第39期十段戦 九段戦Selectレポート
2022年06月22日
【第39期十段戦 九段戦Select 船木・佐々木が勝ち上がりで九段Sへ進出】
本日の対局者は
船木伸一
佐々木寿人
黒沢咲
萩原聖人
最初の山場は1回戦東2局。黒沢の手牌は風牌3種がトイツ。1枚目のとをスルーする。初っ端から黒沢らしさ全開だ。
ドラ表示牌のは2枚目なのでポン。ポン、暗刻にし、満貫テンパイ。後にを引ければ小四喜チャンス。
同じ局、親番船木の手牌。をポンして1シャンテンだが、ドラのがポツンと浮いていたが
連続でを引いて暗刻になり、4,000オール。船木が1人浮きのトップを取る。
2回戦。東1局は萩原がドラドラ、黒沢から5,200のアガリ。
次局は親番佐々木が萩原から5,800の直撃。
※正しくは東2局
しばらく大人しかった船木だが、親番でホンイツ、3,900オールを決める。
南2局。萩原がで先制リーチ。
このリーチを受けた黒沢。牌の持ち方からカン待ちに取るのは受けの麻雀として自然だが、リーチに踏み切って2,000・3,900にしたのは見事。
2回戦オーラスは佐々木が2着浮上のアガリ。
3回戦に入っても船木の安定感は揺らがず。東1局2本場に満貫ツモ。
オーラスは佐々木が2,600を萩原からアガって1人沈みを回避。
船木が3連勝で+84.9Pと独走し、あと1枠の争い。2位黒沢と4位萩原の差は31.1P。残り2戦なら十分可能性はある。
注目の4回戦。
親番佐々木がをポンしてホンイツ気配。ソウズは切られていないが字牌が2種余っている。
黒沢は待ちに変化。親番佐々木に真っ向勝負のリーチを宣言するが
佐々木はカン待ちで18,000のアガリ。放銃した黒沢だけでなく、追う萩原にとっても痛い1局となった。
最終戦。をポンした萩原は満貫テンパイ。
佐々木を沈めないと勝ち上がりが難しい為、黒沢から出たに見逃しをかけるも、佐々木に放銃となってしまう。
南3局。佐々木はチーして一通片アガリの待ちテンパイ。
一方、親番黒沢は高め九蓮宝燈のテンパイ。も山に1枚残っていたが
テンパイ打牌にが選ばれて佐々木のアガリ。
もしを切っていたら、黒沢の手元にラス牌のが訪れたかも知れない。出来ればもうちょっと先まで観ていたい1局だった。
九段戦Select卓からは
船木伸一
佐々木寿人
の2名が勝ち上がり
同日に別会場で行われた九段戦の結果はこちら
第39期十段戦 九段戦S Selectは
2022/6/12(日) 12:00
前原雄大
山井弘
前田直哉
魚谷侑未
実況 阿久津翔太
解説 勝又健志
日本プロ麻雀連盟公式ルールで5回戦を行い、上位2名が勝ち上がり
(文・吾妻さおり)
カテゴリ:十段戦 レポート