第3期JPML WRCリーグ ベスト16D卓レポート
2018年02月09日
今期で第3期となるJPMLWRCリーグ。
ここまでベスト16のABC卓が終わり、各卓2名ずつのベスト8通過者が決定した。
今回は最終卓のD卓。
ここではシード選手として予選1位通過の石立岳大が登場。
その戦いをレポートしていきたい。
1回戦(起家から、石立・福島・瀬下・山田)
東1局、開始早々、西家の瀬下がダブルリーチ!
リーチ ドラ
手替わりも少なく、ドラ1ある。かなりかけやすいダブリーだ。
2巡後にあっさりツモで2,000・4,000の先制パンチ。
東2局は仕掛けていき、テンパイを入れていた山田から8,000の連続加点。
ポン ポン ロン ドラ
瀬下が上々の滑り出しだ。
東3局
しかしさきほど8,000を放銃した山田が7巡目リーチ。
リーチ 一発ツモ ドラ
2,000・4,000ですぐ取り戻す。
東4局
更に山田が親でリーチ。
リーチ ドラ
しかしその前からポンテンを入れていた福島が、チーテンを入れていた石立に1,000点の放銃。
激しい主導権争いの末、東場が終了。
南1局
南家福島が仕掛けてホンイツのテンパイ。
ポン ポン ドラ
そこへ親の石立がねじこみに行く。中盤すぎにリーチ。
リーチの前巡から、のトイツ落とし中だった瀬下にテンパイが入り、石立に3,900の放銃になった。
石立の河にはが切られており、これは致し方なしか。
南1局1本場
石立がそこまでよくない配牌から丁寧に手を進めてリーチ。
リーチ 一発ツモ ドラ 裏
6,000オールが炸裂!
このまま石立旋風かと思われたが、南1局2本場は、福島がリーチで待ったをかける。
リーチ ツモ ドラ 裏
2,000・4,000で親番を終わらせた。
南2局は福島も親で4,000オール。
同1本場は石立と瀬下のリーチ合戦。瀬下に暗刻のカンを石立がツモりあげ1,000・2,000。
そんな激しい攻防の末、
南4局は各順位毎に一万点ほどの差で迎えた。
石立45,300
瀬下23,700
福島35,100
山田15,600
アガリトップの石立がダブNをポン。
ポン ドラ
2着目福島も純チャンの1シャンテン。
どちらかにアガられてしまうかと思ったが終盤までテンパイが入らず、ついに親の山田がドラをひいて追いついた!山田はラス目。もちろんリーチだ。
ドラ
まだ1シャンテンが続いていた石立の元に来たのは当たり牌の。
小考の末、勝負。
12,000の放銃となった。
対局後、こういう牌を怖くて押せなくならないようにしよう思っていたと石立は言った。
後手からでも押し返すのが石立の持ち味。
放銃も折り込み済みという事だろう。
しかし南4局1本場は瀬下が石立から5,200。
石立は3着にまで落ち、福島は棚ぼたトップになった。
1回戦成績
福島+20.4P 瀬下+4.2P 石立 ▲7.2P 山田▲17.4P
2回戦(起家から、瀬下・山田・石立・福島)
東3局に瀬下から石立が3,900。
瀬下は七対子1シャンテンからのホンイツへの放銃。
1回戦、42,000点持ちトップ目から一時は3着まで落ちた。その焦りが少しあるのだろうか?
東3局は福島が先行リーチ。
ドラ
追いついたのは瀬下、福島の現物待ちだが果敢に追いかけリーチとする。
結果は最高で、をツモり裏ドラ1枚。2,000・4,000をツモアガリ。
東4局は山田がをポン。
ポン ドラ
1,000点での捌き手かと思われたが、をカンでチー→打、ツモで打とし、高目一通の8,000あるホンイツへの渡りを見せた。
瀬下からで3,900。
南1局
福島が丁寧に仕上げ、12巡目リーチ。
ドラ
高目のをツモり、裏ドラはの2,000・4,000。
瀬下はドラドラだったが追いつけず、痛い親かぶり。
南4局
福島35,100
瀬下28,800
石立23,400
山田34,900
親の福島と山田が200点差のトップ争い。
そこへ割り込んだのはラス目の石立のリーチ。
ドラ
山田は撤退、福島はツモられれば着落ち確定の為途中まで戦うが、山田がやめていて巡目も少なくなったところでギブアップ。
福島は流局を、山田は石立の満貫以下のツモアガリを願う。
終盤、石立が1をツモり裏ドラは乗らず。
最低ラインであるラス抜けは確保した。
2回戦成績
山田+18.9P 福島+8.1P 石立▲7.6P 瀬下▲19.4P
2回戦終了時
福島+28.5P 山田+1.5P 石立▲14.8P 瀬下▲15.2P
3回戦(起家から、山田・瀬下・石立・福島)
まだポイント差に開きがあまりなく、誰が勝ち上がるか分からない。
大事な3回戦となる。
東1局
瀬下がドラのをポンしてテンパイ。
ポン
飛び込んだのはトータルトップ目の福島!
