JPML WRCリーグ レポート

第22期 ベスト28 トーナメントレポート

月18日、新橋じゃん亭にて、第22期チャンピオンズリーグのベスト28、準々決勝、準決勝が行われた。
各3回戦の卓内2位までが、勝ち上がるシステムである。

まず、はじめに…。
7卓あり、要領が掴めず、パニックに陥ってしまい、各卓の細かい情報を伝えられないレポートとなってしまうであろうことをお許し願いたい……。
試合前、選手である井出康平に聞かれる、
「小川さんは、前日の調整セットとかで、負けたほうがいいと思います?」

井出は試合前の調整で大勝したらしい。
どっちがいいのだろう?

まぁ、プロリーグは降級、このチャンピオンズリーグも予選敗退の自分が、今言えることは…
「麻雀は、勝つ自信があっても、負けるときがある」
ただそれだけだ……

話が逸れてしまったが、本題へ。

1卓:羽山真生 vs 末続ヒロトシ vs 三浦大輔 vs 柴田弘幸●

A1リーガー柴田に、王位連覇の羽山、チャンピオンズリーグ優勝経験のある三浦に、末続がどう絡むのか。

2回戦を終え大接戦!

柴田+16.0P 末続▲0.8P 羽山▲2.8P 三浦▲12.8P

3回戦東4局3本場 、親・羽山リーチ。

二万二万九万九万一筒一筒二筒二筒四筒九筒九筒七索七索 リーチ ロン四筒 ドラ四筒

末続のリーチ宣言牌を捉え、12,000は12,900。羽山が一歩抜け出す。
南1局6本場、親・三浦が六索切りの先制リーチ。

二万二万二万四万五万六万六万六万一筒三筒四索四索四索 リーチ ドラ七索

6本場と供託2,000点がどうしても欲しい局面なのはわかるが、普段の三浦ならば、一筒切りのテンパイとらずを選択したはずである。
一発目のツモがドラの七索…これが、北家・羽山の、

三万三万八索九索中中中 ポン西西西 ポン南南南 ロン七索

この5,200に捕まってしまう…。これで羽山は当確ランプ点灯。
その三浦、南3局 残り1巡でリーチ!

二万三万三万四万四万五万七筒七筒七索七索八索八索九索 ツモ九索 ドラ七索

この3,000.6,000をアガリ、柴田に肉薄するも、オーラスは柴田が北バックの1,000点をアガリ切り逃げ切った。

1位通過:羽山真生  2位通過:柴田弘幸

2卓:井出康平 vs 井田憲孝 vs 福光聖雄 vs 越川清一

比較的、若手メンバーが揃った印象のこの卓。
予選3位の井出と、新人王・福光が中心とみるが、果たして…。

1回戦は福光が好調で、5万点オーバーのトップ。
2回戦は、1回戦ラスの井出が、福光をラスにしてのトップ。越川が安定してプラスし、卓内トップへ。
3回戦、前に出る井出を福光が捉え、越川と共に勝ち上がりを決める。

井出「福光さんにやられたよ」

1位通過:越川清一  2位通過:福光聖雄

3卓:中村毅 vs 松岡昭彦 vs 松崎良文 vs 土井悟●

Aリーガー中村とトーナメント巧者・松崎が中心か。
とみていたが、松崎がまさかの不調で、2回戦終了時に敗退濃厚という意外な展開となった。
さすがというべきか、中村が3連勝、松岡がぴったりと食らいつき3連続2着とし、2人の勝ち上がりとなった。

1位通過:中村毅  2位通過:松岡昭彦

4卓:西川淳 vs 西岡慎泰 vs 越野智紀 vs 蛯原新吾

チャンピオンズリーグ決勝経験のある西川、越野に、新人王・蛯原、そしてBリーガー西岡というメンバー。
初戦から西川がエンジン全開!持ち前の爆発力で、他を寄せ付けず圧勝。
残り1つの椅子を争う形で、3回戦へ。

2回戦終了時
西川+45.8P 越野+3.8P 西岡▲15.4P 蛯原▲34.2P

西岡が、当面の敵である越野を沈め、優位に試合を運んでいたが、親、蛯原の、

一万二万三万六万七万三索四索五索北北発発発 ロン八万 ドラ発

この12,000に放銃。
最後は、越野がマイナスを最小限に抑え、逃げ切った。

1位通過:西川淳  2位通過:越野智紀

5卓:太田優介 vs 清原継光 vs 中村慎吾 vs 白鳥翔●

Aリーガー白鳥に、フレッシュな3人?が胸を借りる闘いか。個人的に同期の太田に期待してみていた。
その太田、開局から、七対子ドラドラをアガるなど、絶好調!
2回戦では、親番で爆発し、早々と勝ち上がりを決める。

2回戦終了時
太田+57.3P 白鳥+17.7P 中村▲21.6P 清原▲53.4P

太田、白鳥で決まりだな、なんて思っていたが、終盤にドラマが!
オーラス、親・中村のリーチ。

四万五万六万六万六万四筒五筒四索五索六索 暗カン八万八万 リーチ ロン六筒

これに放銃したのが、まさかの白鳥。
これで、逆に満貫ツモ条件と窮地に立たされた白鳥だったが、決着はすぐに訪れた。

南家・白鳥、

一万一万二万三万三万一筒二筒三筒七筒八筒九筒東東 ツモ二万

わずか5巡目テンパイ、6巡目でのツモアガリだ。これがAリーガーの底力なのだろうか。
中村はあと一歩のところで、悔し涙を呑んだ。

1位通過:太田優介  2位通過:白鳥翔

6卓:岡田直之 vs 嶋村泰之 vs 水谷健志 vs 山口大和●

皆C、Dリーグ所属で、本命不在のこの卓。
欠場者が出て、補欠繰り上がり出場の水谷、追い風ポールポジションとなるか?
しかし、この卓を制したのは、この中ではベテランの岡田だった。
1回戦で大トップをとり、早々と安全圏に身を置く。

2回戦終了時
岡田+46.2P 山口+4.9P 水谷▲22.1P 嶋村▲29.0P

嶋村、水谷は山口のポイントをターゲットに、残り1戦を争うこととなる。
しかし、山口が東2局、中トイトイドラ3の12,000。
東3局、リーチドラ2の5,200をアガリ加点し、逃げ切った。

1位通過:岡田直之  2位通過:山口大和

7卓:相沢かおる vs ダンプ大橋 vs 松岡千晶 vs 石橋薫●

A1リーガーのダンプに、B2に昇級し勢いに乗る相沢、2度目のチャンピオンズリーグ優勝を目指す石橋に、新人・松岡はどう挑む?
その中、1、2回戦を連勝したのは石橋だった。残り1枠は3者の競りとなる。

2回戦終了時
石橋+47.3P ダンプ▲8.9P 松岡▲10.4P 相沢▲28.0P

ここから抜け出したのは、なんと松岡。勝負所を制し、じわじわ加点し、金星をあげた。
相沢、ダンプの優勝候補2人が揃って敗退という、波乱が起きた。

1位通過:石橋薫  2位通過:松岡千晶

(文中敬称略)