JPML WRCリーグ レポート/第3期JPML WRCリーグ ベスト16B卓レポート
2018年01月26日
今回で第3期となるJPMLWRCリーグ。
先日放送されたA卓では中川基輝、ケネス徳田がベスト8へ勝ち上がりとなった。
今回のB卓では鳳凰位シードとして前原雄大が登場。その模様をレポートしていきたい。
1回戦(起家から、古本・小林・藤本・前原)
東1局に先制は藤本。
ピンフのヤミテンからドラのを引き入れ、リーチ。
リーチ ツモ ドラ
3,000・6,000で気持ちのいいスタートを切る。
東2局は負けじと古本が、リーチのみの1シャンテンからうまく手を組みかえていき、この1シャンテンに。
ツモ ドラ
理想のひとつであるツモで高め三色のリーチにいく。
アガリは安目のであったが、裏1で2,000・4,000。
A卓とは対照的に大物手の応酬でのスタートだ。
東3局
前原がこの1シャンテンからチーテンをとる。
チー ドラ 打
チーして下家の古本からツモ切られたで3,900を出アガリ。
解説の吉田も言っていたが、もし鳴く牌が出ずにメンゼンでを引いていたなら、一通のカンか、ドラとのシャンポンでリーチをする姿が浮かぶ。
前原はどちらでリーチしたのかぜひ見たかった1局であった。
東4局
藤本が七対子ドラドラをヤミテンでツモアガリ。
更なる加点により、48,000点まで伸ばし、東場が終了した。
南1局
ここまでまだアガリのない小林がリーチ。
リーチ ドラ
それを受けて親の古本はドラ暗刻。
ぶつけてやるぞという気合いを感じる。
小林の当たり牌のにをくっつけ、打とする。
仕掛けもできるようになり、盤石かと思われたが1シャンテンになった藤本からが打ち出され、小林の5,200のアガリとなった。
古本は悔しい親落ち。
南2局
親の小林が大物手をアガる。
ロン ドラ
放銃者は前原。大きな12,000点。
南2局1本場
親の小林がまたしても配牌でドラ2。5巡目にはドラを暗刻に!
8巡目には4枚目のドラを持ってきてカン。
暗カン ドラ
新ドラ表示牌にめくれたのは……まさかのカンしたにモロ乗った。
あげくリンシャン牌はなんとカン……導かれるようにリーチをした。
親のリーチドラ8を見せられていける者はいない。
ゆったりとをツモり、指が10本折れる8,000オールを決めた。
そのまま1回戦は小林が大トップで終了。
本命前原はラススタートとなった。
1回戦成績
小林+48.1P 藤本+10.7P 古本▲14.8P 前原▲44.0P
2回戦(起家から、古本・小林・前原・藤本)
東1局1本場
1,300オールをツモったあと、親の古本が更に加点を狙ってリーチ。
リーチ ドラ
同じくドラドラの藤本が同巡にテンパイ。
親のリーチの現物待ちでヤミテンとするが、を即ツモで1,300・2,600。
トーナメントでなければリーチでぶつける手もあるが、藤本は1回戦2着スタートという事もあり、慎重な選択であった。
東3局
南家の藤本が5巡目リーチ。
リーチ ドラ
この巡目でのオタ風のはかなりアガリがあるかと思われたが、アガリ牌のはホンイツ狙いの古本と、ドラのは親の前原と持ち持ちになってしまう。
そして、恐れていた事が起きる。
ドラのを重ね、カンをひき、ペンをひいた前原からのリーチだ。
リーチ
山に1枚のをツモる前原を想像しているうちに、それは現実になった。6,000オール。
ゴジラが来たぞ!みんな逃げろ!
1本場も高め6,000オールのリーチ。これは流局となったが、対局者の恐怖は計り知れない。
その恐怖の親番を落としたのは、藤本。
ドラ
この超絶配牌から2巡目にをポン!
