモを決めて3,000・6,000。6回戦は瀬戸熊がトップを取った。

 

【7回戦 藤原、三浦、柴田、瀬戸熊】

7回戦は柴田がドラ表示牌の七万ツモで2,100・4,000をアガると、親番でさらに2,000オール。

 

 

 

 

三浦があと少しで藤原をかわす所まで来ていた南2局3本場。

 

 

親番連荘目前の三浦から出た三索を藤原がロン。ホウテイ1,300は2,200(+2,000)をアガると、オーラスもアガって沈みながらも価値ある2着を確保した。

 

【8回戦 三浦、荒、藤原、柴田】

最初のアガリは柴田。リーチタンヤオツモイーペーコーの2,000・3,900。

 

 

この時点で柴田が瀬戸熊をかわし、抜け番瀬戸熊の▲18.5Pが5位という非常にシビアなポイント状況に。

オーラス。荒は出来れば浮きを狙いたかった。しかし自身の手牌や親番柴田の仕掛けも考慮し、一万暗カンでリーチを選択。1,000・2,000ツモを決めて3着キープ。

 

 

以上で2日目の全対局が終了した。

 

 

柴田、三浦がプラス、他3名がマイナスとなったことにより、非常にポイントが詰まった。

 

 

5人とも優勝から途中敗退まであり得る、究極の接戦で最終日を迎える事となった。

第38期十段位決定戦最終日
2021/10/9(土)14:00開始

実況 日吉辰哉
解説 (9・10回戦)
勝又健志・HIRO柴田
解説 (11・12回戦)
勝又健志・森山茂和
牌譜解説 齋藤豪

(文:編集部)