グランプリ レポート

グランプリ レポート/第5期麻雀グランプリ MAX二次予選レポート 吉野 敦志

第5期グランプリMAX2次予選からは小島、灘を筆頭に、今年度さらに活躍した選手がシードとして登場する。
今日勝ち上がり、夏目坂スタジオにて行われる、ベスト16へと駒を進めるのは果たして誰なのでしょうか!?
A卓(小島武夫VSともたけ雅晴VS森山茂和VS客野直)

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第1期グランプリMAX覇者、ミスター麻雀小島武夫。
今期鳳凰位決定戦に惜しくも残れなかった、ともたけ。
加えて1次予選で勝ち上がりを決めた、森山、客野。
1回戦、南場に入った時点で、ともたけがすでに50,000点オーバー。
逆に不調かと感じたのは森山。
三万四万二索二索二索一筒一筒発発発  ポン五索 上向き五索 上向き五索 上向き  ドラ発
ラス目からこのポンテンも、客野にアガリきられる。
1回戦終了時
ともたけ+27.8P 客野▲1.3P 小島▲5.7P 森山▲15.6P
これで闘将の魂に火がついたか、2回戦から怒涛の4連勝!!!
その煽りをくらわなかった、ともたけと勝ち上がりを決めた。
1位通過 森山茂和
2位通過 ともたけ雅晴   ベスト16進出
 
B卓(灘麻太郎VS勝又健志VS杉浦勘助VS滝沢和典)

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カミソリ灘こと、今回も切れ味鋭いアガリがみれるか灘名誉会長。
鳳凰位決定戦にも残り、第2期グランプリMAX覇者の勝又。
そして1次予選に国士無双をアガった杉浦に、最終戦で大逆転の3倍満をアガって勝ち上がりを決めた滝沢。
この勢いに乗る両者に、シード選手であり、初戦でもある灘、勝又はどう戦うのであろうか!?
2回戦終了時
杉浦+26.2P 勝又+18.8P 灘▲8.4P 滝沢▲36.6P
杉浦、勝又の安定した戦いぶりに、灘は少しのマイナスで抑えているものの、滝沢は早くも2連続4着で、ベスト16に向けて雲行きが怪しくなったか・・・。
3回戦、国士無双をテンパイするもアガリきれず、今ひとつ波にのれない滝沢。
しかし、その滝沢がオーラスの親で5本場まで積み、50,000点を一気に越えトップ目に。
続く5本場、滝沢の親を続けさせてはいけないぞと、ここは勝又が仕掛けて勝負にでる。
そして杉浦にもチャンス手が。
南4局、南家、杉浦
三万三万四万四万二索二索七筒七筒七筒八筒九筒九筒九筒  ツモ八筒  ドラ八筒
三万四万二索が2枚切れじゃないことから、四暗刻を狙うかと思いきや、杉浦の選択は七対子やリャンペーコを狙った打七筒
ツモ二万と狙い通りに来て、仕掛けを入れた勝又の現物ということもありヤミテンにしたが、ここは勝又がアガリきった。
その後は、勝又、杉浦の隙のない麻雀に、現状下位2名の灘、滝沢は、差を縮めるどころか、逆にひらく一方になり、ここであえなく敗退。
1位通過 杉浦勘助
2位通過 勝又健志  ベスト16進出
 
C卓(吾妻さおりVS柴田弘幸VS伊藤優孝VS沢崎誠)

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女流桜花を2連覇し、2次予選からの登場の吾妻。
常にポイントランキング上位で、グランプリ常連の柴田弘。
1次予選では、危ない牌を切っても切っても放銃せず、アガれるんだよね(笑)と圧勝で勝ち上がりを決めた死神の優。
対して苦しいながらも、2つ目のイスを勝ち取ったマムシの沢崎。果たして今日はどうか?
1、2回戦は、1次予選の好調を維持してか、伊藤の2連勝。
逆に不調だったのは柴田弘。2連続4着でベスト16に向けて早くも黄色信号か!?
4回戦終了時
伊藤+63.5P 吾妻▲4.5P 柴田弘▲27.8P 沢崎▲31.2P
3回戦は柴田弘が意地のトップ。4回戦は絶好調の伊藤が本日3勝目でほぼ当確。、
最終戦は残り1つのイスをめぐる戦いとなった。
吾妻が有利に迎えた展開のなか、沢崎が許さんぞ!とこのアガリ!!!
南1局。親 吾妻。
六万七万八万七索八索三筒四筒五筒六筒七筒七筒七筒八筒  リーチ  ツモ六索
ターゲットとなっている吾妻に親っかぶりさせるこの3,000・6,000。
これで微差ながら沢崎がトータル2着目に。
しかしここは流石の桜花様。沢崎に一度捉えられるも、沢崎を突き放すアガリで運命のオーラスへ。
南4局、親の沢崎にこのチャンス手でリーチ。
一万三万一索一索一索七索八索九索一筒二筒三筒三筒三筒  リーチ  ドラ一索
二万が場に2枚切れではあったが、これをアガればベスト16に向けて一気に近づく。
がしかし、この手は実らず、ここは伊藤がアガりきり、本命である沢崎、柴田弘がここで無念の敗退となった。
1位通過 伊藤優孝
2位通過 吾妻さおり   ベスト16進出
 