普段なら1枚目のを見送る打ち手が多いと思うが、一刻も早く前原の親を終わらせたい緊急手段に見えた。
今回は本手であるが、これが1000点であってもそうしただろうと思う。
もカンして、テンパイを入れた前原から6,400のアガリとなった。
そしてなんとここから、前原は連続放銃となる。
藤本と古本のリーチにはさまれ、古本に5,200。
南1局も七対子のリーチをするが、藤本の三色ヤミテンに5,200。点棒をかなり減らした。
南2局
ラス目の小林の親番。
1回戦目トップとはいえラスはひきたくない。
ドラ
三色の高めのが3枚切れ、もう1枚も持たれていると読み、シャンポンでリーチ。
これが大正解となり、をツモって4,000オール。ラス抜けに成功。
6,000オールをツモった前原は、これでラス目まで落ちる事に。
南2局、復活を狙う前原。
この配牌からを暗カン。
ドラ
リンシャンからをツモり、首尾よくをツモり、リーチにいく。
暗カン リーチ ドラ
しかしアガリはをポンしていた古本!
チー ポン ツモ
待ちの多さでは前原がまさっていたのだが…1回戦に続き苦しみを味わう事になった。
南4局は、藤本と古本の1,000点差のトップ争い。
古本が制した。
2回戦成績
古本+28.1P 藤本+6.7P 小林▲7.5P 前原▲25.3P
2回戦終了時
小林+38.6P 藤本+17.4P 古本+13.3P 前原▲69.3P
3回戦(起家から、古本・前原・小林・藤本)
まさかの前原の2ラスとなり、残りの3人は鬼のいぬ間に勝利へ近づきたいところ。小林が一歩リードではあるが、あってないようなものである。
東1局1本場
小林がカンを引き入れ先制リーチ。
リーチ ドラ
そこへ藤本もリーチを被せる。
小林→藤本へ5,200。
その後は細かいアガリやテンパイ料で、比較的平たい点棒状況になり南場へ。
しかし南2局、微差のトップ目小林が、更に引き離す。
ポン ドラ ハイテイツモ
ダブハイテイドラ3の3,000・6,000。44,300点持ちに。
南4局、2着目の藤本の親番。3着目の古本が渾身のリーチで一発ツモ!
ドラ
リーチ一発ツモ
3,000・6,000をツモり、着順をあげた。
3回戦成績
小林 +26.2P 古本+10.9P 藤本▲8.0P 前原▲29.1P
3回戦終了時
小林+64.8P 古本+24.2P 藤本+9.4P 前原▲128.4P
4回戦(起家から、藤本・古本・前原・小林)
小林はほぼ当確。
14.8P差の古本・藤本の着順勝負がどうなるか。
そして地獄の底から這い上がって来るかもしれない前原。
東2局に前原がリーチ。
これは誰も行けない。
2,000・4,000のツモアガリとなる。
その後は静かに東場が終了。古本、藤本は抜け出すチャンスを伺っている。
南2局も前原が1,000・2,000をツモり、2人は29,900点持ち同士のまま南3局へ。
南3局に藤本が高め三色のリーチ。
ドラ
これをアガる事ができれば一気に抜け出せる!
最後の親、前原も追いかけるが、ここは流局となった。
同1本場は、テンパイを入れていた小林が前原のリーチに7,700の放銃。
小林はここまでじっと我慢してきたが、この親を落とせばオーラスは自身の親なので勝利がほぼ確定する。
2本場もしっかりとテンパイを組み、前原の親を終わらせた。
ついに南4局。
トータル1番手の小林の親なので、1局勝負である。
現状2位は古本。その差は2.8P。藤本の条件は出アガリ3,200、1,600点直撃、700・1,300以上のツモアガリ。
先制テンパイは古本。
リーチ ドラ
覚悟のリーチをかけた。
藤本もすぐに追いつき、運命の2軒リーチ。
リーチ
息を飲むめくり合いの結果は……流局であった。
4回戦成績
前原+37.7P 藤本+0.2P 古本▲11.8P 小林▲30.1P
4回戦終了時
小林+34.7P 古本+12.4P 藤本+9.6P 前原▲90.7P
1位通過 小林正和
2位通過 古本和宏
B卓からは若手2人が鳳凰位前原、トーナメント巧者藤本の壁を突破した。
残りの2卓からはどんなドラマが生まれるのか?
最後まで目が離せない!
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