第8期JPML WRCリーグ決勝レポート
2021年02月11日
伊賀則夫75歳、初タイトル戴冠!第8期JPML WRCリーグ決勝戦レポート
2月7日、今期で第8期を迎えるJPML WRCリーグも決勝戦を迎えた。プロリーグの垣根を越えてAリーガーとEリーガーの対戦も実現するこのタイトルは予選を20回戦で争い、ベスト64進出者が上位2人抜けのトーナメントで決勝の4名まで絞られる。第8期決勝戦のメンバーは、
櫛田利太(29)
岡崎涼太(22)
宮崎皓之助(29)
という20代3名と、今期WRC出場最年長の伊賀則夫(75)
という、実に2世代分ほど離れた年長の伊賀が若手3人を迎え撃つ形となった。こういった構図の対局では「若手のエネルギッシュなプレーをベテランが老獪な戦術でいなす」といった展開がイメージとして浮かんでくるが、蓋を開けてみると一番エネルギッシュに見えたのは、最年長の伊賀だった。それが早速表れたのは1回戦東4局。親番・櫛田のホンイツ仕掛けと岡崎のドラポンに挟まれた伊賀。2枚切れのシャンポン待ちでイーペーコーのテンパイを果たすと、果敢にリーチ!
決勝戦とはいえ、この選択にはなかなか踏み切れない人が多いだろう。結果としては岡崎の当たり牌を掴み8,000の放銃に。この1局から予想された通り、今決勝は4回戦を通して激しいぶつかり合いとなった。その闘志に呼応するかのように、なんと2回戦までに全員が裏ドラ・カンドラを2枚以上乗せたアガリを見せつける。
このように非常にエキサイティングな展開も、3回戦終了時点では1~4位が40P以内と、全員に優勝の可能性が残る最終戦に。
勝負の分かれ目となったのは東3局2本場。櫛田が高目ドラの先制リーチ。
ドラ
そして伊賀がドラののシャンポン待ちで追いかけリーチ!両者の待ち牌は少なく、山に1枚のドラを引き合うめくり合いとなったが、これを伊賀があっさりと一発ツモ!
これで圧倒的なリードを手にした伊賀。オーラスには櫛田にダブル役満、宮崎に満貫ツモ、岡崎に跳満ツモという条件を突きつけ、岡崎は山に1枚のをツモれば優勝というリーチをかけるも…
ツモることはできず流局。伊賀が悲願の初タイトルを手にした!
「プロ人生18年で初めて優勝しました。とにかくこのタイトルは休んだことがないんです。神様が微笑んでくれたのかなと感謝しています。」と喜びを露わにした伊賀。
この優勝で第11期麻雀グランプリMAX一次予選のシード権を獲得した伊賀は、早速2月15日の放送対局へ出場となる。体力の心配はないということで、また若々しい麻雀を見せてくれそうだ。今後の活躍に是非ご注目ください。
(文・浜野太陽)
カテゴリ:JPML WRCリーグ レポート