D卓(和久津晶VS荒正義VS柴田吉和VS近藤久春)

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今期プロクイーンのタイトルを栄冠した超攻撃アマゾネス和久津晶。
そしてこのD卓では大本命である、「生きる伝説」荒正義。
1次予選では、並み居る強敵を倒し、勝ち上がった新人王の柴田吉。
苦しいながらもさすがはA1リーガー。しぶとくチャンスを伺って勝ち残った近藤。
超攻撃型の和久津が局面をリードするのか?はたまた、全てにおいて精度が高い荒が点棒を積み重ねていくのか?
近藤、柴田吉も勝ち上がってきた勢いがある分、興味深い組み合わせとなった。
2回戦終了時
近藤+29.2P 荒+13.3P 柴田吉+7.3P 和久津▲49.8P
1、2回戦とリーチ合戦にことごとく負け、絶不調の和久津。
しかし、それでも和久津の攻撃力なら。と感じさせてくれるのも強さなのであろうか?
3回戦、ここまで地力で勝る荒が、着実にプラスを重ねていきトータルトップ目に。、
4回戦はやはり来たか。アマゾネスが大トップで最終戦に望みを繋いだ。
4回戦終了時
近藤+33.7P 荒+20.7P 和久津▲10.3P 柴田吉▲46.1P
最終戦、和久津が東場の親で、
一万一万一万二索三索四索七索九索二筒三筒四筒八筒八筒  リーチ  ツモ八索  ドラ七索
この2,600オールを皮切りに、大逆転があるか!?と思われたが、
ここに立ち塞がったのは、やはり荒正義。精密機械とも言われる荒が、ミスなく局面を回し、
メリハリのきいた攻守で戦った近藤のA1リーガー2人が順当にベスト16へ駒を進めた。
1位通過 荒正義
2位通過 近藤久春     ベスト16進出
 
E卓(瀬戸熊VS前原雄大VS佐々木寿人VS吉田直)
リーグ戦後半は失速し、そのまま鳳凰位決定戦も不完全燃焼となった瀬戸熊。今期最後のタイトル戦はどう締めくくるのか?
対してA2リーグでは昇級し、第3期グランプリMAX覇者の前原。
トーナメント戦では、常に冗談混じりで皆に心配されながらも、1勝目を飾った佐々木寿人。
今日の対戦相手はやばいね!勝ちたいと語った吉田。
2次予選屈指の好カードに注目したい。

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1回戦、親番の瀬戸熊がわずか4巡目にリーチ。
七万八万九万七索八索二筒三筒四筒七筒七筒白白白  リーチ  ツモ六索  ドラ七索
この3,900オールを決め、1回戦をトップで締めくくる。
3回戦終了時
瀬戸熊+43.1P 佐々木+20.2P 吉田▲21.9P 前原▲41.4P
瀬戸熊は好調を維持しているのに対し、浮上のきっかけを探してるものの、今ひとつな前原。
4回戦に入り、急に会場がざわめいたと思ったら、佐々木がこのアガり!!!
南南西西中中中  ポン東東東  ポン白白白  ツモ南
佐々木トーナメント戦2勝目にむけて、値千金の8,000・16,000!!!
東東南南西西北白白発中中中
こんな1シャンテンは人生で初めてだったよ!と、あの寿人が満面の笑みで語ってくれた。
1位通過 瀬戸熊直樹
2位通過 佐々木寿人
2次予選勝ち上がりの10名に、以下のシード選手6名を加え
現グランプリ:前田直哉
鳳凰位:藤崎智
十段位:櫻井秀樹
王位:清原継光
マスターズ:西島一彦
世界チャンピオン:山井弘

場所を夏目坂スタジオに移し、いよいよベスト16が行われる。