面白くなってきた。
と、思いきや東2局、福島がフリテンリーチ。
ドラ
これを成就させ2,000・4,000。すぐさまリカバリー。
東4局は石立がリーチ。
福島のリーチ宣言牌で5,200。目まぐるしく点棒状況が動いてゆく。
そんな東場だったが、そこから南4局まで流局祭り。
ものすごい僅差でオーラスを迎える。
山田29,400
瀬下30,400
石立30,300
福島29,900
全員がほぼアガリトップ。テンパイ1番乗りは山田。
5巡目にタンヤオのヤミテンを入れ、同じく好配牌の福島から討ち取った。
3回戦成績
山田+15.7P 瀬下+5.4P 石立▲4.7P 福島▲16.4P
3回戦終了時
山田+17.2P 福島+12.1P 瀬下▲9.8P 石立▲19.5P
4回戦(起家から、山田・福島・瀬下・石立)
3回戦でも当確者・脱落者無し。ベスト16イチのロースコアで最終戦を迎えた。
東1局1本場
山田の仕掛けに瀬下が5,800は6,100。山田1歩リードか。
同3本場、連荘中の山田がリーチ。
そこへ瀬下がドラ切りリーチでかぶせていき、山田から2,600は3,500。
喰らいついていく。
東2局、
瀬下がリーチ。
リーチ ドラ
三色が崩れる入り目だったが、ここはツモって裏1の5,200の加点も大きい。
ヤミテンなら恐らくアガっていたが……
そこで追いついた親の福島がリーチ。
リーチ
半荘の決め手になりうる勝負手。
現物待ちだが追いかける。
ほどなくしてを掴んだのは、瀬下だった……
大きすぎる12,000。
東3局、瀬下は親だったがテンパイできずに親落ち。
苦しさが伝わってくる。
東4局3本場、現状3番手・石立は親で5巡目リーチ。
リーチ ツモ ドラ
裏ドラは無かったが、これでこの半荘トップ目に立ち、2番手福島まで8.3P差に肉薄する。
上位2人は冷や汗が出てきたか。
同4本場、山田が動く。
チー チー ドラ
それに合わせるように石立もポンテンをとる。
ポン
持ってきたを切る石立に躊躇は無かった。
山田に8,000は9,200。
石立が3着目になり、福島は少し気持ちがラクになっただろうか。
南1局
トータルトップ目、この半荘もトップ目の山田の親。どう手組むかと思われたが、素直にリーチといって一発ツモの2,000オール。
リーチ 一発ツモ ドラ
このアガリで五万点オーバー。ついに当確か?
南2局
福島も最後の親番、引き離しにかかりたい7巡目リーチ。
リーチ ドラ
そうはさせない石立。リーチをぶつけていった。
リーチ
待ちが被っている為、ターゲット福島からの直撃はとれないが知る由もない。
山にはが2枚、が3枚残っていたが、を力強く引き寄せたのは石立!
1,300・2,600をアガリきった。
再び福島まで15.9P差となり、熾烈な2番手争い。
南3局
瀬下の最後の親番。
現状のポイントは苦しいが、3回戦までのトータルが近いため、4,000オール2回で追いつける。
必死にテンパイを目指すが……七対子1シャンテンのままで流局となり、涙の親落ちとなった。
リーチしていた石立の1人テンパイ。
ついに最終戦南4局。
親は石立だ。
瀬下は役満条件、山田は無理をしない為、福島は孤軍奮闘でアガリきれるか。
まずは石立の13巡目リーチ。1人テンパイで流局。
これで2,000オールで福島をかわすところまで来た。
南4局2本場、後が無い福島。
のバックで仕掛けていく。
ポン ドラ
しかし福島の欲しいは2枚とも瀬下の元へ…
が暗刻になるが出る事は無い。
その福島から切られたをポンして石立も命からがら形式テンパイ。
2人テンパイで流局。
南4局3本場
石立がついに1,300オールで変わる条件まで来た。
瀬下、山田が素直にアガリに向かわない為、河の情報が非常に分かりにくい中、なんとかリーチにこぎつけ1人テンパイ流局。
南4局4本場
石立にチャンス手!
ドラ
この1シャンテンでツモ切ったに声がかかる。
声の主は…山田!
ポン
石立はまっすぐテンパイに向かい、ひたむきに摸打を繰り返すが、無情にもノーテンで終局となった。
4回戦成績
山田+33.1P 石立+16.5P 福島▲8.2P 瀬下▲44.4P
4回戦終了時
山田+50.3P 福島+3.9P 石立▲3.0P 瀬下▲54.2P
1位通過 山田学武
2位通過 福島佑一
若手4人の戦いらしい、激しくぶつかるD卓を勝ち抜いたのは山田と福島。
これでベスト8のメンバーが出揃った。
山田はサンフランシスコハリケーンをベスト8で起こせるか?
特別昇級リーグ優勝の福島がWRCリーグも制するのか?
ベスト8B卓は2月13日に放送予定。
どうぞご覧下さい!
カテゴリ:JPML WRCリーグ レポート