第39期十段戦 ベスト16B卓レポート
2022年07月01日
【第39期十段戦ベスト16B卓 近藤・藤原が四段戦士の挑戦退けベスト8へ】
6月24日(金)十段戦ベスト16B卓が開催された。
出場選手は藤原隆弘・船木伸一・福島佑一・近藤久春の4名
(写真左上から時計回り)
1回戦は近藤が1,300・2,600のアガリとテンパイ料で効果的に加点してトップ。
試合は2回戦に大きく動く。
九段戦SelectでMリーガー3人を相手に堂々と勝ち上がった船木が、東2局の親番で3,900オール・2,000(+100)オールをアガると、続く2本場では
最高目のをツモリ、リーチ・タンヤオ・ピンフ・ツモ・三色で6,000は6,200オール。
その後、南場の親番でも加点した船木は、このゲーム73,900点(+51.9P)のトップで大きなリードを築いた。
ただ3回戦南2局4本場。このゲーム4番手の船木が親番でツモり四暗刻テンパイするが、を近藤に放銃してしまう。
チンイツ・一気通貫の12,000は13,200の失点でアドバンテージが消える。
「3回戦がひどかった」とインタビューで話した船木は、この放銃も避けなければいけなかったとSNSで残している。
続く4回戦は近藤にビッグウェーブ。東3局の親番でまず2,000オールをアガると、1本場はメンゼンのドラ3・12,000は12,300を福島から。
九種九牌を挟み3本場では、トイトイ・ドラ2の12,000は12,900を藤原から。
ライバルに大きなダメージを与え、勝ち上がりへ一歩抜け出した。
最終5回戦。船木との2位争いを演じている藤原の東3局親番。
配牌が
とかなり苦しかったが、中を重ねて鳴けると、ドラのを2枚引き入れて手をまとめ、福島からでアガリ7,700加点。
一方船木は南2局。
を暗カンしてリーチをかけ勝負に出る。
ただ、最後の親番で望みをつなぎたい福島からリーチを受けるとで福島に放銃。リーチ・白で3,900。
4巡目にリャンカン受けを嫌った選択が致命傷になり、試合後のインタビューでもアガリを拾えたかもしれないと悔いた。
船木はオーラスの親番は形式テンパイで粘るも、藤原に放銃して対局終了。
勝ち上がりは近藤・藤原の2名となった。
次回のベスト16・C卓は7/1(金)15時から、連盟チャンネルで放送される。
(文・梅中悠介)
カテゴリ:十段戦 レポート