JPML WRCリーグ レポート/第22期 ベスト8レポート
2012年09月10日
「際どいゲームだねぇ。」ベスト16を勝ちあがった羽山の言葉だ。
すでに、6半荘戦った選手達には疲労の色が見え隠れしている。
しかし、チャンピオンの頂きに向け、目の輝きは増すばかりだ。
1卓:柴田弘幸 vs 松岡千晶 vs 羽山真生 vs 越野智紀
左から 越野智紀、羽山真生、柴田弘幸、松岡千晶
紅一点の松岡が、この強力な3者を相手に、またまた波乱を起こすことができるか?
1回戦東1局、親・羽山リーチ。
リーチ ロン ドラ
この7,700で先制。東1局1本場、南家・越野、
ポン ロン ドラ
この7,700は8,000を松岡から出アガリ。南場に入り、羽山がさらに加速する。
南2局に5,200。南4局には8,000をアガリ、5万点超えのトップをものにする。
1回戦成績
羽山+30.4P 越野+4.9P 柴田▲15.0P 松岡▲20.3P
2回戦、終始、小場で局は進む。
1回戦でマイナスの柴田、松岡がプラスで終え、決勝進出争いは混沌としてきた。
2回戦成績
柴田+18.1P 松岡+5.6P 羽山▲7.1P 越野▲16.6P
トータル成績
羽山+23.3P 柴田+3.1P 越野▲11.7P 松岡▲14.7P
3回戦東1局、現状3着目の越野がリーチ。
リーチ ロン ドラ
この5,200を当面の敵である柴田から出アガる。
しかし、ここから柴田がじわじわと失点を回復し、気付けば3万点超えのトップ目に立つ。
南2局、松岡がドラ単騎の七対子をリーチ。これにメンチンテンパイの越野が飛び込む。
南3局は、柴田が、羽山から2,600をアガる。
オーラス持ち点、松岡 35,900 柴田 34,100 羽山27,900 越野22,100。
羽山はほぼ当確。松岡は満貫ツモ。越野は跳満ツモ条件。
親の柴田は、ノーテンでも伏せることが出来る。
オーラス、親、柴田5巡目リーチ。
ロン ドラ
これに松岡が放銃してしまい、勝負は決着した。
トータル成績
柴田+21.0P 羽山+17.2P 松岡▲10.6P 越野▲27.6P
1位通過:柴田弘幸 2位通過:羽山真生
2卓:石橋薫 vs 福光聖雄 vs 西川淳 vs 中村毅
左から 福光聖雄、石橋薫、西川淳、中村毅
試合が大きく動いたのが東3局、西川が、
ロン
石橋から8,000点の出アガリ。
南2局、徐々に点棒を減らしつつあった西川の親番、
ポン 暗カン リンシャンツモ ドラ
この4,000オール。役なし、しかもフリテンである。
本日の西川の好調さを象徴するようなアガリであった。
しかし、1回戦は、親番で加点した福光がトップで終了する。
1回戦成績
福光+22.3P 西川+9.5P 石橋▲13.0P 中村▲18.8
2回戦は一転して、西川の1,300・2,600が最高打点という小場の展開となった。
2回戦終了時
西川+27.2P 福光+13.1P 石橋▲7.7P 中村▲32.6P
Aリーガー中村は窮地に追い込まれた。
石橋は福光のポイントを目標に残り1半荘を戦うことになる。
3回戦、石橋、中村の期待とは裏腹に福光がゲームを支配する。
東1局、1,000、2,000ツモ。
東3局、2,600を石橋から出アガると、迎えた東4局の親番、
ポン ロン ドラ
この11,600をオリ気味の中村が放銃。中村は戦線から脱落してしまう。
さらに1本場、親・福光。
ロン ドラ
石橋のリーチを掻い潜り、中村から12,000のアガリ。
このアガリで勝負の大勢は決した。
トータル成績
福光+74.6P 西川+19.5P 石橋▲21.2P 中村▲72.9P
1位通過:福光聖雄 2位通過:西川淳
こうして、ファイナリスト4名が出揃った。どんな決勝になるのだろうか。
どう転んでも熱い戦いになること間違いなしである。
完全に余談だが……
人生には流れがあり、どのタイミングで自分にチャンスが巡ってくるかはわからない。
他人や時期のせいにせず、いつ自分にチャンスが到来しても大丈夫なように準備しておける者が、
よい結果を掴み取るのではないだろうか。……
(文中敬称略)
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