第9期麻雀グランプリMAX ベスト16 B卓レポート 日吉 辰哉
2019年03月15日
【B卓】吉田直(鳳凰位)・紺野慎太郎・仲田加南・武田裕希
鳳凰戦A1リーグ昇級初年度にて鳳凰位を獲得した吉田が登場。
その吉田と共にA1昇級を決めたのが紺野。
鳳凰戦序盤戦は苦しんだもののしっかりと残留を決めた。
この日の紺野は初戦から飛ばしていく。
1回戦、東3局の親番で以下の9,600を仲田から打ち取り大きくリード。
東家 紺野
リーチ ロン ドラ
更に南2局3本場で、武田から8,000は8,900のダメ押しでしっかりとトップを手にする。
ポン ロン ドラ
2回戦もトップとなり、勝ち上がり盤石かと思われた3回戦で4着となるも、紺野に一切の焦りはなかった。
4回戦、南1局で決まり手が炸裂する。6巡目に仲田が以下のテンパイ。
北家 仲田
ポン ドラ
仲田のアガリ濃厚と思われたが、紺野が大物手のテンパイ。
南家 紺野
更には親の武田も追いつきリーチだ。
東家 武田
リーチ
3者のめくり合いを制したのは紺野。このアガリで勝ち上がりを決定づけた。
今年度、女流桜花3連覇の大偉業を手にこの舞台に乗り込んできたのは仲田。
その型にはまらない独創的な麻雀をこの舞台でも見せることが出来るか。
2回戦、東1局、6巡目に以下の牌姿。
南家 仲田
ツモ ドラ
4枚になったドラを1枚ツモ切り七対子、トイトイの両天秤。
ポンとしてトイトイに向かうも紺野にかわされる。
3回戦、東2局では下記からポンでホンイツに向かう仲田。
北家 仲田
ドラ
この形に仕上げをツモアガリ3,000・6,000。
ポン ツモ
しかし、この日の仲田はこのまま駆け抜けることが出来ない。
この3回戦も武田にトップを譲ることとなる。
仲田は対局終了後のインタビューにて
「ここ数日調子が戻らず対局に臨むことが不安だった」
と口にした。
4回戦以降も得意の仕掛けを駆使し攻めるも、自分のペースに引き込むことが出来なかった仲田。ベスト16で敗退となった。
残る一席は吉田か武田か。
武田は初戦4着も2回戦は2着と粘り強い麻雀でしっかりと戦線に踏みとどまる。
3回戦、南3局、1本場。
トップ目仲田に1万点以上離され親番もない状況。
北家 武田
ポン ドラ
7巡目にしてこのテンパイ。武田に大チャンスが舞い降りる。
しかし、その直後仲田が以下のテンパイ。
西家 仲田
アガリ牌の枚数で圧倒する仲田のアガリを誰もが確信する中、武田はラス牌のツモアガリ4,000・8,000。
仲田を逆転しトップを奪取。勝ち上がりに向け大きく前進する。
対してこの日の吉田は初戦2着もその後は4着、3着、3着と厳しい戦いを強いられる。
最終戦を迎えて武田+5.6P、吉田▲21.5P、仲田▲25.5P。
吉田、仲田は逆転可能なギリギリのライン。
最終戦、まずは仲田が順調に加点する。
武田は自身の手で勝ち上がりを掴むべく力強い麻雀を見せるも東3局で吉田に痛恨の放銃。
西家 吉田
ポン チー ロン ドラ
このアガリで吉田は武田を捕らえる。前を走る仲田との差は1万点弱。
迎えた南1局、最後の親番。この親が流れると苦しくなる吉田。武田からの先制リーチを受ける。
南家 武田
暗カン リーチ ドラ
吉田の手牌は以下の2シャンテン。
東家 吉田
吉田は無筋を切り飛ばし追いつき即リーチ。
吉田はなんとフリテンリーチである。
鳳凰位獲得後、最初のタイトル戦。ここでの敗退は鳳凰位の名が廃る。
これを2人テンパイでしのいだ吉田は、南1局1本場で2,000は2,100オール。
リーチ ツモ ドラ
このアガリで仲田をかわすと次局で決まり手。
ツモ ドラ
この6,000は6,200オールでなんと3局連続の加点に成功しベスト8への切符を手にした。
B卓勝ち上がり 紺野慎太郎 吉田直
カテゴリ:グランプリ レポート